JP2019006464A - 粉体供給機構 - Google Patents
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Description
そして、パウダーが噴射剤と共にエアゾール容器内に収容されたタイプのものにあっては、以下の如き問題点が存する。
パウダーが噴射剤に含まれたエアゾール製品では、パウダーがステムラバーに噛み込む等の現象が発生し、漏洩等の問題が生じ易い。
定量室を有する定量バルブを使用したパウダー含有エアゾール製品にあっては、定量室のシール性に問題が生じ易い。
また、上記構成により、所定量のパウダーを一回の噴射動作で噴射することができ、より正確に1回の噴射パウダー量を決定することもできる。
この発明に係る粉体供給機構においては、パウダーが収容される粉体収容室が押下部の上方部分で回動自在に設けられており、この所定角度の回動動作により、前記粉体収容室の底面に設けられた貫通孔内に収容された一定量のパウダーがその都度横方向方向流通路内に落下し、より確実に所定量のパウダーが前記横方向流通路の出口である噴口部から外界へ噴射される。
例えば、往復動作によるもの、或いは、回動動作による操作部材を利用することができる。
このカバー部の存在により、押下部はカバー部の内部でより適切に上下往復動を行うことができ、即ち、このカバー部は上記押下部のガイドの役目を担い、且つ、噴射容器の上端部のデザインをよりスマートなものとすることができる。
つまり、押下部の下方に見える噴射用ステムを内部に隠すことができ、その全体の形態をスマートな形状とすることが可能となる。
即ち、その貫通孔の数を6個とし、その操作部材による回動角度を略60度に限定したものである。
この貫通孔の数は、2個以上であればよく、この第3の発明はその1つの例示である。
このように、本発明においては、粉体収容室底面に設ける貫通孔は、周方向に同一間隔に2個以上設けて横方向方向流通路の縦貫通孔と合致させて一定量の粉体を噴射させることが可能となるものである。
図1は、本発明の粉体供給機構に係る第1の実施形態を図示しており、その(A)が斜め前方から見た斜視図(キャップ無し)、その(B)が斜め後方から見た斜視図(キャップ無し)、その(C)がキャップを付加した状態の中央縦断面図である。
図3は、上記第1実施形態の粉体収容室20の中間部位を断面とした平面図である。
カバー部11及びキャップ12は、任意の構成部材である。
押下部10は、その下方部分13の底面略中央部には噴射容器の上端に設けられている噴射用ステムと接続するステム接続部14が設けられている。
この横方向流通路16の出口が噴口部17となる。
また、この横方向流通路16の中間部で上方向、即ち縦方向に縦貫通孔26が形成されている。
この粉体収容室20の上面部には、蓋部21が設けられ、後に説明するが、当該蓋部21が操作部材であるスライドレバー部30の操作によってこの蓋部21が適宜角度ずつ回動されることにより、同時に粉体収容室20も共に適宜角度ずつ回動する。
粉体収容室20の底面には、上記中心軸18の外側に同一間隔で6個(図3参照)の貫通孔24、24、…が設けられている。
他方、横方向流通路16の中間部でその上の縦方向に縦貫通孔26が形成されている。
換言すると、このスクレイパー部23は、平面視扇形状のプレート状のもので、中心軸18に固定され、上記横方向方向流通路16に設けた縦貫通孔26の上方に配置されている。
添付の図3に示した通り、この第1実施形態では、2個の貫通孔24、24を被覆できる範囲にこのスクレイパー部23を設けている。
これにより、押下部10を噴射用ステムから取り外し、上下逆様にして上記粉体供給孔部29から前記貫通孔24を介して粉体を上記粉体収容室20の内部に収容させることができる。
粉体を収容した後は、上記粉体供給用孔部29を封止する封止用栓39を埋め込み封止することができる。
先ず図1の状態においては、操作部材であるスライドレバー部30は、押下部10の内部に没入している。この状態においては、粉体収容室20の底面にある一つの貫通孔24が横方向流通路16の縦貫通孔26と合致している。
このとき、スライドレバー部30の操作突起31は、粉体収容室20の上に位置する蓋部21の上面に設けられている1つの突条部27を乗り越える。
この乗り越え動作によっても蓋部21は逆方向に回動しない。というのも、蓋部21の外周部には係合突起28が同一間隔に6個設けられ、これと係合する係合ストッパー部25が押下部10の壁部19側に設けられており、この係合ストッパー部25の存在により蓋部21及び粉体収容室20は逆方向(この実施形態では平面視右方向)に回動しないのである。
即ち、図3で説明すると、貫通孔24xが貫通孔24yの位置に回動移動するのである。
その後、押下部10を下方に押下することにより、噴射容器内の噴射剤が噴射されることによって上記横方向流通路16内の粉体が外界に噴射されることとなるのである。
図4は、本発明の粉体供給機構に係る第2実施形態を図示し、その(A)が右斜め前方から見た斜視図、その(B)が左斜め前方からみた斜視図、その(C)が正面図、その(D)が前図(C)のD−D線断面図である。
図5は、上記第2実施形態の中央縦二分割斜視図である。
その他の構成は上記第1実施形態と同じである。
横方向流通路16には縦貫通孔26が設けられ、これに合致する貫通孔24は、下方部分13の中心部から起立する中心軸18を中心として回動する粉体収容室20の底面に2個、その周方向同一間隔に設けられている。
このようなブロック形態(底面が略扇形の柱状のもの)のスクレイパー部43は、粉体収納室20の容積が小さいものでよいときに採用できる。
また、このダイヤル部材43を略180度回動することにより、貫通孔24と縦貫通孔26とが合致して貫通孔24内部に収容された所定量の粉体を横方向流通路16内に落下させることができるのである。
内部が空洞で底面が開放されたスクレイパー部にあっては、その側面の壁面の下縁がスクレイパーの機能を果たすことができるからである。
先ず本発明に係る粉体供給機構においては、これを取り付ける噴射容器として、エアゾール式噴射容器であっても、またポンプ式噴射容器であってもよい。
カバー部及びキャップは、任意の構成要素であって、本発明にあっては必須の構成要素ではないが、実際の製品化に際しては、適宜必要に応じて、或いは外観を考慮してこれらを組み合わせて構成することが望ましい。
上記の実施形態では、粉体収容室を回動させる操作部材としてスライドレバー部とダイヤル部材を用いたが、この操作部材としては、これに限られず適宜設計変更して実施することができる。
要するに、粉体収容室を適宜角度回動することができるものであれば、どのような形態のものであってもよい。
当該数を異ならせることにより、操作部材による回動角度もそれに合致させて設計すればよい。
貫通孔の深さ及び直径を異ならせることにより、必要一定量の粉体の供給量を決定することが可能となる。
即ち、第1実施形態のようなプレート状のもの、第2実施形態のようなブロック形態のもの、更には、内部が空洞のものや、又は内部が空洞で底面が開放されたものであってもよい。
要するに、このスクレイパー部の作用により、粉体収容室が回動して、粉体収容室底面に設けた1つの貫通孔内に粉体が満杯状態に収容されればよいからである。
10 押下部
11 カバー部
12 キャップ
13 下方部分(押下部の)
14 ステム接続部
15 縦方向流通路
16 横方向流通路
17 噴口部
18 中心軸
19 壁部
20 粉体収容室
21 蓋部
23、43 スクレイパー部
24 貫通孔
25 係合ストッパー部
26 縦貫通孔
27 突条部
28 係合突起
29 粉体供給孔
30 スライドレバー部
30t 突起部
31 操作突起
40 ダイヤル部材
Claims (7)
- 内部に噴射剤が収容され、その上端部には開閉バルブを備える噴射容器、又は、内部にエアーが収容されたポンプ式エアー噴射容器の上端に配設された噴射用ステムに接続できる粉体供給機構であって、
この粉体供給機構は、それ自体が前記噴射用ステムを押下することができる押下部と成り、
この押下部の下方部分の内部には、前記噴射容器内部の噴射剤やエアーが流通する流通路が形成され、この流通路はその入口部が前記噴射用ステムと接続して上方に向って延長する縦方向流通路と、この縦方向流通路から横方向に折曲する横方向流通路から形成され、その出口が噴口部を成し、
この押下部の上方部分には、粉体を収容する粉体収容室が設けられ、
この粉体収容室は、前記押下部の下方部分から上方に起立する中心軸を中心として回動することができ、その底面には前記中心軸の外側の周方向に1又は2以上の貫通孔が形成され、
前記中心軸には、この粉体収容室の底面上で且つ前記横方向流通路の上方で、前記中心軸を中心として所定角度の範囲に渡りスクレイパー部を設け、
このスクレイパー部の下面又は下縁を前記粉体収容室底面の貫通孔が通過することにより粉体は前記貫通孔内に収容されたままの状態で前記スクレイパー部の下面へと移行し、
このスクレイパー部の下方に位置する前記横方向流通路には縦方向に縦貫通孔が設けられており、
前記粉体収容室を操作部材の操作により所定角度回動することにより前記粉体収容室の貫通孔と前記横方向流通路の縦貫通孔とが合致することにより、粉体収容室底面の貫通孔内に収容された所定量の粉体が横方向流通路内に落下し、
その後、押下部を押下して噴射容器内の噴射剤又はエアーを噴射させることにより前記横方向流通路内に落下した粉体が噴口部から外界に噴射されることを特徴とする粉体供給機構。 - 前記押下部を上下往復動可能に内部に収容できるカバー部を設け、
このカバー部の下端周縁部が前記噴射容器の上端外周部に係合して装着できるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の粉体供給機構。 - 前記粉体収容室の底面に周方向同一間隔で6個の貫通孔を設け、前記操作部は前記粉体収容室を略60度ずつ回動させることができるように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の粉体供給機構。
- 前記粉体収容室の上面部で、その中心部から放射状に6本の突条部を設け、他方前記操作部として前記6本の突条部を横方向から押圧するスライドレバー部を前記押下部の側面から出没自在に設け、
前記スライドレバー部を引き出し且つ没入させる出没一動作によって、前記突条部の一つを略60度回動させることができることを特徴とする請求項3に記載の粉体供給機構。 - 前記粉体収容室の底面に同一間隔に2つの貫通孔を設け、前記粉体収容室の上面部には操作部材として回動自在のダイヤル部材を設け、このダイヤル部材は略180度の範囲で往復回動させることができ、
当該略180度の角度内でダイヤル部材を回動させることにより前記粉体収納室の底面の貫通孔が横方向流通路の縦貫通孔と合致して、その都度所定量の粉体を横方向流通路内に落下させることができることを特徴とする請求項1又は2に記載の粉体供給機構。 - 前記噴射容器が内部に噴射剤が収容されたエアゾール式容器であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の粉体供給装置。
- 前記噴射容器が内部にエアーが収容されたポンプ式噴射容器であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の粉体供給装置。
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