JP2018538576A - マイクロリソグラフィ投影デバイスの照明系及びそのような系を作動させる方法 - Google Patents

マイクロリソグラフィ投影デバイスの照明系及びそのような系を作動させる方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、マスク(14)が配置された像平面(66)と像平面(66)に対して光学的に共役である第1の物体平面(OP1)とを有するマイクロリソグラフィ投影装置(10)の照明系に関する。第1の照明光学ユニット(42、50、52、58)が、第1の物体平面を第1の投影光(301)によってこの第1の投影光が像平面内で第1の照明角度分布を有するように照明する。第2の照明光学ユニット(42’、51、70、72)が、第2の物体平面を第2の投影光(302)によってこの第2の投影光が像平面内で第1の照明角度分布とは異なる第2の照明角度分布を有するように照明する。光学インテグレーター(52)が、第1の投影光(301)の光路内にのみ配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、マイクロリソグラフィ投影装置(microlithographic projection apparatus)の照明系(illumination system)に関する。そのような装置は、微小構造から構成されるパターンを有するマスクを感光面の上に結像するのに使用される。典型的には、この面は、投影露光装置の場合はフォトレジスト、及びマスク検査装置の場合は電子光検出器である。特に、本発明は、オーバーレイマーカを含有するマスクを結像する時の問題に関する。
集積電気回路及び他の微細構造化構成要素は、通常は、複数の構造化層を例えばシリコンウェーハとすることができる適切な基板上に塗布することによって生成される。層を構造化するために、最初にこれらの層は、特定の波長領域からの光、例えば、深紫外(DUV)、真空紫外(VUV)、又は極紫外(EUV)のスペクトル範囲の光に対して感受性であるフォトレジスト(レジスト)によって覆われる。次いで、そのようにして被覆されたウェーハは、投影露光装置内で露光される。ここで、構造パターンを有するマスクが照明系によって照明され、投影レンズを用いてフォトレジスト上に結像される。一般的に結像スケールの絶対値は1よりも小さいので、そのような投影レンズは、時として縮小レンズとも呼ばれる。
フォトレジストを現像した後に、ウェーハはエッチング処理を受け、その結果、この層は、マスク上のパターンに従って構造化される。その後に、依然として残っているフォトレジストが層の残りから除去される。この処理は、全ての層がウェーハに塗布されるまで何回も繰り返される。
マスク上のパターンをフォトレジスト上に理想的な方式で結像することができるように、慣例として、マスクは、パターンに特定的に適応された照明角度分布(illumination angle distribution)で照明される。照明角度分布という用語は、光線がマスク上に入射する時のこれらの光線の方向の分布を意味すると理解される。
マスク平面とフーリエ関係を有する照明系の瞳平面内の空間分布は、マスク平面内の照明角度分布に対応する。したがって、多くの場合に、マスク平面内の照明角度分布を表す目的で、瞳平面内の対応する空間分布が利用される。例えば、環状照明設定の場合に、瞳平面内で環形領域が照明される。照明角度分布に関して、これは、投影光が個々の視野点上に斜方からしか入射しないことを意味する。この場合に、発生する角度は、瞳を照明するリングの内側半径と外側半径によって設定される。多重極照明の場合に、照明系の瞳平面内で互いから分離された個々の極の照明のみが存在する。この場合に、極に割り当てられた投影光は、マスク上に比較的大きい角度で入射するが、これらの角度は互いから殆ど異ならない。
微細構造化構成要素のリソグラフィ製造での困難は、隣接する層の構造を互いに対して正確に位置合わせすることから成る。単一層内の構造が多重露光によって生成される場合にも類似の問題が生じる。次に、1回目の露光段階によって定められた構造は、2回目の露光段階によって定められた構造に対して非常に正確に位置合わせされなければならない。
オーバーレイは、異なるマスクによって生成された構造を構成要素内で互いに対してどれ程正確に配置することができるかということに関する尺度である。近年、許容可能なオーバーレイは大きく低減されてきており、特に一方でその使用が頻繁になってきた多重露光のための方法の場合にそうである。
複数の露光段階でウェーハ上に生成される構造をより確実に位置合わせすることができるように、多くの場合にマスク上にオーバーレイマーカが配置される。オーバーレイマーカは、結像される構造の外側又は構造内に置くことができ、DUV及びVUVのスペクトル範囲の波長の場合に、典型的に1μm程度の幅を有する比較的粗な線の配置で構成することができる。通常、1つの露光段階のオーバーレイマーカは、異なるマスクを用いた先行露光段階で定められたオーバーレイマーカの真上に結像される。露光後に行われるオーバーレイマーカの相対的な向きの測定により、オーバーレイがウェーハを更に処理することができるほど小さいか否か、又は許容公差を超過したか否かに関する決定が可能になり、この許容公差の超過は、時としてその後の処理段階でのその後の調節によって補正することができる。
しかし、オーバーレイマーカを構成する線は、通常は有意に大きいピッチを有し、したがって、実際のマスク構造の線よりも互いに大きく離間しているので、オーバーレイマーカを感光層上に結像する時に問題が生じる場合がある。線の幅は本発明の関連ではそれ程重要ではないが、簡略化の理由から、オーバーレイマーカの線は、より大きいピッチに起因して「粗線(coarser lines)」と呼び、実際のマスク構造の線を「細線(finer lines)」と呼ぶ。
上述したように、マスク構造は、それに適応された照明角度分布を有する光によって照明された場合にしか理想的に結像することができない。これは、オーバーレイマーカの粗線にも同じく適用され、多くの場合にこれらの粗線は、光がマスク上に全ての側から小さい角度で入射する従来照明設定を用いて照明される場合に最適な方式で結像される。次に、瞳内で中心円形ディスクが照明される。それとは対照的に、マスク構造に頻繁に発生する非常に狭い平行線は、多くの場合に、光が比較的大きい入射角で2つの対向する側のみから入射する二重極設定を必要とする。
オーバーレイマーカの粗線が二重極設定によって照明される場合に、オーバーレイマーカを結像する時に非常に小さい被写界深度をもたらす。その理由は、発生する回折角がより大きいピッチに起因して小さいことにある。その結果、二重極設定の場合に斜方入射する投影光は殆ど偏向されない。これが、各照明極が非常に非テレセントリックな像を生成し、したがって、感光層上に入射するビームが軸平行ではなく大きく傾いて延びる理由である。この場合に、感光層の非常に小さい軸線方向変位が像の有意な横オフセットをもたらすので、被写界深度は相応に非常に浅い。この影響は、オーバーレイマーカの像内のエッジの明確な丸味である。その結果、線の場所を必要な精度で決定することが困難になる。
オーバーレイマーカを結像する時の更に別の問題は、一方でオーバーレイマーカの粗線の結像と、他方で実際のマスク構造の細線の結像とに対して異なる効果を有する投影レンズの結像収差にある。
その結果、オーバーレイマーカが、残りのマスク構造とは異なる照明設定を用いて照明される場合が理想的であると考えられる。しかし、従来の照明系では、投影光は、照明視野内の全ての場所で同じ照明角度分布を有する。その一方、照明角度分布を視野依存方式で、すなわち、照明視野の場所に依存してある一定の限度範囲で設定することができる照明系が既に提案されている。
すなわち、US 2013/0114060 A1は、調節可能視野絞りが内部に配置された視野平面を一緒に照明する多数の2次光源を光学インテグレーターが生成する照明系を開示している。この視野平面は、視野絞りレンズによってマスクの上に結像される。ここで、光学インテグレーターの入射ファセットの像が視野平面内で重複し、したがって、マスク上においても重なる。その結果、マスクの非常に均一な照明が得られる。視野依存方式で照明角度分布を設定することができるように、非常に多くの小さい光学変調器が光学インテグレーターの上流の視野平面に置かれ、光学インテグレーターの入射ファセット上の投影光の分布をこれらの小さい光学変調器を用いて損失なく変更することができる。各入射ファセットが別の方向からマスクを照明するので、それによってマスク上の照明角度分布を視野依存方式で設定することが可能になる。
更に柔軟な手法は、WO 2015/074746 A1から公知の照明系によって容易になる。光学インテグレーターの入射ファセット上の光分布により的確に影響を及ぼすことができるように、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)のマイクロミラーが、この場合に入射ファセット上に結像される。その結果、低い光損失を犠牲にしても、照明角度分布の事実上あらゆる視野依存性を設定することが可能である。
両方の手法が共通で有するものは、光学インテグレーターの入射ファセットを高分解可変方式で照明しなければならないことである。入射ファセットは非常に小さいので、この場合に所要精度で可変強度分布を生成するのは技術的観点から非常に困難である。
US 2013/0114060 A1 WO 2015/074746 A1
本発明の目的は、比較的簡単な手段を用いてオーバーレイマーカ又は他の比較的粗な構造をより確実に結像することを可能にするマイクロリソグラフィ投影装置の照明系及びそのような照明系を作動させる方法を指定することである。
本発明により、上述の目的は、マスクが配置可能である像平面と、像平面に対して光学的に共役である第1の物体平面とを有し、かつ像平面内で第1の照明角度分布を有するような第1の投影光によって第1の物体平面を照明するように構成された第1の照明光学ユニットを有するマイクロリソグラフィ投影装置の照明系によって達成される。照明系は、同じく像平面に対して光学的に共役である第2の物体平面を更に有する。第2の照明光学ユニットは、像平面内で第1の照明角度分布とは異なる第2の照明角度分布を有するような第2の投影光によって第2の物体平面を照明するように構成される。更に、照明系は、第1の投影光の光路内にのみ配置された光学インテグレーターを有する。
本発明は、角度に関して最適化されたオーバーレイマーカ照明に対しては、像平面の上に結像されるが光学インテグレーターの介入なく結像される第2の投影光と望ましい照明角度分布とによって第2の物体平面を照明することで十分であるという発見に基づいている。したがって、従来技術において必要とされるように光学インテグレーターの非常に多数の入射ファセット上の強度分布を変更する必要もない。
当然ながら原理的には、第3の物体平面又は更に別の物体平面を第2の物体平面に加えて依然として設けることが可能であり、これらは、同じく像平面の上に結像され、かつこれらの更に別の物体平面上に入射する投影光がマスク上に異なる照明角度分布を有するように照明される。しかし、オーバーレイマーカを最適に結像するためには、原則として、オーバーレイマーカを結像するのに理想的な照明角度分布をマスクが置かれた像平面に有するような第2の投影光を放出する厳密に1つの第2の物体平面が存在するならば十分である。
光学インテグレーターの入射ファセットが第1の投影光によって従来方式で均一に照明される場合に、マスク上で照明系によって照明可能な全照明視野は第1の投影光によって照明される。次に、第2の投影光だけではなく第1の投影光も、オーバーレイマーカが置かれた場所に入射する。しかし、角度に関してオーバーレイマーカに対して最適化された第2の投影光の結果として、オーバーレイマーカの結像は、オーバーレイマーカの像が残りのマスク構造の像に対して有意にオフセットされることはもはやない。次に、マスク構造の像の向きは、オーバーレイマーカの像を測定することによって推定することができる。
第1の投影光の光路内にのみ配置された光学インテグレーターは、通常、光学インテグレーター上の第1の投影光の強度分布が第1の照明角度分布を設定するという特性を有する。通常、光学インテグレーターは、光学ラスター要素、例えば、フライアイレンズ要素を有する。好ましくは、光学インテグレーターは、回折光学要素又はマイクロミラーアレイを有することができる瞳形成デバイスと第1の物体平面との間の第1の投影光の光路に配置される。しかし、光学インテグレーターは、極紫外(EUV)スペクトル範囲の光波長に向けて設計された照明系に必要な反射実施形態を有することができる。次に、光学インテグレーターは、複数のミラーファセットを有する1つ又は2つのファセットミラーを含む。
本発明により、オーバーレイマーカを結像するために与えられる第2の投影光の第2の照明角度分布は、残りのマスク構造を結像するために与えられる第1の投影光の第1の照明角度分布とは異なる。原理的には、2つの照明角度分布は部分的に重なることができる。
しかし、第1の投影光の照明角度分布と第2の投影光の照明角度分布は、好ましくはマスク上では重ならない。第1の照明分布の照明角度は、次に、第2の照明角度分布において発生せず、その一方、第2の照明角度分布の照明角度は、第1の照明角度分布において発生しない。そのような完全に異なる照明角度分布は、特に、オーバーレイマーカを小さい入射角を有する従来設定によって照明しなければならず、それに対して残りのマスク構造を環状照明設定又は多重極照明設定によって照明しなければならない場合に好適である。そのような場合に、第1の照明角度分布の全ての照明角度は、絶対値に関して限界角度よりも大きく、第2の照明角度分布の全ての照明角度は、絶対値に関して限界角度よりも小さい。
慣例として、オーバーレイマーカは、マスク全域の非常に小さい部分のみしか覆わない。第2の投影光はオーバーレイマーカしか照明しなくてもよいので、第1の投影光が、照明可能な像平面に照明視野を与え、第2の投影光が、所与の時間に照明視野全域ではなく照明視野の1又は2以上の部分のみを照明するならば十分である。次に、第2の照明光学ユニットは、好ましくは、この部分がマスク上に置かれたオーバーレイマーカを覆うように設定することができる。
スキャナタイプ投影装置の場合に、照明中にマスクと感光面とが同期して移動する。その結果、オーバーレイマーカは、第1及び第2の投影光によって照明される照明視野を通ってマスクと共に走査方向に沿って移動する。しかし、この処理では、第2の投影光は、マスクと共に移動する内部にオーバーレイマーカが置かれた部分のみを照明するだけでよい。
したがって、例示的実施形態では、第2の照明光学ユニットは、第2の物体平面と平行な変位方向に沿ってマスクと同期して移動する強度分布を第2の物体平面上に生成するように構成される。この移動する強度分布は、マスクが内部に置かれた像平面の上に結像され、マスクと同期して移動する。その結果、オーバーレイマーカを覆う部分は、オーバーレイマーカが角度に関して最適な方式で照明され、同時に第1の照明角度分布を有する第1の投影光が残りのマスク構造上に(同じく)入射するようにオーバーレイマーカと同期して移動することができる。これらのマスク構造は、従来的に第1の投影光を用いて視野非依存方式で照明することができる。次に、第1の照明光学ユニットは、走査処理中に第1の物体平面上に静止強度分布を生成するように構成される。
第2の物体平面上に移動する強度分布を生成するために、傾斜可能ミラーは、光点によって第2の物体平面を照明することができる。ミラーを傾斜させる結果として、光点は、必要に応じてマスクと同期して移動する。
空間光変調器(SLM)の変調器面が第2の物体平面に配置される場合に、第2の物体平面内により一層正確で鮮明な境界を有する強度分布を生成することができ、マスクの移動と同期して変化する変調パターンは、この変調器面上に生成可能である。一例として、そのような空間光変調器は、デジタルマイクロミラーアレイ(DMD)又はLCDパネルとして具現化することができる。変調器面は、次に、均一に照明又は部分的にのみ照明することができ、空間光変調器の個々のピクセルを「オフ」位置に入れることによって変調パターンが生じる。
光損失を可能な限り低く保つために、上記で指定した2つの手法を互いに組み合わせることができる。次に、更に別の空間光変調器が、変位方向に沿ったマスクの移動と同期して変化する粗な強度分布を変調面上に生成するように構成される。次に、変調器面を形成する空間光変調器は、粗な強度分布から変位方向に沿って移動する高分解強度パターンを生成し、マスク平面内のこの高分解強度パターンの像は、マスク上のオーバーレイマーカを正確に覆う。
ここで、更に別の空間光変調器は、光源によって生成された投影光を第1の投影光と第2の投影光とに分割する機能を有することができる。例示的実施形態では、更に別の空間光変調器は、第1の照明角度分布を設定するために、入射投影光の一部を空間分解方式で第1の投影光として光学インテグレーターの上に向ける。同時に、更に別の空間光変調器は、マスクと同期して移動し、オーバーレイマーカ上に結像される強度分布を第2の物体平面上に生成するために、入射投影光の一部を第2の投影光として第2の物体平面の上に向ける。その結果、角度に関して異なるオーバーレイマーカの照明を特に簡単な手段によって達成することができる。
オーバーレイマーカを照明する第2の投影光の第2の照明角度分布は、従来方式で設定することができる。一例として、拡散板、回折光学要素、フライアイレンズ要素、又はあらゆる他の屈折光学ラスター要素を第2の投影光のビーム経路に配置することができる。特に、第2の投影光に対して望ましい第2の照明角度分布を印加するために、空間光変調器の変調器面上に直接散乱構造を設けることができる。第2の照明角度分布が可変である場合に、異なる角度分布を生成する要素のためのツールを使用することなく上記で例示的に列記した光学要素を迅速に交換することができるように、これらの光学要素は、交換ホルダ内に受け入れることができる。当然ながら空間光変調器の使用も考えられる。
第2の物体平面上でマスクと同期して移動する強度分布は、空間光変調器を用いずに実現することもできる。すなわち、例えば、反射構造又は散乱構造のパターンを担持し、変位方向に沿って変位可能である担体(carrier)の面を第2の物体平面に配置することができる。この面が第2の投影光によって照明される場合に、反射構造又は散乱構造を担持する領域のみが、第2の投影光を像平面の上に向けることができる。次に、これらの領域の像は、担体の変位中にマスクと同期して移動する。
第1の投影光を第2の投影光と融合させるために、一方で第1及び第2の物体平面と他方で像平面との間に配置された入力結合要素を設けることができる。一例として、この入力結合要素は、レンズ、プリズム、又はミラーとすることができる。好ましくは、入力結合要素は、照明系の瞳平面内又はその近くに第1の投影光が瞳平面を入力結合要素の外側で通過するように配置される。この配置は、第1の投影光と第2の投影光とが次に瞳平面を異なる場所で通過することに起因して第1の照明角度分布と第2の照明角度分布とが重ならない場合に可能である。
入力結合要素が調節可能視野絞りと像平面の間の第1の投影光の光路に配置される場合は特に好適である。次に、第1の投影光は既に望ましい照明角度分布を有し、したがって、非従来照明設定の場合に瞳平面領域のみを通過する。
照明系が、複数の光学要素を有して視野絞りを像平面の上に結像するレンズを含む場合に、これらの光学要素のうちの少なくとも1つは、第1の投影光の光路内にのみ位置することができる。言い換えれば、第2の投影光は、このレンズ内で、好ましくは正確にはその瞳平面内で第1の投影光のビーム経路に結合される。
オーバーレイマーカ又は他の粗な構造の個々の照明が望まれない場合に、第1の投影光の伝播を妨害しないように入力結合要素を取り除く又は光学的に中立な要素で置換することができる。一例として、第2の投影光をレンズのビーム経路に結合する平面ミラーが瞳平面に導入される場合に、このミラーは、ガラスから製造された透過性平面板で置換することができる。
マイクロリソグラフィ投影装置の照明系を作動させる冒頭で呈した目的を達成する方法は、a)照明系の像平面(66)内にマスク(14)を配置する段階と、b)像平面に対して光学的に共役である第1の物体平面を像平面内で第1の照明角度分布を有するような第1の投影光によって照明する段階と、c)第1の物体平面とは異なり、像平面に対して同じく光学的に共役である第2の物体平面を像平面内で第1の照明角度分布とは異なる第2の照明角度分布を有するような第2の投影光によって照明する段階と、d)像平面内で第1の物体平面の像と第2の物体平面の像とを重ねる段階とを含み、第1の投影光は、段階b)で第1の投影光の光路内にのみ配置された光学インテグレーターの上に入射する。
利点及び有利な例示的実施形態に関して冒頭で行った陳述は、ここで相応に適用される。
特に、第1の投影光は像平面内で照明視野を照明することができ、第2の投影光は、所与の時間に全体の照明視野ではなく照明視野の1又は2以上の部分のみを照明することができる。ここで、例えば、この部分は、マスク上に置かれたオーバーレイマーカ又は他の粗な構造を覆うことができる。
例示的実施形態では、マスクは走査方向に沿って変位される。第2の投影光によって第2の物体平面内に生成される強度分布は、第2の物体平面と平行な変位方向に沿ってマスクの移動と同期する方式で変位される。第1の投影光によって第1の物体平面内に生成される強度分布は、この場合に静止のままに留まることができる。
第2の物体平面内に空間光変調器の変調器面を配置することができ、この変調器面上にマスクの移動と同期して修正される変調パターンが生成される。
更に別の空間光変調器は、変位方向に沿ってマスクの移動と同期して変化するような第2の強度分布を変調面上に生成することができる。
更に別の空間光変調器は、投影光を第1の投影光と第2の投影光とに分割することができる。特に、更に別の空間光変調器は、第1の投影光を光学インテグレーターの上に向けることができる。
例示的実施形態では、反射構造又は散乱構造のパターンを担持し、変位方向に沿って変位される担体の面は、第2の物体平面に配置される。
第1の投影光と第2の投影光は、一方で第1及び第2の物体平面と他方で像平面との間に配置された入力結合要素によって融合することができる。入力結合要素は、照明系の瞳平面内又はその近くに配置することができ、第1の投影光は、瞳平面を入力結合要素の外側で通過する。特に、入力結合要素は、ミラー又はプリズムを有する。
第1の投影光と第2の投影光は、調節可能視野絞りと像平面の間で融合させることができる。複数の光学要素を有するレンズが視野絞りを像平面の上に結像する場合に、少なくとも1つの光学要素は、第1の投影光の光路内にのみ配置することができる。
本発明の更に別の特徴及び利点は、図面を参照して以下の例示的実施形態の説明から明らかになるであろう。
マイクロリソグラフィ投影露光装置のかなり簡略化した斜視図である。 本発明による照明系を通る概略子午断面図である。 図2に示すマイクロレンズアレイの平面図である。 図2に示すマイクロミラーアレイの概略斜視図である。 マスクとそれぞれマスク構造及びオーバーレイマーカ上に向けられた2つの光ビームとの斜視図である。 図2に示す照明系の重要な光学構成要素の概略図である。 照明系の光軸に沿った入力結合要素の平面図である。 走査処理中の異なる時間に第2の投影光によって照明される空間光変調器の平面図である。 走査処理中の異なる時間に第2の投影光によって照明される空間光変調器の平面図である。 走査処理中の異なる時間に第2の投影光によって照明される空間光変調器の平面図である。 走査処理中の異なる時間に第2の投影光によって照明される空間光変調器の平面図である。 反射構造がその上に塗布された担体がマスクの上に結像されてマスクと同期して変位された代替例示的実施形態による照明系の図2に基づく図である。 本発明による方法の重要な段階を示す流れ図である。
1.投影露光装置の基本設計
図1は、微細構造化構成要素のリソグラフィ製造に適する投影露光装置10を非常に概略的な斜視図に示している。投影露光装置10は、図示の例示的実施形態ではリングセグメントタイプの形状を有する狭い照明視野16をマスク14上に照明する照明系12を含む。当然ながら、他の照明視野形状、例えば、矩形も考えられる。
照明視野16に位置するマスク14上の構造18は、複数のレンズ要素21及び任意的に更に別の光学要素を含む投影レンズ20を用いて感光層22上に結像される。例えば、フォトレジストとすることができる感光層22は、ウェーハ24又は別の適切な基板に塗布され、投影レンズ20の像平面に置かれる。一般的に投影レンズ20は結像スケール|β|<1を有するので、照明視野16に位置する構造18は、投影視野16’上に縮小サイズで結像される。
描かれた投影露光装置10では、マスク14とウェーハ24は、Yで表示している走査方向に沿って投影中に変位される。この場合の変位速度の比は、投影レンズ20の結像スケールβに等しい。投影レンズ20が像を反転させる場合に(すなわち、β<0)、マスク14の変位移動とウェーハ24の変位移動とは、図1に矢印A1とA2に示すように互いに反対に延びる。このようにして、照明視野16は移動するマスク14の上をスキャナタイプの方式で通り、それによって比較的大きい構造化領域であっても感光層22上に切れ目のない状態で投影することができる。
2.照明系
図2は、照明系12を子午断面に示している。ハウジング32の外側に配置され、したがって、照明系12の構成部分ではない光源31からの直線偏光投影光30が照明系12に供給される。この光源によって生成される投影光30は、図示の例示的実施形態ではλ=193nmの波長を有し、248nm又は157nmのような他の波長も同じく可能である。
投影光30は、光源31と照明系12の間でビーム送出デバイスを形成する導管(例示していない)内で偏向ミラーを通じて案内することができる。
照明系12内には、投影光30を拡大し、図示の例示的実施形態では2つのレンズ要素34、35を含むビーム拡大器33が配置される。その下流のビーム経路には、第1のハニカム板W1と第2のハニカム板W2とを含み、投影光30を混合するビームホモジナイザー36が存在する。
ビームホモジナイザー36には第1のコンデンサー38が続く。コンデンサー38の下流の光路内にはマイクロレンズアレイ40が配置され、このマイクロレンズアレイ40の構造を図3に記載の平面図に示している。マイクロレンズアレイ40は、正方形外周区域を有する複数の球面マイクロレンズMLを含み、それによって入射投影光30を複数の個々の収束ビームに分割し、そのうちの1つを図2にLB1で表示している。
光路内でマイクロレンズアレイ40の下流に配置されているのは、複数のマイクロミラー42を有するマイクロミラーアレイMMAを含む瞳形成デバイスPFEである。図4は、概略斜視図にマイクロミラーアレイMMAの平面図を示している。マイクロミラー42の位置に基づいて、入射光ビームLB1、LB2は異なる方向に偏向される。したがって、マイクロミラー42は、個々に連続方式で変更可能な偏向角を有する光偏向要素を構成する。この目的に対して、マイクロミラーアレイMMAは制御デバイス43に接続され、制御デバイス43は、次に、投影露光装置10の包括的中央コントローラ45と通信する。
瞳形成デバイスPFEは、2つの傾いた面48a、48bを有するプリズム26を更に含み、このプリズム内に入射した投影光30は、これらの面において内部全反射によって反射される。プリズム46の目的は、投影光30をマイクロミラーアレイMMA上に向け、マイクロミラーアレイMMAによって反射される光をビーム経路に向け戻すことである。
マイクロミラーアレイMMAは、投影光30を第1の投影光301と第2の投影光302とに分割する。この目的に対して、マイクロミラーアレイMMAは、入射投影光30を第2のコンデンサー50の方向に向ける第1のマイクロミラー群42を含む。かなり個数の少ない別の第2のマイクロミラー群42が、光を第3のコンデンサー51の上に向ける。ここで、2つの群によって生成される偏向角は互いに大きく異なるので、第2の群のマイクロミラー42は、第1の群のマイクロミラー42とは角度に関して異なる中立位置を有することができる。
最初に、第1の投影光301を図2を参照して下記でより詳細に説明する。
a)第1の投影光
第1の投影光301がその上に入射する第2のコンデンサー50は、マイクロミラーアレイMMAによって生成された偏向角の分布を光学インテグレーター52の入射面上の空間分布に変換する。ビームホモジナイザー34と類似の方式で、光学インテグレーター52は、フライアイレンズ要素55を有する2枚の板54a、54bを含み、互いに対面するフライアイレンズ要素55の各対が、2次光源を生成する光学チャネルを定める。2次光源は、第4のコンデンサー58の前側焦点面と一致する照明系12の瞳平面56に置かれる。調節可能視野絞り62が配置され、下記で第1の物体平面OP1と呼ぶ中間視野平面が、第4のコンデンサー58の後側焦点面に置かれる。第1の物体平面OP1は、マスク14が内部に配置され、したがって、下記でマスク平面66と呼ぶ像平面上にレンズ要素65a、65bを含む視野絞りレンズ64を用いて結像される。
図2に示すビーム経路によって示すように、瞳平面56内の局所強度分布は、第1の物体平面OP1及びそれに対して光学的に共役であるマスク平面66内の第1の投影光301の照明角度分布を設定する。光学インテグレーター52の入射面上の各光点が瞳平面56内の対応する強度分布をもたらすので、マイクロミラー42によって生成される偏向角を修正することによってマスク平面66内の第1の投影光301の照明角度分布を変更することができる。
それとは対照的に、瞳平面56内に生成される2次光源の角度分布は、第1の物体平面OP1内の第1の投影光の強度分布を設定し、したがって、照明視野16のX方向及びY方向の最大寸法も設定する。したがって、XZ平面(すなわち、図2の紙面平面)内では、2次光源は大きい開口数を有するが、走査方向と平行なYZ平面内では有意に小さい開口数を有する。このようにしてマスク平面66内の照明視野16のスロット形態がもたらされる。
b)第2の投影光
第3のコンデンサー51を通った後に、第2の投影光302は、2つの平面偏向ミラー68、69を通してDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)として具現化された空間光変調器70上に向けられる。空間光変調器70は、傾斜軸の周りに傾斜可能で2つの異なる傾斜位置のみを取ることができる非常に多数の非常に微小なマイクロミラー72を含む。マイクロミラー72の面は、第2の物体平面OP2に配置された変調器面74を形成する。物体平面OP2は、レンズ要素76と視野絞りレンズ64のレンズ要素65bとを通してマスク平面66上に結像される。
第1の投影光301と第2の投影光302を融合させるために、反射コーティング80を担持する中心領域を有する透過性ガラス板78が視野絞りレンズ64内に置かれる。このガラス板は、第1の投影光301の光路内で視野絞りレンズ64の瞳平面82の近くに置かれ、したがって、調節可能視野絞り62とマスク平面66の間に配置されたミラーを形成する。
3.照明系の機能
照明系12の機能を図5から図8を参照して下記でより詳細に説明する。
a)異なる照明設定
図5は、マスク14の概略斜視図を示している。マスク14上では、2つの異なる構造タイプを区別することができることが明らかである。第1の構造タイプでは、構造は、走査方向Y又はそれに対して垂直な方向Xに沿って延びることができる非常に微細で密に離間した線から構成される。簡略化の理由から、図5では第1の構造タイプのこれらの構造を微細メッシュ格子に示し、下記でマスク構造181と表示する。
第2の構造タイプは、互いから更に離間したより幅広の構造を含み、これらの構造はマスク14の面にわたって群で分散される。これらの群はオーバーレイマーカ84を形成し、この理由から、第2の構造タイプの構造を下記でオーバーレイ構造182と呼ぶ。当然ながら、オーバーレイマーカ84は異なる場所、正確に言えば特にマスク構造181の外側に配置することができ、走査方向Yに沿って延びるオーバーレイ構造と、それと垂直に配置されたオーバーレイ構造の両方を有することができる。
図5は、マスク構造181がその上に置かれた照明視野16の点に収束するビームに対する第1の瞳261を示している。正規直交方向に延びる非常に微細なマスク構造181は、環状照明設定による照明の場合に感光層22上に最も適切に結像されることを示唆するものである。これが、第1の瞳261内でリング形領域281が照明される理由である。
第1の瞳261の隣には、オーバーレイ構造182がその上に置かれた照明視野16の点に後の時点で収束するビームに対する第2の瞳262を示している。これらのオーバーレイ構造182は比較的粗であるので、従来照明設定によって照明される場合に感光層22上に最も適切に結像される。したがって、第2の瞳262内には、リング形領域281に加えて、投影光が同じく通過する円形ディスク形領域282が置かれる。
マスク14は、走査処理中に照明視野16の下で走査方向Yに沿って移動するので、オーバーレイマーカ84も走査方向Yに沿って静止照明視野16を通って移動する。その間で、オーバーレイマーカ84が照明視野16に置かれない期間が存在する。したがって、第2の瞳262を有するビームが走査方向Yに沿って照明視野16を通るように少なくとも断続的に案内され、処理においてオーバーレイマーカ84を辿るように照明系12を制御しなければならない。
この制御をどのように実施するかを下記で図6から図8に基づいて説明する。
b)制御
図6は、図2に示す例示的実施形態の機能的に重要な構成要素を示している。照明系12内では、マイクロミラーアレイMMAが、プリズム46と共に瞳形成デバイスPFEを構成し、それを用いて第1の投影光301による瞳平面56の照明が設定される。第2のコンデンサー50は、一方でマイクロミラーアレイMMAの平面と他方で光学インテグレーター52との間にフーリエ関係を確立し、したがって、マイクロミラー42を用いて設定される第1の投影光301の角度は、光学インテグレーター52上の場所に変換される。これは、図6でマイクロミラーアレイMMAから同じ角度で射出する2つのビームが光学インテグレーター52上の同じ場所に重なることによって確認することができる。
しかし、同時に、マイクロミラーアレイMMAは、入射投影光30を第1の投影光301と第2の投影光302とに分割するビームスプリッターも構成する。42’で表示しているマイクロミラーアレイMMAの2つのマイクロミラーは、これらのミラーが入射投影光30を第2のコンデンサー50ではなく、偏向ミラー68を通して第3のコンデンサー51に誘導するように向けられる。
更に図6で確認することができるように、これら2つのマイクロミラー42’を調節することによって第2の投影光302が空間光変調器70上に入射する場所に影響を及ぼすことができる。この場合に、第3のコンデンサー51も、マイクロミラーアレイMMAのマイクロミラー42が内部に配置された平面と、空間光変調器70のマイクロミラー72が内部に配置された第2の物体平面OP2との間にフーリエ関係を確立する。第2のコンデンサー50と全く同様に、第3のコンデンサー51は、置換することなく省くことができ、その場合に、第2の投影光302は、空間光変調器70上に非平行方式で入射することになる。
図2と共に図6から、空間光変調器70のマイクロミラー72が「オン」位置で鋸歯状の方式で配置されるので、第2の投影光302が完全にレンズ76及びガラス板78の方向に、したがって、マスク14上に向けられることが明らかである。レンズ要素76及び65bによって設定される光軸OA2は、マイクロミラー72の鋸歯状配置の結果として変調面74と垂直に延びる。その結果、変調面74上の強度分布が歪曲なくマスク平面66上に結像される。
図6でマイクロミラーアレイMMAのその上に示す2つのマイクロミラー42’は、それによって反射される光ビームが変調器面74の両縁部に位置する光点を照明するように向けられる。したがって、レンズ要素76、65bによる結像の結果として、これらの光ビームは、照明視野16のX方向に互いに対向して位置する縁部上の2つの領域を同じく照明する。
図示の例示的実施形態では、第2の投影光302の照明角度分布は、空間光変調器70のマイクロミラー72の面の粗面化によって設定される。図6から、マイクロミラー72上に入射する平行ビームは、粗面化された面上での散乱の結果としていくらかの発散を用いてマイクロミラー72を射出することが明らかである。したがって、視野絞りレンズ64の瞳平面82に対応するレンズ要素76及び65bによって形成されるレンズの瞳平面内では、第2の投影光302によって比較的小さい中心領域のみが照明される。
この照明をZ方向と平行であり、すなわち、光軸OA1に沿ったガラス板78の平面図を示す図7において最も明瞭に見ることができる。視野絞りレンズ64内のガラス板は、第2の投影光302がそれに沿って伝播する光軸OA2に対して傾斜して配置されるので、反射コーティング80は、ガラス板78上で楕円形領域を覆う。しかし、図7で見ることができるように、第1の投影光301がそれに沿って伝播する光軸OA1に沿った投影の場合に、反射コーティング80を有する領域は円形である。空間光変調器70のマイクロミラー72から射出する光ビームは、僅かにしか発散せず、ガラス板78は瞳平面に置かれるので、反射コーティング80上で第2の投影光302によって照明される領域は、比較的小さい直径を有する。
光学インテグレーター52はマイクロミラーアレイMMAを用いてリング形方式で照明されるので、ガラス板78上では、第1の投影光301もリング形領域を通過する。リング形領域の内径は非常に大きいので、反射コーティング80は第1の投影光301の伝播を妨害しない。その結果、反射コーティング80を有するガラス板78の近瞳配置は、反射領域80によって形成されるミラーを第1の投影光301のビーム経路にその伝播を妨害することなく配置することを可能にする。
更に図7からは、近瞳配置を有するガラス板78上で第1の投影光301及び第2の投影光302によって照明される領域が、図5で右側に示すビームに対する第2の瞳262内の領域282、283に対応することが明らかである。第2の瞳262の中心領域282がより大きくなければならない場合に、空間光変調器70のマイクロミラー74上のより粗な反射面によってそれをもたらすことができる。その代替として、例えば、第2の投影光302の光角度スペクトルを拡大する拡散板を第2の投影光302のビーム経路に導入することができ、その結果、第2の瞳262内の中心領域282の外径がより大きくなる。
逆に、リング281のサイズ及び寸法は、瞳形成デバイスPFEによって設定される。例えば、リング281の内径を縮小しなければならない場合に、光学インテグレーター52上で照明される領域の幅が内向きに拡幅するようにマイクロミラーアレイMMAのマイクロミラー42を起動しなければならない。
原理的には、空間光変調器70を固定ミラーで置換することも可能である。マイクロミラーアレイMMAのマイクロミラー42は2つの傾斜軸の周りに連続的に傾斜可能であるので、走査処理中に移動するオーバーレイマーカ84を追従することができるようにマイクロミラー42’に割り当てられた光点を第2の物体平面OP2にわたって、したがってマスク平面66にわたって連続的に案内することができる。
空間光変調器70の機能を図8aから図8dに基づいて下記で説明する。
c)空間光変調器
図8aは、マイクロミラー72を有する空間光変調器70の変調器面74の平面図を示している。白色で示すマイクロミラー72は、「オフ」位置にあり、したがって、入射する第2の投影光302をレンズ要素76及びガラス板78の方向に導かないことを示唆するものである。レンズ要素76、65bによってマスク平面66内の照明視野16上に結像される領域を16’に示している。
図8aでは全てのマイクロミラー72が「オフ」位置にあるので、マイクロミラーアレイMMAのミラー42’によって第2の投影光302が空間光変調器70上に向けられている場合であっても、この投影光はマスク14に到達することができる。したがって、この瞬間に照明視野16は、図5で第1の瞳261によって左側に示す照明角度分布を有する第1の投影光301によってのみ照明される。
図8bは、2つのオーバーレイマーカ84が照明視野16に進入した後の時間での変調器面74を示している。これらのオーバーレイマーカ84は、従来照明設定を有する第2の投影光302によってこれに加えて照明しなければならないので、この時点ではマイクロミラーアレイ42の2又は3以上のマイクロミラー42’が、第2の投影光302を空間光変調器70の変調器面74の上に向ける。図8bでは、これらの光点を灰色で例示しており、88で表示している。光点88が、回折効果が寄与している可能性もあるほぼ円形の形態を有することを見ることができる。すなわち、この形態は、オーバーレイマーカ84の形態に対応しない。仮にこれらの光点88がレンズ要素76、65bを通してマスク14を直接に照明するとした場合に、光点88の像はオーバーレイマーカ84を超えて延びることになり、マスク構造181も照明することになり、望ましくない。
空間光変調器70の高い空間分解能の結果として、オーバーレイマーカ84の寸法に最適に適応されたあらゆる光パターンを変調器面74上のある一定の境界範囲に生成することができる。図示の例示的実施形態では、オーバーレイマーカ84は、正方形であり、互いに接する4つのマイクロミラー72’の像に対応する程大きいことを示唆するものである。2つの光点88のうちの1つの範囲にあるこれら4つのマイクロミラー72’は、「オン」位置にあり、第2の投影光302をマスク14の上に向けるように制御デバイス43によって起動される。全ての他のマイクロミラー72は「オフ」位置に留まり続ける。
図8c及び図8dは、一方で光点88の位置と「オン」位置にあるマイクロミラー72’の群とが走査処理の範囲で走査方向Yに沿ってどのように搬送されるかを示している。
明瞭化の理由から、空間光変調器70は、図示の例示的実施形態では比較的少数のマイクロミラー72のみを有する。市販の空間光変調器70は、多くの場合に数百万個のマイクロミラー72を有する。第2の投影光302の事実上任意の強度パターンを変調器面74上に生成してマスク14上に結像することを可能にする空間分解能は、相応に高いものである。
4.代替例示的実施形態
図9は、図2に基づく概略図に別の例示的実施形態による照明系12を示している。反射構造92のパターンを担持する板状担体90が第2の物体平面OP2に置かれ、この物体平面は、レンズ要素76及び65bによってマスク平面66の上に結像される。パターンは、レンズ要素76、65bによって形成されるレンズの結像スケールを考慮したマスク14上のオーバーレイマーカ84の配置に対応する。走査処理中に、担体90は、100に示す変位デバイスを用いて矢印で示す方向に沿って変位される。走行する強度パターンの効果、すなわち、マスクの移動と同期して変化する強度パターンがこのようにして同じく得られる。
この例示的実施形態では、第2の投影光302は専用光源312によって生成され、ビーム拡大器332及び偏向ミラー68を通して反射構造92の上に向けられる。この例示的実施形態においても、反射構造92の散乱特性により、又は第2の投影光302の光路内に導入された角度生成要素により、第2の投影光302の角度分布を生成することができる。特に、拡散板、光学インテグレーター、又はコンピュータ生成ホログラム(CHG)を角度生成要素に対して考えることができる。
5.重要な方法段階
本発明による方法の重要な段階を図10の流れ図に例示している。
第1の段階S1では、照明系の像平面にマスクが配置される。
第2の段階S2では、第1の照明角度分布を有する第1の投影光によって第1の物体平面が照明される。
第3の段階S3では、第2の照明角度分布を有する第2の投影光によって第2の物体平面が照明される。
4番目の段階S4では、像平面内で第1の物体平面の像と第2の物体平面の像とが重ね合わせられる。
6.本発明の重要な態様
本発明の重要な態様を以下に命題形式で要約する。
1.a)マスク(14)が内部に配置可能な像平面(66)と、b)上記像平面(66)に対して光学的に共役である第1の物体平面(OP1)と、c)上記像平面内で第1の照明角度分布を有するような第1の投影光(301)によって上記第1の物体平面を照明するように構成された第1の照明光学ユニット(42、50、52、58)であって、該第1の投影光(301)の光路内にのみ配置された光学インテグレーター(52)を有する上記第1の照明光学ユニット(42、50、52、58)と、d)同じく上記像平面(66)に対して光学的に共役である第2の物体平面(OP2)と、e)上記像平面内で上記第1の照明角度分布とは異なる第2の照明角度分布を有するような第2の投影光(302)によって上記第2の物体平面を照明するように構成された第2の照明光学ユニット(42’、51、70、72)とを含むマイクロリソグラフィ投影装置(10)の照明系。
2.上記光学インテグレーター(52)上の上記第1の投影光(301)の強度分布が上記第1の照明角度分布を設定する命題1に記載の照明系。
3.上記光学インテグレーター(52)が、光学ラスター要素(54a、54b)を有する命題1及び2のいずれかに記載の照明系。
4.上記光学インテグレーター(52)が、瞳形成デバイス(PFE)と上記第1の物体平面(OP1)の間の上記第1の投影光(301)の光路に配置される命題1から3のいずれか1つに記載の照明系。
5.上記第1の照明角度分布の照明角度が、上記第2の照明角度分布において発生せず、第2の照明角度分布の照明角度が、第1の照明角度分布において発生しない命題1から4のいずれか1つに記載の照明系。
6.上記第1の照明角度分布の全ての照明角度が、絶対値に関して限界角度よりも大きく、上記第2の照明角度分布の全ての照明角度が、絶対値に関して該限界角度よりも小さい命題5に記載の照明系。
7.上記像平面(66)内で上記第1の投影光(301)によって照明視野(16)が照明可能であり、所与の時間に照明視野全体ではなく照明視野の1又は2以上の部分のみが上記第2の投影光(302)によって照明される命題1から6のいずれか1つに記載の照明系。
8.上記第2の照明光学ユニット(42’、51、70、72)が、上記部分が上記マスク(14)上に置かれたオーバーレイマーカ(84)を覆うように起動可能である命題7に記載の照明系。
9.上記第2の照明光学ユニット(42’、51、70、72)が、上記第2の物体平面(OP2)と平行な変位方向に沿って上記マスク(14)と同期して移動する強度分布を該第2の物体平面上に生成するように構成される命題1から8のいずれか1つに記載の照明系。
10.第1の照明光学ユニット(42、50、52、58)が、第1の物体平面(OP1)上に静止強度分布を生成するように構成される命題1から9のいずれか1つに記載の照明系。
11.上記第2の物体平面(OP2)内に空間光変調器(70)の変調器面(74)が配置され、変調器面上に上記マスク(14)の上記移動と同期して変化する変調パターンが生成可能である命題9に記載の照明系。
12.上記変位方向に沿って上記マスク(14)の上記移動と同期して変化する強度分布を上記変調器面(74)上に生成するように構成された更に別の空間光変調器(MMA)を含む11に記載の照明系。
13.上記更に別の空間光変調器(MMA)が、投影光(30)を上記第1の投影光(301)と上記第2の投影光(302)とに分割する命題12に記載の照明系。
14.上記更に別の空間光変調器(MMA)が、上記第1の投影光(301)を上記光学インテグレーター(52)の上に向ける命題12又は13に記載の照明系。
15.反射構造又は散乱構造(82)のパターンを担持し、上記変位方向に沿って変位可能である担体(90)の面が、上記第2の物体平面(OP2)に配置される命題9に記載の照明系。
16.上記第1の投影光(301)と上記第2の投影光(302)が、一方で上記第1及び第2の物体平面(OP1、OP2)と他方で上記像平面(66)との間に配置された入力結合要素(80)によって融合される命題1から15のいずれか1つに記載の照明系。
17.上記入力結合要素(80)が、照明系の瞳平面(82)内又はその近くに上記第1の投影光(301)が瞳平面を入力結合要素(80)の外側で通過するように配置される命題16に記載の照明系。
18.入力結合要素がミラー(80)又はプリズムを有する命題16又は17に記載の照明系。
19.入力結合要素(80)が、調節可能視野絞り(62)と像平面(66)の間の第1の投影光(301)の光路に配置される命題16から18のいずれか1つに記載の照明系。
20.複数の光学要素(65a、65b)を有して視野絞り(62)を像平面(66)上に結像するレンズ(64)を有し、少なくとも1つの光学要素(65a)が第1の投影光(301)の光路内にのみ位置する命題19に記載の照明系。
21.a)照明系の像平面(66)内にマスク(14)を配置する段階と、b)上記像平面に対して光学的に共役である第1の物体平面(OP1)を像平面内で第1の照明角度分布を有するような第1の投影光(301)によって照明する段階と、c)上記第1の物体平面とは異なり、上記像平面に対して同じく光学的に共役である第2の物体平面(OP2)を像平面内で上記第1の照明角度分布とは異なる第2の照明角度分布を有するような第2の投影光(302)によって照明する段階と、d)上記像平面内で上記第1の物体平面の像と上記第2の物体平面の像とを重ねる段階とを含み、段階b)での上記第1の投影光が、上記第1の投影光(301)の光路内にのみ配置された光学インテグレーター(52)上に入射するマイクロリソグラフィ投影装置(10)の照明系(12)を作動させる方法。
22.上記第1の投影光(301)が、上記像平面(66)内で照明視野(16)を照明し、上記第2の投影光(302)が、所与の時間に照明視野全体ではなく照明視野(16)の1又は2以上の部分のみを照明する命題21に記載の方法。
23.上記部分が、上記マスク(14)上に置かれたオーバーレイマーカ(84)を覆う命題22に記載の方法。
24.上記マスク(14)が、走査方向(Y)に沿って変位され、上記第2の投影光(302)によって上記第2の物体平面(OP2)内に生成される強度分布が、第2の物体平面と平行な変位方向に沿ってマスク(14)の上記移動と同期して変位される命題21から23のいずれか1つに記載の方法。
25.上記第1の投影光(301)によって上記第1の物体平面(OP1)内に生成される強度分布が、静止のままに留まる命題21から命題24のいずれか1つに記載の方法。
26.上記第2の物体平面(OP2)内に空間光変調器(70)の変調器面(74)が配置され、上記マスク(14)の上記移動と同期して変化する変調パターンが、変調器面上に生成される命題21から25のいずれか1つに記載の方法。
27.更に別の空間光変調器(MMA)が、変位方向に沿ってマスク(14)の移動と同期して変化するような第2の強度分布を変調面(74)上に生成する命題26に記載の方法。
28.更に別の空間光変調器(MMA)が、投影光(30)を上記第1の投影光(301)と上記第2の投影光(302)に分割する命題27に記載の方法。
29.上記更に別の空間光変調器(70A)が、上記第1の投影光(301)を上記光学インテグレーター(52)の上に向ける命題27又は28に記載の方法。
30.反射構造又は散乱構造(92)のパターンを担持して上記変位方向に沿って変位される担体(90)の面が、上記第2の物体平面(OP2)に配置される命題24に記載の方法。
31.上記第1の投影光(301)と上記第2の投影光(302)が、一方で上記第1及び第2の物体平面と他方で上記像平面(66)との間に配置された入力結合要素(80)によって融合される命題21から30のいずれか1つに記載の方法。
32.上記入力結合要素(80)が、上記照明系の瞳平面(82)内又はその近くに配置され、上記第1の投影光(301)が、該瞳平面を該入力結合要素(80)の外側で通過する命題31に記載の方法。
33.上記入力結合要素がミラー(80)又はプリズムを有する命題31又は32に記載の方法。
34.上記第1の投影光(301)と上記第2の投影光(302)が、調節可能視野絞り(62)と上記像平面(66)の間で融合される命題21から33のいずれか1つに記載の方法。
35.複数の光学要素(65a、65b)を有するレンズ(64)が、上記視野絞り(62)を上記像平面(66)の上に結像し、少なくとも1つの光学要素(65a)が、上記第1の投影光(301)の光路内にのみ位置する命題34に記載の方法。
36.a)照明系(12)の像平面(66)内にマスク(14)を配置する段階と、b)第1の照明角度分布を有する第1の投影光(301)によって第1の物体平面(OP1)を照明する段階と、c)第2の照明角度分布を有する第2の投影光(302)によって第2の物体平面(OP2)を照明する段階と、d)上記像平面内で上記第1の物体平面の像と上記第2の物体平面の像とを重ねる段階とを含むマイクロリソグラフィ投影装置(10)の照明系を作動させる方法。
37.段階b)での上記第1の投影光が、上記第1の投影光(301)の光路内にのみ配置された光学インテグレーター(52)上に入射する命題36に記載の方法。
38.命題21から35のいずれか1つの特徴を有する命題36又は37に記載の方法。

Claims (14)

  1. マイクロリソグラフィ投影装置(10)の照明系であって、
    a)マスク(14)が配置可能である像平面(66)と、
    b)前記像平面(66)に対して光学的に共役である第1の物体平面(OP1)と、
    c)第1の投影光が前記像平面内で第1の照明角度分布を有するように該第1の投影光(301)で前記第1の物体平面を照明するように構成された第1の照明光学ユニット(42、50、52、58)であって、該第1の投影光(301)の光路にのみ配置された光学インテグレーター(52)を有する、第1の照明光学ユニット(42、50、52、58)と、
    d)前記像平面(66)に対して同じく光学的に共役である第2の物体平面(OP2)と、
    e)第2の投影光が前記像平面内で前記第1の照明角度分布とは異なる第2の照明角度分布を有するように該投影光(302)で前記第2の物体平面を照明するように構成された第2の照明光学ユニット(42’、51、70、72)と、
    を含む、照明系。
  2. 前記第1の照明角度分布の照明角度が、前記第2の照明角度分布において発生せず、
    前記第2の照明角度分布の照明角度が、前記第1の照明角度分布において発生しない、
    請求項1に記載の照明系。
  3. 前記第1の照明角度分布の全ての照明角度が、絶対値に関して限界角度よりも大きく、
    前記第2の照明角度分布の全ての照明角度が、絶対値に関して前記限界角度よりも小さい、
    請求項2に記載の照明系。
  4. 照明視野(16)が、前記第1の投影光(301)によって前記像平面(66)内で照明可能であり、
    前記照明視野全体ではなく該照明視野の1又は複数の部分のみが、前記第2の投影光(302)によって所与の時間に照明される、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の照明系。
  5. 前記第2の照明光学ユニット(42’、51、70、72)は、前記部分が、前記マスク(14)上に置かれたオーバーレイマーカ(84)を覆うように起動可能である、請求項4に記載の照明系。
  6. 前記第2の照明光学ユニット(42’、51、70、72)は、前記第2の物体平面(OP2)上に該第2の物体平面と平行な変位方向に沿って前記マスク(14)と同期して移動する強度分布を生成するように構成される、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の照明系。
  7. 空間光変調器(70)の変調器面(74)が、前記第2の物体平面(OP2)に配置され、前記マスク(14)の前記移動と同期して変化する変調パターンが、該変調器面上で生成可能である、請求項6に記載の照明系。
  8. 前記変位方向に沿って前記マスク(14)の前記移動と同期して変化する強度分布を前記変調器面(74)上に生成するように構成された更に別の空間光変調器(MMA)を含む、請求項7に記載の照明系。
  9. 前記更に別の空間光変調器(MMA)は、投影光(30)を前記第1及び前記第2の投影光(301、302)に分割する、請求項8に記載の照明系。
  10. 前記更に別の空間光変調器(MMA)は、前記第1の投影光(301)を前記光学インテグレーター(52)上に向ける、請求項8又は請求項9に記載の照明系。
  11. 反射又は散乱構造(82)のパターンを担持し、かつ前記変位方向に沿って変位可能である担体(90)の面が、前記第2の物体平面(OP2)に配置される、請求項6に記載の照明系。
  12. 前記第1の投影光(301)及び前記第2の投影光(302)は、一方で前記第1及び第2の物体平面(OP1、OP2)と他方で前記像平面(66)との間に配置された入力結合要素(80)によって融合される、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の照明系。
  13. 前記入力結合要素(80)は、照明系の瞳平面(82)に又はその近くに、前記第1の投影光(301)が該瞳平面を該入力結合要素(80)の外側で通過するように配置される、請求項12に記載の照明系。
  14. マイクロリソグラフィ投影装置(10)の照明系(12)を作動させる方法であって、
    a)前記照明系の像平面(66)にマスク(14)を配置する段階と、
    b)前記像平面に対して光学的に共役である第1の物体平面(OP1)を、第1の投影光が該像平面内で第1の照明角度分布を有するように該第1の投影光(301)で照明する段階と、
    c)前記第1の物体平面とは異なり、かつ前記像平面に対して同じく光学的に共役である第2の物体平面(OP2)を、第2の投影光が前記第1の照明角度分布とは異なる第2の照明角度分布を該像平面内で有するように該第2の投影光(302)で照明する段階と、
    d)前記像平面内で前記第1の物体平面の像と前記第2の物体平面の像とを重ねる段階と、
    を含み、
    段階b)での前記第1の投影光は、該第1の投影光(301)の光路にのみ配置された光学インテグレーター(52)上に入射する、
    方法。
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