JP2018536772A - 織機においてそれぞれの駆動タイロッドに綜絖枠を迅速に連結するシステム - Google Patents

織機においてそれぞれの駆動タイロッドに綜絖枠を迅速に連結するシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2018536772A
JP2018536772A JP2017539461A JP2017539461A JP2018536772A JP 2018536772 A JP2018536772 A JP 2018536772A JP 2017539461 A JP2017539461 A JP 2017539461A JP 2017539461 A JP2017539461 A JP 2017539461A JP 2018536772 A JP2018536772 A JP 2018536772A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
loom
connection
tie rod
lever support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017539461A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6899775B2 (ja
Inventor
ピエランジェロ ペリザーリ
ピエランジェロ ペリザーリ
フランチェスコ アルギージ
フランチェスコ アルギージ
ファビオ ラボリーニ
ファビオ ラボリーニ
Original Assignee
イテマ エッセ.ピー.アー.
イテマ エッセ.ピー.アー.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by イテマ エッセ.ピー.アー., イテマ エッセ.ピー.アー. filed Critical イテマ エッセ.ピー.アー.
Publication of JP2018536772A publication Critical patent/JP2018536772A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6899775B2 publication Critical patent/JP6899775B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03CSHEDDING MECHANISMS; PATTERN CARDS OR CHAINS; PUNCHING OF CARDS; DESIGNING PATTERNS
    • D03C9/00Healds; Heald frames
    • D03C9/06Heald frames
    • D03C9/0683Arrangements or means for the linking to the drive system

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)

Abstract

織機においてそれぞれの駆動タイロッド1に綜絖枠Hを迅速に連結するシステムであって、タイロッド1が、側方からの連結により綜絖枠Hの同じ接続領域3に対して機能する隣り合うタイロッドの群として構成されるとともに、タイロッド1のそれぞれに、それぞれの綜絖枠の接続部3に対して押込み連結されるようになっている半自動押込み連結装置2が設けられているタイプのシステム。本システムは、連結前位置において、タイロッドの群のそれぞれの群の全ての作動タイロッド1aを収容するようになっている1つの多レバー支持体5を備え、連結前位置では、各作動タイロッド1aの連結装置2aは、それぞれの綜絖枠の接続部3と側方から位置合わせされ、所定のクリアランス11を有して綜絖枠Hの鉛直挿入経路に隣接する。多レバー支持体5は、作動タイロッド1aを、a.連結前位置と、b.全ての作動する駆動タイロッド1の連結装置2がそれぞれの綜絖枠の接続部3に係合する連結位置との間で動かすようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、織機において綜絖枠(Heald Frames:ヘルドフレーム)を迅速に連結するシステムに関する。詳細には、本発明は、タイロッドの連結が水平方向に、すなわち、綜絖枠のそれぞれの接続部に対して側方から行われる織機における連結システムに関し、この連結システムは、操作者が1人でも、毎回、織機においてそれぞれの駆動タイロッドに、設置される全ての綜絖枠を迅速かつ同時に連結することが可能である。
既知のように、綜絖枠は、経糸の群を移動させて杼口を形成する役割を担う装置である。最も単純な布地、いわゆるキャンバスを織る場合、綜絖枠の数は2つであり、経糸は、これらの綜絖枠に交互に引っ掛けられる。より複雑なパターンを有する布地の場合、異なる質又は色の経糸及び緯糸を用いることによってより複雑なパターンを実現するために、より多くの綜絖枠、例えば数が24にもなる綜絖枠が用いられ、綜絖枠のそれぞれは、それより少数の経糸に対して機能する。
綜絖枠は、布地が形成される平面に対して垂直方向に、この平面に関して上方位置から下方位置へと特殊なサイドガイド内を摺動し、綜絖枠は、この動作の際、各綜絖枠に連結された駆動タイロッドによって駆動される。この動作は、開口装置(shedding machine)によって上記タイロッドに伝えられ(この様式自体は既知である)、所望及び所定の布地パターンを形成する。
駆動タイロッドは、綜絖枠に対するその位置決めに関して、綜絖枠のそれぞれの接続部への挿入方向に応じて、2つの主なカテゴリーに分けることができる。
上記2つのカテゴリーのうちの第1のカテゴリーでは、この挿入方向は、実質的に鉛直であり、すなわち、タイロッドは、綜絖枠挿入経路に沿って配置され、タイロッドが綜絖枠の下に位置する場合、綜絖枠が織機に挿入されたとき、駆動タイロッドと綜絖枠のそれぞれの接続部との間の相互連結装置が機能する前でも、タイロッドが綜絖枠の支持部をなす。これにより、操作者が1人でも綜絖枠の織機への組付けを行うことが可能になる。操作者は、まず、綜絖枠をタイロッドに配置し、その後、個々の連結装置を作動させる。この第1のカテゴリーの駆動タイロッドのいくつかの例が、特許文献1、特許文献2及び特許文献3に開示されている。
これに対して、駆動タイロッドの第2のカテゴリーでは、挿入方向は、実質的に水平であり、すなわち、駆動タイロッドは、綜絖枠挿入経路の側部の待機位置に配置され、実質的に水平の挿入方向に従って、綜絖枠のそれぞれの接続部に連結される。このため、駆動タイロッドが上記待機位置にある間は、綜絖枠が織機に挿入されても、駆動タイロッドは綜絖枠の支持部をなすことができない。したがって、このタイプの織機では、織機における綜絖枠の設置は、2人の操作者によって行う必要がある。すなわち、1人目の操作者は、各綜絖枠を正しく位置決めしてバランスをとり続け、2人目の操作者は、駆動タイロッドを綜絖枠のそれぞれの接続部に側方から連結する。この第2のカテゴリーの駆動タイロッドの一例は、Staubliによる特許文献4に開示されている。本発明は、この第2のカテゴリーの駆動タイロッドに属する。
特許文献4に開示されている駆動タイロッドは、単純なゆえに低コストの構造を有し、織機において綜絖枠を迅速かつ安全に設置することが可能である、特に効果的な半自動連結装置を備えることから、市場に特に受け入れられている。この半自動連結装置は、フック自体に加えて、フック上で旋回して、このフックの内側に構成されるそれぞれのばね手段によって係止位置に押し込まれる係止爪を備える。このような傾動する係止爪は、連結装置が、綜絖枠の対応する接続部の位置に押し込まれると、爪自体の回動を引き起こして開放位置にするようになっている係合面も備える。これにより、駆動タイロッドを綜絖枠に単一動作で連結することが可能であり、この際、係止爪がカチッと鳴る(click)と、正しい連結位置を達成したことが確実に示される。
しかしながら、この連結操作は、通常は綜絖枠の下部に設けられている(ただし、綜絖枠の上部に連結点のある綜絖枠もある)各綜絖枠の全ての連結点において及び織機の各綜絖枠に対して繰り返さなければならない。したがって、各単一連結操作は比較的迅速であっても、織機の全ての綜絖枠を連結することは、依然として時間の掛かる操作であり、綜絖枠の下側領域からアクセスするという最もよくある場合において、このアクセスは、あまり容易でなく、そのため、操作者が連結位置により容易にアクセスできるように、他の綜絖枠がまだ動作位置に挿入されていない状態で、通常、操作者から最も遠い綜絖枠から開始するという、連結過程の段階的な実施が必要であることも想定される。さらに、既に上述したように、2人の操作者が織機のところに同時に存在することが綜絖枠連結操作のために必要とされる。すなわち、1人目の操作者が、実際、綜絖枠をガイドに連続的に挿入し、綜絖枠を正しい位置に静止させたまま維持し、その間、第2の操作者が、さらに、上記綜絖枠を対応する駆動タイロッドに連結する綜絖枠連結操作を必要とする。
米国特許第5518040号 米国特許第5483995号 米国特許第5810055号 欧州特許第1322804号
したがって、本発明の第1の目的は、綜絖枠の数に関わらず、ひいては、全ての綜絖枠が標準的な動作位置に既に配置された後でも、それぞれの駆動タイロッドに複数の綜絖枠を同時に連結することを可能にする迅速連結システムを提供することである。
次に、上述の第1の目的と厳密につながっており相関する本発明の第2の目的は、綜絖枠の連結及び分離操作を、1人の操作者によって全て達成することを可能にし、これにより、これらの操作を行うのに同じ織機に2人の操作者が同時に存在する必要性を排除することである。
最後に、本発明の最後の目的は、この連結システムにより、製織プロセスの終了時に、それぞれの駆動タイロッドから綜絖枠を分離及び除去する操作のスピードを上げることを可能にすることでもある。
これらの目的は、織機においてそれぞれの駆動タイロッドに綜絖枠を迅速に連結するシステムであって、本システムは、上記タイロッドが、側方からの連結により綜絖枠の同じ接続領域に対して機能する隣り合うタイロッドの群として構成されるとともに、上記タイロッドのそれぞれに、それぞれの綜絖枠の接続部に対して押込み連結されるようになっている半自動押込み連結装置が設けられているタイプであり、
本システムは、連結前位置において、上記タイロッドの群のそれぞれの群の全ての作動タイロッドを収容するようになっている単一の多レバー支持体を備え、連結前位置では、各作動タイロッドの連結装置は、それぞれの綜絖枠の接続部と側方から位置合わせされ、所定のクリアランスを有して上記綜絖枠の鉛直挿入経路に隣接することと、
上記多レバー支持体は、上記作動タイロッドを、
上記連結前位置と、
全ての作動する駆動タイロッドの連結装置がそれぞれの綜絖枠の接続部に係合する連結位置と、
の間で動かすようになっていることと、
上記連結前位置にある各綜絖枠は、動作位置に挿入される場合、接続部がそれぞれの連結装置2aの支持面に直接もたれかかることと、
を特徴とする、システムによって達成される。本発明の綜絖枠用迅速連結システムの他の好ましい特徴は、従属請求項において規定される。
本発明に係る綜絖枠用迅速連結システムの更なる特徴及び利点は、いずれの場合も、単に非限定的な例として与えられ、添付図面に示されている、本システムの好ましい一実施形態の以下の詳細な記載からより明らかになる。
連結前位置における、すなわち、綜絖枠が動作位置に挿入されているときの、本発明の綜絖枠用迅速連結システムが使用されている織機の側部の内面の概略斜視図である。 図1と同じ位置における、本発明の綜絖枠用迅速連結システムの正面図である。 図2の四角で囲まれた細部と、第2の平面には、それぞれのフック2が綜絖枠と連結された位置にある場合のタイロッド1とをより詳細に示す拡大された部分断面図である。 開口装置のタイロッドが綜絖枠と連結された位置にある、図2と同様の図である。 図3の四角における細部をより詳細に示す拡大図である。 織機の稼動中、多レバー支持体が静止位置にある、図2と同様の図である。
本発明によれば、既存の織機にも即座に使用される単純な構造の解決策を用いて、上記で強調した目的を達成するために、織機において、隣り合うタイロッドの各群に、多レバー支持体を挿入することの可能性を調べた。このような多レバーは、操作者の単一の動きで、それぞれの綜絖枠を各群の全ての駆動タイロッドに連結し、一方で、作動タイロッドを、綜絖枠を安定的に支持する位置である連結前位置に維持することが可能であるべきである。
本発明は、これらの研究の成功結果の末に開発された。この研究は、作動タイロッド、すなわち、それぞれ綜絖枠の往復運動を駆動するように実際に意図されているタイロッドの上記多レバー支持体の機能を、非作動タイロッド(図2の符号4及び1rを参照)、すなわち、綜絖枠の挿入が完了しないで動作した場合、綜絖枠を実際には駆動しないタイロッドの既知の支持ブラケットの機能と協調させるという更なる目的を伴った。
最後に、上記研究の更に別の目的は、操作者が操作のために容易にアクセス可能とすることができ、同時に、動作部分の円滑な機能及び織機における製織動作を妨げない、多レバー支持体の位置を特定することであった。
以下、より明確にするために多くの部分が除去された状態で、織機の側部Sの内面が非常に概略的に示されている図1を参照する。側部Sの上部には、鉛直方向における綜絖枠Hの交互の摺動のための1対のガイドGが固定されている。導入部に述べたように、綜絖枠Hは、特定の織機に応じて、最小数である2つから可変の最大数までの範囲をとり、互いに僅かに離間して並んで配置される。図1には、図示を簡略化するために、1つのみの綜絖枠H、正確には、織機に対する操作者の通常のアクセス位置に最も近い綜絖枠Hが示されている。
鉛直平面における交互の動きは開口装置によって綜絖枠Hに伝えられる。このうち、図面では、より明確にするために、1つのみの末端レバーL及び綜絖枠Hの対応する駆動タイロッド1(このようなタイロッドは、タイロッドのいくつかの異なる動作位置を単に識別するために、以下では参照符号1a及び1rで示される場合もある)が示されている。レバーL及び対応するタイロッド1は、織機に設置することができる綜絖枠の最大数と同じ数であり、ひいては、いくつかの隣り合う平行なタイロッド1の小さい群を形成することが明確である。図示の構造は、織機の左側部を示しているが、同様の構造が織機の右側部に設けられていることは明白である。したがって、右側部には、隣り合う平行なタイロッド1の第2の群が位置している。非常に高さのある織機(すなわち、高さの大きい布地又は標準的な高さの複数の布地片を製造するように意図された織機)の場合、通常、ロッド1の1つ以上の更なる群も設けられ、その群は、中間位置において綜絖枠(及び、当然ながらそれぞれの開口装置制御レバー)に連結され、これらの綜絖枠が製織中に受ける高い応力によって引き起こされる綜絖枠の歪み又は変形が回避される。
タイロッド1の頂部は、綜絖枠の下部に設けられている対応する接続部3に側方から連結するのに適しており、綜絖枠に動きを伝達するフック2(図3A)で終端している。図面では、商業的に広く用いられているタイプのフックが示されており、このフックは、フック2の付加的部分(appendix)において旋回する回動爪2nがあるために、フック2をそれぞれの接続部3に連結させる単純な押込み操作によって、カチッという音とともに適所にスナップ係合すると、自動的に係止される。この押込み操作中、実際、爪2nの摺動面2sは、綜絖枠の接続部3の対応する面上を摺動し、それにより、内部に設けられているばね手段に抗して爪2nが完全な開放位置に回動する。押込み連結操作が終わると、接続部3は摺動面2sを解放し、上記ばね手段は、爪2nを接続部係止位置へと誘発する。
本発明の迅速連結システムの主な特徴は、隣り合うタイロッドの各群に対して1つの多レバー支持体5が存在することにある。多レバー支持体5により、上記群の全ての作動ロッド1aを綜絖枠のそれぞれの接続部3に同時に連結する操作が可能になる。このような多レバー支持体5は、上記ブラケット4にヒンジ結合されており、ブラケット4は、それ自体既知の方法で、作動しない駆動タイロッド1r、すなわち、それぞれの綜絖枠に接続していないタイロッドを支持する。織機側部Sから突出した概ね矩形断面を有し、織機側部Sに固定されているブラケット4は、上記側部Sに対して平行な側に静止ラック7(図1)を支持し、非作動タイロッド1r(図2)を非使用位置に安定的に収容する。多レバー支持体5は、側部Sに対して平行な回転軸8に沿って、ブラケット4にヒンジ結合している矩形構造体によって形成されることが好ましい。この矩形構造体の軸8に対して垂直な2つの側部は、織機側部Sに向かう端部において上方に湾曲した形状を有することが好ましい。上記端部において、綜絖枠のそれぞれの接続部3(図2A)への連結準備位置、すなわち連結前位置において、作動タイロッド1a(図2)を安定的に収容するように、作動ラック6が固定される。
上述の多レバー支持体5の形状、及びブラケット4又は別の等価なタイロッド1r支持体上での旋回の様式は、目下好ましいものであるが、限定としてはみなされない。このシステムが設置される織機の特別な形態によっては、実際、多レバー支持体5の他の形状及び構成が可能であり有用となり得る。唯一必須であるのは、レバー支持体5が、作動タイロッド1aの全ての群の後述する異なる位置間の転換を、単一の回転運動又は同じく並進運動によって駆動することができることである。
多レバー支持体5は、実際、ブラケット4に対する2つの安定位置(連結前位置(図2に示されている)及び静止位置(図4に示されている))と、一時連結位置(図3及び図3Aに示されている)とをとることができる。上記安定位置は、ブラケット4の側部に形成されている、図5に示されている穴10a及び10rにばねピン9を係合させることによって(又は、この目的に適しており、それ自体既知である任意の他の位置決め要素又は固定要素によって)規定され、上記一時連結位置は、多レバー支持体5のハンドル5g(図1)を押し下げることにより一時的に達成される。実際、多レバー支持体5をこの一時連結位置に動かすと、多レバー支持体5の反対の端部に設けられている作動ラック6が、連結前位置1a、2aから、対応する綜絖枠の接続部3における有効な連結位置1、2へと、全てのタイロッド1aのフック2aを押す。ハンドル5gは、好ましくは、多レバー支持体5を構成する構造体の1つの側部とすることができる。
図2に明確に示されているように、実際、多レバー支持体5が連結前位置にある場合、すなわち、ピン9が穴10aに挿入されている場合、タイロッド1は、多レバー支持体5の作動ラック6上(1aで示されている位置)又はブラケット4の静止ラック7上(位置1rとして示されている)に位置決めすることができる。これは、タイロッド1を作動させて実際に綜絖枠に取り付ける必要があるか、又は後続の製織プロセス中に非作動のままとする必要があるかによって決まる。
図2をよく見ると、多レバー支持体5の連結前位置において、作動ラック6は、タイロッド1aが僅かに後方に傾斜した、すなわち、鉛直方向に対して僅かに負の傾斜を有する位置にあり、したがって、安定した平衡位置にあることに注目することができる。さらに、この位置は、フック2aが、ガイドG(図1、図2A)によって定められた綜絖枠Hの鉛直挿入経路に対して僅かな所定のクリアランス11を示すように設計されている。この構成に起因して、綜絖枠Hが適所に挿入されると、綜絖枠Hは、安定した平衡位置において、接続部3がタイロッド1aの爪2nの摺動面2sに直接もたれかかり、さらに、正しい連結前位置に完璧に位置合わせされるように構成される。したがって、多レバー支持体5のこの構成に起因して、爪2nの摺動面2sは、綜絖枠の群が織機に設置されていながら、綜絖枠Hに対する安定した支持面を形成する。実際、織機の側部に位置するガイドGが、綜絖枠の横ストラットと位置合わせされた閉鎖位置になると、爪2nの面2sに配置された綜絖枠は、操作者の更なる介入の必要なしに安定した平衡位置に留まることが明らかである。したがって、綜絖枠連結過程において、もはや2人の操作者が同時に存在する必要がない。同じ1人の操作者が、実際、作動タイロッド1aをラック6に位置決めした後、続けて、フック2aの爪2nにもたれかかって連結前位置において安定を保っている単一の綜絖枠Hを、次々に適所に挿入することができる。
全ての綜絖枠Hがこのようにしてタイロッド1aに挿入された場合、隣り合うタイロッド1aの群の全てのタイロッドのフック2aが、図3に示されている位置に移動する多レバー支持体5の単一動作で、綜絖枠のそれぞれの接続部3に同時に連結される。他の側部又は綜絖枠の中間位置に位置するタイロッドの群を連結する操作は、この同じ操作を同一に繰り返すことによって達成される。したがって、綜絖枠を開口装置のタイロッド1に連結する操作全体は、はるかに短縮化及び簡略化される。また、これは、多レバー支持体5が、綜絖枠Hの群の下の容易にアクセス可能な位置に配置されることに起因する。
綜絖枠の連結に用いる必要のないタイロッド1は、静止ラック7上に正しい位置を見つけるまで逆回転し、傾斜によって非常に安定した、動作中の綜絖枠との干渉のあらゆる可能性が排除された静止位置1r、2rをとる。これに関して、いくつかのタイロッド1が不慮に連結前位置1aに残った場合であっても、多レバー支持体5が連結位置(図3及び図3A)に回動したとき、対応する綜絖枠Hへの連結は見込めないが、これらのタイロッドは(対応する綜絖枠Hがないことにより抵抗を全く受けないことから)静止ラック7上に、すなわち、ちょうどタイロッドが織機の後続の正しい動作のために予め配置されるべき場所に重力により落下することにも留意されたい。全てのタイロッド1がそうして連結されると、多レバー支持体5は、図4に示されている静止位置に移動し、ピン9を穴10rに挿入することによって制止される(blocked)。この位置では、レバー支持体5は、実際、製織動作全体の間、織機の動作部分に干渉しない。
最後に、製織動作が終わり、綜絖枠Hを織機から取り外す前、操作者は、位置決め部材9が穴10aに入るように、作動ラック6の位置を変える必要がある。この点において、操作者は、続けて、各綜絖枠の爪2nを開放し、対応する綜絖枠から分離されたタイロッド1の1つ1つを、作動ラック6に配置する(1aとして示されている位置)ことができる。全てのタイロッド1がこの位置1aになると、全ての綜絖枠Hは、安定した平衡位置を維持し(ガイドGは綜絖枠のサイドガイドと位置合わせされたまま)、綜絖枠Hは、常に同一の1人の操作者によって織機から取り外すことができる。
上述の記載から、本発明の綜絖枠用迅速連結システムが所望の目的をいかにして完全に達成するのかが明らかである。これにより、まず、全ての綜絖枠を、特定の製織プロセスのために必要である、連結前位置において駆動タイロッド自体の表面からの安定支持を受ける正しい位置に挿入することにより、またその後、多レバー支持体5の単一の動きによって、単一動作で全ての上記綜絖枠をそれぞれの駆動タイロッドに連結することにより、開口装置のタイロッド1を綜絖枠Hに連結する動作を合理的に行うことが可能である。したがって、上述のシステムによって、1人の操作者が綜絖枠Hの連結操作全体を完遂することが可能であり、そのため、本発明の最初の2つの目的が達成される。
さらに、綜絖枠の解放操作も大幅に簡略化されるため、本発明の最後の目的も達成される。これは、フック2が接続部3から解放されて位置2aに移る間、綜絖枠が爪2nに載った安定した平衡位置に常に維持されることによる。またこの場合、それによって、1人の操作者が、全てのフック2をそれぞれの綜絖枠Hから連続して迅速に分離することが可能であり、このとき、上記綜絖枠を安定した平衡状態に維持することについて苦慮する必要がない。
しかし、本発明は、上述した特定の構成に限定されるものとみなされるべきでなく、本発明の例示的な実施形態を示しているにすぎず、添付の特許請求の範囲によってのみ規定される本発明の範囲自体から逸脱することなく、当業者の能力の及ぶ範囲内にある全ての異なる変形形態が可能であることが理解される。

Claims (9)

  1. 織機においてそれぞれの駆動タイロッド(1)に綜絖枠(H)を迅速に連結するシステムであって、該システムは、前記タイロッド(1)が、側方からの連結により前記綜絖枠(H)の同じ接続領域(3)に対して機能する隣り合うタイロッドの群として構成されるとともに、前記タイロッド(1)のそれぞれに、それぞれの綜絖枠の接続部(3)に対して押込み連結されるようになっている半自動押込み連結装置(2)が設けられているタイプであり、
    該システムは、連結前位置において、前記タイロッドの群のそれぞれの群の全ての作動タイロッド(1a)を収容するようになっている1つの多レバー支持体(5)を備え、前記連結前位置では、各作動タイロッド(1a)の連結装置(2a)は、前記それぞれの綜絖枠の接続部(3)と側方から位置合わせされ、所定のクリアランス(11)を有して前記綜絖枠(H)の鉛直挿入経路に隣接することと、
    前記多レバー支持体(5)は、前記作動タイロッド(1a)を、
    a.前記連結前位置と、
    b.全ての前記作動する駆動タイロッド(1)の前記連結装置(2)が前記それぞれの綜絖枠の接続部(3)に係合する連結位置と、
    の間で動かすようになっていることと、
    前記連結前位置にある各綜絖枠(H)は、動作位置に挿入される場合、その接続部(3)が前記それぞれの連結装置(2a)の支持面(2s)に直接もたれかかることと、
    を特徴とする、システム。
  2. 前記多レバー支持体(5)は、前記織機又は該織機と一体の支持体(4)にヒンジ結合している、請求項1に記載の綜絖枠用迅速連結システム。
  3. 前記多レバー支持体(5)は、織機側部(S)に対して平行な回転軸(8)に沿って、前記織機と一体の固定ブラケット(4)にヒンジ結合されており、該固定ブラケット(4)は、非作動タイロッド(1r)を収容する、請求項2に記載の綜絖枠用迅速連結システム。
  4. 前記多レバー支持体(5)は、前記作動タイロッド(1a)を収容する前記回転軸(8)に対して平行な作動ラック(6)を備える、請求項3に記載の綜絖枠用迅速連結システム。
  5. 前記多レバー支持体は、前記織機又は該織機と一体の支持体上を摺動することができる、請求項1に記載の綜絖枠用迅速連結システム。
  6. 前記多レバー支持体(5)は、
    a.前記多レバー支持体(5)が前記織機に対して回転/並進しないように係止され、前記作動ラック(6)が前記それぞれの作動タイロッド(1a)を安定した平衡位置に収容する、第1の安定した連結前位置と、
    b.前記多レバー支持体(5)が前記織機に対して回転/並進しないように係止され、前記多レバー支持体(5)が、前記綜絖枠(H)に連結された前記作動タイロッド(1)の動作経路又は前記織機の他の動作部分に干渉しない、第2の安定した静止位置と、
    c.前記作動ラック(6)が全ての前記作動タイロッド(1a)のフックを、前記連結前位置(2a)から前記綜絖枠(H)の前記対応する接続部(3)における前記連結位置(2)へと移動させるまで、前記多レバー支持体(5)が回転/並進される、第3の一時連結位置と、
    をとることができる、請求項2〜5のいずれか1項に記載の綜絖枠用迅速連結システム。
  7. 前記第1の安定位置及び前記第2の安定位置において、前記多レバー支持体(5)は、前記レバー支持体(5)に設けられた位置決め部材又は固定部材が、前記織機又は該織機と一体の支持体(4)に形成されている対応する座部(10a、10r)に係合することにより、前記織機に対して回転/並進しないように係止される、請求項6に記載の綜絖枠用迅速連結システム。
  8. 前記第1の安定した連結前位置において、前記作動ラック(6)は、該作動ラック(6)に収容されている前記タイロッド(1a)が、鉛直方向に対して適度な負の傾斜を有する位置にある、請求項7に記載の綜絖枠用迅速連結システム。
  9. 前記支持面は、前記連結装置(2a)の係止爪(2n)の前記摺動面(2s)によって形成される、請求項7に記載の綜絖枠用迅速連結システム。
JP2017539461A 2015-11-10 2016-11-10 織機においてそれぞれの駆動タイロッドに綜絖枠を迅速に連結するシステム Active JP6899775B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IT102015000070891 2015-11-10
ITUB2015A005435A ITUB20155435A1 (it) 2015-11-10 2015-11-10 Sistema di aggancio rapido dei quadri-licci in un telaio di tessitura
PCT/IB2016/056772 WO2017081636A1 (en) 2015-11-10 2016-11-10 System for quickly coupling heald frames to the respective actuating tie rods in a weaving loom

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018536772A true JP2018536772A (ja) 2018-12-13
JP6899775B2 JP6899775B2 (ja) 2021-07-07

Family

ID=55485068

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017539461A Active JP6899775B2 (ja) 2015-11-10 2016-11-10 織機においてそれぞれの駆動タイロッドに綜絖枠を迅速に連結するシステム

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP3374550B1 (ja)
JP (1) JP6899775B2 (ja)
CN (1) CN107407015B (ja)
IT (1) ITUB20155435A1 (ja)
WO (1) WO2017081636A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT201900008379A1 (it) * 2019-06-07 2020-12-07 Itema Spa Traversa di quadro-liccio per telai di tessitura a rigidita' migliorata
IT201900009114A1 (it) * 2019-06-17 2020-12-17 Itema Spa Quadro-liccio per telai di tessitura comprendente un dispositivo di frenatura del movimento per inerzia delle maglie nelle fasi di inversione di moto del quadro-liccio

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3541042C1 (de) * 1985-11-19 1987-01-29 Grob & Co Ag Vorrichtung zum Kuppeln eines Webschaftes mit einem Antriebsorgan
EP0654552A1 (de) * 1993-11-24 1995-05-24 Sulzer RàœTi Ag Vorrichtung zum An- und Abkuppeln von Webschäften und Webmaschine mit einer solchen Vorrichtung
DE4343882C1 (de) * 1993-12-22 1995-01-19 Dornier Gmbh Lindauer Webschaftkupplung und Vorrichtung zum simultanen Öffnen und Schließen einer Vielzahl von Webschaftkupplungen in einer Webmaschine
DE19548848C1 (de) * 1995-12-27 1996-09-12 Dornier Gmbh Lindauer Webschaftkupplung mit einer Entkupplungsvorrichtung
DE102004006389B4 (de) * 2004-02-10 2007-05-31 Groz-Beckert Kg Fachbildeeinrichtung für eine Webmaschine
EP2009157B1 (de) * 2007-06-26 2010-01-06 Groz-Beckert KG Schaftanschlusseinrichtung für einen Webschaft

Also Published As

Publication number Publication date
CN107407015B (zh) 2019-04-30
JP6899775B2 (ja) 2021-07-07
EP3374550A1 (en) 2018-09-19
ITUB20155435A1 (it) 2016-02-10
EP3374550B1 (en) 2023-03-22
CN107407015A (zh) 2017-11-28
WO2017081636A1 (en) 2017-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018536772A (ja) 織機においてそれぞれの駆動タイロッドに綜絖枠を迅速に連結するシステム
NL8304354A (nl) Werkwijze en inrichting voor het vormen van een teruggestoken zelfkant, in het bijzonder geschikt voor weefinrichtingen voor een lussenweefsel.
NO146419B (no) Fremgangsmaate ved regenerering av en oxydasjonskatalysator
US3083738A (en) Forming a selvage on a fabric by bending projecting weft thread ends into the shed while the fabric is woven
EP3655574B1 (en) Shed-forming device for a weaving machine
US20040159361A1 (en) Harness device for a weaving machine
JP3426120B2 (ja) 織成機構及びそのような織成機構を備えたジャカード式織機
TW202012714A (zh) 紗羅綜絲織機之導引裝置
US2095576A (en) Weft inserting and beating-up mechanism of looms for weaving
NO139117B (no) Fremgangsmaate ved fremstilling av ozon
TWI732251B (zh) 用於無梭子紡織機的緯紗切割裝置
US2804096A (en) Apparatus and method for weaving axminster fabrics
EP1743965A2 (en) Device and method for locking the connection of a heddle to a harness cord
US6273149B1 (en) Pile fabric woven on a rapier Axminster weaving machine
US619956A (en) Loom fob weaving tufted fabrics
US4120326A (en) Shed forming device for looms
CN103069064A (zh) 单片梭编织机
US1772973A (en) Needle-weft-inserting loom
US1973357A (en) Axminster loom
US1906308A (en) Tuft pile fabric loom
JP2011252242A (ja) ヘルド及び二重織物の織成方法
US2076785A (en) Double tuft pile fabric loom
US1958388A (en) Tufted fabric loom
US468770A (en) Tersley and henry kay
US1319759A (en) Broken-pick extractor for looms

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20171117

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20171117

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191007

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200915

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210615

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6899775

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250