JP2019000403A - 医用画像診断装置及び画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
まず本実施形態の一例の概略を説明し、その後、本実施形態の具体的内容について図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、3種の位置合わせ手法を適宜段階的に追加することにより、異なるタイミングで取得された第1のボリュームデータと第2のボリュームデータとを相対的に移動してこれらの位置合わせを行う。
図1により、本実施形態の医用画像診断装置10の構成を説明する。医用画像診断装置10は、記憶回路101、ディスプレイ102、入力回路103、データ取得回路104及びデータ処理回路105を備え、ネットワークN1に接続される。
記憶回路101は、入力回路103、データ取得回路104及びデータ処理回路105等からの出力を記憶する。例えば記憶回路101は、データ取得回路104(後述)から送信されたボリュームデータを記憶することができる。また、記憶回路101に、ボリュームデータを予め記憶しておくことも可能である。更に、記憶回路101は、ネットワークN1からの各種入力データを記憶することができる。このような記憶回路101としては、例えば主記憶装置としてのダイナミックRAM或いはスタティックRAMで構成されてもよく、或いは、補助記憶装置としての内蔵ハードディスクを含んでもよい。
ディスプレイ102は、記憶回路101に記憶されたボリュームデータに基づく投影画像や断層画像、データ処理回路105(後述)によって新たに処理された合成画像及び処理用パラメータ等のテキストデータを表示できる。ディスプレイ102は、データ処理回路105の出力を表示することもできる。ディスプレイ102は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等の表示デバイスである。また、ディスプレイ102は、その全面或いは一部を入力回路103(後述)と兼用したタッチパネルとして構成されてもよい。
入力回路103はデータ処理回路105等に接続されており、操作者から受け取った入力操作を電気信号へ変換し、データ処理回路105等へと出力する。また、入力回路103は、記憶回路101及びデータ取得回路104等に接続されてもよく、同様に操作者からの入力を受付け、それらを入力に応じた回路へ送信する。
データ取得回路104は、ネットワークN1と接続され、ネットワークN1を介したデータの入出力を制御するプロセッサである。データ取得回路104は、記憶回路101及びデータ処理回路105等に接続される。また、データ取得回路104は、ネットワークN1に接続された、他の医用画像診断装置や画像処理装置の記憶媒体、又はネットワークストレージ等から複数のボリュームデータを取得し、記憶回路101に記憶させることができる。また、データ取得回路104は、入力回路103に対する操作入力に応じて、記憶回路101に記憶された、例えば、被検体内の3次元領域を対象とするボリュームデータから複数のボリュームデータを取得し、データ処理回路105に送信する。
データ処理回路105は、記憶回路101、ディスプレイ102、入力回路103及びデータ取得回路104に接続され、これらから出力されたデータを処理し、或いは制御するプロセッサである。また、データ処理回路105は、データ取得回路104から送信された複数のボリュームデータ(本実施形態では、ボリュームデータV1,V2)間の解剖学的に同一に見なせる部位が整合するように位置合わせを行う。なお、整合とは、双方の代表値の差が許容範囲に収まっている状態とする。
次に、図2〜図18を適宜用いて、本実施形態のデータ処理回路105による位置合わせ処理について説明する。
第1段階は、公知の位置合わせ手法を使い、ボリュームデータV1及びボリュームデータV2との間で位置合わせを行う。第1段階の位置合わせで採用する、公知技術としてのブロックマッチング法の一例を説明する。
この時点でデータ処理回路105は、ディスプレイ102に表示された両画像データに基づき、第1段階の位置合わせによって位置合わせ処理を完了させるか、継続して第2段階の位置合わせ処理を行うかユーザに選択を促す処理を行う。例えば、データ処理回路105は、記憶回路101から位置合わせ処理の継続を選択するための画面データを読み出す。データ処理回路105は、位置合わせ結果(例えばボリュームデータV1,V2の合成画像等)とともに、読み出した画面データを基に位置合わせ処理を継続するか否かについてユーザに選択を促す表示処理を行う。その結果、ディスプレイ102には、合成画像等と処理完了の有無をユーザに問うメッセージ表示等がなされる。ユーザは、入力回路103等により、処理継続の有無を入力することができ、データ処理回路105は入力結果に応じて継続して以下の処理を行うか、或いは、位置合わせ処理を完了させるか判断する。
これに対し、第2段階の位置合わせ処理への移行については、データ処理回路105が自動判定を行う構成であってもよい。その場合、例えばデータ処理回路105は画像間類似度を求め、求めた結果に応じて継続して第2段階の位置合わせ処理を行うかの判定を行う。
次に、第2段階の位置合わせ手法について図2〜図4を参照して説明する。なお、第2段階及び第3段階の位置合わせ手法は、3次元空間内での位置合わせである。図2〜図4は、3次元空間内(例えば、XYZ直交座標系)での位置合わせを同一な2次元平面(例えば、XY平面)に投影した概念図である。
第1段階の位置合わせの結果に基づく第2段階の位置合わせへの移行の指示にしたがい、データ処理回路105が第2段階の位置合わせ処理を開始する。第2段階の位置合わせ処理では、ユーザによる画像上の領域指定に基づき、ボリュームデータの位置合わせ用のテンプレートが作成される。このテンプレートについては後述し、まず、ユーザによる画像上の領域指定について説明する。
データ処理回路105は、ディスプレイ102に表示されたボリュームデータV2の3次元投影画像Pr2から、照合領域として、管状領域Du11の芯線Co11に対応する管状領域の芯線Co2を生成する(図5)。その際、芯線Co11を求めた過程と同様な過程を行ってもよい。
上記芯線生成過程により、芯線Co11(テンプレート)と芯線Co2(照合領域)とを構成する空間座標点とそのボクセル値とが各々記憶回路101に記憶されている。その上で、第2段階の位置合わせとして、データ処理回路105は、芯線Co11と芯線Co2との位置合わせを行う。具体的には、例えば、二芯線間の最短距離が定義され、最短距離を与えるボリュームデータV1のボリュームデータV2に対する位置合わせ移動量D11が求められる。以下、二芯線間の最短距離の定義等について一例を説明する。
第3段階の位置合わせでは、データ処理回路105は、芯線Co11(テンプレート)だけでなく、少なくとも芯線Co11の周囲の情報も用いて位置合わせを行う。すなわち、第3段階の位置合わせでは、既に第2段階の位置合わせで得た複数の位置合わせ結果(移動量)を、一意に決める判定処理を行う。
3段階による位置合わせが終了後、データ処理回路105は、以下の手順で位置合わせ変換行列を求める。まず、第1段階である公知の位置合わせ手法に対応した変換行列T11を求める。次に、第2段階の位置合わせ前後の、芯線Co11を構成するボクセルの座標値を使って、データ処理回路105は、その位置合わせによる変換行列T12を求める。もし、第2段階の位置合わせ結果が複数(例えば移動量D12、D13及びD14の3通り)ある場合は、その中から第3段階で選択された移動量に対応した、変換行列T12を求める。この際、変換行列T12は、例えば、アフィン変換行列を用いてもよい。よって、位置合わせ変換行列Tf1は、Tf1=T11*T12となる。
第1実施形態に係る医用画像診断装置の動作例を説明するフローチャート(図15〜図17)を参照し、以下に、本実施形態の位置合わせ処理を説明する。当該位置合わせ処理は、2つのボリュームデータV1,V2を取得し、ボリュームデータV1を移動させ、ボリュームデータV2に合わせる位置合わせを行い、結果を表示する。
データ取得回路104は、2つのボリュームデータV1,V2を読み込み、データ処理回路105に送信する。これら複数ボリュームデータは、医用画像診断装置10により取得され記憶回路101に予め保存されていてもよいし、ネットワークN1を介して他の記憶装置から収集されてもよい。
データ処理回路105は、ボリュームデータV1,V2各々から生成した2つの2次元画像に対し、公知の位置合わせ手法(ブロックマッチング法等)を適用し、第1段階の位置合わせを行う。その位置合わせによる変換行列をT11とする。位置合わせ後のボリュームデータV1をここでは改めてボリュームデータV1とする。
データ処理回路105は、位置合わせ結果として、位置合わせに利用した2つの所定2次元断面の重畳画像と位置合わせ誤差とをディスプレイ102に表示させる。ここで、位置合わせ誤差とは、例えば、対応するブロック間の画素値の差を全てのブロックで総和した値を指す。
データ処理回路105は、位置合わせ結果を判定し、位置合わせの処理を継続するかどうか判断する。その際、上述したように、予め定めた位置合わせ誤差の閾値と実際の位置合わせ誤差とを比較して、自動判定を行う。あるいは、入力回路103からの操作入力により、ユーザによる判定を優先させてもよい。データ処理回路105は、位置合わせ誤差が所定値を超えない場合、ボリュームデータV1,V2の位置合わせを終了し、結果としての重畳画像と位置合わせ誤差とをディスプレイ102に表示させる。
データ処理回路105は、位置合わせ誤差が所定値を超える場合、位置合わせの処理を継続して第2段階の位置合わせ過程を開始する。
データ処理回路105は、更なる位置合わせを行う2つのボリュームデータV1,V2に関し、少なくとも一方の3次元投影画像である3次元投影画像Pr11を、ディスプレイ102に表示させる(図2〜図4参照)。
ディスプレイ102に表示された3次元投影画像Pr11に対するユーザによる入力回路103への操作入力に応じて、データ処理回路105は位置合わせに利用する管状領域Du11を設定する(図2参照)。
データ処理回路105は、3次元投影画像Pr11からボクセル値が所定の数値範囲に含まれる閾値内領域Th11を生成し、ディスプレイ102に表示させる(図3参照)。
データ処理回路105は、入力回路103からの入力に応じて、閾値内領域Th11から芯線Co11を抽出する(図4等参照)。データ処理回路105は、併せて抽出された芯線の特徴量として、芯線を構成する複数の空間座標とボクセル値をテンプレートとして、記憶回路101に記憶させる。
データ処理回路105は、ディスプレイ102に、抽出した芯線Co11と閾値内領域Th11とを重畳表示させる。
データ処理回路105は、他方のボリュームデータV2に対し照合領域を生成し、閾値内領域Th11に対応する閾値内領域Th2及び芯線Co11に対応する芯線Co2を生成する(図5参照)。
データ処理回路105は、芯線Co11と芯線Co2とが重なるように、位置合わせを行う。ボリュームデータV1を移動させ、芯線Co11と芯線Co2との二芯線間距離Fが所定の最小値以下となる3次元空間内でのボリュームデータV1の位置合わせ移動量D11を求める(図6等参照)。
データ処理回路105は、位置合わせ結果を判定し、位置合わせの処理を継続するかどうか判断する。データ処理回路105は、位置合わせ移動量D11が1つに決まった場合は(S12;No)、ボリュームデータV1,V2の位置合わせを終了し、S18に進む。その位置合わせによる変換行列をT12とする。
ステップS12で得られた各移動量D12、D13及びD14に対応した移動後の芯線Co11と芯線Co2との重畳状態を、ディスプレイ102に、各々表示させる(図8〜図10等参照)。
データ処理回路105は、芯線Co11の周囲にあり、且つ芯線Co11のボクセル値に近い値を備え、所定の大きさを持つ複数のスポット領域Co12を指定する(図11等参照)。
データ処理回路105は、閾値内領域Th2から芯線Co22を生成する。或いは、3次元投影画像Pr2を芯線Co22とする。
データ処理回路105は、ステップS13終了時点での複数位置(移動量D12、D13及びD14に対応)から、芯線Co11及び複数のスポット領域Co12と、芯線22との位置合わせを行う(図12〜図14等参照)。
データ処理回路105は、各移動量D12、D13及びD14から、芯線Co22と重なる複数のスポット領域Co12の数(以下、「重畳数」という。)が最も多い場合の位置合わせの移動量を選択する。その移動量を最適な位置合わせ移動量D18とする(例えば、図7のD13)。その際、予めスポット領域Co12毎に重み付けを行い、データ処理回路105は、重畳数を集計する際にその重みを反映させてもよい。更に、データ処理回路105は、各移動量D12、D13及びD14に対応する位置から、移動を伴う位置合わせを行い、重畳数が最大となる、最適な位置合わせ移動量D18を選択してもよい。
データ処理回路105は、移動量D18で移動させた芯線Co11と芯線Co2とを重畳した重畳画像と、その場合の位置合わせ誤差とをディスプレイ102に表示させる(図18)。
データ処理回路105は、位置合わせによるボリュームデータV1の空間移動を3次元アフィン変換で表現し、位置合わせ前後のボリュームデータV1を構成する各ボリュームの座標から、3次元アフィン変換行列T12を求める。
データ処理回路105は、3次元アフィン変換行列T12と公知手法に基づく変換行列T11とから、位置合わせ変換行列Tf1=T11*T12を求める。或いは、第3段階の位置合わせで、更に移動を伴う位置合わせを行い、最適な移動量を選択した場合は、データ処理回路105は、その変換行列T13から、位置合わせ変換行列Tf1=T11*T12*T13を求めてもよい。
データ処理回路105は、変換行列Tf1をボリュームデータV1を構成する全点に適用させ、新たなボリュームデータV15を求める。
データ処理回路105は、ボリュームデータV2の3次元投影画像Pr2と、ボリュームデータV15の3次元投影画像Pr15とを、重畳表示する。
なお、上記位置合わせ結果の表示ステップ(S3、S13、S18及びS22)において、データ処理回路105は、入力回路103からの操作入力により、位置合わせ移動量(D11、D12、D13、D14及びD18)を修正できる構成としてもよい。その結果、上記表示ステップにおいて、データ処理回路105は、入力回路103からの操作入力により、位置合わせを更に変更できる構成としてもよい。
本実施形態に示した構成、処理を行うことにより、異なるモダリティで撮像された(ボクセル値の分布範囲が異なる)複数の画像や異なる時間に撮像された複数の画像との間で、正しく位置合わせができる。更に、画像間の位置合わせを行う時間を短縮し、位置合わせの精度を改善することができる。また、本実施形態は、位置合わせの対象となる部位を選択して位置合わせができるので、ボリュームデータにノイズ、一部欠損或いは3次元投影画像に歪みがある場所等、画像全体のマッチングでは位置合わせが正常に行えない場合であっても、それらを避けて位置合わせを行うことができる。また、本実施形態は、2つのボリュームデータに共通した注目領域を整合させることで、両ボリュームデータが別々にカバーする2つの領域を1つの領域として合成することができる。よって、本実施形態は、より広範囲の領域から複数の医用情報を生成することができる。
第1実施形態では、第1段階の位置合わせとして、ボリュームデータV1に公知の位置合わせ手法を適用し、ボリュームデータV1求め、その3次元投影画像Pr11とした。更に、3次元投影画像Pr11とボリュームデータV2の3次元投影画像Pr2とに対し、第2段階、第3段階の位置合わせを実施した。特に、第3段階の位置合わせでは、第2段階の位置合わせ結果位置で3次元投影画像Pr11からスポット領域Co12を生成し、芯線Co22(3次元投影画像Pr2)と位置合わせを行った。そして、芯線Co22に重なるスポット領域Co12の数を基準として、第2段階の位置合わせ結果の評価を行った。
図19により、本実施形態の医用画像診断装置20の構成を説明する。医用画像診断装置20は、第1実施形態における医用画像診断装置10と同様な構成を備えおり、それらの詳細な説明は省略する。すなわち、医用画像診断装置20は、記憶回路201、ディスプレイ202、入力回路203、データ取得回路204及びデータ処理回路205を備え、ネットワークN2に接続される。各構成要素の果たす機能は、データ処理回路205を除いて、第1実施形態における医用画像診断装置10の各構成要素の果たす機能と同様であり、同様な機能に関して、その説明は省略する。また、ネットワークN2は、ネットワークN1と同様なネットワークである。
第2実施形態に係る医用画像診断装置20の動作例を説明するフローチャート(図25〜図27)を参照し、以下に、本実施形態の位置合わせ処理を説明する。第3段階の位置合わせを開始する処理(ステップS31からS43)までは、第1実施形態の処理(ステップS1からS13)と共通であるので、その説明は省略する。本実施形態は、第1実施形態のステップS14に対応するステップからその作用が第1実施形態とは異なる。そのステップS44から、説明を行う。
データ処理回路205は、領域拡張法や細線化処理法等により、芯線Co31を延長或いは複数芯線に拡張した、芯線Co33を求める(例えば、図20参照)。
データ処理回路205は、小芯線Co32の生成過程と同様に、芯線Co4を延長或いは複数芯線に拡張した、新たな芯線Co43を求める(図21参照)。
データ処理回路205は、移動量D32、D33及びD34に対応する3つの位置合わせ開始位置から、位置合わせを実施する(図22〜図24等参照)。
データ処理回路205は、3つの位置合わせ開始位置から実施する位置合わせを、芯線Co33と芯線Co43との重なり部分のボクセル数で評価する。重なり部分のボクセル数が最大の場合(図23参照)の移動量を、最適な位置合わせ移動量D38とする。
データ処理回路205は、芯線Co31を最適な位置合わせ移動量D38で移動させた芯線Co33と芯線Co43とを重畳した重畳画像(図23参照)と、その場合の位置合わせ誤差とをディスプレイ202に表示させる。
データ処理回路205は、位置合わせによるボリュームデータV31の空間移動を、例えば、3次元アフィン変換で表現し、位置合わせ前後のボリュームデータV31を構成する各ボリュームの座標から、3次元アフィン変換行列T22を求める。
データ処理回路205は、公知手法に基づく変換行列T21と3次元アフィン変換行列T22とから、位置合わせ変換行列Tf2=T21*T22を求める。
データ処理回路205は、ボリュームデータV31を構成する全点に位置合わせ変換行列Tf2を作用させ、新たなボリュームデータV35とする。
データ処理回路205は、ボリュームデータV35の3次元投影画像Pr35と、ボリュームデータV4の3次元投影画像Pr4とを、重畳表示する(例えば、図28参照)。
本実施形態によれば、異なるモダリティで撮像された複数の画像や異なる時間に撮像された複数の画像との間で、正しく位置合わせをすることができる。更に、本実施形態に係る医用画像診断装置は、画像中からユーザが特定した領域に基づき位置合わせを行うことができるので、より正確に位置合わせが可能となる。また、本実施形態は、芯線を自動的に延長、拡大して位置合わせを行えるので、迅速に且つ広範囲の医療情報を提供することができる。
101 記憶回路
102 ディスプレイ
103 入力回路
104 データ取得回路
105 データ処理回路
V1,V2 ボリュームデータ
Pr11 3次元投影画像
Du11 管状領域
Th11 生成領域
Co11 芯線
D11 移動量
D18 最適移動量
T11 公知の変換行列
T12 3次元アフィン変換行列
Tf1 位置合わせ変換行列
Claims (8)
- 被検体内の3次元領域を対象とする第1のボリュームデータと第2のボリュームデータとを取得するデータ取得部と、
少なくとも前記第1のボリュームデータに基づく画像に対する操作入力に従って位置合わせ対象とする対象部位を設定する設定部と、
前記対象部位に基づき位置合わせ用のテンプレートを作成し、当該テンプレートに基づき前記第2のボリュームデータにおける前記テンプレートに対応する照合領域を求め、前記第1のボリュームデータに設定された前記対象部位の位置と前記照合領域とに基づいて、前記第1のボリュームデータと前記第2のボリュームデータとの位置合わせを行う位置調整部と、
を備えた医用画像診断装置。 - 前記位置調整部は、
前記テンプレートを、前記第1のボリュームデータにおける前記対象部位の前記テンプレートの周囲に位置する、前記テンプレートのボクセル値と近似するボクセル値を持つ複数の点状のボクセルで表わされるスポット領域を特定して作成し、
作成された前記テンプレートと前記照合領域との位置合わせにおいて、前記スポット領域のうち、前記照合領域と重畳するボクセル数が最大となるように前記テンプレートの相対位置を求めること、
を特徴とする請求項1に記載の医用画像診断装置。 - 前記位置調整部は、
前記テンプレートを、前記第1のボリュームデータにおける前記テンプレートのボクセルを連続的に拡張することにより領域拡張を行って作成し、
前記照合領域を、前記第2のボリュームデータにおける前記照合領域のボクセルを連続的に拡張することにより領域拡張を行って作成し、
作成された前記テンプレートと前記照合領域との位置合わせにおいて、両者の重畳領域が最大となるように前記テンプレートの相対位置を求めること、
を特徴とする請求項1に記載の医用画像診断装置。 - 前記位置調整部は、
前記テンプレートを、前記第1のボリュームデータにおける前記対象部位のボクセルに対し細線化処理することにより特定し、
前記照合領域を、前記第2のボリュームデータにおけるボクセルのうち閾値に基づき特定した領域であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の医用画像診断装置。 - 前記第1のボリュームデータ及び前記第2のボリュームデータは、管状構造物を含み、前記対象部位は前記管状構造物に対応する領域であり、前記照合領域は、前記第2のボリュームデータ中に含まれる前記管状構造物の領域に対応する領域であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の医用画像診断装置。
- 前記対象部位は前記管状構造物に相当するボクセルであり、前記テンプレートは前記管状構造物の芯線を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の医用画像診断装置。
- 前記設定部は、前記第1のボリュームデータに基づき生成されたMIP画像に対する操作入力に従って前記対象部位を設定することを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の医用画像診断装置。
- ボリュームデータから生成される画像を表示する表示部と、
被検体内の3次元領域を対象とする第1のボリュームデータと第2のボリュームデータとを取得するデータ取得部と、
少なくとも前記第1のボリュームデータに基づく画像に対する操作入力に従って位置合わせ対象とする対象部位を設定する設定部と、
前記対象部位に基づき位置合わせ用のテンプレートを作成し、当該テンプレートに基づき前記第2のボリュームデータにおける前記テンプレートに対応する照合領域を求め、前記テンプレートと前記照合領域とに基づいて、前記第1のボリュームデータと前記第2のボリュームデータとの位置合わせを行う位置調整部と、
を備えた画像処理装置。
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