JP2019011726A - エアクリーナ - Google Patents

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浩司 夏目
Koji Natsume
浩司 夏目
文雄 小倉
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文雄 小倉
崇彰 稲森
Takaaki Inamori
崇彰 稲森
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Abstract

【課題】エアの流量分布のばらつきを抑制すること。【解決手段】エアクリーナ100の筐体1には、複数のひだ部を備えた筒状のフィルタエレメント7が収容され、筐体1には、エアを吸入する吸入口2と、フィルタエレメント7を通過したエアが排出される排出口4とが設けられている。フィルタエレメント7の内周部分には、複数の貫通孔18a〜18fを備えたパンチングメタル9が設けられている。パンチングメタル9は、フィルタエレメント7を通過して複数の貫通孔18a〜18fのそれぞれから流路11に流入したエアを、流路11の下流側へ誘導する突起部19a〜19fを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、車両の内燃機関に供給されるエアを清浄するエアクリーナに関する。
従来、車両の内燃機関の吸気系統に備えられる装置として、車外から取り込まれたエアに含まれる微細な異物(例えば、ごみや埃等)を、フィルタエレメント(例えば、濾紙)によって除去するエアクリーナが知られている。
このようなエアクリーナには、複数のひだ部が設けられた、筒状のフィルタエレメントを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−207540号公報
ところで、車外から取り込まれたエアの流量は、例えばMAF(Mass Air Flow)センサ等で計測される。
このMAFセンサをフィルタエレメントの下流側近傍に設けた場合、エアの流量分布のばらつきの影響により、MAFセンサの計測結果のばらつくおそれがある。特に、エアの流路の断面の一部分におけるエアフローを測定する熱線式(ホットワイヤー)等のエアフローセンサでは、エアの流路の断面における流量分布の変化により計測結果のばらつきが大きくなる。
本発明の目的は、エアの流量分布のばらつきを抑制することができるエアクリーナを提供することである。
本発明のエアクリーナは、複数のひだ部を備えた筒状のフィルタエレメントが筐体内に収容され、前記筐体に、エアを吸入する吸入口と、前記フィルタエレメントを通過したエアが排出される排出口とが設けられ、前記フィルタエレメントの内周部分が、前記フィルタエレメントを通過したエアの流路として機能するエアクリーナであって、前記フィルタエレメントの内周部分に設けられ、複数の貫通孔を備えた部材を有し、前記部材は、前記フィルタエレメントを通過して前記複数の貫通孔のそれぞれから前記流路に流入したエアを、前記流路の下流側へ誘導するエア誘導部を備える。
本発明によれば、エアの流量分布のばらつきを抑制することができる。
本発明の実施の形態に係るエアクリーナの全体構成を示す模式図 本発明の実施の形態に係るエアクリーナの断面を示す模式図 本発明の実施の形態に係るエアクリーナのフィルタエレメントの内周部分の流路の側断面を部分的に示す模式図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、本発明の実施の形態に係るエアクリーナ100の構成について、図1、図2を用いて説明する。
図1は、エアクリーナ100の全体構成を示す模式図である。図2は、エアクリーナ100の筐体1およびフィルタエレメント7の軸方向の断面を示す模式図である。図2に示す各矢印は、エアの流れの一部を示している。
エアクリーナ100は、車両の内燃機関の吸気系統に備えられる。図1に示すように、エアクリーナ100は、円筒形の筐体1を有する。
筐体1の外周面には、エアを筐体1の内部へ吸入するための吸入口2が設けられている。吸入口2には、図2に示すように、車両の外部から取り込まれたエアが流れる吸気管(図示略)が接続されている。
また、筐体1の両端面のうちの一方の端面には、図1に示すように、筐体1の内部からエアを排出するための排出口4が設けられている。排出口4には、円筒形のアウトレットパイプ5が接続されている。
アウトレットパイプ5の内部には、排出口4からのエアの流量を計測するMAFセンサ6が設けられている。なお、MAFセンサ6の設置位置は、図1に示す位置に限定されない。MAFセンサ6は、例えば、熱線式(ホットワイヤー)エアフローセンサである。
図示は省略するが、アウトレットパイプ5の一端(排出口4と接続された端部とは反対の端部)には、車両の内燃機関へ通じるダクトが接続される。
筐体1の内部には、発泡ウレタン3を介して筒状のフィルタエレメント7が収容される。
フィルタエレメント7は、例えば、平板状の濾材(例えば、濾紙)を蛇腹状に曲折することで複数のひだ部(折山部ともいう。図示略)を形成し、その後、濾材を筒状に丸めて作成されたものである。
図2に示すように、フィルタエレメント7の外周部分には円筒形のパンチングメタル8が設けられ、フィルタエレメント7の内周部分には円筒形のパンチングメタル9(部材の一例)が設けられる。例えば、パンチングメタル8は、フィルタエレメント7の外周に沿って設けられ、パンチングメタル9は、フィルタエレメント7の内周に沿って設けられている。なお、図1では、パンチングメタル8、9の図示を省略している。
パンチングメタル8、9には、エアが通過するための複数の貫通孔(図1、図2では図示略。図3参照)が形成されている。
なお、本実施の形態では、フィルタエレメント7の外周部分および内周部分の両方にパンチングメタルを用いる場合を例に挙げて説明するが、これに限定されない。例えば、フィルタエレメント7の外周部分はエキスパンドメタルを用いてもよい。また、エキスパンドメタルやパンチングメタル以外の、複数の貫通孔が形成された部材を用いてもよい。
図2に示すように、パンチングメタル8と筐体1の内壁との間には、吸入口2から流入したエアが流れる流路10が形成されている。また、パンチングメタル9の内周には、フィルタエレメント7を通過したエアが流れる流路11が形成されている。図2の各矢印が示すように、エアは、流路11内を図中の右側から図中の左側へ流れる。
また、図2では図示を省略しているが、パンチングメタル9には、各貫通孔に対応して複数の突起部(エア誘導部の一例)が設けられている。突起部の詳細については、図3を用いて後述する。
以上、本発明の実施の形態に係るエアクリーナ100の構成について、説明した。
次に、図3を用いて、パンチングメタル9の貫通孔毎に設けられる突起部の一例について説明する。
図3は、図1、図2に示したフィルタエレメント7の内周部分の流路11の側断面(流路11の長手方向の断面)を部分的に示す模式図である。図3に示す各矢印は、エアの流れの一部を示している。なお、図3において、パンチングメタル8の図示は省略している。
図3に示すように、パンチングメタル9には、そのパンチングメタル9に形成された貫通孔18a〜18fのそれぞれに対応して、突起部19a〜19fが設けられている。突起部19a〜19fは、それぞれ、パンチングメタル9の内壁面9aから、流路11の中心へ向かって、かつ、流路11の下流側に向かって突出している。以下、このように突出した部分を「突出部分」という。
図3に示すように、突起部19a、19bの突出部分の長さは、突起部19c、19dの突出部分の長さよりも短い。また、図3に示すように、突起部19c、19dの突出部分の長さは、突起部19e、19fの突出部分の長さよりも短い。このように、突起部19a〜19fは、流路11の上流側へいくほど長さが長くなるように(換言すれば、流路11の下流側へいくほど長さが短くなるように)設けられている。
なお、突起部19a〜19fの突出部分の長さは、全て同じであってもよい。また、突起部19a〜19fは、流路11の上流側から下流側まで満遍なく形成されてもよいし、流路11の下流側(例えば、排出口4付近)のみに形成されてもよい。
また、突起部19a〜19fは、パンチングメタル9と一体的に形成されてもよいし、パンチングメタル9に着脱可能な、パンチングメタル9とは別体の部材であってもよい。
また、突起部19a〜19fの形状および設置位置は、図3に限定されない。
以上、各突起部について説明した。
次に、図1〜図3を用いて、エアクリーナ100におけるエアの流れについて説明する。上述したとおり、図2、図3の各矢印は、エアの流れの一部を示している。
吸気管を流れるエア(車外から取り込まれた未清浄のエア)は、吸入口2から筐体1内へ流入する。
吸入口2から流入したエアは、パンチングメタル8の各貫通孔を介して、フィルタエレメント7に流入する。
フィルタエレメント7へ流入したエアは、パンチングメタル9の各貫通孔(例えば、図3に示す貫通孔18a〜18f)を介して、流路11へ流入する。流路11へ流入するエアは、フィルタエレメント7の通過によってエア中の異物が除去されたエアである。
各貫通孔から流路11へ流入したエアは、各突起部(例えば、図3に示す突起部19a〜19f)によって、流路11の下流側(排出口4側)へ誘導される。
そして、流路11内において、エアは、図1、図2に示した排出口4へ向かって流れる。その後、エアは、排出口4からアウトレットパイプ5内へ流入する。アウトレットパイプ5へ流入したエアの流量は、MAFセンサ6によって計測される。MAFセンサ6は、随時、計測結果をECU(図示略)へ送信する。
そして、アウトレットパイプ5から出たエアは、図示しないダクトを介して、内燃機関へ供給される。
以上、エアクリーナ100におけるエアの流れについて説明した。
次に、本実施の形態のエアクリーナ100の作用効果について、説明する。
仮に図3において突起部19a〜19fが設けられていない場合、パンチングメタル9の各貫通穴を通過したエアは、図2に示すようにパンチングメタル9の内周に対して直角方向の流れ(図2の上側から下側への流れ)となるため、流路11内のエアの流れ(図2、図3の右側から左側への流れ)に対して衝突し、乱れを発生させる。このエアの乱れにより、下流側にあるMAFセンサ6の感知部の流れも乱れて測定結果のばらつきが大きくなる。
そこで、本実施の形態では、突起部19a〜19fを設けるようにした。図3に示すように、突起部19a〜19fの先端部分は、それぞれ、流路11の下流側を向いている。これにより、図3の各矢印に示すように、フィルタエレメント7を通過して各貫通孔18a〜18fから流路11内へ流入したエアは、流路11の下流側に誘導される。
よって、パンチングメタル9の各貫通穴を通過したときのエアの流れ(図2の上側から下側への流れ)は、流路11内のエアの流れ(図2、図3の右側から左側への流れ)の衝突を防止でき、エアの流れの乱れを防ぐことができる。流路11内においてエアの流れの乱れを防止することで、エアの流量分布のばらつきを低減できる。よって、エアの流量をMAFセンサ6で計測した場合、エアクリーナ個体間の測定結果のばらつきを小さくできる。
また、図3に示すように、突起部19a〜19fは、流路11の上流側へいくほど突出部分の長さが長くなるように設けられている。
よって、上流側の突起部により下流側へ誘導されたエアの流れが、下流側の突起部によって妨げられにくくでき、流路11におけるスムーズな流れを実現できる。
以上、本実施の形態のエアクリーナ100の作用効果について、説明した。
本発明の実施の形態について詳述してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
<本開示のまとめ>
本発明のエアクリーナは、複数のひだ部を備えた筒状のフィルタエレメントが筐体内に収容され、前記筐体に、エアを吸入する吸入口と、前記フィルタエレメントを通過したエアが排出される排出口とが設けられ、前記フィルタエレメントの内周部分が、前記フィルタエレメントを通過したエアの流路として機能するエアクリーナであって、前記フィルタエレメントの内周部分に設けられ、複数の貫通孔を備えた部材を有し、前記部材は、前記フィルタエレメントを通過して前記複数の貫通孔のそれぞれから前記流路に流入したエアを、前記流路の下流側へ誘導するエア誘導部を備える。
なお、上記エアクリーナにおいて、前記エア誘導部は、前記複数の貫通孔毎に設けられた複数の突起部であり、前記突起部は、前記部材の内壁から、前記流路の中心に向かって、かつ、前記流路の下流側に向かって突出してもよい。
また、上記エアクリーナにおいて、前記突起部の突出部分の長さは、前記流路の上流側ほど長くてもよい。
また、上記エアクリーナにおいて、前記エア誘導部は、前記部材と一体的に形成されていてもよい。
また、上記エアクリーナにおいて、前記排出口に接続されたアウトレットパイプをさらに有し、前記アウトレットパイプには、前記排出口から排出されるエアの流量を計測するセンサが備えられてもよい。
本発明は、エアを清浄するエアクリーナに適用できる。
1 筐体
2 吸入口
3 発泡ウレタン
4 排出口
5 アウトレットパイプ
6 MAFセンサ
7 フィルタエレメント
8、9 パンチングメタル
10、11 流路
18a、18b、18c、18d、18e、18f 貫通孔
19a、19b、19c、19d、19e、19f 突起部
100 エアクリーナ

Claims (5)

  1. 複数のひだ部を備えた筒状のフィルタエレメントが筐体内に収容され、前記筐体に、エアを吸入する吸入口と、前記フィルタエレメントを通過したエアが排出される排出口とが設けられ、前記フィルタエレメントの内周部分が、前記フィルタエレメントを通過したエアの流路として機能するエアクリーナであって、
    前記フィルタエレメントの内周部分に設けられ、複数の貫通孔を備えた部材を有し、
    前記部材は、
    前記フィルタエレメントを通過して前記複数の貫通孔のそれぞれから前記流路に流入したエアを、前記流路の下流側へ誘導するエア誘導部を備える、
    エアクリーナ。
  2. 前記エア誘導部は、
    前記複数の貫通孔毎に設けられた複数の突起部であり、
    前記突起部は、
    前記部材の内壁から、前記流路の中心に向かって、かつ、前記流路の下流側に向かって突出している、
    請求項1に記載のエアクリーナ。
  3. 前記突起部の突出部分の長さは、前記流路の上流側ほど長い、
    請求項2に記載のエアクリーナ。
  4. 前記エア誘導部は、
    前記部材と一体的に形成されている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のエアクリーナ。
  5. 前記排出口に接続されたアウトレットパイプをさらに有し、
    前記アウトレットパイプには、前記排出口から排出されるエアの流量を計測するセンサが備えられる、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のエアクリーナ。
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