JP2019011019A - 車両の表示制御装置 - Google Patents

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聡之 清水
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Abstract

【課題】運転者に駆動力調節装置の過熱状態を回避する行動を促すことができる車両の表示制御装置を提供する。
【解決手段】車両10の表示制御装置42は、模擬車両図66上に、一対の駆動力調節装置28の作動状態をそれぞれ表示制御し、且つ車内ディスプレイ64の駆動力表示部68に一対の後輪16の駆動力をそれぞれ表示制御する表示制御部60を含んでいる。また、表示制御部60は、模擬車両図66上に駆動力調節装置28の過熱状態を表示制御し、且つ後輪16の駆動力の出力上限値Fmを駆動力表示部68に表示制御する。これにより、駆動力調節装置28の温度が上昇して過熱状態となった場合に、駆動力調節装置28の過熱状態を認識することができ、後輪16にどの程度の駆動力を出力できるかを認識することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の表示制御装置に関し、特に、駆動輪の駆動力を調節する駆動力調節装置の過熱状態および駆動輪の駆動力の上限値を表示制御する、車両の表示制御装置に関するものである。
(a)車内ディスプレイと、(b)駆動力源から駆動力がそれぞれ伝達される左右一対の駆動輪と、(c)前記駆動輪に伝達される駆動力をそれぞれ調節する駆動力調節装置と、を備えた車両が知られている。たとえば、特許文献1に記載の車両がそれである。
上記特許文献1に記載の車両には、左右一対の駆動輪の駆動力をそれぞれ異なる大きさに調節可能な一対の駆動力調節装置が備えられているとともに、一対の駆動力調節装置の作動状態および一対の駆動輪の駆動力を表示制御する表示制御装置が備えられている。これにより、運転者は、一対の駆動力調節装置の作動状態および一対の駆動輪の駆動力を随時認識することができるので、たとえば車両の走行状態に応じて最適な運転を行うことができる。
他方、上記車両の表示制御装置は、たとえば駆動力調節装置の温度が上昇して過熱状態となり、駆動力調節装置が過熱による異常状態すなわち過熱によって不具合や故障が生じる状態になった場合に、過熱による異常状態となった旨を車内ディスプレイに表示制御することが考えられている。これにより、運転者は、駆動力調節装置に異常が発生したことを速やかに把握することができる。
特開2015−058847号公報
ところで、上記車両では、駆動力調節装置の過熱状態に応じて駆動力調節装置から駆動輪に出力される駆動力は制限され、駆動力調節装置が過熱状態に至った場合には駆動力調節装置の作動は停止させられる。したがって、上記車両の表示制御装置では、駆動力調節装置が過熱状態に至った場合にその旨を表示する表示制御が行われるとともに、駆動力調節装置の作動が突然に停止させられる状況となるため、運転者が駆動力調節装置の過熱状態を回避する行動に移ることは困難であった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、運転者に駆動力調節装置の過熱状態を回避する行動を促すことのできる車両の表示制御装置を提供することにある。
本発明の要旨とするところは、(a)車内ディスプレイと、(b)駆動力源から駆動力がそれぞれ伝達される左右一対の駆動輪と、(c)前記一対の駆動輪に伝達される駆動力をそれぞれ調節する駆動力調節装置と、を備え、(d)前記駆動力調節装置の過熱状態に応じて前記一対の駆動輪に出力する駆動力をそれぞれ制限可能な車両の、表示制御装置であって、(e)前記車内ディスプレイの模擬車両図上に前記一対の駆動力調節装置の作動状態をそれぞれ表示制御し、且つ前記車内ディスプレイの駆動力表示部に前記一対の駆動輪の駆動力をそれぞれ表示制御する表示制御部を含み、(f)前記表示制御部は、前記車内ディスプレイの模擬車両図上に前記駆動力調節装置の過熱状態を表示制御し、且つ前記駆動輪の駆動力範囲の上限値を前記車内ディスプレイの前記駆動力表示部に表示制御することにある。
本発明によれば、車両の表示制御装置は、前記車内ディスプレイの模擬車両図上に、前記一対の駆動輪の駆動力をそれぞれ調節する前記一対の駆動力調節装置の作動状態をそれぞれ表示制御し、且つ前記車内ディスプレイの前記駆動力表示部に前記一対の駆動輪の駆動力をそれぞれ表示制御する前記表示制御部を含んでいる。また、前記表示制御部は、前記車内ディスプレイの模擬車両図上に前記駆動力調節装置の過熱状態を表示制御し、且つ前記駆動輪の駆動力範囲の上限値を前記車内ディスプレイの前記駆動力表示部に表示制御する。これにより、運転者は、前記駆動力調節装置の温度が上昇して過熱状態となった場合に、前記駆動力調節装置の過熱状態を認識することができ、前記駆動力調節装置が過熱による異常状態になるような高負荷を必要とする走行を控えるなどの回避行動をとる場合に、前記一対の駆動輪にどの程度の駆動力を出力できるかを認識することができる。そのため、運転者に駆動力調節装置の過熱状態を回避する行動を促すことができる。
本発明の一実施例の電子制御装置が適用された車両の概略構成を説明する骨子図である。 図1の車両の電子制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロックである。 図2の模擬車両図の一表示態様である。 図2の模擬車両図の他の表示態様である。 図2の模擬車両図のさらに他の表示態様である。 図2の模擬車両図のさらに他の表示態様である。 図2の模擬車両図のさらに他の表示態様である。 図2の表示制御装置の制御作動の要部、すなわち車両の作動状態を車内ディスプレイおよび模擬車両図に表示する制御作動を説明するフローチャートである。 本発明の他の実施例である車両の骨子図である。 本発明のさらに他の実施例である車両の骨子図である。
本発明の一実施形態では、車両の表示制御装置は、前記駆動力調節装置の過熱状態に基づいて前記駆動輪の駆動力の上限値を算出する駆動力上限値算出部を含んでいる。これにより、前記駆動力調節装置の温度が駆動力調節装置の許容作動温度範囲の上限値を超えて上昇するのを抑える駆動力の出力可能域の上限値すなわち前記駆動力調節装置が前記駆動輪に出力する駆動力範囲の出力上限値を算出することができる。
また、本発明の一実施形態では、車両の表示制御装置は、前記駆動力調節装置の温度を検知する温度決定部を含んでいる。これにより、前記駆動力調節装置の温度を検出する温度センサからの検出信号に基づいて前記温度決定部によって前記駆動力調節装置の温度が決定されるので、正確に前記駆動力調節装置の過熱状態を表示することができる。
また、本発明の一実施形態では、車両の表示制御装置は、前記駆動力調節装置の過熱状態を推定する温度決定部を含んでいる。これにより、予め求められた実験式などによって前記駆動力調節装置を構成する湿式多板クラッチの温度が前記温度決定部で推定されて求められることにより、前記駆動力調節装置の温度が決定されるので、たとえば温度センサによる検出信号を検知しない場合であっても前記駆動力調節装置の過熱状態を推定することによって決定することができる。
以下、本発明の一実施例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本実施例が適用された車両10の概略構成を説明する骨子図である。車両10は4輪駆動車両であって、図1に示すようにエンジン12を駆動力源としている。車両10は、エンジン12の動力(駆動力)を前輪14L,14R(特に区別しない場合には、前輪14という)に伝達する第1動力伝達経路と、エンジン12の動力を後輪16L,16R(特に区別しない場合には、後輪16という)に伝達する第2動力伝達経路を備えている。エンジン12は、ガソリンエンジンあるいはディーゼルエンジンなどの内燃機関であって、駆動力を発生する駆動力源である。前輪14は、2輪駆動走行状態(2WD走行状態)及び4輪駆動走行状態(4WD走行状態)のときに共に、前記第1動力伝達経路を介してエンジン12から動力が伝達される駆動輪となる主駆動輪である。後輪16は、2WD走行状態のときに従動輪となり且つ4WD走行状態のときに前記第2動力伝達経路を介してエンジン12から動力が伝達される駆動輪となる副駆動輪である。したがって、車両10は、FFベースの前後輪駆動車両(4輪駆動車両)である。
前記第1動力伝達経路は、変速機18、フロントデフ20、左右の前輪車軸22L,22R(以下、特に区別しない場合には前輪車軸22という)などを備えている。前記第2動力伝達経路は、エンジン12の動力を後輪16に分配する前後輪動力分配装置であるトランスファ24、トランスファ24にて分配されたエンジン12の動力を後輪16へ伝達する駆動力伝達軸であるプロペラシャフト26、プロペラシャフト26から入力された駆動力を左右の後輪16に配分する左右駆動力配分機構30、左右の後輪車軸32L,32R(以下、特に区別しない場合には後輪車軸32という)などを備えている。車両10は、エンジン12により発生させられた駆動力を車両10の走行状況に応じて前後輪14,16に配分するとともに、左右の後輪16の駆動力配分(トルク配分)が可能な駆動装置を備えた車両の一例であり、左右駆動力配分機構30によって低燃費でトラクション性能に優れた駆動系(動力伝達装置)を提供できる。
変速機18は、エンジン12と前輪14との間の前記第1の動力伝達経路及びエンジン12と後輪16との間の前記第2動力伝達経路のうちの共通する動力伝達経路の一部を構成し、エンジン12の動力を前輪14側や後輪16側へ伝達する。変速機18は、例えば変速比γ(=変速機入力回転速度Nin/変速機出力回転速度Nout)が異なる複数の変速段が選択的に成立させられる公知の遊星歯車式多段変速機、変速比γが無段階に連続的に変化させられる公知の無段変速機、或いは公知の同期噛合型平行2軸式変速機などである。
左右駆動力配分機構30は、車両の走行状態に応じて、プロペラシャフト26から伝達される駆動力を左右後輪16L,16Rに伝達する。左右駆動力配分機構30は、後輪16L側および後輪16R側にそれぞれ設けられている、例えば湿式多板クラッチおよび電磁ソレノイドを有する電子制御カップリングで構成される一対の駆動力調節装置28L,28R(特に区別しない場合には、駆動力調節装置28という)を含んで構成されている。駆動力調節装置28L,28Rの係合力(伝達トルク容量)がそれぞれ調節されることで、左右後輪16L,16Rの駆動力の配分ならびに前後輪14,16の駆動力の配分をそれぞれ調節することができる。たとえば、後輪16L側の駆動力調節装置28Lの係合力が増加するに従って、後輪16Lに伝達される駆動力が増加し、後輪16R側の駆動力調節装置28Rの係合力が増加するに従って、後輪16R側に伝達される駆動力が増加するように構成されている。これより、駆動力調節装置28L,28Rの係合力をそれぞれ制御することで、左右の後輪16の駆動力配分を0:100〜100:0の間で連続的に制御することができる。また、駆動力調節装置28が何れも開放される場合、後輪16には駆動力が伝達されない。すなわち、後輪16への駆動力の配分が零となる2輪駆動走行(2WD走行)となる。
車両10は、たとえば前後輪14,16の駆動力の配分ならびに左右後輪16L,16Rの駆動力の配分を制御し、さらに車両10の走行状態を表示する模擬車両図の表示状態を制御する表示制御装置42を含む電子制御装置40を備えている。図2は、車両10の電子制御装置40の制御機能(制御構成)の要部を説明する機能ブロック線図である。電子制御装置40は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って入力信号の処理を行うことにより、車両10の駆動状態を車両の走行状態に応じて制御する。電子制御装置40には、各種センサ(たとえば各種回転速度センサ80,82,84,86、アクセル開度センサ88、スロットル開度センサ90、各種温度センサ92、94など)による検出信号に基づく各種実際値(たとえばエンジン回転速度Ne(rpm)、変速機入力回転速度Nin(rpm)、変速機出力回転速度Nout(rpm)、各駆動輪(すなわち前輪14L,14R、および後輪16L,16R)の回転速度(各車輪速)Nw(rpm)に対応する各車輪速Nwfl,Nwfr,Nwrl,Nwrr(km/h)、アクセル開度θac(%)c、スロットル開度θth(%)、駆動力調節装置28Lの温度Tcl(℃)、駆動力調節装置28Rの温度Tcr(℃)など)が、それぞれ供給される。表示制御装置42は、後述する車内ディスプレイ64の模擬車両図66や駆動力表示部68などを含んで構成されている。
電子制御装置40は、車両走行状態判定部46、4WD駆動力演算部48および駆動力調節装置出力指示部50を機能的に含んで構成されている。また、電子制御装置40は、表示制御装置42を含んで構成されており、表示制御装置42は、温度決定部52、過熱状態判定部54、駆動力上限値算出部56、出力状態判定部58および表示制御部60を機能的に含んで構成されている。
車両走行状態判定部46は、各種センサからから出力される電圧信号に基づく各種情報、たとえばアクセル開度θaccおよび車速Vなどの情報に基づいて、たとえば車両10の駆動力変化が小さい定常走行状態にあると判断すると、左右駆動力配分機構30に備えられている駆動力調節装置28を開放して後輪16への駆動力配分を零とする2輪駆動走行(2WD走行)となるように判定する。車両10の駆動力変化が大きいと判断した場合には、駆動力調節装置28を係合またはスリップ係合させて後輪16に駆動力を配分させて4輪駆動走行(4WD走行)となるように判定する。
4WD駆動力演算部48は、各種センサからの情報に基づいて最適な前後輪14,16および左右後輪16L,16Rの駆動力の配分を算出する。4WD駆動力演算部48は、たとえばエンジン回転速度Ne及びスロットル開度θthなどに基づいてエンジントルクTeの推定値を算出し、最大限の加速性能が確保されるように前後輪14,16の駆動力を算出する。
駆動力調節装置出力指示部50は、車両走行状態判定部46および4WD駆動力演算部48により算出された駆動状態となるように、駆動力調節装置28の駆動力(トルク)すなわち駆動力調節装置28が後輪16に出力する駆動力(トルク)を制御する前記電子制御カップリング内の電磁ソレノイドに指令信号を出力する。具体的には、駆動力調節装置出力指示部50は、車両走行状態判定部46により2輪駆動走行状態とするように判定された場合には、駆動力調節装置28の駆動力を零とする指令を上記電磁ソレノイドに出力する。また、駆動力調節装置出力指示部50は、車両走行状態判定部46により4輪駆動走行状態とするように判定された場合には、4WD駆動力演算部48で算出された前後輪14,16の駆動力配分での4輪駆動走行となるように、駆動力調節装置28の駆動力を制御する指令を上記電磁ソレノイドに出力する。
温度決定部52は、駆動力調節装置28L,28Rのそれぞれの温度Tcl,Tcr(特に区別しない場合には、温度Tcという)を温度センサ92,94によって検知し、または推定温度算出方法により推定して決定する。温度センサ92,94を用いる場合には、温度決定部52は、温度センサ92,94によるそれぞれの検出信号に基づき、駆動力調節装置28Lの温度Tclおよび駆動力調節装置28Rの温度Tcrを決定する。また、温度センサ92,94を用いない場合には、温度決定部52は、駆動力調節装置28L,28Rを構成するそれぞれの湿式多板クラッチのクラッチ板の相対回転数すなわち差回転と、そのときの押圧力に対応する湿式多板クラッチの伝達トルクとの関数として予め求められた実験式などによって湿式多板クラッチの温度を推定することにより、駆動力調節装置28L,28Rのそれぞれの温度を推定して駆動力調節装置28Lの温度Tclおよび駆動力調節装置28Rの温度Tcrを決定する。なお、湿式多板クラッチの温度を推定する算出方法は公知であるためその説明を省略する。
過熱状態判定部54は、温度決定部52により温度センサ92、94による検知または予め求められた実験式などによる推定によって決定された温度に基づいて、駆動力調節装置28の過熱状態を判定する。具体的には、温度決定部52により決定された駆動力調節装置28Lの温度Tclおよび駆動力調節装置28Rの温度Tcrが、車両10が不具合なく走行可能な通常の走行を維持できるような予め実験的にあるいは設計的に求められて記憶された(すなわち予め定められた)所定値以上すなわち駆動力調節装置28が高負荷走行などによって過熱状態に至っているか否かを、たとえば単段階または複数段階で判定する。
駆動力上限値算出部56は、駆動力調節装置28の過熱状態に基づいて駆動輪たとえば後輪16の駆動力範囲の上限値(出力上限値)すなわち駆動力調節装置28が後輪16に出力する駆動力範囲の出力上限値Fml,Fmr(以下、特に区別しない場合には出力上限値Fmという)を算出する。具体的には、駆動力上限値算出部56は、過熱状態判定部54により駆動力調節装置28が過熱状態と判定された場合に、過熱状態である駆動力調節装置28の温度Tcに基づき、駆動力調節装置28が過熱によって不具合または故障を生じないようにする後輪16の駆動力範囲の出力上限値Fmを算出する。すなわち、駆動力調節装置28の温度Tcが駆動力調節装置28の許容作動温度範囲の上限値Tcmを超えて上昇するのを抑える駆動力の出力可能域の出力上限値Fmつまり駆動力調節装置28が後輪16に出力する駆動力範囲の出力上限値Fmを算出する。ここで、後輪16Lの駆動力範囲の出力上限値がFmlであり、後輪16Rの駆動力範囲の出力上限値がFmrである。駆動力調節装置28の許容作動温度範囲は、予め実験的にあるいは設計的に求められて記憶された温度範囲であって、駆動力調節装置28が異常状態すなわち不具合または故障が生じるような状態になるおそれがないとする温度範囲である。また、駆動力上限値算出部56は、駆動力範囲の出力上限値Fmに基づき、後述する車内ディスプレイ64に表示される駆動力表示量の上限値を算出する。駆動力上限値算出部56は、駆動力調節装置28Lおよび28Rのうちの片側一方だけ、たとえば駆動力調節装置28Lが過熱状態となり駆動力調節装置28Rが過熱状態ではない状態となった場合には、駆動力調節装置28Lの駆動力範囲の出力上限値Fmlだけを算出してもよいし、駆動力調節装置28Lおよび28Rの両方の駆動力範囲の出力上限値FmlおよびFmrを算出してもよい。
出力状態判定部58は、4輪駆動走行となるように前後輪14,16の駆動力が配分される場合に、駆動力調節装置28が後輪16に駆動力を出力しているか否か、すなわち駆動力調節装置28が過熱による異常状態によって後輪16に出力する駆動力が零になっていないか否かを判定する。たとえば、出力状態判定部58によって駆動力調節装置28の出力が零であると判定された場合には、車両10は2輪駆動走行状態となっている。
表示制御部60は、車両10に設けられた車内ディスプレイ64の模擬車両図66上に駆動力調節装置28の作動状態をそれぞれ表示する。また、車内ディスプレイ64の駆動力表示部68に前後輪14,16の駆動力をそれぞれ表示する。さらに、本実施例では、表示制御部60は、温度決定部52からの情報に基づいて、模擬車両図66上に駆動力調節装置28の過熱状態を表示し、且つ駆動力上限値算出部56からの情報に基づいて、後輪16の駆動力範囲の出力上限値Fmを駆動力表示部68に表示する。表示制御部60によって、駆動力調節装置28の過熱状態が表示され、且つ駆動力範囲の出力上限値Fmが車内ディスプレイ64に表示されることにより、たとえば運転者は、駆動力調節装置28にどの程度の負荷が掛かり、どの程度の駆動力の出力が可能であるかを視認できる。表示制御部60は、4輪駆動走行となるように前後輪14,16の駆動力が配分される場合に駆動力調節装置28の出力が零であると出力状態判定部58で判定されると、車内ディスプレイ64に警告を表示する。車内ディスプレイ64に表示される警告は、たとえば4輪駆動走行から2輪駆動走行に切り替わったことを文字および数字などによって示す警告文である。
図3は、図2の模擬車両図66の一表示態様であって、駆動力調節装置28の過熱状態でない表示態様を示す図である。模擬車両図66は、図3に示すように車両10における各要素が平面的に示されている。図3の符号100Lおよび100Rは、前輪14Lおよび14Rを示しており、符号102は、前輪車軸22を示している。また、図3の符号104Lおよび104Rは、後輪16Lおよび16Rを示しており、符号106Lおよび106Rは、後輪車軸32Lおよび32Rを示している。また、図3の符号110Lおよび110Rは、駆動力調節装置28Lおよび28Rを示している。模擬車両図66で示される車両10の各要素は、それぞれの全体や外郭線、またはその両方が車内ディスプレイ64上の背景色とは異なる色で点灯することにより車内ディスプレイ64で表示されている。
図3に示すように、車内ディスプレイ64には、各駆動輪すなわち前輪100L,100Rおよび後輪106L,106Rの外側にそれぞれ駆動力表示部68を有しており、駆動力の配分に基づく各駆動輪の駆動力を示す棒グラフを構成する複数のセグメントが表示されている。図3では、黒く塗りつぶされているセグメントが点灯状態を示し、白抜きのセグメントが消灯状態を示している。図3では、前輪100Lおよび100Rにはそれぞれ5個のセグメントが点灯し、且つ後輪104Lおよび104Rにはそれぞれ3個のセグメントが点灯しており、車両10は、前後輪14,16にそれぞれ駆動力が配分された4輪駆動走行状態であることを示している。駆動力表示部68に示すセグメントは、点灯状態の数が多いほど、駆動力が大きいことを示しており、本実施例では、各駆動輪はそれぞれ最大で5個のセグメントを点灯状態にすることができる。
左右駆動力配分機構30によって左右の駆動力の配分が異なる場合すなわち駆動力調節装置28Lおよび28Rによって後輪16Lおよび16Rに異なる値の駆動力がそれぞれ出力される場合には、その駆動力の配分に対応する異なる数のセグメントが後輪104Lおよび104Rの外側の駆動力表示部68にそれぞれ点灯させられる。なお、点灯するセグメントの数は、4WD駆動力演算部48によって算出される各駆動輪の駆動力からその配分比を算出し、配分比の大きさに基づいて決定される。点灯するセグメントの数は、表示制御部60で決定されてもよいし、表示制御装置42に含まれる図示しないセグメント数決定部にて決定されてもよい。たとえば運転者は、車内ディスプレイ64上において、駆動力調節装置110Lおよび110Rが表示されて、駆動力表示部68に駆動力を示すセグメントが点灯または消灯されていることを視認することによって、駆動力調節装置110Lおよび110Rの作動状態すなわち駆動力調節装置28Lおよび駆動力調節装置28Rの作動状態を認識することができる。
図4は、模擬車両図66の他の表示態様を示し、図5は、模擬車両図66のさらに他の表示態様を示す図である。図3では駆動力調節装置110Rは白抜きすなわち白色で表示されていたが、図4および図5に示すように、図5では矢印Aで示される駆動力調節装置110Rは黒塗りすなわち黒色で表示され、図4では黒色よりも淡色のたとえば灰色で表示されている。本実施例では、模擬車両図66において色の濃淡を用いて駆動力調節装置110Rに複数段階の過熱状態があることを表現させることによって、駆動力調節装置110Rの温度の変化すなわち駆動力調節装置110Rの過熱状態が表現されている。具体的には、駆動力調節装置110Rが図3に示す白色で表示された場合には、駆動力調節装置28は予め定められた所定値よりも低い温度であって、過熱状態ではないことが表現されている。また、駆動力調節装置110Rが図4に示す灰色で表示された場合には、図3に示す白色で表示された状態よりも高温となり、所定値以上の温度となった過熱状態であることを示している。また、駆動力調節装置110Rが図5に示す黒色で表示された場合には、図4に示す灰色で表示された状態よりもさらに高温となったことを示している。駆動力調節装置110Lは、図4および図5に示す駆動力調節装置110Rの色の濃淡による変化と同様に、温度の変化により色の濃淡が変化する。駆動力調節装置110L,110Rを表示する色は、それぞれ予め定められた温度範囲に対応する色が表示されており、予め定められた温度範囲のそれぞれの上限値以上になった場合に、たとえば白色から灰色、灰色から黒色となるように変化するように設定されている。ここで、図4および図5に示す矢印Aは車内ディスプレイ64上に表示されていなくてもよい。
車内ディスプレイ64には、後輪16の駆動力範囲の出力上限値Fmが駆動力表示部68に表示されている。具体的には、後輪16の駆動力範囲の出力上限値Fmは、温度決定部52により決定された駆動力調節装置28の温度Tcに基づき駆動力上限値算出部56によって算出され、さらに、駆動力上限値算出部56によってその駆動力範囲の出力上限値Fmに対応する駆動力表示量の上限値である上限値表示量によって表示されている。上限値表示量は、駆動力上限値算出部56によって算出される駆動力範囲の出力上限値Fmの大きさに対応するセグメントの数によって表示されている。図4および図5に示すように、車内ディスプレイ64において、矢印Aで示す駆動力調節装置110Rすなわち駆動力調節装置28Rの上限値表示量は、駆動力範囲の出力上限値Fmrに対応する複数のセグメントを囲う上限値表示枠112を点灯させることによって、駆動力表示部68に表示させている。たとえば、図4および図5においては、矢印Aで示す駆動力調節装置110Rすなわち駆動力調節装置28Rの温度に基づく、駆動力調節装置28Rが後輪16Rに出力できる駆動力範囲の出力上限値Fmrは、3個のセグメントに対応する駆動力の上限値までとなる。車内ディスプレイ64において、後輪104Rの外側の駆動力表示部68に上限値表示枠112を表示させることによって、たとえば運転者に駆動力調節装置28Rが後輪16Rに出力できる駆動力範囲の出力上限値Fmrすなわち後輪16Rの駆動力範囲の出力上限値Fmrを認識させることができる。
図6は、模擬車両図66のさらに他の表示態様を示す図である。図6に示すように、後輪16の駆動力範囲の出力上限値Fmに対応する棒状の上限値表示バー114を、駆動力を表示するセグメント面に表示してもよい。具体的には、駆動力範囲の出力上限値Fmに対応する、駆動力表示部68において点灯するセグメントの数が3個である場合に、点灯する3個目のセグメントの上側、たとえば点灯する3個目のセグメントと消灯するセグメントとの間に、上限値表示バー114を点灯させることによって表示してもよい。これにより、車内ディスプレイ64において、後輪104Rの外側の駆動力表示部68に上限値表示バー114を表示させることによって、図4および図5に示す上限値表示枠112と同様に、たとえば運転者に後輪16Rの駆動力範囲の出力上限値Fmrを認識させることができる。
図7は、模擬車両図66のさらに他の表示態様を示す図である。図7に示すように、後輪16の駆動力範囲の出力上限値Fmに対応する、駆動力表示部68において点灯するセグメントの数が3個である場合に、点灯するセグメント以外の2個のセグメントを破線で表示してもよい。また、点灯する3個のセグメント以外の2個のセグメントを点滅させて表示してもよい。
図8は、図2の表示制御装置42の制御作動の要部、すなわち車両10の作動状態を車内ディスプレイ64および模擬車両図66に表示する制御作動を説明するフローチャートであり、繰り返し実行される。
温度決定部52に対応するステップ(以下、ステップを省略する)S10では、温度センサ92、94によって検知し、または推定温度算出方法により推定することにより、駆動力調節装置28L,28Rのそれぞれの温度Tcl,Tcrが決定される。駆動力調節装置28の温度が決定されると、過熱状態判定部54に対応するS20が実行される。
過熱状態判定部54に対応するS20では、温度決定部52によって決定された駆動力調節装置28の温度Tcに基づいて、温度Tcが予め実験的にあるいは設計的に求められて記憶された所定値すなわち予め定められた所定値以上であるか否かが判定される。温度決定部52によって決定された温度Tcが所定値よりも小さい場合には、本ルーチンは終了させられる。温度決定部52によって決定された温度Tcが所定値以上すなわち過熱状態である場合には、駆動力上限値算出部56に対応するS30が実行される。
駆動力上限値算出部56に対応するS30では、駆動力調節装置28の温度Tcが所定値以上の場合に、駆動力調節装置28が駆動輪すなわち後輪16に出力可能な駆動力範囲の出力上限値Fmが算出される。さらに、上記上限値Fmに基づく、上限値表示部68に表示される駆動力表示量の上限値すなわち表示量上限値が算出される。駆動力範囲の出力上限値Fmおよび駆動力表示量の上限値が算出されると、出力状態判定部58に対応するS40が実行される。
出力状態判定部58に対応するS40では、駆動力調節装置28が後輪16に出力する駆動力が零であるか否かが判定される。駆動力調節装置28から後輪16に出力される駆動力が零である場合には、表示制御部60に対応するS50が実行される。駆動力調節装置28から後輪16に出力される駆動力が零でない場合には、表示制御部60に対応するS60が実行される。
表示制御部60に対応するS50では、表示制御部60によって車内ディスプレイ64に警告を表示する制御が実行されて、本ルーチンが終了させられる。また、表示制御部60に対応するS60では、模擬車両図66に駆動力調節装置28の過熱状態を表示する制御および車内ディスプレイ64に後輪16の駆動力範囲の出力上限値Fmに対応する上限値表示枠112を表示する制御が実行されて、本ルーチンが終了させられる。
このように、本実施例によれば、車両10の表示制御装置42は、車内ディスプレイ64の模擬車両図66上に、駆動輪すなわち後輪16の駆動力をそれぞれ調節する一対の駆動力調節装置28の作動状態をそれぞれ表示制御し、且つ車内ディスプレイ64の駆動力表示部68に一対の後輪16の駆動力をそれぞれ表示制御する表示制御部60を含んでいる。また、表示制御部60は、車内ディスプレイ64の模擬車両図上に駆動力調節装置28の過熱状態を表示制御し、且つ後輪16の駆動力範囲の出力上限値Fmを車内ディスプレイ64の駆動力表示部68に表示制御する。これにより、運転者は、駆動力調節装置28の温度が上昇して過熱状態となった場合に、駆動力調節装置28の過熱状態を認識することができ、駆動力調節装置28が過熱による異常状態になるような高負荷を必要とする走行を控えるなどの回避行動をとる場合に、後輪16にどの程度の駆動力を出力できるかを認識することができる。そのため、運転者に駆動力調節装置28の過熱状態を回避する行動を促すことができる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、前述の実施例1と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図9は、他の実施例である電気式4輪駆動型の車両200の骨子図である。図9に示すように、本実施例では、第2動力伝達経路上にモータ出力歯車を介して左右駆動力配分機構30に連結されたモータ202が配設されている。車両200では、モータ202から出力される駆動力により副駆動輪である一対の駆動輪たとえば後輪16が駆動される。車両200は、前輪14および後輪16のうちの何れか一方が主駆動力源であるエンジン12により駆動され、他方が副駆動力源であるモータ202により駆動される。モータ202は、好適には、駆動力を発生させるモータ(発動機)及び反力を発生させるジェネレータ(発電機)としての機能を有するいわゆるモータジェネレータであるが、少なくともモータとしての機能を備えたものである。
モータ202は、駆動力調節装置28として機能するので、たとえば車内ディスプレイ64の模擬車両図66上に、その作動状態を表示制御部60によって表示させることができる。また、表示制御部60によって、モータ202の過熱状態を車内ディスプレイ64の模擬車両図66上に表示させることができる。これにより、運転者は、駆動力調節装置28やモータ202の作動状態および過熱状態を車内ディスプレイ64で視認することができるので、たとえば高負荷走行の回避などの行動に移り易くなる。
図10は、さらに他の実施例である電気式4輪駆動型の車両300の骨子図である。図10に示すように、本実施例では、車両300は、モータでそれぞれ構成される一対の駆動力調節装置304L、304Rが左右駆動力配分機構302に含んで構成されている。駆動力調節装置304L、304Rは後輪16L側および後輪16R側にそれぞれ設けられており、駆動力調節装置304L、304Rから出力される駆動力は直接後輪16にそれぞれ伝達されている。左右後輪16L,16Rの駆動力の配分ならびに前後輪14,16の駆動力の配分は、駆動力調節装置304Lおよび304Rの電流制御によって調節される。たとえば、駆動力調節装置304Lのモータ電流値を大きくすることによって後輪16Lの駆動力を増加し、駆動力調節装置304Rのモータ電流値を高くすることによって後輪16Rの駆動力を増加させることができる。駆動力調節装置304Lおよび304Rの電流制御は、たとえば電子制御装置40に含まれる図示しないモータ制御部によって制御される。また、駆動力調節装置304Lおよび304Rのそれぞれの温度は、モータ電流値の大きさに基づいて温度決定部52により決定することができる。
このように、本実施例によれば、車両300は、モータでそれぞれ構成される一対の駆動力調節装置304L、304Rによって左右後輪16L,16Rに駆動力が出力される。これにより、モータ電流値に基づいて、駆動力調節装置304Lおよび304Rのそれぞれの温度の決定や後輪16に出力する駆動力の調節をすることができるので、より高い精度で駆動力調節装置の過熱状態や後輪16の駆動力範囲の出力上限値Fmを算出して、車内ディスプレイ64に表示することができる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
たとえば、前述の実施例においては、車両10,200,300は、エンジン駆動車両や、走行用の駆動力源としてエンジン12の他に走行用回転機すなわち電動モータを有するハイブリッド車両などであったが、必ずしもこれに限らず、たとえば駆動力源として電動モータのみを備えている電気自動車などでもよい。
また、前述の実施例においては、前輪14が主駆動輪となり後輪16が副駆動輪となるFFベースの前後輪駆動車両(4輪駆動車両)であったが、必ずしもこれに限らず、たとえば前輪14が副駆動輪となり後輪16が主駆動輪となるFRベースの前後輪駆動車両(4輪駆動車両)であってもよい。
また、前述の実施例においては、模擬車両図66において車両10における各要素が平面的に示されているが、必ずしもこれに限らず、たとえば斜視図で遠近表示されていてもよい。
また、前述の実施例においては、模擬車両図66において車両10における各要素として、前輪100L,100R、前輪車軸102、後輪104L,104R、後輪車軸106L,106R、駆動力調節装置110L,110Rが表示されているが、必ずしもこれに限らず、たとえば駆動力源となるエンジン12や駆動用電動モータが模擬車両図66上に表示されていてもよい。また、前後輪動力分配装置であるトランスファ24などが模擬車両図66上に表示されていてもよい。また、トランスファ24とプロペラシャフト26との間およびリアデフとプロペラシャフト26との間に、これらを選択的に断接可能な断接機構などが模擬車両図66上に表示されていてもよい。さらに、車内ディスプレイ64および模擬車両図66上に、たとえばエンジン12、前記駆動用電動モータ、トランスファ24および前記断接機構などの作動状態、過熱状態および駆動力の出力上限値などが表示制御部60によって表示されていてもよい。
また、前述の実施例においては、駆動力調節装置28の過熱状態を、駆動力調節装置28の温度の変化に対応して模擬車両図66の駆動力調節装置110L,110Rを白色、灰色および黒色に変化させることにより、車内ディスプレイ66に表示していたが、必ずしもこれに限らず、駆動力調節装置28の過熱状態を、たとえば白色、朱色、赤色などを用いて徐々に模擬車両図66の駆動力調節装置110L,110Rの色を濃くすることによる色の濃淡によって表示してもよい。また、上記の色以外の種々の色を用いて、色の濃淡により駆動力調節装置28の過熱状態を表示してもよい。また、駆動力調節装置28の過熱状態を、模擬車両図66の駆動力調節装置110L,110Rの全体または外郭線、またはその両方を点滅させることによって表示してもよいし、その点滅の周期を変化させるたとえば点滅の周期を長くした状態から徐々に短くした状態にすることにより表示してもよい。
また、前述の実施例においては、駆動力調節装置28の温度Tcに基づく駆動力調節装置28が後輪16に出力する駆動力範囲の出力上限値Fmに対応する駆動力表示量の上限値、すなわち上限値表示量を上限値表示枠112または上限値表示バー114を点灯させることによって車内ディスプレイ64に表示していたが、必ずしもこれに限らず、上限値表示枠112または上限値表示バー114を点滅させることにより、上限値表示量を車内ディスプレイ64に表示してもよい。
また、前述の実施例においては、車内ディスプレイ64において、矢印Aで示される駆動力調節装置110Rの上限値表示量を上限値表示枠112または上限値表示バー114によって表示していたが、必ずしもこれに限らず、すべての駆駆動力調節装置28の上限値表示量、すなわち駆動力調節装置110Lおよび110Rの上限値表示量を上限値表示枠112または上限値表示バー114によって表示してもよい。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、上述したのはあくまでも一実施形態であり、その他一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両
12:エンジン(駆動力源)
14:前輪(駆動輪)
16:後輪(駆動輪)
28:駆動力調節装置
42:表示制御装置
60:表示制御部
64:車内ディスプレイ
66:模擬車両図
68:駆動力表示部
Fm:駆動輪の駆動力の上限値(駆動力調節装置28が後輪16に出力する駆動力の出力上限値)

Claims (1)

  1. 車内ディスプレイと、
    駆動力源から駆動力がそれぞれ伝達される左右一対の駆動輪と、
    前記一対の駆動輪に伝達される駆動力をそれぞれ調節する駆動力調節装置と、を備え、
    前記駆動力調節装置の過熱状態に応じて前記一対の駆動輪に出力する駆動力をそれぞれ制限可能な車両の、表示制御装置であって、
    前記車内ディスプレイの模擬車両図上に前記一対の駆動力調節装置の作動状態をそれぞれ表示制御し、且つ前記車内ディスプレイの駆動力表示部に前記一対の駆動輪の駆動力をそれぞれ表示制御する表示制御部を含み、
    前記表示制御部は、前記車内ディスプレイの模擬車両図上に前記駆動力調節装置の過熱状態を表示制御し、且つ前記駆動輪の駆動力範囲の上限値を前記車内ディスプレイの前記駆動力表示部に表示制御することを特徴とする車両の表示制御装置。

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JP2022145370A (ja) * 2021-03-17 2022-10-04 純一郎 福田 駆動力分配装置

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