JP2019000997A - メンテナンス装置およびインクジェット記録装置 - Google Patents

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【課題】メンテナンスの効率を従来より向上することができるメンテナンス装置およびインクジェット記録装置を提供する。【解決手段】インクジェットヘッドは、インクが導入される4つの接続部と、接続部によって導入されたインクをそれぞれ吐出する4つの接続部に対応した4つのノズル列とを備えている。このインクジェットヘッドがメンテナンス液によってメンテナンスされる場合に使用されるメンテナンス装置60は、メンテナンス液が導入されるチューブ62の端部62aと、4つの接続部に対して接続部毎に設けられていて接続部に連通する4つの連通部74と、メンテナンス液の流量の調整のために端部62aから連通部74までの流路に連通部74毎に設けられている4つの流量調整手段70aとを備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、インクジェットヘッドがメンテナンス液によってメンテナンスされる場合に使用されるメンテナンス装置およびインクジェット記録装置に関する。
従来、インクが導入される複数のインク導入部と、インク導入部によって導入されたインクをそれぞれ吐出する複数のノズルをそれぞれ備えていて複数のインク導入部に対してインク導入部毎に設けられている複数のノズル群とを備えているインクジェットヘッドのメンテナンス液によるメンテナンス方法として、インクカートリッジをメンテナンス液のカートリッジに付け替えた後、インクジェットヘッドのノズルからの液体の吐出動作を行うことによって、インクジェットヘッドの内部のインクをメンテナンス液に置換する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−078044号公報
しかしながら、特許文献1に記載のメンテナンス方法においては、インクジェットヘッドにおける全てのノズルをメンテナンスの対象とすることができるものの、インクジェットヘッドにおいて不具合が有る特定のノズルを重点的にメンテナンスの対象とすることはできないので、メンテナンスの効率が悪いという問題がある。
そこで、本発明は、メンテナンスの効率を従来より向上することができるメンテナンス装置およびインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
本発明のメンテナンス装置は、複数のノズルからなるノズル群を備えているインク室が複数設けられ、複数の前記インク室にインクを供給するために前記複数のインク室の各々に対して各々設けられているインク導入部を備えたインクジェットヘッドに対し、メンテナンス液によってメンテナンスを行うためのメンテナンス装置であって、前記メンテナンス液を貯蔵するメンテナンス液貯留部と、前記インク導入部に接続されて前記インク導入部に前記メンテナンス液を供給する連通部と、前記メンテナンス液貯留部から前記連通部へ前記メンテナンス液を送達させる連通路とを備え、前記連通路は、前記メンテナンス液貯留部に対して複数設けられており、前記メンテナンス装置は、複数の前記連通路の各々の途中に流量調整手段が各々設けられていることを特徴とする。
この構成により、本発明のメンテナンス装置は、インクジェットヘッドの複数のノズル群毎にメンテナンス液の流量が調整可能であるので、特にメンテナンスが必要な特定のノズルを備えているノズル群を重点的にメンテナンス液によるメンテナンスの対象とすることによって、メンテナンスの効率を従来より向上することができる。
本発明のメンテナンス装置において、前記流量調整手段は、前記メンテナンス液の流量を複数の段階で調整可能であり、前記複数の段階には、前記連通路が開いている第1の段階と、前記第1の段階と比較して前記連通路が狭くなっているが前記連通路が開いている第2の段階とが含まれていても良い。
この構成により、本発明のメンテナンス装置は、例えば、複数のノズル群がキャップ部で同時に覆われた後でキャップ部を介して吸引手段によってメンテナンス液が吸引される場合に、メンテナンス液によるメンテナンスの対象のノズル群以外のノズル群(以下「非対象ノズル群」と言う。)用の流量調整手段が第2の段階にされていれば、非対象ノズル群のノズルからメンテナンス液が吸引手段によって吸引されたとしても、第2の段階で連通路が開いていることによって連通路を介して上流側から新たなメンテナンス液が供給されるので、非対象ノズル群を備えるインク室の内部の流体の圧力が極端に低くなることを抑えることができる。したがって、本発明のメンテナンス装置は、吸引動作によって発生した負圧が解放される場合に、非対象ノズル群のノズルを介したインクジェットヘッドの外部から内部への液体の引き込みが発生することを抑えることができる。
本発明のメンテナンス装置において、前記連通路は、途中で枝分かれすることで前記メンテナンス液貯留部に対して複数設けられていても良い。
この構成により、本発明のメンテナンス装置は、メンテナンス液貯留部が複雑な構造とならず、メンテナンス液の減少時の検知や、補充を簡便化することができる。
本発明のメンテナンス装置において、前記連通路は、可撓性が有る部材によって少なくとも一部が形成されていても良い。
この構成により、本発明のメンテナンス装置は、連通路の少なくとも一部が容易に変形するので、メンテナンス貯留部と、連通部とを設置する場合の自由度を向上することができる。
本発明のメンテナンス装置において、前記連通部は、前記インク導入部に対して着脱自在に設けられており、前記メンテナンス装置は、前記連通部が前記インク導入部に接続されていない状態で、搬送可能とされていても良い。
この構成により、本発明のメンテナンス装置は、インクジェットヘッドにメンテナンス液を供給するための機構がインクジェット記録装置に無くても、メンテナンス装置自身が搬入されて連通部がインクジェットヘッドのインク導入部に接続されるだけで、簡便に所望の部位のメンテナンスの実行を可能とすることができる。
本発明のメンテナンス装置は、前記連通路における前記流量調整手段に対する前記メンテナンス液貯留部側の前記メンテナンス液を前記複数の流量調整手段に対して同時に加圧する加圧手段を備えていても良い。
この構成により、本発明のメンテナンス装置は、ノズルの近傍で発生させる負圧によってメンテナンス液にノズルを通過させる構成と比較して、簡単な構成でメンテナンス液によるインクジェットヘッドのメンテナンスを実行することができる。
本発明のインクジェット記録装置は、上述のメンテナンス装置の前記連通部が、前記インクジェットヘッドの前記インク導入部の全てに接続された状態で、複数の前記ノズル群をキャップ部により同時に覆って吸引する吸引手段を備えていることを特徴とする。
この構成により、本発明のインクジェット記録装置は、インクジェットヘッドの外部から内部にメンテナンス液を押し込むと圧力損失が大きくなる程度にインクジェットヘッド内の内部流路が狭い場合でも、ノズルが形成されているノズル面の近傍で発生させる負圧によってメンテナンス液にノズルを通過させるので、インクジェットヘッドの上流側での加圧によってメンテナンス液にノズルを通過させる構成と比較して、メンテナンス液にノズルを通過させるために発生させた圧力がインクジェットヘッドの内部で損失することを抑えることができ、メンテナンスの効率を向上することができる。
本発明のメンテナンス装置およびインクジェット記録装置は、メンテナンスの効率を従来より向上することができる。
前方右上側から観察した場合の本発明の実施の形態に係るインクジェットプリンターの外観斜視図である。 (a)図1に示すインクジェットヘッドの平面図である。 (b)図2(a)に示すインクジェットヘッドの右側面図である。 (c)図2(a)に示すインクジェットヘッドの底面図である。 図2に示す4つのノズル列がキャップ部によって同時に覆われている場合の模式図である。 図2に示すインクジェットヘッドがメンテナンス液によってメンテナンスされる場合に使用されるメンテナンス装置の正面図である。 図4に示すアダプターの斜視図である。 端部材などの一部の部材が取り外された状態での図5に示すアダプターの一部の斜視図である。 図6に示す中間部材の斜視図である。 (a)流路が最大に開いている状態での図4に示す流量調整手段の一部の側面図である。 (b)流路が最大に閉じている状態での図4に示す流量調整手段の一部の側面図である。 インクジェットヘッドの上流側での加圧によってメンテナンス液にノズルを通過させる場合の図4に示すメンテナンス装置の正面図である。 アダプターを複数備えている場合の図4に示すメンテナンス装置の正面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
まず、本実施の形態に係るインクジェット記録装置としてのインクジェットプリンターの構成について説明する。
図1は、前方右上側から観察した場合の本実施の形態に係るインクジェットプリンター10の外観斜視図である。
図1に示すように、インクジェットプリンター10は、床に設置される脚20と、矢印10aで示す鉛直方向において脚20の上側に配置されていて脚20に支持されている本体30とを備えている。
本体30(図1参照。)は、矢印10aで示す方向に直交する矢印10bで示す左右方向に延在しているレール41と、矢印10bで示す方向に移動可能にレール41によって支持されているキャリッジ42と、キャリッジ42に搭載されている複数のインクジェットヘッド50と、記録媒体90を支持するプラテン43と、プラテン43に支持されている記録媒体90を矢印10aで示す方向および矢印10bで示す方向の両方に直交する矢印10cで示す前後方向に搬送する図示していない搬送機構と、レール41、キャリッジ42およびインクジェットヘッド50を覆うケース44と、インクジェットヘッド50にインクを供給する複数のインクタンク45と、インクタンク45からインクジェットヘッド50までインクを流通させる図示していないチューブとを備えている。
キャリッジ42は、レール41によって矢印10bで示す方向に移動可能に支持されているので、記録媒体90に対して矢印10bで示す方向に相対移動することが可能である。また、図示していない搬送機構によって記録媒体90が矢印10cで示す方向に搬送されるので、キャリッジ42は、記録媒体90に対して矢印10cで示す方向に相対移動することが可能である。したがって、キャリッジ42は、矢印10bで示す方向と、矢印10cで示す方向とに、記録媒体90に対して相対移動することが可能である。
ケース44は、開閉可能なカバー44aを備えている。カバー44aは、インクジェットプリンター10の後端側に配置されていて矢印10bで示す方向に延在している図示していない軸を中心として、矢印44bに示す方向に開閉するようになっている。したがって、作業者は、カバー44aを開くことによって、インクジェットプリンター10の前方側からインクジェットヘッド50のメンテナンスを実施することができる。
図2(a)は、インクジェットヘッド50の平面図である。図2(b)は、インクジェットヘッド50の右側面図である。図2(c)は、インクジェットヘッド50の底面図である。
図2において、矢印50aで示す方向と、矢印50bで示す方向と、矢印50cで示す方向とは、互いに直交する方向である。矢印50aで示す方向、矢印50bで示す方向、および、矢印50cで示す方向は、インクジェットヘッド50がキャリッジ42(図1参照。)に固定されている場合に、それぞれ、矢印10a(図1参照。)で示す方向、矢印10b(図1参照。)で示す方向、および、矢印10c(図1参照。)で示す方向と同一の方向になる。
インクジェットヘッド50は、インクを吐出する多数のノズル51aが矢印50cで示す方向に並んで形成されたノズル群としてのノズル列51bが矢印50bで示す方向に4つ並べられたノズル面51が矢印50aで示す方向における一端に形成されている。インクジェットヘッド50は、ノズル列51bを備えているインク室(図示せず。)が、ノズル列51b毎に設けられている。
インクジェットヘッド50は、インクタンク45(図1参照。)からインクが供給されるチューブが接続可能な接続部52を矢印50cで示す方向において両端側に4つずつ備えている。なお、インクタンク45からインクが供給されるチューブは、実際には、矢印50cで示す方向における一方の端側の4つの接続部52のみに接続される。そして、矢印50cで示す方向における他方の端側の4つの接続部52は、一端が閉鎖されているチューブの他端に接続されることによって、インクが流通しないようにされている。すなわち、矢印50cで示す方向における一方の端側の4つの接続部52は、それぞれ、インクが導入されるインク導入部を構成している。
4つのノズル列51bは、それぞれ、インク導入部としての4つの接続部52の1つに連通している。具体的には、4つのノズル列51bのうち、矢印50bで示す方向において最も一端側のノズル列51b(以下「1つ目のノズル列51b」と言う。)は、インク導入部としての4つの接続部52のうち、矢印50bで示す方向において最も一端側の接続部52(以下「1つ目の接続部52」と言う。)に連通している。4つのノズル列51bのうち、1つ目のノズル列51bの隣のノズル列51b(以下「2つ目のノズル列51b」と言う。)は、インク導入部としての4つの接続部52のうち、1つ目の接続部52の隣の接続部52(以下「2つ目の接続部52」と言う。)に連通している。4つのノズル列51bのうち、2つ目のノズル列51bの隣であって1つ目のノズル列51bではないノズル列51b(以下「3つ目のノズル列51b」と言う。)は、インク導入部としての4つの接続部52のうち、2つ目の接続部52の隣であって1つ目の接続部52ではない接続部52(以下「3つ目の接続部52」と言う。)に連通している。4つのノズル列51bのうち、3つ目のノズル列51bの隣であって2つ目のノズル列51bではないノズル列51bは、インク導入部としての4つの接続部52のうち、3つ目の接続部52の隣であって2つ目の接続部52ではない接続部52に連通している。すなわち、ノズル列51bは、インク導入部としての接続部52毎に設けられている。ノズル列51bは、インク導入部としての接続部52によって導入されたインクを吐出するようになっている。
インクジェットヘッド50は、インクジェットヘッド50をキャリッジ42(図1参照。)に固定するための図示していないボルトがそれぞれ挿入されるための穴53が矢印50cで示す方向において両端側に1つずつ形成されている。
図3は、4つのノズル列51bがキャップ部46によって同時に覆われている場合の模式図である。
図3に示すように、インクジェットプリンター10(図1参照。)は、インクジェットヘッド50の複数のノズル列51bを同時に覆うキャップ部46と、キャップ部46に連通している吸引手段としてのポンプ47とを備えている。
キャップ部46は、ケース44(図1参照。)の内部の矢印10bで示す方向における端部のメンテナンス位置に設けられている。インクジェットプリンター10は、キャリッジ42(図1参照。)を矢印10bで示す方向に移動させることによってインクジェットヘッド50をメンテナンス位置に移動させた後、キャップ部46を矢印10aで示す方向に移動させることによってインクジェットヘッド50の複数のノズル列51bをキャップ部46に覆わせる。
図4は、インクジェットヘッド50がメンテナンス液によってメンテナンスされる場合に使用されるメンテナンス装置60の正面図である。
図4に示すように、メンテナンス装置60は、メンテナンス液を貯留(貯蔵)するメンテナンス液貯留部としてのボトル61と、インクジェットヘッド50(図2参照。)のインク導入部としての接続部52(図2参照。)に接続されるアダプター70と、ボトル61からアダプター70までの流路を形成するチューブ62と、ボトル61からアダプター70までの流路の途中に配置されていてアダプター70側に異物が入ることを抑えるためのフィルター63と、ボトル61からフィルター63までの流路の途中に配置されていて空気やメンテナンス液などの流体を取り込むためのインレット64とを備えている。
チューブ62は、可撓性の部材によって形成されている。チューブ62は、ボトル61に貯留されているメンテナンス液が導入されるメンテナンス液導入部としての端部62aを備えている。
インレット64は、空気だけでなく、メンテナンス液を取り込むことが可能である。すなわち、インレット64は、メンテナンス液導入部として機能することも可能である。
図5は、アダプター70の斜視図である。
図4および図5に示すように、アダプター70は、ケース71と、インクジェットヘッド50(図2参照。)のインク導入部としての4つの接続部52(図2参照。)に対して接続部52毎に設けられていて接続部52に連通する4つの連通部74と、4つの連通部74に対して連通部74毎に設けられている4つのレバー75とを備えている。
ケース71は、両端に設けられている端部材72と、端部材72に挟まれている3つの中間部材73とを備えている。
連通部74は、ケース71に固定されている。
レバー75は、ケース71に固定されている図示していない軸を中心にしてケース71に回転可能に支持されている。
図6は、端部材72などの一部の部材が取り外された状態でのアダプター70の一部の斜視図である。
図6に示すように、アダプター70は、連通部74に接続されているチューブ62の内部を流通する流体の流量を調整するための球体76を備えている。
レバー75は、利用者に操作される操作部75aと、ケース71に固定されている図示していない軸が挿入される軸受部75bと、軸受部75bに対して操作部75a側とは反対側に設けられていて球体76と接触するためのカム部75cとを備えている。
アダプター70は、1つの球体76と、この球体76に接触するレバー75と、これらのレバー75および球体76を支持しているケース71とによって、メンテナンス液の流量の調整のためにチューブ62の端部62a(図4参照。)から連通部74までの連通路としての流路62bに設けられている1つの流量調整手段70aを構成している。すなわち、アダプター70は、4つの連通部74に対して連通部74毎に設けられている4つの流量調整手段70aを備えている。
図7は、中間部材73の斜視図である。
図6および図7に示すように、中間部材73は、連通部74が収納される連通部用溝73aと、チューブ62が収納されるチューブ用溝73bと、球体76を移動可能に支持する球体案内溝73cと、レバー75を回転可能に収納するレバー用溝73dとが両側のそれぞれに1つずつ形成されている。
なお、端部材72(図5参照。)は、中間部材73の連通部用溝73a、チューブ用溝73b、球体案内溝73cおよびレバー用溝73dに対応する連通部用溝、チューブ用溝、球体案内溝およびレバー用溝が片側に1つずつ形成されている。
図8(a)は、流路62bが最大に開いている状態での流量調整手段70aの一部の側面図である。図8(b)は、流路62bが最大に閉じている状態での流量調整手段70aの一部の側面図である。
図8に示すように、流量調整手段70aは、メンテナンス液の流量を複数の段階で調整可能である。すなわち、流量調整手段70aは、流路62bが最大に開いている図8(a)に示す第1の段階としての全開段階と、球体76がチューブ62を押し潰すことによって全開段階と比較して流路62bが狭くなっているが流路62bが開いている図8(b)に示す第2の段階としての概閉段階とに調整可能である。なお、図8(b)に示す概閉段階は、流量調整手段70aにおいて流路62bが最大に閉じている状態である。
次に、メンテナンス装置60を使用したインクジェットヘッド50のメンテナンス方法について説明する。
まず、インクジェットヘッド50の復旧のためのメンテナンス方法について説明する。
インクジェットプリンター10によって印刷した画像の一部にドットの抜け(以下「ノズル抜け」と言う。)が生じる場合や、インクジェットヘッド50のノズル51aの詰まり(以下「ノズル詰まり」と言う。)が生じている場合、画質の低下や、印刷位置のずれが生じる。したがって、作業者は、ノズル抜けが生じることを確認した場合や、ノズル詰まりが生じていることを確認した場合などに、ノズル抜けやノズル詰まりを解消するため、すなわち、インクジェットヘッド50を復旧するために、メンテナンス装置60を使用したインクジェットヘッド50のメンテナンス方法を実行する。
すなわち、作業者は、キャリッジ42を矢印10bで示す方向に移動させることによってインクジェットヘッド50をメンテナンス位置に移動させた後、キャップ部46を矢印10aで示す方向に移動させることによってインクジェットヘッド50の複数のノズル列51bをキャップ部46に覆わせる。また、作業者は、ケース44のカバー44aを開いた後、インクタンク45からのインクの供給用のチューブをメンテナンス対象のインクジェットヘッド50のインク導入部としての4つの接続部52から取り外し、インク導入部としての4つの接続部52にメンテナンス装置60の4つの連通部74をそれぞれ接続する。
<インク排出工程>
そして、作業者は、インクジェットヘッド50の内部のインクをインクジェットヘッド50の外部に排出するインク排出工程を実行する。
インク排出工程では、作業者は、メンテナンス装置60のインレット64を開いた状態で、ポンプ47を駆動することによって、インクジェットヘッド50の内部のインクをノズル51aからキャップ部46を介して吸引する。ここで、インクジェットヘッド50の内部のインクがノズル51aから出る分だけ、メンテナンス装置60のインレット64を介してインクジェットヘッド50の内部には空気が導入される。メンテナンス装置60のインレット64を介してインクジェットヘッド50の内部に空気が導入される場合、メンテナンス装置60のフィルター63は、空気中の異物がインクジェットヘッド50の内部に入ることを抑えることができる。
ここで、ノズル詰まりが生じていないノズル51aは、ノズル詰まりが生じているノズル51aと比較して、詰まっていない分だけ、通過する流体に対する抵抗が少ない。したがって、インクジェットヘッド50の内部のインクは、ノズル詰まりが生じているノズル51aと比較して、ノズル詰まりが生じていないノズル51aを介してインクジェットヘッド50の外部に出易い。そのため、作業者は、インクジェットヘッド50の4つのノズル列51bのうち、ノズル詰まりが生じているノズル51aが多いノズル列51b用の流量調整手段70aを全開段階にするとともに、ノズル詰まりが生じているノズル51aが無い、または、少ないノズル列51b用の流量調整手段70aを概閉段階にすることによって、ノズル詰まりが生じているノズル51aが多いノズル列51bから重点的にインクを出すことができる。ここで、一部のノズル列51b用の流量調整手段70aのみが概閉段階にされている場合、その分だけ、全開段階にされている流量調整手段70aの対象のノズル列51bのノズル51aに対して、ポンプ47による吸引の圧力は増加する。したがって、全開段階にされている流量調整手段70aの対象のノズル列51bのノズル51aは、インクの高い液圧によってノズル詰まりが解消され易い。
<ヘッド洗浄工程>
次いで、作業者は、インクジェットヘッド50を洗浄液によって洗浄するヘッド洗浄工程を実行する。
ヘッド洗浄工程では、直前のインク排出工程において排出されたインクと相溶性が有る洗浄液がメンテナンス液としてメンテナンス装置60のボトル61に貯留されている。
まず、作業者は、メンテナンス装置60のインレット64を閉じた状態で、ポンプ47を駆動することによって、インクジェットヘッド50の内部の空気をノズル51aからキャップ部46を介して吸引する。ここで、インクジェットヘッド50の内部の空気がノズル51aから出る分だけ、メンテナンス装置60のボトル61の内部の洗浄液がインクジェットヘッド50の内部に導入される。そして、インクジェットヘッド50の内部に導入された洗浄液は、ノズル51aからキャップ部46を介して吸引される。メンテナンス装置60のボトル61の内部の洗浄液がインクジェットヘッド50の内部に導入される場合、メンテナンス装置60のフィルター63は、洗浄液中に含まれている可能性がある異物がインクジェットヘッド50の内部に入ることを抑えることができる。
ここで、ノズル詰まりが生じていないノズル51aは、ノズル詰まりが生じているノズル51aと比較して、詰まっていない分だけ、通過する流体に対する抵抗が少ない。したがって、インクジェットヘッド50の内部の洗浄液は、ノズル詰まりが生じているノズル51aと比較して、ノズル詰まりが生じていないノズル51aを介してインクジェットヘッド50の外部に出易い。そのため、作業者は、インクジェットヘッド50の4つのノズル列51bのうち、ノズル詰まりが生じているノズル51aが多いノズル列51b用の流量調整手段70aを全開段階にするとともに、ノズル詰まりが生じているノズル51aが無い、または、少ないノズル列51b用の流量調整手段70aを概閉段階にすることによって、ノズル詰まりが生じているノズル51aが多いノズル列51bから重点的に洗浄液を出すことができる。したがって、概閉段階にされている流量調整手段70aの対象のノズル列51bのノズル51aから洗浄液が必要以上に出ることを抑えることができ、結果として、洗浄液の消費を抑えることができる。ここで、一部のノズル列51b用の流量調整手段70aのみが概閉段階にされている場合、その分だけ、全開段階にされている流量調整手段70aの対象のノズル列51bのノズル51aに対して、ポンプ47による吸引の圧力は増加する。したがって、全開段階にされている流量調整手段70aの対象のノズル列51bのノズル51aは、洗浄液の高い液圧によってノズル詰まりが解消され易い。
次いで、作業者は、上述したインクの場合と同様に、メンテナンス装置60のインレット64を開いた状態で、ポンプ47を駆動することによって、インクジェットヘッド50の内部の洗浄液をノズル51aからキャップ部46を介して吸引する。ここで、作業者は、上述したインクの場合と同様に、インクジェットヘッド50の4つのノズル列51bのうち、ノズル詰まりが生じているノズル51aが多いノズル列51b用の流量調整手段70aを全開段階にするとともに、ノズル詰まりが生じているノズル51aが無い、または、少ないノズル列51b用の流量調整手段70aを概閉段階にすることによって、ノズル詰まりが生じているノズル51aが多いノズル列51bから重点的に洗浄液を出すことができる。
作業者は、インクジェットヘッド50の内部の洗浄液をノズル51aからキャップ部46を介して吸引し終わると、ヘッド洗浄工程を終了する。
なお、メンテナンス液としては、洗浄液以外の液体が採用されても良い。例えば、インクの固着物を溶解させる溶解液や、インク自体がメンテナンス液として採用されても良い。
メンテナンス液として溶解液が採用される場合、例えば、インク排出工程において排出されたインクと、溶解液とに相溶性が無い場合、ヘッド洗浄工程の後、インクジェットヘッド50に付着しているインクの固着物を溶解液によって溶解する固着物溶解工程が実行される。これにより、インクの逆流による混色や、異物の侵入、吸い込みによる印刷不良の発生を抑えることができる。
<固着物溶解工程>
固着物溶解工程では、直前のヘッド洗浄工程において使用された洗浄液と相溶性が有る溶解液がメンテナンス液としてメンテナンス装置60のボトル61に貯留されている。
まず、作業者は、メンテナンス装置60のインレット64を閉じた状態で、ポンプ47を駆動することによって、インクジェットヘッド50の内部の空気をノズル51aからキャップ部46を介して吸引する。ここで、インクジェットヘッド50の内部の空気がノズル51aから出る分だけ、メンテナンス装置60のボトル61の内部の溶解液がインクジェットヘッド50の内部に導入される。そして、インクジェットヘッド50の内部に導入された溶解液は、ノズル51aからキャップ部46を介して吸引される。メンテナンス装置60のボトル61の内部の溶解液がインクジェットヘッド50の内部に導入される場合、メンテナンス装置60のフィルター63は、溶解液中に含まれている可能性がある異物がインクジェットヘッド50の内部に入ることを抑えることができる。
ここで、ノズル詰まりが生じていないノズル51aは、ノズル詰まりが生じているノズル51aと比較して、詰まっていない分だけ、通過する流体に対する抵抗が少ない。したがって、インクジェットヘッド50の内部の溶解液は、ノズル詰まりが生じているノズル51aと比較して、ノズル詰まりが生じていないノズル51aを介してインクジェットヘッド50の外部に出易い。そのため、作業者は、インクジェットヘッド50の4つのノズル列51bのうち、ノズル詰まりが生じているノズル51aが多いノズル列51b用の流量調整手段70aを全開段階にするとともに、ノズル詰まりが生じているノズル51aが無い、または、少ないノズル列51b用の流量調整手段70aを概閉段階にすることによって、ノズル詰まりが生じているノズル51aが多いノズル列51bから重点的に溶解液を出すことができる。したがって、概閉段階にされている流量調整手段70aの対象のノズル列51bのノズル51aから溶解液が必要以上に出ることを抑えることができ、結果として、溶解液の消費を抑えることができる。ここで、一部のノズル列51b用の流量調整手段70aのみが概閉段階にされている場合、その分だけ、全開段階にされている流量調整手段70aの対象のノズル列51bのノズル51aに対して、ポンプ47による吸引の圧力は増加する。したがって、全開段階にされている流量調整手段70aの対象のノズル列51bのノズル51aは、溶解液の高い液圧によってノズル詰まりが解消され易い。
次いで、作業者は、上述したインクの場合と同様に、メンテナンス装置60のインレット64を開いた状態で、ポンプ47を駆動することによって、インクジェットヘッド50の内部の溶解液をノズル51aからキャップ部46を介して吸引する。ここで、作業者は、上述したインクの場合と同様に、インクジェットヘッド50の4つのノズル列51bのうち、ノズル詰まりが生じているノズル51aが多いノズル列51b用の流量調整手段70aを全開段階にするとともに、ノズル詰まりが生じているノズル51aが無い、または、少ないノズル列51b用の流量調整手段70aを概閉段階にすることによって、ノズル詰まりが生じているノズル51aが多いノズル列51bから重点的に溶解液を出すことができる。
作業者は、インクジェットヘッド50の内部の溶解液をノズル51aからキャップ部46を介して吸引し終わると、固着物溶解工程を終了する。
例えば、溶解液と、インクジェットヘッド50に導入されるインクとに相溶性が無い場合、作業者は、固着物溶解工程の後、再びヘッド洗浄工程を実行すると良い。
次に、新品のインクジェットヘッド50の使用開始前のメンテナンス方法について説明する。
インクジェットヘッド50の復旧が失敗した場合に新品のインクジェットヘッド50に交換するときなど、新品のインクジェットヘッド50を使用する場合には、新品のインクジェットヘッド50にインクを導入したときの新品のインクジェットヘッド50の内部におけるインクの凝集や、新品のインクジェットヘッド50にインクを導入したときの新品のインクジェットヘッド50の内部における空気などの気体の停滞などの不具合を避けるために、新品のインクジェットヘッド50にインクを導入する前に、新品のインクジェットヘッド50に導入するインクと相溶性が有る洗浄液をメンテナンス液として新品のインクジェットヘッド50をメンテナンスする必要がある。
まず、作業者は、メンテナンス装置60のインレット64を閉じた状態で、ポンプ47を駆動することによって、インクジェットヘッド50の内部の空気をノズル51aからキャップ部46を介して吸引する。ここで、インクジェットヘッド50の内部の空気がノズル51aから出る分だけ、メンテナンス装置60のボトル61の内部の洗浄液がインクジェットヘッド50の内部に導入される。そして、インクジェットヘッド50の内部に導入された洗浄液は、ノズル51aからキャップ部46を介して吸引される。メンテナンス装置60のボトル61の内部の洗浄液がインクジェットヘッド50の内部に導入される場合、メンテナンス装置60のフィルター63は、洗浄液中に含まれている可能性がある異物がインクジェットヘッド50の内部に入ることを抑えることができる。
ここで、作業者は、アダプター70の4つの流量調整手段70aを全開段階にすることによって、新品のインクジェットヘッド50の4つのノズル列51bのノズル51aを並行して洗浄することができる。
次いで、作業者は、メンテナンス装置60のインレット64を開いた状態で、ポンプ47を駆動することによって、インクジェットヘッド50の内部の洗浄液をノズル51aからキャップ部46を介して吸引する。
以上に説明したように、メンテナンス装置60は、インクジェットヘッド50の4つのノズル列51b毎にメンテナンス液の流量が調整可能であるので、特にメンテナンスが必要な特定のノズル51aを備えているノズル列51bを重点的にメンテナンス液によるメンテナンスの対象とすることによって、メンテナンスの効率を従来より向上することができる。
メンテナンス装置60は、4つのノズル列51bがキャップ部46で同時に覆われた後でキャップ部46を介してポンプ47によってメンテナンス液が吸引される場合に、メンテナンス液によるメンテナンスの対象のノズル列51b以外のノズル列51b(以下「非対象ノズル列」と言う。)用の流量調整手段70aが概閉段階にされていれば、非対象ノズル列のノズル51aからメンテナンス液がポンプ47によって吸引されたとしても、概閉段階で流路が開いていることによって流路を介して上流側から新たなメンテナンス液が供給されるので、非対象ノズル列を備えるインク室の内部の流体の圧力が極端に低くなることを抑えることができる。したがって、メンテナンス装置60は、吸引動作によって発生した負圧が解放される場合に、非対象ノズル列のノズル51aを介したインクジェットヘッド50の外部から内部への液体の引き込みが発生することを抑えることができる。そのため、例えば、ノズル面51に付着していたインクが、このインクとは色が異なるインクを吐出するためのノズル51aを介してインクジェットヘッド50の内部に引き込まれることを抑えることができ、インクの逆流による混色や、異物の侵入、吸い込みによる印刷不良の発生を抑えることができる。
メンテナンス装置60は、4つの流量調整手段70aが同一のボトル61からメンテナンス液が供給されており、ボトル61が4つの流量調整手段70aに対して共通であるので、ボトル61へのメンテナンス液の補充が容易になり、作業性を向上することができる。
メンテナンス装置60は、流路62bが途中で枝分かれすることでボトル61に対して複数設けられているので、ボトル61が複雑な構造とならず、メンテナンス液の減少時の検知や、補充を簡便化することができる。
メンテナンス装置60は、インクジェットヘッド50がキャリッジ42から取り外されることなく、インクジェットヘッド50の復旧のためのメンテナンスが実行されることができる。ここで、インクジェットヘッド50の復旧のためのメンテナンスのためにインクジェットヘッド50がキャリッジ42から取り外される場合には、インクジェットヘッド50がキャリッジ42に取り付けられるときに、キャリッジ42に対するインクジェットヘッド50の位置合わせの時間が必要になり、ダウンタイムが増加する。しかしながら、メンテナンス装置60は、インクジェットヘッド50がキャリッジ42から取り外されることなく、インクジェットヘッド50の復旧のためのメンテナンスが実行されることができるので、インクジェットヘッド50の復旧のためのメンテナンスによるダウンタイムを短縮することができる。特に、インクジェットプリンター10は、消費インクが少ないメリットを生かして、産業用途に広く用いられているので、ダウンタイムを短縮することができれば、印刷物の生産性を向上することができる。
なお、メンテナンス装置60は、新品のインクジェットヘッド50の使用開始前のメンテナンスにおいて、新品のインクジェットヘッド50の4つのノズル列51bのノズル51aを並行して洗浄することができるので、インクジェットヘッド50の復旧が失敗した場合に新品のインクジェットヘッド50に交換するときにもダウンタイムを短縮することができる。
メンテナンス装置60は、インクジェットヘッド50がキャリッジ42から取り外されることなく、インクジェットヘッド50の復旧のためのメンテナンスが実行されることができるので、作業者が洗浄液やインクによって汚れることを抑えることができるし、作業時間を短縮することができる。すなわち、メンテナンス装置60は、作業者の負担を軽減することができる。
メンテナンス装置60は、インクジェットヘッド50の復旧のためのメンテナンスと、新品のインクジェットヘッド50の使用開始前のメンテナンスとの何れにも利用されることができるので、利便性が高い。
インクジェットプリンター10は、インクジェットヘッド50の外部から内部にメンテナンス液を押し込むと圧力損失が大きくなる程度にインクジェットヘッド50内の内部流路が狭い場合でも、ノズル面51の近傍で発生させる負圧によってメンテナンス液にノズル51aを通過させるので、インクジェットヘッド50の上流側での加圧によってメンテナンス液にノズル51aを通過させる構成と比較して、メンテナンス液にノズル51aを通過させるために発生させた圧力がインクジェットヘッド50の内部で損失することを抑えることができ、メンテナンスの効率を向上することができる。
なお、メンテナンス装置60は、インクジェットヘッド50の上流側での加圧によってメンテナンス液にノズル51aを通過させる構成であっても良い。例えば、メンテナンス装置60は、チューブ62の端部62aから連通部74までの流路における流量調整手段70aに対するチューブ62の端部62a側のメンテナンス液を4つの流量調整手段70aに対して同時に加圧する加圧手段として、図9に示すポンプ65を備えていても良い。ポンプ65は、ボトル61に貯留されているメンテナンス液や、インレット64から取り込まれる流体をアダプター70側に送ることができる。メンテナンス装置60は、インクジェットヘッド50の上流側での加圧によってメンテナンス液にノズル51aを通過させる場合、ノズル51aの近傍で発生させる負圧によってメンテナンス液にノズル51aを通過させる構成と比較して、簡単な構成でメンテナンス液によるインクジェットヘッド50のメンテナンスを実行することができる。なお、メンテナンス装置60は、ボトル61の少なくとも一部に可撓性が有る場合、ボトル61の少なくとも一部が押し潰されることによってインクジェットヘッド50の上流側でメンテナンス液に加圧することができるので、ポンプ65を備えていなくても、ボトル61によって加圧手段を構成することができる。
メンテナンス装置60は、アダプター70を1つのみ備えているが、図10に示すように複数備えていても良い。メンテナンス装置60は、アダプター70を複数備えている場合、インクジェットプリンター10が複数のインクジェットヘッド50を備えているときであっても、複数のインクジェットヘッド50に対してインクジェットヘッド50毎にアダプター70を接続することができるので、複数のインクジェットヘッド50が並行してメンテナンスされることができる。
メンテナンス装置60は、小型であるので、作業者に携帯されることが可能である。メンテナンス装置60は、連通部74がインクジェットヘッド50の接続部52に対して着脱自在に設けられており、連通部74がインクジェットヘッド50の接続部52に接続されていない状態で、搬送可能とされているので、インクジェットヘッド50にメンテナンス液を供給するための機構がインクジェットプリンター10に無くても、メンテナンス装置60自身が搬入されて連通部74がインクジェットヘッド50の接続部52に接続されるだけで、簡便に所望の部位のメンテナンスの実行を可能とすることができる。
メンテナンス装置60は、チューブ62の端部62aから連通部74までの流路の一部を形成するチューブ62が容易に変形するので、ボトル61と、連通部74とを設置する場合の自由度を向上することができる。
メンテナンス装置60は、作業者に携帯されるものでなくても良い。例えば、メンテナンス装置60は、ボトル61がケース44に固定されていて、アダプター70がキャリッジ42に搭載されているものであっても良い。
10 インクジェットプリンター(インクジェット記録装置)
46 キャップ部
47 ポンプ(吸引手段)
50 インクジェットヘッド
51a ノズル
51b ノズル列(ノズル群)
52 接続部(インク導入部)
60 メンテナンス装置
61 ボトル(メンテナンス液貯留部、加圧手段)
62a 端部(メンテナンス液導入部)
62b 流路(連通路)
64 インレット(メンテナンス液導入部)
65 ポンプ(加圧手段)
70a 流量調整手段
74 連通部

Claims (7)

  1. 複数のノズルからなるノズル群を備えているインク室が複数設けられ、複数の前記インク室にインクを供給するために前記複数のインク室の各々に対して各々設けられているインク導入部を備えたインクジェットヘッドに対し、メンテナンス液によってメンテナンスを行うためのメンテナンス装置であって、
    前記メンテナンス液を貯蔵するメンテナンス液貯留部と、
    前記インク導入部に接続されて前記インク導入部に前記メンテナンス液を供給する連通部と、
    前記メンテナンス液貯留部から前記連通部へ前記メンテナンス液を送達させる連通路と
    を備え、
    前記連通路は、前記メンテナンス液貯留部に対して複数設けられており、
    前記メンテナンス装置は、複数の前記連通路の各々の途中に流量調整手段が各々設けられていることを特徴とするメンテナンス装置。
  2. 前記流量調整手段は、前記メンテナンス液の流量を複数の段階で調整可能であり、
    前記複数の段階には、
    前記連通路が開いている第1の段階と、
    前記第1の段階と比較して前記連通路が狭くなっているが前記連通路が開いている第2の段階とが含まれていることを特徴とする請求項1に記載のメンテナンス装置。
  3. 前記連通路は、途中で枝分かれすることで前記メンテナンス液貯留部に対して複数設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のメンテナンス装置。
  4. 前記連通路は、可撓性が有る部材によって少なくとも一部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3までの何れかに記載のメンテナンス装置。
  5. 前記連通部は、前記インク導入部に対して着脱自在に設けられており、
    前記メンテナンス装置は、前記連通部が前記インク導入部に接続されていない状態で、搬送可能とされていることを特徴とする請求項1から請求項4までの何れかに記載のメンテナンス装置。
  6. 前記連通路における前記流量調整手段に対する前記メンテナンス液貯留部側の前記メンテナンス液を前記複数の流量調整手段に対して同時に加圧する加圧手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項4までの何れかに記載のメンテナンス装置。
  7. 請求項1から請求項6までの何れかに記載のメンテナンス装置の前記連通部が、前記インクジェットヘッドの前記インク導入部の全てに接続された状態で、複数の前記ノズル群をキャップ部により同時に覆って吸引する吸引手段を備えていることを特徴とするインクジェット記録装置。
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