JP2018538496A5

JP2018538496A5 -

Info

Publication number: JP2018538496A5
Application number: JP2018532412A
Authority: JP
Filing date: 2016-12-13
Publication date: 2020-01-30
Anticipated expiration: 2036-12-13

Description

螺旋ばねシール要素は、好ましくは形状結合または摩擦結合により保持要素の周方向溝内に保持されるように配置される。その結果、シール隙間の確実なシールが保証される。シール隙間が例えば油で加圧されている場合、螺旋ばね要素は、その全螺旋範囲にわたって低圧側の保持要素の溝側面上で支持され得る。この場合、保持要素の弾性特性は、保持要素上への螺旋ばね要素のシールされた軸方向当接を常に保証する。螺旋ばねシール要素の小さな凹凸は、保持要素によって確実に補償される。

シール要素は、螺旋ばねシール要素３４として構成されている。螺旋ばねシール要素３４は、回転軸１６と同軸に配置され、第２の機械部品１４を環状に取り囲んでいる。螺旋ばねシール要素３４は、内周側で、すなわちその内側の円周面３６で、第２の機械部品のシール面２８に対してする矢印で示す接触面圧３８によって、シール面２８に対して当接する。螺旋ばねシール要素３４のシール面２８に対する接触面圧３８は、螺旋ばね自体の弾性回復特性によって、及び／又は保持要素２４による螺旋ばねシール要素３４の径方向に配向された予張力によって生成されてもよい。この場合の螺旋ばねシール要素３４は、保持要素２４によって付加的に補助され、固有の弾性復元力によって予張力をかけられたシール状態でシール面２８に当接し、ている。したがって、螺旋ばねシール要素は、保持要素２４の周方向溝３２の溝底部４０に隙間なく当接する。螺旋ばねシール要素３４は、周方向溝３２の溝側面４２の間で軸方向に形状結合または摩擦結合により保持される。その結果、シール隙間２０の軸方向の確実なシールがこの領域で達成される。螺旋ばねシール要素３４と保持要素２４との間の摺動摩擦及び／又は静摩擦を低くするために、螺旋ばねシール要素３４は、減摩コーティングでコーティングされてもよい（図２には図示せず）。

Claims

−回転軸（１６）の周りに互いに対して回転可能に配置された２つの機械部品（１２、１４）であって、
前記２つの機械部品（１２、１４）のうちの一方がシール保持構造（２６）を形成し、前記２つの機械部品（１２、１４）のうちのそれぞれの他方がシール面（２８）を形成する機械部品（１２、１４）と、
−前記２つの機械部品（１２、１４）の間に形成されたシール隙間（２０）をシールする回転シール（２２）であって、
−前記一方の機械部品（１２、１４）の前記シール保持構造（２６）上に保持されたゴム弾性があり変形可能な材料からなる保持要素（２４）と、前記他方の機械部品（１２、１４）の前記シール面（２８）に対して、面圧（３８）によってシール方式で当接しているシール要素とを有する回転シール（２２）とを備え、
−前記シール要素が、前記回転軸（１６）と同軸に延在するように配置された螺旋ばねシール要素（３４）として設計され、前記螺旋ばねシール要素（３４）が、前記保持要素（２４）の周方向溝（３２）内に軸方向に形状結合または摩擦結合により保持されるように配置され、前記保持要素（２４）によって前記シール面（２８）に対して径方向に張力をかけられ、前記保持要素（２４）の前記周方向溝（３２）が一端において前記螺旋ばねシール要素（３４）のための第１の回転停止部（４６）を有し、前記螺旋ばねシール要素（３４）が前記機械部品の互いに対する回転運動によって前記螺旋ばねシール要素（３４）と前記シール面（２８）との間の摩擦抵抗に比例してねじれ、径方向に広げられる又は圧縮されることで、前記螺旋ばねシール要素（３４）と前記シール面（２８）との間で前記接触面圧（３８）が減少するように、前記螺旋ばねシール要素（３４）が周方向溝に配置されることを特徴とする回転シール装置（１０）。
前記螺旋ばねシール要素（３４）は、前記シール面（２８）に対して内周側でシール状態で当接していることを特徴とする、請求項１に記載の回転シール装置。
前記保持要素（２４）の前記周方向溝（３２）が他端において前記螺旋ばねシール要素（３４）の第２の回転停止部（４６）を有することを特徴とする、請求項１又は２に記載の回転シール装置。
前記螺旋ばねシール要素（３４）は、前記シール面（２８）に対して外周側で当接していることを特徴とする、請求項１に記載の回転シール装置。
前記螺旋ばねシール要素（３４）は、その自由端部分（５０）の１つによって、前記保持要素（２４）上の定位置に固定保持されることを特徴とする、請求項４に記載の回転シール装置。
前記螺旋ばねシール要素は、その弾性復元力に起因する予張力をかけられることで、シール状態で前記シール面に当接していることを特徴とする、請求項１乃至５のいずれか１項に記載の回転シール装置。
前記螺旋ばねシール要素（３４）は、前記シール面（２８）に当接する円周面（３６）にくぼみ（５４）を有することを特徴とする、請求項１乃至６のいずれか１項に記載の回転シール装置。
前記螺旋ばねシール要素（３４）は、熱可塑性又は熱硬化性のプラスチック材料、複合材料又は金属からなることを特徴とする、請求項１乃至７のいずれか１項に記載の回転シール装置。
前記螺旋ばねシール要素（３４）及び／又は前記保持要素（２４）に減摩コーティングが設けられていることを特徴とする、請求項１乃至８のいずれか１項に記載の回転シール装置。
周方向溝（３２）と、螺旋ばねシール要素（３４）として構成され且つ前記周方向溝（３２）内に配置されたシール要素とを有する弾性的に変形可能な保持部分（２４）を備える、請求項１乃至９のいずれか１項に記載の、回転シール装置（１０）用の回転シール（２２）。