JP2019004223A - 無線通信装置および無線通信装置の通信モードを制御するためのプログラム - Google Patents

無線通信装置および無線通信装置の通信モードを制御するためのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】無線通信において、通信速度の低下を抑制しつつ接続の切断を抑制する技術を提供すること。【解決手段】無線通信装置(400M)は、複数のチャンネルで他の無線通信装置(400S)と通信可能に構成され、第1符号強度で通信する第1モードと第1符号強度よりも強い第2符号強度で通信する第2モードとで通信可能な通信モジュール(420M)と、受信信号強度を測定する強度測定部(426M)と、空きチャンネルを検出するチャンネル検出部(428M)と、強度測定部により測定された他の無線通信装置から受信した信号の強度と、複数のチャンネルのうちチャンネル検出部により検出された空いているチャンネルの数とに基づいて通信モジュールの通信モードを第1モードと第2モードとの間で切り替える制御装置(410M)とを備える。【選択図】図4

Description

この開示は、無線通信装置に関し、より特定的には、無線通信装置の通信モードを切り替える技術に関する。
近年、IoT(Internet of Things)の推進により、様々な通信の無線化が進められている。また昨年、IoT向けの通信規格として、Bluetooth(登録商標)5.0が発表された(非特許文献1)。
このBluetooth5.0は、従来の通信モードに比べて伝送距離が長い新たな通信モードを有している。より具体的には、この新たな通信モードは、従来よりも強い符号強度で通信することにより、長い伝送距離を実現する。
"Bluetooth Core Specification v5.0"、[online]、[平成29年5月24日検索]、インターネット〈URL:https://www.bluetooth.org/DocMan/handlers/DownloadDoc.ashx?doc_id=421043〉
無線通信は電波を利用して通信を行なう技術である。そのため、他の電波の干渉および距離に従う信号強度の減衰の影響等を受けて、接続が切断されることがある。
この課題に対し符号強度が強い信号を用いて通信を行なうことが考えられる。しかしながら、符号強度が強い信号は、符号化率が低い。そのため、符号強度が強い信号を用いて通信を行なった場合、通信速度が低いという別の課題が生じる。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、無線通信において、通信速度の低下を抑制しつつ接続の切断を抑制する技術を提供することである。
ある実施形態に従う無線通信装置は、複数のチャンネルで他の無線通信装置と通信可能に構成され、第1符号強度で通信する第1モードと第1符号強度よりも強い第2符号強度で通信する第2モードとで通信可能な通信モジュールと、他の無線通信装置から受信した信号の強度を測定する強度測定部と、チャンネルごとの信号強度に基づいて、複数のチャンネルのうち空いているチャンネルを検出するチャンネル検出部と、強度測定部により測定された他の無線通信装置から受信した信号の強度と、複数のチャンネルのうちチャンネル検出部により検出された空いているチャンネルの数とに基づいて通信モジュールの通信モードを第1モードと第2モードとの間で切り替える制御装置とを備える。
ある実施形態に従う無線通信装置は、通信速度の低下を抑制しつつ、接続の切断を抑制し得る。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
関連技術に従う無線通信装置の構成を説明する図である。 Bluetooth5.0で設けられるBLE(Bluetooth Low Energy)の各PHYの特徴を説明するための図である。 無線通信装置100Aと無線通信装置100Bとの通信について説明するための図である。 実施形態に従う無線通信システムの構成を表すブロック図である。 無線通信装置400Mから無線通信装置400Sまでの距離が遠いために通信が切断したことを表す図である。 電波の干渉により通信が切断したことを表す図である。 マスターが通常モードからロングレンジモードに切り替える制御構造を表すフローチャートである。 スレーブが通常モードからロングレンジモードに切り替える制御構造を表すフローチャートである。 マスターがロングレンジモードから通常モードに切り替える制御構造を表すフローチャートである。
以下、この技術的思想の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される実施形態および変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
[関連技術]
まず、図1〜図3を用いて関連技術に従う無線通信装置100の課題について説明する。図1は、関連技術に従う無線通信装置100の構成を説明する図である。無線通信装置100は、制御装置110と、通信モジュール120とを有する。
制御装置110は、その機能構成としてPHY(物理層)指示部112を含む。通信モジュール120は、通信回路121と、PHY設定部122とを含む。
通信モジュール120は、Bluetooth5.0の規格に従い通信可能に構成される。図2を用いてBluetooth5.0の特徴について説明する。
図2は、Bluetooth5.0で設けられるBLE(Bluetooth Low Energy)の各PHYの特徴を説明するための図である。
図2に示されるように、Bluetooth5.0は、前方誤り訂正を実行しない第1PHY(物理層)と、前方誤り訂正を実行する第2PHYとを有する。以下、第1PHYに従う通信モードを通常モードと規定し、第2PHYに従う通信モードをロングレンジモードと規定する。
ロングレンジモードは、符号化率が1/2の通信モード(以下「第1ロングレンジモード」とも言う)と、符号化率が1/8の通信モード(以下、「第2ロングレンジモード」とも言う)とを含む。
通常モードの信号は、前方誤り訂正符号を含まないため、符号強度が弱い。一方、ロングレンジモードの信号は前方誤り訂正符号を含むため、通常モードの信号よりも符号強度が強い。そのため、ロングレンジモードは通常モードよりも最大通信距離が長い。また、第2ロングレンジモードの信号の符号強度は、第1ロングレンジモードの信号の符号強度よりも強い。
通常モードのデータレートは1Mbps(bit per second)、第1ロングレンジモードのデータレートは500Kbps、第2ロングレンジモードのデータレートは125Kbpsである。なお、Bluetooth5.0は、データレートが2MbpsのPHYも有する。
図1を再び参照して、通信モジュール120は、上記説明した複数の通信モードのうち1の通信モードに従い他の装置と通信する。
PHY指示部112は、図示しないユーザインターフェイス(例えばボタン)からの入力、または図示しないメモリに格納される設定等に従い、上記説明した複数の通信モードのうち1の通信モードを特定する。PHY指示部112は、特定した情報をPHY設定部122に出力する。
PHY設定部122は、PHY指示部112から入力された情報に基づいて、他の装置との通信に用いる1の通信モードを設定する。通信回路121は、設定された通信モードに従い、他の装置と通信する。
上記の場合、通信モジュール120は、通信を確立した他の装置と基本的には1の通信モードに従い通信する。このような無線通信装置100の課題について図3を用いて説明する。
図3は、無線通信装置100Aと無線通信装置100Bとの通信について説明するための図である。無線通信装置100Aおよび100Bの構成は、上記説明した無線通信装置100の構成と同じである。
ある局面において、位置300にいる無線通信装置100Aは、位置310にいる無線通信装置100Bと通常モード(第1PHY)に従い通信している。この状態において、無線通信装置100Bが位置320に移動する。
通常モードにおける最大通信距離(理論的には100m)は、位置300と位置320との間の距離よりも長い。そのため、無線通信装置100Aおよび位置320にいる無線通信装置100Bは、ロングレンジモードで互いに通信しなければならない。
しかしながら、関連技術に従う無線通信装置100Aおよび100Bは、通信モードを自動で切り替える構成を有していない。そのため、無線通信装置100Aは、位置320にいる無線通信装置100Bと通信できない。
他の局面において、無線通信装置100Aおよび100Bがロングレンジモードで通信している場合もある。この場合、無線通信装置100Aは、無線通信装置100Bが位置310から位置320に移動した場合であっても、無線通信装置100Bとの通信接続を維持できる。
しかし、無線通信装置100Aは、通常モードの通信範囲内に無線通信装置100Bがいる場合であっても、通常モードよりも通信速度が遅いロングレンジモードで無線通信装置100Bと通信しなければならない。
また、Bluetoothは2.4GHz帯(ISM帯:Industry Science Medical Band)を無線LAN(Local Area Network)と共有する。そのため、無線通信装置100Aおよび100Bの通信は、他の電波の干渉の影響を受け得る。したがって、仮に無線通信装置100Aおよび100Bの間の距離が通常モードの範囲内であったとしても、他の電波の干渉が大きい場合、無線通信装置100Aおよび100Bは、ロングレンジモードで通信する必要がある。
しかしながら、関連技術に従う無線通信装置100Aおよび100Bは、通信モードを自動で切り替える構成を有していない。つまり、無線通信装置100Aおよび100Bは、他の電波の干渉が大きい場合であっても通常モードでの通信を維持するため、頻繁に通信に失敗する。
上記のような課題を解決するために、実施形態に従う無線通信装置は通信モードを自動で切り替えるための構成を有する。より具体的には、この無線通信装置は、通常モードで他の装置と通信可能であると判断した場合には通常モードで通信し、通常モードで通信不能であると判断した場合に通信モードをロングレンジモードに切り替える。これにより、実施形態に従う無線通信装置は通信速度の低下を抑制しつつ接続の切断を抑制する。以下、このような無線通信装置の具体的な構成および制御について説明する。
[実施形態]
(無線通信装置の構成)
図4は、実施形態に従う無線通信システム4の構成を表すブロック図である。無線通信システム4は、無線通信装置400Mと無線通信装置400Sとを含む。無線通信装置400Mと無線通信装置400Sとは互いに通信する。なお、無線通信装置400Mの構成と無線通信装置400Sの構成とは同じである。そのため、以下では代表例として無線通信装置400Mの構成について説明する。
無線通信装置400Mは、制御装置410Mと、通信モジュール420Mと、記憶装置430Mとを有する。通信モジュール420Mは、Bluetooth5.0の規格に従い通信可能に構成される。
制御装置410Mは、記憶装置430Mに格納される制御プログラムを読み込んで実行することにより、PHY指示部412Mおよび切替制御部414Mとして機能する。
PHY指示部412Mは、切替制御部414Mから入力された情報に基づいて1の通信モードを表す情報を通信モジュール420Mに出力する。
切替制御部414Mは、通信モジュール420Mから入力された情報に基づいて、無線通信装置400Sと通信する際の通信モードを特定する。切替制御部414Mの制御は後述される。なお、他の実施形態において、切替制御部414Mが1の通信モードを表す情報を通信モジュール420Mに出力するように構成されてもよい。係る場合、制御装置410Mは、PHY指示部412Mを有さないように構成されてもよい。
通信モジュール420Mは、通信回路421Mと、PHY設定部422Mと、切断検出部424Mと、強度測定部426Mと、チャンネル検出部428Mとを含む。
PHY設定部422Mは、PHY指示部412Mから入力された情報に基づいて、無線通信装置400Sとの通信に用いる1の通信モードを設定する。通信回路421Mは、PHY設定部422Mによって設定された通信モードに従い無線通信装置400Sと通信する。通信回路421Mは、無線通信装置400Sに情報を送信するための送信回路と、無線通信装置400Sから情報を受信するための受信回路とを含む。
切断検出部424Mは、通信回路421Mから出力されたデータ信号を監視し、無線通信装置400Sとの無線通信が切断されたか否かを検出する。例えば、切断検出部424Mは、予め定められた時間(例えば4秒間)にわたり無線通信装置400Sとの間で信号を送受信しなかった場合(無通信の場合)に、無線通信装置400Sとの通信が無線通信が切断されたことを検出する。以下、この理由による通信の切断を「Supervision Timeout」とも言う。切断検出部424Mは、無線通信が切断されたことを検出した場合、切断が発生したことと切断理由とを切替制御部414Mに出力する。
強度測定部426Mは、通信回路421Mが無線通信装置400から受信した信号(電波)の強度を測定する。強度測定部426Mは、いわゆるRSSI(Received Signal Strength Indication)回路として機能する。
一例として、通信回路421は、受信したRF(無線周波数)信号を増幅した後にこれを数百MHzのIF(中間周数)信号にダウンコンバートする。通信回路421はさらに、フィルタによりダウンコンバートされた信号からノイズを除去し、除去後の信号を強度測定部426Mに出力する。強度測定部426Mは、入力された信号をリミッタアンプにて増幅した後に全波整流して、入力信号のレベルに応じた電圧(RSSI信号)を出力する。強度測定部426Mは、この電圧をA/D変換して受信した信号(電波)の強度(以下、「受信信号強度」とも言う)を取得する。受信信号強度は、例えば電圧[V]、電力[W]、デシベル[dB]の形式で取得される。強度測定部426Mは、取得した受信信号強度を切替制御部414Mに出力する。
チャンネル検出部428Mは、CCA(Clear Channel Assessment)処理(周波数チャンネルの空き状態の確認処理)を行なう。つまり、チャンネル検出部428Mは、BLEに設定される40個のチャンネルうち、空いているチャンネル(以下、「空きチャンネル」とも言う)を検出する。一例として、チャンネル検出部428Mは、各チャンネルごとの受信信号強度を強度測定部426Mにより検出する。チャンネル検出部428Mは、予め定められた強度未満のチャンネルを、空きチャンネルとして検出する。チャンネル検出部428Mは、チャンネルごとの空き状況を切替制御部414Mに出力する。一例として、チャンネル検出部428Mは、625μsecごとにチャンネルごとの空き状況を切替制御部414Mに出力する。
記憶装置430Mは、不揮発性メモリ(例えばフラッシュメモリ)により構成される。記憶装置430Mは、制御装置410Mが読み込んで実行するための制御プログラムを格納する。
なお、他の実施形態において、強度測定部426Mまたはチャンネル検出部428は、制御装置410Mまたは他の構成が有していてもよい。
(制御概要)
次に、図5および図6を用いて、通信モードの切り替え制御について説明する。図5は、無線通信装置400Mから無線通信装置400Sまでの距離が遠いために通信が切断したことを表す図である。図6は、電波の干渉により通信が切断したことを表す図である。なお、図5および図6において、無線通信装置400Mおよび400Sは通常モードで通信している。
図5のX軸は、時刻を表す。Y軸は強度測定部426Mにより検出される受信信号強度(RSSI)を表す。Z軸は、チャンネル検出部428Mにより検出される空きチャンネルの数を表す。
ある局面において、切断検出部424Mは、無線通信装置400Sが予め定められた時間にわたり応答しなかったことに応じて、時刻T1に通信の切断(Supervision Timeout)を検出する。時刻T1において、受信信号強度は予め定められた強度Ithよりも低い。一方、時刻T1において、空きチャンネルの数は予め定められた数Nth(例えば、10)よりも多い。
一例として、強度Ithは、無線通信装置400Mおよび400Sが通常使用される環境(電波干渉の度合い、障害物の度合い)において、無線通信装置400Mが通常モードの最大通信距離(理論的には100m)に位置する無線通信装置400Sから受信する信号の強度よりも少し低い値に設定される。
受信信号強度が強度Ith未満であることは、無線通信装置400Mと400Sとの間の距離が遠いこと表す。また、空きチャンネルの数が数Nth以上であることは、無線通信装置400Mと400Sとの通信に対する電波干渉の影響が少ないことを表す。そのため、図5の状況において、通信の切断(Supervision Timeout)は、無線通信装置400Mと400Sとの間の距離が遠いことに起因する可能性が高い。
係る場合、無線通信装置400Mおよび400Sは、通常モードから最大通信距離がより長い(符号強度がより強い)ロングレンジモードに切り替えることにより、通信を再度確立し得る。
図6を参照して、切断検出部424Mは、時刻T2に通信の切断(Supervision Timeout)を検出する。時刻T2において、受信信号強度は予め定められた強度Ith以上である。これは、無線通信装置400Mと400Sとの間の距離が近いこと表す。
一方、時刻T2において、空きチャンネルの数は予め定められた数Nth(例えば、10)未満である。これは、無線通信装置400Mと400Sとの通信に対する電波干渉の影響が多いことを表す。
そのため、図6の状況において、通信の切断(Supervision Timeout)は、周囲の電波の干渉により、無線通信装置400Sから無線通信装置400Mへパケットが届かなくなったことに起因する可能性が高い。
係る場合、無線通信装置400Mおよび400Sは、通常モードからノイズ耐性がより強い(符号強度がより強い)ロングレンジモードに切り替えることにより、通信を再度確立し得る。
(通常モードからロングレンジモードへの切り替え制御−マスター)
図7は、マスターが通常モードからロングレンジモードに切り替える制御構造を表すフローチャートである。図8は、スレーブが通常モードからロングレンジモードに切り替える制御構造を表すフローチャートである。図7および図8の例において、無線通信装置400Mがマスターとして、無線通信装置400Sがスレーブとしてそれぞれ機能する。図7に示される各処理は、制御装置410Mが記憶装置430Mに格納される制御プログラムを読み出して実行することにより実現する。図8に示される各処理は、制御装置410Sが記憶装置430Sに格納される制御プログラムを読み出して実行することにより実現する。また、図7、図8、および後述する図9において、ロングレンジモードは、第1ロングレンジモードおよび第2ロングレンジモードのいずれであってもよい。
図7を参照して、ステップS705において、制御装置410Mは、空きチャンネル数のしきい値Nthおよび受信信号強度(RSSI)のしきい値Ithを設定する。具体的には、制御装置410Mは、これらの値を記憶装置430Mから読み出す。
ステップS710において、制御装置410Mは、無線通信装置400Sとの間で通信を確立する。より具体的には、制御装置410Mは、無線通信装置400Sからアドバタイジングパケットを受信したことに応じて、無線通信装置400Sに対して接続要求を送信する。このとき、無線通信装置400Mおよび400Sは、デフォルトの設定に従い通常モード(第1PHY)で通信する。
ステップS715において、制御装置410Mは、ステップS705で設定した空きチャンネル数のしきい値Nthおよび受信信号強度のしきい値Ithを無線通信装置400Sに送信する。
ステップS720において、制御装置410Mは切替制御部414Mとして、強度測定部426Mによって測定される無線通信装置400Sから受信した信号の強度(受信信号強度)を監視する。また、制御装置410Mは、BLEにおいて使用される40チャンネルのうち、チャンネル検出部428Mによって検出される空きチャンネルの数を監視する。
ステップS725において、制御装置410Mは、無線通信装置400Sとの通信が切断されたか否かを判断する。より具体的には、制御装置410Mは切替制御部414Mとして、切断検出部424Mからの入力に基づいて上記判断を行なう。例えば、切断検出部424Mは、Supervision Timeoutの他にも、バッテリー(不図示)の残量不足による通信切断などを検出する。
制御装置410Mは、通信が切断されたと判断した場合(ステップS725でYES)、ステップS750の処理を行なう。そうでない場合(ステップS725でNO)、制御装置410MはステップS730の処理を行なう。
<通信を確立した状態での切り替え処理>
ステップS730において、制御装置410Mは切替制御部414Mとして、強度測定部426Mにより検出される受信信号強度がしきい値Ith未満であるか否かを判断する。制御装置410Mは、受信信号強度がしきい値Ith未満であると判断した場合(ステップS730でYES)、ステップS735の処理を行なう。そうでない場合(ステップS730でNO)、制御装置410MはステップS725の処理を再び行なう。
ステップS735において、制御装置410Mは切替制御部414Mとして、チャンネル検出部428Mにより検出される空きチャンネルの数がしきい値Nth未満であるか否かを判断する。制御装置410Mは、空きチャンネル数がしきい値Nth未満であると判断した場合(ステップS735でYES)、ステップS740の処理を行なう。そうでない場合(ステップS735でNO)、制御装置410MはステップS725の処理を再び行なう。
ステップS740において、制御装置410Mは切替制御部414Mとして、通信モードを通常モード(第1PHY)からロングレンジモード(第2PHY)に切り替える旨の指示(PHY切替信号)を無線通信装置400Sに送信する。このPHY切替信号は、切り替え後の通信モードを表す情報を含む。
ステップS745において、制御装置410Mは切替制御部414Mとして、通信モードを通常モードからロングレンジモードに切り替える。一例として、切替制御部414Mは、PHY切替信号に対するACK信号を無線通信装置400Sから受信したことに応じて、ロングレンジモードを表す情報をPHY指示部412Mに出力する。PHY指示部412Mは、ロングレンジモードを表す情報をPHY設定部422Mに出力する。PHY設定部422Mは、PHY指示部412Mから入力された情報に基づいて、無線通信装置400Sとの通信に用いる通信モードをロングレンジモードに設定する。
上記ステップS730〜S745の処理により、マスター(無線通信装置400M)は、スレーブ(無線通信装置400S)との通信を維持した状態において、通信が切断される可能性が高いと判断した場合に通信モードを通常モードからロングレンジモードに切り替える。これにより、無線通信システム4は、通信が切断される可能性を低減できる。加えて、無線通信システム4は、通信を維持している状態で通信モードを切り替えるため、通信モードの切り替え処理をスムーズに行なうことができる。
なお、図7の例において、無線通信装置400Mは、受信信号強度がしきい値Ith未満であって(ステップS730でYES)、かつ、空きチャンネル数がしきい値Nth未満である場合(ステップS735でYES)に、通信モードを切り替えるように構成されている。他の局面において、無線通信装置400Mは、上記いずれかの条件が満たされた場合に、通信モードを切り替えるように構成されてもよい。係る場合、無線通信システム4は、通信の信頼性をより高めることができる。
<通信が切断された状態での切り替え処理>
ステップS750において、制御装置410Mは、Supervision Timeoutにより通信が切断されたか否かを判断する。制御装置410Mは、当該理由により通信が切断されたと判断した場合(ステップS750でYES)、通信モードを切り替えるための一連の処理を実行する。
Supervision Timeoutによる切断が生じたことは、無線通信装置400Sそのものに起因する理由(例えば、無線機能のオフ、バッテリーの残量不足)よりも、図5および図6で説明した理由(距離が遠い、電波の干渉による影響が多い)により通信が遮断された可能性が高いことを表す。そのため、無線通信装置400Mは、Supervision Timeoutによる切断が生じた場合にのみ、通信モードを切り替えるための一連の処理を実行するように構成される。これにより無線通信システム4は、不必要にロングレンジモードに切り替えることによる通信速度の低下を抑制できる。
なお、他の局面において、無線通信装置400MはステップS750の処理を実行しないように構成されてもよい。この場合、無線通信システム4は、通信の信頼性をより高めることができる。
制御装置410Mは、Supervision Timeout以外の理由により通信が切断されたと判断した場合(ステップS750でNO)、制御装置410Mは現在の通信モード(通常モード)を維持したまま無線通信装置400Sに対する再接続を試みる(ステップS755)。なお、制御装置410Mは、再接続処理を所定回数または所定時間行ってもなお無線通信装置400Sとの通信を確立できない場合、一連の処理を終了するように構成されてもよい。
ステップS760において、制御装置410Mは切替制御部414Mとして、強度測定部426Mにより検出される受信信号強度がしきい値Ith未満であるか否かを判断する。制御装置410Mは、受信信号強度がしきい値Ith未満であると判断した場合(ステップS760でYES)、ステップS770の処理を行なう。そうでない場合(ステップS760でNO)、制御装置410MはステップS765の処理を行なう。
ステップS765において、制御装置410Mは切替制御部414Mとして、チャンネル検出部428Mにより検出される空きチャンネルの数がしきい値Nth未満であるか否かを判断する。制御装置410Mは、空きチャンネル数がしきい値Nth未満であると判断した場合(ステップS765でYES)、ステップS755の処理を行なう。そうでない場合(ステップS765でNO)、制御装置410MはステップS770の処理を行なう。
図7に示される例において、無線通信装置400Mは、受信信号強度(RSSI)の条件(ステップS760)および空きチャンネル数の条件(ステップS765)のいずれか一方が満たされた場合に通信モードの切り替え処理を実行する。例えば、制御装置410Mは、受信信号強度が十分であるが空きチャンネル数が少ないときに、通常モードからロングレンジモードに切り替えるための処理を実行する。これにより、実施形態に従う無線通信システム4は、通信の信頼性をより高めることができる。
なお、他の局面において制御装置410Mは、受信信号強度(RSSI)の条件および空きチャンネル数の条件がともに満たされた場合に、通常モードからロングレンジモードに切り替えるための処理を実行しても良い。これにより、無線通信システム4は、不必要にロングレンジモードに切り替えることによる通信速度の低下を抑制し得る。
ステップS770において、制御装置410Mは、通信モードを通常モードからロングレンジモードに切り替えた上で、無線通信装置400Sからロングレンジモードに従うアドバタイジングパケットを受信するまで待機する。なお、他の局面において、制御装置410Mは、一定時間にわたり無線通信装置400Sからアドバタイジングパケットを受信しない場合に、一連の処理を終了するように構成されてもよい。
ステップS775において、制御装置410Mは、無線通信装置400Sからアドバタイジングパケットを受信したことに応じて、無線通信装置400Sに対してロングレンジモードに従う接続要求を送信する。これにより、無線通信装置400Mは、ロングレンジモードにより無線通信装置400Sとの通信を確立できる(ステップS780)。
上記ステップS750〜S780の処理により、マスター(無線通信装置400M)は、スレーブ(無線通信装置400S)との通信が切断された場合であっても、通常モードからロングレンジモードに切り替えることにより再度通信を自動的に確立し得る。
また、無線通信装置400Mは、S750、S760、S765の処理により、通信モードをロングレンジモードに変更することにより通信を再確立できる可能性が高いと判断した場合に、一連の切り替え処理を実行する。これにより、無線通信システム4は、不必要にロングレンジモードに切り替えることによる通信速度の低下を抑制し得る。
(通常モードからロングレンジモードへの切り替え制御−スレーブ)
次に、図8を用いて図7に対応するスレーブ側の制御構造を説明する。ステップS805において、制御装置410Sは、無線通信装置400Mからの接続要求(ステップS720に対応)を受信して、無線通信装置400Mとの通信(通常モード)を確立する。
ステップS810において、制御装置410Sは、無線通信装置400Mから受信した情報(ステップS715に対応)に基づいて、空きチャンネル数のしきい値Nthおよび受信信号強度のしきい値Ithを設定する。
ステップS815、S820、S840、S845の処理は、図7のステップS720、S725、S750、S755の処理とそれぞれ同じ処理である。そのため、これらの処理の説明は繰り返さない。
<通信を確立した状態での切り替え処理>
ステップS825において、制御装置410Sは、無線通信装置400Mとの通信が確立している状態において、無線通信装置400Mから通信モードを変更する旨の信号(PHY切替信号)を受信したか否かを判断する。
制御装置410Sは、PHY切替信号を受信したと判断した場合(ステップS825でYES)、ステップS830の処理を実行する。そうでない場合(ステップS825でNO)、ステップS820の処理を再び実行する。
ステップS830において、制御装置410Sは、通信モードを通常モードからロングレンジモードに切り替える。一例として、切替制御部414Sは、ロングレンジモードを表す情報をPHY設定部422Sに出力する。これを受けてPHY設定部422Sは、無線通信装置400Mとの通信に用いる通信モードをロングレンジモードに設定する。
上記の例において制御装置410Sは、無線通信装置400Mからの指示に従い通信モードを切り替えるように構成されている。他の局面において、制御装置410Sは、ステップS730およびS735の処理と同様の処理を行ない、独立して通信モードを切り替えるように構成されてもよい。
<通信が切断された状態での切り替え処理>
ステップS850において、制御装置410Sは切替制御部414Sとして、強度測定部426Sにより検出される受信信号強度がしきい値Ith未満であるか否かを判断する。制御装置410Sは、受信信号強度がしきい値Ith未満であると判断した場合(ステップS850でYES)、ステップS860の処理を行なう。そうでない場合(ステップS850でNO)、制御装置410SはステップS855の処理を行なう。
ステップS855において、制御装置410Sは切替制御部414Sとして、チャンネル検出部428Sにより検出される空きチャンネルの数がしきい値Nth未満であるか否かを判断する。制御装置410Sは、空きチャンネル数がしきい値Nth未満であると判断した場合(ステップS855でYES)、ステップS860の処理を行なう。そうでない場合(ステップS855でNO)、制御装置410SはステップS845の処理を行なう。
ステップS860において、制御装置410Sは、通信モードを通常モードからロングレンジモードに切り替えた上で、アドバタイジングパケットをブロードキャストで出力する。
ステップS865において、制御装置410Sは、アドバタイジングパケットを受信した無線通信装置400Sからロングレンジモードに従う接続要求を受信するまで待機する。なお、他の局面において、制御装置410Sは、一定時間にわたり無線通信装置400Mから接続要求を受信しない場合に、一連の処理を終了するように構成されてもよい。
ステップS870において、制御装置410Sは、無線通信装置400Mから接続要求を受信したことに応じて、ロングレンジモードにより無線通信装置400Mとの通信を確立できる。
(ロングレンジモードから通常モードへの切り替え制御)
図9は、マスターがロングレンジモードから通常モードに切り替える制御構造を表すフローチャートである。図9の例において、無線通信装置400Mがマスターとして、無線通信装置400Sがスレーブとしてそれぞれ機能する。図9に示される各処理は、制御装置410Mが記憶装置430Mに格納される制御プログラムを読み出して実行することにより実現する。また、図9に示される処理は、図7のステップS745またはS780の後に(つまり、ロングレンジモードで通信を確立している状態で)行なわれる。
ステップS910において、制御装置410Mは切替制御部414Mとして、無通信時間(無線通信装置400Sから応答がない時間)が予め定められた時間T未満であるか否かを判断する。一例として時間Tは、Supervision Timeoutに対応する時間に設定される。制御装置410Mは、無通信時間が時間T未満であると判断した場合(ステップS910でYES)、ステップS920の処理を行なう。
ステップS920において、制御装置410Mは切替制御部414Mとして、受信信号強度(RSSI)がしきい値Ith以上であるか否かを判断する。制御装置410Mは、受信信号強度がしきい値Ith以上である場合(ステップS920でYES)、ステップS930の処理を行なう。そうでない場合(ステップS920でNO)、制御装置410MはステップS910の処理を再び行なう。
ステップS930において、制御装置410Mは切替制御部414Mとして、空きチャンネル数がしきい値Nth以上であるか否かを判断する。制御装置410Mは、空きチャンネル数がしきい値Nth以上である場合(ステップS930でYES)、ステップS940の処理を行なう。そうでない場合(ステップS930でNO)、制御装置410MはステップS910の処理を再び行なう。
ステップS940において、制御装置410Mは切替制御部414Mとして、通信モードを通常モード(第1PHY)からロングレンジモード(第2PHY)に切り替える旨の指示(PHY切替信号)を無線通信装置400Sに送信する。
ステップS950において、制御装置410Mは切替制御部414Mとして、通信モードをロングレンジモードから通常モードに切り替える。一例として、切替制御部414Mは、PHY切替信号に対するACK信号を無線通信装置400Sから受信したことに応じて、通常モードを表す情報をPHY設定部422Mに出力する。これを受けてPHY設定部422Mは、無線通信装置400Sとの通信に用いる通信モードを通常モードに設定する。
スレーブとして機能する無線通信装置400Sは、ロングレンジモードで通信を確立している状態においてマスターとして機能する無線通信装置400MからPHY切替信号を受信したことに応じて、通信モードを通常モードに切り替える。この処理は、図8のステップS825およびS830の処理に対応する。
上記によれば、実施形態に従う無線通信システム4は、通常モードでも通信できると判断した場合(ステップS910、S920、S930の各ステップでYES)に、通信モードをロングレンジモードから通常モードに切り替える。そのため、この無線通信システム4は、ロングレンジモードによる通信速度の低下を抑制し得る。
なお、図9の例において、無線通信装置400M(マスター)は、受信信号強度の条件および空きチャンネル数の条件がどちらも満たされた場合(ステップS920、S930の各ステップでYES)に通常モードに切り替えるように構成されている。これにより、無線通信システム4は、通信の信頼性を高めることができる。
なお、他の局面において、無線通信装置400Mは、上記の条件のいずれか一方が満たされた場合に通常モードに切り替えるように構成されてもよい。これにより、無線通信システム4は、ロングレンジモードによる通信速度の低下をより一層抑制し得る。
[他の構成]
(第1ロングレンジモードと第2ロングレンジモードとの切り替え処理)
上記の実施形態において、無線通信システム4は、通常モードとロングレンジモードとの間で通信モードを切り替えるように構成されている。他の実施形態において、無線通信システム4は、第1ロングレンジモードと第2ロングレンジモードとの間で通信モードを切り替えるように構成されてもよい。
ある局面において、無線通信システム4は、受信信号強度がしきい値Ith1未満、かつ、しきい値Ith2以上である場合に通常モードから第1ロングレンジモードに切り替える。また、無線通信システム4は、受信信号強度がしきい値Ith2未満である場合に第1ロングレンジモードから第2ロングレンジモードに切り替える。
他の局面において、無線通信システム4は、空きチャンネル数がしきい値Nth1未満、かつ、しきい値Nth2以上である場合に通常モードから第1ロングレンジモードに切り替える。また、無線通信システム4は、空きチャンネル数がしきい値Nth2未満である場合に第1ロングレンジモードから第2ロングレンジモードに切り替える。
さらに他の局面において、無線通信システム4は、受信信号強度の条件および空きチャンネル数の条件のどちらもが満たされた場合に、通信モードを切り替えるように構成されてもよい。例えば、無線通信システム4は、受信信号強度がしきい値Ith1未満であって、空きチャンネル数がしきい値Nth2未満である場合に、第1ロングレンジモードから第2ロングレンジモードに切り替える。無線通信システム4は、受信信号強度がしきい値Ith2未満であって、空きチャンネル数がしきい値Nth1未満である場合に、第1ロングレンジモードから第2ロングレンジモードに切り替える。
上記によれば、無線通信システム4は、通信速度の低下の抑制および通信の信頼性向上の両立をより実現し得る。
(通信規格)
上記実施形態において、無線通信システム4は、Bluetooth5.0の無線規格に従い通信するように構成されているが、他の実施形態において他の無線規格に従い通信してもよい。例えば、無線通信システム4は、ZigBee(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)(登録商標)などの無線規格に従い通信し得る。
以上に説明した処理は、制御装置410Mまたは制御装置410Sによって実現されるものと説明した。制御装置410Mおよび410Aは、少なくとも1つのプロセッサのような半導体集積回路、少なくとも1つの特定用途向け集積回路ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのDSP(Digital Signal Processor)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、および/またはその他の演算機能を有する回路により構成される。
これらの制御装置は、有形の読取可能な少なくとも1つの媒体(例えば記憶装置430M、430S)から、1以上の命令を読み出すことにより上記の各種処理を実行しうる。
このような媒体は、磁気媒体(たとえば、ハードディスク)、光学媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)、DVD)、揮発性メモリ、不揮発性メモリの任意のタイプのメモリなどの形態をとるが、これらの形態に限定されるものではない。
揮発性メモリはDRAM(Dynamic Random Access Memory)およびSRAM(Static Random Access Memory)を含み得る。不揮発性メモリは、ROM、NVRAMを含み得る。半導体メモリは、少なくとも1つのプロセッサとともに半導体回路の1部分であり得る。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。また、各実施形態および変形例は適宜組み合わせられ得る。
4 無線通信システム、100,100A,100B,400,400M,400S 無線通信装置、110,410M,410S 制御装置、112,412M PHY指示部、120,420M 通信モジュール、121,421,421M 通信回路、122,422M,422S PHY設定部、414M,414S 切替制御部、424M 切断検出部、426M,426S 強度測定部、428,428M,428S チャンネル検出部、430M,430S 記憶装置。

Claims (8)

  1. 無線通信装置であって、
    複数のチャンネルで他の無線通信装置と通信可能に構成され、第1符号強度で通信する第1モードと前記第1符号強度よりも強い第2符号強度で通信する第2モードとで通信可能な通信モジュールと、
    前記他の無線通信装置から受信した信号の強度を測定する強度測定部と、
    前記チャンネルごとの信号強度に基づいて、前記複数のチャンネルのうち空いているチャンネルを検出するチャンネル検出部と、
    前記強度測定部により測定された前記他の無線通信装置から受信した信号の強度と、前記複数のチャンネルのうち前記チャンネル検出部により検出された空いているチャンネルの数とに基づいて前記通信モジュールの通信モードを前記第1モードと前記第2モードとの間で切り替える制御装置とを備える、無線通信装置。
  2. 前記制御装置は、前記通信モードが第1モードに設定されている状態において、前記他の無線通信装置から受信した信号の強度が予め定められた強度未満である場合、または、前記空いているチャンネルの数が予め定められた数未満である場合に、前記通信モードを前記第2モードに切り替える、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記制御装置は、前記通信モードが第2モードに設定されている状態において、前記他の無線通信装置から受信した信号の強度が予め定められた強度以上であって、かつ、前記空いているチャンネルの数が予め定められた数以上である場合に、前記通信モードを前記第1モードに切り替える、請求項1に記載の無線通信装置。
  4. 前記通信モジュールは、前記通信モードの切り替えに応じて、当該切り替え後の通信モードを表す信号を前記他の無線通信装置に送信する、請求項1に記載の無線通信装置。
  5. 前記制御装置は、前記通信モードが第1モードに設定されている状態において、予め定められた理由により前記他の無線通信装置との通信が切断された場合に、前記通信モードを前記第2モードに切り替える、請求項1に記載の無線通信装置。
  6. 前記通信モジュールは、前記他の無線通信装置との通信が切断された場合であって、前記無線通信装置から受信した信号の強度と前記空いているチャンネルの数とに基づいて前記通信モードを前記第2モードに設定されたときに、予め定められた信号をブロードキャストすることにより前記他の無線通信装置との通信を確立する、請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 前記通信モジュールは、前記他の無線通信装置との通信が接続された場合であって、前記無線通信装置から受信した信号の強度と前記空いているチャンネルの数とに基づいて前記通信モードを前記第2モードに設定されたときに、前記他の無線通信装置から前記第2モードに従う予め定められた信号を受信したことに応じて、前記他の無線通信装置に接続要求信号を送信するように構成される、請求項5に記載の無線通信装置。
  8. 無線通信装置の通信モードを制御するために前記無線通信装置のコンピュータによって実行されるプログラムであって、
    前記無線通信装置は、第1符号強度で通信する第1モードと前記第1符号強度よりも強い第2符号強度で通信する第2モードとを有し、複数のチャンネルで他の無線通信装置と通信可能に構成され、
    前記プログラムは前記コンピュータに、
    前記他の無線通信装置と通信するステップと、
    前記他の無線通信装置から受信した信号の強度を測定するステップと、
    前記チャンネルごとの信号強度に基づいて、前記複数のチャンネルのうち空いているチャンネルを検出するステップと、
    前記測定された信号の強度と、前記複数のチャンネルのうち検出された空いているチャンネルの数とに基づいて前記無線通信装置の通信モードを前記第1モードと前記第2モードとの間で切り替えるステップとを実行させる、プログラム。
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