JP2019010325A - 遊技機 - Google Patents

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JP2019010325A JP2017128539A JP2017128539A JP2019010325A JP 2019010325 A JP2019010325 A JP 2019010325A JP 2017128539 A JP2017128539 A JP 2017128539A JP 2017128539 A JP2017128539 A JP 2017128539A JP 2019010325 A JP2019010325 A JP 2019010325A
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卓人 市原
Takuto Ichihara
卓人 市原
賢二 清原
Kenji Kiyohara
賢二 清原
法広 河邉
Norihiro Kawabe
法広 河邉
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Abstract

【課題】新たな振分部材の制御手法を提供すること。【解決手段】パチンコ遊技機1は、遊技領域3に配された第1始動口20と、大入賞口35と、大入賞口に入賞した遊技球が通過可能な特定領域39と、大入賞口に入球した遊技球を特定領域に振り分け可能な振分部材71とを備える。そして、入球口への入球に基づいて小当たり遊技を、また、特定領域への通過に基づいて大当たり遊技を実行し得る。小当たり遊技の実行中には通常作動パターンで振分部材を作動させ、大当たり遊技の実行中には通常作動パターンとは異なる特別作動パターンで振分部材を作動させ得る。そして、大当たり遊技の実行中に特定領域への遊技球の通過があった場合には、通常の大当たり演出と異なる特別大当たり演出を実行し得る。【選択図】図39

Description

本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
従来より、大入賞口を開放する小当たり遊技を実行して、その大入賞口内に設けられている特定領域に遊技球が通過した場合には、大当たり(2種大当たり)の当選となるパチンコ遊技機が知られている(例えば特許文献1)。
特開2013−236851号公報
しかしながら、上記文献に記載のパチンコ遊技機では、大入賞口内に入球した遊技球を特定領域又は非特定領域に振り分ける振分部材が1つの作動パターンで動作する。つまり、1つの作動パターンしか設けられていない。この点に改善の余地がある。
本発明の遊技機は、
遊技領域に配された入球口と、
前記遊技領域に配された特別入賞口と、前記特別入賞口を開閉する特別入賞口開閉部材と、前記特別入賞口に入賞した遊技球が通過可能な特定領域および非特定領域と、前記特別入賞口に入球した遊技球を前記特定領域又は前記非特定領域に振り分け可能な振分部材と、を有する特別入賞手段と、
前記入球口への入球に基づいて、前記特別入賞口開閉部材を開放する小当たり遊技を実行可能な小当たり遊技実行手段と、
前記特定領域への遊技球の通過に基づいて、前記特別入賞口開閉部材を開放する大当たり遊技を実行可能な大当たり遊技実行手段と、
遊技に伴う演出を実行可能な演出制御手段と、を備え、
前記演出制御手段は、
前記大当たり遊技に伴って、通常の大当たり演出を実行可能な大当たり演出実行手段を備えている遊技機であって、
前記小当たり遊技の実行中には通常作動パターンで前記振分部材を作動させ、前記大当たり遊技の実行中には前記通常作動パターンとは異なる特別作動パターンで前記振分部材を作動させ得る振分部材作動手段を備え、
前記大当たり演出実行手段は、
前記大当たり遊技の実行中に前記特定領域への遊技球の通過があった場合には、通常の大当たり演出と異なる特別大当たり演出を実行可能なものであることを特徴とする。
本発明によれば、新たな振分部材の制御手法が提供される。
本発明の一実施形態に係る遊技機の正面図である。 同遊技機が備える大入賞装置等を詳細に示す概略正面図である。 図1に示すA部分の拡大図であり、同遊技機が備える表示器類を示す図である。 同遊技機の主制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 同遊技機のサブ制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 主制御基板が備えるRAMの詳細を示す説明図である。 当たりの種別と大入賞口の開放パターンとの対応等を示す表である。 遊技制御用マイコンが取得する各種乱数を示す表である。 (A)は大当たり判定テーブルであり、(B)は当たり種別判定テーブルであり、(C)はリーチ判定テーブルであり、(D)は普通図柄当たり判定テーブルであり、(E)は普通図柄変動パターン選択テーブルである。 変動パターン判定テーブルである。 電チューの開放パターン決定テーブルである。 主制御メイン処理のフローチャートである。 メイン側タイマ割り込み処理のフローチャートである。 始動口センサ検出処理のフローチャートである。 特別動作処理のフローチャートである。 特別図柄待機処理のフローチャートである。 大当たり判定処理のフローチャートである。 変動パターン選択処理のフローチャートである。 変動パターン選択処理のフローチャートである。 特別図柄変動中処理のフローチャートである。 特別図柄確定処理のフローチャートである。 遊技状態管理処理のフローチャートである。 特別電動役物処理1(大当たり遊技)のフローチャートである。 遊技状態設定処理のフローチャートである。 特別電動役物処理2(小当たり遊技)のフローチャートである。 特別電動役物処理2(小当たり遊技)のフローチャートである。 振分部材制御処理のフローチャートである。 作動パターン設定処理のフローチャートである。 V検出期間設定処理のフローチャートである。 特定領域センサ検出処理のフローチャートである。 サブ側タイマ割り込み処理のフローチャートである。 受信コマンド解析処理のフローチャートである。 オープニング演出選択処理のフローチャートである。 ラウンド演出選択処理のフローチャートである。 ラウンド演出変更処理のフローチャートである。 小当たり遊技中の大入賞口の開放パターンおよび振分部材の作動パターン(通常作動パターン)を示すタイミングチャートである。 大当たり遊技中の大入賞口の開放パターンおよび振分部材の作動パターン(第1特別作動パターン)を示すタイミングチャートである。 打込報知演出の説明図である。 (A)は第1時短回数報知演出の説明図であり、(B)および(C)は第2時短回数報知演出の説明図である。 本発明の変更例に係る遊技機の、大当たり遊技中の振分部材の作動パターンを示すタイミングチャートである。 本発明の変更例に係る遊技機の大当たり演出を示す説明図である。 本発明の変更例に係る遊技機の主制御メイン処理のフローチャートである。 本発明の変更例に係る遊技機の特別図柄確定処理のフローチャートである。 本発明の変更例に係る遊技機の特別電動役物処理1のフローチャートである。 本発明の変更例に係る遊技機の振分部材制御処理のフローチャートである。 本発明の変更例に係る遊技機の作動パターン設定処理のフローチャートである。
1.遊技機の構造
本発明の一実施形態であるパチンコ遊技機について、図面に基づいて説明する。図1に示すように、実施形態のパチンコ遊技機1は、遊技機枠50と、遊技機枠50内に取り付けられた遊技盤2とを備えている。遊技機枠50のうちの前面枠51には、回転角度に応じた発射強度で遊技球を発射させるためのハンドル60、遊技球を貯留する打球供給皿(上皿)61、および、打球供給皿61に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿(下皿)62が設けられている。また前面枠51には、遊技の進行に伴って実行される演出時などに遊技者が操作し得る演出ボタン63が設けられている。また前面枠51には、装飾用の枠ランプ66およびスピーカ67が設けられている。
遊技盤2には、ハンドル60の操作により発射された遊技球が流下する遊技領域3が、レール部材4で囲まれて形成されている。また遊技盤2には、装飾用の盤ランプ5(図5参照)が設けられている。遊技領域3には、遊技球を誘導する複数の遊技くぎ(図示せず)が突設されている。
また遊技領域3の中央付近には、液晶表示装置である画像表示装置7が設けられている。画像表示装置7の表示画面7aには、後述の第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示(可変表示)に同期した演出図柄(装飾図柄)8L,8C,8Rの変動表示を行う演出図柄表示領域がある。演出図柄表示領域は、例えば「左」「中」「右」の3つの図柄表示エリアからなる。左の図柄表示エリアには左演出図柄8Lが表示され、中の図柄表示エリアには中演出図柄8Cが表示され、右の図柄表示エリアには右演出図柄8Rが表示される。演出図柄はそれぞれ、例えば「1」〜「9」までの数字をあらわした複数の図柄からなる。画像表示装置7は、左、中、右の演出図柄の組み合わせによって、後述の第1特別図柄表示器41aおよび第2特別図柄表示器41b(図3参照)にて表示される第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示の結果(つまりは大当たり抽選の結果)を、わかりやすく表示する。
例えば、大当たりに当選した場合には「777」などのゾロ目で演出図柄を停止表示する。また、小当たりに当選した場合には「135」などの予め定めたチャンス目で演出図柄を停止表示する。また、ハズレであった場合には「637」などのバラケ目で演出図柄を停止表示する。これにより、遊技者にとっては遊技の進行状況の把握が容易となる。つまり遊技者は、一般的には大当たり抽選の結果を第1特別図柄表示器41aや第2特別図柄表示器41bにより把握するのではなく、画像表示装置7にて把握する。なお、図柄表示エリアの位置は固定的でなくてもよい。また、演出図柄の変動表示の態様としては、例えば上下方向にスクロールする態様がある。また、各抽選結果に応じてどのような演出図柄の組み合わせを停止表示するかは任意に変更可能であり、小当たり当選時にバラケ目で演出図柄を停止表示するようにしてもよい。
画像表示装置7は、上記のような演出図柄を用いた演出図柄変動演出(「演出図柄可変表示演出」や単に「変動演出」ともいう)のほか、大当たり遊技(第2特別遊技)に並行して行われる大当たり演出や、客待ち用のデモ演出などを表示画面7aに表示する。なお演出図柄可変表示演出では、数字等の演出図柄のほか、背景画像やキャラクタ画像などの演出図柄以外の演出画像も表示される。
また画像表示装置7の表示画面7aには、後述の第1特図保留の記憶数に応じて演出保留9Aを表示する第1演出保留表示エリアと、後述の第2特図保留の記憶数に応じて演出保留9Bを表示する第2演出保留表示エリアとがある。演出保留の表示により、後述の第1特図保留表示器43a(図3参照)にて表示される第1特図保留の記憶数および第2特図保留表示器43bにて表示される第2特図保留の記憶数を、遊技者にわかりやすく示すことが可能となっている。
遊技領域3の中央付近であって画像表示装置7の前方には、センター装飾体10が配されている。センター装飾体10の下部には、上面を転動する遊技球を、後述の第1始動口20へと誘導可能なステージ部11が形成されている。またセンター装飾体10の左部には、入口から遊技球を流入させ、出口からステージ部11へ遊技球を流出させるワープ部12が設けられている。さらにセンター装飾体10の上部には、文字や図形等を表した装飾部材13が配されている。
遊技領域3における画像表示装置7の下方には、遊技球の入球し易さが常に変わらない第1始動口(第1始動入賞口、第1入球口)20を備える固定入賞装置19が設けられている。第1始動口20への遊技球の入賞は、第1特別図柄の抽選(大当たり抽選、すなわち大当たり乱数等の取得と判定)の契機となっている。
また第1始動口20の右上方には、第2始動口(第2始動入賞口、第2入球口)21を備える普通可変入賞装置(いわゆる「電チュー」)22が設けられている。第2始動口21への遊技球の入賞は、第2特別図柄の抽選(大当たり抽選、すなわち大当たり乱数等の取得と判定)の契機となっている。
電チュー22は、前後に進退可能な可動部材23を備え、可動部材23の作動によって第2始動口21を開閉するものである。可動部材23は、電チューソレノイド24(図4参照)により駆動される。第2始動口21は、可動部材23が開いているとき(つまり可動部材23が開状態をとっているとき)だけ遊技球が入球可能となる。すなわち、可動部材23が閉じているとき(つまり可動部材23が閉状態をとっているとき)には遊技球が入球不可能となっている。なお、第2始動口21は、可動部材23が閉じているときには開いているときよりも遊技球が入球困難となるものであれば、可動部材23が閉じているときに完全に入球不可能となるものでなくてもよい。
また、遊技領域3における第1始動口20の右方には、大入賞口(特別入賞口に相当)35を備えた大入賞装置(特別入賞手段に相当、特別可変入賞装置ともいう)36が設けられている。大入賞装置36は、開状態と閉状態とをとる開閉部材(特別入賞口開閉部材に相当)37を備え、開閉部材37の作動により大入賞口35を開閉するものである。開閉部材37は、前後に進退する進退式のものであり、大入賞口ソレノイド38(図4参照)により駆動される。大入賞口35は、開閉部材37が開いているとき(つまり開状態のとき)だけ遊技球が入球可能となる。
より詳細には、図2に示すように、大入賞装置36の内部には、大入賞口35を通過した遊技球が通過可能な特定領域(V領域)39および非特定領域70が形成されている。なお、大入賞装置36において、特定領域39および非特定領域70の上流には、大入賞口35への遊技球の入賞を検知する大入賞口センサ35aが配されている。また、特定領域39には、特定領域39への遊技球の通過を検出する特定領域センサ39aが配されている。また、非特定領域70には、非特定領域70への遊技球の通過を検出する非特定領域センサ70aが配されている。また、大入賞装置36は、大入賞口35を通過した遊技球を特定領域39または非特定領域70のいずれかに振り分ける振分部材71と、振分部材71を駆動する振分部材ソレノイド73とを備えている。なお、振分部材71は、振分部材ソレノイド73の通電時には、遊技球を特定領域39に振り分ける第1の状態(通過許容状態)をとり、振分部材ソレノイド73の非通電時には、遊技球を非特定領域70に振り分ける第2の状態(通過阻止状態)をとる。
振分部材71は、図2に二点鎖線で示すように、振分部材ソレノイド73の通電時には、特定領域39への遊技球の通過を許容する通過許容状態にある。振分部材71が通過許容状態にあるときは、大入賞口35に入賞した遊技球は、大入賞口センサ35aを通過したあと特定領域39を通過する。この遊技球のルートを第1のルートという。
また振分部材71は、図2に破線で示すように、振分部材ソレノイド73の非通電時には、特定領域39への遊技球の通過を妨げる通過阻止状態にある。振分部材71が通過阻止状態にあるときは、大入賞口35に入賞した遊技球は、大入賞口センサ35aを通過したあと振分部材71上を転動して非特定領域70を通過する。この遊技球のルートを第2のルートという。
なお本パチンコ遊技機1では、特定領域39への遊技球の通過は、後述の大当たり遊技(第2特別遊技)の実行契機となっている。つまり本形態では、特定領域39への遊技球の通過の有無によっても大当たり抽選を行っている。上述の第1特別図柄の抽選又は第2特別図柄の抽選により当選する大当たりを1種大当たりといい、特定領域39への遊技球の通過によって当選する大当たりを2種大当たりという。
また図1に示すように、遊技領域3における第2始動口21の上方には、遊技球が通過可能なゲート28が設けられている。ゲート28への遊技球の通過は、電チュー22を開放するか否かを決める普通図柄抽選(すなわち、普通図柄乱数(当たり乱数)の取得と判定)の実行契機となっている。
さらに遊技領域3の左下部には、普通入賞口27が設けられている。また遊技領域3の最下部には、遊技領域3へ打ち込まれたもののいずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域3外へ排出するアウト口6が設けられている。
このように各種の入賞口等が配されている遊技領域3には、左右方向の中央より左側の左遊技領域(第1遊技領域)3Aと、右側の右遊技領域(第2遊技領域)3Bとがある。左遊技領域3Aを遊技球が流下するように遊技球を発射する打ち方を、左打ちという。一方、右遊技領域3Bを遊技球が流下するように遊技球を発射する打ち方を、右打ちという。本形態のパチンコ遊技機1では、左打ちにて遊技したときに遊技球が流下する流路を、第1流路R1といい、右打ちにて遊技したときに遊技球が流下する流路を、第2流路R2という。
第1流路R1上には、第1始動口20とアウト口6とが設けられている。遊技者は第1流路R1を流下するように遊技球を打ち込むことで、第1始動口20への入賞を狙う。
一方、第2流路R2上には、ゲート28と、電チュー22と、大入賞装置36と、アウト口6とが設けられている。遊技者は第2流路R2を流下するように遊技球を打ち込むことで、ゲート28への通過、電チュー22に係る第2始動口21、大入賞口35への入賞(さらには、大入賞口35内の特定領域39への遊技球の通過)を狙う。
なお本形態では、ゲート28と、電チュー22と、大入賞装置36とはユニット化されており、1つの構造体として遊技盤2に対して着脱可能となっている。
また、図1および図3に示すように、遊技盤2の右下部には表示器類40が配置されている。表示器類40には、第1特別図柄を可変表示する第1特別図柄表示器41a、第2特別図柄を可変表示する第2特別図柄表示器41b、および、普通図柄を可変表示する普通図柄表示器42が含まれている。また表示器類40には、第1特別図柄表示器41aの作動保留(第1特図保留)の記憶数を表示する第1特図保留表示器43a、第2特別図柄表示器41bの作動保留(第2特図保留)の記憶数を表示する第2特図保留表示器43b、および、普通図柄表示器42の作動保留(普図保留)の記憶数を表示する普図保留表示器44が含まれている。
第1特別図柄の可変表示は、第1始動口20への遊技球の入賞を契機として行われる。第2特別図柄の可変表示は、第2始動口21への遊技球の入賞を契機として行われる。なお、以下の説明では、第1特別図柄および第2特別図柄を総称して特別図柄ということがある。また、第1特別図柄表示器41aおよび第2特別図柄表示器41bを総称して特別図柄表示器41ということがある。また、第1特図保留表示器43aおよび第2特図保留表示器43bを総称して特図保留表示器43ということがある。
特別図柄表示器41では、特別図柄(識別情報)を可変表示(変動表示)したあと停止表示することにより、第1始動口20又は第2始動口21への入賞に基づく抽選(特別図柄抽選、大当たり抽選)の結果を報知する。停止表示される特別図柄(停止図柄、可変表示の表示結果として導出表示される特別図柄)は、特別図柄抽選によって複数種類の特別図柄の中から選択された一つの特別図柄である。停止図柄が予め定めた大当たり停止態様の特別図柄(大当たり図柄)である場合には、停止表示された大当たり図柄の種類(つまり当選した大当たりの種類)に応じた開放パターンにて大入賞口35を開放させる大当たり遊技(第2特別遊技)が行われる。また、停止図柄が予め定めた小当たり停止態様の特別図柄(小当たり図柄)である場合には、停止表示された小当たり図柄の種類(つまり当選した小当たりの種類)に応じた開放パターンにて大入賞口35を開放させる小当たり遊技(第1特別遊技)が行われる。なお、第1特別遊技又は第2特別遊技における大入賞口35の開放パターンについては後述する。
特別図柄表示器41は、例えば横並びに配された8個のLEDから構成されており、その点灯態様によって大当たり抽選の結果に応じた特別図柄を表示するものである。例えば大当たり(後述の複数種類の大当たりのうちの一つ)に当選した場合には、「○○●●○○●●」(○:点灯、●:消灯)というように左から1,2,5,6番目にあるLEDが点灯した大当たり図柄を表示する。また、ハズレである場合には、「●●●●●●●○」というように一番右にあるLEDのみが点灯したハズレ図柄を表示する。ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。また、特別図柄が停止表示される前には所定の変動時間にわたって特別図柄の変動表示(可変表示)がなされるが、その変動表示の態様は、例えば左から右へ光が繰り返し流れるように各LEDが点灯するという態様である。なお変動表示の態様は、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなどなんでもよい。
本パチンコ遊技機1では、第1始動口20又は第2始動口21への遊技球の入賞(入球)があると、その入賞に対して取得した大当たり乱数等の各種乱数の値(入賞情報)は、特図保留記憶部85に一旦記憶される。詳細には図6に示すように、第1始動口20への入賞であれば第1特図保留として第1特図保留記憶部85a(図6(A)参照)に記憶され、第2始動口21への入賞であれば第2特図保留として第2特図保留記憶部85b(図6(B)参照)に記憶される。各々の特図保留記憶部85に記憶可能な特図保留の数には上限があり、本形態における上限値はそれぞれ4個となっている。
特図保留記憶部85に記憶された特図保留は、その特図保留に基づく特別図柄の可変表示が可能となったときに消化される。特図保留の消化とは、その特図保留に対応する大当たり乱数等を判定して、その判定結果を示すための特別図柄の可変表示を実行することをいう。従って本パチンコ遊技機1では、第1始動口20又は第2始動口21への遊技球の入賞に基づく特別図柄の可変表示がその入賞後にすぐに行えない場合、すなわち特別図柄の可変表示の実行中や特別遊技の実行中に入賞があった場合であっても、所定個数を上限として、その入賞に対する大当たり抽選の権利を留保することができるようになっている。
そしてこのような特図保留の数は、特図保留表示器43に表示される。具体的には特図保留表示器43は、第1特図保留表示器43aおよび第2特図保留表示器43bからなり、それぞれ4個のLEDで構成されており(図3参照)、特図保留の数だけLEDを点灯させることにより特図保留の数を表示する。
普通図柄の可変表示は、ゲート28への遊技球の通過を契機として行われる。普通図柄表示器42では、普通図柄を可変表示したあと停止表示することにより、ゲート28への遊技球の通過に基づく普通図柄抽選の結果を報知する。停止表示される普通図柄(普図停止図柄、可変表示の表示結果として導出表示される普通図柄)は、普通図柄抽選によって複数種類の普通図柄の中から選択された一つの普通図柄である。停止表示された普通図柄が予め定めた特定普通図柄(所定の停止態様の普通図柄すなわち普通当たり図柄)である場合には、現在の遊技状態に応じた開放パターンにて第2始動口21を開放させる補助遊技が行われる。なお、第2始動口21の開放パターンについては後述する。
普通図柄表示器42は、例えば2個のLEDから構成されており(図3参照)、その点灯態様によって普通図柄抽選の結果に応じた普通図柄を表示するものである。例えば抽選結果が当たりである場合には、「○○」(○:点灯、●:消灯)というように両LEDが点灯した普通当たり図柄を表示する。また抽選結果がハズレである場合には、「●○」というように右のLEDのみが点灯した普通ハズレ図柄を表示する。普通ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。普通図柄が停止表示される前には所定の変動時間にわたって普通図柄の変動表示(可変表示)がなされるが、その変動表示の態様は、例えば両LEDが交互に点灯するという態様である。なお変動表示の態様は、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなどなんでもよい。
本パチンコ遊技機1では、ゲート28への遊技球の通過があると、その通過に対して取得した普通図柄乱数(当たり乱数)の値は、普図保留記憶部86(図4参照)に普図保留として一旦記憶される。普図保留記憶部86に記憶可能な普図保留の数には上限があり、本形態における上限値は4個となっている。
普図保留記憶部86に記憶された普図保留は、その普図保留に基づく普通図柄の可変表示が可能となったときに消化される。普図保留の消化とは、その普図保留に対応する普通図柄乱数(当たり乱数)を判定して、その判定結果を示すための普通図柄の可変表示を実行することをいう。従って本パチンコ遊技機1では、ゲート28への遊技球の通過に基づく普通図柄の可変表示がその通過後にすぐに行えない場合、すなわち普通図柄の可変表示の実行中や補助遊技の実行中に入賞があった場合であっても、所定個数を上限として、その通過に対する普通図柄抽選の権利を留保することができるようになっている。
そしてこのような普図保留の数は、普図保留表示器44に表示される。具体的には普図保留表示器44は、例えば4個のLEDで構成されており(図3参照)、普図保留の数だけLEDを点灯させることにより普図保留の数を表示するものである。
2.遊技機の電気的構成
次に、図4および図5に基づいて、本パチンコ遊技機1における電気的な構成を説明する。図4および図5に示すようにパチンコ遊技機1は、大当たり抽選や遊技状態の移行などの遊技利益に関する制御を行う主制御基板(遊技制御手段に相当)80、遊技の進行に伴って実行する演出に関する制御を行うサブ制御基板(演出制御手段)90、遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御基板110等を備えている。主制御基板80は、メイン制御部を構成し、サブ制御基板90は、後述する画像制御基板100、音声制御基板106およびランプ駆動基板107とともにサブ制御部DKを構成する。なお、サブ制御部DKは、少なくともサブ制御基板90を備え、演出手段(画像表示装置7や盤ランプ5、枠ランプ66、スピーカ67、装飾可動体15等)を用いた遊技演出を制御可能であればよい。
またパチンコ遊技機1は、電源基板150を備えている。電源基板150には、電源回路(電源手段)151およびバックアップ電源回路152が設けられている。電源回路151は、主制御基板80、サブ制御基板90および払出制御基板110に対して電力を供給するとともに、これらの基板を介してその他の機器に対して必要な電力を供給する。バックアップ電源回路152は、本パチンコ遊技機1に対して電力が供給されていない場合に、後述する主制御基板80のRAM84やサブ制御基板90のRAM94に対して電力を供給する。従って、主制御基板80のRAM84やサブ制御基板90のRAM94に記憶されている情報は、パチンコ遊技機1の電断時であっても保持される。また、電源基板150には、電源スイッチ155が接続されている。電源スイッチ155のON/OFF操作により、電源の投入/遮断が切替えられる。なお、主制御基板80のRAM84に対するバックアップ電源回路を主制御基板80に設けたり、サブ制御基板90のRAM94に対するバックアップ電源回路をサブ制御基板90に設けたりしてもよい。
図4に示すように、主制御基板80には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1の遊技の進行を制御する遊技制御用ワンチップマイコン(以下「遊技制御用マイコン」)81が実装されている。遊技制御用マイコン81には、遊技の進行を制御するためのプログラム等を記憶したROM83、ワークメモリとして使用されるRAM84、ROM83に記憶されたプログラムを実行するCPU82、データや信号の入出力を行うためのI/Oポート部(入出力回路)87が含まれている。なお、ROM83は外付けであってもよい。
RAM84には、上述した特図保留記憶部85(第1特図保留記憶部85aおよび第2特図保留記憶部85b)と普図保留記憶部86とが設けられている。具体的には、図6(A)に示すように、第1特図保留記憶部85a(第1入球口用記憶手段)は、記憶可能な第1特図保留の数に対応した4つの記憶領域からなる。また、図6(B)に示すように、第2特図保留記憶部85b(第2入球口用記憶手段)は、記憶可能な第2特図保留の数に対応した4つの記憶領域からなる。なお、各記憶領域は図6(C)に示すように、4つの記憶領域に分かれている。これらの4つの記憶領域とは、後述の大当たり乱数を記憶する領域、当たり種別乱数を記憶する領域、リーチ乱数を記憶する領域および変動パターン乱数を記憶する領域である。
図4に戻り、主制御基板80には、中継基板88を介して各種センサやソレノイドが接続されている。そのため、主制御基板80には各センサから信号が入力され、各ソレノイドには主制御基板80から信号が出力される。具体的にはセンサ類としては、第1始動口センサ20a、第2始動口センサ21a、ゲートセンサ28a、大入賞口センサ35a、特定領域センサ39a、非特定領域センサ70aおよび普通入賞口センサ27aが接続されている。
第1始動口センサ20aは、第1始動口20内に設けられて第1始動口20に入賞した遊技球を検出するものである。第2始動口センサ21aは、第2始動口21内に設けられて第2始動口21に入賞した遊技球を検出するものである。ゲートセンサ28aは、ゲート28内に設けられており、ゲート28を通過した遊技球を検出するものである。大入賞口センサ35aは、大入賞口35内に設けられて大入賞口35に入賞した遊技球を検出するものである。特定領域センサ39aは、大入賞口35内の特定領域39に設けられて特定領域39を通過した遊技球を検出するものである。非特定領域センサ70aは、大入賞口35内の非特定領域70に設けられて非特定領域70を通過した遊技球を検出するものである。普通入賞口センサ27aは、各普通入賞口27内にそれぞれ設けられて普通入賞口27に入賞した遊技球を検出するものである。
またソレノイド類としては、電チューソレノイド24、大入賞口ソレノイド38および振分部材ソレノイド73が接続されている。電チューソレノイド24は、電チュー22の可動部材23を駆動するものである。大入賞口ソレノイド38は、大入賞装置36の開閉部材37を駆動するものである。振分部材ソレノイド73は、大入賞装置36の振分部材71を駆動するものである。
さらに主制御基板80には、第1特別図柄表示器41a、第2特別図柄表示器41b、普通図柄表示器42、第1特図保留表示器43a、第2特図保留表示器43bおよび普図保留表示器44が接続されている。すなわち、これらの表示器類40の表示制御は、遊技制御用マイコン81によりなされる。
また主制御基板80は、払出制御基板110に各種コマンドを送信するとともに、払い出し監視のために払出制御基板110から信号を受信する。払出制御基板110には、賞球払出装置120、貸球払出装置130およびカードユニット135(パチンコ遊技機1に隣接して設置され、挿入されたプリペイドカード等の情報に基づいて球貸しを可能にするもの)が接続されているとともに、発射制御回路111を介して発射装置112が接続されている。発射装置112には、ハンドル60(図1参照)が含まれる。
払出制御基板110は、遊技制御用マイコン81からの信号や、パチンコ遊技機1に接続されたカードユニット135からの信号に基づいて、賞球払出装置120の賞球モータ121を駆動して賞球の払い出しを行ったり、貸球払出装置130の球貸モータ131を駆動して貸球の払い出しを行ったりする。払い出される賞球は、その計数のため賞球センサ122により検出される。また払い出される貸球は、その計数のため球貸センサ132により検出される。なお遊技者による発射装置112のハンドル60(図1参照)の操作があった場合には、タッチスイッチ114がハンドル60への接触を検知し、発射ボリューム115がハンドル60の回転量を検知する。そして、発射ボリューム115の検知信号の大きさに応じた強さで遊技球が発射されるよう発射モータ113が駆動されることとなる。なお本パチンコ遊技機1においては、0.6秒程度で一発の遊技球が発射されるようになっている。
また主制御基板80は、サブ制御基板90に対し各種コマンドを送信する。主制御基板80とサブ制御基板90との接続は、主制御基板80からサブ制御基板90への信号の送信のみが可能な単方向通信接続となっている。すなわち、主制御基板80とサブ制御基板90との間には、通信方向規制手段としての図示しない単方向性回路(例えばダイオードを用いた回路)が介在している。
図5に示すように、サブ制御基板90には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1の演出を制御する演出制御用ワンチップマイコン(以下「演出制御用マイコン」)91が実装されている。演出制御用マイコン91には、遊技の進行に伴って演出を制御するためのプログラム等を記憶したROM93、ワークメモリとして使用されるRAM94、ROM93に記憶されたプログラムを実行するCPU92、データや信号の入出力を行うためのI/Oポート部(入出力回路)97が含まれている。なお、ROM93は外付けであってもよい。
サブ制御基板90には、図5に示すように、画像制御基板100、音声制御基板106およびランプ駆動基板107が接続されている。サブ制御基板90の演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、画像制御基板100のCPU102に画像表示装置7の表示制御を行わせる。画像制御基板100のRAM104は、画像データを展開するためのメモリである。画像制御基板100のROM103には、画像表示装置7に表示される静止画データや動画データ、具体的にはキャラクタ、アイテム、図形、文字、数字および記号等(装飾図柄を含む)や背景画像等の画像データが格納されている。画像制御基板100のCPU102は、演出制御用マイコン91からの指令に基づいてROM103から画像データを読み出す。そして、読み出した画像データに基づいて表示制御を実行する。
また、サブ制御基板90には、演出ボタン検出スイッチ(SW)63aが接続されている。演出ボタン検出スイッチ63aは、演出ボタン63(図1参照)が押下操作されたことを検出するものである。演出ボタン63が押下操作されると演出ボタン検出スイッチ63aからサブ制御基板90に対して検出信号が出力される。
また、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、音声制御基板106を介してスピーカ67から音声、楽曲、効果音等を出力する。スピーカ67から出力する音声等の音響データは、サブ制御基板90のROM93に格納されている。なお、音声制御基板106にCPUを実装してもよく、その場合、そのCPUに音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、音声制御基板106にROMを実装してもよく、そのROMに音響データを格納してもよい。また、スピーカ67を画像制御基板100に接続し、画像制御基板100のCPU102に音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、画像制御基板100のROM103に音響データを格納してもよい。
また、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、ランプ駆動基板107を介して枠ランプ66や盤ランプ5のランプの点灯制御を行う。詳細には演出制御用マイコン91は、枠ランプ66や盤ランプ5のランプの発光態様を決める発光パターンデータ(点灯/消灯や発光色等を決めるデータ、ランプデータともいう)を作成し、発光パターンデータに従って枠ランプ66や盤ランプ5などのランプの発光を制御する。なお、発光パターンデータの作成にはサブ制御基板90のROM93に格納されているデータを用いる。
また、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、ランプ駆動基板107に接続された装飾可動体15を動作させる。演出制御用マイコン91は、装飾可動体15の動作態様を決める動作パターンデータ(駆動データともいう)を作成し、動作パターンデータにしたがって、装飾可動体15の動作を制御する。動作パターンデータの作成にはサブ制御基板90のROM93に格納されているデータを用いる。
なお、ランプ駆動基板107にCPUを実装してもよく、その場合、そのCPUにランプの点灯制御を実行させてもよい。また、ランプ駆動基板107に装飾可動体15を接続して、そのランプ駆動基板107に、装飾可動体15の動作制御をさせてもよい。さらにこの場合、ランプ駆動基板107にROMを実装してもよく、そのROMに発光パターンや動作パターンに関するデータを格納してもよい。
3.大当たり等の説明
本形態のパチンコ遊技機1では、大当たり抽選(特別図柄抽選)の結果として、「大当たり」、「小当たり」および「ハズレ」がある。「大当たり」のときには、特別図柄表示器41に「大当たり図柄」が停止表示される。「小当たり」のときには、特別図柄表示器41に「小当たり図柄」が停止表示される。「ハズレ」のときには、特別図柄表示器41に「ハズレ図柄」が停止表示される。
特別図柄抽選にて大当たりに当選すると、停止表示された特別図柄の種類(大当たりの種類)に応じた開放パターンにて大入賞口35を開放させる「大当たり遊技(第2特別遊技)」が実行される。小当たりに当選すると、停止表示された特別図柄の種類(小当たりの種類)に応じた開放パターンにて大入賞口35を開放させる「小当たり遊技(第1特別遊技)」が実行される。そして、小当たり遊技の実行中に大入賞口35内の特定領域39に遊技球が通過すると、当選している小当たりの種類に応じた開放パターンにて大入賞口35を開放させる「大当たり遊技」が実行される。なお、特別図柄抽選の結果が大当たり当選であることに基づいて実行される大当たり遊技を1種大当たり遊技と称する。また、特定領域39への通過に基づいて実行される大当たり遊技を2種大当たり遊技と称する。
なお本形態では、大当たり遊技は、複数回のラウンド遊技(単位開放遊技)と、初回のラウンド遊技が開始される前のオープニング(OPとも表記する)と、最終回のラウンド遊技が終了した後のエンディング(EDとも表記する)とを含んでいる。各ラウンド遊技は、OPの終了又は前のラウンド遊技の終了によって開始し、次のラウンド遊技の開始又はEDの開始によって終了する。ラウンド遊技間の大入賞口の閉鎖の時間(インターバル時間)は、その閉鎖前の開放のラウンド遊技に含まれる。
また本形態では、小当たり遊技は、大入賞口35を開放する小当たり開放遊技と、小当たり開放遊技が終了した後のエンディング(閉鎖後インターバル)とを含んでいる。
特別図柄抽選の結果、大当たりに当選すると(つまり1種大当たりに当選すると)、第1大入賞口30を開放させる大当たり遊技(1種大当たり遊技)が実行される。本形態では、図7に示すように、大当たりの種別として「15R(ラウンド)通常大当たり」、「4R時短大当たり」および「15R時短大当たり」がある。「15R通常大当たり」は、15Rにわたって大入賞口35を開放させた後、遊技状態を後述の「非時短状態且つ低ベース状態」に制御する大当たりである。「4R時短大当たり」は、4Rにわたって大入賞口35を開放させた後、遊技状態を後述の「時短状態且つ高ベース状態」に制御する大当たりである。「15R時短大当たり」は、15Rにわたって第1大入賞口30を開放させた後、遊技状態を「時短状態且つ高ベース状態」に制御する大当たりである。「時短状態且つ高ベース状態」は、所定回数(以下、「時短回数」ともいう)の特別図柄の可変表示が実行されるか、又は、大当たりに当選するか、又は、小当たりに当選して2種大当たり遊技が実行されることにより終了する。なお、いずれの大当たりも、1Rあたりの第1大入賞口30の開放回数は1回であり、その最大開放時間は29.5秒である。
本形態では、大当たりの種別によらず、すなわち「15R時短大当たり」および「4R時短大当たり」はいずれも上記時短回数が「100回」である(図7参照)。
また、「15R通常大当たり」および「4R時短大当たり」は第1特別図柄(特図1)の抽選でのみ当選する可能性がある。これに対して「15R時短大当たり」は第2特別図柄(特図2)の抽選でのみ当選する可能性がある。なお、第1特別図柄の抽選によって「15R通常大当たり」に当選した場合には、第1特別図柄表示器41aに「特図1_通常大当たり図柄」が停止表示される。また、第1特別図柄の抽選によって「4R時短大当たり」に当選した場合には、第1特別図柄表示器41aに「特図1_時短大当たり図柄」が停止表示される。また、第2特別図柄の抽選によって「15R時短大当たり」に当選した場合には、第2特別図柄表示器41bに「特図2_時短大当たり図柄」が停止表示される。
一方、特別図柄抽選の結果、小当たりに当選すると、大入賞口35を1回開放させる小当たり遊技が実行される。小当たり遊技によって開放された大入賞口35へ遊技球が入賞し、その遊技球が大入賞装置36内の特定領域39を通過した場合には、大当たり当選となり、続けて15Rにわたって大入賞口35を開放させる大当たり遊技(2種大当たり)が実行される。この大当たり遊技(特定領域39への通過を契機とする大当たり遊技)が実行された場合には、小当たり遊技としての大入賞口35の開放が1R目に相当することになる。従って、このときの総ラウンド数は16Rとなる。なお、大当たり遊技や小当たり遊技を特別遊技と称することもある。また、特別遊技においては1ラウンド中に複数回大入賞口を開放させるラウンドがあってもよい。
本形態では、図7に示すように、小当たりの種別として「16R時短小当たりA」、「16R時短小当たりB」、「16R時短小当たりC」および「16R時短小当たりD」がある。各種別の小当たりは、小当たり遊技を行って、その小当たり遊技において特定領域39への遊技球の通過があれば大当たり遊技(2種大当たり遊技)を行うものである。小当たり遊技において特定領域39への遊技球の通過がなければ、大当たり遊技は実行されない。どの種別の小当たりも「V通過」(特定領域39への通過)が可能な小当たりである。小当たり遊技の実行中にV通過可能か否かは、振分部材71の作動パターンおよび開閉部材37の開放パターンによって決まる。この点については後に詳述する。
各種別の小当たり遊技では、大入賞口35の1.6秒開放が1回行われる。但し、各小当たり遊技におけるオープニングの時間は、小当たりの種別に応じて異なっている。具体的には、図7に示すように「16R時短小当たりA」および「16R時短小当たりB」では「10.0秒」であり、「16R時短小当たりC」および「16R時短小当たりD」では「0.1秒」である。このように小当たりの種別に応じて小当たり遊技のオープニングの時間が異なっているのは、このオープニングの開始から一定の動作で動いている振分部材71に対する大入賞口35の開放タイミングを変えるためである。
本形態では、上述したように、大入賞口35への入賞を狙うには右打ちしないといけない。そこで、第1始動口20への入賞によって当選する「16R時短小当たりA」および「16R時短小当たりB」については、オープニングの時間を10.0秒とすることで、大入賞口35の開放前に遊技者が左打ちから右打ちに変更させるための時間を設けている。
また、各種別の小当たり遊技後の2種大当たり遊技では、種別によらず、1R当たりの最大開放時間を29.5秒として15Rにわたって第1大入賞口30が開放される。そして、その2種大当たり遊技の実行後、後述の「時短状態且つ高ベース状態」に遊技状態が制御される。なお、その「時短状態且つ高ベース状態」は、所定回数(以下、「時短回数」ともいう)の特別図柄の可変表示が実行されるか、又は、大当たりに当選するか、又は、小当たりに当選して2種大当たり遊技が実行されることにより終了する。
本形態では、小当たりの種別に応じて上記「時短回数」が異なる。具体的には、図7に示すように「16R時短小当たりA」および「16R時短小当たりC」は、時短回数が「30回」であり、「16R時短小当たりB」および「16R時短小当たりD」は、時短回数が「100回」である。よって「16R時短小当たりB」および「16R時短小当たりD」の方が「16R時短小当たりA」および「16R時短小当たりC」よりも、遊技者に有利な特典を付与可能な小当たりになっている。
また、「16R時短小当たりA」および「16R時短小当たりB」は第1特別図柄の抽選でのみ当選する可能性がある。これに対して「16R時短小当たりC」および「16R時短小当たりD」は第2特別図柄の抽選でのみ当選する可能性がある。なお、第1特別図柄の抽選によって「16R時短小当たりA」に当選した場合には、第1特別図柄表示器41aに「特図1_時短小当たり図柄1」が停止表示される。また、第1特別図柄の抽選によって「16R時短小当たりB」に当選した場合には、第1特別図柄表示器41aに「特図1_時短小当たり図柄2」が停止表示される。また、第2特別図柄の抽選によって「16R時短小当たりC」に当選した場合には、第2特別図柄表示器41bに「特図2_時短小当たり図柄1」が停止表示される。また、第2特別図柄の抽選によって「16R時短小当たりD」に当選した場合には、第2特別図柄表示器41bに「特図2_時短小当たり図柄2」が停止表示される。
なお、第1特別図柄(特図1)の抽選における各大当たりへの振分率は、「15R通常大当たり」も「4R時短大当たり」も50%となっている。これに対して、第2特別図柄(特図2)の抽選において当選した大当たりは、全て「15R時短大当たり」となっている。また、第1特別図柄の抽選における各小当たりへの振分率は、時短回数が「30回」の「16R時短小当たりA」が80%、時短回数が「100回」の「16R時短小当たりB」が20%となっている。また、第2特別図柄の抽選における各小当たりへの振分率は、時短回数が「30回」の「16R時短小当たりC」も、時短回数が「100回」の「16R時短小当たりB」も50%となっている。
ここで本パチンコ遊技機1では、大当たり又は小当たりか否かの抽選は「大当たり乱数」に基づいて行われ、当選した当たりの種別の抽選は「当たり種別乱数」に基づいて行われる。図8(A)に示すように、大当たり乱数は0〜65535までの範囲で値をとる。当たり種別乱数は、0〜99までの範囲で値をとる。なお、第1始動口20又は第2始動口21への入賞に基づいて取得される乱数には、大当たり乱数および当たり種別乱数の他に、「リーチ乱数」および「変動パターン乱数」がある。
リーチ乱数は、大当たり判定の結果がハズレである場合に、その結果を示す演出図柄変動演出においてリーチを発生させるか否かを決める乱数である。リーチとは、複数の演出図柄のうち変動表示されている演出図柄が残り一つとなっている状態であって、変動表示されている演出図柄がどの図柄で停止表示されるか次第で大当たり当選を示す演出図柄の組み合わせとなる状態(例えば「7↓7」の状態)のことである。なお、リーチ状態において停止表示されている演出図柄は、表示画面7a内で多少揺れているように表示されていてもよい。このリーチ乱数は、0〜127までの範囲で値をとる。
また、変動パターン乱数は、変動時間を含む変動パターンを決めるための乱数である。変動パターン乱数は、0〜127までの範囲で値をとる。また、ゲート28への通過に基づいて取得される乱数には、図8(B)に示す普通図柄乱数(当たり乱数)がある。普通図柄乱数は、電チュー22を開放させる補助遊技を行うか否かの抽選(普通図柄抽選)のための乱数である。普通図柄乱数は、0〜65535までの範囲で値をとる。
4.遊技状態の説明
次に、本形態のパチンコ遊技機1の遊技状態に関して説明する。パチンコ遊技機1の特別図柄表示器41および普通図柄表示器42には、変動時間短縮機能がある。
特別図柄表示器41の変動時間短縮機能が作動している状態を「時短状態」といい、作動していない状態を「非時短状態」という。時短状態では、特別図柄の変動時間(変動表示開始時から表示結果の導出表示時までの時間)が、非時短状態よりも短くなっている。すなわち、変動時間の短い変動パターンが選択されることが非時短状態よりも多くなるように定められた変動パターン判定テーブルを用いて、変動パターンの判定を行う(図10参照)。つまり、特別図柄表示器41の変動時間短縮機能が作動すると、作動していないときに比して、特別図柄の可変表示の変動時間として短い変動時間が選択されやすくなる。その結果、時短状態では、特図保留の消化のペースが速くなり、始動口への有効な入賞(特図保留として記憶され得る入賞)が発生しやすくなる。そのため、スムーズな遊技の進行のもとで大当たりを狙うことができる。
普通図柄表示器42の変動時間短縮機能は、特別図柄表示器41の変動時間短縮機能に同期して作動するようになっている。すなわち、普通図柄表示器42の変動時間短縮機能は、時短状態において作動し、非時短状態において作動しない。よって、時短状態では、普通図柄の変動時間が非時短状態よりも短くなっている。本形態では、普通図柄の変動時間は非時短状態では30秒であるが、時短状態では1秒である(図9(E)参照)。さらに時短状態では、補助遊技における電チュー22の開放時間が、非時短状態よりも長くなっている(図11参照)。すなわち、電チュー22の開放時間延長機能が作動している。
普通図柄表示器42の変動時間短縮機能、および、電チュー22の開放時間延長機能が作動している状況下では、これらの機能が作動していない場合に比して、電チュー22が頻繁に開放され、第2始動口21へ遊技球が頻繁に入賞することとなる。その結果、発射球数に対する賞球数の割合であるベースが高くなる。従って、これらの機能が作動している状態を「高ベース状態」といい、作動していない状態を「低ベース状態」という。高ベース状態では、手持ちの遊技球を大きく減らすことなく大当たりを狙うことができる。なお、高ベース状態とは、いわゆる「電サポ制御(電チュー22により第2始動口21への入賞をサポートする制御)」が実行されている状態である。そのため、高ベース状態を電サポ制御状態ともいう。また、低ベース状態を非電サポ制御状態ともいう。
なお、高ベース状態(電サポ制御状態)において、電チュー22の開放回数増加機能が作動するようにしてもよい。すなわち、高ベース状態で実行される補助遊技では、電チュー22の開放回数が非時短状態で実行される補助遊技よりも多くなるようにしてもよい。また、高ベース状態において、普通図柄表示器42の確率変動機能が作動するようにしてもよい。すなわち、低ベース状態における普通図柄抽選の当選確率を相対的に低く設定し、高ベース状態における普通図柄抽選の当選確率を相対的に高く設定してもよい。この場合、低ベース状態における普通図柄抽選の当選確率を「零」に設定するとよい。なぜなら、低ベース状態において第2特別図柄の抽選が実行されないようにすることが可能となるからである。つまり、このように構成すれば、低ベース状態にもかかわらず第2特別図柄の抽選に基づく小当たり遊技の実行を狙った攻略的な遊技を防止することが可能となる。
さらには、高ベース状態は、上記の全ての機能が作動するものでなくてもよい。すなわち、普通図柄表示器42の変動時間短縮機能、電チュー22の開放時間延長機能、電チュー22の開放回数増加機能、および、普通図柄表示器42の確率変動機能のうち一つ以上の機能の作動によって、その機能が作動していないときよりも電チュー22が開放され易くなっていればよい。また、高ベース状態は、時短状態に付随せずに独立して制御されるようにしてもよい。
本形態のパチンコ遊技機1では、図7に示すように、「4R時短大当たり」、「15R時短大当たり」、「16R時短小当たりA」、「16R時短小当たりB」、「16R時短小当たりC」又は「16R時短小当たりD」に当選して実行された大当たり遊技後の遊技状態は、時短状態かつ高ベース状態である。時短状態かつ高ベース状態は、上記「時短回数」の特別図柄の可変表示が実行されるか、又は、1種大当たり遊技又は2種大当たり遊技を含む大当たり遊技が実行されることにより終了する。
また、「15R通常大当たり」に当選して実行された大当たり遊技後の遊技状態は、非時短状態且つ低ベース状態である(図7参照)。この遊技状態を特に、「通常遊技状態」という。なお、パチンコ遊技機1を初めて遊技する場合において電源投入後の遊技状態は、通常遊技状態である。
高ベース状態では、右打ちにより右遊技領域3B(図1参照)へ遊技球を進入させた方が有利に遊技を進行できる。電サポ制御により低ベース状態と比べて電チュー22が開放されやすくなっており、第1始動口20への入賞よりも第2始動口21への入賞の方が容易となっているからである。そのため、普通図柄抽選の契機となるゲート28へ遊技球を通過させつつ、第2始動口21へ遊技球を入賞させるべく右打ちを行う。なお本パチンコ遊技機1では、大当たり遊技中も右打ちにて遊技を行う。
これに対して、低ベース状態では、左打ちにより左遊技領域3A(図1参照)へ遊技球を進入させた方が有利に遊技を進行できる。電サポ制御が実行されていないため、高ベース状態と比べて電チュー22が開放されにくくなっており、第2始動口21への入賞よりも第1始動口20への入賞の方が容易となっているからである。そのため、第1始動口20へ遊技球を入賞させるべく左打ちを行う。
5.遊技制御用マイコン81の動作
[主制御メイン処理]次に図12〜図30に基づいて遊技制御用マイコン81の動作について説明する。なお、遊技制御用マイコン81の動作説明にて登場するカウンタ、タイマ、フラグ、ステータス、バッファ等は、RAM84に設けられている。主制御基板80に備えられた遊技制御用マイコン81は、パチンコ遊技機1の電源がオンされると、ROM83から図12に示した主制御メイン処理のプログラムを読み出して実行する。同図に示すように、主制御メイン処理では遊技制御用マイコン81は、まず初期設定を行う(ステップS001)。初期設定)では例えば、スタックの設定、定数設定、割り込み時間の設定、CPU82の設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間の管理のための回路)の設定や、各種のフラグ、ステータスおよびカウンタ等のリセット等を行う。フラグの初期値は「0」つまり「OFF」であり、ステータスの初期値は「1」であり、カウンタの初期値は「0」である。なお初期設定(S001)は、電源投入後に一度だけ実行され、それ以降は実行されない。
次いで、遊技制御用マイコン81は、割り込みを禁止し(S002)、乱数更新処理(S003)を実行する。乱数更新処理(S003)では、大当たり抽選に用いる大当たり乱数、大当たりの種類を決めるための当たり種別乱数、装飾図柄変動演出においてリーチ状態とするか否か決めるためのリーチ乱数、変動パターンを決めるための変動パターン乱数、普通図柄抽選に用いる普通図柄乱数(当たり乱数)等を更新する。具体的に例えば、図8に示した種々の乱数カウンタ値を1加算して更新する。各乱数カウンタ値は上限値に至ると「0」に戻って再び加算される。なお、各乱数カウンタの周期初期値は「0」以外の値であってもよく、ランダムに変更されるものであってもよい。また各乱数は、カウンタIC等からなる公知の乱数生成回路を利用して生成される、いわゆる「ハードウェア乱数」であってもよい。
乱数更新処理(S003)が終了すると、遊技制御用マイコン81は割り込みを許可する(S004)。割り込み許可中は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)の実行が可能となる。メイン側タイマ割り込み処理(S005)は、例えば4msec周期でCPU82に繰り返し入力される割り込みパルスに基づいて実行される。すなわち、例えば4msec周期で実行される。そして、メイン側タイマ割り込み処理(S005)が終了してから、次にメイン側タイマ割り込み処理(S005)が開始されるまでの間に、乱数更新処理(S003)による各種カウンタ値の更新処理が繰り返し実行される。なお、割り込み禁止状態のときにCPU82に割り込みパルスが入力された場合は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)はすぐには開始されず、割り込み許可(S004)がされてから開始される。
[メイン側タイマ割り込み処理]図13に示すメイン側タイマ割り込み処理では、遊技制御用マイコン81はまず乱数更新処理(S101)を行う。この乱数更新処理(S101)は、上述した主制御メイン処理(図12)の乱数更新処理(S003)と同じ処理である。よって、図8に示した各種乱数カウンタ値(普通図柄乱数カウンタ値も含む)の更新処理は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)の実行期間と、それ以外の期間(メイン側タイマ割り込み処理(S005)の終了後、次のメイン側タイマ割り込み処理(S005)が開始されるまでの期間)との両方で行われることになっている。
次に、入力処理(S102)を行う。入力処理(S102)では、主にパチンコ遊技機1に取り付けられている各種センサ(第1始動口センサ20a,第2始動口センサ21a,大入賞口センサ35a、普通入賞口センサ27a等(図4参照))が検出した検出信号を読み込み、入賞口の種類に応じた賞球を払い出すための払い出しデータをRAM84の出力バッファにセットする。
続いて、タイマ更新処理(S103)を行う。タイマ更新処理(S103)では、後述の振分部材71の作動のための作動時間タイマや、特定領域センサ39aのためのVセンサタイマなど、遊技の進行に用いられるタイマ類の更新を行う。
次いで、後述の始動口センサ検出処理(S104)を行う。そして、普通動作処理(S105)を実行する。普通動作処理(S105)では、始動口センサ検出処理(S104)にて取得した普通図柄乱数を所定の判定テーブル(図9(D)参照)を用いて判定する。そして、その判定結果を報知するための普通図柄の表示(変動表示と停止表示)を行う。普通図柄乱数の判定の結果、普通図柄当たりに当選していた場合には、遊技状態に応じた所定の開放パターン(開放時間や開放回数、図11参照)に従って電チュー22を開放させる補助遊技を行う。
続いて、後述の特別動作処理(S106)および振分部材制御処理(S107)を実行する。次に、振分部材作動処理(S108)を実行する。振分部材作動処理(S108)では、後述の振分部材制御処理(S107)で選択された各種作動パターン(通常作動パターン又は第1特別作動パターン)に基づいて振分部材71を作動させる。
具体的には、振分部材制御処理(S107)で各種作動パターンが選択されると、大入賞口35に入球した遊技球を特定領域39又は非特定領域70に振り分ける振分部材71の作動時間を計測するための作動時間タイマをセットする。なお、セットされた作動時間タイマは、上記タイマ更新処理(S103)によって更新される。更新された作動時間タイマの値に基づいて、遊技球を特定領域39に振り分けるタイミング(特定領域39の「V開放」のタイミングともいう)になったら振分部材ソレノイド73をONする。また、遊技球を非特定領域70に振り分けるタイミング(特定領域39の「V閉塞」のタイミングともいう)になったら振分部材ソレノイド73をOFFする。
なお、作動パターンには通常作動パターンと第1特別作動パターンとがある。通常作動パターンを選択した場合、図36(D)に示すように、振分部材71をまず、小当たり遊技のオープニングの開始から100msにわたって通過阻止状態(図2に破線で示す状態)に制御する。これを開放前インターバルという。続いて、4600msにわたって通過許容状態(図2に二点鎖線で示す状態)に制御する。これを、第1V開放という。次いで、5300msにわたって通過阻止状態に制御する。これを、開放間インターバルという。その後、再び4600msにわたって通過許容状態に制御する。これを第2V開放という。そして、5200msにわたって通過阻止状態に制御する。これを閉鎖後インターバルという。通常作動パターンを選択した場合には、振分部材71が「開放前インターバル⇒第1V開放⇒開放間インターバル⇒第2V開放⇒閉鎖後インターバル」からなる一連の動作を行う。なお、各小当たり遊技での大入賞口35の開放と通常作動パターンでのV開放との関係については、後ほど説明する。
また第1特別作動パターンを選択した場合、図37(B)に示すように、振分部材71をまず、大当たり遊技のラウンド遊技の大入賞口35の開放から2500msにわたって通過阻止状態(図2に破線で示す状態)に制御する。これを開放前インターバルという。続いて、5000msにわたって通過許容状態(図2に二点鎖線で示す状態)に制御する。これを、V開放という。次いで、22500msにわたって通過阻止状態に制御する。これを、閉鎖後インターバルという。第1特別作動パターンを選択した場合には、振分部材71が「開放前インターバル⇒V開放⇒閉鎖後インターバル」からなる一連の動作を行う。なお、特定のラウンド遊技での大入賞口35の開放と第1特別作動パターンでのV開放との関係については、後ほど説明する。
図13に戻って、後述の特定領域センサ検出処理(S109)を実行する。その後、上述の各処理においてセットしたコマンド等をサブ制御基板90等に出力する出力処理(S110)を行う。
[始動口センサ検出処理]図14に示すように、始動口センサ検出処理(S104)では遊技制御用マイコン81は、まずゲート28に遊技球が通過したか否か、すなわち、ゲートセンサ28aによって遊技球が検出されたか否か判定する(S201)。ゲート28を遊技球が通過していなければ(S201でNO)、ステップS205に進む。遊技球が通過していれば(S201でYES)、普通図柄保留球数(普図保留の数、具体的にはRAM84に設けた普図保留の数をカウントするカウンタの値)が4以上であるか否か判定する(S202)。そして、普通図柄保留球数が4以上であれば(S202でYES)、ステップS205に進む。一方、普通図柄保留球数が4以上でなければ(S202でNO)、普通図柄保留球数に「1」を加算し(S203)、普通図柄乱数取得処理(S204)を行う。普通図柄乱数取得処理(S204)では、普通図柄乱数カウンタの値(ラベル−TRND−Hの値、図8(B))を取得し、その取得乱数値をRAM84の普図保留記憶部86のうち現在の普通図柄保留球数に応じた記憶領域に格納する。
次いで、第2始動口21に遊技球が入賞したか否か、すなわち、第2始動口センサ21aによって遊技球が検出されたか否かを判定する(S205)。第2始動口21に遊技球が入賞していない場合(S205でNO)にはステップS209に進むが、第2始動口21に遊技球が入賞した場合には(S205でYES)、特図2保留球数(第2特図保留の数、具体的にはRAM84に設けた第2特図保留の数をカウントするカウンタの数値)が4個(上限数)に達しているか否か判定する(S206)。そして、特図2保留球数が4個に達している場合(S206でYES)には、ステップS209に進むが、特図2保留球数が4個未満である場合には(S206でNO)、特図2保留球数に「1」を加算する(S207)。
続いて、特図2関係乱数取得処理(S208)を行う。特図2関係乱数取得処理(S208)では、大当たり乱数カウンタの値(ラベル−TRND−Aの値)、当たり種別乱数カウンタの値(ラベル−TRND−ASの値)、リーチ乱数カウンタの値(ラベル−TRND−RCの値)および変動パターン乱数カウンタの値(ラベル−TRND−T1の値)を取得し(つまり図8(A)に示す乱数値群を取得し)、それら取得乱数値を第2特図保留記憶部85bのうち現在の特図2保留球数に応じた記憶領域に格納する。
次いで、第1始動口20に遊技球が入賞したか否か、すなわち、第1始動口センサ20aによって遊技球が検出されたか否か判定する(S209)。第1始動口20に遊技球が入賞していない場合には(S209でNO)本処理を終えるが、第1始動口20に遊技球が入賞した場合には(S209でYES)、特図1保留球数(第1特図保留の数、具体的にはRAM84に設けた第1特図保留の数をカウントするカウンタの数値)が4個(上限数)に達しているか否か判定する(S210)。そして、特図1保留球数が4個に達している場合には(S210でYES)本処理を終えるが、特図1保留球数が4個未満である場合には(S210でNO)、特図1保留球数に1を加算する(S211)。
続いて、特図1関係乱数取得処理(S212)を行う。特図1関係乱数取得処理(S212)では、特図2関係乱数取得処理(S208)と同様に、大当たり乱数カウンタの値(ラベル−TRND−Aの値)、当たり種別乱数カウンタの値(ラベル−TRND−ASの値)、リーチ乱数カウンタの値(ラベル−TRND−RCの値)および変動パターン乱数カウンタの値(ラベル−TRND−T1の値)を取得し(つまり図8(A)に示す乱数値群を取得し)、それら取得乱数値を第1特図保留記憶部85aのうち現在の特図1保留球数に応じた記憶領域に格納する。
[特別動作処理]遊技制御用マイコン81は、普通動作処理(S105)に次いで、図15に示す特別動作処理(S106)を行う。特別動作処理(S106)では、特別図柄表示器41および大入賞口装置36に関する処理を5つの段階に分け、それらの各段階に「特別動作ステータス1,2,3,4,5」を割り当てている。そして「特別動作ステータス」が「1」である場合には(S901でYES)、後述の特別図柄待機処理(S902)を行い、「特別動作ステータス」が「2」である場合には(S901でNO、S903でYES)、後述の特別図柄変動中処理(S904)を行い、「特別動作ステータス」が「3」である場合には(S901,S903で共にNO、S905でYES)、後述の特別図柄確定処理(S906)を行う。また「特別動作ステータス」が「4」である場合には(S901,S903,S905で共にNO、S907でYES)、大当たり遊技としての特別電動役物処理1(S908)を行い、「特別動作ステータス」が「5」である場合には(S901,S903,S905,S907の全てがNO)、小当たり遊技としての特別電動役物処理2(S909)を行う。なお特別動作ステータスは、初期設定では「1」である。
[特別図柄待機処理]図16に示すように、特別図柄待機処理(S902)では遊技制御用マイコン81は、まず第2始動口21の保留球数(すなわち特図2保留球数)が「0」であるか否かを判定する(S1001)。特図2保留球数が「0」である場合(S1001でYES)、すなわち、第2始動口21への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶がない場合には、第1始動口20の保留球数(すなわち特図1保留球数)が「0」であるか否かを判定する(S1007)。そして、特図1保留球数も「0」である場合(S1007でYES)、すなわち、第1始動口20への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶もない場合には、既に画像表示装置7の表示画面7aを待機画面(客待ち用のデモ画面)としたか否かを判定し(S1013)、そうであれば(S1013でYES)処理を終え、そうでなければ(S1013でNO)、待機画面設定処理(S1014)を行う。待機画面設定処理(S1014)では、所定の待機時間の経過を待って、待機画面を表示させるための客待ち待機コマンドをセットする。
ステップS1001において特図2保留球数が「0」でない場合(S1001でNO)、すなわち、第2始動口21への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶(特図2の保留情報)が1つ以上ある場合には、後述の特図2大当たり判定処理(S1002)および特図2変動パターン選択処理(S1003)を行う。その後、遊技制御用マイコン81は、特図2保留球数を1ディクリメントする(S1004)。そして、第2特図保留記憶部85bにおける各種カウンタ値の格納場所(記憶領域)を、現在の位置から読み出される側に一つシフトするとともに、第2特図保留記憶部85bにおける保留4個目に対応する記憶領域(読み出される側から最も遠い記憶領域)をクリアする(S1005)。このようにして、第2特図保留が保留された順に消化されるようにしている。
続いて、遊技制御用マイコン81は、特図2変動開始処理(S1006)を実行する。特図2変動開始処理(S1006)では、特別動作ステータスを「2」にセットするとともに変動開始コマンドをRAM84の出力バッファにセットして、第2特別図柄の変動表示を開始する。なお、特図2変動開始処理(S1006)でセットされる変動開始コマンド(特図2変動開始コマンドともいう)には、特図2大当たり判定処理(S1002)でセットされた特図停止図柄データの情報や特図2変動パターン選択処理(S1003)でセットされた変動パターンの情報(変動時間の情報を含む情報)が含まれている。
また、特図2保留球数が「0」であるが特図1保留球数が「0」でない場合(S1001でYES且つS1007でNO)、すなわち、特図2の保留情報はないが、第1始動口20への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶(特図1の保留情報)が1つ以上ある場合には、後述の特図1大当たり判定処理(S1008)および特図1変動パターン選択処理(S1009)を行う。その後、遊技制御用マイコン81は、特図1保留球数を1ディクリメントする(S1010)。そして、第1特図保留記憶部85aにおける各種カウンタ値の格納場所(記憶領域)を、現在の位置から読み出される側に一つシフトするとともに、第1特図保留記憶部85aにおける保留4個目に対応する記憶領域(読み出される側から最も遠い記憶領域)をクリアする(S1011)。このようにして、第1特図保留が保留された順に消化されるようにしている。
続いて、遊技制御用マイコン81は、特図1変動開始処理(S1012)を実行する。特図1変動開始処理(S1012)では、特別動作ステータスを「2」にセットするとともに変動開始コマンドをRAM84の出力バッファにセットして、第1特別図柄の変動表示を開始する。なお、特図1変動開始処理(S1012)でセットされる変動開始コマンド(特図1変動開始コマンドともいう)には、特図1大当たり判定処理(S1008)でセットされた特図停止図柄データの情報や特図1変動パターン選択処理(S1009)でセットされた変動パターンの情報(変動時間の情報を含む情報)が含まれている。
上記のように本形態では、第1特図保留に基づく特別図柄の変動表示は、第2特図保留が「0」の場合(S1001でYESの場合)に限って行われる。すなわち、第2特図保留の消化は、第1特図保留の消化に優先して実行される。
[特図2大当たり判定処理(特図1大当たり判定処理)]特図2大当たり判定処理(S1002)と特図1大当たり判定処理(S1008)とは、処理の流れが同じであるため図17に基づいてまとめて説明する。図17に示すように、特図2大当たり判定処理(S1002)又は特図1大当たり判定処理(S1008)では、遊技制御用マイコン81は、判定値として大当たり乱数カウンタ値(ラベル−TRND−Aの値)を読み出す(S1101)。詳細には、特図2大当たり判定処理(S1002)では、RAM84の第2特図保留記憶部85bの第1記憶領域(すなわち、第2特図保留の1個目に対応する記憶領域)に記憶されている大当たり乱数カウンタ値を読み出す。また、特図1大当たり判定処理(S1008)では、RAM84の第1特図保留記憶部85aの第1記憶領域(すなわち、第1特図保留の1個目に対応する記憶領域)に記憶されている大当たり乱数カウンタ値を読み出す。
次に、大当たり判定テーブル(図9(A))をセットする(S1102)。次いで、セットした大当たり判定テーブルに基づいて大当たりか否かを判定する(S1103)。すなわち、大当たり乱数カウンタ値(ラベル−TRND−A)が、大当たり判定値である「65300」〜「65535」の何れかと一致するか否か判定する(図9(A)参照)。大当たり判定(S1103)の結果が「大当たり」であれば(S1103でYES)、大当たりフラグをONするとともに(S1104)、当たり種別乱数カウンタ値(ラベル−TRND−ASの値)を読み出して、図9(B)に示す当たり種別判定テーブルに基づいて当たり種別を判定する(S1105)。その後、当たり種別に応じた特図停止図柄データ(図7参照)をRAM84に設けた当たり種別バッファにセットして(S1106)、本処理を終える。
一方、大当たり判定(S1103)の結果が「大当たり」でなければ(S1103でNO)、小当たりか否かを判定する(S1107)。詳細には、特図2大当たり判定処理(S1002)では、大当たり乱数カウンタ値が、小当たり判定値である「0」〜「9999」のいずれかと一致するか否か判定する(図9(A)の特図2の欄参照)。また特図1大当たり判定処理(S1008)では、大当たり乱数カウンタ値が、小当たり判定値である「0」〜「3499」のいずれかと一致するか否か判定する(図9(A)の特図1の欄参照)。なお小当たり当選確率は、特図1の抽選よりも特図2の抽選の方が高くなっている。
小当たり判定(S1107)の結果が「小当たり」であれば(S1107でYES)、小当たりフラグをONするとともに(S1108)、当たり種別乱数カウンタ値(ラベル−TRND−ASの値)を読み出して、図9(B)に示す当たり種別判定テーブルに基づいて小当たり種別を判定する(S1109)。その後、小当たり種別(小当たり図柄の種類)に応じた特図停止図柄データ(図7参照)をRAM84に設けた当たり種別バッファにセットして(S1110)、本処理を終える。なお、小当たりか否かを決める乱数を、大当たり乱数とは別に設けてもよい。
また、大当たりでなく(S1103でNO)、且つ小当たりでもなければ(S1107でNO)、「ハズレ」であるので、ハズレ図柄に応じた特図停止図柄データ(01H)をセットして(S1111)、本処理を終える。
[特図2変動パターン選択処理(特図1変動パターン選択処理)]特図2変動パターン選択処理(S1003)と特図1変動パターン選択処理(S1009)とは、処理の流れが同じであるため図18および図19に基づいてまとめて説明する。図18に示すように、特図2変動パターン選択処理(S1003)又は特図1変動パターン選択処理(S1009)では、まず、遊技状態が時短状態か否か(時短フラグがONか否か)を判定する(S1301)。
時短状態でなければ(S1301でNO)、すなわち非時短状態であれば、続いて大当たりフラグがONか否かを判定する(S1302)。ONであれば(S1302でYES)、非時短状態中大当たりテーブル(図10(A)に示す非時短状態における変動パターン判定テーブルのうち大当たりに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値(ラベル−TRND−T1の値)に基づいて変動パターンを選択する(S1303)。なお、変動パターンが決まれば変動時間も決まる。
またステップS1302において、大当たりフラグがONでなければ(S1302でNO)、小当たりフラグがONか否かを判定する(S1304)。ONであれば(S1304でYES)、非時短状態中小当たりテーブル(図10(A)に示す非時短状態における変動パターン判定テーブルのうち小当たりに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1305)。
またステップS1304において、小当たりフラグがONでなければ(S1304でNO)、リーチ乱数カウンタ値(ラベル−TRND−RCの値)がリーチ成立乱数値か否かを判定する(S1306)。図9(C)に示すように、リーチ成立乱数値は時短状態であれば「0」〜「5」であり、非時短状態であれば「0」〜「13」である。すなわち、時短状態の方が非時短状態よりもハズレ時のリーチがかかりにくくなっている。これは、時短状態において変動時間の短いリーチ無しハズレがより多く選択されようにすることで、特図保留の消化スピードを早めるためである。リーチ乱数カウンタ値がリーチ成立乱数値である場合(S1306でYES)、すなわち、リーチ有りハズレの場合には、非時短状態中リーチ有りハズレテーブル(図10(A)に示す非時短状態における変動パターン判定テーブルのうちリーチ有りハズレに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1307)。
一方、リーチ乱数カウンタ値がリーチ成立乱数値でない場合(S1306でNO)、すなわち、リーチ無しハズレの場合には、非時短状態中リーチ無しハズレテーブル(図10(A)に示す非時短状態における変動パターン判定テーブルのうちリーチ無しハズレに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1308)。このリーチ無しハズレ時には、保留球数に応じた短縮変動の機能が働くようになっている。すなわち、特別図柄の保留球数が「3」又は「4」であるときは、特別図柄の保留球数が「0」〜「2」であるときに比して変動時間の短い変動パターンが選択されるようになっている。
またステップS1301において、遊技状態が時短状態であると判定した場合には(S1301でYES)、図19に示すステップS1311に進む。なお、参照する変動パターン判定テーブルを図10(B)に示す時短状態中のテーブルにする事以外は、上記ステップS1302〜S1308と同様の流れで処理(S1311〜S1317)を行う。
すなわち、大当たりフラグがONであれば(S1311でYES)、時短状態中大当たりテーブル(図10(B)に示す時短状態における変動パターン判定テーブルのうち、大当たりに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1312)。また、小当たりフラグがONであれば(S1313でYES)、時短状態中小当たりテーブル(図10(B)に示す時短状態における変動パターン判定テーブルのうち、小当たりに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1314)。
また、リーチ乱数カウンタ値がリーチ成立乱数値であれば(S1315でYES)、時短状態中リーチ有りハズレテーブル(図10(B)に示す時短状態における変動パターン判定テーブルのうち、リーチ有りハズレに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1316)。また、リーチ乱数カウンタ値がリーチ成立乱数値でなければ(S1315でNO)、時短状態中リーチ無しハズレテーブル(図10(B)に示す時短状態における変動パターン判定テーブルのうち、リーチ無しハズレに該当する部分)を参照して、変動パターン乱数カウンタ値に基づいて変動パターンを選択する(S1317)。
なお、図10(B)に示す時短状態中の変動パターン判定テーブルでは、リーチ無しハズレ時の保留球数に応じた短縮変動の機能が保留球数「2」〜「4」のときに働く。つまり、非時短状態中よりも短縮変動が選択され易くなっている。また、大当たり当選時に変動時間の長い変動パターンが選択される確率が非時短状態中よりも低くなっている。つまり、非時短状態中よりも変動時間の短い変動パターンが選択され易くなっている。すなわち、時短状態中の変動パターン判定テーブルは、非時短状態中の変動パターン判定テーブルよりも変動時間が短くなるようなテーブルとなっている。
上記のようにして変動パターンの選択を行った後は、図18に示すように、選択した変動パターンをセットして(S1318)、本処理を終える。ステップS1318でセットした変動パターンの情報は、特別図柄待機処理(S902)におけるステップS1006又はS1012でセットされる変動開始コマンドに含められる。
[特別図柄変動中処理]図20に示すように、特別図柄変動中処理(S904)では遊技制御用マイコン81は、まず特別図柄の変動時間(ステップS1003又はS1009で選択された変動パターンに応じて決まる変動時間、図10(A),10(B)参照)が経過したか否かを判定する(S1501)。経過していなければ(S1501でNO)、直ちにこの処理を終える。これにより特別図柄の変動表示が継続される。
一方、変動時間が経過していれば(S1501でYES)、変動停止コマンドをセットするとともに(S1502)、特別動作ステータスを「3」にセットする(S1503)。そして、特別図柄の変動表示を、セットされている特図停止図柄データに応じた図柄(大当たり図柄、小当たり図柄又はハズレ図柄)で停止させる等のその他の処理を行ってから(S1504)、この処理を終える。
[特別図柄確定処理]図21に示すように、特別図柄確定処理(S906)では遊技制御用マイコン81は、まず特別図柄の停止時間(例えば500ms)が経過したか否かを判定する(S1601)。経過していなければ(S1601でNO)、直ちにこの処理を終える。一方、停止時間が経過していれば(S1601でYES)、後述の遊技状態管理処理を行う(S1602)。
次に、大当たりフラグがONであるか否かを判定する(S1603)。大当たりフラグがONであれば(S1603でYES)、特別動作ステータスを「4」にセットする(S1604)。そして、遊技制御用マイコン81は、時短フラグがONか否かを判定し(S1605)、ONでなければステップS1607に進むが、ONであれば時短フラグをOFFする(S1606)。これにより、大当たり遊技の実行中は非時短状態に制御される。
次いで、大当たり遊技を開始するため大当たりのオープニングコマンドをセットするとともに(S1607)、大当たり遊技のオープニングを開始する(S1608)。続いて、当選した大当たりの種類に応じた開放パターン(詳しくは図7を参照)をセットして(S1609)、開放カウンタの値に、当選した大当たりの種類に応じた値をセットする(S1610)。開放カウンタは、特別遊技(小当たり遊技および大当たり遊技)の実行中における大入賞口35の開放回数を減算してカウント可能なものである。なお、開放パターンのセットは、ラウンド毎に行うようにしてもよい。
一方、ステップS1603において大当たりフラグがONでなければ(S1603でNO)、続いて小当たりフラグがONであるか否かを判定する(S1611)。小当たりフラグがONであれば(S1611でYES)、特別動作ステータスを「5」にセットする(S1612)。なお、小当たりフラグがONである場合には、時短フラグがONであってもOFFにはしない。その後、小当たり遊技を開始するため、小当たりのオープニングコマンドをセットして(S1613)、小当たり遊技のオープニングを開始する(S1614)。
次いで、当選した小当たりの種類に応じた開放パターン(詳しくは図7を参照)をセットするとともに(S1615)、開放カウンタの値を、当選した小当たりの種類に応じた値にセットする(S1616)。
続いて、ステップS1617では、振分部材作動フラグをONする。振分部材作動フラグは、所定の作動パターンで振分部材71の作動を開始させるタイミングになったことを示すためのフラグである。ここで振分部材作動フラグをONすることで、メイン側タイマ割り込み処理(図13)の振分部材制御処理(S107)で作動パターンが設定される。そして、振分部材作動処理(S108)で、小当たり遊技(オープニング)の開始とともに振分部材71の作動が開始される。小当たり遊技中における振分部材71の作動パターンについては、後ほど詳述する。
ステップS1611において小当たりフラグがONでなければ(S1611でNO)、大当たり遊技も小当たり遊技も開始しないため、特別動作ステータスを「1」にセットして(S1618)、本処理を終える。
[遊技状態管理処理]図22に示すように、遊技状態管理処理(S1602)では遊技制御用マイコン81は、まず時短フラグがONか否か判定する(S1701)。ONであれば(S1701でYES)、時短状態中に実行した特別図柄変動の回数をカウントする時短カウンタの値を1ディクリメントする(S1702)。次に、時短カウンタの値が「0」か否か判定する(S1703)。「0」であれば(S1703でYES)、時短フラグをOFFする(S1704)。
[特別電動役物処理1(大当たり遊技)]特別電動役物処理1は、1種大当たり遊技や2種大当たり遊技といった大当たり遊技(第2特別遊技)を実行するための処理である。図23に示すように、特別電動役物処理1(S908)では遊技制御用マイコン81は、まず大当たり終了フラグがONであるか否かを判定する(S2001)。大当たり終了フラグは、当選した大当たり遊技において大入賞装置36の開放が全て終了したことを示すフラグである。
大当たり終了フラグがONでなければ(S2001でNO)、大入賞口35の開放中か否かを判定する(S2002)。開放中でなければ(S2002でNO)、大入賞口35を開放させる時間に至ったか否か、すなわち、大当たりのオープニングの時間が経過して大入賞口35の開放を開始する時間に至ったか、又は、開放間のインターバルの時間が経過して次の開放を開始する時間に至ったか否かを判定する(S2003)。
ステップS2003の判定結果がNOであれば、そのまま本処理を終える。一方、ステップS2003の判定結果がYESであれば、セットされている開放パターンに従って大入賞口35を開放させる(S2004)。次いでステップS2005では、振分部材作動フラグをONする。振分部材作動フラグは、所定の作動パターンで振分部材71の作動を開始させるタイミングになったことを示すためのフラグである。振分部材作動フラグをONすることで、メイン側タイマ割り込み処理(図13)の振分部材制御処理(S107)で作動パターンが設定される。そして、振分部材作動処理(S108)で、大当たり遊技の特定のラウンド遊技(本形態では、16R時短小当たりB又は16R時短小当たりDの当選による2種大当たりの16R目のラウンド遊技)での大入賞口35の開放とともに振分部材71が作動することになる。なお、大当たり遊技中における振分部材71の作動パターンについては、後ほど詳述する。
続いて、ステップS2006でラウンド指定コマンド送信判定処理を行う。ラウンド指定コマンド送信判定処理(S2206)では、ステップS2204での大入賞口30の開放が1回のラウンド遊技中での初めての開放か否かを判定し、そうであれば、実行中の大当たり遊技のラウンド数を示すラウンド指定コマンドを、RAM84の出力バッファにセットする。
なお、ステップS2002において大入賞口35の開放中であれば(S2002でYES)、その単位開放遊技における大入賞口35への入賞個数が規定の最大入賞個数(本形態では8個)に達しているか否かを判定する(S2007)。規定の最大入賞個数に達していなければ(S2007でNO)、大入賞口35を閉鎖させる時間に至ったか否か(すなわち大入賞口35を開放してから所定の開放時間(図7参照)が経過したか否か)を判定する(S2008)。そして、大入賞口35の開放時間が経過していなければ(S2008でNO)、本処理を終える。
これに対し、規定の最大入賞個数に達している場合(S2007でYES)、又は、大入賞口35の開放時間が経過した場合(S2008でYES)、すなわち2つの開放終了条件のうちのいずれかが満たされている場合には、大入賞口35を閉鎖(閉塞)する(S2009)。そして、開放カウンタの値を1ディクリメントし(S2010)、開放カウンタの値が「0」であるか否か判定する(S2011)。
開放カウンタの値が「0」でなければ(S2011でNO)このまま本処理を終えるが、開放カウンタの値が「0」であれば(S2011でYES)、大当たり遊技を終了させるべく、大当たりのエンディングコマンドをセットして(S2012)、大当たりのエンディングを開始する(S2013)。そして、大当たり終了フラグをセットして(S2014)本処理を終える。
また、ステップS2001において大当たり終了フラグがONであれば(S2001でYES)、大当たり遊技における大入賞口35の開放が全て終了しているので、大当たりのエンディングの時間が経過したか否かを判定し(S2015)、エンディング時間が経過していなければ(S2015でNO)本処理を終える。一方、エンディング時間が経過していれば(S2015でYES)、大当たり終了フラグをOFFして(S2016)、大当たりフラグをOFFする(S2017)。次いで、特別動作ステータスを「1」にセットして(S2018)、後述の遊技状態設定処理を行って(S2019)本処理を終える。
[遊技状態設定処理]図24に示すように、遊技状態設定処理(S2019)では遊技制御用マイコン81は、まず今回実行した大当たり遊技が「時短当たり」(すなわち「4R時短大当たり」又は「15R時短大当たり」の1種大当たり、あるいは「16R時短小当たりA」、「16R時短小当たりB」、「16R時短小当たりC」又は「16R時短小当たりD」の2種大当たり)の当選による大当たり遊技であるか否か判定する(S2101)。ステップS2101の判定結果がNOであれば、そのまま本処理を終えるが、ステップS2101の判定結果がYESであれば、時短フラグをONする(S2102)。これにより、今回の大当たり遊技後の遊技状態が「時短状態且つ高ベース状態」になる。
続いてステップS2103では、今回実行した大当たり遊技が「16R時短小当たりA」又は「16R時短小当たりC」の当選による大当たり遊技かどうかを判定する。今回実行した大当たり遊技が「16R時短小当たりA」又は「16R時短小当たりC」の当選による大当たり遊技である場合には(S2103でYES)、時短カウンタの値に「30」をセットする(S2104)。これにより、今回の大当たり遊技後の遊技状態が、最大で「30回」の時短回数の時短状態(且つ高ベース状態)に制御されることになる。
一方、今回実行した大当たり遊技が「16R時短小当たりA」および「16R時短小当たりC」の当選による大当たり遊技ではない場合(S2103でNO)、すなわち「4R時短大当たり」又は「15R時短大当たり」の1種大当たり、あるいは「16R時短小当たりB」又は「16R時短小当たりD」の2種大当たりの当選による大当たり遊技の場合には、時短カウンタの値に「100」をセットする(S2105)。これにより、今回の大当たり遊技後の遊技状態が、最大で「100回」の時短回数の時短状態(且つ高ベース状態)に制御されることになる。
[特別電動役物処理2(小当たり遊技)]特別電動役物処理2は、特定領域39を備えた大入賞装置36を開放させる小当たり遊技(第1特別遊技)を実行するための処理である。図25に示すように、特別電動役物処理2(S909)では遊技制御用マイコン81は、まず小当たり終了フラグがONであるか否かを判定する(S2301)。小当たり終了フラグは、小当たり遊技において大入賞口35(大入賞装置36)の開放が終了したことを示すフラグである。
小当たり終了フラグがONでなければ(S2301でNO)、大入賞口35の開放中か否かを判定する(S2302)。開放中でなければ(S2302でNO)、大入賞口35を開放させる時間に至ったか否か、すなわち所定の開放前インターバル(小当たりのオープニング)の時間が経過して大入賞口35の開放を開始する時間に至ったか否かを判定する(S2303)。
ステップS2303の判定結果がNOであれば、そのまま本処理を終える。一方、ステップS2303の判定結果がYESであれば、当選している小当たりの種類に応じた開放パターン(図7参照)に従って大入賞口35を開放させる(S2304)。
ステップS2302において大入賞口35の開放中であれば(S2302でYES)、大入賞口35への入賞個数が規定の最大入賞個数(本形態では8個)に達しているか否かを判定する(S2306)。規定の最大入賞個数に達していなければ(S2306でNO)、大入賞口35を閉鎖させる時間に至ったか否か(すなわち、大入賞口35を開放してから所定の開放時間(図7に示すように本形態では1.6秒)が経過したか否か)を判定する(S2307)。そして、大入賞口35の開放時間が経過していなければ(S2307でNO)、本処理を終える。
これに対し、規定の最大入賞個数に達している場合(S2306でYES)、又は、大入賞口35の開放時間が経過した場合(S2307でYES)、すなわち2つの開放終了条件のうちのいずれかが満たされている場合には、大入賞口35を閉鎖(閉塞)する(S2308)。そして、開放カウンタの値を1ディクリメントし(S2309)、小当たり終了フラグをセットして(S2310)、本処理を終える。
また、ステップS2301において小当たり終了フラグがONであれば(S2301でYES)、図26に示すように、小当たり遊技における大入賞口35の閉鎖後の所定時間(閉鎖後インターバルの時間)が経過したか否かを判定し(S2311)、閉鎖後インターバルの時間が経過していなければ(S2311でNO)本処理を終える。なお、小当たり遊技の閉鎖後インターバルの時間については後述する。一方、閉鎖後インターバルの時間が経過していれば(S2311でYES)、小当たり終了フラグをOFFし(S2312)、小当たりフラグをOFFして(S2313)、ステップS2314に進む。
ステップS2314では、VフラグがONか否かを判定する。Vフラグは、小当たり遊技の実行中に特定領域39への遊技球の通過があったことを示すフラグであり、後述するステップS2703(図30参照)でONされるフラグである。このVフラグがONでなければ(S2314でNO)、2種大当たり遊技を実行しないため、開放カウンタの値を「0」にし(S2315)、特別動作ステータスを「1」にセットして(S2316)、本処理を終える。
一方、VフラグがONであれば(S2314でYES)、2種大当たり遊技を実行するため、遊技制御用マイコン81は、VフラグをOFFし(S2317)、大当たりフラグをONして(S2318)、特別動作ステータスを「4」にセットする(S2319)。続いて、時短フラグがONであれば(S2320でYES)時短フラグをOFFする(S2321)。そして、大当たりのオープニングコマンドをセットして(S2322)、大当たりのオープニングを開始する(S2323)。これにより、遊技制御用マイコン81は、小当たり遊技の実行から2種大当たり遊技の実行に移行する。
[振分部材制御処理]遊技制御用マイコン81は、図13に示すように、特別動作処理(S106)に次いで振分部材制御処理(S107)を行う。図27に示すように、振分部材制御処理(S107)では遊技制御用マイコン81は、振分部材71の作動を開始させるタイミングになったことを示す上述の振分部材作動フラグがONか否かを判定する(S2401)。
振分部材作動フラグがONでなければ(S2401でNO)本処理を終える。一方、振分部材作動フラグがONであれば(S2401でYES)、その振分部材作動フラグをOFFして(S2402)、後述の作動パターン設定処理(S2403)およびV検出期間設定処理(S2404)をそれぞれ行う。
[作動パターン設定処理]図28に示すように、作動パターン設定処理(S2403)では遊技制御用マイコン81は、まず特別動作ステータスの値が「5」かどうかを判定する(S2501)。すなわち、小当たり遊技の実行中であるか、小当たり遊技の実行中でなく、大当たり遊技の実行中であるかを判定する。本形態では、上述したように、小当たり遊技における大入賞口35の開放時、又は、大当たり遊技における大入賞口35の開放時に振分部材作動フラグがONになる構成になっている。
特別動作ステータスの値が「5」の場合(S2501でYES)、つまり小当たり遊技の実行中である場合には、振分部材71の作動パターンとして通常作動パターンを選択する(S2502)。そして、通常作動パターンを選択したことを示すフラグ情報をRAM84の所定の領域に格納する。具体的に例えば、作動パターン選択フラグ(選択している作動パターンを示すフラグ)の値を「1」に変更する。作動パターン選択フラグが「1」とは、作動パターンとして通常作動パターンを選択していることを示す。また「2」とは、作動パターンとして後述の第1特別作動パターンを選択していることを示す。なお作動パターン選択フラグが「0」とは、作動パターンを設定していないことを示し、振分部材71は作動しないことになっている。
上述の振分部材作動処理(S108)では、RAM84に格納された上記フラグ情報に基づいて、通常作動パターンに応じた値が作動時間タイマにセットされて、「V開放」および「V閉塞」が特定のタイミングで行われることになる。かくして、小当たり遊技の実行中には、通常作動パターンで振分部材71が作動することになる。なお、RAM84に格納されたフラグ情報は、作動時間タイマのセット後にリセットされる。すなわち、作動パターン選択フラグの値がゼロクリア(「0」に変更)される。
一方、特別動作ステータスの値が「5」ではない場合(S2501でNO)、つまり大当たり遊技の実行中である場合には、続いて、その実行中の大当たり遊技が「16R時短小当たりB」又は「16R時短小当たりD」の当選による大当たり遊技(2種大当たり遊技)かどうかを判定する(S2503)。
「16R時短小当たりB」および「16R時短小当たりD」の当選による大当たり遊技ではない場合(S2503でNO)、すなわち実行中の大当たり遊技が「4R時短大当たり」又は「15R時短大当たり」の1種大当たり遊技、あるいは、「16R時短小当たりA」又は「16R時短小当たりC」の2種大当たり遊技の場合には、このまま本処理を終える。つまり、それらの大当たり遊技の場合には、いずれの作動パターンも選択しないで本処理を終える。すなわち、1種大当たり遊技、あるいは、「16R時短小当たりA」又は「16R時短小当たりC」の2種大当たり遊技の実行中には、振分部材71を作動させない構成になっている。
また、実行中の大当たり遊技が「16R時短小当たりB」又は「16R時短小当たりD」の2種大当たり遊技の場合には(S2503でYES)、続いて開放カウンタの値が「1」かどうかを判定する(S2504)。すなわち、実行中の大当たり遊技(「16R時短小当たりB」又は「16R時短小当たりD」の大当たり遊技)における最終ラウンド遊技(16R目のラウンド遊技)の大入賞口35の開放時かどうかを判定する。
開放カウンタの値が「1」ではない場合(S2504でNO)、すなわち実行中の大当たり遊技の、最終ラウンド以外のラウンド遊技(つまり、2R〜15R目のラウンド遊技)での大入賞口35の開放時であれば、そのまま本処理を終える。すなわち、実行中の大当たり遊技が「16R時短小当たりB」又は「16R時短小当たりD」の大当たり遊技であっても、最終ラウンド以外のラウンド遊技の場合にはいずれの作動パターンも選択しないで本処理を終える。すなわち、「16R時短小当たりB」又は「16R時短小当たりD」の大当たり遊技の2R〜15R目の各ラウンド遊技の実行中には、振分部材71を作動させない構成になっている。
一方、開放カウンタの値が「1」の場合(S2504でYES)、すなわち最終ラウンドのラウンド遊技の開始時であれば、振分部材71の作動パターンとして第1特別作動パターンを選択する(S2505)。そして、第1特別作動パターンを選択したことを示すフラグ情報をRAM84の所定の領域に格納する。具体的に例えば、上述の作動パターン選択フラグの値を「2」に変更する。
上述の振分部材作動処理(S108)では、通常作動パターンが選択された場合と同じように、第1特別作動パターンに応じた値が作動時間タイマにセットされて、「V開放」および「V閉塞」が特定のタイミングで行われることになる。かくして、「16R時短小当たりB」又は「16R時短小当たりD」の大当たり遊技の最終ラウンド遊技中には、第1特別作動パターンで振分部材71が作動することになる。なお、通常作動パターンが選択された場合と同じく、RAM84に格納されたフラグ情報は、作動時間タイマのセット後にリセットされる。すなわち、作動パターン選択フラグの値がゼロクリアされる。
[V検出期間設定処理]V検出期間設定処理(S2404)は、特定領域センサ39aからの検出信号を有効にしてVフラグをONする期間(V有効期間)および無効にする期間からなるV検出期間パターンを設定する処理である。図29に示すように、V検出期間設定処理(S2404)では遊技制御用マイコン81は、直前の上記作動パターン設定処理(図28)にて、振分部材71の作動パターン(通常作動パターン又は第1特別作動パターン)が選択されたかどうかを判定する(S2601)。具体的には、作動パターンが選択されたことを示すフラグ情報がRAM84の所定の領域に格納されているかどうかを判定する。すなわち、上記作動パターン選択フラグの値が「1」又は「2」であるかどうかを判定する。
いずれの作動パターンも選択されていない場合(S2601でNO)、すなわちRAM84に上記フラグ情報が格納されていない場合には、V検出期間パターンを選択する必要がないため、そのまま本処理を終える。これに対し、作動パターンが選択されている場合(S2601でYES)、すなわちRAM84に上記フラグ情報が格納されている場合には、続いてその作動パターンが通常作動パターンかどうかを判定する(S2602)。
選択されている作動パターンが通常作動パターンの場合には(S2602でYES)、V検出期間パターンとして、例えば図36(E)に示す小当たり用期間パターンを選択する。そして、小当たり用期間パターンを選択したことを示すフラグ情報をRAM84の所定の領域に格納する。具体的に例えば、期間パターン選択フラグ(選択しているV検出期間パターンを示すフラグ)の値を「1」に変更する。期間パターン選択フラグが「1」とは、V検出期間パターンとして小当たり用期間パターンを選択していることを示す。また「2」とは、V検出期間パターンとして後述の第1大当たり用期間パターンを選択していることを示す。なお期間パターン選択フラグが「0」とは、V検出期間パターンを設定していないことを示す。
上述の振分部材作動処理(S108)では、小当たり用期間パターンに応じた値がVセンサタイマにセットされて、特定のタイミングでV有効期間が設定されることになる。かくして、小当たり遊技中には、小当たり用期間パターンでV検出期間パターンが設定されることになる。なお、RAM84に格納されたフラグ情報は、Vセンサタイマのセット後にリセットされる。すなわち、期間パターン選択フラグの値がゼロクリア(「0」に変更)される。
本形態では、小当たり用期間パターンにおけるV有効期間は、図36(E)に示すように、特定領域39の開放開始(振分部材71を通過許容状態に制御した時点)から所定の時間が経過するまでである。所定の時間は、図36(D)に示す特定領域39の第1V開放や第2V開放の各開放時間(4600ms)よりも長い時間に設定されている。これは、振分部材71の配置位置を通過した遊技球が特定領域39に至るまでのタイムラグを考慮してのことである。
ステップS2602で、選択されている作動パターンが通常作動パターンではない場合(S2602でNO)、つまり選択されている作動パターンが第1特別作動パターンの場合には、V検出期間パターンとして、例えば図37(C)に示す第1大当たり用期間パターンを選択する(S2604)。そして、第1大当たり用期間パターンを選択したことを示すフラグ情報をRAM84の所定の領域に格納する。具体的に例えば、期間パターン選択フラグの値を「2」に変更する。
上述の振分部材作動処理(S108)では、小当たり用期間パターンと同じように、第1大当たり用期間パターンに応じた値がVセンサタイマにセットされて、特定のタイミングでV有効期間が設定されることになる。かくして、「16R時短小当たりB」又は「16R時短小当たりD」の最終ラウンド中には、第1特別作動パターンで振分部材71が作動することになる。なお、RAM84に格納されたフラグ情報は、Vセンサタイマのセット後にリセットされる。すなわち、期間パターン選択フラグの値がゼロクリアされる。
本形態では、第1大当たり用期間パターンにおけるV有効期間は、図37(C)に示すように、特定領域39の開放開始(振分部材71を通過許容状態に制御した時点)から所定の時間が経過するまでである。所定の時間は、図37(B)に示す特定領域39のV開放の開放時間(5000ms)よりも長い時間に設定されている。これは、振分部材71の配置位置を通過した遊技球が特定領域39に至るまでのタイムラグを考慮してのことである。
[特定領域センサ検出処理]遊技制御用マイコン81は、図13に示すように、振分部材作動処理(S108)に次いで特定領域センサ検出処理(S109)を行う。図30に示すように、特定領域センサ検出処理(S109)では遊技制御用マイコン81は、まず特定領域センサ39aから検出信号が出力されているかどうかを判定する(S2701)。すなわち、特定領域センサ39aが特定領域39への遊技球の通過を検出したかどうかを判定する。
特定領域センサ39aから検出信号が出力されていなければ(S2701でNO)本処理を終了するが、特定領域センサ39aから検出信号が出力されていれば(S2701でYES)、次いで小当たり用期間パターンのV有効期間中か否かを判定する(S2702)。
小当たり用期間パターンのV有効期間中であれば(S2702でYES)、続いて上述したVフラグをONする(S2703)。これにより、実行中の小当たり遊技に続いて2種大当たり遊技を実行することになる。
次に、ステップS2704では、通常V通過コマンドをRAM84の所定の出力バッファにセットする。通常V通過コマンドには、小当たり用期間パターンのV有効期間中に特定領域39への遊技球の通過があったことに関する情報が含まれている。RAM84にセットされた通常V通過コマンドは、メイン側タイマ割り込み処理(図13)の出力処理(S110)で、サブ制御基板90に出力される。
なお、上記ステップS2702で小当たり用期間パターンのV有効期間中でなければ(S2702でNO)、続いて第1大当たり用期間パターンのV有効期間中か否かを判定する(S2705)。
第1大当たり用期間パターンのV有効期間中でなければ(S2702でNO)そのまま本処理を終えるが、第1大当たり用期間パターンのV有効期間中であれば(S2705でYES)、演出用V通過コマンドをRAM84の所定の出力バッファにセットする(S2706)。演出用V通過コマンドには、第1大当たり用期間パターンのV有効期間中に特定領域39への遊技球の通過があったことに関する情報が含まれている。RAM84にセットされた演出用V通過コマンドは、メイン側タイマ割り込み処理(図13)の出力処理(S110)で、サブ制御基板90に出力される。
ここで図36に基づいて、小当たり遊技における大入賞口35(開閉部材37)の開放パターンと、上記のような振分部材71の一定動作との関係について説明する。本形態では、小当たり遊技における大入賞口35の開放パターンとして、図36(B)および図36(C)に示す2つの開放パターンがある。なお、図36(A)は、小当たり遊技の開始のタイミングをわかりやすくするために、特別図柄の変動表示および停止表示のタイミングを示したものである。
図36(B)に示す開放パターンは、特図2の抽選にて小当たりに当選した場合に選択される開放パターンである。つまり、「16R時短小当たりC」又は「16R時短小当たりD」(図8参照)に当選した場合に選択される開放パターン(第1小当たり開放パターン)である。
より詳細には、この第1小当たり開放パターンは、100msにわたって大入賞口35を閉塞した後に1600msにわたって大入賞口35を開放し、その後、6000msにわたって大入賞口35を閉塞する開放パターンである。言い換えれば、この開放パターンにて実行される小当たり遊技は、100msにわたって大入賞口35が閉塞されるオープニングと、1600msにわたって大入賞口35が開放される小当たり開放遊技と、6000msにわたって大入賞口35が閉塞される閉鎖後インターバルとを含んでいる。
このような開放パターンで大入賞口35が開放された場合、1600msにわたる大入賞口35の開放期間中および大入賞口35の閉鎖後の3000msの期間中は、振分部材71の第1V開放にあたり、振分部材71が通過許容状態をとっている(図36(B)および図36(D)参照)。従って、どのような入賞タイミングで大入賞口35へ遊技球が入賞したとしても、その遊技球は特定領域39を通過することが可能である。なお本形態では、右打ちにて遊技球を連続的に発射し続けていれば、1.6秒にわたる開放期間中に必ず大入賞口35へ遊技球が入賞するように、大入賞装置36等の各装置が配されている。また、大入賞口35を通過した遊技球が振分部材71の配置位置に至るまでの所要時間は3000msよりも短い。
図36(C)に示す開放パターンは、特図1の抽選にて「16R時短小当たりA」又は「16R時短小当たりB」(図8参照)に当選した場合に選択される開放パターン(第2小当たり開放パターン)である。この第2小当たり開放パターンと、上述の第1小当たり開放パターンとはオープニングの時間が異なっている。
より詳細には、この第2小当たり開放パターンは、10000msにわたって大入賞口35を閉塞した後に1600msにわたって大入賞口35を開放し、その後、6000msにわたって大入賞口35を閉塞する開放パターンである。言い換えれば、この開放パターンにて実行される小当たり遊技は、10000msにわたって大入賞口35が閉塞されるオープニングと、1600msにわたって大入賞口35が開放される小当たり開放遊技と、6000msにわたって大入賞口35が閉塞される閉鎖後インターバルとを含んでいる。
このような開放パターンで大入賞口35が開放された場合、1600msにわたる大入賞口35の開放期間中および大入賞口35の閉鎖後の3000msの期間中は、振分部材71の第2V開放にあたり、振分部材71が通過許容状態をとっている(図36(C)および図36(D)参照)。従って、どのような入賞タイミングで大入賞口35へ遊技球が入賞したとしても、その遊技球は特定領域39を通過することが可能である。
以上、図36に基づいて説明したように、本形態では小当たり遊技の小当たり開放遊技の開始に伴って振分部材71の動作を開始するようにしている。そして、小当たりの種類に応じた2つの開放パターンのいずれかにて小当たり遊技が実行される。
また本形態では、小当たり遊技中は、大入賞装置36内に入球した遊技球の数を大入賞口センサ35aによる検知に基づいてカウントしているとともに、大入賞装置36外へ排出された遊技球の数を特定領域センサ39a又は非特定領域センサ70aによる検知に基づいてカウントしている。つまり本形態では、特定領域センサ39aおよび非特定領域センサ70aは、大入賞装置36外へ排出された遊技球の数をカウントする排出口センサとしても機能している。そして、振分部材71の一定動作の終了時点で、両カウント値が一致していないときにはエラー報知を行うようにしている。なお、大入賞口35の閉鎖後、両カウント値が一致したときに振分部材71の作動を停止するようにしてもよい。このようにすれば、大入賞口35の閉鎖後に特別図柄の変動表示をスムーズに開始することが可能となる。
次に、図37に基づいて、大当たり遊技における大入賞口35(開閉部材37)の開放パターンと、振分部材71の動作との関係について説明する。本形態では、大当たり遊技におけるラウンド遊技の大入賞口35の開放パターンは、図37(A)に示すように、最長で29500ms開放するパターンである。
このような開放パターンで大入賞口35が開放された場合、大入賞口35の開放期間中は、振分部材71のV開放にあたり、振分部材71が通過許容状態をとっている(図37(A)および図37(B)参照)。従って、大入賞口35へ入賞した遊技球は特定領域39を通過することが可能である。
以上、図37に基づいて説明したように、本形態では「16R時短小当たりA」又は「16R時短小当たりC」の当選による2種大当たり遊技の最終ラウンド遊技の開始に伴って振分部材71の動作を開始するようにしている。
また本形態では、小当たり遊技中および大当たり遊技中は、大入賞装置36内に入球した遊技球の数を大入賞口センサ35aによる検知に基づいてカウントしているとともに、大入賞装置36外へ排出された遊技球の数を特定領域センサ39a又は非特定領域センサ70aによる検知に基づいてカウントしている。つまり本形態では、特定領域センサ39aおよび非特定領域センサ70aは、大入賞装置36外へ排出された遊技球の数をカウントする排出口センサとしても機能している。そして、振分部材71の動作の終了時点で、両カウント値が一致していないときにはエラー報知を行うようにしている。なお、大入賞口35の閉鎖後、両カウント値が一致したときに振分部材71の作動を停止するようにしてもよい。このようにすれば、大入賞口35の閉鎖後に特別図柄の変動表示をスムーズに開始することが可能となる。
6.演出制御用マイコン91の動作
以上の遊技制御用マイコン81における処理と並行して、演出制御用マイコン91は、図31〜図35に示す処理を行う。以下、演出制御用マイコン91の動作について説明する。
[サブ側タイマ割り込み処理]演出制御用マイコン91は、図31に示すようなサブ側タイマ割り込み処理を所定の短時間毎に繰り返す。サブ側タイマ割り込み処理ではまず、後述する受信コマンド解析処理(S4301)を行う。
次に、スイッチ処理(S4302)を行う。スイッチ処理(S4302)では、演出ボタン63を用いたSW演出の実行にあわせて、演出ボタン63の操作が有効な期間(操作有効期間)を設定する。また、その操作有効期間中に演出ボタン63の操作を検出した場合には、その検出に基づいて実行する演出用データをRAM94の所定の記憶領域にセットする。
続いて、タイマ更新処理(S4303)を行う。タイマ更新処理(S4303)では、各種演出を実行する際に用いられるタイマ類の更新を行う。
次に、コマンド送信処理(S4304)を行う。コマンド送信処理(S4304)では、受信コマンド解析処理等でRAM94の出力バッファにセットした各種コマンドを画像制御基板100に送信する。コマンド送信処理が実行されると、各種コマンドを受信した画像制御基板100は、画像表示装置7を用いて各種演出を実行する。各種演出とは、例えば、後述の変動演出や、大当たり遊技に伴う大当たり演出(オープニング演出、ラウンド演出、エンディング演出)や客待ち演出などである。
続いて、駆動制御処理(S4305)を行う。駆動制御処理(S4305)では、演出に合うタイミングで装飾可動体15を駆動させるべく、駆動データの作成や出力を行う。
次に、ランプ制御処理(S4306)を行う。ランプ制御処理(S4306)では、ランプ駆動基板107を介して盤ランプ5や枠ランプ66の発光制御を行う。
続いて、音声制御処理(S4307)を行う。音声制御処理(S4307)では、受信コマンド解析処理で選択した演出パターンの演出に合うタイミングでスピーカ67から音声等を出力させるべく、音データ(スピーカ67からの音声等の出力を制御するデータ)を作成したり、音声制御基板106に出力したりする。
[受信コマンド解析処理]図32に示すように、受信コマンド解析処理(S4301)では演出制御用マイコン91は、まず主制御基板80から変動開始コマンドを受信したか否か判定し(S4401)、受信していれば変動演出開始処理(S4402)を行う。
続いて、主制御基板80から変動停止コマンドを受信したか否か判定し(S4403)、受信していれば変動演出終了処理(S4404)を行う。変動演出終了処理(S4404)では、受信した変動停止コマンドを解析し、その解析結果に基づいて、変動演出を終了させるための変動演出終了コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。
続いて、主制御基板80からオープニングコマンドを受信したか否か判定し(S4405)、受信していれば後述のオープニング演出選択処理(S4406)を行う。
続いて、主制御基板80からラウンド指定コマンドを受信したか否か判定し(S4407)、受信していれば後述のラウンド演出選択処理(S4408)を行う。
続いて、主制御基板80から演出用V通過コマンドを受信したか否か判定し(S4409)、受信していれば後述のラウンド演出変更処理(S4410)を行う。
続いて、主制御基板80から通常V通過コマンドを受信したか否か判定し(S4411)、受信していればV通過報知演出開始処理(S4412)を行う。V通過報知演出開始処理(S4412)では、V通過報知演出を開始するためのV通過報知演出開始コマンドをRAM94の出力バッファにセットする。V通過報知演出とは、V通過があったことを遊技者に報知するための演出である。本形態では、所定のV通過報知画像(例えば「V」の文字を示す文字画像)を画像表示装置7の表示画面7aに表示する演出である。なお、V通過報知演出は、特別の効果音をスピーカ67から出力するなど、他の態様であってもよい。
続いて、その他の処理(S4413)として、上記のコマンド以外の受信コマンドに基づく処理(例えば、遊技状態の把握のために遊技状態指定コマンドに基づき、現在の遊技状態を示す遊技状態ステータスの値を設定する処理等)を行って、受信コマンド解析処理を終える。
[オープニング演出選択処理]オープニング演出選択処理(S4406)は、大当たり遊技時、又は、小当たり遊技時に実行するオープニング演出のパターン(内容)を選択する処理である。図33に示すように、オープニング演出選択処理(S4406)では演出制御用マイコン91は、オープニングコマンドを解析する(S4501)。なお、オープニングコマンドには、大当たり又は小当たりへの当選判定時にセットされた特図停止図柄データ(図7参照)に関する情報が含まれている。
続いて、解析したオープニングコマンドが示す当たり種別が「16R時短小当たりA」又は「16R時短小当たりB」、つまり特図1の抽選にて当選し得る小当たりであるか否かを判定する(S4502)。「16R時短小当たりA」又は「16R時短小当たりB」であれば(S4502でYES)、オープニング演出として打込報知演出を伴うオープニング演出の演出パターン(オープニング演出パターン)を選択して(S4503)、ステップS4505に進む。
打込報知演出とは、例えば図38に示すような演出画像を表示画面7aに表示する演出である。この演出画像は、大入賞装置36を狙って右打ちにて遊技球を発射すべき旨を示唆する演出画像である。つまり、大入賞口35への入賞(さらには特定領域39への通過)を狙って右打ちにて遊技球を発射すべき旨を示唆する演出画像である。この打込報知演出は、「16R時短小当たりA」および「16R時短小当たりB」のオープニング中に表示される。つまり、「16R時短小当たりA」又は「16R時短小当たりB」に当選すると、10000msにわたるオープニングの期間中に(図36(C)参照)、遊技者に対して遊技方法が示されることとなる。このため、遊技者はV通過の機会を逃すことなく、確実に2種大当たりを獲得することが可能となっている。
なお、右打ち報知を小当たり当選時の変動演出の一部として行う構成も考えられる。しかしこのような構成とすると、まだ小当たり遊技も開始されていないのに遊技者が右打ちを始め、いわゆる「ムダ球(大入賞口35に入ることのない遊技球)」を多数生じさせてしまうおそれがある。これに対して本形態では、小当たり遊技のオープニング中に右打ち報知を行うため、そのような構成よりもムダ球の発生を抑えることが可能となっている。
図33のステップS4502で、オープニングコマンドが示す当たり種別が「16R時短小当たりA」でも「16R時短小当たりB」でもないと判定した場合には(S4502でNO)、各当たりの種別に応じて予め定められている通常のオープニング演出の演出パターンを選択して(S4504)、ステップS4505に進む。
ステップS4505では、選択した演出パターンにてオープニング演出を開始するためのオープニング演出開始コマンドを、RAM94の出力バッファにセットする。なお、セットされたオープニング演出開始コマンドがコマンド送信処理(S4304)によって画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、所定のオープニング演出画像をROM103から読み出して、画像表示装置7の表示画面7aに表示する。ステップS4503が実行されたのであれば、図38に示す打込報知演出の演出画像が表示画面7aに表示されることとなる。
[ラウンド演出選択処理]図34に示すように、ラウンド演出選択処理(S4408)では演出制御用マイコン91は、まず受信したラウンド指定コマンドを解析する(S4601)。そして、ラウンド指定コマンドの解析に基づいて、実行中の大当たり遊技が小当たり当選に基づく2種大当たり遊技であるか否かを判定する(S4602)。なお、本形態のラウンド指定コマンドには、ラウンド数(R数)に関する情報や大当たりの種別に関する情報(特別停止図柄データ)が含まれている。
実行中の大当たり遊技が2種大当たり遊技であれば(S4602でYES)、続いて、開始されるラウンド遊技のラウンド数が「16R」であるかどうかを判定する(S4603)。ラウンド数が「16R」であれば(S4603でYES)、ラウンド演出として第1時短回数報知演出を選択する(S4604)。具体的には、第1時短回数報知演出の実行に関する画像演出用の実行コマンドや音声用データ等をRAM94の所定の記憶領域にそれぞれセットする。第1時短回数報知演出については後述する。
なお、ステップS4602で実行中の大当たり遊技が2種大当たり遊技ではない場合(S4602でNO)、つまり1種大当たり遊技の場合や、ステップS4603で、開始されるラウンド遊技のラウンド数が「16R」でない場合(S4603でNO)、つまり開始されるラウンド遊技のラウンド数が「2R」〜「15R」のいずれかの場合には、ラウンド演出として通常のラウンド演出を選択する(S4605)。具体的には、通常のラウンド演出の実行に関する画像演出用の実行コマンドや音声用データ等をRAM94の所定の記憶領域にそれぞれセットする。通常のラウンド演出とは、例えば実行中のラウンド演出の情報(ラウンド数や大入賞口35への入賞数等)を報知する演出である。
[ラウンド演出変更処理]図35に示すように、ラウンド演出変更処理(S4410)では演出制御用マイコン91は、演出用V通過コマンドを受信した時点で、第1時短回数報知演出の実行中であるか否かを判定する(S4701)。第1時短回数報知演出の実行中であれば(S4703でYES)、実行中のラウンド演出を第1時短回数報知演出から第2時短回数報知演出に変更する(S4702)。具体的には、第2時短回数報知演出の実行に関する画像演出用の実行コマンドや音声用データ等をRAM94の所定の記憶領域にそれぞれセットする。
図39を用いて、第1時短回数報知演出および第2時短回数報知演出について説明する。第1時短回数報知演出とは、例えば図39(A)に示すような演出画像を表示画面7aに表示する画像演出である。具体的には、キャラクタ人形の頭部のキャラオブジェクト画像C1、このキャラオブジェクト画像C1の左方に位置し、文字列「この後時短30回のチャンス!」を内部に配した「吹き出し」形状の図形オブジェクト画像C2、および、キャラオブジェクト画像C1の上方に位置し、文字列「Vアタッカを狙え!」を内部に配した四角形の図形オブジェクト画像C3を用いた演出である(図39(A)参照)。
この第1時短回数報知演出では、特に上記図形オブジェクト画像C2を通じて、実行中の大当たり遊技(2種大当たり遊技)の後の時短回数が最低でも「30回」であることを遊技者に報知する。これにより遊技者に、実行中の大当たり遊技後に遊技状態が「時短状態且つ高ベース状態」に制御されることを確信させることが可能となっている。
また、第1時短回数報知演出では、上記図形オブジェクト画像C3を示すことで、当該ラウンド遊技(最終ラウンド遊技)中に開放される大入賞装置36の特定領域39を狙うよう遊技者に示唆している。よって、15Rまでのラウンド遊技とは違い、特定領域39を用いた特別なイベントが発生することを遊技者に知らせることが可能となっている。従って、表示画像7a上の第1時短回数報知演出を見た遊技者の関心(注目)を、当該演出から大入賞装置36内の特定領域39の開放に向かわせることが可能となっている。
第2時短回数報知演出とは、例えば図39(B)および図39(C)に示すような演出画像を表示画面7aに表示する画像演出である。具体的には、第1時短回数報知演出と同じキャラクタ人形の頭部のキャラオブジェクト画像C1に加え、文字列「NO!NO!」を内部に配した「吹き出し」形状の図形オブジェクト画像C4を用いた図39(B)に示す演出と、キャラオブジェクト画像C1に加え、文字列「時短100怪異のチャンス!」を内部に配した「吹き出し」形状の図形オブジェクト画像C5を用いた図39(C)に示す演出とからなる。キャラオブジェクト画像C1および図形オブジェクト画像C4を用いた図39(B)に示す演出は、特定領域39(Vアタッカ)に1個目の遊技球が通過したタイミングで実行される。所定の期間(実施形態では2000ms)実行した後に、続いてキャラオブジェクト画像C1および図形オブジェクト画像C5を用いた図39(C)に示す演出が実行される。
この第2時短回数報知演出では、上記図形オブジェクト画像C4、C5を通じて、実行中の大当たり遊技(2種大当たり遊技)の後の時短回数が「30回」ではなく「100回」であることを遊技者に報知する。これにより、大当たり遊技後の遊技状態において、遊技者にとってより有利な特典が付与されることを知らせることが可能となっている。つまり、特定領域39への遊技球の通過を実行契機とした第2時短回数報知演出を通じて、遊技者に有利な特典があることを知らせることが可能となっている。
なお本形態では、2種大当たり遊技の2R〜15Rのラウンド遊技では、特定領域39を開放させない構成になっている。そのため、最終ラウンドで特定領域39の開放を伴う特別な演出が実行されることを遊技者に意識させることが可能となっている。よって、あたかも特定領域39への遊技球の通過が有効であるかのように遊技者に錯覚させることが可能となっている。
本形態では、小当たり遊技中の特定領域39への遊技球の通過によって、2種大当たり遊技の実行が可能な1種2種混合機である。よって、小当たり遊技中は、特定領域39への遊技球の通過は、遊技の進行に影響するけれども、大当たり遊技中の特定領域39への遊技球の通過は、遊技の進行に影響を与えない構成である。つまり、本パチンコ遊技機1では、遊技の観点からすれば、小当たり遊技中の特定領域39への遊技球の通過は意味をなすけれども、小当たり遊技以外の期間に特定領域39への遊技球の通過は意味をなさない。
このような、大当たり遊技中には特定領域39への遊技球の通過が遊技に関与しない構成のパチンコ遊技機1において、その大当たり遊技中における特定領域39への遊技球の通過を演出の実行契機に用いている。
なお、本形態では、「16R時短小当たりA」又は「16R時短小当たりC」の2種大当たり遊技の最終ラウンド遊技での特定領域39(Vアタッカ)の開放中に1個も遊技球が通過しなかった場合には、16R目のラウンド遊技中に第2時短回数報知演出が実行されない構成になっている。そのような場合には、例えば、その最終ラウンド遊技後のエンディング演出の実行中や、その大当たり遊技後の遊技で時短回数が「30回」に達した変動演出の実行中に、時短回数が最大「100回」であることを報知すればよい。
7.本形態の効果等
以上詳細に説明したように本形態のパチンコ遊技機1では、小当たり遊技の実行中には通常作動パターン(図36(D))で、「16R時短小当たりA」又は「16R時短小当たりC」の2種大当たり遊技の最終ラウンド遊技の実行中には、第1特別作動パターン(図37(B))で振分部材71を作動させる。よって、上記2種大当たり遊技の最終ラウンド遊技の実行中には、通常作動パターンのときとは異なるタイミング、すなわち小当たり遊技の開始から100ms後又は10000ms後に対し、ラウンド遊技の開始から2500ms後に特定領域39に通過させることが可能となっている。すなわち、大入賞口35の開放とともに特定領域39に遊技球が通過可能である小当たり遊技に対し、大入賞口35の開放からしばらく経ってから特定領域39に遊技球が通過可能となっている。つまり、小当たり遊技中の振分部材71の作動パターンにしばられない自由な作動パターンで振分部材71を動作させることが可能となっている。従って、第2時短回数報知演出のような、大当たり遊技中における特定領域39への遊技球の通過に基づく演出など、大当たり遊技中に行う演出への活用の幅を増やすことが可能となっている。
また、本パチンコ遊技機1では、大当たり遊技のラウンド遊技の実行中における特定領域39への遊技球の通過の有無にかかわらず次のラウンド遊技が実行可能となっている。よって、例えば「16R時短小当たりA」の当選による2種大当たり遊技の最終ラウンド遊技中に、第1特別作動パターンで振分部材71を作動させたり、2R目〜15R目のラウンド遊技中に振分部材71を一度も作動させなかったり、特定のラウンド遊技の実行中における振分部材71の作動パターンを自由に設定することが可能となっている。従って、小当たり遊技中のパターンにしばられないパターンで振分部材71を動作させることが確実に可能となっている。
また、大当たり遊技の実行中に特定領域39への遊技球の通過があった場合には、それに基づいて第2時短回数報知演出を実行し得る。よって、小当たり遊技中の通常作動パターンとは異なる第1特別作動パターンで振り分けられる特定領域39を利用した斬新な大当たり演出を実行することが可能となっており、遊技興趣の向上が可能となっている。
しかも本形態の場合には、最終ラウンド遊技だけ第1特別作動パターンで振分部材71が作動し、他のラウンド遊技(2R目〜15R目のラウンド遊技)では振分部材71の作動がない。よって、最終ラウンド遊技が特別なラウンドであることを遊技者に印象づけることが可能である。
また、本形態の場合には、大入賞口35を1つのみとしているので、大入賞口を2つ設けた遊技機よりも、部品点数を抑えたパチンコ遊技機1とすることが可能となっている。
8.変更例
以下、変更例について説明する。なお、変更例の説明において、上記の第1形態のパチンコ遊技機1と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
上記形態では、最終ラウンド遊技の振分部材71の作動パターンを1つの作動パターン(第1特別作動パターン)とした。しかしながら、その作動パターンとして、上述した第1特別作動パターンと、この第1特別作動パターンに比べて前記特別入賞口に入球した遊技球が前記特定領域に通過し難い作動パターン(第2特別作動パターン)とがある構成でもよい。
このような構成の場合について、図40に示すタイミングチャートを用いて説明する。なお、大当たり遊技におけるラウンド遊技の大入賞口35の開放パターン、および、第1特別作動パターンは上記実施形態と同様であるため、説明を省略する(図40(A)および図40(B)参照)。
作動パターンとして第2特別作動パターンを選択した場合、図40(C)に示すように、振分部材71をまず、大当たり遊技のラウンド遊技の大入賞口35の開放から7500msにわたって通過阻止状態(図2に破線で示す状態)に制御する。これを開放前インターバルという。続いて、2500msにわたって通過許容状態(図2に二点鎖線で示す状態)に制御する。これを、V開放という。次いで、20000msにわたって通過阻止状態に制御する。これを、閉鎖後インターバルという。第2特別作動パターンを選択した場合には、振分部材71が「開放前インターバル⇒V開放⇒閉鎖後インターバル」からなる一連の動作を行う。
図40(B)および図40(C)に示すように、第2特別作動パターンのV開放の時間(3000ms)は、第1特別作動パターンのV開放の時間(5000ms)よりも短い。そのため、第2特別作動パターンは、第1特別作動パターンよりも特定領域39への遊技球の通過がし難い。また、第2特別作動パターンのV開放のタイミングが、第1特別作動パターンのV開放よりも後である。ラウンド遊技の大入賞口35の開放は、上述したように大入賞口35に8個入賞したら29500msの経過前に終了する。よって、大入賞口35の閉塞とともに、第2特別作動パターンのV開放が途中で終了する場合がある。よって、その点でも、第2特別作動パターンは、第1特別作動パターンよりも特定領域39への遊技球の通過がし難い。
上記構成では、第1特別作動パターンを「16R時短小当たりA」又は「16R時短小当たりC」の当選による2種大当たり遊技の最終ラウンド遊技での作動パターンとし、第2特別作動パターンを「16R時短小当たりB」又は「16R時短小当たりD」の当選による2種大当たり遊技の最終ラウンド遊技での作動パターンとする。
この構成では、最終ラウンド遊技に伴うラウンド遊技として、図41(A)に示すような画像演出を表示画面7aに表示する。具体的には、上記キャラオブジェクト画像C1、図形オブジェクト画像C3、および、キャラオブジェクト画像C1の左方に位置し、文字列「この後時短だよ」を内部に配した「吹き出し」形状の図形オブジェクト画像C11を用いた演出である(図41(A)参照)。
「16R時短小当たりA」又は「16R時短小当たりC」の当選による2種大当たり遊技の最終ラウンド遊技にて、特定領域39(Vアタッカ)に1個目の遊技球が通過したタイミングで、図40(B)に示す画像演出(第1特別大当たり演出に相当)が実行される。具体的には、上記キャラオブジェクト画像C1、図形オブジェクト画像C3、および、キャラオブジェクト画像C1の左方に位置し、文字列「時短100回のチャンス」を内部に配した「吹き出し」形状の図形オブジェクト画像C12を用いた演出である(図41(B)参照)。この画像演出では、上記図形オブジェクト画像C12を通じて、実行中の大当たり遊技(2種大当たり遊技)の後の時短回数が「30回」ではなく「100回」であることを遊技者に報知する。これにより、大当たり遊技後の遊技状態において、遊技者にとってより有利な特典が付与されることを知らせることが可能となっている。つまり、特定領域39への遊技球の通過を実行契機とした画像演出を通じて、遊技者に有利な特典があることを知らせることが可能となっている。
「16R時短小当たりB」又は「16R時短小当たりD」の当選による2種大当たり遊技の最終ラウンド遊技にて、特定領域39に1個目の遊技球が通過したタイミングで、図40(C)に示す画像演出(第2特別大当たり演出に相当)が実行される。具体的には、上記キャラオブジェクト画像C1、図形オブジェクト画像C3、および、キャラオブジェクト画像C1の左方に位置し、文字列「時短30回のチャンス」を内部に配した「吹き出し」形状の図形オブジェクト画像C13を用いた演出である(図41(C)参照)。この画像演出では、図形オブジェクト画像C13を通じて、実行中の大当たり遊技(2種大当たり遊技)の後の時短回数が「30回」であることを遊技者に報知する。
以上により、第1特別作動パターンでの作動中に特定領域39への通過があった場合には、それに基づいて図40(B)に示す画像演出を実行し、第2特別作動パターンでの作動中に特定領域39への通過があった場合には、それに基づいて図40(C)に示す画像演出を実行する。第2特別作動パターンは第1特別作動パターンに比べて遊技球が特定領域に通過し難いパターンであるため、2種大当たり遊技の最終ラウンド遊技中に、図40(C)に示す画像演出よりも図40(B)に示す画像演出の方が実行され易い。つまり、図40(B)に示す画像演出を、図40(C)に示す画像演出よりも大当たり遊技中に遊技者に示し易い特別大当たり演出とすることが可能である。
特に、図40(B)に示す画像演出は、大当たり遊技後の遊技状態において、遊技者にとってより有利な特典が付与されることを知らせることが可能となっているので、遊技者の関心を引き易い演出を遊技者に示し易く、興趣を向上可能となっている。
また、「16R時短小当たりA」又は「16R時短小当たりC」の当選に基づいた大当たり遊技(2種大当たり遊技)が実行される場合には、第1特別作動パターンで振分部材71を作動させる。なお、大当たり遊技中に図40(C)に示す演出よりも実行され易い図40(B)に示す演出が、「16R時短小当たりA」又は「16R時短小当たりC」の当選に基づいて実行されている大当たり遊技であることを示唆可能な演出である。このため大当たり遊技中に、それが「16R時短小当たりA」又は「16R時短小当たりC」の当選に基づいた大当たり遊技であることを遊技者に報知し易い。よって、図40(B)に示す演出への遊技者の関心を集めることが可能である。
すなわち、「16R時短小当たりB」又は「16R時短小当たりD」よりも特典が多い「16R時短小当たりA」又は「16R時短小当たりC」に当選した場合には、2種大当たり遊技の実行中に特定領域39に遊技球が通過し易く、図40(B)に示す第1特別大当たり演出が実行され易い。しかもその第1特別大当たり演出は、「16R時短小当たりA」又は「16R時短小当たりC」の当選に基づいて実行されている大当たり遊技であることを示唆可能な演出である。そのため、遊技者は、第1特別大当たり演出を通じて、特典が多い「16R時短小当たりA」又は「16R時短小当たりC」に当選したことを実感することが可能であり、興趣を向上可能となっている。
また例えば、作動パターンとして、第1特別作動パターンと第2特別作動パターンとがあるけれども、第2特別作動パターンで特定領域39に遊技球が通過しても大当たり遊技演出を実行しない構成でもよい。
すなわち、上記実施形態と同様、「16R時短小当たりA」又は「16R時短小当たりC」の当選による2種大当たり遊技の最終ラウンド遊技にて、特定領域39に1個目の遊技球が通過したタイミングで、図39(B)および図39(C)に示す第2時短回数報知演出が実行される。一方、「16R時短小当たりB」又は「16R時短小当たりD」の当選による2種大当たり遊技の最終ラウンド遊技にて、特定領域39に1個目の遊技球が通過しても、図39(A)に示す第1時短回数報知演出の実行が継続される。
なお、第2特別作動パターンは、上述したように第1特別作動パターンに比べて遊技球が特定領域39に通過し難いパターンであるため、第1特別作動パターンで振分部材71を作動する方が、第2特別作動パターンで作動するよりも、特別大当たり演出が実行され易い。従って、これら第1特別作動パターンと第2特別作動パターンとを組み合わせて大当たり遊技中の作動パターンを構成した場合に、第1特別作動パターンに該当する大当たり遊技中のタイミングで、特定領域への遊技球の通過に基づいた特別大当たり演出が実行され得る。つまり、特定領域への遊技球の通過をトリガにしている特別大当たり演出の実行を、所望のタイミングで遊技者に示すことが可能となっている。
また、上記形態では、小当たり遊技の実行中に、振分部材71を通常作動パターンで動作させる構成とした。しかしながら、電源投入から通常作動パターンでの作動を開始する構成でもよい。
そのような構成として、遊技制御用マイコン81は、主制御メイン処理のステップS001の後、通常作動フラグをONする(S5001)。これにより、後述の振分部材制御処理(図45)のステップS5303で上記通常作動パターンが選択される。そして、メイン側タイマ割り込み処理(図13)の振分部材作動処理(S108)で振分部材71が電源投入時から作動することになる。
また、上記形態の特別図柄確定処理を図43に示すものに変更する。すなわち、ステップS1610の処理に続いて、通常動作フラグをOFFする(S5101)。つまり、大当たり遊技の開始に合わせて通常作動フラグをOFFする。これにより、大当たり遊技の開始とともに通常作動パターンで動作していた振分部材71が停止することになる(S5305)。なお、この構成では、ステップS1616の処理を削除する。
また、上記形態の特別電動役物処理1を図44に示すものに変更する。すなわち、ステップS2019の処理に続いて、通常作動フラグをONする(S5201)。つまり、大当たり遊技の終了に合わせて通常作動フラグを再びONする。これにより、大当たり遊技の終了とともに通常作動パターンで振分部材71を動作させる(S5303)。
また、上記形態の振分部材制御処理を図45に示すものに変更する。すなわち、まず通常作動フラグがONかどうかを判定する(S5301)。通常作動フラグがONであれば(S5301でYES)、続いて通常作動パターンが作動中かどうかを判定する(S5302)。通常作動パターンが作動中であれば(S5302でYES)そのまま本処理を終えるが、作動中でなければ(S5302でNO)、作動パターンとして通常作動パターンを選択して(S5303)、ステップS2404に進む。
なおステップS5301でNOの場合には、ステップS2401に進む。但し、そのステップS2401でNOの場合には、通常作動パターンを停止して(S5305)本処理を終える。これにより、大当たり遊技が開始されて通常作動フラグがOFFになった場合には、通常作動パターンを停止する。また、ステップS2402に続いて、作動パターン設定処理(S5304)を実行する。
上記形態の作動パターン設定処理を図46に示すものに変更する。すなわち、ステップS2501およびステップS2502の各処理を削除する。
以上により、本パチンコ遊技機1の電源投入から通常作動パターンでの作動を開始するので、電源が投入された本パチンコ遊技機1にて、大当たり遊技以外の期間には通常作動パターンで振分部材71を動作させることが可能となっている。そして、大当たり遊技中にはその通常作動パターンにしばられないパターンで振分部材71を動作させることが可能となっている。従って、大当たり遊技中に行う演出への活用の幅を確実に増やすことが可能である。
また、上記形態では、大入賞口35を1つとしたが、この大入賞口35に加えて、例えば図1に示す遊技領域3における第1始動口20の下方に、他の大入賞口を設けてもよい。
また、上記形態では、遊技者に有利な特典を2種大当たり遊技後の時短回数とした。しかしながら、時短回数以外に、例えば大当たり遊技におけるラウンド遊技のラウンド数でもよい。また、例えば時短回数とラウンド数とを組み合わせてもよい。すなわち、「8ラウンド」で大当たり遊技後の遊技状態が「時短なし状態」の大当たり遊技に対し、「8ラウンド」で大当たり遊技後の遊技状態が最大「30回」の時短回数の「時短状態」の大当たり遊技、「16ラウンド」で大当たり遊技後の遊技状態が最大「30回」の時短回数の「時短状態」の大当たり遊技、および、「16ラウンド」で大当たり遊技後の遊技状態が最大「100回」の時短回数の「時短状態」の大当たり遊技が挙げられる。
また、上記形態では、特図2の変動回数に対して時短回数を設けた。しかしながら、特図1の変動回数に対して時短回数を設けてもよい。また、特図1と特図2との各変動回数の合算に対して時短回数を設けてもよい。
また、上記形態では、通常作動パターンのV開放の開放時間(4600ms)と、第1特別作動パターンのV開放の開放時間(5000ms)とを異ならせた。しかしながら、例えば開放タイミングが異なれば同じ開放時間でもよい。また例えば、開放時間が異なれば大入賞口の開放に対する開放タイミングを同じにしてもよい。
また、上記形態では、第1特別作動パターンの1回の大入賞口35の開放に対し、1回のV開放としたが、複数回のV開放としてもよい。
また、上記形態では、作動パターンを用いて振分部材71を作動させる構成としたが、作動パターンを用いないで、振分部材71を作動させてもよい。具体的に例えば、大入賞口35に入賞した遊技球の数をカウントして、その数が閾値を超えた場合に、振分部材71を作動させてもよい。
また、上記形態では、通常の大当たり演出を、図39(A)に示す第1時短回数報知演出とした。しかしながら、そのような報知演出の他に、例えば、2R目〜15R目に実行する通常のラウンド演出や、PVを用いた画像演出でもよい。
また、上記形態では、特図2での2種類の小当たりをいずれも、大当たり後の遊技状態が時短状態となる構成とした。しかしながら、いずれか一方だけを、大当たり後の遊技状態が時短状態となるものとし、他方を、大当たり後の遊技状態が「非時短状態」となるものとする構成でもよい。この場合、大当たり後の遊技状態が時短状態となる小当たりが「特典の多い当たり」に、大当たり後の遊技状態が非時短状態となる小当たりが「特典の少ない当たり」にそれぞれ相当する。
このような構成の場合、例えばそれぞれの小当たりの当選による2種大当たり遊技の実行中には、主人公のキャラクタと敵のキャラクタとが戦う「バトル演出」を大当たり演出として実行する。そして、大当たり後の遊技状態が時短状態となる小当たりの場合には、最終ラウンド遊技にて、第1特別作動パターン(図37(B),図40(B)参照)で振分部材71を作動させて、特定領域39に遊技球が通過したら、「第1特別大当たり演出」として主人公のキャラクタが敵のキャラクタに勝利する演出を示す。一方、大当たり後の遊技状態が非時短状態となる小当たりの場合には、最終ラウンド遊技にて、第2特別作動パターン(図40(C)参照)で振分部材71を作動させて、特定領域39に遊技球が通過したら、「第2特別大当たり演出」として主人公のキャラクタが敵のキャラクタに敗北する演出を示す。あるいは、大当たり後の遊技状態が非時短状態となる小当たりの場合には、最終ラウンド遊技にて振分部材71を作動させず、エンディング演出として主人公のキャラクタが敵のキャラクタに敗北する演出を示す。
また、上記形態では、1種2種混合機としたが、2種遊技機(いわゆる「ハネモノ」)でもよい。またその場合には、第1始動口20や第2始動口21に代えて役物作動口としてもよい。
9.上記した実施の形態に示されている発明
上記した実施の形態には、以下の各手段の発明が示されている。以下に記す手段の説明では、上記した実施の形態における対応する構成名や表現、図面に使用した符号を参考のためにかっこ書きで付記している。但し、各発明の構成要素はこの付記に限定されるものではない。
〈手段A〉
手段A1に係る発明は、
遊技領域3に配された入球口(第1始動口20)と、
前記遊技領域に配された特別入賞口(大入賞口35)と、前記特別入賞口を開閉する特別入賞口開閉部材(開閉部材37)と、前記特別入賞口に入賞した遊技球が通過可能な特定領域39および非特定領域70と、前記特別入賞口に入球した遊技球を前記特定領域又は前記非特定領域に振り分け可能な振分部材71と、を有する特別入賞手段(大入賞装置36)と、
前記入球口への入球に基づいて、前記特別入賞口開閉部材を開放する小当たり遊技を実行可能な小当たり遊技実行手段(ステップS909の処理を実行する遊技制御用マイコン81)と、
前記特定領域への遊技球の通過に基づいて、前記特別入賞口開閉部材を開放する大当たり遊技を実行可能な大当たり遊技実行手段(ステップS908の処理を実行する遊技制御用マイコン81)と、を備える遊技機(パチンコ遊技機1)であって、
前記小当たり遊技の実行中には通常作動パターン(図36(D))で前記振分部材を作動させ、前記大当たり遊技の実行中には前記通常作動パターンとは異なる特別作動パターン(図37(B)に示す第1特別作動パターン)で前記振分部材を作動させ得る振分部材作動手段を備えていることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、小当たり遊技中には通常作動パターンで、大当たり遊技中には特別作動パターンで振分部材を作動させ得る。よって、大当たり遊技中には、通常作動パターンのときとは異なるタイミングで特定領域に遊技球を通過させることが可能である。つまり、小当たり遊技中のパターンにしばられないパターンで振分部材を動作させることが可能である。従って、例えば大当たり遊技中における特定領域への遊技球の通過に基づく演出など、大当たり遊技中に行う演出への活用の幅を増やすことが可能である。
手段A2に係る発明は、
手段A1に記載の遊技機であって、
前記大当たり遊技は、
前記特別入賞口又は前記特別入賞口とは異なる他の特別入賞口を開放させる単位開放遊技(ラウンド遊技)を複数回含んでおり、
前記大当たり遊技実行手段は、
前記単位開放遊技の実行中における前記特定領域への遊技球の通過の有無にかかわらず、次の単位開放遊技を実行可能なものであることを特徴とする遊技機である。
上記構成の遊技機によれば、大当たり遊技の単位開放遊技の実行中における特定領域への遊技球の通過の有無にかかわらず次の単位開放遊技を実行可能である。よって、例えば単位開放遊技中に振分部材を任意のタイミングで作動させたり、単位開放遊技中に振分部材を一度も作動させなかったり、単位開放遊技中における振分部材の作動パターンを自由に設定することが可能である。従って、小当たり遊技中のパターンにしばられないパターンで振分部材を動作させることが確実に可能であり、大当たり遊技中に行う演出への活用の幅を確実に増やすことが可能である。
手段A3に係る発明は、
手段A1または手段A2に記載の遊技機であって、
前記振分部材作動手段は、
当該遊技機の電源投入から前記通常作動パターンでの作動を開始するものであることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、遊技機の電源投入から通常作動パターンでの作動を開始するので、電源が投入された遊技機にて、大当たり遊技以外の期間には通常作動パターンで振分部材を動作させることが可能であり、大当たり遊技中にはその通常作動パターンにしばられないパターンで振分部材を動作させることが可能である。従って、大当たり遊技中に行う演出への活用の幅を確実に増やすことが可能である。
手段A4に係る発明は、
手段A1、手段A2および手段A3のいずれかに記載の遊技機であって、
前記大当たり遊技の実行中に前記特定領域への遊技球の通過があった場合には、通常の大当たり演出(図39(A)に示す第1時短回数報知演出)と異なる特別大当たり演出(図39(B)に示す第2時短回数報知演出)を実行可能な大当たり演出実行手段(ステップS4410の処理を実行する演出制御用マイコン91)を備えていることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、大当たり遊技の実行中に特定領域への遊技球の通過があった場合には、それに基づいて特別大当たり演出を実行し得る。よって、小当たり遊技中のパターンとは異なるパターンで振り分けられる特定領域を利用した斬新な大当たり演出を実行可能であり、遊技興趣の向上が可能である。
手段A5に係る発明は、
手段A4に記載の遊技機であって、
前記特別作動パターンには、第1特別作動パターン(図40(B))と、この第1特別作動パターンに比べて前記特別入賞口に入球した遊技球が前記特定領域に通過し難い第2特別作動パターン(図40(C))と、があり、
前記大当たり演出実行手段は、
前記第1特別作動パターンでの前記振分部材の作動中に前記特定領域への遊技球の通過があった場合には、前記特別大当たり演出を実行し、
前記第2特別作動パターンでの前記振分部材の作動中に前記特定領域への遊技球の通過があった場合には、前記特別大当たり演出を実行しないものであることを特徴とする遊技機である。
上記構成の遊技機によれば、第2特別作動パターンでの作動中に特定領域への通過があった場合には特別大当たり演出を実行せず、第1特別作動パターンでの作動中に特定領域への通過があった場合には、特別大当たり演出を実行する。第2特別作動パターンは、第1特別作動パターンに比べて遊技球が特定領域に通過し難いパターンであるため、第1特別作動パターンで振分部材を作動する方が、第2特別作動パターンで作動するよりも、特別大当たり演出が実行され易い。従って例えば、これら第1特別作動パターンと第2特別作動パターンとを組み合わせて大当たり遊技中の作動パターンを構成した場合に、第1特別作動パターンに該当する大当たり遊技中のタイミングで、特定領域への遊技球の通過に基づいた特別大当たり演出が実行され得る。つまり、特定領域への遊技球の通過をトリガにしている特別大当たり演出の実行を、所望のタイミングで遊技者に示すことが可能である。
手段A6に係る発明は、
手段A4に記載の遊技機であって、
前記特別作動パターンには、第1特別作動パターンと、この第1特別作動パターンに比べて前記特別入賞口に入球した遊技球が前記特定領域に通過し難い第2特別作動パターンと、があり、
前記特別大当たり演出には、第1特別大当たり演出(図41(B)参照)と第2特別大当たり演出(図41(C)参照)とがあり、
前記大当たり演出実行手段は、
前記第1特別作動パターンでの前記振分部材の作動中に前記特定領域への遊技球の通過があった場合には、前記第1特別大当たり演出を実行し、
前記第2特別作動パターンでの前記振分部材の作動中に前記特定領域への遊技球の通過があった場合には、前記第2特別大当たり演出を実行するものであることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、第1特別作動パターンでの作動中に特定領域への通過があった場合には第1特別大当たり演出を実行し、第2特別作動パターンでの作動中に特定領域への通過があった場合には第2特別大当たり演出を実行する。第2特別作動パターンは第1特別作動パターンに比べて遊技球が特定領域に通過し難いパターンであるため、大当たり遊技中に、第2特別大当たり演出よりも第1特別大当たり演出の方が実行され易い。つまり、第1特別大当たり演出を、第2特別大当たり演出よりも大当たり遊技中に遊技者に示し易い特別大当たり演出とすることが可能である。
手段A7に係る発明は、
手段A6に記載の遊技機であって、
前記小当たり遊技の実行契機となる当たりの種別には、第1当たり(「16R時短小当たりA」等)と、この第1当たりよりも特典の少ない第2当たり(「16R時短小当たりB」等)と、があり、
前記振分部材作動手段は、
前記第1当たりの当選に基づいた大当たり遊技が実行される場合には、前記第1特別作動パターンで前記振分部材を作動させるものであり、
前記第1特別大当たり演出は、
前記第1当たりの当選に基づいて実行されている大当たり遊技であることを示唆可能な演出であることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、第1特別作動パターンで振分部材が作動されるので、特定領域への通過が容易である。そのため、第2当たりよりも特典が多い第1当たりに当選した場合には、大当たり遊技の実行中に特定領域に遊技球が通過し易く、第1特別大当たり演出が実行され易い。しかもその第1特別大当たり演出が、第1当たりの当選に基づいて実行されている大当たり遊技であることを示唆可能な演出であるので、遊技者は、第1特別大当たり演出を通じて、特典が多い第1当たりに当選したことを実感することが可能であり、興趣を向上可能である。
1…パチンコ遊技機(遊技機)
2…遊技盤
3…遊技領域
7…画像表示装置
7a…表示画面
20…第1始動口(入球口)
21…第2始動口(入球口)
35…大入賞口(特別入賞口)
36…大入賞装置(特別入賞手段)
37…開閉部材(特別入賞口開閉部材)
39…特定領域
70…非特定領域
71…振分部材
80…主制御基板(遊技制御手段)
81…遊技制御用マイコン
90…サブ制御基板
91…演出制御用マイコン

Claims (1)

  1. 遊技領域に配された入球口と、
    前記遊技領域に配された特別入賞口と、前記特別入賞口を開閉する特別入賞口開閉部材と、前記特別入賞口に入賞した遊技球が通過可能な特定領域および非特定領域と、前記特別入賞口に入球した遊技球を前記特定領域又は前記非特定領域に振り分け可能な振分部材と、を有する特別入賞手段と、
    前記入球口への入球に基づいて、前記特別入賞口開閉部材を開放する小当たり遊技を実行可能な小当たり遊技実行手段と、
    前記特定領域への遊技球の通過に基づいて、前記特別入賞口開閉部材を開放する大当たり遊技を実行可能な大当たり遊技実行手段と、
    遊技に伴う演出を実行可能な演出制御手段と、を備え、
    前記演出制御手段は、
    前記大当たり遊技に伴って、通常の大当たり演出を実行可能な大当たり演出実行手段を備えている遊技機であって、
    前記小当たり遊技の実行中には通常作動パターンで前記振分部材を作動させ、前記大当たり遊技の実行中には前記通常作動パターンとは異なる特別作動パターンで前記振分部材を作動させ得る振分部材作動手段を備え、
    前記大当たり演出実行手段は、
    前記大当たり遊技の実行中に前記特定領域への遊技球の通過があった場合には、通常の大当たり演出と異なる特別大当たり演出を実行可能なものであることを特徴とする遊技機。
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