JP2019012884A - 復号装置および受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、逆拡散処理を迅速に行うことを目的とする。
【解決手段】超音波受信装置は、スペクトラム拡散信号から復号対象符号としてのスペクトラム拡散受信符号を抽出する符号抽出部12と、基準符号を出力する基準符号生成部16と、スペクトラム拡散受信符号と基準符号との排他的論理和演算を実行しNチップXOR演算符号を求めるXOR演算部18と、複数の記憶領域を有するメモリ22と、複数の記憶領域のうち、NチップXOR演算符号によって指定されるアドレスを有する記憶領域に記憶された同期フラグPおよび復号値Qを取得する記憶値取得部20とを備える。複数の記憶領域のそれぞれには、各記憶領域のアドレスを表す符号のアクティブ桁の個数に応じた同期フラグPおよび復号値Qが記憶されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、復号装置および受信装置に関し、特に、逆拡散処理を実行する装置に関する。
電磁波や超音波を利用したセンサや通信システム等には、スペクトラム拡散技術が広く用いられている。スペクトラム拡散技術では、通信対象の符号に送信機が拡散処理を施してスペクトラム拡散信号を生成し送信する。拡散処理は、通信対象の符号の1ビットごとに、拡散符号を反転または非反転とした信号を生成する処理である。拡散処理では、例えば、通信対象の符号が0であるときは拡散符号を反転し、通信対象の符号が1であるときは拡散符号をそのままとしたスペクトラム拡散信号が得られる。受信機は、受信信号から抽出された符号に対して逆拡散処理を施し、通信対象の符号を復号する。
スペクトラム拡散技術では、受信機における逆拡散処理によって所望の信号が得られる一方で、受信ノイズはスペクトラムが拡散されてレベルが抑制される。そのため、信号対雑音比が向上しノイズ耐性の強い通信が行われる。また、スペクトラム拡散信号は、固有の拡散符号を用いて得られる信号であるため、秘匿性が高い。
以下の特許文献1〜5には、スペクトラム拡散信号に対し、逆拡散処理を施す技術が記載されている。
特開2000−115025号公報 特開2005−318655号公報 特開2007−252008号公報 特開2007−134975号公報 特開2000−349685号公報
一般に、逆拡散処理では、受信信号から抽出された符号と、基準符号としての拡散符号との排他的論理和(XOR)を求めることによって排他的論理和符号を生成し、このXOR演算符号に含まれるアクティブ桁の値(2進数の場合、アクティブ桁の値は1)を加算合計する処理が実行される。したがって、XORに加えて加算合計演算を実行する必要があり、逆拡散処理に長時間が要される。
本発明は、逆拡散処理を迅速に行うことを目的とする。
本発明は、スペクトラム拡散信号から復号対象符号を抽出する符号抽出部と、前記復号対象符号と基準符号との論理演算を実行し、論理演算符号を求める演算部と、複数の記憶領域を有するメモリと、前記複数の記憶領域のうち、前記論理演算符号によって指定されるアドレスを有する記憶領域に記憶された復号値を取得する記憶値取得部と、を備え、前記複数の記憶領域のそれぞれに、各記憶領域のアドレスを表す符号に応じた前記復号値が記憶されていることを特徴とする。
また、本発明は、スペクトラム拡散信号から復号対象符号を抽出する符号抽出部と、前記復号対象符号と基準符号との論理演算を実行し、論理演算符号を求める演算部と、複数の記憶領域を有するメモリと、前記複数の記憶領域のうち、前記論理演算符号によって指定されるアドレスを有する記憶領域に記憶された同期情報であって、前記復号対象符号と前記基準符号とが前記演算部に与えられるタイミングに関する同期情報を取得する記憶値取得部と、を備え、前記複数の記憶領域のそれぞれに、各記憶領域のアドレスを表す符号に応じた前記同期情報が記憶されていることを特徴とする。
また、本発明は、スペクトラム拡散信号から復号対象符号を抽出する符号抽出部と、前記復号対象符号と基準符号との論理演算を実行し、論理演算符号を求める演算部と、複数の記憶領域を有するメモリと、前記複数の記憶領域のうち、前記論理演算符号の一部によって指定されるアドレスを有する第1記憶領域に記憶された参照値を取得する第1記憶値取得部と、前記複数の記憶領域のうち、前記論理演算符号の残りの一部と前記参照値とによって指定されるアドレスを有する第2記憶領域に記憶された復号値を取得する第2記憶値取得部と、を備え、前記第1記憶領域に、前記第1記憶領域のアドレスを表す符号に応じた前記参照値が記憶されており、前記第2記憶領域に、前記参照値と、前記第2記憶領域のアドレスを表す符号と、に応じた前記復号値が記憶されていることを特徴とする。
また、本発明は、スペクトラム拡散信号から復号対象符号を抽出する符号抽出部と、前記復号対象符号と基準符号との論理演算を実行し、論理演算符号を求める演算部と、複数の記憶領域を有するメモリと、前記複数の記憶領域のうち、前記論理演算符号の一部によって指定されるアドレスを有する第1記憶領域に記憶された参照値を取得する第1記憶値取得部と、前記複数の記憶領域のうち、前記論理演算符号の残りの一部と前記参照値とによって指定されるアドレスを有する第2記憶領域に記憶された同期情報であって、前記復号対象符号と前記基準符号とが前記演算部に与えられるタイミングに関する同期情報を取得する第2記憶値取得部と、を備え、前記第1記憶領域に、前記第1記憶領域のアドレスを表す符号に応じた前記参照値が記憶されており、前記第2記憶領域に、前記参照値と、前記第2記憶領域のアドレスを表す符号と、に応じた前記同期情報が記憶されていることを特徴とする。
また、望ましくは、前記同期情報に基づいて、前記復号対象符号と前記基準符号とが論理演算される互いのタイミングを制御するタイミング制御部、を備える。
また、望ましくは、前記復号対象符号および前記基準符号は、2進数で表される符号であり、前記演算部は、前記復号対象符号と前記基準符号との排他的論理和を求める。
また、本発明は、超音波を受信する受信部と、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の復号装置と、を備え、前記受信部は、受信された超音波に基づき前記スペクトラム拡散信号を前記符号抽出部に出力することを特徴とする。
本発明によれば、逆拡散処理を迅速に行うことができる。
実施形態に係る超音波受信装置の構成を示す図である。 基準符号とスペクトラム拡散受信符号との同期が確立している場合における、通信データData、アクティブ桁数S、同期フラグPおよび復号値Qを示す図である。 変形例に係る超音波受信装置の構成を示す図である。 変形例に係る超音波受信装置の構成を示す図である。 応用実施形態に係る超音波受信装置の構成を示す図である。 超音波タグ監視システムの構成を示す図である。 超音波タグ監視システムの構成を示す図である。
(1)超音波受信装置の構成および動作の概要
図1には本発明の実施形態に係る超音波受信装置の構成が示されている。超音波受信装置は、スペクトラム拡散された超音波信号を受信し、受信信号から通信データを抽出する。
送信装置から送信される超音波信号は、スペクトラム拡散信号によって超音波を変調したものである。スペクトラム拡散信号は、通信データの1ビットに対し、Nチップ(Nは2以上の整数)の拡散符号によって拡散処理を施すことで得られる。例えば、通信データが1および0によって表される2進数であり、N=15の拡散符号が(000100110101111)である場合には、拡散処理によって、通信データの値「1」に対して(000100110101111)が生成され、通信データの値「0」に対して、拡散符号の1および0を反転した(111011001010000)が生成される。送信装置は、このようにして得られたスペクトラム拡散信号によって、超音波に対して振幅変調、位相変調、周波数変調等の変調を施して超音波信号を生成し、送信する。
超音波受信装置の構成について説明する。超音波受信装置は、超音波受信部10、符号抽出部12、入力シフトレジスタ14、基準符号生成部16、排他的論理和演算部(XOR演算部)18、記憶値取得部20、メモリ22および情報処理部24を備えている。超音波受信部10に含まれるディジタル回路、符号抽出部12、入力シフトレジスタ14、基準符号生成部16、XOR演算部18、記憶値取得部20および情報処理部24は、プログラムを実行することで各部の機能を実現するプロセッサによって構成してもよい。また、ハードウエアとしてのディジタル回路によって各部を個別に構成してもよい。
超音波受信部10は、送信装置から送信された超音波信号を受信し、その超音波信号を電気信号である受信信号に変換して符号抽出部12に出力する。符号抽出部12は、復号対象符号としてのスペクトラム拡散受信符号を受信信号から1チップごとに抽出し、入力シフトレジスタ14に1チップごとに順次出力する。
入力シフトレジスタ14は、最後に符号抽出部12から出力された1チップの符号を含んで過去に遡ってNチップの符号を時系列順に記憶する。入力シフトレジスタ14は、符号抽出部12から新たに1チップのスペクトラム拡散受信符号が出力されるときは、最も先に記憶された1チップのスペクトラム拡散受信符号を削除し、新たな1チップのスペクトラム拡散受信符号を記憶する。入力シフトレジスタ14に記憶されているNチップのスペクトラム拡散受信符号(以下、NチップSS受信符号という。)は、新たに1チップの符号が入力シフトレジスタ14に記憶されるごとに、N桁の符号としてまとめてXOR演算部18に出力される。
基準符号生成部16はNチップからなる基準符号をN桁の符号としてまとめてXOR演算部18に出力する。基準符号は、送信装置が拡散処理に用いている拡散符号と同一の符号である。XOR演算部18は、1チップ周期でNチップSS受信符号が入力シフトレジスタ14から出力されるごとに、NチップSS受信符号と基準符号との排他的論理和(XOR)を求める。そして、演算結果であるNチップXOR演算符号(論理演算符号)を記憶値取得部20に出力する。ここで、1と1の排他的論理和、および、0と0の排他的論理和はいずれも0であり、1と0の排他的論理和は1である。排他的論理和が0であることは2つの符号が同一であることを意味し、排他的論理和が1であることは2つの符号が異なることを意味する。
メモリ22は、複数の記憶領域0000(h)〜7FFF(h)を有し、各記憶領域にはアドレスが割り当てられている。符号「(h)」は、その前に記載された符号が16進数であることを示し、符号「0000(h)」〜「7FFF(h)」は各記憶領域に割り当てられたアドレスを示す。記憶値取得部20は、NチップXOR演算符号と同一の符号がアドレスとして割り当てられた記憶領域から、同期フラグPおよび復号値Qを1チップ周期ごとに読み込む。
同期フラグPは1または0の値を有し、1チップのスペクトラム拡散受信符号が入力シフトレジスタ14に入力されたタイミング(入力タイミング)が、基準符号に対する同期タイミングであるか否かを示す同期情報である。ここで、同期タイミングとは、XOR演算部18に与えられるNチップSS受信符号と基準符号とが一致するタイミング、および、XOR演算部18に与えられるNチップSS受信符号を反転した符号と基準符号とが一致するタイミングをいう。同期フラグPが0であることは、1チップのスペクトラム拡散受信符号の入力タイミングが同期タイミングでないことを意味する。一方、同期フラグPが1であることは、1チップのスペクトラム拡散受信符号の入力タイミングが同期タイミングであることを意味する。
復号値Qは、スペクトラム拡散受信符号を逆拡散して得られる1または0の値である。同期フラグPおよび復号値Qは、NチップXOR演算符号の特性に基づいて、各記憶領域に予め記憶されている。各記憶領域に記憶されている情報の詳細については後述する。
なお、図1では、メモリ22が記憶領域0000(h)〜7FFF(h)を有する例が示されている。このメモリ構成は、N=15である場合に採用され得る例である。
記憶値取得部20は、同期フラグPおよび復号値Qを1チップ周期で情報処理部24に出力する。情報処理部24は、同期フラグPが同期確立を示すタイミングに従って復号値Qを認識する。
(2)NチップXOR演算符号の特性
(2−1)NチップXOR演算符号のアクティブ桁の個数
超音波受信装置では、NチップXOR演算符号と同一の符号がアドレスとして割り当てられた記憶領域に、そのNチップXOR演算符号に対して得られる同期フラグPおよび復号値Qが予め記憶されている。これによって、適切な同期フラグPおよび復号値Qが記憶値取得部20から出力される。
NチップXOR演算符号に対して得られる同期フラグPおよび復号値Qは、そのNチップXOR演算符号のアクティブ桁の個数S(以下、XORアクティブ桁数Sという。)に基づいて定まる。XORアクティブ桁数Sは、XOR演算部18に与えられた基準符号とNチップSS受信符号とが近似している度合いを示し、この近似度合いがNチップSS受信符号の同期タイミングや、スペクトラム拡散受信符号を逆拡散した復号値を示すためである。以下では、メモリ22の各記憶領域に記憶される同期フラグPおよび復号値Qについて説明するため、N=15の拡散符号として(000100110101111)が用いられる例につき、XORアクティブ桁数Sの特性について説明する。
(2−2)同期タイミングにおけるXORアクティブ桁数S
符号抽出部12が、1チップのスペクトラム拡散受信符号を入力シフトレジスタ14に出力するタイミングが同期タイミングである場合、XORアクティブ桁数Sは0または15となる。ここで、同期タイミングはNチップ周期(15チップ周期)ごとのタイミングであり、15チップからなるスペクトラム拡散受信符号が符号抽出部12からXOR演算部18に出力されるタイミングである。
XORアクティブ桁数Sが15であることは、通信データの符号が0であることを意味し、NチップSS受信符号を逆拡散して得られる復号値が0であることを意味する。そして、XORアクティブ桁数Sが0であることは、通信データの符号が1であることを意味し、NチップSS拡散受信符号を逆拡散して得られる復号値が1であることを意味している。
なお、通信データの符号が0であるときにスペクトラム拡散受信符号に誤りが生じたときは、XORアクティブ桁数Sは15から誤りのある桁数を減算した値となる。また、通信データの符号が1であるときにスペクトラム拡散受信符号に誤りが生じたときは、同期タイミングにおけるXORアクティブ桁数Sは誤りがある桁数となる。
(2−3)非同期タイミングにおけるXORアクティブ桁数S
符号抽出部12が、1チップのスペクトラム拡散受信符号を入力シフトレジスタ14に出力するタイミングが同期タイミングでない場合、XORアクティブ桁数Sは、最小値0および最大値15のいずれでもない値となる。送信側で用いられている拡散符号が(000100110101111)である場合、XORアクティブ桁数Sは5以上、10以下の値となる。
(2−4)通信データおよびXORアクティブ桁数の例
図2(a)および(b)には、それぞれ、通信データDataおよびXORアクティブ桁数Sの例が示されている。通信データDataは、1ビット周期が経過するごとに、1,0,1,0,1,1,0・・・・・・の値を有している。XORアクティブ桁数Sは1チップ周期δで変化する。
時刻t0,t1,t2,t3,・・・・・は同期タイミングである。通信データDataが1であるときの同期タイミングt0,t2、t4およびt5では、NチップXOR演算符号に含まれる符号は総て0となり、XORアクティブ桁数Sは0となる。また、通信データDataが0であるときの同期タイミングt1およびt3では、NチップXOR演算符号に含まれる符号は総て1となり、XORアクティブ桁数Sは15となる。一方、非同期タイミングでは、XORアクティブ桁数Sは、5以上、10以下の範囲で変動する。
(3)メモリの各記憶領域に記憶されている情報
上述のようなXORアクティブ桁数Sの特性に基づき、XORアクティブ桁数Sが第1閾値T1以上、かつ、第2閾値T2以下であるNチップXOR演算符号に対しては、同期フラグPとして0が得られるような情報がメモリ22の各記憶領域に記憶されている。そして、XORアクティブ桁数Sが第1閾値T1未満、または、第2閾値T2を超えるNチップXOR演算符号に対しては、同期フラグPとして1が得られるような情報がメモリ22の各記憶領域に記憶されている。N=15の拡散符号として(000100110101111)が用いられる例では、第1閾値T1は5であり、第2閾値T2は10である。
また、通信データが1であるときにXORアクティブ桁数Sが0となり、通信データが0であるときにXORアクティブ桁数SがNとなるという特性に基づき、XORアクティブ桁数Sが第3閾値T3以下であるNチップXOR演算符号に対しては、復号値Qとして1が得られるような情報がメモリ22の各記憶領域に記憶されている。そして、XORアクティブ桁数Sが第4閾値T4以上であるNチップXOR演算符号に対しては、復号値Qとして0が得られるような情報がメモリ22の各記憶領域に記憶されている。N=15の拡散符号として(000100110101111)が用いられる例では、第3閾値T3は7であり、第4閾値T4は8である。
メモリ22の各記憶領域に記憶されている具体的な情報につき図1に戻って説明する。メモリ22の記憶領域0000(h)〜7FFF(h)のそれぞれには、自らに割り当てられたアドレスをNチップXOR演算符号とみなした場合における、そのNチップXOR演算符号から得られるべき同期フラグPと復号値Qが予め記憶されている。同期フラグPおよび復号値Qは、これらが記憶された記憶領域のアドレスのアクティブ桁数Rに基づいて定められている。
αをある16進数として、記憶領域α(h)には、16進数αを2進数に変換したときのアクティブ桁数Rに応じて次のような同期フラグPが記憶されている。すなわち、2進数αのアクティブ桁数Rが第1閾値T1以上、かつ、第2閾値T2以下である記憶領域α(h)には、同期フラグPとして非同期を示すP=0が記憶されている。そして、2進数αのアクティブ桁数Rが第1閾値T1未満、または、第2閾値T2を超える記憶領域α(h)には、同期フラグPとして同期を示すP=1が記憶されている。
また、記憶領域α(h)には、2進数αのアクティブ桁数Rに応じて次のような復号値Qが記憶されている。すなわち、2進数αのアクティブ桁数Rが第3閾値T3以下である記憶領域α(h)には、復号値QとしてQ=1が記憶されている。2進数αのアクティブ桁数Rが第4閾値T4以上である記憶領域α(h)には、復号値QとしてQ=0が記憶されている。
(4)記憶値取得部の動作
記憶値取得部20は、1チップ周期ごとにXOR演算部18が出力するNチップXOR演算符号β(h)を取得する。記憶値取得部20は、アドレスがNチップXOR演算符号β(h)と一致する記憶領域β(h)に記憶されている同期フラグPおよび復号値Qを取得し、同期フラグPおよび復号値Qを情報処理部24に出力する。これによって、1チップ周期ごとに記憶値取得部20から情報処理部24に同期フラグPおよび復号値Qが出力される。
図2(c)および(d)には、記憶値取得部20から情報処理部24に出力される同期フラグPおよび復号値Qがそれぞれ示されている。同期フラグPは、同期タイミングである時刻t0,t1,t2,t3,・・・・・に1となり、非同期タイミングで0となる。復号値Qは、XORアクティブ桁数Sが第3閾値T3=7以下であるときに1となり、XORアクティブ桁数Sが第4閾値T4=8以上であるときに0となる。同期フラグPが0であるときの復号値Qは技術的な意味を有さない。
一般に、逆拡散処理では、スペクトラム拡散受信符号と基準符号としての拡散符号とのXORを求めることによってXOR演算符号を生成し、このXOR演算符号に含まれるアクティブ桁の値を加算合計した相関値を求める処理が実行される。本実施形態に係る超音波受信装置によれば、XOR演算部18によってNチップXOR演算符号が求められた後、アクティブ桁の値を実際に加算合計することなく同期フラグPおよび復号値Qが求められる。そのため、同期処理および逆拡散処理が迅速となる。
また、第1閾値T1を0よりeだけ大きい値とし、第2閾値T2をNよりeだけ小さい値とすることで、スペクトラム拡散受信符号にe−1以下の誤りがあったとしても、同期処理および逆拡散処理が適切に行われる。本実施形態では第1閾値T1が5、第2閾値T2が10でありe=5であるため、スペクトラム拡散受信符号に4桁までの誤りがあったとしても、同期フラグPおよび復号値Qが適切に求められる。
(5)応用実施形態
図3には応用実施形態に係る超音波受信装置が示されている。図1に示された構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。この超音波受信装置は、図1に示されている超音波受信装置における記憶値取得部20を、第1記憶値取得部26および第2記憶値取得部28に置き換えたものである。第1記憶値取得部26は、XOR演算部18が出力するNチップXOR演算符号のうち一部の符号を取得し、第2記憶値取得部28は、XOR演算部18が出力するNチップXOR演算符号のうち残りの一部の符号を取得する。メモリ30に記憶される情報は、第1記憶値取得部26および第2記憶値取得部28が実行する処理に整合させたものとなっている。第1記憶値取得部26および第2記憶値取得部28が、NチップXOR演算符号を分割して処理することで、メモリ30が備えるべき領域が削減される。
第1記憶値取得部26は、NチップXOR演算符号を構成するNチップの符号のうち、上位Mチップに相当する上位符号Xを取得する。ここで、上位Mチップとは、NチップXOR演算符号のうち、時系列で先に入力シフトレジスタ14に入力されたMチップのスペクトラム拡散受信符号に対応して求められたMチップの符号をいう。第2記憶値取得部28は、NチップXOR演算符号を構成するNチップの符号のうち、残りの下位(N−M)チップに相当する下位符号Yを取得する。
例えば、N=15,M=8であり、NチップXOR演算符号が(100110101001010)であり、左へ向かう符号ほど、入力シフトレジスタ14に先に入力された符号に基づくものである場合、上位8チップ(10011010)が上位符号Xとして第1記憶値取得部26に取得され、下位7チップ(1001010)が下位符号Yとして第2記憶値取得部28に取得される。
メモリ30は、複数の記憶領域000(h)〜97F(h)を有する。記憶領域000(h)〜97F(h)のうち、記憶領域000(h)〜0FF(h)のそれぞれには、自らに割り当てられたアドレスを2進数で表したときのアクティブ桁の個数、すなわち、アドレスを1および0による2進数で表したときにおける「1」の桁の個数が記憶されている。例えば、記憶領域001(h)には1が記憶されている。記憶領域00F(h)には4が記憶されており、記憶領域0EF(h)には7が記憶されている。記憶領域000(h)〜0FF(h)のそれぞれに記憶されているアクティブ桁の個数は、記憶領域100(h)〜記憶領域97F(h)を参照するための参照値である。
Kを0以上、8以下の値として、記憶領域(K+1)00(h)〜記憶領域(K+1)7F(h)には、16進数のアドレスの下2桁である00(h)〜7F(h)を2進数で表したときのアクティブ桁数にKを加算した、トータルアクティブ桁数Rtに応じた同期フラグPが記憶されている。すなわち、記憶領域100(h)〜記憶領域97F(h)のうちトータルアクティブ桁数Rtが第1閾値T1以上、かつ、第2閾値T2以下である記憶領域には、同期フラグPとして非同期を示すP=0が記憶されている。そして、トータルアクティブ桁数Rtが第1閾値T1未満、または、第2閾値T2を超える記憶領域には、同期フラグPとして同期を示すP=1が記憶されている。送信装置が用いている拡散符号が(000100110101111)である場合、第1閾値T1は5であり、第2閾値T2は10である。
また、記憶領域100(h)〜記憶領域97F(h)には、トータルアクティブ桁数Rtに応じて次のような復号値Qが記憶されている。すなわち、トータルアクティブ桁数Rtが第3閾値T3以下である記憶領域には、復号値QとしてQ=1が記憶されている。そして、トータルアクティブ桁数Rtが第4閾値T4以上である記憶領域α(h)には、復号値QとしてQ=0が記憶されている。送信装置が用いている拡散符号が(000100110101111)である場合、第3閾値T3は7であり、第4閾値T4は8である。
例えば、参照値K=1に対応する記憶領域201(h)は、アドレスの16進数の下2桁が01(h)であり、このアクティブ桁数は1である。トータルアクティブ桁数Rtは、16進数の下2桁のアクティブ桁数1に参照値K=1を加算した2である。トータルアクティブ桁数Rt=2は第1閾値T1=5未満であるため、記憶領域201(h)には、同期フラグPとして同期を示すP=1が記憶されている。また、トータルアクティブ桁数Rt=2は第3閾値T3=7以下であるため、記憶領域201(h)には、復号値QとしてQ=1が記憶されている。
参照値K=4に対応する記憶領域5EF(h)は、アドレスの16進数の下2桁がEF(h)であり、このアクティブ桁数は7である。トータルアクティブ桁数Rtは、16進数の下2桁のアクティブ桁数7に参照値K=4を加算した11である。トータルアクティブ桁数Rt=11は第2閾値T2=10を超えるため、記憶領域5EF(h)には、同期フラグPとして同期を示すP=1が記憶されている。また、トータルアクティブ桁数Rt=11は第4閾値T4=8以上であるため、記憶領域5EF(h)には、復号値QとしてQ=0が記憶されている。
参照値K=4に対応する記憶領域5EA(h)は、アドレスの16進数の下2桁がEA(h)であり、このアクティブ桁数は5である。トータルアクティブ桁数Rtは、16進数の下2桁のアクティブ桁数5に参照値K=4を加算した9である。トータルアクティブ桁数Rt=9は、第1閾値T1=5以上第2閾値T2=10以下であるため、記憶領域5EA(h)には、同期フラグPとして非同期を示すP=0が記憶されている。また、トータルアクティブ桁数Rt=9は第4閾値T4=8以上であるため、記憶領域5EF(h)には、復号値QとしてQ=0が記憶されている。
第1記憶値取得部26および第2記憶値取得部28の動作について説明する。第1記憶値取得部26は、XOR演算部18から上位符号Xを取得すると、記憶領域0xx(h)に記憶されている参照値K(h)を読み込み、第2記憶値取得部28に出力する。ただし、符号「xx」は、上位符号Xを16進数で表現したものである。
第2記憶値取得部28は、XOR演算部18から下位符号Yを取得すると、記憶領域(K+1)yy(h)に記憶されている同期フラグPおよび復号値Qを情報処理部24に出力する。ただし、符号「K+1」は、第1記憶値取得部26によって取得された参照値Kに1を加算した値を16進数で表現したものである。符号「yy」は、下位符号Yを16進数で表現したものである。
このような構成によれば、図1に示された超音波受信装置と同様の原理に基づき同期処理および逆拡散処理が迅速となる。また、スペクトラム拡散受信符号に所定数以下の誤りがあったとしても、同期処理および逆拡散処理が適切に行われる。
さらに、NチップXOR演算符号が上位符号Xと下位符号Yとに分割され、上位符号Xおよび下位符号Yのそれぞれによってアドレスが指定されるため、メモリ30が備えるべき記憶領域が少なくなる。
図1に示された実施形態における符号抽出部12、入力シフトレジスタ14、基準符号生成部16、XOR演算部18、記憶値取得部20、メモリ22および情報処理部24によって構成される復号装置は、超音波受信装置の他、電波を受信する無線受信装置や有線通信用の受信装置に用いられてもよい。この場合、超音波受信部10の代わりに、電波信号を受信する無線受信部、あるいは、通信線から光信号または電気信号を受信する有線受信部が用いられる。また、この復号装置における記憶値取得部20を、図4に示されている第1記憶値取得部26および第2記憶値取得値28に置き換え、メモリ22をメモリ30に置き換えたものについても同様である。
(6)第1変形例
図4には、図1に示されている超音波受信装置の変形例が示されている。この超音波受信装置は、超音波受信部10、符号抽出部12、XOR演算部15、基準符号生成部17、符号バッファ34、記憶値取得部21、メモリ22およびタイミング制御部32を備えている。図1に示されている構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
超音波受信部10は、送信装置から送信された超音波信号を受信し、その超音波信号を電気信号である受信信号に変換して符号抽出部12に出力する。符号抽出部12は、復号対象符号としてのスペクトラム拡散受信符号を受信信号から1チップごとに抽出し、XOR演算部15に1チップごとに順次出力する。
基準符号生成部17はNチップからなる基準符号を1チップごとに順次、XOR演算部15に出力する。XOR演算部15は、スペクトラム拡散受信符号が符号抽出部12から1チップ出力され、基準符号が基準符号生成部17から1チップ出力されるごとに、スペクトラム拡散受信符号と基準符号との排他的論理和を求める。そして、演算結果であるXOR演算符号を1チップごとに順次、符号バッファ34に出力する。
符号バッファ34は、最後にXOR演算部15から出力された1チップの符号を含んで過去に遡ってNチップの符号を時系列順に記憶する。符号バッファ34は、XOR演算部15から新たに1チップのXOR演算符号が出力されるときは、最も先に記憶された1チップのXOR演算符号を削除し、新たな1チップのXOR演算符号を記憶する。符号バッファ34に記憶されているNチップXOR演算符号は、Nチップ周期ごとに記憶値取得部21に読み込まれる。すなわち、新たなNチップXOR演算符号が符号バッファに記憶されるごとに、そのNチップXOR演算符号が記憶値取得部21に読み込まれる。
記憶値取得部21は、Nチップ周期ごとに、NチップXOR演算符号と同一の符号がアドレスとして割り当てられた記憶領域から、同期フラグPおよび復号値Qを読み込む。
同期フラグPは1または0の値を有し、基準符号生成部17が基準符号を出力するタイミングと、符号抽出部12からスペクトラム拡散受信符号が出力されるタイミングとが同期しているか否かを示す同期情報である。同期フラグPが0であることは、基準符号のタイミングがスペクトラム拡散受信符号のタイミングに同期していないことを意味する。一方、同期フラグPが1であることは、基準符号のタイミングがスペクトラム拡散受信符号のタイミングに同期していることを意味する。
記憶値取得部21は、同期フラグPをタイミング制御部32に出力すると共に、復号値Qを出力する。タイミング制御部32は、同期フラグPに基づいて基準符号生成部17を制御することで、基準符号生成部17が基準符号を出力するタイミングを制御し、基準符号のタイミングとスペクトラム拡散受信符号のタイミングとを同期させる。すなわち、タイミング制御部32は、同期フラグPが0であるときは基準符号生成部17が次の15チップ周期で基準符号を出力するタイミングを遅らせる。一方、同期フラグPが1であるときは、タイミング制御部32は、基準符号生成部17が基準符号を出力するタイミングを次の15チップ周期においても維持する。同期フラグPが1であるときには、通信データが復号された値として、復号値Qが記憶値取得部21から出力される。
このような構成によれば、図1に示された超音波受信装置と同様の原理に基づき同期処理および逆拡散処理が迅速となる。また、スペクトラム拡散受信符号に所定数以下の誤りがあったとしても、同期処理および逆拡散処理が適切に行われる。
(7)第2変形例
図5には、図3に示されている超音波受信装置の変形例が示されている。図3および図4に示された構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。この超音波受信装置は、図3に示されている超音波受信装置における第1記憶値取得部26および第2記憶値取得部28を、それぞれ、第1記憶値取得部27および第2記憶値取得部29に置き換えたものである。第1記憶値取得部27は、符号バッファ34に記憶されているNチップXOR演算符号のうち一部の符号を読み込み、第2記憶値取得部29は、符号バッファ34に記憶されているNチップXOR演算符号のうち残りの一部の符号を読み込む。
第1記憶値取得部27および第2記憶値取得部29は、Nチップ周期ごとに次のような処理を実行する。すなわち、第1記憶値取得部27は、NチップXOR演算符号を構成するNチップの符号のうち、時系列で先に符号バッファ34に記憶された上位Mチップに相当する上位符号Xを読み込む。第2記憶値取得部29は、NチップXOR演算符号を構成するNチップの符号のうち、残りの下位(N−M)チップに相当する下位符号Yを読み込む。
例えば、N=15,M=8であり、符号バッファ34に記憶されている符号が(100110101001010)であり、このNチップの符号が左から順に符号バッファ34に記憶された場合、上位8チップ(10011010)が上位符号Xとして第1記憶値取得部27に読み込まれ、下位7チップ(1001010)が下位符号Yとして第2記憶値取得部29に読み込まれる。
第1記憶値取得部27および第2記憶値取得部29がNチップ周期ごとに実行する動作について説明する。第1記憶値取得部27は、符号バッファ34から上位符号Xを読み込むと、記憶領域0xx(h)に記憶されている参照値K(h)を読み込み、第2記憶値取得部29に出力する。ただし、符号「xx」は、上位符号Xを16進数で表現したものである。
第2記憶値取得部29は下位符号Yを読み込むと、記憶領域(K+1)yy(h)に記憶されている同期フラグPをタイミング制御部32に出力する。ただし、符号「K+1」は、第1記憶値取得部27によって取得された参照値Kに1を加算した値を16進数で表現したものである。符号「yy」は、下位符号Yを16進数で表現したものである。タイミング制御部32は、同期フラグPに応じて基準符号生成部17が基準符号を出力するタイミングを調整する。
また、第2記憶値取得部29は下位符号Yを読み込むと、記憶領域(K+1)yy(h)に記憶されている復号値Qを出力する。
このような構成によれば、図3に示された超音波受信装置と同様の原理に基づき同期処理および逆拡散処理が迅速となる。また、スペクトラム拡散受信符号に所定数以下の誤りがあったとしても、同期処理および逆拡散処理が適切に行われる。
さらに、NチップXOR演算符号が上位符号Xと下位符号Yとに分割され、上位符号Xおよび下位符号Yのそれぞれによってアドレスが指定されるため、メモリ30が備えるべき記憶領域が少なくなる。
(8)超音波タグ監視システム
図6には、上記の超音波受信装置を応用した超音波タグ監視システムが示されている。超音波タグ監視システムは、タグ監視装置36、超音波送信装置38−1〜38−3、タグ42、および無線装置44を備えている。超音波送信装置38−1〜38−3は、それぞれ、タグ検出エリア40−1〜40−3に設置されている。タグ検出エリア40−1〜40−3のそれぞれは、超音波が透過し難い壁、あるいは超音波が透過しない壁で囲まれており、タグ検出エリア40−1〜40−3の相互間での超音波の伝搬が妨げられている。一方、各タグ検出エリアを囲む壁は電磁波が透過する。
超音波送信装置38−1〜38−3は、タグ監視装置36の指令に従い、それぞれ、タグ検出エリア40−1〜40−3内に超音波信号を送信する。超音波送信装置38−1〜38−3が送信する超音波信号はスペクトラム拡散信号であり、タグ監視装置36から与えられた互いに異なるID(Identification)を含んでいる。
タグ42は、上述の各実施形態に係る超音波受信装置を備えている。タグ42は、その所持者の居場所に応じて、タグ検出エリア40−1〜40−3のいずれかに位置する。タグ42が、タグ検出エリア40−j(jは1〜3のいずれかの整数である。)に位置するときは、タグ42は、超音波送信装置38−jから送信された超音波信号を受信し、その超音波信号からIDを取得する。
タグ42は、タグ42が急激に移動したこと、鉛直方向に対して傾いたこと、所定時間以上に亘って移動しなかったこと等を検出するセンサを備えている。このようなセンサとして、例えば、加速度センサがある。これによってタグ42は、その所持者が転倒したり、急病によって動けなくなったりした等の異常事態を検出する。タグ42は、異常事態が検出されると、異常情報を無線装置44に送信する。また、タグ42は、所持者によって操作されるスイッチを有していてもよい。この場合、タグ42は、スイッチが操作されたときに異常情報を無線装置44に送信する。タグ42は、異常情報を送信する際には、そのときに受信していた超音波信号から取得したIDを異常情報に含ませる。
無線装置44は、異常情報をタグ監視装置36に送信する。異常情報の送信は、有線通信によるものであってもよいし、無線通信によるものであってもよい。タグ監視装置36は、異常情報に含まれるIDに基づいて、タグ検出エリア40−1〜40−3のうち、タグ42が位置する検出エリアを特定する。タグ監視装置36は、異常情報に含まれていたIDによって特定されたタグ検出エリアを表示する等によって、タグ42の所持者に異常事態が発生したことや、タグ42の所持者が居るタグ検出エリアを示す情報を監視システムのユーザに報知する。
この超音波監視システムでは、スペクトラム拡散信号としての超音波信号が各超音波送信装置38−1〜38−3から送信される。タグ42は、逆拡散処理によってNチップの情報から1ビットの情報を得るため、一定の周波数帯域内での信号対雑音比が向上する。したがって、所持者が衣服内にタグ42を所持する等、微弱な超音波信号がタグ42で受信される場合であっても、タグ42は、超音波信号から確実にIDを取得する。
また、タグ検出エリア40−1〜40−3のそれぞれは、超音波を透過し難い壁、あるいは超音波が透過しない壁で囲まれており、タグ検出エリア40−1〜40−3の相互間での超音波の伝搬は妨げられている。これによって、自らが位置するタグ検出エリア外から送信された超音波信号を、タグ42が受信することが避けられる。そのため、タグ監視システムは、タグ42が位置する検出エリアを確実に特定することができる。
図7には、タグ監視装置36を用いない場合の超音波タグ監視システムが示されている。超音波送信装置38−1〜38−3は、各自のIDを予め記憶している。超音波送信装置38−1〜38−3は、それぞれ、タグ検出エリア40−1〜40−3内にそれぞれのIDを含む超音波信号を送信する。タグ42が、タグ検出エリア40−jに位置するときは、タグ42は、超音波送信装置38−jから送信された超音波信号を受信し、その超音波信号からIDを取得する。
タグ42は、所持者の異常事態が検出されると、異常情報を無線装置44に送信する。無線装置44は、異常情報に含まれるIDに基づいて、タグ検出エリア40−1〜40−3のうち、タグ42が位置する検出エリアを特定する。無線装置44は、異常情報に含まれていたIDによって特定されたタグ検出エリアを表示する等によって、タグ42の所持者に異常事態が発生したことや、タグ42の所持者が居るタグ検出エリアを示す情報を無線装置44のユーザに報知する。
10 超音波受信部、12 符号抽出部、15,18 XOR演算部、16 基準符号生成部、20,21 記憶値取得部、22,30 メモリ、26 第1記憶値取得部、28 第2記憶値取得部、32 タイミング制御部、34 符号バッファ、36 タグ監視装置、38−1〜38−3 超音波送信装置、40−1〜40−3 タグ検出エリア、42 タグ、44 無線装置。

Claims (7)

  1. スペクトラム拡散信号から復号対象符号を抽出する符号抽出部と、
    前記復号対象符号と基準符号との論理演算を実行し、論理演算符号を求める演算部と、
    複数の記憶領域を有するメモリと、
    前記複数の記憶領域のうち、前記論理演算符号によって指定されるアドレスを有する記憶領域に記憶された復号値を取得する記憶値取得部と、を備え、
    前記複数の記憶領域のそれぞれに、各記憶領域のアドレスを表す符号に応じた前記復号値が記憶されていることを特徴とする復号装置。
  2. スペクトラム拡散信号から復号対象符号を抽出する符号抽出部と、
    前記復号対象符号と基準符号との論理演算を実行し、論理演算符号を求める演算部と、
    複数の記憶領域を有するメモリと、
    前記複数の記憶領域のうち、前記論理演算符号によって指定されるアドレスを有する記憶領域に記憶された同期情報であって、前記復号対象符号と前記基準符号とが前記演算部に与えられるタイミングに関する同期情報を取得する記憶値取得部と、を備え、
    前記複数の記憶領域のそれぞれに、各記憶領域のアドレスを表す符号に応じた前記同期情報が記憶されていることを特徴とする復号装置。
  3. スペクトラム拡散信号から復号対象符号を抽出する符号抽出部と、
    前記復号対象符号と基準符号との論理演算を実行し、論理演算符号を求める演算部と、
    複数の記憶領域を有するメモリと、
    前記複数の記憶領域のうち、前記論理演算符号の一部によって指定されるアドレスを有する第1記憶領域に記憶された参照値を取得する第1記憶値取得部と、
    前記複数の記憶領域のうち、前記論理演算符号の残りの一部と前記参照値とによって指定されるアドレスを有する第2記憶領域に記憶された復号値を取得する第2記憶値取得部と、を備え、
    前記第1記憶領域に、前記第1記憶領域のアドレスを表す符号に応じた前記参照値が記憶されており、
    前記第2記憶領域に、前記参照値と、前記第2記憶領域のアドレスを表す符号と、に応じた前記復号値が記憶されていることを特徴とする復号装置。
  4. スペクトラム拡散信号から復号対象符号を抽出する符号抽出部と、
    前記復号対象符号と基準符号との論理演算を実行し、論理演算符号を求める演算部と、
    複数の記憶領域を有するメモリと、
    前記複数の記憶領域のうち、前記論理演算符号の一部によって指定されるアドレスを有する第1記憶領域に記憶された参照値を取得する第1記憶値取得部と、
    前記複数の記憶領域のうち、前記論理演算符号の残りの一部と前記参照値とによって指定されるアドレスを有する第2記憶領域に記憶された同期情報であって、前記復号対象符号と前記基準符号とが前記演算部に与えられるタイミングに関する同期情報を取得する第2記憶値取得部と、を備え、
    前記第1記憶領域に、前記第1記憶領域のアドレスを表す符号のアクティブ桁の個数に応じた前記参照値が記憶されており、
    前記第2記憶領域に、前記参照値と、前記第2記憶領域のアドレスを表す符号と、に応じた前記同期情報が記憶されていることを特徴とする復号装置。
  5. 請求項2または請求項4に記載の復号装置において、
    前記同期情報に基づいて、前記復号対象符号と前記基準符号とが論理演算される互いのタイミングを制御するタイミング制御部、を備えることを特徴とする復号装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の復号装置において、
    前記復号対象符号および前記基準符号は、2進数で表される符号であり、
    前記演算部は、
    前記復号対象符号と前記基準符号との排他的論理和を求めることを特徴とする復号装置。
  7. 超音波を受信する受信部と、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の復号装置と、を備え、
    前記受信部は、受信された超音波に基づき前記スペクトラム拡散信号を前記符号抽出部に出力することを特徴とする超音波受信装置。
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