JP2019014188A - 積層体、それを用いたプリント配線板、フレキシブルプリント配線板及び成形品 - Google Patents
積層体、それを用いたプリント配線板、フレキシブルプリント配線板及び成形品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019014188A JP2019014188A JP2017134605A JP2017134605A JP2019014188A JP 2019014188 A JP2019014188 A JP 2019014188A JP 2017134605 A JP2017134605 A JP 2017134605A JP 2017134605 A JP2017134605 A JP 2017134605A JP 2019014188 A JP2019014188 A JP 2019014188A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- acid
- wiring board
- printed wiring
- laminate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
Description
銀ナノ粒子層(B)表面の前記規格化光電子収率(1/2乗)の測定条件は次の通りである。光電子分光装置(理研計器株式会社製「AC−3」)を用い、測定条件としては、エネルギー走査範囲4.0〜7.0eV(波長310〜177nmの紫外線励起)とし、設定光量10nm、計測時間10秒、陽極電圧2,990V、ステップ0.1eVで測定を行った。測定した規格化光電子収率(単位光量当たりの光電子収率の1/2乗)のうち、励起エネルギー5.5eV時の規格化光電子収率(1/2乗)の値を読み取った。
攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、単量体混合物滴下用滴下漏斗及び重合触媒滴下用滴下漏斗を備えた反応容器に、酢酸エチル200質量部を入れ、窒素を吹き込みながら80℃まで昇温した。80℃まで昇温した反応容器内に、攪拌下、メタクリル酸グリシジル12質量部、メタクリル酸ヒドロキシエチル10質量部、スチレン63質量部、メタクリル酸ブチル5質量部、メタクリル酸メチル10質量部を含有するビニル単量体混合物と、アゾイソブチロニトリル1質量部及び酢酸エチル20質量部を含有する重合開始剤溶液を、各々別の滴下漏斗から反応容器内温度を90±1℃に保ちながら240分間かけて滴下し重合した。滴下終了後、同温度にて120分間攪拌した後、前記反応容器内の温度を30℃に冷却した。次いで、酢酸エチルを添加し固形分を2質量%に調整した。その後、固形分2質量%に調整した樹脂を100質量秤取って、無水トリメリット酸をメチルエチルケトンで希釈した不揮発分2質量%の溶液10質量部を添加し、均一に混合してプライマー組成物(1)を得た。
温度計、冷却管、分留管、攪拌器を取り付けたフラスコに、フェノール750質量部、メラミン75質量部、41.5質量%ホルマリン346質量部、及びトリエチルアミン1.5質量部を加え、発熱に注意しながら100℃まで昇温した。還流下100℃にて2時間反応させた後、常圧下にて水を除去しながら180℃まで2時間かけて昇温した。次いで、減圧下で未反応のフェノールを除去し、アミノトリアジン変性ノボラック樹脂を得た。その後、アミノトリアジンノボラック樹脂70質量部、及びエポキシ樹脂(DIC株式会社製「EPICLON 850−S」;ビスフェノールA型エポキシ樹脂)30質量部を混合後、メチルエチルケトンで不揮発分が2質量%となるように希釈し、均一に混合して、プライマー組成物(2)を得た。
温度計、窒素ガス導入管、撹拌機を備えた反応容器中で窒素ガスを導入しながら、テレフタル酸830質量部、イソフタル酸830質量部、1,6−ヘキサンジオール685質量部、ネオペンチルグリコール604質量部及びジブチル錫オキサイド0.5質量部を仕込み、180〜230℃で酸価が1以下になるまで230℃で15時間重縮合反応を行い、水酸基価55.9、酸価0.2のポリエステルポリオールを得た。
温度計、窒素ガス導入管、攪拌器を備えた窒素置換された反応容器中で、2,2−ジメチロールプロピオン酸6.3質量部と、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートのヌレート体71.1質量部とを、メチルエチルケトン中で反応させることによってイソシアネート化合物を調製した後、前記反応容器にブロック剤としてフェノール17.8質量部を供給し反応させることによって、ブロックポリイソシアネートの溶剤溶液を調製した。その後、メチルエチルケトンを添加して固形分2質量%のプライマー組成物(4)を得た。
特許第4573138号公報記載の実施例1にしたがって、銀ナノ粒子とカチオン性基(アミノ基)を有する有機化合物の複合体である灰緑色の金属光沢があるフレーク状の塊からなるカチオン性銀ナノ粒子を得た。その後、この銀ナノ粒子の粉末を、エチレングリコール45質量部と、イオン交換水55質量部との混合溶媒に分散させて、カチオン性銀ナノ粒子が5質量%の流動体(1)を調製した。
ポリイミドフィルム(東レ・デュポン株式会社製「カプトン 150EN−C」;厚さ38μm)の表面に、調製例1で得られたプライマー組成物(1)を、卓上型小型コーター(RKプリントコートインストルメント社製「Kプリンティングプローファー」)を用いて、その乾燥後の厚さが100nmとなるように塗工した。次いで、熱風乾燥機を用いて250℃で5分間乾燥することによって、ポリイミドフィルムの表面にプライマー層を形成した。
ポリイミドフィルム(東レ・デュポン株式会社製「カプトン 150EN−C」;厚さ38μm)の表面に、調製例2で得られたプライマー組成物(2)を、卓上型小型コーター(RKプリントコートインストルメント社製「Kプリンティングプローファー」)を用いて、その乾燥後の厚さが100nmとなるように塗工した。次いで、熱風乾燥機を用いて250℃で5分間乾燥することによって、ポリイミドフィルムの表面にプライマー層を形成した。
ポリイミドフィルム(東レ・デュポン株式会社製「カプトン 150EN−C」;厚さ38μm)の表面に、上記で得られた流動体(1)を、バーコーターを用いて塗工した。次いで、90℃で5分間乾燥することによって、前記金属ナノ粒子層(C)に相当する銀層(膜厚20nm)を形成した。この銀ナノ粒子層の表面を光電子分光装置で測定したところ、励起エネルギーが5.5eV時規格化光電子収率(1/2乗)は43であった。
ポリイミドフィルム(東レ・デュポン株式会社製「カプトン 150EN−C」;厚さ38μm)の表面に、調製例3で得られたプライマー組成物(3)を、卓上型小型コーター(RKプリントコートインストルメント社製「Kプリンティングプローファー」)を用いて、その乾燥後の厚さが100nmとなるように塗工した。次いで、熱風乾燥機を用いて120℃で5分間乾燥することによって、ポリイミドフィルムの表面にプライマー層を形成した。
ポリイミドフィルム(東レ・デュポン株式会社製「カプトン 150EN−C」;厚さ38μm)の表面に、調製例4で得られたプライマー組成物(4)を、卓上型小型コーター(RKプリントコートインストルメント社製「Kプリンティングプローファー」)を用いて、その乾燥後の厚さが100nmとなるように塗工した。次いで、熱風乾燥機を用いて100℃で5分間乾燥することによって、ポリイミドフィルムの表面にプライマー層を形成した。
上記の実施例1〜3、比較例1〜2で得られた積層体(1)〜(3)及び(R1)〜(R2)の無電解めっきにより形成した金属(銅)めっき層の均一性を、下記の基準にしたがって評価した。
A:金属めっき層(銅)が形成された面積が、銀ナノ粒子層の面積の100%である。
B:金属めっき層(銅)が形成された面積が、銀ナノ粒子層の面積の75%以上100%未満である。
C:金属めっき層(銅)が形成された面積が、銀ナノ粒子層の面積の50%以上75%未満である。
D:金属めっき層(銅)が形成された面積が、銀ナノ粒子層の面積の25%以上50%未満である。
E:金属めっき層(銅)が形成された面積が、銀ナノ粒子層の面積の25%未満である。
Claims (5)
- 支持体(A)の上に、銀ナノ粒子層(B)及び金属めっき層(C)が順次積層された積層体であって、前記金属めっき層(C)を積層する前の前記銀ナノ粒子層(B)の表面を光電子分光装置で測定した際に、励起エネルギー5.5eV時の規格化光電子収率(1/2乗)の値が20以上45以下であることを特徴とする積層体。
- 前記支持体(A)と前記銀ナノ粒子層(B)とが、プライマー層(X)を介して積層されたものである請求項1記載の積層体。
- 請求項1又は2項記載の積層体を用いたことを特徴とするプリント配線板。
- 請求項1又は2記載の積層体であって、前記支持体(A)がフィルムであることを特徴とするフレキシブルプリント配線板。
- 請求項1又は2記載の積層体を用いたことを特徴とする成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017134605A JP2019014188A (ja) | 2017-07-10 | 2017-07-10 | 積層体、それを用いたプリント配線板、フレキシブルプリント配線板及び成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017134605A JP2019014188A (ja) | 2017-07-10 | 2017-07-10 | 積層体、それを用いたプリント配線板、フレキシブルプリント配線板及び成形品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019014188A true JP2019014188A (ja) | 2019-01-31 |
Family
ID=65358071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017134605A Pending JP2019014188A (ja) | 2017-07-10 | 2017-07-10 | 積層体、それを用いたプリント配線板、フレキシブルプリント配線板及び成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019014188A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021131565A1 (ja) * | 2019-12-24 | 2021-07-01 | Dic株式会社 | 積層体、プリント配線板、フレキシブルプリント配線板、電磁波シールド及び成形品 |
WO2023286872A1 (ja) * | 2021-07-15 | 2023-01-19 | 太陽インキ製造株式会社 | 積層体および積層体を備えた電子機器 |
WO2023286873A1 (ja) * | 2021-07-15 | 2023-01-19 | 太陽インキ製造株式会社 | 積層体および積層体を備えた電子機器 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006201562A (ja) * | 2005-01-21 | 2006-08-03 | Seiko Epson Corp | 非磁性一成分負帯電球形トナー及びカラー画像形成装置 |
JP2010007124A (ja) * | 2008-06-26 | 2010-01-14 | Dic Corp | 銀含有粉体の製造方法、銀含有粉体及びその分散液 |
WO2014045972A1 (ja) * | 2012-09-20 | 2014-03-27 | Dic株式会社 | 導電性材料及びその製造方法 |
JP2014196556A (ja) * | 2013-03-07 | 2014-10-16 | Dic株式会社 | 導電性材料の製造方法及び導電性材料 |
JP2016112704A (ja) * | 2014-12-11 | 2016-06-23 | Dic株式会社 | 導電性積層体及びその製造方法 |
-
2017
- 2017-07-10 JP JP2017134605A patent/JP2019014188A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006201562A (ja) * | 2005-01-21 | 2006-08-03 | Seiko Epson Corp | 非磁性一成分負帯電球形トナー及びカラー画像形成装置 |
JP2010007124A (ja) * | 2008-06-26 | 2010-01-14 | Dic Corp | 銀含有粉体の製造方法、銀含有粉体及びその分散液 |
WO2014045972A1 (ja) * | 2012-09-20 | 2014-03-27 | Dic株式会社 | 導電性材料及びその製造方法 |
JP2014196556A (ja) * | 2013-03-07 | 2014-10-16 | Dic株式会社 | 導電性材料の製造方法及び導電性材料 |
JP2016112704A (ja) * | 2014-12-11 | 2016-06-23 | Dic株式会社 | 導電性積層体及びその製造方法 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021131565A1 (ja) * | 2019-12-24 | 2021-07-01 | Dic株式会社 | 積層体、プリント配線板、フレキシブルプリント配線板、電磁波シールド及び成形品 |
JPWO2021131565A1 (ja) * | 2019-12-24 | 2021-12-23 | Dic株式会社 | 積層体、プリント配線板、フレキシブルプリント配線板、電磁波シールド及び成形品 |
JP7052927B2 (ja) | 2019-12-24 | 2022-04-12 | Dic株式会社 | 積層体、プリント配線板、フレキシブルプリント配線板、電磁波シールド及び成形品 |
CN114746270A (zh) * | 2019-12-24 | 2022-07-12 | Dic株式会社 | 层叠体、印刷配线板、可挠性印刷配线板、电磁波屏蔽体及成形品 |
WO2023286872A1 (ja) * | 2021-07-15 | 2023-01-19 | 太陽インキ製造株式会社 | 積層体および積層体を備えた電子機器 |
WO2023286873A1 (ja) * | 2021-07-15 | 2023-01-19 | 太陽インキ製造株式会社 | 積層体および積層体を備えた電子機器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6579295B2 (ja) | 積層体、それを用いたプリント配線板、フレキシブルプリント配線板及び成形品 | |
JP6497571B2 (ja) | 積層体、メタルメッシュ及びタッチパネル | |
CN112237053B (zh) | 印刷配线板的制造方法 | |
JP2019014188A (ja) | 積層体、それを用いたプリント配線板、フレキシブルプリント配線板及び成形品 | |
JPWO2020003880A1 (ja) | プリント配線板用積層体及びそれを用いたプリント配線板 | |
JP6579293B2 (ja) | 積層体、それを用いたプリント配線板、フレキシブルプリント配線板及び成形品 | |
JP5569662B1 (ja) | 積層体、導電性パターン及び電気回路 | |
WO2013172229A1 (ja) | 導電性パターン、導電回路及び導電性パターンの製造方法 | |
JP2015204410A (ja) | 金属ベースプリント配線板及びその製造方法 | |
WO2020130071A1 (ja) | プリント配線板の製造方法 | |
WO2019013039A1 (ja) | 積層体、それを用いたプリント配線板、フレキシブルプリント配線板及び成形品 | |
JP5622067B1 (ja) | 受容層形成用組成物、それを用いて得られる受容基材、印刷物、導電性パターン及び電気回路 | |
WO2020003881A1 (ja) | 金属パターンを有する成形体の製造方法 | |
WO2013179965A1 (ja) | 導電性パターン、導電回路及び導電性パターンの製造方法 | |
JP6432761B2 (ja) | 積層体、導電性パターン、電子回路及び積層体の製造方法 | |
WO2015037512A1 (ja) | 導電性パターンおよび電子回路 | |
JP7052927B2 (ja) | 積層体、プリント配線板、フレキシブルプリント配線板、電磁波シールド及び成形品 | |
JP7044203B2 (ja) | 積層体、成形品、プリント配線板及び電磁波シールド | |
WO2022097488A1 (ja) | セミアディティブ工法用積層体及びそれを用いたプリント配線板 | |
WO2023286873A1 (ja) | 積層体および積層体を備えた電子機器 | |
JP2017117931A (ja) | 積層体、導電性パターン、電子回路、透明電極及び電磁波シールド材の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20180220 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20190624 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200625 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210408 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210525 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210921 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211118 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20211214 |