JP2019015945A - 電子機器及びその制御方法 - Google Patents

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陽介 深井
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敏弘 小川
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Abstract

【課題】 スマートデバイスでは、それぞれの撮像モジュール内において使用される最適な光学焦点調整用モータ等の駆動源、振動検出センサであるジャイロセンサが異なるということだけでなく、メーカーもまた不特定多数である。そのため、撮像モジュールに搭載されている圧電デバイス、ジャイロセンサ等の周波数の情報などが、本体側に内蔵されたメモリに予め登録されていなければ、組合せによっては不具合を生じる恐れがある。【解決手段】 電子機器本体及び電子機器本体に装着された全てのデバイスの使用する周波数情報を取得する手段を備え、その手段により電子機器本体及び電子機器本体に装着されたデバイスの使用する周波数情報を取得し、その周波数情報に基づいて、所望の動作を行えるか否かを判定する判定手段と、その判定結果を通知する通知手段を備える。【選択図】 図10

Description

本発明は、撮像モジュールを着脱可能な電子機器およびその制御方法に関し、特に複数の撮像モジュール間などの動作最適化を図るのに好適な電子機器及びその制御方法に関する。
機能単位でまとまりを持たせたモジュールをブロックの様に組み合わせることで、所望する様々な機能を実現させたスマートデバイスと呼ばれる電子機器が公知となっている。こうしたスマートデバイスは、複数のスロットが形成された本体と、異なる機能を持った複数のモジュールとで構成されており、これらの多種多様なモジュールは、それぞれ自由な組み合わせで本体のスロットに着脱される。このとき、例えば撮像機能を有するモジュールを本体のスロットに装着すれば、OS上にインストールされたアプリケーションプログラムの動作によって、撮影機能を利用することが可能となる。
こうしたスマートデバイスに対応する撮像モジュール自体もまた多種多様である。本体への着脱手段や通信手段など一定の規格を満足するものであれば、例えば光学レンズの焦点距離や撮像センサのサイズが異なっていても良い。更に、これらの撮像モジュールを設計するメーカーが特定の企業に限定される必要はなく、カメラメーカーや電機メーカーなど複数存在しても構わない。また撮像モジュール内において、どこにどの構成部品を配置するかといった制約が少なく、設計の自由度は高い。そのため、撮像モジュールをそれぞれの仕様やメーカーにとって都合のよい、最適なレイアウトで設計することができる。
更に前述のように、モジュールの組み合わせが比較的自由であるため、例えば複数の撮像モジュールをそれぞれ異なるスロットに装着することもできる。この場合、対応するアプリケーションプログラムがインストールされていれば、所謂、複眼カメラの機能として公知な画像の合成機能や測定機能が利用可能となる。
カメラを構成する撮像モジュールとしては、特許文献1には、振動検出センサを用いて振動検出を行う機能を備えたものが開示されている。中でも、カメラ等の光学電子機器においては、いわゆる「手ぶれ」を低減するための構成が開示されている。例えば、振動検出センサである振動ジャイロの出力(角速度信号)を増幅、積分回路で変換した角度信号を基に撮影光学系の一部などを駆動させ、CMOS等の撮像メディア上でのぶれを低減する方式を取るものについて記載されている。振動ジャイロの中には水晶振動子を用いたものがある。水晶振動子タイプの振動ジャイロは、音叉型振動子を所定の駆動周波数(数十kHz)で振動させている状態で、外的振動により発生するコリオリ力を角速度として検知するものである。光学焦点調整用モータ等の駆動源があり、そのモータの駆動により発生する駆動周波数が振動ジャイロの駆動周波数と一致する場合がある。この駆動周波数が一致もしくはきわめて近い周波数となった場合、大きな角速度信号が出力され、検出回路のダイナミックレンジを超えてしまう。その場合、検出対象外の振動であるにも拘わらず「手ぶれ」補正対象の信号と合成されて誤った補正駆動を行ってしまう可能性がある。そのため、特許文献1では、光学電子機器のモータ等の駆動をジャイロの周波数を避けた周波数で駆動させる。
特開2002―268111
しかしながら、特許文献1では、撮像モジュールに搭載されている圧電デバイス、振動ジャイロ等の周波数の情報などが、本体側に内蔵されたメモリに予め登録されていなければ、組合せによっては不具合を生じる恐れがある。また、異なる駆動周波数を使用する圧電デバイスや振動ジャイロを使うモジュールに変更した場合の制御については開示されていない。
そこで本発明の目的は、複数の撮像モジュールを用いることで機能を実現する電子機器において、多種多様な撮像モジュール同士の組み合わせによる誤動作を防ぐことが可能な手段を提供することである。
本発明は、交換可能な複数のモジュールと、前記複数のモジュールが保持する複数のデバイスと、前記複数のデバイスがそれぞれ使用する周波数情報を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した周波数情報に基づいて前記デバイスの動作を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、複数の撮像モジュールを用いることで機能を実現する電子機器において、多種多様な撮像モジュール同士の組み合わせによる誤動作を防ぐように動作させることができる。
本発明の第1の実施形態に係るスマートデバイスの外観図 本発明の第1の実施形態に係るスマートデバイスに取り付けられるモジュールの外観図 本発明の第1の実施形態に係るスマートデバイス本体にモジュールを取り付ける方法を示す説明図 本発明の第1の実施形態に係るスマートデバイス本体に設けられたEPMとモジュールに設けられた磁性体との磁力による結合を示す説明図 本発明の第1の実施形態に係るスマートデバイスの構成例を示すブロック図 本発明の第1の実施形態に係るアプリケーションプログラム制御モジュールの主ルーチンを示すフローチャート 本発明の第1の実施形態に係るリリース処理を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態に係る装着処理を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態に係る撮影アプリケーション実行処理を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態に係る使用周波数検証を示すフローチャート 本発明の第3の実施形態に係るカメラシステムの構成例を示すブロック図 本発明の実施形態に係るデジタルカメラにおけるアクチュエータとジャイロセンサの使用周波数の関係を表す図 本発明の実施形態に係る円環型の振動型モータの構成例を示す図 本発明の実施形態に係る弾性体の表面に発生する進行性振動の例を示す図
(第1の実施形態)
以下に、本発明の好ましい実施形態の一例を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。以下では、電子機器としてスマートデバイスを用いる場合を例に説明するが、本発明はスマートデバイスに限定されず、複数のモジュールを用いる電子機器に適用可能である。また、本実施形態では、複数のモジュールは交換可能な構成として説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電子機器としてのスマートデバイスの外観図である。
図1(a)は、スマートデバイス本体100を正面側から見た外観図と、背面側から見た外観図である。図1(a)に示すように、スマートデバイス本体100の正面側には、モジュールを取り付ける際のガイドと、保持機能と、を兼ね備えた複数のリブ101が形成されている。また、スマートデバイス本体100の背面側には、複数のリブ101が形成されると共に、スマートデバイス本体100を左右の領域に分割するスパイン102が形成されている。
リブ101とスパイン102とは、モジュールを取り付ける際のガイドと保持機能とを兼ね備えていると共に、スマートデバイス本体100の剛性を高める機能も有している。以下、リブ101とスパイン102とを合わせてフレーム構造と称する。
スマートデバイス本体100の正面側と背面側とは、リブ101とスパイン102とによって、複数のモジュールの取り付け領域(1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900)に分割されている。以下、これらのモジュールの取り付け領域をスロットと称することにする。各スロット1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900には、電磁着脱機構を司るエレクトロパーマネントマグネット(以下、EPMと称する)160〜169が設けられている。尚、EPMについては、詳しくは後述する。各EPM160〜169近傍には、スマートデバイス本体100と各モジュールとがデータの送受信をするための本体側非接触通信手段(以下、本体側CMCと称する)140〜149が備えられている。つまり、各スロット1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900には、EPM160〜169と本体側CMC140〜149とが、それぞれ少なくとも一対設けられている。尚、図1(a)に示すように、EPM160〜169と本体側CMC140〜149とは、スロットの大きさに応じて複数設けられても良い。
スマートデバイス本体100には、図1(a)の正面側において左側の端部付近にEPM160、163が配置されており、そのEPM160、163の右側に本体側CMC140、143が配置されている。スマートデバイス本体100の背面側には、スパイン102に隣接するようにEPM161、162、164〜169が配置されている。図1(a)の背面側においてスパイン102の左側の領域には、EPM165、167〜169が設けられ、更にそのEPM165、167〜169の左側に本体側CMC145、147〜149が配置されている。またスパイン102の右側の領域には、EPM161、162、164、166が設けられ、更にそのEPM161、162、164、166の右側に本体側CMC141、142、144、146が配置されている。
図1(b)は、スマートデバイス本体100にモジュールを取り付けた状態を正面側から見た外観図と、背面側から見た外観図である。図1(b)に示すように、スマートデバイス本体100の正面側及び背面側には、各機能を備えたモジュール150、200、300、350、400、500、600、700、800、900が取り付けられる。スマートデバイス本体100の正面側の下部のスロット1300には、略全面にタッチ検知機能を有した表示部312から成るモジュール(以下、表示操作モジュールと称する)300が装着されている。
図1(b)の正面側において表示操作モジュール300の右側面には、スマートデバイスの電源のONとOFFとを切り替える電源ボタン314aが形成されている。表示操作モジュール300の左側面には、音量を調節する音量調節ボタン314bが形成されている。更に表示操作モジュール300には、スマートデバイスが移動体無線通信機器として機能する際に、通話者の音声を検出するマイク部318が設けられている。マイク部318は、スマートデバイスがビデオカメラとして機能する際に、動画の音声を収集する役割も担う。また、スマートデバイス本体100の正面側の上部のスロット1000には、スピーカモジュール350が取り付けられている。スピーカモジュール350には、スマートデバイスが移動体無線通信機器として機能する際に、受信した音声を出力するスピーカ部351が設けられており、その他に音楽や操作音を出力する。
一方、スマートデバイス本体100の背面側には、スパイン102の左側の上部のスロット1500に、各種撮影機能を有する第一の撮像モジュール500が装着されている。またスパイン102の右側の上部のスロット1600に、第二の撮像モジュール600が装着されている。スマートデバイス本体100において、少なくともスロット1500とスロット1600とは略同一平面となっており、更に第一の撮像モジュール500と第二の撮像モジュール600とは、お互いの光軸が略平行である。これによって、第一の撮像モジュール500と第二の撮像モジュール600とのそれぞれの撮影範囲に同一の被写体をフレーミングすることが可能となる構成となっている。第一の撮像モジュール500と第二の撮像モジュール600とは、スマートデバイス本体100への着脱手段と通信手段とが一定の規格を満足するように共通化されてはいるものの、それぞれのモジュールにおいては構成部品の配置が異なっている。
スパイン102の左側の上部のスロット1500に対して、その下部に形成されたスロット1700には、外部と無線でデータの送受信を行う無線LANモジュール700が装着されている。更にその下部のスロット1800には、スマートデバイスの姿勢を検知する姿勢検知モジュール800が取り付けられている。姿勢検知モジュール800は、3軸のジャイロセンサから取得する角速度情報を利用することで、スマートデバイスの姿勢を検知する。スパイン102の左側の下部のスロット1900には、TDMA、CDMA、LTE等の単数或いは複数の各種遠距離通信機能を有する移動体通信モジュール900が装着されている。スパイン102の右側の上部のスロット1600に対して、その下部に形成されたスロット1200には、スマートデバイス全体の制御を行うアプリケーションプログラム制御モジュール200が装着されている。
前述のように、対応するアプリケーションプログラムがインストールされている場合は、アプリケーションプログラム制御モジュール200を介することで、所望する様々な機能を利用できる。例えば、専用の通話アプリケーションであれば、アプリケーションプログラム制御モジュール200を介して移動体通信モジュール900を動作させることで、通話機能が利用可能となる。同様に、専用のインターネット接続アプリケーションであれば、アプリケーションプログラム制御モジュール200を介して無線LANモジュール700を動作させることで、インターネット接続によるウェブ閲覧機能が利用可能となる。また例えば、専用の撮影アプリケーションであれば、アプリケーションプログラム制御モジュール200を介して第一の撮像モジュール500と第二の撮像モジュール600とを動作させ、複眼カメラの機能である画像の合成機能や測定機能を利用できる。
スロット1200の下部のスロット1400には、スマートデバイスに電力を供給する電源モジュール400が装着されている。更にスパイン102の右側の下部のスロット1100には、撮影した画像データなどの各種データを保存する記録モジュール150が取り付けられている。
図2は、本発明の電子機器の第1の実施例であるスマートデバイス本体100に取り付けられるモジュール150、200、300、350、400、500、600、700、800、900の外観図である。図2(a)は、スマートデバイス本体100の正面側に取り付けられる表示操作モジュール300、スピーカモジュール350の、正面側から見た外観図と背面側から見た外観図である。図2(b)は、スマートデバイス本体100の背面側に取り付けられる各モジュールを正面側から見た外観図と背面側から見た外観図である。(第一の撮像モジュール500、第二の撮像モジュール600、無線LANモジュール700、姿勢検知モジュール800、移動体通信モジュール900、アプリケーションプログラム制御モジュール200、電源モジュール400、記録モジュール150)。
図2(a)に示すように、表示操作モジュール300、スピーカモジュール350の背面には、スマートデバイス本体100に設けられたEPM163、160と対向する位置に、磁性体360、356が設けられている。ここで用いられる磁性体360、356の材質としては、保磁力が小さく透磁率が大きい軟磁性体が好ましく、本実施形態では鉄・コバルト・バナジウムの軟磁性合金であるHIPERCOTM50が採用されている。更に、スマートデバイス本体100に設けられた本体側CMC143、140と対向する位置には、スマートデバイス本体100とデータの送受信を行うモジュール側非接触通信手段(以下、モジュール側CMC)340、354が設けられている。磁性体360、356とモジュール側CMC340、354とは、それぞれ隣接して一対ずつ設けられている。
一方、図2(b)に示すように、第一の撮像モジュール500、第二の撮像モジュール600の背面には、スマートデバイス本体100に設けられたEPM165、166と対向する位置に、磁性体560、660が設けられている。無線LANモジュール700、姿勢検知モジュール800、移動体通信モジュール900の背面には、スマートデバイス本体100に設けられたEPM167〜169と対向する位置に、磁性体760、860、960が設けられている。更に、アプリケーションプログラム制御モジュール200、電源モジュール400、記録モジュール150の背面には、磁性体260、460、156が設けられている。磁性体260、460、156は、スマートデバイス本体100に設けられたEPM162、164、161と対向する位置に、磁性体260、460、156が設けられる。ここで用いられる磁性体560、660、760、860、960、260、460、156の材質としても軟磁性体が好ましい。
本体側CMC145〜149、142、144、141と対向する位置には、スマートデバイス本体100とデータの送受信を行うモジュール側CMC540、640、740、840、940、240、440、154が設けられている。磁性体560、660、760、860、960、260、460、156とモジュール側CMC540、640、740、840、940、240、440、154とは、それぞれ隣接して設けられている。そして、第一の撮像モジュール500、第二の撮像モジュール600、無線LANモジュール700、姿勢検知モジュール800、移動体通信モジュール900、記録モジュール150は、それぞれ一対ずつ設けられている。また、アプリケーションプログラム制御モジュール200、電源モジュール400は、それぞれ二対ずつ設けられている。
図3は、本発明の電子機器の第1の実施例であるスマートデバイス本体100に、モジュール150、200、300、350、400、500、600、700、800、900を取り付ける方法を示した説明図である。図3(a)は、スマートデバイス本体100の正面側に、表示操作モジュール300、スピーカモジュール350を取り付ける方法を示した説明図である。図3(b)は、スマートデバイス本体100の背面側に、以下の各モジュールを取り付ける方法を示した説明図である。(第一の撮像モジュール500、第二の撮像モジュール600、無線LANモジュール700、姿勢検知モジュール800、移動体通信モジュール900、アプリケーションプログラム制御モジュール200、電源モジュール400、記録モジュール150)
図3(a)に示すように、表示操作モジュール300及びスピーカモジュール350は、スマートデバイス本体100に対して、リブ101に沿って側面方向からスライドさせて取り付けられる。このとき、表示操作モジュール300及びスピーカモジュール350は、スマートデバイス本体100の左側面、或いは右側面のどちら側からでも挿入することができる。
図3(b)に示すように、第一の撮像モジュール500、無線LANモジュール700、姿勢検知モジュール800、移動体通信モジュール900は、スマートデバイス本体100に対して、左側面からスライドさせて取り付けられる。左側面から各モジュールをスパイン102に突き当てることにより、スマートデバイス本体100に対してモジュール500、700、800、900の位置が決定する。また、第二の撮像モジュール600、アプリケーションプログラム制御モジュール200、電源モジュール400、記録モジュール150は、スマートデバイス本体100に対して、右側面からスライドさせて取り付けられる。右側面から各モジュールをスパイン102に突き当てることにより、スマートデバイス本体100に対してモジュール600、200、400、100の位置が決定する。
本実施形態においては、図3(b)のようにスマートデバイス本体100の背面側に設けられたスロットは、サイズによって3種類に大別される。まずスロット1500、1600、1700、1100が同じ種類であり、例えば第一の撮像モジュール500はこの4箇所のうち、どのスロットを選択して装着しても構わない。またもっとも大きいスロット1200、1400が同じ種類であり、例えばアプリケーションプログラム制御モジュール200はこの2箇所のうち、どちらのスロットを選択して装着しても構わない。同様にもっとも小さいスロット1800、1900が同じ種類であり、例えば姿勢検知モジュール800はこの2箇所のうち、どちらのスロットを選択して装着しても構わない。
図4は、本発明の第1の実施形態に係るスマートデバイス本体に設けられたEPMとモジュールに設けられた磁性体との磁力による結合を示す説明図である。本発明の電子機器の第1の実施例であるスマートデバイス本体100に設けられたEPM165と、第一の撮像モジュール500に設けられた磁性体560との磁力による結合を模式的に示している。図4(a)は、スマートデバイス本体100と第一の撮像モジュール500とが磁力による結合をしていない状態の部分拡大図である。図4(b)は、スマートデバイス本体100と第一の撮像モジュール500とが磁力による結合をしている状態の部分拡大図である。尚、図4は例としてEPM165と磁性体560との組み合わせを示すものであるが、他のEPMと磁性体との組み合わせについても図4と同様である。
図4(a)に示すようにEPM165は、極性が固定された永久磁石165aと永電磁石165bとの両側面を、磁性体165cによって連結・保持した構造となっている。ここで用いる永久磁石165aには、例えば磁束密度が非常に高いネオジム磁石などが適している。また永電磁石165bは、アルニコ等の硬磁性体からなる可逆性の永久磁石165dと、可逆性の永久磁石165dの周りに巻かれたコイル165eとから構成されている。コイル165eに電流を流すと、可逆性の永久磁石165dは一方向に着磁され、通電が終了した後もそのまま着磁状態を保持する。コイル165eに対する通電時間は1〜数秒程度であり、比較的短い時間である。こうして永電磁石165bは、コイル165eに流す電流の向きを変えることにより、極性が可変な永電磁石となる。
図4(a)に示す状態でコイル165eに対して通電すると、可逆性の永久磁石165dを着磁して、永電磁石165bは極性が固定された永久磁石165aの磁力線の向きと引き合う向きの磁力線を発生させる。その結果、永電磁石165bの磁力線と永久磁石165aの磁力線とが互いに閉じたループ形状となり、モジュール500の磁性体560を吸着しようとする磁力は非常に弱くなる。そのためモジュール500は、EPM165から吸着力を受けずに解放される。
一方、図4(b)に示すように、図4(a)とは逆方向にコイル165eに対して通電すると、可逆性の永久磁石165dを着磁して、永電磁石165bは極性が固定された永久磁石165aの磁力線の向きと反発し合う向きの磁力線を発生させる。その結果、永電磁石165bの磁力線と永久磁石165aの磁力線とが互いに強め合って、モジュール500に設けられた磁性体560を吸着する磁力が非常に高まる。そのためモジュール500は、EPM165から吸着力を受けてスマートデバイス本体100に固着される。このように本実施形態では、着脱手段にEPMを採用することで、各モジュールの着脱の作業性と信頼性との両立を実現している。
図5は、本発明の第1の実施形態に係るスマートデバイスの構成例を示すブロック図である。以下、図5を用いて、本実施形態に係るスマートデバイスおよび種々のモジュールの構成例について説明する。尚、スマートデバイス本体100に装着可能なモジュールは多種多様であり、図5に示す組み合わせは単なる一例に過ぎず、本発明はその組み合わせを限定するものではない。本実施形態に係るモジュールとして、例えば、撮像モジュール、タッチパネル、電源モジュール、通信モジュール、姿勢検知モジュール、アプリケーション制御モジュールなどがあるが、これに限定されない。また、デバイスの例としては、ジャイロセンサ、圧電デバイス(モータ)、触感デバイス(VCM)、電磁モータ、DLデバイスなどがあるが、これに限定されない。
<スマートデバイス本体100の構成>
スマートデバイス本体100は、アプリケーションプログラム制御モジュール200による統括制御の下で、スマートデバイス本体100に装着された各モジュールに関する制御を行う。スマートデバイス本体100において、システム制御回路110はスマートデバイス本体100全体を制御する。システム制御回路110は、カーネルやOSを実行させた環境で各種アプリケーションプログラムを実行する際、アプリケーションプログラム制御モジュール200の指示や要求に応じて、協調動作を行う。アプリケーションプログラム制御モジュール200が備えるアプリケーション制御回路210が、システム制御回路110へ前述の指示や要求を行う。そしてシステム制御回路110は、スマートデバイス本体100と各モジュールとを連携して動作させることが可能となっており、アプリケーションプログラム制御回路210が有する各種サービス、機能を実行することが可能である。
メモリ112は、システム制御回路110により直接アクセスされ読み書きを行う。不揮発性メモリ114は、システム制御回路110の動作用の定数、変数、プログラム、各スロットの位置情報等を記憶する。不揮発性メモリ114は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばフラッシュメモリ等が用いられる。各スロットの位置情報とは、スマートデバイス本体100の背面側に設けられたスロット1100、1200、1400、1500、1600、1700、1800、1900のそれぞれ個別の位置情報を含んでいる。そして各スロットにおいて、モジュールを装着した際にその位置を決定することになる、各リブ101やスパイン102の突き当て面の座標を特定するものである。尚、本実施形態では各モジュールの位置決めを、リブ101とスパイン102への突き当てにより行っているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、スマートデバイス本体100に位置決め用の凸部を設け、各モジュールに凸部と嵌合する凹部を設けるなどしても良い。この場合、各スロットの位置情報には、位置決め用の凸部の位置情報が含まれることになる。
識別情報116は、スマートデバイス本体100が各モジュールと通信を行う際に必要な各種識別情報が格納されている。温度センサ118は、スマートデバイス本体100の所定箇所の温度を計測する。温度センサは単数或いは複数である。電源制御回路120は、システム制御回路110を介してスマートデバイス本体100の各部に必要な所定の電圧・電流を供給する。
電源バス122は、スマートデバイス本体100の電源制御回路120及びコネクタ182〜186、188の電源端子に接続される。コネクタ182〜186、188の電源端子は、それぞれ、各モジュールのコネクタ、電源端子を介して、各モジュールの電源制御回路、電池制御手段と接続されている。(各モジュールのコネクタ:280、380、480、580、680、880)(各モジュールの電源制御回路:220、320、520、620.820)
スイッチインターフェース回路130は、本体側CMC142〜146、148を介して、各モジュールとのデータやメッセージの高速な通信を切り替え中継する。本体側CMC142〜146、148は、誘導結合(インダクティブカップリング)方式により接触近接通信を行い、それぞれモジュール側CMC240、340、440、540、640、840と高速通信を行う。尚、本体側CMC142〜146、148と、これに近接するモジュール側CMCとの組み合わせは、ユーザーの意図に応じて適宜変更されるものであり、図5のブロック図に示す組み合わせは単なる一例に過ぎない。
EPM162〜166、168は、それぞれモジュールの磁性体260、360、460、560、660、860を磁力制御により吸着或いは非吸着する。これによりEPM162〜166、168は、各モジュールをスマートデバイス本体100のフレーム構造と各モジュールとの接続箇所において、固定(ロック)或いは解放(リリース)する。尚、EPM162〜166、168と、これに接続するモジュール側の磁性体との組み合わせは、ユーザーの意図に応じて適宜変更されるものであり、図5のブロック図に示す組み合わせは単なる一例に過ぎない。
コネクタ182〜186、188は、それぞれ各モジュールのコネクタと接続することにより、電源関係(パワーバス、グラウンド)の端子群を、スマートデバイス本体100と各モジュール間で相互に使用可能とする。更に、モジュールの装着を示す検出(Detect)信号の端子、モジュールのスリープ解除を示す起動(Wake)信号の端子、アンテナの配線をつなぐRF信号の端子などの各機能についても同様に、相互に使用可能とするものである。ここで本実施形態におけるコネクタ182〜186、188は、スマートデバイス本体100のリブ101やスパイン102の側面部に形成された一般的な小型の金属端子である。(図1〜3に示す位置からは視認できないため不図示とする。)尚、コネクタ182〜186、188と、これに接続するモジュール側のコネクタの組み合わせは、ユーザーの意図に応じて適宜変更されるものであり、図5のブロック図に示す組み合わせは単なる一例に過ぎない。
<アプリケーションプログラム制御モジュール200の構成>
アプリケーションプログラム制御モジュール200は、アプリケーションプログラム制御回路210の動作により、スマートデバイス本体100とこれに装着された各モジュールを含めた全体システムを統括制御する。例えばアプリケーション制御回路210は、システム制御回路110を介して、表示制御モジュール300が備える表示操作制御回路310へ指示・要求を行う。表示操作制御回路310は、前記指示・要求に応答して表示手段であるLCDパネル312を制御し、各種情報の表示を行うことが可能である。またアプリケーション制御回路210は、システム制御回路110および表示制御モジュール300が備える表示操作制御回路310を介して、操作入力手段であるタッチパネル及びボタン314に対する操作入力情報を取得することができる。そして、その操作入力内容に応じて、カーネルのサービスやOSのサービス、各種アプリケーションプログラムによる処理を実行させることが可能である。
メモリ212は、アプリケーション制御回路210が直接アクセスして読み書きを行う。不揮発性メモリ214は、アプリケーション制御回路210の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶し、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばフラッシュメモリ等が用いられる。
識別情報216は、アプリケーション制御モジュール200がスマートデバイス本体100及び各モジュールと通信を行う際に必要な各種識別情報が格納されている。電源制御回路220は、アプリケーションプログラム制御モジュール200の各部に必要な所定の電圧・電流を供給する。温度センサ222は、アプリケーションプログラム制御モジュール200の所定箇所の温度を計測する。温度センサは、単数或いは複数ある。インターフェース回路230は、モジュール側CMC240を介して、スマートデバイス本体100及び各モジュールとのデータやメッセージの高速な通信を中継する。
管理テーブル290は、各専用アプリケーションプログラムを実行する上で必要となる複数の管理ファイルの情報を記憶している。管理ファイルの情報には、各専用アプリケーションプログラムを実行する際に不可欠なモジュールの種類や、所望の機能を最大限に活用できる該当モジュールの組み合わせや、該当モジュールを装着するのに最適な各スロットの位置関係などが含まれる。また本実施形態では、管理ファイルの情報として、各専用アプリケーションプログラムに必須ではないものの、機能追加に有効なモジュールの種類などを含んでおり、ユーザーに多くの選択肢を提供することで利便性を高めている。こうした管理ファイルの情報は、アプリケーション制御回路210が、管理テーブル290から取得する。尚、本発明はこの構成に限定されるものではなく、管理ファイルの情報はメモリ212や不揮発性メモリ214に記憶させても良い。この場合の管理ファイルの情報は、アプリケーション制御回路210が、メモリ212や不揮発性メモリ214から取得することになる。
<表示操作モジュール300の構成>
表示操作モジュール300は、アプリケーションプログラム制御モジュール200による統括制御の下で、スマートデバイス本体100のシステム制御回路110の指示・要求に応答して、各種情報の表示、操作入力の取得を行う。表示操作モジュール300において、310は表示操作モジュール300全体を制御する表示操作制御回路である。表示手段312には、LCD、OLED、LED等の表示デバイスが該当するが、本実施形態ではLCDパネルを採用している。操作入力手段314には、タッチパネル(TP)、操作ボタン等の操作デバイスが該当し、タッチパネルと操作ボタンとは、独立して構成しても一体として構成してもいずれであっても構わない。尚、本実施形態では、タッチパネルと操作ボタンとが独立して構成されている。
表示手段312は、アプリケーションプログラム制御モジュール200のアプリケーションプログラム制御回路210の指示に応じて、表示操作制御回路310によりユーザーに対する各種情報の表示を行う。また、操作入力手段314へのユーザーによるタッチパネル操作やボタン操作等の入力操作と、マイク318が検出した音声信号とは、表示操作制御回路310を介して、アプリケーションプログラム制御回路210に伝達される。
識別情報316は、表示操作モジュール300がスマートデバイス本体100及び各モジュールと通信を行う際に必要な各種識別情報が格納されている。電源制御回路320は、表示操作モジュール300の各部に必要な所定の電圧・電流を供給する。温度センサ322は、表示操作モジュール300の所定箇所の温度を計測する。温度センサは、単数或いは複数ある。インターフェース回路330は、モジュール側CMC340を介して、スマートデバイス本体100及び各モジュールとのデータやメッセージの高速な通信を中継する。
<電源モジュール400の構成>
電源モジュール400は、アプリケーションプログラム制御モジュール200による統括制御の下で、スマートデバイス本体100のシステム制御回路110および電源バス122を介して電池420の放電・充電を行う。電源モジュール400において、電源制御回路410は電池420の放電・充電制御を含め、電源モジュール400全体を制御し、電源モジュール400の各部に必要な所定の電圧・電流を供給する。識別情報416は、電源モジュール400がスマートデバイス本体100及び各モジュールと通信を行う際に必要な各種識別情報が格納されている。
電池420には、Li−ion電池、燃料電池等が該当する。電池420は、電池制御回路410によりコネクタ480を介して、スマートデバイス本体100及び各モジュールに対して放電すると共に、スマートデバイス本体100及び不図示の充電モジュールから充電される。温度センサ422は、電源モジュール400の所定箇所の温度を計測する。温度センサは単数或いは複数ある。インターフェース回路430は、モジュール側CMC440を介して、スマートデバイス本体100及び各モジュールとのデータやメッセージの高速な通信を中継する。
<第一の撮像モジュール500の構成>
第一の撮像モジュール500は、アプリケーションプログラム制御モジュール200による統括制御の下で、スマートデバイス本体100のシステム制御回路110によって制御され、所望の撮像処理を行う。第一の撮像モジュール500において510は、光軸上に光学レンズを複数配置した第一のカメラである。更に第一のカメラ510は、通過する光量を調節する絞り機構と、光軸方向に少なくとも一枚の光学レンズを移動させて焦点調節を行うAF機構と、これらの構成部品を内部に収納するレンズ鏡筒とで構成されている。また第一のカメラ510は、光電変換により画像データを得る撮像センサと、画像データを処理する画像処理回路と、各機構を制御する駆動制御回路とを備える。
第一のカメラ510は、絞りやシャッター速度や撮像センサの感度を最適に設定する自動露出調節(AE)、被写体距離に応じた自動焦点調節(AF)、色温度を調節して適正な色調を再現する自動ホワイトバランス(AWB)などの制御を実現する。他にも本実施形態では、姿勢検知モジュール800で取得した角速度情報から手ブレを算出し、撮像センサ上で切り出した露光範囲を追従させることで、簡易的に手ブレ補正(IS)を行うことが可能である。尚、本発明はこうした撮像装置の一般的な制御方法を限定するものではなく、またこれらは既に先行技術文献等により公知であるため、詳細な個別の説明は省略する。
第一のカメラ510への指示は、アプリケーションプログラム制御回路210で実行されるアプリケーションプログラムや、表示制御モジュール300の操作入力手段314に対する入力に応じて行われる。第一のカメラ510により取得した画像データは、アプリケーションプログラム制御回路210が、スマートデバイス本体100のシステム制御回路110と表示制御モジュール300とを制御することで、表示手段312に表示可能となる。
識別情報516は、第一の撮像モジュール500がスマートデバイス本体100及び各モジュールと通信を行う際に必要な各種識別情報が格納されている。電源制御回路520は、第一の撮像モジュール500の各部に必要な所定の電圧・電流を供給する。
不揮発性メモリ522は、第一のカメラ510の動作用の定数、変数、周波数、構成部品の位置情報、光軸の誤差情報、レンズの誤差情報等を記憶し、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばフラッシュメモリ等が用いられる。ここでいう構成部品の位置情報には、第一の撮像モジュール500の外形から見た光軸の座標情報が含まれている。前述のように、第一の撮像モジュール500は、スマートデバイス本体100に対してその外形を突き当てることで位置が決定される。尚、本実施形態では第一の撮像モジュール500の位置決めを、スマートデバイス本体100のリブ101とスパイン102への突き当てにより行っているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、スマートデバイス本体100に位置決め用の凸部を設け、第一の撮像モジュール500に凸部と嵌合する凹部を設けるなどしても良い。この場合、構成部品の位置情報には、凸部と嵌合する凹部から見た光軸の座標情報が含まれることになる。
インターフェース回路530は、モジュール側CMC540を介して、スマートデバイス本体100及び各モジュールとのデータやメッセージの高速な通信を中継する。
<第二の撮像モジュール600の構成>
第二の撮像モジュール600は、アプリケーションプログラム制御モジュール200による統括制御の下で、スマートデバイス本体100のシステム制御回路110によって制御され、所望の撮像処理を行う。第二の撮像モジュール600において610は、光軸上に光学レンズを複数配置した第二のカメラである。更に第二のカメラ610は、通過する光量を調節する絞り機構と、光軸方向に少なくとも一枚の光学レンズを移動させて焦点調節を行うAF機構と、これらの構成部品を内部に収納するレンズ鏡筒とで構成されている。また第二のカメラ610は、光電変換により画像データを得る撮像センサと、画像データを処理する画像処理回路と、各機構を制御する駆動制御回路とを備える。こうした第二のカメラ610の構成部品は、前述の第一のカメラ510と同様である。しかしながら、第二の撮像モジュール600における第二のカメラ610の配置や形状は、第一の撮像モジュール510における第一のカメラ510の配置や形状とは異なっている。
本実施形態において、第二のカメラ610は、第一のカメラ510と同様の撮像制御が可能である。すなわち、絞りやシャッター速度や撮像センサの感度を最適に設定する自動露出調節(AE)、被写体距離に応じた自動焦点調節(AF)、色温度を調節して適正な色調を再現する自動ホワイトバランス(AWB)などの制御を実現する。他にも本実施形態では、姿勢検知モジュール800で取得した角速度情報から手ブレを算出し、撮像センサ上で切り出した露光範囲を追従させることで、簡易的に手ブレ補正(IS)を行うことが可能である。尚、本発明はこうした撮像装置の一般的な制御方法を限定するものではなく、またこれらは既に先行技術文献等により公知であるため、詳細な個別の説明は省略する。
第二のカメラ610への指示は、アプリケーションプログラム制御回路210で実行されるアプリケーションプログラムや、表示制御モジュール300の操作入力手段314に対する入力に応じて行われる。第二のカメラ610により取得した画像データは、アプリケーションプログラム制御回路210が、スマートデバイス本体100のシステム制御回路110と表示制御モジュール300とを制御することで、表示手段312に表示可能となる。
識別情報616は、第二の撮像モジュール600がスマートデバイス本体100及び各モジュールと通信を行う際に必要な各種識別情報が格納されている。電源制御回路620は、第二の撮像モジュール600の各部に必要な所定の電圧・電流を供給する。
不揮発性メモリ622は、第二のカメラ610の動作用の定数、変数、周波数、構成部品の位置情報、光軸の誤差情報、レンズの誤差情報等を記憶し、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばフラッシュメモリ等が用いられる。ここでいう構成部品の位置情報には、第二の撮像モジュール600の外形から見た光軸の座標情報が含まれている。前述のように、第二の撮像モジュール600は、スマートデバイス本体100に対してその外形を突き当てることで位置が決定される。尚、本実施形態では第二の撮像モジュール600の位置決めを、スマートデバイス本体100のリブ101とスパイン102への突き当てにより行っているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、スマートデバイス本体100に位置決め用の凸部を設け、第二の撮像モジュール600に凸部と嵌合する凹部を設けるなどしても良い。この場合、構成部品の位置情報には、凸部と嵌合する凹部から見た光軸の座標情報が含まれることになる。
インターフェース回路630は、モジュール側CMC640を介して、スマートデバイス本体100及び各モジュールとのデータやメッセージの高速な通信を中継する。
<姿勢検知モジュール800の構成>
姿勢検知モジュール800は、アプリケーションプログラム制御モジュール200による統括制御の下で、スマートデバイス本体100のシステム制御回路110によって制御され、スマートデバイスの姿勢を検知する。姿勢検知モジュール800において、ジャイロセンサ810は3軸のジャイロセンサから角速度情報を取得する。
識別情報816は、姿勢検知モジュール800がスマートデバイス本体100及び各モジュールと通信を行う際に必要な各種識別情報が格納されている。電源制御回路820は、姿勢検知モジュール800の各部に必要な所定の電圧・電流を供給する。温度センサ822は、姿勢検知モジュール800の所定箇所の温度を計測する。温度センサは、単数或いは複数ある。
インターフェース回路830は、モジュール側CMC840を介して、スマートデバイス本体100及び各モジュールとのデータやメッセージの高速な通信を中継する。インターフェース回路830は、ジャイロセンサ810で取得した角速度情報を、スマートデバイス本体100に送信する。そこから更に、スマートデバイス本体100は、アプリケーションプログラム制御モジュール200にデータを高速で転送する。こうして、姿勢検知モジュール800の角速度情報は、表示制御モジュール300における表示方向の切り替えや、第一の撮像モジュール500及び第二の撮像モジュール600の手ブレ補正などに用いられる。
尚、図5に示すアプリケーションプログラム制御モジュール200に設けられた管理テーブル290は、無線LANモジュール700等により、アプリケーションプログラムのアップデートがされた時点で情報を更新することができる。そのため、図5における管理テーブル290は、各モジュールの種類や実現できる機能、その他必要となる情報を適宜変更したり追加したりすることが可能である。
<アプリケーションプログラム制御モジュール200の動作説明>
図6は、本発明の第1の実施形態に係るアプリケーションプログラム制御モジュールの主ルーチンを示すフローチャートである。図6のフローチャートは、アプリケーション制御回路210によって、各処理ブロックを制御し実行される処理手順を図示したものである。図5で説明したスマートデバイスの動作において、アプリケーションプログラム制御モジュール200を中心とした主ルーチンの動作フローを示す。図5乃至図6を参照して、本実施形態のアプリケーションプログラム制御モジュール200の動作を説明する。
最初の電源OFF状態において、アプリケーションプログラム制御モジュール200とスマートデバイス本体100と表示操作モジュール300とは、低消費電力で動作する動作終了状態となっている。このとき、ユーザーにより表示操作モジュール300の電源ボタン314aが操作されると、表示操作制御回路310は、アプリケーションプログラム制御回路210へ向けてスリープ解除を示す起動(Wake)信号を送信する。アプリケーション制御回路210は、表示操作制御回路310からの起動(Wake)信号を受信すると、ステップS1100において初期設定を実行する。また本実施形態では、全てのモジュールのコネクタ部に検出(Detect)信号の端子が設けられており、例えば空いているスロットに対して新たなモジュールを装着した際も、検出(Detect)信号が送信されてステップS1100に移行するものである。
ステップS1100において、アプリケーション制御回路210は、所定のフラグや制御変数等をリセットして初期化すると共に、アプリケーションプログラム制御モジュール200の各部の初期化を行う。続いて、アプリケーション制御回路210は、不揮発性メモリ214から読み出したソフトウェアプログラムを実行して、カーネル起動とOS起動を順次行う。その後、インターフェース回路230、モジュール側CMC240、本体側CMC142、スイッチインターフェース回路130を介して、スマートデバイス本体100のシステム制御回路110との通信の初期化を行う。システム制御回路110の初期化によって全てのモジュールは動作可能な状態となり、例えば表示操作モジュール300において、表示操作制御回路310は、表示手段であるLCDパネル312に所定の起動画面を表示させる。そして表示操作モジュール300は、タッチパネルやボタンなどの操作入力手段314に対するユーザーの入力指示が可能な状態に至る。
ステップS1100を終えると、ステップS1101に進む。ここで仮に、ユーザーによって終了状態に移行する指示が入力されたならば、表示操作制御回路310は、アプリケーションプログラム制御回路210へ向けて終了メッセージを送信する。アプリケーション制御回路210は、終了メッセージを受信すると、スマートデバイスの終了状態への移行を判断する。
ステップS1101で終了状態に移行する終了メッセージを受信したならば、ステップS1120に進む。ステップS1120で、アプリケーション制御回路210は、システム制御回路110に終了メッセージを送信した後、フラグや制御変数等を必要に応じて不揮発性メモリ214に退避する。それと共に、OS及びカーネルを低消費電力で動作する動作終了状態に移行する。そして、電源制御回路220を介したアプリケーションプログラム制御モジュール200とスマートデバイス本体100と表示操作モジュール300とへの電力供給を、低消費電力の設定に変更する終了処理を行う。システム制御回路110は、終了メッセージを受信すると、アプリケーションプログラム制御モジュール200とスマートデバイス本体100、表示操作モジュール300以外のモジュールの全ての動作を停止する処理を行う。ステップS1120を終えたならば、アプリケーション制御回路210は、アプリケーションプログラム制御モジュール200の主ルーチンを終了し、所謂電源OFFの状態に至る。
ステップS1101で、終了状態に移行する終了メッセージを受信しなかった場合、ステップS1102に進む。ステップS1102において、アプリケーション制御回路210は、表示操作モジュール300の表示操作制御回路310からスリープ状態に移行するスリープメッセージを受信したかどうかを判断する。表示操作制御回路310は、表示手段であるLCDパネル312にスリープ処理に関する情報を表示して、タッチパネルやボタンなどの操作入力手段314に対するユーザーの入力指示を可能とする。ここで仮に、ユーザーによってスリープ状態に移行する指示が入力されたならば、表示操作制御回路310は、アプリケーション制御回路210にスリープ状態に移行するスリープメッセージを送信するものである。
ステップS1102で、スリープ状態に移行するスリープメッセージを受信したならば、ステップS1103に進む。ステップS1103において、アプリケーションプログラム制御回路210は、システム制御回路110にスリープメッセージを送信した後、フラグや制御変数等を必要に応じて不揮発性メモリ214に退避する。それと共に、OS及びカーネルを低消費電力で動作するスリープ動作状態に移行する。そしてシステム制御回路110は、スリープメッセージを受信すると、スマートデバイスの全てのモジュールの動作をスリープ状態に移行する処理を行う。
また同様に、ユーザーによる表示操作モジュール300への入力指示や、各モジュールから送信される起動(Wake)信号が所定の時間を経過しても受信されなかった場合にも、ステップS1103に進む。ステップS1102において、アプリケーション制御回路210は、最後に入力指示や起動(Wake)信号が受信されたタイミングから経過した時間を積算する。積算時間を所定値と比較した結果、積算時間のほうが長ければスリープ状態に移行する。その後のスリープ処理については、前述した通りである。
ステップS1104において、アプリケーション制御回路210は、コネクタ280を介して、各モジュールから送信される起動(Wake)信号を受信したかどうか判断する。ステップS1104で起動(Wake)信号を受信しなかったならば、起動(Wake)信号を受信するまでスリープ動作状態を継続する。ここで、本実施形態でいうスリープ動作状態とは、前述した電源OFFの状態とは異なる。例えば、移動体通信モジュール900が移動体通信の規格に準じた呼び出し信号を受信した際、アプリケーション制御回路210は、直ちにスマートデバイスをスリープ動作状態から所定のアプリ実行状態へと移行させる。尚、こうした移動体無線通信システムの一般的な制御については、既に公知であるため詳しい説明を省略する。
ステップS1104で起動(Wake)信号を受信したならば、ステップS1105に進む。ステップS1105において、アプリケーション制御回路210は、フラグや制御変数等を必要に応じて不揮発性メモリ214から戻す。それと共に、OS及びカーネルを通常消費電力で動作する通常動作状態に移行し、電源制御回路220を介したスマートデバイスの全てのモジュールへの電力供給を通常消費電力の設定に変更する復帰処理を行う。更にステップS1105において、アプリケーション制御回路210は、スマートデバイス本体100のシステム制御回路110との通信の復帰処理を行う。このときシステム制御回路110は、アプリケーション制御回路200以外の全てのモジュールに対して復帰処理を行い、スマートデバイスを通常動作状態に移行させて、ステップS1101に戻る。
ステップS1102でスリープ状態に移行するスリープメッセージを受信しなかった場合、ステップS1106に進む。ステップS1106において、アプリケーション制御回路210は、表示操作モジュール300の表示操作制御回路310からリリースメッセージを受信したかどうかを判断する。表示操作制御回路310は、表示手段であるLCDパネル312にリリース処理に関する情報を表示して、タッチパネルやボタンなどの操作入力手段314に対するユーザーの入力指示を可能とする。ここで仮に、ユーザーによっていずれかのモジュールの取り外しを意図したリリース処理の指示が入力されたならば、表示操作制御回路310は、アプリケーション制御回路210にリリース状態に移行するリリースメッセージを送信するものである。
ステップS1106でリリース状態に移行するリリースメッセージを受信したならば、ステップS1107に進む。ステップS1107において、アプリケーション制御回路210は、ユーザーが取り外しを意図するモジュールに対して、正常に機能を終了させてEPMを解放するためのリリース処理を実行する。リリース処理の詳細は、図7を用いて後述する。ステップS1107を終了すると、ステップS1101に戻る。
ステップS1106で、リリース状態に移行するリリースメッセージを受信しなかったならば、ステップS1108に進む。ステップS1108において、アプリケーション制御回路210は、各モジュールの検出(Detect)信号を受信したかどうかを判断する。ここで検出(Detect)信号とは、スマートデバイス本体100に対して各モジュールが新たに装着されたことを検出するものであり、システム制御回路110がアプリケーションプログラム制御回路210に送信する電気信号のことである。
ステップS1108で検出(Detect)信号を受信したならば、ステップS1109に進む。ステップS1109において、アプリケーション制御回路210は、スマートデバイス本体100に挿入された該当モジュールを固定し適切に機能させるためのモジュール設定処理を実行する。モジュール設定処理の詳細は、図8を用いて後述する。ステップS1109を終了すると、ステップS1101に戻る。
ステップS1108で検出(Detect)信号を受信しなかったならば、ステップS1110に進む。ステップS1110において、アプリケーション制御回路210は、表示操作モジュール300の表示操作制御回路310から、アプリケーションプログラム関係メッセージを受信したかどうかを判断する。アプリケーションプログラム関係メッセージは、表示操作モジュール300において、表示操作制御回路310は、表示手段であるLCDパネル312にスリープ処理に関する情報を表示する。タッチパネルやボタンなどの操作入力手段314に対するユーザーの入力指示を可能とする。そこでユーザーによる、所定のアプリケーションプログラムに関する実行などの指示が入力されたならば、表示操作制御回路310は、アプリケーション制御回路210にアプリケーションプログラム関係メッセージを送信するものである。
ステップS1110でアプリケーションプログラム関係メッセージを受信したならば、ステップS1111に進み、アプリケーション制御回路210は、ステップS1111でアプリケーションプログラム実行処理を実行する。本実施形態で想定されるアプリケーションプログラムには、各モジュールの組み合わせによって実現され得る様々な機能が含まれる。例えば、移動体通信モジュール900との組み合わせにより通話機能が可能となり、無線LANモジュール700との組み合わせによりインターネット接続を介したウェブ閲覧が可能となる。また例えば、第一の撮像モジュール500のみによって一般的な撮影機能が実現され、そこへ第二の撮像モジュール600を組み合わせることによって複眼カメラの機能である画像の合成機能や測定機能が実現される。こうしたアプリケーションプログラムの一例である撮影アプリケーション実行処理の詳細は、図9を用いて後述する。ステップS1111を終了すると、ステップS1101に戻る。
ステップS1110でアプリケーションプログラム関係メッセージを受信しなかったならば、ステップS1101に戻って以下同様の動作を繰り返す。
図7は、図6のステップS1107において実行されるモジュールのリリース処理の動作フローを示すフローチャートである。図7のフローチャートは、アプリケーション制御回路210によって、各処理ブロックを制御し実行される処理手順を図示したものである。
図7のステップS1201において、アプリケーション制御回路210は、システム制御回路110にモジュールの機能の終了を指示するメッセージを送信する。次にステップS1202に進み、アプリケーションプログラム制御回路210は、システム制御回路110から送信され、モジュール情報が更新されていることを通知する情報更新メッセージを受信したかどうかを判断する。
ステップS1202で情報更新メッセージを受信しなかったならば、アプリケーション制御回路210は、ステップS1203で所定のエラー処理を行う。その後、ステップS1205においてEPMを制御することにより、モジュールのロック状態を解除してリリース処理ルーチンを終了する。エラー処理では、表示操作モジュール300などにエラー内容を表示してユーザーに通知しても良い。
ステップS1202で情報更新メッセージを受信したならば、ステップS1204に進む。ステップS1204において、アプリケーション制御回路210は、システム制御回路110から受信した内容に応じて、OS及びカーネルが管理する不揮発性メモリ214及びメモリ212の所定領域に格納された管理情報を更新する。ここでいう管理情報とは、モジュール管理情報、EPM制御管理情報、RFバス構成管理情報を含む。その後、ステップS1215においてEPMを制御することにより、モジュールのロック状態を解除してリリース処理ルーチンを終了する。
図8は、図6のステップS1109において実行されるモジュール装着処理の動作フローを示すフローチャートである。図8のフローチャートは、アプリケーション制御回路210によって、各処理ブロックを制御し実行される処理手順を図示したものである。
図8のステップS1301において、アプリケーション制御回路210は、システム制御回路110と共にメッセージ通信のコネクションセットアップを行い、システム制御回路110とのネットワークリンクを確立する。次にステップS1302に進み、アプリケーション制御回路210は、システム制御回路110を介して該当モジュールから初期化などのモジュール情報を取得する。更にステップS1303に進み、アプリケーション制御回路210は、ステップS1302で取得したモジュール情報に基づいて、装着されたモジュールがスマートデバイスにおいて問題の無い内容かどうかを検証し判定する。モジュール情報には、例えば、そのモジュールの有するデバイス情報、通信能力、駆動や検出に使用する周波数、駆動に必要な電圧などの情報を含む。検証は、例えば、安定した通信が可能か、既に装着されている電源モジュール400の電圧で動作可能か、またその他にも、スマートデバイスに個別で設定されている規格がある場合にはそれを満足しているか等について行われる。
ステップS1303で検証した判定結果に問題があれば、アプリケーションプログラム制御回路210は、ステップS1304で所定のエラー処理を行った後、モジュールの装着処理ルーチンを終了する。エラー処理では、表示操作モジュール300などにエラー内容などを表示してユーザーに通知しても良い。
ステップS1303で検証した判定結果に問題が無ければ、ステップS1305に進む。ステップS1305において、アプリケーションプログラム制御回路210は、初期化を行う該当モジュールのモジュール情報に基づき、不揮発性メモリ214及びメモリ212の所定領域に格納された管理情報を更新する。ここでいう管理情報とは、モジュール管理情報、EPM制御管理情報、RFバス構成管理情報を含む。
次にステップS1306において、アプリケーション制御回路210は、システム制御回路110に初期化を行う該当モジュールのEPMロック指示メッセージを送信する。これにより、スマートデバイス本体100と初期化を行う該当モジュールとが、EPMにより固定されてロック状態となる。
続いて、ステップS1307でアプリケーション制御回路210は、システム制御回路110に向けて通信開始指示メッセージを送信し、一連の初期化処理を行った該当モジュールとのメッセージ通信が可能になったことを通知する。その後、ステップS1308において、状態変化フラグをONに切り替えて、モジュールの装着処理ルーチンを終了する。ここでいう状態変化フラグとは、各モジュールに対応するように割り付けられ、各モジュールの状態変化の有無によりONとOFFとが切り替えられる再処理フラグのことである。スマートデバイス本体100に装着された各モジュールの状態が変化した時に状態変化フラグがONとなる。尚、状態の変化としては、各モジュールの装着の他に、電池残量の変化、故障、性能の劣化などが含まれる。
こうしてモジュールの装着処理ルーチンにより、スマートデバイス本体100に対して正常なモジュールが取り付けられ、更にEPMにより確実にロックされて、該当モジュールの機能を利用可能な状態となる。尚、その他にも各通信を安定させるため、EPMによるモジュールのロックをステップS1301の前に行う制御としても良く、その場合はステップS1304の後にロック解除を行うことになる。
図9は、図6のステップS1111において実行される専用アプリケーションプログラムの一例である撮影アプリケーション実行処理の動作フローを示すフローチャートである。図9のフローチャートは、アプリケーション制御回路210によって、各処理ブロックを制御し実行される処理手順を図示したものである。
図9において、まずステップS1401で表示操作モジュール300の操作入力により撮影アプリケーションを立ち上げると、アプリケーション制御回路210は、管理テーブル290から撮影アプリケーションの管理ファイルの情報を取得する。このとき、管理ファイルの情報には、撮影アプリケーションを実行するのに不可欠なモジュールの種類や、撮影機能を最大限に活用できる該当モジュールの組み合わせや、該当モジュールを装着するのに最適な各スロットの位置関係が含まれる。
次にステップS1402に進み、アプリケーション制御回路210は、システム制御回路110を介して各モジュールからモジュール情報を取得する。
そしてステップS1403において、撮像アプリケーションの管理ファイルの情報に基づき、必要なモジュールが装着されているか、その組み合わせに問題がないか等を検証し判定する。ステップS1403で検証した判定結果に問題があれば、アプリケーション制御回路210は、ステップS1404で所定のエラー処理を行った後、撮影アプリケーション実行処理ルーチンを終了する。エラー処理では、表示操作モジュール300などにエラー内容などを表示してユーザーに通知しモジュールの交換を提案する構成としても良い。
例えば、ステップS1402の時点でいずれのスロットにも撮像モジュールが装着されておらず、撮像アプリケーションを実行できない場合は、ステップS1404のエラー処理においてエラー内容を通知し、撮影アプリケーション実行処理ルーチンを終了する。またその他に、例えば、装着された撮像モジュール500に手ブレ補正(IS)の機能が備わっているにも関わらず、姿勢検知モジュール800が装着されていないときは手ブレを検知できない。その場合、ステップS1404のエラー処理において撮影機能の一部である手ブレ補正(IS)機能を制限する。この場合は、撮影アプリケーション実行処理ルーチンを終了する必要はなく、エラー内容の通知に対してユーザーの操作入力等があれば、状況に応じてステップS1405の撮影実行処理に移行しても良い。
ステップS1403で検証した結果に問題が無ければ、ステップS1405に進んで撮影実行処理を行う。ステップS1405を終了すると、ステップS1406に進む。ステップS1406において、撮影アプリケーション終了メッセージを受信しなかったならば、ステップS1405に戻って撮影実行処理を繰り返す。
ステップS1406でユーザーによって撮影アプリケーション実行処理に対する終了の指示が入力されたならば、表示操作制御回路310は、アプリケーション制御回路210へ向けて撮影アプリケーション終了メッセージを送信する。アプリケーション制御回路210は、撮影アプリケーション終了メッセージを受信すると、専用アプリケーションプログラムの終了状態への移行を判断して該当モジュールの動作を停止し、撮影アプリケーション実行処理ルーチンを終了する。
以上、第1の実施形態では、複数のモジュールを組合わせ可能なスマートデバイスにおける撮影アプリケーションの実行時の装着モジュールの検証と、検証の結果に基づくエラー処理について説明した。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態として、撮像アプリケーションの管理ファイルの情報に基づき行う動作検証とその検証結果に応じたエラー処理について説明する。図10は、本発明の第2の実施形態に係る使用周波数検証を示すフローチャートである。なお、図9に示すフローチャートと同一のステップについては同一のステップ番号を付して、それらの説明を省略する。図10のフローチャートは、アプリケーション制御回路210によって、各処理ブロックを制御し実行される処理手順を図示したものである。図9と同様にS1402においてモジュール情報を取得したあと、ステップS1403の動作検証において、図9のフローチャートにおける管理情報に基づく動作検証に加えて、本実施形態ではモジュール情報に基づく動作検証も行う。モジュール情報には、例えば、そのモジュールの有するデバイス情報、通信能力、駆動や検出に使用する周波数、駆動に必要な電圧などの情報を含む。
ステップS1403において、ステップS1402で取得したモジュール情報から圧電デバイス及びジャイロセンサなどのデバイスを搭載しているモジュールが複数装着されているかどうかを判断する。複数装着されていることを検出した場合は、モジュールの持っている使用周波数情報を基に、モジュール間の使用周波数領域の干渉の有無をチェックし、使用周波数領域が重ねっているかどうかを判定する。具体的には例えば、姿勢検知モジュール800と第一の撮像モジュール500が装着されている場合について説明する。その場合において、第一の撮像モジュール500に搭載されているオートフォーカス用の圧電デバイスの使用する周波数領域と姿勢検知モジュール800のジャイロセンサの使用する周波数領域が重なっている場合を想定する。そのとき、圧電デバイスの振動は検出対象外の振動であるにも拘わらず「手ぶれ」補正対象の信号と合成されジャイロセンサで検出されてしまい、誤った補正駆動を行ってしまう可能性がある。その場合は検証NGとなり、ステップS1407へ進む。なお、検証OKの場合は、図9のフローチャートと同様の処理のため、詳細な説明は省略する。
検証NGでステップS1407へ進むと、他のモジュールと使用する周波数が干渉しないようにモジュールの機能を制限することが可能か否を判定する。例えば、前述した圧電デバイスとジャイロセンサが干渉する場合は、ジャイロセンサの信号に基づく手ぶれ補正(IS)機能を制限(停止)するためレンズを中心固定にする。機能制限が可能場合は、撮影アプリケーション実行処理ルーチンを終了する必要はなく、ステップS1405へ進み撮影実行処理を行う。ここで、判定結果に基づく機能制限について、表示モジュールなどを介してユーザに通知する構成とし、通知に応答してユーザが機能制限の可否を選択可能な構成としてもよい。ここで、もしユーザーが機能を制限することを選択しなかった場合など、機能制限ができなかった場合には、ステップS1408へ進む。
ステップS1408では、表示モジュールなどを介してユーザに対しモジュールの交換を促すように通知する。ユーザーがモジュールをリリースすることを選択し、リリース状態に移行するリリースメッセージを受信したならば、ステップS1107に進む。前述したステップS1107と同様に、取り外すモジュールに対して正常に機能を終了させてEPMを解放するためのリリース処理を実行する。また、ユーザーがモジュールをリリースすることを選択しなかった場合も、前述したステップS1404と同様に所定のエラー処理を行った後、撮影アプリケーション実行処理ルーチンを終了する。
以上、駆動系の圧電デバイスとジャイロセンサの周波数が干渉する場合を例に説明した、他の具体的な例として、姿勢検知モジュール800とタッチパネル機能を有する表示操作モジュール300が装着されている場合について説明する。その場合において、表示操作モジュール300に搭載されている触覚デバイス用の圧電デバイスの使用する周波数領域と姿勢検知モジュール800のジャイロセンサの使用する周波数領域が重なっている場合を想定する。そのとき、圧電デバイスの振動は、前述のように「手ぶれ」補正対象の信号と合成され誤った補正駆動を行ってしまう可能性がある。そのため、この場合は、タッチパネルによる動作を制限する。例えば、動画撮影中などで「手ぶれ」補正がONの場合は、タッチパネルによるズーム駆動、フォーカス駆動、シャッター駆動等の操作を禁止する。機能の制限については、前述のとおりユーザーに通知してユーザ操作に応じて可否を判断する構成としてもよい。
以上の第2の実施形態によって、複数のモジュールが干渉する場合に、機能を制限又は干渉するモジュールの機能を停止させすることで好適な撮影が可能である。また、その場合において、ユーザに通知することによって、モジュールの交換など、ユーザがその機能を実行するために適切な対応をとることが可能になる。
(第3の実施形態)
図11は、本発明の第3の実施形態に係るカメラシステムの構成例を示すブロック図である。カメラシステム1において、カメラ本体2、レンズユニット3における像振れ防止機能に係る構成例を示している。カメラ本体2及びレンズユニット3に各々ジャイロセンサ(810a、810b)と像振れ補正用のアクチュエータ(7,9)として圧電デバイスが搭載されていて、各々撮像素子6、補正レンズ8を制御して像振れを補正する。モジュール間の使用周波数領域の干渉の有無をチェックし、使用周波数領域が重なっていない場合、カメラ本体2、レンズユニット3共にジャイロセンサ(810a、810b)の検出信号に基づいて撮像素子6及び補正用レンズ8を移動させ像振れ補正を行う。撮像素子6及び補正用レンズ8の両方で補正可能なため、お互いに連携することにより大きい角度振れ制御を行うことが出来る。
本体側ジャイロセンサ810aは、カメラ本体2の3軸方向(ヨー方向、ピッチ方向、ロール方向)の回転による振れを各々検出するように、カメラ本体2内に配置されている。カメラ本体2の光軸の傾き角速度を検出し、本体側制御部210aに送信する。
一方、レンズユニット3の焦点距離に関する情報が、レンズ側マウントコネクタ5及び本体側マウントコネクタ4を介して本体側制御部210aに入力される。
本体側制御部210aは、第1、第2の実施形態のスマートデバイスのアプリケーション制御モジュール210と同様の機能を有し、カメラ本体2全体を制御する。本体側制御部210aに入力されたヨー方向、ピッチ方向、ロール方向の角速度の検出信号は、本体側制御部210a内で積分処理され、各方向の振れ角度が算出される。また、レンズユニット3から入力された焦点距離に基づいて、算出された各方向の振れ角度を、撮像素子6の受光面上での被写体像の移動量に換算する。そして、像振れ補正用アクチュエータ(撮像素子用アクチュエータ)7を制御して、撮像素子6を被写体像の移動量と同じ距離変位させ、カメラ本体2の回転による振れを補正する角度振れ制御を実行する。
レンズ側ジャイロセンサ810bは、レンズユニット3の3軸方向(ヨー方向、ピッチ方向、ロール方向)の回転による振れを各々検出するように、レンズユニット3の光軸の傾き角速度を検出し、レンズ側制御部210bに送信する。
レンズ側制御部210bは、入力されたヨー方向、ピッチ方向、ロール方向の角速度の検出信号を積分処理し、各方向の振れ角度を算出する。そして、算出された振れ角度に相当する像振れ補正用レンズ8の変位量を算出し、像振れ補正用アクチュエータ9を制御して、算出された変位量だけ像振れ補正用レンズ8を移動させてレンズユニット3の回転による振れを補正する角度振れ制御を実行する。
また、レンズ側ジャイロセンサ810bによる検出信号は、レンズ側制御部210bを介して本体側制御部210aへも送信される。カメラ本体2側、レンズユニット3側の各々の角度振れ制御量は、レンズ側制御部210bを介して送られた情報と本体側制御部210aの情報を基に、本体側制御部210aにて適宜最適な量の計算を実行し、各々の角度振れ制御を実行する。角度振れ制御量が少ない場合は、両者を動作させるのではなく、片側だけを動作させた方が、省電力等の観点から有利である。
ここで、本実施形態において、各ジャイロセンサ(810a、810b)の使用周波数領域が重なっている場合、カメラ本体2及びレンズユニット3の機能一部を制限し、使用周波数領域が重ならないようにする。具体例の一つとして、カメラ本体2に搭載されている像振れ補正用アクチュエータ7(撮像素子用アクチュエータ)及びジャイロセンサ810aの機能を停止する。レンズ側ジャイロセンサ810bによる検出信号に基づいて算出された振れ角度に相当する変位量だけ補正用レンズ8で移動させ、角度振れ制御を実行する。補正用レンズ8の片方のみでの補正のため、角度振れ制御量は、両方で補正可能な場合と比べて、少なくなる。
以上、第3の実施形態では、着脱可能なモジュール構造ではなく、カメラ本体と交換可能なレンズユニットの構成において、デバイスの周波数が干渉する場合の処理について説明した。
(第4の実施形態)
第4の実施形態として、ステップS1407における機能制限の別の形態として、使用周波数領域を変更する例について説明する。図12は、アクチュエータ(圧電デバイス)とジャイロセンサの各々の使用周波数領域の関係を表す図である。アクチュエータとジャイロセンサの使用周波数は、個体ばらつき等を含むため、図12に示すようにある程度の幅を持っている。図12(a)は、アクチュエータの使用周波数領域1が41kHz〜47kHzである場合、アクチュエータ(圧電デバイス)とジャイロセンサの使用周波数領域が46kHz〜47kHzで干渉していることを表している。そこで本実施形態では、圧電デバイスの使用する周波数領域1を周波数領域2または周波数領域3に変更し、アクチュエータ(圧電デバイス)とジャイロセンサの使用する周波数領域が重ならないようにする。
前述した図5のスマートデバイスにおいて、姿勢検知モジュール800と撮像モジュール500を例に説明する。ここで、姿勢検知モジュール800は、ジャイロセンサ810を有し、撮像モジュール500内のカメラ510はゴミ除去機能を備えた撮像素子が装着されているものとする。その場合において、ジャイロセンサの使用する周波数領域とゴミ除去機能用の圧電デバイスの使用する周波数領域が重なっている場合を想定する。
圧電デバイスの振動は、前述のように「手ぶれ」補正対象の信号と合成され誤った補正駆動を行ってしまう可能性がある。そのため、ゴミ除去機能用に使用する圧電デバイスの周波数領域を変更し、圧電デバイスの使用する周波数領域と姿勢検知モジュール800のジャイロセンサの使用する周波数領域が重ならないように変更する。具体的には、図12を用いて説明する。ゴミ除去機能用に使用する圧電デバイスの周波数領域は、図12(a)は、に示すように複数の周波数領域を使用していて、使用する周波数領域を領域1、領域2、領域3と順番に変更してゴミ除去を行っている。ジャイロセンサの使用する周波数領域と圧電デバイスの使用する周波数領域が重なった場合は、ジャイロセンサ810の使用領域と重なる領域1を除外し、使用する周波数領域を領域2、領域3を順番に変更してゴミ除去を行う。ゴミ除去機能の特性は若干変化するが、ジャイロセンサの信号に基づいて動作させる手ぶれ補正(IS)機能を制限する必要がない。
以上、第4の実施形態によれば、アクチュエータ又はセンサなどの各モジュールが干渉する場合において、使用する周波数領域を変更することで、機能を制限することなく周波数の干渉を防ぎ好適な撮像制御をすることが可能である。
(第5の実施形態)
ここで図13、図14を参照して、本発明の実施形態に係る圧電デバイスの例について説明する。図13は、第4の実施形態に係る円環型の振動型モータの構成例を示す図である。図13(a)は振動子と説明のために一部切り欠いた移動体(ロータ)の斜視図であり、図13(b)は振動波駆動装置の回転軸方向における断面図である。図13に示す振動子は、弾性体11、圧電素子12、摩擦部材13によって構成されている。
弾性体11は金属からなる円環状の弾性体であり、底面には圧電素子12が固定されている。弾性体11と圧電素子12が固定されているのと反対側の面には、振動変位を拡大するための溝が形成されている。この溝によって形成された突起部の先端には摩擦部材13が設けられ、この摩擦部材13にロータ14が加圧接触している。弾性体11の内径部には他よりも厚さを薄くしたフランジ部が円環の中心に向かって延びて、振動波駆動装置のベース部材15に固定されている。弾性体11とベース部材15との固定個所との間にバネ性を有したフランジ部を設けることにより、振動を防げることなく振動子を支持することができる。
ロータ14には、ロータ14を振動子方向に加圧する皿バネ16が固定され、この皿バネ16が回転軸17に固定されているため、ロータ14と回転軸17は一体に回転を行う。
ベース部材には回転軸17を軸支するベアリング18が設けられている。このベアリング18を軸方向に複数配置することで回転軸17の揺動を防止している。圧電素子12には、互いに1/4波長だけずれた2つの定在波を発生させることが可能な電極パターンが形成されており、この2つの定在波を時間的に90°位相をずらして励起すると、弾性体11の表面には進行性振動が発生する。この進行性振動によって押し出されるようにしてロータ14が回転移動を行う。
図14は、本発明の実施形態に係る弾性体の表面に発生する進行性振動の例を示す図である。円環型の振動型モータの使用周波数領域を変更した場合の弾性体11の表面に発生する進行性振動の様子を表している。
図14(a)は、表面に2つの頂点を持つ進行性振動が現れる様子を示している。この振動は弾性体11の2次の曲げモードであり、使用周波数領域1とする。また、図14(b)は、表面に3つの頂点を持つ進行性振動が現れる様子を示している。この振動は弾性体11の3次の曲げモードであり、使用周波数領域2とする。使用周波数領域1と使用周波数領域2では、周波数は異なるが、進行性振動によってロータ14が回転移動を行うことが可能である。そのため、ジャイロセンサなど別のデバイスの使用する周波数領域が、例えば使用周波数領域1と重なっている場合は、圧電デバイスの使用する周波数領域を使用周波数領域2に変更することで使用する周波数の干渉を防ぐことが出来る。また、図示していないが、円環型の振動型モータには、4次、5次、6次…と複数の曲げモードが存在し、それぞれ使用する周波数領域が異なる。どの曲げモードであっても、これらの進行性振動によってロータ14が回転移動を行うことが出来るため、使用周波数領域2以外のほかの曲げモードに変更してもよい。
ここで、アクチュエータ(圧電デバイス)の駆動時には、駆動に用いられる交流電圧には高調波成分が含まれているために、アクチュエータ(圧電デバイス)の振動にも高調波成分が現れる。加えて、アクチュエータ(圧電デバイス)の内、摺動部材と接触/非接触を繰り返すアクチュエータ(圧電デバイス)に生じる振動は、2次、3次、4次、5次・・という自然数倍の高調波成分の振動を含む。つまり、アクチュエータ(圧電デバイス)の振動は、電気信号に由来する成分だけでなく、機械的な接触に由来する高調波成分を含んでいる場合もあり、電気信号を理想的な正弦波にしたとしても、振動の高調波成分を完全に取り除くことはできない。
そのため、本実施形態では、実際に各々のモジュールを動作させ、圧電デバイスの駆動周波数を検出して、その駆動周波数がジャイロセンサの出力信号に重畳されていないかどうかを確認する。図12(b)において、ジャイロセンサの出力信号(46kHz〜47kHz)に圧電デバイスの振動が重畳されるのは、アクチュエータ(圧電デバイス)の使用周波数領域が23kHz〜24kHzの場合である。アクチュエータ(圧電デバイス)の使用周波数領域が21kHz〜23kHzのものは、ジャイロセンサの出力信号に圧電デバイスの振動は重畳されない。そのため、アクチュエータ(圧電デバイス)の使用周波数領域が23kHz〜24kHz以外の時は、機能を制限する等の動作を行う必要はなく、ユーザーは通常通り使用することが出来る。
モジュールの持っている使用周波数領域情報が21kHz〜24kHzである場合に、この情報を基に周波数の干渉を判定する方法では、使用周波数領域が21kHz〜24kHzのときに機能を制限する等の動作を行ってしまう。それに比べて、各々のモジュールを動作させて実際の駆動周波数を見る方法であれば、前述の通り、機能の制限などの動作を行うのは、使用周波数領域が23kHz〜24kHzの場合のみである。そのため、ユーザーが機能を制限して使う機会を減らすことが可能である。
以上、第5の実施形態によれば、アクチュエータ又はセンサなどの各モジュールを実際に駆動させた際の駆動周波数を見て干渉の有無を判断することで、機能を制限の機会を減らすことが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜、変更することができる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。また、圧電デバイスを用いたデバイスは、本実施形態に限定されるものではなく、ズーム駆動、フォーカス駆動、ミラー駆動、シャッター駆動、絞り駆動、NDフィルター駆動、塵埃除去装置等でも本発明の適用が可能である。
以上が本発明の好ましい実施形態の説明であるが、本発明は、本発明の技術思想の範囲内において、上記実施形態に限定されるものではなく、対象となる回路形態により適時変更されて適応するべきものである。例えば、上述した実施形態で、撮像装置として説明したカメラは、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラに適用することができる。
1 カメラシステム
2 カメラ本体
3 レンズユニット
4 本体側マウントコネクタ
5 レンズ側マウントコネクタ
6 撮像素子
7 像振れ補正用アクチュエータ
8 補正用レンズ
9 像振れ補正用アクチュエータ
100 スマートデバイス本体
101 リブ
102 スパイン
150 記録モジュール
200 アプリケーションプログラム制御モジュール
300 表示操作モジュール
350 スピーカモジュール
400 電源モジュール
500 第一の撮像モジュール
510 第一のカメラ
600 第二の撮像モジュール
610 第二のカメラ
700 無線LANモジュール
800 姿勢検知モジュール
900 移動体通信モジュール

Claims (14)

  1. 交換可能なモジュールを含む複数のモジュールを保持し、
    前記複数のモジュールがそれぞれ使用する周波数情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した周波数情報に基づいて前記複数のモジュールうち少なくとも1つのモジュールの動作を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする電子機器。
  2. 前記制御手段は、前記少なくとも1つのモジュールの使用する周波数が他のモジュールの使用する周波数と干渉するか否かの判定に応じて前記少なくとも1つのモジュールの動作を制御することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記制御手段は、前記少なくとも1つのモジュールが使用する周波数が他のモジュールが使用する周波数と干渉する場合に、前記少なくとも1つのモジュールの機能の一部を制限することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 前記制御手段は、前記前記少なくとも1つのモジュールが使用する周波数が他のモジュールが使用する周波数と干渉する場合に、前記少なくとも1つのモジュールの動作を停止させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記周波数情報に基づいて動作を制限するときに、前記動作の制限を通知するための表示を行う表示モジュール、をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記制御手段は、前記前記少なくとも1つのモジュールを前記他のモジュールの使用周波数に干渉しない周波数で動作させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電子機器。
  7. 前記表示手段は、前記制御手段が動作の制限を行う場合にモジュールの交換を提案する表示を行うことを特徴とする請求項5又は6に記載の電子機器。
  8. 前記複数のモジュールは、それぞれ使用する周波数情報を保持する記憶手段、を有し、
    前記取得手段は、前記記憶手段から前記複数のモジュールの各々が使用する周波数情報を取得することを特徴とする請求項1乃至7に記載の電子機器。
  9. 前記複数のモジュールは、それぞれ駆動手段を有し、
    前記取得手段は、前記駆動手段が前記複数のモジュールの各々を駆動させたときの駆動周波数を取得することを特徴とする請求項1乃至8に記載の電子機器。
  10. 交換可能なモジュールを含む複数のモジュールを保持する電子機器の制御方法であって、
    前記複数のモジュールがそれぞれ使用する周波数情報を取得するステップと、
    前記取得した周波数情報に基づいて前記デバイスの動作を制御するステップと、
    前記動作の制御に関する情報を表示するステップと、
    を有することを特徴とする電子機器の制御方法。
  11. 少なくとも一つの撮像モジュールと、
    振れ検知手段と、
    前記撮像モジュールが動作しているときの前記振れ検知手段の出力信号を取得する取得手段と、
    前記取得した出力信号に基づく情報を通知する通知手段と、を有し、
    前記撮像モジュールと前記振れ検知手段の少なくともいずれかが交換可能であることを特徴とする電子機器。
  12. 前記振れ検知手段の出力信号の値に基づいて、前記撮像モジュールに関わる所定の動作を行えるか否かを判定する判定手段、をさらに有し、
    前記通知手段は、前記判定手段による判定結果を通知することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  13. 前記判定結果に基づいて、前記撮像モジュールの機能の一部を制限する制御手段、をさらに有することを特徴とする請求項1ないし2に記載の電子機器。
  14. 前記通知手段は、前記判定結果に基づいて、前記撮像モジュールの交換を提案する表示を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子機器。
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