JP2019015238A - 内燃機関のシリンダヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】重点冷却部位に対する冷却性能を高めることのできる内燃機関のシリンダヘッドを提供する。【解決手段】シリンダヘッドは燃焼室用ウォータジャケット110やプラグ孔41を備えるプラグ取り付け部40を有する。燃焼室用ウォータジャケット110は排気ポート側流路115を有する。点火プラグから伝わる熱量と排気ポート30から伝わる熱量とが加わることにより高温化するシリンダヘッドの部位を重点冷却部位CZとしたときに、排気ポート側流路115は、重点冷却部位CZを通過するとともに排気ポート側流路115の上流から重点冷却部位CZに向かって流路断面積が徐々に小さくなるように形成する。プラグ取り付け部40は、燃焼室用ウォータジャケット110の上流側に向かって窄むように突出した上流側突起42を有する。【選択図】図3

Description

この発明は、内燃機関のシリンダヘッドに関する。
内燃機関のシリンダヘッドには、燃焼室や、冷却水が流れるウォータジャケットや、点火プラグを取り付けるプラグ孔が形成されたプラグ取り付け部や、排気ポートなどが設けられている。こうした燃焼室や排気ポートを冷却するために、例えば特許文献1に記載のシリンダヘッドは、燃焼室を冷却する第1のウォータジャケットや、第1のウォータジャケットとは独立して設けられており排気ポートを冷却する第2のウォータジャケットを備えている。
特開2010−209749号公報
ところで、シリンダヘッドにおいて、燃焼室毎に存在する部位であって点火プラグから同シリンダヘッドに伝わる熱量と排気ポートから同シリンダヘッドに伝わる熱量とが加わる部位は、他の部位と比較して熱が集中することで温度が高くなりやすく、冷却要求の高い重点冷却部位になっている。そのため、そうした重点冷却部位の冷却性能を高めることが望まれている。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、シリンダヘッドの重点冷却部位に対する冷却性能を高めることのできる内燃機関のシリンダヘッドを提供することにある。
上記課題を解決する内燃機関のシリンダヘッドは、直線状に並んだ複数の燃焼室と、前記燃焼室の並び方向に対して交差する方向にそれぞれ設けられており前記燃焼室に繋がる吸気ポート及び排気ポートと、前記吸気ポート及び前記排気ポートの間に形成されて前記複数の燃焼室に跨がって前記燃焼室の並び方向に延びており前記燃焼室を冷却するウォータジャケットと、前記吸気ポートと前記排気ポートとの間に形成されており点火プラグを取り付けるプラグ孔を有して前記燃焼室毎に独立して設けられるプラグ取り付け部と、を有している。そして、前記ウォータジャケットは、前記プラグ取り付け部よりも前記吸気ポート側に位置しており前記燃焼室毎に設けられる吸気ポート側流路と、前記プラグ取り付け部よりも前記排気ポート側に位置しており前記燃焼室毎に設けられる排気ポート側流路とを有している。そして、前記プラグ孔に取り付けられる点火プラグから伝わる熱量と前記排気ポートから伝わる熱量とが加わることにより当該シリンダヘッドが高温化する部位であって前記燃焼室毎に存在する部位を重点冷却部位としたときに、前記排気ポート側流路は、前記重点冷却部位を通過するとともに同排気ポート側流路の上流から前記重点冷却部位に向かって流路断面積が徐々に小さくなるように形成されている。そして、前記プラグ取り付け部は、前記ウォータジャケットの上流側に向かって窄むように突出した上流側突起を有している。
同構成では、上記排気ポート側流路が上記重点冷却部位を通過するとともに同排気ポート側流路の上流から上記重点冷却部位に向かって流路断面積が徐々に小さくなるように形成されている。そのため、排気ポート側流路を流れる冷却水は、排気ポート側流路の上流から重点冷却部位に向かうにつれて流速が速くなる。冷却水の流速が速くなると単位時間当たりに冷却水が持ち去る熱量が増えるため、重点冷却部位に対する冷却性能を高めることができる。
また、ウォータジャケットに冷却水が流入すると、その流入した冷却水はプラグ取り付け部の上流側突起によって吸気ポート側流路を流れる冷却水と排気ポート側流路を流れる冷却水とに分流される。ここで、上流側突起は、ウォータジャケットの上流側に向かって窄むように突出しており、略三角状になっている。そして、略三角形状をなす上流側突起の先端はウォータジャケットの上流側を向いている。そのため、プラグ取り付け部の上流から流れてくる冷却水が上流側突起にて分流される際には、比較的尖っている先端部分を基点に分流されるため、冷却水の流れ方向の変化が少なく、また淀みも生じにくい。従って、分流時における冷却水の流速低下が抑えられるようになり、排気ポート側流路に流入する冷却水の流速低下が抑えられるため、これによっても重点冷却部位に対する冷却性能を高めることができる。
また、上記シリンダヘッドにおいて、前記排気ポート側流路において前記重点冷却部位を通過する部分の流路断面積の最小値であって前記燃焼室毎の値を気筒別最小断面積としたときに、前記ウォータジャケットの下流に位置する前記重点冷却部位ほど前記気筒別最小断面積が大きくなるように前記排気ポート側流路を形成してもよい。
上述したように、排気ポート側流路は、排気ポート側流路の上流から重点冷却部位に向かって流路断面積が徐々に小さくなるように形成されているために、重点冷却部位を通る部分において圧力損失が比較的大きくなっている。そのため、1つの排気ポート側流路を通過した冷却水が、下流に位置する次の排気ポート側流路に流入する際には、一部の冷却水が排気ポート側流路ではなく吸気ポート側流路に流れ込みやすく、下流に位置する排気ポート側流路ほど冷却水の流量が減少するおそれがある。この点、同構成では、ウォータジャケットの下流に位置する重点冷却部位ほど気筒別最小断面積が大きくなるように各排気ポート側流路は形成されている。従って、ウォータジャケットの下流に位置する排気ポート側流路ほど圧力損失が小さくなるため、1つの排気ポート側流路を通過した冷却水が、下流に位置する次の排気ポート側流路に流入する際には、吸気ポート側流路ではなく排気ポート側流路に流れ込みやすくなる。従って、各排気ポート側流路における冷却水の流量の減少を抑えることができる。
また、上記シリンダヘッドにおいて、前記プラグ取り付け部は、前記ウォータジャケットの下流側に向かって窄むように突出した下流側突起を有してもよい。
同構成によれば、プラグ取り付け部が有する下流側突起は、ウォータジャケットの下流側に向かって窄むように突出しており、略三角状になっている。そして、略三角形状をなす下流側突起の先端はウォータジャケットの下流側を向いている。そのため、排気ポート側流路を通過した冷却水と吸気ポート側流路を通過した冷却水とが下流側突起よりも下流で合流する際には、冷却水に淀みが生じにくい。従って、例えば下流側突起よりも下流の位置で合流した冷却水の流速低下を抑えることができる。
また、上記シリンダヘッドにおいて、前記上流側突起の先端は、前記プラグ孔の中心軸線に直交する断面において前記ウォータジャケットの排気ポート側の壁面よりも前記ウォータジャケットの吸気ポート側の壁面に近い位置に設けてもよい。
同構成によれば、上記断面における上流側突起の先端が、ウォータジャケットの排気ポート側の壁面よりも同ウォータジャケットの吸気ポート側の壁面に近い位置に設けられており、上流側突起の先端は吸気ポート側にオフセットされている。そのため、プラグ取り付け部の上流から流れてくる冷却水が上流側突起にて分流される際には、吸気ポート側流路に流れ込む冷却水よりも排気ポート側流路に流れ込む冷却水の方が多くなる。従って、上流側突起の先端を吸気ポート側にオフセットさせない場合と比較して、重点冷却部位を通過する冷却水の量が多くなり、これによっても重点冷却部位に対する冷却性能が高まるようになる。
また、上記シリンダヘッドにおいて、前記燃焼室毎に複数の排気ポートを備える場合には、前記プラグ孔と前記複数の排気ポートとによって囲まれる領域内の部位を前記重点冷却部位に設定することが望ましい。
また、上記シリンダヘッドにおいて、前記燃焼室毎に1つの排気ポートを備える場合には、前記プラグ孔と前記排気ポートとの間に位置する部位を前記重点冷却部位に設定することが望ましい。
シリンダヘッドの一実施形態についてその構造を示す断面図。 図1の2−2線に沿った断面図。 図1のA部拡大図。 図1の4−4線に沿った断面図。 同実施形態の変形例におけるシリンダヘッドの断面図。 同実施形態の変形例におけるシリンダヘッドの断面図。
以下、内燃機関のシリンダヘッドを具体化した一実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
なお、以下では、シリンダヘッドにおいてヘッドカバーが組み付けられる方向を「上方向」とし、シリンダヘッドにおいてシリンダブロックが組み付けられる方向を「下方向」とし、これら「上下方向」をシリンダヘッドの「高さ方向」として各図において矢印Hにて示す。また、シリンダヘッドの長手方向及び上下方向に直交する方向をシリンダヘッドの「幅方向」とし、各図において矢印Wにて示す。
図1に、シリンダヘッド100の長手方向における断面図を示す。同図1に示すように、シリンダヘッド100の下面(シリンダブロックが組み付けられる面)には、シリンダヘッド100の長手方向(図1に示す矢印L方向)に向かって直線状に並ぶ複数の燃焼室10が形成されている。また、シリンダヘッド100には、燃焼室10の並び方向に対して交差する方向にそれぞれ設けられており燃焼室10に繋がる吸気ポート20及び排気ポート30が形成されている。吸気ポート20や排気ポート30は各燃焼室10に2つずつ形成されている。燃焼室10の周囲には、シリンダヘッド100をシリンダブロックに固定するボルトが挿入されるボルト孔150が形成されている。また、吸気ポート20と排気ポート30との間には、点火プラグを取り付けるプラグ孔41が形成されたプラグ取り付け部40が燃焼室10毎に設けられている。
シリンダヘッド100の吸気ポート20と排気ポート30との間には、内燃機関の冷却水で各燃焼室10を冷却する燃焼室用ウォータジャケット110が、上述した複数の燃焼室10に跨がって同燃焼室10の並び方向(シリンダヘッド100の長手方向)に延びるように形成されている。
図2及び先の図1に示すように、排気ポート30の下方には、内燃機関の冷却水で各排気ポート30を冷却する第1排気用ウォータジャケット120がシリンダヘッド100の長手方向に延びるように形成されている。また、排気ポート30の上方には、内燃機関の冷却水で各排気ポート30を冷却する第2排気用ウォータジャケット125がシリンダヘッド100の長手方向に延びるように形成されている。
先の図1に示すように、シリンダヘッド100において燃焼室10の配列方向に対して直交する両側面のうちの一方の側面近傍には、シリンダヘッド100のウォータジャケットに冷却水を導入する冷却水導入孔111が形成されている。また、シリンダヘッド100において燃焼室10の配列方向に対して直交する両側面のうちの他方の側面には、シリンダヘッド100のウォータジャケットから冷却水を排出する冷却水排出孔112が形成されている。
燃焼室用ウォータジャケット110の最上流部及び第1排気用ウォータジャケット120の最上流部及び第2排気用ウォータジャケット125の最上流部は、冷却水導入孔111に繋がっている。また、燃焼室用ウォータジャケット110の最下流部及び第1排気用ウォータジャケット120の最下流部及び第2排気用ウォータジャケット125の最下流部は、冷却水排出孔112に繋がっている。
図3に、プラグ取り付け部40におけるプラグ孔41の中心軸線PL(図3及び先の図2に図示)に直交する断面を示す。
この図3に示すように、プラグ取り付け部40は、燃焼室用ウォータジャケット110の上流側に向かって窄むように突出した上流側突起42を有している。より詳細には、同プラグ取り付け部40は、燃焼室用ウォータジャケット110の上流側の位置で接続されるとともに燃焼室用ウォータジャケット110の上流側ほど互いの間隔が狭くなる一対の側面を含む上流側突起42を有している。上流側突起42の上記一対の側面は、吸気ポート20側の側面である第1側面42Bと排気ポート30の側面である第2側面42Cとで構成されている。また、第1側面42Bと第2側面42Cとが燃焼室用ウォータジャケット110の上流側の位置で接続されている部分は、上流側突起42の頂点になっている。
また、図3に示すように、プラグ取り付け部40は、燃焼室用ウォータジャケット110の下流側に向かって窄むように突出した下流側突起43を有している。より詳細には、同プラグ取り付け部40は、燃焼室用ウォータジャケット110の下流側の位置で接続されるとともに燃焼室用ウォータジャケット110の下流側ほど互いの間隔が狭くなる一対の側面を含む下流側突起43を有している。下流側突起43の上記一対の側面は、吸気ポート20側の側面である第3側面43Bと排気ポート30の側面である第4側面43Cとで構成されている。また、第3側面43Bと第4側面43Cとが燃焼室用ウォータジャケット110の下流側の位置で接続されている部分は、下流側突起43の頂点になっている。
上流側突起42において燃焼室用ウォータジャケット110の上流側に位置する先端部42Aの内角θ1は鋭角になっている。また、下流側突起43において燃焼室用ウォータジャケット110の下流側に位置する先端部43Aの内角θ2も鋭角であって、先端部42Aの内角θ1は先端部43Aの内角θ2よりも小さくなっている。
また、上流側突起42の先端部42A及び下流側突起43の先端部43Aは、プラグ孔41の中心軸線PLに直交する断面において燃焼室用ウォータジャケット110の排気ポート30側の壁面110Bよりも同燃焼室用ウォータジャケット110の吸気ポート20側の壁面110Aに近い位置に設けられている。
図3に示すように、上流側突起42及び下流側突起43を有するプラグ取り付け部40よりも吸気ポート20側の位置には、冷却水が流れる吸気ポート側流路117が燃焼室10毎に形成されており、同プラグ取り付け部40よりも排気ポート30側の位置には、冷却水が流れる排気ポート側流路115が燃焼室10毎に形成されている。これら吸気ポート側流路117及び排気ポート側流路115は、燃焼室用ウォータジャケット110の一部を構成している。
上流側突起42の第1側面42Bは、燃焼室用ウォータジャケット110の吸気ポート20側の壁面110Aに対してほぼ平行になっている。また、上流側突起42の第2側面42Cは、燃焼室用ウォータジャケット110の排気ポート30側の壁面110Bに対して傾斜している。より詳細には、排気ポート側流路115の下流に向かうほど壁面110Bに近づくように第2側面42Cは傾斜しており、これにより排気ポート側流路115は、上流側突起42の第2側面42Cと燃焼室用ウォータジャケット110の壁面110Bとの間の距離が下流側ほど短い部分を含んでいる。
プラグ孔41に取り付けられる点火プラグからシリンダヘッド100に伝わる熱量と排気ポート30からシリンダヘッド100に伝わる熱量とが加わることによりシリンダヘッド100が高温化する部位であって燃焼室10毎に存在する部位を重点冷却部位CZとしたときに、シリンダヘッド100では以下の部位が重点冷却部位CZになっている。すなわち、シリンダヘッド100は燃焼室10毎に複数の排気ポート30を備えており、点火プラグが取り付けられるプラグ孔41と各排気ポート30とで囲まれる領域内の部位が重点冷却部位CZになっている。
排気ポート側流路115は、上記の重点冷却部位CZを通過するとともに同排気ポート側流路115の上流から重点冷却部位CZに向かって流路断面積が徐々に小さくなるように形成されている。なお、排気ポート側流路115は、重点冷却部位CZから排気ポート側流路115の下流に向かって流路断面積が徐々に大きくなるように形成されている。
図4及び先の図3に示すように、排気ポート側流路115において重点冷却部位CZを通過する部分の流路断面積の最小値であって燃焼室10毎の値を気筒別最小断面積SEとしたときに、燃焼室用ウォータジャケット110の下流に位置する重点冷却部位CZほど気筒別最小断面積SEが大きくなるように、各排気ポート側流路115は形成されている。例えば、本実施形態では、シリンダヘッド100に4つの燃焼室10が形成されており、それら複数の燃焼室10を燃焼室用ウォータジャケット110の上流側から順に、第1燃焼室10A、第2燃焼室10B、第3燃焼室10C、及び第4燃焼室10Dとする。そして、第1燃焼室10Aの重点冷却部位CZにおける気筒別最小断面積SEを第1気筒別最小断面積SE1とし、第2燃焼室10Bの重点冷却部位CZにおける気筒別最小断面積SEを第2気筒別最小断面積SE2とする。また、第3燃焼室10Cの重点冷却部位CZにおける気筒別最小断面積SEを第3気筒別最小断面積SE3とし、第4燃焼室10Dの重点冷却部位CZにおける気筒別最小断面積SEを第4気筒別最小断面積SE4とする。この場合に、第1気筒別最小断面積SE1〜第4気筒別最小断面積SE4の大きさは、「SE1<SE2<SE3<SE4」の関係を満たすようになっている。
以上説明した本実施形態によれば、以下の作用効果を得ることができる。
(1)上述したように、燃焼室毎に複数の排気ポート30を備えるシリンダヘッド100では、プラグ取り付け部40とそれら複数の排気ポート30とで囲まれる領域内が燃焼室10毎に存在する上記重点冷却部位CZになっている。
そこで、排気ポート側流路115は、重点冷却部位CZを通過するとともに同排気ポート側流路115の上流から重点冷却部位CZに向かって流路断面積が徐々に小さくなるように形成されている。そのため、排気ポート側流路115を流れる冷却水は、排気ポート側流路115の上流から重点冷却部位CZに向かうにつれて流速が速くなる。冷却水の流速が速くなると単位時間当たりに冷却水が持ち去る熱量が増えるため、重点冷却部位CZに対する冷却性能を高めることができる。
(2)また、先の図3に示すように、冷却水導入孔111から燃焼室用ウォータジャケット110に冷却水CWが流入すると、その流入した冷却水CWはプラグ取り付け部40が有する上流側突起42によって吸気ポート側流路117を流れる冷却水CWと排気ポート側流路115を流れる冷却水CWとに分流される。ここで、上流側突起42は、燃焼室用ウォータジャケット110の上流側に向かって窄むように突出しており、プラグ孔41の中心軸線PLに直交する断面が略三角形状になっている。そして、略三角形状をなす上流側突起42の先端部42Aが燃焼室用ウォータジャケット110の上流側を向いている。そのため、プラグ取り付け部40の上流から流れてくる冷却水が上流側突起42にて分流される際には、比較的尖っている先端部42Aの部分を基点に分流されるため、冷却水CWの流れ方向の変化が少なく、また淀みも生じにくい。従って、分流時における冷却水CWの流速低下が抑えられるようになり、排気ポート側流路115に流入する冷却水CWの流速低下が抑えられるため、これによっても重点冷却部位CZに対する冷却性能を高めることができる。
(3)先の図3等に示したように、上流側突起42の先端部42Aは、プラグ孔41の中心軸線PLに直交する断面において燃焼室用ウォータジャケット110の排気ポート30側の壁面110Bよりも同燃焼室用ウォータジャケット110の吸気ポート20側の壁面110Aに近い位置に設けられている。つまり、上流側突起42の先端部42Aは吸気ポート20側にオフセットされている。そのため、プラグ取り付け部40の上流から流れてくる冷却水が上流側突起42にて分流される際には、吸気ポート側流路117に流れ込む冷却水CWよりも排気ポート側流路115に流れ込む冷却水CWの方が多くなる。従って、上流側突起42の先端部42Aを吸気ポート20側にオフセットさせない場合と比較して、重点冷却部位CZを通過する冷却水CWの量が多くなり、これによっても重点冷却部位CZに対する冷却性能が高まるようになる。
(4)先の図3に示したように、プラグ取り付け部40は下流側突起43を有している。この下流側突起43は、燃焼室用ウォータジャケット110の下流側に向かって窄むように突出しており、プラグ孔41の中心軸線PLに直交する断面が略三角状になっている。そして、下流側突起43の先端部43Aが燃焼室用ウォータジャケット110の下流側を向いている。そのため、排気ポート側流路115を通過した冷却水CWと吸気ポート側流路117を通過した冷却水CWとが下流側突起43よりも下流で合流する際には、冷却水に淀みが生じにくい。従って、例えば下流側突起43よりも下流の位置で合流した冷却水の流速低下を抑えることができる。
(5)排気ポート側流路115は、排気ポート側流路115の上流から重点冷却部位CZに向かって流路断面積が徐々に小さくなるように形成されているために、重点冷却部位CZを通る部分において圧力損失が比較的大きくなっている。そのため、1つの排気ポート側流路115を通過した冷却水が、下流に位置する次の排気ポート側流路115に流入する際には、一部の冷却水が排気ポート側流路115ではなく吸気ポート側流路117に流れ込みやすく、下流に位置する排気ポート側流路115ほど冷却水の流量が減少するおそれがある。
この点、本実施形態では、燃焼室用ウォータジャケット110の下流に位置する重点冷却部位CZほど気筒別最小断面積SEが大きくなるように各排気ポート側流路115は形成されている。従って、燃焼室用ウォータジャケット110の下流に位置する排気ポート側流路115ほど圧力損失が小さくなるため、1つの排気ポート側流路115を通過した冷却水が、下流に位置する次の排気ポート側流路115に流入する際には、吸気ポート側流路117ではなく排気ポート側流路115に流れ込みやすくなる。従って、各排気ポート側流路115における冷却水の流量の減少を抑えることができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・図5に示すように、内燃機関の冷却水で各吸気ポート20を冷却する吸気用ウォータジャケット130をシリンダヘッド100の長手方向に延びるように形成してもよい。この吸気用ウォータジャケット130の最上流部は、上記冷却水導入孔111に繋ぐことが好ましい。また、同吸気用ウォータジャケット130の最下流部は、上記冷却水排出孔112に繋ぐことが好ましい。
また、同図5に二点鎖線にて示すように、燃焼室10内に燃料を直接噴射する筒内用噴射弁200を吸気ポート20側に備える場合には、筒内用噴射弁200の先端部近傍における吸気用ウォータジャケット130の流路を絞ることにより、その絞り部における吸気用ウォータジャケット130の流路断面積SNを狭くしてもよい。この場合には、そうした絞り部を設けることにより、吸気用ウォータジャケット130において筒内用噴射弁200の先端部近傍では冷却水の流速が速くなるため、当該筒内用噴射弁200の先端部近傍の冷却効果を高めることができる。
・第1排気用ウォータジャケット120を省略したり、第2排気用ウォータジャケット125を省略したりしてもよい。
・1つの燃焼室10に形成する吸気ポート20の数や排気ポート30の数は適宜変更することができる。
なお、図6に示すように、燃焼室10毎に1つの排気ポート30を備えるシリンダヘッド100の場合には、プラグ孔41と排気ポート30との間に位置する部位が上記重点冷却部位CZになっている。そのため、そうしたプラグ孔41と排気ポート30との間を排気ポート側流路115が通過するように同排気ポート側流路115を形成することにより、上記実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
・先端部42Aの内角θ1を先端部43Aの内角θ2よりも大きくしてもよい。また、先端部42Aの内角θ1と先端部43Aの内角θ2とを同じ角度にしてもよい。
・先の図1や図3に示したように、上流側突起42の先端部42A及び下流側突起43の先端部43Aはともに吸気ポート20側にオフセットされた位置に設けられていた。この他、上流側突起42の先端部42Aのみを吸気ポート20側にオフセットしたり、下流側突起43の先端部43Aのみを吸気ポート20側にオフセットしたりしてもよい。
・例えば、プラグ取り付け部40において燃焼室用ウォータジャケット110の下流側の部位を円弧状に形成するなどして、下流側突起43を省略してもよい。
・上流側突起42は、一対の第1側面42B及び第2側面42Cを含む形状となっていたが、この他の形状にて燃焼室用ウォータジャケット110の上流側に向かって窄むように突出した形状にしてもよい。同様に、下流側突起43は、一対の第3側面43B及び第4側面43Cを含む形状となっていたが、この他の形状にて燃焼室用ウォータジャケット110の上流側に向かって窄むように突出した形状にしてもよい。
・燃焼室用ウォータジャケット110の下流に位置する重点冷却部位CZほど気筒別最小断面積SEが大きくなるように各排気ポート側流路115を形成した。この他、全ての気筒別最小断面積SEが同じになるように各排気ポート側流路115を形成してもよい。
10…燃焼室、10A…第1燃焼室、10B…第2燃焼室、10C…第3燃焼室、10D…第4燃焼室、20…吸気ポート、30…排気ポート、40…プラグ取り付け部、41…プラグ孔、42…上流側突起、42A…先端部、42B…第1側面、42C…第2側面、43…下流側突起、43A…先端部、43B…第3側面、43C…第4側面、100…シリンダヘッド、110…燃焼室用ウォータジャケット、110A…燃焼室用ウォータジャケットの吸気ポート側の壁面、110B…燃焼室用ウォータジャケットの排気ポート側の壁面、111…冷却水導入孔、112…冷却水排出孔、115…排気ポート側流路、117…吸気ポート側流路、120…第1排気用ウォータジャケット、125…第2排気用ウォータジャケット、130…吸気用ウォータジャケット、150…ボルト孔、200…筒内用噴射弁、CZ…重点冷却部位、PL…プラグ孔の中心軸線、SE…気筒別最小断面積。

Claims (6)

  1. 直線状に並んだ複数の燃焼室と、前記燃焼室の並び方向に対して交差する方向にそれぞれ設けられており前記燃焼室に繋がる吸気ポート及び排気ポートと、前記吸気ポート及び前記排気ポートの間に形成されて前記複数の燃焼室に跨がって前記燃焼室の並び方向に延びており前記燃焼室を冷却するウォータジャケットと、前記吸気ポートと前記排気ポートとの間に形成されており点火プラグを取り付けるプラグ孔を有して前記燃焼室毎に独立して設けられるプラグ取り付け部と、を有する内燃機関のシリンダヘッドであって、
    前記ウォータジャケットは、
    前記プラグ取り付け部よりも前記吸気ポート側に位置しており前記燃焼室毎に設けられる吸気ポート側流路と、前記プラグ取り付け部よりも前記排気ポート側に位置しており前記燃焼室毎に設けられる排気ポート側流路とを有しており、
    前記プラグ孔に取り付けられる点火プラグから伝わる熱量と前記排気ポートから伝わる熱量とが加わることにより当該シリンダヘッドが高温化する部位であって前記燃焼室毎に存在する部位を重点冷却部位としたときに、前記排気ポート側流路は、前記重点冷却部位を通過するとともに同排気ポート側流路の上流から前記重点冷却部位に向かって流路断面積が徐々に小さくなるように形成されており、
    前記プラグ取り付け部は、前記ウォータジャケットの上流側に向かって窄むように突出した上流側突起を有する
    内燃機関のシリンダヘッド。
  2. 前記排気ポート側流路において前記重点冷却部位を通過する部分の流路断面積の最小値であって前記燃焼室毎の値を気筒別最小断面積としたときに、前記ウォータジャケットの下流に位置する前記重点冷却部位ほど前記気筒別最小断面積が大きくなるように前記排気ポート側流路は形成されている
    請求項1に記載の内燃機関のシリンダヘッド。
  3. 前記プラグ取り付け部は、前記ウォータジャケットの下流側に向かって窄むように突出した下流側突起を有する
    請求項1または2に記載の内燃機関のシリンダヘッド。
  4. 前記上流側突起の先端は、前記プラグ孔の中心軸線に直交する断面において前記ウォータジャケットの排気ポート側の壁面よりも前記ウォータジャケットの吸気ポート側の壁面に近い位置に設けられている
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関のシリンダヘッド。
  5. 前記燃焼室毎に複数の排気ポートを備えており、
    前記重点冷却部位は、前記プラグ孔と前記複数の排気ポートとによって囲まれる領域内の部位である
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関のシリンダヘッド。
  6. 前記燃焼室毎に1つの排気ポートを備えており、
    前記重点冷却部位は、前記プラグ孔と前記排気ポートとの間に位置する部位である
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関のシリンダヘッド。
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