JP2018535903A - 容器用密封システム - Google Patents
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Abstract
本発明は、容器用の密封システムに関し、特にアルミニウムキャップにより密封が想定されるタイプのものに関する。特に発明は、容器の口部における貼付用の溶着可能な密封材のキャップ又はシールの形成設備に関し、該設備は、シール又はキャップの少なくとも一つの形成デバイス(52)を備え、該少なくとも一つの形成デバイス(52)は、位置決めロール(29)に接する形成ロール(31)の周囲に沿って配置され、シール又はキャップを形成する密封材の少なくとも一つのディスクあるいはシートを搬送する位置決めロール(29)と同期して移動することを特徴とする。
Description
本発明は、容器用の密封システムに関し、特にアルミニウムキャップによって密封が想定されるタイプの密封システムに関する。
影響を受け易い液体の包装システムでは、健全性及び細菌汚染非存在を保証するため、ボトルつまり容器の口部への密封システムは、充填直後に使用される。充填は、典型的に無菌環境において行なわれる。
この種の応用例は、牛乳、牛乳派生物、新鮮な果物ジュース、等浸透圧飲料、並びに、極度の官能感受性(organoleptic sensitivity)がありかつ管理されていない環境状況のため不安(perturbation)の可能性が高く、最も細心の注意を要する薬学的応用に帰することによって特徴付けられる、一般的に全ての応用物、である。
この種の密封システムは、容器の口部にアルミニウムキャップの溶着が予想され、また、低い生産性、並びに、不具合及び機能不全の高い危険性を生じる、複数の不連続な工程から構成されている。特に、プラスチック被覆のアルミニウムシールは、複数の往復及び直線運動によって、リールにおける半完成品の織物(web)から始まる塑性変形物を裁断することによって形成される。
既知の装置では、シールつまりキャップの形成ステップは、制御された雰囲気ゾーンの外側領域において行なわれる。次に、キャップは、重力を利用してシールを進めるように、より高いところに一般的に位置する搬送チャネルによって、制御された雰囲気のゾーン内へ運ばれる。殺菌手段は、典型的には誘起(induced)エネルギータイプ(UV放射)でありキャップ及び入口空気の両方の無菌状態を保証するもので、搬送チャネルに沿って配置される。最後に、キャップは、乗り継ぎする(transiting)容器にリリースヘッドによって位置決めされる。この機器の下流に、容器の口部にシールを溶着する装置がある。
上述したシステムは、多くの制限及び非能率さを有しており、これは制御された雰囲気のチャンバの中へ外部からキャップを運ぶことの重大な問題(criticality)のため、主にシステムの連続的生産性にマイナスの影響を及ぼし、また、制御された雰囲気の変化をさらに引き起こすかもしれない復元動作をしばしば必要とする。このことは、相当量の生産物の廃棄を引き起こし、制御された雰囲気のゾーンにおいて正確な環境品質を元の状態に戻すように様々な衛生サイクルを必要とする。
したがって、本発明によって解決すべき課題は、従来技術における機器に固有の問題を解決する、容器の密封システムを利用可能にすることである。
そのような問題は、その定義事項が本明細書の全体部分を形成する添付の請求項で概説されるように、容器の口部用のシールあるいはキャップの形成設備によって解決される。
特に、その発明は、以下の特徴を有する、容器の口部におけるキャップあるいはシールを作製し分配するためのシステムに関する:
− 動作の不連続性がないこと、
− 容器の口部におけるキャップあるいはシールにおける裁断、形成及び配置のプロセスは、制御された雰囲気のチャンバの完全に内側で行なわれること、
− シールあるいはキャップは、保持及び搬送部材によって完全に移動され、それによって、容器の口部へのキャップのリリース点より上流でそれらが自由に落下しやすいステップを防ぐこと、
− シールあるいはキャップを形成する裁断前に、密封材の織物(典型的にプラスチック被覆のアルミニウム)の連続殺菌すること。
− 動作の不連続性がないこと、
− 容器の口部におけるキャップあるいはシールにおける裁断、形成及び配置のプロセスは、制御された雰囲気のチャンバの完全に内側で行なわれること、
− シールあるいはキャップは、保持及び搬送部材によって完全に移動され、それによって、容器の口部へのキャップのリリース点より上流でそれらが自由に落下しやすいステップを防ぐこと、
− シールあるいはキャップを形成する裁断前に、密封材の織物(典型的にプラスチック被覆のアルミニウム)の連続殺菌すること。
本発明のさらなる特徴及び利点は、以下の図面に関して制限されない例示によって、ここで挙げられた実施形態のいくつかの例の記述から明白になるであろう。
図1に関して、参照符号1によって全体として示された、本発明による、容器の充填及び密封システムは、制御された雰囲気のチャンバ2、特にクリーンルーム、を備え、これは以下のものを順に配置している:
− 殺菌ユニット3、
− すすぎユニット4、
− 充填ユニット5、
− シールあるいはキャップを受け取るユニット6、
− 密封ユニット7、及び、
− 任意の、キャッピングユニット8。
− 殺菌ユニット3、
− すすぎユニット4、
− 充填ユニット5、
− シールあるいはキャップを受け取るユニット6、
− 密封ユニット7、及び、
− 任意の、キャッピングユニット8。
容器、ボトル、フラスコなどは、制御された雰囲気のチャンバ2内へ第1コンベヤー9によって入り、移送スター(transfer stars)10による種々の処理ユニット間を移動し、第2コンベヤー11によって制御された雰囲気のチャンバ2から排出される。
処理ユニット3、4、5、6、7、8、コンベヤー9、11、及び、移送スター10は、従来のタイプのもので、扱われる容器及び製品のタイプによって選択されるだろう。充填及び密封システムのレイアウトもまた、特別な生産ニーズを考慮するために変更されてもよい。
充填及び密封システム1は、さらに、ある材料、典型的にプラスチック被覆のアルミニウムで、容器の口部に溶着可能な材料で作製されたキャップあるいはシールの形成設備12を備える。
形成設備12は、制御された雰囲気のチャンバ2の外側に供給部分12aを、及び、制御された雰囲気のチャンバ2内に操作部分12bを備える。
供給部分12aは、密封材Sの少なくとも一つのリール13、使用済(finished)のリールを迅速に交換するためのスペアを有するように典型的には2つのリール13、及び、リール13からほどかれた密封材Sの織物(web)を移動させるための一連のリターンロール14、14’、14”を備える。
密封材Sは、織物の形態における通常、プラスチック被覆のアルミニウムである。
密封材Sの織物は、以下に述べるように、引っ張ることによって、特に裁断ロールによって、移動される。よってリール13は、制御されずにほどかれる(uncontrolled unwinding)のを防止するように、それぞれ巻き戻しスピンドル(unwinding spindle)16と関連したブレーキシステムあるいはサーボ駆動を設けている。
好ましくは、その機能がリールを交替するための取り付け時間に密封材Sの織物を適所に固定することである吸引面15は、リールの下流に配置される。
リール13と、設備12の操作部分12bへの密封材Sの織物の入口箇所との間に、底壁17a及び側壁17bを有するバッファーチャンバ17が存在する。第1リターンロール14’と、一対の第2リターンロール14”との間に密封材Sの織物のループAを生成するように、ファンのような適切な吸引手段19によって、真空Vがバッファーチャンバ17に適用される。
バッファーチャンバ17は、典型的には光電セルの、一連の検出センサー18を備え、該センサーは、各リターンロール14’、14”とループAの底部F’との間のループAの長さLを検知するように、側壁17bに沿って配置されている。検出センサー18は、指令制御ユニット(不図示)に接続され、次に該ユニットは、ループAの長さLの関数としてスピンドル16のブレーキの程度あるいはサーボ駆動の活動を調節するように、巻き戻しスピンドル16に接続される。この方法において、下流の動作ステップにおける可能な減速あるいは加速の場合におけるループAの長さLと、バッファーチャンバ17における真空Vの値によって決定されるような密封材Sの織物の張力との両方は、一定に維持可能である。
設備12の供給部分12aは、電動の巻き戻しスピンドル21によって操作される巻き戻しリール20を備え、該リールは、密封材SのスクラップテープSFを回収する(プロセスの下記工程を参照)。
バッファーチャンバ17の下流において、密封材Sの織物は、制御された雰囲気のチャンバ2における設備12の操作部分12bへ導入される。この目的のために、制御された雰囲気のチャンバ2は、密封材Sの織物が通過する2つの対向するロールを含むロール入口ポート22を備える。同様に、制御された雰囲気のチャンバ2は、巻き戻しスピンドル20に巻かれる前にスクラップテープSFが通過するロール出口ポート23を含む。このようにして、制御された雰囲気のチャンバ2と設備の外側(供給部分12a)との間の分離が得られる。制御された雰囲気のチャンバ2における空気あるいは他の無菌のガスの過圧力は、操作部分12bへの非無菌空気の導入を防止するだろう。
設備12の操作部分12bの内部で、一度、密封材Sの織物は、殺菌手段24を通過する。そのような殺菌手段24は、好ましくは、殺菌を行う液体C、例えば過酢酸の溶液、を含むタンク25を備える。ロール26は、殺菌液体に接する永続時間を延長するために、密封材Sの織物用の屈折した通路を生成するように、タンク25内に配置されている。
その後、密封材Sの織物は、すすぎ又は活性化(activation)手段28、例えば殺菌水又は蒸気を付与する一連のスプレーノズル、を通り、適切なリターンロール27によって搬送される。実際には、例として、過酢酸が殺菌剤として使用される場合には、密封材Sの織物をすすぐために十分であろうし、過酸化水素が使用される場合には、それは蒸気によって活性化されねばならない。
異なるタイプの殺菌手段が提供されてもよく、例えば異なる実施形態では、UV放射システムが設けられる。そのような場合、すすぎ又は活性化手段28も除去されてもよい。
すすぎ手段28の下流には、密封材Sの織物が付着される位置決めロール29が配置される。
位置決めロール29は、ロールの回転方向による順番において、最初に、織物から密封材Sを裁断するのに適している裁断ロール30に接し、その後、裁断された密封材Sをキャップあるいはシールへ、例えば特有の冠(crown)形状において、形成するのに適した形成ロール31に接する。
受取りユニット6は、位置決めロール29の下に配置され、密封される容器Bをそれぞれが保持する複数のプレート33、あるいはまた、密封される容器Bの全てに共通の滑り面(sliding surface)、を有するコンベヤー32を備える。
位置決めロール29の外面29aは、真空手段に接続され、その結果、密封材Sの織物は、裁断ロール30まで外面29aに保持される。密封材Sのシート(これは、後でシール又はキャップOを提供するように形作られるだろう)は、位置決めロール29と裁断ロール30との間の接触点において裁断され、残りのシートは吸引により位置決めロール29に付着しており、一方、スクラップテープSFは、電動の裁断ロール30によって引っ張られ、裁断ロールと対向の圧力ロール34との間を通り、巻き戻しリール20に巻き戻されるように出口ローラードア23を通って、制御された雰囲気のチャンバ2から出る。
対向の圧力ロール34は、ヒンジ35周りに揺動し、裁断ロール30に既定圧力を確保し、よってスクラップテープSFの引っ張りを促進するように、空気圧シリンダー36によって空気圧によって作動され、あるいは、他の実施形態では弾性システム、例えばスプリングシステム、によって作動される。
位置決めロール29は、密封される容器Bとの接触点で真空がブロックされるセクター37を備え、その結果、キャップあるいはシールOは、一旦、垂直線(vertical)が容器Bの口部の上方に到達すると、それに位置決めされるようにリリースされてもよい。その後、コンベヤー32は、シールあるいはキャップOが位置決めされる容器Bから離れて移動する。その後、容器Bは、ホット密封ユニット7上に転送されるだろう。そこでは、熱ロータリー、又は誘導あるいは超音波溶着機タイプのプレス機が容器Bの口部にシールあるいはキャップOを溶着する。
位置決めロール29は、その外面29aに沿ってシールあるいはキャップOの複数の型エレメント38を備える。図3は、そのような型エレメント38のうちの一つの断面(図2における方向Aに沿って得られた)を示す。
それぞれの型エレメント38は、シールあるいはキャップOの形状をネガ(negative)にて複製する型異形材(mold profile)39を備える。型異形材39は、ダクト41が入る中心穴40を備える。ダクト41は、位置決めロール29の中央部分42へ導かれ、それはセクター37の除外により、真空手段に接続される。このようにして、密封材Sのシートは、これは裁断ローラー30により接触点で裁断される、以後の形成工程のために正確な位置に真空によって保持されてもよい。
型異形材39は、例えば固定ネジ43によって、着脱可能な方法にて位置決めロール29の表面に固定され、その結果、それは、摩耗した場合、あるいは別のタイプのシール用の設備12に適応するために、交換することができる。
強磁性材で作製されたリング44は、その機能は以下の記述で明確にされるだろう、ダクト41の外側穴45の周りに位置決めされる。
裁断される密封材Sのシートの周囲に対応する、浅浮き彫り異形材(bas-relief profile)80は、型エレメント38の周りに存在する。
位置決めロール29は、システム1の支持プレート47にヒンジで取り付けられた歯車46に固定される。歯車46は、位置決めロール29、裁断ロール30、及び形成ロール31の同期した動きのために適切な伝達部材(不図示)によって裁断ロール30の駆動部に接続される。
図4に関して、裁断ロール30は、その周囲に沿って複数の裁断デバイス48を備える。各裁断デバイス48は、シールあるいはキャップOを形成するための密封材Sのシートの外形を複製する刃エレメント49を備える。刃エレメント49は、位置決めロール29によって運ばれる密封材Sの織物から1枚の密封材Sを裁断するように、位置決めロール29における対応の浅浮き彫り異形材80と相互作用するのに適している。
裁断ロール30は、設備12の支持プレート51にヒンジで取り付けられた歯車50に固定され、その取り扱いのため、アクチュエーター(不図示)、好ましくはトルク・ダイレクトドライブタイプ・モーター、例えばブラシレス・モーターと結び付けられる。歯車50は、適切な駆動部材(不図示)によって位置決めロール29及び形成ロール31に接続され、その結果、3つのロール29,30,31は、同期した方法で動作し、特に裁断デバイス48は、設備12の動作ステップの間、それぞれの型エレメント38で周期的に出会う。
形成ローラー31は、その周囲に沿って複数の形成デバイス52を備える。
図5及び図6に関して、それぞれの形成デバイス52は、ロッド54の第1端53に揺動する方法で装着される。ロッド54は、形成ロール31の内側に形成された台座55に嵌め込まれる。その結果、第1端53は外側へ突出し、一方、第1端の反対側の第2端56は、キャビティ57の方へ面し、予め校正されたスプリング58、好ましくはカップスプリング(cup spring)、に対抗して押圧される。
ロッド54は、下側肩部60a及び上側肩部60bを有する凹部59を有する。下側肩部60a及び上側肩部60bは、凹部59の縦方向の拡張部分よりも小さい縦方向の拡張部分を有する、台座55において対応の内部に突出したセクション61との相互作用によって、ロッド54のストローク制限手段を形成する。よってロッド54は、予め校正されたスプリング58によって結ばれる制限されたストロークで移動可能である。このようにして、形成デバイス52は、位置決めロール29の型エレメント38に既定の形成圧力を与えることができる。
ピン62は、これは揺動する方法にて形成デバイス52を支持する、ロッド54の第1端53に横方向に嵌め込まれる。
ロッド54の第1端53は、形成ロール31の平面に垂直な方向から見た場合、凸の輪郭70によって終わる。
形成デバイス52は、ロッド54と共に、外側に面する支持端64a及び連結端64bを有する本体63を備える。
パンチ65は、本体63の支持端64aに除去可能に取り付けられる。このパンチは、非強磁性体、例えば塑性物質、で作製され、マグネット67、好ましくは永久磁石、を内部に収容する中空ボデー66を備える。マグネット67は、中心位置に配置され、形成ロール31の半径方向に配向された、円筒の基部に垂直な軸を有する好ましくは円筒形状である。必要ならば、マグネット67は、マグネット67とパンチ65の基部69との間に配置した保持プレート68によって適所に保持されてもよい。
形成デバイス52の本体63の連結端64bは、広げられたV形状を有し、該V形状の2つの端部に2つの固定ピン71、71’を有する。本体63は、中心に、水平に配置されたスロット72を有し、該スロットには、ロッド54のピン62が嵌め合わされる。スプリング73、73’、好ましくはコイルばね、が固定ピン71、71’のそれぞれと、ロッド54のピン62との間に配置される。
形成ロール31は、システム1の支持体74にヒンジで取り付けられ、歯車75を備える。歯車75は、前述の伝達部材によって裁断ロール30のアクチュエーターに連結され、位置決めロール29及び裁断ロール30と同期してそれを移動させる。特に、形成デバイス52は、設備12の動作ステップの間、それぞれの型エレメント38のところで周期的に存在するだろう。
次に、発明の設備12の動作について記述する。
密封材Sの織物は、制御された雰囲気のチャンバ2の外側に配置された2つのリール13のうちの一つによってほどかれ、ドア22を通ってチャンバへ入る。織物の正確な張力は、検出センサー18のうちの一つによって、及びリール13のスピンドル16のブレーキあるいはサーボ駆動システムをそれぞれ作動させることによって、ループAの長さLを検出することによって確保される。
制御された雰囲気のチャンバ2の内側に入ると、密封材Sの織物は、最初に、殺菌液Cのタンク25を通過することによって殺菌され、次に、すすぎ手段28によってすすがれ、密封材Sの織物が真空によって付着させる位置決めロール29へ搬送される。
裁断ロール30との接触点に到達したとき、その後シールあるいはキャップOを形成する密封材Sのシートは、裁断デバイス48と型エレメント38との相互作用によって選択されるだろう。スクラップテープSFは、裁断ロール30から離され、そして巻き戻しリール20に巻き戻される。一方、密封材Sのシートは、ダクト41を通して型エレメント38にて作用される真空によって保持され、そして位置決めロール29の裁断ロール30との接触点を通過してシールあるいはキャップOに形成された後、コンベヤー32との接触点が到達するまで、容器Bの垂直線上のこの位置に保持される。シールあるいはキャップOが容器Bの上方に存在するとき、真空は中断され、シールあるいはキャップOがリリースされて、次の密封ステップの準備がされた容器Bの口部に重力によって落下する。
シールあるいはキャップOは、以下のように形成される。
位置決めロール29の型エレメント38によって保持された密封材Sのシートが形成ロール31との接触点に近づいたとき、形成デバイス52と同期して、形成デバイスのマグネット67は、型エレメント38の強磁性体のリング44と相互作用する。述べたように、形成デバイス52は、ピン62周りに揺動し、ピン62が挿入されたスロット72のおかげでさらにスライドの自由度を有する。したがって、そのような動きの可能性及びリング44に作用した磁気吸引力のおかげで、形成デバイス52は、位置決めロール29と形成ロール31との間の接触点に対して±15°までの回転角用のその経路に沿って、対向し平行な面において連結する型エレメント38に追従するように配向される。このようにして、パンチ65と型異形材39との間で相互作用が得られ、よってシールあるいはキャップOが形成される。上述したように、正確な形成圧力は、ロッド54が要求するスプリング58の校正によって確保される。
結果として、発明の設備12は、既定の目的を達成する。
実際には、シールあるいはキャップの形成プロセスは、裁断の、形成の、及び容器の口部へのリリースの、各ステップの間、同期して動作可能な各ロールとの相互作用によって連続的なものである。
さらに、キャップの成形プロセスは、無菌チャンバにおいて行なわれ、キャップは、各ローラーによってガイドされ、容器にリリースされるまで真空によってそれらに付着し保持される。
シールあるいはキャップOにより容器Bを密封する方法が、発明のさらなる目的であり、該方法は、
a)制御された雰囲気のチャンバ2へ、密封材Sの織物、好ましくはプラスチック被覆を施したアルミニウム織物、を導入すること;
b)密封材Sの織物を殺菌すること;
c)密封材Sの織物を位置決めロール29に移動させること;
d)密封材Sのディスクあるいはシートを選択するように裁断ロール30で密封材Sの織物を通すこと;
e)シールあるいはキャップOを形成するように少なくとも一つのパンチ65を有する形成ロール31で、密封材Sのディスクあるいはシートを位置決めロール29に通すこと;
f)シールあるいはキャップOを容器Bの口部へリリースすること、
ここで、ステップb)からステップf)は、制御された雰囲気のチャンバ2の内側で連続的に実行される、
ことを備える。
a)制御された雰囲気のチャンバ2へ、密封材Sの織物、好ましくはプラスチック被覆を施したアルミニウム織物、を導入すること;
b)密封材Sの織物を殺菌すること;
c)密封材Sの織物を位置決めロール29に移動させること;
d)密封材Sのディスクあるいはシートを選択するように裁断ロール30で密封材Sの織物を通すこと;
e)シールあるいはキャップOを形成するように少なくとも一つのパンチ65を有する形成ロール31で、密封材Sのディスクあるいはシートを位置決めロール29に通すこと;
f)シールあるいはキャップOを容器Bの口部へリリースすること、
ここで、ステップb)からステップf)は、制御された雰囲気のチャンバ2の内側で連続的に実行される、
ことを備える。
本発明のいくつかの特別な実施形態のみが記述され、しかしながらこれには本発明の保護範囲から逸脱することなく、特定用途にそれを適応させるのに必要な全ての変更を当業者は行うことができるであろうことは、明白である。
Claims (10)
- 容器(B)の口部への貼付用の溶着可能な密封材(S)のキャップあるいはシール(O)の形成設備(12)であって、シール又はキャップ(O)の少なくとも一つの形成デバイス(52)を備え、該少なくとも一つの形成デバイス(52)は、位置決めロール(29)に接する形成ロール(31)の周囲に沿って配置され、シール又はキャップ(O)を形成する密封材(S)の少なくとも一つのディスクあるいはシートを搬送する位置決めロール(29)と同期して移動することを特徴とする、形成設備。
- 位置決めロール(29)は、位置決めロール(29)の外面(29a)に密封材(S)のディスクあるいはシートを保持するのに適合された真空手段に接続されている、請求項1に記載の形成設備。
- 位置決めロール(29)は、その外面(29a)に沿って、シールあるいはキャップ(O)の複数の型エレメント(38)を備え、それぞれの型エレメント(38)は、シールあるいはキャップ(O)の形状をネガにて複製する型異形材(39)を備え、型異形材(39)は、位置決めロール(29)の中央部分(42)へ導かれるダクト(41)が入る中心穴(40)を有し、中央部分(42)は真空手段に接続され、強磁性材におけるリング(44)が、ダクト(41)の外側穴(45)の周りに位置決めされている、請求項1又は2に記載の形成設備。
- 形成ロール(31)は、その周囲に沿って複数の形成デバイス(52)を備え、各形成デバイス(52)は、ロッド(54)の第1端(53)へ揺動状態で装着され、ロッド(54)は、形成ロール(31)の内側に形成された台座(55)に嵌め込まれ、その結果、第1端(53)は外側へ突出し、第1端(53)に反対側の第2端(56)は、キャビティ(57)に面し、校正されたスプリング(58)、好ましくはカップスプリング、に対抗して押圧されている、請求項1から3のいずれか一つに記載の形成設備。
- ロッド(54)は、下側肩部(60a)及び上側肩部(60b)を有する凹部(59)を有し、下側肩部(60a)及び上側肩部(60b)は、台座(55)における対応の内側に突出したセクション(61)との相互作用によってロッド(54)のストローク制限手段を形成し、内側に突出したセクション(61)は、凹部(59)における縦方向の拡張部分よりも小さい拡張部分を有する、請求項4に記載の形成設備。
- ロッド(54)の第1端(53)では、ピン(62)は、横方向に嵌め込まれ、揺動状態において形成デバイス(52)を支持し、形成デバイス(52)は、外側へ面する支持端(64a)を有する本体(63)、及びロッド(54)と共に連結端(64b)を有し、パンチ(65)は、本体(63)の支持端(64)に除去可能に取り付けられている、請求項4又は5に記載の形成設備。
- パンチ(65)は、非強磁性体で作製されており、マグネット(67)を内側に収容する中空ボデー(66)を有し、マグネット(67)は、中央位置に配置され、好ましくは円筒形状を有し、形成ロール(31)の半径方向に配向された円筒の基部に垂直な軸を有する、請求項6に記載の形成設備。
- 形成デバイス(52)の本体(63)の連結端(64b)は、広げられたV形状を有し、該V形状の2つの端部に2つの固定ピン(71、71’)を有し、本体(63)は、水平に配置されたスロット(72)を中心に有し、該スロットにはロッド(54)のピン(62)が入れられ、また、スプリング(73)、好ましくはコイルばね、が各固定ピン(71、71’)とロッド(54)のピン(62)との間に配置されている、請求項6又は7に記載の形成設備。
- 形成ロール(31)の平面に垂直な方向で見た状態において、ロッド(54)の第1端(53)は、凸の輪郭(70)によって終わる、請求項4から8のいずれか一つに記載の形成設備。
- 容器(B)の充填及び密封システム(1)であって、請求項1から9のいずれか一つに記載の形成設備(12)を備えた充填及び密封システム。
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