JP5159195B2 - 医用画像処理装置 - Google Patents

医用画像処理装置

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Description

この発明は、医用画像処理装置に関し、特に血管の狭窄部位を探索する作業に利用可能な技術に関する
近年、医用画像分野における技術の発展に伴い、血管の狭窄部位の診断が広く行われるようになってきている(たとえば特許文献1、2参照)。
この診断においては、X線CT(computed tomography)装置等の医用画像診断装置を用いて被検体の画像を取得し、この画像に基づいて血管の狭窄部位の探索や狭窄率の計測を実施する。
狭窄部位の診断は、診断対象(心臓、脳、肺、下肢など)の断層画像を用いて行われることが多い。その際、血管のパノラマ画像やクロスカット画像などが利用されている。
パノラマ画像は、特許文献3に記載のように(当該文献ではストレートMPR画像と称される)、曲がりくねった血管の芯線を直線に変換することで、血管径の変化を見やすく表現した画像である。
また、クロスカット画像は、二本の同じ長さの線分を各々の中点で交差されたX字状の画像である。断層画像中の血管の断面領域にクロスカット画像をあてがうことにより、この血管の当該位置における狭窄度合いを判定できる。
特開平7−65154号公報 特開2005−198708号公報 特開2006−68350号公報
しかし、上記した従来の手法には次のような問題がある。
まず、狭窄部位の診断は一般に断層画像を用いて行われるが、断層画像の断面と血管の走行方向とが直交しない状態で診断することが多々あり、診断の確度が低下するおそれがある。
なお、血管の走行方向に直交する断面の断層画像を表示させることも考えられるが、血管毎に断面を変更するのは手間であるし、複数の血管を俯瞰的に診断することもできない。更に、診断の長時間化も懸念される。
また、パノラマ画像を用いて診断を行う場合、一本の血管の狭窄部位を特定することは容易であるが、たとえば心臓の冠動脈のように複数の血管について検査を行う場合などには、診断に長い時間と多大な手間が掛かってしまう。また、パノラマ画像には、複数の血管を俯瞰的に診断することができないというデメリットもある。
同様に、クロスカット画像を用いる場合にも、一本の血管の様々な位置の断面を一つひとつ検査する必要があるため、診断に時間と手間が掛かるとともに、複数の血管の俯瞰的な診断を行えないという問題がある。
この発明は、以上のような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、血管の狭窄部位の診断の確度向上を図ることが可能な医用画像処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、被検体内の形態を表す医用画像のボリュームデータを受け付ける受付手段と、前記ボリュームデータに基づいて断層画像を生成する第1の生成手段と、前記ボリュームデータから血管画像を抽出する抽出手段と、前記断層画像と前記血管画像との交差位置を特定する特定手段と、前記交差位置において前記血管画像に対して所定角度をなし、かつ、前記交差位置における前記血管画像の断面の画像を含む局所断層画像を、前記ボリュームデータに基づいて生成する第2の生成手段と、表示手段と、前記断層画像と前記局所断層画像とを前記交差位置に基づいて関連付けて前記表示手段に表示させる制御手段とを備え前記制御手段は、前記断層画像を前記表示手段に表示させるとともに、前記断層画像中の前記交差位置に前記局所断層画像を表示させる、ことを特徴とする医用画像処理装置である。
請求項1に記載の発明によれば、断層画像と血管画像との交差位置において血管画像に対して所定角度をなし、かつ、この交差位置における血管画像の断面の画像を含む局所断層画像を生成し、断層画像と局所断層画像とを交差位置に基づいて関連付けて表示することができる。
したがって、血管の走行方向に対して好適な角度をなす断面における血管の画像を観察できる。特に、血管の走行方向に対して直交する断面における血管の画像を観察することができる。それにより、血管の狭窄部位の診断の確度向上を図ることが可能になる。
この発明に係る医用画像処理装置及び医用画像診断装置の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
この実施形態に係る医用画像処理装置の構成例を図1に示す。図1に示す医用画像処理装置1は、LAN(Local Area Network)等の通信回線を介して医用画像データベース200に接続されている。
医用画像データベース200は、医用画像診断装置により取得された医用画像などの各種の医用情報を保管、管理する。医用画像データベース200は、ハードディスクドライブ等の大容量の記憶装置と、この記憶装置に格納される医用情報を管理するコンピュータプログラムとを含んで構成される。
医用画像データベース200は、たとえば、PACS(Picture Archiving and Communication System)を含んで構成される。なお、RIS(Radiology Information System)や、HIS(Hospital Information System)などの医療情報システムを含んでいてもよい。
医用画像データベース200は、通信回線を介して各種の医用画像診断装置に接続されている。この実施形態では、医用画像データベース200は、医用画像診断装置100に接続されている。
医用画像診断装置100は、被検体の体内の形態を表す画像を形成する。特に、医用画像診断装置100は、被検体内の形態を反映するデータを検出し、このデータに基づいて所定の診断部位を含む範囲の画像のボリュームデータを形成する。
医用画像診断装置100により形成される画像は、静止画像であってもよいし動画像であってもよい。また、診断部位は、たとえば心臓、脳、肺、下肢のように、血管が観察対象となる部位である。この実施形態では、心臓を診断部位とする場合について説明する。ボリュームデータは、3次元的な画素(ボクセル)により定義される画像データである。
医用画像診断装置100は、たとえば、X線診断装置、X線CT装置、MRI装置、超音波診断装置、核医学診断装置(ガンマカメラ、PET、SPECT等)のように、被検体の形態画像を取得可能な任意の医用画像診断装置により構成される。なお、医用画像診断装置100は、被検体の体内機能の状態を表す機能画像を取得可能であってもよい。
なお、医用画像データベース200に接続される医用画像診断装置の台数は1台に限定されるものではなく、2台以上の任意台数の医用画像診断装置がそれぞれ医用画像データベース200に接続されていてもよい。
各医用画像診断装置100は、形成された画像(の画像データ)を医用画像データベース200に送信する。このとき、各画像には、被検体情報や検査情報等の情報が付帯される。
被検体情報は、被検体(患者)に関する情報である。被検体情報には、たとえば、患者ID、氏名、性別、年齢などが含まれる。
検査情報は、医用画像診断装置を用いた検査に関する情報である。検査情報には、たとえば、検査日時、撮影条件、画像における被検体の向き(頭部方向、下肢方向等)を表す体位情報などが含まれる。また、心拍に同期させて画像を取得する心電同期撮影を実施した場合、各画像に対応する心臓の時相を表す心電同期情報が検査情報に含まれる。
これらの情報は、たとえばDICOM付帯情報として画像に付帯される。なお、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)とは、デジタル医用画像分野における標準規格である。
医用画像データベース200は、医用画像診断装置100から送信された画像や付帯情報を保管、管理する。医用画像データベース200は、医用画像処理装置1等の通信回線上の装置からの要求を受け、画像等を検索して要求元の装置に送信する。
[医用画像処理装置]
医用画像処理装置1について説明する。医用画像処理装置1は、一般的なコンピュータと同様の構成を有する。すなわち、医用画像処理装置1は、CPU等のマイクロプロセッサ、RAM、ROM、ハードディスクドライブ、通信インターフェイス(LANカード等)、表示デバイス(LCD、CRT等)、操作デバイス(キーボード、マウス等)を具備する。
ハードディスクドライブ等の記憶装置には、この実施形態に特徴的な動作を医用画像処理装置1に実行させるためのコンピュータプログラムや各種の情報が予め記憶されている。
医用画像処理装置1は、図1に示すように、制御部2、データ処理部3、記憶部5及びユーザインターフェイス6を有する。ユーザインターフェイス6には、表示部7と操作部8が設けられている。
〔制御部〕
制御部2は、医用画像処理装置1の各部を制御する。制御部2は、上記コンピュータプログラムに基づいて動作するマイクロプロセッサ、RAM、ROM、ハードディスクドライブ等を含んで構成される。
〔データ処理部〕
データ処理部3は、医用画像データベース200から各種データを取得したり、医用画像(の画像データ)等の各種データを処理したりする。
(データ受付部)
データ受付部31は、通信回線を介して医用画像データベース200と通信し、医用画像や付帯情報などを受信する。
より具体的に説明すると、データ受付部31は、制御部2に制御され、医用画像データベース200にデータ送信要求を送る。データ送信要求には、たとえば患者ID、検査日時、要求元(医用画像処理装置1)のネットワークアドレスなどが含まれている。
医用画像データベース200は、患者IDや検査日時等に基づいて送信対象のデータを検索し、検索されたデータをネットワークアドレスに基づいて医用画像処理装置1に送信する。データ受付部31は、医用画像データベース200から送信されたデータを受信する。受信されたデータは、たとえばハードディスクドライブ等の記憶装置(記憶部5)に格納される。
データ受付部31は、マイクロプロセッサ、RAM、ROM、ハードディスクドライブ、通信インターフェイス等を含んで構成される。データ受付部31は、この発明の「受付手段」の一例である。
(心臓画像抽出部)
データ受付部31は、心臓を含む範囲の画像(ボリュームデータ)を受信すると、このボリュームデータを心臓画像抽出部32に送る。心臓画像抽出部32は、たとえば、このボリュームデータのボクセル値について閾値処理を実行し、心臓に相当する画像領域(心臓画像)を抽出する。この閾値は、ハードディスクドライブ等に予め記憶されている。
このように心臓画像を自動的に抽出する代わりに、オペレータが心臓画像を指定するようにしてもよい。その場合、まず、表示部7に画像を表示させる。このとき、従来と同様にボリュームデータをレンダリングすることで擬似的な3次元画像が表示される。オペレータは、たとえばマウス(操作部8)のドラッグ操作により、表示画像中の心臓画像を指定する。心臓画像抽出部32は、指定された画像領域に対応する部分ボリュームデータを抽出する。
心臓画像を抽出する処理は、上記のものに限定されるものではなく、任意の公知技術を適用することが可能である。心臓画像抽出部32は、抽出された心臓画像を血管画像抽出部33に送る。
また、心臓画像抽出部32は、抽出された心臓画像(又はボリュームデータ中における当該心臓画像の位置を表す座標情報)を断層画像生成部34に送る。
心臓画像抽出部32は、マイクロプロセッサ、RAM、ROM、ハードディスクドライブ等を含んで構成される。
(血管画像抽出部)
血管画像抽出部33は、心臓画像抽出部32によりボリュームデータから抽出された心臓画像(ボリュームデータ)から、血管画像(ボリュームデータ)を抽出する。血管画像は、当該心臓画像において、冠動脈等の血管に相当する画像領域である。
血管画像抽出部33は、心臓画像を形成するボクセルのボクセル値について閾値処理を実行することで血管画像を抽出する。この閾値は、ハードディスクドライブ等に予め記憶されている。
また、血管の起点、分岐点、先端等の特徴点を抽出し、これらを結んだグラフ(樹形図)を作成することにより、血管画像を抽出することも可能である。
以上のように血管画像を自動的に抽出する代わりに、たとえばマウスのドラッグ操作によりオペレータが血管画像を指定するようにしてもよい。血管画像抽出部33は、指定された領域を当該心臓画像から抽出する。
血管画像を抽出する処理は、上記のものに限定されるものではなく、任意の公知技術を適用することが可能である。血管画像抽出部33は、抽出された血管画像を交差位置特定部35(芯線抽出部36)に送る。
血管画像抽出部33は、マイクロプロセッサ、RAM、ROM、ハードディスクドライブ等を含んで構成される。血管画像抽出部33は、心臓画像抽出部32とともに、この発明の「抽出手段」の一例である。
(断層画像生成部)
断層画像生成部34は、ボリュームデータ(又は心臓画像)に基づいて、心臓の断層画像を生成する。この断層画像は、後述の局所断層画像の表示位置の基準となる画像である(基準断層画像と呼ぶことにする)。断層画像生成部34は、たとえば次のような処理により断層画像を生成する。
断層画像生成部34には、データ受付部31からボリュームデータが入力される。また、断層画像生成部34には、ボリュームデータ中における心臓画像の位置を表す座標情報(又は心臓画像自体)が心臓画像抽出部32から入力される。
断層画像生成部34は、まず、心臓画像の長軸を求める。この処理は、たとえば、心臓画像の形状を近似する楕円体を求め、この楕円体の長軸を求め、これを心臓画像の長軸として定義することで実行できる。また、心臓画像の境界領域を特定し、この境界領域上において距離が最大となる二つの点を求め、これら二つの点を結ぶ直線を心臓画像の長軸として定義することも可能である。この処理は、心臓画像の長軸を特定可能な任意の公知技術を用いて行うことができる。
次に、断層画像生成部34は、心臓画像の長軸に対して直交する断面(基準断面)を求める。この基準断面は、デフォルト設定された位置における断面であってもよいし、オペレータがユーザインターフェイス6を用いて手作業で設定した位置における断面であってもよいし、ボリュームデータや心臓画像を解析して自動的に設定された位置における断面であってもよい。
デフォルト設定の例としては、心臓の心尖部や心基部や乳頭筋に相当する位置における断面を設定することができる。その場合、たとえば、ボリュームデータの付帯情報に含まれる体位情報(頭部方向、下肢方向を表す情報:医用画像診断装置100等により生成される)に基づいて、心尖部や心基部に相当する画像中の位置を特定し、この特定位置に基づいて断面を設定できる。
手作業で設定する場合には、たとえば、ボリュームデータや心臓画像に基づく画像を表示部7に表示させ、操作部8を用いて当該画像上に断面位置を設定する。
自動設定の例としては、たとえば、心臓画像の局所的な形状を解析して、心尖部や心基部や乳頭筋に相当する位置を探索することができる。
続いて、断層画像生成部34は、ボリュームデータ(又は心臓画像)に基づいて、基準断面における断層画像(基準断層画像)を生成する。この処理は、従来と同様に行うことが可能である。
断層画像生成部34は、生成された基準断層画像を交差位置特定部35(交点算出部37)に送る。
断層画像生成部34は、マイクロプロセッサ、RAM、ROM、ハードディスクドライブ等を含んで構成される。断層画像生成部34は、この発明の「第1の生成手段」の一例である。
〔交差位置特定部〕
交差位置特定部35は、基準断層画像と血管画像との交差位置を特定する。交差位置特定部35は、マイクロプロセッサ、RAM、ROM、ハードディスクドライブ等を含んで構成される。交差位置特定部35は、この発明の「特定手段」の一例である。交差位置特定部35には、芯線抽出部36と交点算出部37が設けられている。
(芯線抽出部)
芯線抽出部36は、血管画像の芯線を抽出する。そのために、芯線抽出部36は、たとえば、血管画像に対して細線化処理を施して線状の画像を抽出し、この線状の画像を芯線とする。血管画像の芯線を抽出する処理は、これに限定されるものではなく、当該目的を達する任意の手法を適用することが可能である。芯線抽出部36は、芯線の画像(又は芯線を形成するボクセルの座標情報)を交点算出部37に送る。
(交点算出部)
交点算出部37は、血管画像の芯線と基準断層画像との交点を求める。この処理は、たとえば、芯線を形成するボクセルの座標値と、基準断層画像を形成するボクセルの座標値とを比較し、双方に共通のボクセルを特定することにより行うことができる。なお、これ以外の任意の手法で目的の交点を求めることも可能である。交点算出部37は、交点として特定されたボクセルの座標情報を局所断層画像生成部38(局所断面設定部39)に送る。
〔局所断層画像生成部〕
局所断層画像生成部38は、データ受付部31から入力されるボリュームデータに基づいて局所断層画像を生成する。
局所断層画像は、血管画像の芯線と基準断層画像との交点において血管画像に対して所定角度をなす断面における断層画像である。更に、局所断層画像は、当該交点における血管画像の断面の画像を含む断層画像である。
局所断層画像生成部38は、マイクロプロセッサ、RAM、ROM、ハードディスクドライブ等を含んで構成される。局所断層画像生成部38は、この発明の「第2の生成手段」の一例である。局所断層画像生成部38は、局所断面設定部39と画像生成部40を含んで構成される。
(局所断面設定部)
局所断面設定部39は、芯線と基準断層画像との交点において血管画像に対して所定角度をなす断面を設定する。この処理は、たとえば次のようにして実行される。
まず、局所断面設定部39は、当該交点における芯線の走行方向を求める。この処理では、たとえば、当該交点における芯線の微分係数を演算する。なお、当該交点において芯線が微分不可能である場合には、当該交点の近傍における芯線上の複数の点について微分係数を求め、これら微分係数の変化状態に基づいて当該交点における微分係数を定義することが可能である。
次に、局所断面設定部39は、芯線の走行方向に対して所定角度をなす断面(局所断面)を設定する。局所断面は、ボリュームデータや心臓画像の定義域全体で定義される必要はなく、当該交点の近傍の所定範囲のみで定義されたものであってもよい。
この実施形態では、芯線の走行方向に対して直交する(つまり所定角度=90度)局所断面を求める。この処理は、たとえば、芯線の走行方向を法線方向とする平面を求め、当該平面における当該交点の近傍の所定範囲を含む局所領域を求め、この局所領域を局所断面として設定することで行う。
なお、上記の所定範囲は、デフォルト設定されたサイズであってよい。この場合、上記の所定範囲は、たとえば臨床的に取得された一般的な血管画像の断面のサイズよりも大きく設定される。
また、上記の所定範囲をオペレータが手作業で設定してもよい。この場合、オペレータは、基準断層画像における血管断面等を参照して、上記の所定範囲のサイズを設定できる。
また、上記の所定範囲のサイズを画像解析等により自動的に調整することも可能である。この処理の例として、芯線と基準断層画像との交点が複数個特定された場合に、隣接する交点間の距離を算出し、この距離に応じて各交点における局所断面のサイズを自動調整することができる。
また、基準断層画像中の注目部位(心臓壁等)に重ならないように局所断面のサイズを自動的に又は手作業で調整することもできる。
局所断面設定部39は、設定された局所断面の座標情報を画像生成部40に送る。
(画像生成部)
画像生成部40は、データ受付部31から入力されるボリュームデータ(又は心臓画像)に基づいて、局所断面における断層画像(局所断層画像)を生成する。この処理は、ボリュームデータに基づいて特定断面の断層画像を生成するための任意の手法により実行される。
〔記憶部〕
記憶部5は、各種のデータを記憶する。このデータとしては、たとえば、医用画像データベース200から取得された画像データやその付帯情報、心臓画像、血管画像、芯線の画像、交点の座標情報、局所断面の座標情報、基準断層画像(又はその座標情報)、局所断層画像(又はその座標情報)などがある。
また、記憶部5には、医用画像処理装置1を動作させるためのコンピュータプログラムやデータが予め記憶されている。
記憶部5にデータを記憶させる処理や、記憶部5からデータを読み出す処理は、制御部2が実行する。
記憶部5は、ハードディスクドライブ等の大容量の記憶装置を含んで構成される。記憶部5は、この発明の「記憶手段」の一例である。
〔ユーザインターフェイス〕
ユーザインターフェイス6には、表示部7と操作部8が設けられている。
(表示部)
表示部7は、制御部2により制御され、各種の画面、画像、データ等を表示する。表示部7は、LCDやCRTディスプレイ等の表示デバイスを含んで構成される。表示部7は、この発明の「表示手段」の一例である。
(操作部)
操作部8は、オペレータが医用画像処理装置1の操作を行ったり、各種の設定を行ったり、患者ID等の各種データの入力を行ったりするために用いられる。操作部8は、マウスやキーボード等の操作デバイスや入力デバイスを含んで構成される。操作部8は、この発明の「操作手段」の一例である。
[動作態様]
医用画像処理装置1の動作態様の一例を説明する。以下、三つの動作態様を説明する。
第1の動作態様では、基準断層画像と局所断層画像を生成して表示する処理を説明する。第2の動作態様では、たとえば第1の動作態様の実施後のように基準断層画像と局所断層画像が表示された状態において、基準断面の位置が変更されたときの処理を説明する。第3の動作態様では、複数の基準断面における断層画像や局所断層画像を自動的に生成して表示する処理を説明する。
〔第1の動作態様〕
図2〜図10を参照して第1の動作態様を説明する。図2のフローチャートは、この動作態様の一例を表す。また、図3〜図10は、この動作態様を説明するための概略説明図である。
まず、オペレータは、操作部8を操作し、患者ID等の患者識別情報を入力する(S1)。制御部2は、入力された患者識別情報をデータ処理部3に送る。
データ受付部31は、この患者識別情報を基に、医用画像データベース200にデータの送信を要求する。医用画像データベース200は、この要求に基づいてデータを検索し、医用画像処理装置1に送信する。データ受付部31は、医用画像データベース200からのデータを受信する(S2)。
この動作態様では、データ受付部31は、当該患者の心臓を含む範囲の3次元画像のボリュームデータ及びその付帯情報を受信する。データ受付部31は、ボリュームデータを心臓画像抽出部32と断層画像生成部34にそれぞれ入力する。
心臓画像抽出部32は、ボリュームデータから心臓画像を抽出する(S3)。心臓画像抽出部32は、抽出された心臓画像を血管画像抽出部33に送る。また、心臓画像抽出部32は、心臓画像を断層画像生成部34に送る。
図3に示す画像Gは、心臓画像をボリュームレンダリングして得られる擬似的な3次元画像である(画像Gも心臓画像と称することにする)。
断層画像生成部34は、図3に示すように、心臓画像Gの長軸Jを求め、長軸J上の位置j(心臓画像が定義された3次元座標系の座標値で表現される)における基準断面C(j)を設定し、基準断面C(j)における基準断層画像を生成する(S4)。断層画像生成部34は、生成された基準断層画像を交点算出部37に送る。
図4に示す断層画像H(j)は、位置jで長軸Jに直交する基準断面C(j)における基準断層画像を表している。
また、血管画像抽出部33は、心臓画像Gから血管画像を抽出する(S5)。血管画像抽出部33は、抽出された血管画像を芯線抽出部36に送る。
血管画像の抽出例を図5に示す。図5は、心臓の冠動脈に相当する画像領域を血管画像Vとして心臓画像Gから抽出した状態を表している。
続いて、芯線抽出部36は、図6に示すように、血管画像Vの芯線Vaを抽出する(S6)。ここで、図6は、ステップ5で抽出された血管画像Vの一部を模式的に表現したものである。
なお、ステップ4の処理と、ステップ5、6の処理とは、どちらを先に行ってもよい。また、ステップ4の処理と、ステップ5、6の処理とを並行して行ってもよい。
次に、交点算出部37は、基準断層画像H(j)(基準断面C(j))と芯線Vaとの交点を求める(S7)。この処理では、一般に複数個の交点が特定される。交点算出部37は、求められた交点の座標情報を局所断面設定部39に送る。
図7は、基準断層画像H(j)に対する芯線Va(血管画像V)の交差位置を表している。この例では、四つの交差位置(交点)K1〜K4が特定され、基準断層画像H(j)上に各交差位置K1〜K4の位置が示されている。なお、図7では、基準断層画像H(j)と芯線Vaとの交点(1次元領域)ではなく、基準断層画像H(j)と血管画像Vとの交差位置(2次元領域)を符号K1〜K4で示している。
続いて、局所断面設定部39は、データ受付部31から入力されたボリュームデータ(又は心臓画像G)と、交差位置K1〜K4の座標情報とに基づいて、各交差位置K1〜K4における局所断面を設定する(S8)。局所断面設定部39は、設定された各交差位置K1〜K4の座標情報を画像生成部40に送る。
図8は、局所断面の設定態様を模式的に表している。交差位置Ki(i=1〜4)において、芯線Vaと基準断面C(j)は、一般に直交していない。局所断面設定部39は、交差位置Kiにおいて芯線Vaに直交する局所断面Liを設定する。よって、局所断面Liは、一般に、基準断面C(j)と同じ向きではない。
画像生成部40は、データ受付部31からのボリュームデータ(又は心臓画像G)と、局所断面L1〜L4の座標情報とに基づいて、各局所断面Liにおける局所断層画像を生成する(S9)。
図9は、局所断層画像の例を表している。図9に示す局所断層画像Miは、局所断面Liにおける局所断層画像である。局所断層画像Miには、局所断面Liにおける血管画像Vの断面の画像(血管断面画像)Viが含まれる。
制御部2は、基準断層画像H(j)を表示部7に表示させるとともに、基準断層画像H(j)上の各交差位置Kiに局所断層画像Miを表示させる(S10)。図10は、基準断層画像H(j)と局所断層画像M1〜M4の表示態様の例を表している。
このとき、基準断層画像H(j)と局所断層画像Miは、共通の座標系(ボリュームデータ又は心臓画像Gが定義された3次元座標系)により定義されていることから、制御部2は、これらの画像H(j)、Miの位置合わせを容易に行うことができる。
なお、基準断層画像H(j)上に局所断層画像Miを重ねて表示させる代わりに、基準断層画像H(j)に局所断層画像Miを埋め込んで新たな画像を生成して表示するようにしてもよい。
〔第2の動作態様〕
第2の動作態様では、基準断面の位置が変更されたときに医用画像処理装置1が実行する処理を説明する。図11のフローチャートは、この動作態様の一例を表している。
基準断面の位置の変更要求がなされると(S21)、断層画像生成部34は、この新たな基準断面における基準断層画像を生成する(S22)。
ステップ21では、たとえば、図3に示すような心臓の擬似的な3次元画像を表示部7に表示させ、オペレータが操作部8を用いて(たとえばマウスのクリック操作やドラッグ操作)基準断面を移動させる。また、現在の基準断面からの移動量を操作部8を用いて入力するようにしてもよい。なお、その他の任意の指定方法で新たな基準断面を指定することが可能である。
ステップ22において、断層画像生成部34は、たとえば、基準断面の移動量(長軸J方向における距離等)を求め、この移動量に基づいて新たな基準断面の位置を特定する。そして、この新たな基準断面における基準断層画像をボリュームデータ(又は心臓画像G)に基づいて生成する。
次に、交点算出部37は、新たな基準断層画像(新たな基準断面)と血管画像の芯線との交差位置を求める(S23)。なお、血管画像の抽出処理や芯線の抽出処理は事前になされているものとする。
続いて、局所断面設定部39は、データ受付部31から入力されたボリュームデータ(又は心臓画像G)と、ステップ23で求められた各交差位置とに基づいて、各交差位置における局所断面を設定する(S24)。
画像生成部40は、データ受付部31からのボリュームデータ(又は心臓画像G)と、ステップ24で設定された局所断面とに基づいて、これら新たな局所断面における局所断層画像をそれぞれ生成する(S25)。
制御部2は、ステップ22で生成された新たな基準断層画像を表示部7に表示させるとともに、ステップ25で生成された新たな局所断層画像を、新たな基準断層画像上の交差位置に表示させる(S26)。
〔第3の動作態様〕
第3の動作態様では、複数の基準断面における断層画像や局所断層画像を自動的に生成して表示する処理を説明する。図12のフローチャートは、この動作態様の一例を表している。
複数の基準断面の位置は、予め設定されているものとする。複数の基準断面は、たとえば、心臓の長軸、つまり心臓の心尖部から心基部までの長さを所定個数の範囲に分割することにより設定される。また、心臓の長軸に沿って所定の間隔で基準断面を設定することもできる。基準断面の位置の設定情報は、記憶部5に予め記憶されている。ここでは、N個の基準断面が設定されるものとする。
まず、患者識別情報が入力されると(S41)、データ受付部31は、この患者識別情報に基づいて、医用画像データベース200からボリュームデータ等を取得する(S42)。
心臓画像抽出部32は、第1の動作態様と同様に、ボリュームデータから心臓画像Gを抽出する(S43)。
血管画像抽出部33は、心臓画像Gから血管画像Vを抽出する(S44)。続いて、芯線抽出部36は、血管画像Vの芯線Vaを抽出する(S45)。
断層画像生成部34は、第1の動作態様と同様に、心臓画像Gの長軸Jを求め、長軸J上の第1の位置j1における基準断面C(j1)を設定し、基準断面C(j1)における基準断層画像H(j1)を生成する(S46)。
交点算出部37は、基準断層画像H(j1)(基準断面C(j1))と芯線Vaとの交差位置を求める(S47)。
局所断面設定部39は、データ受付部31から入力されたボリュームデータ(又は心臓画像G)と、ステップ47で得られた交差位置とに基づいて、各交差位置における局所断面を設定する(S48)。
画像生成部40は、データ受付部31からのボリュームデータ(又は心臓画像G)と、ステップ47で得られた局所断面とに基づいて、各局所断面における局所断層画像を生成する(S49)。
制御部2は、ステップ46で生成された基準断層画像H(j1)と、ステップ49で生成された各局所断層画像とを記憶部5に記憶させる(S50)。このとき、基準断層画像H(j1)と各局所断層画像は、ステップ47で取得された交差位置に基づいて互いの位置が関連付けられる。この位置関連情報も記憶部5に記憶される。
制御部2は、第N番目(最後)の基準断面C(jN)に関する処理が終わったか判断する(S51)。この判断処理は、たとえばステップ46〜ステップ50の反復回数をカウントし、そのカウント値がNになったか否かにより行うことができる。
第N番目まで終了していないと判断された場合(S51:No)、制御部2は、データ処理部3に指令を送り、次のような処理を反復的に実行させる(第k番目までの処理が終了したとする:k=1〜N−1)。
この反復処理では、まず、断層画像生成部34が、長軸J上の第k+1番目の位置j(k+1)における基準断層画像H(j(k+1))を生成する(S46)。次に、交点算出部37が、基準断層画像H(j(k+1))と芯線Vaとの交差位置を求める(S47)。続いて、局所断面設定部39が、当該各交差位置における局所断面を設定する(S48)。そして、画像生成部40が、当該各局所断面における局所断層画像を生成する(S49)。制御部2は、基準断層画像H(j(k+1))と当該各局所断層画像とを記憶部5に記憶させる(S50)。
ステップ51において第N番目の基準断面C(jN)まで終了したと判断されると(S51:Yes)、制御部2は、N個の基準断面C(j1)〜C(jN)を選択可能に呈示する断面選択情報を表示部7に表示させる(S52)。
断面選択情報は、たとえば、基準断面C(j1)〜C(jN)の位置を示す情報(座標情報等)を列挙したリスト情報である。また、断面選択情報は、図3に示す心臓の疑似的な3次元画像Gに基準断面C(j1)〜C(jN)の位置を表す画像を重畳表示した画像情報でもよい。更に、断面選択情報は、その他の任意の形態の情報であってもよい。
オペレータは、操作部8を用いて、基準断面C(j1)〜C(jN)のうちの一つ以上を選択して指定する(S53)。
制御部2は、指定された基準断面C(jk)に対応する基準断層画像H(jk)と局所断層画像を記憶部5から読み出し、図10と同じ要領で表示部7に表示させるとともに、基準断層画像H(j)上の各交差位置Kiに局所断層画像Miを表示させる(S54)。
[作用・効果]
医用画像処理装置1の作用及び効果について説明する。
医用画像処理装置1は、医用画像データベース200から医用画像のボリュームデータを取得し、このボリュームデータに基づいて基準断層画像を生成するとともに、このボリュームデータから血管画像を抽出し、基準断層画像と血管画像との交差位置を特定する。
更に、医用画像処理装置1は、この交差位置において血管画像に対して所定角度をなし、かつ、この交差位置における血管画像の断面の画像を含む局所断層画像をボリュームデータに基づいて生成する。この所定角度は、たとえば前述のように90度に設定されている。
局所断層画像の生成処理に供されるボリュームデータは、医用画像データベース200から取得されたボリュームデータでもよいし、このボリュームデータに基づいて生成される他のボリュームデータ(心臓画像等)でもよい。
そして、医用画像処理装置1は、基準断層画像と局所断層画像とを上記交差位置に基づいて関連付けて表示する。より具体的に説明すると、この実施形態では、上記交差位置に基づいて基準断層画像と局所断層画像との位置関係を特定することにより、基準断層画像中の交差位置に局所断層画像を表示するようになっている。
このような医用画像処理装置1によれば、血管の走行方向に対して直交する断面における血管の画像を観察することが可能になる。それにより、血管の狭窄部位の診断の確度向上を図ることができる。
また、医用画像処理装置1によれば、大局的な基準断層画像に含まれる複数の血管の断面の画像を一度に観察することができる。このとき、各血管の断面の画像(局所断層画像)は、当該血管の走行方向に対して直交する断面における画像である。したがって、複数の血管の断面を俯瞰的に診断することが可能となる。このような俯瞰的な診断を可能とすることで、診断の確度の向上が期待される。
また、医用画像処理装置1によれば、血管の走行方向に直交する断面の画像を自動的に生成して表示することができるので、診断に掛かる手間や時間を低減することが可能である。
また、医用画像処理装置1によれば、基準断面の断面位置が変更されると、この新たな基準断面における基準断層画像を生成し、この新たな基準断層画像と血管画像との交差位置を特定し、この交差位置における新たな局所断層画像を生成し、新たな基準断層画像と新たな局所断層画像とを表示することができる。したがって、様々な断面を容易に観察することができる。特に、手作業で基準断面を変更することにより、オペレータは所望の断面を指定して画像を観察することができる。
また、医用画像処理装置1によれば、複数の基準断面について基準断層画像を生成し、各基準断層画像と血管画像との交差位置を特定し、各交差位置における局所断層画像を生成し、基準断層画像と局所断層画像とを表示することができる。したがって、複数の基準断面における画像を観察することができる。特に、複数の基準断面のうちの所望のもの(一つ以上)を指定するだけで、その断面の画像を観察できる。
また、医用画像処理装置1によれば、複数の基準断面について基準断層画像を生成し、各基準断層画像と血管画像との交差位置を特定し、各交差位置における局所断層画像を生成し、基準断層画像と局所断層画像とを交差位置に基づいて関連付けて記憶することができる。それにより、記憶された基準断層画像や局所断層画像を適宜に読み出して表示することもできるし、記憶された基準断層画像や局所断層画像を解析することもできる。それにより、血管の狭窄部位の診断の確度向上への寄与が期待できる。
[変形例]
以上において説明した内容は、この発明に係る医用画像処理装置の一実施形態に過ぎない。したがって、この発明の要旨の範囲内における任意の変形を適宜に施すことが可能である。
この発明に係る医用画像処理装置の構成例を図13に示す。図13に示す医用画像処理装置10は、上記の実施形態の医用画像処理装置1に加えて、血管輪郭抽出部41と狭窄率演算部42を備えている。
血管輪郭抽出部41と狭窄率演算部42は、それぞれ、マイクロプロセッサ、RAM、ROM、ハードディスクドライブ等を含んで構成される。血管輪郭抽出部41と狭窄率演算部42は、この発明の「演算手段」の一例である。
血管輪郭抽出部41には、血管画像抽出部33により抽出された血管画像が入力される。血管輪郭抽出部41は、血管画像の輪郭画像(つまり血管画像の表面領域の画像)を抽出する。この処理は、たとえば、血管画像を形成するボクセルの座標値を解析し、血管画像の境界領域を特定する手法等、公知の手法を用いて行うことができる。血管輪郭抽出部41は、抽出された輪郭画像を狭窄率演算部42に送る。
なお、輪郭画像の抽出対象となる領域は、血管画像の全体であってもよいし、その一部であってもよい。血管画像の一部の輪郭画像を抽出する場合、その対象領域を設定する必要がある。この設定は、血管輪郭抽出部41が行ってもよいし、オペレータが操作部8を用いて行ってもよい。前者の場合、たとえば、血管画像から所定の注目部位(血管径が周囲より細い部位など)を特定し、この注目部位(及びその近傍領域)の輪郭画像を抽出する。また、局所断層画像が表示されている部位(つまり交差位置及びその近傍領域)を輪郭画像の抽出領域として自動設定することも可能である。一方、後者の場合には、たとえば、図5に示すような血管画像をレンダリングした画像を表示させ、この画像上にオペレータが対象領域を指定する。
狭窄率演算部42は、血管輪郭抽出部41から入力される輪郭画像に基づいて、当該血管の狭窄率を演算する。狭窄率は、様々な手法で演算される。本例では、公知の任意の演算手法を適用することが可能である。
たとえば、血管画像の注目部位及びその近傍領域における血管径の特徴値(平均値や最大値等)を求め、当該注目部位における血管径を当該特徴値で除算することにより、当該注目部位における血管狭窄率を求めることができる。なお、血管径は、たとえば、その計測部位における血管画像の走行方向を求め(上記実施形態を参照)、これに直交する断面と輪郭画像との共通領域を求め、この共通領域の径を求めることにより得られる。
また、心臓画像や血管画像を観察して血管の正常部位と狭窄部位とを特定し、正常部位及び狭窄部位の血管径をそれぞれ求め、正常部位の血管径から狭窄部位の血管径を減算した値を正常部位の血管径で除算することにより、狭窄率を求めることもできる(Length法と呼ばれる)。
なお、血管狭窄率の演算方法は、これらの手法に限定されるものではない。たとえば、血管径を用いる代わりに、血管の断面積を用いて狭窄率を求めることもできる。この場合、血管画像の輪郭画像を求める必要はなく、たとえば、注目部位等の血管断面画像(上記実施形態参照)の面積を用いて狭窄率を求めることが可能である。血管断面画像の面積は、たとえば、従来と同様に、血管断面画像を形成する画素の個数に基づいて演算できる。
制御部2は、血管狭窄率の演算結果を表示部7に表示させる。このとき、たとえば、狭窄率の計測部位(上記の注目領域や狭窄部位等)を他の領域と異なる色で表示させたり、計測部位を示すマークを表示させたりするなど、計測部位を明示するような表示態様を採用することが可能である。
特に、複数の部位について狭窄率を計測した場合には、計測部位と狭窄率とを関連付けて呈示することが望ましい。一例として、複数の計測部位に識別情報(番号やアルファベット等)を付し、識別情報と狭窄率とを列挙したリスト情報を表示することができる。また、各計測部位を指示する指示画像(矢印や引き出し線等)を表示し、この指示画像の端部に狭窄率を表示させることも可能である。また、局所断層画像上やその近傍位置に狭窄率を表示することも可能である。
このような医用画像処理装置10によれば、注目部位等における血管狭窄率を自動的に求めてオペレータに呈示することができる。したがって、オペレータは、血管の狭窄状態を容易に把握することが可能である。
更に、医用画像処理装置10には、狭窄率判定部43が設けられている。狭窄率判定部43は、狭窄率演算部42により演算された血管狭窄率の値の程度を判定する。そのために、狭窄率判定部43は、判定の基準となる閾値情報を予め記憶している。
閾値情報は、血管狭窄率(一般に0%〜100%の範囲)を二以上の範囲に分割する情報である。閾値情報は、たとえば、血管狭窄率を、0%以上50%未満の範囲、50%以上75%未満の範囲、75%以上100%以下の範囲に分類する。閾値情報は、たとえば、患者の年齢・既往症等の患者情報や狭窄率の演算手法やなどの各種の要因に応じて適宜に設定することができる。
制御部2は、狭窄率判定部43による判定結果に応じて、局所断層画像や血管画像の表示態様を変更することができる。たとえば、血管狭窄率の値に応じて、局所断層画像の表示枠(局所断層画像と基準断層画像との境界領域)の表示色を変更することができる。具体例として、当該局所断層画像の部位における狭窄率が0%以上50%未満の範囲である場合には表示枠を青色で表示し、50%以上75%未満の範囲である場合には黄色で表示し、75%以上100%以下の範囲である場合には赤色で表示する。
また、血管画像や心臓画像を表示する場合、狭窄率の計測部位の表示色を当該狭窄率の値に応じて変更することが可能である。
他の表示態様として、狭窄率の値が所定値以上である局所断層画像のみを表示させることも可能である。具体的には、まず、基準断層画像と血管画像との複数の交差位置において血管狭窄率を求める。次に、狭窄率判定部43は、各交差位置における狭窄率の値の程度を判定する。制御部2は、狭窄率の値が所定値(たとえば50%)以上である交差位置における局所断層画像を表示させる(逆に、狭窄率の値が所定値未満である交差位置における局所断層画像は表示されない)。
このように血管狭窄率の値の程度を自動的に判定し、その判定結果に応じて表示態様を変更することにより、オペレータは、血管の狭窄状態を容易に把握することができる。
また、狭窄率の値が所定値以上の局所断層画像のみを表示させる構成によれば、狭窄率が正常な部位の局所断層画像が表示されないので、診断に掛かる手間や時間の低減を図ることが可能である。また、狭窄が疑われる部位のみを入念に観察することが可能となり、診断の確度向上も期待できる。
また、複数の基準断面について血管狭窄率を計測し、その計測位置と狭窄率の値とを記憶部5等に記憶することができる。記憶された情報は、たとえばオペレータの要求に応じて適宜に読み出すことができる。更に、基準断層画像や局所断層画像も読み出し可能に記憶することにより、これらの情報を適宜に読み出して表示することが可能である。
また、狭窄率判定部43により所定値以上と判定された血管狭窄率の値及びそれに付随する上記の情報のみを選択的に記憶するようにしてもよい。以上で、図13に示す医用画像処理装置10についての説明を終了する。
上記の実施形態では、基準断層画像上に局所断層画像を表示させているが、この発明に係る表示態様は、これに限定されるものではない。この発明では、血管画像と基準断層画像との交差位置に基づいて基準断層画像と局所断層画像とを関連付けて表示する任意の形態を適用することが可能である。
たとえば、基準断層画像と局所断層画像とを別々に表示するとともに、基準断層画像上の各交差位置に識別情報(番号やアルファベット等)を表示し、対応する識別情報を各局所断層画像に付して表示するように構成できる。
上記の実施形態では、血管画像(芯線)に対する局所断層画像の角度が90度に設定されているが、これに限定されるものではない。この角度は、観察対象の血管の種類や、血管の観察手法などの各種の要因に応じて適宜に設定できる。
また、操作部8を用いて当該角度を変更できるように構成することも可能である。この構成の具体例を説明する。当該角度の変更要求が入力されると、局所断面設定部39は、新たな局所断面を設定する。次に、画像生成部40は、この新たな局所断面における局所断層画像を生成する。そして、制御部2は、この新たな局所断層画像を角度変更前の局所断層画像に代えて表示する。
上記の実施形態では、心臓の血管(特に冠動脈)の診断にこの発明を適用した場合について特に説明したが、心臓以外の部位(脳、肺、下肢等)の診断にこの発明を適用することも可能である。
[医用画像診断装置について]
この発明に係る医用画像診断装置の実施形態を説明する。この発明に係る医用画像診断装置は、たとえばX線診断装置、X線CT装置、MRI装置、超音波診断装置、核医学診断装置、若しくは、これらの装置の組み合わせ(たとえばPET−CT、SPECT−CT等)などである。
この発明に係る医用画像診断装置の実施形態の一例を図14に示す。図14に示す医用画像診断装置50は、前述の医用画像処理装置1、10と同様に構成される。医用画像診断装置50は、前述のデータ受付部31の代わりにボリュームデータ形成部51を備えている。
ボリュームデータ形成部51は、被検体内の形態を反映するデータを検出し、このデータに基づいて被検体のボリュームデータを形成する。ボリュームデータ形成部51は、この発明の「形成手段」の一例である。
たとえば医用画像診断装置50がX線CT装置である場合、ボリュームデータ形成部51は、ガントリ、寝台、再構成基板、ボリュームデータ形成基板等を含んで構成される。ガントリは、互いに対峙して配置されたX線管とX線検出器とを有する。また、ガントリには、X線管及びX線検出器とを一体的に回転させる回転機構が設けられている。更に、ガントリには、X線検出器による検出データを収集するDAS(data acquisition system)が設けられている。DASは、収集したデータを再構成基板に送る。再構成基板は、DASからのデータを投影データに変換する前処理や、この投影データに基づいて断層画像を再構成する。ボリュームデータ形成基板は、再構成基板により形成された複数の断層画像に対して補間処理等を施してボリュームデータを形成する。
ボリュームデータ形成部51は、形成されたボリュームデータを、心臓画像抽出部32、断層画像生成部34及び局所断層画像生成部38にそれぞれ入力する。それ以降の処理は、前述の医用画像処理装置1、10と同様である。
このような医用画像診断装置50によれば、前述の医用画像処理装置1、10と同様に、血管の狭窄部位の診断の確度向上を図ることができる。また、複数の血管の断面を俯瞰的に診断することが可能となり、診断の確度の向上が期待される。更に、血管の走行方向に直交する断面の画像を自動的に生成して表示できるので、診断に掛かる手間や時間を低減することが可能である。
また、医用画像診断装置50によれば、前述の医用画像処理装置1、10と同様に、複数の基準断面について基準断層画像を生成し、各基準断層画像と血管画像との交差位置を特定し、各交差位置における局所断層画像を生成し、基準断層画像と局所断層画像とを交差位置に基づいて関連付けて記憶することができる。それにより、記憶された基準断層画像や局所断層画像を適宜に読み出して表示することもできるし、記憶された基準断層画像や局所断層画像を解析することもできる。
なお、前述の医用画像処理装置1、10及びその変形例として記載された任意の構成や機能を、この医用画像診断装置50に適用することが可能である。
この発明に係る医用画像処理装置の実施形態の構成の一例を表す概略ブロック図である。 この発明に係る医用画像処理装置の実施形態の動作態様の一例を表すフローチャートである。 この発明に係る医用画像処理装置の実施形態の動作態様を説明するための概略説明図である。 この発明に係る医用画像処理装置の実施形態の動作態様を説明するための概略説明図である。 この発明に係る医用画像処理装置の実施形態の動作態様を説明するための概略説明図である。 この発明に係る医用画像処理装置の実施形態の動作態様を説明するための概略説明図である。 この発明に係る医用画像処理装置の実施形態の動作態様を説明するための概略説明図である。 この発明に係る医用画像処理装置の実施形態の動作態様を説明するための概略説明図である。 この発明に係る医用画像処理装置の実施形態の動作態様を説明するための概略説明図である。 この発明に係る医用画像処理装置の実施形態の動作態様を説明するための概略説明図である。 この発明に係る医用画像処理装置の実施形態の動作態様の一例を表すフローチャートである。 この発明に係る医用画像処理装置の実施形態の動作態様の一例を表すフローチャートである。 この発明に係る医用画像処理装置の実施形態の変形例の構成の一例を表す概略ブロック図である。 この発明に係る医用画像診断装置の実施形態の構成の一例を表す概略ブロック図である。
符号の説明
1、10 医用画像処理装置
2 制御部
3 データ処理部
31 データ受付部
32 心臓画像抽出部
33 血管画像抽出部
34 断層画像生成部
35 交差位置特定部
36 芯線抽出部
37 交点算出部
38 局所断層画像生成部
39 局所断面設定部
40 画像生成部
41 血管輪郭抽出部
42 狭窄率演算部
43 狭窄率判定部
5 記憶部
7 表示部
8 操作部
50 医用画像診断装置
51 ボリュームデータ形成部
G 心臓画像
J 長軸
H(j) 基準断層画像
V 血管画像
Va 芯線
K1、K2、K3、K4 交差位置
M1、M2、M3、M4 局所断層画像

Claims (6)

  1. 被検体内の形態を表す医用画像のボリュームデータを受け付ける受付手段と、
    前記ボリュームデータに基づいて断層画像を生成する第1の生成手段と、
    前記ボリュームデータから血管画像を抽出する抽出手段と、
    前記断層画像と前記血管画像との交差位置を特定する特定手段と、
    前記交差位置において前記血管画像に対して所定角度をなし、かつ、前記交差位置における前記血管画像の断面の画像を含む局所断層画像を、前記ボリュームデータに基づいて生成する第2の生成手段と、
    表示手段と、
    前記断層画像と前記局所断層画像とを前記交差位置に基づいて関連付けて前記表示手段に表示させる制御手段とを備え
    前記制御手段は、前記断層画像を前記表示手段に表示させるとともに、前記断層画像中の前記交差位置に前記局所断層画像を表示させる、
    ことを特徴とする医用画像処理装置。
  2. 前記特定手段は、前記血管画像の芯線を抽出し、前記芯線と前記断層画像との交点を前記交差位置として特定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記第2の生成手段は、前記交点における前記芯線の走行方向を求め、前記走行方向に直交する断面を求め、該断面における前記局所断層画像を生成する、
    ことを特徴とする請求項に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記第1の生成手段は、前記断層画像と異なる断面の新たな断層画像を生成し、
    前記特定手段は、前記新たな断層画像と前記血管画像との交差位置を特定し、
    前記第2の生成手段は、該交差位置における新たな前記局所断層画像を前記ボリュームデータに基づいて生成し、
    前記制御手段は、前記新たな断層画像と前記新たな局所断層画像とを前記表示手段に表示させる、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  5. 操作手段を更に備え、
    前記第1の生成手段は、前記操作手段により断面が指定されたときに、前記指定された断面の前記新たな断層画像を生成する、
    ことを特徴とする請求項に記載に医用画像処理装置。
  6. 前記第1の生成手段は、複数の断面について断層画像をそれぞれ生成し、
    前記特定手段は、各断層画像と前記血管画像との交差位置を特定し、
    前記第2の生成手段は、各交差位置における前記局所断層画像を前記ボリュームデータに基づいて生成し、
    前記制御手段は、前記複数の断層画像のうちの一以上の断層画像と、前記一以上の断層画像のそれぞれについての前記局所断層画像とを前記表示手段に表示させる、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
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