JP2019007434A - 圧縮機 - Google Patents

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Hiroshi Kanai
宏 金井
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Abstract

【課題】ヘッドの突き合わせ面の周縁部に周方向で間隔をあけて複数設けられたネジ穴を有するベース部において、締結ボルトの軸力を隣り合うベース部を連接するヘッドの周壁にも十分に伝達してその部分の面圧を高めることが可能な圧縮機を提供する。
【解決手段】リアヘッド5のベース部43のネジ穴44の開口部周囲にベース部43の周縁を残して周方向に延設された窪み部46を設ける。この窪み部46は、ネジ穴44に向かってベース部43の端面からの深度が徐々に大きくなるテーパ状に形成されるものであっても、ベース部43に段差状に形成されるものであってもよい。リアヘッド5の最下部となるベース部43にあっては、窪み部46を割愛するようにしてもよい。
【選択図】 図4

Description

本発明は、圧縮機構が収容されたハウジング部材と、圧縮機構で圧縮された流体を収容する吐出室が形成されたヘッドとを、締結ボルトによって軸方向に締結させた圧縮機に関し、特に、ヘッドの軸方向での接触面圧を改善した圧縮機に関する。
例えば、圧縮機として、複数のシリンダボアが形成されたシリンダブロックと、このシリンダブロックのフロント側に組み付けられたフロントヘッドと、シリンダブロックのリア側にバルブプレートを介して取り付けられ、吸入室および吐出室が形成されたリアヘッドと、を備え、シリンダブロックの各シリンダボア内に往復動可能にピストンを配設し、フロントヘッドとシリンダブロックとによって軸支されたシャフトに、ピストンの係合部を係留させる斜板を設け、この斜板の回転運動をピストンの往復運動に変換させるピストン型圧縮機が公知となっている。
このような圧縮機においては、フロントヘッド、シリンダブロック、バルブプレート、及び、リアヘッドを、フロントヘッド側から挿入された締結ボルトを、リアヘッドの周縁部に設けられたネジ穴に螺合させることで、軸方向に締結させている。
リアヘッドに設けられるネジ穴44は、図9に示されるように、リアヘッド5の突き合わせ面の周縁部に、周方向で間隔をあけて複数設けられたベース部43に形成されている。このベース部43は、リアヘッド5の周壁42から径方向内側に突出すると共に前記径方向の突出量よりも大きい周方向の巾を持つように形成されているもので、隣り合うベース部43は、周壁42によって連接されている(特許文献1,2等を参照)。
特開2016−121619号公報 特開2016−070167号公報 韓国特許第10−2015−0109630号公報
しかしながら、従来のリアヘッド5のベース部43には、締結ボルトを螺合させるネジ穴44や、必要に応じて位置決めピンを装着させるピン装着孔45のみが形成され、通常においては、バルブプレートとの間にガスケットを介在させて締結ボルトの軸力でバルブプレートに軸方向で圧接されるが、締結ボルトを締め付けた際にリアヘッドに作用する面圧は、ベース部のボルト周囲に集中し、ネジ穴44から離れるほど小さくなってくる。特に、隣り合うベース部43を連接する周壁42にあっては、締結ボルトの軸力が十分に伝わらず、面圧が不足しがちとなる。このため、リアヘッド5に形成される吐出室が吸入室の外側に配置される圧縮機にあっては、吐出室内の作動流体がリアヘッドの組み付け端面から漏れてしまう不都合が懸念される。
この点、従来においては、特許文献3に示されるように、リアヘッドのネジ穴に離間してネジ穴の周辺を囲む溝を形成し、ネジ穴周囲に集中する面圧を周辺部に分散させて面圧分布を均一にし、流体漏れの虞を低減させるようにした構成が提案されている。
しかしながら、このような構成においては、ネジ穴の周囲に形成される溝は、ネジ穴から離間させて設けられているので、ボルトの軸力は、ネジ穴と溝との間の環状隆起部分に集中し、隣り合うベース部を連接する周壁においては、従来と同様に面圧が不足する不都合が懸念される。
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、ヘッドの突き合わせ面の周縁部に周方向で間隔をあけて複数設けられたネジ穴を有するベース部において、締結ボルトの軸力を隣り合うベース部を連接するヘッドの周壁にも十分に伝達し、ヘッドの隣り合うベース部の間においても面圧を十分に高めることで作動流体の漏れを抑制することが可能な圧縮機を提供することを主たる課題としている。
上記課題を達成するために、本発明に係る圧縮機は、圧縮機構が収容されたハウジング部材と、前記ハウジング部材に少なくともバルブプレートを間に介在させて軸方向で突き合わされ、前記圧縮機構で圧縮された流体を収容する吐出室が前記バルブプレートとの間に形成されるヘッドとを備え、前記ヘッドの突き合わせ面の周縁部に、前記ヘッドの周壁から径方向内側に突出するベース部を周方向に間隔をあけて複数設け、前記ハウジング部材と前記ヘッドとを、前記ハウジング部材を貫通して前記ベース部に形成されたネジ穴に螺合する締結ボルトによって軸方向で締結させる構成において、前記ベース部の周縁の内側に、前記ベース部の周縁に沿うように窪み部を設け、前記ネジ穴は、前記窪み部を形成する窪み面から形成されていることを特徴としている。
したがって、締結ボルトの締め付け力は、ベース部のネジ穴の開口部周囲に設けられた窪み部の周囲(ベース部の周縁)で受けることになるので、ベース部の窪み部の周囲に面圧が分散され、ベース部の全体に均一な面圧を作用させることが可能となる。その結果、隣り合うベース部を連接するヘッドの周壁部分も十分な面圧を確保することが可能となり、作動流体の漏れを抑えることが可能となる。
ここで、前記窪み部の周縁は、前記ベース部の周縁とは交差しないように設けてもよい。このような構成においては、ベース部の周縁の内側を外側と分離させて独立した空間とすることができるので、吐出室がヘッドの周壁に隣接するように設けられる場合においては、吐出室の圧力がヘッドの周壁に作用する領域を少なくすることが可能となる。
また、前記ベース部の前記ヘッドの周方向の巾は、前記ベースの前記ヘッドの径方向の突出量より大きく、前記窪み部は、このヘッド部の周縁に沿うように設けられることが好ましい。
このような構成においては、隣り合うベース部を連接するヘッドの周壁長を短くすることが可能となるので、周壁部分に作用する面圧をより確実に確保しやすくなり、作動流体の漏れを一層抑えることが可能となる。
なお、前記窪み部は、前記ネジ穴44に向かって前記ベース部の端面からの深度が徐々に大きくなるテーパ状に形成されるものであっても、前記ベース部に段差状に形成されるものであってもよい。
また、ヘッドの最下部となるベース部には、窪み部を形成しないようにしてもよい。ヘッドの最下部には、オイルが溜まりやすく、この部分に窪み部が設けられていると、この窪み部部分にオイルが滞留してオイルを有効活用することができなくなるためである。
上述した窪み部は、ヘッドの成型後に加工して形成してもよいが、ヘッドの成型時に鋳造で同時に形成するとよい。
また、上述した構成が適用される圧縮機の例としては、前記ハウジング部材を、複数のシリンダボアが形成されたシリンダブロックと、このシリンダブロックのフロント側に組み付けられてクランク室を画成するフロントヘッドと、によって構成し、前記ヘッドを、前記シリンダブロックのリア側に少なくともバルブプレートを間に介在させて軸方向で突き合わされ、前記吐出室が吸入室の外側に形成されたシリンダヘッドによって構成し、前記圧縮機構を、前記フロントヘッドと前記シリンダブロックとにより回転自在に支持されたシャフトと、このシャフトの回転に伴って揺動回転する斜板と、この斜板の周縁部分に係合して前記斜板の揺動回転に伴って前記シリンダブロックの各シリンダボア内を往復動するピストンと、を少なくとも備えて構成する圧縮機であってもよい。
以上述べたように、本発明によれば、ベース部の周縁の内側に、該ベース部の周縁に沿うように窪み部を設け、この窪み部を形成する窪み面から締結ボルトを螺合させるネジ穴を形成したので、締結ボルトの締め付け力を、ベース部のネジ穴の開口部周囲に設けられた窪み部の周囲に分散させることができ、ベース部の全体にほぼ均一な面圧を作用させることが可能となる。このため、ヘッドの隣り合うベース部を連接する周壁部分に対しても十分な面圧を確保することが可能となり、ヘッドからの流体漏れを抑制することが可能となる。
図1は、本発明に係る圧縮機の構成例を示す側断面図である。 図2は、シリンダブロックの端面を示す端面図である。 図3は、シリンダブロックとリアヘッドとの組み付け状態を示す断面図である。 図4は、リアヘッドを示す図であり、(a)は、その突き当て面側から見た斜視図であり、(b)は、突き当て面を軸方向から見た平面図である。 図5(a)は、ピン装着孔を有さないベース部を示す図であり、図(b)は、ピン装着孔を有するベース部を示す図である。 図6は、窪み部の形状を示す図であり、(a)は、窪み部をテーパ状に形成した例を示す図、(b)は、窪み部を段差状に形成した例を示す図である。 図7は、ヘッドの最下部となるベース部に窪み部を形成した場合の不都合を説明する図である。 図8は、リアヘッドの変形例を示す図であり、(a)は、その突き当て面側から見た斜視図であり、(b)は、突き当て面を軸方向から見た平面図である。 図9は、従来のリアヘッドを示す図であり、(a)は、その突き当て面側から見た斜視図であり、(b)は、突き当て面を軸方向から見た図である。
以下、この発明の最良の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。
図1において、圧縮機は、シリンダブロック1と、このシリンダブロック1のフロント側を覆うように組付けられ、シリンダブロック1との間にクランク室2を画成するフロントヘッド3と、シリンダブロック1のリア側にバルブプレート4を介して組み付けられたリアヘッド5と、を有して構成されている。これらフロントヘッド3、シリンダブロック1、バルブプレート4、及び、リアヘッド5は、フロントヘッド3のフロント側から挿入された締結ボルト6により軸方向に締結されている。
フロントヘッド3とシリンダブロック1とによって画設されるクランク室2には、前端がフロントヘッド3から突出するシャフト7が収容されている。このシャフト7のフロントヘッド3から突出した部分には、図示しない駆動プーリが設けられ、駆動プーリに与えられる回転動力をクラッチ板を介してシャフト7に伝達するようにしている。
また、このシャフト7の前端側は、フロントヘッド3との間に設けられたシール部材10を介してフロントヘッド3との間が気密よく封じられると共にラジアル軸受11にて回転自在に支持されており、シャフト7の後端側は、シリンダブロック1の略中央に形成された収容孔12に収容されるラジアル軸受13を介して回転自在に支持されている。ここで、ラジアル軸受け11,13は、転がり軸受けであっても、プレーンベアリングであってもよい。
シリンダブロック1には、図2に示されるように、前記ラジアル軸受13等が収容される前記収容孔12と、この収容孔12を中心とする円周上に等間隔に配された複数のシリンダボア14とが形成されており、それぞれのシリンダボア14には、ピストン20が往復摺動可能に挿入されている。また、シリンダブロック1のそれぞれの隣合うシリンダボア間の周縁寄りの部分には、締結ボルト6を挿通させるためのボルト挿通孔57が形成されている。
前記シャフト7には、クランク室2内において、該シャフト7と一体に回転するスラストフランジ15が固定されている。このスラストフランジ15は、シャフト7に対して略垂直に形成されたフロントヘッド3の内壁面にスラスト軸受16を介して回転自在に支持されている。そして、このスラストフランジ15には、リンク部材17を介して斜板18が連結されている。
斜板18は、シャフト7上に設けられたヒンジボール19を介して傾動可能に保持されているもので、スラストフランジ15の回転に伴って回転するようになっている。これらスラストフランジ15とこれにリンク部材17を介して連結された斜板18とによって、シャフト7の回転に同期して回転する動力伝達機構が構成されている。
前記ピストン20は、シリンダボア14内に挿入される頭部20aと、クランク室2に突出する係合部20bとを軸方向に接合して構成されているもので、係合部20bを一対のシュー21を介して斜板18の周縁部分に係合させている。
したがって、シャフト7が回転すると、これに伴って斜板18が回転し、この斜板18の回転運動がシュー21を介してピストン20の往復直線運動に変換され、シリンダボア14内においてピストン20とバルブプレート4との間に画成された圧縮室25の容積が変更されることになる。
このようなスラストフランジ15、斜板18、及びピストン20によって、シャフト7の回転を作動流体の圧縮作用に変換する圧縮機構が形成されている。
リアヘッド5には、吸入室31とこの吸入室31の外側に形成された吐出室32とが形成されている。これに対応して、バルブプレート4には、吸入室31と圧縮室25とを吸入弁(図示せず)を介して連通する吸入孔26と、吐出室32と圧縮室25とを吐出弁(図示せず)を介して連通する吐出孔27とが形成されている。
また、本構成例においては、リアヘッド5に、吐出室32とクランク室2とを連通する給気通路50の開度を調節する圧力制御弁51が設けられ、この圧力制御弁51によって、給気通路50を通って吐出室32からクランク室2へ流入する冷媒流量が調節され、クランク室2の圧力が制御されるようになっている。
さらに、この例においては、シャフト7に、下記するオイル分離通路53が設けられている。このオイル分離通路53と、シャフト7の後端とバルブプレート4の間に形成された空間54と、バルブプレート4に形成されたオリフィス孔55とにより、クランク室2と吸入室31とを連通する抽気通路56が形成されている。
シャフト7に形成されるオイル分離通路53は、シャフト7の軸心上に後端から前端に向かって中程まで形成される軸孔53aと、この軸孔53aに連通し、シャフト7の径方向に形成されてクランク室2に開口する側孔53bとにより構成され、シャフト7の回転により生ずる遠心力によって側孔53bから流入する作動流体からオイルを分離する機能を有している。
なお、バルブプレート4のシリンダブロック1側端面には、図3に示されるように、吸入弁シート33が重ね合わされ、この吸入弁シート33にガスケット34を介してシリンダブロック1が重ね合わされている。また、バルブプレート4のリアヘッド側端面には、吐出弁シート35が重ね合わされ、この吐出弁シート35にガスケット36を介してリアヘッド5が重ね合わされている。前記シリンダブロック1、ガスケット34、吸入弁シート33、バルブプレート4、吐出弁シート35、ガスケット36は、図示しない位置決めピンによって位置決めされ、リアヘッド5に螺合される前記締結ボルト6によりシリダブロック1とリアヘッド5との間に圧接された状態で固定されている。
前記リアヘッド5は、バルブプレートに向けられる側が開放された有底円筒状のもので、図4にも示すように、その内部に環状の隔壁41が設けられ、この隔壁41の内側を前記吸入室31とし、隔壁41の外側(隔壁41とリアヘッド5の周壁42との間)を前記吐出室32としている。
リアヘッド5の開放端、即ち、突き合わせ面の周縁部には、周方向で略等間隔に配された複数(この例では6つ)のベース部43が一体に形成されている。このベース部43は、その端面がリアヘッド5の周壁42の端面と同一面にあり、図5にも示されるように、リアヘッド5の周壁42から径方向内側に所定の長さ(突出量A)で突出するように形成されている。また、ベース部43のリアヘッド5の周方向の長さは、前記径方向の突出量(A)よりも大きい巾(B)となるように形成されている。
また、このベース部43のうち、対角線上に配置された2箇所のベース部にあっては、位置決めピンを装着させるピン装着孔45が形成されている。
さらに、それぞれのベース部43には、ベース部43の周縁に沿うように窪み部46が形成されている。この窪み部は、リアヘッド5の成型時に鋳造にて一体に形成されるもので、ベース部43の形状に合わせて、径方向よりも周方向に長く形成されている。図5に示されるように、ベース部43の周縁と窪み部46の周縁の間の巾(W2)は、リアヘッド5の周壁42の厚み(W1)とほぼ同じか僅かに小さい。
また、この例においては、窪み部46は、図6(a)にも示されるように、ベース部43の端面からの深度が徐々に大きくなるテーパ部分を含む窪み面47によって形成されている。ベース部43の端面に対する角度をテーパ角とすると、ピン装着孔45が形成されていないベース部43にあっては、図5(a)に示されるように、リアヘッド5の周方向に延びるテーパ部分のテーパ角は、径方向のテーパ部分のテーパ角より小さく形成されている。また、ピン装着孔45が形成されているベース部43にあっては、図5(b)に示されるように、ピン装着孔45から遠ざかる周方向に延びるテーパ部分のテーパ角は、径方向のテーパ部分のテーパ角やピン装着孔45に近い周方向のテーパ部分のテーパ角よりも小さく形成されている。
そして、この窪み部46を形成する窪み面47には、前述した締結ボルト6のねじ部6aを螺合させるネジ穴44が設けられている。この例では、深度が最も大きくなる窪み部の中央付近から、圧縮機の軸方向に沿ってネジ穴44が形成されている。
なお、シリンダブロック1、バルブプレート4、ガスケット34,36、吸入弁シート33、吐出弁シート35には、前記リアヘッド5のベース部43に形成されたネジ穴44と整合する位置に整合孔4a,34a,36a,33a,35aが形成され、ネジ穴44は、これらの整合孔を介して前記シリンダブロック1のボルト挿通孔57と連通している。また、前記ベース部43は、その端面の全体がガスケット36に当接されている。
以上の構成において、圧縮機を組み立てる際には、シリンダブロック1とリアヘッド5との間に、ガスケット34、吸入弁シート33、バルブプレート4、吐出弁シート35、及びガスケット36をこの順で介在させ、また、シリンダブロック1にフロントヘッド3を組み付けた状態で、締結ボルト6をフロントヘッド3のフロント側から挿入し、シリンダブロック1に形成されたボルト挿通孔57や、ガスケット34、吸入弁シート33、バルブプレート4、吐出弁シート35、及びガスケット36のそれぞれに形成された整合孔4a,34a,36a,33a,35aを挿通させ、リアヘッド5のベース部43に形成されたネジ穴44に螺合させて締め付ける。
この際、ネジ穴44は、ベース部43の周縁に沿うように形成された窪み部46の窪み面47から形成されているので、締結ボルトを締め付けることによりリアヘッド5とガスケット36の間で生じる垂直効力は、ネジ穴44の直近には作用せず、ベース部43の窪み部46の周囲に作用する。これにより、ネジ穴44の直近でのみ面圧が大きくなる不都合はなく、ベース部43の周縁部全体に大きな面圧を均一に作用させることが可能となる。このため、隣り合うベース部43を連接する周壁42にあっても、十分に大きな面圧を確保することが可能となり、吐出室から圧縮機外への冷媒漏れの虞がなくなる。
また、窪み部46は、シリンダブロック1に形成されたボルト挿通孔57や、ガスケット34、吸入弁シート33、バルブプレート4、吐出弁シート35、及びガスケット36のそれぞれに形成された整合孔4a,34a,36a,33a,35aを介してクランク室2と連通しており、クランク室2内の圧力と同じ低圧が導かれている。しかしながら、この窪み部46はベース部43の周縁とは連通しておらず(窪み部の周縁とベース部の周縁が交差せず)、またベース部43の周縁と窪み部46の周縁との間の巾(W2)は、リアヘッド5の周壁42の厚み(W1)とほぼ同じか僅かに小さいだけの巾を有しているので、吐出室32と窪み部46の間は良好にシールされており、吐出室32の高圧が窪み部46に侵入して前記整合孔および挿通孔を介してクランク室に漏れる虞はない。
なお、上述の窪み部46の例においては、ベース部43に形成される窪み部を、テーパ状の窪み面47にて形成した例を示したが、図6(b)に示されるように、段差状の窪み面48にて形成されるものであってもよい。
また、上述の例では、全てのベース部43に窪み部46を設けた例を示したが、圧縮機を設置した際に最下部に位置するベース部43においては、図7に示されるように、リアヘッド5内に貯留するオイルαが窪み部46に滞留することが懸念されるので、リアヘッド5の最下部となるベース面部43には、図8に示されるように、窪み部46を割愛する構成としてもよい。
このような構成においては、最下部のベース部43とこれに隣接するベース部とを連接する周壁42で面圧が他の周壁部分に比べて相対的に低下することも懸念されるが、この部分にあっては、オイルが潤沢に存在している部分であるので、吐出ガスが漏れる虞は殆どない。
なお、上述の構成においては、可変容量型圧縮機を例にして説明したが、吐出容量が固定された固定容量型圧縮機に対しても、同様の構成を採用してもよい。
1 シリンダブロック
2 クランク室
3 フロントヘッド
4 バルブプレート
5 リアヘッド
6 締結ボルト
7 シャフト
14 シリンダボア
18 斜板
20 ピストン
25 圧縮室
31 吸入室
32 吐出室
42 周壁
44 ネジ穴
43 ベース部
46 窪み部

Claims (7)

  1. 圧縮機構が収容されたハウジング部材と、
    前記ハウジング部材に少なくともバルブプレートを間に介在させて軸方向で突き合わされ、前記圧縮機構で圧縮された流体を収容する吐出室が前記バルブプレートとの間に形成されるヘッドとを備え、
    前記ヘッドの突き合わせ面の周縁部に、前記ヘッドの周壁から径方向内側に突出するベース部を周方向に間隔をあけて複数設け、
    前記ハウジング部材と前記ヘッドとを、前記ハウジング部材を貫通して前記ベース部に形成されたネジ穴に螺合する締結ボルトによって軸方向で締結させる圧縮機において、
    前記ベース部の周縁の内側に、前記ベース部の周縁に沿うように窪み部を設け、
    前記ネジ穴は、前記窪み部を形成する窪み面から形成されていることを特徴とする圧縮機。
  2. 前記窪み部の周縁は、前記ベース部の周縁とは交差しないように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機
  3. 前記ベース部の前記ヘッドの周方向の巾は、前記ベースの前記ヘッドの径方向の突出量より大きく、前記窪み部は、このヘッド部の周縁に沿うように設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の圧縮機。
  4. 前記ヘッドの最下部となる前記ベース部には、前記窪み部が割愛されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の圧縮機。
  5. 前記窪み部は、前記ネジ穴に向かって前記ベース部の端面からの深度が徐々に大きくなるテーパ状に形成されているか、前記ベース部に段差状に形成されたものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の圧縮機。
  6. 前記窪み部は、鋳造で形成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の圧縮機。
  7. 前記ハウジング部材は、複数のシリンダボアが形成されたシリンダブロックと、このシリンダブロックのフロント側に組み付けられてクランク室を画成するフロントヘッドと、によって構成され、
    前記ヘッドは、前記シリンダブロックのリア側に少なくともバルブプレートを間に介在させて軸方向で突き合わされ、前記吐出室が吸入室の外側に形成されたシリンダヘッドによって構成され、
    前記圧縮機構は、前記フロントヘッドと前記シリンダブロックとにより回転自在に支持されたシャフトと、このシャフトの回転に伴って揺動回転する斜板と、この斜板の周縁部分に係合して前記斜板の揺動回転に伴って前記シリンダブロックの各シリンダボア内を往復動するピストンと、を少なくとも備える
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の圧縮機。
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