JP2019009029A - 電気コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】生産性の向上を図ることが可能であり、相手コネクタに対するロック解除及び抜去の操作を容易に行うことが可能である。【解決手段】ハウジング11に取り付けたシェル部材13に、相手コネクタ2を嵌合状態に維持するロック部14bとそのロック部14bの係合状態を解除して相手コネクタ2を抜去可能にするロック解除部14cとを一体的に設けたことによって、部品点数及び製造工程数を低減して生産性の向上を図ることが可能であるとともに、ロック解除部14cに対する解除操作と、相手コネクタ2に対する抜去操作とを片手で行うことを可能とし、いわゆる片手によるワンアクションの解除・抜去操作を容易に行うことが可能な構成を採用したものである。【選択図】図21

Description

本発明は、相手コネクタに対するロック部の係合状態をロック解除部により解除する構成を備えた電気コネクタに関する。
従来から、種々の電気機器等において、同軸ケーブル等の各種の信号伝送媒体の端末部分を連結した電気コネクタを、配線基板上に実装した相手コネクタに嵌合させることによって、配線基板上の電子回路に信号伝送媒体を電気的に接続させることが広く行われている。そして、嵌合された相手コネクタの一部にロック部を係合させることによって嵌合状態を維持する場合には、ロック解除部を操作することによってロック部の係合状態を解除した上で相手コネクタとの間の抜去が行われる。
このようなロック部及びロック解除部を備えた一般の電気コネクタにおいては、例えば下記の特許文献1に記載があるように、それらのロック部及びロック解除部が、シェル部材などの他の部材から独立した別部材から構成されており、当該ロック部及びロック解除部がシェル部材とは別個に取り付けられている。そのため、従来、部品点数及び製造工程が多くなる傾向となっており、その点において生産性の向上が阻害されているおそれがある。
また、上述したようにロック部及びロック解除部が、他の部材とは別部材で設けられていることから、ロック解除操作を行って相手コネクタとの間の抜去を行う作業者は、ロック解除部に対するロック解除操作を一方の手で行うとともに、相手コネクタに対する抜去操作を他方の手で行わねばならない。すなわち、従来の電気コネクタにおけるロック解除操作及び抜去操作は、必ず両手を使って行われており、いわゆる片手によるワンアクションの抜去操作が出来ない状態にある。
また、例えば電子機器等の内部における狭いスペース内で相手コネクタとの抜去を行うに際しては、上述したように狭いスペース内における両手の操作が難しい状態となることがあるが、そもそも狭いスペースの内部に両手が入らずに、抜去操作自体ができないことも考えられる。従って、このような点においても生産性を向上させるための支障を生じている。
特開2003−297482号公報
そこで本発明は、生産性の向上を図ることが可能であり、相手コネクタに対するロック解除及び抜去の操作を容易に行うことが可能な電気コネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明にかかる電気コネクタでは、相手コネクタに対して嵌合又は抜去されるものであって、絶縁性を有するハウジングと、前記ハウジングに取り付けられた導電性を有するシェル部材と、前記相手コネクタの一部に係合して当該相手コネクタを嵌合方向及び抜去方向に略不動状態に維持するロック部と、前記相手コネクタに対する前記ロック部の係合状態を、解除操作が行われた際に解除して前記相手コネクタを抜去可能にするロック解除部と、を備えた電気コネクタにおいて、前記ロック部及び前記ロック解除部が、前記シェル部材に一体的に設けられた構成が採用されている。
このような構成によれば、従来、シェル部材とは別部材で設けられていたロック部及びロック解除部が、シェル部材と一体的に設けられるため、部品点数及び製造工程数が低減されることとなって生産性の向上を図ることが可能である。また、解除操作が行われるロック解除部がシェル部材に設けられているので、ロック解除部に対する解除操作と、相手コネクタに対する抜去操作とを片手で行うことが可能となり、いわゆる片手によるワンアクションの解除・抜去操作を容易かつ安定的に行うことが可能である。
また、本発明においては、前記ロック部及び前記ロック解除部が、前記ハウジングの内方及び外方に向かう方向に弾性的に変位する弾性アーム状部材の一部に設けられたものであって、前記弾性アーム状部材は、前記ロック解除部に対する解除操作によって前記ロック部を、前記ハウジングの内方に向かう方向に弾性変位させる状態に配置された構成とすることが望ましい。
このような構成によれば、ロック解除部の解除操作によってロック部の解除を行う際に、ロック部を含む弾性アーム状部材がハウジングの外方に向かって張り出すことがなく、電気コネクタ装置の全体が実質的に小型化される。
さらに、本発明においては、前記弾性アーム状部材に設けられた前記ロック解除部及び前記ロック部が、前記相手コネクタに対する嵌合方向に沿って順に配置されているとともに、前記弾性アーム状部材における前記ロック部から前記嵌合方向に延出している部分が、前記嵌合方向に向かうに連れて前記ハウジングの内方に近づくように傾斜していることが望ましい。
このような構成によれば、相手コネクタに対する嵌合・抜去を行う際に、弾性アーム状部材の一部が相手コネクタに引っ掛かることがなくなり、嵌合・抜去が安定的に行われる。
また、本発明においては、前記シェル部材が、導体で構成され、グランド接続されることが可能である。
さらにまた、本発明においては、前記ロック部及びロック解除部が、対向した状態で前記ハウジングに一対配置されたものであって、それら一対のロック解除部同士が、前記シェル部材の一部をなすロック連結部によって一体的に繋げられていることが望ましい。
このような構成によれば、シェル部材の一部をなすロック連結部に対して操作を行うことによって、対向配置された一対のロック解除部における解除操作が一連の動作で行われることとなり、ロック解除の操作性が向上される。
また、本発明においては、前記ロック連結部に、当該ロック連結部を操作するテープ状部材が繋げられていることが望ましい。
このような構成によれば、テープ状部材に対する操作を行うことによって、一対のロック解除部に対する解除操作が行われることから、ロック解除の操作性が更に向上される。
加えて、本発明においては、前記ロック部が、前記相手コネクタの一部に係合可能な貫通孔を含む凹部又は突部からなることが可能である。
以上述べたように本発明にかかる電気コネクタは、ハウジングに取り付けたシェル部材に、相手コネクタを嵌合状態に維持するロック部とそのロック部の係合状態を解除して相手コネクタを抜去可能にするロック解除部とを一体的に設けたことによって、部品点数を低減して生産性の向上を図ることが可能であるとともに、ロック解除部に対する解除操作と、相手コネクタに対する抜去操作とを片手で行うことが可能とし、いわゆる片手によるワンアクションの解除・抜去操作を容易かつ安定的に行う構成を採用したものであるから、相手コネクタに対するロック解除操作及び抜去を容易に行うことが可能である。
本発明の第1の実施形態にかかるプラグコネクタを正面側の上方から表した外観斜視説明図である。 図1に示されたプラグコネクタの平面説明図である。 図1及び図2に示されたプラグコネクタの正面説明図である。 図1〜図3に示されたプラグコネクタの背面説明図である。 図1〜図4に示されたプラグコネクタの側面説明図である。 図1〜図5に示されたプラグコネクタに用いられているプラグシェル部材の単体を正面上方から表した外観斜視説明図である。 図6に示されたプラグシェル部材を背面上方から表した外観斜視説明図である。 図6及び図7に示されたプラグシェル部材の平面説明図である。 図6〜図8に示されたプラグシェル部材の正面説明図である。 図6〜図9に示されたプラグシェル部材の側面説明図である。 図6〜図10に示されたプラグシェル部材に対してテープ状部材を装着した状態を表した外観斜視説明図である。 図11に示されたテープ状部材を装着した状態におけるプラグシェル部材の側面説明図である。 図11及び図12に示された状態からテープ状部材を上方に向かって引くことによってロック部の係合を解除させた状態におけるプラグシェル部材の外観斜視説明図である。 図13に示された解除操作を行った状態におけるプラグシェル部材の側面説明図である。 図1〜図5に示された本発明の第1の実施形態にかかるプラグコネクタが嵌合される相手コネクタとしてのレセプタクルコネクタを正面上方から表した外観斜視説明図である。 図15に示されたレセプタクルコネクタの平面説明図である。 図15及び図16に示されたレセプタクルコネクタの正面説明図である。 図15〜図17に示されたレセプタクルコネクタの側面説明図である。 図1〜図5に示されたプラグコネクタに細線同軸ケーブル及びテープ状部材を装着した状態で、図15〜図18に示されたレセプタクルコネクタに嵌合させた電気コネクタ装置を正面上方から表した外観斜視説明図である。 図19に示された電気コネクタ装置を背面上方から表したものであって、ロック機構が設けられた部分を断面状態とした外観斜視説明図である。 図1〜図5に示されたプラグコネクタを、図15〜図18に示されたレセプタクルコネクタに嵌合させる前の状態を表した正面説明図である。 図21中のXXII−XXII線に沿った拡大横断面説明図である。 図21中のXXIII−XXIII線に沿った拡大横断面説明図である。 図1〜図5に示されたプラグコネクタを、図15〜図18に示されたレセプタクルコネクタに嵌合させた後の状態を表した正面説明図である。 図24中のXXV−XXV線に沿った拡大横断面説明図である。 図24中のXXVI−XXVI線に沿った拡大横断面説明図である。 図24に示された嵌合状態からテープ状部材を上方に向かって引くことによってロック部の係合を解除させた状態を表した正面説明図である。 図27中のXXVIII−XXVIII線に沿った拡大横断面説明図である。 図27中のXXIX−XXIX線に沿った拡大横断面説明図である。 本発明の第2の実施形態にかかるプラグコネクタを、図15〜図18に示されたレセプタクルコネクタに嵌合させた電気コネクタ装置を正面側の上方から表した外観斜視説明図である。 図30に示された電気コネクタ装置の正面説明図である。 図30及び図31に示された電気コネクタ装置の側面説明図である。 図30〜図32に示された電気コネクタ装置に用いられているプラグシェル部材の単体を表した外観斜視説明図である。
以下、信号伝送媒体としての複数本の細線同軸ケーブルを用いたケーブル用電気コネクタ装置に本発明を適用した場合の実施形態に関する説明を図面に基づいて
詳細に行う。
[ケーブル用電気コネクタ装置の全体構造について]
まず、図1〜図29に示された本発明の第1の実施形態にかかるケーブル用電気コネクタ装置は、細線同軸ケーブル(ケーブル状の信号伝送部材)SCの端末部分が連結された本発明にかかるプラグコネクタ1と、図示を省略した印刷配線基板の主面に実装される相手コネクタとしてのレセプタクルコネクタ2とからなる垂直嵌合型コネクタ装置からなるものである。そして、まず図21〜図23に示されているように、印刷配線基板(図示省略)の主面上に実装されたレセプタクルコネクタ(相手コネクタ)2の上方に配置されたプラグコネクタ1が、印刷配線基板(図示省略)の主面と略直交する方向における下方に向かって下降されていき、図24〜図26のようにプラグコネクタ1の嵌合凸部11aが、レセプタクルコネクタ2の嵌合凹部21a(図23参照)に差し込まれることによって両コネクタ1,2同士の嵌合が行われる構成になされている。
なお、以下においては、印刷配線基板の主面が「水平方向」に延在しているものとする。また、その印刷配線基板の主面と直交する「高さ方向」において、プラグコネクタ1を差し込む方向を「下方向」、それとは反対に抜き出す方向を「上方向」とする。
上述したプラグコネクタ1及びレセプタクルコネクタ2の全体形状は、平面視において細長状の略長方形状になされており(図2及び図16参照)、その長手方向に沿って略平行に延在する一対の端縁部のうちの一方側の端縁部(図2の上側端縁部)に、並列するように配列された複数本の細線同軸ケーブルSCの端末部分が、上下方向に2段にわたって連結されている(図19及び図20参照)。
以下においては、細線同軸ケーブルSCの端末部分が延在している方向を「前後方向」とし、当該細線同軸ケーブルSCの端末部分が連結される側の長手方向における端縁部を「後端縁部」、それに対向している反対側の他方の長手方向における端縁部を「前端縁部」と呼ぶこととする。さらに、それらプラグコネクタ1の「後端縁部」及び「前端縁部」に対応するレセプタクルコネクタ2の各端縁部についても、同様に「後端縁部」及び「前端縁部」と呼ぶこととし、また、それらの「後端縁部」及び「前端縁部」に各々向かう方向を「後方向」及び「前方向」とする。さらに、プラグコネクタ1及びレセプタクルコネクタ2の長手方向を、単に「長手方向」又は「配列方向」と呼ぶこととする。
[細線同軸ケーブルについて]
上述したように上下方向に2段にわたって設けられた各細線同軸ケーブルSCの端末部分には、特に図23、図26及び図29に示されているように、被覆材が皮剥きされることによってケーブル中心導体(信号線)SCa及びケーブル外部導体(シールド線)SCbが同軸状をなすように露出されており、当該細線同軸ケーブルSCの中心軸線に沿うようにして配置されたケーブル中心導体SCaが、プラグコネクタ1に設けられた後述の各プラグコンタクト12のそれぞれに半田付けされるようになっている。このプラグコネクタ1に設けられた各プラグコンタクト12は、レセプタクルコネクタ(相手コネクタ)2に設けられた後述のレセコンタクト22に接触し、それにより信号回路が構成されるようになっている。
また、各細線同軸ケーブルSCのケーブル外部導体SCbは、ケーブル中心導体SCaと絶縁された状態で外周側を取り囲む状態に配置されており、そのケーブル外部導体SCbの露出部分を上下に挟む状態で金属製の板状部材からなるグランドバーGBが配置されている。それらのグランドバーGBは、「配列方向(長手方向)」に沿って長尺状に延在する細長の帯板状の部材から形成されており、半田付けやカシメや圧接等によりケーブル外部導体SCbに接続された状態で、後述するプラグコネクタ1のプラグシェル13に接触することによって接地用のグランド回路が構成される。
[ハウジングについて]
一方、上述したプラグコネクタ1及びレセプタクルコネクタ2は、図1及び図15に示すように、細長板状をなす絶縁性の部材からなるプラグハウジング11及びレセハウジング21をそれぞれ備えており、プラグハウジング11に設けられた嵌合凸部11aが、レセハウジング21に設けられた嵌合凹部21aの内部に向かって上方から差し込まれる構成になされている。
上述したプラグハウジング11の嵌合凸部11aは、図22に示すように、平面状の略矩形状をなす細長板状の基部枠体11bから下方に向かって突出するように設けられている。また、レセハウジング21の嵌合凹部21aは、平面略矩形状に延在する外周立壁部により取り囲まれた空間部分から構成されている。そのレセハウジング21の嵌合凹部21aを構成している空間部分は、上述したプラグハウジング11の嵌合凸部11aより一回り大きな窪み形状を有している。
[コンタクトについて]
また、これらのプラグハウジング11及びレセハウジング21には、「長手方向」に沿って多数のプラグコンタクト12及びレセコンタクト22が、予め定められた適宜の間隔で配列されている。これらの多数のプラグコンタクト12及びレセコンタクト22は、主として信号伝送用のシグナルコンタクトからなるものであり、特に図1、図15、図23、図26及び図29に示されているように、「前後方向」に対向する2列の電極部を構成する状態に配置されている。なお、これら複数のプラグコンタクト12及びレセコンタクト22のうちの一部を、接地用のグランドコンタクト(シールドコンタクト)や電源供給用として使用することも可能である。
このように複数体のプラグコンタクト12及びレセコンタクト22は、それぞれ信号回路又はグランド回路を構成するものであるが、プラグハウジング11及びレセハウジング21に対しては、例えばインサート成形によって埋設された状態にて配置されている。そして、上述した「前後方向」に対向配置された2列の電極部のうち、前方の電極部を構成しているプラグコンタクト12に対しては、前述した上下2段の細線同軸ケーブルSCのうちの上方に配置された細線同軸ケーブルSCのケーブル中心導体SCaが半田付けされるとともに、上下2段の下方に配置された細線同軸ケーブルSCのケーブル中心導体SCaは、「前後方向」における後方の電極部を構成しているプラグコンタクト12に半田付けされる。
そして、プラグコネクタ1における前方の電極部を構成しているプラグコンタクト12は、図19〜図21に示すように、プラグコネクタ1がレセプタクルコネクタ2に嵌合された際に、レセプタクルコネクタ2における前方の電極部を構成しているレセコンタクト22に接触されるとともに、後方の電極部を構成しているプラグコンタクト12は、レセプタクルコネクタ2における後方の電極部を構成しているレセコンタクト22に接触される構成になされている。これら前方に配置されたプラグコンタクト12同士、及び前方に配置されたレセコンタクト22同士は、「長手方向」において略同一形状のものが配列されているとともに、後方に配置されたプラグコンタクト12同士、及び後方に配置されたレセコンタクト22同士も、「長手方向」において略同一形状のものが配列されている。
このようなプラグコンタクト12及びレセコンタクト22の構成を、より具体的に説明すると、図23、図26及び図29に示されているように、まずプラグコンタクト12は、側面視において略L字形状を上下に反転させた形状を有しており、略水平方向に延在する導体接続部12aを備えているとともに、その導体接続部12aの前端部(図23、図26及び図29の左端部)からは、嵌合接続部12bが略直角下方(嵌合方向)に向かって折れ曲がった後に、直線状をなして下方に延出している。
ここで、前方に配置されているプラグコンタクト12の導体接続部12aと、後方に配置されているプラグコンタクト12の導体接続部12aとの間には、前述した上下2段の細線同軸ケーブルSCに対応した上下方向(高さ方向)の段差が設けられており、上下2段に配置された各細線同軸ケーブルSCのケーブル中心導体SCaが、それぞれに対応した導体接続部12aに対して上方側から当接されて半田付けにより接合されるようになっている。このときの複数体のケーブル中心導体SCaとプラグコンタクト12との半田接合は、「長手方向(配列方向)」において一括的に行うことが可能である。
また、上述したプラグコンタクト12の嵌合接続部12bには、上下方向(高さ方向)の途中位置に信号接点が設けられており、プラグコネクタ1がレセプタクルコネクタ2に嵌合されたときに、当該プラグコンタクト12の信号接点が、後述するレセプタクルコネクタ2のレセコンタクト22に設けられた信号接点凸部22cに接触し、それらの両接点部の接触によって信号回路が構成されるようになっている。
一方、レセプタクルコネクタ2に設けられたレセコンタクト22は、側面視において側面略L字形状を有しており、上述したプラグコンタクト12が接触可能となるように「前後方向」に対向する2列の電極部を構成する状態に対称的な配置関係になされている。そのうち、前方の電極部を構成しているレセコンタクト22に対しては、プラグコネクタ1がレセプタクルコネクタ2に嵌合された際に、上述したプラグコネクタ1における前方のプラグコネクタ12が接触されるとともに、後方のレセコンタクト22に対しては、プラグコネクタ1における後方のプラグコネクタ12が接触されるようになっている。
このようなレセコンタクト22は、「前後方向」の内方(コネクタ内方)部分において上下方向(高さ方向)に延在する弾性接続部22aを有しているとともに、その弾性接続部22aの下端部から「前後方向」の外方(コネクタ外方)に向かって突出する基板接続部22bが略水平方向に延びている。この基板接続部22bは、印刷配線基板の主面上に設けられた信号導電路(図示省略)に対して半田付けで接合され、それによって電気的な接続が行われることで信号回路が構成されるようになっている。
これに対して弾性接続部22aは、上述した基板接続部22bにおける「前後方向」の内方(コネクタ内方)の端部から、レセハウジング21における「前後方向」の略中央部分に配置された立壁部の表面に沿って上方に延びている。そして、当該弾性接続部22aの上端部分は、「前後方向」の外方(コネクタ外方)に向かって張り出す状態に逆U字形状に折り返されており、その折り返し部分の下方位置に信号接点凸部22cが設けられている。この信号接点凸部22cは、プラグコネクタ1がレセプタクルコネクタ2に嵌合されたときに、前述したプラグコンタクト12に設けられた信号接点部に対して、「前後方向」の内方(コネクタ内方)から弾性的に圧接された状態で接続され、それにより信号回路が構成されるようになっている。
[プラグシェルについて]
一方、前述したプラグコネクタ1のプラグハウジング11の一部を構成している基部枠体11bには、図1に示すように、金属等の薄板状の導体からなるプラグシェル部材13が、基部枠体11bの上表面における「長手方向(配列方向)」の両端部分を除く領域を上方から覆う状態に装着されている。このプラグシェル部材13は、「前後方向」の前方領域を覆う前方プラグシェル13Aと、基部枠体11bの上表面における「前後方向」の後方領域を覆う後方プラグシェル13Bとを、「前後方向」に対面する状態で備えている。これらの前方プラグシェル13Aと後方プラグシェル13Bとは、基部枠体11bの上表面における「前後方向」の中央領域を覆う中央連結板13Cによって一体的に繋がれている。
このように、前方プラグシェル13A及び後方プラグシェル13Bは、「前後方向」において中央連結板13Cを挟んだ両側に配置されており、各々が「長手方向(配列方向)」に細長状に延在しているとともに、これらの前方プラグシェル13Aと後方プラグシェル13Bとを繋ぐ中央連結板13Cも、同じく「長手方向(配列方向)」に細長状に延在している。この中央連結板13Cには、細長状の補強凸部13C1が細長状に設けられている。
このようにプラグコネクタ1に設けられたプラグシェル部材13の前方プラグシェル13A及び後方プラグシェル13Bは、グランド回路の一部を構成するものであって、前述した細線同軸ケーブルSCに半田接合されたグランドバー(グランド部材)GBに接触した状態に配置されており、それによってグランド接続されるようになっている。
また、上述したように前方プラグシェル13A及び後方プラグシェル13Bは、中央連結板13Cを「前後方向」に挟んだ両側に対面する状態に配置されているが、そのうちの前方に配置された前方プラグシェル13Aの前方の端縁部分は、プラグハウジング11の基部枠体11bの前端面に沿って下方に折り曲げられている。そして、その前方プラグシェル13Aの下方折り曲げ部分に、「長手方向(配列方向)」に沿って複数体(3体)の係止穴13A1が一定の間隔をなして貫通形成されており、それらの各係止穴13A1が、プラグハウジング11の基部枠体11bの前端面に設けられた突起部に弾性的に係合されることによって、プラグシェル13の全体が固定状態になされている。
さらに、上述した前方プラグシェル13Aと後方プラグシェル13Bとを一体的に繋いでいる中央連結板13Cの「長手方向(配列方向)」の両端部分には、一対の固定片13C2,13C2が、同方向における外方に向かって突出するように設けられている。これらの各固定片13C2は、中央連結板13Cの「長手方向(配列方向)」の両端部分において下方に折り曲げ形成されており、図6に示すように、それらの各固定片13C2に貫通形成された係止穴13C3が、プラグハウジング11の「長手方向」における両側部分に設けられた突起部に対して弾性的に係合され、それによってプラグシェル13の全体が固定状態になされている。
また、このようなプラグシェル部材13を構成している前方プラグシェル13A及び後方プラグシェル13Bにおける「長手方向(配列方向)」の両端部分には、プラグコネクタ1とレセプタクルコネクタ(相手コネクタ)2との嵌合状態を維持または解除するロック機構14がそれぞれ一体的に設けられている。前方プラグシェル13Aに設けられたロック機構14と、後方プラグシェル13Bに設けられたロック機構14とは、「前後方向」において互いに対称的に対向する状態でハウジング11に装着されている。
各ロック機構14は、前方プラグシェル13A及び後方プラグシェル13Bにおける「長手方向(配列方向)」の端部から下方に垂れ下がるように延出する帯板状部材からなる弾性アーム状部材14aを有している。これらの各弾性アーム状部材14aにおける下方延出部分の途中位置には、略矩形状の貫通穴からなるロック部14bが設けられている。このロック部14bは、嵌合されたレセプタクルコネクタ(相手コネクタ)2の一部に係合して当該レセプタクルコネクタ2を嵌合方向及び抜去方向に略不動状態に維持するものである。
また、上述した各弾性アーム状部材14aにおけるロック部14bから上方に向かって延在している板状部分は、解除操作を行うためのロック解除部14cになされている。このロック解除部14cは、レセプタクルコネクタ(相手コネクタ)2に対するロック部14bの係合状態を、解除操作が行われた際に解除してレセプタクルコネクタ2を抜去可能とするものであるが、これらのロック部14b及びロック解除部14cの具体的な構成については後段において詳細に説明する。
[レセシェルについて]
これに対して、レセプタクルコネクタ2の外方部分を構成するように装着された金属の板状部材からなるレセシェル23も、グランド回路の一部を構成するものであるが、特に図15〜図18に示されているように、レセハウジング21の外周表面を覆う細長の枠状体から構成されている。すなわち、このレセシェル23は、レセハウジング21の外周表面のうちの前端面(図23、図26及び図29の左端面)及び後端面(図23、図26及び図29の右端面)をそれぞれ覆う前部外周壁板23a及び後部外周壁板23bを有しているとともに、レセハウジング21の外周表面のうちの「長手方向(配列方向)」の両端面(図16の両側端面)をそれぞれ覆う一対の側部外周壁板23c,23cを有している。
このようなレセプタクルコネクタ2のレセシェル23における前後の壁部分を構成している前部外周壁板23a及び後部外周壁板23bは、上下方向(高さ方向)に延在した状態で「長手方向(配列方向)」に細長状に延びているが、当該前部外周壁板23a及び後部外周壁板23bにおける「長手方向(配列方向)」の両端部分には、印刷配線基板の主面の位置まで延びた後に略水平に延出する一対の基板接続部23f,23fが設けられている。これらの各基板接続部23fは、印刷配線基板の主面上に形成された接地用導電路(図示省略)に対して半田付けで接合され、それによってシールド回路が構成されるようになっている。
さらに、上述した前部外周壁板23a及び後部外周壁板23bの各上端縁には、前述した嵌合凹部21aに向かう方向であるコネクタ内方に向かって側面略逆U字状に折れ曲がって下方に延出する前部内周壁板23d及び後部内周壁板23eが一体的に設けられている。これらのレセプタクルコネクタ(相手コネクタ)2に設けられた前部内周壁板23d及び後部内周壁板23eは、プラグコネクタ1がレセプタクルコネクタ2に嵌合されたときに、前述したプラグシェル部材13に接触し、それによってグランド回路の一部が構成されるようになっている。
さらに、上述したレセシェル23の前部内周壁板23d及び後部内周壁板23eにおける「長手方向(配列方向)」の両端部分には、嵌合凹部21aに向かう方向であるコネクタ内方に向かって突出する一対のロック爪23i,23iが設けられている。それらの各ロック爪23iは、片持ちの板バネ状をなすように、上述した前部内周壁板23d及び後部内周壁板23eに対して傾斜方向に切り起こされた状態に延出している。そして、それらの各ロック爪23iに対しては、プラグコネクタ1がレセプタクルコネクタ(相手コネクタ)2に嵌合されたときに、プラグコネクタ1に設けられたロック部14b(図13参照)が係合状態となり、それによってレセプタクルコネクタ2の嵌合状態が維持されるようになっている。
[ロック機構について]
前述したようにプラグコネクタ1のプラグシェル部材13を構成している前方プラグシェル13A及び後方プラグシェル13Bには、図7に示すように、「長手方向(配列方向)」における両端部分に一対の帯板状部材からなる弾性アーム状部材14a,14aが一体的に設けられている。これらの各弾性アーム状部材14aは、側面略U字形状をなしており、前方プラグシェル13A及び後方プラグシェル13Bから下方に向かって延出した後に、「前後方向」の内方(コネクタ内方)に向かって折り曲げられた後に上方に折り返されている。その弾性アーム状部材14aにおける内側上方への折り返し部分は、プラグハウジング11における「前後方向」の略中央部分に配置された立壁部の表面に沿って上方に延出しており、当該弾性アーム状部材14aの上端部分が、前述した中央連結板13Cに対して一体的に繋げられている。
このように側面略U字形状をなす各弾性アーム状部材14aは、「前後方向」、すなわちリセプタクルコネクタ(相手コネクタ)2に対する嵌合方向(下方向)と直交する方向に弾性的に変位する構成になされているが、上述したように中央連結板13Cから下方に垂下している部分、すなわちハウジング11の内方(コネクタ中心方向)部分が、ハウジング11の立壁面に沿って「上下方向」に延在していることにより固定状態になされている一方、当該弾性アーム状部材14aにおける「前後方向」の外方、すなわちハウジング11の外方(コネクタ外方)に向かって張り出している部分が、ハウジング11の内方又は外方に向かう方向(コネクタ内外方向)に弾性的に変位する構成になされている。
そして、その弾性アーム状部材14aの弾性変位部分であるハウジング11の外方(コネクタ外方)に向かって張り出している部分には、上述した下端の折り返し部分と、前方プラグシェル13A及び後方プラグシェル13Bに繋げられた上端位置との間に、貫通穴からなるロック部14bが設けられている。このロック部14bは、プラグコネクタ1がレセプタクルコネクタ(相手コネクタ)2に嵌合されたときに、レセプタクルコネクタ2の一部、より具体的には上述したロック爪23i(図16参照)に係合状態になされることで、レセプタクルコネクタ2を嵌合方向及び抜去方向に略不動状態に維持する構成になされている。
また、その弾性アーム状部材14aの弾性変位部分のうち、上述したロック部14bから上方に延出している部分、すなわち上述した前方プラグシェル13A及び後方プラグシェル13Bから下方に延出している部分は、レセプタクルコネクタ(相手コネクタ)2に対する嵌合解除操作を行うためのロック解除部14cになされている。このロック解除部14cは、「前後方向」の内方、つまりハウジング11の内方(コネクタ内方)に向かって押し込まれるように弾性変位されることで解除操作が行われる。
従って、前述したように「前後方向」に対向して配置された一対のロック解除部14c,14cを互いに近付ける方向に弾性変位させる解除操作が行われることによって、同じく「前後方向」に対向配置された一対のロック部14b,14bが、同方向に変位することとなり、レセプタクルコネクタ(相手コネクタ)2のロック爪23i,23iからハウジング11の内方(コネクタ中心方向)に向かって離間する。その結果、ロック爪23i,23iに対するロック部14b,14bの係合状態が解除され、レセプタクルコネクタ2が抜去可能な状態になされる。
ここで、各弾性アーム状部材14aには、レセプタクルコネクタ(相手コネクタ)2に対する嵌合方向である下方に向かって、上述したロック解除部14c及びロック部14bが順に配置されているが、そのうちのロック部14bから嵌合方向(下方向)に向かって延出している下方部分は、嵌合方向(下方向)に向かうに連れて、「前後方向」の内方、すなわちハウジング11の内方(コネクタ中心方向)に向かうように傾斜しており、嵌合方向(下方向)に行くに従って内方に位置する配置になされている。
また、上述したようにプラグシェル部材13の前方プラグシェル13A及び後方プラグシェル13Bには、「長手方向(配列方向)」の両端部分に一対のロック解除部14c,14cを備えているが、これら一対のロック解除部14c,14c同士は、「長手方向(配列方向)」に延在するロック連結部14dによって一体的に繋げられている。このロック連結部14dも、プラグシェル部材13の一部をなすものであって、前方プラグシェル13A及び後方プラグシェル13Bの上方位置に延在する配置になされている。
このロック連結部14dと、前方プラグシェル13A及び後方プラグシェル13Bとの間には、「上下方向」における隙間が「長手方向(配列方向)」に細長状に延びる状態で形成されており、図11に示すように、当該細長状の隙間内にロック連結部14dを操作するためのテープ状部材15が相通されている。
このテープ状部材15は、いわゆるプルテープと呼ばれるものであって、上述した前方プラグシェル13A及び後方プラグシェル13Bと、一対のロック連結部14d,14dとの間に設けられた隙間を略水平に通過する状態に延在しているとともに、その略水平に延在している部分における「前後方向」の両端部分が、ロック連結部14d,14dの外表面に巻き付くように湾曲して上方に延びている。そして、ロック連結部14d,14dの外表面から斜め上方に向かって延出している両側のテープ状部材15は、互いに合流して密着状態になされている。
このようなテープ状部材15の一部を把持して上方に引き上げる操作を行えば、図13に示すように、「前後方向」の両側に対向配置された一対のロック解除部14c,14cが互いに近付く方向の作用力を受けることとなる。従って、このテープ状部材15に対する引き上げ操作によって、弾性アーム状部材14b,14bが「前後方向」における内方、すなわちハウジング11の内方(コネクタ中心方向)に向かって、互いに近付く状態に弾性的に変位し、それに伴ってロック部14b,14bも、ハウジング11の内方(コネクタ中心方向)に向かって変位することとなる。その結果、図27及び図28に示すように、レセプタクルコネクタ(相手コネクタ)2のロック爪23i,23iから、ロック部14b,14bがハウジング11の内方(コネクタ中心方向)に向かって離間していき、当該ロック爪23i,23iに対するロック部14b,14bの係合状態が解除されて、レセプタクルコネクタ2が抜去可能な状態になされる。
このような構成を有する本実施形態によれば、従来、プラグシェル部材13とは別部材で設けられていたロック部14b及びロック解除部14cが、プラグシェル部材13と一体的に設けられることとなり、部品点数及び製造工程数が低減されることによって生産性の向上を図ることが可能である。また、解除操作が行われるロック解除部14cがプラグシェル部材13に設けられているので、ロック解除部14cに対する解除操作と、相手コネクタであるレセプタクルコネクタ2に対する抜去操作とを片手で行うことが可能となり、いわゆる片手によるワンアクションの抜去操作を容易に行うことが可能である。
さらに、本実施形態における弾性アーム状部材14aは、ロック解除部14cに対する解除操作によってロック部14bをハウジング11の内方(コネクタ中心方向)に向かって弾性変位させる状態に配置されていることから、ロック解除部14cの解除操作によってロック部14bの解除を行う際に、ロック部14bを含む弾性アーム状部材14aがハウジング11の外方に向かって張り出すことがなく、電気コネクタ装置の全体が実質的に小型化される。
さらにまた、本実施形態においては、弾性アーム状部材14aの下端部分が、嵌合方向(下方向)に向かうに連れて、ロック部14bからハウジング11の内方(コネクタ中心方向)に向かって近づくように傾斜していることから、レセプタクルコネクタ(相手コネクタ)2に対する嵌合・抜去を行う際に、弾性アーム状部材14aの一部が、レセプタクルコネクタ2の一部であるロック爪23iに引っ掛かることがなくなり、嵌合・抜去の各操作が安定的に行われる。
加えて、本実施形態においては、ハウジング11における「長手方向(配列方向)」の両側部分に対向配置された一対のロック解除部14c,14c同士が、プラグシェル部材13の一部をなすロック連結部14dによって一体的に繋げられていることから、当該ロック連結部14dに対して操作力を付与することによって、一対のロック解除部14c,14cに対する解除操作が同時に行われることとなり、ロック解除の操作性が向上される。
さらに、本実施形態においては、ロック連結部14dに、当該ロック連結部14dを操作するためのテープ状部材15が繋げられていることから、テープ状部材15に対する操作を行うことによって、ロック解除部14cに対する解除操作が行われることとなり、ロック解除の操作性が更に向上される。
一方、上述した第1の実施形態にかかるプラグコネクタ1を構成している各部材に付与している符号の十の位の「1」を「3」に変更して表した図30〜図33に示した本発明の第2の実施形態にかかるプラグコネクタ3は、第1の実施形態と同様なレセプタクルコネクタ2に対して嵌合・抜去される構成を備えているものであるが、第1の実施形態におけるテープ状部材15を使用しないものであり、その替わりにロック連結部34dを上方に向かって延出させたものである。
すなわち、本実施形態においては、前方プラグシェル33A及び後方プラグシェル33Bの各々に設けられた一対のロック解除部34c,34c同士が、「長手方向(配列方向)」に延在する一対のロック連結部34d,34dによって一体的に繋げられている。これらのロック連結部34d,34dは、「前後方向」に対称的に配置されているが、上方に向かって互いに近付く方向に傾斜した状態で上方に突出している。そして、これらのロック連結部34d,34dにおける上方延出部分が、互いに合流して密着状態になされている。
また、それらロック連結部34d,34dの上端縁部には、「前後方向」の外方に向かって張り出す形状に折り曲げられた取手部34d1,34d1が設けられており、その取手部34d1,34d1を把持して上方に引き上げる操作を行うことで、「前後方向」の両側に対向配置された一対のロック解除部34c,34cが、互いに近付く方向の作用力を受ける。これによって弾性アーム状部材34a,34aが、レセプタクルコネクタ(相手コネクタ)2に対する嵌合方向(下方向)と直交する「前後方向」において、ハウジング11の内方に向かう方向(コネクタ中心方向)に弾性的に変位し、それに伴ってロック部34b,34bも、ハウジング11の内方(コネクタ中心方向)に向かって変位する。その結果、レセプタクルコネクタ(相手コネクタ)2のロック爪23i,23iからロック部34b,34bがハウジング11の内方に向かって離間し、ロック爪23i,23iに対するロック部34b,34bの係合状態が解除されてレセプタクルコネクタ2が抜去可能な状態になされる。
以上、本実施形態によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
例えば、上述した各実施形態においては、ロック部14b,34bが、レセプタクルコネクタ(相手コネクタ)2の一部であるロック爪23iに係合可能な貫通孔から形成されているが、弾性アーム状部材14a,34aを貫通しない凹部から形成しても良いし、また弾性アーム状部材14a,34aから突出する突部から構成することも可能である。なお、ロック部14b,34bを突部から構成する場合には、レセプタクルコネクタ(相手コネクタ)2の一部に凹部を設けることとなる。
また、上述した実施形態では、垂直嵌合型の電気コネクタに本実施形態を適用したものであるが、水平嵌合型の電気コネクタに対しても同様に適用することができる。
さらにまた本実施形態は、上述した各実施形態のような細線同軸ケーブル用コネクタ装置に限定されることはなく、細線同軸ケーブルと絶縁ケーブルとが複数混合したタイプの電気コネクタ装置等についても同様に適用することが可能である。
以上のように本実施形態は、各種電気機器に使用される多種多様なケーブル用電気コネクタ装置に対して広く適用することが可能である。
1 プラグコネクタ
11 プラグハウジング
11a 嵌合凸部
11b 基部枠体
12 プラグコンタクト
12a 導体接続部
12b 嵌合接続部
13 プラグシェル部材
13A 前方プラグシェル
13A1 係止穴
13B 後方プラグシェル
13C 中央連結板
13C1 補強凸部
13C2 固定片
13C3 係止穴
14 ロック機構
14a 弾性アーム状部材
14b ロック部
14c ロック解除部
14d ロック連結部
2 レセプタクルコネクタ
21 レセハウジング
21a 嵌合凹部
22 レセコンタクト
22a 弾性接続部
22b 基板接続部
22c 信号接点凸部
23 レセシェル
23a 前部外周壁板
23b 後部外周壁板
23c 側部外周壁板
23d 前部内周壁板
23e 後部内周壁板
23f 基板接続部
23i ロック爪
SC 細線同軸ケーブル(信号伝送媒体)
SCa ケーブル中心導体
SCb ケーブル外部導体(シールド線)
GB グランドバー(グランド部材)
3 プラグコネクタ
31 プラグハウジング
31a 嵌合凸部
31b 基部枠体
32 プラグコンタクト
32a 導体接続部
32b 嵌合接続部
33 プラグシェル部材
33A 前方プラグシェル
33B 後方プラグシェル
33B1 係止穴
33C 中央連結板
33C1 固定片
33C2 係止穴
34 ロック機構
34a 弾性アーム状部材
34b ロック部
34c ロック解除部
34c1 取手部
34d ロック連結部

Claims (7)

  1. 相手コネクタに対して嵌合又は抜去されるものであって、
    絶縁性を有するハウジングと、
    前記ハウジングに取り付けられた導電性を有するシェル部材と、
    前記相手コネクタの一部に係合して当該相手コネクタを嵌合方向及び抜去方向に略不動状態に維持するロック部と、
    前記相手コネクタに対する前記ロック部の係合状態を、解除操作が行われた際に解除して前記相手コネクタを抜去可能にするロック解除部と、
    を備えた電気コネクタにおいて、
    前記ロック部及び前記ロック解除部が、前記シェル部材に一体的に設けられていることを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記ロック部及び前記ロック解除部が、前記ハウジングの内方及び外方に向かう方向に弾性的に変位する弾性アーム状部材の一部に設けられたものであって、
    前記弾性アーム状部材は、前記ロック解除部に対する解除操作によって前記ロック部を、前記ハウジングの内方に向かう方向に弾性変位させる状態に配置されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  3. 前記弾性アーム状部材に設けられた前記ロック解除部及び前記ロック部が、前記相手コネクタに対する嵌合方向に沿って順に配置されているとともに、
    前記弾性アーム状部材における前記ロック部から前記嵌合方向に延出している部分が、前記嵌合方向に向かうに連れて前記ハウジングの内方に近づくように傾斜していることを特徴とする請求項2記載の電気コネクタ。
  4. 前記シェル部材が、導体で構成され、グランド接続されることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  5. 前記ロック部及びロック解除部が、対向した状態で前記ハウジングに一対配置されたものであって、
    それら一対のロック解除部同士が、前記シェル部材の一部をなすロック連結部によって一体的に繋げられていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  6. 前記ロック連結部に、当該ロック連結部を操作するテープ状部材が繋げられていることを特徴とする請求項5記載の電気コネクタ。
  7. 前記ロック部が、前記相手コネクタの一部に係合可能な貫通孔を含む凹部又は突部からなることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
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