JP2019003295A - タブレット立て - Google Patents
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Abstract
【課題】厚さや大きさが異なるタブレットに対応できるなどの改良されたタブレット立てを提供する。【解決手段】タブレット立て5は板材製の支持体11を有しており、支持体11の上面には、タブレット立て5を起立状態に保持できる溝状部14a,14bが形成されている。タブレット13を背板8に立て掛けるための溝状部14cが存在していてもよい。タブレット13は溝状部14a,14bのみで起立状態に保持できるため、後ろに壁や板材が存在しなくても、タブレット13を視認可能な状態に保持できる。溝状部14a,14bの溝幅を変えることにより、厚さが異なる複数種類のタブレット13を同時に立てることができる。従って、複数のタブレット13を見ながら学習したり執務したりすることが容易で、ユーザーフレンドリーである。【選択図】図2
Description
本願発明は、タブレット立てに関するものである。ここに、タブレット立てとは、タブレット端末やスマートフォンのようなモニター画面操作式薄型電子機器を自立状態に保持するものである。タブレット端末とスマートフォンとは一般に機能・大きさ等が異なる異種機器として認識されているが、本願では、表現を簡潔にするため、タブレット端末やスマートフォンを含む薄型電子機器をタブレットと総称し、これを自立させて画面を人が視認できるようにするためのものをタブレット立てと称している。従って、タブレット端末とタブレットとは異なっているが、タブレットとモニター画面操作式薄型電子機器とは同じ意味である。
近年、スマートフォンは年齢層に関係なく広く普及しており、また、スマートフォンよりも大きくて機能がパソコンに近いタブレット端末も広く普及している。これらのタブレット端末やスマートフォンは学習や仕事にも活用されているが、学習や仕事は机(テーブル)を使用して行うことが多いことから、机天板や机上棚にタブレット立て機能を持たせることが提案されている。
その例として特許文献1には、机の天板に凹溝を形成し、この凹溝にタブレットの下端縁を嵌め込むことより、タブレットを起立状態に保持することが開示されている。他方、特許文献2には、机天板の後部に配置する棚装置の棚板に、タブレットの下端部が僅かに嵌まる浅い凹溝を形成して、タブレットを、その下端部を凹溝に嵌めた状態で、建物の壁や棚装置の壁面形成部材に立て掛けることが開示されている。
特許文献1はタブレットを自立させることができるが、天板に溝を形成するものであるため、人の視線が下がり勝手になって、画面の視認性が必ずしもよくない可能性がある。また、机上面には様々な物を置くことが多いが、特許文献1では、タブレット端末が物に隠れないようにせねばならないため、物の配置にも一々配慮せねばならず、このため使い勝手は必ずしもよくないといえる。
他方、特許文献2は机上棚の棚板にタブレットを配置するものであるため、特許文献1のような問題はないが、タブレットを立て掛けるための壁や板材が必要になるため、使用位置が限定されたり、棚装置の構造が限定されたりする問題がある。また、複数のタブレットを同じ程度の傾斜角度で前後に配置することはできないため、ユーザーの要望に十分に応えているとは言い難い。この点は特許文献1も同様である。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたものであり、改善されたタブレット立てを提供せんとするものである。
本願発明は、タブレット端末又はスマートフォン若しくはその他のモニター画面操作式薄型電子機器を、当該モニター画面操作式薄型電子機器のモニターを人が視認できる状態にして自立させるタブレット立てであって、典型的な構成が各請求項によって特定されている。
このうち請求項1の発明の上位概念を成すもので、タブレット立ては、家具の天板の上に配置される板状の支持体を有しており、前記支持体の上面に、前記モニター画面操作式薄型電子機器の縁部を嵌め入れてその画面を人が視認できる姿勢に保持するための左右横長の溝状部が、前後方向に分離した状態で並列状に複数本形成されており、前記複数本の溝状部のうち少なくとも1本は、当該溝状部のみで前記モニター画面操作式薄型電子機器を自立させ得る自立保持部になっている。
請求項2の発明は、請求項1を具体化したもので、この発明では、前記支持体は木製板材からなっており、机上に載置される木製の本立て装置又は棚装置に組み込まれている。請求項3の発明も請求項1を具体化したもので、この発明では、前記支持体は、机天板の後端部から上向き突設されるブラケット材に取付けられている。請求項3において、ブラケット材を机に固定する手段は、机天板の下面又は後ろ幕板の後面にビス止めする方式でもよいし、机天板の後端部を上下から掴持するクランプ方式でもよい。
請求項4の発明は、請求項1〜3のうちのいずれかを具体化したもので、前記支持体は木製板材からなっていて、少なくとも幅が異なる複数の自立保持部を並列状に形成することにより、厚さが相違する複数種類のモニター画面操作式薄型電子機器を自立させることが可能になっている。請求項5では、請求項1〜4のうちのいずれかにおいて、前記支持体は、水平回動可能な状態でベースに取付けられている。
請求項6では、請求項1〜5のうちのいずれかにおいて、前記支持体のうち少なくとも1本の溝状部の底面に、当該溝状部で支持されたモニター画面操作式薄型電子機器の下端に設けたスピーカから出た音を下方に伝える放音穴が下方まで貫通しない状態で形成されており、かつ、前記支持体には、前記放音穴に伝わった音を伝える伝音空間が前向きに開口するように形成されている。
請求項7では、請求項1〜6のうちのいずれかにおいて、前記支持体の下面に電源ユニットを設けている。請求項7において、電源ユニットには、家庭用交流電電のコンセントと、USBポートとの両方が含まれており、両方を備えている場合と片方のみを設けている場合とを含んでいる。電源ユニットには、インターネット用のLANポート(USBポート)を設けることも可能である。
本願発明では、支持体は机天板の上に配置されているため、机上に物を置いてもタブレットの画面の視認性には影響はなくて、ユーザーフレンドリーである。また、本願発明では、複数の溝状部が並列に形成されているため、例えば、タブレット端末は後ろに置いてスマートフォンは手前に置くというようにして、複数台のタブレットを同時に使用できる。このため、多彩な使用方法を採用できてユーザーフレンドリーである。
しかも、少なくとも1つの溝状部は自立保持部になっているため、複数のタブレットを前後に配置することを確実化できる。従って、ユーザーの使用バリエーションを拡大して使用価値を格段に向上できる。複数の自立保持部を形成すると、特に好適である。背板のような立て掛け部材を無くすことも可能であるため、請求項2のように棚装置や本立て装置に組み込む場合、それら棚装置や本立て装置の設計の自由性を向上できる利点もある。
本願発明は、立て掛け方式と自立保持部とを併用することも可能であり、併用方式を採用すると、例えば大型のタブレットは背板等に立て掛けて、スマートフォンのような小型のタブレットは自立保持部に自立させるというようにして、大きさに関係なく安定的に保持することができる。
請求項2のようにタブレット立てを棚装置や本立て装置に組み込むと、特別の支持手段は不要であるため、全体として構造を簡単化できる。他方、請求項3のようにブラケット材にタブレット立てを独立した構成にすると、タブレット立ての配置位置の自由性を向上できる。この場合、ブラケット材をクランプ方式で机天板に固定する方式にすると、タブレット立てを任意の左右位置に配置できるため、ユーザーの要望にきめ細かく応えることができる。
更に、タブレット端末はスマートフォンよりも厚いのが普通であるが、請求項4の構成を採用すると、このようなタブレットの厚さの違いにも的確に対応して、異なる厚さのタブレットを同時に使用できる。従って、使い勝手を更に向上できる。請求項5の構成を採用すると、タブレット立てが使用者の正面に配置されていない場合でも、画面を視認しやすいようにタブレットの姿勢を変更できるため、更にユーザーフレンドリーである。
タブレットはスピーカーを内蔵しており、このスピーカは下端面に設けていることが多い。従って、タブレットを溝状部に嵌め込むと、タブレットから発した音が小さくなって人が聴き取りにくくなるおそれがある。この点、請求項6の構成では、タブレットのスピーカから出た音をユーザーの側に導くことができるため、タブレットの視認性と聴音機能とを同時に達成できる。
また、請求項7のように支持体に電源ユニットを一体化すると、タブレットに充電したり机上で他の電器・電子機器を使用したりする場合、便利である。
(1).第1実施形態
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜2に示す第1実施形態を説明する。この実施形態は、児童生徒用として好適な机(学習用机)に付帯したものである。机について述べおくと、机は、左右横長長方形の机天板1と、机天板1をコーナー部で支持する前後一対ずつの4本の脚2とを備えており、机天板1の下面には、左右2つの引出し3を前後動自在に配置している。そして、机天板1の後部には本立て装置4が配置されていて、本立て装置4にタブレット立て5を組み込んでいる。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜2に示す第1実施形態を説明する。この実施形態は、児童生徒用として好適な机(学習用机)に付帯したものである。机について述べおくと、机は、左右横長長方形の机天板1と、机天板1をコーナー部で支持する前後一対ずつの4本の脚2とを備えており、机天板1の下面には、左右2つの引出し3を前後動自在に配置している。そして、机天板1の後部には本立て装置4が配置されていて、本立て装置4にタブレット立て5を組み込んでいる。
本立て装置4は、左右の側板6,7とこれを連結する背板8とを有しており、左右側板6,7の間に複数枚の中間仕切り板9が配置されており、中間仕切り板9は背板8に固定されている。左側板6は右側板7よりも奥行きが小さくなっており、各中間仕切り板9は、左端を除いて右側板7と同じ奥行きさになっている。高さは、各側板6,7及び各中間仕切り板9とも同じ高さになっている。
敢えて述べるまでもないが、側板6,7や中間仕切り板9の大きさは任意に設定できる。また、中間仕切り板9の配置枚数も、本立て装置4の全体の大きさ等を考慮して任意に設定できる。右側板7は、金具10で机天板1に固定されている。
タブレット立て5は、木製板からなる左右横長長方形の支持体11と、その下面に配置した電源ユニット12とで構成されており、支持体11は、左側板6と左端の中間仕切り板9と背板8とに、ダボ等の連結具によって固定されている。机上面から支持体11の上面までの高さ80mm程度に設定しているが、その高さは任意に設定できる。ユーザーが高さを変更できるように構成することも可能である。
支持体11の上面には、タブレット(モニター画面操作式薄型電子機器)13を前向き姿勢に支持するための第1〜第3の溝状部14a,14b,14cが形成されている。このうち第1及び第2の溝状部14a,14bは、それ自体でタブレット13を起きた状態に保持できる自立保持部になっていて、第3溝状部14cは、タブレット13の下端をずれ不能に保持して背板8に立て掛けできる位置決め部になっている。第3溝状部14cの深さを深くしたり、特定種類のタブレット13の厚さに合わせたりしておくと、第3溝状部14cも自立保持部と成すことができる。
この場合、手前に位置した第1溝状部14aから順に溝幅が大きくなっている。従って、厚さが異なるタブレット13を前後にずらして配置できる。第3溝状部14cについても、それ自体でタブレット13を自立させ得る態様に形成できるが、実施形態のように背板8に立て掛ける方式を併用すると、第3溝状部14cの溝幅を最も厚いタブレット13の厚さよりも大きい寸法に設定しておくことにより、異なる厚さのタブレット13を背板8に立て掛けできる利点がある。
いずれのタブレット13も、机を使用する人が画面を視認できる姿勢に配置されている。従って、机を使用する子供は、タブレット13を教材の一種として使用することができる。実施形態のように、左端の中間仕切り板9をタブレット立て5との同じ奥行きに設定すると、タブレット13の画面を見やすい利点がある。
なお、本実施形態のように、支持体11の後ろに立て掛け部材として機能する背板8が存在する場合、大きさが大きいタブレット13を、その下端を第2溝状部14b又は第1溝状部14aに係止して背板8に立て掛けることも可能であり、従って、本実施形態では、タブレット13の後傾角度を変更して配置できる機能も有している。タブレット13を自立させる得る溝状部は、1本のみ又は3本以上であってもよい。
電源ユニット12は、交流100ボルト用のコンセント15とUSBポート16とを備えている。USBポート16は左右スライド式の蓋によって塞ぐことができる。コンセント15は2口設けているが、口数は任意に設定できる。USBポート16を複数設けることも可能である。図示は省略するが、背板8には、電源ケーブルを引き出すための穴が空いている。
本実施形態のように、タブレット立て5の左側板6と中間仕切り板9との奥行きをタブレット立て5と同じ程度に設定すると、机上に物を載置するにおいて、物をできるだけ奥に載置できる。近年の学習用机は、例えばリビングに配置することが多いことなどから奥行きが小さくなる傾向を呈しているため、実施形態のように、左側板6及び左端の中間仕切り板9の奥行きをタブレット立て5に併せて小さくしておくと、机上面をできるだけ広く使用できる利点がある。
なお、タブレット13の配置姿勢はユーザーが任意に選択できる。例えば、スマートフォンは下端に充電用のコネクタ(接点)を設けていることが多いが、充電する場合は、横向き姿勢で支持体11に自立させることにより、コネクタを横向きに露出させたらよい。なお、充填用の接点やワイヤレス充電器を支持体11に組み込むことも可能である。
(2).第2実施形態
図3に示す第2実施形態は、タブレット立て5の単機能品として製造されている。このタブレット立て5は、上面に2本の溝状部14a,14bを形成した支持体11、この支持体11が固定されたブラケット材17とを有しており、支持体11の下面には、第1実施形態と同様に電源ユニット12を固定している。
図3に示す第2実施形態は、タブレット立て5の単機能品として製造されている。このタブレット立て5は、上面に2本の溝状部14a,14bを形成した支持体11、この支持体11が固定されたブラケット材17とを有しており、支持体11の下面には、第1実施形態と同様に電源ユニット12を固定している。
ブラケット材17は金属板で側面視コ字形に形成されており、上水平片17aに支持体11をビスで固定して、下水平片17bが机天板1の下面にビス18で固定されるようになっている。このため、机天板1の下面には、ビス18がねじ込まれる鬼目ナット19を打ち込んでいる。鬼目ナット19を適宜間隔で左右に複数個配置しておくと、タブレット立て5の配置位置を選択できて好適である。
本実施形態では溝状部14a,15bは2本しか形成していないが、3本以上形成することも可能である。また、タブレット13は背面に自立用のストッパーを設けたり、ケースに自立用ストッパーを備えていたりすることもあるが、タブレット13自体が自立機能を備えている場合は、支持体11を単なるタブレット載置台として使用することも可能である。
机を壁際に設置している場合は、大型のタブレット13については、後ろの溝状部14aに下端を嵌めて建物の壁に立て掛けることも可能である。この場合は、タブレット13が誤って落下することを防止できる。タブレット立て5の後面に、棒状や板状等のストッパーを起伏自在(回動自在)又は上下動自在に取り付けて、大型のタブレット13については、ストッパーを起こしてこれにタブレット13を立て掛けるといった構成も採用可能である。
本実施形態では電源ユニット12の下方に空間が空いているため、物品を机天板1の後端まで配置できる。従って、机上面をフルに使用できる。
(3).第3,4実施形態
図4に示す第3,4実施形態では、支持体11が水平回動可能になっている。従って、人が机を使用する場合、人の正面にタブレット立て5が配置されていなくても、タブレット13を人が視認しやすい姿勢に保持できる。
図4に示す第3,4実施形態では、支持体11が水平回動可能になっている。従って、人が机を使用する場合、人の正面にタブレット立て5が配置されていなくても、タブレット13を人が視認しやすい姿勢に保持できる。
図4のうち(A)(B)に示す第3実施形態は、第2実施形態をアレンジしたものであり、支持体11は、ブラケット材17の上水平板17aに、左右一直線に配置したセンタービス20及びサイドビス21のビスによって取付けられている。従って、ブラケット材17の上水平板17aには、センタービス20が挿通したセンタービス穴22と、サイドビス21が挿通したサイドビス穴23とが空いている。
そして、センタービス穴22は丸穴とする一方、サイドビス穴23は、センタービス穴22の軸心と同心の円弧穴とすることにより、支持体11がある程度の角度だけ水平旋回することを許容している。また、各ビス20,21の頭は、ばね座金24と平座金25とを介してブラケット材17の上水平板17aに対向しているが、ばね座金24を変形させきることなく、平座金25と頭との間に若干の隙間を残しておくことにより、人がある程度の力をかけると支持体11を回動操作できるようにしている。この実施形態では、ブラケット材17の上水平片17aが請求項に記載したベース材になる。図4では、溝状部14a,14bとブラケット材17とをいずれも実線で表示している。
図4(C)に示す第4実施形態は第1実施形態をアレンジしたものであり、支持体11は、右奥部の支点26を中心にして回動するようになっている。この回動を許容するため、支持体11の左右長さは左側板6と左端の中間仕切り板9との間の間隔よりも少し短くなっている。つまり、非回動状態で支持体11の左右と後ろに若干の隙間を設けることにより、支持体11の水平回動を許容している。
この第4実施形態においても、支持体11は、左右中間部を支点にして水平旋回するように構成することは可能である。この実施形態では、支持体11の下方に、板状のベースを配置して、このベースに対して、支持体11を水平回転自在で離脱不能に取付けたらよい。
(4).他の実施形態
図5(A)(B)に示す第5実施形態では、支持体11は従前の実施形態よりも厚くなっており、この支持体11における第3溝状部14cの底面に、適当な間隔で左右横長の多数の通音穴27を空けている。また、支持体11には、各通音穴27に連通して手前に向けて開口した伝音空間28が形成されている。伝音空間28は、手前に向けて断面積が大きくなるように設定している。
図5(A)(B)に示す第5実施形態では、支持体11は従前の実施形態よりも厚くなっており、この支持体11における第3溝状部14cの底面に、適当な間隔で左右横長の多数の通音穴27を空けている。また、支持体11には、各通音穴27に連通して手前に向けて開口した伝音空間28が形成されている。伝音空間28は、手前に向けて断面積が大きくなるように設定している。
スマートフォンやタブレット端末では、下端にスピーカを設けていることが多いため、第3溝状部14cの底面に通音穴27を空けておくと、音楽などの音を減音させることなく聴取できる利点がある。実施形態では第3溝状部14cにしか通音穴27を形成していないが、3つの溝状部14a〜14cのうちのいずれか1つ又は2つに形成してもよいし、全ての溝状部14a〜14cに形成してもよい。
通音穴27を実施形態のように長穴に形成すると、スピーカが第3溝状部14cの底面に重なる機会を抑制できるため、伝音効果が優れている。伝音空間28は手前のみに向いているため、音の拡散を防止して、ユーザーに音を明瞭に聴取させることができる。伝音空間28を手前に向けて断面積が増大するラッパ状に形成すると、メガホン機能によって音を増幅させることも可能になる。
図5(B)では、第3溝状部14cは支持体11と背板8とによって形成されており、1つのタブレット13が殆ど隙間無しで嵌まる溝幅に設定している。従って、本実施形態では、第3溝状部14cも自立保持部になっていると見ることが可能である。図5(C)に第6実施形態として示すように、第3溝状部14cを、それ自体でタブレット13を自立させ得る自立保持部に形成することも可能である。いずれにおいても、図5(C)に一点鎖線で示すように、タブレット13の下端を第1溝状部14a又は第2溝状部14bに係止して、タブレット13の上端は背板8に立て掛けることも可能である。
図5(D)に示す第7実施形態では、支持体11を、その後端を支点にして跳ね上げできるようになっている。すなわち、支持体11はヒンジ29によって背板8に連結されている。従って、支持体11を使用しない場合は、起立姿勢に跳ね上げておくことにより、机上面を広く使用することができる。点線の矢印で示すように、支持体11を段階的又は無段階的に高さ調節できるようにすることも可能である。
図6に示す各実施形態は、保持部の別例である。このうち図6(A)に示す第8実施形態では、正面視下向き開口コ字状の線材製柵体30を前後に並列配置して、前後に隣り合った柵体30の間の溝状部に、タブレットの下端部を差し込みできるようにしている。この場合、前後の隣り合った柵体30の間隔は手前から後ろに向けて広がるように設定しており,かつ、柵体30は後ろに向けて高さが徐々に高くなるように設定している。
図6(B)に示す第9実施形態では、柵体30の代わりに仕切り板31を使用しており、(A)と同様に、前後に隣り合った仕切り板31の間隔は後ろに向けて大きくなっており、かつ、仕切り板31の高さは後ろに向けて高くなっている。図6(C)に示す第10実施形態はいわば第9実施形態の変形例であり、支持体11を樹脂製として、仕切り板31を一体に形成している。
これら図6の実施形態では、隣り合った支持体11の間に、自立保持部として機能する多数の溝状部が形成されるため、タブレット13の厚さの違いにきめ細かく対応することができる。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は他にも様々に具体化できる。例えば、タブレット立ては、棚板や引出しなどを備えた棚装置に組み込むことも可能である。タブレット立てに引出しなどを組み込むことも可能である。更に、タブレット立ては、机上面に載置するだけであってもよい。スチール製の机に載置する場合は、マグネットによって机上面に固定することも可能である。各実施形態の特定要素は、趣旨が反しない限り互いに組み合わせたり置換したりすることができる。背板のようにタブレットを立て掛けできるバックサポート材を配置する場合、正面コ字形等のフレーム材など、様々な形態のものを採用できる。
本願発明は、実際にタブレット立てに具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 机天板
4 本立て装置
5 タブレット立て
6,7 本立て装置の側板
8 本立て装置の背板
9 本立て装置の中間仕切り板
11 支持体
12 電源ユニット
13 タブレット(モニター画面操作式薄型電子機器)
14a〜14c 溝状部
15 コンセント
16 USBポート
17 ブラケット材
27 通音穴
28 伝音空間
4 本立て装置
5 タブレット立て
6,7 本立て装置の側板
8 本立て装置の背板
9 本立て装置の中間仕切り板
11 支持体
12 電源ユニット
13 タブレット(モニター画面操作式薄型電子機器)
14a〜14c 溝状部
15 コンセント
16 USBポート
17 ブラケット材
27 通音穴
28 伝音空間
Claims (7)
- タブレット端末又はスマートフォン若しくはその他のモニター画面操作式薄型電子機器を、当該モニター画面操作式薄型電子機器のモニターを人が視認できる状態にして配置するタブレット立てであって、
家具の天板の上に配置される板状の支持体を有しており、前記支持体の上面に、前記モニター画面操作式薄型電子機器の縁部を嵌め入れてその画面を人が視認できる姿勢に保持するための左右横長の溝状部が、前後方向に分離した状態で並列状に複数本形成されており、前記複数本の溝状部のうち少なくとも1本は、当該溝状部のみで前記モニター画面操作式薄型電子機器を自立させ得る自立保持部になっている、
タブレット立て。 - 前記支持体は木製板材からなっており、机上に載置される木製の本立て装置又は棚装置に組み込まれている、
請求項1に記載したタブレット立て。 - 前記支持体は、机天板の後端部から上向き突設されるブラケット材に取付けられている、
請求項1に記載したタブレット立て。 - 前記支持体は木製板材からなっていて、少なくとも幅が異なる複数の自立保持部を並列状に形成することにより、厚さが相違する複数種類のモニター画面操作式薄型電子機器を自立させることが可能になっている、
請求項1〜3のうちのいずれかに記載したタブレット立て。 - 前記支持体は、水平回動可能な状態でベースに取付けられている、
請求項1〜4のうちのいずれかに記載したタブレット立て。 - 前記支持体のうち少なくとも1本の溝状部の底面に、当該溝状部で支持されたモニター画面操作式薄型電子機器の下端に設けたスピーカから出た音を下方に伝える放音穴が下方まで貫通しない状態で形成されており、かつ、前記支持体には、前記放音穴に伝わった音を伝える伝音空間が前向きに開口するように形成されている、
請求項1〜5のうちのいずれかに記載したタブレット立て。 - 前記支持体の下面に電源ユニットを設けている、
請求項1〜6のうちのいずれかに記載したタブレット立て。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017115492A JP2019003295A (ja) | 2017-06-12 | 2017-06-12 | タブレット立て |
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JP2017115492A JP2019003295A (ja) | 2017-06-12 | 2017-06-12 | タブレット立て |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020120946A (ja) * | 2019-01-30 | 2020-08-13 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 鏡装置 |
-
2017
- 2017-06-12 JP JP2017115492A patent/JP2019003295A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020120946A (ja) * | 2019-01-30 | 2020-08-13 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 鏡装置 |
JP7228807B2 (ja) | 2019-01-30 | 2023-02-27 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 鏡装置 |
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