JP2019002202A - プレキャスト部材の函体接続構造、及び函体接続構造の施工方法 - Google Patents

プレキャスト部材の函体接続構造、及び函体接続構造の施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019002202A
JP2019002202A JP2017117818A JP2017117818A JP2019002202A JP 2019002202 A JP2019002202 A JP 2019002202A JP 2017117818 A JP2017117818 A JP 2017117818A JP 2017117818 A JP2017117818 A JP 2017117818A JP 2019002202 A JP2019002202 A JP 2019002202A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
precast member
box
segment
connection structure
side wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017117818A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6954770B2 (ja
Inventor
友李 吉村
Yuri Yoshimura
友李 吉村
河野 泰直
Yasunao Kono
泰直 河野
尚幸 荒木
Naoyuki Araki
尚幸 荒木
真樹 松野
Maki Matsuno
真樹 松野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Geostr Corp
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Geostr Corp
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Geostr Corp, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP2017117818A priority Critical patent/JP6954770B2/ja
Publication of JP2019002202A publication Critical patent/JP2019002202A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6954770B2 publication Critical patent/JP6954770B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)
  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

【課題】効率よく施工誤差を吸収することで施工効率を向上させることができ、しかも製造にかかるコストの低減を図ることができる。【解決手段】円形断面のコンクリート製のセグメント20と、セグメント20の内壁面20aに接続される避難通路用プレキャスト部材3の下部ブロック30A及び上部ブロック30Bと、の接続部分を構成し、下部ブロック30Aの第1横壁32及び上部ブロック30Bの第2横壁35の張出し端32a、35aは、セグメント20の内壁面20aから離間した位置に設けられ、各横壁32、35の接続端部は、セグメント20の内壁面20aに固定された支持ブラケット4によって下方から支持されるとともに、支持ブラケット4に対してボルト44により固定され、各横壁32、35の張出し端32a、35aと、セグメント20との離間部分S1、S2に充填モルタル6が設けられたプレキャスト部材の函体接続構造を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、プレキャスト部材の函体接続構造、及び函体接続構造の施工方法に関する。
従来、道路トンネル等では、車両の走行路の他に、この走行路と仕切られて独立した避難用通路が設置されている。このような道路トンネル用の避難用通路として、例えば特許文献1に示されるように避難通路部と加圧用送風路部に上下に分割された2階建て構造のものが知られている。
一方、都市部では、道路トンネルをシールド工法により施工し、セグメントの内周面にプレキャストコンクリート(PC)製の避難通路部材を組み立てて設置する方法がある。
特開平11−200762号公報
しかしながら、従来のプレキャスト部材から構成される避難通路の構造では、以下のような問題があった。
すなわち、特許文献1のように従来、現場打ちにより構築される構造をPC化したPC部材を用いた構造とすると、シールドトンネルのセグメント(接続函体)とPC部材との間の施工誤差の吸収代を設ける必要が生じるという問題があった。
また、その函体がセグメント等の円形断面の場合には、PC部材とセグメントとを面で当接させて接続させる必要があり、PC部材の端面をセグメントの内面の曲面に合わせて斜めに切断したものを使用し、双方をボルト接続する構造となるため、製作性および施工性が低下するとともに、製造コストも増大するといった問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、効率よく施工誤差を吸収することで施工効率を向上させることができ、しかも製造にかかるコストの低減を図ることができるプレキャスト部材の函体接続構造、及び函体接続構造の施工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るプレキャスト部材の函体接続構造では、円形断面のコンクリート製の函体と、前記函体の内面に接続されるプレキャスト部材と、の接続部分を構成するプレキャスト部材の函体接続構造であって、前記プレキャスト部材の接続端は、前記函体の内面から離間した位置に設けられ、前記プレキャスト部材の接続端部は、前記函体の内面に固定された支持ブラケットによって下方から支持され、前記接続端と、前記函体との離間部分に充填モルタルが設けられていることを特徴としている。
また、本発明に係る函体接続構造の施工方法は、上述したプレキャスト部材の函体接続構造の施工方法であって、前記函体の内面から所定間隔をあけて離間した位置に前記プレキャスト部材の前記接続端を配置する工程と、前記函体の内面に前記支持ブラケットを固定し、該支持ブラケットによって前記プレキャスト部材の接続端部を下方から支持する工程と、前記接続端と前記函体との離間部分に充填モルタルを充填する工程と、を有することを特徴としている。
本発明では、プレキャスト部材がその接続端を円形断面のコンクリート製の函体の内面から離間した位置となるように設けられ、それらの離間部分に充填モルタルが充填されることにより構築される構造となっている。このようにプレキャスト部材の接続端と函体の内面との間に積極的に離隔を設けることにより、上記離間部分で函体及びプレキャスト部材の施工誤差による吸収代を確保することができる。そのため、函体及びプレキャスト部材をボルト等で直接、接続する場合のように、互いに干渉したり、双方間に隙間が形成されるといった不具合に対応する必要がなく、施工効率を向上させることができる。
また、本発明では、プレキャスト部材の接続端の形状を函体の内面形状(内面の曲面)に合わせて斜めに切断するといった手間のかかる製造も不要になり、製造コストの低減を図ることができる。
また、本発明に係るプレキャスト部材の函体接続構造は、前記プレキャスト部材の接続端部は、前記支持ブラケットに対して固定手段により固定されていることが好ましい。
本発明では、地震時においてプレキャスト部材が函体側に近接する方向に変位する場合(プレキャスト部材に圧縮が作用する場合)は充填モルタルで抵抗し、プレキャスト部材が函体から離間する方向に変位する場合(プレキャスト部材に引張が作用する場合)は固定手段を介して支持ブラケットで抵抗する構造となり、合理的な構造を実現することができる。
本発明のプレキャスト部材の函体接続構造、及び函体接続構造の施工方法によれば、効率よく施工誤差を吸収することで施工効率を向上させることができ、しかも製造にかかるコストの低減を図ることができる。
本発明の実施の形態によるトンネル内に設置された避難通路部の構成を示す断面図である。 上部ブロックの第2側壁と第2横壁との接合部分の要部を示す部分断面図である。
以下、本発明の実施の形態によるプレキャスト部材の函体接続構造、及び函体接続構造の施工方法について、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施の形態による避難通路部1は、シールド工法によって地山内に延設されたリング状のセグメント20(函体)により構築されたシールドトンネル2の内部空間に設けられ、セグメント20の内壁面20aに対して接続された避難通路用プレキャスト部材3を備えて構成されている。
避難通路用プレキャスト部材3は、トンネル軸方向X1から見た断面視において、水平方向の断面片側(ここでは紙面の左側)に配置され、複数(ここでは2つ)のプレキャストコンクリート製のブロック30(30A、30B)から構成されている。そして、避難通路用プレキャスト部材3は、トンネル軸方向X1に沿って所定の長さに設定されており、複数がトンネル軸方向X1に接続されることでトンネル内に延在している。
ここで、トンネル軸方向X1から見る方向を「断面視」として以下、統一して用いる。また、トンネル軸方向X1に直交する水平な方向を水平方向X2という。
シールドトンネル2は、トンネル外殻部を形成する上述したセグメント20と、セグメント20の底部に設けられるインバート部23と、インバート部23上の避難通路部1の領域に配置される高さ調整モルタル部24と、インバート部23上の車両走行路22の領域に配置される路床部25と、を備えている。さらに、高さ調整モルタル部24と路床部25との間には、コンクリート製の側道部26が構築されている。インバート部23は、土砂、打設コンクリート、或いはプレキャストコンクリート等が採用される。
避難通路用プレキャスト部材3は、シールドトンネル2内の路盤21上に設けられ、トンネル断面における片側(図1で紙面左側)に寄った位置に配置されている。すなわち、本シールドトンネル2が道路トンネルの場合には、路盤21上に避難通路部1と車両走行路22とが位置することになる。避難通路用プレキャスト部材3は、路盤21上に立設され、支持ブラケット4を介してセグメント20に接続されている。
避難通路用プレキャスト部材3は、断面視でL字状に形成され互いに上下方向に接続された2つのプレキャストコンクリート製のブロック30(下部ブロック30A、及び上部ブロック30B)からなる。ここで、ブロック30A,30Bは、例えば工場等で予めプレキャスト化されて製造され、トンネル内でプレキャスト化されたブロック30A,30Bを組み立てることにより施工される。なお、ブロック30A,30Bは、例えば鉄筋コンクリート構造で形成されていてもよい。
下部ブロック30Aは、路盤21(高さ調整モルタル部24)上でセグメント20から離間した位置に立設されるとともに上下方向に沿って延びる第1側壁31と、第1側壁31の上端部31aから水平方向X2で避難通路部1に位置するセグメント20の内壁面20aに向けて延びる第1横壁32と、を有している。
第1側壁31の上端部31aには、短ボルト51が挿入可能で、かつ避難通路部1の内側に開口するボルトボックスを構成したブロック間継手31cが設けられている。
第1横壁32の張出し端32a(接続端)は、第1側壁31の下端31bを高さ調整モルタル部24に接地させた状態で、セグメント20の内壁面20aから所定間隔をあけて離間する位置となるように設定されている。第1横壁32の張出し端部(接続端部)には、厚さ方向に貫通するボルト孔32bが形成されている。このボルト孔32bに上方から挿入されたボルト44(固定手段)によってセグメント20に取り付けられている支持ブラケット4に固定されている。
また、下部ブロック30Aのトンネル軸方向X1を向く端面30aには、トンネル軸方向X1に下部ブロック30A、30A同士を連結するための複数の軸接合継手33が設けられている。
上部ブロック30Bは、下部ブロック30Aの第1側壁31の上端部31aに接合される第2側壁34と、第2側壁34の上端部から水平方向X2で避難通路部1に位置するセグメント20の内壁面20aに向けて延びて接続される第2横壁35と、を有している。第2側壁34と第2横壁35同士は、第2横壁35を上下方向に貫通する長ボルト52によって接合されている。
第2側壁34の下端部には、上述した短ボルト51に螺合するナット53が挿入可能で、かつ避難通路部1の内側に開口するボルトボックスを構成したブロック間継手34aが設けられている。
第2側壁34の上端面(接合面34b)には、上述した長ボルト52が螺合される雌ねじ孔36が設けられている。具体的に雌ねじ孔36としては、インサートナット等がプレキャストコンクリートに埋め込まれたものが採用することができる。
第2横壁35は、水平方向X2に延びる水平部35Aと、水平部35Aの内空側端部から下方に向けて突出する接合部35Bと、を有している。水平部35Aの張出し端35a(接続端)は、第2側壁34が下部ブロック30Aの上端部31aに接合された状態で、セグメント20の内壁面20aから所定間隔をあけて離間する位置となるように設定されている。第2横壁35の張出し端部(接続端部)には、厚さ方向に貫通するボルト孔35bが形成されている。このボルト孔35bに上方から挿入されたボルト44(固定手段)によってセグメント20に取り付けられている支持ブラケット4に固定されている。
また、上部ブロック30Bのトンネル軸方向X1を向く端面30aには、トンネル軸方向X1に上部ブロック30B、30B同士を連結するための複数の軸接合継手33が設けられている。なお、軸接合継手33は、下部ブロック30Aと上部ブロック30Bで共通である。
第2横壁35の接合部35Bには、長ボルト52が挿入可能な上下方向に貫通する長ボルト孔37が形成されている。接合部35Bの高さは、少なくとも水平部35Aの厚さよりも大きく、本実施の形態では水平部35Aの厚さの略3倍である。すなわち、長ボルト52の長さも接合部35Bの高さとほぼ同等の寸法となる。
図1及び図2に示すように、支持ブラケット4は、セグメント20の内壁面20aに固定される固定部材41と、固定部材41に接続されトンネル内に向けて水平方向X2に延びる水平部材42と、水平部材42を下方から支える斜材43と、を有している。水平部材42には、下部ブロック30A及び上部ブロック30Bのそれぞれのボルト孔32b、35bに挿入されるボルト44が挿通可能なボルト穴(図示省略)が形成されている。すなわち、水平部材42には上方から第1横壁32及び第2横壁35が載置され、それぞれボルト44で固定されている。そして、水平部材42のボルト穴を水平部材42の延在方向に長い長穴とすることで、水平部材42とブロック30A,30Bとのトンネル幅方向X2の位置調整が可能である。
また、下部ブロック30Aの第1横壁32の張出し端32aとセグメント20の内壁面20aとの間の離間部分S1、及び上部ブロック30Bの第2横壁35の張出し端35aとセグメント20の内壁面20aとの間の離間部分S2には、充填モルタル6が充填されている。
次に、上述したプレキャスト部材の函体接続構造、及び函体接続構造の施工方法について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1に示すように、セグメント20を円周方向に組み立ててシールドトンネル2を構築した後、トンネル底部にインバート部23を設置し、さらにインバート部23上に高さ調整モルタル部24、路床部25、側道部26を施工する。
次に、高さ調整モルタル部24上に避難通路用プレキャスト部材3を設置する。具体的には、先ずセグメント20の内壁面20aにおける各ブロック30A、30Bの横壁32、35が配置される所定位置に支持ブラケット4を取り付けておく。そして、トンネル内に断面視でL字の下部ブロック30Aを搬入し、第1横壁32の張出し端部を支持ブラケット4に載置させた状態で、第1側壁31の側面方向が上下方向に向くようにしてその下端31bを高さ調整モルタル部24上に例えばアンカーや固定材等を使用して固定する。
さらに、第1横壁32のボルト孔32bと支持ブラケット4の水平部材42のボルト穴を合致させてボルト孔32bにボルト44を挿入し、ナットを螺合することにより支持ブラケット4に第1横壁32が固定されて下部ブロック30Aが設置されることになる。その後、第1横壁32の張出し端32aとセグメント20の内壁面20aとの離間部分S1に不図示の型枠を使用して充填モルタル6を充填し、硬化させる。具体的には、トンネル軸方向X1に間隔をあけて設置される支持ブラケット4の水平部材42同士を架け渡すようにして、充填モルタル6が充填される領域の底面を塞ぐ型枠を設けてから充填モルタル6を充填する。
なお、下部ブロック30Aのトンネル軸方向X1の接合は、既設の下部ブロック30Aに対して互いの端面30aの軸接合継手33、33同士を当接させボルト接合する。設置された下部ブロック30Aは、第1側壁31が側道部26の外面に当接した状態で設けられ、第1側壁31とセグメント20との間には路盤コンクリート27が打設される。
次いで、トンネル内に断面視でL字の上部ブロック30Bを、第2側壁34と第2横壁35とが分割された状態で搬入する。そして、上部ブロック30Bの第2側壁34を、側面方向が上下方向に向くようにしてその下端を下部ブロック30Aの上に接合する。具体的には、第2側壁34の下端を下部ブロック30Aの第1側壁31の上端部31a上にそれぞれのブロック間継手31c、34aを突き合わせてボルト接合する。
その後、第2側壁34上に第2横壁35を接続する。具体的には、第2横壁35の水平部35Aの張出し端部を支持ブラケット4に載置させた状態で、接合部35Bの接合面35cを第2側壁34の接合面34b上に載置させる。そして、第2横壁35の水平部35Aのボルト孔35bと支持ブラケット4のボルト穴42aを合致させてボルト孔35bにボルト44を挿入し、ナットを螺合することにより支持ブラケット4に水平部35Aが固定される。
続いて、接合部35Bの長ボルト孔37に長ボルト52を挿入しつつ、雌ねじ孔36にボルト締結することで、第2横壁35を第2側壁34に対して回転バネ構造により回転可能に支持された状態で接続される。その後、第2横壁35の張出し端35aとセグメント20の内壁面20aとの離間部分S2に不図示の型枠を使用して充填モルタル6を充填し、硬化させる。なお、具体的な型枠を使用した充填方法は、下部ブロック30Aと同様である。
なお、上部ブロック30Bのトンネル軸方向X1の接合は、既設の上部ブロック30Bに対して互いの端面の軸接合継手33、33同士を当接させボルト接合する。
このような工程を繰り返すことで、トンネル軸方向X1に連続的に延在する避難通路用プレキャスト部材3を構築することができる。これにより、避難通路用プレキャスト部材3により構成される避難通路部1をトンネル内に設けることができ、トンネル内において避難通路用プレキャスト部材3の外側に車両走行路22を確保することができ、避難通路部1が車両走行路22側の空間に対して仕切られた状態で独立した空間を形成することができる。
次に、上述したプレキャスト部材の函体接続構造、及び函体接続構造の施工方法の作用について、図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、本実施の形態では、下部ブロック30Aの第1横壁32、及び上部ブロック30Bの第2横壁35がそれぞれの張出し端32a、35aを円形断面のセグメント20の内壁面20aから離間した位置となるように設けられ、それらの離間部分S1、S2に充填モルタル6が充填されることにより構築される構造となっている。
このようにブロック30A、30Bの張出し端32a、35aとセグメント20の内壁面20aとの間に積極的に離隔を設けることにより、上記離間部分S1、S2でセグメント20及びブロック30A、30Bの施工誤差による吸収代を確保することができる。そのため、セグメント20及びブロック30A、30Bをボルト等で直接、接続する場合のように、互いに干渉したり、双方間に隙間が形成されるといった不具合に対応する必要がなく、施工効率を向上させることができる。
また、本実施の形態では、ブロック30A、30Bの張出し端32a、35aの形状をセグメント20の内面形状(内壁面20aの曲面)に合わせて斜めに切断するといった手間のかかる製造も不要になり、製造コストの低減を図ることができる。
また、本実施の形態では、地震時において避難通路用プレキャスト部材3がセグメント20側に近接する方向に変位する場合(避難通路用プレキャスト部材3に圧縮が作用する場合)は充填モルタル6で抵抗し、避難通路用プレキャスト部材3がセグメント20から離間する方向に変位する場合(避難通路用プレキャスト部材3に引張が作用する場合)はボルト44を介して支持ブラケット4で抵抗する構造となり、合理的な構造を実現することができる。
上述のように本実施の形態によるプレキャスト部材の函体接続構造、及び函体接続構造の施工方法では、効率よく施工誤差を吸収でき、施工効率を向上させることで、施工にかかるコストの低減を図ることができる。
以上、本発明によるプレキャスト部材の函体接続構造、及び函体接続構造の施工方法の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態では、函体接続構造として避難通路部1を対象としているが、このような用途の通路構造であることに限定されることはない。例えば、換気坑、通信や電力ケーブル等を敷設するための共同溝を適用対象としてもよい。そのため、各ブロック30(30A、30B)の形状、寸法、大きさ等の構成は、適用するトンネルの断面形状、大きさ、用途等に対応して適宜設定すればよい。
また、本実施の形態では、円形に配置されるセグメント20を備えたシールドトンネル2を函体の対象としているが、シールドトンネルではなく山岳トンネルであってもよい。つまり、函体として、円形断面でコンクリート製であれば良いのであって、セグメントである必要はなく、現場打ちしたコンクリートやプレキャストコンクリート製の部材であってもかまわない。
また、本実施の形態では、上下2段のブロック30(下部ブロック30A、上部ブロック30B)からなる避難通路用プレキャスト部材3としているが、このように複数のブロックから構成されるプレキャスト部材に制限されることはなく、一体で1つのプレキャスト部材のみが設けられる構成であってもかまわない。
さらに、本実施の形態では、上部ブロック30Bにおいて、第2側壁34と第2横壁35とが分離され長ボルト52で接合された構造としているが、第2側壁34と第2横壁35が一体化されたプレキャスト部材であってもかまわない。
さらにまた、本実施の形態では、各ブロック30A、30Bの横壁32、35において、ボルト44で支持ブラケット4に固定されているが、固定手段としてこのようなボルト44であることに限定されることはない。また、支持ブラケット4上に横壁32、35が載置されただけの構成であってもかまわないし、ピン形状のものであってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 避難通路部
2 シールドトンネル
3 避難通路用プレキャスト部材
4 支持ブラケット
6 充填モルタル
20 セグメント(函体)
20a 内壁面
21 路盤
30 ブロック
30A 下部ブロック
30B 上部ブロック
31 第1側壁
32 第1横壁
34 第2側壁
34b 接合面
35 第2横壁
35A 水平部
35B 接合部
35c 接合面
41 固定部材
42 水平部材
44 ボルト(固定手段)
S1、S2 離間部分
X1 トンネル軸方向
X2 水平方向

Claims (3)

  1. 円形断面のコンクリート製の函体と、前記函体の内面に接続されるプレキャスト部材と、の接続部分を構成するプレキャスト部材の函体接続構造であって、
    前記プレキャスト部材の接続端は、前記函体の内面から離間した位置に設けられ、
    前記プレキャスト部材の接続端部は、前記函体の内面に固定された支持ブラケットによって下方から支持され、
    前記接続端と、前記函体との離間部分に充填モルタルが設けられていることを特徴とするプレキャスト部材の函体接続構造。
  2. 前記プレキャスト部材の接続端部は、前記支持ブラケットに対して固定手段により固定されていることを特徴とする請求項1に記載のプレキャスト部材の函体接続構造。
  3. 請求項1又は2に記載のプレキャスト部材の函体接続構造の施工方法であって、
    前記函体の内面から所定間隔をあけて離間した位置に前記プレキャスト部材の前記接続端を配置する工程と、
    前記函体の内面に前記支持ブラケットを固定し、該支持ブラケットによって前記プレキャスト部材の接続端部を下方から支持する工程と、
    前記接続端と前記函体との離間部分に充填モルタルを充填する工程と、
    を有することを特徴とする函体接続構造の施工方法。
JP2017117818A 2017-06-15 2017-06-15 プレキャスト部材の函体接続構造、及び函体接続構造の施工方法 Active JP6954770B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017117818A JP6954770B2 (ja) 2017-06-15 2017-06-15 プレキャスト部材の函体接続構造、及び函体接続構造の施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017117818A JP6954770B2 (ja) 2017-06-15 2017-06-15 プレキャスト部材の函体接続構造、及び函体接続構造の施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019002202A true JP2019002202A (ja) 2019-01-10
JP6954770B2 JP6954770B2 (ja) 2021-10-27

Family

ID=65007751

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017117818A Active JP6954770B2 (ja) 2017-06-15 2017-06-15 プレキャスト部材の函体接続構造、及び函体接続構造の施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6954770B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1144196A (ja) * 1997-07-29 1999-02-16 Penta Ocean Constr Co Ltd 受け台付きセグメント及びこれを使用したトンネル内隔壁築造方法
JPH1144188A (ja) * 1997-07-29 1999-02-16 Penta Ocean Constr Co Ltd シールドトンネル内の隔壁築造方法
JP2001049997A (ja) * 1999-08-04 2001-02-20 Hokukon Co Ltd 狭隘搬入路用パネルおよびその建込み方法
JP2004204583A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Taiheiyo Cement Corp インバート取付用ブラケット

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1144196A (ja) * 1997-07-29 1999-02-16 Penta Ocean Constr Co Ltd 受け台付きセグメント及びこれを使用したトンネル内隔壁築造方法
JPH1144188A (ja) * 1997-07-29 1999-02-16 Penta Ocean Constr Co Ltd シールドトンネル内の隔壁築造方法
JP2001049997A (ja) * 1999-08-04 2001-02-20 Hokukon Co Ltd 狭隘搬入路用パネルおよびその建込み方法
JP2004204583A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Taiheiyo Cement Corp インバート取付用ブラケット

Also Published As

Publication number Publication date
JP6954770B2 (ja) 2021-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101588593B1 (ko) 가교의 시공방법
KR20140122103A (ko) 부분 프리캐스팅 구조의 현장 타설 암거 구조물을 성형하기 위한 현장 조립 성형 장치
KR101687495B1 (ko) 지하 구조물 구축을 위한 부분 탑다운 공법
KR101762148B1 (ko) 프리캐스트 psc 거더를 이용한 교량 및 그 시공방법
KR101256494B1 (ko) 천정부 및 종방향 결합부 접합성능이 증진된 프리캐스트 터널구조물 시공방법
JP2021167566A (ja) トンネル内構造およびトンネル内構造の築造方法
JP2015117545A (ja) 地下トンネルの構築方法
KR101618719B1 (ko) Cfτ 기둥의 이음구조를 이용한 지하구조물의 역타공법
JP6954770B2 (ja) プレキャスト部材の函体接続構造、及び函体接続構造の施工方法
JP2007247169A (ja) トンネル内部の構築工法
JP6857550B2 (ja) トンネル内独立通路用プレキャスト部材、及びトンネル内独立通路構造
KR20160004710A (ko) Pc 박스용 상부 및 하부 프리캐스트 세그먼트 이음매 장치 및 그 시공 방법
JP6817061B2 (ja) トンネル内構造およびトンネル内構造の築造方法
JP2015178710A (ja) 壁高欄施工方法と壁高欄
JP6368584B2 (ja) 基礎の施工方法
RU2534126C2 (ru) Тоннельное тюбинговое кольцо для подземных сооружений метрополитена
JP4958044B2 (ja) シールドトンネルアプローチ部の設置構造及び設置方法
KR101526461B1 (ko) 기능형 프리캐스트 콘크리트 수로암거
JP2021042610A (ja) カルバート構造物、及び、その構築方法
JP2007023715A (ja) プレキャストコンクリート部材の取付方法
JP6164479B2 (ja) 地下ピット構造
KR101193312B1 (ko) 3분절식 조립 옹벽
KR20160030406A (ko) 터널형 박스 구조물
KR101528033B1 (ko) 프리캐스트 세그먼트 조립체 및 이를 구비하는 프리캐스트 세그먼트 구조물
JP6796160B2 (ja) トンネル内部構造及びその構築方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170706

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210914

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210930

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6954770

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350