JP2019003556A - 抽出装置、抽出方法及び抽出プログラム - Google Patents

抽出装置、抽出方法及び抽出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】コンテンツの訴求効果を高く維持しつつ、配信対象ユーザを効率良く拡張すること。【解決手段】本願に係る抽出装置は、特定部と、抽出部とを有する。特定部は、所定のコンテンツの提供主が管理する第1ストアに関連するストアである関連ストアを特定する。抽出部は、特定部によって特定された関連ストアへのアクセス情報に基づいて、所定のコンテンツの提供先の候補となる対象ユーザを抽出する。例えば、特定部は、所定の検索エンジンに入力された場合に第1ストアもしくは当該第1ストアが取り扱う商品を検索結果として出力させるクエリから得られる検索結果に基づいて、関連ストアを特定する。【選択図】図1

Description

本発明は、抽出装置、抽出方法及び抽出プログラムに関する。
従来、インターネットを介した広告配信の一手法として、リターゲティング広告と呼ばれる手法がある。かかる手法は、例えば、所定のウェブサイトにアクセスしたユーザのユーザ端末に当該所定のウェブサイトへのリンクを有する広告コンテンツを表示し、当該所定のウェブサイトへのアクセスをユーザに促すものである。
上記のような広告配信に関する技術として、広告主が提供するウェブサイトと類似するウェブサイトを訪問したユーザに広告を配信する技術が知られている。また、ウェブページに含まれる通知用タグに関連付けられた情報に基づいて広告を配信する技術が知られている。
特開2016−62370号公報 特開2016−177650号公報
しかしながら、ユーザへの効果的な広告配信については、さらに改善の余地がある。例えば、従来技術では、広告主が提供するウェブサイトと類似するウェブサイトを訪問したユーザや通知用タグが備えられたページを訪れたユーザに対して広告配信ができるものの、それらのユーザ以外に対しては、効果的な広告配信ができない可能性がある。なお、このような配信に係る課題は、広告配信のみならず、動画コンテンツや商品レコメンド等の情報コンテンツの配信においても共通する。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、コンテンツの訴求効果を高く維持しつつ、配信対象ユーザを効率良く拡張することができる抽出装置、抽出方法及び抽出プログラムを提供することを目的とする。
本願に係る抽出装置は、所定のコンテンツの提供主が管理する第1ストアに関連するストアである関連ストアを特定する特定部と、前記特定部によって特定された関連ストアへのアクセス情報に基づいて、前記所定のコンテンツの提供先の候補となる対象ユーザを抽出する抽出部と、を備えたことを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、コンテンツの訴求効果を高く維持しつつ、配信対象ユーザを効率良く拡張することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る抽出処理の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る特定処理の一例を説明するための図である。 図3は、実施形態に係る抽出システムの構成例を示す図である。 図4は、実施形態に係る抽出装置の構成例を示す図である。 図5は、実施形態に係る広告情報記憶部の一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る検索結果テーブルの一例を示す図である。 図7は、実施形態に係る関連テーブルの一例を示す図である。 図8は、実施形態に係るアクセス情報記憶部の一例を示す図である。 図9は、実施形態に係るウェブサーバの構成例を示す図である。 図10は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャート(1)である。 図11は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャート(2)である。 図12は、抽出装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願に係る抽出装置、抽出方法および抽出プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る抽出装置、抽出方法および抽出プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.抽出処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る抽出処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る抽出処理の一例を示す図である。図1では、本願に係る抽出装置100によって、所定のコンテンツの提供主が管理するストアに関連するストアである関連ストアを特定する処理と、関連ストアへのアクセス情報に基づいて、所定のコンテンツの提供先の候補となるユーザを抽出する処理とが行われる一例を示す。
なお、実施形態では、所定のコンテンツの一例として、ウェブページ等に表示される広告コンテンツ(以下、単に「広告」と表記する)を例に挙げて説明する。また、実施形態では、所定のコンテンツの提供主(すなわち、広告主)は、ネットワーク上で運営されるショッピングモールに出店するストアの管理者であるものとする。すなわち、所定のコンテンツの提供主は、自身が管理するストアの広告をユーザに配信することを所望する。また、以下の説明において、所定のコンテンツの提供主が管理するストアを第1ストア、所定のコンテンツの提供主以外が管理するストアであって、第1ストアと同じショッピングモールに出店されているストアを第2ストアと称する。
実施形態では、所定のコンテンツの提供主が、自身が入稿した広告をリターゲティング広告としてユーザに配信することを所望するものとする。リターゲティング広告は、過去に第1ストアにアクセスしたユーザに対して配信される広告であり、ユーザの興味関心に即した広告が配信できるため、一般に広告効果が高いとされる。しかし、リターゲティング広告は、ユーザが過去に第1ストアにアクセスした履歴に基づいて配信されるため、第1ストアにアクセスした履歴のないユーザには配信することができない。このため、第1ストアへのアクセス数が充分でない場合や、第1ストアがショッピングモールに出店して間もない場合等には、提供主が要望する数のリターゲティング広告を配信することが難しい場合がある。
そこで、実施形態に係る抽出装置100は、第1ストアに関連するストアである関連ストアを特定するとともに、関連ストアへのアクセス情報に基づいて、所定のコンテンツの提供先の候補となるユーザ(以下、「対象ユーザ」と表記する)を抽出する。
例えば、抽出装置100は、第2ストアの中から、第1ストアに関連する関連ストアを特定する。同じショッピングモール内で第1ストアと関連するストアとは、言い換えれば、第1ストアに競合するストアであり、顧客であるユーザが求める商品等の取り揃えが互いに類似すると推定される。抽出装置100は、第1ストアにアクセスした履歴はないものの、関連ストアにアクセスした対象ユーザを抽出することで、対象ユーザに対して第1ストアの広告を配信するなどの処理を行うことができる。すなわち、抽出装置100によれば、所定のコンテンツの提供主は、第1ストアと競合するストアにアクセスするユーザに対して自身の広告を配信させることができる。このため、所定のコンテンツの提供主は、リターゲティング広告と同様の効果を奏する広告を効率よく配信させることができる。なお、本明細書中において、商品とは、商取引の対象を広く含む概念であり、商品のみならず役務等をふくむ概念であるものとする。以下、図1を用いて、抽出装置100によって行われる抽出処理の一例を流れに沿って説明する。
図1に示す抽出装置100は、第1ストアの管理者から広告の入稿を受け付け、受け付けた広告をユーザに配信するサーバ装置である。また、抽出装置100は、以下に説明するように、第1ストアの関連ストアを特定し、関連ストアへのアクセス情報に基づいて、広告の配信先の候補となるユーザを抽出する。
ショッピングモールAAAは、ネットワーク上で運営されているショッピングモールの一例である。ストアB01及びストアB02は、ショッピングモールAAAに出店しているストアの一例である。なお、図1の例では、ストアB01が第1ストアであり、ストアB02が第2ストアであるものとする。また、以下の説明では、ストアの管理者等が実行する行動を、ストアが実行すると読み替える場合がある。例えば、ストアB01の管理者が広告を入稿することを、「ストアB01が広告を入稿する」と記載する場合がある。
図1に示すユーザ端末10及び10は、ユーザによって利用される情報処理端末である。図1の例では、ユーザ端末10はユーザU01によって利用され、ユーザ端末10はユーザU02によって利用される。ユーザ端末10及び10は、例えば、スマートフォンやタブレット型端末である。ユーザU01又はユーザU02は、ユーザ端末10及び10を介してウェブサーバ30(図3参照)にアクセスし、ウェブサーバ30から提供されるウェブサイト(図1の例では、ショッピングモールAAA)を利用する。なお、以下では、ユーザ端末10とユーザ端末10とを区別する必要のない場合には、「ユーザ端末10」と総称する。また、ユーザU01とユーザU02とを区別する必要のない場合には、単に「ユーザ」と表記する。また、以下では、ユーザ端末10と、ユーザ端末10を利用するユーザとを同一視する場合がある。例えば、「ユーザU01にコンテンツを送信する」とは、実際には、「ユーザU01が利用するユーザ端末10にコンテンツを送信する」ことを意味する場合がある。また、図1での図示は省略しているが、ユーザU01やユーザU02とは、単独のユーザを示すものではなく、複数のユーザの存在を示す場合もある。
図1に示す例において、まず、第1ストアであるストアB01は、リターゲティング広告を抽出装置100に入稿する(ステップS11)。例えば、ストアB01は、自身のストアを宣伝するための広告を入稿し、当該広告がリターゲティング広告として配信されるよう抽出装置100に対して指定する。
その後、ショッピングモールAAAを利用するユーザU01は、ショッピングモールAAA内の商品又はストアを検索する処理を実行するものとする(ステップS12)。例えば、ユーザU01は、ユーザ端末10を介して、ショッピングモールAAA内の商品又はストアを検索するための検索エンジンにクエリを入力する。
そして、ユーザU01は、検索行動ののち、ストアB01にアクセスする(ステップS13)。このとき、抽出装置100は、ユーザU01によって行われた検索に関する情報を取得する(ステップS14)。具体的には、抽出装置100は、ショッピングモールAAA内で行われたユーザU01の検索行動や、検索後にユーザU01がストアB01にアクセスしたことを示すアクセス情報等を取得する。そして、抽出装置100は、検索結果に基づいて、ストアB01の関連ストアを特定する(ステップS15)。かかる特定処理の詳細については後述する。
図1の例では、抽出装置100は、ストアB01の関連ストアとして、ストアB02を特定したものとする。抽出装置100は、特定したストア同士の関連性をストア関連情報記憶部122に適宜記憶する(ステップS16)。例えば、抽出装置100は、ストアB01の関連ストアがストアB02であることから、ストアB01とストアB02とを対応付けてストア関連情報記憶部122に記憶する。
その後、ユーザU02が、ストアB01の関連ストアであるストアB02にアクセスしたものとする(ステップS17)。抽出装置100は、ユーザU02のアクセス情報を取得する(ステップS18)。
その後、抽出装置100は、ユーザ端末10が広告枠を有するページを表示する際など、ユーザ端末10において広告配信機会が発生した旨を取得する。このとき、抽出装置100は、ユーザU02がストアB01の関連ストアであるストアB02にアクセスした履歴に基づいて、ユーザU02をストアB01に係る対象ユーザとして抽出する。そして、抽出装置100は、抽出されたユーザU02に対して、ストアB01が入稿したリターゲティング広告を配信する(ステップS19)。
このように、実施形態に係る抽出装置100は、第1ストアに関連する関連ストアとしてストアB02を特定するとともに、ストアB02へのアクセス情報に基づいて、第1ストアの広告の配信先の候補となる対象ユーザを抽出する。
すなわち、実施形態に係る抽出装置100は、ストアB01へのアクセスが充分でない場合であっても、関連ストアであるストアB02へのアクセス情報を用いることで、ストアB01のリターゲティング広告が配信される配信先となる対象ユーザを抽出することができる。言い換えれば、抽出装置100は、ユーザU02のような実際にストアB01へのアクセス履歴がないユーザに対して、ストアB01のリターゲティング広告の配信先を拡張することができる。また、ストアB02は、ストアB01と競合するストアである可能性が高いことから、顧客となるユーザの興味関心も互いに近いものと想定される。このため、ストアB01の広告は、ストアB02の顧客であるユーザに対して高い訴求効果を発揮すると推定される。このように、抽出装置100は、広告の訴求効果を高く維持したまま、配信先となるユーザを拡張することができる。
なお、図1では、ステップS13において、ユーザU01がストアにアクセスした行動履歴(アクセス情報)を抽出装置100が取得する例を示した。抽出装置100は、種々の手法を用いて、かかるアクセス情報等を取得してもよい。例えば、抽出装置100は、ウェブビーコン(web beacon)等によって実現される通知機能を利用して、ユーザの行動情報を取得してもよい。
すなわち、ショッピングモールAAA内のコンテンツ(ウェブページ)には、ウェブビーコン等によって実現される、ユーザに関する情報(以下、「ユーザ情報」と表記する)を通知する機能が埋め込まれる場合がある。例えば、ウェブビーコンは、ウェブページにアクセスしたユーザ端末10を抽出装置100内に格納される透明な画像又は非常に小さな画像(「クリアGIF」と呼ばれることもある)にアクセスさせる機能を有する。これにより、抽出装置100は、ユーザ端末10からユーザ情報を受信し、取得することができる。例えば、抽出装置100は、ウェブビーコンによって実現される機能により、ユーザU01がユーザ端末10上において、第1ストアにアクセスしたことや、商品を閲覧したことや、商品を購入したことや、広告をクリックした情報などを受信することができる。
ところで、上記のように、広告の訴求効果を高く維持したまま配信先となるユーザを拡張するためには、抽出装置100は、関連ストアを精度よく特定することが望ましい。この点について、図2を用いて、抽出装置100が行う特定処理の詳細について説明する。
図2は、実施形態に係る特定処理の一例を説明するための図である。図2では、ユーザ端末10においてショッピングモールAAA内の商品が検索する処理が行われている状況を示している。具体的には、図2では、ユーザ端末10に表示された検索ページ60において、ユーザU01が検索窓61にクエリ「商品A01」を入力した場合の検索結果62をユーザ端末10が表示する例を示している。ユーザ端末10は、検索結果62として、ストアB02へのリンク64や、ストアB03へのリンク66や、ストアB01へのリンク68を表示する。
図2では、ユーザU01は、表示されたストアの中から、ストアB01を選択したものとする。具体的には、ユーザU01は、指80を用いてリンク68をタッチする。この場合、ユーザ端末10は、ショッピングモールAAAのストアB01における商品A01の販売ページ等に画面を遷移させる。すなわち、ユーザU01は、クエリ「商品A01」で検索を行ったことを契機としてストアB01に流入したユーザである。
抽出装置100は、このように、第1ストアに流入する契機となったクエリを取得する(ステップS21)。抽出装置100は、ステップS21の処理を繰り返すことにより、第1ストアに流入する契機となったクエリを複数取得する。
ここで、抽出装置100は、取得されたクエリを検索エンジンに入力して検索される第2ストアを計数する処理を行う(ステップS22)。具体的には、抽出装置100は、取得されたクエリで検索API(Application Programming Interface)を順に呼び出すことにより、クエリによって検索される検索結果を取得する。この場合、検索結果として、第1ストアとともに、ショッピングモールAAAに属する複数の第2ストアが検索される。例えば、クエリが商品名である場合には、ショッピングモールAAAに属する第2ストアのうち、当該クエリに対応する商品を扱っているストアであって、売上の高いストアや人気の高いストアほど上位に検索されると想定される。そして、抽出装置100は、所定の順位(例えば20位)迄の検索結果に含まれる第2ストアを抽出する。
例えば、抽出装置100は、図2で示す表70のように、クエリごとに検索される第2ストアを抽出する。例えば、図2で示す表70では、クエリ「商品A01」であれば、第2ストアとして、「B02」や「B03」や「B04」が検索されたことを示している。また、クエリ「商品A02」であれば、第2ストアとして、「B02」や「B05」や「B07」が検索されたことを示している。
クエリ「商品A01」やクエリ「商品A02」は、ユーザU01がストアB01に流入する契機となったクエリであることから、これらのクエリによって検索される第2ストアは、第1ストアと類似する商品を取り扱うストア、すなわち競合ストアといえる。そして、抽出装置100は、複数のクエリを用いて、検索される第2ストアを抽出し、抽出される数を計数する。
そして、抽出装置100は、計数した結果に基づいて、第1ストアの関連ストアを特定する(ステップS23)。具体的には、抽出装置100は、計数された数が多い順に所定数(例えば20など)の第2ストアを関連ストアとして特定する。これにより、抽出装置100は、第1ストアと競合すると想定されるストアを精度よく抽出し、関連ストアとして特定することができる。図2の例では、抽出装置100は、表72に示すように、第1ストアの関連ストアとして、第2ストアのうち、ストア「B02」や、ストア「B03」や、ストア「B05」を特定する。
なお、図2で示した特定処理は一例であり、抽出装置100は、種々の手法で関連ストアを特定してもよい。例えば、抽出装置100は、抽出装置100の管理者やショッピングモールAAAの管理者から、関連するストア同士の定義データの入力を予め受け付けておき、定義データに基づいて関連ストアを特定してもよい。あるいは、抽出装置100は、ショッピングモールAAAに属するストアの商品リストを取得しておき、第1ストアが取り扱っている商品が第2ストアでユーザから購入されたことを契機として、当該第2ストアを関連ストアとして特定してもよい。
なお、上記で挙げた抽出装置100が抽出するクエリは一例であり、抽出装置100は、商品名のみならず、ユーザU01が第1ストアに流入する契機となったクエリであれば、いずれのクエリを取得してもよい。
以下、図1で説明した処理を行う抽出装置100、及び、抽出装置100を含む抽出システム1の構成等について、詳細に説明する。
〔2.抽出システムの構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る抽出装置100が含まれる抽出システム1の構成について説明する。図3は、実施形態に係る抽出システム1の構成例を示す図である。図3に例示するように、実施形態に係る抽出システム1には、ユーザ端末10と、ウェブサーバ30と、抽出装置100とが含まれる。これらの各種装置は、ネットワークN(例えば、インターネット)を介して、有線又は無線により通信可能に接続される。なお、図3に示した抽出システム1には、複数台のユーザ端末10や、複数台のウェブサーバ30が含まれてもよい。
ユーザ端末10は、例えば、スマートフォンや、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット型端末や、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)等の情報処理装置である。ユーザ端末10は、ユーザによる操作に従って、ウェブサーバ30にアクセスすることで、ウェブサーバ30から提供されるウェブサイトからウェブページを取得する。そして、ユーザ端末10は、取得したウェブページを表示装置(例えば、液晶ディスプレイ)に表示する。
ウェブサーバ30は、ユーザ端末10からアクセスされた場合に、各種サービスを提供するサーバ装置である。実施形態では、ウェブサーバ30は、サービスとしてショッピングモール等のショッピングサイトに係るウェブページを提供する。なお、ウェブサーバ30は、ショッピングサイト以外にも、検索サービスサイト、オークションサイト、ニュースサイト、天気予報サイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関する各種ウェブページを提供してもよい。
なお、ウェブサーバ30によって配信されるウェブページには、レコメンドや広告を表示するためのレコメンド枠や広告枠が含まれてもよい。そして、レコメンド枠や広告枠を含むウェブページには、当該枠に表示するレコメンドや広告を取得するための取得命令が含まれる。例えば、ウェブページを形成するHTML(HyperText Markup Language)ファイル等には、抽出装置100のURL等が取得命令として記述される。この場合、ユーザ端末10は、HTMLファイル等に記述されているURLにアクセスすることで、抽出装置100からレコメンドや広告の配信を受ける。
また、ウェブサーバ30は、例えばショッピングサイト等に出店している各ストアから、ストアが取り扱う商品のリストや、各商品を識別する識別情報等を取得してもよい。ウェブサーバ30は、かかる情報を取得し、所定のデータベースに保持する。例えば、抽出装置100は、ウェブサーバ30が保持するこれらの情報を取得することにより、各ストアがどのような商品を扱っているかを示すストア情報を参照することができる。
抽出装置100は、所定のコンテンツの提供主が管理する第1ストアに関連するストアである関連ストアを特定し、特定された関連ストアへのアクセス情報に基づいて、所定のコンテンツの提供先の候補となる対象ユーザを抽出するサーバ装置である。
なお、抽出装置100は、広告の配信にあたって、ユーザ端末10を識別し、広告を配信するユーザ端末10を特定する。例えば、ユーザの識別は、ユーザ端末10のウェブブラウザと抽出装置100(又は、ウェブサーバ30)との間でやり取りされるクッキー(Cookie)にユーザ識別情報を含めることによって行うことができる。ただし、ユーザを識別する手法は上記に限られない。例えば、ユーザ端末10に専用のプログラムを設定し、かかる専用プログラムからユーザ識別情報を抽出装置100に送信させてもよい。かかるプログラムは、例えば、スマートフォン用のアプリとして実現される。
〔3.抽出装置の構成〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る抽出装置100の構成について説明する。図4は、実施形態に係る抽出装置100の構成例を示す図である。図4に示すように、抽出装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、抽出装置100は、抽出装置100を利用する管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、ユーザ端末10やウェブサーバ30との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、広告情報記憶部121と、ストア関連情報記憶部122と、アクセス情報記憶部125とを有する。
(広告情報記憶部121について)
広告情報記憶部121は、広告に関する情報を記憶する。図5に、実施形態に係る広告情報記憶部121の一例を示す。図5は、実施形態に係る広告情報記憶部121の一例を示す図である。図5に示した例では、広告情報記憶部121は、「広告主ストアID(第1ストアID)」、「広告ID」、「配信条件」、「インプレッション数」、「インプレッション保証数」、「配信期間」といった項目を有する。
「広告主ストアID(第1ストアID)」は、広告主であるストアを識別する識別情報を示す。「広告ID」は、広告を識別する識別情報を示す。なお、本明細書では、図5に示すような識別情報は、説明で用いる参照符号と共通するものとする。例えば、広告主ストアID「B01」によって識別されるストアは、「ストアB01」を示す。また、広告ID「C01」によって識別される広告は、「広告C01」と表記する場合がある。
「配信条件」は、広告の配信条件を示す。図5では、配信条件に「E01」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、配信条件の項目には、当該広告がリターゲティング広告であるか否か、あるいは、配信先として抽出されるユーザの属性情報(年齢や性別等)の指定や、配信先となる広告枠を有する媒体(ウェブページ)の内容等の指定等の情報が記憶される。
「インプレッション数」は、現時点で広告が配信された(ユーザ端末10に表示された)回数を示す。「インプレッション保証数」は、広告主から入稿された広告が配信される回数として保証される数を示す。例えば、広告主は、インプレッション保証数を指定して、抽出装置100に対して広告の入稿を行う。抽出装置100は、広告主から指定されたインプレッション数を達成するように、ユーザ端末10への広告の配信を行う。
「配信期間」は、広告が配信される期間を示す。例えば、抽出装置100は、配信期間が設定されている広告については、配信期間の経過前に、保証されたインプレッション数分の配信を行う。
すなわち、図5に示す一例では、広告主ストアID(第1ストアID)が「B01」であるストアB01が、広告ID「C01」で識別される広告C01を入稿していることを示している。また、広告C01の配信条件は「E01」であり、現在のインプレッション数は「5000」回であり、広告主であるストアB01が指定したインプレッション保証数は「20000」回であり、配信期間は「2017年4月1日〜2017年6月30日」であることを示している。
なお、図5での図示は省略しているが、広告情報記憶部121には、例えば、広告C01の広告効果を示すCTR(Click Through Rate)等の指標値がさらに記憶されてもよい。
(ストア関連情報記憶部122について)
ストア関連情報記憶部122は、ストアの関連性に関する情報を記憶する。実施形態に係るストア関連情報記憶部122は、データテーブルとして、検索結果テーブル123と、関連テーブル124とを有する。以下、各データテーブルについて順に説明する。
(検索結果テーブル123について)
検索結果テーブル123は、第1ストアにユーザが流入する契機となったクエリと、当該クエリによって検索される第2ストアに関する情報等を記憶する。図6に、実施形態に係る検索結果テーブル123の一例を示す。図6は、実施形態に係る検索結果テーブル123の一例を示す図である。図6に示した例では、検索結果テーブル123は、「第1ストアID」、「検索情報」、「売上情報」といった項目を有する。また、「検索情報」は、「流入クエリ」、「第2ストアID」といった小項目を有する。また、「売上情報」は、「売上順位」、「第1ストアの売上順位」といった小項目を有する。
「第1ストアID」は、図5に示した広告主ストアIDに対応する。「検索情報」は、第1ストアにユーザが流入する契機となったクエリによって検索が行われた結果情報を示す。「流入クエリ」は、第1ストアにユーザが流入する契機となったクエリを示す。「第2ストアID」は、第2ストアを識別する識別情報である。なお、図5で示す第2ストアIDは、流入クエリによって検索が行われた際に検索結果として表示される第2ストアの識別情報を示している。
「売上情報」は、クエリが商品である場合に、第1ストア及び第2ストアが属するショッピングモール内における当該商品の売上に関する情報を示す。「売上順位」は、流入クエリによって検索されたストア間における売上の順位を示す。「第1ストアの売上順位」は、流入クエリによって検索されたストアにおける第1ストアの売上の順位を示す。なお、クエリが商品でない場合には、売上情報は、「検索結果の順位」と読み替えてもよい。また、抽出装置100は、ショッピングモール内の売上情報を、例えばウェブサーバ30から取得する。
すなわち、図6に示す一例では、第1ストアであるストアB01の流入クエリは、例えば、「商品A01」や「商品A02」であることを示している。また、「商品A01」で検索が行われた場合、検索結果に表示される第2ストアは、例えば、第2ストアID「B02」や、「B03」や、「B04」や、「B07」等であることを示している。また、検索された第2ストアのうち、商品A01における売上順位が1位であるストアはストアB02であり、売上順位が2位であるストアはストアB03であり、売上順位が4位であるストアはストアB04であり、売上順位が5位であるストアはストアB07であることを示している。また、第1ストアであるストアB01は、商品A01における売上順位が「3位」であることを示している。
(関連テーブル124について)
関連テーブル124は、関連ストアに関する情報を記憶する。図7に、実施形態に係る関連テーブル124の一例を示す。図7は、実施形態に係る関連テーブル124の一例を示す図である。図7に示した例では、関連テーブル124は、「第1ストアID」、「第2ストア情報」、「関連ストア」といった項目を有する。また、「第2ストア情報」は、「検索結果情報」、「第2ストアID」、「登場回数」といった小項目を有する。
「第1ストアID」は、図6で示した同一の項目に対応する。「第2ストア情報」は、第2ストアに関する情報を示す。「検索結果情報」は、第1ストアの流入クエリを用いて行われた検索結果の情報を示す。図7では、検索結果情報に「F01」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、検索結果情報の項目には、流入クエリに対応するキーワードや、流入クエリの数や、検索が行われた日時情報等の統計的な情報等が記憶される。なお、検索結果情報は、新たに流入クエリが取得された場合等に随時更新されてもよい。
「第2ストアID」は、図6で示した同一の項目に対応する。「登場回数」は、複数の流入クエリによって検索が行われ、その検索結果として第2ストアが登場した回数を示す。なお、1つの流入クエリによって検索結果に同じストアが2回以上登場した場合には、抽出装置100は、複数回登場したストアをユニーク化して計数してもよいし、登場した回数をそのまま計数してもよい。
「関連ストア」は、第2ストアのうち、第1ストアに関連するストアとして特定されたストアの識別情報を示す。関連ストアは、例えば、登場回数の多い順から所定数(例えば20)の第2ストアが特定されることにより、決定される。
すなわち、図7に示す一例では、第1ストアであるストアB01に対応付けられた検索結果情報は「F01」であり、かかる検索結果情報において検索結果として登場した第2ストアは、例えば、「B02」や、「B03」や、「B04」や、「B05」や、「B06」や、「B07」や、「B08」等であることを示している。また、例えば、検索結果として「B02」が登場した回数は「165」回であり、「B03」が登場した回数は「135」回であること等を示している。そして、第1ストアであるストアB01と関連する関連ストアとして特定された第2ストアは、例えば、「B02」や、「B03」や、「B05」や、「B08」や、「B07」や、「B12」や、「B16」等であることを示している。
(アクセス情報記憶部125について)
アクセス情報記憶部125は、ユーザのアクセス情報を含む、ユーザに関する種々の情報を記憶する。図8に、実施形態に係るアクセス情報記憶部125の一例を示す。図8は、実施形態に係るアクセス情報記憶部125の一例を示す図である。図8に示した例では、アクセス情報記憶部125は、「ユーザID」、「属性情報」、「アクセス情報」、「コンバージョン情報」、「反応情報」といった項目を有する。
「ユーザID」は、ユーザ又はユーザ端末10を識別するための識別情報を示す。「属性情報」は、ユーザの性別や年齢等の属性情報を示す。「アクセス情報」は、ユーザがストアにアクセスした回数や日時等のアクセスに関する情報を示す。「コンバージョン情報」は、ユーザがストアにおいてコンバージョン(例えば商品を購入したこと等)に至った回数や日時等のコンバージョンに関する情報を示す。「反応情報」は、ユーザが広告をクリックした回数や割合、広告を閲覧した時間や回数等、広告に対する反応に関する情報を示す。
なお、図8に示した例では、「属性情報」、「アクセス情報」、「コンバージョン情報」及び「反応情報」に格納される情報を、「G01」や「H01」や「J01」や「K01」といった概念で示しているが、実際には、各々の項目には、具体的な情報が記憶される。例えば、属性情報には、ユーザの性別や、年齢や、居住地や、家族構成や、年収等の属性情報が記憶される。また、反応情報には、配信された広告をクリックした回数や頻度、広告に対してコンバージョンした回数や頻度等を統計した情報が記憶される。なお、抽出装置100は、反応情報を所定のスコアで表してもよい。例えば、抽出装置100は、広告へのクリックやコンバージョン数や率等に応じて、反応情報に関するスコアを算出してもよい。そして、抽出装置100は、広告に対して反応しやすいユーザに優先的に所定の商品を配信するなどの調整処理を行ってもよい。また、反応情報は、ストアごとに生成されてもよい。例えば、抽出装置100は、抽出処理において、所定のストアの広告に対して頻繁に反応するユーザに対しては、当該ストアが広告され易くなるなどの調整を行ってもよい。
すなわち、図8に示す一例では、ユーザID「U01」で識別されるユーザU01は、属性情報が「G01」であり、アクセス情報が「H01」であり、コンバージョン情報が「J01」であり、反応情報が「K01」であることを示している。
(制御部130について)
制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、抽出装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(抽出プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図4に示すように、制御部130は、受付部131と、取得部132と、特定部133と、受信部134と、抽出部135と、配信部136とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(受付部131について)
受付部131は、所定のコンテンツの入稿を受け付ける。具体的には、受付部131は、広告の配信を所望するストアから、広告の入稿を受け付ける。また、受付部131は、広告の入稿に際して、当該広告をリターゲティング広告として配信すること等の配信条件を受け付けてもよい。
また、受付部131は、広告の入稿に際して、広告をユーザに配信する配信数の指定を受け付けてもよい。すなわち、受付部131は、インプレッション数として保証される数の指定を広告主から受け付ける。
また、受付部131は、広告の入稿に際して、広告をユーザに配信する配信期間の指定を受け付けてもよい。また、受付部131は、配信条件として、配信先となるユーザの属性情報等のいわゆるターゲティング情報を受け付けてもよい。
受付部131は、受け付けた広告に関する情報を、適宜、記憶部120内に格納する。例えば、受付部131は、受け付けた広告に関する情報を広告情報記憶部121に格納する。
(取得部132について)
取得部132は、各種情報を取得する。例えば、取得部132は、第1ストアもしくは当該第1ストアが取り扱う商品に関連するクエリを取得する。具体的には、取得部132は、所定の検索エンジンに入力された場合に、第1ストアもしくは第1ストアが取り扱う商品を検索結果として出力させるクエリを取得する。
また、取得部132は、第1ストアにユーザがアクセスする契機となったクエリを取得してもよい。言い換えれば、取得部132は、第1ストアにユーザが流入する契機となった流入クエリを取得する。
また、取得部132は、ショッピングモールを利用するユーザに関する情報を取得してもよい。例えば、取得部132は、ショッピングモールにおいてユーザが任意のストアにアクセスした情報を取得する。また、取得部132は、ショッピングモールにおけるユーザの行動ログを取得してもよい。具体的には、取得部132は、ユーザがストアにおいてコンバージョンに至ったことを示す履歴情報を取得してもよい。
取得部132は、例えば、ユーザによる所定の商品の閲覧、購入候補への設定(いわゆるウィッシュリスト等への登録)、又は、購入の少なくともいずれか一つをコンバージョンの履歴として取得してもよい。
また、取得部132は、ユーザに広告が配信された場合には、広告に対するユーザの反応を取得してもよい。例えば、取得部132は、広告に対するユーザの反応として、広告がユーザから選択(クリックやタッチ)された数もしくは率、又は、広告に関するコンバージョンが達成された数もしくは率の少なくともいずれか一つを取得する。広告に関するコンバージョンとは、例えば、広告のリンク先であるストアにアクセスしたことや、広告された商品をユーザが実際に購入したこと等を示す。また、取得部132は、CTR(Click Through Rate)やCVR(Conversion Rate)等の訴求効果を示す指標値を取得してもよい。
また、取得部132は、ストアに関する情報を取得してもよい。例えば、取得部132は、ウェブサーバ30から、ストアが取り扱う商品のリストや、各商品を識別する識別情報等を取得する。
また、取得部132は、記憶部120内に格納された情報を適宜取得してもよい。また、取得部132は、取得した情報を、適宜、記憶部120内に格納してもよい。例えば、取得部132は、取得したクエリに関する情報をストア関連情報記憶部122に格納する。
(特定部133について)
特定部133は、所定のコンテンツの提供主が管理する第1ストアに関連するストアである関連ストアを特定する。具体的には、特定部133は、広告主である第1ストアに関連する関連ストアを特定する。
例えば、特定部133は、取得部132によって取得されたクエリに関連するストアであって、第1ストア以外のストアの中から関連ストアを特定する。具体的には、特定部133は、取得部132によって取得されたクエリが所定の検索エンジンに入力された場合に得られる検索結果に基づいて、関連ストアを特定する。一例として、特定部133は、第1ストアにユーザがアクセスする契機となったクエリが所定の検索エンジンに入力された場合に得られる検索結果に基づいて、関連ストアを特定する。
より具体的には、特定部133は、クエリが所定の検索エンジンに入力された場合に、第1ストアもしくは当該第1ストアとともに検索結果として出力されるストアもしくは商品であって、第1ストア以外のストアである第2ストアもしくは当該第2ストアが取り扱う商品に基づいて、当該第2ストアの中から関連ストアを特定する。例えば、特定部133は、複数のクエリによる検索処理を行い、検索結果として計数された数の多い第2ストアを関連ストアとして特定する。
なお、特定部133は、検索結果として出力されるストア又は商品について、どのような手法で計数してもよい。例えば、特定部133は、検索結果として出力されたテキストデータ(スニペット等)に含まれるストア又は商品を抽出し、ストア名や商品名を特定し、特定した数を計数してもよい。また、特定部133は、検索結果として出力されたリンク情報に基づいてリンク先となるストアを特定し、特定した数を計数してもよい。
さらに、特定部133は、クエリによって検索される商品のうち、売上順が所定の順位以上の商品を取り扱う第2ストアを関連ストアとして特定してもよい。言い換えれば、特定部133は、検索結果として上位に出力されるストアほど関連ストアとして特定されるよう調整を行ってもよい。具体的には、特定部133は、検索結果として上位(例えば、20位以内など)に出力されるストアを計数の対象として、関連ストアを特定してもよい。これにより、特定部133は、より競争力の高い第2ストアを関連ストアとして特定することができる。
なお、特定部133は、必ずしも検索結果のみを利用して関連ストアを特定することを要しない。例えば、特定部133は、ユーザの行動履歴に基づいて関連ストアを特定してもよい。具体的には、特定部133は、第1ストアにおいてコンバージョンに至った履歴を有するユーザが当該第1ストア以外のストア(第2ストア)においてコンバージョンに至った履歴情報に基づいて、当該第2ストアを関連ストアと特定してもよい。
すなわち、特定部133は、第1ストアにおいてコンバージョンに至った履歴を有するユーザが、第2ストアでもコンバージョンに至ったことから、当該第2ストアは、第1ストアと競合関係にあると判定し、当該第2ストアを関連ストアとして特定する。例えば、特定部133は、ユーザが第2ストアにおいてコンバージョンに至った回数が所定回数を超えること等を判定基準として、当該第2ストアを関連ストアとして特定してもよい。
(受信部134について)
受信部134は、広告の配信要求を受信する。例えば、受信部134は、ウェブページを表示するユーザ端末10から送信される要求であって、ウェブページに含まれる広告枠で表示する広告の配信に関する要求を受信する。言い換えれば、受信部134は、ユーザ端末10において、広告の配信機会が発生した旨を受信する。受信部134は、受信した配信要求を抽出部135に送る。
なお、受信部134は、ユーザ端末10から送信される配信要求を受信するとともに、ユーザ端末10を識別する情報を受信してもよい。例えば、受信部134は、ユーザ端末10から送信されるクッキーを受信する。
(抽出部135について)
抽出部135は、特定部133によって特定された関連ストアへのアクセス情報に基づいて、所定のコンテンツの提供先の候補となる対象ユーザを抽出する。例えば、抽出部135は、受信部134によって広告配信機会が発生した旨が受信された場合に、当該広告配信機会を発生させたユーザのアクセス情報に基づいて、当該ユーザを対象ユーザとして抽出する。なお、抽出部135は、受信部134によって広告配信機会が発生した旨が受信される前に、第1ストアの広告の配信先として、予め対象ユーザを抽出しておいてもよい。この場合、抽出部135は、抽出された対象ユーザにおいて広告配信機会が発生した場合に、当該対象ユーザに対して広告が配信されるよう制御してもよい。
例えば、抽出部135は、ユーザが関連ストアにアクセスした回数や、ショッピングモール内におけるアクセスのうち、関連ストアにアクセスした割合等に基づいて、対象ユーザを抽出してもよい。具体的には、抽出部135は、関連ストアにアクセスした回数又は割合が高いユーザほど、優先的に対象ユーザとして抽出する。
なお、抽出部135は、単に関連ストアにアクセスした履歴の有無のみならず、種々の情報に基づいて、対象ユーザを抽出するようにしてもよい。例えば、抽出部135は、ユーザが関連ストアにおいてコンバージョンに至ったことを示す履歴情報に基づいて、対象ユーザを抽出してもよい。具体的には、抽出部135は、関連ストアにおいてコンバージョンに至った回数又は割合の多いユーザほど、優先的に対象ユーザとして抽出してもよい。関連ストアにおいてコンバージョンに至った回数又は割合の多いユーザは、すなわち、第1ストアにとって競合するストアで頻繁に購買等を行うユーザといえる。抽出部135は、かかるユーザを対象ユーザとして優先的に抽出することで、第1ストアの広告が当該ユーザに配信される機会を増やすことができる。結果として、抽出部135は、競合する第2ストアから、顧客となるユーザを第1ストアに引き寄せさせることができる。
(配信部136について)
配信部136は、各種情報を配信する。例えば、配信部136は、受付部131によって受け付けられた広告を抽出部135によって抽出された対象ユーザに対して配信する。なお、配信部136は、さらに、抽出部135によって抽出された対象ユーザと、個々の広告に設定された配信条件とをマッチングさせて、マッチングされたユーザに広告を配信するようにしてもよい。例えば、配信部136は、対象ユーザの中から、広告主が指定した性別や年齢等の条件に沿ったユーザを選択して、広告を配信してもよい。
また、配信部136は、広告配信において、現時点の広告残数等の状況に基づいて、対象ユーザに広告を配信するか否かを判定してもよい。具体的には、配信部136は、広告主から指定された配信数の残数が所定数を超えている場合には、広告を対象ユーザに対して配信し、指定された配信数の残数が所定数以下である場合には、広告を第1ストアにアクセスした履歴を有するユーザに対して配信するようにしてもよい。言い換えれば、配信部136は、配信数の残数が所定数以上(例えば、指定された配信数の半分以上など)である場合には、配信対象を拡大し、対象ユーザに対しても広告を配信する。一方で、配信部136は、配信数の残数が所定数以下である場合には、本来のリターゲティング広告の設定に基づき、第1ストアにアクセスした履歴を有するユーザに対して配信する。
また、配信部136は、広告主から指定された配信期間の終了まで所定期間を過ぎていない場合には、広告を第1ストアにアクセスした履歴を有するユーザに対して配信し、指定された配信期間の終了まで所定期間を過ぎた場合には、広告の配信対象を対象ユーザに拡張して配信するようにしてもよい。このように、配信部136は、広告のインプレッション残数や配信終了までの期間を加味して、広告を配信する対象を拡張したり、あるいは本来のリターゲティング広告の対象に絞ったりするなど、柔軟な広告配信を行ってもよい。
〔4.ウェブサーバの構成〕
次に、図9を用いて、実施形態に係るウェブサーバ30の構成について説明する。図9は、実施形態に係るウェブサーバ30の構成例を示す図である。図9に示すように、ウェブサーバ30は、通信部31と、ウェブコンテンツ記憶部32と、制御部33とを有する。
通信部31は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部31は、ネットワークNと有線または無線で接続され、ユーザ端末10や抽出装置100との間で情報の送受信を行う。
ウェブコンテンツ記憶部32は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、ウェブコンテンツ記憶部32は、ウェブコンテンツ(実施形態では、ショッピングモールを構成するウェブページ等)に関する情報を記憶する。例えば、ウェブコンテンツ記憶部32は、ウェブページを形成するHTMLファイルや、ウェブページに表示される静止画像や動画像を記憶する。なお、ウェブコンテンツ記憶部32に記憶されるウェブページには、広告を表示する広告枠や、レコメンドを表示するレコメンド枠が含まれてもよい。また、ウェブコンテンツ記憶部32には、各ストアに関する情報が記憶されてもよい。例えば、ウェブコンテンツ記憶部32には、ショッピングモールに出店しているストアに関する情報や、ストアが取り扱っている商品の情報等が記憶されてもよい。
制御部33は、例えば、CPUやMPU等によって、ウェブサーバ30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図9に示すように、制御部33は、受付部34と、配信部35とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部33の内部構成は、図9に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部33が有する各処理部の接続関係は、図9に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
受付部34は、ユーザ端末10からウェブページの取得要求を受け付ける。例えば、受付部34は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
配信部35は、受付部34によってウェブページの取得要求が受け付けられた場合に、ウェブページをユーザ端末10に配信する。具体的には、配信部35は、ウェブコンテンツ記憶部32から取得要求対象のウェブページを取得し、取得したウェブページをユーザ端末10に配信する。また、配信部35は、ユーザ端末10がウェブページにおいて行った行動に関する情報(例えば、ショッピングモールにおけるストアへのアクセスログや、ショッピング等の行動ログ)を抽出装置100に送信してもよい。
〔5.処理手順〕
次に、図10及び図11を用いて、実施形態に係る抽出装置100による処理の手順について説明する。まず、図10を用いて、抽出装置100が、関連ストアを特定する処理の手順を説明する。図10は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャート(1)である。
図10に示すように、抽出装置100は、第1ストアから広告の入稿を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。広告の入稿を受け付けていない場合(ステップS101;No)、抽出装置100は、広告の入稿を受け付けるまで待機する。
一方、第1ストアから広告の入稿を受け付けた場合(ステップS101;Yes)、抽出装置100は、第1ストアの流入クエリを取得する(ステップS102)。そして、抽出装置100は、取得した流入クエリで検索を実行する(ステップS103)。
続けて、抽出装置100は、検索結果の上位の第2ストアを計数する(ステップS104)。さらに、抽出装置100は、計数された第2ストアの中から、関連ストアを特定する(ステップS105)。そして、抽出装置100は、第1ストアと関連ストアとを対応付けて記憶部120内に記憶する(ステップS106)。
次に、図11を用いて、抽出装置100が広告を配信する対象となる対象ユーザを抽出する処理の手順を説明する。図11は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャート(2)である。
図11に示すように、抽出装置100は、ユーザ端末10において広告の配信機会が発生した旨を受信した否かを判定する(ステップS201)。広告の配信機会が発生した旨を受信していない場合(ステップS201;No)、抽出装置100は、受信するまで待機する。
一方、広告の配信機会が発生した旨を受信した場合(ステップS201;Yes)、抽出装置100は、広告の配信機会が発生したユーザのアクセス情報を参照する(ステップS202)。そして、抽出装置100は、当該ユーザのアクセス情報において、関連ストアへのアクセス履歴があるか否かを判定する(ステップS203)。
関連ストアへのアクセス履歴がある場合(ステップS203;Yes)、抽出装置100は、当該ユーザを、第1ストアから入稿された広告の配信先の候補として抽出する(ステップS204)。さらに、抽出装置100は、ユーザの属性等、その他の配信条件を満たすか否かを判定する(ステップS205)。
ユーザがその他の配信条件を満たす場合(ステップS205;Yes)、抽出装置100は、当該ユーザに対して、第1ストアから入稿された広告を配信する(ステップS206)。
なお、関連ストアへのアクセス履歴がない場合(ステップS203;No)や、ユーザがその他の配信条件を満たさない場合(ステップS205;No)、抽出装置100は、所定の条件に従って選択された広告をユーザに配信する(ステップS207)。例えば、抽出装置100は、保持する広告のうち、第1ストアから入稿された広告以外の広告であって、配信条件がユーザにマッチする広告を選択し、選択した広告をユーザに配信する。
〔6.変形例〕
上述した抽出装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、抽出装置100の他の実施形態について説明する。
〔6−1.ストアの種別〕
上記実施形態では、抽出装置100が、一のショッピングモールに属するストア間において、第1ストアの関連ストアを特定する例を示した。ここで、ストアとは、一のショッピングモールに属するストアに限らず、より広い概念であってもよい。
例えば、抽出装置100は、ネットワーク全体に点在する各々のショッピングモールをストアとして捉え、実施形態に係る処理を実行してもよい。具体的には、抽出装置100は、一のショッピングモールの管理者から入稿された広告を受け付け、当該一のショッピングモールと関連する他のショッピングモールを特定する。そして、抽出装置100は、他のショッピングモールにアクセスした履歴を有するユーザを対象ユーザとして抽出し、広告を入稿した一のショッピングモールの広告を抽出した対象ユーザに配信するようにしてもよい。
上記のように、実施形態に係るストアとはあくまで概念的なものであり、あるストアに関連ストアが特定可能であり、関連ストアへのアクセス情報に基づいてリターゲティング広告を配信することが可能であれば、ストアはどのような態様であってもよい。
〔6−2.関連ストアの指定〕
抽出装置100は、広告主から明示的に関連ストアの指定を受け付けてもよい。具体的には、抽出装置100は、任意のタイミングで、入稿された広告と所定の関連ストアとの対応付けの指定を広告主から受け付ける。そして、抽出装置100は、対象ユーザのうち、指定が受け付けられた所定の関連ストアにアクセスしたユーザに対して優先的に広告を配信するようにしてもよい。
例えば、抽出装置100は、第1ストアが競合ストアとして指定する第2ストアを所定の関連ストアとして特定する。そして、抽出装置100は、第1ストアによって指定された所定の関連ストアと、第1ストアから入稿された広告とを対応付ける。なお、抽出装置100は、流入クエリの検索結果に基づいて特定した関連ストアのリストを第1ストアに提示してもよい。この場合、第1ストアは、リストに記載された関連ストアのうち、所定の関連ストアと取り扱うストアを選択して、指定を行ってもよい。
そして、抽出装置100は、所定の関連ストアと対応付けられた広告の配信機会が発生した場合に、対象ユーザのうち、指定が受け付けられた所定の関連ストアにアクセスした履歴を有するユーザが存在した場合には、かかるユーザに優先的に当該広告を配信する。
これにより、抽出装置100は、第1ストアが競合ストアとして強く意識する関連ストアの顧客に対してターゲットされた広告を配信することができる。結果として、抽出装置100は、第1ストアが配信する広告の訴求効果をより向上させることができる。
〔6−3.コンテンツの種別〕
上記実施形態では、抽出装置100は、ユーザに配信するコンテンツとして、ショッピングモールに属するストアや、ストアで取り扱う商品に関する広告を例に示した。しかし、抽出装置100は、ストアや商品以外のコンテンツを配信してもよい。
例えば、抽出装置100は、コンテンツとして、ニュースやコラム等の記事を配信してもよい。具体的には、抽出装置100は、一のニュースサイトに競合する他のニュースサイトにアクセスしたユーザに対して、一のニュースサイトが提供する記事を配信してもよい。
〔6−4.媒体〕
上記実施形態では、広告を表示する媒体となるコンテンツとして、ウェブサーバ30が提供するウェブページを例に挙げた。しかし、広告を表示する媒体は、ウェブページに限られない。例えば、媒体となるコンテンツは、所定の情報アプリであったり、ゲームアプリであったりしてもよい。具体的には、広告を表示する媒体は、所定のアプリに含まれるバナー枠等であってもよい。
また、広告は、ユーザが実行した検索の結果とともに表示されるような態様であってもよい。このように、抽出装置100は、種々の媒体に広告を配信することで、広告効果を向上させることができる。
〔6−5.検索結果の利用〕
上記実施形態では、抽出装置100が、流入クエリによって検索された第2ストアのうち上位の第2ストアを計数して、関連ストアを特定する例を示した。しかし、抽出装置100は、必ずしも第2ストアのうち上位の第2ストアを計数することを要しない。
例えば、抽出装置100は、流入クエリによって検索される第2ストアのうち、流入クエリによって第1ストアが検索された場合の順位と近い第2ストアを計数してもよい。例えば、抽出装置100は、流入クエリによって第1ストアが検索された場合の順位が「20位」である場合、流入クエリによって検索された場合の順位が「15位」から「25位」迄の第2ストアを計数するようにしてもよい。
これにより、抽出装置100は、より第1ストアの競合となり易い第2ストアを関連ストアとして特定できる可能性がある。すなわち、流入クエリによって検索された場合の順位が近しいストア同士ほど、事業規模や、取り扱う商品等が類似している可能性が高いからである。なお、抽出装置100は、検索結果の順位に基づいて第1ストアと順位が近い第2ストアを計数してもよいし、流入クエリとなった商品の売上の順位に基づいて第1ストアと順位が近い第2ストアを計数してもよい。
〔6−6.関連ストアの検証〕
抽出装置100は、上記実施形態で説明した特定処理によって関連ストアを特定したのちに、特定した関連ストアに関する検証を行ってもよい。
例えば、実施形態に係る処理が行われ、第1ストアにアクセスした履歴のないユーザに対して広告が配信されるにつれ、第1ストアにアクセスするユーザ数が増加すると推定される。このとき、抽出装置100は、第1ストアにアクセスした履歴を有するユーザのうち、第1ストアと関連ストアとの双方においてコンバージョンに至ったユーザの割合を取得する。そして、抽出装置100は、第1ストアと関連ストアとの双方においてコンバージョンに至ったユーザの割合が所定の閾値を超える場合に、当該関連ストアを特定した処理が誤りでないと判定する。一方、抽出装置100は、第1ストアと関連ストアとの双方においてコンバージョンに至ったユーザの割合が所定の閾値を超えない場合には、当該関連ストアを特定した処理が誤りであったと判定してもよい。
すなわち、抽出装置100は、双方においてコンバージョンが発生しない場合、双方のストアは競合しない関係であるため、関連ストアとしての特定が誤りであったという判定を行ってもよい。このように、抽出装置100は、所定のタイミングで、自身の処理のフィードバックを発生させることにより、関連ストアの特定処理の精度をより向上させることができる。
また、抽出装置100は、第1ストアにアクセスした履歴のないユーザに対して広告が配信されるにつれ、第1ストアにアクセスするユーザ数が増加した場合、所定の判定基準に基づいて、広告の配信手法を変更してもよい。例えば、抽出装置100は、第1ストアへのアクセス履歴を有するユーザが増加し、充分なリターゲティング広告が配信可能であると判定した場合に、関連ストアへのアクセス情報に基づいて抽出された対象ユーザへの広告配信を中断するようにしてもよい。
〔6−7.商品に基づく関連ストアの特定〕
抽出装置100は、各々のストアが取り扱う商品の関連性に基づいて、第1ストアの関連ストアを特定してもよい。
例えば、抽出装置100は、第1ストアが属するショッピングモールにおけるユーザ群の行動情報(購買履歴や閲覧履歴等)を取得する。具体的には、抽出装置100は、任意のストアが取り扱う所定の商品(以下、「第1商品」と表記する)に関するユーザの行動情報を取得する。そして、抽出装置100は、第1商品と関連する商品(以下、「第2商品」と表記する)を第1ストアが取り扱う場合に、当該第1商品を取り扱うストアを、第1ストアの関連ストアと特定する。言い換えれば、抽出装置100は、関連する商品を取り扱っているストア同士を互いに関連するストアと特定する。
ここで、抽出装置100は、種々の判定基準に基づいて、第1商品と第2商品との関連性を判定する。一例として、抽出装置100は、任意の商品が第1商品とともに購買された回数又は割合に基づいて、任意の商品の中から第2商品を特定する。具体的には、抽出装置100は、ショッピングモール内において、第1商品とともに頻繁にユーザから購買される商品を第2商品として特定する。なお、抽出装置100は、種々の統計的手法に基づいて第2商品を特定してもよい。例えば、抽出装置100は、第1商品を購入したユーザのうち、所定の割合を超えるユーザが同時に購入した商品を第2商品と特定してもよい。あるいは、抽出装置100は、予め所定の閾値を設定しておき、第1商品を購入したユーザが任意の商品を同時に購入した回数が所定の閾値を超えた場合に、当該任意の商品を第2商品と特定してもよい。
この場合、抽出装置100は、関連ストアが取り扱う第1商品に対するアクセス情報に基づいて対象ユーザを抽出する。具体的には、抽出装置100は、関連ストアの第1商品の商品ページにアクセスしたユーザや、関連ストアにおいて第1商品を購入したユーザを対象ユーザとして抽出する。
このとき、抽出装置100は、関連ストアが取り扱う第1商品に対するアクセス情報に基づいて、第2商品に関するコンテンツの提供先の候補として対象ユーザを抽出してもよい。すなわち、抽出装置100は、第1ストアに関する広告として、第2商品に関する広告を対象ユーザに配信してもよい。
関連ストアにおいて第1商品にアクセスしたユーザは、関連ストアにおいて第2商品を購買する可能性が高いと推定される。そこで、抽出装置100は、関連ストアにおいて第1商品にアクセスしたユーザに対して、第1ストアが第2商品を取り扱っている旨が明示された広告を配信する。すなわち、抽出装置100は、第2商品とともに購入され易い傾向を有する第1商品に興味関心を有するユーザに対して、第2商品の広告を優先的に配信する。これにより、抽出装置100は、不特定のユーザに広告を配信する場合と比べて、より訴求効果の高い広告配信を行うことができる。また、抽出装置100は、関連ストアで第2商品を購買しようとするユーザに対して第1ストアの広告を配信することで、当該ユーザを第1ストアへと誘引させることができる。
なお、抽出装置100は、第1商品と第2商品の関連性の判定について、さらに異なる手法を用いてもよい。例えば、抽出装置100は、任意のストアにおいて第1商品を閲覧した履歴を有する任意のユーザが、任意の商品を購買した回数又は割合に基づいて、任意の商品の中から第2商品を特定してもよい。すなわち、抽出装置100は、第1商品の購買まで至らなくとも、第1商品を閲覧した履歴を有するユーザ群において、頻繁に購買される商品を第2商品と特定してもよい。
また、抽出装置100は、特定部133は、第1商品と同一もしくは類似する商品情報を有するか、又は、第1商品と関連する型番を有するかに基づいて、第2商品を特定してもよい。ここで、商品情報とは、例えば商品に設定されるカテゴリや属性情報等、商品の特徴を示す情報である。一般に、ショッピングモールでは、各々のストアが取り扱う商品にカテゴリ(属性)を設定したり、メーカーによって付与された型番やその他の商品情報(例えば、購買層や価格帯、その他商品の識別情報等)を設定したりして、商品が管理される。そこで、抽出装置100は、ショッピングモールの運営側から商品に関する情報を取得し、取得した情報を参照することで、類似する商品を取り扱うストア同士を関連するストアとして特定することができる。
〔7.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る抽出装置100やユーザ端末10やウェブサーバ30は、例えば図12に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、抽出装置100を例に挙げて説明する。図12は、抽出装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(IF)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に記憶されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を記憶する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信インターフェイス1500は、通信網500(図3に示したネットワークNに対応)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、通信網500を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に記憶されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る抽出装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが記憶される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信網500を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔8.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図4に示した受付部131と取得部132とは統合されてもよい。また、例えば、記憶部120に記憶される情報は、ネットワークNを介して、外部に備えられた所定の記憶装置に記憶されてもよい。
また、上記実施形態では、抽出装置100が、関連ストアを特定する特定処理と、対象ユーザを抽出する抽出処理とを行う例を示した。しかし、上述した抽出装置100は、特定処理を行う特定装置と、抽出処理を行う抽出装置とに分離されてもよい。この場合、特定装置は、少なくとも特定部133を有する。抽出装置は、少なくとも抽出部135を有する。そして、上記の抽出装置100による処理は、特定装置と、抽出装置との各装置を有する抽出システム1によって実現される。
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔9.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る抽出装置100は、特定部133と、抽出部135とを有する。特定部133は、所定のコンテンツの提供主が管理する第1ストアに関連するストアである関連ストアを特定する。抽出部135は、特定部133によって特定された関連ストアへのアクセス情報に基づいて、所定のコンテンツの提供先の候補となる対象ユーザを抽出する。
このように、実施形態に係る抽出装置100は、関連ストアへのアクセス情報に基づいて所定のコンテンツの提供先の候補となる対象ユーザを抽出するため、必ずしも第1ストアにアクセスしたユーザでなくても、第1ストアの提供主が提供を所望するコンテンツの提供先として抽出することができる。これにより、抽出装置100は、コンテンツの訴求効果を高く維持しつつ、配信対象ユーザを効率良く拡張することができる。
また、実施形態に係る抽出装置100は、所定の検索エンジンに入力された場合に、第1ストアもしくは当該第1ストアが取り扱う商品を検索結果として出力させるクエリを取得する取得部132をさらに備える。特定部133は、クエリが所定の検索エンジンに入力された場合に得られる検索結果に基づいて、関連ストアを特定する。
このように、実施形態に係る抽出装置100は、検索結果から得られる関連性に基づいて関連ストアを特定する。これにより、抽出装置100は、第1ストアと競合となりうるストアを精度よく特定することができる。
また、取得部132は、第1ストアにユーザがアクセスする契機となったクエリを取得する。特定部133は、第1ストアにユーザがアクセスする契機となったクエリが所定の検索エンジンに入力された場合に得られる検索結果に基づいて、関連ストアを特定する。
このように、実施形態に係る抽出装置100は、第1ストアへの流入クエリを用いた検索結果を利用して関連ストアを特定する。これにより、抽出装置100は、第1ストアと競合となりうるストアを精度よく特定することができる。
また、特定部133は、クエリが所定の検索エンジンに入力された場合に、第1ストアもしくは当該第1ストアとともに検索結果として出力されるストアもしくは商品であって、第1ストア以外のストアである第2ストアもしくは当該第2ストアが取り扱う商品に基づいて、当該第2ストアの中から関連ストアを特定する。
このように、実施形態に係る抽出装置100は、クエリが検索エンジンに入力された場合に第1ストアとともに検索結果として出力される第2ストアの中から、関連ストアを特定する。同一のクエリによって検索されるストア同士は関連性が高いといえるので、抽出装置100は、第1ストアと関連性の強いストアを精度よく特定することができる。
また、特定部133は、クエリによって検索される商品のうち、売上順が所定の順位以上の商品を取り扱う第2ストアを関連ストアとして特定する。
このように、実施形態に係る抽出装置100は、商品の売上に基づいて関連ストアを特定してもよい。これにより、抽出装置100は、第1ストアの競合となりうるような競争力を有するストアを優先的に関連ストアとして特定することができる。
また、取得部132は、ユーザが関連ストアにおいてコンバージョンに至ったことを示す履歴情報を取得する。抽出部135は、関連ストアにおいてコンバージョンに至った回数又は割合に基づいて、対象ユーザを抽出する。
このように、実施形態に係る抽出装置100は、関連ストアにおけるコンバージョン等の履歴を取得することで、例えば、購買意欲の高いユーザを優先的に対象ユーザとして抽出することができる。このため、抽出装置100は、コンテンツが配信された場合に、よりコンテンツの訴求効果が高くなると想定されるユーザを抽出することができる。
また、特定部133は、第1ストアにおいてコンバージョンに至った履歴を有するユーザが当該第1ストア以外のストアにおいてコンバージョンに至った履歴情報に基づいて、当該第1ストア以外のストアを関連ストアと特定する。
このように、実施形態に係る抽出装置100は、ストア間のコンバージョンに基づいて関連ストアを特定してもよい。すなわち、抽出装置100は、クエリの検索結果のみならず、種々の手法によって関連ストアを特定するので、多面的な観点から関連ストアを特定することができる。
また、特定部133は、所定の商品である第1商品と関連する商品である第2商品を第1ストアが取り扱う場合に、当該第1商品を取り扱うストアを関連ストアと特定する。抽出部135は、関連ストアが取り扱う第1商品に対するアクセス情報に基づいて、対象ユーザを抽出する。
このように、実施形態に係る抽出装置100は、ストアが取り扱う商品に基づいて関連ストアを特定してもよい。これにより、抽出装置100は、多面的な観点から関連ストアを特定することができる。
また、特定部133は、任意の商品が第1商品とともに購買された回数又は割合に基づいて、当該任意の商品の中から第2商品を特定する。
このように、実施形態に係る抽出装置100は、第1商品とともに購買される傾向が高い商品を第2商品と特定する。これにより、抽出装置100は、購買層となるユーザが類似するストア同士を関連するストアとして精度よく特定することができる。
また、特定部133は、任意のストアにおいて第1商品を閲覧した履歴を有する任意のユーザが、任意の商品を購買した回数又は割合に基づいて、当該任意の商品の中から第2商品を特定する。
このように、実施形態に係る抽出装置100は、第1商品を閲覧したユーザから購買される傾向が高い商品を第2商品と特定する。これにより、抽出装置100は、興味関心が似た傾向を有するユーザがアクセスしやすいストア同士を関連するストアとして特定することができる。
また、特定部133は、第1商品と同一もしくは類似する商品情報を有するか、又は、第1商品と関連する型番を有するかに基づいて、第2商品を特定する。
このように、実施形態に係る抽出装置100は、商品に設定された情報等に基づいて第2商品を特定してもよい。これにより、抽出装置100は、ユーザの行動のみによらず、商品そのものの類似性に基づいて第2商品を特定することができる。
また、抽出部135は、関連ストアが取り扱う第1商品に対するアクセス情報に基づいて、第2商品に関するコンテンツの提供先の候補として対象ユーザを抽出する。
このように、実施形態に係る抽出装置100は、第1ストアで取り扱われる第2商品に関するコンテンツ(例えば、第2商品を宣伝する広告)の配信対象としてユーザを抽出してもよい。これにより、抽出装置100は、配信されるコンテンツが高い訴求効果を発揮すると想定されるユーザを優先的に抽出することができる。
また、実施形態に係る抽出装置100は、所定のコンテンツの入稿を受け付ける受付部131と、受付部131によって受け付けられた所定のコンテンツを、抽出部135によって抽出された対象ユーザに対して配信する配信部136とをさらに備える。
このように、実施形態に係る抽出装置100は、配信先を対象ユーザに絞ってコンテンツを配信することで、配信するコンテンツの訴求効果を向上させることができる。
また、受付部131は、所定のコンテンツと、所定の関連ストアとの対応付けの指定を当該所定のコンテンツの提供主から受け付ける。配信部136は、対象ユーザのうち、受付部131によって指定が受け付けられた所定の関連ストアにアクセスしたユーザに対して優先的に所定のコンテンツを配信する。
このように、実施形態に係る抽出装置100は、指定された関連ストアへのアクセス情報に基づいてコンテンツ配信を行ってもよい。これにより、抽出装置100は、第1ストアが競合として意識するストアの顧客に絞ったコンテンツ配信を行うことができる。
また、受付部131は、所定のコンテンツをユーザに配信する配信数の指定を受け付ける。配信部136は、指定された配信数の残数が所定数を超えている場合には、所定のコンテンツを対象ユーザに対して配信し、指定された配信数の残数が所定数以下である場合には、当該所定のコンテンツを第1ストアにアクセスした履歴を有するユーザに対して配信する。
このように、実施形態に係る抽出装置100は、コンテンツの残数に基づいて配信先となるユーザを拡張するようにしてもよい。これにより、抽出装置100は、コンテンツをより多くの対象に配信することと、リターゲティング配信に絞った効果的な配信とを両立させた配信処理を行うことができる。
また、受付部131は、所定のコンテンツをユーザに配信する配信期間の指定を受け付ける。配信部136は、指定された配信期間の終了まで所定期間を過ぎていない場合には、当該所定のコンテンツを第1ストアにアクセスした履歴を有するユーザに対して配信し、指定された配信期間の終了まで所定期間を過ぎた場合には、当該所定のコンテンツの配信対象を対象ユーザに拡張して配信する。
このように、実施形態に係る抽出装置100は、配信期間に基づいて配信先となるユーザを拡張するようにしてもよい。これにより、抽出装置100は、指定された期間に確実にコンテンツを配信することと、リターゲティング配信に絞った効果的な配信とを両立させた配信処理を行うことができる。
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
1 抽出システム
10 ユーザ端末
30 ウェブサーバ
100 抽出装置
110 通信部
120 記憶部
121 広告情報記憶部
122 ストア関連情報記憶部
123 検索結果テーブル
124 関連テーブル
125 アクセス情報記憶部
130 制御部
131 受付部
132 取得部
133 特定部
134 受信部
135 抽出部
136 配信部

Claims (19)

  1. 所定のコンテンツの提供主が管理する第1ストアに関連するストアである関連ストアを特定する特定部と、
    前記特定部によって特定された関連ストアへのアクセス情報に基づいて、前記所定のコンテンツの提供先の候補となる対象ユーザを抽出する抽出部と、
    を備えたことを特徴とする抽出装置。
  2. 前記第1ストアもしくは当該第1ストアが取り扱う商品に関連するクエリを取得する取得部、
    をさらに備え、
    前記特定部は、
    前記取得部によって取得されたクエリに関連するストアであって、前記第1ストア以外のストアの中から、前記関連ストアを特定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の抽出装置。
  3. 前記取得部は、
    所定の検索エンジンに入力された場合に、前記第1ストアもしくは当該第1ストアが取り扱う商品を検索結果として出力させるクエリを取得し、
    前記特定部は、
    前記クエリが所定の検索エンジンに入力された場合に得られる検索結果に基づいて、前記関連ストアを特定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の抽出装置。
  4. 前記取得部は、
    前記第1ストアにユーザがアクセスする契機となったクエリを取得し、
    前記特定部は、
    前記第1ストアにユーザがアクセスする契機となったクエリが所定の検索エンジンに入力された場合に得られる検索結果に基づいて、前記関連ストアを特定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の抽出装置。
  5. 前記特定部は、
    前記クエリが所定の検索エンジンに入力された場合に、前記第1ストアもしくは当該第1ストアとともに検索結果として出力されるストアもしくは商品であって、前記第1ストア以外のストアである第2ストアもしくは当該第2ストアが取り扱う商品に基づいて、当該第2ストアの中から前記関連ストアを特定する、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の抽出装置。
  6. 前記特定部は、
    前記クエリによって検索される商品のうち、売上順が所定の順位以上の商品を取り扱う第2ストアを前記関連ストアとして特定する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の抽出装置。
  7. 前記取得部は、
    ユーザが前記関連ストアにおいてコンバージョンに至ったことを示す履歴情報を取得し、
    前記抽出部は、
    前記関連ストアにおいてコンバージョンに至った回数又は割合に基づいて、前記対象ユーザを抽出する、
    ことを特徴とする請求項2〜6のいずれか一つに記載の抽出装置。
  8. 前記特定部は、
    前記第1ストアにおいてコンバージョンに至った履歴を有するユーザが当該第1ストア以外のストアにおいてコンバージョンに至った履歴情報に基づいて、当該第1ストア以外のストアを関連ストアと特定する、
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の抽出装置。
  9. 前記特定部は、
    所定の商品である第1商品と関連する商品である第2商品を第1ストアが取り扱う場合に、当該第1商品を取り扱うストアを関連ストアと特定し、
    前記抽出部は、
    前記関連ストアが取り扱う第1商品に対するアクセス情報に基づいて、前記対象ユーザを抽出する、
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の抽出装置。
  10. 前記特定部は、
    任意の商品が前記第1商品とともに購買された回数又は割合に基づいて、当該任意の商品の中から前記第2商品を特定する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の抽出装置。
  11. 前記特定部は、
    任意のストアにおいて前記第1商品を閲覧した履歴を有する任意のユーザが、任意の商品を購買した回数又は割合に基づいて、当該任意の商品の中から前記第2商品を特定する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の抽出装置。
  12. 前記特定部は、
    前記第1商品と同一もしくは類似する商品情報を有するか、又は、前記第1商品と関連する型番を有するかに基づいて、前記第2商品を特定する、
    ことを特徴とする請求項9〜11のいずれか一つに記載の抽出装置。
  13. 前記抽出部は、
    前記関連ストアが取り扱う第1商品に対するアクセス情報に基づいて、前記第2商品に関するコンテンツの提供先の候補として前記対象ユーザを抽出する、
    ことを特徴とする請求項9〜12のいずれか一つに記載の抽出装置。
  14. 前記所定のコンテンツの入稿を受け付ける受付部と、
    前記受付部によって受け付けられた前記所定のコンテンツを、前記抽出部によって抽出された対象ユーザに対して配信する配信部と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜13のいずれか一つに記載の抽出装置。
  15. 前記受付部は、
    前記所定のコンテンツと、所定の関連ストアとの対応付けの指定を当該所定のコンテンツの提供主から受け付け、
    前記配信部は、
    前記対象ユーザのうち、前記受付部によって指定が受け付けられた所定の関連ストアにアクセスしたユーザに対して優先的に前記所定のコンテンツを配信する、
    ことを特徴とする請求項14に記載の抽出装置。
  16. 前記受付部は、
    前記所定のコンテンツをユーザに配信する配信数の指定を受け付け、
    前記配信部は、
    指定された配信数の残数が所定数を超えている場合には、前記所定のコンテンツを前記対象ユーザに対して配信し、指定された配信数の残数が所定数以下である場合には、当該所定のコンテンツを前記第1ストアにアクセスした履歴を有するユーザに対して配信する、
    ことを特徴とする請求項14又は15に記載の抽出装置。
  17. 前記受付部は、
    前記所定のコンテンツをユーザに配信する配信期間の指定を受け付け、
    前記配信部は、
    指定された配信期間の終了まで所定期間を過ぎていない場合には、当該所定のコンテンツを前記第1ストアにアクセスした履歴を有するユーザに対して配信し、指定された配信期間の終了まで所定期間を過ぎた場合には、当該所定のコンテンツの配信対象を前記対象ユーザに拡張して配信する、
    ことを特徴とする請求項14〜16のいずれか一つに記載の抽出装置。
  18. コンピュータが実行する抽出方法であって、
    所定のコンテンツの提供主が管理する第1ストアに関連するストアである関連ストアを特定する特定工程と、
    前記特定工程によって特定された関連ストアへのアクセス情報に基づいて、前記所定のコンテンツの提供先の候補となる対象ユーザを抽出する抽出工程と、
    を含んだことを特徴とする抽出方法。
  19. 所定のコンテンツの提供主が管理する第1ストアに関連するストアである関連ストアを特定する特定手順と、
    前記特定手順によって特定された関連ストアへのアクセス情報に基づいて、前記所定のコンテンツの提供先の候補となる対象ユーザを抽出する抽出手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする抽出プログラム。
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