JP2019008894A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】高振動環境下にあっても接続信頼性を確保することが可能なコネクタを提供する。【解決手段】コネクタは、端子金具13が収容され、電線14が引き出される電線引出面43を有するハウジング10と、ハウジング10に装着され、電線14を支持する支持面63を有するストレインリリーフ部材11と、支持面63を覆うようにストレインリリーフ部材11に設置され、支持面63との間に電線14を挟み込む押圧面73を有するカバー部材12と、を備える。ハウジング10は、電線引出面43側に開口し、電線14の長さ方向に凹む受部45を有し、ストレインリリーフ部材11は、受部45に、電線14の長さ方向と交差する方向に変位するのを規制された状態で挿入される突部58を有している。【選択図】図4

Description

本発明は、コネクタに関する。
特許文献1に開示のコネクタは、電線に接続される端子金具と、端子金具が収容され、後方に電線が引き出されるハウジングと、ハウジングに装着される第1カバー及び第2カバーからなるストレインリリーフとを備えている。電線は、第1カバーと第2カバーとの間に挟まれて屈曲状態に保持される。これにより、ストレインリリーフの後方に延出する電線が振動しても、その振動の影響が端子金具に及ぶのを防止することができ、端子金具と相手端子金具との接続状態を良好に維持することが可能となっている。また、第1カバーは、前端部にリブを有し、リブがハウジングの外面に当接することにより、ハウジングとの間のガタ付きが抑えられるようになっている。
特開2017−73301号公報
ところで、電線が激しく振動したときに、リブとハウジングとの当接状態が解除され、ストレインリリーフがハウジングから外れるおそれがある。仮に、ストレインリリーフがハウジングから外れると、電線の振動を抑制することができず、端子金具も振動して、接続信頼性を確保することができないという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、高振動環境下にあっても接続信頼性を確保することが可能なコネクタを提供することを目的とする。
本発明のコネクタは、電線に接続される端子金具と、前記端子金具が収容され、前記電線が引き出される電線引出面を有するハウジングと、前記ハウジングに装着され、前記電線を支持する支持面を有するストレインリリーフ部材と、前記支持面を覆うように前記ストレインリリーフ部材に設置され、前記支持面との間に前記電線を挟み込む押圧面を有するカバー部材と、を備え、前記ハウジングは、前記電線引出面側に開口し、前記電線の長さ方向に凹む受部を有し、前記ストレインリリーフ部材は、前記受部に、前記電線の長さ方向と交差する方向に変位するのを規制された状態で挿入される突部を有しているところに特徴を有する。
電線は、ストレインリリーフ部材とカバー部材との間に挟み込まれ、振動を抑えられた状態に保持される。ここで、ストレインリリーフ部材の突部がハウジングの受部に電線の長さ方向と交差する方向に変位するのを規制された状態で挿入されるため、ストレインリリーフ部材とハウジングとの一体性が高められる。したがって、仮に、電線が激しく振動しても、ストレインリリーフ部材がハウジングから外れるのが信頼性良く防止される。その結果、ストレインリリーフ部材による電線の振動抑制機能が効果的に発揮され、接続信頼性を確保することができる。
本発明の実施例1において、コネクタの斜視図である。 コネクタの側面視方向の断面図である。 コネクタの側面図である。 図3のX−X線断面図である。 コネクタの背面図である。 ハウジングの正面図である。 ハウジングの背面図である。 ストレインリリーフ部材の斜視図である。 ストレインリリーフ部材の平面図である。 ストレインリリーフ部材の正面図である。 カバー部材の斜視図である。 カバー部材の正面図である。 本発明の実施例2において、コネクタの側面視方向の断面図である。 実施例2において、ハウジングの背面図である。 本発明の実施例3において、カバー部材が開状態にあるときのコネクタの斜視図である。 実施例3において、カバー部材が開状態にあるときのコネクタの側面視方向の断面図である。 実施例3において、カバー部材が開状態にあるときのコネクタの背面視方向の断面図である。 実施例3において、開状態にあるカバー部材の斜視図である。 実施例3において、閉状態にあるカバー部材の斜視図である。 実施例4において、カバー部材が開状態にあるときのコネクタの側面視方向の断面図である。 実施例4において、開状態にあるカバー部材の斜視図である。 実施例4において、閉状態にあるカバー部材の斜視図である。 実施例5において、コネクタの斜視図である。
本発明の好ましい実施形態を以下に示す。
前記ハウジングに、前記電線と前記ハウジングとの間を液密にシールするゴム栓が収容され、前記ストレインリリーフ部材は、前記ゴム栓に対向して配置される対向面を有するとよい。ストレインリリーフ部材の対向面によって、ゴム栓に塵埃等の異物が付着するのを防止することができる。また、対向面によってゴム栓のハウジングからの抜け出しを防止することもできる。特に、ゴム栓の抜け出しを防止する専用の部材を設ける必要がないため、全体の構成を簡単にすることができる。
前記ストレインリリーフ部材は、前記電線の長さ方向に沿ったスライド受部を有し、前記カバー部材は、組み付け過程で前記スライド受部を摺動するスライド部を有するとよい。スライド部がスライド受部に対し電線の長さ方向に沿って当接することにより、ストレインリリーフ部材とカバー部材との一体性が高められ、ストレインリリーフ部材の支持面とカバー部材の押圧面との間に電線がより信頼性良く保持される。
前記ハウジングは、前記電線が長さ方向に沿って収容されるキャビティを有し、前記ストレインリリーフ部材は、前記キャビティの内側に進入するタワー部を有し、前記タワー部に、前記支持面の一部が形成され、この支持面の一部に、前記キャビティの対向壁面に向けて突出し、前記対向壁面との間に前記電線を屈曲状態に保持する電線押さえ部が形成されているとよい。電線押さえ部がキャビティ内に配置されることにより、電線の振動が端子金具に近い位置で信頼性良く抑制される。
<実施例1>
以下、本発明の実施例1を図1〜図12に基づいて説明する。実施例1のコネクタは、ハウジング10と、ストレインリリーフ部材11と、カバー部材12と、端子金具13とを備えている。ハウジング10は、図示しない相手ハウジングに嵌合可能とされている。相手ハウジングは、自動車のエンジンに直結され、エンジンからの振動を受け得る環境下で設置される。なお、以下の説明において、前後方向は、端子金具13に接続される電線14の長さ方向と同義であって、ハウジング10が嵌合開始時に相手ハウジングと対向する面側を前側とする。上下方向及び左右方向は、高さ方向及び幅方向と同義であって、図9を除く各図を基準とする。
ハウジング10は合成樹脂製であって、図2、図6及び図7に示すように、ブロック状の端子収容部15と、端子収容部15の周囲を取り囲む筒状の嵌合筒部16と、嵌合筒部16と端子収容部15とをつなぐ径方向に沿った連結部17とを有している。端子収容部15と嵌合筒部16との間で、且つ連結部17の前方の空間は、相手ハウジングが嵌合される嵌合空間18とされている。
端子収容部15は、前後方向に貫通する複数(図示する場合は左右2つ)のキャビティ19を有している。各キャビティ19の内壁には、撓み可能なランス21が突出して設けられている。ランス21は、前方に片持ち状に突出する形状をなしている。各キャビティ19には、後方から端子金具13が挿入される。
端子金具13は、導電性の金属板を曲げ加工等して成形される。図2に示すように、端子金具13は、同軸端子であって、内導体端子22と外導体端子23とを有し、それぞれ電線14の端部に接続される。内導体端子22は、筒状部分の内側に、図示しない相手端子金具に接触可能な弾性接続部24を有している。また、端子金具13は、係止受部25を有し、係止受部25がランス21の先端側の突起部分によって弾性的に係止されることで、キャビティ19に抜け止めされる。
電線14は、同軸ケーブルであって、芯線26と、芯線26の周囲を被覆する絶縁層27と、絶縁層27の周囲を被覆する編組線等のシールド層28と、シールド層28の周囲を被覆する外被29とを有している。
電線14の端部にはゴム栓31が外嵌される。ゴム栓31は、シリコンゴム等のゴム製であって円筒状をなし、対応する端子金具13の後端部に圧着されて保持される。ゴム栓31は、キャビティ19内に収容され、電線14とハウジング10との間を液密にシールする役割をはたす。
端子収容部15には、前方からフロントリテーナ32が装着される。フロントリテーナ32は合成樹脂製であってキャップ状をなし、ランス21の撓み空間に進入してランス21の撓み動作を規制する規制片33を有している。なお、フロントリテーナ32は、端子収容部15の前部を覆った状態で、嵌合筒部16よりも前方に露出して配置される。
端子収容部15の外面には、連結部17の直前方にシールリング34が嵌着されている。両ハウジングが正規嵌合されると、相手ハウジングと端子収容部15との間にシールリング34が弾性的に挟持され、両ハウジング間が液密にシールされるようになっている。
ハウジング10には、ロックアーム35が設けられている。ロックアーム35は、全体として前後方向に延出するアーム状をなし、端子収容部15の上面から突出する部位を支点として上下方向に傾動可能とされている。ロックアーム35が相手ハウジングを弾性的に係止することにより、両ハウジングが嵌合状態に保持されるようになっている。ロックアーム35には、検知部材36が前後方向に移動可能に設置されている。検知部材36は、合成樹脂製であって板状をなし、嵌合後の移動操作の可否によって両ハウジングの嵌合状態を検知する役割をはたす。
嵌合筒部16の上部は、ロックアーム35の左右両側に配置される一対の側壁37と、ロックアーム35の前端部の上方に配置され、両側壁37の上端前部間に架設される架橋壁38とを有し、断面門型に形成されている。ロックアーム35は、両側壁37及び架橋壁38によって外部異物から保護され、不用意にロック状態が解除されないようにされている。
嵌合筒部16の下部は、断面略弧状をなし、端子収容部15の中間部の下面と略平行に配置される。図2に示すように、嵌合筒部16の下部後端は、連結部17に連なり、連結部17を介することにより、端子収容部15の後部(後述する両筒状部39)の下面との間に段差を形成している。
端子収容部15の後部には、図7に示すように、略円筒状の筒状部39が左右で対をなして設けられている。両筒状部39の上面には、左右一対の突起41が設けられている。
両筒状部39は、幅方向中央部に共有の隔壁42を有し、それぞれの内部に断面略円形(詳細には断面縦長円形)のキャビティ19を有している。両筒状部39の後面は、両キャビティ19から電線14が引き出される電線引出面43とされている。電線引出面43は、上下方向に沿って配置され、繋ぎ部44を介して嵌合筒部16の上部の後面に段差なく連続している。繋ぎ部44は、ハウジング10の後部の左右両側において筒状部39と側壁37との間に左右方向に沿って架設され、前後方向に所定の奥行を有して、前端が連結部17に連結されている。
ハウジング10の後部の左右両側には、繋ぎ部44、側壁37及び筒状部39の間に、一対の受部45を有している。受部45は、前後方向に延びて電線引出面43に開口し、且つ上方に開放されており、前端が連結部17により閉塞されている。
端子収容部15の後部の下面には、両筒状部39の外周の略下半部に沿った連続湾曲状の受面部46が設けられている。受面部46は、前後方向に沿って配置され、図2及び図4に示すように、ストレインリリーフ部材11の後述する突片部51によって被覆される。端子収容部15の後部の下面後端には、受面部46に対して略直角に突出するロック部47が設けられている。ロック部47は、ハウジング10の左右中央部に左右方向にリブ状に形成されている。
ストレインリリーフ部材11は合成樹脂製であって、図8〜図10に示すように、前後方向に延出する基部48と、基部48の後部上方に連なる本体部49とを有している。基部48は、上部に板片状の突片部51を有し、下部に扁平状のブロック部52を有している。
突片部51の前部は、本体部49の前方に突出して配置され、ハウジング10の受面部46と対応するように、左右方向に連続湾曲状に連なる形態とされている。図8に示すように、突片部51の前部には、左右両側の上端に、側面視弧状の詰め部53が対をなして突設されている。
突片部51の前部の上面には、断面略矩形の凹所54が開口して設けられている。凹所54は、ブロック部52に及ぶ深さを有し、ブロック部52の前後両端に開口している。凹所54の底面には、爪状の被ロック部55が突出して設けられている。図2に示すように、被ロック部55の後面は、左右方向及び上下方向に沿って配置され、ロック部47に係止可能とされている。
図8及び図9に示すように、本体部49は、平面視略矩形状をなし、左右一対の支持溝56を有している。両支持溝56は、本体部49を前後方向に貫通するとともに、本体部49の上面に開口する形態とされている。本体部49には、両支持溝56と対応する位置に、左右一対のタワー部57が前方に突出して設けられ、さらに両タワー部57の左右両側に、一対の突部58が前方に突出して設けられている。
タワー部57は、外周が断面略半円弧状をなし、図2に示すように、キャビティ19の略下半部に適合して挿入可能とされている。タワー部57の前面は、上下方向に沿って配置され、キャビティ19内でゴム栓31に後方から対向して配置される対向面59とされる。タワー部57の対向面59によってゴム栓31に塵埃等の異物が付着するのを防止することが可能となっている。
タワー部57の上面には、支持溝56の底面に連続する湾曲状の電線押さえ部61が設けられている。電線押さえ部61は、断面山型をなし、凸曲面状の頂部62を有し、前面及び後面が頂部62から下り勾配で傾斜する形態になっている。なお、支持溝56の底面とタワー部57の上面(電線押さえ部61を含む)とは、電線14を支持する支持面63として構成される。図8〜図10に示すように、タワー部57には、電線押さえ部61の左右両側に一対の側板64が起立して設けられている。
突部58は、本体部49の側方にいったん張り出したあと前方へ真っ直ぐ突出する角柱状の形態になっている。突部58の前端は、タワー部57の前端よりも少し前方で、且つ突片部51の前端よりも後方に大きく控えた位置に配置されている。突部58は、受部45に適合する断面略矩形状をなし、図8に示すように、前端部の下面に、側面視弧状の押当部65が突設されている。押当部65は、左右方向に関して詰め部53と部分的に重なる位置に配置されている。
本体部49の左右両側面には、爪状のカバーロック部66が対をなして突設されている。また、本体部49の左右両側面には、両カバーロック部66よりも後方に、前後方向に延びて後端に開口するレール溝状のスライド受部67が対をなして設けられている。図5に示すように、スライド受部67は、断面略T字形状のアリ溝構造になっている。
カバー部材12は合成樹脂製であって、ストレインリリーフ部材11の上面にスライドして装着可能とされている。図11及び図12に示すように、カバー部材12は、断面門型をなし、左右方向に沿った平板状の覆い部68と、覆い部68の左右両側から下向きに突出する一対の側部69とを有している。
覆い部68の左右中央部には、平面視略矩形状の切欠凹部71が前端に開口して設けられている。覆い部68の下面には、切欠凹部71の直後方に、左右一対の押圧部72が突出して設けられている。押圧部72は、前後方向に延出して切欠凹部71の奥端及び覆い部68の後端に臨むリブ状をなし、下面に前後方向に沿った押圧面73を有している。図2に示すように、押圧面73は、支持面63と対向する位置に配置され、支持面63との間に電線14を緊密に挟み込むようになっている。また、押圧部72の前面は、上下方向に沿って配置され、切欠凹部71の奥端に段差なく連続している。
図11に示すように、両側部69の前部には、左右一対のカバーロック受部74が開口して設けられている。カバーロック受部74は、断面略矩形状をなし、図3に示すように、カバーロック部66に嵌合可能とされている。
両側部69の内面には、カバーロック部66よりも後方に、左右一対のスライド部75が押圧部72側に突出して設けられている。スライド部75は、押圧部72と略平行して前後方向に延出するリブ状をなし、図5に示すように、スライド受部67と適合する断面略T字形状のアリ構造になっている。
次に、本実施例1のコネクタの作用効果を説明する。
組み付けに際し、ハウジング10のキャビティ19に後方から端子金具13が挿入される。端子金具13がキャビティ19に正規挿入されてランス21に係止されると、ゴム栓31がキャビティ19の内周面に密着するとともに、電線引出面43から後方へ電線14が引き出される。続いて、ハウジング10にストレインリリーフ部材11が装着される。ストレインリリーフ部材11は、両支持面63(詳細には支持溝56の底面)に電線14を沿わせつつ後方から電線引出面43に向けて前進させられ、突片部51が受面部46に沿って当接可能に配置されるとともに、両突部58が対応する受部45に適合して挿入され、且つ、基部48の撓み動作を伴ったあと被ロック部55がロック部47に弾性的に係止されることにより、ハウジング10に移動規制状態に保持される。
ストレインリリーフ部材11がハウジング10に正規装着されると、両タワー部57が対応するキャビティ19の略下半部に進入し、電線14の引き出し部分が電線押さえ部61により押し上げられてキャビティ19の上壁面(対向壁面)に当接可能に配置される(図2を参照)。
また、突片部51の両詰め部53が受面部46に緊密に押し当てられるとともに、突部58の両押当部65が繋ぎ部44の上面に緊密に押し当てられることにより、ストレインリリーフ部材11がハウジング10に対してガタ付くことなく保持される。
次いで、ストレインリリーフ部材11にカバー部材12が装着される。カバー部材12の装着過程では、ストレインリリーフ部材11の両支持溝56にカバー部材12の両押圧部72が進入し、その状態で、ストレインリリーフ部材11のスライド受部67にカバー部材12のスライド部75が摺動してカバー部材12のスライド動作が案内される(図5を参照)。カバー部材12の正規装着時には、両側部69の撓み動作を伴ったあと両カバーロック部66に両カバーロック受部74が弾性的に係止され、カバー部材12がストレインリリーフ部材11に抜け止め状態に保持される。このとき、スライド受部67の溝面にスライド部75が前後方向に沿って当接することにより、カバー部材12がストレインリリーフ部材11に対して上方に離脱するのが確実に規制される。またこのとき、切欠凹部71の内側にはハウジング10の両突起41が進入し、切欠凹部71の両側縁に両突起41が当接可能に配置される。
カバー部材12がストレインリリーフ部材11に正規装着されると、カバー部材12の押圧部72の先端部が電線14の引き出し部分に緊密に当接し、押圧部72の押圧面73と電線押さえ部61の後面との間に、電線14の引き出し部分が斜め姿勢で挟持される。かくして、電線14の引き出し部分は、押圧部72の押圧面73と電線押さえ部61の後面との間及び電線押さえ部61の頂部62とキャビティ19の上壁面との間に強固に挟持され、電線押さえ部61に沿って略山型に屈曲された状態になる(図2を参照)。また、電線14の引き出し部分は、押圧部72の押圧面73と支持溝56の底面との間でも挟持される。その後、両ハウジングが嵌合され、端子金具13が弾性接続部24を介して図示しない相手端子金具に電気的に接続されることになる。
ところで、エンジンの駆動等に起因し、後方に延出する電線14がハウジング10とともに振動し、振動力が端子金具13にも伝わる懸念がある。しかるに本実施例1の場合、電線14の引き出し部分がストレインリリーフ部材11の支持面63とカバー部材12の押圧面73との間に挟持されているため、電線14の振動の影響が端子金具13及びゴム栓31に伝わるのが防止される。その結果、端子金具13と相手端子金具との接続状態が良好に維持され、且つゴム栓31のシール性能も適正に発揮される。
また、図4に示すように、両突部58が両受部45に適合して挿入され、両突部58が左右両側の側壁37に対して上下方向及び前後方向に沿って当接可能に配置されるとともに、両突部58の下面が両繋ぎ部44の上面に左右方向及び前後方向に沿って当接可能に配置されることにより、ストレインリリーフ部材11がハウジング10に対して前後方向と交差する方向に変位するのが確実に規制される。このため、電線14が激しく振動等しても、ストレインリリーフ部材11がハウジング10から外れてしまう事態を回避することができる。その結果、ストレインリリーフ部材11による電線14の振動抑制機能が適正に発揮され、接続信頼性を確保することができる。
さらに、スライド部75がスライド受部67に対して前後方向に沿って当接することにより、ストレインリリーフ部材11とカバー部材12との一体性が高められ、ストレインリリーフ部材11の支持面63とカバー部材12の押圧面73との間に電線14がより信頼性良く保持される。
さらにまた、ストレインリリーフ部材11がキャビティ19の内側に進入するタワー部57を有し、タワー部57に、キャビティ19の上壁面(対向壁面)に向けて突出する電線押さえ部61が設けられ、電線押さえ部61とキャビティ19の上壁面との間に電線14が屈曲状態に保持されるため、電線14の振動が端子金具13に近い位置で信頼性良く抑制される。しかも、電線押さえ部61とカバー部材12の先端部との間においても電線14が挟持されるため、比較的簡単な構造で信頼性良く電線14が屈曲保持される状態を実現することができる。
<実施例2>
図13及び図14は、本発明の実施例2を示す。実施例2は、両筒状部39の外周略下半部における受面部46と後述する延長部76との間にも、受部(以下、受部45と区別するため、第2の受部45Aと称する。)が設けられており、この点で実施例1とは異なる。もっとも、両筒状部39の外周略上半部、繋ぎ部44及び側壁37との間に受部45が設けられている点は実施例1と同様であり、その他の構造も実施例1とほぼ同様である。
嵌合筒部16の下部には、連結部17に連なる部位よりも後方に突出する延長部76が設けられている。延長部76は、受面部46と略平行な断面湾曲状をなし、嵌合筒部16の下部における連結部17よりも前方の部分よりも厚肉に形成されている。
延長部76と受面部46とで区画される第2の受部45Aは、断面湾曲状をなし、突片部51の前部の板厚とほぼ同じ開口幅で構成される。また、第2の受部45Aは、電線引出面43側となるハウジング10の後面側に開口し、前後方向に延びて奥端が連結部17で閉塞されている。
ストレインリリーフ部材11がハウジング10に装着されると、受部45に突部58が挿入されるのに加え、第2の受部45Aに突片部51の前部が適合して嵌合挿入される。このとき、突片部51は第2の受部45Aに対して相互の湾曲形状に沿うように弧状に当接し得るため、電線14が振動等しても、突片部51が第2の受部45Aに対して位置ずれするのを信頼性良く防止することができる。よって、実施例2の突片部51は、本発明の突部として機能する。
実施例2によれば、受部45及び第2の受部45Aにそれぞれ突部58及び突片部51が適合して挿入されるため、高振動環境下でストレインリリーフ部材11がハウジング10から外れるのをより確実に防止することができる。
<実施例3>
図15〜図19は、本発明の実施例3を示す。実施例3は、ハウジング10、カバー部材12、ストレインリリーフ部材11及びゴム栓31がそれぞれ実施例1、2のものと少し異なっている。なお、以下の説明において、実施例1と機能的又は構造的に同一又は近似する部位には実施例1と同一名称及び同一符号を付すことにする。この点は、後述する実施例4及び実施例5についても同様である。
図15に示すように、ハウジング10の嵌合筒部16は、前方に大きく突出しており、前端が端子収容部15の前端とほぼ同じ位置に揃うように配置されている。このため、実施例1と異なり、フロントリテーナ32は、周囲を嵌合筒部16で覆われることになる。
図16に示すように、端子収容部15の後面には、1つのゴム栓収容部77が開口して設けられている。各キャビティ19は、ゴム栓収容部77の奥面に開口している。
ゴム栓31は、一括型のゴム栓であって、各電線14が液密に挿入される複数のシール孔78を有している。ゴム栓31は、ゴム栓収容部77に後方から挿入されてゴム栓収容部77の内周面に弾性的に密着する。なお、実施例1と異なり、ゴム栓31は端子金具13に保持されていない。
ストレインリリーフ部材11は、カバー部材12とヒンジ部79を介して一体に連結されている。図18に示すように、ストレインリリーフ部材11は、上面にヒンジ部79及び左右一対の支持溝56を有するブロック状の本体部49と、本体部49の前面の左右中央部から前方に突出するタワー部57と、本体部49の前面の左右両側から前方に突出する一対のロック片部81と、本体部49の前面の下部から突出し、タワー部57の下方に配置される板片状の突片部51とを有している。図16に示すように、突片部51は、実施例2と同様、ハウジング10に設けられた第2の受部45Aに嵌合挿入され、ストレインリリーフ部材11がハウジング10に対して変位するのを規制する役割をはたす。
図18に示すように、両ロック片部81は、前部にロック孔82を有している。両ロック片部81のロック孔82に、嵌合筒部16の両側面に設けられたロック部47が弾性的に嵌合されることにより、ストレインリリーフ部材11がハウジング10に保持されるようになっている。また、両ロック片部81の内面には、断面略T字形状(アリ形状)の突部58が設けられている。突部58が嵌合筒部16の両側面に凹設された同じく断面略T字形状(アリ溝形状)の受部45に嵌合挿入されることで、ストレインリリーフ部材11がハウジング10に対して上下方向及び左右方向に変位するのが規制される。
タワー部57には、電線14が挿通される電線挿通孔83が左右に対をなして設けられている。両電線挿通孔83は、タワー部57を前後方向に貫通し、本体部49の両支持溝56に連通している。タワー部57は、ゴム栓収容部77に適合して挿入される。タワー部57の前面は、上下方向に沿った対向面59とされ、ゴム栓収容部77内でゴム栓31の後面に近接又は当接して配置される。ゴム栓31は、タワー部57の対向面59に当接することで、ゴム栓収容部77から後方へ抜け出るのが防止される。本実施例3の場合、ゴム栓31の抜け出しを規制する部材が専用の部材ではなくストレインリリーフ部材11に兼備されているため、構成の簡素化を図ることが可能となっている。
図17に示すように、両支持溝56は、間に突出寸法が極短い仕切りを有し、底面となる支持面63に、電線14が支持可能とされている。ヒンジ部79は、可撓帯状をなし、本体部49の左右一側に前後方向に沿って連結されている。本体部49の左右他側には爪状のカバーロック部66が突設されている。
カバー部材12は、ヒンジ部79から左右他側へ突出する平板状をなし、本体部49を左右方向に横切るように配置され、ヒンジ部79とは反対側の端部(自由端部)に、矩形枠状のカバーロック受部74を有している。図18から図19にかけて示すように、カバー部材12は、本体部49に対し、ヒンジ部79を中心として左右他側に開いた状態から閉じた状態へと回動可能(傾動可能)とされている。
カバー部材12の内面には、押圧部72が突設されている。押圧部72は、前後方向に延出するリブ状をなし、閉状態で下方を向く押圧面73を有している。
カバー部材12が開状態にあるときに、電線14が支持溝56に沿って配置される。その状態で、カバー部材12がヒンジ部79を中心として回動させられ、閉状態となるのに伴い、押圧面73が電線14の外周上部に沿って当接し、押圧面73と支持面63との間に電線14が緊密に挟持される。これにより、電線14の遊動が抑えられ、電線14の振動の影響が端子金具13及びゴム栓31に伝わるのを防止することが可能となっている。
<実施例4>
図20〜図22は、本発明の実施例4を示す。実施例4は、実施例3と同様、カバー部材12がストレインリリーフ部材11に対してヒンジ部79を介して開閉可能に一体に連結されている。もっとも、実施例4の場合、カバー部材12の回動方向が実施例3とは異なっている。
ヒンジ部79は本体部49の前縁に沿って一体に連結され、カバー部材12はヒンジ部79から後方へ短く突出する平板状をなしている。図21から図22にかけて示すように、カバー部材12は、本体部49に対し、ヒンジ部79を中心として後方に開いた状態から閉じた状態へと回動可能(傾動可能)とされている。カバー部材12の左右両側には矩形枠状のカバーロック受部74が対をなして設けられている。本体部49の左右両側面には一対のカバーロック部66が突設されている。両カバーロック受部74が両カバーロック部66に弾性的に係止されることにより、カバー部材12がストレインリリーフ部材11に閉状態に確実に保持されるようになっている。また、カバー部材12が閉状態となるのに伴い、実施例3と同様、カバー部材12の押圧面73と本体部49の支持面63との間に電線14が遊動を規制された状態に保持される。実施例4の場合、カバーロック受部74及びカバーロック66を複数設けることができるため、ロック信頼性に優れる。
<実施例5>
図23は、本発明の実施例5を示す。実施例5は、図示しないが、実施例2と同様、両筒状部39の外周略下半部における受面部46と嵌合筒部16の延長部76との間に、受部45Aが設けられている。また、実施例5の場合、実施例1と同様、カバー部材12がストレインリリーフ部材11にスライド装着されるが、支持面63の前後寸法が実施例1の場合よりも短くされている。
ストレインリリーフ部材11は、左右両側から前方に突出する一対のロック片部81を有している。ハウジング10の嵌合筒部16の左右両側面には、爪状のカバーロック部66が突設され、さらにカバーロック部66を挟んだ上下両側に、前後方向に延出する一対ずつの位置決めリブ84が突設されている。ロック片部81がカバーロック部66に弾性的に係止されると、ストレインリリーフ部材11がハウジング10に保持される。このとき、ロック片部81は上下の位置決めリブ84間に略位置決め状態で嵌り込み、上下方向への遊動を規制される。このため、ストレインリリーフ部材11がハウジング10に対して傾く方向に変位するのを信頼性良く防止することができる。
<他の実施例>
実施例1〜実施例5のそれぞれの技術的特徴は、対応する実施例のみに限定されるわけではなく、許容される範囲で他の実施例に共用させることができる。例えば、実施例1及び実施例2において、カバー部材12がストレインリリーフ部材11にスライド装着される構造を廃止し、この構造を、実施例3及び実施例4の技術的特徴であるカバー部材12がストレインリリーフ部材11に対してヒンジ部79を介して開閉可能となる構造に変更してもよい。
また、実施例1及び実施例2において、ゴム栓31が一括型のゴム栓であってもよく、その場合に、カバー部材12がストレインリリーフ部材11にスライド装着されるとしても、実施例3及び実施例4と同様、ストレインリリーフ部材11に、キャビティ19内に進入する湾曲面状の電線押さえ部61を設けないようにしてもよい。
さらに、実施例1及び実施例2において、突部がアリ構造を含み、受部がアリ溝構造を含むものであってもよい。
10…ハウジング
11…ストレインリリーフ部材
12…カバー部材
13…端子金具
14…電線
15…端子収容部
19…キャビティ
31…ゴム栓
43…電線引出面
45、45A…受部
51…突片部
57…タワー部
58…突部
59…対向面
61…電線押さえ部
63…支持面
67…スライド受部
73…押圧面
75…スライド部

Claims (4)

  1. 電線に接続される端子金具と、
    前記端子金具が収容され、前記電線が引き出される電線引出面を有するハウジングと、
    前記ハウジングに装着され、前記電線を支持する支持面を有するストレインリリーフ部材と、
    前記支持面を覆うように前記ストレインリリーフ部材に設置され、前記支持面との間に前記電線を挟み込む押圧面を有するカバー部材と、を備え、
    前記ハウジングは、前記電線引出面側に開口し、前記電線の長さ方向に凹む受部を有し、
    前記ストレインリリーフ部材は、前記受部に、前記電線の長さ方向と交差する方向に変位するのを規制された状態で挿入される突部を有していることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ハウジングに、前記電線と前記ハウジングとの間を液密にシールするゴム栓が収容され、前記ストレインリリーフ部材は、前記ゴム栓に対向して配置される対向面を有することを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記ストレインリリーフ部材は、前記電線の長さ方向に沿ったスライド受部を有し、前記カバー部材は、組み付け過程で前記スライド受部を摺動するスライド部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記ハウジングは、前記電線が長さ方向に沿って収容されるキャビティを有し、前記ストレインリリーフ部材は、前記キャビティの内側に進入するタワー部を有し、前記タワー部に、前記支持面の一部が形成され、この支持面の一部に、前記キャビティの対向壁面に向けて突出し、前記対向壁面との間に前記電線を屈曲状態に保持する電線押さえ部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載のコネクタ。
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