JP2019015705A - キー溝対称度測定装置、キー溝対称度測定装置の調整方法およびキー溝対称度測定装置によるキー溝の対称度の測定方法 - Google Patents

キー溝対称度測定装置、キー溝対称度測定装置の調整方法およびキー溝対称度測定装置によるキー溝の対称度の測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】軸状に形成されるワークの外周面に形成されたキー溝の対称度を自動で測定することが可能なキー溝対称度測定装置を提供する。【解決手段】キー溝対称度測定装置1は、ワーク2の軸心を中心にしてワーク2を回動させる回動機構と、ワーク2のキー溝に嵌め込まれた平板部材3の厚さ方向と上下方向とが略平行になる第1位置3Aに配置される平板部材3に接触して基準位置からの平板部材3のずれ量を測定するための複数の第1の接触式変位センサ15、16と、第1位置3Aから軸心を中心にして略180°回動した第2位置3Bに配置される平板部材3に複数の第1の接触式変位センサ15、16と同じ側から接触して基準位置からの平板部材3のずれ量を測定するための複数の第2の接触式変位センサ17、18とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、軸状に形成されるワークの外周面に形成されたキー溝の対称度を測定するためのキー溝対称度測定装置に関する。また、本発明は、このキー溝対称度測定装置の調整方法、および、このキー溝対称度測定装置によるキー溝の対称度の測定方法に関する。
従来、ロータリーコンプレッサのシリンダに形成されたキー溝の幅を測定するキー溝形状測定装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のキー溝形状測定装置は、キー溝に光を照射する光源と、キー溝を通過した光を受光する受光系とを備えている。
特開平7−12526号公報
上述のように、従来、キー溝の幅を自動で測定するキー溝形状測定装置は知られている。しかしながら、従来、軸状に形成されるワークの外周面に形成されたキー溝の対称度を自動で測定するキー溝対称度測定装置は知られておらず、ワークの外周面に形成されたキー溝の対称度の測定は、作業者が手動で行っている。キー溝の対称度の測定が作業者によって手動で行われる場合には、測定に時間がかかる。また、キー溝の対称度の測定が作業者によって手動で行われる場合には、作業者のスキルによって測定精度がばらつくおそれがある。
そこで、本発明の課題は、軸状に形成されるワークの外周面に形成されたキー溝の対称度を自動で測定することが可能なキー溝対称度測定装置を提供することにある。また、本発明の課題は、このキー溝対称度測定装置の調整方法、および、このキー溝対称度測定装置によるキー溝の対称度の測定方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のキー溝対称度測定装置は、軸状に形成されるワークの外周面に形成されたキー溝の対称度を測定するためのキー溝対称度測定装置であって、ワークを保持するとともにワークの軸心を中心にしてワークを回動させる回動機構と、ワークの径方向の外側へ突出するようにキー溝に嵌め込まれた平板状の平板部材とを備えるともに、回動機構に保持されるワークの軸方向に直交する所定の方向を第1方向とし、軸方向と第1方向とに直交する方向を第2方向とすると、平板部材の厚さ方向と第1方向とが略平行になる所定の第1位置に配置される平板部材に第1方向の一方側から接触して第1方向における所定の基準位置からの平板部材のずれ量を測定するための複数の第1の接触式変位センサと、第1位置からワークの軸心を中心にして略180°回動した第2位置に配置される平板部材に複数の第1の接触式変位センサと同じ側から接触して第1方向における基準位置からの平板部材のずれ量を測定するための複数の第2の接触式変位センサと、キー溝対称度測定装置の制御部とを備え、複数の第1の接触式変位センサは、第2方向において間隔をあけた状態で配置され、複数の第2の接触式変位センサは、第2方向において間隔をあけた状態で配置され、制御部は、第1位置に配置された平板部材に接触する複数の第1の接触式変位センサのそれぞれの接触位置において平板部材の基準位置からのずれ量が略等しくなるように回動機構によってワークを回動させて、第1の接触式変位センサの測定値を読み取るとともに、その後、第2位置に配置された平板部材に接触する複数の第2の接触式変位センサのそれぞれの接触位置において平板部材の基準位置からのずれ量が略等しくなるように回動機構によってワークを回動させて、第2の接触式変位センサの測定値を読み取ることを特徴とする。
本発明のキー溝対称度測定装置は、ワークの軸心を中心にしてワークを回動させる回動機構と、ワークのキー溝に嵌め込まれた平板部材の厚さ方向と第1方向とが略平行になる第1位置に配置される平板部材に接触して基準位置からの平板部材のずれ量を測定するための複数の第1の接触式変位センサと、第1位置からワークの軸心を中心にして略180°回動した第2位置に配置される平板部材に複数の第1の接触式変位センサと同じ側から接触して基準位置からの平板部材のずれ量を測定するための複数の第2の接触式変位センサとを備えている。また、本発明では、制御部は、第1位置に配置された平板部材に接触する複数の第1の接触式変位センサのそれぞれの接触位置において平板部材の基準位置からのずれ量が略等しくなるように回動機構によってワークを回動させて、第1の接触式変位センサの測定値を読み取るとともに、その後、第2位置に配置された平板部材に接触する複数の第2の接触式変位センサのそれぞれの接触位置において平板部材の基準位置からのずれ量が略等しくなるように回動機構によってワークを回動させて、第2の接触式変位センサの測定値を読み取っている。そのため、本発明では、たとえば、制御部が読み取った第1の接触式変位センサの測定値と第2の接触式変位センサの測定値との差に基づいて、軸状に形成されるワークの外周面に形成されたキー溝の対称度を自動で測定することが可能になる。
本発明において、第1位置に配置される平板部材は、ワークから第2方向の一方側へ直線状に伸びており、複数の第1の接触式変位センサと複数の第2の接触式変位センサとは、軸方向において同じ位置に配置されていることが好ましい。このように構成すると、第1位置に配置される平板部材が第2方向に対して傾いた方向に伸びている場合と比較して、キー溝対称度測定装置の構成を簡素化することが可能になるとともに、キー溝の対称度の測定精度を高めることが可能になる。
本発明において、キー溝対称度測定装置は、キー溝としての第1キー溝に嵌め込まれた平板部材としての第1平板部材の基準位置からのずれ量を測定するための複数の第1の接触式変位センサと複数の第2の接触式変位センサとからなる第1センサ群と、第1キー溝と異なる位置に形成されるキー溝としての第2キー溝に嵌め込まれた平板部材としての第2平板部材の基準位置からのずれ量を測定するための複数の第1の接触式変位センサと複数の第2の接触式変位センサとからなる第2センサ群とを備えることが好ましい。このように構成すると、第1センサ群と第2センサ群とによって、ワークに形成された2個のキー溝の対称度を一緒に測定することが可能になる。
本発明において、キー溝対称度測定装置は、第1センサ群を保持する第1センサ保持部材と、第2センサ群を保持する第2センサ保持部材と、第1位置に配置される第1平板部材および第2位置に配置される第1平板部材に第1センサ群が接触可能な第1接触位置と第1センサ群が第1平板部材に接触しないように退避する第1退避位置との間で第1方向へ第1センサ保持部材を移動させる第1移動機構と、第1位置に配置される第2平板部材および第2位置に配置される第2平板部材に第2センサ群が接触可能な第2接触位置と第2センサ群が第2平板部材に接触しないように退避する第2退避位置との間で第1方向へ第2センサ保持部材を移動させる第2移動機構とを備え、第1センサ保持部材と第2センサ保持部材と第1移動機構と第2移動機構とは、軸方向に移動可能となっており、第1センサ群の複数の第1の接触式変位センサおよび複数の第2の接触式変位センサは、上側から第1平板部材に接触し、第2センサ群の複数の第1の接触式変位センサおよび複数の第2の接触式変位センサは、下側から第2平板部材に接触することが好ましい。
このように構成すると、第1センサ保持部材と第2センサ保持部材と第1移動機構と第2移動機構とが軸方向に移動可能となっているため、ワークに形成されるキー溝の位置が軸方向において変わったり、ワークの形状が変わったりしても、キー溝の対称度を測定することが可能になる。また、このように構成すると、第1センサ保持部材と第1移動機構とがワークに対して上側に配置され、第2センサ保持部材と第2移動機構とがワークに対して下側に配置される。したがって、第1センサ保持部材および第1移動機構の軸方向の移動量や、第2センサ保持部材および第2移動機構の軸方向の移動量を大きくしても、第1センサ保持部材と第2センサ保持部材と第1移動機構と第2移動機構とを軸方向に移動させたときの、第1センサ保持部材および第1移動機構と、第2センサ保持部材および第2移動機構との干渉を防止することが可能になる。
本発明において、制御部は、キー溝の対称度を測定するときに、第1退避位置にある第1センサ保持部材を第1移動機構によって第1接触位置に向かって移動させると同時に、第2退避位置にある第2センサ保持部材を第2移動機構によって第2接触位置に向かって移動させることが好ましい。このように構成すると、たとえば、第1退避位置にある第1センサ保持部材を第1接触位置に移動させて、第1センサ群の第1の接触式変位センサの測定値を読み取り、その後、第1接触位置にある第1センサ保持部材を第1退避位置に移動させてから、第2退避位置にある第2センサ保持部材を第2接触位置に移動させて、第2センサ群の第1の接触式変位センサの測定値を読み取る場合と比較して、キー溝の対称度の測定時間を短縮することが可能になる。
本発明において、制御部は、第1位置に配置された第1平板部材に第1センサ群の複数の第1の接触式変位センサを接触させるとともに第1位置に配置された第2平板部材に第2センサ群の複数の第1の接触式変位センサを接触させて、第1センサ群の複数の第1の接触式変位センサの測定値と第2センサ群の複数の第1の接触式変位センサの測定値とを読み取る場合、第1センサ群の複数の第1の接触式変位センサと通信を行っているときには、第2センサ群の複数の第1の接触式変位センサと通信を行わず、第2センサ群の複数の第1の接触式変位センサと通信を行っているときには、第1センサ群の複数の第1の接触式変位センサと通信を行わず、かつ、第2位置に配置された第1平板部材に第1センサ群の複数の第2の接触式変位センサを接触させるとともに第2位置に配置された第2平板部材に第2センサ群の複数の第2の接触式変位センサを接触させて、第1センサ群の複数の第2の接触式変位センサの測定値と第2センサ群の複数の第2の接触式変位センサの測定値とを読み取る場合、第1センサ群の複数の第2の接触式変位センサと通信を行っているときには、第2センサ群の複数の第2の接触式変位センサと通信を行わず、第2センサ群の複数の第2の接触式変位センサと通信を行っているときには、第1センサ群の複数の第2の接触式変位センサと通信を行わないことが好ましい。このように構成すると、制御部が、第1センサ群の複数の第1の接触式変位センサと通信を行いながら第2センサ群の複数の第1の接触式変位センサと通信を行う場合や、第1センサ群の複数の第2の接触式変位センサと通信を行いながら第2センサ群の複数の第2の接触式変位センサと通信を行う場合と比較して、第1、第2の接触式変位センサと制御部との通信速度が遅くても、また、制御部の処理能力が低くても、第1、第2の接触式変位センサの測定値の読み取り時間を短縮することが可能になる。
本発明において、キー溝対称度測定装置は、第2センサ群の複数の第1の接触式変位センサおよび複数の第2の接触式変位センサを上側から覆う保護位置と、第2センサ群の複数の第1の接触式変位センサおよび複数の第2の接触式変位センサの上側から外れて退避する退避位置との間で移動可能なシャッタ部材と、保護位置と退避位置との間でシャッタ部材を移動させるシャッタ移動機構とを備えることが好ましい。このように構成すると、第2センサ群の第1の接触式変位センサおよび第2の接触式変位センサが下側から第2平板部材に接触するように配置されていても、たとえば、第2退避位置に第2センサ保持部材が配置されているときに、第2センサ群の上側から落下する落下物によって第2センサ群の第1の接触式変位センサおよび第2の接触式変位センサが破損するのを防止することが可能になる。
本発明において、キー溝対称度測定装置は、回動機構によって回動する平板部材が第1位置に配置されたことを検知するための平板部材センサを備え、制御部は、平板部材センサによって平板部材が第1位置に配置されたことが検知されると、回動機構を一旦停止させることが好ましい。このように構成すると、第1の接触式変位センサと平板部材との衝突を防止しつつ、平板部材が第1位置に配置されるまでワークを高速で回動させることが可能になる。したがって、第1の接触式変位センサの損傷を防止しつつ、キー溝の対称度の測定時間を短縮することが可能になる。
本発明において、キー溝対称度測定装置は、複数の第1の接触式変位センサおよび複数の第2の接触式変位センサと軸方向において同じ位置に配置されるとともに第1位置に配置される平板部材に向かってレーザ光を射出するレーザ光源を備えることが好ましい。このように構成すると、レーザ光が平板部材に照射されることを確認することで、平板部材がキー溝に正しく嵌め込まれていることを確認することが可能になる。したがって、キー溝の対称度の測定時に、第1の接触式変位センサおよび第2の接触式変位センサを確実に平板部材に接触させることが可能になる。
本発明において、キー溝対称度測定装置は、複数の第1の接触式変位センサおよび複数の第2の接触式変位センサを第1方向の一方側から接触させて、複数の第1の接触式変位センサおよび複数の第2の接触式変位センサの原点位置を調整するための調整用ゲージと、調整用ゲージが着脱可能に取り付けられる取付フレームとを備え、取付フレームは、磁性材料で形成され、調整用ゲージには、取付フレームに吸着される電磁石が取り付けられていることが好ましい。このように構成すると、電磁石の通電状態を切り替えることで、取付フレームに調整用ゲージを取り付けたり、取付フレームから調整用ゲージを取り外したりすることが可能になるため、調整用ゲージを取付フレームに容易に着脱することが可能になる。
本発明において、キー溝対称度測定装置は、取付フレームよりも第1方向の一方側に配置されるシリンダを備え、シリンダのロッドは、第1方向の他方側に向かって突出し、調整用ゲージは、第1方向において取付フレームとシリンダのロッドの先端部との間に挟まれる被固定部を備えることが好ましい。このように構成すると、取付フレームに対する調整用ゲージの固定強度を高めることが可能になる。また、このように構成すると、取付フレームに電磁石が吸着されて調整用ゲージが取付フレームに固定される前に、シリンダを用いて調整用ゲージを仮固定することが可能になるため、取付フレームに対する調整用ゲージの取付作業が容易になる。
本発明において、キー溝対称度測定装置は、取付フレームに取り付けられる調整用ゲージに向かってレーザ光を射出する第2のレーザ光源を備え、調整用ゲージには、取付フレームに対する調整用ゲージの取付位置の目安とするための目印が形成され、調整用ゲージは、第2のレーザ光源のレーザ光が目印に照射されるように取付フレームに取り付けられていることが好ましい。このように構成すると、レーザ光が目印に照射されるように調整用ゲージを配置することで、取付フレームに対する調整用ゲージのおおよその取付位置を決めることが可能になる。したがって、取付フレームに対する調整用ゲージの取付作業が容易になる。
本発明において、キー溝対称度測定装置は、電磁石の通電状態を切り替えるためのタッチパネルおよび操作ボタンを備え、第1方向は、鉛直方向であり、タッチパネルは、取付フレームよりも上側に配置され、操作ボタンは、取付フレームよりも下側かつキー溝対称度測定装置の前端部に配置されていることが好ましい。このように構成すると、タッチパネルおよび操作ボタンのいずれによっても、電磁石の通電状態を切り替えることができるため、取付フレームに対する調整用ゲージの取付作業が容易になる。
本発明において、キー溝対称度測定装置は、複数の第1の接触式変位センサおよび複数の第2の接触式変位センサが軸方向へ移動可能となるように、複数の第1の接触式変位センサおよび複数の第2の接触式変位センサを保持する本体フレームと、本体フレームに貼り付けられ複数の第1の接触式変位センサおよび複数の第2の接触式変位センサの軸方向の位置の目安となるスケールとを備えることが好ましい。このように構成すると、スケールを用いて、第1の接触式変位センサおよび第2の接触式変位センサの軸方向におけるおおよその取付位置を特定することが可能になる。したがって、第1の接触式変位センサおよび第2の接触式変位センサが軸方向へ移動可能となっていても、第1の接触式変位センサおよび第2の接触式変位センサの軸方向への移動作業が容易になる。
本発明において、制御部は、複数の第1の接触式変位センサのそれぞれの測定値の差が小さくなるにしたがって回動機構によるワークの回動速度を段階的に下げるとともに、複数の第2の接触式変位センサのそれぞれの測定値の差が小さくなるにしたがって回動機構によるワークの回動速度を段階的に下げることが好ましい。このように構成すると、複数の第1の接触式変位センサのそれぞれが平板部材に接触する接触位置において平板部材の基準位置からのずれ量が略等しくなるようにワークを短時間で回動させることが可能になるとともに、複数の第2の接触式変位センサのそれぞれが平板部材に接触する接触位置において平板部材の基準位置からのずれ量が略等しくなるようにワークを短時間で回動させることが可能になる。したがって、キー溝の対称度の測定時間を短縮することが可能になる。
本発明において、キー溝対称度測定装置は、複数の第1の接触式変位センサと複数の第2の接触式変位センサとからなるセンサ群と、センサ群を保持するセンサ保持部材と、第1位置に配置される平板部材および第2位置に配置される平板部材にセンサ群が接触可能な接触位置とセンサ群が平板部材に接触しないように退避する退避位置との間で第1方向へセンサ保持部材を移動させる移動機構とを備え、移動機構は、エアシリンダであり、エアシリンダには、スピードコントローラが接続され、スピードコントローラは、エアシリンダへの空気の供給経路と、空気の流量が互いに異なる第1排気経路および第2排気経路とを備えるとともに、エアシリンダからの空気の排出経路である第3排気経路と第1排気経路とが接続される第1接続位置と第3排気経路と第2排気経路とが接続される第2接続位置とに移動する切替弁と、切替弁を第1接続位置に向かって付勢する第1付勢手段と、切替弁を第2接続位置に向かって付勢する第2付勢手段とを備え、第1付勢手段は、エアシリンダへの空気の供給時に空気が溜まるとともにエアシリンダからの空気の排出時に空気が抜けるエアチャンバーを備え、エアチャンバー内の空気圧によって第1接続位置に向かって切替弁を付勢し、第2排気経路の空気の流量は、第1排気経路の空気の流量よりも小さくなっており、切替弁は、エアシリンダからの空気の排出開始時には、エアチャンバー内の空気圧によって付勢されて第1接続位置に配置され、エアシリンダからの空気の排出開始後、所定時間が経過してエアチャンバー内の空気圧が低下すると、第2接続位置に移動することが好ましい。
すなわち、本発明において、エアシリンダに接続されるスピードコントローラは、いわゆるクッション機能付きのスピードコントローラであることが好ましい。このように構成すると、動作開始後所定時間が経過するまでのエアシリンダの動作速度を上げることが可能であっても、エアシリンダが停止する直前のエアシリンダの動作速度を下げることが可能になる。したがって、エアシリンダの動作速度を上げることが可能であっても、エアシリンダの停止時に、平板部材に接触する第1の接触式変位センサや第2の接触式変位センサに急激な負荷が作用するのを防止することが可能になり、その結果、第1の接触式変位センサおよび第2の接触式変位センサ等の損傷を防止することが可能になる。
本発明において、キー溝対称度測定装置は、第2排気経路よりも空気の流量が小さい第4排気経路を備え、第3排気経路は、エアシリンダ側に配置される第5排気経路と、切替弁側に配置される第6排気経路と、第5排気経路と第6排気経路との間に配置される第2の切替弁とを備え、第2の切替弁は、第5排気経路と第6排気経路とが接続される第3接続位置と、第5排気経路と第4排気経路とが接続される第4接続位置とに移動可能な電磁弁であり、制御部は、エアシリンダの動作が停止した状態が所定時間続くと、第3接続位置に配置されている第2の切替弁を第4接続位置に移動させ、エアシリンダの動作再開後、所定回数、エアシリンダの動作が行われると、第4接続位置に配置されている第2の切替弁を第3接続位置に移動させることが好ましい。本願発明者の検討によると、エアシリンダの動作が停止した状態が所定時間続くと、エアシリンダ内の空気が抜けてしまい、その結果、スピードコントローラのクッション機能が働かなくなって、エアシリンダが停止する直前のエアシリンダの動作速度が速くなってしまうことが明らかになった。したがって、このように構成すると、エアシリンダの動作が停止した状態が所定時間続いて、スピードコントローラのクッション機能が働かなくなっても、エアシリンダの動作再開時に、第2排気経路よりも空気の流量が小さい第4排気経路に第5排気経路が接続されるため、キー溝の対称度の測定時に、エアシリンダが停止する直前のエアシリンダの動作速度を下げることが可能になる。
本発明において、キー溝対称度測定装置は、回動機構に保持されるワーク、平板部材、回動機構、複数の第1の接触式変位センサおよび複数の第2の接触式変位センサよりもキー溝対称度測定装置の手前側に配置される光学式センサと、光学式センサの検知結果に基づいて所定の表示を行う表示器とを備え、制御部は、光学式センサの検知結果に基づいて、キー溝の対称度の測定を自動で開始することが好ましい。このように構成すると、キー溝の対称度の測定が自動で開始されるようにキー溝対称度測定装置が構成されていても、表示器の表示に基づいて、キー溝対称度測定装置がどのような状態にあるのかを目視で確認することが可能になる。
本発明において、表示器は、たとえば、回動機構へのワークのセットが可能であることを示す第1の表示と、光学式センサよりもキー溝対称度測定装置の奥側に入っている作業者の腕が光学式センサよりも前側に抜かれるとキー溝の対称度の測定が自動で開始されることを示す第2の表示とを行う。この場合には、表示器の表示に基づいて、回動機構へのワークのセットが可能であること、および、光学式センサよりも奥側に入っている作業者の腕が前側に抜かれるとキー溝の対称度の測定が自動で開始されることを目視で確認することが可能になる。
本発明において、キー溝対称度測定装置が、第2排気経路よりも空気の流量が小さい第4排気経路を備え、第3排気経路が、エアシリンダ側に配置される第5排気経路と、切替弁側に配置される第6排気経路と、第5排気経路と第6排気経路との間に配置される第2の切替弁とを備え、第2の切替弁が、第5排気経路と第6排気経路とが接続される第3接続位置と、第5排気経路と第4排気経路とが接続される第4接続位置とに移動可能になっている場合には、以下の調整方法でキー溝対称度測定装置を調整することが好ましい。すなわち、エアシリンダの動作が停止した状態が所定時間続くと、第3接続位置に配置されている第2の切替弁を第4接続位置に移動させ、エアシリンダの動作再開後、所定回数、エアシリンダの動作が行われると、第4接続位置に配置されている第2の切替弁を第3接続位置に移動させることが好ましい。上述のように、エアシリンダの動作が停止した状態が所定時間続くと、スピードコントローラのクッション機能が働かくなって、エアシリンダが停止する直前のエアシリンダの動作速度が速くなってしまうが、このように構成すると、エアシリンダの動作が停止した状態が所定時間続いて、スピードコントローラのクッション機能が働かなくなっても、エアシリンダの動作再開時に、第2排気経路よりも空気の流量が小さい第4排気経路に第5排気経路が接続されるため、キー溝の対称度の測定時に、エアシリンダが停止する直前のエアシリンダの動作速度を下げることが可能になる。
本発明のキー溝対称度測定装置は、以下の調整方法で調整されることが好ましい。すなわち、エアシリンダの動作が停止した状態が所定時間続くと、キー溝の対称度の測定を開始する前に、エアシリンダを複数回往復動作させるエアシリンダの予備動作を行うことが好ましい。上述のように、エアシリンダの動作が停止した状態が所定時間続くと、エアシリンダ内の空気が抜けてしまい、その結果、スピードコントローラのクッション機能が働かなくなってしまうが、このように構成すると、キー溝の対称度の測定を開始する前に、エアシリンダ内に空気を補充することが可能になる。したがって、キー溝の対称度の測定時に、スピードコントローラのクッション機能を働かせることが可能になり、その結果、エアシリンダが停止する直前のエアシリンダの動作速度を下げることが可能になる。
本発明のキー溝対称度測定装置によるキー溝の対称度の測定方法では、第1の接触式変位センサの測定値の読み取り時に、制御部が所定時間応答しないフリーズ状態になると、平板部材が第1の接触式変位センサから離れる方向へワークを回動させてから、平板部材が第1の接触式変位センサに近づく方向へワークを回動させて、制御部で第1の接触式変位センサの測定値を読み取り、第2の接触式変位センサの測定値の読み取り時に、フリーズ状態になると、平板部材が第2の接触式変位センサから離れる方向へワークを回動させてから、平板部材が第2の接触式変位センサに近づく方向へワークを回動させて、制御部で第2の接触式変位センサの測定値を読み取ることが好ましい。本願発明者の検討によれば、このように構成すると、フリーズ状態を解消して、第1の接触式変位センサの測定値や第2の接触式変位センサの測定値を制御部で読み取ることが可能になる。
以上のように、本発明のキー溝対称度測定装置では、軸状に形成されるワークの外周面に形成されたキー溝の対称度を自動で測定することが可能になる。また、本発明のキー溝対称度測定装置の調整方法では、エアシリンダの動作が停止した状態が所定時間続いても、キー溝の対称度の測定時に、エアシリンダが停止する直前のエアシリンダの動作速度を下げることが可能になる。さらに、本発明のキー溝の対称度の測定方法によれば、制御部のフリーズ状態を解消して、第1の接触式変位センサの測定値や第2の接触式変位センサの測定値を読み取ることが可能になる。
本発明の実施の形態にかかるキー溝対称度測定装置の正面図である。 図1に示すキー溝対称度測定装置の右側面図である。 図1に示すキー溝対称度測定装置の左側面図である。 (A)は、図1に示すワークの図であり、(B)は、(A)に示すワークに平板部材が嵌め込まれた状態の図である。 図1に示すキー溝対称度測定装置の一部の構成のブロック図である。 (A)は、図2に示す第1センサ群の接触式変位センサの先端部分および第1平板部材等の右側面図であり、(B)は、図2に示す第2センサ群の接触式変位センサの先端部分および第2平板部材等の右側面図である。 図1に示すキー溝対称度測定装置でのキー溝の対称度の測定原理を説明するための図である。 図1に示すレーザ光源の作用を説明するための平面図である。 図1に示すエアシリンダに接続されるスピードコントローラの構成を説明するための回路図である。 図1に示すキー溝対称度測定装置の動作を説明するための図である。 本発明の他の実施の形態にかかるエアシリンダのエア回路を説明するための回路図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(キー溝対称度測定装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるキー溝対称度測定装置1の正面図である。図2は、図1に示すキー溝対称度測定装置1の右側面図である。図3は、図1に示すキー溝対称度測定装置1の左側面図である。図4(A)は、図1に示すワーク2の図であり、図4(B)は、図4(A)に示すワーク2に平板部材3、4が嵌め込まれた状態の図である。図5は、図1に示すキー溝対称度測定装置1の一部の構成のブロック図である。
本形態のキー溝対称度測定装置1(以下、「測定装置1」とする。)は、軸状に形成されるワーク2の外周面に形成されたキー溝2a、2bの対称度を測定するための装置である。たとえば、測定装置1は、ワーク2の軸心を通過する基準平面に対するキー溝2a、2bの対称度を測定するための装置である。本形態のワーク2は、カム軸であり、図4に示すように、複数のカムを備えている。ワーク2の軸部には、2個のキー溝2a、2bが形成されている。キー溝2aは、ワーク2の軸方向の一端側に形成され、キー溝2bは、ワーク2の軸方向の他端側に形成されている。キー溝2aとキー溝2bとは、ワーク2の周方向に同じ位置に形成されている。本形態のキー溝2aは、第1キー溝であり、キー溝2bは、第1キー溝であるキー溝2aと異なる位置に形成される第2キー溝である。なお、ワーク2は、カム軸以外の軸部材であっても良い。
測定装置1は、ワーク2の径方向の外側へ突出するようにキー溝2a、2bに嵌め込まれる平板状の平板部材3、4を備えている。平板部材3および平板部材4は、たとえば、シックネスゲージを構成する複数の薄い金属板の中の一枚であり、細長い長円形状に形成されている。平板部材3は、キー溝2aに嵌め込まれ、平板部材4は、キー溝2bに嵌め込まれている。平板部材3の厚さおよび幅は、平板部材3の長手方向の一端部がキー溝2aにしっかりと嵌る厚さおよび幅となっている。平板部材4の厚さおよび幅は、平板部材4の長手方向の一端部がキー溝2bにしっかりと嵌る厚さおよび幅となっている。本形態の平板部材3は、第1平板部材であり、平板部材4は、第2平板部材である。
また、測定装置1は、ワーク2を保持するとともにワーク2の軸心を中心にしてワーク2を回動させる回動機構5と、回動機構5が取り付けられる取付フレーム6と、測定装置1の本体フレーム7とを備えている。ワーク2は、ワーク2の軸方向が水平方向と平行になるように回動機構5に保持されている。また、ワーク2は、ワーク2の軸方向と測定装置1の左右方向(図1等のY方向)とが一致するように回動機構5に保持されている。具体的には、ワーク2は、キー溝2aが図1の右側に配置され、キー溝2bが図1の左側に配置されるように回動機構5に保持されている。すなわち、左右方向(Y方向)は、回動機構5に保持されるワーク2の軸方向であり、ワーク2は、左右方向を回動の軸方向として回動する。なお、図2、図3では、回動機構5の図示を省略している。
本形態の上下方向(鉛直方向、図1等のZ方向)は、ワーク2の軸方向に直交する第1方向であり、測定装置1の前後方向(図1等のX方向)は、ワーク2の軸方向と第1方向とに直交する第2方向である。以下の説明では、図1の右方向を「右方向」とし、図1の左方向を「左方向」とする。なお、前後方向(X方向)のうちの図2等のX1方向側は、測定装置1の前側であり、その反対側である図2等のX2方向側は、測定装置1の後ろ(奥)側である。
取付フレーム6は、本体フレーム7の前面に固定されている。取付フレーム6は、磁性材料(軟磁性材料)で形成されている。具体的には、取付フレーム6は、鋼材等の磁性を有する金属材料で形成されている。また、取付フレーム6は、左右方向に細長く、かつ、前後方向の厚さが薄い直方体のブロック状に形成されている。取付フレーム6の前面は、前後方向に直交する平面となっており、取付フレーム6の上面は、上下方向に直交する平面となっている。回動機構5は、取付フレーム6の前面側に取り付けられている。
回動機構5は、ワーク2の左端を保持する主軸台8と、ワーク2の右端を保持する心押し台9とを備えている。主軸台8は、取付フレーム6に固定されている。主軸台8は、ワーク2を回動させる駆動源としてのモータ10を備えている。本形態のモータ10は、ステッピングモータである。心押し台9は、左右方向への移動が可能となるように取付フレーム6に取り付けられている。作業者は、心押し台9を、ワーク2の長さに応じて手動で左右方向に移動させてから、取付フレーム6に固定する。本体フレーム7の前面には、心押し台9の左右方向の位置の目安となるスケール11が貼り付けられている。スケール11は、直線状に形成された金属製のスケールプレートである。
さらに、測定装置1は、平板部材3の厚さ方向と上下方向とが略平行になる所定の第1位置3A(すなわち、平板部材3の厚さ方向と上下方向とが略一致する所定の第1位置3A)に配置される平板部材3に上側から接触して上下方向における所定の基準位置からの平板部材3のずれ量を測定するための2個の接触式変位センサ15、16と、第1位置3Aからワーク2の軸心を中心にして略180°回動した第2位置3Bに配置される平板部材3に接触式変位センサ15、16と同じ側から(すなわち、上側から)接触して上下方向における基準位置からの平板部材3のずれ量を測定するための2個の接触式変位センサ17、18とを備えている。本形態の接触式変位センサ15、16は、第1の接触式変位センサであり、接触式変位センサ17、18は、第2の接触式変位センサである。
また、測定装置1は、平板部材4の厚さ方向と上下方向とが略平行になる第1位置4A(すなわち、平板部材4の厚さ方向と上下方向とが略一致する所定の第1位置4A)に配置される平板部材4に下側から接触して上下方向における所定の基準位置からの平板部材4のずれ量を測定するための2個の接触式変位センサ19、20と、第1位置4Aからワーク2の軸心を中心にして略180°回動した第2位置4Bに配置される平板部材4に2個の接触式変位センサ19、20と同じ側から(すなわち、下側から)接触して上下方向における基準位置からの平板部材4のずれ量を測定するための2個の接触式変位センサ21、22とを備えている。本形態の接触式変位センサ19、20は、第1の接触式変位センサであり、接触式変位センサ21、22は、第2の接触式変位センサである。
さらにまた、測定装置1は、回動機構5にワーク2が取り付けられていることを検知するためのワークセンサ26(図3参照)と、回動機構5によって回動するワーク2のキー溝2aに嵌め込まれた平板部材3が第1位置3Aに配置されたことを検知するための平板部材センサ28とを備えている。また、測定装置1は、第1位置3Aに配置される平板部材3に向かってレーザ光を射出するレーザ光源30と、第1位置4Aに配置される平板部材4に向かってレーザ光を射出するレーザ光源31とを備えている。
また、測定装置1は、測定装置1の前端部に配置される光学式センサ32と、光学式センサ32の検知結果に基づいて所定の表示を行う表示器33と、測定装置1の各種の操作を行うためのタッチパネル34と、測定装置1の各種の操作を行うための複数の操作ボタン35が収容される操作ボックス36と、測定装置1を制御する測定装置1の制御部37とを備えている。本形態の制御部37は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)である。さらに、測定装置1は、変位センサ15〜18(具体的には、変位センサ15〜18の接触子)を上側から接触させて変位センサ15〜18の原点位置を調整するための調整用ゲージ38(図2参照)と、変位センサ19〜22(具体的には、変位センサ19〜22の接触子)を下側から接触させて変位センサ19〜22の原点位置を調整するための調整用ゲージ39(図3参照)とを備えている。
(接触式変位センサおよび接触式変位センサの周辺部分の構成)
図6(A)は、図2に示す接触式変位センサ15〜18の先端部分および平板部材3等の右側面図であり、図6(B)は、図2に示す接触式変位センサ19〜22の先端部分および平板部材4等の右側面図である。図7は、図1に示すキー溝対称度測定装置1でのキー溝2aの対称度の測定原理を説明するための図である。図8は、図1に示すレーザ光源30、31の作用を説明するための平面図である。
接触式変位センサ15〜22(以下、接触式変位センサ15〜22のそれぞれを「変位センサ15〜22」とする。)は、たとえば、株式会社キーエンス社製の接触式デジタルセンサGTシリーズのセンサであり、検出信号を生成するコイルと、コイルが装着される筒状のボビンと、コイルの内周側に挿入されるコアが基端側に形成されるとともにボビンから突出する先端に接触子が形成された可動部と、可動部を移動可能に保持する筒状の固定部と、ボビンから突出する方向へ可動部を付勢する(可動部の先端側へ可動部を付勢する)コイルバネとを備えている。
変位センサ15、16は、回動機構5に保持されるワーク2の軸心よりも前側に配置され、変位センサ17、18は、回動機構5に保持されるワーク2の軸心よりも後ろ側に配置されている。変位センサ15、16は、前後方向において間隔をあけた状態で配置され、変位センサ17、18は、前後方向において間隔をあけた状態で配置されている。前後方向における変位センサ15と変位センサ16との間隔と、前後方向における変位センサ17と変位センサ18との間隔とは等しくなっている。また、変位センサ15〜18は、変位センサ15〜18の可動部が上下方向へ移動可能になるように、かつ、可動部の先端に形成される接触子が下側を向くように配置されている。
変位センサ19、20は、回動機構5に保持されるワーク2の軸心よりも前側に配置され、変位センサ21、22は、回動機構5に保持されるワーク2の軸心よりも後ろ側に配置されている。変位センサ19、20は、前後方向において間隔をあけた状態で配置され、変位センサ21、22は、前後方向において間隔をあけた状態で配置されている。前後方向における変位センサ19と変位センサ20との間隔と、前後方向における変位センサ21と変位センサ22との間隔とは等しくなっている。また、変位センサ19〜22は、変位センサ19〜22の可動部が上下方向へ移動可能になるように、かつ、可動部の先端に形成される接触子が上側を向くように配置されている。
キー溝2aに平板部材3が適切に嵌め込まれている場合には、図4(B)に示すように、第1位置3Aに配置される平板部材3は、ワーク2から前側へ直線状に伸びており、第2位置3Bに配置される平板部材3は、ワーク2から後ろ側へ直線状に伸びている。また、第1位置3Aに配置される平板部材3および第2位置3Bに配置される平板部材3は、前後方向と平行になっている。同様に、キー溝2bに平板部材4が適切に嵌め込まれている場合には、第1位置4Aに配置される平板部材4は、ワーク2から前側へ直線状に伸びており、第2位置4Bに配置される平板部材4は、ワーク2から後ろ側へ直線状に伸びている。また、第1位置4Aに配置される平板部材4および第2位置4Bに配置される平板部材4は、前後方向と平行になっている。
変位センサ15〜18は、左右方向において同じ位置に配置されている。変位センサ19〜22は、左右方向において同じ位置に配置されている。また、図2に示すように、変位センサ15と変位センサ19とは、前後方向において同じ位置に配置され、変位センサ16と変位センサ20とは、前後方向において同じ位置に配置され、変位センサ17と変位センサ21とは、前後方向において同じ位置に配置され、変位センサ18と変位センサ22とは、前後方向において同じ位置に配置されている。
本形態では、変位センサ15〜18によってセンサ群43が構成され、変位センサ19〜22によってセンサ群44が構成されている。測定装置1は、センサ群43を保持するセンサ保持部材45と、センサ群44を保持するセンサ保持部材46と、センサ保持部材45を昇降させる移動機構47と、センサ保持部材46を昇降させる移動機構48とを備えている。本形態のセンサ群43は、第1センサ群であり、センサ群44は、第2センサ群であり、センサ保持部材45は、第1センサ保持部材であり、センサ保持部材46は、第2センサ保持部材であり、移動機構47は、第1移動機構であり、移動機構48は、第2移動機構である。
移動機構47、48は、エアシリンダである。具体的には、移動機構47、48は、リニアガイドとエアシリンダとが一体になったスライド型のエアシリンダである。したがって、以下の説明では、移動機構47を「エアシリンダ47」とし、移動機構48を「エアシリンダ48」とする。エアシリンダ47は、取付フレーム6よりも上側に配置され、エアシリンダ48は、取付フレーム6よりも下側に配置されている。
エアシリンダ47は、第1位置3Aに配置される平板部材3および第2位置3Bに配置される平板部材3にセンサ群43(すなわち、変位センサ15〜18)が接触可能な第1接触位置(図2に示す位置、接触位置)とセンサ群43が平板部材3に接触しないように退避する第1退避位置(図1に示す位置、退避位置)との間で上下方向へセンサ保持部材45を移動させる。第1退避位置にセンサ保持部材45が配置されているときには、変位センサ15〜18は、取付フレーム6よりも上側へ退避している。
エアシリンダ48は、第1位置4Aに配置される平板部材4および第2位置4Bに配置される平板部材4にセンサ群44(すなわち、変位センサ19〜22)が接触可能な第2接触位置(接触位置)とセンサ群44が平板部材4に接触しないように退避する第2退避位置(図2、図3に示す位置、退避位置)との間で上下方向へセンサ保持部材46を移動させる。第2退避位置にセンサ保持部材46が配置されているときには、変位センサ19〜22は、取付フレーム6よりも下側へ退避している。
キー溝2aの対称度を測定する際には、制御部37は、図7(A)に示すように、第1位置3Aに配置された平板部材3に接触する変位センサ15、16のそれぞれの接触位置において平板部材3の基準位置からのずれ量(上下方向の基準位置からのずれ量)が略等しくなるように(たとえば、変位センサ15、16の測定値が略等しくなるように)回動機構5によってワーク2を回動させて、変位センサ15、16の測定値を読み取るとともに、その後、図7(B)に示すように、第2位置3Bに配置された平板部材3に接触する変位センサ17、18のそれぞれの接触位置において平板部材3の基準位置からのずれ量が略等しくなるように(たとえば、変位センサ17、18の測定値が略等しくなるように)回動機構5によってワーク2を回動させて、変位センサ17、18の測定値を読み取る。また、制御部37は、変位センサ15、16の測定値と変位センサ17、18の測定値との差ΔD(図7参照)を算出するとともに、ΔD/2を算出する。本形態では、ΔD/2に基づいて、制御部37は、キー溝2aの対称度が所定の規格内に収まっているのか否かを判断する。すなわち、ΔD/2を算出することで、キー溝2aの対称度が測定される。
同様に、キー溝2bの対称度を測定する際には、制御部37は、第1位置4Aに配置された平板部材4に接触する変位センサ19、20のそれぞれの接触位置において平板部材4の基準位置からのずれ量(上下方向の基準位置からのずれ量)が略等しくなるように回動機構5によってワーク2を回動させて、変位センサ19、20の測定値を読み取るとともに、その後、第2位置4Bに配置された平板部材4に接触する変位センサ21、22のそれぞれの接触位置において平板部材4の基準位置からのずれ量が略等しくなるように回動機構5によってワーク2を回動させて、変位センサ21、22の測定値を読み取る。また、制御部37は、変位センサ19、20の測定値と変位センサ21、22の測定値との差ΔDを算出するとともに、ΔD/2を算出する。本形態では、ΔD/2に基づいて、制御部37は、キー溝2bの対称度が所定の規格内に収まっているのか否かを判断する。すなわち、ΔD/2を算出することで、キー溝2bの対称度が測定される。
エアシリンダ47の本体部は、移動フレーム49に固定されている。移動フレーム49は、左右方向への移動が可能となるように本体フレーム7に取り付けられている。また、移動フレーム49は、取付フレーム6よりも上側に配置されている。本体フレーム7の前面には、移動フレーム49を左右方向に案内するガイドレール50が固定され、移動フレーム49の後面には、ガイドレール50に係合するガイドブロック51が固定されている。また、移動フレーム49には、移動フレーム49を固定するための固定機構が設けられている。本形態では、手動で移動フレーム49を左右方向へ移動させる。
このように、センサ保持部材45およびエアシリンダ47は、左右方向へ移動可能となっている。また、本体フレーム7は、変位センサ15〜18が左右方向へ移動可能となるように、センサ保持部材45、エアシリンダ47および移動フレーム49を介して変位センサ15〜18を保持している。本体フレーム7の前面には、移動フレーム49の左右方向の位置の目安となるスケール52が貼り付けられている。すなわち、本体フレーム7の前面には、変位センサ15〜18の左右方向の位置の目安となるスケール52が貼り付けられている。スケール52は、直線状に形成された金属製のスケールプレートであり、ガイドレール50に沿って配置されている。
エアシリンダ48の本体部は、移動フレーム53に固定されている。移動フレーム53は、左右方向への移動が可能となるように本体フレーム7に取り付けられている。また、移動フレーム53は、取付フレーム6よりも下側に配置されている。本体フレーム7の前面には、移動フレーム53を左右方向に案内するガイドレール54が固定され、移動フレーム53の後面には、ガイドレール54に係合するガイドブロック55が固定されている。また、移動フレーム53には、移動フレーム53を固定するための固定機構が設けられている。本形態では、手動で移動フレーム53を左右方向へ移動させる。
このように、センサ保持部材46およびエアシリンダ48は、左右方向へ移動可能となっている。また、本体フレーム7は、変位センサ19〜22が左右方向へ移動可能となるように、センサ保持部材46、エアシリンダ48および移動フレーム53を介して変位センサ19〜22を保持している。本体フレーム7の前面には、移動フレーム53の左右方向の位置の目安となるスケール56が貼り付けられている。すなわち、本体フレーム7の前面には、変位センサ19〜22の左右方向の位置の目安となるスケール56が貼り付けられている。スケール56は、直線状に形成された金属製のスケールプレートであり、ガイドレール54に沿って配置されている。
測定装置1は、接触子が上側を向くように配置される変位センサ19〜22を保護するためのシャッタ部材57と、シャッタ部材57を移動させるシャッタ移動機構58とを備えている。シャッタ部材57は、センサ保持部材46が第2退避位置に配置されているときに変位センサ19〜22を上側から覆う保護位置(図1の二点鎖線で示す位置、図3に示す位置)と、変位センサ19〜22の上側から外れて退避する退避位置(図1の実線で示す位置)との間で移動可能となっている。
シャッタ移動機構58は、保護位置と退避位置との間でシャッタ部材57を移動させる。具体的には、シャッタ移動機構58は、保護位置と退避位置との間でシャッタ部材57を左右方向に移動させる。シャッタ移動機構58は、エアシリンダである。具体的には、シャッタ移動機構58は、リニアガイドとエアシリンダとが一体になったスライド型のエアシリンダである。このエアシリンダの本体部は、移動フレーム53に固定されている。また、シャッタ移動機構58は、エアシリンダ48よりも左側に配置されている。
レーザ光源30は、レーザ光源30の光軸が上下方向と一致するように配置されている。レーザ光源30は、左右方向において変位センサ15〜18と同じ位置に配置されている。また、レーザ光源30は、変位センサ15〜18の上側に配置されている。本形態のレーザ光源30は、前後方向において変位センサ15と変位センサ16との間に配置されている。レーザ光源30は、エアシリンダ47の可動側に固定されており、変位センサ15〜18と一緒に昇降する。
レーザ光源30は、第1位置3Aに配置される平板部材3に向かって上側からレーザ光を射出する。図8の実線で示すように、平板部材3がキー溝2aに適切に嵌め込まれていて、第1位置3Aに配置される平板部材3が前後方向と平行に前側へ伸びている場合には、第1位置3Aに配置される平板部材3の上面に、レーザ光源30が射出したレーザ光が照射される。一方、たとえば、図8の二点鎖線で示すように、平板部材3がキー溝2aに適切に嵌め込まれておらず、第1位置3Aに配置される平板部材3が前後方向に対して傾いた状態で前側へ伸びている場合には、第1位置3Aに配置される平板部材3の上面に、レーザ光源30が射出したレーザ光は照射されない。
したがって、第1位置3Aに配置される平板部材3にレーザ光源30からレーザ光を射出することで、平板部材3がキー溝2aに適切に嵌め込まれているのか否かを確認することが可能になる。また、第1位置3Aに配置される平板部材3にレーザ光源30からレーザ光を射出することで、変位センサ15〜18が左右方向において平板部材3と略同じ位置に配置されているのか否かを確認することが可能になる。平板部材3にレーザ光源30のレーザ光が照射されているのか否かの確認は、作業者が目視で行う。平板部材3がキー溝2aに適切に嵌め込まれていない場合には、作業者がキー溝2aに平板部材3を嵌め直す。
レーザ光源31は、レーザ光源31の光軸が上下方向と一致するように配置されている。レーザ光源31は、左右方向において変位センサ19〜22と同じ位置に配置されている。また、レーザ光源31は、変位センサ19〜22の下側に配置されている。本形態のレーザ光源31は、前後方向において変位センサ19と変位センサ20との間に配置されている。レーザ光源31は、エアシリンダ48の可動側に固定されており、変位センサ19〜22と一緒に昇降する。
レーザ光源31は、第1位置4Aに配置される平板部材4に向かって下側からレーザ光を射出する。図8の実線で示すように、平板部材4がキー溝2bに適切に嵌め込まれていて、第1位置4Aに配置される平板部材4が前後方向と平行に前側へ伸びている場合には、第1位置4Aに配置される平板部材4の下面に、レーザ光源31が射出したレーザ光が照射される。一方、たとえば、図8の二点鎖線で示すように、平板部材4がキー溝2bに適切に嵌め込まれておらず、第1位置4Aに配置される平板部材4が前後方向に対して傾いた状態で前側へ伸びている場合には、第1位置4Aに配置される平板部材4の下面に、レーザ光源30が射出したレーザ光は照射されない。
したがって、第1位置4Aに配置される平板部材4にレーザ光源31からレーザ光を射出することで、平板部材4がキー溝2bに適切に嵌め込まれているのか否かを確認することが可能になる。また、第1位置4Aに配置される平板部材4にレーザ光源31からレーザ光を射出することで、変位センサ19〜22が左右方向において平板部材4と略同じ位置に配置されているのか否かを確認することが可能になる。平板部材4にレーザ光源31のレーザ光が照射されているのか否かの確認は、作業者が目視で行う。平板部材4がキー溝2bに適切に嵌め込まれていない場合には、作業者がキー溝2bに平板部材4を嵌め直す。
(ワークセンサ、平板部材センサおよびその周辺部分の構成)
ワークセンサ26は、たとえば、発光部26aと受光部26bとを有する透過型の光学式センサである(図3参照)。測定装置1は、発光部26aを保持する発光側保持部材60と、受光部26bを保持する受光側保持部材61と、発光側保持部材60を昇降させるエアシリンダ62とを備えている。エアシリンダ62は、エアシリンダ47の左側に配置されている。受光側保持部材61は、移動フレーム49に固定されている。受光部26bは、ワーク2の後ろ側に配置されている。受光部26bの受光面は、前側を向いている。
エアシリンダ62の本体部は、移動フレーム49に固定されている。発光部26aは、発光部26aの発光面が後ろ側を向くように発光側保持部材60に固定されている。また、発光部26aは、ワーク2よりも前側に配置されている。発光部26aは、たとえば、レーザ光を射出する。発光部26aは、通常、ワーク2よりも上側に退避しており、ワークセンサ26によってワーク2の検知が行われる際に、前後方向においてワーク2を挟んだ状態で受光部26bと対向する位置まで下降する。発光部26aから射出されて受光部26bに向かう光が、回動機構5に取り付けられたワーク2によって遮られるのか否かによって、回動機構5にワーク2が取り付けられているのか否かが検知される。なお、ワークセンサ26は、反射型の光学式センサであっても良い。ワークセンサ26が反射型の光学式センサである場合には、たとえば、発光側保持部材60に発光部および受光部が固定され、受光側保持部材61に反射ミラーが固定される。
平板部材センサ28は、近接センサである。したがって、以下では、平板部材センサ28を「近接センサ28」とする。測定装置1は、近接センサ28を保持するセンサ保持部材65と、センサ保持部材65を昇降させるエアシリンダ66とを備えている。近接センサ28は、検出面が上側を向くようにセンサ保持部材65に固定されている。左右方向において、近接センサ28は、変位センサ15〜18と略同じ位置に配置されている。また、近接センサ28は、前後方向において、変位センサ15と変位センサ16との間に配置されている。近接センサ28は、回動機構5によって回動するワーク2のキー溝2aに嵌め込まれた平板部材3が第1位置3Aに配置されたことを平板部材3の下側から検知する。
センサ保持部材65は、近接センサ28が平板部材3を検知可能な検知位置(図1、図2に示す位置)と、ワーク2と一緒に回動する平板部材3に近接センサ28が接触しないように下側へ退避する退避位置との間で昇降可能となっている。エアシリンダ66の本体部は、移動フレーム67に固定されている。移動フレーム67は、左右方向への移動が可能となるように本体フレーム7に取り付けられている。また、移動フレーム67は、移動フレーム53よりも左側に配置されるとともに、取付フレーム6よりも下側に配置されている。
本体フレーム7の前面には、移動フレーム67を左右方向に案内するガイドレール68が固定され、移動フレーム67の後面には、ガイドレール68に係合するガイドブロック69が固定されている(図2参照)。また、移動フレーム67には、移動フレーム67を固定するための固定機構が設けられている。本形態では、手動で移動フレーム67を左右方向へ移動させる。本体フレーム7の前面には、移動フレーム67の左右方向の位置の目安となるスケール70が貼り付けられている。すなわち、本体フレーム7の前面には、近接センサ28の左右方向の位置の目安となるスケール70が貼り付けられている。スケール70は、直線状に形成された金属製のスケールプレートであり、ガイドレール68に沿って配置されている。
本形態では、キー溝2a、2bの対称度の測定が開始されると、退避位置にあるセンサ保持部材65が検知位置まで上昇し、図2の反時計回りの方向にワーク2が回動して、平板部材3が上側から近接センサ28に近づく。平板部材3が近接センサ28によって検知されると、回動機構5は一旦停止する。すなわち、制御部37は、平板部材3が第1位置3Aに配置されたことが近接センサ28によって検知されると、回動機構5を一旦停止させる。また、近接センサ28によって平板部材3が検知されると、検知位置にあるセンサ保持部材65は、退避位置まで下降する。
(調整用ゲージおよび調整用ゲージの周辺部分の構成)
調整用ゲージ38、39は、上述のように、変位センサ15〜22の原点位置を調整するためのゲージである。すなわち、調整用ゲージ38、39は、変位センサ15〜22のオフセット値を調整するためのプリセット用のゲージである。調整用ゲージ38、39は、キー溝2a、2bの対称度を測定する前の変位センサ15〜22の原点位置の調整時に、取付フレーム6に取り付けられて使用され、変位センサ15〜22の原点位置の調整が終わると取付フレーム6から取り外される。すなわち、キー溝2a、2bの対称度を測定する際には、調整用ゲージ38、39は使用されない。また、調整用ゲージ38、39は、取付フレーム6に着脱可能に取り付けられる。測定装置1は、調整用ゲージ38を取付フレーム6に取り付ける際に使用されるシリンダ73(図2参照)と、調整用ゲージ39を取付フレーム6に取り付ける際に使用されるシリンダ74(図3参照)とを備えている。
シリンダ73、74は、エアシリンダである。シリンダ73の本体部は、移動フレーム49に固定されており、シリンダ73は、取付フレーム6よりも上側に配置されている。シリンダ73のロッドは、下側に向かって突出する。また、シリンダ73は、変位センサ15〜18の後ろ側に配置されるとともに、左右方向において変位センサ15〜18と略同じ位置に配置されている。シリンダ74の本体部は、移動フレーム53に固定されており、シリンダ74は、取付フレーム6よりも下側に配置されている。シリンダ74のロッドは、上側に向かって突出する。また、シリンダ74は、変位センサ19〜22の後ろ側に配置されるとともに、左右方向において変位センサ19〜22と略同じ位置に配置されている。
調整用ゲージ38は、取付フレーム6の前面に接触するベース部38aと、ベース部38aの上端から後ろ側へ突出する被固定部38bと、ベース部38aの下端から前側へ伸びる接触面形成部38cとから構成されている。ベース部38aには、調整用ゲージ38を取付フレーム6に固定するための電磁石75が内蔵されている。上述のように、取付フレーム6は磁性材料で形成されており、電磁石75に電流が供給されて電磁石75が取付フレーム6に吸着されることで、調整用ゲージ38が取付フレーム6に固定される。すなわち、調整用ゲージ38には、取付フレーム6に吸着される電磁石75が取り付けられている。
被固定部38bの上面および下面は、上下方向に直交する平面となっている。調整用ゲージ38が取付フレーム6に取り付けられた状態では、被固定部38bは、上下方向において取付フレーム6の上面とシリンダ73のロッドの先端部との間に挟まれている。接触面形成部38cの上面は、上下方向に直交する平面となっており、変位センサ15〜18の接触子が接触する接触面となっている。接触面形成部38cの上面には、取付フレーム6に対する調整用ゲージ38の取付位置の目安とするための目印が形成されている。この目印は、たとえば、所定形状の溝やマークである。調整用ゲージ38は、レーザ光源30のレーザ光がこの目印に照射されるように取り付けられている。本形態のレーザ光源30は、調整用ゲージ38に向かってレーザ光を射出する第2のレーザ光源である。
調整用ゲージ39は、調整用ゲージ38と同様に構成されている。具体的には、調整用ゲージ39は、取付フレーム6の前面に接触するベース部39aと、ベース部39aの下端から後ろ側へ突出する被固定部39bと、ベース部39aの上端から前側へ伸びる接触面形成部39cとから構成されている。ベース部39aには、調整用ゲージ39を取付フレーム6に固定するための電磁石75が内蔵されており、電磁石75が取付フレーム6に吸着されることで、調整用ゲージ39が取付フレーム6に固定される。
被固定部39bの上面および下面は、上下方向に直交する平面となっている。調整用ゲージ39が取付フレーム6に取り付けられた状態では、被固定部39bは、上下方向において取付フレーム6の下面とシリンダ74のロッドの先端部との間に挟まれている。接触面形成部39cの下面は、上下方向に直交する平面となっており、変位センサ19〜22の接触子が接触する接触面となっている。接触面形成部39cの下面には、取付フレーム6に対する調整用ゲージ39の取付位置の目安とするための目印が形成されている。この目印は、たとえば、所定形状の溝やマークである。調整用ゲージ39は、レーザ光源31のレーザ光がこの目印に照射されるように取り付けられている。本形態のレーザ光源31は、調整用ゲージ39に向かってレーザ光を射出する第2のレーザ光源である。
なお、上述のように、調整用ゲージ39は、調整用ゲージ38と同様に構成されているため、調整用ゲージ38を用いて変位センサ15〜18の原点位置を調整した後に、上下反転させた調整用ゲージ38を用いて変位センサ19〜22の原点位置を調整しても良い。この場合には、調整用ゲージ39は不要になる。
(タッチパネル、操作ボタンおよび操作ボックスの構成)
タッチパネル34では、モータ10、エアシリンダ47、48、シャッタ移動機構58およびシリンダ73、74の操作が可能となっている。また、タッチパネル34では、レーザ光源30、31のオンオフの切替え操作と、電磁石75の通電状態の切替え操作とが可能になっている。また、測定装置1は、操作ボタン35として、モータ10の操作ボタン35、エアシリンダ47、48の操作ボタン35、シャッタ移動機構58の操作ボタン35、および、シリンダ73、74の操作ボタン35を備えている。また、測定装置1は、レーザ光源30、31のオンオフの切替えを行う操作ボタン35と、電磁石75の通電状態の切替えを行う操作ボタン35とを備えている。このように、測定装置1は、電磁石75の通電状態を切り替えるためのタッチパネル34と操作ボタン35とを備えている。
タッチパネル34は、測定装置1の左上端部に配置されており、取付フレーム6よりも上側に配置されている。操作ボックス36は、取付フレーム6よりも下側かつ測定装置1の前端部に配置されている。すなわち、操作ボックス36に収容される複数の操作ボタン35は、取付フレーム6よりも下側かつ測定装置1の前端部に配置されている。また、操作ボックス36は、左右方向における測定装置1の中心位置に配置されるとともに、移動フレーム53、67よりも下側に配置されている。なお、タッチパネル34は、測定装置1の表示装置としての機能を果たしており、タッチパネル34には、各種の表示が行われる。
(光学式センサおよび表示器の構成)
光学式センサ32は、発光部32aと受光部32bとを有する透過型の光学式センサである。また、光学式センサ32は、上下方向の所定の領域を検知領域とするエリアセンサである。発光部32aは、上下方向に配列される複数の発光素子を備えており、受光部32bは、上下方向に配列される複数の受光素子を備えている。発光部32aは、測定装置1の右前端部に配置される支柱77に取り付けられ、受光部32bは、測定装置1の左前端部に配置される支柱77に取り付けられている。すなわち、光学式センサ32は、測定装置1の前端部に配置されており、回動機構5に保持されるワーク2、平板部材3、4、回動機構5、変位センサ15〜22よりも測定装置1の手前側に配置されている。
また、光学式センサ32は、エアシリンダ47、48、62、66等のアクチュエータ、ワークセンサ26や近接センサ28等のセンサ、および、レーザ光源30、31よりも測定装置1の手前側に配置されている。なお、測定装置1の右前端部に配置される支柱77には、測定装置1を起動させる起動スイッチ78が昇降可能に取り付けられ、測定装置1の左前端部に配置される支柱77には、測定装置1を非常停止させる非常停止スイッチ79が昇降可能に取り付けられている。また、図1では、支柱77の図示を省略している。
回動機構5に対するワーク2の着脱作業を行う作業者は、測定装置1の手前側からワーク2の着脱作業を行う。ワーク2の着脱作業が行われるときには、発光部32aと受光部32bとの間が作業者の腕によって遮られる。本形態では、制御部37は、光学式センサ32での検知結果に基づいて、キー溝2a、2bの対称度の測定を自動で開始する。具体的には、ワーク2が取り付けられていない回動機構5にワーク2を取り付けるために作業者の腕が光学式センサ32よりも測定装置1の奥側に入れられて、発光部32aと受光部32bとの間が遮られた状態が所定時間続くとともに、その後、光学式センサ32よりも奥側に入っている作業者の腕が光学式センサ32より手前側に抜かれて、発光部32aと受光部32bとの間が遮られていない状態が所定時間続くと、キー溝2a、2bの対称度の測定が自動で開始される。
また、測定装置1では、あるワーク2のキー溝2a、2bの対称度の測定が開始された後、このワーク2のキー溝2a、2bの対称度の測定が完了する前に、発光部32aと受光部32bとの間が遮られると、測定装置1が自動的に停止する。また、あるワーク2のキー溝2a、2bの対称度の測定が完了した後、回動機構5からワーク2を取り外すために作業者の腕が光学式センサ32よりも測定装置1の奥側に入れられて、発光部32aと受光部32bとの間が遮られた状態が所定時間続くとともに、その後、光学式センサ32よりも奥側に入っている作業者の腕が光学式センサ32より手前側に抜かれると、測定装置1は、回動機構5へのワークのセットが可能な待機状態になる。この待機状態は、次のワーク2を回動機構5に取り付けるために作業者の腕が光学式センサ32よりも測定装置1の奥側に入れられるまで、あるいは、光学式センサ32よりも奥側に入っている作業者の腕が光学式センサ32より手前側に抜かれてから所定時間が経過するまで継続する。
表示器33は、パイロットランプ(表示灯)である。表示器33は、光学式センサ32の検知結果に基づいて、回動機構5へのワークのセットが可能であることを示す(すなわち、待機状態であることを示す)第1の表示と、光学式センサ32よりも測定装置1の奥側に入っている作業者の腕が光学式センサ32よりも前側に抜かれるとキー溝2a、2bの対称度の測定が自動で開始されることを示す第2の表示とを行う。第1の表示は、たとえば、赤色の点灯であり、第2の表示は、たとえば、赤色の点滅である。
また、第2の表示は、ワーク2が取り付けられていない回動機構5にワーク2を取り付けるために作業者の腕が光学式センサ32よりも測定装置1の奥側に入れられて、発光部32aと受光部32bとの間が遮られた状態が所定時間続くと開始され、その後、光学式センサ32よりも奥側に入っている作業者の腕が光学式センサ32より手前側に抜かれて、キー溝2a、2bの対称度の測定が自動で開始されると終了する。なお、表示器33は、第1の表示および第2の表示を行わないときには消えている。また、本形態では、表示器33で第1の表示が開始されるとき、および、表示器33で第2の表示が開始されるときに、測定装置1に設けられたブザーが鳴る。
(エアシリンダのエア回路の構成およびエアシリンダの動作)
図9は、図1に示すエアシリンダ47、48に接続されるスピードコントローラ82の構成を説明するための回路図である。
エアシリンダ47、48には、スピードコントローラ82が接続されている。スピードコントローラ82は、たとえば、特開2014−55631号公報等に開示されたいわゆるクッション機能付きのスピードコントローラである。なお、スピードコントローラ82は、エアシリンダ47、48のヘッド側およびロッド側の両側に接続されているが、図9では、エアシリンダ47、48のヘッド側に接続されるスピードコントローラ82の図示を省略している。
スピードコントローラ82(以下、「スピコン82」とする。)は、エアシリンダ47、48への空気の供給経路83と、空気の流量が互いに異なる第1排気経路84および第2排気経路85とを備えるとともに、エアシリンダ47、48からの空気の排出経路である第3排気経路86と第1排気経路84とが接続される第1接続位置(図9(B)に示す位置)と第3排気経路86と第2排気経路85とが接続される第2接続位置(図9(A)、(C)に示す位置)とに移動する切替弁87とを備えている。第2排気経路85の空気の流量は、第1排気経路84の空気の流量よりも小さくなっている。
また、スピコン82は、切替弁87を第1接続位置に向かって付勢する第1付勢手段88と、切替弁87を第2接続位置に向かって付勢する第2付勢手段89とを備えている。第2付勢手段89は、バネ部材である。第1付勢手段88は、エアシリンダ47、48への空気の供給時に空気が溜まるとともにエアシリンダ47、48からの空気の排出時に空気が抜けるエアチャンバー90を備えており、エアチャンバー90内の空気圧によって第1接続位置に向かって切替弁87を付勢している。
エアシリンダ47、48への空気の供給開始前(図9に示す例では、エアシリンダ47、48のロッド側への空気の供給開始前)には、第2付勢手段89の付勢力によって、切替弁87は、第2接続位置に配置されている(図9(A)参照)。エアシリンダ47、48への空気の供給が開始されると、図9(A)に示すように、エアチャンバー90に空気が流れ込む。エアシリンダ47、48への空気の供給開始後、所定時間が経過して、エアチャンバー90内の空気圧が高くなると、エアシリンダ47、48への空気の供給開始時に第2付勢手段89の付勢力によって第2接続位置に配置されていた切替弁87が第1接続位置に移動する(図9(B)参照)。
エアシリンダ47、48からの空気の排出開始前(図9に示す例では、エアシリンダ47、48のロッド側からの空気の排出開始前)には、切替弁87は、エアチャンバー90内の空気圧によって付勢されて第1接続位置に配置されている(図9(B)参照)。エアシリンダ47、48からの空気の排出が開始されると、図9(B)に示すように、エアチャンバー90から空気が抜ける。エアシリンダ47、48からの空気の排出開始後、所定時間が経過してエアチャンバー90内の空気圧が低下すると、エアシリンダ47、48からの空気の排出開始時に第1付勢手段88の付勢力(すなわち、エアチャンバー90内の空気圧)によって第1接続位置に配置されていた切替弁87が第2接続位置に移動する(図9(C)参照)。
上述のように、第2排気経路85の空気の流量が第1排気経路84の空気の流量よりも小さくなっているため、エアシリンダ47、48からの空気の排出開始後、所定時間が経過して第1接続位置に配置されていた切替弁87が第2接続位置に移動すると、いわゆるクッション効果が生じる。なお、エアシリンダ47、48からの空気の排出開始後、切替弁87が第2接続位置に移動するまでの時間は、空気の供給源とエアチャンバー90との間に配置される絞り弁91の絞り量によって調整される。
本形態では、エアシリンダ47、48の動作が停止した状態が所定時間続くと(たとえば、エアシリンダ47、48の動作が停止した状態が4時間程度続くと)、キー溝2a、2bの対称度の測定を開始する前に、エアシリンダ47、48を複数回往復動作させるエアシリンダ47、48の予備動作を行っている。
(キー溝対称度測定装置によるキー溝の対称度の測定方法)
図10は、図1に示すキー溝対称度測定装置1の動作を説明するための図である。以下の説明では、図2の時計回りの方向を「時計方向」とし、図2の反時計回りの方向を「反時計方向」とする。
測定装置1でキー溝2a、2bの対称度を測定するときには、まず、キー溝2a、2bに平板部材3、4が嵌め込まれたワーク2を回動機構5に取り付ける。たとえば、平板部材3、4がワーク2から上側に伸びた状態となるように回動機構5にワーク2を取り付ける。上述のように、回動機構5へのワーク2の取り付けが終わって光学式センサ32よりも手前側に作業者の腕が抜かれると、キー溝2a、2bの対称度の測定が自動で開始される。
制御部37は、まず、ワークセンサ26の発光部26aが前後方向においてワーク2を挟んだ状態でワークセンサ26の受光部26bと対向する位置までエアシリンダ62によって発光部26aを下降させて、ワーク2が回動機構5に取り付けられているのか否かを検知する。ワーク2が回動機構5に取り付けられていることが検知されると、制御部37は、発光部26aを上側に退避させる。
その後、制御部37は、平板部材3に接触しないように下側へ退避している近接センサ28を、平板部材3を検知可能な位置まで、エアシリンダ66によって上昇させる。その後、制御部37は、平板部材3が近接センサ28に近づくように反時計方向へ回動機構5によってワーク2を回動させ、平板部材3が近接センサ28によって検知されると(すなわち、平板部材3が第1位置3Aに配置されたことが検知されると)、回動機構5を一旦停止してワーク2を停止させる(図10(A)参照)。ワーク2が停止された状態では、平板部材4も第1位置4Aに配置されている。
その後、制御部37は、図10(B)、(C)に示すように、第1退避位置にあるセンサ保持部材45をエアシリンダ47によって第1接触位置に移動させて(すなわち、センサ保持部材45を下降させて)、第1位置3Aに配置される平板部材3に変位センサ15、16を接触させるとともに、第2退避位置にあるセンサ保持部材46をエアシリンダ48によって第2接触位置に移動させて(すなわち、センサ保持部材46を上昇させて)、第1位置4Aに配置される平板部材4に変位センサ19、20を接触させる。本形態では、制御部37は、第1退避位置にあるセンサ保持部材45を第1接触位置に向かって移動させると同時に、第2退避位置にあるセンサ保持部材46を第2接触位置に向かって移動させる。すなわち、センサ保持部材45とセンサ保持部材46とが同時に移動する。
その後、制御部37は、上述のように、第1位置3Aに配置された平板部材3に接触する変位センサ15、16のそれぞれの接触位置において平板部材3の基準位置からのずれ量が略等しくなるように回動機構5によってワーク2を回動させて、変位センサ15、16の測定値を読み取るとともに、第1位置4Aに配置された平板部材4に接触する変位センサ19、20のそれぞれの接触位置において平板部材4の基準位置からのずれ量が略等しくなるように回動機構5によってワーク2を回動させて、変位センサ19、20の測定値を読み取る。
本形態では、制御部37は、変位センサ15、16の測定値を読み取るために、変位センサ15、16と通信を行っているときには、変位センサ19、20と通信を行わない。また、制御部37は、変位センサ19、20の測定値を読み取るために、変位センサ19、20と通信を行っているときには、変位センサ15、16と通信を行わない。また、本形態では、制御部37は、変位センサ15の測定値と変位センサ16の測定値との差が小さくなるにしたがって回動機構5によるワーク2の回動速度を段階的に下げる。また、制御部37は、変位センサ19の測定値と変位センサ20の測定値との差が小さくなるにしたがって回動機構5によるワーク2の回動速度を段階的に下げる。たとえば、制御部37は、2段階または3段階あるいは4段階で回動機構5によるワーク2の回動速度を段階的に下げる。
変位センサ15、16、19、20の測定値を読み取ると、制御部37は、第1接触位置にあるセンサ保持部材45をエアシリンダ47によって第1退避位置に移動させる(すなわち、センサ保持部材45を上昇させる)とともに、第2接触位置にあるセンサ保持部材46をエアシリンダ48によって第2退避位置に移動させる(すなわち、センサ保持部材46を下降させる)。なお、制御部37は、変位センサ15、16、19、20の測定値の読み取りが完了する前に、平板部材3を検知可能な位置に配置された近接センサ28をエアシリンダ66によって下側へ退避させる。
その後、制御部37は、第1位置3Aに配置された平板部材3が第2位置3Bに配置され、第1位置4Aに配置された平板部材4が第2位置4Bに配置されるように、回動機構5によってワーク2を時計方向または反時計方向へ略180°回動させてワーク2を停止させる。なお、回動機構5の駆動源であるモータ10は、上述のように、ステッピングモータであり、制御部37は、第1位置3Aに配置された平板部材3に接触する変位センサ15、16のそれぞれの接触位置において平板部材3の基準位置からのずれ量が略等しくなったときの変位センサ15、16の測定値、または、第1位置4Aに配置された平板部材4に接触する変位センサ19、20のそれぞれの接触位置において平板部材4の基準位置からのずれ量が略等しくなったときの変位センサ19、20の測定値を基準にして、ワーク2を略180°回動させる。
その後、制御部37は、図10(D)、(E)に示すように、第1退避位置にあるセンサ保持部材45をエアシリンダ47によって第1接触位置に移動させて、第2位置3Bに配置される平板部材3に変位センサ17、18を接触させるとともに、第2退避位置にあるセンサ保持部材46をエアシリンダ48によって第2接触位置に移動させて、第1位置4Aに配置される平板部材4に変位センサ21、22を接触させる。本形態では、制御部37は、第1退避位置にあるセンサ保持部材45を第1接触位置に向かって移動させると同時に、第2退避位置にあるセンサ保持部材46を第2接触位置に向かって移動させる。
その後、制御部37は、上述のように、第2位置3Bに配置された平板部材3に接触する変位センサ17、18のそれぞれの接触位置において平板部材3の基準位置からのずれ量が略等しくなるように回動機構5によってワーク2を回動させて、変位センサ17、18の測定値を読み取るとともに、第2位置4Bに配置された平板部材4に接触する変位センサ21、22のそれぞれの接触位置において平板部材4の基準位置からのずれ量が略等しくなるように回動機構5によってワーク2を回動させて、変位センサ21、22の測定値を読み取る。また、制御部37は、変位センサ15、16の測定値と変位センサ17、18の測定値との差ΔDおよびΔD/2を算出するとともに、変位センサ19、20の測定値と変位センサ21、22の測定値との差ΔDおよびΔD/2を算出する。
本形態では、制御部37は、変位センサ17、18の測定値を読み取るために、変位センサ17、18と通信を行っているときには、変位センサ21、22と通信を行わない。また、制御部37は、変位センサ21、22の測定値を読み取るために、変位センサ21、22と通信を行っているときには、変位センサ17、18と通信を行わない。また、本形態では、制御部37は、変位センサ17の測定値と変位センサ18の測定値との差が小さくなるにしたがって回動機構5によるワーク2の回動速度を段階的に下げ、変位センサ21の測定値と変位センサ22の測定値との差が小さくなるにしたがって回動機構5によるワーク2の回動速度を段階的に下げる。たとえば、制御部37は、上述のように、2段階または3段階あるいは4段階で回動機構5によるワーク2の回動速度を段階的に下げる。
なお、本形態では、変位センサ15、16、19、20の測定値の読み取り時に、制御部37が所定時間応答しないフリーズ状態になると、平板部材3、4が変位センサ15、16、19、20から離れる方向へワーク2を一旦回動させてから、平板部材3、4が変位センサ15、16、19、20に近づく方向へワーク2を回動させて、制御部37で変位センサ15、16、19、20の測定値を読み取る。具体的には、変位センサ15、16の測定値の読み取り時に制御部37がフリーズ状態になると、ワーク2を反時計方向にわずかに回動させてから、再び、ワーク2を時計方向にわずかに回動させて、制御部37で変位センサ15、16の測定値を読み取る。また、変位センサ19、20の測定値の読み取り時に制御部37がフリーズ状態になると、ワーク2を時計方向にわずかに回動させてから、再び、ワーク2を反時計方向にわずかに回動させて、制御部37で変位センサ19、20の測定値を読み取る。
また、変位センサ17、18、21、22の測定値の読み取り時に、制御部37が所定時間応答しないフリーズ状態になると、平板部材3、4が変位センサ17、18、21、22から離れる方向へワーク2を一旦回動させてから、平板部材3、4が変位センサ17、18、21、22に近づく方向へワーク2を回動させて、制御部37で変位センサ17、18、21、22の測定値を読み取る。具体的には、変位センサ17、18の測定値の読み取り時に制御部37がフリーズ状態になると、ワーク2を時計方向にわずかに回動させてから、再び、ワーク2を反時計方向にわずかに回動させて、制御部37で変位センサ17、18の測定値を読み取る。また、変位センサ21、22の測定値の読み取り時に制御部37がフリーズ状態になると、ワーク2を反時計方向にわずかに回動させてから、再び、ワーク2を時計方向にわずかに回動させて、制御部37で変位センサ21、22の測定値を読み取る。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、制御部37は、第1位置3Aに配置された平板部材3に接触する変位センサ15、16のそれぞれの接触位置において平板部材3の基準位置からのずれ量が略等しくなるように回動機構5によってワーク2を回動させて、変位センサ15、16の測定値を読み取るとともに、その後、第2位置3Bに配置された平板部材3に接触する変位センサ17、18のそれぞれの接触位置において平板部材3の基準位置からのずれ量が略等しくなるように回動機構5によってワーク2を回動させて、変位センサ17、18の測定値を読み取り、変位センサ15、16の測定値と変位センサ17、18の測定値との差ΔDおよびΔD/2を算出している。また、制御部37は、第1位置4Aに配置された平板部材4に接触する変位センサ19、20のそれぞれの接触位置において平板部材4の基準位置からのずれ量が略等しくなるように回動機構5によってワーク2を回動させて、変位センサ19、20の測定値を読み取るとともに、その後、第2位置4Bに配置された平板部材4に接触する変位センサ21、22のそれぞれの接触位置において平板部材4の基準位置からのずれ量が略等しくなるように回動機構5によってワーク2を回動させて、変位センサ21、22の測定値を読み取り、変位センサ19、20の測定値と変位センサ21、22の測定値との差ΔDおよびΔD/2を算出している。そのため、本形態では、ワーク2の外周面に形成されるキー溝2a、2bの対称度を自動で測定することが可能になる。
本形態では、第1位置3Aに配置される平板部材3は、ワーク2から前側へ直線状に伸び、第2位置3Bに配置される平板部材3は、ワーク2から後ろ側へ直線状に伸びており、変位センサ15〜18は、左右方向において同じ位置に配置されている。また、第1位置4Aに配置される平板部材4は、ワーク2から前側へ直線状に伸び、第2位置4Bに配置される平板部材4は、ワーク2から後ろ側へ直線状に伸びており、変位センサ19〜22は、左右方向において同じ位置に配置されている。そのため、本形態では、第1位置3A、4Aに配置される平板部材3、4、および、第2位置3B、4Bに配置される平板部材3、4が前後方向に対して傾いた方向に伸びている場合と比較して、測定装置1の構成を簡素化することが可能になるとともに、キー溝2a、2bの対称度の測定精度を高めることが可能になる。
本形態では、センサ保持部材45、46およびエアシリンダ47、48は、左右方向へ移動可能となっている。そのため、本形態では、ワーク2に形成されるキー溝2a、2bの左右向の位置が変わったり、ワーク2の形状が変わったりしても、変位センサ15〜22を左右方向に移動させて、キー溝2a、2bの対称度を測定することが可能になる。
本形態では、変位センサ15〜18が上側から平板部材3に接触し、変位センサ19〜22が下側から平板部材4に接触するようになっており、センサ保持部材45およびエアシリンダ47はワーク2に対して上側に配置され、センサ保持部材46およびエアシリンダ48はワーク2に対して下側に配置されている。そのため、本形態では、センサ保持部材45およびエアシリンダ47の左右方向の移動量や、センサ保持部材46およびエアシリンダ48の左右方向の移動量を大きくしても、センサ保持部材45とエアシリンダ47とを左右方向に移動させたとき、および、センサ保持部材46とエアシリンダ48とを左右方向に移動させたときの、センサ保持部材45およびエアシリンダ47と、センサ保持部材46およびエアシリンダ48との干渉を防止することが可能になる。
本形態では、制御部37は、キー溝2a、2bの対称度を測定するときに、第1退避位置にあるセンサ保持部材45を第1接触位置に向かって移動させると同時に、第2退避位置にあるセンサ保持部材46を第2接触位置に向かって移動させている。そのため、本形態では、たとえば、第1退避位置にあるセンサ保持部材45を第1接触位置に移動させて変位センサ15、16の測定値を読み取り、その後、第1接触位置にあるセンサ保持部材45を第1退避位置に移動させてから、第2退避位置にあるセンサ保持部材46を第2接触位置に移動させて変位センサ19、20の測定値を読み取る場合と比較して、キー溝2a、2bの対称度の測定時間を短縮することが可能になる。
本形態では、制御部37は、変位センサ15、16の測定値を読み取るために、変位センサ15、16と通信を行っているときには、変位センサ19、20と通信を行わず、変位センサ19、20の測定値を読み取るために、変位センサ19、20と通信を行っているときには、変位センサ15、16と通信を行わない。また、制御部37は、変位センサ17、18の測定値を読み取るために、変位センサ17、18と通信を行っているときには、変位センサ21、22と通信を行わず、変位センサ21、22の測定値を読み取るために、変位センサ21、22と通信を行っているときには、変位センサ17、18と通信を行わない。そのため、本形態では、制御部37が、変位センサ15、16と通信を行いながら変位センサ19、20と通信を行う場合や、変位センサ17、18と通信を行いながら変位センサ21、22と通信を行う場合と比較して、変位センサ15〜22と制御部37との通信速度が遅くても、また、制御部37の処理能力が低くても、変位センサ15〜22の測定値の読み取り時間を短縮することが可能になる。したがって、本形態では、キー溝2a、2bの対称度の測定時間を短縮することが可能になる。
本形態では、測定装置1は、センサ保持部材46が第2退避位置に配置されているときに変位センサ19〜22を上側から覆って保護するためのシャッタ部材57を備えている。そのため、本形態では、接触子が上側を向くように変位センサ19〜22が配置されていても、第2退避位置にセンサ保持部材46が配置されているときに、変位センサ19〜22の上側から落下する落下物によって変位センサ19〜22が破損するのを防止することが可能になる。
本形態では、測定装置1は、平板部材3が第1位置3Aに配置されたことを検知するための平板部材センサ28を備えており、制御部37は、近接センサ28によって平板部材3が検知されると、回動機構5を一旦停止させている。そのため、本形態では、変位センサ15、16と平板部材3との衝突を防止しつつ、平板部材3が第1位置3Aに配置されるまでワーク2を高速で回動させることが可能になる。したがって、本形態では、変位センサ15、16の損傷を防止しつつ、キー溝2a、2bの対称度の測定時間を短縮することが可能になる。
本形態では、制御部37は、変位センサ15の測定値と変位センサ16の測定値との差が小さくなるにしたがって回動機構5によるワーク2の回動速度を段階的に下げ、変位センサ19の測定値と変位センサ20の測定値との差が小さくなるにしたがって回動機構5によるワーク2の回動速度を段階的に下げている。そのため、本形態では、変位センサ15、16のそれぞれが平板部材3に接触する接触位置において平板部材3の基準位置からのずれ量が略等しくなるようにワーク2を短時間で回動させることが可能になるとともに、変位センサ19、20のそれぞれが平板部材4に接触する接触位置において平板部材4の基準位置からのずれ量が略等しくなるようにワーク2を短時間で回動させることが可能になる。同様に、本形態では、制御部37は、変位センサ17の測定値と変位センサ18の測定値との差が小さくなるにしたがって回動機構5によるワーク2の回動速度を段階的に下げ、変位センサ21の測定値と変位センサ22の測定値との差が小さくなるにしたがって回動機構5によるワーク2の回動速度を段階的に下げているため、変位センサ17、18のそれぞれが平板部材3に接触する接触位置において平板部材3の基準位置からのずれ量が略等しくなるようにワーク2を短時間で回動させることが可能になるとともに、変位センサ21、22のそれぞれが平板部材4に接触する接触位置において平板部材4の基準位置からのずれ量が略等しくなるようにワーク2を短時間で回動させることが可能になる。したがって、本形態では、キー溝2a、2bの対称度の測定時間を短縮することが可能になる。
本形態では、レーザ光源30からレーザ光を射出することで、平板部材3がキー溝2aに適切に嵌め込まれているのか否かを確認することが可能になっている。また、レーザ光源31からレーザ光を射出することで、平板部材4がキー溝2bに適切に嵌め込まれているのか否かを確認することが可能になっている。そのため、本形態では、キー溝2a、2bの対称度の測定時に、変位センサ15〜18を平板部材3に確実に接触させることが可能になるとともに、変位センサ19〜22を平板部材4に確実に接触させることが可能になる。
本形態では、電磁石75の通電状態を切り替えることで、取付フレーム6に調整用ゲージ38、39を取り付けたり、取付フレーム6から調整用ゲージ38、39を取り外したりすることが可能となっている。そのため、本形態では、調整用ゲージ38、39を取付フレーム6に容易に着脱することが可能になる。また、本形態では、調整用ゲージ38の被固定部38bは、上下方向において取付フレーム6の上面とシリンダ73のロッドの先端部との間に挟まれており、調整用ゲージ39の被固定部39bは、上下方向において取付フレーム6の下面とシリンダ74のロッドの先端部との間に挟まれている。そのため、本形態では、取付フレーム6に電磁石75が吸着されて調整用ゲージ38、39が取付フレーム6に固定される前に、シリンダ73、74を用いて調整用ゲージ38、39を仮固定することが可能になる。したがって、本形態では、取付フレーム6に対する調整用ゲージ38、39の取付作業が容易になる。また、本形態では、取付フレーム6に対する調整用ゲージ38、39の固定強度を高めることが可能になる。
本形態では、調整用ゲージ38の接触面形成部38cの上面に、取付フレーム6に対する調整用ゲージ38の取付位置の目安とするための目印が形成されており、調整用ゲージ38は、レーザ光源30のレーザ光がこの目印に照射されるように取り付けられている。そのため、本形態では、レーザ光源30のレーザ光が目印に照射されるように調整用ゲージ38を配置することで、取付フレーム6に対する調整用ゲージ38のおおよその取付位置を決めることが可能になる。したがって、本形態では、取付フレーム6に対する調整用ゲージ38の取付作業が容易になる。同様に、本形態では、調整用ゲージ39の接触面形成部39cの上面に、取付フレーム6に対する調整用ゲージ39の取付位置の目安とするための目印が形成されており、調整用ゲージ39は、レーザ光源31のレーザ光がこの目印に照射されるように取り付けられている。そのため、本形態では、取付フレーム6に対する調整用ゲージ39の取付作業が容易になる。
本形態では、測定装置1は、電磁石75の通電状態を切り替えるためのタッチパネル34と操作ボタン35とを備えており、タッチパネル34は、取付フレーム6よりも上側に配置され、操作ボタン35は、取付フレーム6よりも下側かつ測定装置1の前端部に配置されている。そのため、本形態では、タッチパネル34および操作ボタン35のいずれによっても、電磁石75の通電状態を切り替えることができる。したがって、本形態では、取付フレーム6に対する調整用ゲージ38、39の取付作業が容易になる。
本形態では、本体フレーム7の前面に、変位センサ15〜18の左右方向の位置の目安となるスケール52が貼り付けられている。そのため、本形態では、スケール52を用いて、変位センサ15〜18の左右方向のおおよその取付位置を特定することが可能になる。したがって、本形態では、変位センサ15〜18が左右方向へ手動で移動可能となっていても、変位センサ15〜18の左右方向への移動作業が容易になる。同様に、本形態では、本体フレーム7の前面に、変位センサ19〜22の左右方向の位置の目安となるスケール56が貼り付けられているため、変位センサ19〜22が左右方向へ手動で移動可能となっていても、変位センサ19〜22の左右方向への移動作業が容易になる。また、本形態では、本体フレーム7の前面に、移動フレーム67の左右方向の位置の目安となるスケール70が貼り付けられているため、近接センサ28が左右方向へ手動で移動可能となっていても、近接センサ28の左右方向への移動作業が容易になる。
本形態では、エアシリンダ47、48に接続されるスピコン82は、いわゆるクッション機能付きのスピードコントローラである。そのため、本形態では、動作開始後所定時間が経過するまでのエアシリンダ47、48の動作速度を上げることが可能であっても、エアシリンダ47、48が停止する直前のエアシリンダ47、48の動作速度を下げることが可能になる。したがって、本形態では、エアシリンダ47、48の動作速度を上げることが可能であっても、エアシリンダ47、48の停止時に、平板部材3、4に接触する変位センサ15〜22に急激な負荷が作用するのを防止することが可能になり、その結果、変位センサ15〜22の損傷を防止することが可能になる。
本形態では、エアシリンダ47、48の動作が停止した状態が所定時間続くと、キー溝2a、2bの対称度の測定を開始する前に、エアシリンダ47、48を複数回往復動作させるエアシリンダ47、48の予備動作を行っている。本願発明者の検討によると、エアシリンダ47、48の動作が停止した状態が所定時間続くと、エアシリンダ47、48内の空気が抜けてしまい、その結果、スピコン82のクッション機能が働かなくなってしまうが、本形態では、エアシリンダ47、48の予備動作を行っているため、キー溝2a、2bの対称度の測定を開始する前に、エアシリンダ47、48内に空気を補充することが可能になる。したがって、本形態では、キー溝2a、2bの対称度の測定時に、スピコン82のクッション機能を働かせることが可能になる。
本形態では、表示器33は、光学式センサ32での検知結果に基づいて、回動機構5へのワークのセットが可能であることを示す第1の表示と、光学式センサ32よりも測定装置1の奥側に入っている作業者の腕が光学式センサ32よりも前側に抜かれるとキー溝2a、2bの対称度の測定が自動で開始されることを示す第2の表示とを行っている。そのため、本形態では、キー溝2a、2bの対称度の測定が自動で開始されるように測定装置1が構成されていても、表示器33の表示に基づいて、測定装置1がどのような状態にあるのかを目視で確認することが可能になる。
本形態では、変位センサ15〜22の測定値の読み取り時に、制御部37が所定時間応答しないフリーズ状態になると、平板部材3、4が変位センサ15〜22から離れる方向へワーク2を一旦回動させてから、平板部材3、4が変位センサ15〜22に近づく方向へワーク2を回動させて、制御部37で変位センサ15〜22の測定値を読み取っている。そのため、本願発明者の検討によると、制御部37のフリーズ状態を解消して、変位センサ15〜22の測定値を制御部37で読み取ることが可能になる。
(エアシリンダのエア回路の変形例)
図11は、本発明の他の実施の形態にかかるエアシリンダ47、48のエア回路を説明するための回路図である。
上述した形態において、エアシリンダ47、48のエア回路は、図11に示すように、第2排気経路85よりも空気の流量が小さい第4排気経路93を備えていても良い。この場合には、たとえば、第3排気経路86は、エアシリンダ47、48側に配置される第5排気経路94と、切替弁87側に配置される第6排気経路95と、第5排気経路94と第6排気経路95との間に配置される第2の切替弁としての切替弁96とを備えている。切替弁96は、第5排気経路94と第6排気経路95とが接続される第3接続位置(図11(A)に示す位置)と、第5排気経路94と第4排気経路93とが接続される第4接続位置(図11(B)に示す位置)とに移動可能な電磁弁である。制御部37は、エアシリンダ47、48の動作が停止した状態が所定時間続くと、第3接続位置に配置されている切替弁96を第4接続位置に移動させ、エアシリンダ47、48の動作再開後、所定回数、エアシリンダ47、48の動作が行われると、第4接続位置に配置されている切替弁96を第3接続位置に移動させる。
上述のように、本願発明者の検討によると、エアシリンダ47、48の動作が停止した状態が所定時間続くと、エアシリンダ47、48内の空気が抜けてしまい、スピコン82のクッション機能が働かなくなってしまうが、この場合には、スピコン82のクッション機能が働かなくなっても、エアシリンダ47、48の動作再開時に、第2排気経路85よりも空気の流量が小さい第4排気経路93に第5排気経路94が接続されるため、キー溝2a、2bの対称度の測定時に、エアシリンダ47、48の動作速度を下げて、変位センサ15〜22の損傷を防止することが可能になる。
なお、エアシリンダ47、48の動作が停止した状態が所定時間続いたときに、手動で、第3接続位置に配置されている切替弁96を第4接続位置に移動させるとともに、エアシリンダ47、48の動作再開後、所定回数、エアシリンダ47、48の動作が行われた後、手動で、第4接続位置に配置されている切替弁96を第3接続位置に移動させても良い。この場合であっても、キー溝2a、2bの対称度の測定時に、エアシリンダ47、48の動作速度を下げて、変位センサ15〜22の損傷を防止することが可能になる。また、この場合には、切替弁96は電磁弁でなくても良い。
(他の実施の形態)
上述した形態において、第1位置3Aに配置される平板部材3に上側から接触して上下方向における基準位置からの平板部材3のずれ量を測定する変位センサの数は、3個以上であっても良い。同様に、第2位置3Bに配置される平板部材3に上側から接触して上下方向における基準位置からの平板部材3のずれ量を測定する変位センサの数は、3個以上であっても良いし、第1位置4Aに配置される平板部材4に下側から接触して上下方向における基準位置からの平板部材4のずれ量を測定する変位センサの数は、3個以上であっても良いし、第2位置4Bに配置される平板部材4に下側から接触して上下方向における基準位置からの平板部材4のずれ量を測定する変位センサの数は、3個以上であっても良い。
上述した形態において、測定装置1は、センサ群44(変位センサ19〜22)を備えていなくても良い。この場合には、センサ群43(変位センサ15〜18)を左右方向に移動させて、キー溝2aの対称度とキー溝2bの対称度とを順次測定しても良い。ただし、上述した形態のように、キー溝2aの対称度を測定するためのセンサ群43と、キー溝2bの対称度を測定するためのセンサ群44とを測定装置1が備えていると、ワーク2に形成された2個のキー溝2a、2bの対称度を一緒に測定することが可能になる。
上述した形態において、ワーク2に形成されるキー溝の数は、1個であっても良い。この場合には、測定装置1は、センサ群43またはセンサ群44を備えていなくても良い。また、ワーク2に形成されるキー溝の数は、3個以上であっても良い。この場合には、測定装置1が備えるセンサ群の数は、キー溝の数と同じであっても良いし、キー溝の数と異なっていても良い。また、上述した形態において、センサ保持部材45は、左右方向に移動可能となっていなくても良いし、センサ保持部材46は、左右方向に移動可能となっていなくても良い。
上述した形態において、センサ保持部材46は上下方向において固定されていても良いし、センサ保持部材45は上下方向において固定されていても良い。また、上述した形態において、変位センサ19〜22は、上側から平板部材4に接触しても良い。この場合には、センサ保持部材45、46は上下方向において固定されていても良い。また、変位センサ15〜21は、下側から平板部材3に接触しても良い。この場合には、センサ保持部材45、46は上下方向において固定されていても良い。
上述した形態において、制御部37は、キー溝2a、2bの対称度を測定するときに、第1退避位置にあるセンサ保持部材45を第1接触位置に移動させて変位センサ15〜18の測定値を読み取り、その後、第1接触位置にあるセンサ保持部材45を第1退避位置に移動させてから、第2退避位置にあるセンサ保持部材46を第2接触位置に移動させて変位センサ19〜22の測定値を読み取っても良いし、第2退避位置にあるセンサ保持部材46を第2接触位置に移動させて変位センサ19〜22の測定値を読み取り、その後、第2接触位置にあるセンサ保持部材46を第2退避位置に移動させてから、第1退避位置にあるセンサ保持部材45を第1接触位置に移動させて変位センサ15〜18の測定値を読み取っても良い。
上述した形態において、制御部37は、変位センサ15、16と通信を行いながら、変位センサ19、20と通信を行っても良いし、変位センサ17、18と通信を行いながら、変位センサ21、22と通信を行っても良い。また、上述した形態において、制御部37は、変位センサ15の測定値と変位センサ16の測定値との差、変位センサ19の測定値と変位センサ20の測定値との差、変位センサ17の測定値と変位センサ18の測定値との差、変位センサ21の測定値と変位センサ22の測定値との差にかかわらず、回動機構5によってワーク2を一定の回動速度で回動させても良い。
上述した形態では、平板部材3に向かってレーザ光を射出するレーザ光源30が、調整用ゲージ38の接触面形成部38cの上面に形成される目印に向かってレーザ光を射出しているが、平板部材3に向かってレーザ光を射出するレーザ光源30に加えて、接触面形成部38cの目印に向かってレーザ光を射出するレーザ光源が設けられていても良い。同様に、平板部材4に向かってレーザ光を射出するレーザ光源31に加えて、調整用ゲージ39の接触面形成部39cに形成される目印に向かってレーザ光を射出するレーザ光源が設けられていても良い。
上述した形態において、調整用ゲージ38、39は、ネジ等によって取付フレーム6に着脱可能に取り付けられても良い。また、上述した形態において、ワーク2を回動機構5に取り付けた後、作業者がタッチパネル34や操作ボタン35を操作することで、キー溝2a、2bの対称度の測定が開始されても良い。さらに、上述した形態において、測定装置1は、ワークセンサ26を備えていなくても良いし、近接センサ28を備えていなくても良い。また、測定装置1は、レーザ光源30、31を備えていなくても良いし、操作ボタン35を備えていなくても良い。また、測定装置1は、スケール11、52、56、70を備えていなくても良い。
上述した形態において、表示器33の代わりに、タッチパネル34が、回動機構5へのワークのセットが可能であることを示す第1の表示と、光学式センサ32よりも測定装置1の奥側に入っている作業者の腕が光学式センサ32よりも前側に抜かれるとキー溝2a、2bの対称度の測定が自動で開始されることを示す第2の表示とを行っても良い。この場合のタッチパネル34は、光学式センサ32の検知結果に基づいて所定の表示を行う表示器となる。また、この場合には、表示器33は不要になる。また、上述した形態において、表示器33は、光学式センサ32の検知結果に基づいて、第1の表示および第2の表示以外の所定の表示を行っても良い。
上述した形態において、ワーク2から後ろ側へ直線状に平板部材3、4が伸びる位置が第1位置3A、4Aで、ワーク2から前側へ直線状に平板部材3、4が伸びる位置が第2位置3B、4Bであっても良い。また、上述した形態において、第1位置3A、4Aに配置される平板部材3、4および第2位置3B、4Bに配置される平板部材3、4が前後方向に対して傾斜した方向に伸びていても良い。この場合には、平板部材3、4に接触するように変位センサ15〜22が配置される。また、上述した形態では、上下方向が第1方向となっているが、左右方向に直交する任意の方向が第1方向となっていても良い。
1 測定装置(キー溝対称度測定装置)
2 ワーク
2a キー溝(第1キー溝)
2b キー溝(第2キー溝)
3 平板部材(第1平板部材)
3A 第1位置
3B 第2位置
4 平板部材(第2平板部材)
4A 第1位置
4B 第2位置
5 回動機構
6 取付フレーム
7 本体フレーム
15、16、19、20 変位センサ(第1の接触式変位センサ)
17、18、21、22 変位センサ(第2の接触式変位センサ)
28 近接センサ(平板部材センサ)
30、31 レーザ光源(第2のレーザ光源)
32 光学式センサ
33 表示器
34 タッチパネル
35 操作ボタン
37 制御部
38、39 調整用ゲージ
38b、39b 被固定部
43 センサ群(第1センサ群)
44 センサ群(第2センサ群)
45 センサ保持部材(第1センサ保持部材)
46 センサ保持部材(第2センサ保持部材)
47 エアシリンダ(第1移動機構、移動機構)
48 エアシリンダ(第2移動機構、移動機構)
52、56 スケール
57 シャッタ部材
58 シャッタ移動機構
73、74 シリンダ
75 電磁石
82 スピコン(スピードコントローラ)
83 供給経路
84 第1排気経路
85 第2排気経路
86 第3排気経路
87 切替弁
88 第1付勢手段
89 第2付勢手段
90 エアチャンバー
93 第4排気経路
94 第5排気経路
95 第6排気経路
96 切替弁(第2の切替弁)
X 第2方向
Y ワークの軸方向
Z 第1方向

Claims (22)

  1. 軸状に形成されるワークの外周面に形成されたキー溝の対称度を測定するためのキー溝対称度測定装置であって、
    前記ワークを保持するとともに前記ワークの軸心を中心にして前記ワークを回動させる回動機構と、前記ワークの径方向の外側へ突出するように前記キー溝に嵌め込まれた平板状の平板部材とを備えるとともに、
    前記回動機構に保持される前記ワークの軸方向に直交する所定の方向を第1方向とし、前記軸方向と前記第1方向とに直交する方向を第2方向とすると、
    前記平板部材の厚さ方向と前記第1方向とが略平行になる所定の第1位置に配置される前記平板部材に前記第1方向の一方側から接触して前記第1方向における所定の基準位置からの前記平板部材のずれ量を測定するための複数の第1の接触式変位センサと、前記第1位置から前記軸心を中心にして略180°回動した第2位置に配置される前記平板部材に複数の前記第1の接触式変位センサと同じ側から接触して前記第1方向における前記基準位置からの前記平板部材のずれ量を測定するための複数の第2の接触式変位センサと、前記キー溝対称度測定装置の制御部とを備え、
    複数の前記第1の接触式変位センサは、前記第2方向において間隔をあけた状態で配置され、複数の前記第2の接触式変位センサは、前記第2方向において間隔をあけた状態で配置され、
    前記制御部は、前記第1位置に配置された前記平板部材に接触する複数の前記第1の接触式変位センサのそれぞれの接触位置において前記平板部材の前記基準位置からのずれ量が略等しくなるように前記回動機構によって前記ワークを回動させて、前記第1の接触式変位センサの測定値を読み取るとともに、その後、前記第2位置に配置された前記平板部材に接触する複数の前記第2の接触式変位センサのそれぞれの接触位置において前記平板部材の前記基準位置からのずれ量が略等しくなるように前記回動機構によって前記ワークを回動させて、前記第2の接触式変位センサの測定値を読み取ることを特徴とするキー溝対称度測定装置。
  2. 前記第1位置に配置される前記平板部材は、前記ワークから前記第2方向の一方側へ直線状に伸びており、
    複数の前記第1の接触式変位センサと複数の前記第2の接触式変位センサとは、前記軸方向において同じ位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載のキー溝対称度測定装置。
  3. 前記キー溝としての第1キー溝に嵌め込まれた前記平板部材としての第1平板部材の前記基準位置からのずれ量を測定するための複数の前記第1の接触式変位センサと複数の前記第2の接触式変位センサとからなる第1センサ群と、前記第1キー溝と異なる位置に形成される前記キー溝としての第2キー溝に嵌め込まれた前記平板部材としての第2平板部材の前記基準位置からのずれ量を測定するための複数の前記第1の接触式変位センサと複数の前記第2の接触式変位センサとからなる第2センサ群とを備えることを特徴とする請求項1または2記載のキー溝対称度測定装置。
  4. 前記第1センサ群を保持する第1センサ保持部材と、前記第2センサ群を保持する第2センサ保持部材と、前記第1位置に配置される前記第1平板部材および前記第2位置に配置される前記第1平板部材に前記第1センサ群が接触可能な第1接触位置と前記第1センサ群が前記第1平板部材に接触しないように退避する第1退避位置との間で前記第1方向へ前記第1センサ保持部材を移動させる第1移動機構と、前記第1位置に配置される前記第2平板部材および前記第2位置に配置される前記第2平板部材に前記第2センサ群が接触可能な第2接触位置と前記第2センサ群が前記第2平板部材に接触しないように退避する第2退避位置との間で前記第1方向へ前記第2センサ保持部材を移動させる第2移動機構とを備え、
    前記第1センサ保持部材と前記第2センサ保持部材と前記第1移動機構と前記第2移動機構とは、前記軸方向に移動可能となっており、
    前記第1方向は、鉛直方向であり、
    前記第1センサ群の複数の前記第1の接触式変位センサおよび複数の前記第2の接触式変位センサは、上側から前記第1平板部材に接触し、
    前記第2センサ群の複数の前記第1の接触式変位センサおよび複数の前記第2の接触式変位センサは、下側から前記第2平板部材に接触することを特徴とする請求項3記載のキー溝対称度測定装置。
  5. 前記制御部は、前記キー溝の対称度を測定するときに、前記第1退避位置にある前記第1センサ保持部材を前記第1移動機構によって前記第1接触位置に向かって移動させると同時に、前記第2退避位置にある前記第2センサ保持部材を前記第2移動機構によって前記第2接触位置に向かって移動させることを特徴とする請求項4記載のキー溝対称度測定装置。
  6. 前記制御部は、前記第1位置に配置された前記第1平板部材に前記第1センサ群の複数の前記第1の接触式変位センサを接触させるとともに前記第1位置に配置された前記第2平板部材に前記第2センサ群の複数の前記第1の接触式変位センサを接触させて、前記第1センサ群の複数の前記第1の接触式変位センサの測定値と前記第2センサ群の複数の前記第1の接触式変位センサの測定値とを読み取る場合、前記第1センサ群の複数の前記第1の接触式変位センサと通信を行っているときには、前記第2センサ群の複数の前記第1の接触式変位センサと通信を行わず、前記第2センサ群の複数の前記第1の接触式変位センサと通信を行っているときには、前記第1センサ群の複数の前記第1の接触式変位センサと通信を行わず、かつ、
    前記第2位置に配置された前記第1平板部材に前記第1センサ群の複数の前記第2の接触式変位センサを接触させるとともに前記第2位置に配置された前記第2平板部材に前記第2センサ群の複数の前記第2の接触式変位センサを接触させて、前記第1センサ群の複数の前記第2の接触式変位センサの測定値と前記第2センサ群の複数の前記第2の接触式変位センサの測定値とを読み取る場合、前記第1センサ群の複数の前記第2の接触式変位センサと通信を行っているときには、前記第2センサ群の複数の前記第2の接触式変位センサと通信を行わず、前記第2センサ群の複数の前記第2の接触式変位センサと通信を行っているときには、前記第1センサ群の複数の前記第2の接触式変位センサと通信を行わないことを特徴とする請求項5記載のキー溝対称度測定装置。
  7. 前記第2センサ群の複数の前記第1の接触式変位センサおよび複数の前記第2の接触式変位センサを上側から覆う保護位置と、前記第2センサ群の複数の前記第1の接触式変位センサおよび複数の前記第2の接触式変位センサの上側から外れて退避する退避位置との間で移動可能なシャッタ部材と、前記保護位置と前記退避位置との間で前記シャッタ部材を移動させるシャッタ移動機構とを備えることを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載のキー溝対称度測定装置。
  8. 前記回動機構によって回動する前記ワークの前記キー溝に嵌め込まれた前記平板部材が前記第1位置に配置されたことを検知するための平板部材センサを備え、
    前記制御部は、前記平板部材センサによって前記平板部材が前記第1位置に配置されたことが検知されると、前記回動機構を一旦停止させることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のキー溝対称度測定装置。
  9. 複数の前記第1の接触式変位センサおよび複数の前記第2の接触式変位センサと前記軸方向において同じ位置に配置されるとともに前記第1位置に配置される前記平板部材に向かってレーザ光を射出するレーザ光源を備えることを特徴とする請求項2記載のキー溝対称度測定装置。
  10. 複数の前記第1の接触式変位センサおよび複数の前記第2の接触式変位センサを前記第1方向の一方側から接触させて、複数の前記第1の接触式変位センサおよび複数の前記第2の接触式変位センサの原点位置を調整するための調整用ゲージと、前記調整用ゲージが着脱可能に取り付けられる取付フレームとを備え、
    前記取付フレームは、磁性材料で形成され、
    前記調整用ゲージには、前記取付フレームに吸着される電磁石が取り付けられていることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のキー溝対称度測定装置。
  11. 前記取付フレームよりも前記第1方向の一方側に配置されるシリンダを備え、
    前記シリンダのロッドは、前記第1方向の他方側に向かって突出し、
    前記調整用ゲージは、前記第1方向において前記取付フレームと前記シリンダの前記ロッドの先端部との間に挟まれる被固定部を備えることを特徴とする請求項10記載のキー溝対称度測定装置。
  12. 前記取付フレームに取り付けられる前記調整用ゲージに向かってレーザ光を射出する第2のレーザ光源を備え、
    前記調整用ゲージには、前記取付フレームに対する前記調整用ゲージの取付位置の目安とするための目印が形成され、
    前記調整用ゲージは、前記第2のレーザ光源のレーザ光が前記目印に照射されるように前記取付フレームに取り付けられていることを特徴とする請求項10または11記載のキー溝対称度測定装置。
  13. 前記電磁石の通電状態を切り替えるためのタッチパネルおよび操作ボタンを備え、
    前記第1方向は、鉛直方向であり、
    前記タッチパネルは、前記取付フレームよりも上側に配置され、
    前記操作ボタンは、前記取付フレームよりも下側かつ前記キー溝対称度測定装置の前端部に配置されていることを特徴とする請求項10から12のいずれかに記載のキー溝対称度測定装置。
  14. 複数の前記第1の接触式変位センサおよび複数の前記第2の接触式変位センサが前記軸方向へ移動可能となるように、複数の前記第1の接触式変位センサおよび複数の前記第2の接触式変位センサを保持する本体フレームと、前記本体フレームに貼り付けられ複数の前記第1の接触式変位センサおよび複数の前記第2の接触式変位センサの前記軸方向の位置の目安となるスケールとを備えることを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載のキー溝対称度測定装置。
  15. 前記制御部は、複数の前記第1の接触式変位センサのそれぞれの測定値の差が小さくなるにしたがって前記回動機構による前記ワークの回動速度を段階的に下げるとともに、複数の前記第2の接触式変位センサのそれぞれの測定値の差が小さくなるにしたがって前記回動機構による前記ワークの回動速度を段階的に下げることを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載のキー溝対称度測定装置。
  16. 複数の前記第1の接触式変位センサと複数の前記第2の接触式変位センサとからなるセンサ群と、前記センサ群を保持するセンサ保持部材と、前記第1位置に配置される前記平板部材および前記第2位置に配置される前記平板部材に前記センサ群が接触可能な接触位置と前記センサ群が前記平板部材に接触しないように退避する退避位置との間で前記第1方向へ前記センサ保持部材を移動させる移動機構とを備え、
    前記移動機構は、エアシリンダであり、
    前記エアシリンダには、スピードコントローラが接続され、
    前記スピードコントローラは、前記エアシリンダへの空気の供給経路と、空気の流量が互いに異なる第1排気経路および第2排気経路とを備えるとともに、前記エアシリンダからの空気の排出経路である第3排気経路と前記第1排気経路とが接続される第1接続位置と前記第3排気経路と前記第2排気経路とが接続される第2接続位置とに移動する切替弁と、前記切替弁を前記第1接続位置に向かって付勢する第1付勢手段と、前記切替弁を前記第2接続位置に向かって付勢する第2付勢手段とを備え、
    前記第1付勢手段は、前記エアシリンダへの空気の供給時に空気が溜まるとともに前記エアシリンダからの空気の排出時に空気が抜けるエアチャンバーを備え、前記エアチャンバー内の空気圧によって前記第1接続位置に向かって前記切替弁を付勢し、
    前記第2排気経路の空気の流量は、前記第1排気経路の空気の流量よりも小さくなっており、
    前記切替弁は、前記エアシリンダからの空気の排出開始時には、前記エアチャンバー内の空気圧によって付勢されて前記第1接続位置に配置され、前記エアシリンダからの空気の排出開始後、所定時間が経過して前記エアチャンバー内の空気圧が低下すると、前記第2接続位置に移動することを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載のキー溝対称度測定装置。
  17. 前記第2排気経路よりも空気の流量が小さい第4排気経路を備え、
    前記第3排気経路は、前記エアシリンダ側に配置される第5排気経路と、前記切替弁側に配置される第6排気経路と、前記第5排気経路と前記第6排気経路との間に配置される第2の切替弁とを備え、
    前記第2の切替弁は、前記第5排気経路と前記第6排気経路とが接続される第3接続位置と、前記第5排気経路と前記第4排気経路とが接続される第4接続位置とに移動可能な電磁弁であり、
    前記制御部は、前記エアシリンダの動作が停止した状態が所定時間続くと、前記第3接続位置に配置されている前記第2の切替弁を前記第4接続位置に移動させ、前記エアシリンダの動作再開後、所定回数、前記エアシリンダの動作が行われると、前記第4接続位置に配置されている前記第2の切替弁を前記第3接続位置に移動させることを特徴とする請求項16記載のキー溝対称度測定装置。
  18. 前記回動機構に保持される前記ワーク、前記平板部材、前記回動機構、複数の前記第1の接触式変位センサおよび複数の前記第2の接触式変位センサよりも前記キー溝対称度測定装置の手前側に配置される光学式センサと、前記光学式センサの検知結果に基づいて所定の表示を行う表示器とを備え、
    前記制御部は、前記光学式センサの検知結果に基づいて、前記キー溝の対称度の測定を自動で開始することを特徴とする請求項1から17のいずれかに記載のキー溝対称度測定装置。
  19. 前記表示器は、前記回動機構への前記ワークのセットが可能であることを示す第1の表示と、前記光学式センサよりも前記キー溝対称度測定装置の奥側に入っている作業者の腕が前記光学式センサよりも前側に抜かれると前記キー溝の対称度の測定が自動で開始されることを示す第2の表示とを行うことを特徴とする請求項18記載のキー溝対称度測定装置。
  20. 請求項16記載のキー溝対称度測定装置の調整方法であって、
    前記キー溝対称度測定装置は、前記第2排気経路よりも空気の流量が小さい第4排気経路を備え、
    前記第3排気経路は、前記エアシリンダ側に配置される第5排気経路と、前記切替弁側に配置される第6排気経路と、前記第5排気経路と前記第6排気経路との間に配置される第2の切替弁とを備え、
    前記第2の切替弁は、前記第5排気経路と前記第6排気経路とが接続される第3接続位置と、前記第5排気経路と前記第4排気経路とが接続される第4接続位置とに移動可能になっており、
    前記エアシリンダの動作が停止した状態が所定時間続くと、前記第3接続位置に配置されている前記第2の切替弁を前記第4接続位置に移動させ、前記エアシリンダの動作再開後、所定回数、前記エアシリンダの動作が行われると、前記第4接続位置に配置されている前記第2の切替弁を前記第3接続位置に移動させることを特徴とするキー溝対称度測定装置の調整方法。
  21. 請求項16記載のキー溝対称度測定装置の調整方法であって、
    前記エアシリンダの動作が停止した状態が所定時間続くと、前記キー溝の対称度の測定を開始する前に、前記エアシリンダを複数回往復動作させる前記エアシリンダの予備動作を行うことを特徴とするキー溝対称度測定装置の調整方法。
  22. 請求項1から19のいずれかに記載のキー溝対称度測定装置によるキー溝の対称度の測定方法であって、
    前記第1の接触式変位センサの測定値の読み取り時に、前記制御部が所定時間応答しないフリーズ状態になると、前記平板部材が前記第1の接触式変位センサから離れる方向へ前記ワークを回動させてから、前記平板部材が前記第1の接触式変位センサに近づく方向へ前記ワークを回動させて、前記制御部で前記第1の接触式変位センサの測定値を読み取り、
    前記第2の接触式変位センサの測定値の読み取り時に、前記フリーズ状態になると、前記平板部材が前記第2の接触式変位センサから離れる方向へ前記ワークを回動させてから、前記平板部材が前記第2の接触式変位センサに近づく方向へ前記ワークを回動させて、前記制御部で前記第2の接触式変位センサの測定値を読み取ることを特徴とするキー溝の対称度の測定方法。
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