JP2019007184A - 自動水栓のモード切替操作装置 - Google Patents
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Abstract
Description
さらに、センサと接触スイッチの操作を組合せて、吐水や止水操作以外の操作音・センサ検出距離・吐水温度等の設定項目を発光色の相違により指示しながら、切替操作を行う方法が開示されている(特許文献2参照)。
(1)本発明の自動水栓のモード切替操作装置は、手動操作可能な自動水栓と、該自動水栓に給水及び/又は給湯する供給管に接続した電磁弁と、該電磁弁を開閉させる駆動回路を備えた駆動部と、該駆動部を制御する制御部と、該制御部に設けられて前記電磁弁の開閉を指示する非接触タイプの第1センサおよび第2センサと、前記制御部、前記駆動部、前記電磁弁との信号を送受信する信号線と、電源部より前記制御部、前記駆動回路、前記電磁弁へ供給する電気配線とを備え、前記制御部に、予め設定された複数の前記自動水栓の吐水・止水を行う3つ以上の運転モードが設けられ、前記3つ以上の運転モードが、前記第1センサと前記第2センサが同時に物体を検出する度に非接触で切替え自在とされたことを特徴とする。
(3)本発明の自動水栓のモード切替操作装置において、前記運転モードは少なくとも、前記第1センサと第2センサを共に検出作動とする第1運転モードと、前記第1センサを検出作動させ第2センサを検出無効とする第2運転モードと、前記第1センサを検出無効とし第2センサを検出作動とする第3運転モードと、前記第1センサと第2センサを共に検出無効とする第4運転モードであることが好ましい。
(5)本発明の自動水栓のモード切替操作装置において、前記制御部にモード切替表示部が設けられ、該モード切替表示部が、前記運転モードまたは設定モードの状態を点灯・消灯・色彩及び点滅の少なくとも1つにより表示する機能を有することが好ましい。
本発明に係る自動水栓の操作装置において、第1センサの検出領域と第2センサの検出領域の一方を自動水栓周りに、他方を制御部周りに設定することで、自動水栓周りと制御部周りの両方に使用者が手や腕を接近させると運転モードの切替ができる。
以下、本発明の実施形態を挙げて本発明の詳細について説明する。
図1において、符号1は手動水栓、2は流し台、16は流し台2の天板、8は流し台2に設けられたシンク、9はシンク8の下側のキャビネット、20はキャビネット9の扉をそれぞれ示す。シンク8若しくは天板16には水栓設置台7が形成されており、この水栓設置台7の上面に既設の手動水栓1が立設されている。
図1に示す実施形態において手動水栓1は水栓本体1Aの上端部に操作レバー5を有し、操作レバー5の若干下方に吐水口6を備えた吐水管6Aが設けられた混合水栓とされている。なお、本実施形態において適用可能な手動水栓1は図1に示す混合水栓の構成に限らず、単水栓、2ハンドル混合水栓、ミキシング混合水栓、サーモスタット混合水栓、壁付タイプや台付タイプの水栓など、いずれのタイプの手動水栓であっても良い。
図1に示すシンク8の背面側の天板16上であって、手動水栓1の右手側に隔離した位置に制御部10を内部に収容した円柱状の制御ボックス10Aが設置されている。
なお、図1においてキャビネット1やシンク8、天板16に隠されて配管や配線が目視できない場合、それらの位置を認識できないため、図1ではキャビネット1やシンク8、天板16を透視した状態で配管や配線、その他機器の設置位置を視認できるように実線で表示した。
図3に示すように駆動部12は取付ボックス12Aの内部に電磁弁13の開閉を制御するための駆動回路を備えるとともに取付ボックス12Aの上面に電磁弁13を開くための電磁弁開スイッチ12aが設けられ、内部に蓄電部12bが設けられている。蓄電部12bは駆動回路に通電するための電源となる蓄電池又はコンデンサからなる。また、取付ボックス12Aの内部の駆動回路に外部の電源から通電するための電気配線14と前記制御部10からの制御信号を駆動回路で受けるための信号線11が接続されている。
なお、上述のセンサ17、18の検出範囲は一例であり、制御部の設置位置により適宜設定することで、多彩な使用条件に対応することができる。
なお、図1では特に記載していないが、電源部21に電気配線14を接続しない場合はキャビネット9内に別途蓄電池などの電源を設け、この蓄電池から電気配線14を介し駆動部12と制御部10に給電しても良い。
電磁弁13は、手動水栓1に対して水、湯を供給する供給管3と止水栓4の間に組み込まれ、駆動部12と電気配線14で接続されており、電磁弁13の開弁動作によって手動水栓1に対し水と湯が供給され、電磁弁13の閉弁動作によって供給が停止される。
従って、止水栓4を開状態にして操作レバー5の開度をあらかじめ調整しておくことにより、電磁弁13の開閉操作により、吐水口6から吐水・止水することができる構造となっている。
なお、電磁弁13はラッチ式とすることで開閉動作を行う時だけ動力を必要とするため、次回の開閉動力が供給されない限り現状の状態を保持し、且つ、消費電力を抑制することができる。
従って、電磁弁13が閉状態の時に電源が遮断された場合は、電磁弁に開動力を1回供給すれば電磁弁13を開状態に固定できるため、手動水栓1をそのまま使用できる構造となっている。
たとえば、高齢者や車椅子使用者等が利用する場合、制御部10を既存の手動水栓1より手前側に配置することで、手元で自動水栓の操作を行うことができ、各センサが水栓と一体化した構成の自動水栓に対し、利用者の使用目的に幅広く対応することができる。
ロジック回路25には中央演算装置25aが設けられ、センサ17、18で物体検出された結果に応じて駆動部12に内蔵しているロジック回路26に開閉動作指令(出力信号)を送る機能を有する。また、モード切替部10cのスイッチ操作に応じて運転モードを第1運転モード〜第4運転モードのいずれかの運転モードに切り替える機能を有する。
図5に示す構成の制御部10においては電源部21に接続可能なACアダプタ28あるいは電池29が設置され、これらのいずれかから、ロジック回路25と表示部10bと報知部10dのそれぞれに個別に必要な電力を供給できるように構成されている。
また、ロジック回路26には電池31を電源として用いた場合の電圧低下を検出する機能が設けられるとともに、電池31の電圧異常信号を検出した場合に中央演算装置25aに信号を送り、中央演算装置25aを介し表示部10bに警告状態であることを表示するか、報知部10dのスピーカーから警告音を発生できる機能を有する。
図1に示す自動水栓において、運転モードは図4に示すように第1運転モード(モード1)〜第4運転モード(モード4)までの4種類が設けられている。
第1運転モード(モード1)は第1センサ17と第2センサ18が共に物体を検出する自動吐水制御を行うモードである。
なお、第1センサ17と第2センサ18での物体検出とは、各センサが物体を検出してから予め設定した時間の閾値に到達した時点で検出とすることにより、誤検出の防止を図ることが望ましい。
なお、ここで説明する運転モードにおいて検出無効とは、第1センサ17または第2センサ18による電磁弁13の開閉動作を行わないことを示す。
第2センサ18のみが物体検出するので、制御部10の上方で使用者が手を動かすなどにより物体検出がなされると手動水栓1の操作レバー5を開にしておくと吐水口6から吐水できる。第1センサ17は物体検出しないので第1センサ検出域17aにおいて使用者が手を動かしても吐水はなされない。
第1センサ17と第2センサ18がいずれも検出無効なため、これらセンサ17、18の検出有無とは関係なく、手動水栓1の操作レバー5を操作することにより、吐水、止水の手動制御ができる。
また、運転モードの切替え順については運転モードを1→2→3→4→1→2→3→4と繰り返す順番にするなど、利用者の好みに応じて設定することができる。
上述の運転モードの切替は、制御部10に設けたモード切替部10cのスイッチ操作によっても実施できるが、第1センサ17と第2センサ18に略同時に物体を検出させることで切り替えるならば、モード切替部10cに触れることなく全ての操作が可能となり、手動水栓1及び制御部10を操作時に濡らすこと、汚すことを回避できる。
第1センサ17と第2センサ18の両方が物体を検出した場合、閾値1の時間を0.3秒としておくならば、第1センサ17と第2センサ18の両方が物体の存在を0.3秒検出した場合、ロジック回路25に検出信号を1回出力し、ロジック回路25内の中央演算装置25aに接続されているメモリーなどの記憶部に回数を記憶する。
また、中央演算装置25は記憶部に予め記録されているスイッチ設定値と先の回数の記憶値を照合し、一致した場合に照合値に対応する運転モードとなるように開閉動作指令を駆動部12のロジック回路26に送り、電磁弁13の開閉制御を行う。
第1センサ17と第2センサ18の両方が0.3秒以上物体の存在を検出した場合、センサからの信号出力により各スイッチのON、OFFの組み合わせが図6(B)に示すように変化する。
条件1として、スイッチFがONになるとカウンタ数をリセットし、モード1→2→3→4→3→2→1の移行動作を行うことができる。
条件2として、スイッチDがONになるとカウンタ数をリセットし、モード1→2→3→4→1→2→3の移行動作を行うことができる。
この例で説明したように、モードの移行順を適宜選択することができる。
第4運転モードは第1センサ17と第2センサ18共に検出無効とし、電磁弁13を開状態とする手動吐水制御を行うモードであるので、この運転モードの場合に第1センサ17と第2センサ18のいずれかにおいて物体を検出したならば、例えば、以下の設定モードを切り替えることができるように設定することができる。
運転モード以外の設定モードとして、たとえば運転モード切替時の閾値の設定時間の増減や、連続吐水モードでの吐水時間の制限時間の増減等、適時設定することで自動水栓の設置や使用条件での使い勝手が良い設定モードを選択することができる。
この第5運転モードの目的としては、電磁弁13を閉状態に維持することにより、不測な吐水を防止できるので、幼児や高齢者による手動水栓1の誤使用の防止を図ることができる。
10a…操作部、10b…表示部、10c…モード切替部、10d…報知部、
11…信号線、12…駆動部、13…電磁弁、14…電気配線、15…貫通孔、
16…天板、17…第1センサ、17a…第1センサ検出域、18…第2センサ、
18a…第2センサ検出域、19…壁、20…扉、21…電源部。
Claims (6)
- 手動操作可能な自動水栓と、該自動水栓に給水及び/又は給湯する供給管に接続した電磁弁と、該電磁弁を開閉させる駆動回路を備えた駆動部と、該駆動部を制御する制御部と、該制御部に設けられて前記電磁弁の開閉を指示する非接触タイプの第1センサおよび第2センサと、前記制御部、前記駆動部、前記電磁弁との信号を送受信する信号線と、電源部より前記制御部、前記駆動回路、前記電磁弁へ供給する電気配線が設けられ、
前記制御部に、予め設定された複数の前記自動水栓の吐水・止水を行う3つ以上の運転モードが設けられ、
前記3つ以上の運転モードが、前記第1センサと前記第2センサが同時に物体を検出する度に非接触で切替え自在とされたことを特徴とする自動水栓のモード切替操作装置。 - 前記制御部が前記自動水栓の近傍に該自動水栓と離間して配置され、該制御部に設けられた第1センサの検出領域と第2センサの検出領域の一方が前記自動水栓周りに、他方が前記制御部周りにそれぞれ設定されたことを特徴とする請求項1記載の自動水栓のモード切替操作装置。
- 前記運転モードは少なくとも、前記第1センサと第2センサを共に検出作動とする第1運転モードと、前記第1センサを検出作動させ第2センサを検出無効とする第2運転モードと、前記第1センサを検出無効とし第2センサを検出作動させる第3運転モードと、前記第1センサと第2センサを共に検出無効とする第4運転モードであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の自動水栓のモード切替操作装置。
- 前記第1センサと第2センサによる電磁弁の開閉の動作を行わない前記第4運転モードに設定された時に、前記第1センサまたは前記第2センサが物体を検出することで、前記第1運転モード〜第4運転モードの切替操作以外にも、3つ以上の設定モードの切替あるいは3つ以上の設定値変更の切替操作を非接触で実施可能とする機能を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の自動水栓のモード切替操作装置。
- 前記制御部にモード切替表示部が設けられ、該モード切替表示部が、前記運転モードまたは設定モードの状態を点灯・消灯・色彩及び点滅の少なくとも1つにより表示する機能を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の自動水栓のモード切替操作装置。
- 前記制御部に、前記運転モードまたは設定モードがそれぞれが切替えたことを発音にて報知する報知部が設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の自動水栓のモード切替操作装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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