JP2019010019A - 活魚運搬用容器、及び活魚運搬方法 - Google Patents

活魚運搬用容器、及び活魚運搬方法 Download PDF

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Abstract

【課題】活魚運搬用容器の破損を防止して、長時間の運搬においても活魚を傷つけずに鮮度を保持した状態で運搬することができる活魚運搬用容器、及び活魚運搬方法を提供することを目的とする。
【解決手段】活魚運搬用容器1は、膨張時に略筒状となり、一端側に開口部25が形成された袋体2と、袋体2内の収容空間S内に設置され、被収容物である活魚Fの鰓、及び鰭の一部を被覆可能な活魚保持具3と、活魚保持具3を収容空間S内において固定する固定部4から構成されている。活魚保持具3は、略板状体であり、収容空間S内においては活魚Fの形状に沿って湾曲形成されて固定部4に固定されている。活魚Fは、活魚保持具3により水中での成立状態が維持されるとともに、活魚の鰓や鰭が袋体2に接触することがないため、活魚の鮮度を保った状態で運搬先まで運搬することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、活魚運搬用容器、及び活魚運搬方法に関する。詳しくは、活魚運搬用容器の破損を防止して、長時間の運搬においても活魚を傷つけずに鮮度を保持した状態で運搬することができる活魚運搬用容器、及び活魚運搬方法に係るものである。
従来、漁船等から陸揚げされた魚介類は、通常、卸売市場を介してスーパーマーケット等の小売店舗や飲食店舗等に運搬される。この運搬に際しては、魚介類の鮮度を保つために、魚介類を活きたままの状態である活魚として運搬することが望まれており、例えば低コストである発泡スチロール容器等の運搬用容器に満たした水(氷水)内に活魚を収容して運搬することが一般的に行われている。
しかしながら、運搬用容器に満たした水内に活魚を収容して車両により運搬する場合、運搬時の車両の振動や、運搬用容器内において活魚が暴れて動き回ることにより、活魚同士の接触や活魚が運搬用容器の壁にぶつかる等して、鱗が剥がれたり、鰭等が損傷するなど魚体に損傷を生じ、運搬した活魚の価値が低下してしまうという問題があった。
また、活魚を、前記した運搬用容器で長時間運搬すると、活魚が運搬用容器内を泳ぎ回ることによる疲労、もしくは水中の酸素不足により死んでしまうという問題も生じていた。そこで、活魚が運搬用容器内において泳ぎ回ることにより、活魚が損傷したり、又は死んでしまわないように一匹ずつ区分けして運搬する方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、図6(a)に示すように、平箱101の空間内を、格子状仕切板102をもって複数の空間に分割し、この分割された狭小な空間内に活魚を一匹ずつ収容することにより、活魚の個体同士の接触による魚体の損傷や、活魚が動き回る空間を制限することで、活魚が体力を消耗して死んでしまことを防止する活魚運搬用容器が開示されている。
また、特許文献2には、図6(b)に示すように、適正温度に保温した海水で満たした防水性の袋体201内に活魚Fを一匹ずつ収容した後、袋体201内に酸素ガスを封入し、図示しない外容器に並べて運搬する方法も提案されている。
特開2003−304775号公報 実開平7−30044号公報
前記した特許文献1によれば、区画された収容空間内に活魚を一匹ずつ収容することで、活魚同士の衝突や、活魚が収容空間内を動き回ることを防止することができるものとなっている。しかしながら、特許文献1に開示の活魚運搬用容器自体は大型であるため、例えば数匹程度の活魚を運搬する場合でも、活魚運搬用容器を大型のトラックで運搬する必要があり、個人、鮨屋、料亭、又は旅館等に数匹程度を運搬するのには手間と費用がかかりすぎるという問題がある。
また、区画された容積以上に大きい活魚は収容することができず、また区画の容積よりも相当程度に小さい活魚を入れた場合には、活魚が区画された収容空間内で暴れてしまい、活魚が仕切り板にぶつかり損傷することになるため、収容する活魚の大きさに合うように区画された活魚運搬用容器が必要となる。そのため、種々の大きさの活魚に対応する収容空間となるように仕切り板、又は活魚運搬用容器を事前に準備しておき、運搬する活魚ごとに仕切り板や活魚運搬容器を選択する必要があり、作業コストがかかってしまうという問題がある。
さらに、収容空間の大きさに丁度合わせるように活魚を収容しているため、例えば運搬元や運搬先において、収容空間に活魚を出し入れする際に、作業者が誤って活魚を仕切り板に接触させてしまうことにより、活魚が損傷してしまい活魚の商品価値が低下することも懸念される。
この点、特許文献2のように、海水で満たしたビニール製の袋体内に活魚を一匹ずつ収容する場合には、大型の活魚運搬用容器を使用する必要がなく、運搬時の手間と費用を低減することができる。また、ビニール製の袋体内に活魚が一匹ずつ小分けされているため、そのまま店舗に袋体を陳列して販売することもできるため、運搬先での作業効率も高まる。
一方、袋体がビニール製であるとともに、袋体内には酸素が封入され内圧が高い状況下であることから、袋体内に収容された活魚の鰓や鰭、又は甲殻類の活魚であるエビの触角、甲殻、さらにはこれら活魚の袋体への噛み付き等により袋体に切れ目が入り易く、その切れ目から内部の海水が流れ出すことにより、運搬中に活魚が死んでしまうという問題を有している。
さらに、袋体を車両等で運搬する際には、車両の横揺れ等に追従するように袋体内の海水も揺動しやすくなり、袋体内に収容された活魚も袋体内の海水面で横倒しとなったりする虞がある。海水面で横倒しとなった活魚は、一部の鰓が空気面に露出することになり、この状態が運搬中に長時間継続すると、活魚は呼吸困難を引き起こすことにより鮮度が保持されず、最悪の場合は死んでしまうことも懸念される。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、長時間の運搬においても活魚を傷つけずに鮮度を保持した状態で運搬することができるとともに、容器の破損を防止し反復利用が可能な活魚運搬用容器、及び活魚運搬方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の活魚運搬用容器は、略方形状であり、底部、及び一対の側部が封止されるとともに、前記底部と相対する位置に開口部が形成され膨張により略筒状の収容空間が形成される胴部、前記開口部の周縁であって前記開口部を封止可能な封止部を有する袋体と、板状体からなる本体部を有し、該本体部が前記胴部の内周面の形状に沿って固定部により前記収容空間内に設置された活魚保持具とを備える。
ここで、袋体が略方形状であり、底部、及び一対の側部が封止されるとともに、前記底部と相対する位置に開口部が形成され膨張により略筒状の収容空間が形成される胴部を含むことにより、開口部から被収容物である活魚や、水、及び酸素ガス等を収容空間内に収容することができる。
また、袋体の開口部の周縁に、開口部を封止可能な封止部を有することにより、例えば袋体内に被収容物を収容した後に、収容空間内を密閉した状態とすることができるため、運搬対象となる活魚の鮮度を保持した状態で安全に運搬することができる。
また、板状体からなる本体部を有し、本体部が胴部の内周面に沿って収容空間内に設置された活魚保持具を備えることにより、活魚が袋体内において活魚保持具により正立した姿勢を維持することができるため、運搬中においても活魚が水面上で横倒しとなることを防止することができる。そのため、活魚の鰓は常に水面内に位置した状態で運搬することができるため、活魚が運搬中において呼吸困難を引き起こす事態を防止し、鮮度の高い状態で運搬先まで運搬することができる。
さらに、活魚保持具により、例えば活魚の鰓や鰭等の鋭利な部分を被覆することもできるため、運搬中の車両の振動等により、これらの鋭利な部分が袋体に直接接触することがないため、運搬中における袋体の破損を防止することができる。
また、活魚保持具を胴部に対して固定する固定部を備えることにより、活魚保持具と袋体が一体となるため、運搬中の車両の振動等により活魚保持具が設置状態からずれたりすることがなく、活魚保持具により常に活魚を適切な姿勢に保持することができるとともに、袋体の破損も防止することができる。
また、活魚保持具の本体部の一端には凸部が形成され、固定部は凸部が嵌合可能な隙間を介して形成された溶着部である場合には、非溶着部に活魚保持具の凸部を嵌合するという簡単な操作により活魚保持具を固定部に対して強固に固定することができる。
また、活魚保持具の凸部の先端幅は、隙間の幅よりも所定に大きい場合には、活魚保持具の凸部と活魚保持具の嵌合状態がより強固なものとなるため、運搬中の車両の振動等により活魚保持具と固定部の嵌合状態が解消される虞がない。
また、袋体の少なくとも一方の側部に、胴部が内側に折り込まれて形成されたマチ部を有する場合には、このマチ部を載置面上に載置する際に、袋体が安定するとともに、被収容物を収容しても袋体が破損することを防止することができる。
また、活魚保持具と胴部の内周面の間にスペーサーを有する場合には、活魚保持具をスペーサーにより保持することができるため、活魚保持具と固定部の固定状態を長期間において維持することができるとともに、例え運搬中に活魚保持具が揺動したとしても、スペーサーによりその摩擦力が低減され、袋体の破損を防止することができる。
前記の目的を達成するために、本発明の活魚運搬用容器は、所定の形状であり、周辺が封止されるとともに、周辺の一部が一側に向けて開口する開口部が形成され膨張により所定の収容空間が形成される胴部、前記開口部の周縁であって前記開口部が封止される封止部を有する袋体と、板状体からなる本体部を有し、前記本体部が前記胴部の内周面の形状に沿って前記収容空間内に設置された活魚保持具とを備える。
ここで、袋体が所定の形状であり、周辺が封止されるとともに、周辺の一部が一側に向けて開口する開口部が形成され膨張により所定の収容空間が形成される胴部を含むことにより、開口部から被収容物である活魚や、水、及び酸素ガス等を収容空間内に収容することができる。
また、袋体が、開口部の周縁であって開口部が封止される封止部を有することにより、収容空間内を密閉した状態とすることができるため、運搬対象となる活魚を、鮮度を保持した状態で安全に運搬することができる。
また、板状体からなる本体部を有し、本体部が胴部の内周面に沿って収容空間内に設置された活魚保持具を備えることにより、活魚が袋体内において活魚保持具により正立した姿勢を維持することができるため、活魚が水面上で横倒しとなることを防止することができる。そのため、活魚の鰓は常に水面内に位置した状態で運搬することができるため、活魚が運搬中において呼吸困難を引き起こす事態を防止し、鮮度の高い状態で運搬先まで運搬することができる。
さらに、活魚保持具により、例えば活魚の鰓や鰭等の鋭利な部分を被覆することもできるため、運搬中の車両の振動等により、これらの鋭利な部分が袋体に直接接触することがないため、運搬中における袋体の破損を防止することができる。
また、活魚保持具を胴部に対して固定する固定部を備えることにより、活魚保持具と袋体が一体となるため、運搬中の車両の振動等により活魚保持具が設置状態からずれたりすることがなく、活魚保持具により常に活魚を適切な姿勢に保持することができるとともに、袋体の破損も防止することができる。
前記の目的を達成するために、本発明の活魚運搬方法は、略方形状であり、底部、及び一対の側部が封止されるとともに、前記底部と相対する位置に開口部が形成され膨張により略筒状の収容空間が形成される胴部を有する袋体内に、所定の大きさであって端辺の所定の位置に凸部が形成された板状体からなる活魚保持具を収容する工程と、前記胴部の所定の位置であって、前記胴部の周方向に沿って所定の隙間を介して溶着部を形成する工程と、前記活魚保持具の前記凸部を前記隙間に挿入する工程と、前記袋体内に被収容物である所定量の水を収容する工程と、前記袋体内に被収容物である所定量の酸素ガスを収容する工程と、前記袋体内に被収容物である活魚を収容する工程と、前記活魚保持具を、前記胴部の内周面の形状に沿って湾曲形成する工程と、前記被収容物を前記袋体に収容するとともに、前記活魚保持具を前記固定部で固定した後に前記開口部を封止する工程とを備える。
ここで、略方形状であり、底部、及び一対の側部が封止されるとともに、底部と相対する位置に開口部が形成され膨張により略筒状の収容空間が形成される胴部を有する袋体内に、所定の大きさであって端辺の所定の位置に凸部が形成された板状体からなる本体部を有する活魚保持具を袋体内に収容する工程を備えることにより、袋体内で活魚を保持するための活魚保持具を袋体内に設置することができる。
また、胴部の所定の位置であって、胴部の周方向に沿って所定の隙間を介して溶着部を形成する工程を備えることにより、溶着という簡単な作業により、活魚保持具の固定部を形成することができる。
また、活魚保持具の凸部を隙間に挿入する工程を備えることにより、活魚保持具の凸部を隙間に挿入、嵌合することで活魚保持具を強固に固定することができる。
また、袋体内に被収容物である所定量の水を収容する工程を備えることにより、活魚にとって必須の水(真水、海水)を袋体内に収容することができるため、活魚の鮮度を保持した状態で運搬先まで運搬することができる。
また、袋体内に被収容物である所定量の酸素ガスを収容する工程を備えることにより、水中における溶存酸素濃度を一定に保つことができるため、長時間の運搬中においても活魚は呼吸困難に陥らず、鮮度を保持した状態で運搬先まで運搬することができる。
また、袋体内に被収容物である活魚を収容する工程を備えることにより、運搬対象となる活魚を袋体内に収容することができる。
また、活魚保持具を、袋体の胴部の内周面の形状に沿って湾曲形成する工程を備えることにより、活魚を正立した状態で袋体内に保持することができるとともに、例えば活魚の鰓や鰭等の鋭利な部分を被覆することができるため、運搬中の車両の振動等により、これら鰓や鰭等が直接袋体の胴部に接触することがなく、運搬中における袋体の破損を防止することができる。
また、被収容物を袋体内に収容した後に開口部を封止する工程を備えることにより、袋体内を密閉状態にすることができるため、鮮度を保った状態で活魚を運搬先まで運搬することができる。
前記の目的を達成するために、本発明の活魚運搬方法は、略方形状であり、底部、及び一対の側部が封止されるとともに、前記底部と相対する位置に開口部が形成され膨張により略筒状の収容空間が形成される胴部を含む袋体、及び板状体からなり前記胴部の内周面の形状に沿って前記収容空間内に設置された活魚保持具を有する活魚運搬用容器内に被収容物である所定量の水を収容する工程と、前記袋体内に被収容物である所定量の酸素ガスを収容する工程と、前記袋体内に被収容物である活魚を収容する工程と、前記活魚保持具を、前記胴部の内周面の形状に沿って湾曲形成する工程と、前記被収容物を前記袋体に収容した後に前記開口部を封止する工程とを備える。
ここで、略方形状であり、底部、及び一対の側部が封止されるとともに、底部と相対する位置に開口部が形成され膨張により略筒状の収容空間が形成される胴部を含む袋体内、及び板状体からなり胴部の内周面の形状に沿って収容空間内に設置された活魚保持具を有する活魚運搬用容器内に被収容物である所定量の水を収容する工程を備えることにより、活魚にとって必須の水(真水、海水)を袋体内に収容することができるため、活魚の鮮度を保持した状態で運搬先まで運搬することができる。
また、袋体内に被収容物である所定量の酸素ガスを収容する工程を備えることにより、水中における溶存酸素濃度を一定に保つことができるため、長時間の運搬中においても活魚は呼吸困難に陥らず、鮮度を保持した状態で運搬先まで運搬することができる。
また、袋体内に被収容物である活魚を収容する工程を備えることにより、運搬対象となる活魚を袋体内に収容することができる。
また、活魚保持具を、袋体の胴部の内周面の形状に沿って湾曲形成する工程を備えることにより、活魚を正立した状態で袋体内に保持することができるとともに、例えば活魚の鰓や鰭等の鋭利な部分を被覆することができるため、運搬中の車両の振動等により、これら鰓や鰭等が直接袋体の胴部に接触することがなく、運搬中における袋体の破損を防止することができる。
また、被収容物を袋体内に収容した後に開口部を封止する工程を備えることにより、袋体内を密閉状態にすることができるため、鮮度を保った状態で活魚を運搬先まで運搬することができる。
本発明に係る活魚運搬用容器、及び活魚運搬方法は、活魚運搬用容器の破損を防止して、長時間の運搬においても活魚を傷つけずに鮮度を保持した状態で運搬することができるものとなっている。
本発明の実施形態に係る活魚運搬用容器の全体斜視図であり、(a)は被収容物を収容する前、(b)は被収容物を収容した状態を示す図である。 活魚保持具の平面図である。 活魚運搬用容器の固定部としての溶着線を示す図である。 側部にマチ部を形成した実施態様であり、(a)は側面図、(b)は(a)の矢視断面図である。 収容空間内であって、活魚保持具と袋体の内周面との間にスペーサーを介挿した実施形態であり、(a)は側面図、(b)は(a)の矢視断面図である。 従来技術を示す図である。
以下、活魚運搬用容器、及び活魚運搬方法の本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
まず、本発明の実施形態に係る活魚運搬用容器1の全体構成について、図1を用いて説明する。活魚運搬用容器1は、主にポリエチレン(PE)などの樹脂フィルムからなる袋体2と、袋体2内に収容され、同じくポリエチレン(PE)などの樹脂フィルムからなる活魚保持具3、及び活魚保持具3を袋体2内において固定するための固定部4から構成されている。
ここで、必ずしも、袋体2、及び活魚保持具3の材質としてポリエチレン(PE)から構成されている必要はなく、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン(PA)等の公知の樹脂フィルム材から適宜選択することができる。
袋体2は、連続した1枚の方形状の樹脂フィルムを、表面側の第1の樹脂フィルム部21と裏面側の第2の樹脂フィルム部22の配置となるように折り畳んで一対の封止された側部23を有する略長方形状の胴部27を有し、膨張時にこの胴部27が略筒状の収容空間Sが形成されるようになっている。また、第1の樹脂フィルム部21と第2の樹脂フィルム部22の両端の開口部のうち一方端側の周縁に沿って帯状にシーラー機等で熱溶着されて封止された底部24と、底部24と相対する他方側が開放されて、被収容物を収容するための開口部25が形成されている。
ここで、必ずしも、袋体2は、連続した1枚の樹脂フィルムを折り畳んで構成されている必要はない。例えば、2枚の方形状の樹脂フィルムを準備し、これらを積層して、周辺の三辺を熱溶着等により封止して底部24、及び一対の側部23を形成し、一辺を開口して開口部25を形成するようにしてもよい。
また、必ずしも、樹脂フィルムの形状は方形状である必要はない。円形、楕円形、その他異形のものを採用してもよい。但し、袋体2の製造工数や、全体的に細長形状である活魚Fを収容するという観点では、樹脂フィルムの形状は方形状であることが好ましい。
袋体2の開口部25の開口端縁には封止部26を有しており、袋体2内に被収容物を収容した後に、封止部26がシーラー機等で熱溶着により封止され、袋体2内が密閉状態とされる。
ここで、必ずしも、封止部26は、熱溶着により封止される必要はなく、公知の封止手段から適宜選択することができる。例えば、封止部26として、予め開口端縁に沿って帯状に封止シールを貼着しておき、被収容物を袋体2内に収容した後に、封止シールで開口部22を封止するようにしてもよい。また、封止部26に凸部と凹部が嵌合するチャック機構を設けてもよい。
活魚保持具3は、図2に示すように、平面視で略方形状であり、湾曲形成できるだけの所定の厚み(約0.2mm〜0.5mm)を有する板状体からなる本体部31と、本体部31の一辺に複数の凸部32が形成されている。この活魚保持具3の本体部31は、図1(b)に示すように、活魚Fが正立した状態で、活魚Fが水中に浸漬する部分の形状、又は袋体2の胴部27の内周面の形状に沿って湾曲形成され、活魚Fの鋭利な部分、例えば鰓や鰭(胸びれ、尾びれ、腹びれ、尾びれ)等の全部、又は少なくとも一部が被覆されるようにして袋体2の内周面と接することなく収容空間S内に設置される。
ここで、必ずしも、活魚保持具3の本体部31は略方形状である必要はない。被覆対象である活魚Fの形状に合わせて適宜変更することができる。
また、必ずしも、活魚保持具3の本体部31の厚みは約0.2mm〜0.5mmの範囲に限られることはない。活魚Fの鰓や鰭等により損傷されず、かつ袋体2内に収容した際に適度に湾曲形成できる厚さであれば、特に限定されるものではない。
また、必ずしも、活魚保持具3の本体部31は、活魚Fが水中に浸漬する部分の形状に沿って湾曲形成されている必要はない。例えば、活魚Fの全体を被覆するように湾曲形成されていてもよい。なお、活魚保持具3の大きさは、収容する活魚Fの大きさや、鰓、鰭の形状等に応じて適宜変更することができる。
また、必ずしも、活魚保持具3の本体部31の一辺に形成された凸部32は複数である必要はない。単一の凸部32が形成されていてもよい。但し、後述する通り、凸部32は固定部4に形成された非溶着部42(隙間)に嵌合されるため、複数の凸部32により構成されている方が、固定部4に対してより強固に固定されるものとなる。
また、必ずしも、活魚保持具3の本体部31に形成された凸部32は一辺にのみ形成されている必要はない。例えば、活魚保持具3の本体部31の全周に亘って形成されていてもよい。
また、必ずしも、活魚保持具3は袋体2の内周面に接しないように固定部4に固定されている必要はない。但し、活魚保持具3が袋体2の内周面に接しないように固定部4に固定されていることにより、運搬中の車両の振動等により、活魚保持具3が固定部4を支点として揺動したとしても、活魚保持具3と袋体2の内周面が接触しないため、接触摩擦による袋体2の破損等を未然に防止することができる。
なお、図3に示すように、袋体2の側部23のうち、少なくとも一方側の側部23について、第1の樹脂フィルム部21と第2の樹脂フィルム部22を胴部27の内側に折り込んでマチ部28を形成するようにしてもよい。このように、マチ部28を形成することにより、側部23を載置面上に載置する際に、袋体2が安定するとともに、被収容物を収容しても袋体2が破損することを防止することができる。
さらに、図4に示すように、活魚保持具3と袋体2の内周面との間に両面粘着機能を備えたスペーサー5を介挿してもよい。このようにスペーサー5を介挿することで、活魚保持具3と固定部4の固定箇所を支点とした揺動を、より確実に防止することができる。
固定部4は、図5に示すように、袋体2の底部24の近傍位置に形成されている。具体的には、袋体2の胴部27の周方向に沿って第1の樹脂フィルム部21と第2の樹脂フィルム部22の溶着部41と非溶着部42が交互のパターンとなる溶着線43により形成されている。
溶着線43のうち、非溶着部42により形成された隙間には、前記した活魚保持具3の一辺に形成された凸部32が嵌合可能となっており、活魚保持具3の凸部32が非溶着部42の隙間に嵌合することにより、活魚保持具3が袋体2の内周面に接することなく袋体2内で固定することができる。
なお、図5に示すように、凸部32の先端幅は非溶着部42により形成された隙間の胴部27の周方向幅(以下、「隙間幅」という)よりもやや幅広の形状となっている。従って、活魚保持具3を固定部4に対して固定する場合には、活魚保持具3の全体を湾曲形成しつつ、本体部31の一辺に形成された凸部32が重なり合うようにした状態で凸部32を非溶着部42の隙間に侵入させる。この時、活魚保持具3は樹脂製であることから、凸部32の先端部分は弾性変形しながら隙間に侵入し、非溶着部42と嵌合させることが可能なものとなっている。
また、必ずしも、固定部4は底部24側に形成されている必要はない。例えば、開口部25側であって、封止部26よりも収容空間S側に形成されていてもよい。但し、固定部4が底部24側に形成されている場合には、被収容物を袋体2内に収容する前に活魚保持具3を袋体2内に設置することができるため、作業効率をより高めることができる。
また、必ずしも、固定部4は溶着部41と非溶着部42が交互のパターンとなる溶着線43である必要はない。例えば、活魚保持具3を袋体2内に収容した状態において、活魚保持具3の一端と袋体2の胴部27を直接シーラー機等で溶着してもよい。
また、必ずしも、凸部32の先端幅は非溶着部42の隙間幅よりも幅広である必要はない。但し、凸部32の先端幅が、非溶着部42の隙間幅よりもやや幅広となっていることにより、凸部32の先端が非溶着部42と嵌合した際の抜け止めとして機能するため、活魚保持具3と固定部4の固定がより強固なものとすることができる。
また、必ずしも、複数の凸部32の全ての先端幅が非溶着部42の隙間幅よりも幅広である必要はない。例えば、複数の凸部32のうちの一部の凸部32のみが幅広に形成されていてもよい。
次に、本発明の実施形態に係る活魚運搬用容器1を用いた活魚の運搬方法について説明する。
<活魚保持具3を袋体2に収容する工程>
まず、事前に準備した袋体2内に、略方形状の板状体からなる活魚保持具3を袋体2の内周面に沿った状態で収容する。この時、活魚保持具3の凸部32が形成された一辺を、固定部4を指向するように活魚保持具3を挿入、収容する。即ち、固定部4が底部24側に形成されている場合には、活魚保持具3を、凸部32が形成された一端側から袋体2内に挿入、収容する。一方、固定部4が開口部25側に形成されている場合には、活魚保持具3の凸部32が形成された端部が開口部25側を指向するように活魚保持具3を袋体2内に挿入、収容する。
<固定部4に活魚保持具3を固定する工程>
活魚保持具3の一端側に形成された凸部32を、固定部4の非溶着部42に挿入し嵌合させる。
<袋体2に固定部4を形成する工程>
シーラー機等を用いて、袋体2の底部24の近傍位置であって、胴部27の周方向に沿うように溶着部41と非溶着部42が交互のパターンとなる溶着線43を形成し、固定部4を形成する。なお、固定部4は、開口部25の近傍位置に形成するようにしてもよい。
<袋体2に水を収容する工程>
袋体2内の略半分程度の深さとなるまで、海水を注ぎ入れる。なお、活魚Fの種類によっては真水を注ぎ入れる。
<袋体2に酸素ガスを封入する工程>
酸素ボンベ、又はスプレー缶等により袋体2内に所定量の酸素ガスを封入する。なお、酸素ボンベやスプレー缶により直接袋体2内に封入する方法に代えて、例えば、酸素ガスを封入した氷を袋体2内に収容することもできる。
<袋体2に活魚Fを収容する工程>
運搬対象となる活魚Fを袋体2内に収容する。
<活魚保持具3を湾曲形成する工程>
袋体2内に収容された活魚Fの鰓、鰭等の少なくとも一部、または全てが被覆できるように、袋体2の胴部27の内周面に沿って活魚保持具3の本体部31を必要に応じて湾曲形成する。
<開口部を封止する工程>
袋体2内に被収容物を収容し、活魚保持具3を固定部4に固定した後に、開口部25をシーラー機等で溶着し、袋体2を密閉状態とする。
なお、以上の工程は可能な範囲においてその工程順序を適宜変更することができる。例えば、固定部4としての溶着線43を底部24の近傍に形成する場合には、活魚保持具3、及び被収容物を袋体2内に収容する前に予め袋体2に溶着線43を形成しておくことで、全体の収容作業を効率的に進めることができる。
一方、固定部4としての溶着線43を開口部25の近傍に形成する場合には、活魚保持具3、及び被収容物を袋体2内に収容した後に袋体2に溶着線43を形成することで、全体の収容作業を効率的に進めることができる。
以上の工程により活魚運搬用容器1に収容された活魚Fは、例えば運搬用の車両に積載されて運搬先へと運搬される。運搬先においては、活魚運搬用容器1を開封して、活魚Fを取り出し、飲食店舗内の生け簀で一時的に飼育したり、スーパーマーケット等の小売店舗の店頭に陳列したりすることができる。なお、店頭への陳列に際しては、活魚運搬用容器1のまま店頭に陳列するようにしてもよい。
以上、本発明の活魚運搬用容器、及び活魚運搬方法は、活魚運搬用容器の破損を防止して、長時間の運搬においても活魚を傷つけずに鮮度を保持した状態で運搬することができるものとなっている。
1 活魚運搬用容器
2 袋体
21 第1の樹脂フィルム部
22 第2の樹脂フィルム部
23 側部
24 底部
25 開口部
26 封止部
27 胴部
28 マチ部
3 活魚保持具
31 本体部
32 凸部
4 固定部
41 溶着部
42 非溶着部(隙間)
43 溶着線
5 スペーサー
F 活魚
S 収容空間

Claims (8)

  1. 略方形状であり、底部、及び一対の側部が封止されるとともに、前記底部と相対する位置に開口部が形成され膨張により略筒状の収容空間が形成される胴部、前記開口部の周縁であって前記開口部を封止可能な封止部を有する袋体と、
    板状体からなる本体部を有し、該本体部が前記胴部の内周面の形状に沿って固定部により前記収容空間内に設置された活魚保持具と、を備える
    活魚運搬用容器。
  2. 前記活魚保持具の前記本体部の端辺の所定の位置には凸部を有し、
    前記固定部は、前記凸部が嵌合可能な隙間を介して形成された溶着部である
    請求項1に記載の活魚運搬用容器。
  3. 前記凸部の先端幅は前記隙間の幅よりも所定に大きい
    請求項1又は請求項2に記載の活魚運搬用容器。
  4. 少なくとも一方の前記側部には、前記胴部が内側に折り込まれて形成されたマチ部を有する
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載の活魚運搬用容器。
  5. 前記活魚保持具と前記胴部の内周面の間にはスペーサーを有する
    請求項1から請求項4の何れか一項に記載の活魚運搬用容器。
  6. 所定の形状であり、周辺が封止されるとともに、周辺の一部が一側に向けて開口する開口部が形成され膨張により所定の収容空間が形成される胴部、前記開口部の周縁であって前記開口部が封止される封止部を有する袋体と、
    板状体からなる本体部を有し、前記本体部が前記胴部の内周面の形状に沿って前記収容空間内に設置された活魚保持具と、を備える
    活魚運搬用容器。
  7. 略方形状であり、底部、及び一対の側部が封止されるとともに、前記底部と相対する位置に開口部が形成され膨張により略筒状の収容空間が形成される胴部を有する袋体内に、所定の大きさであって端辺の所定の位置に凸部が形成された板状体からなる活魚保持具を収容する工程と、
    前記胴部の所定の位置であって、前記胴部の周方向に沿って所定の隙間を介して溶着部を形成する工程と、
    前記活魚保持具の前記凸部を前記隙間に挿入する工程と、
    前記袋体内に被収容物である所定量の水を収容する工程と、
    前記袋体内に被収容物である所定量の酸素ガスを収容する工程と、
    前記袋体内に被収容物である活魚を収容する工程と、
    前記活魚保持具を、前記胴部の内周面の形状に沿って湾曲形成する工程と、
    前記被収容物を前記袋体に収容した後に前記開口部を封止する工程と、を備える
    活魚運搬方法。
  8. 略方形状であり、底部、及び一対の側部が封止されるとともに、前記底部と相対する位置に開口部が形成され膨張により略筒状の収容空間が形成される胴部を含む袋体、及び板状体からなり前記胴部の内周面の形状に沿って前記収容空間内に設置された活魚保持具を有する活魚運搬用容器内に被収容物である所定量の水を収容する工程と、
    前記袋体内に被収容物である所定量の酸素ガスを収容する工程と、
    前記袋体内に被収容物である活魚を収容する工程と、
    前記活魚保持具の本体部を、前記胴部の内周面の形状に沿って湾曲形成する工程と、
    前記被収容物を前記袋体に収容した後に前記開口部を封止する工程と、を備える
    活魚運搬方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20230153046A (ko) 2022-04-28 2023-11-06 방종갑 활어 운반용 포장용기

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