JP2019008708A - 色処理装置、画像形成装置および画像形成システム - Google Patents
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Abstract
Description
このような増刷時に、過去に出力した印刷物と増刷時の印刷物の色を合わせるためには、過去に印刷したカラ―パッチを測色して色変換プロファイルを作成したり、過去のプリント出力条件(色変換プロファイルの設定など)と同一条件にして出力することが必要となる。
また特許文献2には、原稿画像データ、第一の出力画像データ、又は、第二の出力画像データの少なくとも1つを部分領域に分割する部分領域分割手段と、部分領域毎に第一の出力画像データと原稿画像データの対応する画素の色成分値が対応づけられた第一の色成分値対応付けデータ、及び、第二の色成分値対応付けデータをそれぞれ生成する色成分値対応付け手段と、第一の出力画像データと第二の出力画像データの画素値が同程度になる、部分領域毎の原稿画像データの画素値の組から、部分領域毎に色調を変換するための色調変換パラメータを生成する色調変換パラメータ決定手段と、色調変換パラメータにより部分領域毎に前記原稿画像データの画素値を変換する色調変換手段と、を有することを特徴とする画像処理装置が開示されている。
請求項2に記載の発明は、前記位置ずれ取得部は、前記画像データと前記色データとの間においてテンプレートマッチングをしたときの最小色差値を色の特徴量の差とすることを特徴とする請求項1に記載の色処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記位置ずれ取得部は、色のばらつきがより大きい領域において、前記最小色差値が他の箇所に比較してより大きいものを除外することを特徴とする請求項2に記載の色処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記位置ずれ取得部は、色のばらつきがより大きい領域における位置ずれ量について誤差が大きいものをさらに除外することを特徴とする請求項1に記載の色処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記位置ずれ取得部は、色のばらつきがより大きい領域における前記画像データと前記色データとの間の平行移動量を求めることで位置ずれ量を取得することを特徴とする請求項4に記載の色処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記位置ずれ取得部は、テンプレートマッチングにより前記平行移動量を求めることを特徴とする請求項5に記載の色処理装置である。
請求項7に記載の発明は、前記位置ずれ取得部は、前記色データの色のばらつきがより大きい領域における前記画像データと前記色データとの間の色の特徴量の差を取得し、取得した色の特徴量の差から適当でない当該領域をさらに除外することを特徴とする請求項1に記載の色処理装置である。
請求項8に記載の発明は、前記位置ずれ取得部は、前記色データの色のばらつきがより大きい領域における位置ずれ量について誤差が大きいものをさらに除外することを特徴とする請求項7に記載の色処理装置である。
請求項9に記載の発明は、画像データを基に第1の画像形成手段により出力された第1の画像の色データを取得する色データ取得部と、前記画像データの色のばらつきの程度を取得するばらつき取得部と、色のばらつきがより大きい領域において前記画像データと前記色データとの間の色の特徴量の差を取得し、取得した色の特徴量の差から適当でない当該領域を除外し、除外後の当該領域における位置ずれ量から色のばらつきがより小さい領域における当該画像データと当該色データとの間の位置ずれ量を推定する位置ずれ取得部と、位置ずれを合わせた上で、色のばらつきがより小さい領域において前記画像データと前記色データとの対応関係である第1の対応関係を作成する第1の対応関係作成部と、前記第1の対応関係、および第2の画像形成手段についての第2の対応関係から、前記画像データを基に当該第2の画像形成手段により出力される第2の画像の色が前記第1の画像の色になるように、当該第2の画像形成手段の色調整を行う変換関係を作成する変換関係作成部と、を備えることを特徴とする色処理装置である。
請求項10に記載の発明は、前記位置ずれ取得部は、色のばらつきがより大きい領域における位置ずれ量について誤差が大きいものをさらに除外し、前記第1の対応関係作成部は、前記位置ずれ取得部が除外した領域中の前記画像データおよび前記色データについては、前記第1の対応関係を作成する際に除外することを特徴とする請求項9に記載の色処理装置。
請求項11に記載の発明は、前記第1の対応関係作成部は、前記位置ずれ取得部が除外した領域であっても、前記画像データと前記色データとの間の色の特徴量の差がより小さい領域であれば前記第1の対応関係を作成するのに使用することを特徴とする請求項10に記載の色処理装置である。
請求項12に記載の発明は、前記第1の対応関係作成部は、前記画像データと前記色データとの色差を比較し、当該色差がより大きい領域については、前記第1の対応関係を作成する際に除外することを特徴とする請求項9に記載の色処理装置である。
請求項13に記載の発明は、前記第1の対応関係作成部は、前記画像データおよび前記色データの一方を他方の色空間に色変換した後で色差を比較することを特徴とする請求項12に記載の色処理装置である。
請求項14に記載の発明は、前記第1の対応関係作成部は、色のばらつきがより小さい領域を使用して色予測モデルを作成し、当該色予測モデルを使用して色変換を行うことを特徴とする請求項12または13に記載の色処理装置である。
請求項15に記載の発明は、前記第1の対応関係作成部は、前記色予測モデルを、前記画像データおよび前記色データを使用して作成することを特徴とする請求項14に記載の色処理装置である。
請求項16に記載の発明は、画像データを基に記録材に画像を形成する第2の画像形成手段と、前記第2の画像形成手段で形成される画像の色調整を行う色調整手段と、前記色調整手段で色調整を行うために使用される変換関係を作成する変換関係作成手段と、を備え、前記変換関係作成手段は、前記画像データを基に第1の画像形成手段により出力された第1の画像の色データを取得する色データ取得部と、前記画像データの色のばらつきの程度を取得するばらつき取得部と、色のばらつきがより大きい領域において前記画像データと前記色データとの間の色の特徴量の差を取得し、取得した色の特徴量の差から適当でない当該領域を除外し、除外後の当該領域における位置ずれ量から色のばらつきがより小さい領域における当該画像データと当該色データとの間の位置ずれ量を推定する位置ずれ取得部と、位置ずれを合わせた上で、色のばらつきがより小さい領域において前記画像データと前記色データとの対応関係である第1の対応関係を作成する第1の対応関係作成部と、前記第1の対応関係、および前記第2の画像形成手段についての第2の対応関係から、前記画像データを基に当該第2の画像形成手段により出力される第2の画像の色が前記第1の画像の色になるように、当該第2の画像形成手段の色調整を行う変換関係を作成する変換関係作成部と、を備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項17に記載の発明は、画像データを基に記録材に画像を形成する第1の画像形成手段および第2の画像形成手段と、前記第2の画像形成手段で形成される画像の色調整を行う色調整手段と、前記色調整手段で色調整を行うために使用される変換関係を作成する変換関係作成手段と、を備え、前記変換関係作成手段は、前記画像データを基に前記第1の画像形成手段により出力された第1の画像の色データを取得する色データ取得部と、前記画像データの色のばらつきの程度を取得するばらつき取得部と、色のばらつきがより大きい領域において前記画像データと前記色データとの間の色の特徴量の差を取得し、取得した色の特徴量の差から適当でない当該領域を除外し、除外後の当該領域における位置ずれ量から色のばらつきがより小さい領域における当該画像データと当該色データとの間の位置ずれ量を推定する位置ずれ取得部と、位置ずれを合わせた上で、色のばらつきがより小さい領域において前記画像データと前記色データとの対応関係である第1の対応関係を作成する第1の対応関係作成部と、前記第1の対応関係、および前記第2の画像形成手段についての第2の対応関係から、前記画像データを基に当該第2の画像形成手段により出力される第2の画像の色が前記第1の画像の色になるように、当該第2の画像形成手段の色調整を行う変換関係を作成する変換関係作成部と、を備えることを特徴とする画像形成システムである。
請求項2の発明によれば、色の特徴量をより容易に評価できる。
請求項3の発明によれば、位置合わせの精度がより向上する。
請求項4の発明によれば、位置合わせの精度がさらに向上する。
請求項5の発明によれば、位置ずれ量の把握がより容易になる。
請求項6の発明によれば、平行移動量をより容易に求めることができる。
請求項7の発明によれば、画像データへの編集等により色のばらつきが小さくなった場合でも対応することができる。
請求項8の発明によれば、画像データへの編集等により色のばらつきが小さくなった場合でも対応することができる。
請求項9の発明によれば、第1の画像形成手段から出力された印刷物の色に合わせ、印刷物を出力するときに、印刷物を出力する際に使用する画像データが編集等により変更されていても色調整を行なう変換関係をより精度よく作成することができる。
請求項10の発明によれば、第1の対応関係の精度がより向上する。
請求項11の発明によれば、位置ずれ量を求める際に適当でないとされた領域でも、第1の対応関係を作成するのに利用することができる。
請求項12の発明によれば、第1の対応関係の精度がより向上する。
請求項13の発明によれば、色差の比較が容易になる。
請求項14の発明によれば、色予測モデルの精度が向上する。
請求項15の発明によれば、印刷物を利用して色予測モデルを作成することができる。
請求項16の発明によれば、ユーザが専門的なスキルを備えていなくても色調整を行うことができる画像形成装置を提供することができる。
請求項17の発明によれば、ユーザが専門的なスキルを備えていなくても色調整を行うことができる画像形成システムを提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成システムの全体構成の一例を示す図である。
図示する画像形成システムSは、画像形成装置1と、画像形成装置2とを備える。
画像形成装置1および画像形成装置2は、詳しくは後述するが、画像データを基に用紙(記録材)に画像を形成する印刷機構部であり、少なくとも1種類の色材を用いて用紙に画像を形成する。この画像データは、例えば、ユーザから送信された印刷ジョブの画像をあらわすデータであり、ラスタ画像の形式のデータでもよいし、ページ技術言語のPDL(Page Description Language)の形式で記述されたデータでもよい。
画像形成装置1および画像形成装置2は、本実施の形態では、例えば、電子写真方式のものである。画像形成装置1および画像形成装置2は、用紙に印刷を行った後は、用紙を印刷物として装置外に出力する。図1では、画像形成装置1により用紙P1に画像G1(第1の画像)を形成して出力し、画像形成装置2により用紙P2に画像G2(第2の画像)を形成して出力した場合を示している。
また詳しくは後述するが、少なくとも画像形成装置2には、画像を読み取る画像読取装置100が備えられ、画像読取装置100により用紙P1に形成された画像G1が読み取られる。
次に画像形成装置1および画像形成装置2の全体説明を行う。ただし画像形成装置1および画像形成装置2の構成は、基本的に同一である。よって以下、画像形成装置2を例に取り説明を行う。
図2は、本実施の形態に係る画像形成装置2の外観図である。図3は、本実施の形態に係る画像形成装置2の内部構造を示す図である。
画像形成装置2は、原稿の画像を読み取る画像読取装置100と、画像データを基に用紙に画像を形成する画像形成手段の一例としての画像記録装置200と、を備えている。なお画像記録装置200は、画像形成装置1では、第1の画像形成手段として機能し、画像形成装置2では、第2の画像形成手段として機能する。また、画像形成装置2は、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行うユーザインタフェース(UI)300と、画像形成装置2全体の動作を制御する制御装置900とを備える。
画像読取装置100は、原稿の画像を読み取る画像読取部110と、この画像読取部110に原稿を搬送する原稿搬送部120と、を備えている。原稿搬送部120は、画像読取装置100の上部に配置され、画像読取部110は、画像読取装置100の下部に配置されている。
原稿搬送部120は、原稿を収容する原稿収容部121と、この原稿収容部121から搬送された原稿が排出される原稿排出部122とを有し、原稿収容部121から原稿排出部122へ原稿を搬送する。
画像読取部110は、原稿搬送部120によって搬送される原稿の画像、及びプラテンガラス111に載せられた原稿の画像を読み取る。
画像記録装置200は、用紙上に画像を形成する画像形成部20と、画像形成部20に対して用紙Pを供給する用紙供給部60と、画像形成部20にて画像が形成された用紙Pを排出する用紙排出部70と、画像形成部20にて一方の面に画像が形成された用紙Pの表裏を反転させて再度画像形成部20に向けて搬送する反転搬送部80と、を備えている。
また、中間転写ユニット30は、中間転写ベルト31上に存在する残留トナー等を除去するクリーニング装置37を備えている。クリーニング装置37は、トナー像の転写工程が終了した後の中間転写ベルト31の表面から残留トナーや紙粉等を除去する。
定着装置45は、中間転写ユニット30によって二次転写された用紙P上の画像(トナー像)を、加熱定着ローラ46と加圧ローラ47とにより、熱および圧力を用いて用紙Pに定着させる。
用紙排出部70は、定着装置45よりも搬送方向下流側に設けられて、トナー画像が定着された用紙Pを搬送する搬送ロール75と、この搬送ロール75の搬送方向下流側に設けられて、用紙Pの搬送方向を切り替える切替ゲート76と、を備えている。また、用紙排出部70は、切替ゲート76の搬送方向下流側に、切替ゲート76によって切り替えられた搬送方向の一方側(図3における右側)に搬送される用紙Pを第1の積載トレイ71に排出する第1の排出ロール77を備えている。また、用紙排出部70は、切替ゲート76の搬送方向下流側に、切替ゲート76によって切り替えられた搬送方向の他方側(図3における上側)に搬送される用紙Pを搬送する搬送ロール78と、搬送ロール78によって搬送される用紙Pを第2の積載トレイ72に排出する第2の排出ロール79と、を備えている。
装置本体フレーム11は、画像形成装置1における横方向の一方の端部側で、内部に、切替ゲート76、第1の排出ロール77、搬送ロール78および第2の排出ロール79などを備えるとともに上下方向に伸びて、画像読取装置100を支持する読取装置支持部13を備えている。読取装置支持部13は、装置本体フレーム11における奥側の部位と協働して画像読取装置100を支持する。
ユーザは、フロントカバー15を開くことで、画像形成部20の中間転写ユニット30やトナーカートリッジ29Y、29M、29C、29Kを新しい物と取り替えることが可能となっている。
図4は、制御装置900における信号処理系を示すブロック図である。なおここでは制御装置900が有する種々の機能のうち信号処理に関するものを選択して図示している。
制御装置900は、画像記録装置200にて画像を出力するために作成された画像データを取得するデータ取得部91と、取得した画像データからラスタイメージを作成するラスタライズ(rasterize)部92と、CMYKデータの色調整を行う色調整部93と、色調整部93で色調整を行なうためのプロファイルを作成する色処理部94と、色調整部93により変換されたラスタイメージの調整を行なうラスタイメージ調整部95と、ハーフトーン処理を行なうハーフトーン処理部96と、色変換処理された画像データを画像記録装置200に出力する画像データ出力部97とを備える。
色調整は、例えば、CinMinYinKinデータをCoutMoutYoutKoutデータに変換する((Cin、Min、Yin、Kin)→(Cout、Mout、Yout、Kout))処理である。本実施の形態では、この変換は、CinMinYinKinデータをL*a*b*色空間等の他の色空間に変換せずに、CinMinYinKinデータと同じCMYK色空間中のCoutMoutYoutKoutデータに直接変換するいわゆるデバイスリンクプロファイルを用いることで行う。色調整部93は、このデバイスリンクプロファイルを記憶し、CinMinYinKinデータをこのデバイスリンクプロファイルに適用することで、色調整を行なう。
本実施の形態では、色調整部93は、画像形成装置2の画像記録装置200で形成される画像の色調整を行う色調整手段として機能する。またデバイスリンクプロファイルは、変換関係の一例であり、例えば、4次元LUT(Look up Table)として作成することができる。
次に画像形成装置2の色処理部94について詳述する。ここでは、色処理部94が、画像形成装置1で出力される印刷物の色に合わせた画像とする色調整を行う場合について説明を行う。
図5は、色処理部94の機能構成について説明したブロック図である。
色処理部94は、画像データ取得部941と、色データ取得部942と、ばらつき取得部943と、位置ずれ取得部944と、領域群抽出部945と、第1の対応関係作成部946と、第2の対応関係取得部947と、第2の対応関係記憶部948と、変換関係作成部949とを備える。
この場合、色データ(第1の色データ)は、画像データに対して上下左右方向に移動(平行移動)したり、拡大縮小、回転が生じている。位置ずれ取得部944は、この位置ずれ量を取得する。なお位置ずれ量を取得する方法については後述する。
この第1の対応関係は、画像データであるCMYKデータと、色データ(第1の色データ)であるL*a*b*データ(以後、この第1の色データを「L* 1a* 1b* 1データ」と言うことがある)との対応関係(CMYK−L* 1a* 1b* 1)となる。この第1の対応関係を作成する詳しい方法については、後述する。
この第2の対応関係は、CMYKデータと、色データ(第2の色データ)であるL*a*b*データ(以後、この第2の色データを「L* 2a* 2b* 2データ」と言うことがある)との対応関係(CMYK−L* 2a* 2b* 2)となる。第2の対応関係は、第2の対応関係記憶部948に記憶されており、第2の対応関係取得部947は、第2の対応関係記憶部948から第2の対応関係を取得する。
ばらつき取得部943は、画像データであるCMYKデータをいったんL*a*b*データに変換する。変換後の画像データは、L*a*b*データであるとともにラスタデータである。次にばらつき取得部943は、図7に示すように予め定められた大きさの走査矩形Tを設定し、この走査矩形Tでラスター画像を走査していく。
図8は、位置ずれ取得部944の機能構成について説明したブロック図である。
図示するように位置ずれ取得部944は、抽出部944−1と、テンプレートマッチング部944−2と、第1の除外部944−3と、第2の除外部944−4と、アフィン変換部944−5とを備える。
このうち図9(a)は、画像データを基に形成した画像G1(第1の画像)の例である。そしてこの画像G1中で示した矩形は、抽出部944−1が抽出した走査矩形Tである。つまり分散が予め定められた閾値を超えた走査矩形Tを示している。また図9(b)は、抽出された走査矩形Tに対応する分散の値である。ここでは、上記閾値を300とし、分散が300を超えた場合に、色のばらつきがより大きい領域であるとしている。色のばらつきがより大きい領域としては、例えば、エッジ部が挙げられる。図9(a)の画像G1の場合、人物と背景との境界に位置する走査矩形Tが抽出されている。また人物の頭髪と肌との境界に位置する走査矩形Tが抽出されている。
このうち図10−1は、画像データ中での走査矩形Tとこれに対応する位置の色データ(第1の色データ)中の矩形領域Uとを概念的に示した図である。
そして図10−1において画像データ中の走査矩形Tの各画素の画素値を(L0 *、a0 *、b0 *)とする。またこれに対応する位置の色データ(第1の色データ)中の矩形領域Uの各画素の画素値を(L*、a*、b*)とする。
そしてテンプレートマッチング部944−2は、各画素について(L*−L0 *)2+(a*−a0 *)2+(b*−b0 *)2の値を考え、そしてこれを走査矩形T内の全画素について総和した値として、下記数2式により定義される差分eを算出する。
このうち図10−2(a)は、画像データを示す。また図10−2(b)は、色データ(第1の色データ)中の矩形領域Uのデータを示す。なおここでは、説明をわかりやすくするため、矩形領域Uは4画素だけからなるものとする。また画素値を(L*、a*、b*)のうち、例えば、L*について示している。よってここでは矩形領域Uのデータとして、4画素の、L*について示している。
このうち図11(a)は、画像データを画像とした場合を示している。そして抽出部944−1が抽出した走査矩形Tを示している。また図11(b)は、画像G1(第1の画像)の色データ(第1の色データ)を画像とした場合を示している。そして走査矩形Tに対応する位置の矩形領域Uを示している。また図10−3(a)において太線で囲った箇所は、図11(a)〜(b)でも太線としている。
このように第1の除外部944−3は、最小色差値が他の箇所に比較してより大きいものを除外することにより、画像データについて編集等により変更されていたことを検知し、変更された画像領域を除外することができる。
図12(a)〜(b)の画像は、走査矩形Tや矩形領域Uの中にエッジ部を含む画像である。そして図12(a)の場合は、副走査方向の平行移動量Δyは、誤差が小さくなりやすいが、主走査方向の平行移動量Δxは、矩形領域Uをずらしても元の画像と変化が生じにくく、誤差が大きくなりやすい。また同様に図12(b)の場合は、主走査方向の平行移動量Δxは、誤差が小さくなりやすいが、副走査方向の平行移動量Δyは、矩形領域Uをずらしても元の画像と変化が生じにくく、誤差が大きくなりやすい。
第2の除外部944−4は、まずΔx、Δyのそれぞれについてヒストグラムを作成する。
図13は、Δx、Δyについて作成したヒストグラムを示した図である。図中横軸は、Δyの各値を表し、縦軸は、頻度を表す。
図示するようにΔxおよびΔyのヒストグラムは、それぞれについて円形の点線で囲んだピークPxおよびPyを有する。そして大部分のΔxおよびΔyは、この点線内に入るが、この点線外のΔxおよびΔyについては、大きな誤差を含むものとして除外する。図示する例では、図中矢印で示したΔyの−19、−3、7について除外する。つまりΔyは、画像読取部110で画像G1を読み取ったときの副走査方向の位置ずれ量であり、画像全体で大きなばらつきは生じない。よってΔxやΔyについてヒストグラムを作成したときには、ピークPx、ピークPyが生ずることになる。そのためこのピークPx、ピークPyから外れたΔxおよびΔyについては、大きな誤差を含んでいると考えることができる。
つまり色データ(第1の色データ)では、例えば、何らかのオブジェクトが描画されており、画像データでは、編集の結果、それが消去され平坦な画像になったような場合、画像データからは、色のばらつきがより大きい領域として抽出できない。対して色データ(第1の色データ)からは、色のばらつきがより大きい領域として抽出でき、その結果、除外を行なうことができる。
アフィン変換係数は、下記数3式により定義されるa、b、c、d、e、fの各係数である。この場合、アフィン変換部944−5は、色のばらつきがより大きい領域における平行移動量のうち異常値を除いた平行移動量の総和を用いてアフィン変換係数を算出する、と言うことができる。
つまりこれにより位置ずれ取得部944は、色のばらつきがより大きい領域における画像データと色データ(第1の色データ)との間の位置ずれ量から、色のばらつきがより小さい領域における画像データと色データ(第1の色データ)との間の位置ずれ量を推定することができる。
次に領域群抽出部945が生成する領域群情報について説明する。
領域群を構成する各抽出領域は、それぞれの抽出領域内の色がほぼ均一な領域(以下、均一領域と称する)であって、その均一領域間でほぼ同一の色信号である範囲が選択される。つまり画像データ内で色のばらつきがより小さい領域が抽出される。均一領域間でほぼ同一の色信号を持てば、均一領域の大きさは同じである必要はない。
領域群抽出部945は、上述した走査矩形T内に含まれる画素値のヒストグラムを作成する。
図14(a)では、CMYK値で表されたラスター画像を、明度、彩度、色相で色を表すLCH色空間の色値に変換し、明度(L*)、彩度(C*)、色相(H*)のそれぞれのヒストグラムを作成した場合を示している。横軸は、明度(L*)、彩度(C*)、色相(H*)のそれぞれを表し、縦軸は、頻度を画素数で表している。
そしてこれらのヒストグラムから最も頻度の高いピークを含む範囲を主要色範囲として決定する。図14(a)では、この範囲を主要色範囲として図示している。そして走査矩形T内で主要色範囲内に入る領域を主要色領域とする。そして主要色領域の面積(画素数)が、走査矩形Tの面積(画素数)に対して予め定められた閾値以上であり、かつ主要色領域に含まれる画素の色分散が予め定められた閾値以内であったとき、この走査矩形Tを抽出領域として選定する。また隣接する走査矩形Tの主要色領域についても参照し、同じ色であれば、走査矩形Tを連結する。そしてさらにこの処理を連続して配置する走査矩形Tについて繰り返し、より大きい単位として1つにまとめる(グルーピング)。そしてグルーピングした後の主要色領域を、抽出領域とする。抽出領域は、例えば、図14(b)に示すように不定形の範囲となる。
なお図14(a)において予め定められた閾値を設け、ピークの高さがこの閾値に達しない場合は、このピークについては、主要色範囲とせず、抽出領域として選定しない方が望ましい。
外接矩形左上X座標および外接矩形左上Y座標は、図14(b)に示すような抽出領域に対し、点線で示す抽出領域の外接矩形を考え、この外接矩形の左上頂点のX座標およびY座標である。また外接矩形幅は、この外接矩形の幅Wであり、外接矩形高さは、この外接矩形の高さHである。これらの情報により外接矩形の位置が特定できる。
Bitmap情報は、外接矩形内で抽出領域に属する画素を「1」、それ以外の領域の画素を「0」とする2値からなる画像情報である。この場合、2値画像において、「1」の部分は、抽出領域であり、「0」の部分は、それ以外の領域であることを意味するため、外接矩形内での抽出領域の位置がわかることになる。
また領域群情報は、主要色領域の明度(L*)、彩度(C*)、色相(H*)のそれぞれの最小値(L* min、C* min、H* min)と最大値(L* max、C* max、H* max)の情報を含む。これにより抽出領域に含まれる色の色範囲がわかる。
図15(a)〜(b)は、ばらつき取得部943で使用する走査矩形Tと領域群抽出部945で使用する走査矩形Tとを比較した図である。
図15(a)は、図9(a)と同様の図であり、色のばらつきがより大きい領域を抽出した結果について走査矩形Tで示した図である。また図15(b)は、領域群抽出部945が選定した抽出領域を走査矩形Tで示している。図15(a)と図15(b)とを比較すると、領域群抽出部945で使用する走査矩形Tの方が、ばらつき取得部943で使用する走査矩形Tよりも小さいことがわかる。
対して領域群抽出部945で使用する走査矩形Tは、より多くの抽出領域を得た方が、第1の対応関係をより精度よく作成できるため、その個数を多くした方がよい。よって走査矩形Tをより小さくし、走査矩形Tの個数を多くする方が好ましい。
次に第1の対応関係作成部946が第1の対応関係を作成する方法について説明する。ここでは、Step1とStep2の2段階で第1の対応関係を作成する。
そして図16(e)に示すように再び、抽出領域内の各画素のL*、C*、H*データをCMYKデータに戻す。さらに抽出領域内の各画素のCMYKデータの平均をとり、これを図16(f)に示す各抽出領域のCMYKデータとする。
図17(a)は、位置ずれ取得部944が除外した画像データの領域を太線で示した図である。また図17(b)は、この画像データに対応する色データ(第1の色データ)の領域である。そして図17(c)は、図17(a)で示した領域と図17(b)で示した領域のOR領域を太線で示している。この場合、第1の対応関係作成部946は、太線で示した領域中の画像データおよび色データ(第1の色データ)については、第1の対応関係を作成する際に除外する。
このうち図18(a)は、画像データの場合を示している。また図18(b)は、色データ(第1の色データ)の場合を示している。この場合、双方を比較すると、図18(a)に示す画像データは、「FUJI Xerox」の文字とロゴを移動させる変更が行われている。しかし位置ずれを合わせれば、これらの画像は一致する。つまり画像データと色データ(第1の色データ)との間の最小色差値は小さくなる。即ち、この場合、この画像領域は、位置ずれ量を把握するには適当ではないが、本実施の形態では、第1の対応関係作成部946は、位置ずれを合わせた上で、第1の対応関係を作成するため、第1の対応関係を作成するのに使用するには問題ない。
ここでは第1の対応関係作成部946は、図示するように、まず図16(f)に示す各抽出領域のCMYKデータをデフォルトデータを使用して予測色変換し、L*a*b*データ(変換L*a*b*データ)とする。このデフォルトデータは、これまでに色処理部94が行なった色処理の結果から予め作成しておく。またデフォルトデータを複数用意しておき、その中から図16(f)に示す各抽出領域のCMYKデータと図16(l)に示すL*a*b*データとの組からより合うものをフィードバックすることで選択してもよい。
ここでは第1の対応関係作成部946は、図示するように、図16(f)に示す各抽出領域のCMYKデータを色予測モデルを使用して予測色変換を行ない、L*a*b*データ(変換L*a*b*データ)とする。この色予測モデルは、色のばらつきがより小さい領域を使用して図16(f)に示す各抽出領域のCMYKデータと図16(l)に示すL*a*b*データとの組を抽出し、この組を基に、これらの対応を予測したモデルである。色予測モデルは、第1の対応関係作成部946が作成する。また第1の対応関係作成部946は、色予測モデルを、このように画像データおよび色データを使用して作成する。なおこの後の処理は、図19の場合と同様である。
ここでは第1の対応関係作成部946は、図示するように、図16(l)に示す各抽出領域のL*a*b*データに図16(f)に示すKデータを加えたものを色予測モデルを使用して予測色変換を行ない、CMYデータ(変換CMYデータ)とする。
第1の対応関係作成部946は、画像データと取得した色データ(第1の色データ)とを、色データ(第1の色データ)の占める色域よりも広い色域に対して予め用意しておいた第1の対応関係候補に対して当てはめ整合させる。
図22(a)は、予め用意しておいた第1の対応関係候補について示した概念図である。
図22(a)で示した第1の対応関係候補は、画像形成装置1の色域全体(菱形で表した領域)について、第1の対応関係(CMYK−L* 1a* 1b* 1)の候補が予め用意されていることを示している。
そして本実施の形態では、図22(c)に示すように、図22(a)に示した第1の対応関係候補に対して、図22(b)に示した画像データと取得した色データ(第1の色データ)とを当てはめ、合成する。
図22(d)では、横軸がユークリッド距離dを表し、縦軸が重みwを表す。そしてw=1/(1+d)の関係としている。
この場合、設定される重みwは、図22(b)に含まれる各データからのユークリッド距離dがより近いほどより小さくなる。例えば、ユークリッド距離dが0の場合は、重みwは0であり、この場合、図22(a)に示したデータは、ないのと同じとなる。また設定される重みwは、図22(b)に含まれる各データからのユークリッド距離dがより遠いほどより大きくなる。そして予め定められたユークリッド距離d0より大きいときは、重みwは1となる。重みwが1の場合、重みwを設定しない場合と同様となる。
このようにすることで、第1の対応関係作成部946は、Step1における第1の対応関係の数の不足分を補い、最終的な第1の対応関係(CMYK−L* 1a* 1b* 1)を作成する。
そこで第1の対応関係候補を予め複数用意し、その中から1つを選択するようにしてもよい。即ち、複数の第1の対応関係候補の中から、Step1で得られた第1の対応関係により近いものを選択する。この場合、例えば、第1の対応関係作成部946に第1の対応関係候補を選択して設定する設定部を設けてもよい。
次に、画像形成装置2で画像形成装置1の色に合わせた画像G2を出力するための色調整を行う際の手順について説明する。
以下、図5、図8および図23を主に用いて説明を行う。
そして色処理部94では、ラスタライズ部92から画像データ取得部941が画像データを取得する(ステップ102)。
画像読取装置100で読み取られた画像G1の色データ(第1の色データ)は、制御装置900の色処理部94に送られ、制御装置900の色データ取得部942が、この色データ(第1の色データ)を取得する(ステップ104)。
この変換関係は、デバイスリンクプロファイルとして、色調整部93に出力する(ステップ116)。
色調整部93では、このデバイスリンクプロファイルにより、画像G2の色が画像G1の色になるように、画像データを変換する。これにより画像形成装置2で出力される画像G2は、画像形成装置1で出力される画像G1の色に合わせたものとなる。
また本実施の形態では、第1の対応関係作成部966が上述したStep2を行うことで、第1の対応関係を作成する。これにより画像形成装置1から出力した印刷物の画像G1に使用されている色が画像形成装置1の色再現範囲に対して部分的であっても、第1の対応関係作成部966は、より精度の高い変換関係を作成する。そのためこのような場合でも色調整の精度が低下しにくい。
また以上詳述した例では、色の特徴量の差として、最小色差値により評価を行なったが、これに限られるものではない。例えば、走査矩形T内における色統計値により評価を行なってもよい。また、走査矩形Tに対し複数種類の統計処理を行い、それらの結果を組み合わせて判定するようにしてもよい。
また同様に制御装置900は、画像形成装置2に内蔵されていたが、制御装置900の色処理部94で行う機能を独立させ、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット端末、スマートフォン等により実行してもよい。この場合、色処理部94の機能は、これらの機器で動作するソフトウェア(プログラム)により実現することができる。
Claims (17)
- 画像データを基に第1の画像形成手段により出力された第1の画像の色データを取得する色データ取得部と、
前記画像データの色のばらつきの程度を取得するばらつき取得部と、
色のばらつきがより大きい領域における前記画像データと前記色データとの間の色の特徴量の差を取得し、取得した色の特徴量の差から適当でない当該領域を除外し、除外後の当該領域における位置ずれ量から色のばらつきがより小さい領域における当該画像データと当該色データとの間の位置ずれ量を推定する位置ずれ取得部と、
を備えることを特徴とする色処理装置。 - 前記位置ずれ取得部は、前記画像データと前記色データとの間においてテンプレートマッチングをしたときの最小色差値を色の特徴量の差とすることを特徴とする請求項1に記載の色処理装置。
- 前記位置ずれ取得部は、色のばらつきがより大きい領域において、前記最小色差値が他の箇所に比較してより大きいものを除外することを特徴とする請求項2に記載の色処理装置。
- 前記位置ずれ取得部は、色のばらつきがより大きい領域における位置ずれ量について誤差が大きいものをさらに除外することを特徴とする請求項1に記載の色処理装置。
- 前記位置ずれ取得部は、色のばらつきがより大きい領域における前記画像データと前記色データとの間の平行移動量を求めることで位置ずれ量を取得することを特徴とする請求項4に記載の色処理装置。
- 前記位置ずれ取得部は、テンプレートマッチングにより前記平行移動量を求めることを特徴とする請求項5に記載の色処理装置。
- 前記位置ずれ取得部は、前記色データの色のばらつきがより大きい領域における前記画像データと前記色データとの間の色の特徴量の差を取得し、取得した色の特徴量の差から適当でない当該領域をさらに除外することを特徴とする請求項1に記載の色処理装置。
- 前記位置ずれ取得部は、前記色データの色のばらつきがより大きい領域における位置ずれ量について誤差が大きいものをさらに除外することを特徴とする請求項7に記載の色処理装置。
- 画像データを基に第1の画像形成手段により出力された第1の画像の色データを取得する色データ取得部と、
前記画像データの色のばらつきの程度を取得するばらつき取得部と、
色のばらつきがより大きい領域において前記画像データと前記色データとの間の色の特徴量の差を取得し、取得した色の特徴量の差から適当でない当該領域を除外し、除外後の当該領域における位置ずれ量から色のばらつきがより小さい領域における当該画像データと当該色データとの間の位置ずれ量を推定する位置ずれ取得部と、
位置ずれを合わせた上で、色のばらつきがより小さい領域において前記画像データと前記色データとの対応関係である第1の対応関係を作成する第1の対応関係作成部と、
前記第1の対応関係、および第2の画像形成手段についての第2の対応関係から、前記画像データを基に当該第2の画像形成手段により出力される第2の画像の色が前記第1の画像の色になるように、当該第2の画像形成手段の色調整を行う変換関係を作成する変換関係作成部と、
を備えることを特徴とする色処理装置。 - 前記位置ずれ取得部は、色のばらつきがより大きい領域における位置ずれ量について誤差が大きいものをさらに除外し、
前記第1の対応関係作成部は、前記位置ずれ取得部が除外した領域中の前記画像データおよび前記色データについては、前記第1の対応関係を作成する際に除外することを特徴とする請求項9に記載の色処理装置。 - 前記第1の対応関係作成部は、前記位置ずれ取得部が除外した領域であっても、前記画像データと前記色データとの間の色の特徴量の差がより小さい領域であれば前記第1の対応関係を作成するのに使用することを特徴とする請求項10に記載の色処理装置。
- 前記第1の対応関係作成部は、前記画像データと前記色データとの色差を比較し、当該色差がより大きい領域については、前記第1の対応関係を作成する際に除外することを特徴とする請求項9に記載の色処理装置。
- 前記第1の対応関係作成部は、前記画像データおよび前記色データの一方を他方の色空間に色変換した後で色差を比較することを特徴とする請求項12に記載の色処理装置。
- 前記第1の対応関係作成部は、色のばらつきがより小さい領域を使用して色予測モデルを作成し、当該色予測モデルを使用して色変換を行うことを特徴とする請求項12または13に記載の色処理装置。
- 前記第1の対応関係作成部は、前記色予測モデルを、前記画像データおよび前記色データを使用して作成することを特徴とする請求項14に記載の色処理装置。
- 画像データを基に記録材に画像を形成する第2の画像形成手段と、
前記第2の画像形成手段で形成される画像の色調整を行う色調整手段と、
前記色調整手段で色調整を行うために使用される変換関係を作成する変換関係作成手段と、
を備え、
前記変換関係作成手段は、
前記画像データを基に第1の画像形成手段により出力された第1の画像の色データを取得する色データ取得部と、
前記画像データの色のばらつきの程度を取得するばらつき取得部と、
色のばらつきがより大きい領域において前記画像データと前記色データとの間の色の特徴量の差を取得し、取得した色の特徴量の差から適当でない当該領域を除外し、除外後の当該領域における位置ずれ量から色のばらつきがより小さい領域における当該画像データと当該色データとの間の位置ずれ量を推定する位置ずれ取得部と、
位置ずれを合わせた上で、色のばらつきがより小さい領域において前記画像データと前記色データとの対応関係である第1の対応関係を作成する第1の対応関係作成部と、
前記第1の対応関係、および前記第2の画像形成手段についての第2の対応関係から、前記画像データを基に当該第2の画像形成手段により出力される第2の画像の色が前記第1の画像の色になるように、当該第2の画像形成手段の色調整を行う変換関係を作成する変換関係作成部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 画像データを基に記録材に画像を形成する第1の画像形成手段および第2の画像形成手段と、
前記第2の画像形成手段で形成される画像の色調整を行う色調整手段と、
前記色調整手段で色調整を行うために使用される変換関係を作成する変換関係作成手段と、
を備え、
前記変換関係作成手段は、
前記画像データを基に前記第1の画像形成手段により出力された第1の画像の色データを取得する色データ取得部と、
前記画像データの色のばらつきの程度を取得するばらつき取得部と、
色のばらつきがより大きい領域において前記画像データと前記色データとの間の色の特徴量の差を取得し、取得した色の特徴量の差から適当でない当該領域を除外し、除外後の当該領域における位置ずれ量から色のばらつきがより小さい領域における当該画像データと当該色データとの間の位置ずれ量を推定する位置ずれ取得部と、
位置ずれを合わせた上で、色のばらつきがより小さい領域において前記画像データと前記色データとの対応関係である第1の対応関係を作成する第1の対応関係作成部と、
前記第1の対応関係、および前記第2の画像形成手段についての第2の対応関係から、前記画像データを基に当該第2の画像形成手段により出力される第2の画像の色が前記第1の画像の色になるように、当該第2の画像形成手段の色調整を行う変換関係を作成する変換関係作成部と、
を備えることを特徴とする画像形成システム。
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