本発明は通信分野に関連し、特に、同期情報送信方法および装置に関連する。
D2D(Device−to−Device、デバイスツーデバイス)通信システムにおいて、UE間の通信の効率を保証するために、UEは、データの受信および送信の前に、同期処理を実行する必要がある。UE1を例として使用する。UE1は、SLSS(Sidelink Synchronization Signal、サイドリンク同期信号)などの同期信号を少なくとも1つの同期元、例えば、基地局またはUE1以外のUEから取得し、検出された、別のUEによって送信された同期信号を使用することによって同期を実行し得る。
現在、3GPP(3rd Generation Partnership Project、第3世代パートナーシッププロジェクト)が、車両と任意の対象との間の通信、すなわちV2X(Vehicle to X、ビークルツーエブリシング)に関する研究を行っている。インターネットオブビークルにおけるV2V(Vehicle to Vehicle、ビークルツービークル)通信が研究の焦点である。V2XおよびV2Vは、D2Dと比較すると、伝送遅延および信頼性についての要求が高い。したがって、車両間の比較的高精度の同期が保証される必要がある。従来技術では、V2XまたはV2V通信システムにおける車両およびデバイスは、UEとして使用され、UE同期は、D2Dシステムにおける同期方法を使用することによって、V2XまたはV2V通信システムに実装され得る。
しかしながら、従来技術では、D2D同期信号の検出には過剰に長い時間がかかる。例えば、検出された同期元にUEを同期させるには、数百ミリ秒かかる。これは、伝送遅延の要求が低く同期安定性の要求が高い、インターネットオブビークルと同様の適用シナリオには不適当である。
さらに、V2XおよびV2V通信システムにおいて、UEの同期元は、基地局もしくは別のUEであり得るか、または、衛星デバイスであり得る。したがって、UE同期のシナリオは、より複雑になる。例えば、部分的なネットワークカバレッジが提供される場合において、UE1は、基地局に由来するタイミング参照を受信できず、UE2は、基地局に由来するタイミング参照を受信でき、UE3は、衛星デバイスに由来するタイミング参照を受信でき、基地局のタイミング参照は、衛星デバイスに由来することもあり得る。
したがって、本発明は主に、超高信頼性かつ低遅延通信のシナリオにおいてデバイスの同期元を決定および選択することについての問題を解決し、それにより、比較的高い同期元信頼性および同期精度を保証し、さらに、デバイス間の効率を改善する。
本発明の実施形態は、同期情報送信方法および装置を提供することにより、超高信頼性および低遅延の通信のシナリオにおいて、デバイス間の比較的高精度の同期を保証し、さらに、デバイス間の通信の効率を改善する。
上記の目的を実現するべく、本発明の実施形態において、以下の技術的解決法が使用される。
第1態様によれば、本発明の実施形態は、同期情報送信方法を提供し、当該方法は、第1ユーザ機器UEによって、第1同期情報を決定する段階であって、第1同期情報は、同期元として使用される第1UEの優先度を示すために使用される、段階と、第1UEによって第1同期情報を送信することにより、第2UEが、受信された第1同期情報に従って、第2UEの同期元を選択する段階とを備える。
第1同期情報は同期元として使用される第1UEの優先度を示し得るので、第2UEの同期元を選択するとき、第2UEは、複数の受信された第1同期情報に従って、比較的高い優先度を有する第1UEを第2UEの同期元として選択し得て、これにより、インターネットオブビークルなどの、超高信頼性かつ低遅延通信のシナリオにおいて、UE間の同期の信頼性および精度を保証することが分かる。
可能な設計において、第1UEが第1同期情報を決定する前に、方法は、第1UEが第1構成情報を基地局から、または予め定められた方式で取得する段階であって、第1構成情報は、第1UEおよび第1UEの同期元に使用される周波数情報および/またはタイミング情報を含み、第1UEの同期元のタイミングは衛星デバイスに由来する、段階をさらに備える。
可能な設計において、第1同期情報は、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数かどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来するかどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスのタイミングに揃えられているかどうかを示す情報を含み、第2リンクは、第1UEと基地局との間のリンクであり、第1リンクは、第1UEと第2UEとの間のリンクである。
このようにして、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数と同一であり、かつ、第2UEが第1UEを同期元として選択するとき、第2UEのタイミングが第2リンクにおける基地局のタイミングと同一であるので、タイミングの違いに起因する、第2リンクにおける基地局の受信器またはUEの受信器に対する潜在的な干渉を回避できる。第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来し、かつ、第2UEが第1UEを同期元として選択するとき、第2UEのタイミングが第2リンクにおける基地局のタイミングと同一であるので、第1リンクにおける同期精度および安定性を改善できる。
可能な設計において、第1UEが第1同期情報を決定する段階の前に、方法はさらに、第1UEが基地局から、または、予め定められた方式で第2構成情報を取得する段階であって、第2構成情報は、第1UEが所在するセルのカバレッジエリア情報を含み、第1UEの同期元のタイミングは、衛星デバイスとは無関係である、段階を備える。
可能な設計において、第1同期情報は、第1UEのサービングセルの伝送電力を示す情報、および/または、第1UEのサービングセルのカバレッジ半径を示す情報、および/または、第2リンクにおける第1UEとサービングセルとの間のタイミングアドバンスTA値を示す情報を含む。
第1同期情報は、第1UEの同期元、および、第1UEが所在するセルのカバレッジエリア情報を反映し得て、その結果、第2UEは、第2UEの同期元を選択するとき、第1同期情報に従って、比較的小さいカバレッジエリアを有するセルに対応する第1UEを第2UEの同期元として選択でき、これにより、比較的小さい半径を有するセルカバレッジ領域における、基地局のアップリンク受信器に対する干渉を低減または除去することが分かる。
可能な設計において、第1UEが第1同期情報を決定する段階は、第1UEが基地局から、または、予め定められた方式で第1同期情報を取得する段階であって、第1同期情報は、第1サイドリンク同期信号SLSSを含む、段階を含み、第1UEが第1同期情報を送信する段階は、第1UEと第2UEとの間のタイミング遅延が予め設定されたトリガ条件を満たす場合に第1UEが第1同期情報を送信する段階を含む。
第1UEが第1セルに所在し、第2UEが第1セルに隣接する第2セルに所在する場合、予め設定されたトリガ条件は、第1セルのタイミングと第2セルのタイミングとの間の差が第1の予め設定された値より高いこと、第1セルのタイミングと第2セルのタイミングが非同期状態であること、第1セルのカバレッジ半径と第2セルのカバレッジ半径との間の差が第2の予め設定された値より高いこと、または、第1セルの伝送電力と第2セルの伝送電力との間の差が第3の予め設定された値より高いことのうちの少なくとも1つを含む。
代替的に、第1UEおよび第2UEの両方が第1セルに所在する場合、予め設定されたトリガ条件は、第2リンクにおける第1UEのTA値が第4の予め設定された値より高いことである。
第1UEが第1同期情報を送信するためのトリガ条件が追加され、その結果、これらの条件に従ってSLSSを送信するように第1UEをトリガでき、これにより、UEによって、第1リンクにおいて、送信されるようにトリガされたSLSSを使用することによって、第1リンクにおけるより良い同期が実装されることが分かる。その結果、遅延差に起因してUE間で発生する、パケット損失または検出誤りなどの問題を減らすことができ、これにより、第1リンク全体の通信性能が改善する。
可能な設計において、第1同期情報は第1リンク物理制御チャネルおよび/またはSLSSにおいて搬送される。
可能な設計において、第1UEが第1同期情報を決定する段階は、第1UEが、第2UEによって送信された同期信号を受信する段階と、第2UEが遠端UEであることを同期信号が示し、かつ、同期信号の信号品質が予め設定された閾値より高い場合、第1UEが第1同期情報を決定する段階とを含む。
このようにして、上記のプロセスによれば、遠端UEが基地局のカバレッジエリア内にあるかどうかにかかわらず、および、第2リンクにおける中継UEの信号品質にかかわらず、中継UEのみが遠端UEと中継UEとの間のデータ通信中に第1同期情報を送信することが分かる。これにより、UE間の同期が実装され、遠端UEの電力消費が減少する。
可能な設計において、第1同期情報は、以下のいずれか1つを含む。第1同期情報は、第1UEのタイミングが衛星デバイスと同一であることを示し、第1同期情報は、第1UEがネットワーク内にあることを示すシーケンスを含み、第1UEがネットワーク内に由来すること、かつ、第1UEのタイミングが衛星デバイスと同期状態であることを意味する。第1同期情報は、第1UEのタイミングが衛星デバイスと同一であることを示し、第1同期情報は、第1UEがネットワーク外にあることを示すシーケンスを含み、第1UEがネットワーク外に由来すること、かつ、第1UEのタイミングが衛星デバイスと同一であることを意味する。第1同期情報は、第1UEのタイミングが衛星デバイスと異なることを示し、第1同期情報は、第1UEがネットワーク内にあることを示すシーケンスを含み、第1UEがネットワーク内に由来すること、かつ、第1UEのタイミングが衛星デバイスと異なることを意味する。または、第1同期情報は、第1UEのタイミングが衛星デバイスと異なることを示し、第1同期情報は、第1UEがネットワーク外にあることを示すシーケンスを含み、第1UEがネットワーク外にあること、かつ、自身のタイミングを使用することを意味する。
第2態様によれば、本発明の実施形態は、同期情報送信方法を提供し、当該方法は、第1ユーザ機器UEが第1同期情報を決定する段階と、第1UEが、第1リンクにおいて、第1同期情報を送信する段階であって、第1同期情報は、第2同期情報と異なり、第1リンクは、第1UEと第2UEとの間のリンクである、段階とを備える。
可能な設計において、第1同期情報が第2同期情報と異なることは、具体的には、第1同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル位置が、第2同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル位置と異なること、第1同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル数が、第2同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル数と異なること、第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスと異なること、第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式が、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式と異なること、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルが、第2同期情報を搬送する制御チャネルと異なることのうちの少なくとも1つを含む。
このようにして、インターネットオブビークルシステムにおける第1同期情報は、D2Dシステムにおける第2同期情報と異なるように設定され、その結果、同期を実行するとき、受信端として使用される第2UEは、後続の通信サービスがD2Dサービスか、または、インターネットオブビークルサービスかを決定できる。これにより、第1UEまたは第2UEによって実行される検出を簡略化し、不必要な誤検出を回避する。
可能な設計において、第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスと異なることは、第1同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスと異なること、第1同期情報における同期信号に使用される第2同期シーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用される第2同期シーケンスと異なること、または、第1同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスおよび第2同期シーケンスの組み合わせ方式が、第2同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスおよび第2同期シーケンスの組み合わせ方式と異なることのうちの少なくとも1つを含む。
可能な設計において、第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式が、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式と異なることは、第2リンクにおけるサブフレーム5におけるダウンリンク二次同期シーケンスが第2同期シーケンスとして使用されることであって、第2リンクは、第1UEと基地局との間のリンクである、こと、および/または、第2同期シーケンスによって占有される偶数の副搬送波および奇数の副搬送波はそれぞれ、第2リンクにおけるサブフレーム0またはサブフレーム5における、二次同期シーケンスの奇数の副搬送波および偶数の副搬送波に対応するシーケンスに対応することを含む。
可能な設計において、第1同期情報を搬送する制御チャネルが、第2同期情報を搬送する制御チャネルと異なることは、具体的には、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号が、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号と異なること、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用されるCRCマスクが、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用されるCRCマスクと異なること、第1同期情報を搬送する制御チャネルのパケットサイズが、第2同期情報を搬送する制御チャネルのパケットサイズと異なること、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される、スクランブルシーケンスの初期値、もしくは、初期値の計算パラメータが、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される、スクランブルシーケンスの初期値、もしくは、初期値の計算パラメータと異なることのうちの少なくとも1つを含む。
可能な設計において、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号が、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号と異なることは、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシーケンスが、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシーケンスと異なること、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシンボル位置が、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシンボル位置と異なること、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号によって占有されるシンボル数が、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号によって占有されるシンボル数と異なることのうちの少なくとも1つを含む。
例えば、通常CPの場合、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サブフレームにおける、第1タイムスロットのシンボル3および6、ならびに、第2タイムスロットのシンボル0および3を占有し、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サブフレームにおける、第1タイムスロットのシンボル3および5、ならびに、第2タイムスロットのシンボル1および3を占有し、拡張CPの場合、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サブフレームにおける、第1タイムスロットのシンボル2および5、ならびに、第2タイムスロットのシンボル2を占有し、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サブフレームにおける、第1タイムスロットのシンボル2および4、ならびに、第2タイムスロットのシンボル0および2を占有する。
可能な設計において、第1UEが第1リンクにおいて第1同期情報を送信する段階は、第1UEが、同期サイクルにおいて、N個の同期サブフレームを使用することによって、第1同期情報を送信する段階であって、Nは2より小さくない正の整数である、段階を含む。
このようにして、第1同期情報は、同期サイクルにおいて、N個の同期サブフレームを使用することによって送信され、その結果、DMRSの数を保証しながら、同期サブフレームにおけるデータシンボルの数を増加させることができる。この結果、制御チャネルのビットレートが減少し、これにより、第2UEによる、制御チャネルおよび第1同期情報の検出の性能が改善する。
可能な設計において、N個の同期サブフレームは、同期サイクルにおけるN個の隣接サブフレームであるか、または、N個の同期サブフレームの間の時間間隔は、同期サイクルの1/Nである。
可能な設計において、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、少なくともM個の部分を含み、M個の部分はそれぞれ、N個の同期サブフレームにマッピングされ、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サイクルにおいてM回伝送され、Mは2より小さくない正の整数である。
可能な設計において、N個の同期サブフレームが第1同期サブフレームおよび第2同期サブフレームを含む場合、第1同期サブフレームにおける第1同期シーケンスは、第2同期サブフレームにおける第1同期シーケンスと異なり、および/または、第1同期サブフレームにおける第2同期シーケンスは、第2同期サブフレームにおける第2同期シーケンスと異なる。
可能な設計において、N個の同期サブフレームが1組の同期リソースである場合、少なくとも2組の同期リソースが同期サイクルに含まれ、第1UEが第1リンクにおいて第1同期情報を送信する段階は、第1UEが、少なくとも2組の同期リソースのうちの1つを使用することによって、第1同期情報を送信する段階と、第1UEが、少なくとも2組の同期リソースにおける別の組の同期リソースを使用することによって、別のUEによって送信された第3同期情報を受信する段階とを含む。
第3態様に従って、本発明の実施形態は、同期情報送信方法を提供し、当該方法は、第2ユーザ機器UEが第1同期情報を取得する段階であって、第1同期情報は、同期元として使用される第1UEの優先度を示すために使用される、段階と、第2UEが、第1同期情報に従って、第1UEを第2UEの同期元として使用するかどうかを決定する段階とを備える。
可能な設計において、第1同期情報は、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数かどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来するかどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスのタイミングに揃えられているかどうかを示す情報であって、第2リンクは、第1UEと基地局との間のリンクであり、第1リンクは、第1UEと第2UEとの間のリンクである、情報を含み、第2UEが、第1同期情報に従って、第1UEを第2UEの同期元として使用するかどうかを決定する段階は、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数である場合、第2UEが第1UEを第2UEの同期元として使用する段階、または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来する場合、第2UEが第1UEを第2UEの同期元として使用する段階、または、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数であり、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来する場合、第2UEが第1UEを第2UEの同期元として使用する段階を含む。
可能な設計において、第1同期情報は、第1UEが所在するセルの伝送電力を示す情報、および/または、第1UEが所在するセルのカバレッジ半径を示す情報、および/または、第2リンクにおける第1UEのタイミングアドバンスTA値を示す情報を含み、第2UEが第1同期情報に従って、第1UEを第2UEの同期元として使用するかどうか決定する段階は、第1UEが所在するセルの伝送電力が第1閾値より低い場合、第2UEが、第1UEを第2UEの同期元として使用する段階、および/または、第1UEが所在するセルのカバレッジ半径が第2閾値より低い場合、第2UEが第1UEを第2UEの同期元として使用する段階、および/または、第2リンクにおける第1UEのTA値が第3閾値より低い場合、第2UEが第1UEを第2UEの同期元として使用する段階を含む。
可能な設計において、第1同期情報は、異なる種類の同期元の優先度情報、および、異なる種類の同期元の同期信号品質閾値を含む。
この場合、第2UEが第1同期情報に従って、第1UEを第2UEの同期元として使用するかどうかを決定する段階は、第2UEが、最高優先度を有する同期元を選択する段階であって、最高優先度を有する同期元の信号品質が、最高優先度を有する同期元に対応する信号品質閾値より低いとき、最高優先度を有する同期元より低い優先度を有する同期元を第2UEの同期元として選択する段階を含む。
可能な設計において、第1同期情報は、第1UEのタイミングソース情報、および、第1UEのネットワークカバレッジ情報を含み、第2UEが第1同期情報に従って、第1UEを第2UEの同期元として使用するかどうかを決定する段階は、第1UEのタイミングソース情報が、第1UEのタイミングが衛星デバイスに由来することを示し、かつ、第1UEのネットワークカバレッジ情報が、第1UEがネットワークカバレッジエリア外にあることを示す場合、第2UEが、第1UEを第2UEの同期元として使用する段階を含む。
第4態様によれば、本発明の実施形態は、同期情報送信装置を提供し、当該装置は、第1同期情報を決定するように構成されている決定ユニットであって、第1同期情報は、同期元として使用される第1UEの優先度を示すために使用される、決定ユニットと、第1同期情報を送信するように構成されている送信ユニットであって、第2UEに、受信された第1同期情報に従って、第2UEの同期元を選択させる、送信ユニットと、を備える。
可能な設計において、装置は、基地局から、または、予め定められた方式で、第1構成情報を取得するように構成されている取得ユニットであって、第1構成情報は、第1UEおよび第1UEの同期元に使用される周波数情報および/またはタイミング情報を含み、第1UEの同期元のタイミングは衛星デバイスに由来する、取得ユニットをさらに備え、第1同期情報は、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数であるかどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来するかどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスのタイミングに揃えられているかどうかを示す情報を含み、第2リンクは、第1UEと基地局との間のリンクであり、第1リンクは、第1UEと第2UEとの間のリンクである。
可能な設計において、装置は、基地局から、または、予め定められた方式で、第2構成情報を取得するように構成されている取得ユニットであって、第2構成情報は、第1UEが所在するセルのカバレッジエリア情報を含み、第1UEの同期元のタイミングは、衛星デバイスと無関係である、取得ユニットをさらに備え、第1同期情報は、第1UEのサービングセルの伝送電力を示す情報、および/または、第1UEのサービングセルのカバレッジ半径を示す情報、および/または、第2リンクにおける第1UEとサービングセルとの間のTA値を示す情報を含む。
可能な設計において、決定ユニットは、具体的には、基地局から、または、予め定められた方式で、第1同期情報を取得するように構成され、第1同期情報は第1サイドリンク同期信号SLSSを含み、送信ユニットは、具体的には、第1UEと第2UEとの間のタイミング遅延が予め設定されたトリガ条件を満たす場合、第1UEによって、第1同期情報を送信するように構成され、第1UEが第1セルに所在し、かつ、第2UEが、第1セルに隣接する第2セルに所在する場合、予め設定されたトリガ条件は、第1セルのタイミングと第2セルのタイミングとの間の差が、第1の予め設定された値より高いこと、第1セルのタイミングおよび第2セルのタイミングが非同期状態であること、第1セルのカバレッジ半径と第2セルのカバレッジ半径との間の差が、第2の予め設定された値より高いこと、または、第1セルの伝送電力と第2セルの伝送電力との間の差が、第3の予め設定された値より高いことのうちの少なくとも1つを含み、または、対応して、第1UEおよび第2UEの両方が第1セルに所在する場合、予め設定されたトリガ条件は、第2リンクにおける第1UEのTA値が、第4の予め設定された値より高いことである。
可能な設計において、第1同期情報は、第1リンク物理制御チャネルおよび/またはSLSSにおいて搬送される。
可能な設計において、決定ユニットは、第2UEによって送信された同期信号を受信するように、および、第2UEが遠端UEであることを同期信号が示し、かつ、同期信号の信号品質が予め設定された閾値より高い場合、第1同期情報を決定するように構成されている。
例えば、第1同期情報は、以下のいずれか1つを含む。第1同期情報は、第1UEのタイミングが衛星デバイスと同一であることを示し、第1同期情報は、第1UEがネットワーク内にあることを示すシーケンスを含み、第1UEがネットワーク内に由来すること、かつ、第1UEのタイミングが衛星デバイスと同期状態であることを意味する。第1同期情報は、第1UEのタイミングが衛星デバイスと同一であることを示し、第1同期情報は、第1UEがネットワーク外にあることを示すシーケンスを含み、第1UEがネットワーク外に由来すること、かつ、第1UEのタイミングが衛星デバイスと同一であることを意味する。第1同期情報は、第1UEのタイミングが衛星デバイスと異なることを示し、第1同期情報は、第1UEがネットワーク内にあることを示すシーケンスを含み、第1UEがネットワーク内に由来すること、かつ、第1UEのタイミングが衛星デバイスと異なることを意味する。または、第1同期情報は、第1UEのタイミングが衛星デバイスと異なることを示し、第1同期情報は、第1UEがネットワーク外にあることを示すシーケンスを含み、第1UEがネットワーク外にあること、かつ、自身のタイミングを使用することを意味する。
第5態様によれば、本発明の実施形態は同期情報送信装置を提供し、当該装置は、第1同期情報を決定するように構成されている決定ユニットと、第1リンクにおいて、第1同期情報を送信するように構成されている送信ユニットであって、第1同期情報は第2同期情報と異なり、第1リンクは、第1UEと第2UEとの間のリンクである、送信ユニットとを備え、第1同期情報が第2同期情報と異なることは、具体的には、第1同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル位置が、第2同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル位置と異なること、第1同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル数が、第2同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル数と異なること、第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスと異なること、第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式が、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式と異なること、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルが、第2同期情報を搬送する制御チャネルと異なることのうちの少なくとも1つを含む。
可能な設計において、第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスと異なることは、第1同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスと異なること、第1同期情報における同期信号に使用される第2同期シーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用される第2同期シーケンスと異なること、または、第1同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスおよび第2同期シーケンスの組み合わせ方式が、第2同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスおよび第2同期シーケンスの組み合わせ方式と異なること、のうちの少なくとも1つを含む。
可能な設計において、第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式が、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式と異なることは、第2リンクにおけるサブフレーム5におけるダウンリンク二次同期シーケンスが第2同期シーケンスとして使用されることであって、第2リンクは、第1UEと基地局との間のリンクである、こと、および/または、第2同期シーケンスによって占有される偶数の副搬送波および奇数の副搬送波はそれぞれ、第2リンクにおけるサブフレーム0またはサブフレーム5における、二次同期シーケンスの奇数の副搬送波および偶数の副搬送波に対応するシーケンスに対応することを含む。
可能な設計において、第1同期情報を搬送する制御チャネルが、第2同期情報を搬送する制御チャネルと異なることは、具体的には、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号が、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号と異なること、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される巡回冗長検査CRCマスクが、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用されるCRCマスクと異なること、第1同期情報を搬送する制御チャネルのパケットサイズが、第2同期情報を搬送する制御チャネルのパケットサイズと異なること、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される、スクランブルシーケンスの初期値、または、初期値の計算パラメータが、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される、スクランブルシーケンスの初期値、または、初期値の計算パラメータと異なることのうちの少なくとも1つを含む。
可能な設計において、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号が、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号と異なることは、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシーケンスが、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシーケンスと異なること、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシンボル位置が、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシンボル位置と異なること、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号によって占有されるシンボル数が、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号によって占有されるシンボル数と異なることのうちの少なくとも1つを含む。
例えば、通常CPの場合、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サブフレームにおける、第1タイムスロットのシンボル3および6、ならびに、第2タイムスロットのシンボル0および3を占有し、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サブフレームにおける、第1タイムスロットのシンボル3および5、ならびに、第2タイムスロットのシンボル1および3を占有し、拡張CPの場合、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サブフレームにおける、第1タイムスロットのシンボル2および5、ならびに、第2タイムスロットのシンボル2を占有し、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サブフレームにおける、第1タイムスロットのシンボル2および4、ならびに、第2タイムスロットのシンボル0および2を占有する。
可能な設計において、送信ユニットは、具体的には、N個の同期サブフレームを使用することによって、同期サイクルにおいて、第1同期情報を送信するように構成され、Nは2より小さくない正の整数である。
N個の同期サブフレームは、同期サイクルにおけるN個の隣接サブフレームであるか、または、N個の同期サブフレームの間の時間間隔は、同期サイクルの1/Nである。
可能な設計、N個の同期サブフレームが第1同期サブフレームおよび第2同期サブフレームを含む場合、第1同期サブフレームにおける第1同期シーケンスは、第2同期サブフレームにおける第1同期シーケンスと異なり、および/または、第1同期サブフレームにおける第2同期シーケンスは、第2同期サブフレームにおける第2同期シーケンスと異なる。
可能な設計において、送信ユニットは、具体的には、少なくとも2組の同期リソースのうちの1つを使用することによって、第1同期情報を送信し、および、少なくとも2組の同期リソースにおける別の組の同期リソースを使用することによって、別のUEによって送信された第3同期情報を受信するように構成されている。
第6態様によれば、本発明の実施形態は同期情報送信装置を提供し、当該装置は、第1同期情報を取得するように構成されている取得ユニットであって、第1同期情報は、同期元として使用される第1UEの優先度を示すために使用される、取得ユニットと、第1同期情報に従って、第1UEを第2UEの同期元として使用するかどうかを決定するように構成されている決定ユニットとを備える。
可能な設計において、決定ユニットは、具体的には、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数である場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用し、または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来する場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用し、または、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数であり、かつ、第2リンクのタイミングが衛星デバイスに由来する場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用するように構成され、第1同期情報は、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数であるかどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来するかどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングが、衛星デバイスのタイミングに揃えられているかどうかを示す情報を含み、第2リンクは、第1UEと基地局との間のリンクであり、第1リンクは、第1UEと第2UEとの間のリンクである。
可能な設計において、決定ユニットは、具体的には、第1UEが所在するセルの伝送電力が第1閾値より低い場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用し、および/または、第1UEが所在するセルのカバレッジ半径が第2閾値より低い場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用し、および/または、第2リンクにおける第1UEのTA値が第3閾値より低い場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用するように構成され、第1同期情報は、第1UEが所在するセルの伝送電力を示す情報、および/または、第1UEが所在するセルのカバレッジ半径を示す情報、および/または、第2リンクにおける第1UEのタイミングアドバンスTA値を示す情報を含む。
可能な設計において、決定ユニットは、具体的には、最高優先度を有する同期元を選択するように構成され、最高優先度を有する同期元の信号品質が、最高優先度を有する同期元に対応する信号品質閾値より低いとき、最高優先度を有する同期元より低い優先度を有する同期元を第2UEの同期元として選択し、第1同期情報は、異なる種類の同期元の優先度情報、および/または、異なる種類の同期元の同期信号品質閾値を含む。
可能な設計において、決定ユニットは、具体的には、第1UEのタイミングソース情報が、第1UEのタイミングが衛星デバイスに由来することを示し、かつ、第1UEのネットワークカバレッジ情報が、第1UEがネットワークカバレッジエリア外にあることを示す場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用するように構成され、第1同期情報は、第1UEのタイミングソース情報、および、第1UEのネットワークカバレッジ情報を含む。
第7態様によれば、本発明の実施形態はUEを提供し、当該UEは、プロセッサ、メモリ、バスおよび通信インタフェースを備え、メモリは、コンピュータ実行可能命令を記憶するように構成され、プロセッサは、バスを使用することによってメモリに接続され、UEが動作しているとき、プロセッサが、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行する結果、UEは、第1態様における任意の可能な設計に係る同期情報送信方法を実行する。
第8態様によれば、本発明の実施形態はUEを提供し、当該UEは、プロセッサ、メモリ、バスおよび通信インタフェースを備え、メモリは、コンピュータ実行可能命令を記憶するように構成され、プロセッサは、バスを使用することによってメモリに接続され、UEが動作しているとき、プロセッサが、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行する結果、UEは、第2態様における任意の可能な設計に係る同期情報送信方法を実行する。
第9態様によれば、本発明の実施形態はUEを提供し、当該UEは、プロセッサ、メモリ、バスおよび通信インタフェースを備え、メモリは、コンピュータ実行可能命令を記憶するように構成され、プロセッサは、バスを使用することによってメモリに接続され、UEが動作しているとき、プロセッサが、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行する結果、UEは、第3態様における任意の可能な設計に係る同期情報送信方法を実行する。
本発明において、同期情報送信装置の名前は、デバイスに対して限定を課さない。実際の適用において、デバイスの機能が本発明と同様であり、以下の請求項および本発明の同等技術ににおいて定義される範囲内に含まれるならば、デバイスは他の名前を有し得る。
加えて、第4態様から第9態様における任意の設計方式によってもたらされる技術的効果については、第1態様から第3態様における様々な設計方式によってもたらされる技術的効果を参照されたい。ここでは詳細を再度説明しない。
これらの態様、または、本発明の他の態様は、以下の実施形態において、より簡潔かつ分かり易く説明されている。
本発明の実施形態における、または従来技術における技術的解決法をより明確に説明すべく、実施形態または従来技術を説明するために必要な添付図面を以下で簡潔に説明する。
本発明の実施形態に係る同期情報送信方法の適用シナリオの概略図1である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信方法の概略的フローチャート1である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信方法の適用シナリオの概略図2である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信方法の概略的フローチャート2である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信方法の適用シナリオの概略図3である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信方法の適用シナリオの概略図4である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信方法の概略的フローチャート3である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信方法の適用シナリオの概略図5である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信方法の概略的フローチャート4である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信方法の概略的フローチャート5である。
従来技術の通常CPの場合における第2同期情報内のPSSSおよびSSSSの位置を示す。
従来技術の拡張CPの場合における第2同期情報内のPSSSおよびSSSSの位置を示す。
本発明の実施形態に係る拡張CPの場合における第1同期情報内のDMRSシンボルの位置の概略図である。
本発明の実施形態に係る拡張CPの場合における第1同期情報内のDMRSシンボルの位置の別の概略図である。
本発明の実施形態に係る通常CPの場合における第1同期情報内のDMRSシンボルの位置の概略図である。
本発明の実施形態に係る通常CPの場合における第1同期情報内のDMRSシンボルの位置の別の概略図である。
本発明の実施形態に係る2つの同期サブフレームを使用することによる第1同期情報の送信についての概略図1である。
本発明の実施形態に係る2つの同期サブフレームを使用することによる第1同期情報の送信についての概略図2である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信装置の概略構造図1である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信装置の概略構造図2である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信装置の概略構造図3である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信装置の概略構造図4である。
本発明の実施形態に係るユーザ機器の概略構造図である。
本発明の実施形態における添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決法を以下で明確かつ完全に説明する。説明される実施形態は、本発明の実施形態の一部に過ぎず、全部ではないことは明らかである。
加えて、「第1」および「第2」という用語は、単に説明の目的で用いられることが意図されているに過ぎず、相対的な重要度の指示もしくは示唆、または、指示される技術的特徴の数量の黙示的な指示として理解されるべきではない。したがって、「第1」または「第2」によって限定される特徴は、1または複数の特徴を明示的または黙示的に含み得る。本発明の説明において、別段の記載が無い限り、「複数の」は、少なくとも2つあることを意味する。
本明細書における「および/または」という用語は、関連対象を説明するための関連関係を説明するに過ぎず、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在すること、AおよびBの両方が存在すること、ならびにBのみが存在することを表し得る。加えて、本明細書における記号「/」は一般に、関連対象間の「または」という関係を示す。
具体的に、本発明の実施形態において提供される同期情報送信方法を明確に説明するべく、以下の実施形態において説明され得るいくつか概念を最初に説明する。
本発明の実施形態におけるUEは、具体的には、車載デバイスもしくは路側ユニット(RSU、Road Side Unit)であり得るか、または、歩行者によって使用される携帯電話などのデバイスであり得る。代替的に、UEは、中継機能を有するUEと基地局との間に中継リンクがあるかどうかという決定条件に従って、中継UE(すなわち、Relay UE)および遠端UE(Remote UE)に分類され得る。本発明において、UEが適用されるシナリオは限定されない。
本発明におけるD2Dシステムは、3GPPプロトコルRel−12またはRel−13において規定される方式で通信が実行されるシステムである。このプロトコルにおいて、D2Dは、ProSe(Proximity−based Services、近接ベースのサービス)という用語で示される。
第1リンクとは、UE間のリンクである。D2Dシステムにおいて、第1リンクは、D2Dリンクまたはサイドリンク(sidelink)と称され得る。インターネットオブビークルにおいて、第1リンクは、V2Vリンク、V2P(Vehicle to person、ビークルツーパーソン)リンク、V2I(vehicle to infrastructure、ビークルツーインフラストラクチャ)リンクまたはサイドリンクと称され得る。本発明の実施形態における第1リンクは、上記のリンクのいずれか1つであり得る。ただしこれに限定されない。
加えて、第1リンクは、ブロードキャストモード、ユニキャストモードまたはマルチキャストモードのいずれか1つにおいて情報を送信するために使用され得る。
第2リンクとは、UEと基地局との間のリンク、例えば、UEと当該UEの担当基地局との間のリンク、または、UEと近隣の基地局との間のリンクである。このリンクはセルラーリンクと称され得る。同様に、第2リンクは、ブロードキャストモード、ユニキャストモードまたはマルチキャストモードのいずれか1つにおいて情報を送信するために使用され得る。
GNSS(global navigation satellite system、全球測位衛星システム)などの衛星デバイスは、具体的には、様々な国および地域によって提供される測位衛星システム、例えば、中国の北斗衛星導航系統、米国のGPS衛星ナビゲーションシステム、欧州のガリレオ衛星ナビゲーションシステム、およびロシアのGLONASS衛星ナビゲーションシステムを含み得る。加えて、衛星デバイスは、タイミング能力が衛星と同等であるデバイスを含み得る。例えば、原子時計を有するタイミングデバイスのタイミング精度は衛星と同等である。本発明の以下の実施形態は、GNSSが衛星デバイスとして使用される例を使用することによって説明を提供する。
同期元とは、GNSS、基地局、またはUEなどの、UEが直接同期されるデバイスである。例えば、UE1が同期元として使用されるとき、UE1は、タイミング情報および/または周波数情報を別のUEに提供し得る。UE1がUE2の同期元であると決定された後、UE2は、UE1と同一のタイミング情報および/または周波数情報を使用し得る。
第1同期情報とは、V2X(V2Vを含む)システムにおいて、同期元として使用することが可能なデバイスによって、同期される必要があるUEへ送信される指示情報および/または同期信号であり、同期元として使用されるデバイスの優先度を示すために使用され、これにより、同期される必要があるUEは、受信された複数の第1同期情報に従って、そのUE自身の同期元を決定する。複数の異なる適用シナリオにおける第1同期情報の具体的な内容は、以下の実施形態において詳細に説明されるので、したがって、ここでは説明されない。
第2同期情報とは、3GPPプロトコルRel−12またはRel−13において規定された方式でサイドリンクにおいて送信される同期情報であり、同期される必要があるUEへ送信される指示情報および/または同期信号を含み得る。
本発明の実施形態においては、V2XシステムまたはV2Vシステムのみが、説明のための例として使用されることに留意すべきである。本発明の実施形態において提供される同期情報送信方法は、例えば、航空機間の同期、航空機と船舶との間の同期、船舶間の通信など、デバイス間で同期が実行される必要がある適用シナリオに適用され得ることが理解されるべきである。本発明の実施形態はこれに限定されない。
具体的には、本発明の実施形態において提供される同期情報送信方法の中核的原理は、少なくとも1つの同期元、例えば第1UEが、同期される必要がある第2UEへ第1同期情報を送信し得ることである。第1同期情報は同期元として使用される第1UEの優先度を示し得るので、第2UEの同期元を選択するとき、第2UEは、複数の受信された第1同期情報に従って、比較的高い優先度を有する第1UEを第2UEの同期元として選択し得て、これにより、インターネットオブビークルなどの、超高信頼性かつ低遅延通信のシナリオにおいて、UE間の同期の信頼性および精度を保証する。
以下では、上記の中核的原理に関連して、本発明の実施形態において提供される同期情報送信方法の詳細を様々な適用シナリオにおいて説明する。
[実施形態1] 図1に示されるように、図1は、本発明のこの実施形態に係る同期情報送信方法の具体的な適用シナリオを示す。このシナリオにおいて、UE1は基地局1のカバレッジエリア内にあり、UE1の同期元は基地局1であり、基地局1のタイミングはGNSSに由来し、UE2は基地局2のカバレッジエリア内にあり、UE2の同期元は基地局2であり、UE3は基地局1および基地局2のカバレッジエリア外にある。この場合、UE1またはUE2、すなわち第1UEが同期元として使用され得て、同期される必要があるUE3、すなわち第2UEへ第1同期情報を送信し得て、これにより、第2UEは、第1同期情報に従って第2UEの同期元を選択する。
具体的には、本発明のこの実施形態に係る同期情報送信方法を示す図1に関連して、図2に示されるように、当該方法は具体的には以下の段階を備える。
101(任意):第1UEが第1構成情報を取得し、第1構成情報は、第1UEおよび第1UEの同期元に使用される周波数情報および/またはタイミング情報を含む。
任意で、第1UE、例えば図1におけるUE1またはUE2は、第1構成情報を基地局から取得し得る。
第1構成情報は、第1UEおよび第1UEの同期元に使用される周波数情報および/またはタイミング情報を含む。
例えば、第1構成情報は、具体的には、第1UEが所在する第1リンクの周波数使用情報、および/または、第1UEが所在する第2リンクのタイミング指示情報、および/または、第1UEが所在する第1リンクのタイミング調整指示情報であり得る。
例えば、第1構成情報によれば、第1UEが所在する第1リンクに使用される周波数スペクトルは5GHzの周波数帯内にあり、第1UEが所在する第2リンクについてのタイミングはGNSSのタイミングに揃えられる。
102:第1UEが第1同期情報を決定する。
段階102において、第1UEは、第1構成情報に従って第1同期情報を決定し得て、第1同期情報は、具体的には、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数であるかどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングがGNSSに由来するかどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングがGNSSのタイミングに揃えられているかどうかを示す情報を含む。
第1リンクの周波数が第2リンクの周波数と同一である場合、同期元として使用される第1UEの優先度が比較的高いこと、または、比較的低いことを示し得る。同様に、第2リンクについてのタイミングがGNSSに由来するか、または、第2リンクについてのタイミングがGNSSのタイミングに揃えられている場合、同期元として使用される第1UEの優先度が比較的高いか、または、比較的低いことを示し得る。
代替的に、段階102において、第1UEは、予め定められた方式で第1同期情報を取得し得る。例えば、第1UEのメモリは、第1同期情報を予め記憶し得る。この場合、第1UEは、第1同期情報を第1UEのメモリから直接読み取り得る。
103:第1UEが第1同期情報を第2UEへ送信する。
具体的には、第1UEは、第1同期情報を第2UEへ送信し、第1同期情報は、PSBCH(Physical Sidelink Broadcast Channel、物理サイドリンクブロードキャストチャネル)チャネル上で、および/または、SLSS内において搬送され得る。
例えば、指示がPSBCHチャネルにおいて提供されるとき、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数かどうかを示すために1ビットが使用され得る。ビットが0であるとき、第1リンクの周波数は第2リンクの周波数と異なり、ビットが1であるとき、第1リンクの周波数は第2リンクの周波数と同一である。指示がPSBCHチャネルにおいて提供されるとき、第1リンクについてのタイミングがGNSSに由来するかどうかを示すために1ビットが使用され得る。ビットが0であるとき、第1リンクについてのタイミングはGNSSに由来せず、ビットが1であるとき、第1リンクについてのタイミングはGNSSに由来する。指示がPSBCHチャネルにおいて提供されるとき、第1リンクについてのタイミングがGNSSのタイミングに揃えられているかどうかを示すために、1ビットが使用され得る。ビットが0であるとき、第1リンクについてのタイミングは、GNSSのタイミングに揃えられておらず、ビットが1であるとき、第1リンクについてのタイミングは、GNSSのタイミングに揃えられている。上記の情報の任意の1つは、PSBCHチャネルにおける未使用の予備フィールドを使用することによって示され得るか、または、PSBCHチャネルを使用することによって黙示的に示され得る。
加えて、指示情報は、SLSS信号を使用することによって示され得る。すなわち、上記の情報の任意の1つは、2つの状態を使用することによって示され得る。
指示は、具体的には、以下の方式のうちの任意の1つにおいて提供され得る。指示は、SLSSにおける異なる複数のPSSS(Primary Sidelink Synchronization Signal、一次サイドリンク同期信号)シーケンスを使用することによって提供される。指示は、SLSSにおける異なる複数のSSSS(Secondary Sidelink Synchronization Signal、二次サイドリンク同期信号)シーケンスを使用することによって提供される。指示は、SLSSにおける異なるPSSSシーケンスおよびSSSSシーケンスの組み合わせを使用することによって提供される。または、指示は、SLSSにおけるPSSSおよび/またはSSSSの時間領域位置、および/または、PSSSおよび/またはSSSSの周波数領域位置を使用することによって提供される。
加えて、第1UEによって第1同期情報を送信するための具体的な方法は、以下の実施形態において詳細に説明され、したがって、ここでは説明されない。
104:第2UEが第1同期情報を取得する。
第2UEは、図1におけるUE3であり得る。UE3は、ネットワークによってカバーされていない。
105:第2UEが、第1同期情報に従って、第2UEの同期元として第1UEを使用するかどうかを決定する。
具体的には、段階105では、段階104において取得された第1同期情報によると、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数と同一である場合、第2UEは、第1UEを第2UEの同期元として使用し得る。このようにして、第2UEが第1UEを同期元として選択するとき、第2UEのタイミングは第2リンクにおける基地局のタイミングと同一なので、タイミングの違いに起因する、基地局の受信器または第2リンクにおけるUEの受信器に対する潜在的な干渉を回避できる。
代替的に、段階104において取得された第1同期情報によると、第2リンクについてのタイミングがGNSSに由来する場合、第2UEは、第1UEを第2UEの同期元として使用し得る。このようにして、第2UEが第1UEを同期元として選択するとき、第2UEのタイミングは第2リンクにおける基地局のタイミングと同一なので、第1リンクにおける同期精度および安定性を改善できる。
代替的に、段階104において取得された第1同期情報によると、第2リンクについてのタイミングがGNSSのタイミングに揃えられている場合、第2UEは、第1UEを第2UEの同期元として使用し得る。このようにして、第2UEが第1UEを同期元として選択するとき、第2UEのタイミングはGNSSのタイミングに揃えられているので、第1リンクにおけるすべてのUEのタイミングは同一であり、これにより、第1リンクにおけるUEの通信性能が保証される。
代替的に、表1に記載されているように、段階104において取得される第1同期情報は、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数と同一かどうか、および、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来するかどうかを示す情報を含む。
この場合、第2UEは、表1に記載の方式で、第1UEを第2UEの同期元として使用するかどうかを決定し得る。
本発明のこの実施形態において提供される同期情報送信方法によれば、図1に示される適用シナリオに基づくと、第1UEは第1構成情報を取得した後、第1同期情報を決定し、同期される必要がある第2UEへ第1同期情報を送信する。第1同期情報は、第1リンクの周波数と第2リンクの周波数との間の関係、および/または、第2リンクについてのタイミングとGNSSのタイミングとの間の関係を反映し得て、その結果、第2UEは、第2UEの同期元を選択するとき、第1同期情報に従って、比較的高い優先度を有するUEを第2UEの同期元として選択でき、これにより、第2UEの同期信頼性および同期精度を改善する。
[実施形態2]
図3に示されるように、図3は、本発明のこの実施形態に係る同期情報送信方法の具体的な適用シナリオを示す。このシナリオにおいて、GNSSは含まれず、UE1は基地局1のカバレッジエリア内にあり、UE1の同期元は基地局1であり、UE2は基地局2のカバレッジエリア内にあり、UE2の同期元は基地局2であり、UE3は基地局1および基地局2のカバレッジエリア外にある。この場合、UE1またはUE2、すなわち第1UEが同期元として使用され、同期される必要があるUE3、すなわち第2UEへ第1同期情報を送信し得て、その結果、第2UEは、第1同期情報に従って第2UEの同期元を選択する。
本発明におけるカバレッジエリアとは、UEが第2リンク(セルラーリンク)を使用することによって、第1リンクおよび/または第2リンクにおける通信に必要である、基地局によって送信されるシステムメッセージを受信できることを意味し、受信できない場合、UEはカバレッジエリア外にあると見なされ得る。
具体的には、本発明のこの実施形態に係る同期情報送信方法を示す図3に関連して、図4に示されるように、当該方法は具体的には以下の段階を備える。
201(任意):第1UEが第2構成情報を取得する。第2構成情報は、第1UEが所在するセルのカバレッジエリア情報を含む。
任意で、第1UE、例えば図3におけるUE1またはUE2は、第2構成情報を基地局から取得し得る。
第2構成情報は、第1UEが所在するセルのカバレッジエリア情報を含む。
例えば、第2構成情報は、具体的には、第1UEのサービングセルの伝送電力情報、および/または、第1UEのサービングセルのカバレッジ半径情報、および/または、第1UEと第1UEのサービングセルとの間の単方向または双方向TA(Timing Advance、タイミングアドバンス)値についての情報であり得る。
TA値とは、第1UEと基地局との間の累計指定アドバンス値であり、UE自体によって取得され得るか、または、基地局によって指示される情報から取得され得る。この情報は、第1UEが所在するセルのカバレッジエリア情報を反映し得る。例えば、第1UEが所在するセルの伝送電力が高いことは、第1UEが所在するセルのカバレッジエリアが大きいことを示す。
202:第1UEが第1同期情報を決定する。
段階202において、第1UEは、段階201において取得された第2構成情報に従って、第1同期情報を決定し得る。
この場合、第1同期情報は、具体的には、第1UEのサービングセルの伝送電力を示す情報(例えば、第1UEが所在するセルの伝送電力が、予め設定された第1閾値より高いかどうか)、および/または、第1UEのサービングセルのカバレッジ半径を示す情報(例えば、第1UEが所在するセルのカバレッジ半径が、予め設定された第2閾値より高いかどうか)、および/または、第2リンクにおける第1UEとサービングセルとの間のTA値を示す情報(例えば、第1UEと第1UEの担当基地局との間の単方向または双方向TA値が、予め設定された第3閾値より高いかどうか)を含み得る。
第1UEが所在するセルのカバレッジ半径が小さいことは、同期元として使用される第1UEの優先度が高いことを示していることに留意すべきである。第2UEのタイミングが、より小さいカバレッジエリアを有するセルのタイミングと同一であるとき、潜在的な干渉信号がより小さいセルに到達した後、第2UEのタイミングは、当該セルのタイミングに揃えられる。したがって、より大きいカバレッジエリアを有するセルに対する干渉は発生しない。特に、第1リンクのために使用される周波数スペクトルが第2リンクのアップリンク周波数スペクトルであるとき、第1リンクにおける伝送に起因して、第2リンクにおける基地局側の受信器に対して潜在的な干渉が発生する。より大きいセルについては、セルの半径がより大きい。したがって、ネットワーク外のUEが伝送を実行するとき、より大きいセルに対応する基地局側のアップリンク受信器に干渉することは、ほぼあり得ない。
代替的に、第1UEは、予め定められた方式で第1同期情報を取得し得る。例えば、第1UEのメモリは、第1同期情報を予め記憶し得る。この場合、第1UEは、第1同期情報を第1UEのメモリから直接読み取り得る。
同様に、第1同期情報は、送信のために、PSBCHチャネル上で、および/または、SLSS内において搬送され得る。
203:第1UEが第1同期情報を第2UEへ送信する。
204:第2UEが第1同期情報を取得する。
205:第2UEが第1同期情報に従って、第1UEを第2UEの同期元として使用するかどうかを決定する。
具体的には、段階205において、第1UEが所在するセルの伝送電力が第1閾値より低い場合、第2UEは、第1UEを第2UEの同期元として使用し、および/または、第1UEが所在するセルのカバレッジ半径が第2閾値より低い場合、第2UEは、第1UEを第2UEの同期元として使用し、および/または、第2リンクにおける第1UEのTA値が第3閾値より低い場合、第2UEは第1UEを第2UEの同期元として使用する。
加えて、第2UEは、複数の第1UEによって送信される第1同期情報を受信し得て、例えば、図3におけるUE3は、UE1およびUE2によって送信される第1同期情報を受信する。したがって、UE1およびUE2によって送信された第1同期情報が上記の条件を満たす場合、UE3は、UE1またはUE2のいずれかをUE3の同期元として選択し得る。
当然ながら、第1UEは代替的に、第1UEが属するサービングセルの伝送電力、カバレッジ半径、またはTA値を第1同期情報として直接的に使用して第2UEへ送信し得る。次に、第2UEは、異なる第1同期情報を比較した後、第1同期情報において示される、最小のカバレッジ半径を有するセルに対応する第1UEを第2UEの同期元として選択し得る。
本発明のこの実施形態において提供される同期情報送信方法によれば、図3に示される適用シナリオに基づくと、第1UEは第2構成情報を取得した後、第1同期情報を決定し、同期される必要がある第2UEへ第1同期情報を送信する。第1同期情報は、第1UEの同期元、および、第1UEが所在するセルのカバレッジエリア情報を反映し得て、その結果、第2UEは、第2UEの同期元を選択するとき、第1同期情報に従って、比較的小さいカバレッジエリアを有するセルに対応する第1UEを第2UEの同期元として選択でき、これにより、比較的小さい半径を有するセルカバレッジ領域における、基地局のアップリンク受信器に対する干渉を低減または除去する。
[実施形態3]
図5に示されるように、図5は、本発明のこの実施形態に係る同期情報送信方法の具体的な適用シナリオを示す。UE1およびUE2の両方は、基地局1のカバレッジエリア内にあり、UE1およびUE2の同期元は基地局1であるが、距離d1と距離d2との間に比較的大きい差がある。d1はUE1と基地局1との間の距離を示し、d2はUE2と基地局1との間の距離を示す。その結果、UE2がUE1によって送信された第1同期情報を受信したとき、遅延差が発生する。UE1とUE2との間の距離はd12である。
遅延差tauは、以下のように求められる。
tau=(d1−d2+d12)/c
ここで、cは光速を示している。
例えば、d1=2km、d2=300m、d12=400mである場合、tau=7usの等式が真になる。遅延差がCPの長さより大きい場合、UE1によって送信された信号をUE2が検出したとき、ある程度のシンボル間干渉が発生する。結果として、信号品質が低下する。遅延および信頼性の影響を比較的受けやすいインターネットオブビークルシステムにおいて、UE1によって送信されたデータパケットがUE2によって検出されなかった場合、伝送誤りが発生する。誤りが複数回にわたって発生するのでパケット損失が発生し、その結果、遅延の増加および伝送メッセージの損失につながる。
これに鑑みて、本発明のこの実施形態は、同期情報送信方法を提供する。第1UE(例えば図5におけるUE1)は、第1同期情報を基地局から、または、予め定められた方式で取得し得て、第1同期情報は、同期信号SLSSであり得る。この場合、第2リンクにおける第1UEと第1UEの担当基地局(すなわち基地局1)との間のTA値が第4の予め設定された値より高い場合、第1UEはSLSSを送信するようにトリガされる。第4の予め設定された値は、基地局によって指示されるか、または、予め設定される。
第1UEは、同期信号送信サイクル内の予め設定された位置においてSLSSを送信し得るか、または、第1リンク伝送リソースが送信されるサブフレームの前の1つのサブフレームもしくはいくつかのサブフレーム内でSLSSを送信し得ることに留意すべきである。
さらに、図6に示されるように、図6は、本発明の実施形態に係る同期情報送信方法の別の具体的な適用シナリオを示す。この適用シナリオにおいて、基地局1および基地局2は、同期または非同期の状態であり、UE1およびUE2はそれぞれ、基地局1および基地局2のカバレッジエリア内にあるが、基地局1のカバレッジエリアと基地局2のカバレッジエリアとの間には比較的大きい違いがある。この場合、上記の適用シナリオと同様に、UE2がUE1によって送信された第1同期情報を受信したとき、まだ遅延差が発生している。
これに鑑みて、本発明のこの実施形態は、同期情報送信方法を提供する。第1UEは第1セル内に所在し、第2UEは第1セルに隣接する第2セル内に所在すると想定する。図7に示されるように、方法は以下の段階を備える。
301:第1UEが第1同期情報を取得する。第1同期情報は、同期信号SLSSであり得る。
具体的には、第1UE(例えば図6におけるUE1)は、第1同期情報を基地局から、または、予め定められた方式で取得し得て、第1同期情報は、同期信号SLSSであり得る。
さらに、第1UEは、第1セルおよび第2セルのタイミング情報、ならびに/または、第1セルおよび第2セルの同期状態情報、ならびに/または、第1セルおよび第2セルのカバレッジ半径情報、ならびに/または、第1セルおよび第2セルの伝送電力情報を取得し得る。
302:第1UEと第2UEとの間のタイミング遅延が、予め設定されたトリガ条件を満たす場合、第1UEが第1同期情報を送信し、その結果、第2UEが、受信した第1同期情報に従って、第2UEの同期元を選択する。
予め設定されたトリガ条件は、第1セルのタイミングと第2セルのタイミングとの間の差が第1の予め設定された値より高いこと、第1セルのタイミングおよび第2セルのタイミングが非同期状態であること、第1セルのカバレッジ半径と第2セルのカバレッジ半径との間の差が第2の予め設定された値より高いこと、または、第1セルの伝送電力と第2セルの伝送電力との間の差が第3の予め設定された値より高いことのうちの少なくとも1つを含む。
このようにして、上記のトリガ条件が満たされたとき、第1UEは、第1同期情報を送信、すなわち、SLSSを送信する。第1の予め設定された値、第2の予め設定された値、および、第3の予め設定された値は、シグナリングを使用することによって基地局によって指示され得るか、または、予め設定され得る。
実施形態3に示される2つの適用シナリオにおいて、第1UEが第1同期情報を送信するためのトリガ条件が追加され、その結果、これらの条件に従ってSLSSを送信するように第1UEをトリガでき、これにより、UEによって、第1リンクにおいて、送信されるようにトリガされたSLSSを使用することによって、第1リンクにおけるより良い同期が実装されることが分かる。その結果、遅延差に起因してUE間で発生する、パケット損失または検出誤りなどの問題を減らすことができ、これにより、第1リンク全体の通信性能が改善する。
[実施形態4]
図8に示されるように、図8は、本発明のこの実施形態に係る同期情報送信方法の具体的な適用シナリオを示す。このシナリオにおいて、基地局1のカバレッジエリアには、2種類のUE、すなわち、基地局1と直接通信する中継UE、および、中継UEを使用することによって基地局1と通信できる、スマートバンドもしくは別のウェアラブルデバイスなどの遠端UEがある。任意で、遠端UEと基地局1との間には、直接的なリンクがあっても無くてもよい。
この適用シナリオにおいて、いずれの種類のUEも第1同期信号を送信できる場合、不必要な伝送が何度も実行され、その結果、遠端UEの電力消費が増加する。加えて、サイズおよび費用の制約に起因して、遠端UEの水晶発振子の安定性および品質は、中継UEより低い。したがって、中継UEのタイミングが、中継UEと遠端UEとの間のリンクにおける同期のための基準として使用される場合、通信信頼性および性能が改善される。例えば、遠端UEの水晶発振子の安定性は約40ppmであり、中継UEの水晶発振子の安定性は、20ppm内で維持される。
具体的には、本発明のこの実施形態に係る同期情報送信方法を示す図8に関連して、図9に示されるように、当該方法は具体的には以下の段階を備える。
401:第1UEが第2UEによって送信された同期信号を受信する。
具体的には、第1UEは、図8における中継UEであり得て、第1UEは、任意の種類の第2UEによって送信された同期信号を受信できる。
同期信号は、SLSS_netのいくつかのサブセットであり得て、または、SLSS_oonのいくつかのサブセットであり得る。これらのサブセットは、基地局によって構成されるか、または、予め設定され、特に、遠端UEが同期信号を送信するときに使用される。
SLSS_netは、同期信号シーケンス識別子のセットであり、第1UEがネットワークカバレッジエリア内の同期元であることを示すために使用される。SLSS_oon(SLSS out of network)は、ネットワークカバレッジエリア外のSLSSである。
402:第2UEが遠端UEであることを同期信号が示し、かつ、同期信号の信号品質が予め設定された閾値より高い場合、第1UEが第1同期情報を決定する。
予め設定された閾値は、基地局によって構成されるか、または、予め設定される。
段階402において、伝送端すなわち第2UEが遠端UEであることを段階401における同期信号が示す場合、同期信号の信号品質がさらに検出され得る。例えば、信号品質は、RSRP(Reference Signal Receiving Power、基準信号受信電力)、RSRQ(Reference Signal Receiving Quality、基準信号受信品質)、または、RSSI(Received Signal Strength Indicator、受信信号強度指標)のいずれか1つである。このとき、同期信号の信号品質が予め設定された閾値より高い場合、第1UEは、第1同期情報を決定する。
第1UEによって第1同期情報を決定するための方法については、上記の実施形態のいずれかを参照してよい。したがって、ここでは詳細を再度説明しない。
403:第1UEが第1同期情報を送信し、その結果、第2UEが、受信された第1同期情報に従って、第2UEの同期元を選択する。
図8に示される適用シナリオにおいて、上記のプロセスによれば、遠端UEが基地局のカバレッジエリア内にあるかどうかにかかわらず、および、第2リンクにおける中継UEの信号品質にかかわらず、中継UEのみが遠端UEと中継UEとの間のデータ通信中に第1同期情報を送信することが分かる。これにより、UE間の同期が実装され、遠端UEの電力消費が減少する。
[実施形態5]
具体的には、第2UEがより高い精度の同期元を第2UEの同期元として選択することを助けるべく、本発明のこの実施形態は、同期情報送信方法を提供する。図10に示されるように、方法は具体的には、以下の段階を備える。
501:第2UEが第1同期情報を取得する。
第1同期情報は、具体的には、異なる種類の同期元の優先度情報、および/または、異なる種類の同期元の同期信号品質閾値を含み得る。
例えば、第1同期情報において、優先度の降順が以下の通りであることが規定されている。
ネットワーク外のUEの受信器については、同期元の優先度は、GNSS、GNSSと同期されているUE、基地局と同期されているUE、ローカルのタイミングを使用するUEの順序である。
ネットワーク内のUEの受信器については、同期元の優先度は、基地局に基づいて構成され得て、優先度は、基地局、基地局と同期されているUE、衛星、衛星と同期されているUEの順序であり得るか、または、衛星、基地局、基地局と同期されているUE、衛星と同期されているUEの順序であり得る。
様々な同期元の優先度に対応する同期信号品質閾値は、閾値1、閾値2、閾値3および閾値4である。これらの閾値は、基地局によって構成され得るか、または、予め設定され得る。
502:第2UEが、第1同期情報に従って、第1UEを第2UEの同期元として使用するかどうかを決定する。
具体的には、第2UEが第1同期情報を第1UEから受信し、第1UEの同期元がGNSSであり、GNSSの優先度が最高である場合、第2UEは、第1UEを第2UEの同期元として優先的に選択し得る。さらに、第2UEは、第1UEの信号品質が閾値1より高いかどうかを決定し、第1UEの信号品質が閾値1より高い場合、第1UEを第2UEの同期元として使用することを決定する。
第1UEの信号品質が閾値1より高くない場合、第2UEは、別のUEによって送信された第1同期情報に従って、優先度がGNSSより低い同期元を選択し得る。優先度がGNSSより低い同期元の信号品質が対応する閾値より高いとき、優先度がGNSSより低い同期元を第2UEの同期元として使用し得る。
特に、GNSSが同期元として使用されるとき、比較的高い同期精度が達成されるので、第1同期情報はさらに、第1UEのタイミングソース情報、および、第1UEのネットワークカバレッジ情報を含み得る。
例えば、1ビットのinGNSSフィールドが第1同期情報として使用され得る。第1同期情報が「1」であるとき、第1UEのタイミングが衛星に由来することが示される。第1同期情報が「0」であるとき、第1UEのタイミングが衛星に由来しないことが示される。
別の例については、表2に記載されている方式が、2種類の同期元を示すために使用され得る。
SLSS_oonは、同期信号シーケンス識別子のセットであり、第1UEがネットワークカバレッジエリア外の同期元であることを示すために使用される。SLSS_netは、同期信号シーケンス識別子のセットであり、第1UEがネットワークカバレッジエリア内の同期元であることを示すために使用される。
この場合、第1UEのタイミングがGNSSに由来し、かつ、第1UEがネットワークカバレッジエリアの外にある場合、第2UEは、第1UEを第2UEの同期元として使用する。
第2UEは、複数の同期元(すなわち、複数の第1UE)によって送信された同期信号を受信したとき、第1同期情報に従って、比較的高い優先度および比較的高い信号品質を有する第1UEを第2UEの同期元として選択し得て、これにより、第2UEの同期信頼性および同期精度を改善することが分かる。
[実施形態6] 実施形態1から実施形態4の各々において、第1UEが第1同期情報を送信する段階が説明されている。この実施形態においては、第1UEが第1同期情報を送信する具体的な方式が重点的に説明されている。この方式の結果、受信端として使用される第2UEは、物理層において、D2Dシステムにおける同期情報(本発明の実施形態において第2同期情報と称される)と第1同期情報とを区別でき、これにより、第2UEによって実行される検出を単純化する。
具体的には、D2D通信プロトコルは、3GPPプロトコルRel−12およびRel−13において定義され、通信プロトコルは通常、セルラー通信の周波数スペクトル上で使用される。
インターネットオブビークル通信においては、より多くの周波数スペクトル、例えば、インテリジェントトラフィックシステム(Intelligent Traffic System, ITS)周波数スペクトル、すなわち、5.9GHz付近の周波数スペクトルが使用され得る。この周波数スペクトルは、非セルラー通信周波数スペクトルである。当然ながら、代替的にセルラー通信周波数スペクトルがインターネットオブビークル通信において使用され得る。
換言すると、同一の周波数スペクトルがD2Dシステムおよびインターネットオブビークルシステムにおいて使用されるという適用シナリオがある。したがって、セルラー通信周波数スペクトルにおいて、D2Dサービスおよびインターネットオブビークルサービスの両方が存在し得る。本発明のこの実施形態は、データが復調される前に、受信端(例えば、第2UE)が2つのサービスを区別することを助けるためのものである。さもなければ、D2D受信端がインターネットオブビークルサービスを受信および復調し、インターネットオブビークルにおける受信端がD2Dサービスを受信および復調するという問題が発生する。すなわち、物理層で復調が実行された後に初めて、2つのサービスをサービスレイヤで区別でき、これにより、受信端によって実行される不必要な検出および電力消費が発生する。
これに鑑みて、本発明のこの実施形態は、同期情報送信方法を提供し、その結果、UE間で同期が実行されるとき、後続の通信サービスがD2Dサービスか、または、インターネットオブビークルサービスかを決定できる。
具体的には、方法は、第1UEが第1リンクにおいて第1同期情報を送信する段階を備え、第1同期情報は、3GPPプロトコルRel−12およびRel−13において定義されている第2同期情報と異なる。
第1同期情報が第2同期情報と異なることは、具体的には、以下のうちの少なくとも1つを含む。
1.第1同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル位置が、第2同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル位置と異なる。
2.第1同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル数が、第2同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル数と異なる。
3.第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスと異なる。
4.第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式が、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式と異なる。
5.第1同期情報を搬送する制御チャネルが、第2同期情報を搬送する制御チャネルと異なる。
以下では、第1同期情報が第2同期情報と異なる、5つの具体的な場合を詳細に説明する。
1.第1同期情報における同期信号(すなわちSLSSであり、SLSSはPSSSおよびSSSSを含む)の、同期サブフレームにおけるシンボル位置が、第2同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル位置と異なる。
具体的には、図11は、従来技術の通常CP(Cyclic Prefix、サイクリックプリフィクス)の場合における、第2同期情報におけるPSSSおよびSSSSの位置を示し、図12は、従来技術の拡張CPの場合における、第2同期情報におけるPSSSおよびSSSSの位置を示す。
本発明では、通常CPの場合、第2同期情報におけるPSSSのシンボル位置が移動され得る。図11における第1タイムスロットのシンボル1におけるPSSSは、第1タイムスロットの別のシンボル、例えば、シンボル0、4、5または6にマッピングされ、第1同期情報におけるPSSSを取得する。代替的に、第2同期情報におけるPSSSのシンボル位置が移動され得る。図11における第1タイムスロットのシンボル2におけるPSSSは、第1タイムスロットの別のシンボル、例えば、シンボル0、4、5または6にマッピングされ、第1同期情報におけるPSSSを取得する。GAPは、送信される信号が無いことを示す。
本発明では、拡張CPの場合、第2同期情報におけるPSSSのシンボル位置が移動され得る。図12における第1タイムスロットのシンボル0におけるPSSSは、第1タイムスロットの別のシンボル、例えば、シンボル3、4または5にマッピングされ、第1同期情報におけるPSSSを取得する。代替的に、第2同期情報におけるPSSSのシンボル位置が移動され得る。図12における第1タイムスロットのシンボル1におけるPSSSは、第1タイムスロットの別のシンボル、例えば、シンボル3、4または5にマッピングされ、第1同期情報におけるPSSSを取得する。
同様に、通常CPの場合、第2同期情報におけるSSSSのシンボル位置は移動され得る。図11における第2タイムスロットのシンボル4および5におけるSSSSは、同期サブフレームにおける2つの連続するデータシンボル、例えば、タイムスロット1におけるシンボル4および5、タイムスロット1におけるシンボル5および6、タイムスロット1におけるシンボル6およびタイムスロット2におけるシンボル0、タイムスロット2におけるシンボル0および1、または、タイムスロット2におけるシンボル1および2にマッピングされ、最後に第1同期情報におけるSSSSを取得する。代替的に、第2同期情報におけるSSSSのシンボル位置は移動され得る。図11における第2タイムスロットのシンボル4またはシンボル5におけるSSSSは、サブフレームにおける別のデータシンボル位置にマッピングされ、最後に第1同期情報におけるSSSSを取得する。
拡張CPの場合、第2同期情報におけるSSSSのシンボル位置は移動され得て、図12における第2タイムスロットのシンボル3および4におけるSSSSは、同期サブフレームにおける2つの連続するデータシンボル、例えば、タイムスロット1におけるシンボル3および4、タイムスロット1におけるシンボル5および0、または、タイムスロット2におけるシンボル0および1にマッピングされ、第1同期情報におけるSSSSを取得する。代替的に、第2同期情報におけるSSSSのシンボル位置は移動され得る。図12における第2タイムスロットのシンボル3またはシンボル4におけるSSSSは、サブフレームにおける別のデータシンボル位置にマッピングされ、最後に第1同期情報におけるSSSSを取得する。
SSSSのシンボル位置が移動された後、データシンボルがSSSSの元のシンボル位置に追加されることに留意すべきである。同様に、PSSSのシンボル位置が移動された後、データシンボルがPSSSの元のシンボル位置に追加される。
2.第1同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル数が、第2同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル数と異なる。
例えば、通常CPの場合、PSSSの元の位置は変化せず、1または2つのPSSSシンボルが同期サブフレームにおける第1タイムスロットのシンボル0および/またはシンボル3に追加され得る。代替的に、SSSSの元の位置は変化せず、1または2つのSSSSシンボルが同期サブフレームにおける第2タイムスロットのシンボル2および/またはシンボル3に追加され得る。
加えて、DMRS(Demodulation Reference Signal、復調参照信号)が同期サブフレームにおける第1タイムスロットのシンボル5、および、同期サブフレームにおける第2タイムスロットのシンボル1へ移動され得る。
拡張CPの場合、PSSSの元の位置は変化せず、1つのPSSSシンボルが同期サブフレームにおける第1タイムスロットのシンボル3に追加され得る。代替的に、SSSSの元の位置は変化せず、1つのSSSSシンボルが同期サブフレームにおける第2タイムスロットのシンボル2に追加され得る。
同様に、DMRSが、同期サブフレームにおける第1タイムスロットのシンボル4、および、同期サブフレームにおける第2タイムスロットのシンボル0の両方へ移動され得る。
このようにして、同期信号におけるPSSSおよびSSSSの数を増加させることにより、同期サブフレーム全体において同期信号を復調する性能を改善することができる。
3.第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスと異なる。
具体的には、上記の違いは、以下の1または複数の態様に存在する。第1同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスと異なる。または、第1同期情報における同期信号に使用される第2同期シーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用される第2同期シーケンスと異なる。または、第1同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスおよび第2同期シーケンスの組み合わせ方式が、第2同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスおよび第2同期シーケンスの組み合わせ方式と異なる。
例えば、従来技術のD2Dにおいて使用される第2同期シーケンスは、以下の方式で生成される。PSSS同期シーケンスについては、従来技術のD2D通信技術において、PSSSシーケンスは、長さが63であるZadoff−Chuシーケンスを使用することによって生成され、ルートシーケンス26および37は、PSSSシーケンスに使用される。本発明において、ルートシーケンス26および37と異なるルートシーケンス(すなわち、第1同期シーケンス)、例えば、ルートシーケンスxおよびyが使用され得て、ここで、xおよびyは26および37と異なる値である。
代替的に、D2D通信と異なるシーケンスが使用され得る。例えば、mシーケンス、Goldシーケンス、または別の擬似ランダムシーケンスが使用される。
代替的に、異なるZCシーケンスが、第1同期情報における2つのPSSSシンボルに使用され得る。例えば、ルート番号(26,37)もしくは(37,26)を有するZCシーケンス、または、ルート番号(X,Y)を有するシーケンスが、2つの隣接PSSSの各々に使用され、ここで、XはYに等しくない。
SSSS同期シーケンスについては、従来技術のD2D通信技術において、二次同期シーケンスがLTE(Long Term Evolution、ロングタームエボリューション)システムと同一であるシステムが、SSSSシーケンスに使用される。実際には、SSSSシーケンスは、長さが31であるmシーケンスを使用することによって生成されるGoldシーケンスであり、対応するシーケンス番号は、0〜167である。
D2D通信技術において使用されるシーケンスは、インターネットオブビークルにおける第1同期情報のSSSSにも使用され得るが、シーケンス番号は、167より大きい、LTEシステムのために確保されたシーケンスの番号であり得る。
代替的に、異なるSSSSシーケンス番号が、2つのSSSSシーケンスが所在するシンボルにマッピングされ得るか、または、副搬送波へのシーケンスのマッピングが異なる方式で実行される。例えば、LTEシステムにおける、各ダウンリンクシステムフレームのサブフレーム0およびダウンリンクサブフレーム5のSSSSシーケンスが使用されるか、または、シーケンスを副搬送波にマッピングするための、以下の異なる方式が使用される。
4.第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式が、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式と異なる。
具体的には、LTEシステムにおけるセルラーダウンリンクにおける各システムフレームのサブフレーム5におけるダウンリンク二次同期シーケンスが第2同期シーケンスとして使用され得て、および/または、第2同期シーケンスによって占有された偶数の副搬送波および奇数の副搬送波はそれぞれ、第2リンクにおけるサブフレーム0またはサブフレーム5における二次同期シーケンスの奇数の副搬送波および偶数の副搬送波上のシーケンスに対応する。
例えば、従来技術のD2D通信技術において、LTEセルラーダウンリンクにおける各システムサブフレームのサブフレーム0におけるシーケンスが第2同期情報におけるSSSSシーケンスに使用され、マッピング方式は次式(1)で示される。
ここで、
は、偶数の副搬送波にマッピングされるシーケンスを示し、
は、奇数の副搬送波にマッピングされるシーケンスを示し、
、および、
は、
を生成するためのシーケンスであり、
、
、および、
は、
を生成するためのシーケンスである。
本発明のこの実施形態において、任意の方法は以下の通りである。
方法1:LTEサブフレーム0におけるシーケンスは、第1同期情報におけるSSSSシーケンスとして使用され得るが、奇数の副搬送波および偶数の副搬送波にマッピングされるシーケンスは交換可能である。この場合、マッピング方式は次式(2)で示される。
方法2:LTEサブフレーム5におけるシーケンスが第1同期情報におけるSSSSシーケンスとして使用され得る。具体的な実装は以下の通りである。
第1マッピング方式:このマッピング方式は、数式(1)と同様であり、次式(3)で示される。
第2マッピング方式:上記の数式(3)とは対照的に、奇数の副搬送波および偶数の副搬送波に対応するシーケンスは交換可能である。この場合、マッピング方式は次式(4)で示される。
5.第1同期情報を搬送する制御チャネルは、第2同期情報を搬送する制御チャネルと異なる。
具体的な実施形態において、ここでは、制御チャネルは、第1同期情報を搬送するPSBCHチャネルであり得る。
具体的には、上記の違いは、以下のような1または複数の態様にある。
(1)第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号は、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号と異なる。
例えば、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシーケンスは、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシーケンスと異なる。または、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシンボル位置は、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシンボル位置と異なる。または、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号によって占有されるシンボル数は、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号によって占有されるシンボル数と異なる。
可能な設計において、拡張CPサブフレームについては、図13に示されるように、同期サブフレームにおけるタイムスロット1のシンボル5において、新しく追加されたDMRSシンボルがある。図14に示されるように、同期サブフレームにおけるタイムスロット1のシンボル4およびタイムスロット2のシンボル0の各々において新しく追加されたDMRSシンボルがある。
別の可能な設計において、通常CPサブフレームについては、図15に示されるように、DMRSシンボルがタイムスロット1のシンボル6に追加され得て、DMRSシンボルがタイムスロット2のシンボル0に追加され得る。図16に示されるように、DMRSシンボルがタイムスロット1のシンボル6およびタイムスロット2のシンボル0の両方に追加され得て、DMRSシンボルは、タイムスロット1のシンボル5およびタイムスロット2のシンボル1の両方に追加され得る。
任意で、タイムスロット1のシンボル1およびシンボル2における2つのPSSSシンボルが、シンボル0およびシンボル1に追加され得る。
このようにして、DMRSを使用することによってすべてのデータシンボルを推定する最適な性能を保証できる。加えて、第1タイムスロットにおいて、PSSSがシンボル0の位置へ移動された後、シンボル0にはデータシンボルが無く、シンボル2におけるデータシンボルはDMRSに隣接し、その結果、データシンボルを推定する性能を保証できる。これにより、インターネットオブビークルにおいて、車両が高速で移動しているとき、車両の通信性能を改善できる。
(2)第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用されるCRC(Cyclic Redundancy Check、巡回冗長検査)マスクは、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用されるCRCマスクと異なる。
D2Dシステムにおいて、16ビットCRCがPSBCHチャネルに使用され、CRCマスクは使用されない。すなわち、CRCマスクは、長さ16のオールゼロビットを有する。
例えば、インターネットオブビークルにおいて、長さ16の非オールゼロビットを有するCRCマスクが、第1同期情報を搬送する制御チャネルに追加され得て、これにより、D2DシステムにおけるPSBCHとインターネットオブビークルにおけるPSBCHとを区別する。
例えば、インターネットオブビークルにおける第1同期情報のPSBCHのCRCマスク、および、D2Dシステムにおける第2同期情報のPSBCHのCRCマスクが表3に記載されている。
(4)第1同期情報を搬送する制御チャネルのパケットサイズは、第2同期情報を搬送する制御チャネルのパケットサイズと異なる。
例えば、D2Dシステムにおいて、PSBCHチャネルのパケットサイズは40ビットであり、インターネットオブビークルシステムにおいて、PSBCHチャネルのパケットサイズは増加または減少し得て、その結果、受信端すなわち第2UEは、伝送端によって使用されるPSBCHチャネルを正確に検出できない。
(5)第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される、スクランブルシーケンスの初期値、または、初期値の計算パラメータは、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される、スクランブルシーケンスの初期値、または、初期値の計算パラメータと異なる。
現在、D2DシステムにおけるPSBCHチャネルに使用される、スクランブルシーケンスの初期値は、
であり、インターネットオブビークルシステムにおいてPSBCHに使用される初期値は、インターネットオブビークルシステムにおいて使用されるID、例えば、
に変更され得る。当該IDは、D2Dシステムにおいて使用されるIDと異なる。
代替的に、インターネットオブビークルシステムにおけるスクランブルシーケンスの初期値は、
以外の値、例えば、
に設定され得て、Δは非ゼロの定数である。
本発明のこの実施形態において提供される同期情報送信方法によれば、インターネットオブビークルシステムにおける第1同期情報は、D2Dシステムにおける第2同期情報と異なるように設定され、その結果、同期を実行するとき、受信端として使用される第2UEは、後続の通信サービスがD2Dサービスか、または、インターネットオブビークルサービスかを決定できる。これにより、第1UEまたは第2UEによって実行される検出が簡略化し、不必要な誤検出が回避される。
[実施形態7] 実施形態6において、第1同期情報を送信するための具体的な方法が提供されている。第1同期情報は、同期サブフレームにおける制御チャネル、例えばPSBCHチャネル上で搬送され得て、同期サブフレームにおけるDMRSの数は、少なくとも3に増加し得る。この場合、使用可能なデータシンボルの数は減少し、PSBCHチャネルのビットレートは増加する。結果として、受信端、すなわち第2UEの検出性能が低下する。
加えて、従来技術のD2Dシステムにおける同期サイクルは40msである。受信器(例えば第2UE)を同期信号と同期させるには数百ミリ秒かかり、その結果、信号を検出するために過剰に長い時間がかかる。根本原因は、既存のD2D同期信号の性能が望ましくないことである。
これに鑑みて、本発明のこの実施形態は、第1同期情報送信方法を提供する。第1同期情報は周期的に送信されるので、同期サイクルにおいて、第1同期情報は、N個の同期サブフレームを使用することによって送信され得て、ここで、Nは2より小さくない正の整数である。
具体的には、各同期サブフレームにおける第1同期情報を送信する具体的な方式については、実施形態6において提供される方法を参照されたい。したがって、ここでは詳細を再度説明しない。
N個の同期サブフレームは、同期サイクルにおけるN個の隣接サブフレームであり、または、N個の同期サブフレームの間の時間間隔は、同期サイクルの1/Nである。
好ましくは、図17に示されているように、第1同期情報を送信するために、2つの同期サブフレーム(すなわち、第1同期サブフレームおよび第2同期サブフレーム)が使用され得る。加えて、2つのサブフレームにおける同期信号は、同一でも異なっていてもよい。
例えば、第1同期情報を送信するために、2つの同期サブフレーム(すなわち、第1同期サブフレームおよび第2同期サブフレーム)が使用される。第1同期サブフレームにおける第1同期シーケンスは、第2同期サブフレームにおける第1同期シーケンスと異なり、および/または、第1同期サブフレームにおける第2同期シーケンスは、第2同期サブフレームにおける第2同期シーケンスと異なる。
例えば、第1同期サブフレームおよび第2同期サブフレームにおける同期信号は厳密に同一である。例えば、一次同期信号は同一であり、LTE二次同期サブフレーム1における信号は、二次同期信号として使用される。
代替的に、第1同期サブフレームおよび第2同期サブフレームにおける同期信号は異なる。例えば、一次同期信号は異なる。すなわち、第1同期サブフレームにおける一次同期信号は、第2同期サブフレームにおける一次同期信号と異なり得て、ここで、2つの一次同期信号は、同一のシンボルである。代替的に、LTEサブフレーム0における二次同期信号およびLTEサブフレーム5における二次同期信号はそれぞれ、第1同期サブフレームおよび第2同期サブフレームにおいて使用され得る。
N個の同期サブフレームを使用することによって第1同期情報が送信される上記の適用シナリオにおいて、PSBCHチャネルなどの制御チャネルについてのマッピング方法は、以下の通りである。第1同期情報を搬送する制御チャネルは、少なくともM個の部分を含み、M個の部分はそれぞれ、N個の同期サブフレームにマッピングされる。または、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サイクルにおいてM回伝送され、ここで、Mは2より小さくない正の整数である。
例えば、2つの同期サブフレーム(すなわち、第1同期サブフレームおよび第2同期サブフレーム)が、第1同期情報を送信するために使用される。制御チャネルを2つのサブフレームにマッピングすることは、以下の通りであり得る。
PSBCHチャネルについての内容の同一部分はそれぞれ、第1同期サブフレームおよび第2同期サブフレームにマッピングされ得る。すなわち、1チャネルについての内容の2つの同一部分が送信される。
代替的に、チャネル符号化、CRC、および変調(QPSKなど)がPSBCHチャネルについての内容の1つの部分に対して実行され得て、処理されたPSBCHチャネルは、2つの部分に分割され、2つの部分はそれぞれ、第1同期サブフレームおよび第2同期サブフレームにマッピングされる。すなわち、1つのチャネルについての2つの異なる部分はそれぞれ、2つのサブフレームにマッピングされ、送信される。
さらに、N個の同期サブフレームが1組の同期リソースとして使用され得る場合、少なくとも2組の同期リソースが同期サイクルに含まれ得る。図18に示されるように、サブフレーム00およびサブフレーム01は、1組の同期リソースとして使用され、サブフレーム10およびサブフレーム11は、別の組の同期リソースとして使用される。
この場合、第1UEは、第1同期情報を送信するとき、第1同期情報を送信するために、少なくとも2組の同期リソースのうちの1つを選択し得て、別の組の同期リソースを使用して、別のUEによって送信された同期情報、例えば第3同期情報を受信し得る。
換言すると、1組の同期リソースを使用して第1同期情報を送信するとき、第1UEは、別の組の同期リソースを同時に使用して、別のUEによって送信された同期情報を受信し得る。これにより、第1UEが第1同期情報を送信するとき、別のUE、すなわち、別の同期元によって送信された同期信号を同時に検出できないという場合を回避する。
本発明のこの実施形態に提供される同期情報送信方法によれば、N個の同期サブフレームを使用することによって、同期サイクルにおいて第1同期情報が送信され、その結果、DMRSの数を保証しながら、同期サブフレームにおけるデータシンボルの数を増加させることができる。この結果、制御チャネルのビットレートが減少し、これにより、第2UEによる、制御チャネルおよび第1同期情報の検出の性能が改善する。
[実施形態8] 図19は、本発明のこの実施形態に係る同期情報送信装置の概略構造図である。本発明のこの実施形態において提供される同期情報送信装置は、図1から図18に示される本発明の実施形態における方法を実装するように構成され得る。説明を容易にするため、本発明のこの実施形態に関連する部分のみを説明する。開示されていない技術的詳細については、図1から図18に示される本発明の実施形態を参照されたい。
同期情報送信装置は、具体的には、携帯電話または車両などのUE、例えば、実施形態1から実施形態7における第1UEであり得る。
図19に示されるように、同期情報送信装置は決定ユニット01および送信ユニット02を備える。
決定ユニット01は、第1同期情報を決定するように構成されている。ここで、第1同期情報は、同期元として使用される第1UEの優先度を示すために使用される。
送信ユニット02は、第1同期情報を送信するように構成され、その結果、第2UEは、受信された第1同期情報に従って、第2UEの同期元を選択する。
第1同期情報は同期元として使用される第1UEの優先度を示し得るので、第2UEの同期元を選択するとき、第2UEは、複数の受信された第1同期情報に従って、比較的高い優先度を有する第1UEを第2UEの同期元として選択し得て、これにより、インターネットオブビークルなどの、超高信頼性かつ低遅延通信のシナリオにおいて、UE間の同期の信頼性および精度を保証する。
さらに、図20に示されているように、装置は、基地局から、または、予め定められた方式で、第1構成情報を取得するように構成されている取得ユニット03をさらに備え、ここで、第1構成情報は、第1UEおよび第1UEの同期元に使用される周波数情報および/またはタイミング情報を含み、第1UEの同期元のタイミングは衛星デバイスに由来し、ここで、第1同期情報は、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数であるかどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来するかどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスのタイミングに揃えられているかどうかを示す情報を含み、ここで、第2リンクは、第1UEと基地局との間のリンクであり、第1リンクは、第1UEと第2UEとの間のリンクである。
このようにして、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数と同一であり、かつ、第2UEが第1UEを同期元として選択するとき、第2UEのタイミングが第2リンクにおける基地局のタイミングと同一であるので、タイミングの違いに起因する、第2リンクにおける基地局の受信器またはUEの受信器に対する潜在的な干渉を回避できる。第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来し、かつ、第2UEが第1UEを同期元として選択するとき、第2UEのタイミングが第2リンクにおける基地局のタイミングと同一であるので、第1リンクにおける同期精度および安定性を改善できる。
代替的に、取得ユニット03は、基地局から、または、予め定められた方式で、第2構成情報を取得するように構成され、ここで、第2構成情報は、第1UEが所在するセルのカバレッジエリア情報を含み、第1UEの同期元のタイミングは、衛星デバイスと無関係であり、ここで、第1同期情報は、第1UEのサービングセルの伝送電力を示す情報、および/または、第1UEのサービングセルのカバレッジ半径を示す情報、および/または、第2リンクにおける第1UEとサービングセルとの間のTA値を示す情報を含む。
第1同期情報は、第1UEの同期元、および、第1UEが所在するセルのカバレッジエリア情報を反映し得て、その結果、第2UEは、第2UEの同期元を選択するとき、第1同期情報に従って、比較的小さいカバレッジエリアを有するセルに対応する第1UEを第2UEの同期元として選択でき、これにより、比較的小さい半径を有するセルカバレッジ領域における、基地局のアップリンク受信器に対する干渉を低減または除去する。
さらに、決定ユニット01は、具体的には、基地局から、または、予め定められた方式で第1同期情報を取得するように構成され、第1同期情報は第1サイドリンク同期信号SLSSを含み、送信ユニット02は、第1UEと第2UEとの間のタイミング遅延が予め設定されたトリガ条件を満たしている場合、第1同期情報を送信するように構成されている。
第1UEが第1セルに所在し、第2UEが第1セルに隣接する第2セルに所在する場合、予め設定されたトリガ条件は、第1セルのタイミングと第2セルのタイミングとの間の差が第1の予め設定された値より高いこと、第1セルのタイミングおよび第2セルのタイミングが非同期状態であること、第1セルのカバレッジ半径と第2セルのカバレッジ半径との間の差が第2の予め設定された値より高いこと、または、第1セルの伝送電力と第2セルの伝送電力との間の差が第3の予め設定された値より高いことのうちの少なくとも1つを含む。
対応して、第1UEおよび第2UEの両方が第1セルに所在する場合、予め設定されたトリガ条件は、第2リンクにおける第1UEのTA値が第4の予め設定された値より高いことである。
第1UEが第1同期情報を送信するためのトリガ条件が追加され、その結果、これらの条件に従ってSLSSを送信するように第1UEをトリガでき、これにより、UEによって、第1リンクにおいて、送信されるようにトリガされたSLSSを使用することによって、第1リンクにおけるより良い同期が実装される。その結果、遅延差に起因してUE間で発生する、パケット損失または検出誤りなどの問題を減らすことができ、これにより、第1リンク全体の通信性能が改善する。
例えば、第1同期情報は第1リンク物理制御チャネルおよび/またはSLSSにおいて搬送される。
代替的に、決定ユニット01は、第2UEによって送信された同期信号を受信するように、および、第2UEが遠端UEであることを同期信号が示し、かつ、同期信号の信号品質が予め設定された閾値より高い場合、第1同期情報を決定するように構成されている。
このようにして、上記のプロセスによれば、遠端UEが基地局のカバレッジエリア内にあるかどうかにかかわらず、および、第2リンクにおける中継UEの信号品質にかかわらず、中継UEのみが遠端UEと中継UEとの間のデータ通信中に第1同期情報を送信する。これにより、UE間の同期が実装され、遠端UEの電力消費が減少する。
例えば、第1同期情報は、以下のいずれか1つを含む。第1同期情報は、第1UEのタイミングが衛星デバイスと同一であることを示し、第1同期情報は、第1UEがネットワーク内にあることを示すシーケンスを含み、第1UEがネットワーク内に由来すること、かつ、第1UEのタイミングが衛星デバイスと同期状態であることを意味する。第1同期情報は、第1UEのタイミングが衛星デバイスと同一であることを示し、第1同期情報は、第1UEがネットワーク外にあることを示すシーケンスを含み、第1UEがネットワーク外に由来すること、かつ、第1UEのタイミングが衛星デバイスと同一であることを意味する。第1同期情報は、第1UEのタイミングが衛星デバイスと異なることを示し、第1同期情報は、第1UEがネットワーク内にあることを示すシーケンスを含み、第1UEがネットワーク内に由来すること、かつ、第1UEのタイミングが衛星デバイスと異なることを意味する。または、第1同期情報は、第1UEのタイミングが衛星デバイスと異なることを示し、第1同期情報は、第1UEがネットワーク外にあることを示すシーケンスを含み、第1UEがネットワーク外にあること、かつ、自身のタイミングを使用することを意味する。
図21は、本発明の実施形態に係る同期情報送信装置の概略構造図である。本発明のこの実施形態において提供される同期情報送信装置は、図1から図18に示される本発明の実施形態における方法を実装するように構成され得る。説明を容易にするため、本発明のこの実施形態に関連する部分のみを説明する。開示されていない技術的詳細については、図1から図18に示される本発明の実施形態を参照されたい。
同期情報送信装置は、具体的には、携帯電話または車両などのUE、例えば、実施形態6および実施形態7における第1UEであり得る。
図21に示されるように、同期情報送信装置は決定ユニット11および送信装置12を備える。
決定ユニット11は、第1同期情報を決定するように構成されている。
送信ユニット12は、第1リンクにおいて、第1同期情報を送信するように構成され、第1同期情報は第2同期情報と異なり、第1リンクは、第1UEと第2UEとの間のリンクである。
第1同期情報が第2同期情報と異なることは、具体的には、第1同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル位置が、第2同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル位置と異なること、第1同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル数が、第2同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル数と異なること、第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスと異なること、第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式が、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式と異なること、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルが、第2同期情報を搬送する制御チャネルと異なることのうちの少なくとも1つを含む。
具体的には、第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスと異なることは、第1同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスと異なること、第1同期情報における同期信号に使用される第2同期シーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用される第2同期シーケンスと異なること、または、第1同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスおよび第2同期シーケンスの組み合わせ方式が、第2同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスおよび第2同期シーケンスの組み合わせ方式と異なること、のうちの少なくとも1つを含む。
第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式が、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式と異なることは、第2リンクにおけるサブフレーム5におけるダウンリンク二次同期シーケンスが第2同期シーケンスとして使用されることであって、第2リンクは、第1UEと基地局との間のリンクである、こと、および/または、第2同期シーケンスによって占有される偶数の副搬送波および奇数の副搬送波はそれぞれ、第2リンクにおけるサブフレーム0またはサブフレーム5における、二次同期シーケンスの奇数の副搬送波および偶数の副搬送波に対応するシーケンスに対応することを含む。
第1同期情報を搬送する制御チャネルが、第2同期情報を搬送する制御チャネルと異なることは、具体的には、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号が、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号と異なること、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用されるCRCマスクが、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用されるCRCマスクと異なること、第1同期情報を搬送する制御チャネルのパケットサイズが、第2同期情報を搬送する制御チャネルのパケットサイズと異なること、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される、スクランブルシーケンスの初期値、または、初期値の計算パラメータが、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される、スクランブルシーケンスの初期値、または、初期値の計算パラメータと異なることのうちの少なくとも1つを含む。
第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号が、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号と異なることは、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシーケンスが、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシーケンスと異なること、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシンボル位置が、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシンボル位置と異なること、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号によって占有されるシンボル数が、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号によって占有されるシンボル数と異なることのうちの少なくとも1つを含む。
例えば、通常CPの場合、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サブフレームにおける、第1タイムスロットのシンボル3および6、ならびに、第2タイムスロットのシンボル0および3を占有し、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サブフレームにおける、第1タイムスロットのシンボル3および5、ならびに、第2タイムスロットのシンボル1および3を占有し、拡張CPの場合、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サブフレームにおける、第1タイムスロットのシンボル2および5、ならびに、第2タイムスロットのシンボル2を占有し、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サブフレームにおける、第1タイムスロットのシンボル2および4、ならびに、第2タイムスロットのシンボル0および2を占有する。
このようにして、インターネットオブビークルシステムにおける第1同期情報は、D2Dシステムにおける第2同期情報と異なるように設定され、その結果、同期を実行するとき、受信端として使用される第2UEは、後続の通信サービスがD2Dサービスか、または、インターネットオブビークルサービスかを決定できる。これにより、第1UEまたは第2UEによって実行される検出を簡略化し、不必要な誤検出を回避する。
さらに、送信ユニット12は、具体的には、N個の同期サブフレームを使用することによって、同期サイクルにおいて、第1同期情報を送信するように構成され、Nは2より小さくない正の整数である。
N個の同期サブフレームは、同期サイクルにおけるN個の隣接サブフレームであるか、または、N個の同期サブフレームの間の時間間隔は、同期サイクルの1/Nである。
例えば、N個の同期サブフレームが第1同期サブフレームおよび第2同期サブフレームを含む場合、第1同期サブフレームにおける第1同期シーケンスは、第2同期サブフレームにおける第1同期シーケンスと異なり、および/または、第1同期サブフレームにおける第2同期シーケンスは、第2同期サブフレームにおける第2同期シーケンスと異なる。
さらに、送信ユニット12は、具体的には、少なくとも2組の同期リソースのうちの1つを使用することによって、第1同期情報を送信し、および、少なくとも2組の同期リソースにおける別の組の同期リソースを使用することによって、別のUEによって送信された第3同期情報を受信するように構成されている。
このようにして、第1同期情報は、同期サイクルにおいて、N個の同期サブフレームを使用することによって送信され、その結果、DMRSの数を保証しながら、同期サブフレームにおけるデータシンボルの数を増加させることができる。この結果、制御チャネルのビットレートが減少し、これにより、第2UEによる、制御チャネルおよび第1同期情報の検出の性能が改善する。
図22は、本発明の実施形態に係る同期情報送信装置の概略構造図である。本発明の実施形態において提供される同期情報送信装置は、図1から図18に示される本発明のこの実施形態における方法を実装するように構成され得る。説明を容易にするため、本発明のこの実施形態に関連する部分のみを説明する。開示されていない技術的詳細については、図1から図18に示される本発明の実施形態を参照されたい。
同期情報送信装置は、具体的には、携帯電話または車両などのUE、例えば、実施形態1から実施形態7における第2UEであり得る。
図22に示されるように、同期情報送信装置は、取得ユニット21および決定ユニット22を備える。
取得ユニット21は、第1同期情報を取得するように構成されている。ここで、第1同期情報は、同期元として使用される第1UEの優先度を示すために使用される。
決定ユニット22は、第1同期情報に従って、第1UEを第2UEの同期元として使用するかどうかを決定するように構成されている。
さらに、決定ユニット22は、具体的には、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数である場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用し、または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来する場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用し、または、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数であり、かつ、第2リンクのタイミングが衛星デバイスに由来する場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用するように構成されている。
第1同期情報は、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数かどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来するかどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスのタイミングに揃えられているかどうかを示す情報を含み、第2リンクは、第1UEと基地局との間のリンクであり、第1リンクは、第1UEと第2UEとの間のリンクである。
代替的に、決定ユニット22は、具体的には、第1UEが所在するセルの伝送電力が第1閾値より低い場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用し、および/または、第1UEが所在するセルのカバレッジ半径が第2閾値より低い場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用し、および/または、第2リンクにおける第1UEのTA値が第3閾値より低い場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用するように構成されている。
第1同期情報は、第1UEが所在するセルの伝送電力を示す情報を備え、および/または、第1UEが所在するセルのカバレッジ半径を示す情報、および/または、第2リンクにおける第1UEのタイミングアドバンスTA値を示す情報を含む。
代替的に、決定ユニット22は、具体的には、最高優先度を有する同期元を選択するように構成され、最高優先度を有する同期元の信号品質が、最高優先度を有する同期元に対応する信号品質閾値より低いとき、最高優先度を有する同期元より低い優先度を有する同期元を第2UEの同期元として選択し、第1同期情報は、異なる種類の同期元の優先度情報、および/または、異なる種類の同期元の同期信号品質閾値を含む。
代替的に、決定ユニット22は、具体的には、第1UEのタイミングソース情報が、第1UEのタイミングが衛星デバイスに由来することを示し、かつ、第1UEのネットワークカバレッジ情報が、第1UEがネットワークカバレッジエリア外にあることを示す場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用するように構成され、第1同期情報は、第1UEのタイミングソース情報、および、第1UEのネットワークカバレッジ情報を含む。
加えて、図23に示されるように、図19から図22の同期情報送信装置は、図23におけるユーザ機器UEとして実装され得る。
図23は、本発明の実施形態に係るユーザ機器の概略図である。ユーザ機器100は、少なくとも1つのプロセッサ31、通信バス32、メモリ33および少なくとも1つの通信インタフェース34を備える。加えて、プロセッサ31、通信インタフェース34およびメモリ33は、通信バス32を使用することによって互いに通信する。
例えば、決定ユニット01、11および22、送信ユニット02および12、ならびに取得ユニット03および21は、図23に示されるプロセッサ31が、メモリ33内の命令を呼び出すことによって実装され得る。
具体的には、メモリ33は、コンピュータ実行可能命令を記憶するように構成される。プロセッサ31は、通信バス32を使用することによってメモリ33に接続される。ユーザ機器100が動作しているとき、プロセッサ31は、メモリ33に記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行し、その結果、ユーザ機器100は、図1から図18に示される同期情報送信方法を実行する。
プロセッサ31は、中央処理装置(英語:central processing unit、略称:CPU)であり得る。プロセッサ21は、代替的に、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(英語:digital signal processor、略称:DSP)、特定用途向け集積回路(英語:application specific integrated circuit、略称:ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(英語:field−programmable gate array、略称:FPGA)、別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、または、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであり得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るか、または、プロセッサは従来のプロセッサなどであり得る。
プロセッサ31は、ユーザ機器100の制御中心である。プロセッサ31は、通信インタフェース34によって受信されたデータを処理し、メモリ33内のソフトウェアを呼び出すか、または、メモリ33内のプログラムを呼び出し、ユーザ機器100の様々な機能を実行する。
通信バス32は、チャネルを含み得て、上記コンポーネントの間で情報を伝達する。通信インタフェース34は、任意のトランシーバなどの装置を使用して、別のデバイス、または、Ethernet(登録商標)、無線アクセスネットワーク(RAN)、または、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks、WLAN)などの通信ネットワークと通信する。
メモリ33は、リードオンリメモリ(read−only memory、ROM)もしくは静的情報および命令を記憶し得る別の種類の静的ストレージデバイス、または、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)もしくは情報および命令を記憶し得る別の種類の動的ストレージデバイスであり得て、または、電気消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory、EEPROM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(Compact Disc Read−Only Memory、CD‐ROM)もしくは別の光ディスクストレージ、光ディスクストレージ(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタルバーサタイルディスクまたはブルーレイディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体、別の磁気ストレージデバイス、または、所望のプログラムコードを命令もしくはデータの構造的な形式で保持もしくは記憶するために使用でき、コンピュータによってアクセスできる任意の他の媒体であり得るが、これに限定されない。メモリは独立に存在し得て、バスを使用することによってプロセッサに接続される。代替的に、メモリは、プロセッサと統合され得る。
メモリ33は、本発明の解決法において、アプリケーションプログラムコードを記憶および実行するように構成され、プロセッサ31は実行を制御する。プロセッサ31は、メモリ33に記憶されたアプリケーションプログラムコードを実行するように構成されている。
具体的な実装中、ある実施形態において、プロセッサ31は、1または複数のCPU、例えば、図23におけるCPU0およびCPU1を含み得る。
具体的な実装中、ある実施形態において、ユーザ機器100は、複数のプロセッサ、例えば、図23におけるプロセッサ31およびプロセッサ38を備え得る。プロセッサの各々は、シングルコアプロセッサ(single−CPU)であり得るか、または、マルチコアプロセッサ(multi−CPU)であり得る。ここでは、プロセッサは、1または複数のデバイス、回路、および/または、データ(例えばコンピュータプログラム命令)を処理するためのプロセッシングコアであり得る。
具体的な実装中、ある実施形態において、ユーザ機器100はさらに、出力デバイス35および入力デバイス36を備え得る。出力デバイス35はプロセッサ31と通信し、複数の方式で情報を表示し得る。例えば、出力デバイス35は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、発光ダイオード(light emitting diode、LED)ディスプレイデバイス、陰極線管(cathode ray tube、CRT)ディスプレイデバイス、プロジェクタ(projector)、または同様のものであってよい。入力デバイス36は、プロセッサ31と通信し、複数の方式でユーザ入力を受信し得る。例えば、入力デバイス36は、マウス、キーボード、タッチスクリーンデバイスまたはセンサデバイスなどであり得る。
上記のユーザ機器100は、汎用コンピュータデバイスまたは専用コンピュータデバイスであり得る。具体的な実装中、ユーザ機器100は、車載コンピュータ、ポータブルコンピュータ、ネットワークサーバ、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、携帯電話、タブレットコンピュータ、無線端末デバイス、通信デバイス、組み込みデバイス、または、図23と同様の構造を有するデバイスであり得る。本発明のこの実施形態において、ユーザ機器100の種類は限定されない。
本発明のこの実施形態において提供される同期情報送信装置は、同期される必要がある第2UEへ第1同期情報を送信し得る。第1同期情報は同期元として使用される第1UEの優先度を示し得るので、第2UEの同期元を選択するとき、第2UEは、複数の受信された第1同期情報に従って、比較的高い優先度を有する第1UEを第2UEの同期元として選択し得て、これにより、インターネットオブビークルなどの、超高信頼性かつ低遅延通信のシナリオにおいて、UE間の同期の信頼性および精度を保証する。
当業者であれば、上記の機能モジュールの分割は、説明の便宜および簡潔性のために、説明のための例として使用されていることを明確に理解するであろう。実際の適用において、上記した機能は、必要に応じて異なる機能モジュールに割り当てられ、実装されることができる。つまり装置の内部構造が、上述した機能の全部または一部を実装すべく、異なる機能モジュールに分割される。上記システム、装置およびユニットの詳細な動作プロセスについては、上記方法の実施形態における対応するプロセスを参照されたい。ここでは詳細を再度説明しない。
本願において提供されるいくつかの実施形態において、開示されるシステム、装置、および方法は、他の方式で実装され得ることを理解すべきである。例えば、説明された装置の実施形態は例に過ぎない。例えば、モジュールまたはユニットの分割は、論理的機能の分割に過ぎず、実際の実装においては、他の分割であり得る。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントは、別のシステムと組み合わせられまたは統合されてよい。または、いくつかの特徴は、無視されてよく、または、実行されなくてよい。加えて、表示または説明された相互結合または直接的な結合もしくは通信接続は、いくつかのインタフェースを使用することによって実装され得る。装置間またはユニット間の間接連結または通信接続は、電子的、機械的、または他の形態で実装され得る。
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に分かれていてもそうでなくてもよく、また、ユニットとして表示された部分は、物理的なユニットであってもそうでなくてもよく、1箇所に所在していてもよく、または、複数のネットワークユニットにおいて分散されていてもよい。実施形態の解決法の目的を達成するための実際の要件に応じて、ユニットの一部または全部が選択されてよい。
加えて、本発明の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてよく、または、ユニットの各々は、物理的に単独で存在してよく、または、少なくとも2つのユニットが1つのユニットに統合されてよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてよく、または、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてよい。
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形式で実装され、独立の製品として販売または使用されるとき、統合されたユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。このような理解に基づいて、本質的に本発明の技術的解決法、または従来技術に寄与する部分、または技術的解決法の全部もしくは一部が、ソフトウェア製品の形態で実装されてよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどであってよい)またはプロセッサ(processor)に、本発明の実施形態において説明された方法の段階のすべてまたはいくつかを実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、プログラムコードを記憶できる、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、または光ディスクをなどの任意の媒体を含む。
上記の説明は、本発明の具体的な実装に過ぎず、本発明の保護範囲を限定することを意図するものではない。本発明において開示される技術的範囲内において当業者により容易に想到されるあらゆる変形または置き換えは、本発明の保護範囲に属するものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲によって決まるものとする。
本発明は通信分野に関連し、特に、同期情報送信方法および装置に関連する。
デバイスツーデバイス(Device−to−Device、D2D)通信システムにおいて、UE間の通信の効率を保証するために、UEは、データの受信および送信の前に、同期処理を実行する必要がある。UE1を例として使用する。UE1は、サイドリンク同期信号(Sidelink Synchronization Signal、SLSS)などの同期信号を少なくとも1つの同期元、例えば、基地局またはUE1以外のUEから取得し、検出された、別のUEによって送信された同期信号を使用することによって同期を実行し得る。
現在、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project、3GPP)が、車両と任意の対象との間の通信、すなわちビークルツーエブリシング(Vehicle to X、V2X)に関する研究を行っている。インターネットオブビークルにおけるビークルツービークル(Vehicle to Vehicle、V2V)通信が研究の焦点である。V2XおよびV2Vは、D2Dと比較すると、伝送遅延および信頼性についての要求が高い。したがって、車両間の比較的高精度の同期が保証される必要がある。従来技術では、V2XまたはV2V通信システムにおける車両およびデバイスは、UEとして使用され、UE同期は、D2Dシステムにおける同期方法を使用することによって、V2XまたはV2V通信システムに実装され得る。
しかしながら、従来技術では、D2D同期信号の検出には過剰に長い時間がかかる。例えば、検出された同期元にUEを同期させるには、数百ミリ秒かかる。これは、伝送遅延の要求が低く同期安定性の要求が高い、インターネットオブビークルと同様の適用シナリオには不適当である。
さらに、V2XおよびV2V通信システムにおいて、UEの同期元は、基地局もしくは別のUEであり得るか、または、衛星デバイスであり得る。したがって、UE同期のシナリオは、より複雑になる。例えば、部分的なネットワークカバレッジが提供される場合において、UE1は、基地局に由来するタイミング参照を受信できず、UE2は、基地局に由来するタイミング参照を受信でき、UE3は、衛星デバイスに由来するタイミング参照を受信でき、基地局のタイミング参照は、衛星デバイスに由来することもあり得る。
したがって、本発明は主に、超高信頼性かつ低遅延通信のシナリオにおいてデバイスの同期元を決定および選択することについての問題を解決し、それにより、比較的高い同期元信頼性および同期精度を保証し、さらに、デバイス間の効率を改善する。
本発明の実施形態は、同期情報送信方法および装置を提供することにより、超高信頼性および低遅延の通信のシナリオにおいて、デバイス間の比較的高精度の同期を保証し、さらに、デバイス間の通信の効率を改善する。
上記の目的を実現するべく、本発明の実施形態において、以下の技術的解決法が使用される。
第1態様によれば、本発明の実施形態は、同期情報送信方法を提供し、当該方法は、第1ユーザ機器UEによって、第1同期情報を決定する段階であって、第1同期情報は、同期元として使用される第1UEの優先度を示すために使用される、段階と、第1UEによって第1同期情報を送信することにより、第2UEが、受信された第1同期情報に従って、第2UEの同期元を選択する段階とを備える。
第1同期情報は同期元として使用される第1UEの優先度を示し得るので、第2UEの同期元を選択するとき、第2UEは、複数の受信された第1同期情報に従って、比較的高い優先度を有する第1UEを第2UEの同期元として選択し得て、これにより、インターネットオブビークルなどの、超高信頼性かつ低遅延通信のシナリオにおいて、UE間の同期の信頼性および精度を保証することが分かる。
可能な設計において、第1UEが第1同期情報を決定する前に、方法は、第1UEが第1構成情報を基地局から、または予め定められた方式で取得する段階であって、第1構成情報は、第1UEおよび第1UEの同期元に使用される周波数情報および/またはタイミング情報を含み、第1UEの同期元のタイミングは衛星デバイスに由来する、段階をさらに備える。
可能な設計において、第1同期情報は、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数かどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来するかどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスのタイミングに揃えられているかどうかを示す情報を含み、第2リンクは、第1UEと基地局との間のリンクであり、第1リンクは、第1UEと第2UEとの間のリンクである。
このようにして、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数と同一であり、かつ、第2UEが第1UEを同期元として選択するとき、第2UEのタイミングが第2リンクにおける基地局のタイミングと同一であるので、タイミングの違いに起因する、第2リンクにおける基地局の受信器または第1UEの受信器に対する潜在的な干渉を回避できる。第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来し、かつ、第2UEが第1UEを同期元として選択するとき、第2UEのタイミングが第2リンクにおける基地局のタイミングと同一であるので、第1リンクにおける同期精度および安定性を改善できる。
可能な設計において、第1UEが第1同期情報を決定する段階の前に、方法はさらに、第1UEが基地局から、または、予め定められた方式で第2構成情報を取得する段階であって、第2構成情報は、第1UEが所在するセルのカバレッジエリア情報を含み、第1UEの同期元のタイミングは、衛星デバイスとは無関係である、段階を備える。
可能な設計において、第1同期情報は、第1UEのサービングセルの伝送電力を示す情報、および/または、第1UEのサービングセルのカバレッジ半径を示す情報、および/または、第2リンクにおける第1UEとサービングセルとの間のタイミングアドバンスTA値を示す情報を含む。
第1同期情報は、第1UEの同期元、および、第1UEが所在するセルのカバレッジエリア情報を反映し得て、その結果、第2UEは、第2UEの同期元を選択するとき、第1同期情報に従って、比較的小さいカバレッジエリアを有するセルに対応する第1UEを第2UEの同期元として選択でき、これにより、比較的小さい半径を有するセルカバレッジ領域における、基地局のアップリンク受信器に対する干渉を低減または除去することが分かる。
可能な設計において、第1UEが第1同期情報を決定する段階は、第1UEが基地局から、または、予め定められた方式で第1同期情報を取得する段階であって、第1同期情報は、第1サイドリンク同期信号SLSSを含む、段階を含み、第1UEが第1同期情報を送信する段階は、第1UEと第2UEとの間のタイミング遅延が予め設定されたトリガ条件を満たす場合に第1UEが第1同期情報を送信する段階を含む。
第1UEが第1セルに所在し、第2UEが第1セルに隣接する第2セルに所在する場合、予め設定されたトリガ条件は、第1セルのタイミングと第2セルのタイミングとの間の差が第1の予め設定された値より高いこと、第1セルのタイミングと第2セルのタイミングが非同期状態であること、第1セルのカバレッジ半径と第2セルのカバレッジ半径との間の差が第2の予め設定された値より高いこと、または、第1セルの伝送電力と第2セルの伝送電力との間の差が第3の予め設定された値より高いことのうちの少なくとも1つを含む。
代替的に、第1UEおよび第2UEの両方が第1セルに所在する場合、予め設定されたトリガ条件は、第2リンクにおける第1UEのTA値が第4の予め設定された値より高いことである。
第1UEが第1同期情報を送信するためのトリガ条件が追加され、その結果、これらの条件に従ってSLSSを送信するように第1UEをトリガでき、これにより、UEによって、第1リンクにおいて、送信されるようにトリガされたSLSSを使用することによって、第1リンクにおけるより良い同期が実装されることが分かる。その結果、遅延差に起因してUE間で発生する、パケット損失または検出誤りなどの問題を減らすことができ、これにより、第1リンク全体の通信性能が改善する。
可能な設計において、第1同期情報は第1リンク物理制御チャネルおよび/またはSLSSにおいて搬送される。
可能な設計において、第1UEが第1同期情報を決定する段階は、第1UEが、第2UEによって送信された同期信号を受信する段階と、第2UEが遠端UEであることを同期信号が示し、かつ、同期信号の信号品質が予め設定された閾値より高い場合、第1UEが第1同期情報を決定する段階とを含む。
このようにして、上記のプロセスによれば、遠端UEが基地局のカバレッジエリア内にあるかどうかにかかわらず、および、第2リンクにおける中継UEの信号品質にかかわらず、中継UEのみが遠端UEと中継UEとの間のデータ通信中に第1同期情報を送信することが分かる。これにより、UE間の同期が実装され、遠端UEの電力消費が減少する。
可能な設計において、第1同期情報は、以下のいずれか1つを含む。第1同期情報は、第1UEのタイミングが衛星デバイスと同一であることを示し、第1同期情報は、第1UEがネットワーク内にあることを示すシーケンスを含み、第1UEがネットワーク内に由来すること、かつ、第1UEのタイミングが衛星デバイスと同期状態であることを意味する。第1同期情報は、第1UEのタイミングが衛星デバイスと同一であることを示し、第1同期情報は、第1UEがネットワーク外にあることを示すシーケンスを含み、第1UEがネットワーク外に由来すること、かつ、第1UEのタイミングが衛星デバイスと同一であることを意味する。第1同期情報は、第1UEのタイミングが衛星デバイスと異なることを示し、第1同期情報は、第1UEがネットワーク内にあることを示すシーケンスを含み、第1UEがネットワーク内に由来すること、かつ、第1UEのタイミングが衛星デバイスと異なることを意味する。または、第1同期情報は、第1UEのタイミングが衛星デバイスと異なることを示し、第1同期情報は、第1UEがネットワーク外にあることを示すシーケンスを含み、第1UEがネットワーク外にあること、かつ、自身のタイミングを使用することを意味する。
第2態様によれば、本発明の実施形態は、同期情報送信方法を提供し、当該方法は、第1ユーザ機器UEが第1同期情報を決定する段階と、第1UEが、第1リンクにおいて、第1同期情報を送信する段階であって、第1同期情報は、第2同期情報と異なり、第1リンクは、第1UEと第2UEとの間のリンクである、段階とを備える。
可能な設計において、第1同期情報が第2同期情報と異なることは、具体的には、第1同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル位置が、第2同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル位置と異なること、第1同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル数が、第2同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル数と異なること、第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスと異なること、第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式が、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式と異なること、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルが、第2同期情報を搬送する制御チャネルと異なることのうちの少なくとも1つを含む。
このようにして、インターネットオブビークルシステムにおける第1同期情報は、D2Dシステムにおける第2同期情報と異なるように設定され、その結果、同期を実行するとき、受信端として使用される第2UEは、後続の通信サービスがD2Dサービスか、または、インターネットオブビークルサービスかを決定できる。これにより、第1UEまたは第2UEによって実行される検出を簡略化し、不必要な誤検出を回避する。
可能な設計において、第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスと異なることは、第1同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスと異なること、第1同期情報における同期信号に使用される第2同期シーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用される第2同期シーケンスと異なること、または、第1同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスおよび第2同期シーケンスの組み合わせ方式が、第2同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスおよび第2同期シーケンスの組み合わせ方式と異なることのうちの少なくとも1つを含む。
可能な設計において、第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式が、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式と異なることは、第2リンクにおけるサブフレーム5におけるダウンリンク二次同期シーケンスが第2同期シーケンスとして使用されることであって、第2リンクは、第1UEと基地局との間のリンクである、こと、および/または、第2同期シーケンスによって占有される偶数の副搬送波および奇数の副搬送波はそれぞれ、第2リンクにおけるサブフレーム0またはサブフレーム5における、二次同期シーケンスの奇数の副搬送波および偶数の副搬送波に対応するシーケンスに対応することを含む。
可能な設計において、第1同期情報を搬送する制御チャネルが、第2同期情報を搬送する制御チャネルと異なることは、具体的には、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号が、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号と異なること、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用されるCRCマスクが、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用されるCRCマスクと異なること、第1同期情報を搬送する制御チャネルのパケットサイズが、第2同期情報を搬送する制御チャネルのパケットサイズと異なること、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される、スクランブルシーケンスの初期値、もしくは、初期値の計算パラメータが、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される、スクランブルシーケンスの初期値、もしくは、初期値の計算パラメータと異なることのうちの少なくとも1つを含む。
可能な設計において、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号が、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号と異なることは、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシーケンスが、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシーケンスと異なること、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシンボル位置が、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシンボル位置と異なること、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号によって占有されるシンボル数が、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号によって占有されるシンボル数と異なることのうちの少なくとも1つを含む。
例えば、通常CPの場合、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サブフレームにおける、第1タイムスロットのシンボル3および6、ならびに、第2タイムスロットのシンボル0および3を占有し、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サブフレームにおける、第1タイムスロットのシンボル3および5、ならびに、第2タイムスロットのシンボル1および3を占有し、拡張CPの場合、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サブフレームにおける、第1タイムスロットのシンボル2および5、ならびに、第2タイムスロットのシンボル2を占有し、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サブフレームにおける、第1タイムスロットのシンボル2および4、ならびに、第2タイムスロットのシンボル0および2を占有する。
可能な設計において、第1UEが第1リンクにおいて第1同期情報を送信する段階は、第1UEが、同期サイクルにおいて、N個の同期サブフレームを使用することによって、第1同期情報を送信する段階であって、Nは2より小さくない正の整数である、段階を含む。
このようにして、第1同期情報は、同期サイクルにおいて、N個の同期サブフレームを使用することによって送信され、その結果、DMRSの数を保証しながら、同期サブフレームにおけるデータシンボルの数を増加させることができる。この結果、制御チャネルのビットレートが減少し、これにより、第2UEによる、制御チャネルおよび第1同期情報の検出の性能が改善する。
可能な設計において、N個の同期サブフレームは、同期サイクルにおけるN個の隣接サブフレームであるか、または、N個の同期サブフレームの間の時間間隔は、同期サイクルの1/Nである。
可能な設計において、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、少なくともM個の部分を含み、M個の部分はそれぞれ、N個の同期サブフレームにマッピングされ、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サイクルにおいてM回伝送され、Mは2より小さくない正の整数である。
可能な設計において、N個の同期サブフレームが第1同期サブフレームおよび第2同期サブフレームを含む場合、第1同期サブフレームにおける第1同期シーケンスは、第2同期サブフレームにおける第1同期シーケンスと異なり、および/または、第1同期サブフレームにおける第2同期シーケンスは、第2同期サブフレームにおける第2同期シーケンスと異なる。
可能な設計において、N個の同期サブフレームが1組の同期リソースである場合、少なくとも2組の同期リソースが同期サイクルに含まれ、第1UEが第1リンクにおいて第1同期情報を送信する段階は、第1UEが、少なくとも2組の同期リソースのうちの1つを使用することによって、第1同期情報を送信する段階と、第1UEが、少なくとも2組の同期リソースにおける別の組の同期リソースを使用することによって、別のUEによって送信された第3同期情報を受信する段階とを含む。
第3態様に従って、本発明の実施形態は、同期情報送信方法を提供し、当該方法は、第2ユーザ機器UEが第1同期情報を取得する段階であって、第1同期情報は、同期元として使用される第1UEの優先度を示すために使用される、段階と、第2UEが、第1同期情報に従って、第1UEを第2UEの同期元として使用するかどうかを決定する段階とを備える。
可能な設計において、第1同期情報は、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数かどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来するかどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスのタイミングに揃えられているかどうかを示す情報であって、第2リンクは、第1UEと基地局との間のリンクであり、第1リンクは、第1UEと第2UEとの間のリンクである、情報を含み、第2UEが、第1同期情報に従って、第1UEを第2UEの同期元として使用するかどうかを決定する段階は、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数である場合、第2UEが第1UEを第2UEの同期元として使用する段階、または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来する場合、第2UEが第1UEを第2UEの同期元として使用する段階、または、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数であり、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来する場合、第2UEが第1UEを第2UEの同期元として使用する段階を含む。
可能な設計において、第1同期情報は、第1UEが所在するセルの伝送電力を示す情報、および/または、第1UEが所在するセルのカバレッジ半径を示す情報、および/または、第2リンクにおける第1UEのタイミングアドバンスTA値を示す情報を含み、第2UEが第1同期情報に従って、第1UEを第2UEの同期元として使用するかどうか決定する段階は、第1UEが所在するセルの伝送電力が第1閾値より低い場合、第2UEが、第1UEを第2UEの同期元として使用する段階、および/または、第1UEが所在するセルのカバレッジ半径が第2閾値より低い場合、第2UEが第1UEを第2UEの同期元として使用する段階、および/または、第2リンクにおける第1UEのTA値が第3閾値より低い場合、第2UEが第1UEを第2UEの同期元として使用する段階を含む。
可能な設計において、第1同期情報は、異なる種類の同期元の優先度情報、および、異なる種類の同期元の同期信号品質閾値を含む。
この場合、第2UEが第1同期情報に従って、第1UEを第2UEの同期元として使用するかどうかを決定する段階は、第2UEが、最高優先度を有する同期元を選択する段階であって、最高優先度を有する同期元の信号品質が、最高優先度を有する同期元に対応する信号品質閾値より低いとき、最高優先度を有する同期元より低い優先度を有する同期元を第2UEの同期元として選択する段階を含む。
可能な設計において、第1同期情報は、第1UEのタイミングソース情報、および、第1UEのネットワークカバレッジ情報を含み、第2UEが第1同期情報に従って、第1UEを第2UEの同期元として使用するかどうかを決定する段階は、第1UEのタイミングソース情報が、第1UEのタイミングが衛星デバイスに由来することを示し、かつ、第1UEのネットワークカバレッジ情報が、第1UEがネットワークカバレッジエリア外にあることを示す場合、第2UEが、第1UEを第2UEの同期元として使用する段階を含む。
第4態様によれば、本発明の実施形態は、同期情報送信装置を提供し、当該装置は、第1同期情報を決定するように構成されている決定ユニットであって、第1同期情報は、同期元として使用される第1UEの優先度を示すために使用される、決定ユニットと、第1同期情報を送信するように構成されている送信ユニットであって、第2UEに、受信された第1同期情報に従って、第2UEの同期元を選択させる、送信ユニットと、を備える。
可能な設計において、装置は、基地局から、または、予め定められた方式で、第1構成情報を取得するように構成されている取得ユニットであって、第1構成情報は、第1UEおよび第1UEの同期元に使用される周波数情報および/またはタイミング情報を含み、第1UEの同期元のタイミングは衛星デバイスに由来する、取得ユニットをさらに備え、第1同期情報は、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数であるかどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来するかどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスのタイミングに揃えられているかどうかを示す情報を含み、第2リンクは、第1UEと基地局との間のリンクであり、第1リンクは、第1UEと第2UEとの間のリンクである。
可能な設計において、装置は、基地局から、または、予め定められた方式で、第2構成情報を取得するように構成されている取得ユニットであって、第2構成情報は、第1UEが所在するセルのカバレッジエリア情報を含み、第1UEの同期元のタイミングは、衛星デバイスと無関係である、取得ユニットをさらに備え、第1同期情報は、第1UEのサービングセルの伝送電力を示す情報、および/または、第1UEのサービングセルのカバレッジ半径を示す情報、および/または、第2リンクにおける第1UEとサービングセルとの間のTA値を示す情報を含む。
可能な設計において、決定ユニットは、具体的には、基地局から、または、予め定められた方式で、第1同期情報を取得するように構成され、第1同期情報は第1サイドリンク同期信号SLSSを含み、送信ユニットは、具体的には、第1UEと第2UEとの間のタイミング遅延が予め設定されたトリガ条件を満たす場合、第1UEによって、第1同期情報を送信するように構成され、第1UEが第1セルに所在し、かつ、第2UEが、第1セルに隣接する第2セルに所在する場合、予め設定されたトリガ条件は、第1セルのタイミングと第2セルのタイミングとの間の差が、第1の予め設定された値より高いこと、第1セルのタイミングおよび第2セルのタイミングが非同期状態であること、第1セルのカバレッジ半径と第2セルのカバレッジ半径との間の差が、第2の予め設定された値より高いこと、または、第1セルの伝送電力と第2セルの伝送電力との間の差が、第3の予め設定された値より高いことのうちの少なくとも1つを含み、または、対応して、第1UEおよび第2UEの両方が第1セルに所在する場合、予め設定されたトリガ条件は、第2リンクにおける第1UEのTA値が、第4の予め設定された値より高いことである。
可能な設計において、第1同期情報は、第1リンク物理制御チャネルおよび/またはSLSSにおいて搬送される。
可能な設計において、決定ユニットは、第2UEによって送信された同期信号を受信するように、および、第2UEが遠端UEであることを同期信号が示し、かつ、同期信号の信号品質が予め設定された閾値より高い場合、第1同期情報を決定するように構成されている。
例えば、第1同期情報は、以下のいずれか1つを含む。第1同期情報は、第1UEのタイミングが衛星デバイスと同一であることを示し、第1同期情報は、第1UEがネットワーク内にあることを示すシーケンスを含み、第1UEがネットワーク内に由来すること、かつ、第1UEのタイミングが衛星デバイスと同期状態であることを意味する。第1同期情報は、第1UEのタイミングが衛星デバイスと同一であることを示し、第1同期情報は、第1UEがネットワーク外にあることを示すシーケンスを含み、第1UEがネットワーク外に由来すること、かつ、第1UEのタイミングが衛星デバイスと同一であることを意味する。第1同期情報は、第1UEのタイミングが衛星デバイスと異なることを示し、第1同期情報は、第1UEがネットワーク内にあることを示すシーケンスを含み、第1UEがネットワーク内に由来すること、かつ、第1UEのタイミングが衛星デバイスと異なることを意味する。または、第1同期情報は、第1UEのタイミングが衛星デバイスと異なることを示し、第1同期情報は、第1UEがネットワーク外にあることを示すシーケンスを含み、第1UEがネットワーク外にあること、かつ、自身のタイミングを使用することを意味する。
第5態様によれば、本発明の実施形態は同期情報送信装置を提供し、当該装置は、第1同期情報を決定するように構成されている決定ユニットと、第1リンクにおいて、第1同期情報を送信するように構成されている送信ユニットであって、第1同期情報は第2同期情報と異なり、第1リンクは、第1UEと第2UEとの間のリンクである、送信ユニットとを備え、第1同期情報が第2同期情報と異なることは、具体的には、第1同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル位置が、第2同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル位置と異なること、第1同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル数が、第2同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル数と異なること、第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスと異なること、第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式が、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式と異なること、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルが、第2同期情報を搬送する制御チャネルと異なることのうちの少なくとも1つを含む。
可能な設計において、第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスと異なることは、第1同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスと異なること、第1同期情報における同期信号に使用される第2同期シーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用される第2同期シーケンスと異なること、または、第1同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスおよび第2同期シーケンスの組み合わせ方式が、第2同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスおよび第2同期シーケンスの組み合わせ方式と異なること、のうちの少なくとも1つを含む。
可能な設計において、第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式が、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式と異なることは、第2リンクにおけるサブフレーム5におけるダウンリンク二次同期シーケンスが第2同期シーケンスとして使用されることであって、第2リンクは、第1UEと基地局との間のリンクである、こと、および/または、第2同期シーケンスによって占有される偶数の副搬送波および奇数の副搬送波はそれぞれ、第2リンクにおけるサブフレーム0またはサブフレーム5における、二次同期シーケンスの奇数の副搬送波および偶数の副搬送波に対応するシーケンスに対応することを含む。
可能な設計において、第1同期情報を搬送する制御チャネルが、第2同期情報を搬送する制御チャネルと異なることは、具体的には、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号が、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号と異なること、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される巡回冗長検査CRCマスクが、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用されるCRCマスクと異なること、第1同期情報を搬送する制御チャネルのパケットサイズが、第2同期情報を搬送する制御チャネルのパケットサイズと異なること、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される、スクランブルシーケンスの初期値、または、初期値の計算パラメータが、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される、スクランブルシーケンスの初期値、または、初期値の計算パラメータと異なることのうちの少なくとも1つを含む。
可能な設計において、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号が、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号と異なることは、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシーケンスが、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシーケンスと異なること、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシンボル位置が、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシンボル位置と異なること、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号によって占有されるシンボル数が、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号によって占有されるシンボル数と異なることのうちの少なくとも1つを含む。
例えば、通常CPの場合、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サブフレームにおける、第1タイムスロットのシンボル3および6、ならびに、第2タイムスロットのシンボル0および3を占有し、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サブフレームにおける、第1タイムスロットのシンボル3および5、ならびに、第2タイムスロットのシンボル1および3を占有し、拡張CPの場合、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サブフレームにおける、第1タイムスロットのシンボル2および5、ならびに、第2タイムスロットのシンボル2を占有し、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サブフレームにおける、第1タイムスロットのシンボル2および4、ならびに、第2タイムスロットのシンボル0および2を占有する。
可能な設計において、送信ユニットは、具体的には、N個の同期サブフレームを使用することによって、同期サイクルにおいて、第1同期情報を送信するように構成され、Nは2より小さくない正の整数である。
N個の同期サブフレームは、同期サイクルにおけるN個の隣接サブフレームであるか、または、N個の同期サブフレームの間の時間間隔は、同期サイクルの1/Nである。
可能な設計、N個の同期サブフレームが第1同期サブフレームおよび第2同期サブフレームを含む場合、第1同期サブフレームにおける第1同期シーケンスは、第2同期サブフレームにおける第1同期シーケンスと異なり、および/または、第1同期サブフレームにおける第2同期シーケンスは、第2同期サブフレームにおける第2同期シーケンスと異なる。
可能な設計において、送信ユニットは、具体的には、少なくとも2組の同期リソースのうちの1つを使用することによって、第1同期情報を送信し、および、少なくとも2組の同期リソースにおける別の組の同期リソースを使用することによって、別のUEによって送信された第3同期情報を受信するように構成されている。
第6態様によれば、本発明の実施形態は同期情報送信装置を提供し、当該装置は、第1同期情報を取得するように構成されている取得ユニットであって、第1同期情報は、同期元として使用される第1UEの優先度を示すために使用される、取得ユニットと、第1同期情報に従って、第1UEを第2UEの同期元として使用するかどうかを決定するように構成されている決定ユニットとを備える。
可能な設計において、決定ユニットは、具体的には、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数である場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用し、または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来する場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用し、または、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数であり、かつ、第2リンクのタイミングが衛星デバイスに由来する場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用するように構成され、第1同期情報は、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数であるかどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来するかどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングが、衛星デバイスのタイミングに揃えられているかどうかを示す情報を含み、第2リンクは、第1UEと基地局との間のリンクであり、第1リンクは、第1UEと第2UEとの間のリンクである。
可能な設計において、決定ユニットは、具体的には、第1UEが所在するセルの伝送電力が第1閾値より低い場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用し、および/または、第1UEが所在するセルのカバレッジ半径が第2閾値より低い場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用し、および/または、第2リンクにおける第1UEのTA値が第3閾値より低い場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用するように構成され、第1同期情報は、第1UEが所在するセルの伝送電力を示す情報、および/または、第1UEが所在するセルのカバレッジ半径を示す情報、および/または、第2リンクにおける第1UEのタイミングアドバンスTA値を示す情報を含む。
可能な設計において、決定ユニットは、具体的には、最高優先度を有する同期元を選択するように構成され、最高優先度を有する同期元の信号品質が、最高優先度を有する同期元に対応する信号品質閾値より低いとき、最高優先度を有する同期元より低い優先度を有する同期元を第2UEの同期元として選択し、第1同期情報は、異なる種類の同期元の優先度情報、および/または、異なる種類の同期元の同期信号品質閾値を含む。
可能な設計において、決定ユニットは、具体的には、第1UEのタイミングソース情報が、第1UEのタイミングが衛星デバイスに由来することを示し、かつ、第1UEのネットワークカバレッジ情報が、第1UEがネットワークカバレッジエリア外にあることを示す場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用するように構成され、第1同期情報は、第1UEのタイミングソース情報、および、第1UEのネットワークカバレッジ情報を含む。
第7態様によれば、本発明の実施形態はUEを提供し、当該UEは、プロセッサ、メモリ、バスおよび通信インタフェースを備え、メモリは、コンピュータ実行可能命令を記憶するように構成され、プロセッサは、バスを使用することによってメモリに接続され、UEが動作しているとき、プロセッサが、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行する結果、UEは、第1態様における任意の可能な設計に係る同期情報送信方法を実行する。
第8態様によれば、本発明の実施形態はUEを提供し、当該UEは、プロセッサ、メモリ、バスおよび通信インタフェースを備え、メモリは、コンピュータ実行可能命令を記憶するように構成され、プロセッサは、バスを使用することによってメモリに接続され、UEが動作しているとき、プロセッサが、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行する結果、UEは、第2態様における任意の可能な設計に係る同期情報送信方法を実行する。
第9態様によれば、本発明の実施形態はUEを提供し、当該UEは、プロセッサ、メモリ、バスおよび通信インタフェースを備え、メモリは、コンピュータ実行可能命令を記憶するように構成され、プロセッサは、バスを使用することによってメモリに接続され、UEが動作しているとき、プロセッサが、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行する結果、UEは、第3態様における任意の可能な設計に係る同期情報送信方法を実行する。
本発明において、同期情報送信装置の名前は、デバイスに対して限定を課さない。実際の適用において、デバイスの機能が本発明と同様であり、以下の請求項および本発明の同等技術ににおいて定義される範囲内に含まれるならば、デバイスは他の名前を有し得る。
加えて、第4態様から第9態様における任意の設計方式によってもたらされる技術的効果については、第1態様から第3態様における様々な設計方式によってもたらされる技術的効果を参照されたい。ここでは詳細を再度説明しない。
これらの態様、または、本発明の他の態様は、以下の実施形態において、より簡潔かつ分かり易く説明されている。
本発明の実施形態における、または従来技術における技術的解決法をより明確に説明すべく、実施形態または従来技術を説明するために必要な添付図面を以下で簡潔に説明する。
本発明の実施形態に係る同期情報送信方法の適用シナリオの概略図1である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信方法の概略的フローチャート1である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信方法の適用シナリオの概略図2である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信方法の概略的フローチャート2である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信方法の適用シナリオの概略図3である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信方法の適用シナリオの概略図4である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信方法の概略的フローチャート3である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信方法の適用シナリオの概略図5である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信方法の概略的フローチャート4である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信方法の概略的フローチャート5である。
従来技術の通常CPの場合における第2同期情報内のPSSSおよびSSSSの位置を示す。
従来技術の拡張CPの場合における第2同期情報内のPSSSおよびSSSSの位置を示す。
本発明の実施形態に係る拡張CPの場合における第1同期情報内のDMRSシンボルの位置の概略図である。
本発明の実施形態に係る拡張CPの場合における第1同期情報内のDMRSシンボルの位置の別の概略図である。
本発明の実施形態に係る通常CPの場合における第1同期情報内のDMRSシンボルの位置の概略図である。
本発明の実施形態に係る通常CPの場合における第1同期情報内のDMRSシンボルの位置の別の概略図である。
本発明の実施形態に係る2つの同期サブフレームを使用することによる第1同期情報の送信についての概略図1である。
本発明の実施形態に係る2つの同期サブフレームを使用することによる第1同期情報の送信についての概略図2である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信装置の概略構造図1である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信装置の概略構造図2である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信装置の概略構造図3である。
本発明の実施形態に係る同期情報送信装置の概略構造図4である。
本発明の実施形態に係るユーザ機器の概略構造図である。
本発明の実施形態における添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決法を以下で明確かつ完全に説明する。説明される実施形態は、本発明の実施形態の一部に過ぎず、全部ではないことは明らかである。
加えて、「第1」および「第2」という用語は、単に説明の目的で用いられることが意図されているに過ぎず、相対的な重要度の指示もしくは示唆、または、指示される技術的特徴の数量の黙示的な指示として理解されるべきではない。したがって、「第1」または「第2」によって限定される特徴は、1または複数の特徴を明示的または黙示的に含み得る。本発明の説明において、別段の記載が無い限り、「複数の」は、少なくとも2つあることを意味する。
本明細書における「および/または」という用語は、関連対象を説明するための関連関係を説明するに過ぎず、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在すること、AおよびBの両方が存在すること、ならびにBのみが存在することを表し得る。加えて、本明細書における記号「/」は一般に、関連対象間の「または」という関係を示す。
具体的に、本発明の実施形態において提供される同期情報送信方法を明確に説明するべく、以下の実施形態において説明され得るいくつか概念を最初に説明する。
本発明の実施形態におけるUEは、具体的には、車載デバイスもしくは路側ユニット(RSU、Road Side Unit)であり得るか、または、歩行者によって使用される携帯電話などのデバイスであり得る。代替的に、UEは、中継機能を有するUEと基地局との間に中継リンクがあるかどうかという決定条件に従って、中継UE(すなわち、Relay UE)および遠端UE(Remote UE)に分類され得る。本発明において、UEが適用されるシナリオは限定されない。
本発明におけるD2Dシステムは、3GPPプロトコルRel−12またはRel−13において規定される方式で通信が実行されるシステムである。このプロトコルにおいて、D2Dは、近接ベースのサービス(Proximity−based Services、ProSe)という用語で示される。
第1リンクとは、UE間のリンクである。D2Dシステムにおいて、第1リンクは、D2Dリンクまたはサイドリンク(sidelink)と称され得る。インターネットオブビークルにおいて、第1リンクは、V2Vリンク、ビークルツーパーソン(Vehicle to person、V2P)リンク、ビークルツーインフラストラクチャ(vehicle to infrastructure、V2I)リンクまたはサイドリンクと称され得る。本発明の実施形態における第1リンクは、上記のリンクのいずれか1つであり得る。ただしこれに限定されない。
加えて、第1リンクは、ブロードキャストモード、ユニキャストモードまたはマルチキャストモードのいずれか1つにおいて情報を送信するために使用され得る。
第2リンクとは、UEと基地局との間のリンク、例えば、UEと当該UEの担当基地局との間のリンク、または、UEと近隣の基地局との間のリンクである。この第2リンクはセルラーリンクと称され得る。同様に、第2リンクは、ブロードキャストモード、ユニキャストモードまたはマルチキャストモードのいずれか1つにおいて情報を送信するために使用され得る。
全球測位衛星システム(global navigation satellite system、GNSS)などの衛星デバイスは、具体的には、様々な国および地域によって提供される測位衛星システム、例えば、中国の北斗衛星導航系統、米国のGPS衛星ナビゲーションシステム、欧州のガリレオ衛星ナビゲーションシステム、およびロシアのGLONASS衛星ナビゲーションシステムを含み得る。加えて、衛星デバイスは、タイミング能力が衛星と同等であるデバイスを含み得る。例えば、原子時計を有するタイミングデバイスのタイミング精度は衛星と同等である。本発明の以下の実施形態は、GNSSが衛星デバイスとして使用される例を使用することによって説明を提供する。
同期元とは、GNSS、基地局、またはUEなどの、UEが直接同期されるデバイスである。例えば、UE1が同期元として使用されるとき、UE1は、タイミング情報および/または周波数情報を別のUEに提供し得る。UE1がUE2の同期元であると決定された後、UE2は、UE1と同一のタイミング情報および/または周波数情報を使用し得る。
第1同期情報とは、V2X(V2Vを含む)システムにおいて、同期元として使用することが可能なデバイスによって、同期される必要があるUEへ送信される指示情報および/または同期信号であり、同期元として使用されるデバイスの優先度を示すために使用され、これにより、同期される必要があるUEは、受信された複数の第1同期情報に従って、そのUE自身の同期元を決定する。複数の異なる適用シナリオにおける第1同期情報の具体的な内容は、以下の実施形態において詳細に説明されるので、したがって、ここでは説明されない。
第2同期情報とは、3GPPプロトコルRel−12またはRel−13において規定された方式でサイドリンクにおいて送信される同期情報であり、同期される必要があるUEへ送信される指示情報および/または同期信号を含み得る。
本発明の実施形態においては、V2XシステムまたはV2Vシステムのみが、説明のための例として使用されることに留意すべきである。本発明の実施形態において提供される同期情報送信方法は、例えば、航空機間の同期、航空機と船舶との間の同期、船舶間の通信など、デバイス間で同期が実行される必要がある適用シナリオに適用され得ることが理解されるべきである。本発明の実施形態はこれに限定されない。
具体的には、本発明の実施形態において提供される同期情報送信方法の中核的原理は、少なくとも1つの同期元、例えば第1UEが、同期される必要がある第2UEへ第1同期情報を送信し得ることである。第1同期情報は同期元として使用される第1UEの優先度を示し得るので、第2UEの同期元を選択するとき、第2UEは、複数の受信された第1同期情報に従って、比較的高い優先度を有する第1UEを第2UEの同期元として選択し得て、これにより、インターネットオブビークルなどの、超高信頼性かつ低遅延通信のシナリオにおいて、UE間の同期の信頼性および精度を保証する。
以下では、上記の中核的原理に関連して、本発明の実施形態において提供される同期情報送信方法の詳細を様々な適用シナリオにおいて説明する。
[実施形態1]
図1に示されるように、図1は、本発明のこの実施形態に係る同期情報送信方法の具体的な適用シナリオを示す。このシナリオにおいて、UE1は基地局1のカバレッジエリア内にあり、UE1の同期元は基地局1であり、基地局1のタイミングはGNSSに由来し、UE2は基地局2のカバレッジエリア内にあり、UE2の同期元は基地局2であり、UE3は基地局1および基地局2のカバレッジエリア外にある。この場合、UE1またはUE2、すなわち第1UEが同期元として使用され得て、同期される必要があるUE3、すなわち第2UEへ第1同期情報を送信し得て、これにより、第2UEは、第1同期情報に従って第2UEの同期元を選択する。
具体的には、本発明のこの実施形態に係る同期情報送信方法を示す図1に関連して、図2に示されるように、当該方法は具体的には以下の段階を備える。
101(任意):第1UEが第1構成情報を取得し、第1構成情報は、第1UEおよび第1UEの同期元に使用される周波数情報および/またはタイミング情報を含む。
任意で、第1UE、例えば図1におけるUE1またはUE2は、第1構成情報を基地局から取得し得る。
第1構成情報は、第1UEおよび第1UEの同期元に使用される周波数情報および/またはタイミング情報を含む。
例えば、第1構成情報は、具体的には、第1UEが所在する第1リンクの周波数使用情報、および/または、第1UEが所在する第2リンクのタイミング指示情報、および/または、第1UEが所在する第1リンクのタイミング調整指示情報であり得る。
例えば、第1構成情報によれば、第1UEが所在する第1リンクに使用される周波数スペクトルは5GHzの周波数帯内にあり、第1UEが所在する第2リンクについてのタイミングはGNSSのタイミングに揃えられる。
102:第1UEが第1同期情報を決定する。
段階102において、第1UEは、第1構成情報に従って第1同期情報を決定し得て、第1同期情報は、具体的には、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数であるかどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングがGNSSに由来するかどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングがGNSSのタイミングに揃えられているかどうかを示す情報を含む。
第1リンクの周波数が第2リンクの周波数と同一である場合、同期元として使用される第1UEの優先度が比較的高いこと、または、比較的低いことを示し得る。同様に、第2リンクについてのタイミングがGNSSに由来するか、または、第2リンクについてのタイミングがGNSSのタイミングに揃えられている場合、同期元として使用される第1UEの優先度が比較的高いか、または、比較的低いことを示し得る。
代替的に、段階102において、第1UEは、予め定められた方式で第1同期情報を取得し得る。例えば、第1UEのメモリは、第1同期情報を予め記憶し得る。この場合、第1UEは、第1同期情報を第1UEのメモリから直接読み取り得る。
103:第1UEが第1同期情報を第2UEへ送信する。
具体的には、第1UEは、第1同期情報を第2UEへ送信し、第1同期情報は、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(Physical Sidelink Broadcast Channel、PSBCH)チャネル上で、および/または、SLSS内において搬送され得る。
例えば、指示がPSBCHチャネルにおいて提供されるとき、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数かどうかを示すために1ビットが使用され得る。ビットが0であるとき、第1リンクの周波数は第2リンクの周波数と異なり、ビットが1であるとき、第1リンクの周波数は第2リンクの周波数と同一である。指示がPSBCHチャネルにおいて提供されるとき、第1リンクについてのタイミングがGNSSに由来するかどうかを示すために1ビットが使用され得る。ビットが0であるとき、第1リンクについてのタイミングはGNSSに由来せず、ビットが1であるとき、第1リンクについてのタイミングはGNSSに由来する。指示がPSBCHチャネルにおいて提供されるとき、第1リンクについてのタイミングがGNSSのタイミングに揃えられているかどうかを示すために、1ビットが使用され得る。ビットが0であるとき、第1リンクについてのタイミングは、GNSSのタイミングに揃えられておらず、ビットが1であるとき、第1リンクについてのタイミングは、GNSSのタイミングに揃えられている。上記の情報の任意の1つは、PSBCHチャネルにおける未使用の予備フィールドを使用することによって示され得るか、または、PSBCHチャネルを使用することによって黙示的に示され得る。
加えて、指示情報は、SLSS信号を使用することによって示され得る。すなわち、上記の情報の任意の1つは、2つの状態を使用することによって示され得る。
指示は、具体的には、以下の方式のうちの任意の1つにおいて提供され得る。指示は、SLSSにおける異なる複数の一次サイドリンク同期信号(Primary Sidelink Synchronization Signal、PSSS)シーケンスを使用することによって提供される。指示は、SLSSにおける異なる複数の二次サイドリンク同期信号(Secondary Sidelink Synchronization Signal、SSSS)シーケンスを使用することによって提供される。指示は、SLSSにおける異なるPSSSシーケンスおよびSSSSシーケンスの組み合わせを使用することによって提供される。または、指示は、SLSSにおけるPSSSおよび/またはSSSSの時間領域位置、および/または、PSSSおよび/またはSSSSの周波数領域位置を使用することによって提供される。
加えて、第1UEによって第1同期情報を送信するための具体的な方法は、以下の実施形態において詳細に説明され、したがって、ここでは説明されない。
104:第2UEが第1同期情報を取得する。
第2UEは、図1におけるUE3であり得る。UE3は、ネットワークによってカバーされていない。
105:第2UEが、第1同期情報に従って、第2UEの同期元として第1UEを使用するかどうかを決定する。
具体的には、段階105では、段階104において取得された第1同期情報によると、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数と同一である場合、第2UEは、第1UEを第2UEの同期元として使用し得る。このようにして、第2UEが第1UEを同期元として選択するとき、第2UEのタイミングは第2リンクにおける基地局のタイミングと同一なので、タイミングの違いに起因する、基地局の受信器または第2リンクにおけるUEの受信器に対する潜在的な干渉を回避できる。
代替的に、段階104において取得された第1同期情報によると、第2リンクについてのタイミングがGNSSに由来する場合、第2UEは、第1UEを第2UEの同期元として使用し得る。このようにして、第2UEが第1UEを同期元として選択するとき、第2UEのタイミングは第2リンクにおける基地局のタイミングと同一なので、第1リンクにおける同期精度および安定性を改善できる。
代替的に、段階104において取得された第1同期情報によると、第2リンクについてのタイミングがGNSSのタイミングに揃えられている場合、第2UEは、第1UEを第2UEの同期元として使用し得る。このようにして、第2UEが第1UEを同期元として選択するとき、第2UEのタイミングはGNSSのタイミングに揃えられているので、第1リンクにおけるすべてのUEのタイミングは同一であり、これにより、第1リンクにおけるUEの通信性能が保証される。
代替的に、表1に記載されているように、段階104において取得される第1同期情報は、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数と同一かどうか、および、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来するかどうかを示す情報を含む。
この場合、第2UEは、表1に記載の方式で、第1UEを第2UEの同期元として使用するかどうかを決定し得る。
本発明のこの実施形態において提供される同期情報送信方法によれば、図1に示される適用シナリオに基づくと、第1UEは第1構成情報を取得した後、第1同期情報を決定し、同期される必要がある第2UEへ第1同期情報を送信する。第1同期情報は、第1リンクの周波数と第2リンクの周波数との間の関係、および/または、第2リンクについてのタイミングとGNSSのタイミングとの間の関係を反映し得て、その結果、第2UEは、第2UEの同期元を選択するとき、第1同期情報に従って、比較的高い優先度を有するUEを第2UEの同期元として選択でき、これにより、第2UEの同期信頼性および同期精度を改善する。
[実施形態2]
図3に示されるように、図3は、本発明のこの実施形態に係る同期情報送信方法の具体的な適用シナリオを示す。このシナリオにおいて、GNSSは含まれず、UE1は基地局1のカバレッジエリア内にあり、UE1の同期元は基地局1であり、UE2は基地局2のカバレッジエリア内にあり、UE2の同期元は基地局2であり、UE3は基地局1および基地局2のカバレッジエリア外にある。この場合、UE1またはUE2、すなわち第1UEが同期元として使用され、同期される必要があるUE3、すなわち第2UEへ第1同期情報を送信し得て、その結果、第2UEは、第1同期情報に従って第2UEの同期元を選択する。
本発明におけるカバレッジエリアとは、UEが第2リンク(セルラーリンク)を使用することによって、第1リンクおよび/または第2リンクにおける通信に必要である、基地局によって送信されるシステムメッセージを受信できることを意味し、受信できない場合、UEはカバレッジエリア外にあると見なされ得る。
具体的には、本発明のこの実施形態に係る同期情報送信方法を示す図3に関連して、図4に示されるように、当該方法は具体的には以下の段階を備える。
201(任意):第1UEが第2構成情報を取得する。第2構成情報は、第1UEが所在するセルのカバレッジエリア情報を含む。
任意で、第1UE、例えば図3におけるUE1またはUE2は、第2構成情報を基地局から取得し得る。
第2構成情報は、第1UEが所在するセルのカバレッジエリア情報を含む。
例えば、第2構成情報は、具体的には、第1UEのサービングセルの伝送電力情報、および/または、第1UEのサービングセルのカバレッジ半径情報、および/または、第1UEと第1UEのサービングセルとの間の単方向または双方向タイミングアドバンス(Timing Advance、TA)値についての情報であり得る。
TA値とは、第1UEと基地局との間の累計指定アドバンス値であり、UE自体によって取得され得るか、または、基地局によって指示される情報から取得され得る。この情報は、第1UEが所在するセルのカバレッジエリア情報を反映し得る。例えば、第1UEが所在するセルの伝送電力が高いことは、第1UEが所在するセルのカバレッジエリアが大きいことを示す。
202:第1UEが第1同期情報を決定する。
段階202において、第1UEは、段階201において取得された第2構成情報に従って、第1同期情報を決定し得る。
この場合、第1同期情報は、具体的には、第1UEのサービングセルの伝送電力を示す情報(例えば、第1UEが所在するセルの伝送電力が、予め設定された第1閾値より高いかどうか)、および/または、第1UEのサービングセルのカバレッジ半径を示す情報(例えば、第1UEが所在するセルのカバレッジ半径が、予め設定された第2閾値より高いかどうか)、および/または、第2リンクにおける第1UEとサービングセルとの間のTA値を示す情報(例えば、第1UEと第1UEの担当基地局との間の単方向または双方向TA値が、予め設定された第3閾値より高いかどうか)を含み得る。
第1UEが所在するセルのカバレッジ半径が小さいことは、同期元として使用される第1UEの優先度が高いことを示していることに留意すべきである。第2UEのタイミングが、より小さいカバレッジエリアを有するセルのタイミングと同一であるとき、潜在的な干渉信号がより小さいセルに到達した後、第2UEのタイミングは、当該セルのタイミングに揃えられる。したがって、より大きいカバレッジエリアを有するセルに対する干渉は発生しない。特に、第1リンクのために使用される周波数スペクトルが第2リンクのアップリンク周波数スペクトルであるとき、第1リンクにおける伝送に起因して、第2リンクにおける基地局側の受信器に対して潜在的な干渉が発生する。より大きいセルについては、セルの半径がより大きい。したがって、ネットワーク外のUEが伝送を実行するとき、より大きいセルに対応する基地局側のアップリンク受信器に干渉することは、ほぼあり得ない。
代替的に、第1UEは、予め定められた方式で第1同期情報を取得し得る。例えば、第1UEのメモリは、第1同期情報を予め記憶し得る。この場合、第1UEは、第1同期情報を第1UEのメモリから直接読み取り得る。
同様に、第1同期情報は、送信のために、PSBCHチャネル上で、および/または、SLSS内において搬送され得る。
203:第1UEが第1同期情報を第2UEへ送信する。
204:第2UEが第1同期情報を取得する。
205:第2UEが第1同期情報に従って、第1UEを第2UEの同期元として使用するかどうかを決定する。
具体的には、段階205において、第1UEが所在するセルの伝送電力が第1閾値より低い場合、第2UEは、第1UEを第2UEの同期元として使用し、および/または、第1UEが所在するセルのカバレッジ半径が第2閾値より低い場合、第2UEは、第1UEを第2UEの同期元として使用し、および/または、第2リンクにおける第1UEのTA値が第3閾値より低い場合、第2UEは第1UEを第2UEの同期元として使用する。
加えて、第2UEは、複数の第1UEによって送信される第1同期情報を受信し得て、例えば、図3におけるUE3は、UE1およびUE2によって送信される第1同期情報を受信する。したがって、UE1およびUE2によって送信された第1同期情報が上記の条件を満たす場合、UE3は、UE1またはUE2のいずれかをUE3の同期元として選択し得る。
当然ながら、第1UEは代替的に、第1UEが属するサービングセルの伝送電力、カバレッジ半径、またはTA値を第1同期情報として直接的に使用して第2UEへ送信し得る。次に、第2UEは、異なる第1同期情報を比較した後、第1同期情報において示される、最小のカバレッジ半径を有するセルに対応する第1UEを第2UEの同期元として選択し得る。
本発明のこの実施形態において提供される同期情報送信方法によれば、図3に示される適用シナリオに基づくと、第1UEは第2構成情報を取得した後、第1同期情報を決定し、同期される必要がある第2UEへ第1同期情報を送信する。第1同期情報は、第1UEの同期元、および、第1UEが所在するセルのカバレッジエリア情報を反映し得て、その結果、第2UEは、第2UEの同期元を選択するとき、第1同期情報に従って、比較的小さいカバレッジエリアを有するセルに対応する第1UEを第2UEの同期元として選択でき、これにより、比較的小さい半径を有するセルカバレッジ領域における、基地局のアップリンク受信器に対する干渉を低減または除去する。
[実施形態3]
図5に示されるように、図5は、本発明のこの実施形態に係る同期情報送信方法の具体的な適用シナリオを示す。UE1およびUE2の両方は、基地局1のカバレッジエリア内にあり、UE1およびUE2の同期元は基地局1であるが、距離d1と距離d2との間に比較的大きい差がある。d1はUE1と基地局1との間の距離を示し、d2はUE2と基地局1との間の距離を示す。その結果、UE2がUE1によって送信された第1同期情報を受信したとき、遅延差が発生する。UE1とUE2との間の距離はd12である。
遅延差tauは、以下のように求められる。
tau=(d1−d2+d12)/c
ここで、cは光速を示している。
例えば、d1=2km、d2=300m、d12=400mである場合、tau=7usの等式が真になる。遅延差がCPの長さより大きい場合、UE1によって送信された信号をUE2が検出したとき、ある程度のシンボル間干渉が発生する。結果として、信号品質が低下する。遅延および信頼性の影響を比較的受けやすいインターネットオブビークルシステムにおいて、UE1によって送信されたデータパケットがUE2によって検出されなかった場合、伝送誤りが発生する。誤りが複数回にわたって発生するのでパケット損失が発生し、その結果、遅延の増加および伝送メッセージの損失につながる。
これに鑑みて、本発明のこの実施形態は、同期情報送信方法を提供する。第1UE(例えば図5におけるUE1)は、第1同期情報を基地局から、または、予め定められた方式で取得し得て、第1同期情報は、同期信号SLSSであり得る。この場合、第2リンクにおける第1UEと第1UEの担当基地局(すなわち基地局1)との間のTA値が第4の予め設定された値より高い場合、第1UEはSLSSを送信するようにトリガされる。第4の予め設定された値は、基地局によって指示されるか、または、予め設定される。
第1UEは、同期信号送信サイクル内の予め設定された位置においてSLSSを送信し得るか、または、第1リンク伝送リソースが送信されるサブフレームの前の1つのサブフレームもしくはいくつかのサブフレーム内でSLSSを送信し得ることに留意すべきである。
さらに、図6に示されるように、図6は、本発明の実施形態に係る同期情報送信方法の別の具体的な適用シナリオを示す。この適用シナリオにおいて、基地局1および基地局2は、同期または非同期の状態であり、UE1およびUE2はそれぞれ、基地局1および基地局2のカバレッジエリア内にあるが、基地局1のカバレッジエリアと基地局2のカバレッジエリアとの間には比較的大きい違いがある。この場合、上記の適用シナリオと同様に、UE2がUE1によって送信された第1同期情報を受信したとき、まだ遅延差が発生している。
これに鑑みて、本発明のこの実施形態は、同期情報送信方法を提供する。第1UEは第1セル内に所在し、第2UEは第1セルに隣接する第2セル内に所在すると想定する。図7に示されるように、方法は以下の段階を備える。
301:第1UEが第1同期情報を取得する。第1同期情報は、同期信号SLSSであり得る。
具体的には、第1UE(例えば図6におけるUE1)は、第1同期情報を基地局から、または、予め定められた方式で取得し得て、第1同期情報は、同期信号SLSSであり得る。
さらに、第1UEは、第1セルおよび第2セルのタイミング情報、ならびに/または、第1セルおよび第2セルの同期状態情報、ならびに/または、第1セルおよび第2セルのカバレッジ半径情報、ならびに/または、第1セルおよび第2セルの伝送電力情報を取得し得る。
302:第1UEと第2UEとの間のタイミング遅延が、予め設定されたトリガ条件を満たす場合、第1UEが第1同期情報を送信し、その結果、第2UEが、受信した第1同期情報に従って、第2UEの同期元を選択する。
予め設定されたトリガ条件は、第1セルのタイミングと第2セルのタイミングとの間の差が第1の予め設定された値より高いこと、第1セルのタイミングおよび第2セルのタイミングが非同期状態であること、第1セルのカバレッジ半径と第2セルのカバレッジ半径との間の差が第2の予め設定された値より高いこと、または、第1セルの伝送電力と第2セルの伝送電力との間の差が第3の予め設定された値より高いことのうちの少なくとも1つを含む。
このようにして、上記のトリガ条件が満たされたとき、第1UEは、第1同期情報を送信、すなわち、SLSSを送信する。第1の予め設定された値、第2の予め設定された値、および、第3の予め設定された値は、シグナリングを使用することによって基地局によって指示され得るか、または、予め設定され得る。
実施形態3に示される2つの適用シナリオにおいて、第1UEが第1同期情報を送信するためのトリガ条件が追加され、その結果、これらの条件に従ってSLSSを送信するように第1UEをトリガでき、これにより、UEによって、第1リンクにおいて、送信されるようにトリガされたSLSSを使用することによって、第1リンクにおけるより良い同期が実装されることが分かる。その結果、遅延差に起因してUE間で発生する、パケット損失または検出誤りなどの問題を減らすことができ、これにより、第1リンク全体の通信性能が改善する。
[実施形態4]
図8に示されるように、図8は、本発明のこの実施形態に係る同期情報送信方法の具体的な適用シナリオを示す。このシナリオにおいて、基地局1のカバレッジエリアには、2種類のUE、すなわち、基地局1と直接通信する中継UE、および、中継UEを使用することによって基地局1と通信できる、スマートバンドもしくは別のウェアラブルデバイスなどの遠端UEがある。任意で、遠端UEと基地局1との間には、直接的なリンクがあっても無くてもよい。
この適用シナリオにおいて、いずれの種類のUEも第1同期信号を送信できる場合、不必要な伝送が何度も実行され、その結果、遠端UEの電力消費が増加する。加えて、サイズおよび費用の制約に起因して、遠端UEの水晶発振子の安定性および品質は、中継UEより低い。したがって、中継UEのタイミングが、中継UEと遠端UEとの間のリンクにおける同期のための基準として使用される場合、通信信頼性および性能が改善される。例えば、遠端UEの水晶発振子の安定性は約40ppmであり、中継UEの水晶発振子の安定性は、20ppm内で維持される。
具体的には、本発明のこの実施形態に係る同期情報送信方法を示す図8に関連して、図9に示されるように、当該方法は具体的には以下の段階を備える。
401:第1UEが第2UEによって送信された同期信号を受信する。
具体的には、第1UEは、図8における中継UEであり得て、第1UEは、任意の種類の第2UEによって送信された同期信号を受信できる。
同期信号は、SLSS_netのいくつかのサブセットであり得て、または、SLSS_oonのいくつかのサブセットであり得る。これらのサブセットは、基地局によって構成されるか、または、予め設定され、特に、遠端UEが同期信号を送信するときに使用される。
SLSS_netは、同期信号シーケンス識別子のセットであり、第1UEがネットワークカバレッジエリア内の同期元であることを示すために使用される。SLSS_oon(SLSS out of network)は、ネットワークカバレッジエリア外のSLSSである。
402:第2UEが遠端UEであることを同期信号が示し、かつ、同期信号の信号品質が予め設定された閾値より高い場合、第1UEが第1同期情報を決定する。
予め設定された閾値は、基地局によって構成されるか、または、予め設定される。
段階402において、伝送端すなわち第2UEが遠端UEであることを段階401における同期信号が示す場合、同期信号の信号品質がさらに検出され得る。例えば、信号品質は、基準信号受信電力(Reference Signal Receiving Power、RSRP)、基準信号受信品質(Reference Signal Receiving Quality、RSRQ)、または、受信信号強度指標(Received Signal Strength Indicator、RSSI)のいずれか1つである。このとき、同期信号の信号品質が予め設定された閾値より高い場合、第1UEは、第1同期情報を決定する。
第1UEによって第1同期情報を決定するための方法については、上記の実施形態のいずれかを参照してよい。したがって、ここでは詳細を再度説明しない。
403:第1UEが第1同期情報を送信し、その結果、第2UEが、受信された第1同期情報に従って、第2UEの同期元を選択する。
図8に示される適用シナリオにおいて、上記のプロセスによれば、遠端UEが基地局のカバレッジエリア内にあるかどうかにかかわらず、および、第2リンクにおける中継UEの信号品質にかかわらず、中継UEのみが遠端UEと中継UEとの間のデータ通信中に第1同期情報を送信することが分かる。これにより、UE間の同期が実装され、遠端UEの電力消費が減少する。
[実施形態5]
具体的には、第2UEがより高い精度の同期元を第2UEの同期元として選択することを助けるべく、本発明のこの実施形態は、同期情報送信方法を提供する。図10に示されるように、方法は具体的には、以下の段階を備える。
501:第2UEが第1同期情報を取得する。
第1同期情報は、具体的には、異なる種類の同期元の優先度情報、および/または、異なる種類の同期元の同期信号品質閾値を含み得る。
例えば、第1同期情報において、優先度の降順が以下の通りであることが規定されている。
ネットワーク外のUEの受信器については、同期元の優先度は、GNSS、GNSSと同期されているUE、基地局と同期されているUE、ローカルのタイミングを使用するUEの順序である。
ネットワーク内のUEの受信器については、同期元の優先度は、基地局に基づいて構成され得て、優先度は、基地局、基地局と同期されているUE、衛星、衛星と同期されているUEの順序であり得るか、または、衛星、基地局、基地局と同期されているUE、衛星と同期されているUEの順序であり得る。
様々な同期元の優先度に対応する同期信号品質閾値は、閾値1、閾値2、閾値3および閾値4である。これらの閾値は、基地局によって構成され得るか、または、予め設定され得る。
502:第2UEが、第1同期情報に従って、第1UEを第2UEの同期元として使用するかどうかを決定する。
具体的には、第2UEが第1同期情報を第1UEから受信し、第1UEの同期元がGNSSであり、GNSSの優先度が最高である場合、第2UEは、第1UEを第2UEの同期元として優先的に選択し得る。さらに、第2UEは、第1UEの信号品質が閾値1より高いかどうかを決定し、第1UEの信号品質が閾値1より高い場合、第1UEを第2UEの同期元として使用することを決定する。
第1UEの信号品質が閾値1より高くない場合、第2UEは、別のUEによって送信された第1同期情報に従って、優先度がGNSSより低い同期元を選択し得る。優先度がGNSSより低い同期元の信号品質が対応する閾値より高いとき、優先度がGNSSより低い同期元を第2UEの同期元として使用し得る。
特に、GNSSが同期元として使用されるとき、比較的高い同期精度が達成されるので、第1同期情報はさらに、第1UEのタイミングソース情報、および、第1UEのネットワークカバレッジ情報を含み得る。
例えば、1ビットのinGNSSフィールドが第1同期情報として使用され得る。第1同期情報が「1」であるとき、第1UEのタイミングが衛星に由来することが示される。第1同期情報が「0」であるとき、第1UEのタイミングが衛星に由来しないことが示される。
別の例については、表2に記載されている方式が、2種類の同期元を示すために使用され得る。
SLSS_oonは、同期信号シーケンス識別子のセットであり、第1UEがネットワークカバレッジエリア外の同期元であることを示すために使用される。SLSS_netは、同期信号シーケンス識別子のセットであり、第1UEがネットワークカバレッジエリア内の同期元であることを示すために使用される。
この場合、第1UEのタイミングがGNSSに由来し、かつ、第1UEがネットワークカバレッジエリアの外にある場合、第2UEは、第1UEを第2UEの同期元として使用する。
第2UEは、複数の同期元(すなわち、複数の第1UE)によって送信された同期信号を受信したとき、第1同期情報に従って、比較的高い優先度および比較的高い信号品質を有する第1UEを第2UEの同期元として選択し得て、これにより、第2UEの同期信頼性および同期精度を改善することが分かる。
[実施形態6]
実施形態1から実施形態4の各々において、第1UEが第1同期情報を送信する段階が説明されている。この実施形態においては、第1UEが第1同期情報を送信する具体的な方式が重点的に説明されている。この方式の結果、受信端として使用される第2UEは、物理層において、D2Dシステムにおける同期情報(本発明の実施形態において第2同期情報と称される)と第1同期情報とを区別でき、これにより、第2UEによって実行される検出を単純化する。
具体的には、D2D通信プロトコルは、3GPPプロトコルRel−12およびRel−13において定義され、通信プロトコルは通常、セルラー通信の周波数スペクトル上で使用される。
インターネットオブビークル通信においては、より多くの周波数スペクトル、例えば、インテリジェントトラフィックシステム(Intelligent Traffic System, ITS)周波数スペクトル、すなわち、5.9GHz付近の周波数スペクトルが使用され得る。この周波数スペクトルは、非セルラー通信周波数スペクトルである。当然ながら、代替的にセルラー通信周波数スペクトルがインターネットオブビークル通信において使用され得る。
換言すると、同一の周波数スペクトルがD2Dシステムおよびインターネットオブビークルシステムにおいて使用されるという適用シナリオがある。したがって、セルラー通信周波数スペクトルにおいて、D2Dサービスおよびインターネットオブビークルサービスの両方が存在し得る。本発明のこの実施形態は、データが復調される前に、受信端(例えば、第2UE)が2つのサービスを区別することを助けるためのものである。さもなければ、D2D受信端がインターネットオブビークルサービスを受信および復調し、インターネットオブビークルにおける受信端がD2Dサービスを受信および復調するという問題が発生する。すなわち、物理層で復調が実行された後に初めて、2つのサービスをサービスレイヤで区別でき、これにより、受信端によって実行される不必要な検出および電力消費が発生する。
これに鑑みて、本発明のこの実施形態は、同期情報送信方法を提供し、その結果、UE間で同期が実行されるとき、後続の通信サービスがD2Dサービスか、または、インターネットオブビークルサービスかを決定できる。
具体的には、方法は、第1UEが第1リンクにおいて第1同期情報を送信する段階を備え、第1同期情報は、3GPPプロトコルRel−12およびRel−13において定義されている第2同期情報と異なる。
第1同期情報が第2同期情報と異なることは、具体的には、以下のうちの少なくとも1つを含む。
1.第1同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル位置が、第2同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル位置と異なる。
2.第1同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル数が、第2同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル数と異なる。
3.第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスと異なる。
4.第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式が、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式と異なる。
5.第1同期情報を搬送する制御チャネルが、第2同期情報を搬送する制御チャネルと異なる。
以下では、第1同期情報が第2同期情報と異なる、5つの具体的な場合を詳細に説明する。
1.第1同期情報における同期信号(すなわちSLSSであり、SLSSはPSSSおよびSSSSを含む)の、同期サブフレームにおけるシンボル位置が、第2同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル位置と異なる。
具体的には、図11は、従来技術の通常サイクリックプリフィクス(Cyclic Prefix、CP)の場合における、第2同期情報におけるPSSSおよびSSSSの位置を示し、図12は、従来技術の拡張CPの場合における、第2同期情報におけるPSSSおよびSSSSの位置を示す。
本発明では、通常CPの場合、第2同期情報におけるPSSSのシンボル位置が移動され得る。図11における第1タイムスロットのシンボル1におけるPSSSは、第1タイムスロットの別のシンボル、例えば、シンボル0、4、5または6にマッピングされ、第1同期情報におけるPSSSを取得する。代替的に、第2同期情報におけるPSSSのシンボル位置が移動され得る。図11における第1タイムスロットのシンボル2におけるPSSSは、第1タイムスロットの別のシンボル、例えば、シンボル0、4、5または6にマッピングされ、第1同期情報におけるPSSSを取得する。GAPは、送信される信号が無いことを示す。
本発明では、拡張CPの場合、第2同期情報におけるPSSSのシンボル位置が移動され得る。図12における第1タイムスロットのシンボル0におけるPSSSは、第1タイムスロットの別のシンボル、例えば、シンボル3、4または5にマッピングされ、第1同期情報におけるPSSSを取得する。代替的に、第2同期情報におけるPSSSのシンボル位置が移動され得る。図12における第1タイムスロットのシンボル1におけるPSSSは、第1タイムスロットの別のシンボル、例えば、シンボル3、4または5にマッピングされ、第1同期情報におけるPSSSを取得する。
同様に、通常CPの場合、第2同期情報におけるSSSSのシンボル位置は移動され得る。図11における第2タイムスロットのシンボル4および5におけるSSSSは、同期サブフレームにおける2つの連続するデータシンボル、例えば、タイムスロット1におけるシンボル4および5、タイムスロット1におけるシンボル5および6、タイムスロット1におけるシンボル6およびタイムスロット2におけるシンボル0、タイムスロット2におけるシンボル0および1、または、タイムスロット2におけるシンボル1および2にマッピングされ、最後に第1同期情報におけるSSSSを取得する。代替的に、第2同期情報におけるSSSSのシンボル位置は移動され得る。図11における第2タイムスロットのシンボル4またはシンボル5におけるSSSSは、サブフレームにおける別のデータシンボル位置にマッピングされ、最後に第1同期情報におけるSSSSを取得する。
拡張CPの場合、第2同期情報におけるSSSSのシンボル位置は移動され得て、図12における第2タイムスロットのシンボル3および4におけるSSSSは、同期サブフレームにおける2つの連続するデータシンボル、例えば、タイムスロット1におけるシンボル3および4、タイムスロット1におけるシンボル5およびタイムスロット2におけるシンボル0、または、タイムスロット2におけるシンボル0および1にマッピングされ、第1同期情報におけるSSSSを取得する。代替的に、第2同期情報におけるSSSSのシンボル位置は移動され得る。図12における第2タイムスロットのシンボル3またはシンボル4におけるSSSSは、サブフレームにおける別のデータシンボル位置にマッピングされ、最後に第1同期情報におけるSSSSを取得する。
SSSSのシンボル位置が移動された後、データシンボルがSSSSの元のシンボル位置に追加されることに留意すべきである。同様に、PSSSのシンボル位置が移動された後、データシンボルがPSSSの元のシンボル位置に追加される。
2.第1同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル数が、第2同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル数と異なる。
例えば、通常CPの場合、PSSSの元の位置は変化せず、1または2つのPSSSシンボルが同期サブフレームにおける第1タイムスロットのシンボル0および/またはシンボル3に追加され得る。代替的に、SSSSの元の位置は変化せず、1または2つのSSSSシンボルが同期サブフレームにおける第2タイムスロットのシンボル2および/またはシンボル3に追加され得る。
加えて、復調参照信号(Demodulation Reference Signal、DMRS)が同期サブフレームにおける第1タイムスロットのシンボル5、および、同期サブフレームにおける第2タイムスロットのシンボル1へ移動され得る。
拡張CPの場合、PSSSの元の位置は変化せず、1つのPSSSシンボルが同期サブフレームにおける第1タイムスロットのシンボル3に追加され得る。代替的に、SSSSの元の位置は変化せず、1つのSSSSシンボルが同期サブフレームにおける第2タイムスロットのシンボル2に追加され得る。
同様に、DMRSが、同期サブフレームにおける第1タイムスロットのシンボル4、および、同期サブフレームにおける第2タイムスロットのシンボル0の両方へ移動され得る。
このようにして、同期信号におけるPSSSおよびSSSSの数を増加させることにより、同期サブフレーム全体において同期信号を復調する性能を改善することができる。
3.第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスと異なる。
具体的には、上記の違いは、以下の1または複数の態様に存在する。第1同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスと異なる。または、第1同期情報における同期信号に使用される第2同期シーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用される第2同期シーケンスと異なる。または、第1同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスおよび第2同期シーケンスの組み合わせ方式が、第2同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスおよび第2同期シーケンスの組み合わせ方式と異なる。
例えば、従来技術のD2Dにおいて使用される第2同期シーケンスは、以下の方式で生成される。PSSS同期シーケンスについては、従来技術のD2D通信技術において、PSSSシーケンスは、長さが63であるZadoff−Chuシーケンスを使用することによって生成され、ルートシーケンス26および37は、PSSSシーケンスに使用される。本発明において、ルートシーケンス26および37と異なるルートシーケンス(すなわち、第1同期シーケンス)、例えば、ルートシーケンスxおよびyが使用され得て、ここで、xおよびyは26および37と異なる値である。
代替的に、D2D通信と異なるシーケンスが使用され得る。例えば、mシーケンス、Goldシーケンス、または別の擬似ランダムシーケンスが使用される。
代替的に、異なるZCシーケンスが、第1同期情報における2つのPSSSシンボルに使用され得る。例えば、ルート番号(26,37)もしくは(37,26)を有するZCシーケンス、または、ルート番号(X,Y)を有するシーケンスが、2つの隣接PSSSの各々に使用され、ここで、XはYに等しくない。
SSSS同期シーケンスについては、従来技術のD2D通信技術において、二次同期シーケンスがロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムと同一であるシステムが、SSSSシーケンスに使用される。実際には、SSSSシーケンスは、長さが31であるmシーケンスを使用することによって生成されるGoldシーケンスであり、対応するシーケンス番号は、0〜167である。
D2D通信技術において使用されるシーケンスは、インターネットオブビークルにおける第1同期情報のSSSSにも使用され得るが、シーケンス番号は、167より大きい、LTEシステムのために確保されたシーケンスの番号であり得る。
代替的に、異なるSSSSシーケンス番号が、2つのSSSSシーケンスが所在するシンボルにマッピングされ得るか、または、副搬送波へのシーケンスのマッピングが異なる方式で実行される。例えば、LTEシステムにおける、各ダウンリンクシステムフレームのサブフレーム0およびダウンリンクサブフレーム5のSSSSシーケンスが使用されるか、または、シーケンスを副搬送波にマッピングするための、以下の異なる方式が使用される。
4.第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式が、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式と異なる。
具体的には、LTEシステムにおけるセルラーダウンリンクにおける各システムフレームのサブフレーム5におけるダウンリンク二次同期シーケンスが第2同期シーケンスとして使用され得て、および/または、第2同期シーケンスによって占有された偶数の副搬送波および奇数の副搬送波はそれぞれ、第2リンクにおけるサブフレーム0またはサブフレーム5における二次同期シーケンスの奇数の副搬送波および偶数の副搬送波上のシーケンスに対応する。
例えば、従来技術のD2D通信技術において、LTEセルラーダウンリンクにおける各システムサブフレームのサブフレーム0におけるシーケンスが第2同期情報におけるSSSSシーケンスに使用され、マッピング方式は次式(1)で示される。
ここで、
は、偶数の副搬送波にマッピングされるシーケンスを示し、
は、奇数の副搬送波にマッピングされるシーケンスを示し、
、および、
は、
を生成するためのシーケンスであり、
、
、および、
は、
を生成するためのシーケンスである。
本発明のこの実施形態において、任意の方法は以下の通りである。
方法1:LTEサブフレーム0におけるシーケンスは、第1同期情報におけるSSSSシーケンスとして使用され得るが、奇数の副搬送波および偶数の副搬送波にマッピングされるシーケンスは交換可能である。この場合、マッピング方式は次式(2)で示される。
方法2:LTEサブフレーム5におけるシーケンスが第1同期情報におけるSSSSシーケンスとして使用され得る。具体的な実装は以下の通りである。
第1マッピング方式:このマッピング方式は、数式(1)と同様であり、次式(3)で示される。
第2マッピング方式:上記の数式(3)とは対照的に、奇数の副搬送波および偶数の副搬送波に対応するシーケンスは交換可能である。この場合、マッピング方式は次式(4)で示される。
5.第1同期情報を搬送する制御チャネルは、第2同期情報を搬送する制御チャネルと異なる。
具体的な実施形態において、ここでは、制御チャネルは、第1同期情報を搬送するPSBCHチャネルであり得る。
具体的には、上記の違いは、以下のような1または複数の態様にある。
(1)第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号は、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号と異なる。
例えば、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシーケンスは、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシーケンスと異なる。または、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシンボル位置は、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシンボル位置と異なる。または、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号によって占有されるシンボル数は、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号によって占有されるシンボル数と異なる。
可能な設計において、拡張CPサブフレームについては、図13に示されるように、同期サブフレームにおけるタイムスロット1のシンボル5において、新しく追加されたDMRSシンボルがある。図14に示されるように、同期サブフレームにおけるタイムスロット1のシンボル4およびタイムスロット2のシンボル0の各々において新しく追加されたDMRSシンボルがある。
別の可能な設計において、通常CPサブフレームについては、図15に示されるように、DMRSシンボルがタイムスロット1のシンボル6に追加され得て、DMRSシンボルがタイムスロット2のシンボル0に追加され得る。図16に示されるように、DMRSシンボルがタイムスロット1のシンボル6およびタイムスロット2のシンボル0の両方に追加され得て、DMRSシンボルは、タイムスロット1のシンボル5およびタイムスロット2のシンボル1の両方に追加され得る。
任意で、タイムスロット1のシンボル1およびシンボル2における2つのPSSSシンボルが、シンボル0およびシンボル1に追加され得る。
このようにして、DMRSを使用することによってすべてのデータシンボルを推定する最適な性能を保証できる。加えて、第1タイムスロットにおいて、PSSSがシンボル0の位置へ移動された後、シンボル0にはデータシンボルが無く、シンボル2におけるデータシンボルはDMRSに隣接し、その結果、データシンボルを推定する性能を保証できる。これにより、インターネットオブビークルにおいて、車両が高速で移動しているとき、車両の通信性能を改善できる。
(2)第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check、CRC)マスクは、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用されるCRCマスクと異なる。
D2Dシステムにおいて、16ビットCRCがPSBCHチャネルに使用され、CRCマスクは使用されない。すなわち、CRCマスクは、長さ16のオールゼロビットを有する。
例えば、インターネットオブビークルにおいて、長さ16の非オールゼロビットを有するCRCマスクが、第1同期情報を搬送する制御チャネルに追加され得て、これにより、D2DシステムにおけるPSBCHとインターネットオブビークルにおけるPSBCHとを区別する。
例えば、インターネットオブビークルにおける第1同期情報のPSBCHのCRCマスク、および、D2Dシステムにおける第2同期情報のPSBCHのCRCマスクが表3に記載されている。
(4)第1同期情報を搬送する制御チャネルのパケットサイズは、第2同期情報を搬送する制御チャネルのパケットサイズと異なる。
例えば、D2Dシステムにおいて、PSBCHチャネルのパケットサイズは40ビットであり、インターネットオブビークルシステムにおいて、PSBCHチャネルのパケットサイズは増加または減少し得て、その結果、受信端すなわち第2UEは、伝送端によって使用されるPSBCHチャネルを正確に検出できない。
(5)第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される、スクランブルシーケンスの初期値、または、初期値の計算パラメータは、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される、スクランブルシーケンスの初期値、または、初期値の計算パラメータと異なる。
現在、D2DシステムにおけるPSBCHチャネルに使用される、スクランブルシーケンスの初期値は、
であり、インターネットオブビークルシステムにおいてPSBCHに使用される初期値は、インターネットオブビークルシステムにおいて使用されるID、例えば、
に変更され得る。当該IDは、D2Dシステムにおいて使用されるIDと異なる。
代替的に、インターネットオブビークルシステムにおけるスクランブルシーケンスの初期値は、
以外の値、例えば、
に設定され得て、Δは非ゼロの定数である。
本発明のこの実施形態において提供される同期情報送信方法によれば、インターネットオブビークルシステムにおける第1同期情報は、D2Dシステムにおける第2同期情報と異なるように設定され、その結果、同期を実行するとき、受信端として使用される第2UEは、後続の通信サービスがD2Dサービスか、または、インターネットオブビークルサービスかを決定できる。これにより、第1UEまたは第2UEによって実行される検出が簡略化し、不必要な誤検出が回避される。
[実施形態7] 実施形態6において、第1同期情報を送信するための具体的な方法が提供されている。第1同期情報は、同期サブフレームにおける制御チャネル、例えばPSBCHチャネル上で搬送され得て、同期サブフレームにおけるDMRSの数は、少なくとも3に増加し得る。この場合、使用可能なデータシンボルの数は減少し、PSBCHチャネルのビットレートは増加する。結果として、受信端、すなわち第2UEの検出性能が低下する。
加えて、従来技術のD2Dシステムにおける同期サイクルは40msである。受信器(例えば第2UE)を同期信号と同期させるには数百ミリ秒かかり、その結果、信号を検出するために過剰に長い時間がかかる。根本原因は、既存のD2D同期信号の性能が望ましくないことである。
これに鑑みて、本発明のこの実施形態は、第1同期情報送信方法を提供する。第1同期情報は周期的に送信されるので、同期サイクルにおいて、第1同期情報は、N個の同期サブフレームを使用することによって送信され得て、ここで、Nは2より小さくない正の整数である。
具体的には、各同期サブフレームにおける第1同期情報を送信する具体的な方式については、実施形態6において提供される方法を参照されたい。したがって、ここでは詳細を再度説明しない。
N個の同期サブフレームは、同期サイクルにおけるN個の隣接サブフレームであり、または、N個の同期サブフレームの間の時間間隔は、同期サイクルの1/Nである。
好ましくは、図17に示されているように、第1同期情報を送信するために、2つの同期サブフレーム(すなわち、第1同期サブフレームおよび第2同期サブフレーム)が使用され得る。加えて、2つのサブフレームにおける同期信号は、同一でも異なっていてもよい。
例えば、第1同期情報を送信するために、2つの同期サブフレーム(すなわち、第1同期サブフレームおよび第2同期サブフレーム)が使用される。第1同期サブフレームにおける第1同期シーケンスは、第2同期サブフレームにおける第1同期シーケンスと異なり、および/または、第1同期サブフレームにおける第2同期シーケンスは、第2同期サブフレームにおける第2同期シーケンスと異なる。
例えば、第1同期サブフレームおよび第2同期サブフレームにおける同期信号は厳密に同一である。例えば、一次同期信号は同一であり、LTE二次同期サブフレーム1における信号は、二次同期信号として使用される。
代替的に、第1同期サブフレームおよび第2同期サブフレームにおける同期信号は異なる。例えば、一次同期信号は異なる。すなわち、第1同期サブフレームにおける一次同期信号は、第2同期サブフレームにおける一次同期信号と異なり得て、ここで、2つの一次同期信号は、同一のシンボルである。代替的に、LTEサブフレーム0における二次同期信号およびLTEサブフレーム5における二次同期信号はそれぞれ、第1同期サブフレームおよび第2同期サブフレームにおいて使用され得る。
N個の同期サブフレームを使用することによって第1同期情報が送信される上記の適用シナリオにおいて、PSBCHチャネルなどの制御チャネルについてのマッピング方法は、以下の通りである。第1同期情報を搬送する制御チャネルは、少なくともM個の部分を含み、M個の部分はそれぞれ、N個の同期サブフレームにマッピングされる。または、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サイクルにおいてM回伝送され、ここで、Mは2より小さくない正の整数である。
例えば、2つの同期サブフレーム(すなわち、第1同期サブフレームおよび第2同期サブフレーム)が、第1同期情報を送信するために使用される。制御チャネルを2つのサブフレームにマッピングすることは、以下の通りであり得る。
PSBCHチャネルについての内容の同一部分はそれぞれ、第1同期サブフレームおよび第2同期サブフレームにマッピングされ得る。すなわち、1チャネルについての内容の2つの同一部分が送信される。
代替的に、チャネル符号化、CRC、および変調(QPSKなど)がPSBCHチャネルについての内容の1つの部分に対して実行され得て、処理されたPSBCHチャネルは、2つの部分に分割され、2つの部分はそれぞれ、第1同期サブフレームおよび第2同期サブフレームにマッピングされる。すなわち、1つのチャネルについての2つの異なる部分はそれぞれ、2つのサブフレームにマッピングされ、送信される。
さらに、N個の同期サブフレームが1組の同期リソースとして使用され得る場合、少なくとも2組の同期リソースが同期サイクルに含まれ得る。図18に示されるように、サブフレーム00およびサブフレーム01は、1組の同期リソースとして使用され、サブフレーム10およびサブフレーム11は、別の組の同期リソースとして使用される。
この場合、第1UEは、第1同期情報を送信するとき、第1同期情報を送信するために、少なくとも2組の同期リソースのうちの1つを選択し得て、別の組の同期リソースを使用して、別のUEによって送信された同期情報、例えば第3同期情報を受信し得る。
換言すると、1組の同期リソースを使用して第1同期情報を送信するとき、第1UEは、別の組の同期リソースを同時に使用して、別のUEによって送信された同期情報を受信し得る。これにより、第1UEが第1同期情報を送信するとき、別のUE、すなわち、別の同期元によって送信された同期信号を同時に検出できないという場合を回避する。
本発明のこの実施形態に提供される同期情報送信方法によれば、N個の同期サブフレームを使用することによって、同期サイクルにおいて第1同期情報が送信され、その結果、DMRSの数を保証しながら、同期サブフレームにおけるデータシンボルの数を増加させることができる。この結果、制御チャネルのビットレートが減少し、これにより、第2UEによる、制御チャネルおよび第1同期情報の検出の性能が改善する。
[実施形態8]
図19は、本発明のこの実施形態に係る同期情報送信装置の概略構造図である。本発明のこの実施形態において提供される同期情報送信装置は、図1から図18に示される本発明の実施形態における方法を実装するように構成され得る。説明を容易にするため、本発明のこの実施形態に関連する部分のみを説明する。開示されていない技術的詳細については、図1から図18に示される本発明の実施形態を参照されたい。
同期情報送信装置は、具体的には、携帯電話または車両などのUE、例えば、実施形態1から実施形態7における第1UEであり得る。
図19に示されるように、同期情報送信装置は決定ユニット01および送信ユニット02を備える。
決定ユニット01は、第1同期情報を決定するように構成されている。ここで、第1同期情報は、同期元として使用される第1UEの優先度を示すために使用される。
送信ユニット02は、第1同期情報を送信するように構成され、その結果、第2UEは、受信された第1同期情報に従って、第2UEの同期元を選択する。
第1同期情報は同期元として使用される第1UEの優先度を示し得るので、第2UEの同期元を選択するとき、第2UEは、複数の受信された第1同期情報に従って、比較的高い優先度を有する第1UEを第2UEの同期元として選択し得て、これにより、インターネットオブビークルなどの、超高信頼性かつ低遅延通信のシナリオにおいて、UE間の同期の信頼性および精度を保証する。
さらに、図20に示されているように、装置は、基地局から、または、予め定められた方式で、第1構成情報を取得するように構成されている取得ユニット03をさらに備え、ここで、第1構成情報は、第1UEおよび第1UEの同期元に使用される周波数情報および/またはタイミング情報を含み、第1UEの同期元のタイミングは衛星デバイスに由来し、ここで、第1同期情報は、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数であるかどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来するかどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスのタイミングに揃えられているかどうかを示す情報を含み、ここで、第2リンクは、第1UEと基地局との間のリンクであり、第1リンクは、第1UEと第2UEとの間のリンクである。
このようにして、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数と同一であり、かつ、第2UEが第1UEを同期元として選択するとき、第2UEのタイミングが第2リンクにおける基地局のタイミングと同一であるので、タイミングの違いに起因する、第2リンクにおける基地局の受信器またはUEの受信器に対する潜在的な干渉を回避できる。第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来し、かつ、第2UEが第1UEを同期元として選択するとき、第2UEのタイミングが第2リンクにおける基地局のタイミングと同一であるので、第1リンクにおける同期精度および安定性を改善できる。
代替的に、取得ユニット03は、基地局から、または、予め定められた方式で、第2構成情報を取得するように構成され、ここで、第2構成情報は、第1UEが所在するセルのカバレッジエリア情報を含み、第1UEの同期元のタイミングは、衛星デバイスと無関係であり、ここで、第1同期情報は、第1UEのサービングセルの伝送電力を示す情報、および/または、第1UEのサービングセルのカバレッジ半径を示す情報、および/または、第2リンクにおける第1UEとサービングセルとの間のTA値を示す情報を含む。
第1同期情報は、第1UEの同期元、および、第1UEが所在するセルのカバレッジエリア情報を反映し得て、その結果、第2UEは、第2UEの同期元を選択するとき、第1同期情報に従って、比較的小さいカバレッジエリアを有するセルに対応する第1UEを第2UEの同期元として選択でき、これにより、比較的小さい半径を有するセルカバレッジ領域における、基地局のアップリンク受信器に対する干渉を低減または除去する。
さらに、決定ユニット01は、具体的には、基地局から、または、予め定められた方式で第1同期情報を取得するように構成され、第1同期情報は第1サイドリンク同期信号SLSSを含み、送信ユニット02は、第1UEと第2UEとの間のタイミング遅延が予め設定されたトリガ条件を満たしている場合、第1同期情報を送信するように構成されている。
第1UEが第1セルに所在し、第2UEが第1セルに隣接する第2セルに所在する場合、予め設定されたトリガ条件は、第1セルのタイミングと第2セルのタイミングとの間の差が第1の予め設定された値より高いこと、第1セルのタイミングおよび第2セルのタイミングが非同期状態であること、第1セルのカバレッジ半径と第2セルのカバレッジ半径との間の差が第2の予め設定された値より高いこと、または、第1セルの伝送電力と第2セルの伝送電力との間の差が第3の予め設定された値より高いことのうちの少なくとも1つを含む。
対応して、第1UEおよび第2UEの両方が第1セルに所在する場合、予め設定されたトリガ条件は、第2リンクにおける第1UEのTA値が第4の予め設定された値より高いことである。
第1UEが第1同期情報を送信するためのトリガ条件が追加され、その結果、これらの条件に従ってSLSSを送信するように第1UEをトリガでき、これにより、UEによって、第1リンクにおいて、送信されるようにトリガされたSLSSを使用することによって、第1リンクにおけるより良い同期が実装される。その結果、遅延差に起因してUE間で発生する、パケット損失または検出誤りなどの問題を減らすことができ、これにより、第1リンク全体の通信性能が改善する。
例えば、第1同期情報は第1リンク物理制御チャネルおよび/またはSLSSにおいて搬送される。
代替的に、決定ユニット01は、第2UEによって送信された同期信号を受信するように、および、第2UEが遠端UEであることを同期信号が示し、かつ、同期信号の信号品質が予め設定された閾値より高い場合、第1同期情報を決定するように構成されている。
このようにして、上記のプロセスによれば、遠端UEが基地局のカバレッジエリア内にあるかどうかにかかわらず、および、第2リンクにおける中継UEの信号品質にかかわらず、中継UEのみが遠端UEと中継UEとの間のデータ通信中に第1同期情報を送信する。これにより、UE間の同期が実装され、遠端UEの電力消費が減少する。
例えば、第1同期情報は、以下のいずれか1つを含む。第1同期情報は、第1UEのタイミングが衛星デバイスと同一であることを示し、第1同期情報は、第1UEがネットワーク内にあることを示すシーケンスを含み、第1UEがネットワーク内に由来すること、かつ、第1UEのタイミングが衛星デバイスと同期状態であることを意味する。第1同期情報は、第1UEのタイミングが衛星デバイスと同一であることを示し、第1同期情報は、第1UEがネットワーク外にあることを示すシーケンスを含み、第1UEがネットワーク外に由来すること、かつ、第1UEのタイミングが衛星デバイスと同一であることを意味する。第1同期情報は、第1UEのタイミングが衛星デバイスと異なることを示し、第1同期情報は、第1UEがネットワーク内にあることを示すシーケンスを含み、第1UEがネットワーク内に由来すること、かつ、第1UEのタイミングが衛星デバイスと異なることを意味する。または、第1同期情報は、第1UEのタイミングが衛星デバイスと異なることを示し、第1同期情報は、第1UEがネットワーク外にあることを示すシーケンスを含み、第1UEがネットワーク外にあること、かつ、自身のタイミングを使用することを意味する。
図21は、本発明の実施形態に係る同期情報送信装置の概略構造図である。本発明のこの実施形態において提供される同期情報送信装置は、図1から図18に示される本発明の実施形態における方法を実装するように構成され得る。説明を容易にするため、本発明のこの実施形態に関連する部分のみを説明する。開示されていない技術的詳細については、図1から図18に示される本発明の実施形態を参照されたい。
同期情報送信装置は、具体的には、携帯電話または車両などのUE、例えば、実施形態1および実施形態7における第1UEであり得る。
図21に示されるように、同期情報送信装置は決定ユニット11および送信装置12を備える。
決定ユニット11は、第1同期情報を決定するように構成されている。
送信ユニット12は、第1リンクにおいて、第1同期情報を送信するように構成され、第1同期情報は第2同期情報と異なり、第1リンクは、第1UEと第2UEとの間のリンクである。
第1同期情報が第2同期情報と異なることは、具体的には、第1同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル位置が、第2同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル位置と異なること、第1同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル数が、第2同期情報における同期信号の、同期サブフレームにおけるシンボル数と異なること、第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスと異なること、第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式が、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式と異なること、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルが、第2同期情報を搬送する制御チャネルと異なることのうちの少なくとも1つを含む。
具体的には、第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスと異なることは、第1同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスと異なること、第1同期情報における同期信号に使用される第2同期シーケンスが、第2同期情報における同期信号に使用される第2同期シーケンスと異なること、または、第1同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスおよび第2同期シーケンスの組み合わせ方式が、第2同期情報における同期信号に使用される第1同期シーケンスおよび第2同期シーケンスの組み合わせ方式と異なること、のうちの少なくとも1つを含む。
第1同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式が、第2同期情報における同期信号に使用されるシーケンスの周波数領域マッピング方式と異なることは、第2リンクにおけるサブフレーム5におけるダウンリンク二次同期シーケンスが第2同期シーケンスとして使用されることであって、第2リンクは、第1UEと基地局との間のリンクである、こと、および/または、第2同期シーケンスによって占有される偶数の副搬送波および奇数の副搬送波はそれぞれ、第2リンクにおけるサブフレーム0またはサブフレーム5における、二次同期シーケンスの奇数の副搬送波および偶数の副搬送波に対応するシーケンスに対応することを含む。
第1同期情報を搬送する制御チャネルが、第2同期情報を搬送する制御チャネルと異なることは、具体的には、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号が、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号と異なること、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用されるCRCマスクが、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用されるCRCマスクと異なること、第1同期情報を搬送する制御チャネルのパケットサイズが、第2同期情報を搬送する制御チャネルのパケットサイズと異なること、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される、スクランブルシーケンスの初期値、または、初期値の計算パラメータが、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される、スクランブルシーケンスの初期値、または、初期値の計算パラメータと異なることのうちの少なくとも1つを含む。
第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号が、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号と異なることは、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシーケンスが、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシーケンスと異なること、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシンボル位置が、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号のシンボル位置と異なること、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号によって占有されるシンボル数が、第2同期情報を搬送する制御チャネルに使用される復調参照信号によって占有されるシンボル数と異なることのうちの少なくとも1つを含む。
例えば、通常CPの場合、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サブフレームにおける、第1タイムスロットのシンボル3および6、ならびに、第2タイムスロットのシンボル0および3を占有し、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サブフレームにおける、第1タイムスロットのシンボル3および5、ならびに、第2タイムスロットのシンボル1および3を占有し、拡張CPの場合、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サブフレームにおける、第1タイムスロットのシンボル2および5、ならびに、第2タイムスロットのシンボル2を占有し、または、第1同期情報を搬送する制御チャネルは、同期サブフレームにおける、第1タイムスロットのシンボル2および4、ならびに、第2タイムスロットのシンボル0および2を占有する。
このようにして、インターネットオブビークルシステムにおける第1同期情報は、D2Dシステムにおける第2同期情報と異なるように設定され、その結果、同期を実行するとき、受信端として使用される第2UEは、後続の通信サービスがD2Dサービスか、または、インターネットオブビークルサービスかを決定できる。これにより、第1UEまたは第2UEによって実行される検出を簡略化し、不必要な誤検出を回避する。
さらに、送信ユニット12は、具体的には、N個の同期サブフレームを使用することによって、同期サイクルにおいて、第1同期情報を送信するように構成され、Nは2より小さくない正の整数である。
N個の同期サブフレームは、同期サイクルにおけるN個の隣接サブフレームであるか、または、N個の同期サブフレームの間の時間間隔は、同期サイクルの1/Nである。
例えば、N個の同期サブフレームが第1同期サブフレームおよび第2同期サブフレームを含む場合、第1同期サブフレームにおける第1同期シーケンスは、第2同期サブフレームにおける第1同期シーケンスと異なり、および/または、第1同期サブフレームにおける第2同期シーケンスは、第2同期サブフレームにおける第2同期シーケンスと異なる。
さらに、送信ユニット12は、具体的には、少なくとも2組の同期リソースのうちの1つを使用することによって、第1同期情報を送信し、および、少なくとも2組の同期リソースにおける別の組の同期リソースを使用することによって、別のUEによって送信された第3同期情報を受信するように構成されている。
このようにして、第1同期情報は、同期サイクルにおいて、N個の同期サブフレームを使用することによって送信され、その結果、DMRSの数を保証しながら、同期サブフレームにおけるデータシンボルの数を増加させることができる。この結果、制御チャネルのビットレートが減少し、これにより、第2UEによる、制御チャネルおよび第1同期情報の検出の性能が改善する。
図22は、本発明の実施形態に係る同期情報送信装置の概略構造図である。本発明の実施形態において提供される同期情報送信装置は、図1から図18に示される本発明のこの実施形態における方法を実装するように構成され得る。説明を容易にするため、本発明のこの実施形態に関連する部分のみを説明する。開示されていない技術的詳細については、図1から図18に示される本発明の実施形態を参照されたい。
同期情報送信装置は、具体的には、携帯電話または車両などのUE、例えば、実施形態1から実施形態7における第2UEであり得る。
図22に示されるように、同期情報送信装置は、取得ユニット21および決定ユニット22を備える。
取得ユニット21は、第1同期情報を取得するように構成されている。ここで、第1同期情報は、同期元として使用される第1UEの優先度を示すために使用される。
決定ユニット22は、第1同期情報に従って、第1UEを第2UEの同期元として使用するかどうかを決定するように構成されている。
さらに、決定ユニット22は、具体的には、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数である場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用し、または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来する場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用し、または、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数であり、かつ、第2リンクのタイミングが衛星デバイスに由来する場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用するように構成されている。
第1同期情報は、第1リンクの周波数が第2リンクの周波数かどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスに由来するかどうかを示す情報、および/または、第2リンクについてのタイミングが衛星デバイスのタイミングに揃えられているかどうかを示す情報を含み、第2リンクは、第1UEと基地局との間のリンクであり、第1リンクは、第1UEと第2UEとの間のリンクである。
代替的に、決定ユニット22は、具体的には、第1UEが所在するセルの伝送電力が第1閾値より低い場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用し、および/または、第1UEが所在するセルのカバレッジ半径が第2閾値より低い場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用し、および/または、第2リンクにおける第1UEのTA値が第3閾値より低い場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用するように構成されている。
第1同期情報は、第1UEが所在するセルの伝送電力を示す情報を備え、および/または、第1UEが所在するセルのカバレッジ半径を示す情報、および/または、第2リンクにおける第1UEのタイミングアドバンスTA値を示す情報を含む。
代替的に、決定ユニット22は、具体的には、最高優先度を有する同期元を選択するように構成され、最高優先度を有する同期元の信号品質が、最高優先度を有する同期元に対応する信号品質閾値より低いとき、最高優先度を有する同期元より低い優先度を有する同期元を第2UEの同期元として選択し、第1同期情報は、異なる種類の同期元の優先度情報、および/または、異なる種類の同期元の同期信号品質閾値を含む。
代替的に、決定ユニット22は、具体的には、第1UEのタイミングソース情報が、第1UEのタイミングが衛星デバイスに由来することを示し、かつ、第1UEのネットワークカバレッジ情報が、第1UEがネットワークカバレッジエリア外にあることを示す場合、第2UEによって、第1UEを第2UEの同期元として使用するように構成され、第1同期情報は、第1UEのタイミングソース情報、および、第1UEのネットワークカバレッジ情報を含む。
加えて、図23に示されるように、図19から図22の同期情報送信装置は、図23におけるユーザ機器UEとして実装され得る。
図23は、本発明の実施形態に係るユーザ機器の概略図である。ユーザ機器100は、少なくとも1つのプロセッサ31、通信バス32、メモリ33および少なくとも1つの通信インタフェース34を備える。加えて、プロセッサ31、通信インタフェース34およびメモリ33は、通信バス32を使用することによって互いに通信する。
例えば、決定ユニット01、11および22、送信ユニット02および12、ならびに取得ユニット03および21は、図23に示されるプロセッサ31が、メモリ33内の命令を呼び出すことによって実装され得る。
具体的には、メモリ33は、コンピュータ実行可能命令を記憶するように構成される。プロセッサ31は、通信バス32を使用することによってメモリ33に接続される。ユーザ機器100が動作しているとき、プロセッサ31は、メモリ33に記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行し、その結果、ユーザ機器100は、図1から図18に示される同期情報送信方法を実行する。
プロセッサ31は、中央処理装置(central processing unit、CPU)であり得る。プロセッサ31は、代替的に、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processing、DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field−programmable gate array、FPGA)、別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、または、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであり得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るか、または、プロセッサは従来のプロセッサなどであり得る。
プロセッサ31は、ユーザ機器100の制御中心である。プロセッサ31は、通信インタフェース34によって受信されたデータを処理し、メモリ33内のソフトウェアを呼び出すか、または、メモリ33内のプログラムを呼び出し、ユーザ機器100の様々な機能を実行する。
通信バス32は、チャネルを含み得て、上記コンポーネントの間で情報を伝達する。通信インタフェース34は、任意のトランシーバなどの装置を使用して、別のデバイス、または、Ethernet(登録商標)、無線アクセスネットワーク(RAN)、または、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks、WLAN)などの通信ネットワークと通信する。
メモリ33は、リードオンリメモリ(read−only memory、ROM)もしくは静的情報および命令を記憶し得る別の種類の静的ストレージデバイス、または、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)もしくは情報および命令を記憶し得る別の種類の動的ストレージデバイスであり得て、または、電気消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory、EEPROM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(Compact Disc Read−Only Memory、CD‐ROM)もしくは別の光ディスクストレージ、光ディスクストレージ(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタルバーサタイルディスクまたはブルーレイディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体、別の磁気ストレージデバイス、または、所望のプログラムコードを命令もしくはデータの構造的な形式で保持もしくは記憶するために使用でき、コンピュータによってアクセスできる任意の他の媒体であり得るが、これに限定されない。メモリは独立に存在し得て、バスを使用することによってプロセッサに接続される。代替的に、メモリは、プロセッサと統合され得る。
メモリ33は、本発明の解決法において、アプリケーションプログラムコードを記憶および実行するように構成され、プロセッサ31は実行を制御する。プロセッサ31は、メモリ33に記憶されたアプリケーションプログラムコードを実行するように構成されている。
具体的な実装中、ある実施形態において、プロセッサ31は、1または複数のCPU、例えば、図23におけるCPU0およびCPU1を含み得る。
具体的な実装中、ある実施形態において、ユーザ機器100は、複数のプロセッサ、例えば、図23におけるプロセッサ31およびプロセッサ38を備え得る。プロセッサの各々は、シングルコアプロセッサ(single−CPU)であり得るか、または、マルチコアプロセッサ(multi−CPU)であり得る。ここでは、プロセッサは、1または複数のデバイス、回路、および/または、データ(例えばコンピュータプログラム命令)を処理するためのプロセッシングコアであり得る。
具体的な実装中、ある実施形態において、ユーザ機器100はさらに、出力デバイス35および入力デバイス36を備え得る。出力デバイス35はプロセッサ31と通信し、複数の方式で情報を表示し得る。例えば、出力デバイス35は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、発光ダイオード(light emitting diode、LED)ディスプレイデバイス、陰極線管(cathode ray tube、CRT)ディスプレイデバイス、プロジェクタ(projector)、または同様のものであってよい。入力デバイス36は、プロセッサ31と通信し、複数の方式でユーザ入力を受信し得る。例えば、入力デバイス36は、マウス、キーボード、タッチスクリーンデバイスまたはセンサデバイスなどであり得る。
上記のユーザ機器100は、汎用コンピュータデバイスまたは専用コンピュータデバイスであり得る。具体的な実装中、ユーザ機器100は、車載コンピュータ、ポータブルコンピュータ、ネットワークサーバ、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、携帯電話、タブレットコンピュータ、無線端末デバイス、通信デバイス、組み込みデバイス、または、図23と同様の構造を有するデバイスであり得る。本発明のこの実施形態において、ユーザ機器100の種類は限定されない。
本発明のこの実施形態において提供される同期情報送信装置は、同期される必要がある第2UEへ第1同期情報を送信し得る。第1同期情報は同期元として使用される第1UEの優先度を示し得るので、第2UEの同期元を選択するとき、第2UEは、複数の受信された第1同期情報に従って、比較的高い優先度を有する第1UEを第2UEの同期元として選択し得て、これにより、インターネットオブビークルなどの、超高信頼性かつ低遅延通信のシナリオにおいて、UE間の同期の信頼性および精度を保証する。
当業者であれば、上記の機能モジュールの分割は、説明の便宜および簡潔性のために、説明のための例として使用されていることを明確に理解するであろう。実際の適用において、上記した機能は、必要に応じて異なる機能モジュールに割り当てられ、実装されることができる。つまり装置の内部構造が、上述した機能の全部または一部を実装すべく、異なる機能モジュールに分割される。上記システム、装置およびユニットの詳細な動作プロセスについては、上記方法の実施形態における対応するプロセスを参照されたい。ここでは詳細を再度説明しない。
本願において提供されるいくつかの実施形態において、開示されるシステム、装置、および方法は、他の方式で実装され得ることを理解すべきである。例えば、説明された装置の実施形態は例に過ぎない。例えば、モジュールまたはユニットの分割は、論理的機能の分割に過ぎず、実際の実装においては、他の分割であり得る。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントは、別のシステムと組み合わせられまたは統合されてよい。または、いくつかの特徴は、無視されてよく、または、実行されなくてよい。加えて、表示または説明された相互結合または直接的な結合もしくは通信接続は、いくつかのインタフェースを使用することによって実装され得る。装置間またはユニット間の間接連結または通信接続は、電子的、機械的、または他の形態で実装され得る。
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に分かれていてもそうでなくてもよく、また、ユニットとして表示された部分は、物理的なユニットであってもそうでなくてもよく、1箇所に所在していてもよく、または、複数のネットワークユニットにおいて分散されていてもよい。実施形態の解決法の目的を達成するための実際の要件に応じて、ユニットの一部または全部が選択されてよい。
加えて、本発明の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてよく、または、ユニットの各々は、物理的に単独で存在してよく、または、少なくとも2つのユニットが1つのユニットに統合されてよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてよく、または、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてよい。
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形式で実装され、独立の製品として販売または使用されるとき、統合されたユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。このような理解に基づいて、本質的に本発明の技術的解決法、または従来技術に寄与する部分、または技術的解決法の全部もしくは一部が、ソフトウェア製品の形態で実装されてよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどであってよい)またはプロセッサ(processor)に、本発明の実施形態において説明された方法の段階のすべてまたはいくつかを実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、プログラムコードを記憶できる、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、または光ディスクをなどの任意の媒体を含む。
上記の説明は、本発明の具体的な実装に過ぎず、本発明の保護範囲を限定することを意図するものではない。本発明において開示される技術的範囲内において当業者により容易に想到されるあらゆる変形または置き換えは、本発明の保護範囲に属するものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲によって決まるものとする。