JP2019003891A - 蓄電素子、蓄電装置及び蓄電素子の製造方法 - Google Patents

蓄電素子、蓄電装置及び蓄電素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、電流経路の抵抗を低くすることができる蓄電素子を提供することを課題とする。【解決手段】本発明の一態様に係る蓄電素子は、シート状に形成されたセパレータを介して積層される複数の正極板及び複数の負極板を有する電極体本体、並びに前記複数の正極板のそれぞれから延びる正極タブを有する電極体と、前記電極体を収容するケース本体及びこのケース本体を塞ぐとともに前記電極体の正極タブに対向する蓋板を有するケースとを備え、前記蓋板が、内表面に凸部を有し、かつ外表面の前記凸部に対応する位置に凹部を有し、前記複数の正極タブが、前記電極体本体と前記凸部との間に湾曲部を形成するように延び、それらの先端付近で束ねられて前記凸部に接合されている。【選択図】図2

Description

本発明は、蓄電素子、蓄電装置及び蓄電素子の製造方法に関する。
特開2016−115409号公報には、ケースの蓋板に外部端子が設けられ、ケース内部で外部端子に接続されて蓋板と略平行に延びる板状の正極集電体及び負極集電体に、正極板から延びるタブ及び負極板から延びるタブをそれぞれ接続した蓄電素子が開示されている。
特開2013−171784号公報には、角形非水電解質二次電池が開示されている。この角形非水電解質二次電池は、複数の正極集電タブが偏平状巻回電極体の上部で折り曲げられ、偏平状角形外装体の長辺2辺にそれぞれ少なくとも1本の正極集電タブが位置するように、それぞれの先端が偏平状角形外装体と封口体とに挟まれて溶接されている。
特開2016−115409号公報 特開2013−171784号公報
リチウムイオン二次電池などの充放電される蓄電素子は、急速充電や急速放電を行えるようにすることが求められている。急速充電や急速放電により大電流が流れても、電流経路の抵抗上昇を抑制することが求められている。
本発明は、電流経路の抵抗を低くすることができる蓄電素子、蓄電装置及び蓄電素子の製造方法を提供することを課題とする。
電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)に備えられる蓄電素子には、航続距離の延長のために高容量化が求められている。いわゆるスタックタイプの電極体を用いた蓄電素子では、高容量を達成するために多くの正極板及び負極板が積層される。そのため、複数の正極板のそれぞれから延びる正極タブの数も増加している。それら正極タブを短くし過ぎると、それら正極タブを束ねて蓋板に固定することが難しくなる。
例として、50枚の正極板がセパレータを介して50枚の負極板と交互に積層される場合を考える。50枚の正極板のそれぞれから延びる正極タブを束ねる時、あるいは正極タブを固定する際に立てていた蓋板をケース本体の開口を塞ぐべく横にした時に、積層の外層に位置する正極板から延びる正極タブに大きなストレスがかかる。ストレスを軽減するために、正極タブを長くする(長さに余裕を持たせる)ことが考えられる。
本発明者らは、正極タブを長くすると、電流経路の抵抗を十分に低くすることができないことに着眼し、本発明を完成させた。
本発明の一態様に係る蓄電素子は、シート状に形成されたセパレータを介して積層される複数の正極板及び複数の負極板を有する電極体本体、並びに前記複数の正極板のそれぞれから延びる正極タブを有する電極体と、前記電極体を収容するケース本体及びこのケース本体を塞ぐとともに前記電極体の正極タブに対向する蓋板を有するケースとを備え、前記蓋板が、内表面に凸部を有し、かつ外表面の前記凸部に対応する位置に凹部を有し、前記複数の正極タブが、前記電極体本体と前記凸部との間に湾曲部を形成するように延び、それらの先端付近で束ねられて前記凸部に接合されている。湾曲部は、正極タブが湾曲形状を呈するものでもよいし、正極タブが屈曲形状を呈するものでもよい。
本発明の一態様に係る蓄電素子は、蓋板に設けた凸部によって電極体本体と蓋板との距離を部分的に短くし、その部分で凸部に正極タブを接合することで、正極タブにかかるストレスが増大することを防ぎつつ、正極タブの長さを相対的に短くできる。この構成により、電流経路の抵抗を低くすることができる。
本発明の一実施形態の蓄電素子の構成を示す模式的分解斜視図である。 図1の蓄電素子の模式的A−A線断面図である。 本発明の一実施形態の蓄電素子の製造方法において蓋板をケース本体の端部で立てて、正極タブを接合した状態を示す模式的断面図である。 放電機構を有する場合の蓄電素子を示す模式的部分拡大図である。 本発明の一実施形態に係る蓄電装置を示す模式図である。
本発明の一態様に係る蓄電素子は、シート状に形成されたセパレータを介して積層される複数の正極板及び複数の負極板を有する電極体本体、並びに前記複数の正極板のそれぞれから延びる正極タブを有する電極体と、前記電極体を収容するケース本体及びこのケース本体を塞ぐとともに前記電極体の正極タブに対向する蓋板を有するケースとを備え、前記蓋板が、内表面に凸部を有し、かつ外表面の前記凸部に対応する位置に凹部を有し、前記複数の正極タブが、前記電極体本体と前記凸部との間に湾曲部を形成するように延び、それらの先端付近で束ねられて前記凸部に接合されている。
当該蓄電素子は、蓋板が、内表面に凸部を有し、複数の正極タブが、先端付近で束ねられて前記凸部に接合されている。当該蓄電素子は、凸部と正極板との間隔(凸部の突出方向における直線距離)が短い。当該蓄電素子は、蓋板に凸部を設けない場合と比較して、正極タブの長さを短くでき、正極板とケースとの間の電流経路の抵抗を低くできる。正極タブを固定する際に立てていた蓋板をケース本体の開口を塞ぐべく横にした時に、凸部によって電極体本体と蓋板との距離が部分的に短くなる。そのため正極タブが、蓋板に向けて引っ張られることなく、凸部と電極体本体との間で湾曲部を形成し、積層の外層に位置する正極板から延びる正極タブに大きなストレスがかかることを防止できる。
前記蓋板を貫通する端子部材をさらに備え、前記凸部の前記蓋板の内表面からの突出距離が、前記端子部材の前記蓋板の内表面からの突出距離以下であるとよい。蓄電素子の高容量化のため、ケース内には極力大きい電極体を収容してエネルギー密度を向上したい。しかし、正極及び負極のうちの少なくとも一方の端子は、ケースと絶縁をとったうえで蓋板を貫通させケース内でタブと電気接続する必要がある。蓋板の内表面に設けた凸部の突出量を、蓋板を貫通する端子部材の突出量以下とすることで、ケース内に極力大きい電極体を収容できる。従って、エネルギー密度を低下させることなく、タブ長さの短縮、電流経路の抵抗低減を実現できる。
前記複数の正極タブが、前記凸部に直接接合されているとよい。このように前記複数の正極タブを、集電体等を介することなく前記凸部に直接接合することで、製造が容易化されると共に、電流経路の抵抗を低くすることができる。
前記電極体本体を包囲して前記電極体本体と前記ケースとの間に介在する絶縁シートをさらに備え、前記絶縁シートは、前記電極体本体から前記蓋板に向けて突出して前記湾曲部と前記ケースとの間に介在するとよい。絶縁シートによって、湾曲部とケースとが導通することがないため、正極板、正極タブ、凸部(蓋板)の介在により形成される正規の電流経路とは異なる経路を通じて電流が流れること防止できる。また、絶縁シートによって、負極タブとケースとが短絡することを確実に防止できる。
前記ケース外に配置され前記ケース及び前記負極板に電気的に接続される放電機構をさらに備えるとよい。通常予見される使用形態でない特異な状況において蓄電素子内部が発熱した場合、放電機構により電極体を急速放電して蓄電素子を安全な状態にすることができる。正極タブの長さが短く、電流経路の抵抗が低いため、放電機構を確実に作動させることができる。
本発明の他の実施形態に係る蓄電装置は、複数の前記蓄電素子と、これら蓄電素子のケースに接触するバスバーとを備える。
複数の蓄電素子はそれぞれ、正極タブを通じて正極板に電気的に接続されたケースを備えるので、そのケースにバスバーを接触させることで、その蓄電素子を他の蓄電素子や他の電気回路と直列または並列に接続できる。こうして構成される蓄電装置は、バスバーを配置する設計自由度が高い。それぞれの蓄電素子の内部における電流経路の抵抗が低いため、蓄電装置全体の電流経路の抵抗を低くすることができる。
本発明の他の実施形態に係る蓄電素子の製造方法は、シート状に形成されたセパレータを介して積層される複数の正極板及び複数の負極板を有する電極体本体、並びに前記複数の正極板のそれぞれから延びる正極タブを有する電極体と、前記電極体を収容するケース本体と、内表面に凸部を有し、かつ外表面の前記凸部に対応する位置に凹部を有する蓋板とを有する蓄電素子の製造方法であって、前記電極体を前記ケース本体に収容すること、前記蓋板の前記凸部に、複数の前記正極タブを束ねて超音波溶接すること、及び先端付近が前記凸部に接合された複数の前記正極タブを湾曲させつつ前記蓋板により前記ケース本体を塞ぐことを備える。
この蓄電素子の製造方法によれば、正極板から延びる比較的短い正極タブをケースにスムーズかつ安定的に接続することができ、電流経路の抵抗が低い蓄電素子を製造することができる。
なお、「電極体の正極タブに対向する」とは、電極本体の正極タブが延びる端部に対向することを意味する。また、「蓋板の内表面」とは、蓋板内側の凹凸部を除く部分の表面を指し、同様に「蓋板の外表面」とは、蓋板外側の凹凸部を除く部分の表面を指すものとする。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る蓄電素子、蓄電装置及び蓄電素子の製造方法について詳説する。
図1に、本発明の一実施形態に係る蓄電素子を示す。本実施形態ではリチウムイオン二次電池を例示するが、本発明に係る蓄電素子は、一次電池や、リチウムイオン二次電池以外の非水電解質二次電池であってもよく、キャパシタ等の電気化学セルであってもよい。
当該蓄電素子は、電極体1と、ケース2とを備える。前記電極体1は、電極体本体3、正極タブ4及び負極タブ5を有する。前記電極体本体3は、図2に示すように、シート状に形成されたセパレータ6を介して積層される複数の正極板7及び複数の負極板8を有する。前記正極タブ4及び負極タブ5は、前記複数の正極板7及び負極板8のそれぞれから延びる。前記ケース2は、前記電極体1を収容するケース本体9及びこのケース本体9を塞ぐとともに前記電極体1の正極タブ4に対向する蓋板10を有する。当該蓄電素子は、蓋板10の長手方向の端部に、端子部材11と、上ガスケット12と、下ガスケット13と、集電体14とをさらに備える。
当該蓄電素子は、ケース2の内部に電極体1とともに電解液が封入されている。当該蓄電素子の内部において、電極体1は電解液に浸漬されている。
当該蓄電素子は、電極体本体3の周囲に巻き付けられる絶縁シート15を備える。当該蓄電素子は、ケース本体9の底部と電極体本体3との間に配置されるクッションシートや電極体本体3と集電体14との間に配置されるクッションシートをさらに備えてもよい。
電極体本体3は、シート状に形成されたセパレータ6を介して複数の正極板7及び複数の負極板8を積層したものである。つまり、当該蓄電素子の電極体1は、いわゆる積層型電極体である。より詳しくは、電極体本体3は、それぞれ概略方形板状に形成された複数の正極板7と複数の負極板8とをセパレータ6を介して交互に積層したものである。セパレータ6は正極板7と負極板8との間に1枚ずつ設けてもよいし、1枚のセパレータ6をジグザグ状につづら折りにして用いてもよい。
正極板7は、導電性を有する集電箔と、この集電箔の両面に積層される正極活物質層とを有する。
正極板7の集電箔の材質としては、アルミニウム、銅、鉄、ニッケル等の金属又はそれらの合金が用いられる。これらの中でも、導電性の高さとコストとのバランスからアルミニウム、アルミニウム合金、銅及び銅合金が好ましく、アルミニウム及びアルミニウム合金がより好ましい。つまり、集電箔としてはアルミニウム箔が好ましい。なお、アルミニウム又はアルミニウム合金としては、JIS−H4000(2014)に規定されるA1085P、A3003P等が例示できる。
正極板7の正極活物質層は、正極活物質を含むいわゆる合材から形成される多孔性の層である。また、正極活物質層を形成する合材は、必要に応じて導電剤、結着剤(バインダ)、増粘剤、フィラー等の任意成分を含む。
正極活物質としては、例えばLiMO(Mは少なくとも一種の遷移金属を表す)で表される複合酸化物(LiCoO、LiNiO、LiMn、LiMnO、LiNiαCo(1−α)、LiNiαMnβCo(1−α−β)、LiNiαMn(2−α)等)、LiMe(XO(Meは少なくとも一種の遷移金属を表し、Xは例えばP、Si、B、V等を表す)で表されるポリアニオン化合物(LiFePO、LiMnPO、LiNiPO、LiCoPO、Li(PO、LiMnSiO、LiCoPOF等)が挙げられる。これらの化合物中の元素又はポリアニオンは他の元素又はアニオン種で一部が置換されていてもよい。正極活物質層においては、これら化合物の一種を単独で用いてもよく、二種以上を混合して用いてもよい。正極活物質の結晶構造は、層状構造又はスピネル構造であることが好ましい。
負極板8は、導電性を有する集電箔と、この集電箔の両面に積層される多孔性の負極活物質層とを有する。
負極板8の集電箔の材質としては、銅又は銅合金が好ましい。つまり、負極板8の集電箔としては銅箔が好ましい。集電箔として用いられる銅箔としては、例えば圧延銅箔、電解銅箔等が例示される。
負極活物質層は、負極活物質を含むいわゆる合材から形成される多孔性の層である。また、負極活物質層を形成する合材は、必要に応じて導電剤、結着剤(バインダ)、増粘剤、フィラー等の任意成分を含む。
負極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵及び放出することができる材質が好適に用いられる。具体的な負極活物質としては、例えばリチウム、リチウム合金等の金属;金属酸化物;ポリリン酸化合物;黒鉛、非晶質炭素(易黒鉛化炭素又は難黒鉛化性炭素)等の炭素材料などが挙げられる。
負極活物質の中でも、正極板7と負極板8との単位対向面積当たりの放電容量を好適な範囲とする観点から、Si、Si酸化物、Sn、Sn酸化物又はこれらの組み合わせを用いることが好ましく、Si酸化物を用いることが特に好ましい。なお、SiとSnとは、酸化物にした際に、黒鉛の3倍程度の放電容量を持つことができる。
セパレータ6は、電解液が浸潤するシート状乃至フィルム状の材料から形成される。セパレータ6を形成する材料としては、例えば織布、不織布等を用いることもできるが、典型的には多孔性を有するシート状乃至フィルム状の樹脂が用いられる。このセパレータ6は、正極板7と負極板8とを隔離するとともに、正極板7と負極板8との間に電解液を保持する。
このセパレータ6の主成分としては、例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、塩素化ポリエチレン等のポリオレフィン誘導体、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートや共重合ポリエステル等のポリエステルなどを採用することができる。中でも、セパレータ6の主成分としては、耐電解液性、耐久性及び溶着性に優れるポリエチレン及びポリプロピレンが好適に用いられる。なお、「主成分」とは、最も質量含有率が大きい成分を意味する。
セパレータ6は、両面又は片面(好ましくは正極板7に対向する面)に耐熱層を有することが好ましい。これにより、熱によるセパレータ6の破損を防止して、正極板7と負極板8との短絡をより確実に防止することができる。
セパレータ6の耐熱層は、多数の無機粒子と、この無機粒子間を接続するバインダとを含む構成とすることができる。
無機粒子の材質としては、例えばアルミナ、シリカ、ジルコニア、チタニア、マグネシア、セリア、イットリア、酸化亜鉛、酸化鉄等の酸化物、窒化ケイ素、窒化チタン、窒化ホウ素等の窒化物、シリコンカーバイド、炭酸カルシウム、硫酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、チタン酸カリウム、タルク、カオリンクレイ、カオリナイト、ハロイサイト、パイロフィライト、モンモリロナイト、セリサイト、マイカ、アメサイト、ベントナイト、アスベスト、ゼオライト、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウムなどが挙げられる。中でも、耐熱層の無機粒子の材質としては、アルミナ、シリカ及びチタニアが特に好ましい。
電極体1とともにケース2に封入される電解液としては、蓄電素子に通常用いられる公知の電解液が使用でき、例えばエチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)等の環状カーボネート、又はジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等の鎖状カーボネートを含有する溶媒に、リチウムヘキサフルオロホスフェート(LiPF)等を溶解した溶液を用いることができる。
正極タブ4は、正極板7の集電箔を、活物質層が積層されている方形状の領域から帯状に突出するよう延長して形成できる。負極タブ5は、負極板8の集電箔を、活物質層が積層されている方形状の領域から帯状に突出するよう延長して形成できる。正極タブ4及び負極タブ5は、複数の帯状の集電箔が、それぞれ束ねられている。正極板7の数は、蓄電素子の高容量化に対する要望の視点から、40〜60枚であってもよく、約50枚であってもよい。従って、束ねるタブの数についても40〜60枚であってもよく、約50枚であってもよい。負極板8の数も同様である。
正極タブ4及び負極タブ5は、電極体本体3の積層方向視で方形状であり、電極体本体3の一辺から積層方向視で互いに重ならないよう突出している。
複数の正極タブ4は、電極体本体3と凸部10aとの間に湾曲部4aを形成するように延び、それらの先端付近で束ねられて凸部10aに接合されている。湾曲部4aは、正極タブ4が湾曲形状(C字状)を呈するものでもよいし、正極タブ4が屈曲形状(V字状)を呈するものでもよい。
本実施形態では、複数の正極タブ4は、凸部10aに直接接合されている。このように複数の正極タブ4を、集電体等を介することなく凸部10aに直接接合することで、製造が容易化されると共に、電流経路の抵抗を低くすることができる。
複数の負極タブ5は、ケース2内で例えばC字状に湾曲した状態で、先端付近で束ねられて集電体14に接合され、端子部材11に電気的に接続される。
ケース2は、上述のように、ケース本体9と蓋板10とを有する。蓋板10は、ケース本体9の内部の電解液が漏出しないようケース本体9を密閉する。
このケース2の形状としては、各面が方形状の箱形(直方体状)であることが好ましい。ケース2は、ケース本体9の底部又は蓋板10に、内圧上昇時に開口して圧力を逃がす破裂弁(ラプチャバルブ)を有することが好ましい。本実施形態では、ケース本体9の底部(蓋板10と対向するケース本体の壁)に、破裂弁が設けられている。
ケース2のケース本体9は、電極体1を収容できる有底筒状に形成され、筒状部とこの筒状部の底部を塞ぐ底板とを有する構成とすることができる。ケース本体9は筒状部の天部に電極体1を挿入するための開口を有する。このケース本体9の材質としては、例えばアルミニウムやアルミニウム合金、ステンレス等の金属を用いることができる。
ケース2の蓋板10は、正極タブ4が電気的に接続され、正極外部端子として利用される。蓋板10としては、強度及び導電性を有する板材であればよく、例えば金属板、めっき鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板等を用いることができ、典型的にはアルミニウム板又はステンレス鋼板が用いられる。
蓋板10の形状は、ケース2の形状が直方体状である場合、長辺と短辺とを有する長方形状である。蓋板10は、内表面に凸部10aを有し、かつ外表面の凸部10aに対応する位置に凹部10bを有する。凸部10a及び凹部10bは、例えばプレス加工により形成される。蓋板10の外表面に形成された凹部10bは、図2に示すように、外表面から凹んだ底面と、外表面と底面とを接続する傾斜側面とを有する。この傾斜側面により、プレス加工金型を蓋板10の外表面に押し込んだ後、蓋板10から金型をスムーズに抜くことができる。蓋板10の内表面に形成された凸部10aは、内表面から突出して正極タブ4が接合される接合面と、内表面と接合面とを接続する傾斜側面とを有する。図1に示すように、凹部10b(及び凸部10a)は、蓋板10の長手方向における、端子部材11とは反対側の端部に設けられている。本実施形態における凹部10b(及び凸部10a)は、蓋板10の長手方向に平行な長辺を有する平面視長方形状である。図2に示すように、正極タブ4は、蓋板10の短辺に平行な方向に向けられた湾曲部4aを有する。湾曲部4aは、蓋板10の凸部10aに接合された複数の正極タブ4の先端と、電極体本体3との間に位置している。湾曲部4aとケース本体9の側壁(長側壁)との間に、絶縁シート15が介在している。絶縁シート15は、電極体本体3を包囲し、ケース本体9の側壁に沿って電極体本体3から蓋板10に向けて突出して湾曲部4aとケース本体9の側壁との間に介在する。
蓋板10の平均幅(蓋板10の短辺と平行な方向の平均幅;図2のW)に対する凸部10aの正極タブ4の先端から蓋板10の端部までの平均距離(図2のD)の割合(D/W)の下限としては、50%が好ましく、60%がより好ましい。一方、前記D/Wの上限としては、80%が好ましく、70%がより好ましい。前記D/Wを前記下限以上とすることで、正極タブ4の長さをさらに短くでき、電流経路の抵抗を低くすることができる。また、前記D/Wを前記上限以下とすることで、蓋板10をケース本体9に取り付ける際に正極タブ4と蓋板10とが干渉することを抑止できる。
凸部10aの蓋板10の内表面からの突出距離は、端子部材11の蓋板10の内表面からの突出距離以下であることが好ましい。蓄電素子の高容量化のため、ケース本体9内には極力大きい電極体1を収容してエネルギー密度を向上したい。しかし、負極端子の端子部材11は、蓋板10と絶縁をとったうえで蓋板10を貫通させケース内で負極タブ5と電気接続する必要がある。蓋板10の内表面に設けた凸部10aの突出量を、蓋板10を貫通する端子部材11の突出量以下とすることで、ケース内に極力大きい電極体1を収容できる。従って、エネルギー密度を低下させることなく、正極タブ4の長さの短縮、電流経路の抵抗低減を実現できる。
蓋板10の平均幅に対する凸部10aの蓋板10の内表面からの突出距離の割合の下限としては、30%が好ましく、40%がより好ましい。一方、蓋板10の平均幅に対する凸部10aの蓋板10の内表面からの突出距離の割合の上限としては、60%が好ましく、50%がより好ましい。蓋板10の平均幅に対する凸部10aの蓋板10の内表面からの突出距離の割合を前記範囲内とすることで、蓋板10をケース本体9に取り付ける際の正極タブ4と蓋板10との干渉を抑止しつつ、電流経路の抵抗を低くすることができる。
凸部10aの平均幅(凸部10aの蓋板内表面における短辺の平均長さ)の下限としては、蓋板10の平均幅の20%が好ましく、30%がより好ましい。一方、凸部10aの平均幅の上限としては、蓋板10の平均幅の60%が好ましく、50%がより好ましい。凸部10aの平均幅を前記下限以上とすることで、凸部10aと正極タブ4との間の接続抵抗を小さくすることができる。また、凸部10aの平均幅を前記上限以下とすることで、プレス加工等により凸部10aを安定的に形成できる。
凸部10aの平均長さ(凸部10aの蓋板内表面における長辺の平均長さ)の下限としては、蓋板10の平均長さの10%が好ましく、20%がより好ましい。一方、凸部10aの平均長さの上限としては、蓋板10の平均長さの40%が好ましく、30%がより好ましい。凸部10aの平均長さを前記下限以上とすることで、凸部10aと正極タブ4との間の接続抵抗を小さくすることができる。また、凸部10aの平均長さを前記上限以下とすることで、負極タブ5と集電体14との接合長さを確保してそれらの接続抵抗を小さくすることができる。
凸部10aと電極体本体3との距離の下限としては、1mmが好ましく、2mmがより好ましい。一方、凸部10aと電極体本体3との距離の上限としては、4mmが好ましく、3mmがより好ましい。凸部10aと電極体本体3との距離を前記下限以上とすることで、複数の正極タブ4を確実に収納することができる。また、凸部10aと電極体本体3との距離を前記上限以下とすることで、正極タブ4の長さをさらに短くでき、電流経路の抵抗を低くすることができる。
凹部10bは、上述のように蓋板10の外表面の凸部10aに対応する位置に設けられる。蓋板10の強度の観点から、凹部10bは、凹部10bにおける蓋板10の平均厚さが凹部10b以外の蓋板10の平均厚さと同じとなるように構成されるとよい。この凹部10bから容易に超音波溶接等により正極タブ4を凸部10aに接合することができる。
端子部材11は、負極外部端子として用いられる。端子部材11と蓋板10との間には上ガスケット12が介在する。蓋板10と集電体14との間には下ガスケット13が介在する。
端子部材11の材質としては、導電性を有する材料とされる。また、端子部材11は、少なくともケース2内に露出する部分の材質が負極集電体と同種の金属とされることが好ましい。
この端子部材11は、蓋板10の外側に配置される板状の端子部11aと蓋板10を貫通する軸部11bとを有する。集電体14は、蓋板10の内側に蓋板10と略平行に配置され、負極タブ5が接続される。このように、板状の集電体14を蓋板10に沿って延ばすことによって、電極体本体3に負極タブ5を設ける位置の自由度が大きくなる。
本実施形態において、端子部材11の集電体14は、電極体本体3と対向する面に負極タブ5が接続される。このため、集電体14は負極タブ5が接続される領域を電極体本体3側にオフセットするよう僅かに屈曲している。
次に、当該蓄電素子の製造方法の一例について説明する。当該蓄電素子の製造方法は、電極体1をケース本体9で包囲すること、蓋板10の凸部10aに、複数の正極タブ4を束ねて超音波溶接すること、及び先端付近が凸部10aに接合された複数の正極タブ4を湾曲させつつ蓋板10によりケース本体9を塞ぐことを備える。
当該蓄電素子の製造方法では、ケース本体9にその天部の開口から電極体1を挿入して収容することで、電極体1をケース本体9で包囲する。また、絶縁シート15を電極体本体3とケース本体9との間に介在させる。絶縁シート15で電極体1を包囲してから、この絶縁シート15で包囲された電極体1をケース本体9に収容してもよいし、ケース本体9に絶縁シート15を予め収容し、その収容した絶縁シート15の内側に電極体1を挿入してもよい。
次に、当該蓄電素子の製造方法では、蓋板10の凸部10aに、複数の正極タブ4を束ねて超音波溶接する。具体的には、図3に示すように蓋板10の端部をケース本体9の開口(上端部)に隣接させ、開口に対して蓋板10が垂直となるように配置する。当該蓄電素子の製造方法では、この蓋板10を立てた状態で蓋板10の凸部10aに正極タブ4を束ねて超音波溶接する。蓋板10は内表面に凸部10aを有しているので、電極体本体3の一方の最外層(図3における右側)の正極板7から延出する正極タブ4にかかるストレス(特に、後述する蓋板10をケース本体9の開口を塞ぐべく横にする時に、正極タブ4にかかるストレス)が軽減される。また、電極体本体3の他方の最外層(図3における左側)の正極板7から延出する正極タブ4が、蓋板10の凸部10aへの超音波溶接時に蓋板10の端部(立てた蓋板10の下端)に干渉することを防止できる。
最後に、当該蓄電素子の製造方法では、先端付近が凸部10aに接合された複数の正極タブ4を湾曲させつつ蓋板10によりケース本体9を塞ぐ。蓋板10とケース本体9とは、例えばレーザー溶接される。
本実施形態における蓄電素子の製造方法は、蓋板10及びケース本体9をレーザー溶接する前に、負極タブ5を端子部材11と電気的に接続することをさらに備える。本実施形態における蓄電素子の製造方法では、例えば負極タブ5を負極集電体と超音波溶接することで、負極タブ5を端子部材11と電気的に接続する。
当該蓄電素子は、蓋板10が、内表面に凸部10aを有し、複数の正極タブ4が、先端付近で束ねられて前記凸部10aに接合されている。当該蓄電素子は、図2に示すように、凸部10aと正極板7との間隔が短い。当該蓄電素子は、蓋板10に凸部10aを設けない場合と比較して、正極タブ4の長さを短くでき、正極板7とケース2との間の電流経路の抵抗を低くできる。当該蓄電素子は、正極タブ4を固定する際に立てていた蓋板10をケース本体9の開口を塞ぐべく横にした時に、凸部10aによって電極体本体3と蓋板10との距離が部分的に短くなる。そのため正極タブ4が、蓋板10に向けて引っ張られることなく、凸部10aと電極体本体3との間で湾曲部4aを形成し、積層の外層に位置する正極板7から延びる正極タブ4に大きなストレスがかかることを防止できる。
当該蓄電素子の製造方法によれば、正極板7から延びる比較的短い正極タブ4をケース2にスムーズかつ安定的に接続することができ、電流経路の抵抗が低い蓄電素子を製造することができる。
当該蓄電素子は、ケース2及び負極板8に電気的に接続される放電機構16を備えてもよい。以下、図4を参照して、放電機構16について説明する。
放電機構16は、図1に示すケース2外に設けられており、詳細にはケース2における蓋板10に設けられている。放電機構16の具体的構成は、ケース2外でケース2と負極板8とを短絡することができる構成であれば特に限定されるものではない。例えば、図4に示すように、一端が端子部材11に接続される金属製のバスバー17と、バスバー17の他端側においてバスバー17の内面から蓋板10の外表面にかけて積層される第1はんだ層18、ニッケル箔及びアルミニウム箔が交互に積層された金属箔層19、厚さ方向に複数の貫通孔を有する樹脂層20、並びに第2はんだ層21を有する構成を挙げることができる。放電機構16は、急速放電すべき場合に電流が金属箔層19に流れるように構成されている。放電機構16は、金属箔層19におけるニッケル及びアルミニウムの合金化反応による発熱によって第1はんだ層18及び第2はんだ層21が溶融し、これらのはんだが樹脂層20の貫通孔に流入することで端子部材11を経由してケース2及び負極板8を導通するよう構成されている。
当該蓄電素子は、ケース2及び負極板8に電気的に接続される放電機構16を備えるので、通常予見される使用形態でない特異な状況において蓄電素子内部が発熱した場合、正極板7及び負極板8をケース2外で短絡させることができ、ケース2内における発熱を抑制することができる。
当該蓄電素子は、放電機構16がケース2における蓋板10に設けられているので、急速放電時における、正極板7から、ケース2と放電機構16を経由して負極板8に到る電流経路を短くしてこの電流経路の抵抗を低くすることができる。従って、より急速かつ確実な放電を行うことができる。
次に、図5を参照して、複数の蓄電素子22を備える蓄電装置について説明する。当該蓄電装置は、複数の蓄電素子22と、複数の蓄電素子22のケース2に接するバスバー23とを備える。また、蓄電装置は、複数の蓄電素子22のケース2に接するシート状の伝熱部材24と、伝熱部材24のケース2と接する面と反対側の面に積層される冷却部材25とを備える。当該蓄電装置は、複数の蓄電素子22がバスバー23によって電気接続された組電池である。
複数の蓄電素子22は、ケース2のケース本体9の外面(本実施形態では、蓋板10の短辺とケース本体9の底板の短辺とをつなぐ側面)が伝熱部材24に当接した状態で並んで配置されている。複数の蓄電素子22は、端子部材11が同じ方向を向いている(図5における紙面に垂直な方向)。複数の蓄電素子22は、端子部材11が上下に互い違いになるよう、伝熱部材24が延びる方向に並んで配置されている。複数の蓄電素子22は、隙間を空けて並んでいてもよいし、互いに接して並んでいてもよい(ケース2間の絶縁は確保する)。
当該蓄電素子は、放電機構16を備えてもよいが、図5には放電機構16を備えていない蓄電素子を備える蓄電装置を示している。
複数の蓄電素子22を直列及び/又は並列につなぐバスバー23は、導電性を有し、典型的には金属製である。バスバー23は、隣接する一方の蓄電素子22の蓋板10と他方の蓄電素子22の端子部材11とを接続している。バスバー23は、上下に互い違いに、隣接する蓄電素子22を連結している。
伝熱部材24は、可撓性及び絶縁性を有する。伝熱部材24は、空気よりも熱伝導性が高い材料を主成分として構成される。伝熱部材24の主成分としては、例えば66ナイロン等のポリアミド、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル、ポリオレフィンなどの合成樹脂が挙げられる。また、伝熱部材24の熱伝導率としては、例えば0.2W/m・K以上5.0W/m・k以下とすることができる。伝熱部材24の平均厚さとしては、例えば0.5mm以上10mm以下とすることができる。
冷却部材25は、板状のものでもよいし、冷媒が流通される流通路を内部に有してもよい。冷却部材25は、前記流通路に連通し、冷媒を導入する流入口と、前記流通路に連通し、冷媒を排出する排出口とを有してもよい。冷却部材25は、前記流入口から連続的に導入される冷媒が流通路を通過することで複数の蓄電素子22を冷却可能に構成されてもよい。前記冷媒としては、例えば水、有機溶媒、オイル等の液体が挙げられる。
当該蓄電装置は、各蓄電素子22が、図1の蓄電素子と同様に、蓋板10が内表面に凸部10aを有し、かつ外表面の凸部10aに対応する位置に凹部10bを有し、複数の正極タブ4が、電極体本体3と凸部10aとの間に湾曲部を形成するように延び、それらの先端付近で束ねられて凸部10aに接合されている。複数の蓄電素子はそれぞれ、正極タブ4を通じて正極板7に電気的に接続されたケース2を備えるので、そのケース2にバスバー23を接触させることで、その蓄電素子を他の蓄電素子や他の電気回路と直列又は並列に接続できる。こうして構成される蓄電装置は、バスバー23を配置する設計自由度が高い。それぞれの蓄電素子の内部における電流経路の抵抗が低いため、蓄電装置全体の電流経路の抵抗を低くすることができる。
[その他の実施形態]
前記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、前記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて前記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
蓋板外表面の凹部に、導電性の材料が充填されてもよい。バスバーが、導電性の材料が充填された凹部の上に延びていてもよい。蓋板外表面の凹部に、上述した放電機構の全体又は一部が収容されてもよい。電極体本体は、長尺の正極板、セパレータ、負極板及びセパレータの積層体を巻回した巻回型のものであってもよい。
当該蓄電素子は、電解液に代えて固体電解質を用いるものであってもよい。
当該蓄電素子は、負極板を集電体を介して端子部材に接続するものに限られず、端子部材の軸部下端に負極タブを直接接合するものであってもよい。
当該蓄電素子は、電極体本体を包囲して前記電極体本体と前記ケースとの間に介在する絶縁シートを有さなくともよい。
本発明に係る蓄電素子は、多様な機器の電源として広く利用することができ、特に電気自動車等に好適に利用される。
1 電極体
2 ケース
3 電極体本体
4 正極タブ
4a 湾曲部
5 負極タブ
6 セパレータ
7 正極板
8 負極板
9 ケース本体
10 蓋板
10a 凸部
10b 凹部
11 端子部材
11a 端子部
11b 軸部
12 上ガスケット
13 下ガスケット
14 集電体
15 絶縁シート
16 放電機構
17 バスバー
18 第1はんだ層
19 金属箔層
20 樹脂層
21 第2はんだ層
22 蓄電素子
23 バスバー
24 伝熱部材
25 冷却部材

Claims (7)

  1. シート状に形成されたセパレータを介して積層される複数の正極板及び複数の負極板を有する電極体本体、並びに前記複数の正極板のそれぞれから延びる正極タブを有する電極体と、
    前記電極体を収容するケース本体及びこのケース本体を塞ぐとともに前記電極体の正極タブに対向する蓋板を有するケースと
    を備え、
    前記蓋板が、内表面に凸部を有し、かつ外表面の前記凸部に対応する位置に凹部を有し、
    前記複数の正極タブが、前記電極体本体と前記凸部との間に湾曲部を形成するように延び、それらの先端付近で束ねられて前記凸部に接合されている蓄電素子。
  2. 前記蓋板を貫通する端子部材をさらに備え、
    前記凸部の前記蓋板の内表面からの突出距離が、前記端子部材の前記蓋板の内表面からの突出距離以下である請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記複数の正極タブが、前記凸部に直接接合されている請求項1又は請求項2に記載の蓄電素子。
  4. 前記ケース外に配置され前記ケース及び前記負極板に電気的に接続される放電機構をさらに備える請求項1、請求項2又は請求項3に記載の蓄電素子。
  5. 前記電極体本体を包囲して前記電極体本体と前記ケースとの間に介在する絶縁シートをさらに備え、
    前記絶縁シートは、前記電極体本体から前記蓋板に向けて突出して前記湾曲部と前記ケースとの間に介在する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の複数の蓄電素子と、これらの蓄電素子のケースに接触するバスバーとを備える蓄電装置。
  7. シート状に形成されたセパレータを介して積層される複数の正極板及び複数の負極板を有する電極体本体、並びに前記複数の正極板のそれぞれから延びる正極タブを有する電極体と、
    前記電極体を収容するケース本体と、
    内表面に凸部を有し、かつ外表面の前記凸部に対応する位置に凹部を有する蓋板と
    を有する蓄電素子の製造方法であって、
    前記電極体を前記ケース本体に収容すること、
    前記蓋板の前記凸部に、複数の前記正極タブを束ねて超音波溶接すること、及び
    先端付近が前記凸部に接合された複数の前記正極タブを湾曲させつつ前記蓋板により前記ケース本体を塞ぐこと
    を備える蓄電素子の製造方法。
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