JP2010282878A - 二次電池システムおよび温度制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯機器に使用する二次電池の温度を充電可能な温度に調整することができないという問題を解決する二次電池システムを提供する。
【解決手段】温度検出部2は、二次電池1の温度を検出する。温冷素子3は、二次電池1を加熱および冷却可能なペルチェ素子である。温度調整部4は、温度検出部2にて検出された予め定められた適正温度範囲に収まるように、温冷素子3を用いて二次電池1を加熱または冷却して、二次電池1の温度を調整する。
【選択図】図1
【解決手段】温度検出部2は、二次電池1の温度を検出する。温冷素子3は、二次電池1を加熱および冷却可能なペルチェ素子である。温度調整部4は、温度検出部2にて検出された予め定められた適正温度範囲に収まるように、温冷素子3を用いて二次電池1を加熱または冷却して、二次電池1の温度を調整する。
【選択図】図1
Description
本発明は、二次電池システムおよび温度制御方法に関する。
近年、過酷な環境でも使用できる堅牢性を有する携帯機器(例えば、ノートパソコンなど)が普及している。堅牢性を有する携帯機器は、通常の携帯機器が使用可能な温度範囲より広い温度範囲で使用することができる。
また、携帯機器には二次電池が使用されることが多いが、堅牢性を有する携帯機器に二次電池が使用される場合、以下のような課題がある。
つまり、ある下限温度以下の低温環境や、ある上限温度以上の高温環境では、二次電池を充電することができないという課題がある。
このため、低温環境や高温環境で二次電池に蓄電された電力がなくなると、二次電池を充電することができる環境に変化するまで、二次電池を充電することができず、二次電池の利便性が損なわれていた。また、携帯機器を使用するためには、外部電源から携帯機器に電力を供給しなければならず、携帯機器の利便性が損なわれていた。
特許文献1には、高温環境および低温環境でも二次電池を充電することが可能な、ハイブリット自動車の温度制御装置が記載されている。
特許文献1に記載のハイブリット自動車の温度制御装置では、ハイブリット自動車用の電池の温度が温度下限値未満の場合、ハイブリット自動車のエンジンから排気される排気ガスが電池に送風される。これにより、排気ガスの温度が高いので、電池の温度が上昇する。
また、ハイブリット自動車の温度制御装置は、電池への送風を発生させるファンを備え、ハイブリット自動車用の電池の温度が温度上限値より大きいの場合、ファンが発生する風が冷たくされることで、電池が冷却される。
したがって、電池の温度を温度下限値から温度上限値までの範囲に収めることが可能になる。よって、温度下限値および温度上限値を適宜調整すれば、高温環境および低温環境でも、電池の温度を、その電池が充電可能な温度範囲に収めることが可能になる。
したがって、特許文献1に記載の技術を携帯機器に適用すれば、高温環境および低温環境でも、二次電池を充電することが可能になるので、二次電池の利便性を確保することが可能になる。
特許文献1に記載のハイブリット自動車の温度制御装置は、ハイブリット自動車用の電池の温度を調整するために提案されたものであり、電池の温度を調整するためには、ハイブリット自動車が備えるエンジンなどが必要となる。
このため、特許文献1の技術は、汎用性が低く、携帯機器に使用可能な二次電池の温度を充電可能な温度に調整することができないという問題があった。
本発明の目的は、上記の課題である、携帯機器に使用する二次電池の温度を充電可能な温度に調整することができないという問題を解決する二次電池システムおよび温度制御方法を提供することである。
本発明による二次電池システムは、電気機器に電力を供給するための二次電池システムであって、二次電池と、前記二次電池を加熱および冷却可能なペルチェ素子と、前記二次電池の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段にて検出された温度が予め定められた温度範囲に収まるように、前記ペルチェ素子を用いて前記二次電池を加熱または冷却して、前記二次電池の温度を調整する温度調整手段と、を有する。
また、本発明による温度制御方法は、二次電池と前記二次電池を加熱および冷却可能なペルチェ素子とを有し、電気機器に電力を供給するための二次電池システムによる温度制御方法であって、前記二次電池の温度を検出する温度検出ステップと、前記検出された温度が予め定められた温度範囲に収まるように、前記ペルチェ素子を用いて前記二次電池を加熱または冷却して、前記二次電池の温度を調整する温度調整ステップと、を有する。
本発明によれば、携帯機器に使用する二次電池の温度を充電可能な温度に調整することが可能になる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、同じ機能を有する構成には同じ符号を付け、その説明を省略する場合がある。
図1は、本発明の第一の実施形態の二次電池システムの構成を示すブロック図である。図1において、二次電池システムは、二次電池1と、温度検出部2と、温冷素子3と、温度調整部4とを含む。なお、二次電池システムは、携帯機器などの電気機器に電力を供給するために使用される。
二次電池1は、充放電可能な電池である。
温度検出部2は、二次電池1の温度を検出する
温冷素子3は、二次電池1を加熱および冷却可能なペルチェ素子である。
温冷素子3は、二次電池1を加熱および冷却可能なペルチェ素子である。
ペルチェ素子は、2つの金属片をN型半導体とP型半導体とで接合した素子であり、それらの半導体に電流が流れると、一方の金属片が冷却され、他方の金属片が加熱される。電流がN型半導体からP型半導体に流れるか、それとも、P型半導体からN型半導体に流れるかに応じて、冷却および加熱される金属片が変わる。また、半導体に流れる電流量が大きいほど、強く冷却および加熱される。
温度調整部4は、温度検出部2にて検出された二次電池1の温度が予め定められた適正温度範囲に収まるように、温冷素子3を用いて二次電池1を加熱または冷却して、二次電池1の温度を調整する。
例えば、温冷素子3の一方の金属片が二次電池1に対向するように、温冷素子3が設置される。また、温度調整部4は、二次電池1の温度が適正温度範囲の下限値以下の場合、二次電池1に対向する金属片が加熱されるように温冷素子3に電流を供給し、一方、二次電池1の温度が適正温度範囲の上限値以上の場合、二次電池1に対向する金属片が冷却されるように温冷素子3に電流を供給する。
本実施形態によれば、温度検出部2は、二次電池1の温度を検出する。温冷素子3は、二次電池1を加熱および冷却可能なペルチェ素子である。温度調整部4は、温度検出部2にて検出された予め定められた適正温度範囲に収まるように、温冷素子3を用いて二次電池1を加熱または冷却して、二次電池1の温度を調整する。
この場合、二次電池1の温度がペルチェ素子を用いて調整される。このため、ハイブリット自動車が備えるエンジンなどより小型化することができるため、携帯機器に使用する二次電池の温度を充電可能な温度に調整することが可能になる。
次に第二の実施形態について説明する。
図2は、本実施形態の二次電池システムの構成を示すブロック図である。図2において、二次電池システム100は、二次電池パック11と、温冷素子12Aおよび12Bと、熱交換器13Aおよび13Bと、温度センサ14と、温度調整回路15と、温冷供給電源切り替え回路(Power&SW‐ctrl)16と、接続部17と、制御部18とを有する。
二次電池システム100は、外部電源101と脱着可能である。二次電池システム100が外部電源101と装着されると、外部電源101から二次電池システム100に外部電力が供給される。外部電源101は、例えば、ACアダプタなどである。
また、二次電池システム100は、電気機器102に組み込まれ、二次電池システム100は、電気機器102内のシステム回路103に電力を供給する。電気機器102は、例えば、ノートパソコンなどの携帯機器である。また、システム回路103は、電気機器102内の回路であり、例えば、マザーボード(MB:Motherboard)、メモリおよびハードディスクなどを有する。
二次電池パック11は、電気機器102と脱着可能な電池パックである。また、二次電池パック11は、電池セル1Aおよび1Bを有する二次電池と、温度センサ2Aおよび2Bを有する温度検出部と、保護回路11Aと、管理回路11Bとを有する。
二次電池内の電池セル1Aおよび1Bのそれぞれは、個別の充放電可能な二次電池セルである。
温度センサ2Aおよび2Bを有する温度検出部は、二次電池の温度を検出する。
温度センサ2Aおよび2Bのそれぞれは、電池セル1Aおよび1Bのいずれかと対応する。温度センサ2Aおよび2Bのそれぞれは、定期的に、自己に対応する電池セルの温度を検出し、その検出した温度を示すセル内温度信号として出力する。
以下、温度センサ2Aは、電池セル1Aと対応し、温度センサ2Bは、電池セル1Bと対応するものとする。また、電池セル1Aおよび1Bの温度をセル内温度と称する。
保護回路11Aは、電池セル1Aおよび1Bの過充電や過放電などを抑制して、電池セル1Aおよび1Bを保護する。
管理回路11Bは、電池セル1Aおよび1Bに関する電池情報を取得し、その電池情報を出力する。電池情報は、少なくとも電池セル1Aおよび1Bのそれぞれの蓄電量を示す。なお、管理回路11Bは、電池情報をシリアル通信によって出力することが望ましい。
温冷素子12Aおよび12Bは、ペルチェ素子である。温冷素子12Aおよび12Bのそれぞれは、電池セル1Aおよび1Bのいずれかと対応し、その対応する電池セルの温度を調整する。以下、温冷素子12Aは、電池セル1Aと対応し、温冷素子12Bは、電池セル1Bと対応するものとする。なお、温冷素子12Aおよび12Bのそれぞれは、複数のペルチェ素子を有していてもよい。
熱交換器13Aおよび13Bのそれぞれは、温冷素子12Aおよび12Bのいずれかと対応する。熱交換器13Aおよび13Bのそれぞれは、自熱交換器に対応する温冷素子と二次電池システム100の外部との間で熱交換して、その温冷素子による電池セルの冷却または加熱の効率を向上させる。なお、熱交換器13Aが温冷素子12Aと対応し、熱交換器13Bが温冷素子12Bと対応するものとする。
温度センサ14は、外部温度検出手段の一例である。温度センサ14は、定期的に、二次電池パック11の外部の温度を検出し、その検出した温度を示す外部温度信号を出力する。本実施形態では、温度センサ14は、電気機器102の外部の温度を二次電池パック11の外部の温度として検出している。また、以下、温度センサ14にて検出された温度を、外部温度と称する。
温度調整回路15は、温度センサ2Aおよび2Bから出力されたセル内温度信号と、温度センサ14から出力された外部温度信号とに基づいて、温冷素子12Aおよび12Bを用いて電池セル1Aおよび1Bを加熱または冷却して、電池セル1Aおよび1Bのそれぞれのセル内温度を調整する。温度調整回路15は、電池セル1Aおよび1Bのそれぞれのセル内温度が適正温度範囲に収まるように、セル内温度を調整する。
図3は、温度調整回路15によるセル内温度を調整する温度調整処理を説明するための説明図である。なお、電池セル1Aのセル内温度を調整する場合について説明する。
図3では、セル内温度Tcと、温冷素子12に供給する電流の値である電流量Iとの関係が示されている。図3において、横軸は、セル内温度Tc[℃]を示し、縦軸は、電流量I[A]を示す。
電流量Iは、電池セル1Aを加熱するために供給する電流の値を正とし、電池セル1Aを冷却するために供給する電流の値を負としている。なお、適正温度範囲の上限値を高温充電停止温度Thstpとし、適正温度範囲の下限値を低温充電停止温度Tcstpとしている。
セル内温度信号にて示されるセル内温度Tcが低温充電停止温度Tcstp以下の場合、温度調整回路15は、正の電流を温冷素子12Aに供給して電池セル1Aを加熱する。
このとき、温度調整回路15は、セル内温度Tcが低いほど、電流量Iを大きくして電池セル1Aを強く加熱する。また、温度調整回路15は、セル内温度Tcと外部温度Toとの差分が大きいほど、電流量Iを大きくして電池セル1Aを強く加熱する。なお、温度調整回路15は、電流量Iが予め定められた最大値Imaxより大きくならないように電流量を調整する。これは、過剰な電流が温冷素子12Aに流れることを抑制するためである。
また、セル内温度Tcが高温充電停止温度Thstp以上の場合、温度調整回路15は、負の電流を温冷素子12Aに供給して電池セル1Aを冷却する。
このとき、温度調整回路15は、セル内温度Tcが高いほど、電流量Iの絶対値を大きくして電池セル1Aを強く冷却する。また、温度調整回路15は、セル内温度Tcと外部温度Toとの差分が大きいほど、電流量Iの絶対値を大きくして電池セル1Aを強く冷却する。なお、温度調整回路15は、電流量Iが予め定められた最小値Iminより小さくならないように電流量を調整する。本実施形態では、最小値Iminは、−Imaxであるとしている。
さらに、セル内温度Tcが低温充電停止温度Tcstpより高く、かつ、高温充電停止温度Thstpより低い場合、温度調整回路15は、電流量Iを0にして、電池セル1Aの加熱および冷却を停止する。
なお、電池セル1Bに対する温度調整処理は、上記の電池セル1Aに対する温度調整処理において、電池セル1Bを電池セル1Aに置き換え、温冷素子12Aを温冷素子12Bに置き換えた処理となる。また、温度調整回路15は、電池セル1Aのセル内温度と、電池セル1Bのセル内温度とを個別に調整する。
図2に戻る。温冷供給電源切り替え回路16は、停止手段の一例である。温冷供給電源切り替え回路16は、駆動電力を温度調整回路15に供給する。温度調整回路15は、この供給された駆動電力によって動作し、電池セル1Aおよび1Bのセル内温度を調整する。なお、駆動電力は、温冷素子12Aおよび12Bに電流を供給するための電力を含む。
具体的には、温冷供給電源切り替え回路16は、外部電源101から外部電力が供給される場合、その外部電力に温度調整回路15に供給し、外部電源101から外部電力が供給されていない場合、内部電力を温度調整回路15に供給する。
また、温冷供給電源切り替え回路16は、外部電力が供給される場合、その外部電力を温度調整回路15に供給し、外部電力が供給されていない場合、電池セル1Aおよび1Bの蓄電量によっては駆動電力の供給を停止して、温度調整回路による電池セル1Aおよび1Bのセル内温度の調整を停止してもよい。
例えば、外部電力が供給されていない場合、温冷供給電源切り替え回路16は、電池セル1Aおよび1Bの両方の蓄電量が供給停止値未満であると、駆動電圧の供給を停止する。供給停止値は、消費電力の抑制を優先する蓄電量に相当し、二次電池システム100内の各回路やシステム回路103の消費電力や退避処理に必要な電力に応じて、電気機器または二次電池システムごとに予め設定される。なお、退避処理については後述する。
なお、電池セルによっては、セル内温度Tcが低温充電停止温度Tcstpと同じまたは同程度の温度以下になると、放電エネルギーが低下して、電気機器102を駆動するのに十分な電力を放電できないこともある。このような電池セルが使用されている場合、温冷供給電源切り替え回路16は、外部電力が供給されていない場合、内部電力を駆動電力として温度調整回路15に供給した方がよい。
接続部17は、外部電源101と接続可能である。接続部17には、外部電源101が接続されると、外部電源101から外部電力が供給される。なお、外部電源101から供給された外部電力は、温冷供給電源切り替え回路16および制御部18に供給される。
制御部18は、外部電源101から外部電力が供給されているか否かを判断し、その判断結果である供給有無情報と、管理回路11Bから出力された電池情報とに基づいて、電池セル1Aおよび1Bの充放電を行う。
例えば、外部電力が供給されていない場合、制御部18は、電池セル1Aおよび1Bのいずれかから電力をシステム回路103に供給する。充放電切り替え制御回路21は、その電池セルの蓄電量が予め定められた閾値Cimin未満になると、他の電池セルから電力をシステム回路103に供給する。その後、外部電力が供給されると、制御部18は、その外部電力を蓄電量が閾値Cimin未満になった電池セルに充電する。
外部電力が供給されていない場合、電池セル1Aおよび1Bの蓄電量がある値より小さくなると、電池セル1Aおよび1Bから電気機器102を駆動するのに十分な電力を供給できなくなることがある。電気機器102は、通常、駆動できなくなる前に、メモリ内の情報をハードディスクなどの補助記憶装置に移動させるなどの退避処理を行う。閾値Ciminは、電気機器102が退避処理を行うのに必要な最小の電力、または、それより少し大きな値に相当する。
また、制御部18は、システム回路103から、全ての電池セルを充電するための全充電信号を受け付けた場合、外部電力が供給されると、その外部電力を全ての電池セルに充電する。なお、全充電信号は、例えば、ユーザが電気機器102に所定の操作を行うことによってシステム回路103から出力される。
制御部18は、充放電切り替えスイッチ(SW)19Aおよび19Bと、電池充電回路20と、充放電切り替え制御回路21とを有する。
充放電切り替えスイッチ19Aおよび19Bのそれぞれは、電池セル1Aおよび1Bのいずれかと対応し、その対応する電池セルと電池充電回路20との接続を切り替えて、その電池セルの充放電状態を切り替える。充放電状態には、電池セルを充電する充電状態と、電池セルを放電する放電状態と、電池セルの充放電を停止する未接続状態とがある。
電池充電回路20は、外部電源101から外部電力が供給されている場合、その外部電力を充電状態の電池セルに充電するとともに、その外部電力をシステム回路103、充放電切り替え制御回路21および温度調整回路15に供給する。また、電池充電回路20は、放電状態の電池セルが放電した電力を、内部電力として温冷供給電源切り替え回路16、充放電切り替え制御回路21、温度調整回路15およびシステム回路103に供給する。
充放電切り替え制御回路21は、外部電源101から外部電力が供給されているか否かを判断し、その判断結果である供給有無情報と、管理回路11Bから出力された電池情報とに基づいて、充放電切り替えスイッチ19Aおよび19Bを用いて電池セル1Aおよび1Bの充放電を行う。
次に動作を説明する。
先ず、二次電池システムによる電池セル1Aの内部温度の調整の動作について説明する。図4は、この動作例を説明するための説明図である。
温度調整回路15は、電池セル1Aを加熱するヒータモードと、電池セル1Aを冷却するクーラモードと、電池セル1Aの加熱および冷却を停止する待機モードとのいずれかの動作モードで動作する。
待機モードの場合、温度調整回路15は、温度センサ2Aからセル内温度信号を受け付け、そのセル内温度信号が示すセル内温度Tcが低温充電停止温度Tcstpより高いか否かを判断する。また、温度調整回路15は、セル内温度Tcが高温充電停止温度Thstpより低いか否かを判断する。
セル内温度Tcが低温充電停止温度Tcstpより高く、かつ、高温充電停止温度Thstpより低い場合、温度調整回路15は、待機モードを維持する。
また、温度調整回路15は、セル内温度Tcが低温充電停止温度Tcstp以下の場合、ヒータモードに遷移し、セル内温度Tcが高温充電停止温度Thstp以上の場合、クーラモードに遷移する。
ヒータモードに遷移すると、温度調整回路15は、温度センサ2Aからセル内温度信号を受け付け、また、温度センサ2Aから外部温度信号を受け付ける。温度調整回路15は、それらの信号が示すセル内温度Tcおよび外部温度Toに基づいて、温冷素子12Aに供給する電流量Iを決定する。温度調整回路15は、その決定した電流量Iの電流を温冷素子12Aに供給して電池セル1Aを加熱する。
温度調整回路15は、セル内温度Tcが低温充電停止温度Tcstpより高くなるまで上記の動作を繰り返し、セル内温度Tcが低温充電停止温度Tcstpより高くなると、待機モードに遷移する。
また、クーラモードが設定されている場合、温度調整回路15は、セル内温度信号および外部温度信号を受け付ける。温度調整回路15は、それらの信号が示すセル内温度Tcおよび外部温度Toに基づいて、温冷素子12Aに供給する電流量Iを決定する。温度調整回路15は、その決定した電流量Iの電流を温冷素子12Aに供給して電池セル1Aを冷却する。
温度調整回路15は、セル内温度Tcが高温充電停止温度Thstpより低くなるまで上記の動作を繰り返し、セル内温度Tcが高温充電停止温度Tcstpより低くなると、待機モードに遷移する。
なお、温度調整回路15は、待機モードからヒータモードまたはクーラモードに遷移したときに、充電の停止を示す充電停止信号を充放電切り替え制御回路21に出力してもよい。この場合、温度調整回路15は、ヒータモードまたはクーラモードから待機モードに遷移したときに、充電の停止の解除を示す停止解除信号を充放電切り替え制御回路21に出力する。
次に、二次電池システム100による電池セル1Aおよび1Bの充放電制御の動作について説明する。図5は、本動作の一例を説明するための説明図である。
なお、充放電切り替え制御回路21は、電池セル1Aおよび1Bの充放電状態を管理するためのステータス情報を保持する。ステータス情報は、電池セル1Aおよび1Bのそれぞれの管理ステータスを示す。
管理ステータスには、満充電ステータスHOLDと、放電ステータスDishと、充電ステータスChと、停止ステータスSTPとがある。以下、満充電ステータスHOLDを「100%」、放電ステータスDishを「放電」、充電ステータスChを「充電」、停止ステータスSTPを「停止」と表記する。
また、図5では、外部電力が供給されていることを“ADP=IN”と表記し、外部電力が供給されていないことを“ADP=OUT”と表記している。
電池パック11が二次電池システム100に装着されると、充放電切り替え制御回路21は、ステップS1を実行する。
ステップS1では、充放電切り替え制御回路21は、管理回路11Bから電池情報を受け付け、その電池情報にて示される電池セル1Aおよび1Bの蓄電量の少なくとも一つが閾値Cimin以上か否かを判断する。
充放電切り替え制御回路21は、蓄電量の全てが閾値未満であると、ステップS2を実行し、蓄電量の少なくとも一つが閾値以上であると、ステップS3を実行する。
なお、ステップS1において、電池セル1Aおよび1Bの少なくとも一方は放電状態であり、充放電切り替え制御回路21は、外部電力が供給されていない場合、その放電状態の電池セルが放電する電力にて動作を行う。
ステップS2では、充放電切り替え制御回路21は、外部電源101から外部電力が供給されているか否かを判断する。
外部電力が供給されていない場合、充放電切り替え制御回路21は、動作を終了する。
一方、外部電力が供給されている場合、充放電切り替え制御回路21は、電池セル1Aおよび1Bの両方を満充電するための満充電処理を行う。なお、満充電処理については、後述する。
ステップS3では、充放電切り替え制御回路21は、電池情報にて示される電池セル1Aおよび1Bの蓄電量に基づいてステータス情報を生成し保持する。
具体的には、充放電切り替え制御回路21は、蓄電量が予め定められた充電上限値以上の電池セルの管理ステータスを「100%」に設定する。充電上限値は、電池セルが満充電したときの蓄電量に相当する。
また、充放電切り替え制御回路21は、蓄電量が充電上限値未満かつ閾値Cimin以上の電池セルの管理ステータスを「放電」に設定する。
さらに、充放電切り替え制御回路21は、蓄電量が閾値Cimin未満の電池セルの管理ステータスを「充電」に設定する。
そして、充放電切り替え制御回路21は、その設定されたステータスを示すステータス情報を生成する。
充放電切り替え制御回路21は、ステップS3を終了すると、ステップS4を実行する。
ステップS4では、充放電切り替え制御回路21は、管理回路11Bから出力された電池情報を受け付ける。また、充放電切り替え制御回路21は、外部電力が供給されているか否かを判断する。充放電切り替え制御回路21は、その判断結果である供給有無情報と電池情報とに基づいて、電池セル1Aおよび1Bの充放電を行う。
ステップS4において、充放電切り替え制御回路21は、電池パック11が二次電池システム100から取り外された場合、ステップS5を実行する。
ステップS5では、充放電切り替え制御回路21は、ステータス情報を削除して動作を終了する。
次に、ステップS4の動作をより詳細に説明する。
充放電切り替え制御回路21は、ステータス情報、供給有無情報および電池セルの蓄電量に応じて電池セル1Aおよび1Bの充放電状態を切り替えて、電池セル1Aおよび1Bの充放電を行う。
図6は、充放電切り替え制御回路21が保持するステータス情報、供給有無情報および電池セルの蓄電量と、電池セルの充放電状態との関係を示した説明図である。なお、図6では、“IN”は、外部電力が供給されていることを示し、“OUT”は、外部電力が供給されていないことを示す。
また、図7は、ステップS4の動作例を説明するための説明図である。
ステップS401では、充放電切り替え制御回路21は、外部電力が供給されているか否かを判断する。充放電切り替え制御回路21は、外部電力が供給されていないと、ステップS402を実行し、外部電力が供給されていると、ステップS407を実行する。
ステップS402では、充放電切り替え制御回路21は、放電切り替えスイッチ19Aおよび19Bを用いて、電池セル1Aおよび1Bのいずれかの電池セルを放電状態し、残りの電池セルを未接続状態にする。
管理ステータスが「放電」の電池セルがある場合、充放電切り替え制御回路21は、その電池セルを放電状態にする。このとき、電池セル1Aおよび1Bの両方の管理ステータスが「放電」の場合、放電状態にする電池セルは、電池セル1Aおよび1Bのいずれでもよい。
一方、管理ステータスが「放電」の電池セルがない場合、充放電切り替え制御回路21は、蓄電量が閾値Cimin以上の電池セルを放電状態にする。電池セル1Aおよび1Bの両方の蓄電量が閾値Cimin以上の場合、管理ステータスが「100%」の電池セルがあれば、その電池セルを放電状態にし、管理ステータスが「100%」の電池セルがなければ、管理ステータスが「充電」の電池セルを放電状態にする。
以下、電池セル1Aおよび1Bの両方の管理ステータスが「放電」であり、電池セル1Aが放電状態になったものとする。
電池セル1Aが放電状態になって放電が開始されると、その放電された電力は、電池充電回路20を介してシステム回路103および温冷供給電源切り替え回路16に供給される。このとき、電池セル1Bは、未接続状態であるので、放電を行わない。このため、電池セル1Bの蓄電量は維持され、電池セル1Aの蓄電量は減少する。
充放電切り替え制御回路21は、ステップS402を終了すると、ステップS403を実行する。
ステップS403では、充放電切り替え制御回路21は、電池セル1Aの蓄電量が閾値Cimin未満になったか否かと、外部電力が供給された否かを監視する。充放電切り替え制御回路21は、電池セル1Aの蓄電量が閾値Cimin未満になると、ステップS404を実行し、外部電力が供給されると、ステップS407を実行する。
なお、電池セル1Aの管理ステータスが「100%」の場合、電池セル1Aの蓄電量が充電上限値未満になると、充放電切り替え制御回路21は、電池セル1Aの管理ステータスを「放電」に切り替える。
ステップS404では、充放電切り替え制御回路21は、放電切り替えスイッチ19Bを用いて電池セル1Bを放電状態に切り替える。その後、電池セル1Aの蓄電量が0[mAh]になると、充放電切り替え制御回路21は、放電切り替えスイッチ19Aを用いて電池セル1Aを未接続状態にすると共に、電池セル1Aの管理ステータスを「充電」にする。
電池セル1Bが放電状態になって放電が開始されると、その放電された電力は、電池充電回路20を介してシステム回路103および温冷供給電源切り替え回路16に供給される。これにより、電池セル1Bの蓄電量は減少する。
充放電切り替え制御回路21は、ステップS404を終了すると、ステップS405を実行する。
ステップS405では、充放電切り替え制御回路21は、電池セル1Bの蓄電量が閾値Cimin未満になったか否かと、外部電力が供給された否かを監視する。充放電切り替え制御回路21は、電池セル1Bの蓄電量が閾値Cimin未満になると、ステップS406を実行し、外部電力が供給されると、ステップS407を実行する。
ステップS406では、充放電切り替え制御回路21は、電池セル1Aおよび1Bの両方の蓄電量が閾値Cimin未満になったと判断して、蓄電量が少ないことを示すアラーム信号をシステム回路103に出力する。システム回路103は、アラーム信号を受け付けると、退避処理を行ってから電気機器102の駆動を停止する。
充放電切り替え制御回路21は、電気機器102の駆動が停止されると、電池セル1Aおよび1Bの両方の管理ステータスを「停止」にする。
充放電切り替え制御回路21は、ステップS406を終了したあとで外部電力が供給されると、満充電処理を行う。
また、ステップS407では、充放電切り替え制御回路21は、放電切り替えスイッチ19Aおよび19Bを用いて、管理ステータスが「放電」および「100%」の電池セルを未接続状態に切り替え、管理ステータスが「充電」の電池セルを充電状態にする。これにより、電池充電回路20によって、管理ステータスが「充電」の電池セルに外部電力が充電される。
なお、充放電切り替え制御回路21は、温度調整回路15から充電停止信号を受け付けると、放電切り替えスイッチ19Aおよび19Bを用いて、全ての電池セルを未接続状態にする。そして、充放電切り替え制御回路21は、温度調整回路15から停止解除信号を受け付けると、放電切り替えスイッチ19Aおよび19Bを用いて、管理ステータスが「充電」の電池セルを充電状態にする。
充放電切り替え制御回路21は、ステップS407を終了すると、ステップS408を実行する。
ステップS408では、充放電切り替え制御回路21は、管理ステータスが「充電」の電池セルの蓄電量が充電上限値以上になったか否かと、外部電力の供給が停止されたか否かを監視する。
電池セルの蓄電量が充電上限値以上になると、充放電切り替え制御回路21は、充放電切り替え制御回路21は、管理ステータスが「充電」の電池セルが満充電されたと判断して、その電池セルの管理ステータスを「100%」にすると共に、充放電切り替えスイッチ19Aおよび19Bを用いて、その電池セルを未接続状態にする。その後、外部電力の供給が停止されると、充放電切り替え制御回路21は、ステップS402を実行する。
一方、電池セルの蓄電量が充電上限値以上になる前に外部電力の供給が停止されると、充放電切り替え制御回路21は、電池セルの充電が停止され、ステップS402を実行する。
なお、充放電切り替え制御回路21は、上記の動作中にシステム回路103から全充電信号を受け付けた場合、電池セル1Aおよび1Bのそれぞれの管理ステータスを「充電」にする。外部電力が供給されている場合、充放電切り替え制御回路21は、満充電処理を行う。また、外部電力が供給されていない場合、充放電切り替え制御回路21は、電池セルの放電を維持し、その後、外部電力が供給されると、満充電処理を行う。
以上により、例えば、電池セル1Aの蓄電量が充電上限値未満かつ閾値Cimin以上であり、電池セル1Bの蓄電量が0の場合に外部電力が供給されると、電池セル1Aの管理ステータスが「放電」では、電池セル1Aが未接続状態になり、電池セル1Bに外部電力が充電される。
電池セル1Bが満充電になった後で、外部電力の供給が停止されると、電池セル1Aが放電される。その後、電池セル1Aの蓄電量が閾値Cimin未満になると、電池セル1Bが放電される。
電池セル1Bの蓄電量が閾値Cimin未満になる前に外部電力が供給されると、電池セル1Bが未接続状態になり、電池セル1Aに外部電力が充電される。
したがって、電池セル1Aおよび1Bを交互に充電することが可能になる。
次に満充電処理について説明する。
満充電処理では、充放電切り替え制御回路21は、電切り替えスイッチ19Aおよび19Bを用いて、電池セル1Aおよび1Bの両方を充電状態にする。これにより、電池セル1Aおよび1Bの両方に外部電力が充電される。
充放電切り替え制御回路21は、電池セル1Aおよび1Bのそれぞれの蓄電量が閾値Cimin以上になると、電池セル1Aおよび1Bのそれぞれの管理ステータスを「充電」に変更する。
また、充放電切り替え制御回路21は、電池セル1Aおよび1Bのそれぞれの蓄電量が充電上限値以上になると、電池セル1Aおよび1Bのそれぞれの管理ステータスを「満充電」に変更する。
次に効果を説明する。
本実施形態によれば、温度センサ2Aは、電池セル1Aの温度であるセル内温度を検出する。温度センサ14は、外部の温度である外部温度を検出する。温度調整回路15は、外部温度とセル内温度との差分が大きいほど、電池セル1Aを強く加熱または冷却する。なお、外部温度とセル内温度との差分が大きいほど、加熱(または冷却)効率が低い
この場合、外部温度とセル内温度との差分が大きいほど、電池セル1Aが強く加熱または冷却される。したがって、外部温度とセル内温度との差分が大きくても、電池セル1Aの温度を速やかに適正温度範囲に収めることが可能になる。また、外部温度とセル内温度との差分が小さい時に、電池セル1Aを過剰に加熱または冷却することを抑制することが可能になる。
この場合、外部温度とセル内温度との差分が大きいほど、電池セル1Aが強く加熱または冷却される。したがって、外部温度とセル内温度との差分が大きくても、電池セル1Aの温度を速やかに適正温度範囲に収めることが可能になる。また、外部温度とセル内温度との差分が小さい時に、電池セル1Aを過剰に加熱または冷却することを抑制することが可能になる。
また、本実施形態では、温冷供給電源切り替え回路16は、外部電源101からの外部電力の供給がない場合、温度調整回路15による電池セルの温度の調整を停止する。
この場合、電池セルが充電できない時に、電池セルの温度を充電可能な適正温度範囲に調整しなくてもよくなるので、温度調整にかかる電力消費を軽減することができる。
また、本実施形態では、二次電池は、複数の電池セル1Aおよび1Bを有する。制御部は、外部電力の供給がない場合、電池セル1Aおよび1Bのいずれかから電力を電気機器102に供給し、その電池セルの蓄電量が閾値Cimin未満になると、他の電池セルから電力を電気機器102に供給する。また、制御部は、外部電力が供給されると、その外部電力を、蓄電量が閾値Cimin未満になった電池セルに充電する。
この場合、電池セル1Aおよび1Bのいずれかから電力が電気機器102に供給される。また、その電池セルの蓄電量が閾値Cimin未満になると、他の電池セルから電力が電気機器102に供給される。そして、外部電力が供給されると、外部電力が、蓄電量が閾値Cimin未満になった電池セルに充電される。
したがって、電池セルに十分な蓄電量があるときに、その電池セルを充電することを防止することが可能になるので、電池セルの充電回数を減少させることが可能になり、二次電池の寿命を延ばすことが可能になる。
また、本実施形態では、制御部は、電気機器102のシステム回路103から全ての電池セルを充電するための全充電信号を受け付けた場合、外部電源101から外部電力が供給されると、その外部電力を全ての電池セルに充電する。
この場合、例えば、外部電力が長時間供給できない状況で電気機器102を使用する必要が生じた場合に、二次電池の蓄電量を増やすことが可能になる。
次に本発明の他の実施形態について説明する。
第一の例として、二次電池システムがN個の電池セルを有する場合が挙げられる。なお、Nは、2以上の整数である。
二次電池システムがN個の電池セルを有する場合でも、内部電力を電気機器102に供給する場合、N個の電池セルのいずれかが放電状態となる。また、外部電力が供給されると、その放電状態の電池セル以外の電池セルにその外部電力が充電される。なお、その放電状態の電池セルは、外部電力が供給されると、未接続状態になり、蓄電量が保持される。
したがって、その放電状態の電池セル以外の電池セルの全てが満充電になるまで充電されると、全ての電池セルの容量の(N−1)/N以上の電力を充電することができる。つまり、Nが増えるほど、充電できる電力が増える。
しかしながら、Nが増えるほど、電池パックのサイズ、重量および価格などが上昇すると考えられる。このため、Nは、電池パックを使用する機器に応じて変更されることが望ましい。例えば、内部電力で駆動する時間が比較的短い機器に使用する場合、N=2〜3程度にし、内部電力で駆動する時間が比較的長い機器に使用する場合、N=4以上とする。
また、第二の例として、電池セル1Aおよび1Bに、互いに特性の異なる電池セルを用いてもよい。例えば、電池セル1Aおよび1Bのそれぞれの適正温度範囲が異なっていてもよい。
電池セル1Bの適正温度範囲が電池セル1Aの適正温度範囲より低温側に位置している場合、常温および高温時には、電池セル1Aを充放電し、低温時には、電池セル1Bを充放電するようにしてもよい。
さらに、第三の例として、二次電池システムは、携帯機器に限らず、電気自動車などの二次電池を使用する一般の電気機器に用いることができる。
以上説明した各実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
1 二次電池
1A、1B 電池セル
2 温度検出部
2A、2B、14 温度センサ
3、12A、12B 温冷素子
4 温度調整部
11 二次電池パック
11A 保護回路
11B 管理回路
13A、13B 熱交換器
15 温度調整回路
16 温冷供給電源切り替え回路
17 接続部
18 制御部
19A、19B 充放電切り替えスイッチ
20 電池充電回路
21 充放電切り替え制御回路
1A、1B 電池セル
2 温度検出部
2A、2B、14 温度センサ
3、12A、12B 温冷素子
4 温度調整部
11 二次電池パック
11A 保護回路
11B 管理回路
13A、13B 熱交換器
15 温度調整回路
16 温冷供給電源切り替え回路
17 接続部
18 制御部
19A、19B 充放電切り替えスイッチ
20 電池充電回路
21 充放電切り替え制御回路
Claims (10)
- 電気機器に電力を供給するための二次電池システムであって、
二次電池と、
前記二次電池を加熱および冷却可能なペルチェ素子と、
前記二次電池の温度を検出する温度検出手段と、
前記温度検出手段にて検出された温度が予め定められた温度範囲に収まるように、前記ペルチェ素子を用いて前記二次電池を加熱または冷却して、前記二次電池の温度を調整する温度調整手段と、を有する二次電池システム。 - 請求項1に記載の二次電池システムにおいて、
外部の温度を検出する外部温度検出手段をさらに有し、
前記温度調整手段は、前記外部温度検出手段にて検出された温度と、前記温度検出手段にて検出された温度との差分が大きいほど、前記二次電池を強く加熱または冷却する、二次電池システム。 - 請求項1または2に記載の二次電池システムにおいて、
外部電源から電力の供給がない場合、前記温度調整手段による温度の調整を停止する停止手段をさらに有する二次電池システム。 - 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の二次電池システムにおいて、
前記二次電池は、複数の電池セルを有し、
外部電源から電力の供給がない場合、前記電池セルのいずれかから電力を前記電気機器に供給し、当該電池セルの蓄電量が予め定められた閾値未満になると、他の電池セルから電力を前記電気機器に供給し、前記外部電源から電力が供給されると、当該電力を、前記蓄電量が前記閾値未満になった電池セルに充電する制御手段をさらに有する二次電池システム。 - 請求項4に記載の二次電池システムにおいて、
前記制御手段は、前記電気機器から、全ての電池セルを充電するための信号を受け付けた場合、前記外部電源から電力が供給されると、当該電力を全ての電池セルに充電する、二次電池システム。 - 二次電池と前記二次電池を加熱および冷却可能なペルチェ素子とを有し、電気機器に電力を供給するための二次電池システムによる温度制御方法であって、
前記二次電池の温度を検出する温度検出ステップと、
前記検出された温度が予め定められた温度範囲に収まるように、前記ペルチェ素子を用いて前記二次電池を加熱または冷却して、前記二次電池の温度を調整する温度調整ステップと、を有する温度制御方法。 - 請求項6に記載の温度制御方法において、
外部の温度を検出する外部温度検出ステップをさらに有し、
前記温度調整ステップでは、前記外部の温度と、前記二次電池の温度との差分が大きいほど、前記二次電池を強く加熱または冷却する、温度制御方法。 - 請求項6または7に記載の温度制御方法において、
外部電源から電力の供給がない場合、前記温度の調整を停止する停止ステップをさらに有する、温度制御方法。 - 請求項6ないし8のいずれか1項に記載の温度制御方法において、
前記二次電池は、複数の電池セルを有し、
外部電源から電力の供給がない場合、前記電池セルのいずれかから電力を前記電気機器に供給し、当該電池セルの蓄電量が予め定められた閾値未満になると、他の電池セルから電力を前記電気機器に供給する切り替えステップと、
前記外部電源から電力が供給されると、当該電力を、前記蓄電量が前記閾値未満になった電池セルに充電する充電ステップと、をさらに有する温度制御方法。 - 請求項9に記載の温度制御方法において、
前記電気機器から、全ての電池セルを充電するための信号を受け付けた場合、前記外部電源から電力が供給されると、当該電力を全ての電池セルに充電する全充電ステップをさらに有する温度制御方法。
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