JP2019003871A - 活物質液及び活物質液の製造方法 - Google Patents

活物質液及び活物質液の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019003871A
JP2019003871A JP2017118942A JP2017118942A JP2019003871A JP 2019003871 A JP2019003871 A JP 2019003871A JP 2017118942 A JP2017118942 A JP 2017118942A JP 2017118942 A JP2017118942 A JP 2017118942A JP 2019003871 A JP2019003871 A JP 2019003871A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
active material
vanadium
material liquid
liquid
sulfuric acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017118942A
Other languages
English (en)
Inventor
貴之 中井
Takayuki Nakai
貴之 中井
宏昭 松浦
Hiroaki Matsuura
宏昭 松浦
浩 浜名
Hiroshi Hamana
浩 浜名
和子 高橋
Kazuko Takahashi
和子 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chikoji Gakuen Educational Foundation
Galaxy Corp
Original Assignee
Chikoji Gakuen Educational Foundation
Galaxy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chikoji Gakuen Educational Foundation, Galaxy Corp filed Critical Chikoji Gakuen Educational Foundation
Priority to JP2017118942A priority Critical patent/JP2019003871A/ja
Publication of JP2019003871A publication Critical patent/JP2019003871A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】バナジウム高濃度系において、温度低下時においてもバナジウムの析出を防止でき、温度変化に対して安定に電池出力を維持できると共に、高濃度系によって生じる充放電効率の低下を回避する活物質液及び活物質液の製造方法を提供すること。【解決手段】本発明の活物質液は、硫酸酸性であり全バナジウム濃度が2.5M以上であるバナジウムレドックス二次電池の負極活物質液又は正極活物質液であって、塩化物が添加されていることによって、プロトン核磁気共鳴スペクトルにおけるプロトンピークの化学シフト値が、0.1M〜10Mの硫酸水溶液における化学シフト値の1.2〜5倍であることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、活物質液及び活物質液の製造方法に関し、より詳しくは、従来の2〜4M硫酸酸性のバナジウム硫酸塩の電池活物質水溶液の溶解度上限とされる2M程度よりも高い濃度のバナジウム高濃度系において、温度低下時においてもバナジウムの析出を防止でき、温度変化に対して安定に電池出力を維持できると共に、高濃度系によって生じる充放電効率の低下を回避する活物質液及び活物質液の製造方法に関する。
電気を繰り返し放充電することができる環境負荷の小さいエネルギー貯蔵源として二次電池が注目されている。産業用の二次電池としては、鉛蓄電池、ナトリウム硫黄蓄電池、レドックスフロー電池等が知られている。
特にバナジウム電解液を用いたバナジウムレドックスフロー電池は、室温で作動し、活物質が液体であるため外部タンクに貯蔵できる。そのため、活物質液のみを貯蔵するだけで容量(時間率)を大きくすることが容易であり、更に他の二次電池、リチウムイオン電池やニッケル水素電池などと異なり、活物質が液体であり、再生が容易で長寿命である等の利点がある。
バナジウムレドックスフロー電池の正極活物質液にはバナジウム5価、4価系のレドックス対が用いられ、負極活物質液にはバナジウム2価、3価系のレドックス対が用いられている(特許文献1、2)。このような系では、充電時及び放電時の電極反応はそれぞれ下記のように表される。
(充電時の電極反応)
正極反応:VO2+(4価)+HO → VO (5価)+2H+e
負極反応:V3+(3価)+e → V2+(2価)
(放電時の電極反応)
正極反応:VO (5価)+2H+e → VO2+(4価)+H
負極反応:V2+(2価) → V3+(3価)+e
このようなレドックスフロー電池において、入出力密度(あるいは単に出力密度)や貯蔵可能な電力量(あるいは単にエネルギー密度)は、液中のバナジウム濃度が高いほど大きくなる。
出力密度(W/kg)の向上やエネルギー密度(Wh/kg)の増大を実現するために、正極活物質、負極活物質共に、バナジウム濃度を高濃度化すると共に、液の比抵抗や粘度を増大させないことが重要であり、そのような試みがなされている(非特許文献1〜3)。
特開昭62−186473号公報 特開平4−286871号公報
L. D. Kurbatova, D. I. Kurbatov, "Vanadium(V) extraction from sulfuric acid solutions", Russian Journal of Inorganic Chemistry, July 2008, 53(7), 1154-1157 Faizur Rahman, Maria Skyllas-Kazacos, "Vanadium redox battery: Positive half-cell electrolyte studies", Journal of Power Sources, April 2009, 189(2), 1212-1219 織地学他, "バナジウムレドックスフロー電池負極におけるV(II)/V(III)反応", 電池討論会講演要旨集, 2003年11月04日, 44巻, 630-631 M. Vijayakumar, Wei Wang, Zimin Nie, Vincent Sprenkle, JianZhi Hu, "Elucidating the higher stability of vanadium(V) cations in mixed acid based redox flow battery electrolytes", Journal of Power Sources, November 2013, 241(1), 173-177
非特許文献1、2は、電池正極活物質液として用いられ得る硫酸酸性の5価のバナジウム含有液について報告している。
非特許文献1は、硫酸酸性の5価のバナジウム含有液について、バナジウム濃度が2.0Mを超えるとバナジウム塩の結晶成長による析出(晶析)が生じやすくなることを明らかにしている。
また、このような析出を生じた5価のバナジウム含有液に更に硫酸を添加し、加熱することによって一時的に溶解できるとしている。しかし、このようにして得られた活物質液は、冷時に再び析出が生じる。特に正極側の活物質液における5価バナジウムはVとして平衡論的にも析出し易く、加熱によって、析出が生じる平衡系に速やかに移行するため、いわゆる熱沈殿の問題がある。そのため、HSOのみの系ではバナジウム濃度の上限は1.7〜1.8M、HSOとHCl共存の混酸系ではバナジウム濃度の上限は2M程度とされていた。従って、現行技術の延長上では、析出物を微粒子のままに維持して高濃度活物質として使用する手法が重要であった。このような液の電流電位曲線(サイクリックボルタングラム)におけるVII/III、VIV/V酸化波と還元波のピーク位置のずれは、一般的に、著しく大きくなっていることから、可逆性の乏しい反応であることがわかる。この結果は、電荷移動抵抗の大きい電池活物質液としては使用しにくいことを示している。非特許文献1は、このような活物質液では、電極応答性が悪いため、実用性がないと結論付けている。
非特許文献2も、サイクリックボルタングラムに基づいて非特許文献1と同様の知見を報告している。
このように、硫酸酸性バナジウム化合物液からなる従来の正極活物質液では、特にバナジウムを高濃度とする場合において、自由な充放電操作下において十分な溶解性及び流動性を維持することが困難であり、安定かつエネルギー効率のよい充放電を行なうことが困難であった。
一方、非特許文献3は、電池負極活物質液として用いられ得る2価、3価のバナジウム含有液について報告している。
非特許文献3は、電池負極活物質液中においてバナジウムが如何なる化学種として存在するかを特定するために、クロノポテンシオメトリーを行っている。これにより、液中の2価、3価のバナジウムのそれぞれについて拡散係数を求め、実測した粘度から化学種のストークス半径を算出している。そして、算出されたストークス半径が、従来から2価、3価のバナジウムの化学種と考えられてきたアコ錯体、具体的にはV2+(HO)あるいはV3+(HO)のストークス半径と同程度であることを確認している。
また、非特許文献3は、「実用的なバナジウム濃度」として1.6Mの溶液を調製している。本発明者による試験結果においても、従来の電池負極活物質液において、バナジウムの析出を防止して、安定に充放電を継続できる濃度は1.5M〜1.7M程度までであることが確かめられており、非特許文献3が記載する上記濃度は、従来の観点では妥当な値といえる。
このように、硫酸酸性バナジウム化合物液からなる従来の負極活物質液もまた、特にバナジウムを高濃度とする場合において、自由な充放電操作下において十分な溶解性及び流動性を維持することが困難であり、安定かつエネルギー効率のよい充放電を行なうことが困難であった。
以上、非特許文献1〜3を参照して従来のバナジウム濃度の高濃度化の試みについて説明した。なお、特許文献として、2Mを超えるバナジウム濃度を記載するものも多く見受けられるが、非特許文献を参照して上述したように、このような高濃度系ではバナジウムの析出を防止することが困難であり、溶解性及び流動性に劣る。この点については、実際に試験を行うことにより確認することができる。
このように、従来の技術では、活物質液におけるバナジウム塩の析出を防止するために、実際には全バナジウム濃度を1.5M〜1.7M程度といった低濃度に設定する必要があった。そのため、電流密度の向上や貯蔵可能電気量の増大を実現する上で限界があった。
全バナジウム濃度が2.5M以上であるバナジウム高濃度系では、バナジウムの析出が生じやすく、特に温度低下時において析出が顕著になることが見出された。このような高濃度系において、温度低下時においてもバナジウムの析出を防止できれば、温度変化に対して安定に電池出力を維持できるようになる。
なお、非特許文献4は、混酸系における5価バナジウムの安定性に関して、51V及び35Clに基づく核磁気共鳴スペクトル測定による解析を行っている。しかし、現在は、Vに部分的に配位している可能性がある35Clの共鳴吸収ピークが観測される程度であり、共存する効果が充放電効率(例えば電圧効率や面積抵抗率)に顕著に現れる濃度1Mの塩化物イオンをVへの錯形成のみで説明するのは困難であった。
そこで本発明の課題は、バナジウム高濃度系において、温度低下時においてもバナジウムの析出を防止でき、温度変化に対して安定に電池出力を維持できると共に、高濃度系によって生じる充放電効率の低下を回避する活物質液及び活物質液の製造方法を提供することにある。
また本発明の他の課題は、以下の記載によって明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
(請求項1)
硫酸酸性であり全バナジウム濃度が2.5M以上であるバナジウムレドックス二次電池の負極活物質液又は正極活物質液であって、
塩化物が添加されていることによって、プロトン核磁気共鳴スペクトルにおけるプロトンピークの化学シフト値が、0.1M〜10Mの硫酸水溶液における化学シフト値の1.2〜5倍であることを特徴とする活物質液。
(請求項2)
硫酸酸性であり全バナジウム濃度が2.5M以上であるバナジウムレドックス二次電池の正極活物質液であって、
プロトン核磁気共鳴スペクトルにおけるプロトンピークの化学シフト値が、0.1M〜10Mの硫酸水溶液における化学シフト値の1.2〜5倍であり、
0.2M以上の塩化物イオンがバナジウムと共存していることを特徴とする活物質液。
(請求項3)
硫酸酸性であり全バナジウム濃度が2.5M以上であるバナジウムレドックス二次電池の負極活物質液であって、
塩化物が添加されていることによって、電位掃引法によって観察される電流電位曲線における2価のバナジウムの酸化波の反応電気量として、0℃において測定される反応電気量Qと、25℃において測定される反応電気量Q25の比(Q/Q25)が、0.3〜1.0であることを特徴とする活物質液。
(請求項4)
硫酸酸性であり全バナジウム濃度が2.5M以上であるバナジウムレドックス二次電池の正極活物質液であって、
塩化物が添加されていることによって、電位掃引法によって観察される電流電位曲線における5価のバナジウムの還元波の反応電気量として、0℃において測定される反応電気量Qと、25℃において測定される反応電気量Q25の比(Q/Q25)が、0.3〜1.0であることを特徴とする活物質液。
(請求項5)
粘度が6cp以下であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の活物質液。
(請求項6)
硫酸酸性であり全バナジウム濃度が2.5M以上であるバナジウムレドックス二次電池の負極活物質液又は正極活物質液を製造する際に、
硫酸バナジル溶液を電解還元して3価バナジウム及び4価バナジウムのモル比を1:1とした後に、
少なくとも下記(I)〜(III)の何れかの状態における液について測定されるプロトン核磁気共鳴スペクトルにおけるプロトンピークの化学シフト値が、0.1M〜10Mの硫酸水溶液における化学シフト値の1.2〜5倍になるように硫酸濃度と塩化物濃度とを調整することを特徴とする活物質液の製造方法。
(I) 前記3価バナジウム及び4価バナジウムのモル比を1:1とした液
(II) 前記(I)記載の液を電解還元して得られる2価バナジウム及び3価バナジウムを含む液
(III) 前記(I)記載の液を電解酸化して得られる4価バナジウム及び5価バナジウムを含む液
本発明によれば、バナジウム高濃度系において、温度低下時においてもバナジウムの析出を防止でき、温度変化に対して安定に電池出力を維持できると共に、高濃度系によって生じる充放電効率の低下を回避する活物質液及び活物質液の製造方法を提供することができる。
H−NMRスペクトルの一例を示す図 実施例1及び比較例1に係る負極活物質液のサイクリックボルタングラム 実施例2及び比較例2に係る正極活物質液のサイクリックボルタングラム 実施例に係る活物質液のサイクリックボルタングラムの温度依存性(低温特性) 比較例に係る活物質液のサイクリックボルタングラムの温度依存性(低温特性)
以下に、本発明を実施するための形態について説明する。
(活物質液の第1態様)
本発明の第1態様に係る活物質液は、硫酸酸性であり全バナジウム濃度が2.5M以上であるバナジウムレドックス二次電池の負極活物質液又は正極活物質液である。
硫酸酸性というのは、硫酸(HSO)の添加によって酸性であることを意味する。酸性の度合いは格別限定されず、pH6以下であることが好ましい。
負極活物質液というのは、2価バナジウム及び3価バナジウムを含む活物質液であり、正極活物質液というのは、4価バナジウム及び5価バナジウムを含む活物質液である。本明細書では、負極活物質液及び正極活物質液について、電池負極活物質液及び電池正極活物質液という場合がある。あるいは、両極の活物質液を含めて、単に活物質液という場合がある。
かかる活物質液は、塩化物が添加されていることによって、プロトン核磁気共鳴スペクトル(以下、H−NMRスペクトルともいう)におけるプロトンピークの化学シフト値が、0.1M〜10Mの硫酸水溶液における化学シフト値の1.2〜5倍であることを一つの特徴とする。
本発明の第1態様に係る活物質液によれば、温度低下時においてもバナジウムの析出を防止することができ、温度変化に対して安定に電池出力を維持できる効果が得られる。
H−NMRスペクトル測定では、基準物質としてテトラメチルシラン(TMS)を用い、所定の共鳴周波数で、電池負極活物質液の共鳴吸収ピークの化学シフト値δを測定する。一方で、同じく基準物質としてテトラメチルシラン(TMS)を用い、所定の共鳴周波数で、硫酸水溶液の共鳴吸収ピークの化学シフト値δを測定する。このとき、これら化学シフト値が、δ≧1.5×δを満たすことである。これら化学シフト値の比は共鳴周波数に依存するものではないため、H−NMRスペクトル測定に用いる上述した所定の共鳴周波数は適宜設定できるが、例えば200kHzであることが好ましい。
H−NMRスペクトルの一例について、図1を参照して説明する。
図1中、(a)は硫酸水溶液(濃度6M)のスペクトルであり、(b)は電池負極活物質液のスペクトルであり、(c)は電池正極活物質液のスペクトルである。
図示の例において、(b)に示す電池負極活物質液の共鳴吸収ピークの化学シフト値δ(18ppm)は、硫酸水溶液の共鳴吸収ピークの化学シフト値δ(12ppm)の1.5倍に相当するので、上述した化学シフト値の条件(1.2倍以上)を満たしている。
また、(c)に示す電池正極活物質液の共鳴吸収ピークの化学シフト値δ(21ppm)も、硫酸水溶液の共鳴吸収ピークの化学シフト値δ(12ppm)の1.75倍に相当するので、上述した化学シフト値の条件(1.2倍以上)を満たしている。
上述したH−NMRスペクトルにおける化学シフト値の条件を満たす場合は、Clの有無にかかわりなく、好ましい性状の活物質液となる。Clは主にHSO と相互作用して、溶媒としての硫酸−塩酸混合水液の性状を大きく変えることができる。
(活物質液の第2態様)
本発明の第2態様に係る活物質液は、硫酸酸性であり全バナジウム濃度が2.5M以上であるバナジウムレドックス二次電池の正極活物質液であって、プロトン核磁気共鳴スペクトルにおけるプロトンピークの化学シフト値が、0.1M〜10Mの硫酸水溶液における化学シフト値の1.2〜5倍であり、0.2M以上の塩化物イオンがバナジウムと共存しているバナジウムレドックス二次電池の正極活物質液である。塩化物イオンは、例えば0.2〜4Mとすることができ、1M以上であることが好ましい。
本発明の第2態様に係る活物質液によれば、第1態様に係る活物質液と同様に、温度低下時においてもバナジウムの析出を防止することができ、温度変化に対して安定に電池出力を維持できる効果が得られる。
通常、全バナジウム濃度が2.5M以上の高濃度系の活物質液においては、51Vの核磁気共鳴信号が観察されない。この理由については以下のように考えられる。
即ち、通常のバナジウム高濃度系の活物質液では、Vに配位しているのはHOであり、硫酸水素イオン(HSO )は外圏に存在している可能性が大きい。HOはd軌道(内部軌道型、VIIIの配位子交換反応速度は一般に大きい)に弱く配位しており、高スピンであるため、常磁性の作用と四極子相互作用を弱めることができない。そのため、51Vの核磁気共鳴信号は、極端にブロードするか、あるいはバックグラウンドに埋もれてしまう。特に51Vは核スピンが7/2なので核四極子相互作用によって、粒子で分散している状態では核磁気共鳴信号が出にくい。
これに対して、本発明の第2態様に係る活物質液では、正極活物質液に含まれるVの内圏に配位する配位子として塩化物イオンの共存などによって懸濁性が弱められたようなときは、35Clの信号が部分的に観察されるようになる。しかし、この錯体の安定化の効果は限定的であるため、更なる効果を発揮する観点で、0.2M以上のClの共存による溶媒の性状変化の効果が重要である。これにより、第1態様に係る活物質液と同様に、温度低下時においてもバナジウムの析出を防止することができ、温度変化に対して安定に電池出力を維持できる効果が得られる。
(活物質液の第3態様)
本発明の第3態様に係る活物質液は、硫酸酸性であり全バナジウム濃度が2.5M以上であるバナジウムレドックス二次電池の負極活物質液である。
かかる活物質液は、塩化物が添加されていることによって、電位掃引法によって観察される電流電位曲線における2価のバナジウムの酸化波の反応電気量として、0℃において測定される反応電気量Qと、25℃において測定される反応電気量Q25の比(Q/Q25)が、0.3〜1.0であることを一つの特徴とする。
この溶媒(水溶液)の改質により、温度低下時においてもバナジウムの析出を防止することができ、温度変化に対して安定に電池出力を維持できる効果が得られる。上記の条件を満たす場合は、液中におけるバナジウムの拡散速度や、電極表面における電子移動速度が、温度低下の影響を受けにくいことを意味している。更に、特に温度低下時においてバナジウムの酸化架橋による重合化も防止されていることを示唆している。バナジウムの析出は、液の流動性の向上によって大きく抑制できる。塩化物の添加にかかわらず、プロトンの化学シフトの条件を満たす場合は、上述した各態様と同様に、溶媒の性質を改善することによって、活物質液としての安定化に寄与しているものと推定される。
(活物質液の第4態様)
本発明の第4態様に係る活物質液は、硫酸酸性であり全バナジウム濃度が2.5M以上であるバナジウムレドックス二次電池の正極活物質液である。
かかる活物質液は、塩化物が添加されていることによって、電位掃引法によって観察される電流電位曲線における5価のバナジウムの還元波の反応電気量として、0℃において測定される反応電気量Qと、25℃において測定される反応電気量Q25の比(Q/Q25)が、0.3〜1.0であることを一つの特徴とする。
これにより、第3態様と同様の効果が得られる。
上述した活物質液の第3及び4態様において、電位掃引法としては、サイクリックボルタンメトリー(以下、CV測定ともいう)を好ましく用いることができる。0℃及び25℃における反応電気量を測定する際には、温度以外は同じ条件に設定する。反応電気量は、酸化波又は還元波の面積(ピーク面積)として求めることができる。
以上に説明した第1〜4態様にかかる活物質液は、粘度が6cp以下であることが好ましい。これにより、該活物質液中における活物質であるバナジウム化合物あるいはイオンの拘束性が大きく緩和され、拡散速度も向上し、電池充放電時の電流密度を向上するなどの効果も得られる。特に、活物質液を、導電性炭素繊維や導電性炭素微粒子等のような繊維状あるいは粒子状の電極等に流通させる場合において、繊維径や粒径が小さいと(例えば数μmφ以下であると)拡散が多次元的となり、電流密度を向上する効果が顕著になる。また、該活物質を電池セルに流通させる際の圧力損失を低減する効果も得られる。ここで、6cp以下とする粘度は、管内を液が降下するタイプの粘度計を用いた、室温(20℃)での値である。粘度の下限は格別限定されないが、例えば1cp以上とすることができる。
(活物質液の製造方法)
本発明の活物質液の製造方法は、硫酸酸性であり全バナジウム濃度が2.5M以上であるバナジウムレドックス二次電池の負極活物質液又は正極活物質液を製造する際に好適に用いられる。
かかる活物質液の製造方法では、まず、硫酸バナジル溶液を電解還元して3価バナジウム及び4価バナジウムのモル比を1:1とする。
その後、少なくとも下記(I)〜(III)の何れかの状態における液について測定されるH−NMRスペクトルにおけるプロトンピークの化学シフト値が、0.1M〜10Mの硫酸水溶液における化学シフト値の1.2〜5倍になるように硫酸濃度と塩化物濃度とを調整することを一つの特徴とする。
(I) 前記3価バナジウム及び4価バナジウムのモル比を1:1とした液
(II) 前記(I)記載の液を電解還元して得られる2価バナジウム及び3価バナジウムを含む液
(III) 前記(I)記載の液を電解酸化して得られる4価バナジウム及び5価バナジウムを含む液
塩化物としては、塩化水素の水溶液である濃塩酸などが好ましい。塩酸を添加した液中の遊離硫酸濃度が小さければ、塩化水素自身の蒸気圧は小さく、実際にプロトンNMRにおける化学シフト値が上述した領域にあれば、HClの濃度は問題にならない。HClの濃度は例えば0.2〜4M、好ましくは1〜4Mとすることができる。
本発明の活物質液の製造方法によれば、長期にわたる放置においてもバナジウムの析出を防止することができる活物質液が得られ、該活物質液を用いることによって、2.5M以上の高濃度でも安定に電池を運転できる効果が得られる。
(I)の液は、実際に電池に充填されて充放電を行う際の液(即ち、(II)の液、又は、(III)の液)になる前の前駆体として好適に用いることができる。即ち、予め用意された(I)の液を、電池の負極室及び正極室のそれぞれに充填した後、これらを電解することによって、電解還元の結果として負極室に(II)の液を、電解酸化の結果として正極室に(III)の液を生成することができる。
従って、(I)の液におけるH−NMRスペクトルが、上記の条件を満たすことにより、該液が前駆体として市場に流通する際などにおいて、バナジウムの析出を好適に防止でき、保存性を好適に改善できる効果が得られる。
また、(II)の液、又は、(III)の液におけるH−NMRスペクトルが、上記の条件を満たすことにより、実際に電池に充填されて充放電を行う際におけるバナジウムの析出をより確実に防止でき、温度変化に対してより安定に電池出力を維持できる効果が得られる。
更に、本発明の活物質液の製造方法では、上述したように3価バナジウム及び4価バナジウムのモル比を1:1とした後に塩化物を添加することによって、電解時における塩素系ガスの発生を好適に防止できる効果が得られる。本発明において、塩素系ガスの発生を好適に防止できる効果は、活物質液の製造過程あるいは保存過程だけでなく、実際に電池に充填されて充放電を行う際においても発揮される。
本発明において、活物質液に添加される塩化物としては、例えばHClが挙げられ、活物質液中での塩化物イオン濃度が0.2〜4Mとなるように添加することができる。活物質液は、みかけの硫酸根、塩化物イオンのモル比として、SO 2−:Cl=1:1〜3:1程度であることが好ましい。
塩化物は、例えばフッ化物、臭化物、ヨウ化物等の他のハロゲン化物等と組み合わせて添加されていてもよいが、他のハロゲン化物と組み合わせず、単独で添加されていることが好ましい。塩化物は、他のハロゲン化物と比較して、硫酸との相互作用性が強いという利点がある。
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明はかかる実施例により限定されない。
以下の実施例では、「1.電池負極活物質液」、「2.電池正極活物質液」についてそれぞれ検証し、次いで、「3.活物質液の低温特性」について検証する。
1.電池負極活物質液
(実施例1)
水中に2.5MのVOSO及び2.0MのHSOを含む液を電解還元することによって、3価バナジウム及び4価バナジウムのモル比を1:1(3.5価)とした。更に、この液を電解還元して、2価及び3価のバナジウムを含む液を得た。この液の粘度は、6cpであった。
次いで、得られた液に、上述したH−NMRスペクトルの化学シフト値の条件を満たすように塩酸を添加したところ、結果として液中の塩酸濃度は0.4Mになった。これを、電池負極活物質液として用いた。塩酸添加後の液の粘度は、4cpであった。
H−NMRスペクトル測定>
得られた電池負極活物質液について共鳴周波数200kHzでH−NMRスペクトル測定を行ったところ、図1(b)に示したH−NMRスペクトルが得られた。電池負極活物質液の共鳴吸収ピークの化学シフト値δ(18ppm)は、硫酸水溶液の共鳴吸収ピークの化学シフト値δ(12ppm)の1.5倍に相当するので、上述した化学シフト値の条件(1.2倍以上)を満たしている。
<CV測定>
得られた電池負極活物質液について下記条件でCV測定を行ったところ、図2に示したCV図(図中、塩酸添加と示した)が得られた。得られたCV図において、2価のバナジウムの酸化波が大きく検出された。
CV測定の条件
・作用極:グラファイト電極(0.5mmφ×10mm(液深)、X線002回折ピークの半値幅2.6°)
・参照極:Ag/AgCl
・電位掃引速度:50秒/V
・温度:22℃
・状態:静止電極、静止活物質液
(比較例1)
実施例1において、塩酸の添加を省略したこと以外は実施例1と同様にして、電池負極活物質液を得た。この液の粘度は、6cpであった。
<CV測定>
得られた電池負極活物質液について実施例1と同様の条件でCV測定を行ったところ、図2に示したCV図(図中、塩酸無添加と示した)が得られた。得られたCV図において、2価のバナジウムの酸化波が僅かに検出された。この酸化波の酸化電流は、実施例1のCV図と比較して、著しく小さいことがわかる。
2.電池正極活物質液
(実施例2)
水中に3.5MのVOSO及び2.0MのHSOを含む液を電解還元することによって、3価バナジウム及び4価バナジウムのモル比を1:1(3.5価)とした。更に、この液を電解酸化して、4価及び5価のバナジウムを含む液を得た。この液の粘度は、11cpであった。
次いで、得られた液に、上述したH−NMRスペクトルの化学シフト値の条件を満たすように塩酸を添加したところ、結果として液中の塩酸濃度は約1Mになった。これを、電池正極活物質液として用いた。塩酸添加後の液の粘度は、6cpであった。
H−NMRスペクトル測定>
得られた電池正極活物質液について共鳴周波数200kHzでH−NMRスペクトル測定を行ったところ、図1(c)に示したH−NMRスペクトルが得られた。電池正極活物質液の共鳴吸収ピークの化学シフト値δ(21ppm)は、硫酸水溶液の共鳴吸収ピークの化学シフト値δ(12ppm)の1.75倍に相当するので、上述した化学シフト値の条件(1.2倍以上)を満たしている。
<CV測定>
得られた電池正極活物質液について下記条件でCV測定を行ったところ、図3に示したCV図(図中、塩酸添加と示した)が得られた。得られたCV図において、5価のバナジウムの還元波が大きく検出された。
CV測定の条件
・作用極:グラファイト電極(0.5mmφ×10mm(液深)、X線002回折ピークの半値幅2.6°)
・参照極:Ag/AgCl
・電位掃引速度:50秒/V
・温度:22℃
・状態:静止電極、静止活物質液
(比較例2)
実施例2において、塩酸の添加を省略したこと以外は実施例2と同様にして、電池正極活物質液を得た。この液の粘度は、11cpであった。
<CV測定>
得られた電池正極活物質液について実施例2と同様の条件でCV測定を行ったところ、図3に示したCV図(図中、塩酸無添加と示した)が得られた。得られたCV図において、5価のバナジウムの還元波が僅かに検出された。この還元波の還元電流は、実施例2のCV図と比較して、著しく小さいことがわかる。
3.活物質液の低温特性
(実施例3)
水中に2.6MのVOSO及び5.0MのHSOを含む液を電解還元することによって、3価バナジウム及び4価バナジウムのモル比を1:1とした。この液の粘度は、10cpであった。
更に、この液を電解還元して、2価及び3価のバナジウムを含む液(負極活物質液)を得た。この負極活物質液の粘度は、10cpのままであった。
次いで、得られた液に、上述したH−NMRスペクトルの化学シフト値の条件を満たすように塩酸を添加したところ、粘度は6cpまで低下した。この結果、液中の塩酸濃度は1Mになった。
<CV測定>
得られた電池負極活物質液について、25℃と0℃の各温度において下記条件でCV測定を行ったところ、図4に示したCV図が得られた。得られたCV図より、25℃における2価バナジウムの酸化電流は550μA、0℃における2価バナジウムの酸化電流は320μAであった。
また、CV図上で0℃、25℃におけるそれぞれのピーク面積比の大きさは反応性(電極反応速度)を示していると考えられ、0℃、25℃におけるピークの大きさの比からも、本発明の活物質液の反旺盛が良好であることが分かる。
CV測定の条件
・作用極:グラファイト電極(0.5mmφ×10mm(液深)、X線002回折ピークの半値幅2.6°)
・参照極:Ag/AgCl
・電位掃引速度:50秒/V
・温度:25℃と0℃
・状態:静止電極、静止活物質液
(比較例3)
水中に3.0MのVOSO及び5.0MのHSOを含む液を、塩酸を加えずに電解還元することによって、2価及び3価のバナジウムを含む電池負極活物質液を得ようとしたが、2価バナジウム塩と考えられる結晶が析出した。
<CV測定>
得られた電池負極活物質液について、25℃と0℃の各温度において下記条件でCV測定を行ったところ、図5に示したCV図が得られた。得られたCV図より、25℃における2価バナジウムの酸化電流は380μA、0℃における2価バナジウムの酸化電流は115μAであった。
また、CV図上で0℃、25℃におけるそれぞれのピーク面積比の大きさは、塩酸を加えていない系では大きく拡大した。
CV測定の条件
・作用極:グラファイト電極(0.5mmφ×10mm(液深)、X線002回折ピークの半値幅2.6°)
・参照極:Ag/AgCl
・電位掃引速度:50秒/V
・温度:25℃と0℃
・状態:静止電極、静止活物質液
<活物質液の低温特性の評価>
上述したように、塩酸を添加した電池負極活物質液を用いた実施例3では、25℃における2価バナジウムの酸化電流は550μA、0℃における2価バナジウムの酸化電流は320μAであった。このとき、25℃の電池負極活物質液の酸化電流に対する0℃の電池負極活物質液の酸化電流の割合(即ち、0℃電解液の25℃電解液に対する出力推測値)は58%になる(表1)。
一方、塩酸を添加していない電池負極活物質液を用いた比較例3では、25℃における2価バナジウムの酸化電流は380μA、0℃における2価バナジウムの酸化電流は115μAであった。このとき、25℃の電池負極活物質液の酸化電流に対する0℃の電池負極活物質液の酸化電流の割合(即ち、0℃電解液の25℃電解液に対する出力推測値)は30%になる(表1)。
Figure 2019003871
また、0℃、25℃におけるそれぞれのピーク面積も、ピーク高さと同様に、塩酸添加の効果を示している。このことから、実施例3は、比較例3と比較して、特に温度低下時においても、バナジウムの析出が防止され、電池出力を維持できることがわかる。
以上の結果より、塩酸を添加した電池負極活物質液が、低温特性に優れることがわかる。これにより、温度変化に対して安定に電池出力を維持できる効果が奏される。なお、ここでは電池負極活物質液の例を挙げたが、電池正極活物質液の場合にも同様の結果が得られた。

Claims (6)

  1. 硫酸酸性であり全バナジウム濃度が2.5M以上であるバナジウムレドックス二次電池の負極活物質液又は正極活物質液であって、
    塩化物が添加されていることによって、プロトン核磁気共鳴スペクトルにおけるプロトンピークの化学シフト値が、0.1M〜10Mの硫酸水溶液における化学シフト値の1.2〜5倍であることを特徴とする活物質液。
  2. 硫酸酸性であり全バナジウム濃度が2.5M以上であるバナジウムレドックス二次電池の正極活物質液であって、
    プロトン核磁気共鳴スペクトルにおけるプロトンピークの化学シフト値が、0.1M〜10Mの硫酸水溶液における化学シフト値の1.2〜5倍であり、
    0.2M以上の塩化物イオンがバナジウムと共存していることを特徴とする活物質液。
  3. 硫酸酸性であり全バナジウム濃度が2.5M以上であるバナジウムレドックス二次電池の負極活物質液であって、
    塩化物が添加されていることによって、電位掃引法によって観察される電流電位曲線における2価のバナジウムの酸化波の反応電気量として、0℃において測定される反応電気量Qと、25℃において測定される反応電気量Q25の比(Q/Q25)が、0.3〜1.0であることを特徴とする活物質液。
  4. 硫酸酸性であり全バナジウム濃度が2.5M以上であるバナジウムレドックス二次電池の正極活物質液であって、
    塩化物が添加されていることによって、電位掃引法によって観察される電流電位曲線における5価のバナジウムの還元波の反応電気量として、0℃において測定される反応電気量Qと、25℃において測定される反応電気量Q25の比(Q/Q25)が、0.3〜1.0であることを特徴とする活物質液。
  5. 粘度が6cp以下であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の活物質液。
  6. 硫酸酸性であり全バナジウム濃度が2.5M以上であるバナジウムレドックス二次電池の負極活物質液又は正極活物質液を製造する際に、
    硫酸バナジル溶液を電解還元して3価バナジウム及び4価バナジウムのモル比を1:1とした後に、
    少なくとも下記(I)〜(III)の何れかの状態における液について測定されるプロトン核磁気共鳴スペクトルにおけるプロトンピークの化学シフト値が、0.1M〜10Mの硫酸水溶液における化学シフト値の1.2〜5倍になるように、硫酸濃度と塩化物濃度とを調整することを特徴とする活物質液の製造方法。
    (I) 前記3価バナジウム及び4価バナジウムのモル比を1:1とした液
    (II) 前記(I)記載の液を電解還元して得られる2価バナジウム及び3価バナジウムを含む液
    (III) 前記(I)記載の液を電解酸化して得られる4価バナジウム及び5価バナジウムを含む液

JP2017118942A 2017-06-16 2017-06-16 活物質液及び活物質液の製造方法 Pending JP2019003871A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017118942A JP2019003871A (ja) 2017-06-16 2017-06-16 活物質液及び活物質液の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017118942A JP2019003871A (ja) 2017-06-16 2017-06-16 活物質液及び活物質液の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019003871A true JP2019003871A (ja) 2019-01-10

Family

ID=65006078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017118942A Pending JP2019003871A (ja) 2017-06-16 2017-06-16 活物質液及び活物質液の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019003871A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024038726A1 (ja) * 2022-08-16 2024-02-22 住友電気工業株式会社 レドックスフロー電池システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024038726A1 (ja) * 2022-08-16 2024-02-22 住友電気工業株式会社 レドックスフロー電池システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Chao et al. An electrolytic Zn–MnO2 battery for high‐voltage and scalable energy storage
JP6390810B2 (ja) レドックスフロー電池
JP5708963B1 (ja) レドックスフロー電池
KR102410425B1 (ko) 전바나듐 설페이트 산 레독스 흐름 전지 시스템
JP6013463B2 (ja) 鉄基流動電池
Pratt III et al. Mixed-metal, structural, and substitution effects of polyoxometalates on electrochemical behavior in a redox flow battery
Xie et al. High performance of zinc-ferrum redox flow battery with Ac−/HAc buffer solution
JP5712688B2 (ja) レドックスフロー電池
Bae et al. The effect of Cr3+-Functionalized additive in zinc-bromine flow battery
KR101905711B1 (ko) 열적안정성을 향상시킨 바나듐 레독스 흐름전지용 전해액 및 이를 포함하는 레독스 흐름전지
JPWO2016104237A1 (ja) レドックスフロー電池
Kabtamu et al. The effect of adding Bi 3+ on the performance of a newly developed iron–copper redox flow battery
JP7476359B2 (ja) Fe-crレドックスフロー電池システムおよびこのシステムを使用する方法
Qiao et al. Highly stable titanium–manganese single flow batteries for stationary energy storage
JP2016177868A (ja) レドックスフロー電池
Tang et al. Unleashing energy storage ability of aqueous battery electrolytes
Zhu et al. Cu 2 CoGeS 4 nanocrystals for high performance aqueous polysulfide/iodide redox flow batteries: enhanced selectively towards the electrocatalytic conversion of polysulfides
Belongia et al. Progresses and Perspectives of All‐Iron Aqueous Redox Flow Batteries
Lei et al. Emerging aqueous manganese-based batteries: Fundamental understanding, challenges, and opportunities
JP5874833B2 (ja) 電力貯蔵電池及びその製造方法
JP2019003871A (ja) 活物質液及び活物質液の製造方法
Gu et al. Exploration on the influence mechanism of nitrogen doped CoO on oxygen reduction and evolution reaction in Li–O2 battery
JP2011210696A (ja) レドックスフロー電池
JP2014170715A (ja) 電池
WO2017065211A1 (ja) 電池負極活物質液及び電池正極活物質液並びにこれらの調製方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20190510