JP2019015778A - 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】収容部において局所的にトナーの圧力が高まってしまう不具合を生じにくくする。【解決手段】現像ローラ51(現像剤担持体)にトナーを供給する供給ローラ53(供給部材)が配設されて、収容部B内のトナーを撹拌する撹拌パドル54(撹拌部材)が配設されて、収容部Bの長手方向一端側の上部にトナー補給口57が形成されている。また、トナー補給口57から補給されたトナーTを長手方向に搬送する搬送スクリュ55(搬送部材)が、撹拌パドル54の上方に配設されている。そして、撹拌パドル54と搬送スクリュ55との間の空間を仕切る仕切り部材58が長手方向一端側に設けられ、長手方向他端側にはそのような仕切り部材は設けられていない。【選択図】図3

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、そこに設置される現像装置、及び、プロセスカートリッジと、に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置に設置される現像装置として、1成分現像剤としてのトナーを使用して現像工程をおこなう1成分現像方式の現像装置を用いる技術が広く用いられている(例えば、特許文献1、2参照。)。
詳しくは、特許文献1において、現像装置には、現像ローラ(現像剤担持体)、供給ローラ(供給部材)、ドクターブレード(現像剤規制部材)、撹拌部材、等が設置されている。また、これらの部材が配設された収容部には、トナー(1成分現像剤)が収容されている。撹拌部材は、供給ローラの上方に配設されている。
そして、現像装置の収容部には、そこに収容されたトナーが不足しないように、トナー容器に収容されたトナーがトナー補給口を介して適宜に補給される。収容部に向けて自重落下されて補給されたトナーは、収容部に既に収容されているトナーとともに、撹拌部材(現像剤撹拌部材)によって撹拌される。そして、現像ローラに摺接する供給ローラによって収容部内に収容されたトナーが現像ローラ上に供給されて、ドクターブレードによって現像ローラ上に担持されたトナーが適量に薄層化される。さらに、感光体ドラム(像担持体)との対向領域で、現像ローラ上において薄層化されたトナーが感光体ドラム上の潜像に供給されて、感光体ドラム上にトナー像が形成されることになる。
一方、特許文献2等には、1成分現像方式の現像装置であって、供給ローラの上方に上下に仕切られた2つの空間を形成するとともに、その2つの空間にそれぞれ搬送スクリュを設置して、トナーの長手方向の搬送循環経路を形成する技術が開示されている。
上述した特許文献1の現像装置は、トナー補給口から自重落下した補給トナーが、既に収容部に収容されているトナーと充分に撹拌・混合されないうちに供給ローラ(供給部材)に供給されてしまって、その部分の画像濃度が他の部分に比べて濃くなってしまう不具合が生じてしまう可能性があった。
このような不具合の発生を防止するために、特許文献2の技術を応用して、供給ローラの上方に上下に仕切られた2つの空間を形成して、トナーの長手方向の搬送循環経路を形成する方策が考えられる。しかし、その場合、搬送循環経路の長手方向端部でトナーの圧力が高まってしまい、トナーが劣化する不具合や、全体の流動性が低下する不具合が生じる可能性があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、収容部において局所的にトナーの圧力が高まってしまう不具合が生じにくい、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明における現像装置は、トナーが収容される収容部と、トナーを担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体にトナーを供給する供給部材と、を備えた現像装置であって、前記収容部内のトナーを撹拌する撹拌部材と、前記収容部の長手方向一端側の上部に形成されたトナー補給口と、前記撹拌部材の上方に配設されて、前記トナー補給口から補給されたトナーを長手方向に搬送する搬送部材と、を備え、前記収容部の前記長手方向一端側には、前記撹拌部材と前記搬送部材との間の空間を仕切る仕切り部材が設けられ、前記収容部の前記長手方向他端側には、前記撹拌部材と前記搬送部材との間の空間を仕切る仕切り部材が設けられていないものである。
本発明によれば、収容部において局所的にトナーの圧力が高まってしまう不具合が生じにくい、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 画像形成装置における作像部を示す断面図である。 現像装置の要部を長手方向に示す概略図である。 現像装置における、(A)仕切り部材が設置されている部分を示す断面図と、(B)仕切り部材が設置されていない部分を示す断面図と、である。 通常時において現像装置に収容されたトナーの状態を示す概略図である。 フォトセンサによってトナーがないものと検知されたときの、現像装置に収容されたトナーの状態を示す概略図である。 仕切り部材の長さを可変したときの画像品質の変化についての、実験結果を示す表図である。 変形例としての、現像装置の要部を長手方向に示す概略図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1及び図2にて、画像形成装置における全体の構成・動作について説明する。
図1に示すように、画像形成装置本体100の中央には、中間転写ベルト装置15が設置されている。また、中間転写ベルト装置15の中間転写ベルト8(中間転写体)に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応したプロセスカートリッジ6Y、6M、6C、6Kが並設されている。
図2を参照して、イエローに対応したプロセスカートリッジ6Yは、像担持体としての感光体ドラム1Yと、感光体ドラム1Yの周囲に配設された帯電ローラ4Y(帯電装置)、現像装置5Y、クリーニング装置2Yと、が1つのユニットとして画像形成装置本体100に対して着脱可能(交換可能)に構成されている。そして、感光体ドラム1Y上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)がおこなわれて、感光体ドラム1Y上にイエロー画像が形成されることになる。すなわち、プロセスカートリッジ6Yは、1次転写ローラ9Y(1次転写装置)などとともに、作像部を構成している。
なお、他の3つのプロセスカートリッジ6M、6C、6K(作像部)も、使用されるトナーの色が異なる以外は、イエローに対応したプロセスカートリッジ6Y(作像部)とほぼ同様の構成となっていて、それぞれのトナー色に対応した画像が形成される。以下、他の3つのプロセスカートリッジ6M、6C、6K(作像部)の説明を適宜に省略して、イエローに対応したプロセスカートリッジ6Y(作像部)のみの説明をおこなうことにする。
図2を参照して、感光体ドラム1Y(像担持体)は、駆動モータによって時計方向に回転駆動される。そして、帯電ローラ4Y(帯電装置)の位置で、感光体ドラム1Yの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、露光部7Yから発せられた露光光の照射位置に達して、この位置での露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。なお、露光部7Yとしては、光書込ヘッドや、ポリゴンミラーを用いたレーザー書込装置などを用いることができる。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、現像装置5Yとの対向位置(現像ニップ)に達して、この位置で静電潜像が現像されて、イエローのトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、中間転写ベルト8及び1次転写ローラ9Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、クリーニング装置2Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上に残存した未転写トナーがクリーニングブレード2aによってクリーニング装置2Y内に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
なお、本実施の形態では、除電部を設けたが、除電部の設置を省略することもできる。
なお、上述した作像プロセスは、他のプロセスカートリッジ6M、6C、6K(作像部)でも、イエロー用のプロセスカートリッジ6Y(作像部)と同様におこなわれる。すなわち、作像部の上方に配設された露光部から、画像情報に基いた露光光が、各プロセスカートリッジ6M、6C、6Kの感光体ドラム上に向けて照射される。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト8上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
ここで、中間転写ベルト装置15は、図1を参照して、中間転写ベルト8、4つの1次転写ローラ9Y(図2を参照できる。)、駆動ローラ、従動ローラ、等で構成される。中間転写ベルト8は、駆動ローラと従動ローラと1次転写ローラとによって張架・支持されるとともに、駆動ローラの回転駆動によって図1中の矢印方向(反時計方向)に無端移動される。
1次転写ローラ9Yは、中間転写ベルト8を感光体ドラム1Yとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写ローラ9Yに、トナーの極性とは逆の転写電圧(転写バイアス)が印加される。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、各1次転写ローラ(9Y)の1次転写ニップを順次通過する。こうして、各感光体ドラム(1Y)上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト8は、2次転写ローラ19(2次転写装置)との対向位置に達する。この位置では、駆動ローラ(2次転写対向ローラ)が、2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト8上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された用紙等のシートP上に転写される(2次転写工程である。)。このとき、中間転写ベルト8には、シートPに転写されなかった未転写トナーが残存する。
その後、中間転写ベルト8は、中間転写クリーニング装置16(中間転写クリーニングブレード)の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8上の未転写トナーが、中間転写ベルト8に圧接する中間転写クリーニングブレード(中間転写クリーニング装置16)によって機械的に除去される。なお、中間転写クリーニングブレードは、ウレタンゴム等の弾性材料で形成された略板状部材であって、中間転写ベルト8に対して所定の当接圧及び当接角で当接している。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、図1を参照して、2次転写ニップの位置に搬送されるシートPは、装置本体100の下方に配設された給紙部26から、給紙ローラ27やレジストローラ対28(タイミングローラ対)等を経由して搬送されるものである。
詳しくは、給紙部26には、用紙等のシートPが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上のシートPがレジストローラ対28のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対28に搬送されたシートPは、回転駆動を停止したレジストローラ対28のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト8上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対28が回転駆動されて、シートPが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、シートP上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写されたシートPは、定着装置20の位置(定着ニップ)に搬送される。そして、この位置で、定着部材としての定着ベルト21と、加圧部材としての加圧ローラ22(加圧部材)と、による熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像(トナー像)がシートP上に定着される(定着工程である。)。
その後、シートPは、排紙ローラ対によって装置外へと排出される。排紙ローラ対によって装置外に排出されたシートPは、出力画像として、スタック部(本体カバー110)上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2にて、画像形成装置における作像部について詳述する。
図2に示すように、プロセスカートリッジ6Yは、感光体ドラム1Y(像担持体)、帯電ローラ4Y(帯電装置)、現像装置5Y、クリーニング装置2Y、等で構成される。
像担持体としての感光体ドラム1Yは、負帯電の有機感光体であって、装置本体100側に設置された駆動モータから駆動力を受けて図2の時計方向に回転駆動される。
帯電ローラ4Y(帯電装置)は、芯金上に、ウレタン樹脂、導電性粒子としてのカーボンブラック、硫化剤、発泡剤等を処方した中抵抗の発泡ウレタン層を形成した弾性を有するローラ部材である。帯電ローラ4Yの中抵抗層の材質としては、ウレタン、エチレン−プロピレン−ジエンポリエチレン(EPDM)、ブタジエンアクリロニトリルゴム(NBR)、シリコーンゴムや、イソプレンゴム等に抵抗調整のためにカーボンブラックや金属酸化物等の導電性物質を分散したゴム材や、またこれらを発泡させたものを用いることもできる。なお、本実施の形態では、感光体ドラム1Yに対して帯電ローラ4Yが接触するように構成しているが、感光体ドラム1Yに対して帯電ローラ4Yが接触しないように構成することもできる。
クリーニング装置2Yは、感光体ドラム1Yに摺接するクリーニングブレード2aが設置されていて、感光体ドラム1Y上の未転写トナーを機械的に除去・回収する。クリーニングブレード2aは、ウレタンゴム等の弾性材料で形成された略板状部材であって、感光体ドラム1Yに対して所定の当接圧及び当接角で当接している。
現像装置5Yは、現像剤担持体としての現像ローラ51が感光体ドラム1Yに対して所定の圧接力で接触するように配置されていて、双方の部材1Y、51の間(現像ニップ)には現像領域が形成される。現像装置5Y内には、1成分現像剤としてのトナー(非磁性又は磁性の1成分現像剤である。)が収容されている。そして、現像装置5Yは、感光体ドラム1Y上に形成される静電潜像を現像する(トナー像を形成する。)。
以下、図2を用いて、現像装置5Yについて詳述する。
図2を参照して、本実施の形態における現像装置5Yは、接触1成分現像方式の現像装置であって、現像装置5Yに補給するためのトナー(1成分現像剤)が収容されたトナー容器60が着脱可能に設置されている。
現像装置5Yは、プロセスカートリッジ6Yとして他の作像部材1Y、2Y、4Yとともに装置本体100に対して着脱可能(交換可能)に設置されるが、現像装置5Y(プロセスカートリッジ6Y)に対してトナー容器60を別々に交換できるように構成されている。すなわち、トナー容器60は、装置本体100に装着された現像装置5Y(プロセスカートリッジ6Y)に対して上方の位置で着脱可能(交換可能)に設置されている。そして、本体カバー110(図1を参照できる。)をヒンジを中心に開閉することにより、現像装置5Yからトナー容器60を分離してトナー容器60のみを交換したり、トナー容器60が装着された状態の現像装置5Y(プロセスカートリッジ6Y)を交換したりする。
なお、トナー容器60の交換はその内部に収容されたトナーがなくなるタイミングでおこなわれ、現像装置5Y(プロセスカートリッジ6Y)の交換はその構成部品(例えば、現像ローラ51、感光体ドラム1Y等である。)が寿命に達するとともに内部のトナーがなくなるタイミングでおこなわれる。したがって、トナー容器60の交換は独立して単独でおこなわれることがあるが、現像装置5Y(プロセスカートリッジ6Y)の交換はトナー容器60とともに(トナー容器60が装着された状態で)おこなわれることになる。
現像装置5Yは、現像剤担持体としての現像ローラ51、供給部材としての供給ローラ53、現像剤規制部材としてのドクターブレード52、撹拌部材としての撹拌パドル54、搬送部材としての搬送スクリュ55、トナー容器60からトナーが補給されるトナー補給口57、仕切り部材58(壁部)、検知手段としてのフォトセンサ56、トナーTが収容される収容部B、等で構成されている。
現像装置5Yにおける収容部Bの内部には、トナーが収容されている。また、収容部Bの上部(本実施の形態では天井部である。)には、収容部Bの内部にトナーを補給するためのトナー補給口57が形成されている。
現像剤担持体としての現像ローラ51は、感光体ドラム1Yに接触するように収容部Bに配設されていて、トナー(1成分現像剤)を担持しながら所定方向(図2の反時計方向である。)に回転する。現像ローラ51としては、ステンレス鋼等の導電性金属材料で形成された回転軸部(芯金)上に、弾性材料からなるローラ部を具備したものを用いることができる。具体的に、本実施の形態では、現像ローラ51のローラ部として、アスカー硬度が80度以下で電気抵抗値が103〜1010Ω程度のゴム材料からなる弾性層に、表面粗さRaが0.2〜2.0μm程度の表面コート層を設けたものを用いている。
供給部材としての供給ローラ53は、現像ローラ51に摺接するように収容部Bに配設されていて、現像ローラ51にトナーを供給する。供給ローラ53は、芯金上に、導電性を有する発泡ポリウレタン層(電気抵抗値が103〜1014Ω程度のものである。)が積層されている。また、供給ローラ53は、感光体ドラム1Yとの現像領域において現像工程に供されなかった現像ローラ51上のトナーを、現像ローラ51から除去する機能も有している。
現像剤規制部材としてのドクターブレード52は、その先端部が現像ローラ51の外周面に10〜100N/m程度の圧力にて所定角度で当接するように配設されていて、現像ローラ51に担持された現像剤の量を規制する。換言すると、ドクターブレード52は、現像ローラ51に当接して現像ローラ51に担持されるトナーを薄層化するものである。ドクターブレード52としては、ステンレス鋼、リン青銅等の金属材料からなる薄くてバネ性を有する板状部材を用いることができる。
ここで、現像ローラ51や供給ローラ53やドクターブレード52には、電源部から所定の電圧が印加されていて、現像ローラ51上におけるトナーの移動が促進されている。なお、本実施の形態では、現像ローラ51に対して、現像領域において現像ローラ51と感光体ドラム1Yとの間でトナーが往復運動するように、交番電圧(AC周波数が500〜1000Hz程度、ピーク・ツー・ピーク電圧が500〜3000V程度、印加時間デューティが30〜70%程度の矩形波である。)を印加している。
なお、現像ローラ51に印加する電圧(現像バイアス)は、これに限定されることなく、現像ローラ51に直流バイアスを印加することもできる。
撹拌部材としての撹拌パドル54は、収容部B内のトナーを撹拌するものである。
詳しくは、撹拌パドル54(撹拌部材)は、供給ローラ53(供給部材)の上方に位置するように収容部Bに配設されていて、トナーを撹拌する。撹拌パドル54は、供給ローラ53の上方でトナーを撹拌して、トナーの流動性を高めた状態で供給ローラ53上にトナーを供給する。
撹拌パドル54は、図3に示すように、回転軸部54aに単数又は複数の板状部材54b(本実施の形態では2つの板状部材54bである。)が設置された撹拌部材である。本実施の形態では、板状部材54bとして、PET(ポリエチレンテレフタレート)などからなる可撓性を有するシート状部材(可撓性シート)が用いられている。板状部材54b(可撓性シート)は、トナーを撹拌できる程度のコシがあるとともに、供給ローラ53や収容部Bの内壁面に接触したときに撓む程度の可撓性を有している。本実施の形態では、2つの板状部材54bが、180度位相をずらして回転軸部54aに設置されている。
なお、本実施の形態では、板状部材54bとして可撓性シートを用いたが、供給ローラ53や収容部Bの内壁面に板状部材54bが接触しないように構成する場合には、板状部材54bを金属材料や樹脂材料からなる非可撓性材料で形成することもできる。
搬送部材としての搬送スクリュ55は、撹拌パドル54(撹拌部材)の上方に位置するように収容部Bに配設されている。
搬送スクリュ55は、図3に示すように、軸部55aにスクリュ部55bが螺旋状に巻装された搬送部材であって、トナーを長手方向(図2の紙面垂直方向、図3の左右方向であって、回転軸方向である。)に搬送するものである。搬送スクリュ55は、現像ローラ51、供給ローラ53、撹拌パドル54、感光体ドラム1Yなどと同様に、回転軸がほぼ水平になるように配設されている。
なお、トナー補給口57の下方の位置には、搬送スクリュ55と撹拌パドル54との間の空間を仕切る仕切り部材58が設置されているが、これについては後で詳しく説明する。
また、搬送スクリュ55は、フォトセンサ56(検知手段)による検知位置に向けてトナーを搬送して、収容部B内のトナー量の検知精度を向上するためのものでもあるが、その詳細についても、フォトセンサ56の構成・動作も含めて、後で詳しく説明する。
なお、図示を省略するが、現像ローラ51、供給ローラ53、撹拌パドル54、搬送スクリュ55の各軸部にはギアが設置されていて、アイドラギアをも含めたギア列が形成されている。そして、これらのギア列に駆動モータ(駆動手段)から駆動力が入力されて、現像ローラ51、供給ローラ53、撹拌パドル54、搬送スクリュ55がそれぞれ図2の矢印方向に回転駆動される。
なお、撹拌パドル54や搬送スクリュ55の回転方向は、図2の矢印で示した回転方向に限定されるものではない。
ここで、トナー容器60は、アジテータ61、容器側搬送部材としての容器側搬送スクリュ62、容器側補給口63、等で構成されている。
アジテータ61は、回転軸部に薄板状の可撓性部材が貼着されたものであって、図2の反時計方向に回転することで、トナー容器60のトナー収容部C内に収容されたトナーを容器側搬送スクリュ62による搬送経路に向けて搬送する。なお、本実施の形態では、アジテータ61として可撓性部材を用いたが、アジテータ61が他の部材に接触しないように構成する場合には、アジテータ61を金属材料や樹脂材料からなる非可撓性材料で形成することもできる。
容器側搬送スクリュ62は、装置本体100に装着された状態で、容器内に収容されたトナーを容器側補給口63に向けて長手方向一端側に向けて搬送する。
容器側補給口63は、容器側搬送スクリュ62による搬送経路において長手方向一端側に形成されている。そして、容器側補給口63から排出されたトナーは、トナー補給口57を介して現像装置5Yの収容部Bの長手方向一端側(図3の左方である。)に自重落下により補給される。
ここで、本実施の形態において、現像装置5Yやトナー容器60に収容されたトナーTは、粉砕法又は重合法により製造されたものであって、荷電補助や流動性確保を目的としてナノサイズのシリカ、チタン、樹脂ビーズなどの微粒子が外添剤として塗布されている。特に、本実施の形態では、トナーの外添剤として、シリコーンオイルを表面に含有したシリカを用いているため、クリーニング工程におけるクリーニング性や、転写工程における転写効率が向上することになる。
このように構成された現像装置5Yは、次のように動作する。
まず、トナー容器60から補給口57、63を介して収容部B内に適宜に補給されたトナーは、搬送スクリュ55によって長手方向他端側(図3の右方である。)に搬送された後に、収容部B内に既に収容されているトナーとともに、撹拌パドル54によって撹拌・混合される。そして、その一部が供給ローラ53に供給され担持される。供給ローラ53に担持されたトナーは、現像ローラ51との圧接部(当接位置)で摩擦帯電された後に、現像ローラ51上に移動して担持される。その後、現像ローラ51上に担持されたトナーは、ドクターブレード52との当接位置で、薄層化・均一化された後に、感光体ドラム1Yとの対向位置(現像領域)に達する。そして、この位置で、現像領域に形成された電界(現像電界)によって、感光体ドラム1Y上に形成された潜像にトナーが吸着される。
以下、本実施の形態における現像装置5Yにおいて、特徴的な構成・動作について詳述する。
図3、図4等を参照して、本実施の形態における現像装置5Yには、現像剤担持体としての現像ローラ51、現像剤規制部材としてのドクターブレード52、供給部材としての供給ローラ53、撹拌部材としての撹拌パドル54、などの部材の他に、検知手段としてのフォトセンサ56や、搬送部材としての搬送スクリュ55が設置されている。また、収容部Bにおける長手方向一端側の上部(天井部である。)には、トナー補給口57が形成されている。さらに、撹拌パドル54と搬送スクリュ55との間には、その空間の一部(トナー補給口57が形成された長手方向一端側である。)を仕切る仕切り部材58が設けられている。
フォトセンサ56は、撹拌パドル54の上方の検知位置(フォトセンサ56が対向する位置であって、図5の破線で囲んだ位置である。)にトナーTがあるか否かを検知する検知手段として機能するものである。
詳しくは、フォトセンサ56(検知手段)は、その検知位置が、トナー補給口57に対して長手方向他端側(図3の右方である。)に離れた位置であって、搬送スクリュ55に対して略同じ高さになるように配設された反射型フォトセンサである。フォトセンサ56(反射型フォトセンサ)は、発光素子56a、受光素子56b、プリズム、コリメータレンズなどの光学素子、などで構成されていて、収容部Bの内部に向けて検知面が対向するように収容部Bの壁部に固定設置されている。
そして、フォトセンサ56(検知手段)によって検知位置にトナーTがないものと検知されたとき(図6に示すような状態のときである。)には、収容部B内のトナーが不足した状態であるものとして、トナー補給口57からトナーTが補給されるように、トナー容器60(容器側搬送スクリュ62)が駆動制御されることになる。検知位置にトナーTがないときには、発光素子56aから射出された光が収容部Bの内壁面(又は、搬送スクリュ55)で反射して、その反射光が受光素子56bで受光されて、センサ出力がハイ状態になる。
これに対して、フォトセンサ56によって検知位置にトナーTがあるものと検知されたとき(図5に示すような状態のときである。)には、収容部B内のトナーTが不足していない状態であるものとして、トナー補給口57からトナーTが補給されないように、トナー容器60(容器側搬送スクリュ62)が駆動停止されることになる。検知位置にトナーTがあるときには、発光素子56aから射出された光がトナーTによって遮られて(吸収されて)、受光素子56bでの受光がほとんどされず、センサ出力がロー状態になる。
検知手段として反射型フォトセンサ56を用いることで、検知手段として透過型フォトセンサや圧電センサや磁気センサやトルク検知センサなどを用いる場合に比べて、設置性が低下したり、収容部B内のトナーの粉圧を高める必要が生じたり、トナーに磁性をもたせる必要が生じたり、装置が大型化したりする制約がなくなることになる。すなわち、検知手段として反射型フォトセンサ56を用いることで、現像装置5Yを、比較的簡易な構成として、かつ、低コスト化、小型化することができる。
ここで、本実施の形態において、搬送部材としての搬送スクリュ55は、トナー補給口57から補給されたトナーTを長手方向に搬送するものである。
詳しくは、搬送スクリュ55(搬送部材)は、図5に示すように、フォトセンサ56の検知位置の周囲でトナーTが滞留してトナー面が盛り上がるように、トナー補給口57から補給されたトナーTや、仕切り部材58によって仕切られていない長手方向の範囲で撹拌パドル54の上方にあるトナーT、を長手方向に搬送する。
さらに具体的に、図3に示すように、搬送スクリュ55は、フォトセンサ56(検知手段)に対向する軸部55aの対向部(領域M2である。)には、スクリュ部55bが巻装されないように形成されている。そして、搬送スクリュ55は、その対向部(領域M2)に向けて幅方向両端部からそれぞれトナーが搬送されるように、対向部(領域M2)を挟んで長手方向両側にそれぞれ巻装されたスクリュ部55bの巻き方向が互いに逆方向になるように形成されている。すなわち、搬送スクリュ55は、スクリュ部55bが形成されていない領域M2を境界にして、トナー補給口57が形成された側(図3の左方である)の領域M1におけるスクリュ部55bの巻き方向と、トナー補給口57が形成されていない側(図3の右方である)の領域M3におけるスクリュ部55bの巻き方向と、が互いに逆方向になるように形成されている。
このような構成により、搬送スクリュ55が回転駆動されると、領域M1ではトナーTが破線矢印で示すように左方から右方に向けて搬送されて、領域M3ではトナーTが破線矢印で示すように右方から左方に向けて搬送されることになる。
そのため、トナー補給口57から収容部B内に自重落下したトナーT(補給トナー)は、その自重落下した位置に滞留することなく、搬送スクリュ55によって領域M2に向けて搬送されることになる。また、収容部Bに既に収容されているトナーTについても、撹拌パドル54の上方であって搬送スクリュ55の位置に達するトナーTのうち、領域M1にあるものは図3の右方に搬送されて、領域M3にあるものは図3の左方に搬送されることになる。これにより、図5に示すように、フォトセンサ56に対向する位置(領域M2であって、検知位置である。)ではトナーTが山状に盛り上がるような状態になって、その他の領域M1、M2ではトナー面(トナーTの上面)が撹拌パドル54と搬送スクリュ55との間の位置に維持されることになる。
このようにフォトセンサ56に対向する位置でトナーTが山状に盛り上がるような状態(図5に示すような状態である。)は、収容部Bやトナー容器60に充分な量のトナーTが収容されている限り維持されることになる。すなわち、現像工程におけるトナー消費が多くなると、収容部B内のトナー量(トナー残量)が一時的に減少して図6に示すような状態(トナー不足状態)になるものの、そのような状態がフォトセンサ56によって光学的に検知されて、その検知結果に基いてトナー容器60から収容部Bへのトナー補給がされると、すぐに図5に示すような状態に復帰することになる。したがって、トナー容器60内に補給すべきトナーがあるうちは、図5に示すような状態が維持されることになる。
そして、フォトセンサ56によって図6に示すようなトナー不足状態が検知されて、その検知結果に基いてトナー容器60から収容部Bへのトナー補給動作をおこなっても、図5に示すような状態に復帰しない場合(フォトセンサ56によってトナーが検知されない場合)には、トナー容器60内のトナーがなくなったものとして、表示パネル(装置本体100の外装部に設置されている。)にトナー容器60の交換を促す表示がされることになる。
このように本実施の形態では、図6に示すように収納部Bのトナー量が狙いの値に対して不足しているときには、フォトセンサ56の検知位置にトナーTの山が形成されずに、その状態がフォトセンサ56によって光学的に精度良く検知されて、図5に示すように収納部Bのトナー量が狙いの値になっているときには、フォトセンサ56の検知位置にトナーTの山が形成されて、その状態がフォトセンサ56によって光学的に精度良く検知されることになる。すなわち、収納部Bのトナー量が狙いの値に対して不足しているか否かを、フォトセンサ56によって精度良く検知しやすくするように、搬送スクリュ55によって狙いの高さよりも上方に位置するトナーTをフォトセンサ56の検知位置に周囲に集めるように搬送している。
これにより、収容部Bに収容されたトナーTの量(残量)を、狙いの値に精度良く維持することができる。そのため、収容部Bに収容されたトナー量が狙いの値に対して過不足してしまう不具合が軽減されることになる。すなわち、収容部に収容されたトナー量が、狙いの値に対して不足してしまい画像濃度が低下する不具合や、狙いの値に対して過剰になってしまいトナーが凝集する不具合、などが生じにくくなる。
ここで、図3、図4等に示すように、本実施の形態における現像装置5Yには、トナー補給口57の下方の位置で、撹拌パドル54(撹拌部材)と搬送スクリュ55(搬送部材)との間の空間を仕切る仕切り部材58が、収容部Bに設けられている。
詳しくは、収容部Bの長手方向一端側(図3の左方である。)には、撹拌パドル54と搬送スクリュ55との間の空間を仕切る仕切り部材58が設けられていて、収容部Bの長手方向他端側(図3の右方である。)には、撹拌パドル54と搬送スクリュ55との間の空間を仕切る仕切り部材58が設けられていていない。
仕切り部材58は、収容部Bの長手方向一端側の内壁面から連続的に形成されていて、撹拌パドル54と搬送スクリュ55との間を連通させるような開口は設けられていない。収容部Bの長手方向一端側の内壁面と、トナー補給口57から落下したトナーが瞬間的に滞留する位置(搬送スクリュ55によって搬送開始される直前の補給トナーの位置である。)と、の間には、仕切り部材58が存在している。
さらに具体的に、仕切り部材58は、その長手方向(図3の左右方向であって、図4の紙面垂直方向である。)の長さX1が、トナー補給口57の長手方向の長さX2よりも長くなるように形成されている(X1>X2)。また、トナー補給口57の長手方向の範囲X2は、仕切り部材58の長手方向の範囲X1に含まれるように形成されている。
そして、撹拌パドル54と搬送スクリュ55との間の空間(撹拌パドル54の上方であって搬送スクリュ55の下方の空間である。)において、仕切り部材58によって仕切られた長手方向の範囲X1が、仕切り部材58によって仕切られていない長手方向の範囲(X0−X1の範囲である。)に比べて、短くなるように構成されている。
特に、本実施の形態では、収容部Bにおける長手方向一端側(図3の左方である。)の天井部に、トナー補給口57が形成されている。そして、仕切り部材58は、その長手方向一端側の端部が収容部Bにおける長手方向一端側の内壁面に接して、その長手方向他端側の端部が収容部Bの内部の中央位置(X0/2の位置である。)よりも長手方向一端側の位置になるように形成されている。すなわち、仕切り部材58は、長手方向の全範囲のうち大きな範囲を占めるように形成されているのではなくて、長手方向一端側の狭い範囲X1に形成されている。
このように構成された仕切り部材58を設けることで、トナー補給口57から補給されるトナーT(補給トナー)は、トナー補給口57から図3の黒矢印方向に自重落下するときに、既に収容部Bに収容されているトナーTの上方に直接的に落下するのではなくて、仕切り部材58上に落下して、その後に搬送スクリュ55によって図3の右方に搬送されることになる。そして、搬送スクリュ55によって右方に搬送された補給トナーは、仕切り部材58の位置(範囲X1)を超えた後に、搬送スクリュ55によって右方に搬送されながら、既に収容部Bに収容されているトナーTに徐々に混ざり合いながら撹拌パドル54によって撹拌されることになる。したがって、撹拌パドル54が設置された範囲では、補給トナーが、長手方向の一部に局所的に集まった状態ではなくて、長手方向に適度に分散した状態で、既に収容部Bに収容されているトナーに対してほぼ均一に混ざり合うことになる。そして、その均一に混合されて特性のバラツキが抑えられた状態のトナーが、撹拌パドル54によって供給ローラ53に供給されて、さらに供給ローラ53から現像ローラ51に供給されることになる。
したがって、本実施の形態では、トナー補給口57から自重落下した補給トナーが、既に収容部Bに収容されているトナーと充分に撹拌・混合されないうちに供給ローラ53に供給されてしまって、その部分の画像濃度(感光体ドラム1Y上に形成されるトナー像の画像濃度である。)が他の部分に比べて濃くなってしまう不具合が生じにくくなる。すなわち、長手方向の画像濃度のバラツキを軽減することができる。
また、仕切り部材58は、撹拌パドル54の上方の大きな範囲を仕切るように形成されているのではなくて、撹拌パドル54の上方であってトナー補給口57の下方に相当する小さな範囲を仕切るように形成されているため、収容部Bに収容されたトナー(撹拌パドル54の周囲に収容されているトナーである。)の圧力が局所的に高くなるようなこともない。換言すると、収容部Bにおいて局所的にトナーの圧力が高まりそうになっても、収容されたトナーの逃げ場が充分に確保されているため、トナーの圧力が高くなるようなことはない。したがって、トナーの圧力の高まりによってトナーが劣化する不具合や、全体のトナーの流動性が低下する不具合も生じにくくなる。
特に、収容部B内を流動するトナーの圧力が局所的に高くなると、撹拌パドル54から供給ローラに供給されるトナー量にバラツキ(時間的なバラツキであって「追従不良」と呼ぶ。)が生じてしまい、感光体ドラム1Y上に形成される画像の後端の画像濃度が低下してしまう。これに対して、本実施の形態では、収容部B内を流動するトナーの圧力が局所的に高くならない程度に、仕切り部材58を短く形成しているため、追従不良による画像後端の濃度低下を抑止することができる。
ここで、図3を参照して、本実施の形態における現像装置5Yは、収容部Bの内部の長手方向の長さをX0として、仕切り部材58の長手方向の長さをX1として、トナー補給口57の長手方向の長さをX2としたときに、
X2+(X0−X2)/4≦X1≦X2+(X0−X2)/2
なる関係が成立するように構成されている。
上式の長さ関係は、本願発明者が、実験をおこなった結果から最適化したものである。
詳しくは、実験は、図7に示すように、現像装置における仕切り部材58の長手方向の長さX1を5水準(実施例1、2、比較例1〜3)で可変して、それぞれの水準について画像形成プロセスをおこなって、シートP上に形成した画像における「長手方向の画像濃度のバラツキ」と「追従不良による画像後端の濃度低下」とを目視評価したものである。実験において、仕切り部材58の長さ以外の条件は、5水準とも同一にしている。
図7において、比較例1では仕切り部材58を設置しておらず(仕切り部材の長さX1をゼロに設定して)、比較例2では仕切り部材58の長さX1をトナー補給口57の長さX2と同等に設定して、実施例1では仕切り部材58の長さX1をX2+(X0−X2)/4に設定して、実施例2では仕切り部材58の長さX1をX2+(X0−X2)/2に設定して、比較例3では仕切り部材58の長さX1をX2+(X0−X2)×3/4に設定している。また、図7において、「○」は画像が良好で異常がない結果を示し、「×」は画像に異常がある結果を示している。
図7の結果に示すように、比較例1、2では「長手方向の画像濃度のバラツキ」が生じて、比較例3では「追従不良による画像後端の濃度低下」が生じたことがわかる。すなわち、仕切り部材58がなかったり短すぎたりすると「長手方向の画像濃度のバラツキ」が生じて、仕切り部材58が長すぎると「追従不良による画像後端の濃度低下」が生じてしまうことがわかる。そして、仕切り部材58の長さX1が上式の範囲である場合には、「長手方向の画像濃度のバラツキ」も「追従不良による画像後端の濃度低下」も生じないことがわかる。
<変形例>
図8は、変形例としての現像装置5Yの要部を長手方向に示す概略図である。
変形例では、図8に示すように、搬送スクリュ55の構成と、撹拌パドル54の構成と、がそれぞれ本実施の形態のものと異なっている。
図8に示す搬送スクリュ55は、トナー補給口57に近い側の範囲M1のスクリュ部55bが、周方向にわたって螺旋状に形成されているのではなくて、周方向に間欠的に形成されている。そして、その範囲M1の軸部55aにおいて、スクリュ部55bが切欠かれた部分に、PETなどからなる可撓性シート55cが設置されている。このように搬送スクリュ55を構成することで、仕切り部材58上に落下した補給トナーは、スクリュ部55bによって図8の右方に搬送されながら、可撓性シート55cによって撹拌されることになる。したがって、補給トナーが仕切り部材58の位置を超えて、既に収容部Bに収容されているトナーに接した直後に、可撓性シート55cと撹拌パドル54とによって良好に撹拌・混合されることになる。
また、図8に示す撹拌パドル54は、板状部材54bに複数の開口54b1が設けられている。このように撹拌パドル54を構成することで、撹拌パドル54によって撹拌されるトナーに対するダメージを低減することができるとともに、収容部Bに収容されるトナーの逃げ場がさらに広げられてトナー圧力の高まりをさらに防止することができる。
なお、変形例では、スクリュ部55bが切欠かれた部分に可撓性シート55cを設置したが、他の部材との接触を回避できるように構成する場合には、スクリュ部55bが切欠かれた部分に金属材料や樹脂材料からなる非可撓性部材を設置することもできる。
以上説明したように、本実施の形態における現像装置5Yは、現像ローラ51(現像剤担持体)にトナーを供給する供給ローラ53(供給部材)が配設されて、収容部B内のトナーを撹拌する撹拌パドル54(撹拌部材)が配設されて、収容部Bの長手方向一端側の上部にトナー補給口57が形成されている。また、トナー補給口57から補給されたトナーTを長手方向に搬送する搬送スクリュ55(搬送部材)が、撹拌パドル54の上方に配設されている。そして、撹拌パドル54と搬送スクリュ55との間の空間を仕切る仕切り部材58が長手方向一端側に設けられ、長手方向他端側にはそのような仕切り部材は設けられていない。
これにより、収容部Bにおいて局所的にトナーの圧力が高まるような不具合が生じることなく、トナー補給口57から補給されたトナーが収容部Bに収容されているトナーと充分に撹拌・混合されないうちに供給ローラ53に供給されてしまう不具合を生じにくくすることができる。
なお、本実施の形態においては、感光体ドラム1Y(像担持体)と現像装置5Yと帯電ローラ4Y(帯電装置)とクリーニング装置2Yとが一体化されたプロセスカートリッジ6Yとして構成されている場合に対して、本発明を適用した。しかし、本発明の適用はこれに限定されることなく、これらの装置1Y、2Y、4Y、5Yの全部又は一部が、それぞれ単体で画像形成装置本体100に対して着脱されるユニットして構成されている場合であっても、当然に本発明を適用することができる。そして、そのような場合にも、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本願において、「プロセスカートリッジ」とは、像担持体を帯電する帯電装置と、像担持体上に形成された潜像を現像する現像装置と、像担持体上をクリーニングするクリーニング装置と、のうち少なくとも1つと、像担持体と、が一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるユニットと定義する。
また、本実施の形態では、現像ローラ51が感光体ドラム1Yに対してギャップをあけずに当接するように構成された接触式の1成分現像方式の現像装置5Yに対して、本発明を適用した。これに対して、現像ローラが感光体ドラムに対してギャップをあけて対向するように構成された非接触式の1成分現像方式の現像装置に対しても、本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、検知位置にトナーがあるか否かを検知する検知手段として反射型のフォトセンサ56を用いたが、検知手段として透過型フォトセンサを用いることもできるし、検知手段として圧電センサを用いることもできるし、トナーとして磁性トナーを用いる場合には検知手段として磁気センサを用いることもできる。
そして、それらのような場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、カラー画像形成装置100に設置される複数の現像装置に対して、それぞれ本発明を適用した。これに対して、モノクロ画像形成装置に設置される現像装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、トナー補給口57が収容部Bにおける天井部の長手方向一端側に形成された現像装置5Yに対して本発明を適用したが、それ以外の位置にトナー補給口が形成された現像装置に対しても本発明を適用することができる。
そして、それらのような場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1Y 感光体ドラム(像担持体)、
5Y 現像装置、
6Y、6M、6C、6K プロセスカートリッジ、
51 現像ローラ(現像剤担持体)、
52 ドクターブレード(現像剤規制部材)、
53 供給ローラ(供給部材)、
54 撹拌パドル(撹拌部材)、
55 搬送スクリュ(搬送部材)、
56 フォトセンサ(検知手段)、
57 トナー補給口、
58 仕切り部材、
100 画像形成装置(画像形成装置本体)、
B 収容部、 T トナー。
特開2014−160173号公報 特開2014−232139号公報

Claims (9)

  1. トナーが収容される収容部と、トナーを担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体にトナーを供給する供給部材と、を備えた現像装置であって、
    前記収容部内のトナーを撹拌する撹拌部材と、
    前記収容部の長手方向一端側の上部に形成されたトナー補給口と、
    前記撹拌部材の上方に配設されて、前記トナー補給口から補給されたトナーを長手方向に搬送する搬送部材と、
    を備え、
    前記収容部の前記長手方向一端側には、前記撹拌部材と前記搬送部材との間の空間を仕切る仕切り部材が設けられ、
    前記収容部の前記長手方向他端側には、前記撹拌部材と前記搬送部材との間の空間を仕切る仕切り部材が設けられていないことを特徴とする現像装置。
  2. 前記仕切り部材は、その長手方向の長さが、前記トナー補給口の長手方向の長さよりも長くなるように形成され、
    前記撹拌部材と前記搬送部材との間の空間において、前記仕切り部材によって仕切られた長手方向の範囲が、前記仕切り部材によって仕切られていない長手方向の範囲に比べて、短くなるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記収容部の内部の長手方向の長さをX0として、前記仕切り部材の長手方向の長さをX1として、前記トナー補給口の長手方向の長さをX2としたときに、
    X2+(X0−X2)/4≦X1≦X2+(X0−X2)/2
    なる関係が成立するように構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記撹拌部材の上方の検知位置にトナーがあるか否かを検知する検知手段を備え、
    前記搬送部材は、前記検知位置の周囲でトナーが滞留してトナー面が盛り上がるように、前記トナー補給口から補給されたトナーを長手方向に搬送するとともに、前記仕切り部材によって仕切られていない長手方向の範囲で前記撹拌部材の上方にあるトナーを長手方向に搬送することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の現像装置。
  5. 前記トナー補給口は、前記収容部における長手方向一端側の天井部に形成され、
    前記検知手段は、その前記検知位置が、前記トナー補給口に対して長手方向他端側に離れた位置であって、前記搬送部材に対して略同じ高さになるように配設された反射型フォトセンサであって、
    前記検知手段によって前記検知位置にトナーがないものと検知されたときには前記トナー補給口からトナーが補給されて、前記検知手段によって前記検知位置にトナーがあるものと検知されたときには前記トナー補給口からトナーが補給されないことを特徴とする請求項4に記載の現像装置。
  6. 前記搬送部材は、軸部にスクリュ部が螺旋状に巻装された搬送スクリュであって、
    前記搬送スクリュは、前記検知手段に対向する前記軸部の対向部には前記スクリュ部が巻装されないように形成されるとともに、前記対向部に向けて幅方向両端部からそれぞれトナーが搬送されるように前記対向部を挟んで長手方向両側にそれぞれ巻装された前記スクリュ部の巻き方向が互いに逆方向になるように形成されたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の現像装置。
  7. 前記撹拌部材は、回転軸部に単数又は複数の板状部材が設置された撹拌パドルであることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の現像装置。
  8. 画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるプロセスカートリッジであって、
    請求項1〜請求項7のいずれかに記載の現像装置を備えたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  9. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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