JP2019007673A - 断熱箱体 - Google Patents

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Tadashi Nakanishi
正 中西
大 芳野
Masaru Yoshino
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Abstract

【課題】内箱と外箱との間の空間からの発泡断熱材の漏出を防止しつつガス抜きをすることができ、仮に漏出が生じても、漏出した発泡断熱材を容易に除去できる構造を有する断熱箱体を提供する。
【解決手段】断熱箱体は、内箱と、貫通孔と前記貫通孔を覆う切り起こし部とが設けられた金属板を有する外箱と、前記内箱と前記外箱との間に充填された発泡断熱材とを備える。
【選択図】図3A

Description

本発明は断熱箱体に関し、特に、冷蔵庫、保冷庫及びフリーザ等の冷凍装置に用いられる断熱箱体に関する。
従来、冷凍装置等に用いられる断熱箱体は、内箱と、外箱と、それらの間に充填された発泡断熱材とから構成されている。
内箱と外箱との間の空間内にガス溜まりができると、その部分に発泡断熱材を充填することができない。また、内箱と外箱との間の空間内の圧力が高くなりすぎると、発泡断熱材の中にボイドが発生する。これらの現象が生じると、断熱箱体の断熱性能が低下する。
そこで、従来、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されているように、内箱又は外箱には、内箱と外箱との間の空間内から、発泡断熱材の充填時に発生するガスや空気を抜くためのガス抜き孔が設けられている。
また、これらのガス抜き孔から発泡断熱材が漏出すると見栄えが悪いので、これらの文献に開示された断熱箱体においては、漏出対策も施されている。
特開2015−1329号公報 特許第2783096号公報
しかしながら、特許文献1に開示された断熱箱体は、ガス抜き孔周辺の構造が複雑なものとなっている。よって、この断熱箱体は、製造コストが高いという問題を有している。
また、特許文献2に開示された断熱箱体は、カバーによって覆い隠される部分にガス抜き孔が設けられている。よって、発泡断熱材の漏出量が少なければ、カバーで覆い隠すことができる。但し、漏出量が多くなると、漏出した発泡断熱材を除去しなければカバーを取り付けることができない。
ところが、特許文献2に開示された断熱箱体においては、ガス抜き孔は板状体の凹部の底に設けられている。そのため、漏出した発泡断熱材の除去には手間がかかる。
本発明はこのような状況に鑑みなされたものであり、内箱と外箱との間の空間からの発泡断熱材の漏出を防止しつつガス抜きをすることができ、仮に漏出が生じても、漏出した発泡断熱材を容易に除去できる構造を有する断熱箱体を提供することを課題とする。
本発明に係る断熱箱体は、内箱と、貫通孔と前記貫通孔を覆う切り起こし部とが設けられた金属板を有する外箱と、前記内箱と前記外箱との間に充填された発泡断熱材とを備える。
本発明によれば、内箱と外箱との間の空間からの発泡断熱材の漏出を防止しつつガス抜きをすることができ、仮に漏出が生じても、漏出した発泡断熱材を容易に除去できる構造を有する断熱箱体を提供することが可能である。
断熱箱体正面図 図1AのI−I矢視断面図 第1の実施形態の切り起こし部の平面図 第1の実施形態の切り起こし部の正面図 第1の実施形態の切り起こし部の右側面図 図2B中のII−II矢視断面図 第1の実施形態の切り起こし部の配置例を示す斜視図 第1の実施形態の切り起こし部の他の配置例を示す斜視図 第1の実施形態の切り起こし部の更に他の配置例を示す斜視図 第2の実施形態の切り起こし部の配置例を示す斜視図 第3の実施形態に係る切り起こし部の斜視図 第4の実施形態に係る切り起こし部の配置例を示す斜視図 第5の実施形態に係る切り起こし部の配置例を示す斜視図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は例示に過ぎず、本発明はこれらの実施形態により限定されるものではない。
図1Aは、本発明に係る断熱箱体100の正面図である。図1Bは図1A中のI−I矢視断面図であり、図1Aよりも縮尺が拡大されている。断熱箱体100は、開閉可能な扉(不図示)等が取り付けられ、フリーザ等の冷凍装置を構成する。
断熱箱体100は前側に開口101を有している。また、断熱箱体100は、内箱110と、内箱110を取り囲む外箱120と、内箱110と外箱120との間に充填された発泡断熱材130とを有する。
内箱110は、樹脂板、金属板又はそれらの組み合わせで構成されている。
外箱120は、天板121、背板122、底板123及び左右一対の側板124で構成されている。これらの板は、樹脂板、金属板又はそれらの組み合わせで構成されている。但し、少なくとも、後に説明する切り起こし部200が設けられる部分は、鋼板等の金属板によって構成されている。
発泡断熱材130は、外箱120に設けられた図示しない供給口から、内箱110と外箱120との間の空間に液状で供給され、当該空間内で発泡しながら膨らんで充填される。発泡断熱材130は例えばポリウレタンフォームである。
内箱110と外箱120との間の空間内にガス溜まりができると、その部分には発泡断熱材130が充填されない。また、内箱110と外箱120との間の空間内の圧力が高くなりすぎると、発泡断熱材130内にボイドが形成される。これらの不具合の発生を防ぐため、外箱120には、内箱110と外箱120との間の空間から発泡断熱材130から発生するガスや、もともと当該空間に存在していた空気を外部に排出するための貫通孔Hが設けられている。
なお、発泡断熱材130によって貫通孔Hが塞がれると、貫通孔Hはガスや空気を外部に排出できなくなる。また、発泡断熱材130は下から上に向かって膨らみながら進行する。よって、貫通孔Hは、天板121、背板122の上側、又は、側板124の上側に設けることが好ましい。
貫通孔Hは、外箱120から内箱110に向けて突出する切り起こし部200によって、内箱110と外箱120との間の空間側から覆われている。
図2Aは切り起こし部200の平面図、図2Bは切り起こし部200の正面図(内箱110側から見た図)、図2Cは切り起こし部200の右側面図、図2Dは図2B中のII−II矢視断面図である。切り起こし部200は、外箱120を構成する金属板12に対するプレス加工によって容易に形成することができる。
切り起こし部200は、帯状部211と接続部212とから構成されている。
帯状部211は、切り起こし部200が形成された金属板12から、金属板12と平行に、内箱110側に向けて突出している。帯状部211の両端はそれぞれ接続部212に接続されている。接続部212は帯状部211と金属板12とを接続している。すなわち、帯状部211は、帯状部211の両端を介して金属板12に接続されている。帯状部211及び接続部212は、対向する一対の側面が互いに平行な切断面220A及び切断面220Bとなっている。
帯状部211及び接続部212と金属板12との間には、隙間230が形成されている。
内箱110と外箱120との間の空間は、隙間230及び貫通孔Hを介して外部と連通している。よって、当該空間内圧力が高くなった場合、当該空間内の空気やガスは外部に流れ出ることができる。よって、発泡断熱材130が充填されない部分が残ったり、発泡断熱材130内にボイドが形成されたりするという不具合の発生が防止される。貫通孔H及び切り起こし部200の数、すなわち、貫通孔H及び隙間230の数を増やすことによって、内箱110と外箱120との間の空間と外部とを接続するガス抜き孔として機能する孔の面積を大きくし、上記不具合の発生をより確実に防止できる。
一方、貫通孔Hが切り起こし部200によって内箱110と外箱120との間の空間側から覆われているため、当該空間内で膨らんだ発泡断熱材130は、貫通孔Hに直接進入していくことができない。よって、貫通孔Hからの発泡断熱材130の漏出が防止される。更に、発泡断熱材130を構成するセルの粒径よりも隙間230の高さを小さくすることによって、発泡断熱材130の漏出を、より確実に防止することができる。
また、金属板12の外側の面は、平らである。よって、仮に、発泡断熱材130が外部に漏出したとしても、刃物等で漏出した発泡断熱材130を容易にそぎ落とすことができる。
図3A、図3B及び図3Cは、複数の貫通孔H及び複数の切り起こし部200の配置例を示す斜視図である。これらの図は、外箱120(金属板12)の外側から見た斜視図である。
図3Aに示される実施形態においては、5つの貫通孔Hが金属板12上の所定点Pを取り囲むように設けられている。また、5つの切り起こし部200が、それぞれが有する接続部212が所定点Pから放射状に広がる互いに異なる方向を向くように配置されている。
図3Bに示される実施形態においては、3つの貫通孔Hが正三角形の辺に沿うように設けられている。また、3つの切り起こし部200が、それぞれが有する接続部212が上記正三角形の辺に沿った方向を向くように配置されている。
図3Cに示される実施形態においては、3つの貫通孔が隣接して平行に配置されている。また、3つの切り起こし部200が隣接して平行に配置されている。
これらの図に示されるように、貫通孔H及び切り起こし部200を1箇所に集中的に設けることによって、当該部分における外箱120の内外を連通するガス抜き孔として機能する孔の面積を大きくし、当該部分からガスや空気を確実に排出することができる。また、隙間230の大きさは変わらないので、発泡断熱材130の漏出を防止することができる。更に、仮に、複数の貫通孔Hから発泡断熱材130が漏出したとしても、1回のそぎ落とし作業で漏出した発泡断熱材130をそぎ落とすことができる。
特に、図3A及び図3Bに示されるように、複数の切り起こし部200の向きを互いに異ならせておけば、隙間230の向きもそれぞれ異なることとなる。つまり、どの方向から発泡断熱材130が進行してきたとしても、いずれかの隙間230が発泡断熱材130の進行方向と略平行な方向に延在することとなる。よって、充填作業の途中で、1度に全ての隙間230が発泡断熱材130によって塞がれてしまうことを防止することができる。
また、図3Aに示される実施形態においては、次のような利点が得られる。
金属板12の加工時、金属板12は寝かされた状態で水平方向に搬送される。このとき、搬送方向がいずれの方向であっても、搬送方向の先にある物体(例えば金属板12の加工装置)に最初に接触するのはいずれかの接続部212である。接続部212は金属板12に対して傾斜する傾斜面を有しているので、接続部212が当該物体に接触しても、切り起こし部200は当該物体に引っかからずにこれを乗り越えることができる。つまり、切り起こし部200又は加工装置が破損したり、金属板12の搬送が妨げられたりすることを防止することができる。
なお、図3Aに示される実施形態においては、所定点Pの周囲に貫通孔H及び切り起こし部200が5つずつ設けられているが、それらの数が5つずつにかぎられないことは勿論である。例えば、貫通孔H及び切り起こし部200がそれぞれ3つ、4つ、又は、6つ以上設けられていても良い。
外箱120を構成する金属板12に設けられる切り起こし部の形態は、これまでに説明したものには限られない。以下、他の実施形態について説明する。
図4は、第2の実施形態に係る切り起こし部300の、外箱120(金属板12)の外側から見た斜視図である。この切り起こし部300は、円弧状の貫通孔Hを覆う円弧状の帯状部311と、3つの接続部312を有している。
3つの接続部312のうちの2つは、帯状部311の両端と金属板12とを接続しており、残りの1つは、帯状部311の外周側中央と金属板12とを接続している。すなわち、帯状部311は帯状部311の両端を介して金属板12に接続されている。帯状部311は内周面及び外周面がそれぞれ切断面となっている。
帯状部311及び接続部312と金属板12との間には、隙間330が形成されている。
このような切り起こし部300を設けることによって、先の実施形態に係る切り起こし部200と同様の効果を得ることができる。
すなわち、内箱110と外箱120との間の空間内圧力が高くなっても、当該空間内の空気やガスは隙間330及び貫通孔H通じて外部に流れ出ることができる。よって、発泡断熱材130が充填されない部分が残ったり、発泡断熱材130内にボイドが形成されたりするという不具合の発生が防止される。
また、貫通孔Hが切り起こし部300によって内箱110と外箱120との間の空間側から覆われている。よって、貫通孔Hからの発泡断熱材130の漏出が防止される。
更に、金属板12の外側の面は、平らである。よって、仮に、発泡断熱材130が外部に漏出したとしても、刃物等で漏出した発泡断熱材130を容易にそぎ落とすことができる。
図5は、第3の実施形態に係る切り起こし部400の、外箱120(金属板12)の外側から見た斜視図である。この切り起こし部400は、環状の貫通孔Hを覆う環状の帯状部411と、8つの接続部412を有している。
8つの接続部412のうちの4つは、帯状部411の内周側と金属板12とを接続しており、残りの4つは、帯状部411の外周側と金属板12とを接続している。帯状部411は内周面及び外周面がそれぞれ切断面となっている。
帯状部411及び接続部412と金属板12との間には、隙間430が形成されている。
このような切り起こし部400を設けることによって、先の実施形態に係る切り起こし部200と同様の効果を得ることができる。
すなわち、内箱110と外箱120との間の空間内圧力が高くなっても、当該空間内の空気やガスは隙間430及び貫通孔H通じて外部に流れ出ることができる。よって、発泡断熱材130が充填されない部分が残ったり、発泡断熱材130内にボイドが形成されたりするという不具合の発生が防止される。
また、貫通孔Hが切り起こし部400によって内箱110と外箱120との間の空間側から覆われている。よって、貫通孔Hからの発泡断熱材130の漏出が防止される。
更に、金属板12の外側の面は、平らである。よって、仮に、発泡断熱材130が外部に漏出したとしても、刃物等で漏出した発泡断熱材130を容易にそぎ落とすことができる。
図6は、第4の実施形態に係る切り起こし部500の、外箱120(金属板12)の外側から見た斜視図である。この切り起こし部500は、矩形の貫通孔Hを覆う矩形の突出部511と2つの側方接続部512Aと1つの中央接続部512Bとから構成されている。
突出部511は、切り起こし部500が形成された金属板12から、金属板12と平行に、内箱110側に向けて突出している。
突出部511の4辺のうちの対向する2辺はそれぞれ側方接続部512Aに接続されている。突出部511の4辺のうちの他の1辺は中央接続部512Bに接続されている。側方接続部512A及び中央接続部512Bは突出部511と金属板12とを接続している。
突出部511の残りの1辺には、切断面(不図示)が形成されている。切断面が形成されている側において、突出部511と金属板12との間には隙間530が形成されている。
このような切り起こし部500を設けることによって、先の実施形態に係る切り起こし部200と同様の効果を得ることができる。
すなわち、内箱110と外箱120との間の空間内圧力が高くなっても、当該空間内の空気やガスは隙間530及び貫通孔H通じて外部に流れ出ることができる。よって、発泡断熱材130が充填されない部分が残ったり、発泡断熱材130内にボイドが形成されたりするという不具合の発生が防止される。
なお、1つの切り起こし部500の周囲には隙間530が1つしかないが、図6に示されるように、切り起こし部500を複数設けることによって、内箱110と外箱120との間の空間と外部とを連通するガス抜き孔として機能する孔に必要な面積を確保することができる。
また、貫通孔Hが切り起こし部500によって内箱110と外箱120との間の空間側から覆われている。よって、貫通孔Hからの発泡断熱材130の漏出が防止される。
更に、金属板12の外側の面は、平らである。よって、仮に、発泡断熱材130が外部に漏出したとしても、刃物等で漏出した発泡断熱材130を容易にそぎ落とすことができる。
図6に示される実施形態においては、6つの貫通孔Hが金属板12上の所定点Pを取り囲むように設けられている。また、6つの切り起こし部500は、それぞれが有する切断面が所定点Pを向くように、すなわち、中央接続部512Bが所定点Pから放射状に広がる互いに異なる方向を向くように配置されている。よって、次のような利点が得られる。
金属板12の加工時、金属板12は寝かされた状態で水平方向に搬送される。このとき、搬送方向がいずれの方向であっても、搬送方向の先にある物体(例えば金属板12の加工装置)に最初に接触するのはいずれかの中央接続部512Bである。中央接続部512Bは金属板12に対して傾斜する傾斜面を有しているので、中央接続部512Bが当該物体に接触しても、切り起こし部500は当該物体に引っかからずにこれを乗り越えることができる。つまり、切り起こし部500又は加工装置が破損したり、金属板12の搬送が妨げられたりすることを防止することができる。
図7は、第5の実施形態に係る切り起こし部600の、外箱120(金属板12)の外側から見た斜視図である。この切り起こし部600は、円弧状の貫通孔Hを覆う円弧状の帯状部611から構成されている。
図7には示されていないが、帯状部611は、円弧の両端部それぞれに、平面である切断面を有し、円弧の内周部に、円筒内面状の切断面を有する。また、帯状部611は、円弧の外周側部分において金属板12に接続されている。すなわち、帯状部611は、金属板12に片持ち状に接続されるとともに、金属板12に対して傾斜して突出している。
帯状部611と金属板12との間には、隙間630が形成されている。
このような切り起こし部600を設けることによって、先の実施形態に係る切り起こし部200と同様の効果を得ることができる。
すなわち、内箱110と外箱120との間の空間内圧力が高くなっても、当該空間内の空気やガスは隙間630及び貫通孔H通じて外部に流れ出ることができる。よって、発泡断熱材130が充填されない部分が残ったり、発泡断熱材130内にボイドが形成されたりするという不具合の発生が防止される。
また、貫通孔Hが切り起こし部600によって内箱110と外箱120との間の空間側から覆われているため、当該空間内で膨らんだ発泡断熱材130は、貫通孔Hに直接進入していくことができない。よって、貫通孔Hからの発泡断熱材130の漏出が防止される。
更に、金属板12の外側の面は、平らである。よって、仮に、発泡断熱材130が外部に漏出したとしても、刃物等で漏出した発泡断熱材130を容易にそぎ落とすことができる。
また、図7に示されるように、金属板12上の所定点Pを取り囲むように複数の貫通孔Hを設け、複数の切り起こし部600を、それぞれが有する帯状部611が所定点Pから放射状に広がる互いに異なる方向を向くように配置すれば、次のような利点が得られる。
すなわち、寝かされた状態の金属板12を水平方向に搬送する際、搬送方向がいずれの方向であっても、搬送方向の先にある物体(例えば金属板12の加工装置)に最初に接触するのはいずれかの帯状部611である。帯状部611は金属板12に対して傾斜する傾斜面を有しているので、帯状部611が当該物体に接触しても、切り起こし部600は当該物体に引っかからずにこれを乗り越えることができる。つまり、切り起こし部600又は加工装置が破損したり、金属板12の搬送が妨げられたりすることを防止することができる。
本発明に係る断熱箱体が上述した各実施形態に限られず、種々の変更が可能なことは勿論である。例えば、切り起こし部は、外箱120(金属板12)の外側に突出するように設けられていても良い。
また、帯状部と接続部とからなる切り起こし部は、金属板12から円弧状に突出しても良い。また、切り起こし部は球面の一部を切り取った形状を有する突出部によって構成されていても良い。
本発明によれば、内箱と外箱との間の空間からの発泡断熱材の漏出を防止しつつガス抜きをすることができ、仮に漏出が生じても、漏出した発泡断熱材を容易に除去できる構造を有する断熱箱体を提供することが可能である。よって、その産業上の利用可能性は多大である。
100 断熱箱体
101 開口
110 内箱
120 外箱
121 天板
122 背板
123 底板
124 側板
12 金属板
130 発泡断熱材
200、300、400、500、600 切り起こし部
211、311、411、611 帯状部
511 突出部
212、312、412 接続部
512A 側方接続部
512B 中央接続部
220A、220B 切断面
230、330、430、530、630 隙間
H 貫通孔
P 所定点

Claims (6)

  1. 内箱と、
    貫通孔と前記貫通孔を覆う切り起こし部とが設けられた金属板を有する外箱と、
    前記内箱と前記外箱との間に充填された発泡断熱材とを備える、
    断熱箱体。
  2. 前記切り起こし部は、対向する一対の面が切断面となっている帯状部を有する、
    請求項1に記載の断熱箱体。
  3. 前記帯状部は前記帯状部の両端を介して前記金属板に接続されている、
    請求項2に記載の断熱箱体。
  4. 前記金属板には、前記貫通孔が複数設けられており、
    前記金属板には、複数の前記貫通孔それぞれを覆う複数の前記切り起こし部が設けられている、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の断熱箱体。
  5. 前記金属板には、前記金属板上の所定点を取り囲むように、複数の前記貫通孔が設けられており、
    複数の前記切り起こし部は、前記金属板に対して傾斜する傾斜面を有し、
    各傾斜面は、それぞれ、前記所定点から放射状に広がる互いに異なる方向を向いている、
    請求項4に記載の断熱箱体。
  6. 前記金属板には、正多角形の辺に沿うように、複数の前記貫通孔が設けられており、
    複数の前記切り起こし部は、前記金属板に対して傾斜する傾斜面を有し、
    各傾斜面は、それぞれ、前記正多角形の辺に沿った方向を向いている、
    請求項4に記載の断熱箱体。
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