JP2019002795A - 異常検出装置および電池パック - Google Patents

異常検出装置および電池パック Download PDF

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Abstract

【課題】複数の電池セルにおける異常発熱の有無を省配線で検出することができる異常検出装置および電池パックを提供する。【解決手段】異常検出装置1Aは、複数の電池セル11のそれぞれに配置され、各電池セル11の温度変化に応じて抵抗値が変化する複数のサーミスタTH1〜THnと、複数の電池セル11の周辺の温度変化に応じて抵抗値が変化するサーミスタTHaと、複数のサーミスタTH1〜THnにおける抵抗値を第1抵抗値として測定する第1AD2と、サーミスタTHaの抵抗値を第2抵抗値として測定する第2AD3と、複数のサーミスタTH1〜THnと第1AD2とを直列に接続する配線4Aと、第1AD2により測定された第1抵抗値および第2AD3により測定された第2抵抗値に基づいて電池セル11の異常を判定するMCU5とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、異常検出装置および電池パックに関する。
従来、電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)等の車両には、駆動電源として、複数の電池セルが収容された電池パックが搭載されており、その電池セルの状態を監視するための監視装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、複数の電池セルのうちの一部の電池セルの温度だけを測定しているが、車両の電池パックには信頼性が要求されることから、電池セルの異常発熱を確実に検出するために、すべての電池セルの状態を監視する必要がある。
特開2010−57292号公報
しかしながら、複数の電池セルのそれぞれに対して温度センサを配置すれば、すべての電池セルの異常発熱を把握することができるが、温度センサの配線が多くなり、改善の余地がある。
本発明は、複数の電池セルにおける異常発熱の有無を省配線で検出することができる異常検出装置および電池パックを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る異常検出装置は、並列または直列に接続された複数の電池セルのそれぞれに配置され、各前記電池セルの温度変化に応じて抵抗値が変化する複数の第1温度検出素子と、複数の前記電池セルの周辺の温度変化に応じて抵抗値が変化する第2温度検出素子と、複数の前記第1温度検出素子における抵抗値を第1抵抗値として測定する第1測定回路と、前記第2温度検出素子の抵抗値を第2抵抗値として測定する第2測定回路と、複数の前記第1温度検出素子と、前記第1測定回路とを並列または直列に接続する配線と、前記第1測定回路により測定された第1抵抗値および前記第2測定回路により測定された第2抵抗値に基づいて前記電池セルの異常を判定する異常判定部と、を備えることを特徴とする。
また、上記異常検出装置において、前記異常判定部は、前記配線が直列に接続されている場合、前記第1抵抗値を複数の前記電池セルの個数分で除した抵抗値と、前記第2抵抗値との差分が閾値の範囲内にあるか否かに応じて前記電池セルの異常を判定する、ことが好ましい。
また、上記異常検出装置において、前記異常判定部は、前記配線が並列に接続されている場合、前記第1抵抗値と、前記第2抵抗値を複数の前記電池セルの個数分で除した抵抗値との差分が閾値の範囲内にあるか否かに応じて前記電池セルの異常を判定する、ことが好ましい。
上記目的を達成するため、本発明に係る電池パックは、並列または直列に接続された複数の電池セルと、複数の前記電池セルのそれぞれに配置され、各前記電池セルの温度変化に応じて抵抗値が変化する複数の第1温度検出素子と、複数の前記電池セルの周辺の温度変化に応じて抵抗値が変化する第2温度検出素子と、複数の前記第1温度検出素子における抵抗値を第1抵抗値として測定する第1測定回路と、前記第2温度検出素子の抵抗値を第2抵抗値として測定する第2測定回路と、複数の前記第1温度検出素子と、前記第1測定回路とを並列または直列に接続する配線と、前記第1測定回路により測定された第1抵抗値および前記第2測定回路により測定された第2抵抗値に基づいて前記電池セルの異常を判定する異常判定部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る異常検出装置および電池パックによれば、複数の電池セルにおける異常発熱の有無を省配線で検出することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る異常検出装置および電池パックの概略構成を示す模式図である。 図2は、実施形態1に係る異常検出装置の動作例を示すフローチャート図である。 図3は、実施形態2に係る異常検出装置および電池パックの概略構成を示す模式図である。 図4は、実施形態2に係る異常検出装置の動作例を示すフローチャート図である。
以下に、本発明の実施形態に係る異常検出装置および電池パックについて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態1]
まず、実施形態1に係る異常検出装置および電池パックについて説明する。図1は、実施形態1に係る異常検出装置および電池パックの概略構成を示す模式図である。図2は、実施形態1に係る異常検出装置の動作例を示すフローチャート図である。
本実施形態に係る異常検出装置1Aおよび電池パック100Aは、上述したように、例えば、EV、HEV、PHEV等の車両に搭載される。電池パック100Aは、モータや電子機器の駆動電源として利用されており、複数の電池セル11と、異常検出装置1Aとを含んで構成される。複数の電池セル11は、筐体12に収容され、直列または並列に接続される。異常検出装置1Aは、複数のサーミスタTH1〜THnと、1つのサーミスタTHaと、第1AD2と、第2AD3と、配線4A,6と、MCU5とを含んで構成される。
サーミスタTH1〜THnは、それぞれが第1温度検出素子である。サーミスタTH1〜THnは、複数の電池セル11のそれぞれに配置され、各電池セル11の温度変化に応じて抵抗値が変化する素子である。サーミスタTH1〜THnは、例えば、PTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスタで構成される。PTCサーミスタは、急激な温度上昇に対して急激に抵抗値が増大する抵抗温度特性を有する。サーミスタTH1〜THnは、n個分の電池セル11に対応する個数が筐体12に対して配置される。サーミスタTH1〜THnは、配線4Aにより第1AD2に対して直列に接続されている。サーミスタTH1〜THnは、当該サーミスタTH1〜THnの合成抵抗値Xを表すアナログ信号(電圧値または電流値)を第1AD2に出力する。
サーミスタTHaは、第2温度検出素子である。サーミスタTHaは、複数の電池セル11の周辺の温度変化に応じて抵抗値が変化する素子である。サーミスタTHaは、サーミスタTH1〜THnと同様に、例えば、PTCサーミスタで構成される。サーミスタTHaは、例えば、電池パック100A内に配置される。サーミスタTHaは、複数の電池セル11と共に、筐体12内に配置される。サーミスタTHaと各サーミスタTH1〜THnとは、同一の抵抗温度特性を有するものが好ましい。サーミスタTHaは、配線6により第2AD3に接続されている。サーミスタTHaは、当該サーミスタTHaの抵抗値Yを表すアナログ信号(電圧値または電流値)を第2AD3に出力する。
第1AD2は、第1測定回路である。第1AD2は、例えば、アナログ−デジタル(AD)変換器である。本実施形態の第1AD2は、サーミスタTH1〜THnにおける合成抵抗値Xを第1抵抗値として測定する。第1AD2は、サーミスタTH1〜THnから出力されたアナログ信号をデジタル値に変換してMCU5へ出力する。
第2AD3は、第2測定回路である。第2AD3は、例えば、AD変換器である。本実施形態における第2AD3は、サーミスタTHaの抵抗値Yを第2抵抗値として測定する。第2AD3は、サーミスタTHaから出力されたアナログ信号をデジタル値に変換してMCU5へ出力する。
配線4Aは、図1に示すように、サーミスタTH1〜THnと、第1AD2とを直列に接続するものである。すなわち、サーミスタTH1〜THnと第1AD2とは、配線4Aにより直列回路を構成する。配線6は、サーミスタTHaと第2AD3とを接続するものである。
MCU5は、異常判定部である。MCU5は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えるマイクロコントローラユニット(Micro Controller Unit)である。MCU5は、第1AD2および第2AD3に接続される。MCU5は、第1AD2より、デジタル値に変換された第1抵抗値を取得する。MCU5は、第2AD3より、デジタル値に変換された第2抵抗値を取得する。MCU5は、取得した第1抵抗値および第2抵抗値に基づいて、複数の電池セル11における異常発熱の有無を判定する。MCU5は、例えば、電池パック100Aが搭載された車両側のECU(Electronic Control Unit)(不図示)に対して、電池パック100Aに生じた異常を通知する。
次に、異常検出装置1Aの動作について図2を参照して説明する。異常検出装置1Aは、車両の始動(例えば、イグニッションON)と共に起動し、車両の停止(例えば、イグニッションOFF)と共に停止するものとするが、これに限定されるものではない。
ステップS11では、MCU5は、第1AD2より、サーミスタTH1〜THnの合成抵抗値Xを取得する。本実施形態におけるサーミスタTH1〜THnと第1AD2とは、配線4Aにより直列回路を構成する。そのため、MCU5は、直列回路上のn個のサーミスタTH1〜THnの合成抵抗値Xを取得する。合成抵抗値Xは、理論上、下式(1)により算出することができる。本実施形態におけるサーミスタTH1〜THnの合成抵抗値Xは、第1抵抗値となる。
X=X1+X2+・・・+Xn ・・・(1)
X1:TH1の抵抗値、X2:TH2の抵抗値、・・・、Xn:THnの抵抗値
ステップS12では、MCU5は、第2AD3より、サーミスタTHaの抵抗値Yを取得する。本実施形態におけるサーミスタTHaの抵抗値Yは、第2抵抗値となる。
ステップS13では、MCU5は、ステップS11で取得した合成抵抗値XとステップS12で取得した抵抗値Yに基づいて、複数の電池セル11における異常発熱の有無を判定する。MCU5は、合成抵抗値Xを電池セル11の個数分で除した抵抗値(仮に本実施形態における「平均抵抗値」とする。)と、抵抗値Yとを比較し、その差分が閾値±αの範囲内にあるか否かに応じて、複数の電池セル11における異常発熱の有無を判定する。本実施形態における閾値αは、例えば、複数の電池セル11のうちの1つが異常発熱を起こしたときの温度上昇値または温度下降値とする。閾値αは、予め設定され、MCU5のメモリ等に保持される。MCU5は、平均抵抗値と抵抗値Yとの差分((X/n)−Y)が下式(2)を満足する場合、ステップS14へ進む。一方、平均抵抗値と抵抗値Yとの差分が下式(2)を満足しない場合、ステップS15へ進む。
−α<(X/n)−Y<α ・・・(2)
ステップS14では、MCU5は、上記差分が上式(2)を満足して閾値±αの範囲内にあることから、複数の電池セル11に異常発熱が生じておらず、電池パック100Aが正常であると判定して、ステップS11に戻る。
ステップS15では、MCU5は、上記差分が上式(2)を満足せず、閾値±αの範囲内にないことから、複数の電池セル11の少なくとも1つに異常発熱が生じたとみて、電池パック100Aが異常であると判定し、ステップS16へ進む。
ステップS16では、MCU5は、電池パック100Aに生じた異常をECU(不図示)に通知して、本処理を終了する。ECUは、MCU5からの通知に応じて、車両のドライバ等に電池パック100Aの異常を報知すべく警告音を発したり、警告灯の点灯等を行う。報知の方法については、これらに限定されず、どのような方法であってもよい。
以上のように、本実施形態に係る異常検出装置1Aは、複数の電池セル11のそれぞれに配置され、各電池セル11の温度変化に応じて抵抗値が変化する複数のサーミスタTH1〜THnと、複数の電池セル11の周辺の温度変化に応じて抵抗値が変化するサーミスタTHaとを備える。また、異常検出装置1Aは、複数のサーミスタTH1〜THnにおける抵抗値を第1抵抗値として測定する第1AD2と、サーミスタTHaの抵抗値を第2抵抗値として測定する第2AD3と、複数のサーミスタTH1〜THnと、第1AD2とを直列に接続する配線4Aと、第1AD2により測定された第1抵抗値および第2AD3により測定された第2抵抗値に基づいて電池セル11の異常を判定するMCU5とを備える。
上記構成を有する異常検出装置1Aおよび電池パック100Aによれば、複数の電池セルにおける異常発熱の有無を省配線で検出することができる。すなわち、従来、n個の電池セル11に対してサーミスタTH1〜THnを配置すると、複数の配線が必要となるが、配線4AによりサーミスタTH1〜THnを直列に接続して、第1AD2と接続するように構成するので、温度センサの配線を少なくすることが可能となる。また、各サーミスタTH1〜THn,THaに対してAD変換器を接続することなく、2つのAD変換器のみで対応することが可能なので、回路を簡素化することができ、部品増によるコストアップを避けることができる。また、サーミスタTH1〜THnの第1抵抗値とサーミスタTHaの第2抵抗値とを利用して電池セル11の異常発熱を判定するので、MCU5が複数の電池セル11の温度を監視する必要がなくなり、MCU5の処理負担を低減することができる。
また、本実施形態に係る異常検出装置1Aは、MCU5が、平均抵抗値と抵抗値Yとの差分が閾値±αの範囲内にあるか否かに応じて、複数の電池セル11における異常を判定する。この平均抵抗値と抵抗値Yとは、複数の電池セル11の温度の平均値と略等価である。複数の電池セル11のいずれか1つが異常発熱した場合、平均抵抗値は上昇するが、抵抗値Yは略上昇しない。そのため、抵抗値Yを基準値として、平均抵抗値と抵抗値Yとの差分が閾値±αの範囲内にあるか否かを判定することにより、複数の電池セル11における異常を判定することができる。すなわち、1つの電池セル11が異常発熱した場合の温度上昇分または温度下降分を閾値±αで表すことで、差分が閾値±αの範囲内にあるときは、複数の電池セル11が正常と判定し、範囲外にあるときには、いずれかの電池セル11が異常と判定する。これにより、省配線で効率良く、電池セル11の異常(または正常)を判定することが可能となる。
[実施形態2]
次に、実施形態2に係る異常検出装置および電池パックについて説明する。図3は、実施形態2に係る異常検出装置および電池パックの概略構成を示す模式図である。図4は、実施形態2に係る異常検出装置の動作例を示すフローチャート図である。
実施形態2に係る異常検出装置1Bは、上記異常検出装置1Aに対して、複数のサーミスタTH1〜THnと第1AD2との電気的な接続方法と、当該接続方法の変更に応じた第1AD2、第2AD3およびMCU5における動作とが異なる。なお、実施形態2は、上記実施形態1と構成および動作が共通しているものについては、同一符号を付して、それらの説明を省略する。
異常検出装置1Bは、図3に示すように、複数のサーミスタTH1〜THnと、1つのサーミスタTHaと、第1AD2と、第2AD3と、配線4B,6と、MCU5とを含んで構成される。
配線4Bは、サーミスタTH1〜THnと、第1AD2とを並列に接続するものである。すなわち、複数のサーミスタTH1〜THnと第1AD2との電気的な接続方法は、配線4Bにより並列回路を構成するものである。
次に、異常検出装置1Bの動作について図4を参照して説明する。異常検出装置1Bは、車両の始動(例えば、イグニッションON)と共に起動し、車両の停止(例えば、イグニッションOFF)と共に停止するものとするが、これに限定されるものではない。
ステップS21では、MCU5は、第1AD2より、サーミスタTH1〜THnの合成抵抗値Xを取得する。本実施形態におけるサーミスタTH1〜THnと第1AD2とは、配線4Bにより並列回路を構成する。そのため、MCU5は、並列回路上のn個のサーミスタTH1〜THnの合成抵抗値Xを取得する。合成抵抗値Xは、理論上、下式(3)により算出することができる。本実施形態におけるサーミスタTH1〜THnの合成抵抗値Xは、第1抵抗値となる。
X=1/(1/X1+1/X2+・・・+1/Xn) ・・・(3)
X1:TH1の抵抗値、X2:TH2の抵抗値、・・・、Xn:THnの抵抗値
ステップS22では、MCU5は、第2AD3より、サーミスタTHaの抵抗値Yを取得する。本実施形態におけるサーミスタTHaの抵抗値Yは、第2抵抗値となる。
ステップS23では、MCU5は、ステップS21で取得した合成抵抗値XとステップS22で取得した抵抗値Yに基づいて、複数の電池セル11における異常発熱の有無を判定する。MCU5は、合成抵抗値Xと、抵抗値Yを複数の電池セル11の個数分で除した抵抗値(仮に本実施形態における「平均抵抗値」とする。)とを比較し、その差分が閾値±αの範囲内にあるか否かに応じて、複数の電池セル11における異常発熱の有無を判定する。本実施形態における閾値αは、例えば、複数の電池セル11のうちの1つが異常発熱を起こしたときの温度上昇値または温度下降値とする。MCU5は、合成抵抗値Xと平均抵抗値を複数の電池セル11の個数分で除した差分(X−(Y/n))が下式(4)を満足する場合、ステップS24へ進む。一方、合成抵抗値Xと平均抵抗値との差分が下式(4)を満足しない場合、ステップS25へ進む。
−α<(X−(Y/n)<α ・・・(4)
ステップS24では、MCU5は、上記差分が上式(4)を満足して閾値±αの範囲内にあることから、複数の電池セル11に異常発熱が生じておらず、電池パック100Bが正常であると判定して、ステップS21に戻る。
ステップS25では、MCU5は、上記差分が上式(4)を満足せず、閾値±αの範囲内にないことから、複数の電池セル11の少なくとも1つに異常発熱が生じたとみて、電池パック100Bが異常であると判定し、ステップS26へ進む。
ステップS26では、MCU5は、電池パック100Bに生じた異常をECU(不図示)に通知して、本処理を終了する。ECUは、MCU5からの通知に応じて、車両のドライバ等に電池パック100Bの異常を報知すべく警告音を発したり、警告灯の点灯等を行う。報知の方法については、これらに限定されず、どのような方法であってもよい。
以上のように、本実施形態に係る異常検出装置1Bは、複数の電池セル11のそれぞれに配置され、各電池セル11の温度変化に応じて抵抗値が変化する複数のサーミスタTH1〜THnと、複数の電池セル11の周辺の温度変化に応じて抵抗値が変化するサーミスタTHaとを備える。また、異常検出装置1Bは、複数のサーミスタTH1〜THnにおける抵抗値を第1抵抗値として測定する第1AD2と、サーミスタTHaの抵抗値を第2抵抗値として測定する第2AD3と、複数のサーミスタTH1〜THnと、第1AD2とを並列に接続する配線4Bと、第1AD2により測定された第1抵抗値および第2AD3により測定された第2抵抗値に基づいて電池セル11の異常を判定するMCU5とを備える。
上記構成を有する異常検出装置1Bおよび電池パック100Bによれば、上記実施形態1における異常検出装置1Aおよび電池パック100Aにより得られる効果と同様の効果を得ることができる。特に、従来、n個の電池セル11に対してサーミスタTH1〜THnを配置すると、複数の配線が必要となるが、配線4BによりサーミスタTH1〜THnを並列に接続して、第1AD2と接続するように構成するので、温度センサの配線を少なくすることが可能となる。
また、本実施形態に係る異常検出装置1Bは、MCU5が、合成抵抗値Xと平均抵抗値との差分が閾値±αの範囲内にあるか否かに応じて、複数の電池セル11における異常を判定する。この合成抵抗値Xと平均抵抗値とは、複数の電池セル11の温度の平均値と略等価である。複数の電池セル11のいずれか1つが異常発熱した場合、合成抵抗値Xは低下するが、平均抵抗値は略低下しない。そのため、平均抵抗値を基準値として、合成抵抗値Xと平均抵抗値との差分が閾値±αの範囲内にあるか否かを判定することにより、複数の電池セル11における異常を判定することができる。すなわち、1つの電池セル11が異常発熱した場合の温度上昇分または温度下降分を閾値±αで表すことで、差分が閾値±αの範囲内にあるときは、複数の電池セル11が正常と判定し、範囲外にあるときには、いずれかの電池セル11が異常と判定する。これにより、省配線で効率良く、電池セル11の異常(または正常)を判定することが可能となる。
[変形例]
なお、上記実施形態1,2では、サーミスタTH1〜THn,THaは、PTCサーミスタで構成されるが、これに限定されるものではない。例えば、温度が上昇すると抵抗値が減少する抵抗温度特性を有する温度検出素子であってもよい。
また、上記実施形態1,2では、サーミスタTH1〜THnの合成抵抗値X、サーミスタTHaの抵抗値Yを表す各アナログ信号を電圧値または電流値としたが、これらに限定されるものではなく、微少電流を流して抵抗値を直接測定する方法であってもよい。
また、上記実施形態1,2では、サーミスタTHaは、複数の電池セル11の周辺の温度変化を検知するため、複数の電池セル11と共に、筐体12内に配置される構成について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、複数の電池セル11の正常時の温度が再現可能であれば、例えば、筐体12の外部に配置されていても、電池パック100A,100Bの外部に配置されていてもよい。例えば、電池パック100A,100Bの外部に配置されている場合、サーミスタTHaから得られる抵抗値に係数を乗じて構成することが可能である。
また、上記実施形態1,2では、異常検出装置1A,1Bは、MCU5が車両側のECUに対して電池パック100A,100Bの異常を通知しているが、これに限定されず、MCU5がECU(不図示)を介することなく報知する構成であってもよい。
また、上記実施形態1,2では、異常検出装置1A,1Bを車両の電池パック100A,100Bに適用した場合について説明したが、車両以外の機器の電池パックや二次電池に適用することも可能である。
1A,1B 異常検出装置
2 第1AD
3 第2AD
4A,4B,6 配線
5 MCU
11 電池セル
12 筐体
100A,100B 電池パック
TH1〜THn,THa サーミスタ

Claims (4)

  1. 並列または直列に接続された複数の電池セルのそれぞれに配置され、各前記電池セルの温度変化に応じて抵抗値が変化する複数の第1温度検出素子と、
    複数の前記電池セルの周辺の温度変化に応じて抵抗値が変化する第2温度検出素子と、
    複数の前記第1温度検出素子における抵抗値を第1抵抗値として測定する第1測定回路と、
    前記第2温度検出素子の抵抗値を第2抵抗値として測定する第2測定回路と、
    複数の前記第1温度検出素子と、前記第1測定回路とを並列または直列に接続する配線と、
    前記第1測定回路により測定された第1抵抗値および前記第2測定回路により測定された第2抵抗値に基づいて前記電池セルの異常を判定する異常判定部と、
    を備えることを特徴とする異常検出装置。
  2. 前記異常判定部は、前記配線が直列に接続されている場合、
    前記第1抵抗値を複数の前記電池セルの個数分で除した抵抗値と、前記第2抵抗値との差分が閾値の範囲内にあるか否かに応じて前記電池セルの異常を判定する、
    請求項1に記載の異常検出装置。
  3. 前記異常判定部は、前記配線が並列に接続されている場合、
    前記第1抵抗値と、前記第2抵抗値を複数の前記電池セルの個数分で除した抵抗値との差分が閾値の範囲内にあるか否かに応じて前記電池セルの異常を判定する、
    請求項1に記載の異常検出装置。
  4. 並列または直列に接続された複数の電池セルと、
    複数の前記電池セルのそれぞれに配置され、各前記電池セルの温度変化に応じて抵抗値が変化する複数の第1温度検出素子と、
    複数の前記電池セルの周辺の温度変化に応じて抵抗値が変化する第2温度検出素子と、
    複数の前記第1温度検出素子における抵抗値を第1抵抗値として測定する第1測定回路と、
    前記第2温度検出素子の抵抗値を第2抵抗値として測定する第2測定回路と、
    複数の前記第1温度検出素子と、前記第1測定回路とを並列または直列に接続する配線と、
    前記第1測定回路により測定された第1抵抗値および前記第2測定回路により測定された第2抵抗値に基づいて前記電池セルの異常を判定する異常判定部と、
    を備えることを特徴とする電池パック。
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