JP2019014659A - 毛髪洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】泡の弾力(コシ)、すすぎ時の指通り性に優れるとともに、すすぎ後は毛髪同士が張り付き難くなり、かつ櫛通し後のような感触を与え、乾燥後は櫛通し性が良好で、かつ毛髪にさらさら感を付与することができる毛髪洗浄剤組成物の提供。【解決手段】(a)成分:請求項1の式(1)で表されるアシルヒドロキシアルキルアラニンのタウリン塩を3〜30質量%、(b)成分:請求項1の式(2)または式(3)で表される両性界面活性剤を3〜30質量%、(c)成分:カチオン化ポリマーを0.03〜3質量%、および(d)成分:水を37〜93質量%含有し、(a)成分と(b)成分の質量比(a)/(b)が0.20〜3である毛髪洗浄剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、泡の弾力(コシ)、すすぎ時の指通り性に優れるとともに、すすぎ後は毛髪同士が張り付き難くなり、かつ櫛通し後のような感触を与え、乾燥後は櫛通し性が良好で、かつ毛髪にさらさら感を付与することができる毛髪洗浄剤組成物に関する。
近年使用されるシャンプーは、消費者に浸透したナチュラル志向を背景に、低刺激品が好まれる傾向にある。このようなシャンプーは低刺激の洗浄成分としてアミノ酸系界面活性剤を採用したものが主流となっている。しかしながら、アミノ酸系界面活性剤は刺激性が低いという利点があるものの、泡の弾力(コシ)は従来のポリオキシエチレンアルキル硫酸塩などの硫酸エステル型界面活性剤と比べて劣る部分があった。泡の弾力(コシ)は、使用感向上のほか、洗髪時の毛髪の絡み合いを抑える効果を期待できるため、シャンプーの特性として重要である。
シャンプー使用の際の洗髪時あるいはすすぎ時に毛髪が絡みあうことで枝毛や裂毛を生じることがある。また、シャンプー使用時だけでなく、乾燥後の毛髪状態によっても毛髪の絡みやすさが変わり、毛髪がごわつく状態にあると枝毛や裂毛を生じやすくなる。そこで、毛髪の絡み合いを抑える方法として、洗髪時の泡の弾力(コシ)のほか、毛髪すすぎ時には指通り性が求められる。また乾燥後の毛髪には、ごわつかず、さらさらとした仕上がりになることが求められる。
泡の弾力(コシ)を改良する技術としては、カチオン化ポリマーなどのポリマー成分を加える方法が知られているが、洗髪時の泡立ちが遅くなるといった問題があった。そのため、ポリマー成分と組み合わせる方法では、十分な泡の弾力が得られなかった。
泡質を改善し、すすぎ時の指通り性を向上させる方法として、アニオン性界面活性剤の対イオンとしてアミノ酸誘導体を用いる場合がある。例えば特許文献1では、アシルメチルタウリン塩、ヒドロキシプロピルアルギニン、カチオン化ポリマーを組み合わせた組成物が挙げられている。この組成物では洗髪時の泡質とすすぎ時の指通り性を改良しているが、乾燥後のさらさら感は満足のいくものではなかった。
一方、すすぎ後の毛髪同士が張り付いていない状態であれば、その後の乾燥時や乾燥後の櫛通り性や毛髪のダメージ軽減が良好になるとともに、洗髪後のコンディショナーやヘアトリートメントの毛髪への吸着が促進され、コンディショニング効果を高めることが可能となる。なお、本明細書において「毛髪同士の張り付き」とは、すすいだ後の毛髪が束になり、梳かれた状態ではないことを指す。
このように洗髪時、すすぎ時のみならず、すすぎ後、乾燥後といった洗浄前後の過程で毛髪の絡み合いを十分に抑えることは毛髪の健常性を保つ上で重要であり、またすすぎ後の濡れた毛髪同士の張り付きを防ぐことは乾燥時のヘアセットを容易にするとともに、コンディショナーやヘアトリートメントのコンディショニング効果を毛髪全体に行き渡らせるために重要である。
洗髪から乾燥までの全過程において毛髪の絡まりを防ぎ、優れたコンディショニング効果が得られる毛髪処理方法として、特許文献2では洗髪後の残存コアセルベーションを抑制する毛髪洗浄剤と、残存コアセルベーションの影響が少ない毛髪化粧料の併用が挙げられている。この処理方法では、洗浄後から乾燥後に至るまでの毛髪の絡まりが抑制され、乾燥時の櫛通り性に優れたコンディショニング効果を発揮する。しかしながら、毛髪化粧料を使わず、毛髪洗浄剤のみで毛髪同士の貼りつきを抑制できるか否かは確認されていなかった。
特開2011−207801号公報 特開2016−44142号公報
本発明は、泡の弾力(コシ)、すすぎ時の指通り性に優れるとともに、すすぎ後は毛髪同士が張り付き難くなり、かつ櫛通し後のような感触を与え、乾燥後は櫛通し性が良好で、かつ毛髪にさらさら感を付与することができる毛髪洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、特定のアシルヒドロキシアルキルアラニンのタウリン塩、両性界面活性剤、カチオン化ポリマー、および水を特定の比率で配合することにより、上記の目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(a)成分:式(1)で表されるアシルヒドロキシアルキルアラニンのタウリン塩を3〜30質量%、(b)成分:式(2)または式(3)で表される両性界面活性剤を3〜30質量%、(c)成分:カチオン化ポリマーを0.03〜3質量%、および(d)成分:水を37〜93質量%含有し、(a)成分と(b)成分の質量比(a)/(b)が0.20〜3である毛髪洗浄剤組成物である。
なお、上記(a)成分〜(d)成分の総量は100質量%である。
Figure 2019014659
(式(1)中、RCOは炭素数8〜22の脂肪族アシル基を示し、Rは単結合または炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基を示し、Rは炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖のアルキレン基を示し、Mはアルカリ金属またはアルカノールアミンを示す。)
Figure 2019014659
(式中、Rは炭素数8〜22のアルキル基またはアルケニル基を示す。)
Figure 2019014659
(式中、RCOは炭素数8〜22のアシル基を示し、nは1〜3を示す。)
本発明の毛髪洗浄剤組成物によれば、泡の弾力(コシ)、すすぎ時の指通り性に優れるとともに、すすぎ後は毛髪同士が張り付き難くなり、かつ櫛通し後のような感触を与え、乾燥後は櫛通し性が良好で、かつ毛髪にさらさら感を付与することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、(a)成分:式(1)で表されるアシルヒドロキシアルキルアラニンのタウリン塩、(b)成分:式(2)または式(3)で表される両性界面活性剤、(c)成分:カチオン化ポリマー、および(d)成分:水を特定の比率で含有する。以下、各成分について説明する。
〔(a)成分:アシルヒドロキシアルキルアラニンのタウリン塩〕
本発明に用いられる(a)成分は界面活性剤であり、下記式(1)で表されるアシルヒドロキシアルキルアラニンのタウリン塩である。
Figure 2019014659
式(1)中のRCOは、炭素数8〜22、好ましくは炭素数8〜18の脂肪族アシル基を示す。脂肪族アシル基には、炭素数8〜22の飽和脂肪酸または不飽和脂肪酸を由来とするアシル基のみならず、これら脂肪酸の二種以上を含む混合脂肪酸由来のアシル基も含まれる。かかる脂肪族アシル基としては、例えば、カプロイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル基、ベヘニル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基などが挙げられる。好ましくは、ラウロイル基、ミリストイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基である。特に好ましくは、ラウロイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基である。
式(1)中のRは単結合または炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基を示す。炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、n−プロピレン基、イソプロピレン基、n−ブチレン基、イソブチレン基などが挙げられ、好ましくはエチレン基、n−プロピレン基である。特に好ましくはエチレン基である。すなわち、式(1)中のROHとしては、例えば、ヒドロキシル基、モノヒドロキシエチル基、モノヒドロキシプロピル基、モノヒドロキシイソプロピル基、モノヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシブチル基などが挙げられる。好ましくはモノヒドロキシエチル基、モノヒドロキシプロピル基である。特に好ましくはモノヒドロキシエチル基である。
また、式(1)中のRは炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖のアルキレン基を示す。Rとしては、例えば、メチレン基、エチレン基、n−プロピレン基、イソプロピレン基、n−ブチレン基、イソブチレン基などが挙げられ、好ましくはエチレン基、n−プロピレン基である。特に好ましくはエチレン基である。すなわち、式(1)中のRCOOHは、例えば、モノカルボキシメチレン基、モノカルボキシエチレン基、モノカルボキシプロピレン基、モノカルボキシイソプロピレン基、モノカルボキシブチレン基、モノカルボキシイソブチレン基などが挙げられる。好ましくはモノカルボキシエチレン基である。
式(1)中のMはアルカリ金属またはアルカノールアミンを示す。アルカリ金属としては、例えば、ナトリウム、カリウムなどが挙げられる。アルカノールアミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどが挙げられる。これらのうち好ましくは、ナトリウム、カリウム、トリエタノールアミンである。特に好ましくはナトリウムである。
式(1)で表される界面活性剤の具体例としては、例えば、ラウロイルヒドロキシエチルアラニンタウリンナトリウム、ラウロイルヒドロキシエチルアラニンタウリントリエタノールアミン、ラウロイルヒドロキシプロピルアラニンタウリントリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸ヒドロキシエチルアラニンタウリンナトリウムなどが挙げられる。
(a)成分として、上記式(1)で包含される化合物のうち一種または二種以上を適宜選択して用いることができる。
式(1)で表されるアシルヒドロキシアルキルアラニンのタウリン塩は、例えば、次のような方法により得ることができる。アルカリ共存下、好ましくは水酸化ナトリウムの共存下において、N−ヒドロキシアルキルアラニンナトリウムを脂肪酸クロライドによりアシル化することによりアシルヒドロキシアルキルアラニンナトリウム水溶液を調製する。このアシルヒドロキシアルキルアラニンナトリウム水溶液には塩化ナトリウムが含まれており、これを除去するために硫酸等の酸によりpHを1〜2に調整することで、油層のアシルヒドロキシアルキルアラニンと水層を分離して精製する。
このアシルヒドロキシアルキルアラニンに、目的とする対イオンとなるタウリン塩を混合し撹拌することでアシルヒドロキシアルキルアラニンのタウリン塩の水溶液を調製する。目的とするタウリン塩の仕込み量は、アシルヒドロキシアルキルアラニンのモル数に対して、1.0〜1.2倍モルが好ましい。また攪拌時の混合液の温度は50〜80℃が好ましい。この方法で調製した式(1)で表されるアシルヒドロキシアルキルアラニンのタウリン塩の水溶液のpHは6〜8となる。
本発明の毛髪洗浄剤組成物において(a)成分の配合量は、通常3〜30質量%であり、好ましくは5〜20質量%である。(a)成分の配合量が少なすぎると、泡の弾力性が低くなることがあり、(a)成分の配合量が多すぎると、すすぎ時の指通り性が劣ることがある。
〔(b)成分:両性界面活性剤〕
本発明に用いられる(b)成分は下記式(2)または式(3)で表される両性界面活性剤、すなわちベタイン型両性界面活性剤である。
Figure 2019014659
式(2)中のRは炭素数8〜22のアルキル基またはアルケニル基であり、例えば、ラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基、オレイル基である。また、炭素数8〜22のアルキル基またはアルケニル基として、混合油脂由来のアルキル基やアルケニル基を用いることができ、例えば、ヤシ油アルキル基、パーム核油アルキル基、牛脂アルキル基などを用いることができる。好ましくは、ラウロイル基、ミリスチル基、ヤシ油アルキル基、パーム核油アルキル基である。特に好ましくは、ヤシ油アルキル基である。Rの炭素数が小さすぎると、起泡性が低下することがあり、Rの炭素数が大きすぎると、起泡性や経時安定性が低下することがある。
式(2)で表される両性界面活性剤の具体例としては、例えば、ヤシ油アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインなどが挙げられる。
Figure 2019014659
式(3)中のRCOは炭素数8〜22のアシル基であり、例えば、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル基である。また、炭素数8〜22のアシル基として、混合脂肪酸由来のアシル基を用いることができ、混合脂肪酸としては、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸などが挙げられる。アシル基として好ましくは、ラウロイル基、ミリストイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基などが挙げられる。特に好ましくは、ヤシ油脂肪酸アシル基である。RCOの炭素数が小さすぎると、起泡性が低下することがあり、RCOの炭素数が大きすぎると、起泡性や経時安定性が低下することがある。
式(3)中のnは1〜3の整数を示す。
式(3)で表される両性界面活性剤の具体例としては、例えば、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインなどが挙げられる。
(b)成分として、上記式(2)または式(3)で包含される化合物のうち一種または二種以上を適宜選択して用いることができる。
本発明の毛髪洗浄剤組成物において(b)成分の配合量は、通常3〜30質量%であり、好ましくは5〜20質量%である。(b)成分の配合量が少なすぎると、泡の弾力性が低くなることがあり、(b)成分の配合量が多すぎると、すすぎ後の毛髪同士の張り付き軽減効果が弱まることがある。なお、式(2)で表される両性界面活性剤と式(3)で表される両性界面活性剤を併用する場合には、両者の配合量の総量が上記の範囲であればよい。
〔(c)成分:カチオン化ポリマー〕
本発明に用いられる(c)成分は、カチオン化ポリマーであり、例えば、カチオン性を示す第四級窒素含有基を有する高分子化合物である。
カチオン化ポリマーとしては、化粧料に常用され、毛髪にコンディショニング効果を付与できるものを用いることができ、例えば、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、アクリル系カチオン化ポリマー等が挙げられる。
カチオン化セルロースとして具体的には、ポリマーJR−125、ポリマーJR−400、ポリマーJR−30M、ポリマーLR−400(いずれもダウ・ケミカル日本株式会社製)、ジェルナー(登録商標)QH−300(株式会社ダイセル製)などに代表される第四級窒素含有セルロースエーテル誘導体が挙げられる。
カチオン化グアーガムとして具体的には、カチナールCG−100、カチナールCG−100S(いずれも東邦化学工業株式会社製)、コスメディアC−261(BASF社製)などに代表される第四級窒素含有グアーガム誘導体が挙げられる。
アクリル系カチオン化ポリマーとして具体的には、マーコート100、マーコート280、マーコート550(いずれも日本ルーブリゾール株式会社製)、セルコートH−100、セルコートL−200(いずれもアクゾノーベル株式会社製)などに代表される塩化ジメチルジアリルアンモニウム誘導体が挙げられる。
(c)成分として一種または二種以上のカチオン化ポリマーを適宜選択して用いることができる。
本発明の毛髪洗浄剤組成物において(c)成分の配合量は、通常0.03〜3質量%であり、好ましくは0.05〜2質量%、特に好ましくは0.1〜1.5質量%である。(c)成分の配合量が少なすぎると、すすぎ時の指通り性が低下することがあり、(c)成分の配合量が多すぎると、経時安定性が低下することがあるだけでなく、粘度が高くなるため製造が困難になることもある。
〔(d)成分:水〕
本発明に用いられる(d)成分は水であり、水としては、例えば、イオン交換水、蒸留水、RO水、水道水、工業用水が挙げられる。本発明の毛髪洗浄剤組成物において(d)成分の配合量は、通常37〜93質量%であり、好ましくは60〜90質量%である。
本発明の毛髪洗浄剤組成物において、(a)成分と(b)成分の質量比(a)/(b)は、通常0.20〜3であり、好ましくは0. 5〜2. 5、特に好ましくは0. 8〜2である。質量比(a)/(b)が小さすぎると、泡の弾力が低下したり、すすぎ時の指通り性が低下したり、毛髪同士の張り付き軽減効果が低くなることがあり、質量比(a)/(b)が大きすぎると、すすぎ時の指通り性が低下することがある。
また本発明の毛髪洗浄剤組成物において、(a)成分と(b)成分の合計に対する(c)成分の質量比((c)/[(a)+(b)] )は、乾燥後の櫛通り性や乾燥後のさらさら感の点から、好ましくは0.005〜0.05であり、特に好ましくは0.01〜0.04である。
〔毛髪洗浄剤組成物〕
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、以上の(a)成分〜(d)成分を所定量混合することにより得られる。本発明の毛髪洗浄剤組成物には、シャンプーに使用される他の成分を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
このような成分としては、例えば、イミダゾリニウムベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤などの(b)成分以外の両性界面活性剤;高級脂肪酸アルカノールアミド型非イオン性界面活性剤、アミンオキシド型非イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤などの非イオン性界面活性剤;塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウムなどのカチオン界面活性剤;高級脂肪酸、高級アルコールなどの増泡剤;ジステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸トリエチレングリコールなどのパール光沢付与剤;メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガムなどの増粘剤;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、イソプレングリコール、タンパク加水分解液などの保湿剤;スクワラン、ホホバ油、オリーブ油、ヒマシ油、ラノリン、レシチンなどの油分;高重合メチルポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体などのシリコーン誘導体;パラベンなどの防腐剤;サリチル酸、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、ジンクピリチオン、ピロクトンオラミンなどの殺菌剤;クエン酸、クエン酸ナトリウムなどのpH調整剤;エデト酸塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸などの金属イオン封鎖剤;パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、オキシベンゾン、パラジメチルアミノ安息香酸−2−エチルヘキシルなどの紫外線吸収剤;5−メチル−2−イソプロピルシクロヘキサノール、トウガラシチンキなどのトニック剤;ジブチルヒドロキシトルエン、酢酸トコフェロールなどの酸化防止剤;動植物由来の抽出エキス;色素;香料などを挙げることができる。
以下、実施例および比較例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
表1および表2に記載の配合に基づき、常法に従い毛髪洗浄剤組成物としてヘアシャンプー組成物を調製し、下記の方法により評価を行った。
(1)泡の弾力(コシ)
1000mLメスシリンダーに40℃のシャンプー希釈液(毛髪洗浄剤組成物をイオン交換水で3質量%に希釈)100gを泡立たないように入れる。次に、金魚ポンプ((株)ニチドウ製、エアポンプ ノンノイズS200)のエアストーン部分を水溶液中に入れて、流量1000mL/分で、1000mLまで泡立てる。錘(5g)をつけた浮き(蛍光合成玉15号、重さ10g)を泡内に入れて、浮きの中心線が1000mLから500mLまで通過するときの時間を測定し、以下の基準で泡の弾力(コシ)を評価した。
◎:通過時間が15秒以上;泡の弾力(コシ)が非常に強い。
○:通過時間が10秒以上15秒未満;泡の弾力(コシ)が強い。
△:通過時間が5秒以上10秒未満;泡の弾力(コシ)が弱い。
×:通過時間が5秒未満;泡の弾力(コシ)がない。
(2)すすぎ時の指通り性
男女各10名をパネラーとし、毛髪洗浄剤組成物5gを使用し,毛髪および頭皮を洗浄し、すすいだときの指通り性を評価した。きしみ感を感じなかった場合は2点、ややきしみ感があると感じた場合を1点、きしみ感が強いと感じた場合を0点とし、20名の合計点から、次の3段階に評価した。
◎:指通り性がとても良好(合計点35点以上)
○:指通り性が良好(合計点30点以上35点未満)
△:指通り性がやや悪い(合計点20点以上30点未満)
×:指通り性が悪い(合計点20点未満)
(3)すすぎ後の毛髪同士の張り付き軽減効果
男女各10名をパネラーとし、毛髪洗浄剤組成物5gで洗髪、すすぎを行い毛髪の様子について下記の基準で評価した。すすぎ後の毛髪の様子が梳かれた状態であると感じた場合を2点、やや梳かれた状態であると感じた場合を1点、梳かれた状態でないと感じた場合を0点として、20名の合計点から、次の3段階に評価した。
◎:すすぎ後の毛髪同士の張り付きが見られないシャンプーである(合計点35点以上)
○:すすぎ後の毛髪同士の張り付きがあまり見られないシャンプーである(合計点30点以上35点未満)
△:すすぎ後の毛髪同士がやや張り付くシャンプーである(合計点20点以上30点未満)
×:すすぎ後の毛髪同士が張り付くシャンプーである(合計点20点未満)
(4)すすぎ後の櫛通り性
女性20名をパネラーとし、毛髪洗浄剤組成物5gで洗髪を行ったのち、すすぎ後の櫛通り評価を行った。すすぎ後の櫛通りが良好であると感じた場合を2点、すすぎ後の櫛通りがやや良好であると感じた場合を1点、すすぎ後の櫛通りがやや悪いと感じた場合を0点として、20名の合計点から評価した。
◎:すすぎ後の櫛通りが良好(合計点35点以上)
○:すすぎ後の櫛通りがやや良好(合計点30点以上35点未満)
△:すすぎ後の櫛通りがやや悪い(合計点20点以上30点未満)
×:すすぎ後の櫛通りが悪い(合計点20点未満)
(5)乾燥後の櫛通り性
女性20名をパネラーとし、毛髪洗浄剤組成物5gで洗髪を行ったのち、乾燥後の櫛通り評価を行った。乾燥後の櫛通りが良好であると感じた場合を2点、乾燥後の櫛通りがやや良好であると感じた場合を1点、乾燥後の櫛通りがやや悪いと感じた場合を0点として、20名の合計点から評価した。
◎:乾燥後の櫛通りが良好(合計点35点以上)
○:乾燥後の櫛通りがやや良好(合計点30点以上35点未満)
△:乾燥後の櫛通りがやや悪い(合計点20点以上30点未満)
×:乾燥後の櫛通りが悪い(合計点20点未満)
(6)乾燥後のさらさら感
女性20名をパネラーとし、毛髪洗浄剤組成物5gで洗髪を行ったのち、乾燥後の毛髪のさらさら感について評価を行った。乾燥後の毛髪のさらさら感がとても優れていると感じた場合を2点、乾燥後の毛髪のさらさら感が優れていると感じた場合を1点、乾燥後の毛髪のさらさら感がやや乏しいと感じた場合を0点として、20名の合計点から評価した。
◎:乾燥後の毛髪のさらさら感がとても優れている(合計点35点以上)
○:乾燥後の毛髪のさらさら感が優れている(合計点30点以上35点未満)
△:乾燥後の毛髪のさらさら感がやや乏しい(合計点20点以上30点未満)
×:乾燥後の毛髪のさらさら感が乏しい(合計点20点未満)
Figure 2019014659
Figure 2019014659
※1:式(1)中のR、R、R、Mを表3に示す。
※2:式(1)中のR、R、R、Mを表4に示す。
※3:式(2)中のRを表5に示す。
※4:式(3)中のR、nを表6に示す。
※5:「ポリマーJR−30M」(ダウ・ケミカル日本株式会社製)
※6:「マーコート100」(日本ルーブリゾール株式会社製)
※7:「カチナールCG−100」(東邦化学工業株式会社製)
※8:「ソフティルトAS−L」(日油株式会社製)
※9:「ダイヤポンK−SF」(日油株式会社製)
Figure 2019014659
Figure 2019014659
Figure 2019014659
Figure 2019014659
1)脂肪酸組成…C8:0(6.8%)、C10:0(4.8%)、C12:0(55.8%)、C14:0(17.9%)、C16:0(6.3%)、C18:0(1.6%)、C18:1(5.3%)、C18:2(1.5%)、引用元:油脂化学便覧(丸善株式会社)
実施例1〜8はいずれの項目においても良好な評価結果であり、泡の弾力(コシ)、すすぎ時の指通り性に優れるとともに、すすぎ後の毛髪同士が張り付かず櫛通し後のような感触を与え、乾燥後の毛髪にさらさら感を付与することができた。
比較例1では質量比(a)/(b)が本発明規定範囲の下限値未満であることから、泡の弾力(コシ) 、すすぎ時の指通り性、すすぎ後の毛髪同士の張り付き軽減効果、乾燥後の櫛通り性、乾燥後のさらさら感が不十分であり、すすぎ後の櫛通り性が悪かった。
比較例2は、質量比(a)/(b)が本発明規定範囲の上限値を超えることから、すすぎ後の毛髪同士の貼りつき軽減効果が実施例よりもやや劣り、すすぎ時の指通り性と乾燥後のさらさら感が不十分であった。
比較例3および比較例4は、(a)成分に替えてラウロイルヒドロキシエチルアラニンナトリウムとラウロイルメチルアラニンナトリウムを含有していることから、泡の弾力(コシ)は良いものの、すすぎ後の毛髪同士の張り付き軽減効果、すすぎ後の櫛通り性が不十分であった。
比較例5は、(a)成分に替えてココイルメチルタウリンナトリウムを含有していることから、泡の弾力(コシ) 、乾燥後の櫛通り性、乾燥後のさらさら感が不十分であり、すすぎ後の毛髪同士の張り付き軽減効果、すすぎ後の櫛通り性が不十分であった。
比較例6は、(a)成分に替えてココイルメチルタウリンヒドロキシプロピルアルギニンナトリウムを含有していることから、すすぎ後の櫛通り性が不十分であり、すすぎ後の毛髪同士の張り付き軽減効果が悪かった。

Claims (1)

  1. (a)成分:式(1)で表されるアシルヒドロキシアルキルアラニンのタウリン塩を3〜30質量%、
    (b)成分:式(2)または式(3)で表される両性界面活性剤を3〜30質量%、
    (c)成分:カチオン化ポリマーを0.03〜3質量%、および
    (d)成分:水を37〜93質量%含有し、
    (a)成分と(b)成分の質量比(a)/(b)が0.20〜3である毛髪洗浄剤組成物。
    Figure 2019014659
    (式(1)中、RCOは炭素数8〜22の脂肪族アシル基を示し、Rは単結合または炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基を示し、Rは炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖のアルキレン基を示し、Mはアルカリ金属またはアルカノールアミンを示す。)
    Figure 2019014659
    (式中、Rは炭素数8〜22のアルキル基またはアルケニル基を示す。)
    Figure 2019014659
    (式中、RCOは炭素数8〜22のアシル基を示し、nは1〜3を示す。)
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