JP2019006464A - 粉体供給機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器内で噴射剤に含有されていた粉体を容器上端部に設ける粉体供給機構内に収容する。【解決手段】噴射容器の噴射用ステムを押下できる押下部10の内部には流通路が形成され、この流通路の入口部が噴射用ステムに接続して上方に向う縦方向流通路15と、これから横方向に折曲する横方向流通路16から成り、その出口が噴口部17を成す。この押下部10の上方部分には、粉体を収容する粉体収容室20が設けられる。この粉体収容室20は中心軸18を中心として回動し、その底面には周方向に複数の貫通孔24を有す。この中心軸18にはスクレイパー部23を設け、このスクレイパー部23の下面を粉体収容室の底面の貫通孔24が通過することにより粉体は、このスクレイパー部23の下方に位置する縦貫通孔26を介して横方向流通路16内に落下し、その後押下部10を押下して噴射容器内の噴射剤を噴射させ、粉体が噴口部17から噴射される。【選択図】図1

Description

本発明は、各種の噴射剤が封入された噴射容器やポンプ式噴射容器の上端部に設けられている噴射用ステムに接続して使用できるものであって、その内部に各種粉体を収容でき、当該粉体の所定量を前記噴射用ステムを押下することによって容器内部の噴射剤やエアーを噴射することにより前記粉体を外界に噴射供給することができる粉体供給機構に関するものである。
従来の粉体(パウダー)を噴射するためのエアゾール製品としては、下記特許文献に記載のものを挙げることができる。
特許文献1に記載の「定量噴射型エアゾール製品」においては、パウダーが固く凝集することを抑制でき、パウダーを攪拌するための部材を用いることなく、使用によりエアゾール組成物の量が少なくなった場合であっても噴射時にパウダーを良好に再分散させ、所定量のパウダーを含む一定量のエアゾール組成物を噴射できることを課題とする。
その構成は、パウダーと液化ガスとを含むエアゾール組成物とエアゾール容器とから成り、エアゾール容器は、エアゾール組成物が充填される容器本体と、エアゾールバルブとを有し、液化ガスは、60〜90容量%のハイドロフルオロオレフィンから成り、エアゾールバルブは、一定量のエアゾール組成物が取り込まれる定量室を有するハウジングを備え、ハウジングは、定量室に取り込まれたエアゾール組成物に含まれるパウダーが貯留されるパウダー貯留部を有するものである。
特許文献2に記載の「エアゾール製品」にあっては、噴射範囲が広いにもかかわらず、パウダーの付着性に優れ、適度な冷却感の付与が可能であり、さらに噴射物が引火した場合も逆火現象が起こりにくく、火気に対する安全性に優れ、環境への負荷が小さいパウダー含有定量噴射型エアゾール製品を提供することを目的とする。
この発明は、パウダーおよびジメチルエーテルを含有するエアゾール組成物が、噴射操作によりエアゾール容器本体内部との連通が遮断されることで噴射量を一定量とする定量室を有するエアゾールバルブと複数の噴射孔を有する噴射部材を備えたエアゾール容器に充填されていることを特徴とするパウダー含有定量噴射型エアゾール製品に係るものである。
特開2015−231851号公報 特開2014−88187号公報
上記の従来の発明においては、その何れもがパウダーが容器内の噴射剤と共に収容されているタイプのものである。
そして、パウダーが噴射剤と共にエアゾール容器内に収容されたタイプのものにあっては、以下の如き問題点が存する。
先ず第一に、パウダー自体の噴射量をより一定とすることに困難性が生じる。例えば、パウダーとして各種の薬剤の投与等の場合を考慮すれば、その一定量の投与が必要となり、この一定量の噴射をより正確に行う必要が生じるからである。
パウダーが噴射剤に含まれたエアゾール製品では、パウダーがステムラバーに噛み込む等の現象が発生し、漏洩等の問題が生じ易い。
定量室を有する定量バルブを使用したパウダー含有エアゾール製品にあっては、定量室のシール性に問題が生じ易い。
上記諸問題を一挙に解決することが本発明の課題であるが、当該課題を解決するために、本発明においては、パウダー格納部をエアゾール容器内の噴射剤と分離することによってその問題の解決を図ったのである。
上記課題を解決するために、本発明の第1のものは、内部に噴射剤が収容され、その上端部には開閉バルブを備える噴射容器、又は、内部にエアーが収容されたポンプ式エアー噴射容器の上端に配設された噴射用ステムに接続できる粉体供給機構であって、この粉体供給機構は、それ自体が前記噴射用ステムを押下することができる押下部と成りこの押下部の下方部分の内部には、前記噴射容器内部の噴射剤やエアーが流通する流通路が形成され、この流通路はその入口部が前記噴射用ステムと接続して上方に向って延長する縦方向流通路と、この縦方向流通路から横方向に折曲する横方向流通路から形成され、その出口が噴口部を成し、この押下部の上方部分には、粉体を収容する粉体収容室が設けられ、この粉体収容室は、前記押下部の下方部分から上方に起立する中心軸を中心として回動することができ、その底面には前記中心軸の外側の周方向に複数の貫通孔が形成され、前記中心軸には、この粉体収容室の底面上で且つ前記横方向流通路の上方で、前記中心軸を中心として所定角度の範囲に渡りスクレイパー部を設け、このスクレイパー部の下面又は下縁を前記粉体収容室底面の貫通孔が通過することにより粉体は前記貫通孔内に収容されたままの状態で前記スクレイパー部の下面へと移行し、このスクレイパー部の下方に位置する前記横方向流通路には縦方向に縦貫通孔が設けられており、前記粉体収容室を操作部材の操作により所定角度回動することにより前記粉体収容室の貫通孔と前記横方向流通路の縦貫通孔とが合致することにより、粉体収容室底面の貫通孔内に収容された所定量の粉体が横方向流通路内に落下し、その後、押下部を押下して噴射容器内の噴射剤又はエアーを噴射させることにより前記横方向流通路内に落下した粉体が噴口部から外界に噴射されることを特徴とする粉体供給機構である。
本発明の第2のものは、上記第1の発明において、前記押下部を上下往復動可能に内部に収容できるカバー部を設け、このカバー部の下端周縁部が前記噴射容器の上端外周部に係合して装着できるように構成したことを特徴とする粉体供給機構である。
本発明の第3のものは、上記第1又は第2の発明において、前記粉体収容室の底面に周方向同一間隔で6個の貫通孔を設け、前記操作部は前記粉体収容室を略60度ずつ回動させることができるように構成したことを特徴とする粉体供給機構である。
本発明の第4のものは、上記第3の発明において、前記粉体収容室の上面部で、その中心部から放射状に6本の突条部を設け、他方前記操作部として前記6本の突条部を横方向から押圧するスライドレバー部を前記押下部の側面から出没自在に設け、前記スライドレバー部を引き出し且つ没入させる出没一動作によって、前記突条部の一つを略60度回動させることができることを特徴とする粉体供給機構である。
本発明の第5のものは、上記第1又は第2の発明において、前記粉体収容室の底面に同一間隔に2つの貫通孔を設け、前記粉体収容室の上面部には操作部材として回動自在のダイヤル部材を設け、このダイヤル部材は略180度の範囲で往復回動させることができ、当該略180度の角度内でダイヤル部材を回動させることにより前記粉体収納室の底面の貫通孔が横方向流通路の縦貫通孔と合致して、その都度所定量の粉体を横方向流通路内に落下させることができることを特徴とする粉体供給機構である。
本発明の第6のものは、上記何れかの発明において、前記噴射容器が内部に噴射剤が収容されたエアゾール式容器であることを特徴とする粉体供給装置である。
本発明の第7のものは、上記第1乃至第5の発明において、前記噴射容器が内部にエアーが収容されたポンプ式噴射容器であることを特徴とする粉体供給装置である。
本発明の第1のものにおいては、各種のパウダー(粉体)が噴射容器内の噴射剤と共に収容されておらず、噴射用ステムに接続される押下部の内部に収容されるために、噴射剤に含有された従来タイプのものが有するあらゆる問題を回避することができる。
また、上記構成により、所定量のパウダーを一回の噴射動作で噴射することができ、より正確に1回の噴射パウダー量を決定することもできる。
更に、本発明に係る押下部は、噴射容器として、噴射剤を収容するエアゾール式容器やエアーを収容するポンプ式噴射容器の何れのものにも接続することができる。
この発明に係る粉体供給機構においては、パウダーが収容される粉体収容室が押下部の上方部分で回動自在に設けられており、この所定角度の回動動作により、前記粉体収容室の底面に設けられた貫通孔内に収容された一定量のパウダーがその都度横方向方向流通路内に落下し、より確実に所定量のパウダーが前記横方向流通路の出口である噴口部から外界へ噴射される。
上記粉体収容室を所定角度回動させる操作部材は、各種の形態のものを採用することができるが、この形態は以下の発明で特定することとなる。
例えば、往復動作によるもの、或いは、回動動作による操作部材を利用することができる。
本発明の第2のものにおいては、上記第1の発明における押下部を上下往復動可能に内部に収容できるカバー部を更に付加したものである。
このカバー部の存在により、押下部はカバー部の内部でより適切に上下往復動を行うことができ、即ち、このカバー部は上記押下部のガイドの役目を担い、且つ、噴射容器の上端部のデザインをよりスマートなものとすることができる。
つまり、押下部の下方に見える噴射用ステムを内部に隠すことができ、その全体の形態をスマートな形状とすることが可能となる。
本発明の第3のものにおいては、前記粉体収容室の底面に設けた貫通孔の数を限定し、これによる操作部材の回動角度も所定角度に限定したものである。
即ち、その貫通孔の数を6個とし、その操作部材による回動角度を略60度に限定したものである。
この貫通孔の数は、2個以上であればよく、この第3の発明はその1つの例示である。
本発明の第4のものにおいては、前記操作部材を特定し、これに応じて操作を受ける粉体収容室の上面部の構成を特定し、前記操作部材であるスライドレバー部の出没一動作によって粉体収容室を略60度ずつ回動できるようにしたものである。
本発明の第5のものにおいては、上記粉体収容室の底面に設けた貫通孔を2個とし、操作部材としては回動自在のダイヤル部材を設け、このダイヤル部材の略180度の往復回動により前記粉体収容室も略180度ずつ正逆回動させることができるように構成したものである。
このように、本発明においては、粉体収容室底面に設ける貫通孔は、周方向に同一間隔に2個以上設けて横方向方向流通路の縦貫通孔と合致させて一定量の粉体を噴射させることが可能となるものである。
勿論、上記貫通孔は、1個であってもよいのであるが、1個のみであると、粉体を噴射する度に粉体収容室を略360度(1回転)回動させる必要があり、効率が悪いし、これを2個以上設けることにより、当該数で360度を分割した角度だけ回動させることによって一定量の粉体を横方向方向流通路内に落下させることができることとなり、便利なものとなる。
本発明の第6のものにおいては、噴射容器としてエアゾール式容器に適用できることを明確にしたものである。
本発明の第7のものにおいては、噴射容器としてポンプ式噴霧容器に適用できることを明確にしたものである。
本発明の粉体供給機構に係る第1の実施形態を図示しており、その(A)が斜め前方から見た斜視図(キャップ無し)、その(B)が斜め後方から見た斜視図(キャップ無し)、その(C)がキャップを付加した状態の中央縦断面図である。 上記第1実施形態の押下部の上方部分を被覆する被覆部を取り除いた状態を示し、その(A)がスライドレバー部を引き出した状態の縦割り2分割状態の前方方向斜視図、その(B)が前図の後方方向斜視図、その(C)が蓋部21の上面を断面とした平面図である。 上記第1実施形態の粉体収容室20の中間部位を断面とした平面図である。 本発明の粉体供給機構に係る第2実施形態を図示し、その(A)が右斜め前方から見た斜視図、その(B)が左斜め前方からみた斜視図、その(C)が正面図、その(D)が前図(C)のD−D線断面図である。 上記第2実施形態の中央縦二分割斜視図である。
以下、添付の図面と共に本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の粉体供給機構に係る第1の実施形態を図示しており、その(A)が斜め前方から見た斜視図(キャップ無し)、その(B)が斜め後方から見た斜視図(キャップ無し)、その(C)がキャップを付加した状態の中央縦断面図である。
図2は、上記第1実施形態の押下部の上方部分を被覆する被覆部を取り除いた状態を示し、その(A)がスライドレバー部を引き出した状態の縦割り2分割状態の前方方向斜視図、その(B)が前図の後方方向斜視図、その(C)が蓋部21の上面を断面とした平面図である。
図3は、上記第1実施形態の粉体収容室20の中間部位を断面とした平面図である。
本発明に係る粉体供給機構1は、押下部10と、カバー部11と、キャップ12とから成る。
カバー部11及びキャップ12は、任意の構成部材である。
押下部10は、その下方部分13の底面略中央部には噴射容器の上端に設けられている噴射用ステムと接続するステム接続部14が設けられている。
ステム接続部14から上方に延長する縦方向流通路15が設けられ、この縦方向流通路15から横方向に折曲する横方向流通路16が形成されている。
この横方向流通路16の出口が噴口部17となる。
また、この横方向流通路16の中間部で上方向、即ち縦方向に縦貫通孔26が形成されている。
上記押下部10の下方部分13は、平面視略円形形状を有しており、その中心部から上方に向って中心軸18が起立するように設けられており、この下方部分13の周縁部には上方に起立する円筒状の壁部19が形成されている。
上記下方部分13から上方に起立する上記円筒状の壁部19の内部空間内の中心には上記した通り中心軸18が設けられており、この中心軸18を中心として粉体収容室20が回動自在に配設されている。
この粉体収容室20の上面部には、蓋部21が設けられ、後に説明するが、当該蓋部21が操作部材であるスライドレバー部30の操作によってこの蓋部21が適宜角度ずつ回動されることにより、同時に粉体収容室20も共に適宜角度ずつ回動する。
上記中心軸18には、スクレイパー部23が固定されている。
粉体収容室20の底面には、上記中心軸18の外側に同一間隔で6個(図3参照)の貫通孔24、24、…が設けられている。
他方、横方向流通路16の中間部でその上の縦方向に縦貫通孔26が形成されている。
操作部材としての上記スライドレバー部30は、押下部10の上方部分で、前記蓋部21の上面部の位置に配置され、このスライドレバー部30は、その後方の両側に形成された一対の突起部30t、30tを親指と人差し指で把持して、後方に引き出したり、前方に没入させたりすることができる。
この出没一動作によりスライドレバー部30の下面に設けられている操作突起31が前記蓋部21の上面に中心から放射状に6本設けた突条部27を押し動かして、その結果、蓋部21及び粉体収容室20を適宜角度(略60度)ずつ回動させることができる。
上記スクレイパー部23は、上記粉体収容室20の底面の上で、上記中心軸18に固定され、且つ、横方向方向流通路16の上方で、上記中心軸18を中心として扇状に所定角度範囲に渡り形成されている。
換言すると、このスクレイパー部23は、平面視扇形状のプレート状のもので、中心軸18に固定され、上記横方向方向流通路16に設けた縦貫通孔26の上方に配置されている。
このスクレイパー部23は、上記した通り、横方向流通路16の上方で、且つ、粉体収容室20の底面に設けた貫通孔24の少なくとも一つを覆い隠す程度の扇状の範囲に設けておけばよい。
添付の図3に示した通り、この第1実施形態では、2個の貫通孔24、24を被覆できる範囲にこのスクレイパー部23を設けている。
押下部10の下方部分13の底面部には、粉体供給孔部29を設け、この粉体供給孔部29は、上記粉体収容室20の一つの貫通孔24の位置と合致するように形成されている。
これにより、押下部10を噴射用ステムから取り外し、上下逆様にして上記粉体供給孔部29から前記貫通孔24を介して粉体を上記粉体収容室20の内部に収容させることができる。
粉体を収容した後は、上記粉体供給用孔部29を封止する封止用栓39を埋め込み封止することができる。
上記の通り、粉体を粉体収容室20内に封入した後、以下に記載した各パーツの動きにより粉体が噴口部17から外界に噴射される。
先ず図1の状態においては、操作部材であるスライドレバー部30は、押下部10の内部に没入している。この状態においては、粉体収容室20の底面にある一つの貫通孔24が横方向流通路16の縦貫通孔26と合致している。
この図1の状態からスライドレバー部30を外部に引き出すと、図2の状態となる。
このとき、スライドレバー部30の操作突起31は、粉体収容室20の上に位置する蓋部21の上面に設けられている1つの突条部27を乗り越える。
この乗り越え動作によっても蓋部21は逆方向に回動しない。というのも、蓋部21の外周部には係合突起28が同一間隔に6個設けられ、これと係合する係合ストッパー部25が押下部10の壁部19側に設けられており、この係合ストッパー部25の存在により蓋部21及び粉体収容室20は逆方向(この実施形態では平面視右方向)に回動しないのである。
今度は、図2の状態からスライドレバー部30を押下部10の内部の方向に向かって押し込むと、つまり没入させると、スライドレバー部30の操作突起31が蓋部21の突条部27を左方向に押し動かして蓋部21及び粉体収容室20を左に略60度左回動させることができる。
即ち、図3で説明すると、貫通孔24xが貫通孔24yの位置に回動移動するのである。
この貫通孔24xには、既に粉体が収容されており、この貫通孔24x内に収容された所定量の粉体は、貫通孔24yの位置に移動し、その下方の縦貫通孔26を通過して横方向流通路16内に落下することとなるのである。
その後、押下部10を下方に押下することにより、噴射容器内の噴射剤が噴射されることによって上記横方向流通路16内の粉体が外界に噴射されることとなるのである。
次の図4及び図5が本発明の第2の実施形態を図示している。
図4は、本発明の粉体供給機構に係る第2実施形態を図示し、その(A)が右斜め前方から見た斜視図、その(B)が左斜め前方からみた斜視図、その(C)が正面図、その(D)が前図(C)のD−D線断面図である。
図5は、上記第2実施形態の中央縦二分割斜視図である。
この第2実施形態に係る粉体供給機構は、基本的には上記第1実施形態と同じであるが、貫通孔24が平面視略180度間隔に2個のみ設けられ、粉体収容室20を回動させる操作部材がダイヤル部材40から成り、スクレイパー部43としては、ブロック状の形態を有する点で異なっている。
その他の構成は上記第1実施形態と同じである。
即ち、押下部10は、その下方部分13に縦方向流通路15と横方向流通路16を有し、その入口部がステム接続部14となり、その出口が噴口部17となる。
横方向流通路16には縦貫通孔26が設けられ、これに合致する貫通孔24は、下方部分13の中心部から起立する中心軸18を中心として回動する粉体収容室20の底面に2個、その周方向同一間隔に設けられている。
スクレイパー部43は、中心軸18に平面視扇形状の所定範囲にブロック状に設けられ、この部分には粉体は収納されないこととなる。
このようなブロック形態(底面が略扇形の柱状のもの)のスクレイパー部43は、粉体収納室20の容積が小さいものでよいときに採用できる。
操作部材としてのダイヤル部材43は、略180度正逆往復回動させることができるように、その外周部から下向きに係合部40kを設け、これに係合する係合受部10k、10kを押下部10の外周壁面の2箇所(略180度位置)に設け、これらの相互の係合により、略180度正逆回動できる。
ダイヤル部材43は、粉体収容室20のキャップの役目も担い、このダイヤル部材43を開放して粉体収容室20内に各種の粉体を収容することができる。
また、このダイヤル部材43を略180度回動することにより、貫通孔24と縦貫通孔26とが合致して貫通孔24内部に収容された所定量の粉体を横方向流通路16内に落下させることができるのである。
横方向流通路16内に粉体を落下させた後に、ダイヤル部材43の上端部を押下することにより押下部10も押下され、その下面に接続される噴射用ステムが押下され、噴射容器内の噴射剤等が噴射され、同時に粉体も外部に噴射されることができる。
この第2実施形態におけるスクレイパー部は、内部が空洞のものであってもよく、更には、その底面が開放されたものであってもよい。
内部が空洞で底面が開放されたスクレイパー部にあっては、その側面の壁面の下縁がスクレイパーの機能を果たすことができるからである。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明においては以下の通り各種設計変更することができる。
先ず本発明に係る粉体供給機構においては、これを取り付ける噴射容器として、エアゾール式噴射容器であっても、またポンプ式噴射容器であってもよい。
噴射剤もエアーを含め、各種のものを採用することができ、噴射される粉体の種類に応じて選択することができる。
カバー部及びキャップは、任意の構成要素であって、本発明にあっては必須の構成要素ではないが、実際の製品化に際しては、適宜必要に応じて、或いは外観を考慮してこれらを組み合わせて構成することが望ましい。
本発明に係る粉体供給機構及びその構成部材の大きさや形状等々については、適宜必要に応じて設計変更することができる。
上記の実施形態では、粉体収容室を回動させる操作部材としてスライドレバー部とダイヤル部材を用いたが、この操作部材としては、これに限られず適宜設計変更して実施することができる。
要するに、粉体収容室を適宜角度回動することができるものであれば、どのような形態のものであってもよい。
粉体収容室底面に設けた貫通孔の数及び大きさも適宜必要に応じて設計変更することができる。
当該数を異ならせることにより、操作部材による回動角度もそれに合致させて設計すればよい。
貫通孔の深さ及び直径を異ならせることにより、必要一定量の粉体の供給量を決定することが可能となる。
スクレイパー部も、粉体収容室底面に設けた貫通孔の少なくとも1つを被覆できる構造であれば、どのようなものであってもよい。
即ち、第1実施形態のようなプレート状のもの、第2実施形態のようなブロック形態のもの、更には、内部が空洞のものや、又は内部が空洞で底面が開放されたものであってもよい。
要するに、このスクレイパー部の作用により、粉体収容室が回動して、粉体収容室底面に設けた1つの貫通孔内に粉体が満杯状態に収容されればよいからである。
以上、本発明においては、粉体収容室を噴射容器の上端部の噴射用ステムに接続する押下部の側に設け、その一定量を押下部の流通路に落下させて前記押下部を押下することにより一定量の各種の粉体を外界に噴射することができ、従来のような噴射剤に含有させたタイプの問題点をほぼ完全に改善した粉体供給機構を提供することができた。
1、2 粉体供給機構
10 押下部
11 カバー部
12 キャップ
13 下方部分(押下部の)
14 ステム接続部
15 縦方向流通路
16 横方向流通路
17 噴口部
18 中心軸
19 壁部
20 粉体収容室
21 蓋部
23、43 スクレイパー部
24 貫通孔
25 係合ストッパー部
26 縦貫通孔
27 突条部
28 係合突起
29 粉体供給孔
30 スライドレバー部
30t 突起部
31 操作突起
40 ダイヤル部材

Claims (7)

  1. 内部に噴射剤が収容され、その上端部には開閉バルブを備える噴射容器、又は、内部にエアーが収容されたポンプ式エアー噴射容器の上端に配設された噴射用ステムに接続できる粉体供給機構であって、
    この粉体供給機構は、それ自体が前記噴射用ステムを押下することができる押下部と成り、
    この押下部の下方部分の内部には、前記噴射容器内部の噴射剤やエアーが流通する流通路が形成され、この流通路はその入口部が前記噴射用ステムと接続して上方に向って延長する縦方向流通路と、この縦方向流通路から横方向に折曲する横方向流通路から形成され、その出口が噴口部を成し、
    この押下部の上方部分には、粉体を収容する粉体収容室が設けられ、
    この粉体収容室は、前記押下部の下方部分から上方に起立する中心軸を中心として回動することができ、その底面には前記中心軸の外側の周方向に1又は2以上の貫通孔が形成され、
    前記中心軸には、この粉体収容室の底面上で且つ前記横方向流通路の上方で、前記中心軸を中心として所定角度の範囲に渡りスクレイパー部を設け、
    このスクレイパー部の下面又は下縁を前記粉体収容室底面の貫通孔が通過することにより粉体は前記貫通孔内に収容されたままの状態で前記スクレイパー部の下面へと移行し、
    このスクレイパー部の下方に位置する前記横方向流通路には縦方向に縦貫通孔が設けられており、
    前記粉体収容室を操作部材の操作により所定角度回動することにより前記粉体収容室の貫通孔と前記横方向流通路の縦貫通孔とが合致することにより、粉体収容室底面の貫通孔内に収容された所定量の粉体が横方向流通路内に落下し、
    その後、押下部を押下して噴射容器内の噴射剤又はエアーを噴射させることにより前記横方向流通路内に落下した粉体が噴口部から外界に噴射されることを特徴とする粉体供給機構。
  2. 前記押下部を上下往復動可能に内部に収容できるカバー部を設け、
    このカバー部の下端周縁部が前記噴射容器の上端外周部に係合して装着できるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の粉体供給機構。
  3. 前記粉体収容室の底面に周方向同一間隔で6個の貫通孔を設け、前記操作部は前記粉体収容室を略60度ずつ回動させることができるように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の粉体供給機構。
  4. 前記粉体収容室の上面部で、その中心部から放射状に6本の突条部を設け、他方前記操作部として前記6本の突条部を横方向から押圧するスライドレバー部を前記押下部の側面から出没自在に設け、
    前記スライドレバー部を引き出し且つ没入させる出没一動作によって、前記突条部の一つを略60度回動させることができることを特徴とする請求項3に記載の粉体供給機構。
  5. 前記粉体収容室の底面に同一間隔に2つの貫通孔を設け、前記粉体収容室の上面部には操作部材として回動自在のダイヤル部材を設け、このダイヤル部材は略180度の範囲で往復回動させることができ、
    当該略180度の角度内でダイヤル部材を回動させることにより前記粉体収納室の底面の貫通孔が横方向流通路の縦貫通孔と合致して、その都度所定量の粉体を横方向流通路内に落下させることができることを特徴とする請求項1又は2に記載の粉体供給機構。
  6. 前記噴射容器が内部に噴射剤が収容されたエアゾール式容器であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の粉体供給装置。
  7. 前記噴射容器が内部にエアーが収容されたポンプ式噴射容器であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の粉体供給装置。
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