JP2019002822A - 分析装置 - Google Patents

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進一 太田
孝亮 藤原
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Abstract

【課題】分析装置にカップを設置可能とすると共に、カップから安定して検体を採取する。【解決手段】検体を採取するノズルと、前記ノズルによって採取された検体を分析する分析部と、通常測定用の検体を収容する容器を搬送する搬送部と、通常測定と異なる緊急測定用の検体を収容するカップを保持するホルダと、ホルダが着脱可能に設置される設置部と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、分析装置に関する。
尿の分析において、通常、採尿カップに採取された尿は、ユーザによって採尿カップからスピッツ等に移され、このスピッツをラックに保持させた状態で分析装置に設置している。そして、このラックは、ノズルが設けられている場所まで搬送され、このノズルによって尿が採取される。ノズルによる尿の採取は、ラックに並べられたスピッツの並び順に行われ、ラックに保持された全てのスピッツから尿の採取が完了すると、次のラックが搬送されてくる。このように、ノズルによる尿の採取は、通常は、分析装置に設置された順に行われる。このように、分析装置に設置された順に検体を測定することを以下では、「通常測定」といい、通常測定に供される検体を「通常測定用の検体」または「通常検体」という。一方、尿を緊急に測定する要望がある。この場合、通常測定用の検体に優先して検体を測定することが望まれる。なお、通常測定用の検体よりも優先される検体を測定することを以下では「緊急測定」といい、緊急測定に供される検体を「緊急測定用の検体」または「緊急検体」という。
緊急測定の際、採尿カップから試験管への尿検体移し替え作業を省くために、試験管を用いた通常測定を行うための検体吸引位置の他に、緊急測定などを行うための検体吸引位置を有し、この位置において、採尿カップを直接設置して測定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。採尿カップを直接設置可能とすることにより、検体の移し替え作業の時間が無くなるために、効率的な緊急測定が可能となる。
特開2001−153872号公報
例えば特許文献1では、ユーザが採尿カップを直接手に持って装置まで運んで装置に設置している。このように、ユーザが採尿カップを直接手に持って移動するには、細心の注意が必要となる。すなわち、移動中に採尿カップから尿がこぼれた場合などに手に付着することを防止したり、採尿カップの落下を防止したりする必要がある。また、ユーザの手により装置に採尿カップを設置する場合には、採尿カップが所望の位置からずれて設置される虞もある。採尿カップを安定して所望の位置に設置できるか否かは、ユーザの技量に依存していた。したがって、ユーザの技量によっては、安定した検体採取ができない虞があった。
また、採尿カップを直接設置するためには、採尿カップ分のスペースが必要となる。採尿カップは試験管に比べると直径が大きいために、試験管を設置する場合よりも広いスペースが必要となる。そのため、分析装置が大型化する虞がある。一方、採尿カップから試験管へ検体を移し替える場合には、省スペース化が可能であるが、検体を移し替えることにより検体の分析を開始するまでに時間を要してしまう。また、検体を移し替えるときに、検体がユーザの手に付着する虞がある。さらには、採尿カップから試験管へ検体を移し替えるときに、検体を取り違えることがないように注意する必要があるため、手間がかかる。
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、分析装置にカップを設置可能とすると共に、カップから安定して検体を採取する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明では、検体を採取するノズルと、前記ノズルによって採取された検体を分析する分析部と、通常測定用の検体を収容する容器を搬送する搬送部と、前記通常測定と異なる緊急測定用の検体を収容するカップを保持するホルダと、前記ホルダが着脱可能に設置される設置部と、を備える。
また、前記カップは、傾斜した状態で前記ホルダを介して前記設置部に設置されていてもよい。
前記ホルダは、前記ホルダは、前記カップの側面の少なくとも一部が前記カップの中心軸側に向かって変形した状態で前記カップを保持する保持部を備えることができる。
また、前記ノズルの周りに前記ノズルを覆うカバーを更に備えることができる。
また、前記ホルダは、スピッツを保持するアタッチメントを装着可能である。
また、前記設置部において前記ホルダに保持された前記カップを検出するカップ検出部と、前記カップ検出部により前記カップが検出されない場合にエラーを報知する報知部と、を更に備えることができる。
前記カップ内の検体の液面高さを検出する液面検出部と、前記液面検出部により検出される検体の液面高さが、下限高さよりも低い場合にエラーを報知する報知部と、を更に備えることができる。
本発明によれば、分析装置にカップを設置可能とすると共に、カップから安定して検体を採取することができる。
検体に対して所定の分析を行う分析装置の概略構成を示した斜視図である。 分析装置の正面図である。 分析装置の右側面図である。 分析装置の上面図である。 分析装置の前側の上面図である。 カップを保持した状態でのホルダの概略構成を示した斜視図である。 カップを保持した状態でのホルダの上面図である。 分析装置の構成のブロック図である。 スピッツを保持した状態でのホルダの概略構成を示した斜視図である。 スピッツを保持した状態でのホルダの上面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例)
図1は、検体に対して所定の分析を行う分析装置1の概略構成を示した斜視図である。図1に示したように、分析装置1の高さ方向を上下方向と定義し、分析装置1を正面から見たときの左右の方向を左右方向と定義し、分析装置1を正面から見たときの奥行き方向を前後方向と定義する。図2は、分析装置1の正面図であり、図3は、分析装置1の右側面図であり、図4は、分析装置1の上面図である。また、図5は、分析装置1の前側の上面図である。分析装置1は、筺体2内に収容された分析部3と、筺体2の前面に接続され検体容器としてのスピッツ30又はカップ8が置かれるフレーム5と、スピッツ30又はカップ8から検体を吸引するノズル11と、ノズル11よりも上方で該ノズル11を覆うカバー13とを備えている。
フレーム5には、搬送装置7が設けられている。搬送装置7は、通常測定用の検体(通常検体)を収容した複数のスピッツ30を検体ラック4で保持した状態で通常検体設置部7Aから分析後検体排出部7Bまで搬送する。また、搬送装置7の上面部5Aには、緊急測定用の検体(緊急検体)を分析するためのカップ8を保持したホルダ9を設置するための設置部10が設けられている。通常検体設置部7Aには、分析前の検体を収容した複数のスピッツ30を保持する検体ラック4が置かれる。また、分析後検体排出部7Bには、分析後の検体を収容した複数のスピッツ30を保持する検体ラック4が置かれる。
ここで搬送装置7は、例えば10本のスピッツ30を検体ラック4に起立保持させた状態で通常検体設置部7Aから分析後検体排出部7Bへ搬送するものである。なお、本実施例では通常検体設置部7Aから分析後検体排出部7Bへスピッツ30を保持する検体ラック4を搬送する搬送装置7が、本発明における搬送部に相当する。搬送装置7は、通常検体設置部7Aに、循環駆動自在な一組のベルト51Aを備えている。また、搬送装置7は、分析後検体排出部7Bに、循環駆動自在な一組のベルト51Bを備えている。さらに、搬送装置7は、左右方向に移動自在なレバー52Aを備えている。搬送装置7においては、通常検体設置部7Aに検体ラック4を供給すると、この検体ラック4は、ベルト51Aによって矢印N1方向(前側から後ろ側へ向かう方向)に搬送された後に、レバー52Aによって矢印N2方向(右側から左側へ向かう方向)に押されて、ノズル11が検体を吸引する位置に搬送される。複数のスピッツ30からノズル11が検体を順次採取し、それらの分析を分析部3が行う。そして、ノズル11によって検体が吸引された後、検体ラック4は、レバー52Aによって矢印N3方向(右側から左側へ向かう方向)に搬送される。次いで、検体ラック4は、ベルト51Bによって矢印N4方向(後ろ側から前側へ向かう方向)に搬送される。
また、搬送装置7の上面部5Aの中心付近には、緊急測定用の検体を収容するカップ8を保持するホルダ9が設置される設置部10が形成されている。設置部10にホルダ9を設置することにより、ノズル11が検体を吸引する位置にホルダ9が設置される。設置部10は、通常検体設置部7Aと分析後検体排出部7Bとの間に設けられている。さらに、設置部10は、検体ラック4がレバー52Aによって矢印N2方向または矢印N3方向に移動する際の搬送経路よりも前側に設けられている。このため、ホルダ9が設置部10に設置された状態であっても、検体ラック4を搬送装置7によって搬送可能である。設置部10は、上面部5Aから下方向に凹ませて形成されている。上方からみた設置部10の形状は略長方形であり、その左右方向の幅は、後述するホルダ9のカップ受け91の左右方向の幅と略等しくなるように形成されている。設置部10の底面は、ホルダ9が設置部10に設置されたときに、ホルダ9が筺体2側に傾くように傾斜がつけられている。設置部10にホルダ9を設置する際に、ホルダ9は、前側から後側に向かって設置部10の側面及び底面に沿って移動可能であり、ホルダ9が設置部10の傾斜の最深部まで進むとカップ受け91と設置部10とが嵌合することによってホルダ9の位置決めがなされる。
図6は、カップ8を保持した状態でのホルダ9の概略構成を示した斜視図である。図7は、カップ8を保持した状態でのホルダ9の上面図である。本実施例に係るカップ8は、ホルダ9に設置されていない状態では、下部から上部に向かって直径が徐々に大きくなるテーパ状に形成されていることが一般的である。カップ8は、例えば耐水加工された紙を材料として形成されている。ホルダ9は、必要なときに設置部10に設置し、測定後には設置部10から除去可能である。すなわち、ホルダ9は、設置部10に着脱可能に設置されている。ホルダ9は、カップ8が置かれるカップ受け91と、カップ8の所定の位置においてカップ8を囲んでカップ8を保持すると共にカップ8を変形させる保持部92と、保持部92を支える2本の支柱93及び板94とを備えている。保持部92の中央にはカップ8を支持及び変形させるための開口部92Aが形成されている。
カップ受け91の上面には、カップ8を置いたときにカップ8の外側の底部が嵌るように、カップ8の外側の底部の形状に合わせて中央を凹ませた凹部91Aが形成されている。凹部91Aの側面は、カップ8の外側の底部におけるカップ8の外径よりも若干大きな幅を有するように形成されており、カップ8を置いたときにカップ8が左右方向及び前後方向にずれないように凹部91Aの深さが設定されている。一方、カップ受け91の下部は、ホルダ9を設置部10に設置可能なように、設置部10の形状に合わせて形成してある。
ここで、ホルダ9に保持される前のカップ8は、上記のように下端から上端に向かって直径が徐々に大きくなるテーパ形状になっている。本実施例では、このカップ8を保持部92の開口部92Aの上方から通すことによって変形させている。保持部92には、カップ8の外側の底部が通過可能なように、略長方形に形成された開口部92Aが設けられている。ユーザが、カップ8をホルダ9に設置するときには、保持部92の上方から保持部92の開口部92Aにカップ8の下端を通し、そのまま、カップ8の下端がカップ受け91の凹部91Aに接するまでカップ8を開口部92Aに押し込む。
開口部92Aは、カップの底面の幅よりは大きいが、カップ上部の幅よりは少し小さくなるように形成されている。したがって、カップ8を開口部92Aに通すときに、カップ8の下端が凹部91Aに接する前に、開口部92Aの側壁がカップ8の外周面に当たる。さらに、ユーザがカップ8を開口部92A内に押し込むことにより、カップ8が中心軸側に向かって変形する。すなわち、カップ8の下端が凹部91Aに接した状態で、保持部92によってカップ8の側面が押圧されるように、該保持部92が形成されている。所定の位置における変形後のカップ8の左右方向の幅は、変形前のカップ8の直径よりも小さくなる。
なお、本実施例においては、開口部92Aの形状を前後方向が長辺で左右方向が短辺になる略長方形としているが、これに限らず、例えば、菱形または楕円形であってもよい。開口部92Aの形状は、カップ8を変形させて左右方向の幅を小さくできるような形状であり、且つ、変形後のカップ8からノズル11が検体を吸引可能となる形状であれば問わない。
また、ホルダ9の移動の際にユーザが手で持つことのできる持ち手95が保持部92から突出している。ホルダ9は、設置部10に設置されるときに、持ち手95がカップ8よりも前側(筺体2とは反対側)を向くように固定されている。ユーザは持ち手95を持って、ホルダ9を設置部10に設置する。
カップ8をホルダ9に保持させる際に、カップ8の上部を変形させることにより、カップ8を設置部10に直接置くよりも、カップ8をホルダ9に保持させた状態で設置部10に設置するほうが、左右方向に必要となるスペースが小さくて済む。
ここで、ノズル11は、カップ8と、検体ラック4で保持されたスピッツ30との夫々から検体を吸引する。このノズル11が検体を吸引する位置は、カップ8から検体を吸引する場合とスピッツ30から検体を吸引する場合とで異なる。ノズル11は、分析装置1が備えるアクチュエータ(図示省略)により上下方向及び前後方向に移動可能である。カップ8から検体を吸引する場合には、スピッツ30から検体を吸引する場合よりも、前方向にノズル11が移動する。検体を吸引するときには、ノズル11が下方向に移動し、検体の吸引が終わるとノズル11が上方向に移動する。なお、ノズル11は、さらに、検体ラック4が搬送される方向(左右方向)に沿って移動可能となるように構成されていてもよい。また、通常検体と緊急検体とで異なるノズル11を用いてもよい。さらに、通常検体と緊急検体とを異なるノズル11で同時に吸引し、同時に分析できるように構成してもよい。なお、上下、前後、左右の夫々の方向は、図1において定義した。
ノズル11がカップ8から検体を吸引する場合には、傾いた状態のカップ8の内部の最も深い位置周辺、すなわち、検体が集まる位置の真上から検体を吸引するように、ノズル11及び設置部10が設けられている。そして、ノズル11は、検体を吸引する位置において真下に向かって移動して検体を吸引する。また、ノズル11の周りに設けられているカバー13は、ノズル11がカップ8から検体を吸引するために前方向に移動する際にユーザがノズル11に接触しないようにするために設置されている。すなわち、ユーザの指などが直接ノズル11に接触するような隙間がないようにカバー13が形成されている。カバー13の材料としては、樹脂又は金属を例示できる。カバー13には、透明の部材を用いることもできる。
検体の成分分析は分析部3が行う。検体は液体であって、尿または体液を例示できる。分析部3は、例えば、尿定性に関する分析処理、または、尿沈渣に関する分析処理などを行う。なお、分析部3の分析処理内容はこれに限らず、その他の分析処理を行ってもよい。また、尿以外を検体として用いた分析処理を行ってもよい。したがって、分析部3で分析される検体の具体的な種類や分析処理の具体的な内容は限定されない。また、分析部3の基本的な構成は、例えば周知の尿定性分析装置と同様な構成とすることが可能である。この尿定性分析のための装置構成は、周知であるため説明を省略する。分析部3は、コンピュータを備えており、検体から得られた測定データに基づいた所定の演算処理を実施する。
分析装置1は、通常測定時と緊急測定時とで動作が異なる。例えばユーザが、所定の操作を行うことにより、通常測定時の動作と緊急測定時の動作とが切り替わる。通常測定時には、複数のスピッツ30に収容された検体を採取し、検体の成分分析を行う。緊急測定時には、通常測定時の動作より緊急測定時の動作を優先的に実施し、カップ8に収容された検体を採取し、検体の成分分析を行う。
通常測定時には、検体を収容したスピッツ30を検体ラック4に保持させる。この検体ラック4を通常検体設置部7Aに設置し、ユーザが分析装置1を操作することにより、搬送装置7によって検体ラック4が自動搬送され、ノズル11が検体を吸引する(図5の矢印参照。)。検体ラック4に保持されている全てのスピッツ30からの検体の吸引が終了すると、搬送装置7によって検体ラック4が分析後検体排出部7Bに搬送される。なお、通常測定時の検体ラック4の搬送には他の周知の技術を用いることもできる。
一方、緊急測定への切替えは、ユーザが操作スイッチなどで緊急測定モードを指定した場合、またはカップ8が設置部に正常に設置されたことを検出した場合に行われる。緊急測定では、ユーザがカップ8をホルダ9に保持させた後に、ホルダ9を設置部10に設置する。設置部10にホルダ9を設置することにより、ノズル11が検体を吸引する位置に
ホルダ9が設置される。設置部10の底面が傾斜していることにより、カップ8が傾いた状態が維持される。そして、傾いた状態のカップ8からノズル11が検体を吸引する。測定後には、ホルダ9を設置部10から取り外す。
分析装置1の筺体2の外面部には、複数の操作スイッチ(図示省略)やデータ若しくはエラーの表示用のディスプレイ20が設けられている。例えば、搬送装置7への動作指示の入力は、分析装置1に設けられた操作スイッチが利用可能である。
ここで、図8は、分析装置1の構成のブロック図である。分析装置1には、制御部70が設けられている。この制御部70は、CPUの他、各種のプログラム及びマップを記憶するROM、RAM等を備えており、操作スイッチの状態に基づいてノズル11の移動や搬送装置7の動作処理などを実行することにより分析装置1を制御する。さらに、制御部70は、ディスプレイ20の表示内容を決定し、ディスプレイ20による表示を制御する。なお、本実施例においてはディスプレイ20やプリンタ(図示省略)による印字が、本発明における報知部に相当する。但し、報知部としては、たとえば、ブザーやランプなどを用いることもできる。
また、設置部10において、ホルダ9に設置されたカップ8の存在を確認するためのカップ検出センサ72が設置されている。このカップ検出センサ72は、カップ8が存在していることをカップ8に直接接触することにより検出するセンサである。なお、カップ検出センサ72は、直接接触することに代えて、光学的にカップ8を検出してもよい。そして、カップ検出センサ72による検出結果は、電気的に制御部70に送信される。なお、本実施例においてはカップ検出センサ72が、本発明におけるカップ検出部に相当する。
制御部70は、カップ検出センサ72の検出結果に基づいて、カップ8が存在するか否か、又は、カップ8が正しい位置に設置されているか否かを判定する。そして、カップ8が存在しない場合、若しくは、カップ8が正しい位置に設置されていないと判定された場合には、その旨をディスプレイ20に表示することでユーザに報知する。この場合には、ノズル11の移動を含む、緊急測定時に行われる動作を停止させる。例えば、カップ8及びホルダ9を一旦は設置部10に設置はしたが、ノズル11による検体の採取前にカップ8またはホルダ9を外した場合には、カップ8が存在しない、若しくは、カップ8が正しい位置に設置されていないと判定される。なお、緊急測定時に行われる動作を停止させる場合であっても、通常測定時に行われる動作は実施してもよい。カップ検出センサ72によりカップ8が検出されない場合には、エラーとしてユーザに報知することにより、カップ8の設置を促すことができる。また、カップ8が存在していない状態でノズル11が作動してユーザの手に接触することを抑制できる。なお、カップ検出センサ72によりカップ8が検出されない場合には、報知すると共に、検体を採取するための動作を停止させてもよい。
ところで、カップ8を傾けた状態であってもノズル11で検体を吸引することができないほど、検体の量が少ない場合も考えられる。このような場合には、ディスプレイ20にエラーメッセージを表示するようにしてもよい。例えば、カップ8内の検体の液面高さが下限高さよりも低い場合には、制御部70がディスプレイ20に、検体の液面高さが下限高さよりも低いことを表示させることにより、ユーザに報知する。下限高さは、吸引可能な検体の液面高さの下限値、または、許容される精度で検体を分析可能な検体の液面高さの下限値である。なお、スピッツ30に収容されている検体の量が少ない場合にも、同様にしてディスプレイ20にエラーメッセージを表示させてもよい。このような場合にユーザに報知することにより、ユーザに他の方法により検体を分析することを促すことができる。カップ8に収容されている検体の液面高さは、以下のようにして検出することができる。なお、以下のようにして制御部70が検体の液面高さを検出することにより、本発明
における液面検出部として機能する。
例えば、ノズル11とホルダ9に取り付けられた板94とを電極として考えて、ノズル11と板94との間の誘電率により構成されるコンデンサの静電容量Cの変化量を検知することにより検体の液面の高さを検出することができる。
ノズル11がカップ8内に下降した際に、カップ8内に検体が入っている場合、ノズル11が検体に触れると静電容量Cが変化する。したがって、静電容量Cの変化量とカップ8及びノズル11の位置関係とから検体の液面の高さを算出することができる。ノズル11の位置は、センサにより検出してもよく、アクチュエータの作動時間や供給電力に基づいて推定してもよい。
また、例えば、ノズル11の他にノズル11と同程度の長さの金属パイプをノズル11と共にカップ8内に下降させ、ノズル11と金属パイプとの導電状態により液面の高さを算出することができる。すなわち、ノズル11及び金属パイプがカップ8内に下降して検体に触れた場合に、ノズル11と金属パイプとの間の導電状態が変化するため、その導電状態が変化したときのカップ8及びノズル11の位置関係から検体の液面の高さを算出することができる。
なお、本実施例に係るホルダ9には、アタッチメント96を取り付けることにより、カップ8に代えてスピッツ30を設置することができる。このアタッチメント96は、保持部92から着脱可能に形成される。ここで、図9は、スピッツ30を保持した状態でのホルダ9の概略構成を示した斜視図である。図10は、スピッツ30を保持した状態でのホルダ9の上面図である。
アタッチメント96は、保持部92の開口部92A内に設置されるように、保持部92に取り付けられる。アタッチメント96は、スピッツ30を上側から嵌め込むための保持部96Aであって、スピッツ30の外径よりも若干大きな内径を有する断面がC字状の保持部96Aを備えている。また、カップ受け91には、スピッツ30の先端を差し込むための差し込み穴91Bが設けられている。アタッチメント96は、保持部92及びカップ受け91に対してスピッツ30が傾斜して取り付けられるように形成されている。この傾斜角度は、設置部10にホルダ9を設置した状態で、スピッツ30の中心軸が鉛直方向(すなわち上下方向)を向くように決められている。すなわち、スピッツ30の場合には、中心軸側に検体が集まるため、上下方向に対してわざわざ傾ける必要がなく、また、傾けてしまうとノズル11をスピッツ30内に進入させることが困難となる。そのため、設置部10の底面の傾斜を打ち消すように、ホルダ9に対してスピッツ30を傾けて設置している。このように、スピッツ30をホルダ9に設置することもできるため、スピッツ30に収容された緊急検体であっても分析装置1において分析可能である。スピッツ30は、カップ8よりも細いものであればよく、形状等には制限はない。また、スピッツ30に代えて他の形状の試験管を保持するアタッチメントを取り付け可能なように構成してもよい。
以上説明したように本実施例によれば、カップ8が保持されたホルダ9ごとカップ8を移動させることができるため、カップ8の移動中にカップ8からユーザの手に検体が付着することを抑制できる。また、ホルダ9を介してカップ8を設置部10に直接設置することができるため、検体をスピッツや試験管に移し替える必要がない。したがって、検体の分析に要する時間を短縮することができる。そして、ホルダ9を介してカップ8が所望の位置に確実に設置されるため、安定して検体を採取することができる。
また、ホルダ9に設けられている保持部92によりカップ8が潰されることにより、カ
ップ8の幅が縮小して、省スペース化を促進させることができる。したがって、分析装置1においてカップ8を置く場所を狭くすることができるため、分析装置1の小型化が可能となる。
また、ホルダ9と共にカップ8が傾けられて設置部10に設置されるため、検体が例え少量であったとしても、狭い範囲に検体を集めることができるので、ノズル11で吸引しやすくなる。したがって、検体の量がより少ない場合であっても、検体を分析することが可能となる。また、ホルダ9にカップ8が設置されているため、カップ8を単独で傾けて設置部10に設置するよりも、カップ8を安定させることができる。
また、カップ8よりも上方にはカバー13が設けられているため、ユーザがカップ8と共にホルダ9を搬送装置7に設置する際にユーザの手がノズル11に接触すること、及び、ノズル11が移動中にユーザが誤ってノズル11に接触してしまうことを抑制できる。
また、ホルダ9には、カップ8に代えてスピッツ30も保持可能であるため、スピッツ30に入れられた緊急検体も速やかに分析することができる。
また、カップ8がホルダ9に設置されていない状態でホルダ9だけ搬送装置7に設置された場合や、カップ8の設置位置がずれている場合等には、ディスプレイ20にエラーメッセージが表示される。これにより、ユーザに報知することが可能である。なお、ディスプレイ20にエラーメッセージを表示することに代えて、若しくは、エラーメッセージを表示することと共に、警報音を発生させてもよい。また、音声による案内を流してもよい。また、ランプを点灯させてもよい。
なお、本実施例においては、ホルダ9によってカップ8が変形するようにホルダ9を構成しているが、例えば分析装置1において設置部10を広く確保できる場合には、これに代えて、ホルダ9がカップ8を変形させないようにカップ8を保持してもよい。この場合、省スペース化は望めないが、カップ8がホルダ9に保持されているため、カップ8を安定させることはできる。これにより、検体の採取がし易くなる。また、ホルダ9が移動式のため扱いが容易となる。
また、本実施例では、カップ8及びホルダ9が傾いた状態で設置部10に設置されているが、これに代えて、この傾きを無くしてもよい。この場合、検体を一か所に集めることが困難になるが、検体の量が十分に多ければ、傾ける必要もなくノズル11で検体を吸引することができる。この場合、設置部10は、上面部5Aから下方向に凹ませなくてもよい。また、本実施例では、設置部10に傾斜が設けられているが、これに代えて、ホルダ9のカップ受け91に傾斜を設けてもよい。そうすることによっても、検体を一か所に集めることができる。ただし、ホルダ9のカップ受け91に傾斜がないほうが、設置部10に設置する前に他の場所にホルダ9を一旦置いた場合等にカップ8が安定するため、より良い。また、本実施例では、設置部10の底面が、筺体2の中心側に向かって傾くように、設置部10の後ろ側へ向かうにしたがって深くなるような傾斜を設けているが、傾斜の方向はこれに限らず、例えば、設置部10の前側に向かうにしたがって深くなるような傾斜であってもよく、設置部10の右側または左側に向かうにしたがって深くなるような傾斜であってもよい。また、本実施例に係るホルダ9は、設置部10に単に置かれているだけだが、これに代えて、設置部10にホルダ9を固定する機構を設置部10及びホルダ9の少なくとも一方に設け、ホルダ9が設置部10に固定されてもよい。
また、本実施例では、カバー13を設けているが、このカバー13は必須ではない。また、本実施例に係るカバー13とは異なる手段(例えば、分析装置1の前面を覆うカバー)により、ユーザがノズル11等に接触することを抑制してもよい。
また、本実施例では、ホルダ9にスピッツ30が保持可能となるようにホルダ9が構成されているが、これは必須ではない。すなわち、ホルダ9が、カップ8のみを保持するように構成してもよい。
1 分析装置
2 筺体
3 分析部
4 検体ラック
7 搬送装置
7A 通常検体設置部
7B 分析後検体排出部
8 カップ
9 ホルダ
10 設置部
11 ノズル
13 カバー
20 ディスプレイ
30 スピッツ
70 制御部
72 カップ検出センサ
96 アタッチメント

Claims (7)

  1. 検体を採取するノズルと、
    前記ノズルによって採取された検体を分析する分析部と、
    通常測定用の検体を収容する容器を搬送する搬送部と、
    前記通常測定と異なる緊急測定用の検体を収容するカップを保持するホルダと、
    前記ホルダが着脱可能に設置される設置部と、
    を備える分析装置。
  2. 前記カップは、傾斜した状態で前記ホルダを介して前記設置部に設置される
    請求項1に記載の分析装置。
  3. 前記ホルダは、前記カップの側面の少なくとも一部が前記カップの中心軸側に向かって変形した状態で前記カップを保持する保持部を備える
    請求項1または2に記載の分析装置。
  4. 前記ノズルの周りに前記ノズルを覆うカバーを更に備える
    請求項1から3の何れか1項に記載の分析装置。
  5. 前記ホルダは、スピッツを保持するアタッチメントを装着可能である
    請求項1から4の何れか1項に記載の分析装置。
  6. 前記設置部において前記ホルダに保持された前記カップを検出するカップ検出部と、
    前記カップ検出部により前記カップが検出されない場合にエラーを報知する報知部と、
    を更に備える請求項1から5の何れか1項に記載の分析装置。
  7. 前記カップ内の検体の液面高さを検出する液面検出部と、
    前記液面検出部により検出される検体の液面高さが、下限高さよりも低い場合にエラーを報知する報知部と、
    を更に備える請求項1から6の何れか1項に記載の分析装置。
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