JP2019002278A - 防火窓 - Google Patents

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Abstract

【課題】障子框と枠体との間に比較的大きな空間が生じる窓において、火災時に、障子框と枠体との間に設けた熱膨張材により障子框と枠体との間を効率的に閉塞する。【解決手段】障子と、枠体とを備え、枠体は、内周側面に内周方向に向かって長手方向に亘って突出する片が設けられており、障子は、外周側面に外周方向に向かって長手方向に亘って突出する突出片が設けられており、障子框の外周側面と枠体の内周側面との間の空間を枠体の片及び障子框の突出片とにより区画すると共に、区画された空間内に熱膨張耐火材を配置している。【選択図】図7

Description

本発明は、建物に設けられる防火窓に関する。
従来、建物のトイレや浴室、ドア部に設ける開閉窓として、たとえば下記特許文献1に見られる滑り出し窓が採用されている。
特開2004−293085号公報
最近は、開閉窓において火災に対する安全性が求められており、防火機能を備えることが必要となっている。そこで、開閉窓において、窓の障子框と枠体との間に熱膨張材を配置して、火災時に熱膨張材を膨張させて枠体と障子との間に充満させて、室内外の連通を防止して火炎や煙の侵入を防ぐことが行われている。
しかしながら、上記特許文献1に見られる滑り出し窓等においては、滑り出し窓の機構上、吊り元側の框と枠との間に比較的大きな空間が生じてしまい、この空間を熱膨張材で充満させるには多くの熱膨張材が必要であるし、また、膨張むら等が生じるなど、障子框と枠体との間の空間を熱膨張材で閉塞することが難しかった。
本発明は、上記事情を鑑みたものであり、滑り出し窓等の障子框と枠体との間に大きな空間が生じる窓でも、火災時に、空間内に設けた熱膨張材により障子框と枠体との間を閉塞することのできる防火窓を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態は、障子と、枠体とを備え、枠体の内周面に、内周側に向けて長手方向に亘って突出する片が設けられているとともに、障子の外周面に、外周側に向けて長手方向に亘って突出する突出片が設けられ、障子框の外周面と枠体の内周面との間の空間を枠体の片及び障子框の突出片とにより区画すると共に、区画された空間内に熱膨張耐火材を配置している防火窓である。
本発明によれば、たとえば滑り出し窓等障子框と枠体との間に比較的大きな空間が生じる窓でも、火災時に、障子框と枠体との間に設けた熱膨張材により障子框と枠体との間を効率的に室内外方向で閉塞することができる。
本発明の実施形態に係る開閉窓が設けられた防火ドアを示す図であり、(A)は外観図、(B)は内観図である。 本発明の実施形態に係る開閉窓が設けられた防火ドアの外観図(図1a)におけるA−A縦断面図である。 本発明の実施形態に係る開閉窓が設けられた防火ドアの内観図(図1b)におけるB−B横断面図である。 本発明の実施形態に係る開閉窓の上枠と障子上部を示す縦断面図である。 本発明の実施形態に係る開閉窓の下枠と障子下部を示す縦断面図である。 本発明の実施形態に係る開閉窓の縦枠と障子戸先部を示す横断面図である。 本発明の実施形態に係る開閉窓の縦枠と障子吊元部を示す横断面図である。 本発明の実施形態に係る開閉窓の開閉機構を示す横断面図であり、(a)は閉鎖状態、(b)は若干開放した状態、(c)は全開状態を示す図である。
本発明の開閉窓の実施の形態を、図1に示す、防火ドア本体1に採風のために設けられる縦滑り出し式の開閉窓Wの例をあげて説明する。
本発明の開閉窓Wは、防火ドア本体1の開口部に設けられ、開口部に室内側に滑り出して開口する縦滑り出し窓として構成されている。防火ドア本体1の開口部の室外側には網戸付き格子8が設置されている。
(開閉窓が設けられた防火ドアの構成)
図2、3に示すように、防火ドア本体1は、断面U字状の樹脂フレーム11を上下左右の四周に組んでなるフレーム枠の表裏面を鋼板12a,12bにより覆ってなるパネルにより構成されている。
各樹脂フレーム11は、U字状の開口を防火ドア本体1の内方に向けてあり、鋼板12a,12bの四周端は樹脂フレーム11の外周に沿うように屈曲され、パネルの各端面において、鋼板12a,12bと各樹脂フレーム11と各樹脂フレーム内方に配置される各スチール補強材13がネジ等により結合固定されている。
防火ドア本体1には開口部が設けられており、表裏を覆う鋼板12a,12bは開口部周縁付近でステンレス製補強材91,92,93,94により連結されており、表裏の鋼板12a,12bが分離することを防止している。開口部の周縁には上枠21、下枠22、左右の縦枠23,24を四周組みして成る開口部枠2が設けられており、上框31、下框32、戸先框33及び吊元框34を四周框組みしその内周にガラスを嵌め込んで成る障子3が開口部枠2に支持される開閉機構4により、室内側に向けて開閉自在に支持されている。
(開口部枠の構成)
図4〜7に示すように、開閉窓Wの開口部枠2の上枠21、下枠22、左右縦枠23,24は、アルミニウム合金製の外形材と内形材を断熱性を有する連結材により連結して構成され、防火ドア本体1の表裏の鋼板12a,12bの間に配置されており、両側面が表裏の鋼板12a,12bにより覆われている。
外形材211,221,231,241は、その外周側に延びる固定部211a,221a,231a,241a、連結材213,223,233,243を保持する溝部211b,221b,231b,241b及び内周方向に延設された延設部211c,221c,231c,241cとにより構成されている。延設部211c,221c,231c,241cは開閉窓Wの閉塞時に障子3の各框に対して室内外方向で重なるまで延設された片として形成され、各枠と各框との間に室内外方向に直線的な連通が生じることを防いでいる。また、延設部211c,221c,231c,241cの先端は室内側に向けて障子3の各框の室外側面に当接する気密材61が取り付けられて戸当り部211d,221d,231d,241dが形成されている。
内形材212,222,232,242は、その外周側に延びる固定部212a,222a,232a,242a、連結材213,223,233,243を保持する溝部212b,222b,232b,242b及び見込み面を形成する見込み面部212c,222c,232c,242cとにより構成され、外形材と内形材のそれぞれの溝部に連結材が保持されることにより、外形材と内形材とが断熱されながら連結されて各枠が形成されている。
そして、上枠21、下枠22の内形材212,222の見込み面部212c,222cの内周側には、障子3の開閉機構4を支持する中空矩形の上補助材214,下補助材224が配置され、外形材211,221の延設部211c,221cと上下の補助材214,224とにより、連結材213,223に連続して内周方向に開口する空間S1,S2が形成されている。
上補助材214及び下補助材224の内部にはスチール補強材214a,224aが配置されており、上補助材214及び下補助材224には障子3の開閉機構4がスチール補強材214a,224aを介してネジ等により支持固定されている。また、上補助材214及び下補助材224の室内側面には閉塞時に障子3の上框31、下框32に当接する気密材62が取り付けられている。
上枠21及び下枠22の外形材211,221を覆う鋼板12aの室外側面には、開口部縁に沿って気密材63を介して上下の補助枠215,225が配置され、補助枠215,225の内周側縁端が室内方向に屈曲されて鋼板12a及び外形材211,221の内周側端面を覆っている。そして、外形材211,221の延設部211c,221cと鋼板12a及び上下の補助枠215,225は、リベット等により一体的に連結固定されている。
一方、左右の縦枠23,24の外形材231,241を覆う鋼板12aの室外側面には、開口部の縁に沿って網戸付き格子8の格子縦枠83,84が配置されている。格子縦枠83,84には、その内周側縁端に室内側に向かって係止部83a,84aが設けられており、係止部83a,84aを外形材231,241の内周側端面に係合するとともに、外形材231,241の延設部231c,241cと鋼板12a及び格子縦枠83,84が固着手段等により一体的に連結固定されている。
上枠21、下枠22、左右縦枠23,24の内形材212,222,232,242を覆う鋼板12bの室内側面には、開口部の縁に沿って気密材64を介して上額部枠216、下額部枠226、左右の縦額部枠236,246が配置され、各額部枠216、226、236、246の内周側縁端が室外方向に屈曲されて鋼板12b及び内形材212,222,232,242の内周側端面を覆っている。そして、内形材212,222,232,242、鋼板12b及び各額部枠216、226、236、246は、リベット等により一体的に連結固定されている。
上枠21、下枠22、左右縦枠23,24の外周側には、表裏の鋼板12a,12bを連結するステンレス製補強材91,92,93,94が配置されており、その室外側部91a,92a,93a,94aが各枠の外形材211,221,231,241の固定部211a,221a,231a,241aと共に室外側の鋼板12aに対してネジ等により共締めされ、その室内側部91b,92b,93b,94bが各枠の内形材212,222,232,242の固定部212a,222a,232a,242aと共に室内側の鋼板12bに対してネジ等により共締めされて連結固定されている。
ステンレス製補強材91,92,93,94はステンレス製の板材を折り曲げて形成される長尺部材であり、室外側部91a,92a,93a,94aと室内側部91b,92b,93b,94bとの間には内周方向に屈曲されて凸部91c,92c,93c,94cが形成されている。なお、ステンレス製補強材91,92,93,94は短尺部材として形成されてもよい。
そして、中間部分に形成された凸部91c,92c,93c,94cが各枠の内形材212,222,232,242の見込み面部212c,222c,232c,242cに対して外周側よりネジ等により連結されている。
特に、上枠21及び下枠22の外周側に配置されるステンレス製補強材91,92の凸部91c,92cには、内形材212,222の見込み面部212c,222cと共にスチール補強材214a,224aを介して上補助材214及び下補助材224が連結固定される。また、開閉窓Wの戸先側の縦枠23の外周側に配置されるステンレス製補強材93の凸部93cには、内形材232の見込み面部232cと共に戸先框33の見込み面に設けられるロックピン48を係止するロック片49が連結固定される。
また、ステンレス製補強材91,92,93,94の室外側部91a,92a,93a,94a、室内側部91b,92b,93b,94b及び凸部91c,92c,93c,94cの連結部は、断熱材pを介して外形材及び内形材に当接されており、連結部以外の部分は、各枠体に対して間隔を開けて配置されることにより、各枠の外形材と内形材との間の熱伝導を防止している。
(障子の構成)
開口部枠2に開閉自在に支持される障子3の上框31、下框32、戸先框33、吊元框34はアルミニウム合金製の外形材と内形材とを断熱性を有する連結材により連結して構成されている。
内形材312,322,332,342はガラス溝を構成するガラス保持部312a,322a,332a,342a、連結材313,323,333,343を保持する溝部312b,322b,332b,342b及び障子3の外周方向に延設される延設部312c,322c,332c,342cとにより構成される。戸先框33、吊元框34の内形材332,342の延設部332c,342cの先端にはステンレス製補強材95,96を係合する係合部332d,342dが形成されている。
外形材311,321,331,341はガラス溝を構成するガラス保持部311a,321a,331a,341a、断面中空矩形の本体部311c,321c,331c,341c及び連結材313,323,333,343を保持する溝部311b,321b,331b,341bとにより構成されており、本体部311c,321c,331c,341c内にはスチール補強材311d,321d,331d,341dが配置されている。外形材と内形材のそれぞれの溝部に連結材が保持されることにより、外形材と内形材とが断熱されながら連結されて各框が形成されている。
障子3の上框31、下框32、戸先框33、吊元框34のガラス溝には、グレージングチャンネル99を介してガラスパネルの縁部が嵌め込まれており、グレージングチャンネル99の外周側にはステンレス製のガラス溝補強材98がガラス溝の全長に亘って配置されている。
そして、開閉窓Wの閉鎖時には、各框31,32,33,34の外形材311,321,331,341の室外側面が開口部枠2の各枠21,22,23,24の外形材211,221,231.241に設けられた戸当り部211d,221d,231d,241dの気密材61に当接して、開口部枠2と障子3との間の気密がなされている。
上框31及び下框32の外形材311,321は、本体部311c,321c内のスチール補強材311d,321dを介して開閉機構4にネジ等により連結固定されている。障子3の閉鎖時には、上框31及び下框32の内形材312,322の延設部312c,322cが上下の補助材214,224の室内側面に設けられた気密材62に当接している。
戸先框33及び吊元框34の外形材331,341の本体部331c、341cの外周側面から内形材332,342の延設部332c,342cの室外側面にかけて断面略L字型で短尺のステンレス製補強材95,96が配置され、内形材332,342の延設部332c,342c先端の係合部332d,342dに対して係合されるとともに、外形材331,341に対してスチール補強材331d、341dを介してリベット締め等により固定されることにより、戸先框33及び吊元框34の外形材と内形材との分離を防止している。
そして、戸先框33及び吊元框34の外形材331,341の本体部331c,341cの外周側面には外周方向に開口して上下方向に延びる溝部331e,341eが形成されており、戸先框33の溝部331e内周はステンレス製補強材97により補強され、補強された溝部331e内をロックピン48が上下動自在に配置されている。
一方、吊元框34の溝部331eには、外周方向に向かって長手方向に亘って突出する突出片345が固定されており、突出片345が開閉窓Wの閉鎖時に生じる縦枠24と吊元框34との間の空間に突き出して縦枠24と吊元框34との間の空間を区画して空間S3を形成している。
これに対して、開閉窓Wの吊元側の縦枠24の内形材242の見込み面部242cには、内周方向に向かって反り防止片242dが設けられており、火災時の熱により室内側に湾曲する障子3の吊元框34の突出片345に当接して、それ以上の反りを防止することができる。
(縦滑り出し窓の開閉機構)
下枠22と下框32との間に設けられる開閉機構4について、図8に基づいて説明する。なお、上枠21と上框31との間にも同様に開閉機構4が設けられている。
縦滑り出し窓の開閉機構4は、開口部枠2の下枠22に固定される枠ブラケット41及び障子3の下框32に固定される障子ブラケット42と、枠ブラケット41と障子ブラケット42との間でリンクを形成する第1リンクアーム43及び第2リンクアーム44とを備えている。
枠ブラケット41は、下枠22の上面にその長手方向に沿って略全長に亘って設けられる長尺部材からなり、その戸先側には第1リンクアーム43の一端を回動自在に連結する第1支点ピン411が設けられているとともに室外側に沿って第2リンクアーム44の一端に設けられた支点ブロック441が移動するスライド部412を設けている。
障子ブラケット42は、下框32の下面にその長手方向に沿って固定される長尺部材からなり、その吊元側は障子3の吊元框34の見込み面よりさらに吊元側に突出しており、その先端に第2リンクアーム44の他端を回動自在に連結する第3支点ピン422が設けられているとともに、下框32の中央付近にて第1リンクアーム43の他端を回動自在に連結する第2支点ピン421が設けられている。
そして、枠ブラケット41の第1支点ピン411と障子ブラケット42の第2支点ピン421との間を長尺の第1リンクアーム43を回動自在に連結するとともに、枠ブラケット41のスライド部412と障子ブラケット42の第3支点ピン422との間を矩形の第2リンクアーム44を回動及び摺動自在に連結することにより、障子3を室内側に突出させながら回動して開放する開閉リンクが構成されている。
そして、障子3の戸先框33に固定された把手により、障子3を開閉するように構成されている。
(熱膨張耐火材による防火構造)
図4、5に示すように、開閉窓Wの上枠21、下枠22の見込み面と上框31、下框32の見込み面との間には、外形材211,221の延設部211c,221cと上補助材214及び下補助材224とにより空間S1,S2が形成されており、空間S1,S2内における上補助材214及び下補助材224の室外側面と外形材211,221の延設部211c,221cの室内側面には、熱膨張耐火材51,52,53,54が配置されている。
そして、火災時には、熱膨張耐火材51,52,53,54が空間S1,S2内で膨張して充満するので、連結材の燃焼時に発生する有毒な気体を防火ドア本体1内部に確実に閉じ込めて外部に放出されるのを防止するとともに、上枠21、下枠22と上框31、下框32との間における室内外の連通を防止することができる。
一方、図6、7、8に示すように、縦枠23,24の見込み面と戸先框33、吊元框34との間には、開閉機構4を構成する障子ブラケット42及び第2リンクアーム44の吊元側が吊元框324の見込み面から外周側に突出していることや障子3の開閉軌道等の影響から、比較的広い間隔が必要であり、そのために縦枠23,24の見込み面と戸先框33、吊元框34との間を熱膨張材で充満させるには多くの熱膨張材が必要であった。また、広い空間における膨張によりむらが生じて隙間が発生する危険性があった。
特に、ロックピン48やロック片49など熱膨張耐火材がひっかかる部材がない吊元側の空間については、縦枠24と吊元框34との間で膨張した耐火材がたれ落ちてしまうことにより隙間が生じてしまう可能性があった。
そこで、吊元框34の外周側面には外周方向に向かって長手方向に亘って突出する突出片345が設けられており、縦枠24の外形材241の延設部241cと突出片345とにより、吊元框34と縦枠24との間に連結材243に連続する空間S3が区画されている。
そして、空間S3内における縦枠24の見込み面には、連結材243を覆うように熱膨張耐火材56が配置されている。
これにより、火災時には、熱膨張耐火材56が外形材241の延設部241cと突出片345により狭く区画された空間S3内で膨張することとなり、空間S3に充満して連結材の燃焼時に発生する有毒な気体を防火ドア本体1内部に閉じ込めて外部に放出されるのを防止するとともに、縦枠24と吊元框34との間の連通を塞ぐことができる。
また、吊元框34と縦枠24との間の空間に突き出した突出片345は、それ自体が吊元框34と縦枠24との間の広い間隔における室内外方向の連通を妨げる効果があり、さらに、火災時の熱により障子3に反りが生じた際には、吊元側の縦枠24の内周面に内周方向に向かって設けられた反り防止片242dに湾曲する障子3の吊元框34の突出片345が当接して、反りによる隙間の発生を抑えることができる。
以上のように、吊元框34の外周側面には外周方向に向かって長手方向に亘って突出する突出片345が設けられており、突出片345と縦枠24の外形材241の延設部241cとにより開閉窓Wの閉鎖時に生じる吊元框34と縦枠24との間を区画して空間S3を形成し、空間S3内に熱膨張耐火材56を設けているので、火災時には、熱膨張耐火材が小さく区画された空間S3において膨張して充満することができ、連結材の燃焼時に発生する有毒な気体を防火ドア本体1内部に閉じ込めて外部に放出されるのを防止することができるとともに、縦枠24と吊元框34との間における室内外の連通を防止することができる。
さらに、開閉窓Wの吊元側の縦枠24の内形材242の見込み面部242cには、内周方向に向かって反り防止片242dが設けられているので、火災時に障子3が反っても吊元框34と縦枠24との間の空間に突き出している突出片345が反り防止片242dに当接してそれ以上の反りの発生を防止することができ、障子3の反りによる隙間の発生を防ぐことができる。
なお、以上の実施の形態では、開閉窓として防火ドアに設けられる縦滑り出し窓を例示しているが、開閉窓が設置される場所や開閉窓の方式を限定するものではなく、建物のトイレ、浴室やその他部屋に設けられる開閉窓に採用することができ、窓枠と障子との間の空間を熱膨張材で密閉する技術としてどのような方式の窓にでも採用することができる。
1 防火ドア本体
12a,12b 鋼板
2 開口部枠
21 上枠
22 下枠
23 戸先側の縦枠
24 吊元側の縦枠
3 障子
31 上框
32 下框
33 戸先框
34 吊元框
4 開閉機構
48 ロックピン
49 ロック片
51,52,53,54,55,56 熱膨張耐火材
61,62,63,64 気密材
8 網戸付き格子
83,84 格子縦枠
91,92,93,94 ステンレス製補強材
S1,S2,S3 空間
W 開閉窓
p 断熱材

Claims (1)

  1. 障子と、枠体とを備え、
    枠体は、内周側面に内周方向に向かって長手方向に亘って突出する片が設けられており、
    障子は、外周側面に外周方向に向かって長手方向に亘って突出する突出片が設けられており、
    障子框の外周側面と枠体の内周側面との間の空間を枠体の片及び障子框の突出片とにより区画すると共に、区画された空間内に熱膨張耐火材を配置している防火窓。
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