JP2018538004A - 低粘性で高カロリー密度の栄養組成物 - Google Patents

低粘性で高カロリー密度の栄養組成物 Download PDF

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Abstract

大豆タンパク質と乳タンパク質との両方を含む液体栄養組成物は、強化された流動特性を示す。これらのタンパク質の種類および量を適切に選択することによって、高カロリー密度生成物を、栄養価、安定性、香味および口あたりなどの他の所望の特性に悪影響を与えることなく得ることができる。
【選択図】図1

Description

本開示は、栄養組成物に関する。より詳しくは、本開示は、複数の供給源からのタンパク質を含む高カロリー密度の栄養組成物の分野である。
栄養シェイク、すなわち、経口摂取を目的とし、したがって粘度、香味および一般の日常的なミルクセーキの全体的な望ましい官能特性を有する非炭酸液体栄養組成物は、広く入手できる消費者製品である。例としては、Abbott Nutrition(Columbus,Ohio)から入手可能な栄養シェイクシリーズEnsure(登録商標)、Glucerna(登録商標)、Myoplex(登録商標)、およびPediasure(登録商標)、CytoSport,Inc.(Benicia,California)から入手可能な栄養シェイクシリーズMuscle Milk(登録商標)、ならびにNestle,S.A.(Vevey,Switzerland)から入手可能な栄養シェイクシリーズResource(登録商標)が挙げられる。一般に、栄養シェイクは、バランスの取れた量の多量栄養素(タンパク質、脂肪および炭水化物)、ならびに微量栄養素と香味料を含んでおり、一般の日常的なミルクセーキの粘度を有する水中油型エマルションの形態で作られている。
特定の植物性タンパク質は、そのような組成物のタンパク質成分の一部として使用されることもできる。大豆タンパク質は、その比較的低いコスト、調和的な食感とかすかな香味のため、特に好ましい。しかし、経験によれば、大豆タンパク質を含めると、消費者が期待する香味、食感、口あたりおよび安定性などの栄養シェイクの全体的に望ましい特性を維持する上で困難が存在することがある。したがって、そのような組成物の成分として大豆タンパク質を使用することにおける課題は、単に組成物の既存のタンパク質の一部を大豆タンパク質と取り替えるだけでなく、むしろ、その他の望ましい性質に悪影響を与えない方向で、使用することである。
全般的な発明概念に従って、タンパク質の特定の組み合わせ(例えば、特定の乳タンパク質と大豆タンパク質)を選択し、それを栄養組成物に配合することによって、消費者が要求する香味、食感、口あたりおよび安定性を維持する液体栄養組成物を製造することが可能になることが判明した。
第1の例示的な実施形態において、液体栄養組成物が提供される。液体栄養組成物は、大豆タンパク質源および乳タンパク質源を含み、液体栄養組成物は50cps〜75cpsの粘度および液体栄養組成物の7g/100mL〜20g/100mLの総タンパク質含有量を有する。
第2の例示的な実施形態において、高カロリー密度の液体栄養組成物が提供される。液体栄養組成物は、脂肪、炭水化物および液体栄養組成物の7g/100mL〜20g/100mLのタンパク質含有量を含む。タンパク質は、大豆タンパク質源および乳タンパク質源を含む。液体栄養組成物は、1.6kcal/mLを超えるカロリー密度、50cps〜75cpsの粘度を有し、大豆タンパク質は10重量%〜40重量%の量で存在する。
3種の例示的な液体栄養組成物中の可溶性カルシウムと比較して粘度の測定変化を示すグラフである。 大豆タンパク質の量を変えて遠心分離後の3種の例示的な液体栄養組成物のペレット重量を示すグラフである。 大豆タンパク質の量を変えて3種の例示的な液体栄養組成物中の可溶性タンパク質の量を示すグラフである。
全般的な発明概念は、添付の図面および種々の例示的な実施形態を参照して以下にさらに詳述する。これらの例示的な実施形態が全般的な発明概念によって包含される可能性のある実施形態の一部分だけを構成することを当業者は理解するであろう。そのようなものとして、本開示の範囲は、本明細書に記載の例示的な実施形態に決して限定されない。
本開示のために、以下の用語は、文脈で特に指示しない限り、以下の意味を有する:
「脂肪」および「油」は本明細書では同じ意味で用い、植物由来もしくは動物由来またはこれから加工された脂質材料を指す。これらの用語は、そのような材料がヒトへの経口投与に適している限り、合成脂質材料も含む。周知のように、そのような材料は通常、脂肪酸トリグリセリドの混合物で構成されており、その混合物も脂肪酸ジグリセリドとモノグリセリドおよび一部の遊離脂肪酸さえ含有することがある。
「栄養組成物」とは、栄養液体、栄養プリン、栄養ゲル、栄養バーおよび他の栄養製品を形成するように再構成されることができる栄養液体、栄養粉末を指し、それらすべて脂肪、タンパク質および炭水化物のうちの1種または複数種を含み、ヒトへの投与、またはヒトによる経口摂取に適している。
「常温保存可能な」とは、包装され、次いで18〜24℃で少なくとも3ヵ月間貯蔵された後、商業的に安定のままである液体栄養組成物を指す。
特定の組成物中のタンパク質の量に関連して「総タンパク質」とは、その組成物中のすべてのタンパク質を意味する。
別段の定めがない限り、本明細書で用いる場合、すべての百分率、部および比率は、総組成物の重量に基づく。収載された成分に関係するそのような重量はすべて、別段の定めがない限り、活性レベルに基づき、したがって市販材料に含まれ得る溶媒または副生成物を含まない。
本開示は、タンパク質源が乳タンパク質および大豆タンパク質を含む、粘度の低い、高カロリー密度、高タンパク質液体栄養組成物を記述する。濃縮液体調合乳において乳タンパク質と大豆タンパク質とを組み合わせると、すべての乳タンパク質を含む組成物と比較するときよりも、粘度が低い生成物になることが予想外に判明した。第1の例示的な実施形態において、液体栄養組成物が提供される。液体栄養組成物は、大豆タンパク質源および乳タンパク質源を含み、液体栄養組成物は50cps〜75cpsの粘度、および液体栄養組成物の7g/100mL〜20g/100mLの総タンパク質含有量を有する。
第2の例示的な実施形態において、高カロリー密度の液体栄養組成物が提供される。液体栄養組成物は、脂肪、炭水化物、および液体栄養組成物の7g/100mL〜20g/100mLのタンパク質含有量を含む。タンパク質は、大豆タンパク質源および乳タンパク質源を含む。液体栄養組成物は、1.6kcal/mLを超えるカロリー密度、50cps〜75cpsの粘度を有し、大豆タンパク質はタンパク質含有量の10%〜40%の量で存在する。
一般に、乳タンパク質は、他のタンパク質源、例えば大豆タンパク質よりも可溶性である。したがって、乳タンパク質だけを含む多くの製品は、大豆タンパク質を含む製品よりも粘度が低く、かつ沈降が少ない傾向がある。カゼインナトリウム、乳タンパク質濃縮物および大豆タンパク質単離物についての測定溶解度データを表1に示す。表に見られるように、それぞれ独立して測定したとき、乳タンパク質は、大豆タンパク質よりも溶解度の増加を示す。
Figure 2018538004
製品形態
本開示の栄養組成物は、任意の知られている経口製品形態、または好適な経口製品形態で配合し、投与することができる。固体、液体または粉末の任意の形態はその組み合わせもしくは変形を含み、本明細書での使用に好適であるが、ただしそのような形態が、本明細書に定めるように個体への必須成分の安全で効果的な経口送達を可能にすることを条件とする。
したがって、本開示の栄養組成物は、あらゆる従来のまたは他の知られている食品製品形態を含む種々の異なる製品形態を包含することができ、その一部の非限定的な例としては、菓子製品、シリアル、食品調味料(例えば、スプレッド、粉末、ソース、ジャム、ゼリー、コーヒークリーマーまたは甘味料)、パスタ、ベーキングもしくは調理材料(例えば、小麦粉、油脂、バターもしくはマーガリン、パン粉ミックスもしくはベーキングミックス)、塩味スナックもしくは味付けスナック(例えば、押出し、焼き、揚げスナック)、飲料(例えば、コーヒー、ジュース、炭酸飲料、非炭酸飲料、紅茶)、スナックまたは食事代替バー(例えばEnsure(商標)バー、Zone perfect(商標)バー、Glucerna(商標)バー)、スムージー、朝食用シリアル、チーズ、グミ製品、塩味もしくは無塩クリスプスナック(例えば、チップス、クラッカー、プレッツェル)、ディップ、焼き菓子製品(例えば、クッキー、ケーキ、パイ、ペストリー、パン、ベーグル、クルトン)、ドレッシング、乾燥ミックス(例えば、マフィン、クッキー、ワッフル、パンケーキ、飲料用のミックス)、冷菓(例えば、アイスクリーム、ポプシクル、ファッジバー、クラッシュアイス、フローズンヨーグルト)、加工肉(例えば、コーンドッグ、ハンバーガー、ホットドッグ、ソーセージ、ペパロニ)、ピザ、プリン、風味付けゼラチンもしくは無風味ゼラチン、冷凍生地(例えば、クッキー、パン、ブラウニー)、ヨーグルトもしくはヨーグルトベースの飲料、スープ、野菜ベースのハンバーガーおよびポップコーンベースのスナックが挙げられる。
本明細書に開示される栄養組成物での使用に好適な製品形態の具体的な非限定例としては、例えば、液体および粉末の栄養補助食品、液体および粉末の人乳強化剤、液体および粉末の乳児用調合乳、液体および粉末の成分栄養調合乳と半成分栄養調合乳、液体および粉末の小児用調合乳、ならびに液体および粉末の幼児用調合乳が挙げられる。
本開示の栄養組成物は、食品製品形態として配合されると、単独栄養源または補助栄養源のいずれかを個人に潜在的に供給することができる。これに関連して、単独栄養源は、そのタンパク質、脂肪、炭水化物、ミネラルおよびビタミンの一日当たりの必要量、または意図される投与期間中の必要量をすべて、もしくは実質的にすべてを個人に潜在的に供給するために一日1回または複数回投与されることができるものである。補助栄養源は、本明細書では、単独栄養源を個人に潜在的に供給しない食品供給源として定める。
栄養液体
栄養液体としては、濃縮栄養液体と、すぐに摂食できる栄養液体との両方が挙げられる。これらの栄養液体は最も一般的には懸濁液または乳濁液として配合されるが、しかし他の液体形態も本開示の範囲内である。
使用に適している栄養乳濁液は、タンパク質、脂肪および炭水化物を含む水性乳懸濁液であり得る。これらの乳濁液は、一般に、約1℃〜約25℃で流動性の液体または飲用に適する液体であり、一般的に、水中油型、油中水型、または複合型水性乳懸濁液の形態であるが、そのような乳濁液は最も一般的には連続水相と不連続油相とを有する水中油型乳濁液の形態である。
栄養乳濁液は、常温保存可能であり得、一般的には常温保存可能である。栄養乳濁液は、一般的には、栄養乳濁液の最高約95重量%まで、例えば約50重量%〜約95重量%、また例えば、約60重量%〜約90重量%、およびまた例えば、約70重量%〜約85重量%の水を含有する。
栄養乳濁液を含む栄養組成物は、最終使用者の栄養必要量に合わせたカロリー密度を有することができる。特定の例示的実施形態において、栄養組成物は、少なくとも1.6kcal/mLのカロリー密度を有する。特定の例示的実施形態において、栄養組成物は、約1.6kcal/mL〜約2.8kcal/mLのカロリー密度を有する。特定の例示的実施形態において、栄養組成物は、約1.8kcal/mL〜約2.4kcal/mLのカロリー密度を有する。特定の例示的実施形態において、栄養組成物は、約2.4kcal/mLのカロリー密度を有する。
栄養組成物の一人前の分量はいくつかの変数によって変化し得るが、一般的な一人前の分量は、通常少なくとも約1mL、またはさらに少なくとも約2mL、またはさらに少なくとも約5mL、またはさらに少なくとも約10mL、またはさらに少なくとも約25mLであり、例えば、約1mL〜約500mL、例えば約4mL〜約250mL、および例えば約10mL〜約240mLに及ぶ。
栄養固体
栄養固体はあらゆる固体形態であってよいが、一般的に流動性の形態、または実質的に流動性の微粒子状組成物、または少なくとも微粒子状組成物の形態である。具体的には好適な栄養固体組成物の形態としては、噴霧乾燥組成物、凝集組成物、および/または乾燥混合粉末組成物が挙げられる。組成物は、スプーンまたは類似した他の器具で容易にすくって、計量することができ、次いで対象とする使用者が即時経口摂取するための栄養組成物を形成するために、適切な水性液体、一般的には水を用いて容易に再構成することができる。これに関連して、「即時」使用とは一般に、再構成から約48時間以内、最も一般的には約24時間以内、好ましくは再構成直後を意味する。
本発明の栄養組成物としては、すぐに摂食できる液体、濃縮液体、栄養粉末由来の液体(再構成液体)、粉末、および栄養バーなどの他の固体組成物が挙げられる。液体組成物としては、溶液(例えば、透明な溶液)、懸濁液および乳濁液組成物を挙げることができる。液体を生成するために再構成される粉末組成物としては、使用の前に栄養液体を形成するために水または他の水性液体で希釈することができるあらゆる流動性のまたはすくうことができる微粒子状固体を挙げることができる。
栄養組成物は、単独栄養源、一次栄養源、もしくは補助的な栄養源を提供するために、または特定の疾患もしくは病態に罹患した個人において使用するための特殊栄養製品を提供するために、十分な種類および量の栄養素とともに、または目標とする栄養上の利益とともに配合されることができる。
多量栄養素
タンパク質、脂肪および炭水化物の総濃度または総量は、製品の種類(すなわち、栄養補助食品、医療食、人乳強化剤、乳児用調合乳、幼児用調合乳など)、製品形態(すなわち、栄養固体製品、粉末製品、すぐに摂食できる液体製品、濃縮液体製品)、および対象とする使用者の目標とする食事の必要量によって変化し得るが、そのような濃度または量は、最も一般的には、本明細書に記載の他のいかなる必須タンパク質、脂肪および/または炭水化物の成分を含めて、以下の具体化した範囲の1つに入る。
本明細書に記載の液体栄養組成物のいずれかの各多量栄養素の量も、加えて、または選択的に以下の表に記載の液体栄養組成物中の総カロリーの割合とみなされ得る。本開示の液体栄養組成物のこれらの多量栄養素は、最も一般的には、以下の表(各数値は用語「約」が先行する)に記載のいずれかのカロリー範囲(実施形態A〜F)内で配合される。
Figure 2018538004
本開示の粉末栄養組成物の各多量栄養素の総量または総濃度は、対象とする使用者が選択する組成物および食事または栄養の必要量によってかなり変化し得る。多量栄養素濃度のさらなる好適な例は、以下に記載する。これに関連して、総量または総濃度は、粉末組成物中のタンパク質源、脂肪源および炭水化物源のすべてを指す。粉末栄養組成物については、そのような総量または総濃度は、最も一般的であり、好ましくは、以下の表(各数値は用語「約」が先行する)に記載のいずれかのカロリー範囲(実施形態J〜L)内で配合される。
Figure 2018538004
タンパク質
全般的な発明概念による栄養組成物は、少なくとも1種のタンパク質またはタンパク質源を含む。本明細書で使用するための好適なタンパク質源としては、任意のタンパク質または経口栄養組成物での使用に適しており、かつそのような製品の必須要素と特徴に適合するタンパク質源が挙げられる。栄養組成物中に存在するタンパク質の量は、広く変化することがあり得、対象とする消費者の特定の必要量、または意図する製品形態に基づくことがあり得る。
栄養組成物中に存在するタンパク質の量を表す1つの方法は、全体として栄養組成物の単位体積当たりのタンパク質の量である。栄養組成物が栄養粉末である場合、タンパク質の総量は、指示通りに再構成させた後に、栄養組成物中に存在するタンパク質の量(体積当たり)を指すことができる。同じことが栄養組成物の他の成分、例えば脂肪および炭水化物にも当てはまり、以下にさらに詳細に考察する。
特定の例示的実施形態において、タンパク質は栄養組成物の7g/100mL〜20g/100mLの総タンパク質含有量で、液体栄養組成物中に含まれる。特定の例示的実施形態において、タンパク質は栄養組成物の7g/100mL〜15g/100mLの総タンパク質含有量で、液体栄養組成物中に含まれる。特定の例示的実施形態において、タンパク質は栄養組成物の10g/100mL〜20g/100mLの総タンパク質含有量で、液体栄養組成物中に含まれる。特定の例示的実施形態において、タンパク質は栄養組成物の10g/100mL〜15g/100mLの総タンパク質含有量で、液体栄養組成物中に含まれる。特定の例示的実施形態において、タンパク質は栄養組成物の10g/100mL〜12g/100mLの総タンパク質含有量で、液体栄養組成物中に含まれる。
栄養組成物中のタンパク質は、栄養組成物中の可溶性タンパク質の量によって特徴づけることができる。特定の例示的実施形態において、可溶性タンパク質は液体栄養組成物の70g/kg未満の量で存在する。
伝統的に、乳タンパク質は、様々な異なる栄養組成物を作るための選択肢のタンパク質であった。種々の理由で、これらの乳タンパクの一部または全部を、植物性タンパク質を含む代替物タンパク源に置き換える努力が成されてきた。しかし、問題は、栄養組成物が例えば、香味、香り、粘度(液体の場合)、食感、短期安定性、長期(貯蔵)安定性および栄養価を示す所望の特性に他のタンパク質が悪影響を及ぼし得るということである。全般的な発明概念に従って、乳タンパク質と大豆タンパク質の特定の組み合わせを選択して、その香味、栄養価および、例えば外観と口あたり(クリーム状、粘度)などの他の快不快特性に悪影響を及ぼすことなくそのような組成物を配合できることが判明した。
乳タンパク質
特定の例示的実施形態において、栄養組成物は、相当量の乳または乳タンパク質を含有する。乳タンパク質は、種々の異なる形態で市販されている。例としては、乳タンパク単離物、乳タンパク質濃縮物、カゼイン、乳清単離物、乳清濃縮物、乳、脱脂粉乳と脱脂練乳、ミセルカゼインおよびミセル乳タンパク質濃縮物などのミセルタンパク質が挙げられ、すべて全般的な発明概念に従って使用するのに適している。一部の形態において、乳清およびカゼインの自然分布は、維持される。別の形態において、乳清またはカゼインは、もう一方と比較して濃縮されている。
乳清タンパクは、液体乳清として、または乳清タンパク単離物(WPI)または乳清タンパク質濃縮物(WPC)として粉末形態で市販されている。すべては、全乳と比較して高い乳清タンパク/カゼイン比率を有する。
チーズの製造中に一般に行われる工程で乳が凝固すると、カゼインは、乳から分離され、その一般的なミセラ構造を失った、一般的にカゼイン塩と呼ばれる。カゼインは、最も一般的にカルシウム(Ca2+)およびナトリウム(Na)に結合する。これらのイオンのすべては乳中に自然に見られ、またはカリウム(K)もしくはマグネシウム(Mg2+)さえも乳中に見られ、抽出工程中、カゼインにくっつく傾向があるからである。
乳清およびカゼインの自然分布が本質的に維持されている2種の乳タンパク質源は、乳タンパク質濃縮物(MPC)および乳タンパク質単離物(MPI)である。MPCおよびMPIは、全乳中の相当量の水および脂肪が取り除かれた製品である。ラクトースのかなりの部分が除去されているという点で、MPIはさらに特徴づけられる。その結果、MPI中の乳タンパクの濃度は、通常、一般的なMPCで見られるよりも高いが、いつも高いわけではない。
特定の例示的実施形態において、栄養組成物中の大部分のタンパク質は、乳タンパク質である。特定の例示的実施形態において、乳タンパク質は栄養組成物中の総タンパク質の少なくとも60%の量で提供される。特定の例示的実施形態において、乳タンパク質は栄養組成物中の総タンパク質の60%〜90%の量で提供される。特定の例示的実施形態において、乳タンパク質は栄養組成物中の総タンパク質の70%〜90%の量で提供される。特定の例示的実施形態において、乳タンパク質は栄養組成物中の総タンパク質の60%〜85%の量で提供される。特定の例示的実施形態において、乳タンパク質は栄養組成物中の総タンパク質の70%〜85%の量で提供される。
大豆タンパク質
特定の例示的実施形態において、栄養組成物も、相当量の大豆タンパク質を含む。無処置の大豆タンパク質源および加水分解大豆タンパク源の両方を使用することができる。大豆タンパク質は、比較的高い割合で大部分の必須アミノ酸を含む植物性タンパク質である。大豆タンパク質は、その製造方法によって異なるカテゴリーに分類することができる。本開示のために、「大豆タンパク質濃縮物」(SPC)とは、基本的に水溶性炭水化物を含まない大豆であり、かつ大豆タンパク質の約60重量%〜90重量%以上を含有する製品を指す一般的な用語であると理解されたい。より一般的に、これらの製品は、大豆タンパク質の60重量%〜85重量%、さらに一般的には大豆タンパク質の70重量%〜80重量%を含有する。一方、「大豆タンパク質単離物」(SPI)とは、約85%〜90%のタンパク質を含むSPCの一種を意味すると理解されたい。SPIは大豆タンパク質で最も精製された形態であり、主に食感と食味を向上させるために、肉製品で使用されている。
いくつかの大豆タンパク源は、当業者にとって、例えば、The Solae Company of St.Louis,Mo.,USAおよびthe Arthur Daniels Midland Company of Decatur,Illinois, USAから容易に入手可能である。
特定の例示的実施形態において、大豆タンパク質は、栄養組成物中の総タンパク質の40%未満の量で提供される。特定の例示的実施形態において、大豆タンパク質は、栄養組成物中の総タンパク質の10%〜40%の量で提供される。特定の例示的実施形態において、大豆タンパク質は、栄養組成物中の総タンパク質の10%〜30%の量で提供される。特定の例示的実施形態において、大豆タンパク質は、栄養組成物中の総タンパク質の15%〜40%の量で提供される。特定の例示的実施形態において、乳タンパク質は栄養組成物中の総タンパク質の15%〜30%の量で提供される。
特定の例示的実施形態において、栄養組成物は、タンパク質の1または複数の追加のタンパク質源を含むことができる。栄養組成物での使用のために好適な追加のタンパク質またはその供給源の非限定的な例としては、加水分解タンパク質、部分的加水分解タンパク質もしくは非加水分解タンパク質またはこれらのタンパク質源が挙げられ、タンパク質源は、動物(例えば、肉、魚)、穀類(例えば、コメ、コーン)、植物(例えば、マメ)またはそれらの組み合わせなどのあらゆる既知の供給源、または好適な供給源に由来してよい。
脂肪
全般的な発明概念による栄養組成物は、脂肪または脂肪源を含む。本明細書での使用のための好適な脂肪源としては、経口栄養組成物での使用に好適であり、かつ必須要素とそのような製品の特徴に適合する任意の脂肪または脂肪源が挙げられる。栄養組成物中に存在する脂肪の量は、広く変化することがあり得、対象とする消費者の特定の必要量、または意図する製品形態に基づくことがあり得る。
本明細書に記載の栄養組成物での使用のための好適な脂肪またはその供給源の非限定的な例としては、ヤシ油、分留ヤシ油、大豆油、コーン油、オリーブ油、サフラワー油、高オレイン酸サフラワー油、オレイン酸、MCT油(中鎖トリグリセリド)、ヒマワリ油、高オレイン酸ヒマワリ油、パーム油とパーム核油、パームオレイン、キャノーラ油、水産油脂、魚油、真菌油、藻類油、綿実油およびその組み合わせが挙げられる。
特定の例示的実施形態において、脂肪は栄養組成物の4g/100mL〜16g/100mLの総量で、液体栄養組成物中に存在する。特定の例示的実施形態において、脂肪は栄養組成物の4g/100mL〜12g/100mLの量で、液体栄養組成物中に存在する。特定の例示的実施形態において、脂肪は栄養組成物の4g/100mL〜10g/100mLの量で、液体栄養組成物中に存在する。特定の例示的実施形態において、脂肪は栄養組成物の5g/100mL〜12g/100mLの量で、液体栄養組成物中に存在する。特定の例示的実施形態において、脂肪は栄養組成物の8g/100mL〜10g/100mLの量で、液体栄養組成物中に存在する。
炭水化物
全般的な発明概念による栄養組成物は、経口栄養組成物での使用に好適であり、かつそのような製品の必須要素と特徴に適合する炭水化物または炭水化物源をさらに含むことができる。栄養組成物中に存在する炭水化物の量は、広く変化することがあり得、対象とする消費者の特定の必要量、または意図する製品形態に基づくことがあり得る。
本明細書の記載の栄養組成物での使用に好適な炭水化物源の非限定的な例としては、バクガデキストリン、加水分解もしくは加工デンプンまたはコーンデンプン、グルコースポリマー、コーンシロップ、コーンシロップ固体、コメ由来炭水化物、ショ糖、グルコース、フルクトース、ラクトース、高フルクトースコーンシロップ、ハチミツ、糖アルコール(例えば、マルチトール、エリスリトール、ソルビトール)、イソマルツロース、スクロマルト、プルラン、ジャガイモデンプン、ゆっくり消化される炭水化物、食物繊維(例えば、オートムギ繊維、大豆繊維、アラビアゴム、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ガーゴム、ゲランゴム、ローカストビーンガム、コンニャク粉、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、トラガカントゴム、カラヤゴム、アカシアゴム、キトサン、アラビノガラクタン、グルコマンナン、キサンタンガム、アルギン酸塩、ペクチン、低メトキシペクチンと高メトキシペクチン、穀物β−タグルカン(例えば、オートムギβ−グルカン、オオムギβ−グルカン)、カラゲナンおよびサイリウム)、Fibersol(商標)、他の難消化性デンプンおよびその組み合わせが挙げられる。
特定の例示的実施形態において、炭水化物は、栄養組成物の8g/100mL〜50g/100mLの総量で液体栄養組成物中に存在する。特定の例示的実施形態において、炭水化物は栄養組成物の8g/100mL〜40g/100mLの量で、液体栄養組成物中に存在する。特定の例示的実施形態において、炭水化物は栄養組成物の8g/100mL〜30g/100mLの量で、液体栄養組成物中に存在する。特定の例示的な実施形態において、炭水化物は栄養組成物の20g/100mL〜40g/100mLの量で、液体栄養組成物中に存在する。特定の例示的な実施形態において、炭水化物は栄養組成物の20g/100mL〜28g/100mLの量、例えば約28g/100mLで液体栄養組成物中に存在する。
任意選択の成分
本開示の栄養組成物は、製品の物理的、化学的、美的または加工特性を修正することができ、または対象集団で使用されると、医薬成分もしくは追加の栄養成分として機能することができる他の任意選択成分をさらに含むことができる。多くのそのような任意選択成分が知られており、またはそうでなければ、医療食品もしくは他の栄養製品もしくは医薬剤形で使用するのに適しており、そのような任意選択の成分が経口投与に安全であり、選択された製品形態において必須成分および他の成分と適合するならば、本明細書の組成物において使用することもできる。
そのような任意選択の成分の非限定的な例としては、保存剤、乳化剤、緩衝剤、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、ポリデキストロース、および他のプレバイオティクス、プロバイオティクス、医薬活性物質、本明細書に記載の追加の栄養素、着色剤、香料、増粘剤および安定剤、滑沢剤などが挙げられる。
栄養組成物は甘味剤をさらに含んでもよく、好ましくは、マルチトール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、イソマルトおよびラクチトールなどの少なくとも1種の糖アルコールが挙げられ、同じく好ましくは、アセスルファムK、アスパルテーム、スクラロース、サッカリン、ステビアおよびタガトースなどの少なくとも1種の人工甘味料または強力甘味料が挙げられる。これらの甘味剤は、特に糖アルコールと人工甘味剤の組み合わせとして、所望のフレーバープロファイルを有する本開示の液体飲料の実施形態を配合するのに特に有用である。これらの甘味料の組み合わせは、植物性タンパク質を液体飲料に加えることに関連して、時には望ましくない香味をマスキングすることに特に効果的である。栄養組成物中の任意選択の糖アルコール濃度は、栄養組成物の少なくとも0.01重量%から変動してもよく、例えば約0.1重量%〜約10重量%、また例えば約1重量%〜約6重量%の範囲に及んでよい。任意選択の人工甘味料の濃度は、栄養組成物の約0.01重量%から変動してもよく、例えば約0.05重量%〜約5重量%、また例えば約0.1重量%〜約1.0重量%の範囲に及んでよい。
粉末の凝集または固化を遅らせるために、および粉末の実施形態をその容器から容易に流れるようにするために、本明細書に記載のように、流動剤または固化防止剤を栄養組成物中に含めてもよい。栄養粉末または製品形態での使用に知られている、または好適な既知の流動剤または固化防止剤は、本明細書での使用に好適であり、その非限定的な例としては、リン酸三カルシウム、ケイ酸およびその組み合わせが挙げられる。栄養組成物中の流動剤または固化防止剤の濃度は、製品形態、選択される他の成分、所望の流動特性などによって変化するが、最も一般的には、栄養組成物の約0.1重量%〜約4重量%、例えば約0.5重量%〜約2重量%に及ぶ。
安定剤も、栄養組成物に入れてもよい。栄養組成物での使用に知られている、または好適な安定剤も、本明細書での使用に好適であり、その非限定的な例の一部としてはキサンタンガムなどのガムが挙げられる。安定剤は、栄養組成物の約0.1重量%〜約5.0重量%、例えば約0.5重量%〜約3重量%、例えば約0.7重量%〜約1.5重量%に相当してもよい。
栄養組成物は種々の他のビタミンまたは関連する栄養素のいずれかをさらに含んでよく、その非限定的な例としては、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、チアミン、リボフラビン、ピリドキシン、ビタミンB12、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミンC、コリン、イノシトール、塩類およびその誘導体、ならびにその組み合わせが挙げられる。
栄養組成物は種々の他の追加のミネラルをさらに含んでもよく、その非限定的な例としては、カルシウム、リン、マグネシウム、鉄、亜鉛、マンガン、銅、ナトリウム、カリウム、モリブデン、クロミウム、塩化物およびその組み合わせが挙げられる。
粘度は、液体栄養組成物を含む液体組成物の周知の特性である。栄養組成物の粘度は、Brookfield粘度計、第1スピンドルを使用して、容易に決定されることができる。特定の例示的実施形態において、栄養組成物は、50cps〜75cpsの粘度を有する。特定の例示的実施形態において、栄養組成物は、60cps〜75cpsの粘度を有する。
実施例
以下の実施例は、本開示の具体的な実施形態および/または特徴を例示する。これらの実施例は単に説明を目的として示すものであり、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、その多くの変形形態が可能であるので、本開示を限定するものと解釈されるべきではない。すべての例示された量は、別段の定めがない限り、生成物の総重量に基づく重量百分率である。
全般的な発明概念をさらに十分に例示するために、3種の異なる液体栄養組成物を表4に示す配合物を用いて調製した。
Figure 2018538004
表5は、異なるタンパク質システムで100mL当たり10.2gのタンパク質を含有する濃縮液体試料の測定粘度における相違を示す。カゼインナトリウムをタンパク質システムから取り除き、大豆タンパク質単離物と置き換えると、最終生成物粘度が予想外に減少した。
Figure 2018538004
表6は、100mL当たり10.2gのタンパク質を含有する濃縮液体試料1〜3の測定色調を示す。カゼインナトリウムを大豆タンパク質単離物と置き換えると、大豆タンパク質のレベルがタンパク質システムの少なくとも25%であるとき、色調(Hunterカラースケールで測定)に注目すべき差が生じる。
Figure 2018538004
試料1〜3を遠心分離して、上清を可溶性タンパク質および可溶性カルシウムについて検査した。これらの検査の結果は表7に示す。添加した大豆タンパク質との変数で見られる低いレベルの可溶性タンパク質と可溶性カルシウム(試料1〜3)は、不溶性タンパク質が可溶性カルシウムと複合体を形成し、異なる配合物間の粘度の測定変化の一因となることを示すことができる。
Figure 2018538004
全般的な発明概要に従って、100mL当たり少なくとも10.2gのタンパク質を含有する生成物を、大豆タンパク質と乳タンパク質の組み合わせを用いて調製し、そのような組み合わせで予想される濃厚な口あたりもなかった。
残存する栄養組成物が必要な成分または本明細書に記載の特徴のすべてを依然として含んでいるならば、本開示の栄養組成物の種々の実施形態も、任意選択成分もしくは選択された必須成分または本明細書に記載の特徴を実質的に含まなくてよい。これに関連して、別段の定めがない限り、「実質的に含まない」という用語は、選択された栄養組成物が任意選択成分の機能的な量より少ない、一般的にはそのような任意選択成分または選択された必須成分の約1重量%未満、例えば約0.5重量%未満、例えば約0.1重量%未満、さらに例えば0%を含有することを意味する。
本明細書に用いる数値範囲は、具体的に開示されているか否かにかかわらず、その範囲内のすべての数値および数値の部分集合を含むことを意図する。さらに、これらの数値範囲は、その範囲内のあらゆる数値または数値の部分集合に向けられた請求項を支持するものとして解釈されるべきである。例えば、1〜10の開示は、2〜8、3〜7、5〜6、1〜9、3.6〜4.6、3.5〜9.9などの範囲を支持すると解釈されるべきである。
本開示の単一の特徴または限定へのすべての参照は、参照する文脈によって反対となることを明示しない限りまたは明確に示さない限り、対応する複数の特徴または限定を含み、およびその逆も同じである。
栄養組成物および方法は、本明細書に記載の組成物および方法の必須要素、ならびに本明細書に記載のまたはそうでなければ栄養組成物の適用において有用なあらゆる追加の要素または任意選択の要素を含む、それからなる、または本質的にそれからなることができる。
本開示は具体的な実施形態を参照して記述されているが、記載の実施形態の限定は単に例示目的のためであり、本発明および関連する全般的な発明概念を限定することを意図していないことを理解すべきである。その代わりに、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によって定められ、および特許請求の範囲内に該当するすべての変形ならびに均等物は、本明細書に包含されることを意図される。したがって、本明細書に記載の具体的な例示実施形態以外の他の実施形態は、これらの添付の請求の範囲内で同様に可能性がある。

Claims (20)

  1. 液体栄養組成物であって、
    大豆タンパク質源、および
    乳タンパク質源
    を含み、
    前記液体栄養組成物が50cps〜75cpsの粘度と、前記液体栄養組成物100mL当たり7g〜20gの総タンパク質含有量とを有する、液体栄養組成物。
  2. 脂肪と炭水化物のうちの少なくとも一方をさらに含む、請求項1に記載の液体栄養組成物。
  3. 脂肪をさらに含み、前記脂肪が前記液体栄養組成物100mL当たり4g〜16gの量で存在する、請求項1〜2のいずれかに記載の液体栄養組成物。
  4. 炭水化物をさらに含み、前記炭水化物が前記液体栄養組成物100mL当たり8g〜50gの量で存在する、請求項1〜3のいずれかに記載の液体栄養組成物。
  5. 前記液体栄養組成物が1mL当たり少なくとも1.6kcalのカロリー密度を有する、請求項1〜4のいずれかに記載の液体栄養組成物。
  6. 前記液体栄養組成物が1mL当たり1.6kcal〜2.8kcalのカロリー密度を有する、請求項1〜5のいずれかに記載の液体栄養組成物。
  7. 前記大豆タンパク質が総タンパク質含有量の10%〜40%を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の液体栄養組成物。
  8. 前記大豆タンパク質が総タンパク質含有量の15%〜30%を含む、請求項1〜7のいずれかに記載の液体栄養組成物。
  9. 前記大豆タンパク質が大豆タンパク質濃縮物および大豆タンパク質単離物のうちの少なくとも一方を含む、請求項1〜8のいずれかに記載の液体栄養組成物。
  10. 前記乳タンパク質が乳タンパク質濃縮物、カゼインナトリウムおよびカゼインカルシウムのうちの少なくとも1つを含む、請求項1〜9のいずれかに記載の液体栄養組成物。
  11. 前記総タンパク質含有量が前記液体栄養組成物100mL当たり10g〜20gである、請求項1〜10のいずれかに記載の液体栄養組成物。
  12. 前記液体栄養組成物が60cps〜75cpsの粘度を有する、請求項1〜11のいずれかに記載の液体栄養組成物。
  13. 脂肪、
    炭水化物、および
    前記液体栄養組成物100mL当たり7g〜20gのタンパク質含有量
    を含む高カロリー密度の液体栄養組成物であって、前記タンパク質が
    大豆タンパク質源、
    乳タンパク質源
    を含み、
    前記液体栄養組成物が1.6kcal/mLを超えるカロリー密度、50cps〜75cpsの粘度を有し、
    前記大豆タンパク質が前記タンパク質含有量の10%〜40%を構成する、
    高カロリー密度の液体栄養組成物。
  14. 前記大豆タンパク質が前記タンパク質含有量の15%〜30%を構成する、請求項13に記載の高カロリー密度の液体栄養組成物。
  15. 前記大豆タンパク質が大豆タンパク質単離物である、請求項13または14に記載の高カロリー密度の液体栄養組成物。
  16. 前記タンパク質含有量が前記液体栄養組成物100mL当たり10g〜20gである、請求項13〜15のいずれか1項に記載の高カロリー密度の液体栄養組成物。
  17. 前記カロリー密度が前記液体栄養組成物1mL当たり1.6kcal〜2.8kcalである、請求項13〜16のいずれか1項に記載の高カロリー密度の液体栄養組成物。
  18. 可溶性タンパク質が前記液体栄養組成物1kg当たり70g未満の量で存在する、請求項13〜17のいずれか1項に記載の高カロリー密度の液体栄養組成物。
  19. 前記脂肪が前記液体栄養組成物100mL当たり4g〜16gの量で存在する、請求項13〜18のいずれか1項に記載の高カロリー密度の液体栄養組成物。
  20. 前記炭水化物が前記液体栄養組成物100mL当たり8g〜50gの量で存在する、請求項13〜19のいずれか1項に記載の高カロリー密度の液体栄養組成物。
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