JP2018535235A - 1,3,4−チアジアゾール化合物およびがんの治療におけるその使用 - Google Patents

1,3,4−チアジアゾール化合物およびがんの治療におけるその使用 Download PDF

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Abstract

式(I)の化合物:

またはその薬学的に許容できる塩が記載される。Qは、ピリダジン−3−イル、6−フルオロピリダジン−3−イルであり得;Rは、Hであり得;RおよびRは、各々独立してC1〜C6アルキルであり得るか、もしくはRおよびRは、一緒になって−(CH−であり;またはRおよびRは、一緒になって−(CH−であり得、かつRは、−CHであり得;Rは、ハロ、−CH、−OCH、−OCHF、−OCF、もしくは−CNであり得;かつnは、0、1、もしくは2であり得る。式(I)の化合物は、グルタミナーゼ、例えばGLS1を阻害し得る。

Description

本明細書は、一般に、置換1,3,4−チアジアゾール化合物およびその薬学的に許容できる塩に関する。これらの化合物はグルタミナーゼ1酵素(「GLS1」)に作用することから、本明細書は、がんを含むGLS1媒介性疾患を治療または予防するためのかかる化合物およびその塩の使用にも関する。本明細書はさらに、かかる化合物および塩を含む医薬組成物;かかる化合物および塩を含むキット;かかる化合物および塩の製造方法;かかる化合物および塩の製造において有用な中間体;ならびにがんを含むGLS1媒介性疾患をかかる化合物および塩を用いて治療する方法に関する。
グルタミンは、最も豊富な血漿アミノ酸であり、多数の成長促進経路に関与する。特に、グルタミンは、TCA回路における酸化および細胞のレドックス平衡の維持に関与し、ひいてはヌクレオチドおよびアミノ酸合成に窒素を提供する(非特許文献1;非特許文献2、それらの各々はその全体が参照により援用される)。多数のがん細胞が、解糖のピルビン酸がアセチルCoAを生成するのに用いられるのでなく乳酸に変換される場合のワールブルグ効果を含む、細胞内での代謝変化の結果としてのグルタミン代謝に依存する(非特許文献3、その全体が参照により援用される)。グルタミン代謝に対するこの依存性の結果として、かかるがん細胞は、外因性グルタミンレベルにおける変化に対して感受性を示す。さらに、既存の証拠によると、グルタミノリシスが特定のがん型における主要な役割を担い(非特許文献4、その全体が参照により援用される)、Mycなどの公知の発癌性ドライバーに関連する(非特許文献5、その全体が参照により援用される)ことが示唆される。
Curi et al.,Front.Biosci..2007,12,344−57 DeBerardinis and Cheng,Oncogene 2010,313−324 Koppenol et al.,Nature Reviews 2011,11,325−337 Hensley et al.,J.Clin.Invest.2013,123,3678−3684 Dang,Cancer Res.2010,70,859−863
グルタミン酸塩に対するグルタミン異化の最初のステップは、2つのアイソフォーム、GLS1およびGLS2(当初、腎臓および肝臓にて各々発現されるものとして同定された)として存在するグルタミナーゼにより触媒される。腎臓グルタミナーゼ(GLS1)は、肝臓グルタミナーゼ(GLS2)よりも広範に発現されることが知られており、2つのスプライスバリアント、KGAおよびより短いGACアイソフォームを有し、それら双方はミトコンドリア内に位置する(Elgadi et al.,Physiol.Genomics 1999,1,51−62;Cassago et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.2012,109,1092−1097、それらの各々はその全体が参照により援用される)。GLS1の発現は、多数の疾患型における腫瘍成長および悪性度に関連する(Wang et al.,Cancer Cell 2010,18,207−219;van der Heuval et al.,Cancer Bio.Ther.2012,13,1185−1194、それらの各々はその全体が参照により援用される)。したがって、GLS1の阻害剤は、がんの単独療法としての治療または他の抗がん剤と組み合わせた治療において有用であることが想定される。
一態様では、式(I):
の化合物またはその薬学的に許容できる塩(式中、
Qは、ピリダジン−3−イル、6−フルオロピリダジン−3−イルであり;
は、Hであり;
およびRは、各々独立してC1〜C6アルキルであるか、またはRおよびRは、一緒になって−(CH−であり;
またはRおよびRは、一緒になって−(CH−であり、かつRは−CHであり;
は、ハロ、−CH、−OCH、−OCHF、−OCF、または−CNであり;かつ
nは、0、1、または2である)が提供される。
別の態様では、医薬組成物は、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩、および少なくとも1つの薬学的に許容できる希釈剤もしくは担体を含む。
別の態様では、がんの治療に用いられる、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩である。
別の態様では、がんの治療用の薬剤の製造における、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩の使用。
別の態様では、かかる治療を必要とする温血動物におけるがんを治療するための方法は、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩を治療有効量で温血動物に投与するステップを含む。
他の態様が、本明細書および特許請求の範囲から明らかになるであろう。
多数の実施形態が、本明細書全体を通じて詳述され、当該技術分野に精通した読者にとって明白になるであろう。本発明は、その任意の特定の実施形態に限定されるものとして解釈されるべきでない。
式(I)の化合物:
またはその薬学的に許容できる塩(式中、
Qは、ピリダジン−3−イル、6−フルオロピリダジン−3−イルであり;
は、Hであり;
およびRは、各々独立してC1〜C6アルキルであるか、またはRおよびRは、一緒になって−(CH−であり;
またはRおよびRは、一緒になって−(CH−であり、かつRは−CHであり;
は、ハロ、−CH、−OCH、−OCHF、−OCF、または−CNであり;かつ
nは、0、1、または2である)が提供される。
ピリダジン−3−イルおよび6−フルオロピリダジン−3−イル環は、以下の構造:
を有する。
一部の実施形態では、nが1であるとき、Rは3位に存在し得る、すなわち、
である。
一部の実施形態では、nが1であるとき、Rは4位に存在し得る、すなわち、
である。
一部の実施形態では、nが2であるとき、Rの一例は3位に存在し得、かつRの他方の例は4位に存在し得る、すなわち、
である。
用語「薬学的に許容できる」は、対象(例えば塩、剤形、希釈剤または担体)が患者における使用に適することを明示するために用いられる。薬学的に許容できる塩の事例リストが、Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection and Use,P.H.Stahl and C.G.Wermuth,editors,Weinheim/Zuerich:Wiley−VCH/VHCA,2002(その全体が参照により援用される)中に見出すことができる。式(I)の化合物の好適な薬学的に許容できる塩は、例えば酸付加塩である。式(I)の化合物の酸付加塩は、化合物を当業者に公知の条件下で好適な無機酸もしくは有機酸と接触状態にすることにより形成されてもよい。酸付加塩は、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、およびリン酸などの無機酸を用いて形成されてもよい。酸付加塩はまた、例えば、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、またはベンゼンスルホン酸などの有機酸を用いて形成されてもよい。
したがって、一実施形態では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容できる塩が提供され、ここで薬学的に許容できる塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、またはベンゼンスルホン酸の塩である。
一実施形態では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容できる塩が提供され、薬学的に許容できる塩は、塩酸または臭化水素酸の塩である。
式(I)の化合物のさらなる好適な薬学的に許容できる塩は、塩基付加塩である。式(I)の化合物の塩基付加塩は、化合物を当業者に公知の条件下で好適な無機塩基もしくは有機塩基と接触状態にすることにより形成されてもよい。塩基付加塩は、例えば、アルカリ金属水酸化物(ナトリウム、カリウム、またはリチウム水酸化物など)またはアルカリ土類金属水酸化物(水酸化カルシウムまたは水酸化マグネシウムなど)などの無機塩基を用いて形成されてもよい。塩基付加塩はまた、例えば、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリン、またはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンなどの有機塩基を用いて形成されてもよい。
したがって、一実施形態では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容できる塩が提供され、ここで薬学的に許容できる塩は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリン、またはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンの塩である。
一実施形態では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容できる塩が提供され、ここで薬学的に許容できる塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリン、またはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンの塩である。
さらなる実施形態は、本明細書で定義される実施形態(例えば請求項1の実施形態)のいずれかを、実施例1(a)、1(b)、2(a)、2(b)、3(a)、3(b)、4(a)、4(b)、5(a)、5(b)、6(a)、6(b)、7(a)、7(b)、8(a)、8(b)、9、10、11(a)、11(b)、12(a)、12(b)、13、14、15、16、17、および18からなる群から選択される1つ以上の特定の実施例(例えば、1つ、2つもしくは3つの特定の実施例、または代替的に1つの特定の実施例)が個別に請求されないという条件で提供する。
式(I)中の変数群の一部の値は以下の通りである。さらなる実施形態を提供するため、かかる値は、本明細書で定義される定義、請求項(例えば請求項1)、または実施形態のいずれかと組み合わせて用いられてもよい。
Qは、ピリダジン−3−イルであり得る。
Qは、6−フルオロピリダジン−3−イルであり得る。
nは、0であり得る。
nは、1であり得る。
nは、2であり得る。
は、Hであり得る。
はHであり得、nは1であり得、かつRは3位に存在し得る。
はHであり得、nは1であり得、かつRは3−メチル、3−メトキシ、3−ジフルオロメトキシ、3−トリフルオロメトキシ、または3−シアノであり得る。
はHであり得、nは1であり得、かつRは4位に存在し得る。
はHであり得、nは1であり得、かつRは4−フルオロまたは4−メチルであり得る。
はHであり得、nは2であり得、Rの一例は3位に存在し得、かつRの他方の例は4位に存在し得る。
はHであり得、nは2であり得、Rの一例は3−トリフルオロメトキシであり、かつRの他方の例は4−フルオロである。
およびRは、各々独立してC1〜C6アルキルであり得る。
およびRは、各々独立してメチルであり得る。
およびRは、一緒になって−(CH−であり得る。
は、Hであり得る。
およびRは、一緒になって−(CH−であり、かつRは−CHであり得る。
は、Hであり得る。
は、ハロであり得る。
は、フルオロであり得る。
は、−CHであり得る。
は、−OCHであり得る。
は、−OCHFであり得る。
は、−OCFであり得る。
は、−CNであり得る。
一実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩(式中、
Qは、ピリダジン−3−イルまたは6−フルオロピリダジン−3−イルであり;
は、Hであり;
およびRは、各々独立してC1〜C6アルキルであるか、またはRおよびRは、一緒になって−(CH−であり;
は、ハロ、−CH、−OCH、−OCHF、−OCF、または−CNであり;かつ
nは、0、1、または2である)が提供される。
一実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩(式中、
Qは、ピリダジン−3−イルまたは6−フルオロピリダジン−3−イルであり;
は、Hであり;
およびRは、各々独立してC1〜C6アルキルであるか、またはRおよびRは、一緒になって−(CH−であり;
は、ハロ、−CH、−OCH、−OCHF、−OCF、または−CNであり;かつ
nは、1である)が提供される。
一実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩(式中、
Qは、ピリダジン−3−イルまたは6−フルオロピリダジン−3−イルであり;
は、Hであり;
およびRは、各々独立してC1〜C6アルキルであるか、またはRおよびRは、一緒になって−(CH−であり;
は、ハロ、−CH、−OCH、−OCHF、−OCF、または−CNであり;かつ
nは1であり、ここでRは3位に存在する)が提供される。
一実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩(式中、
Qは、ピリダジン−3−イルまたは6−フルオロピリダジン−3−イルであり;
は、Hであり;
およびRは、各々独立してC1〜C6アルキルであり;
は、ハロ、−CH、−OCH、−OCHF、−OCF、または−CNであり;かつ
nは、0、1、または2である)が提供される。
一実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩(式中、
Qは、ピリダジン−3−イルまたは6−フルオロピリダジン−3−イルであり;
は、Hであり;
およびRは、各々独立してC1〜C6アルキルであり;
は、ハロ、−CH、−OCH、−OCHF、−OCF、または−CNであり;かつ
nは1であり、ここでRは3位に存在する)が提供される。
一実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩(式中、
Qは、ピリダジン−3−イルまたは6−フルオロピリダジン−3−イルであり;
は、Hであり;
およびRは、一緒になって−(CH−であり;
は、ハロ、−CH、−OCH、−OCHF、−OCF、または−CNであり;かつ
nは、0、1、または2である)が提供される。
一実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩(式中、
Qは、ピリダジン−3−イルまたは6−フルオロピリダジン−3−イルであり;
はHであり;
およびRは、一緒になって−(CH−であり;
は、ハロ、−CH、−OCH、−OCHF、−OCF、または−CNであり;かつ
nは1であり、ここでRは3位に存在する)が提供される。
一実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩(式中、
Qは、ピリダジン−3−イルまたは6−フルオロピリダジン−3−イルであり;
およびRは、一緒になって−(CH−であり、かつRは−CHであり;
は、ハロ、−CH、−OCH、−OCHF、−OCF、または−CNであり;かつ
nは、0、1、または2)が提供される。
一実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩が提供され、ここで化合物は、
(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−フェニル−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2R)−2−(ジメチルアミノ)−2−フェニル−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2R)−2−(ジメチルアミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2S)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2R)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2S)−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド;
(2R)−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド;
(2S)−2−(アゼチジン−1−イル)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2R)−2−(アゼチジン−1−イル)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2S)−2−(アゼチジン−1−イル)−2−(3−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2R)−2−(アゼチジン−1−イル)−2−(3−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2S)−2−(アゼチジン−1−イル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド;
(2R)−2−(アゼチジン−1−イル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド;
(1S)−2−メチル−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−1−カルボキサミド;
(1R)−2−メチル−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−1−カルボキサミド;
(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−(p−トリル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−(m−トリル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2S)−2−(アゼチジン−1−イル)−2−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2R)−2−(アゼチジン−1−イル)−2−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2S)−2−(アゼチジン−1−イル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド;
(2R)−2−(アゼチジン−1−イル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド;および
(2S)−2−(3−シアノフェニル)−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド
からなる群から選択される。
一実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩が提供され、ここで化合物は、
(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−フェニル−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2R)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2S)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2S)−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド;
(2S)−2−(アゼチジン−1−イル)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2S)−2−(アゼチジン−1−イル)−2−(3−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2S)−2−(アゼチジン−1−イル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド;
(1S)−2−メチル−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−1−カルボキサミド;
(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−(p−トリル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−(m−トリル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2S)−2−(アゼチジン−1−イル)−2−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
(2S)−2−(アゼチジン−1−イル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド;
(2R)−2−(アゼチジン−1−イル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド;および
(2S)−2−(3−シアノフェニル)−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド
からなる群から選択される。
本明細書に記載の化合物および塩は、溶媒和形態および非溶媒和形態で存在してもよい。例えば、溶媒和形態は、水和形態、例えば、半水化物、一水和物、二水和物、三水和物またはその代替量であってもよい。本発明は、式(I)の化合物のすべてのかかる溶媒和および非溶媒和形態を包含する。
本明細書に記載の化合物および塩の原子は、異なる同位体形態で存在してもよい。本発明は、式(I)の化合物のあらゆる同位体形態、例えば11Cまたは13C炭素およびH、H(ジュウテリウム)またはH(トリチウム)水素を包含する。
本明細書に記載の化合物および塩は、互変異性体の混合物として存在してもよい。「互変異性体」は、水素原子の転位に起因する平衡状態で存在する構造異性体である。本発明は、式(I)の化合物のあらゆる互変異性体を含む。
式(I)の化合物は、異なるジアステレオマー形態で調製され得る。本発明は、式(I)の化合物のあらゆるジアステレオマー形態を含む。
一実施形態では、≧95%、≧98%または≧99%のジアステレオマー過剰率(%de)の単一のジアステレオマーである、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩が提供される。一実施形態では、単一のジアステレオマーは、≧99%のジアステレオマー過剰率(%de)で存在する。
式(I)の化合物は、例えば、式(II)の化合物:
(式中、Qは上で定義されている)と式(III)の化合物:
(式中、R、R、R、およびRは上で定義されており、Xは、脱離基、例えばハロゲン原子(例えば塩素原子)またはヒドロキシ基である)との反応により調製されてもよい。反応物は、好適な溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミドまたはN,N−ジメチルアセトアミド)中、好適な温度、塩基(例えば、ジ−イソプロピルエチルアミン)の存在下で便宜的に実施される。好適な温度は、限定はされないが、室温(約20℃〜約30℃)、低下した温度(例えば約−77℃〜約0℃)、または上昇した温度、例えば約80℃〜120℃の間を含む。Xがヒドロキシ基である場合、アミド結合を形成するため、好適なカップリング剤(例えばHATU)を用いることができる。
したがって、式(III)の化合物、およびその塩は、式(I)の化合物の調製における中間体として有用であり、さらなる実施形態を提供する。
式(II)および式(III)の化合物は、実施例セクションにて示される場合と同様の方法により調製され得る。
式(III)の化合物の好適な塩は、塩基付加塩である。式(III)の化合物の塩基付加塩は、化合物を当業者に公知の条件下で好適な無機塩基または有機塩基と接触状態にすることにより形成されてもよい。かかる塩基は、必ずしも薬学的に許容できる塩を生成しない。塩基付加塩は、例えば、アルカリ金属水酸化物(ナトリウム、カリウム、またはリチウム水酸化物など)またはアルカリ土類金属水酸化物(水酸化カルシウムまたは水酸化マグネシウムなど)などの無機塩基を用いて形成されてもよい。塩基付加塩はまた、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリン、またはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンなどの有機塩基を用いて形成されてもよい。
したがって、一実施形態では、式(III)の化合物またはその塩が提供され、ここで塩は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリン、またはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミン塩である。
GLS1を阻害すると考えられる化合物、すなわち、式(I)の化合物、およびその薬学的に許容できる塩は、治療、例えば少なくとも一部にはGLS1により媒介される疾患または医学的状態、例えばがんの治療において有用であることが想定される。
「がん」について言及する場合、これが非転移性がん、さらには転移性がんの双方を含むことから、がんの治療は原発性腫瘍、さらには腫瘍転移の双方の治療を含む。
一実施形態では、がんは転移性がんである。
一実施形態では、がんは非転移性がんである。
「GLS1阻害活性」は、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩の存在に対する直接的または間接的応答としてのGLS1の活性における、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩の不在下でのGLS1の活性に対する減少を指す。活性におけるかかる減少は、式(I)の化合物、もしくはその薬学的に許容できる塩とGLS1との直接的相互作用に起因する、または式(I)の化合物、もしくはその薬学的に許容できる塩とGLS1活性に次々に影響する1つ以上の他の因子との相互作用に起因することがある。例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩は、GLS1に直接的に結合することにより;別の因子によるGLS1活性の減少を(直接的または間接的に)引き起こすことにより;または細胞もしくは生物に存在するGLS1の量を(直接的または間接的に)低減することにより、GLS1を減少させることがある。
用語「治療」は、疾患を治療するかまたは基礎的病理を矯正もしくは補正するというその正常な意味を有することが意図される。用語「治療」はまた、「予防」を、それに対する具体的な指示がない限り、含む。用語「治療的な」および「治療的に」は、対応する様式で解釈されるべきである。
用語「治療有効量」は、被験者における治療法を提供するのに有効である、本明細書中の実施形態のいずれかに記載のような式(I)の化合物の量を指す。がんの場合、治療有効量は、上記の「治療法」、「治療」および「予防」の定義において記載の通り、被験者において観測可能または測定可能な変化のいずれかを引き起こすことがある。例えば、有効量は、がんまたは腫瘍細胞の数を低減し得る;総腫瘍サイズを低減し得る;腫瘍細胞の例えば軟部組織および骨を含む末梢臓器への浸潤を阻害または停止し得る;腫瘍転移を阻害および停止し得る;腫瘍成長を阻害および停止し得る;がんに関連する症状の1つ以上をある程度軽減し得る;罹患率および死亡率を低減し得る;生活の質を改善し得る;またはかかる効果の組み合わせであり得る。有効量は、GLS1活性の阻害に対して応答する疾患の症状を低減するのに十分な量であってもよい。がん療法については、インビボでの有効性は、例えば、生存の持続時間、疾患進行までの時間(TTP)、応答速度(RR)、応答の持続時間、および/または生活の質を評価することにより測定され得る。当業者によって理解されるように、有効量は、投与経路、賦形剤の使用、および他の薬剤との同時使用に応じて変動してもよい。例えば、併用療法が用いられる場合、本明細書に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できる塩の量および他の薬学的活性剤の量は、組み合わされるとき、動物患者における標的化された障害を治療するのに一緒に有効である。これに関連して、組み合わされた量は、組み合わされるとき、上記のようなGLS1活性の阻害に対して応答する疾患の症状を低減するのに十分である場合、「治療有効量」に含まれる。典型的には、かかる量は、例えば、式(I)の化合物または薬学的に許容できる塩についての本明細書に記載の用量範囲に始まり、他の薬学的活性化合物の認可されたまたはそうでなければ公表された用量範囲により、当業者によって決定されてもよい。用語「予防」は、その正常な意味を有することが意図され、疾患の発生を予防するための一次予防および疾患が既に発生しており、患者が疾患の増悪または悪化に対して一時的または持続的に保護される場合の二次予防を含む。
用語「治療」は、「治療法」と同義的に用いられる。同様に、用語「治療する」は、「治療法」が本明細書で定義される通りである場合での治療法を適用するものとして見なされ得る。
一実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩、および少なくとも1つの薬学的に許容できる希釈剤もしくは担体を含む医薬組成物が提供される。一実施形態では、医薬組成物は、遊離塩基としての式(I)の化合物を含む。別の実施形態では、医薬組成物は、式(I)の化合物の薬学的に許容できる塩を含む。
一実施形態では、治療に用いられる、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩が提供される。
一実施形態では、がんの治療に用いられる、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩が提供される。
一実施形態では、がんの治療用の薬剤の製造における、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩の使用が提供される。
一実施形態では、GLS1によって媒介される疾患の治療に用いられる、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩が提供される。一実施形態では、GLS1によって媒介される疾患はがんである。一部の実施形態では、がんは、乳がん(例えばトリプルネガティブ乳がん)、肺がん(例えば非小細胞肺がん)、膵がん、腎がん、または肝細胞がんであり得る。
「トリプルネガティブ乳がん」は、ストロゲン受容体、プロゲステロン受容体およびHer2/neuにおける遺伝子を発現しない、または過小発現する任意の乳がんである。
一実施形態では、GLS1によって媒介される疾患の治療用の薬剤の製造における、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩の使用が提供される。一実施形態では、GLS1によって媒介される疾患はがんである。一部の実施形態では、がんは、乳がん(例えばトリプルネガティブ乳がん)、肺がん(例えば非小細胞肺がん)、膵がん、腎がん、または肝細胞がんであり得る。
一実施形態では、がんの治療用の薬剤の製造における、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩が提供される。
一実施形態では、GLS1を阻害する方法であって、式(I)の化合物を投与するステップを含む、方法が提供される。
一実施形態では、GLS1の阻害がかかる治療を必要とする温血動物において有利である疾患を治療するための方法であって、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩を治療有効量で温血動物に投与するステップを含む、方法が提供される。
「温血動物」は、例えばヒトを含む。
一実施形態では、かかる治療を必要とする温血動物におけるがんを治療するための方法であって、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩を治療有効量で温血動物に投与するステップを含む、方法が提供される。一部の実施形態では、がんは、乳がん(例えばトリプルネガティブ乳がん)、肺がん(例えば非小細胞肺がん)、膵がん、腎がん、または肝細胞がんであり得る。
本明細書に記載のがんにおける治療は、唯一の治療として適用されてもよく、または式(I)の化合物の投与に加えて、通常の手術、放射線療法、もしくは化学療法;もしくはかかる追加的な治療法の組み合わせを含んでもよい。かかる通常の手術、放射線療法、または化学療法は、式(I)の化合物を用いる治療に対して、同時に、連続的に、または別々に施されてもよい。
したがって、一実施形態では、がんの治療に用いられる、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩、および少なくとも1つの追加的な抗腫瘍物質が提供される。
一実施形態では、がんの同時の、別々のまたは連続的な治療に用いられる、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩、および少なくとも1つの追加的な抗腫瘍物質が提供される。
一実施形態では、がんの治療に用いられる、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩が提供され、ここで式(I)の化合物は、少なくとも1つの追加的な抗腫瘍物質に対して同時に、別々に、または連続的に投与される。
一実施形態では、かかる治療を必要とする温血動物におけるがんを治療する方法であって、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩および少なくとも1つの追加的な抗腫瘍物質を温血動物に投与するステップを含む、方法が提供され、ここで式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩、および追加的な抗腫瘍物質の量は、抗がん効果をもたらす上で一緒に有効である。
一実施形態では、かかる治療を必要とする温血動物におけるがんを治療する方法であって、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩を温血動物に投与するステップと、少なくとも1つの追加的な抗腫瘍物質を同時に、別々にまたは連続的に温血動物に投与するステップと、を含む、方法が提供され、ここで式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩、および追加的な抗腫瘍物質の量は、抗がん効果をもたらす上で一緒に有効である。
任意の実施形態では、追加的な抗腫瘍物質はタキサンである。一実施形態では、タキサンはパクリタキセルである。一実施形態では、タキサンはドセタキセルである。
任意の実施形態では、追加的な抗腫瘍物質は白金治療薬である。一実施形態では、白金治療薬は、シスプラチン、オキサリプラチン、またはカルボプラチンである。
さらなる実施形態によると、
a)第1の単位剤形中の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩;
b)第2の単位剤形中の第2の抗腫瘍物質;
c)第1および第2の単位剤形を含有するための容器;および任意選択的には
d)使用説明書
を含むキットが提供される。
式(I)の化合物、およびその薬学的に許容できる塩は、1つ以上の薬学的に許容できる希釈剤もしくは担体を含む医薬組成物として投与されてもよい。したがって、一実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩、および少なくとも1つの薬学的に許容できる希釈剤もしくは担体を含む医薬組成物が提供される。
組成物は、経口使用(例えば、錠剤、トローチ剤、硬もしくは軟カプセル剤、水性もしくは油性懸濁液、乳剤、分散性散剤もしくは顆粒剤、シロップ剤またはエリキシル剤として)、局所使用(例えば、クリーム、軟膏剤、ゲル剤、または水性もしくは油性の溶液または懸濁液として)、吸入による投与(例えば、微粉化粉末または液体エアロゾルとして)、ガス注入による投与(例えば、微粉化粉末として)または非経口投与(例えば、静脈内、皮下、筋肉内投与用の滅菌水性もしくは油性溶液として)、または坐剤として好適な形態であってもよい。組成物は、通常の医薬賦形剤を用いる通常の手順により得てもよい。したがって、経口使用を意図した組成物は、例えば、1つ以上の着色剤、甘味剤、香味剤、および/または防腐剤を含有してもよい。
一実施形態では、治療に用いられる、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩、および少なくとも1つの薬学的に許容できる希釈剤もしくは担体を含む医薬組成物が提供される。
一実施形態では、がんの治療に用いられる、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容できる塩、および少なくとも1つの薬学的に許容できる希釈剤もしくは担体を含む医薬組成物が提供される。一部の実施形態では、がんは、乳がん(例えばトリプルネガティブ乳がん)、肺がん(例えば非小細胞肺がん)、膵がん、腎がん、または肝細胞がんであり得る。
式(I)の化合物は通常、5〜5000mg/m(動物の体面積)、すなわち約0.1〜100mg/kgの範囲内の単位用量で温血動物に投与されることになり、これは通常、治療有効用量をもたらす。錠剤またはカプセル剤などの単位用量形態は通常、例えば1〜250mgの活性成分を含有することになる。一日量は、必然的に、治療される宿主、特定の投与経路、同時投与されている任意の治療薬、および治療中の疾病の重症度に応じて変動することになる。したがって、任意の特定患者を治療中の施術者が、最適用量を決定してもよい。
様々な実施形態が以下の実施例によって例示される。本発明は、実施例に限定されるものとして解釈されるべきではない。
実施例の調製に際して、一般に次のことが言える。
a)操作は、特に指定のない限り、環境温度、すなわち約17〜30℃の範囲内でかつ窒素などの不活性ガスの雰囲気下で実施した;
b)回転蒸発または真空でGenevac機器を利用することにより蒸発を行い、固形残留物の濾過による除去後に精査手順を実施した;
c)フラッシュクロマトグラフィー精製は、Grace Resolveプレパックシリカカラムを用いた自動化されたIsco Combiflash Companion、RediSep Gold C18カラムを用いたIsco Combiflash Rf(逆相フラッシュ)上で実施した;
d)収量(存在する場合)は必ずしも最大の達成可能な収量とは限らない;
e)式(I)の最終生成物の構造は、δスケールで測定されるNMR化学シフトを用いた核磁気共鳴(NMR)分光により確認した。プロトン磁気共鳴スペクトルは、Bruker Avance 700(700MHz)、Bruker Avance 500(500MHz)、Bruker 400(400MHz)またはBruker 300(300MHz)機器を用いて測定し;19F NMRは、282MHzまたは376MHzで測定し;13C NMRは、75MHzまたは100MHzで測定し;測定値は、特に指定されない限り、約20〜30℃で取得し;以下の略称:s,一重線;d,二重線;t,三重線;q,四重線;m,多重線;dd,二重線の二重線;ddd,二重線の二重線の二重線;dt,三重線の二重線;bs,幅広いシグナル、を用いている;
f)式(I)の最終生成物はまた、2996 PDAおよび2000 amu ZQ単一四重極質量分析計を有するWaters 2790/95LCシステムに基づくHPLCシステムを用いての液体クロマトグラフィー後の質量分析(LCMS)により特徴づけた。用いた溶媒は、A=水、B=アセトニトリル、C=50:50のアセトニトリル:水/0.1%ギ酸およびD=50:50のアセトニトリル:水/0.1%水酸化アンモニウムであった。1.1mL/分の流速で、試料5μLを50×2.1 5μmのPhenomenex Gemini NXカラム上に注入した。勾配は、4.0分間で95%のAから95%のBへ移行し、C(酸分析用、Dは塩基分析用に用いる)の5%一定注入を伴った。開始条件に戻す前、95%のBで0.5分間フローを保持した。データは、質量分析計で正および負モードの双方にて150〜850amu、およびPDAで220〜320nmが得られた。LCMSはまた、サンプルマネージャーを有するWaters Acquity Binaryポンプ、Acquity PDAおよびSQD質量分析計を用いたUPLCシステム上で実施した。用いた溶媒は、A1=0.1%ギ酸(水性)、B1 アセトニトリル中0.1%ギ酸、A2=0.1%水酸化アンモニウム(水性)およびB2 アセトニトリル中0.1%水酸化アンモニウムであった。1mL/分の流速で、試料1μLは、50×2.1 1.7umのWaters BEHカラム(40℃)上に注入した。0.2分間保持され、開始条件に戻す前、勾配は1.30分かけて97%のA1から97%のB1へ移行した(塩基分析においては、A1およびB1をA2およびB2に置き換える)。データは、質量分析計で正および負イオンモードにて150〜1000amu、およびPDAで245〜320amuが得られた。
g)中間体は、完全に特徴づけることは一般的でなく、純度は、薄層クロマトグラフィー、質量スペクトル、HPLCおよび/またはNMR分析により評価した;
h)以下の略称:h=時間;r.t.=室温(約17〜30℃);conc.=濃縮された;FCC=シリカを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィー;AIBN=アゾビスイソブチロニトリル;DCM=ジクロロメタン;DIPEA=ジ−イソプロピルエチルアミン;DMA=N,N−ジメチルアセトアミド;DMF=N,N−ジメチルホルムアミド;DMSO=ジメチルスルホキシド;EDC=1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド;EtO=ジエチルエーテル;EtOAc=酢酸エチル;EtOH=エタノール;HATU=1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート;HOBT=ヒドロキシベンゾトリアゾール;KCO=炭酸カリウム;MeOH=メタノール;MeCN=アセトニトリル;MgSO=無水硫酸マグネシウム;NaSO=無水硫酸ナトリウム;NBS=N−ブロモスクシンイミド;TFA=トリフルオロ酢酸;THF=テトラヒドロフラン;sat.=飽和水溶液、を用いている。
以下の幾つかの例では、化合物のジアステレオマー対を記述する。例えば、実施例1(a)および実施例1(b)の化合物は、単一の反応の生成物中の混合物として形成され、その後分離される、化合物のジアステレオマー対を表す。かかる実施例では、立体化学の任意の指定は絶対的なものではない。実例として、実施例1(a)および1(b)は、名付けられた化合物の(2S,3R)および(2R,3R)ジアステレオマーに関連するが、実施例1(a)が(2S,3R)ジアステレオマーとして、また実施例1(b)が(2R,3R)ジアステレオマーとして明確に指定されることを述べる意図はない。
実施例1(a)および1(b)
(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−フェニル−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミドおよび(2R)−2−(ジメチルアミノ)−2−フェニル−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド
HATU(866mg、2.28ミリモル)を、0℃でDMF(6mL)中の2−(ジメチルアミノ)−2−フェニル−酢酸塩酸塩(410mg、1.90ミリモル)、N’−[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体1、500mg、1.90ミリモル)、およびDIPEA(0.992mL、5.70ミリモル)に添加した。次に得られた溶液を環境温度で2時間撹拌した。反応混合物をメタノール(5mL)で希釈し、20gのSCXカートリッジに通過させ、メタノールで溶出し、非塩基性不純物を除去し、次いでメタノール中アンモニアの3.5N溶液で溶出し、生成物を取り出した。生成物を含有するメタノール/アンモニア洗浄物を低圧下で蒸発させた。粗生成物をフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した(溶出勾配がジクロロメタン中(7N NH/メタノール)0〜9%)。生成物を含有する画分を蒸発させ、粗製材料を得た。残渣を2−メチルテトラヒドロフランおよび鹹水溶液間で分配し、有機層を、乾燥し(MgSO)、濾過し、低圧下で蒸発させる前に鹹水溶液で2回洗浄し、生成物(350mg、43.4%)をガム状物のジアステレオ異性体の混合物として得た。
混合物をキラルHPLC(C4カラム、20ミクロンのシリカ、4.6mmの直径、250mmの長さ、ヘプタン/EtOH−MeOH60/40)により分離した。所望される化合物を含有する画分を蒸発させて乾燥し、次を得た。
第1溶出異性体としての実施例1(a)(固体、128mg、37%)。H NMR(400MHz,DMSO,27℃)δ 1.99−2.09(1H,m),2.13(6H,s),2.21−2.33(1H,m),3.44−3.6(3H,m),3.73(1H,dd),4.06(1H,s),4.31−4.4(1H,m),6.85(1H,dd),7.25−7.38(4H,m),7.45(2H,dd),7.64(1H,d),8.47(1H,dd),12.13(1H,s);m/z:ES[M+H]425.
第2溶出異性体としての実施例1(b)(固体、137mg、39%)。H NMR(400MHz,DMSO,27℃)δ 2−2.1(1H,m),2.13(6H,s),2.22−2.32(1H,m),3.43−3.6(3H,m),3.73(1H,dd),4.06(1H,s),4.31−4.41(1H,m),6.84(1H,dd),7.27−7.38(4H,m),7.45(2H,d),7.64(1H,d),8.46(1H,dd),12.14(1H,s);m/z:ES[M+H]425.
実施例2(a)および2(b)
(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミドおよび(2R)−2−(ジメチルアミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド
HATU(433mg、1.14ミリモル)を、0℃でDMF(3mL)中、2−(ジメチルアミノ)−2−(4−フルオロフェニル)酢酸塩酸塩(222mg、0.95ミリモル)、N’−[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体1、250mg、0.95ミリモル)、およびDIPEA(0.496mL、2.85ミリモル)に添加した。次に得られた溶液を環境温度で2時間撹拌した。反応混合物をメタノール(5mL)で希釈し、20gのSCXカートリッジに通過させ、メタノールで溶出し、非塩基性不純物を除去し、次いでメタノール中アンモニアの3.5N溶液で溶出し、生成物を取り出した。生成物を含有するメタノール/アンモニア洗浄物を低圧下で蒸発させた。粗生成物をフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した(溶出勾配がジクロロメタン中(7N NH/メタノール)0〜9%)。生成物を含有する画分を蒸発させ、生成物を得た。残渣を2−メチルテトラヒドロフランおよび鹹水溶液間で分配し、有機層を、乾燥し(MgSO)、濾過し、低圧下で蒸発させる前に鹹水溶液で2回洗浄し、粗生成物をジアステレオ異性体の混合物として得た。
混合物をキラルHPLC(Agilent 1100、IBカラム、20ミクロン(μm)のシリカ、4.6mmの直径、250mmの長さ、溶出剤として60/40のヘプタン/EtOH−MeOH)により分離した。所望される化合物を含有する画分を蒸発させて乾燥し、次を得た。
第1溶出異性体としての実施例2(a)(固体、98mg、33%)。H NMR(400MHz,DMSO,27℃)δ 2.01−2.1(1H,m),2.12(6H,s),2.21−2.34(1H,m),3.47(1H,dd),3.52−3.59(2H,m),3.73(1H,dd),4.07(1H,s),4.37(1H,dq),6.85(1H,dd),7.14−7.23(2H,m),7.31(1H,dd),7.44−7.51(2H,m),7.66(1H,d),8.46(1H,dd),12.18(1H,s);m/z:ES[M+H]443.
第2溶出異性体としての実施例2(b)(固体、100mg、33%)。H NMR(400MHz,DMSO,27℃)δ 2−2.1(1H,m),2.12(6H,s),2.21−2.33(1H,m),3.46−3.58(3H,m),3.74(1H,dd),4.07(1H,s),4.31−4.41(1H,m),6.85(1H,dd),7.15−7.22(2H,m),7.32(1H,dd),7.48(2H,ddd),7.66(1H,d),8.47(1H,dd),12.17(1H,s);m/z:ES[M+H]443.
実施例3(a)および3(b)
(2S)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミドおよび(2R)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド
HATU(416mg、1.09ミリモル)を、窒素下、21℃で、DMF(8mL)中のN’−[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体1、240mg、0.91ミリモル)、2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−(ジメチルアミノ)酢酸(中間体9、246mg、1.00ミリモル)およびDIPEA(0.159mL、0.91ミリモル)に添加した。得られた溶液を21℃で1時間撹拌した。粗生成物を、SCXカラムを用いてイオン交換クロマトグラフィーにより精製した。所望される生成物を、1M NH/MeOHを用いてカラムから溶出し、純粋画分をシリカに吸着させた。
粗生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した(溶出勾配がDCM中MeOH0〜7%)。純粋画分を蒸発させて乾燥し、生成物を黄色ガム状物のジアステレオ異性体の混合物として得た。
混合物をHPLC(Agilent 1100、OJカラム、20ミクロン(μm)のシリカ、50mmの直径、250mmの長さ、溶出剤として90/10のMeCN/MeOH)により分離した。所望される化合物を含有する画分を蒸発させて乾燥し、次を得た。
第1溶出異性体としての実施例3(a)(固体、50mg、11%)。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)δ 2.08(1H,m),2.27(1H,m),2.49(6H,s),3.39−3.61(3H,m),3.75(1H,m),4.37(1H,m),6.95(1H,d),7.13−7.22(1H,d),7.29(1H,s),7.33−7.42(4H,m),7.48(1H,d),7.77(1H,m),8.48(1H,d),12.20(1H,s);m/z:ES[M+H]491.
第2溶出異性体としての実施例3(b)(固体、57mg、H NMR(400MHz,DMSO,30℃)δ 2.08(1H,m),2.27(1H,m),2.49(6H,s),3.39−3.61(3H,m),3.75(1H,m),4.37(1H,m),6.95(1H,d),7.13−7.22(1H,d),7.29(1H,s),7.33−7.42(4H,m),7.48(1H,d),7.77(1H,m),8.48(1H,d),12.19(s,1H);m/z:ES[M+H]491.
実施例4(a)および4(b)
(2S)−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミドおよび(2R)−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド
HATU(3.00g、7.88ミリモル)を、窒素下、21℃で、DMF(30mL)のN’−[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体1、1.73g、6.57ミリモル)、2−(ジメチルアミノ)−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸(中間体11、2.248g、8.54ミリモル)およびDIPEA(3.43mL、19.71ミリモル)に添加した。得られた溶液を60℃で1時間撹拌した。粗生成物を、SCXカラムを用いてイオン交換クロマトグラフィーにより精製した。所望される生成物を、1M NH/MeOHを用いてカラムから溶出し、純粋画分をシリカに吸着させた。粗生成物をフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した(溶出勾配がDCM中1M NH/MeOH0〜10%)。純粋画分を蒸発させて乾燥し、褐色固体をジアステレオ異性体の混合物として得た。
混合物をHPLC(Chiral Technologies ODカラム、20μmシリカ、100mmの直径、250mmの長さ、溶出剤としてヘプタン/EtOHの50/50混合物、流速450mL/分)により分離した。所望される化合物を含有する画分を蒸発させて乾燥し、次を得た。
第1溶出異性体としての実施例4(a)(固体、250mg、7%)。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)δ 1.78−1.87(1H,m),1.91(6H,s),2−2.13(1H,m),3.14−3.41(3H,m),3.51(1H,m),3.91(1H,s),4.12(2H,m),6.62(1H,dd),7.09(2H,dd),7.17−7.35(3H,m),7.40(1H,d),8.24(1H,dd);m/z:ES[M+H]509.
第2溶出異性体としての実施例4(b)(固体、285mg、9%)。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)δ 2.08(1H,m),2.27(1H,m),2.49(6H,s),3.39−3.61(3H,m),3.75(1H,m),4.37(1H,m),6.95(1H,d),7.13−7.22(1H,d),7.29(1H,s),7.33−7.42(4H,m),7.48(1H,d),7.77(1H,m),8.48(1H,d);m/z:ES[M+H]509.
実施例5(a)および5(b)
(2S)−2−(アゼチジン−1−イル)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミドおよび(2R)−2−(アゼチジン−1−イル)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド
HATU(279mg、0.73ミリモル)を、室温でN−メチル−2−ピロリジノン(15mL)中の2−(アゼチジン−1−イル)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]酢酸(中間体13、145mg、0.56ミリモル)、N’−[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体1、148mg、0.56ミリモル)およびDIPEA(0.295mL、1.69ミリモル)に添加した。得られた溶液を室温で45分間撹拌した。この溶液をメタノール(15mL)で希釈し、20gのSCX−2カートリッジに通過させ、メタノールを流して不純物を除去し、次いでメタノール中アンモニアの1N溶液を流し、生成物を取り出した。溶媒を低圧下で蒸発させ、粗生成物を得た。粗生成物をメタノール/ジクロロメタンに溶解し、シリカゲル上で蒸発させた。残渣をフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した(溶出勾配がジクロロメタン中メタノール0〜6%)。純粋画分を蒸発させて乾燥し、生成物をガム状物のジアステレオ異性体の混合物として得た。
混合物をHPLC(Phenomenex Lux IAカラム、20μmのシリカ、50mmの直径、250mmの長さ、120mL/分で95/05のMeCN/MeOH)により分離した。所望される化合物を含有する画分を蒸発させて乾燥し、次を得た。
第1溶出異性体としての実施例5(a)(固体、91mg、37%)。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)δ 1.97−2.08(3H,m),2.23−2.31(1H,m),3.07−3.19(4H,m),3.46−3.6(3H,m),3.75(1H,dd),4.23(1H,s),4.37(1H,dt),6.86(1H,dd),7.03−7.44(6H,m),7.63(1H,d),8.48(1H,dd),12.00(1H,s);m/z:ES[M+H]503.
第2溶出異性体としての実施例5(b)(固体、43mg、17%)。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)δ 1.97−2.11(3H,m),2.28(1H,dt),3.07−3.19(4H,m),3.48(1H,dd),3.52−3.6(2H,m),3.75(1H,dd),4.23(1H,s),4.34−4.42(1H,m),6.85(1H,dd),7.02−7.43(6H,m),7.63(1H,d),8.47(1H,dd),11.98(1H,s);m/z:ES[M+H]503.
実施例6(a)および6(b)
(2S)−2−(アゼチジン−1−イル)−2−(3−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミドおよび(2R)−2−(アゼチジン−1−イル)−2−(3−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド
HATU(413mg、1.09ミリモル)を、室温でN−メチル−2−ピロリジノン(15mL)中の2−(アゼチジン−1−イル)−2−(3−メトキシフェニル)酢酸(中間体17、185mg、0.84ミリモル)、N’−[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体1、220mg、0.84ミリモル)およびDIPEA(0.438mL、2.51ミリモル)に添加した。得られた溶液を室温で45分間撹拌した。この溶液をメタノール(15mL)で希釈し、20gのSCX−2カートリッジに通過させ、メタノールを流して不純物を除去し、次いでメタノール中アンモニアの1N溶液を流し、生成物を取り出した。溶媒を低圧下で蒸発させ、粗生成物を得た。粗生成物をメタノール/ジクロロメタンに溶解し、シリカゲル上で蒸発させた。残渣をフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した(溶出勾配がジクロロメタン中メタノール0〜12%)。純粋画分を蒸発させて乾燥し、生成物を固体のジアステレオ異性体の混合物として得た。
混合物をHPLC(Phenomenex Lux IEカラム、20μmのシリカ、50mmの直径、250mmの長さ、120mL/分での溶出剤EtOH)により分離した。所望される化合物を含有する画分を蒸発させて乾燥し、次を得た。
第1溶出異性体としての実施例6(a)(固体、137mg、39%)。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)δ 1.95−2.11(3H,m),2.22−2.32(1H,m),3.11(4H,dq),3.44−3.59(3H,m),3.71−3.77(4H,m),4.14(1H,s),4.36(1H,dt),6.82−6.88(2H,m),7.03(1H,d),7.06(1H,d),7.24(1H,t),7.31(1H,dd),7.61(1H,d),8.47(1H,dd),11.86(1H,s);m/z:ES[M+H]467.
第2溶出異性体としての実施例6(b)(固体、67mg、19%)。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)δ 1.95−2.09(3H,m),2.22−2.31(1H,m),3.04−3.17(4H,m),3.45−3.59(3H,m),3.71−3.78(4H,m),4.14(1H,s),4.33−4.4(1H,m),6.83−6.88(2H,m),7.03(1H,d),7.06(1H,s),7.25(1H,t),7.31(1H,dd),7.61(1H,d),8.47(1H,d),11.88(1H,s);m/z:ES[M+H]467.
実施例7(a)および7(b)
(2S)−2−(アゼチジン−1−イル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミドおよび(2R)−2−(アゼチジン−1−イル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド
HATU(225mg、0.59ミリモル)を、室温でN−メチル−2−ピロリジノン(4mL)中の2−(アゼチジン−1−イル)−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸(中間体20、125mg、0.46ミリモル)、N’−[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体1、120mg、0.46ミリモル)およびDIPEA(0.239mL、1.37ミリモル)に添加した。得られた溶液を室温で45分間撹拌した。この溶液をメタノール(15mL)で希釈し、20gのSCX−2カートリッジに通過させ、メタノールを流して不純物を除去し、次いでメタノール中アンモニアの1N溶液を流し、生成物を取り出した。溶媒を低圧下で蒸発させ、粗生成物を得た。粗生成物をメタノール/ジクロロメタンに溶解し、シリカゲル上で蒸発させた。残渣をフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した(溶出勾配がジクロロメタン中メタノール0〜7%)。純粋画分を蒸発させて乾燥し、生成物をガム状物のジアステレオ異性体の混合物として得た。
混合物をHPLC(Chiral Technologies IAカラム、20μmのシリカ、50mmの直径、250mmの長さ、溶出剤として90/10のMeCN/MeOH混合物を使用、流速120mL/分)により分離した。所望される化合物を含有する画分を蒸発させて乾燥し、次を得た。
第1溶出異性体としての実施例7(a)(固体、72mg、38%)。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)δ 1.95−2.09(3H,m),2.26(1H,dt),3.11(4H,dq),3.48(1H,dd),3.51−3.58(2H,m),3.74(1H,dd),4.26(1H,s),4.36(1H,dt),6.85(1H,dd),7.28−7.34(2H,m),7.45−7.51(3H,m),7.64(1H,d),8.47(1H,dd),12.09(1H,s);m/z:ES[M+H]521.
第2溶出異性体としての実施例7(b)(固体、79mg、42%)。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)δ 1.96−2.11(3H,m),2.23−2.32(1H,m),3.05−3.16(4H,m),3.47(1H,dd),3.51−3.59(2H,m),3.73(1H,dd),4.26(1H,s),4.36(1H,dq),6.84(1H,dd),7.27−7.33(2H,m),7.44−7.5(3H,m),7.63(1H,d),8.46(1H,dd),12.07(1H,s);m/z:ES[M+H]521.
実施例8(a)および8(b)
(1S)−2−メチル−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−1−カルボキサミドおよび(1R)−2−メチル−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−1−カルボキサミド
HATU(238mg、0.63ミリモル)を、室温でN−メチル−2−ピロリジノン(2mL)およびDMF(3mL)中の2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−1−カルボン酸、HCl(中間体24、110mg、0.48ミリモル)、N’−[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体1、127mg、0.48ミリモル)およびDIPEA(0.295mL、1.69ミリモル)に添加した。得られた溶液を室温で45分間撹拌した。この溶液をメタノール(15mL)で希釈し、20gのSCX−2カートリッジに通過させ、メタノールを流して不純物を除去し、次いでメタノール中アンモニアの1N溶液を流し、生成物を取り出した。溶媒を低圧下で蒸発させ、粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した(溶出勾配がジクロロメタン中メタノール0〜6%)。純粋画分を蒸発させて乾燥し、生成物をガム状物のジアステレオ異性体の混合物として得た。
混合物をHPLC(Phenomonex Lux C2カラム、20μmのシリカ、50mmの直径、250mmの長さ、120mL/分の流速で溶出剤としてEtOHを使用)により分離した。所望される化合物を含有する画分を蒸発させて乾燥し、次を得た。
第1溶出異性体としての実施例8(a)(固体、49mg、43%)。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)δ 2.02−2.11(1H,m),2.23−2.31(1H,m),2.37(3H,s),2.54−2.61(1H,m),2.78(1H,dt),2.95(1H,dt),3.18−3.25(1H,m),3.47−3.59(3H,m),3.75(1H,dd),4.35(1H,s),4.36−4.42(1H,m),6.85(1H,dd),7.11−7.19(4H,m),7.32(1H,dd),7.65(1H,d),8.47(1H,dd),11.95(1H,s);m/z:ES[M+H]437.
第2溶出異性体としての実施例8(b)(固体、52mg、46%)。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)δ 2.03−2.11(1H,m),2.23−2.32(1H,m),2.37(3H,s),2.54−2.62(1H,m),2.79(1H,dt),2.94(1H,dt),3.18−3.26(1H,m),3.42−3.59(3H,m),3.74(1H,dd),4.35(1H,s),4.37−4.42(1H,m),6.85(1H,dd),7.11−7.19(4H,m),7.31(1H,dd),7.65(1H,d),8.47(1H,dd),11.97(1H,s);m/z:ES[M+H]437.
実施例9
(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−(4−メチルフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド
HATU(347mg、0.91ミリモル)を、窒素下、21℃でDMA(7mL)中の(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−(p−トリル)酢酸(中間体26、161mg、0.84ミリモル)、N’−[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体1、200mg、0.76ミリモル)およびDIPEA(0.133mL、0.76ミリモル)に添加した。得られた溶液を0℃で45分間撹拌した。粗生成物を、SCXカラムを用いてイオン交換クロマトグラフィーにより精製した。所望される生成物を、1M NH/MeOHを用いてカラムから溶出し、純粋画分を蒸発させて乾燥し、粗生成物をガム状物として得た。粗生成物をフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した(溶出勾配がDCM中MeOH0〜10%)。純粋画分を蒸発させて乾燥し、DCM/エーテルで粉砕し、濾過し、(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−(4−メチルフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド(109mg、33%)をクリーム状固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)δ 1.25(1H,m),2.08(1H,dt),2.19(6H,s),2.24−2.36(4H,m),3.48(1H,dd),3.54−3.65(2H,m),3.75(1H,dd),4.34−4.5(1H,m),6.86(1H,dd),7.18(2H,d),7.28−7.44(3H,m),7.66(1H,d),8.48(1H,dd),12.12(1H,s);m/z:ES[M+H]439.
実施例10
(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−(3−メチルフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド
HATU(416mg、1.09ミリモル)を、窒素下、21℃でDMF(12mL)中の(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−(m−トリル)酢酸(中間体27、194mg、1.00ミリモル)、N’−[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体1、240mg、0.91ミリモル)およびDIPEA(0.159mL、0.91ミリモル)に添加した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した。粗生成物を、SCXカラムを用いてイオン交換クロマトグラフィーにより精製した。所望される生成物を、1M NH/MeOHを用いてカラムから溶出し、純粋画分を蒸発させて乾燥し、ガム状物を得た。粗生成物をフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した(溶出勾配がDCM中メタノール0〜10%)。純粋画分を蒸発させて乾燥し、DCM/エーテルで粉砕し、濾過し、(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−(m−トリル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド(91mg、23%)をクリーム状固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)δ 1.25(1H,m),2.08(1H,dq),2.19−2.42(10H,m),3.49(1H,dd),3.57(2H,td),3.75(1H,dd),4.29−4.46(1H,m),6.88(1H,dd),7.19(1H,s),7.26−7.41(4H,m),7.71(1H,s),8.48(1H,dd),12.30(1H,s);m/z:ES[M+H]439.
実施例11(a)および11(b)
(2S)−2−(アゼチジン−1−イル)−2−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミドおよび(2R)−2−(アゼチジン−1−イル)−2−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド
N2−[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体28、0.09g、0.30ミリモル)を、N下、室温でDMF(2mL)に溶解した。[2−(アゼチジン−1−イル)−2−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセチル]オキシリチウム(中間体1、0.09g、0.307ミリモル)、次いでDIPEA(0.08mL、0.46ミリモル)を添加した。混合物をHATU(139.9mg、0.36ミリモル)の添加前の5分間、次に室温で2時間撹拌した。反応混合物をMeOH(1mL)で希釈し、5gのSCXカートリッジに通過させ、MeOHで洗浄し、次にMeOH中2M NHで溶出した。塩基性画分を蒸発させ、残渣を分取HPLC(SunFire C18カラム、5μm、50mm×19mm、流速25mL/分)により精製した。減少する極性比率の0.1%ギ酸を含有する水およびMeCNを移動相として用いた。純粋画分を結合させ、蒸発させ、1gのSCXカートリッジ上に吸収させ、それをMeOHで洗浄し、次にMeOH中2M NHで溶出し、2−(アゼチジン−1−イル)−2−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミドをオフホワイト固体として得た(88mg、53%)。ジアステレオマーを、120mL/分で90/10のMeCN/MeOHでのキラル分取HPLC(ChiralPak IAカラム、20μmのシリカ、50mmの直径、250mmの長さ)により分離した。所望される化合物を含有する画分を蒸発させて乾燥し、次を得た。
第1溶出異性体としての実施例11(a)(35.4mg、21%)。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)1.97−2.1(3H,m),2.23−2.32(1H,m),3.06−3.17(4H,m),3.49(1H,dd),3.53−3.59(2H,m),3.75(1H,dd),4.26(1H,s),4.34−4.42(1H,m),6.86(1H,d),7.32(1H,dd),7.47−7.58(2H,m),7.64(2H,dd),8.48(1H,d);m/z:ES[M+H]539.
第2溶出異性体としての実施例11(b)(26.9mg、16%)。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)1.96−2.11(3H,m),2.23−2.34(1H,m),3.07−3.17(4H,m),3.48(1H,dd),3.53−3.6(2H,m),3.75(1H,dd),4.26(1H,s),4.33−4.42(1H,m),6.85(1H,dd),7.32(1H,dd),7.47−7.57(2H,m),7.64(2H,dd),8.48(1H,dd);m/z:ES[M+H]539.
実施例12(a)および12(b)
(2S)−2−(アゼチジン−1−イル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミドおよび(2R)−2−(アゼチジン−1−イル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド
N2−[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体6、0.11g、0.38ミリモル)および[2−(アゼチジン−1−イル)−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセチル]オキシリチウム(中間体21、0.13g、0.46ミリモル)をN下、室温でDMF(2mL)に溶解した。混合物を、DIPEA(0.34mL、1.943ミリモル)およびHATU(0.4mL、0.389ミリモル)の添加前の5分間、次に室温で2時間撹拌した。粗混合物を5gのSCXカラム上に吸収させ、それをMeOHで洗浄し、次にMeOH中2M NHで溶出した。塩基性画分を蒸発させ、オレンジガム状物を得た。塩基性画分を蒸発させ、残渣を分取HPLC(SunFire C18カラム、5μm、50mm×19mm、流速25mL/分)により精製した。減少する極性比率の0.1%ギ酸を含有する水およびMeCNを移動相として用いた。純粋画分を結合させ、蒸発させ、1gのSCXカートリッジ上に吸収させ、それをMeOHで洗浄し、次にMeOH中2M NHで溶出し、2−(アゼチジン−1−イル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミドをオフホワイト固体として得た。ジアステレオマーを、120mL/分で20/80のヘプタン/EtOAc(+0.2%TEA)でのキラル分取HPLC(Chiralpak ICカラム、20μmのシリカ、50mmの直径、250mmの長さ)により分離した。所望される化合物を含有する画分を蒸発させて乾燥し、次を得た。
第1溶出異性体としての実施例12(a)(28.60mg、13%)。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)2.04−2.18(3H,m),2.34(1H,dt),3.20(4H,dq),3.54(1H,dd),3.58−3.67(2H,m),3.81(1H,dd),4.35(1H,s),4.4−4.48(1H,m),7.23(1H,dd),7.35−7.4(1H,m),7.42(1H,dd),7.53−7.55(1H,m),7.57(2H,d),7.71(1H,d),12.07(1H,s);m/z:ES[M+H]539.
第2溶出異性体としての実施例12(b)(13.5mg、6%)。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)1.96−2.1(3H,m),2.28(1H,dt),3.13(4H,dq),3.46(1H,dd),3.51−3.59(2H,m),3.74(1H,dd),4.28(1H,s),4.34−4.41(1H,m),7.16(1H,dd),7.29−7.32(1H,m),7.34(1H,dd),7.47−7.49(1H,m),7.50(2H,d),7.64(1H,d),12.00(1H,s);m/z:ES[M+H]539.
実施例13
(2S)−2−(3−シアノフェニル)−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド
N2−[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体1、0.09g、0.30ミリモル)を、N下、室温でDMF(2mL)に溶解した。(2S)−2−(3−シアノフェニル)−2−(ジメチルアミノ)酢酸(中間体32、0.06g、0.307ミリモル)、次いでDIPEA(0.08mL、0.46ミリモル)を添加した。混合物をHATU(139.9mg、0.368ミリモル)の添加前の5分間撹拌し、次に室温で90分間撹拌しておいた。反応混合物をMeOH(1mL)で希釈し、5gのSCXカートリッジに通過させ、MeOHで洗浄し、次にMeOH中2M NHで溶出した。塩基性画分を蒸発させ、分取HPLC(XBridge OBD C18カラム、5μm、50mm×19mm、流速25mL/分により精製し、減少する極性比率の0.3mL/LのNHOHを含有する水およびMeCNを移動相として用いた。純粋画分を結合させ、蒸発させ、(2S)−2−(3−シアノフェニル)−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミドをベージュ固体として得た(43mg、31%)。H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 2.09−2.02(1H,m),2.14(6H,d),2.32−2.24(1H,m),3.60−3.43(3H,m),3.74(1H,dd),4.17(1H,s),4.38(1H,q),6.87(1H,ddd),7.33(1H,ddd),7.60(1H,td),7.71(1H,d),7.80(2H,ddq),7.87(1H,t),8.48(1H,dt),12.30(1H,s);m/z:ES[M+H]450.
実施例14
(2R)−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド
DIPEA(0.199mL、1.14ミリモル)を、25℃でDMF(4mL)中のN2−[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体1、150mg、0.57ミリモル)、(2R)−2−(ジメチルアミノ)−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸(中間体38、150mg、0.57ミリモル)、EDC(218mg、1.14ミリモル)およびHOBT(87mg、0.57ミリモル)に添加した。得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。粗生成物を、水およびMeCNの漸減する極性混合物を溶出剤として用いて、分取HPLC(Waters XBridge Prep C18 OBDカラム、5μmのシリカ、50mmの直径、150mmの長さ)により精製した。所望される化合物を含有する画分を蒸発させて乾燥し、(2R)−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミドを褐色固体として得た(15mg、5%)。H NMR(300MHz,CDOD,30℃)δ 2.27−2.35(m,1H),2.44−2.56(m,1H),2.88(s,6H),3.72−3.84(m,3H),3.97−4.03(m,1H),4.54−4.59(m,1H),5.16(s,1H),7.50−7.73(m,5H),7.84−7.88(m,1H),8.53(s,1H);m/z:ES[M−H] 507.
実施例18
(2S)−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド
DIPEA(0.199mL、1.14ミリモル)を、25℃でDMF(4mL)中のN2−[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(中間体1、150mg、0.57ミリモル)、(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸(中間体39、150mg、0.57ミリモル)、EDC(218mg、1.14ミリモル)およびHOBT(87mg、0.57ミリモル)に添加した。得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。粗生成物を、水およびMeCNの漸減する極性混合物を溶出剤として用いて、分取HPLC(Waters XBridge Prep C18 OBDカラム、5μmのシリカ、50mmの直径、150mmの長さ)により精製した。所望される化合物を含有する画分を蒸発させて乾燥し、(2S)−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミドを褐色固体として得た(15mg、5%)。H NMR(300MHz,CDOD,30℃)δ 2.28−2.35(m,1H),2.45−2.59(m,1H),2.86(s,6H),3.69−3.77(m,1H),3.77−3.84(m,2H),3.95−4.01(m,1H),4.56−4.58(m,1H),5.12(s,1H),7.49−7.69(m,5H),7.79−7.84(m,1H),8.51(d,1H);m/z:ES[M−H] 507.
さらなる実施例
以下の実施例の化合物を、上の実施例に類似する様式で調製した。
中間体1
N’−[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン
1Lの丸底フラスコ内に、DMF(400mL)中の(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−アミンジヒドロクロリド(中間体2、10.5g、44.29ミリモル)、5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(7.94g、44.10ミリモル)およびDIPEA(17.07g、132.08ミリモル)の溶液を入れた。溶液を80℃で4時間撹拌した。得られた混合物を真空で濃縮した。粗生成物をエタノール/EtOAcからの再結晶化により精製し、N’−[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミンを淡黄色固体として得た(11g、94%)。1H NMR(500MHz,DMSO−d6,30℃)δ 2.04(1H,td),2.22−2.31(1H,m),3.43−3.62(3H,m),3.72(1H,dd),4.28(1H,dq),6.27(2H,s),6.86(1H,dd),7.07(1H,d),7.33(1H,dd),8.48(1H,dd).m/z:ES[M+H]264.28.
中間体1はまた、以下の代替手順に従って大規模に調製した。
(R)−1−(ピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−アミン(中間体3、遊離塩基形態、25.5g、150.63ミリモル)および5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(29.8g、165.70ミリモル)をDIPEA(39.4mL、225.95ミリモル)とともに、45℃でMeOH(200mL)中スラリーとして撹拌した。スラリーを20℃に冷却し、固体を真空濾過により単離した。50mLのMeOHをフィルターケーキの置換洗浄として用い、次にそれを40℃の真空乾燥器内で一晩乾燥させた。中間体1(32.9g、83%)を自由流動性ベージュ粉末として得た。
中間体2
(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−アミンジヒドロクロリド
1Lの丸底フラスコ内に、ジオキサン(200mL)中、tert−ブチルN−[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]カルバメート(中間体4、20g、75.66ミリモル)および濃縮HCl(100mL)の溶液を入れた。溶液を室温で30分間撹拌した。得られた混合物を真空で濃縮した。粗生成物を1:2の比でMeOH/EtOAcから再結晶化した。これにより、(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−アミンジヒドロクロリドをオフホワイト固体として得た(13.4g,75%)。H NMR(300MHz,DMSO−d6,26℃)δ 2.25−2.43(2H,m),3.66−3.74(1H,m),3.78−3.90(3H,m),4.02−4.10(1H,m),7.75(1H,d),7.94(1H,dd),8.66(1H,d),8.77−8.98(3H,brm).m/z:ES[M+H]165.
中間体3(遊離塩基形態)もまた以下の手順に従って調製した。ピリジン(400mL)中のtert−ブチルN−[(3R)−1−(6−クロロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]カルバメート(中間体5、20g、107.38ミリモル)を、炭素上パラジウム水酸化物(Pearlman触媒、27.5g、25.84ミリモル)およびMeOH(1375mL)中1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(31.0mL、276.13ミリモル)と混合した。次に反応混合物を65℃に90分間加熱した。完全な変換が認められると、反応物を冷却して環境温度に戻し、触媒を濾過により除去した。次に、MeOH中3M HCl(184mL、552.27ミリモル)を反応混合物に負荷し、溶液を65℃に1時間加熱した。完全な変換が認められると、反応溶液を冷却して環境温度に戻し、10×50gのSCXカラムに通過させた(それはMeOHで予備溶出した)。化合物を、MeOH中1M NHを用いてSCXから放出させた。得られた溶液をトルエン(1L)で希釈し、回転蒸発を介して乾燥するまで濃縮し、自由流動性固体を得た。(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−アミンを、遊離塩基として97%w/wの強度で単離した。
中間体4
tert−ブチルN−[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]カルバメート
2Lの丸底フラスコ内に、MeOH(800mL)中のtert−ブチルN−[(3R)−1−(6−クロロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]カルバメート(中間体5、23g、76.98ミリモル)および炭素上パラジウム(2g)の溶液を入れた。系を水素ガスでパージし、維持した。得られた溶液を室温で4時間撹拌した。固体を濾過除去した。得られた混合物を真空で濃縮し、tert−ブチルN−[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]カルバメート(20g、84%)を黄色固体として得た。H NMR(300MHz,CDCl,24℃)δ 1.44(9H,s),2.25−2.35(2H,m),3.48−3.56(1H,m),3.70−4.10(3H,m),4.35−4.42(1H,m),7.26−7.32(1H,m),7.70−7.75(1H,m),8.53−8.55(1H,m).m/z:ES[M+H]265.
中間体5
tert−ブチルN−[(3R)−1−(6−クロロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]カルバメート
1Lの丸底フラスコ内に、ピリジン(400mL)中のtert−ブチルN−[(3R)−ピロリジン−3−イル]カルバメート(20g、107.38ミリモル)および3,6−ジクロロピリダジン(16g、107.40ミリモル)の溶液を入れた。得られた溶液を加熱し、一晩還流させた。得られた混合物を真空で濃縮した。粗生成物を、1:3の比でのエタノール/EtOからの再結晶化により精製し、tert−ブチルN−[(3R)−1−(6−クロロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]カルバメート(23g、72%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl,30℃)δ 1.45(9H,s),2.02(1H,dq),2.31(1H,td),3.41(1H,dd),3.54−3.70(2H,m),3.78(1H,dd),4.37(1H,s),4.76(1H,s),6.61(1H,d),7.17(1H,d).m/z:ES[M+H]299.
中間体6
N2−[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン
DIPEA(3.48mL、19.96ミリモル)を、室温で無水DMF(40mL)中の5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(1.797g、9.98ミリモル)および(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−アミン(中間体7、2g、10.98ミリモル)に添加した。得られた溶液を80℃で4時間撹拌した。粗生成物を、SCXカラムを用いてイオン交換クロマトグラフィーにより精製した。所望される生成物をMeOH中1M NHを用いてカラムから溶出し、純粋画分を蒸発させて乾燥し、N2−[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]−1,3,4−チアジアゾール−2,5−ジアミン(2.9g、103%)を褐色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d6,30℃)δ 1.90−2.12(1H,m),2.23(1H,dtd),3.42(1H,dd),3.47−3.61(2H,m),3.69(1H,dd),4.25(1H,dq),6.25(2H,s),7.04(1H,d),7.14(1H,dd),7.33(1H,dd).m/z:ES[M+H]282.
中間体7
(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−アミン
tert−ブチルN−[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]カルバメート(中間体8、6g、21.25ミリモル)を、25℃でDCM(70mL)およびTFA(14.00mL)に添加した。得られた溶液を25℃で4時間撹拌した。粗生成物を、SCXカラムを用いてイオン交換クロマトグラフィーにより精製した。所望される生成物をMeOH中1M NHを用いてカラムから溶出し、純粋画分を蒸発させて乾燥し、(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−アミン(2.0g、52%)を淡黄色ガム状固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d6,30℃)δ 1.55−1.83(1H,m),1.98−2.13(1H,m),2.89−3.14(1H,m),3.29−3.43(1H,m),3.54(3H,ddt),7.06(1H,dd),7.30(1H,dd).m/z:ES[M+H]183.
中間体8
tert−ブチルN−[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]カルバメート
3,6−ジフルオロピリダジン(6.06g、52.21ミリモル)、tert−ブチルN−[(3R)−ピロリジン−3−イル]カルバメート(9.72g、52.21ミリモル)、DIPEA(22.80mL、130.53ミリモル)およびn−ブタノール(140mL)の混合物を130℃で10時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(750mL)で希釈し、水(150mL)で2回洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させ、粗生成物を得た。次にこれをDCMに溶解し、粗生成物をFCC(SiO、ヘプタン中EtOAc30〜65%)により精製した。純粋画分を蒸発させて乾燥し、tert−ブチルN−[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]カルバメート(15g、102%)をクリーム状固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl,30℃)δ 1.46(9H,s),1.91−2.13(1H,m),2.32(1H,dq),3.40(1H,dd),3.56−3.72(2H,m),3.78(1H,dd),4.37(1H,s),4.70(1H,s),6.78(1H,dd),6.98(1H,dd).m/z:ES[M+H]283.
中間体9
2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−(ジメチルアミノ)酢酸
THF中ジメチルアミン2M(0.623mL、1.25ミリモル)を、窒素下、21℃でMeCN(8mL)中の2−ブロモ−2−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニル)酢酸(中間体10、350mg、1.25ミリモル)およびDIPEA(0.665mL、3.74ミリモル)に添加した。得られた混合物を環境温度で2時間撹拌した。次に反応物を蒸発させ、粗製2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−(ジメチルアミノ)酢酸を褐色ガム状物として得て、それを後続するステップにおける粗製物として用いた。m/z:ES[M+H]246.
中間体10
2−ブロモ−2−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニル)酢酸
2−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニル)酢酸(263mg、1.30ミリモル)およびNBS(255mg、1.43ミリモル)をクロロホルム(10mL)に溶解し、80℃で加熱した。これに(E)−2,2’−(ジアゼン−1,2−ジイル)ビス(2−メチルプロパンニトリル)(10.68mg、0.07ミリモル)を添加し、反応物を80℃で3時間撹拌した。さらに次に、NBSを添加し(120mg)、反応物をさらに1.5時間還流しておいた。次に反応物を環境温度で一晩放置した。さらに、NBSを添加し(60mg)、反応物を80℃でさらに1時間加熱した。反応物を室温に冷却し、クロロホルムを低圧下で除去し、粗製2−ブロモ−2−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニル)酢酸が残留し、それを後続する反応における粗製物として用いた。m/z:ES[M−H]279.
中間体11
2−(ジメチルアミノ)−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸
THF中ジメチルアミン2M(7.94mL、15.88ミリモル)を、21℃でMeCN(75mL)中の2−ブロモ−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸(中間体12、4.75g、15.88ミリモル)およびDIPEA(8.48mL、47.65ミリモル)に添加し、わずかな発熱を生じた。得られた混合物を環境温度で2時間撹拌した。次に反応物を蒸発させ、2−(ジメチルアミノ)−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸を褐色ガム状物として得て、それを次のステップにおける粗製物として用いた。m/z:ES[M+H]264.
中間体12
2−ブロモ−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸
2−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)酢酸(3.5g、15.90ミリモル)およびNBS(3.11g、17.49ミリモル)をクロロホルム(100mL)に溶解し、80℃で加熱した。これに(E)−2,2’−(ジアゼン−1,2−ジイル)ビス(2−メチルプロパンニトリル)(0.131g、0.79ミリモル)を添加し、反応物を80℃で6時間撹拌した。次に反応物を環境温度で週末にかけて放置した。次に溶媒を蒸発させ、粗製2−ブロモ−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸を得て、それをさらに全く精製することなく用いた。m/z:ES[M+H]+297.
中間体13
2−(アゼチジン−1−イル)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]酢酸
水(3mL)中水酸化リチウム一水和物(96mg、2.29ミリモル)の溶液を、メタノール(6mL)中2−(アゼチジン−1−イル)−2−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニル)酢酸メチル(中間体14、310mg、1.14ミリモル)の溶液に添加し、混合物を室温で18時間撹拌した。次に反応混合物を2M水性HClの添加によりpH4に調整した。溶液を20gのSCX−2カートリッジに通過させ、メタノール、次いでメタノール中アンモニアの1N溶液で溶出し、生成物を取り出した。溶媒を低圧下で蒸発させ、2−(アゼチジン−1−イル)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]酢酸(290mg、99%)をガム状物として得た。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)δ 2.18(2H,p),3.56(2H,q),3.75(2H,q),4.44(1H,s),7.12(1H,dd),7.17(1H,s),7.20(1H,t),7.23(1H,d),7.38−7.43(1H,m);m/z:ES[M+H]258.
中間体14
2−(アゼチジン−1−イル)−2−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニル)酢酸メチル
MeCN(2mL)中トリエチルアミン(263μl、1.89ミリモル)およびアゼチジン(98mg、1.72ミリモル)の溶液を、0℃でMeCN(5mL)中、2−ブロモ−2−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニル)酢酸メチル(中間体15、507mg、1.72ミリモル)の溶液に液滴添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、次に低圧下で濃縮した。残渣を鹹水溶液および酢酸エチル間で分配し、有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、低圧下で蒸発させ、2−(アゼチジン−1−イル)−2−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニル)酢酸メチル(310mg、67%)を液体として得た。H NMR(400MHz,CDCl,30℃)δ 2.12(2H,p),3.17(2H,q),3.28(2H,q),3.68(3H,s),4.02(1H,s),6.52(1H,t),7.04−7.08(1H,m),7.20(1H,d),7.25−7.28(1H,m),7.33(1H,t);m/z:ES[M+H]272.
中間体15
2−ブロモ−2−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニル)酢酸メチル
四塩化炭素(20mL)中、2−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニル)酢酸メチル(中間体16、1.1g、5.09ミリモル)およびNBS(0.951g、5.34ミリモル)および(E)−2,2’−(ジアゼン−1,2−ジイル)ビス(2−メチルプロパンニトリル)(0.042g、0.25ミリモル)の混合物を加熱し、4時間還流し、次に室温に冷却した。固体を濾過除去し、廃棄し、溶媒を低圧下で蒸発させた。フラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した(溶出勾配がヘプタン中酢酸エチル0〜5%)。生成物を含有する画分を低圧下で蒸発させ、2−ブロモ−2−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニル)酢酸メチル(0.830g、55%)を液体として得た。1H NMR(400MHz,CDCl,30℃)δ 3.80(3H,s),5.32(1H,s),6.52(1H,t),7.11(1H,dt),7.32−7.4(3H,m).m/z:GC EI M+293.9701.
中間体16
2−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニル)酢酸メチル
メタノール(30mL)中、2−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニル)酢酸(1g、4.95ミリモル)および硫酸(10.87μl、0.20ミリモル)の溶液を2時間還流し、次に室温に冷却した。溶媒を低圧下で蒸発させ、残渣を酢酸エチルおよび水性重炭酸ナトリウム間で分配した。有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、低圧下で蒸発させ、2−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニル)酢酸メチル(1.1g、103%)を油として得た。H NMR(400MHz,CDCl,30℃)δ 3.63(2H,s),3.70(3H,s),6.50(1H,t),7.01−7.07(2H,m),7.11−7.15(1H,m),7.31(1H,t).m/z:GC EI M+216.0593.
中間体17
2−(アゼチジン−1−イル)−2−(3−メトキシフェニル)酢酸
水(3mL)中水酸化リチウム(64.1mg、2.68ミリモル)の溶液を、メタノール(6mL)中2−(アゼチジン−1−イル)−2−(3−メトキシフェニル)酢酸メチル(中間体18、420mg、1.79ミリモル)の溶液に添加し、混合物を室温で18時間撹拌した。次に反応混合物を2M水性HClの添加によりpH4に調整した。溶液を20gのSCX−2カートリッジに通過させ、メタノール、次いでメタノール中アンモニアの1N溶液で溶出し、生成物を取り出した。溶媒を低圧下で蒸発させ、2−(アゼチジン−1−イル)−2−(3−メトキシフェニル)酢酸(380mg、96%)を固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)δ 2.14−2.24(2H,m),3.58(2H,q),3.74(3H,s),3.79(2H,q),4.40(1H,s),6.85−6.89(1H,m),6.91−6.95(2H,m),7.25(1H,t);m/z:ES[M+H]222.
中間体18
2−(アゼチジン−1−イル)−2−(3−メトキシフェニル)酢酸メチル
アセトニトリル(2mL)中、トリエチルアミン(284μl、2.04ミリモル)およびアゼチジン(106mg、1.85ミリモル)の溶液を、MeCN(5mL)中、2−ブロモ−2−(3−メトキシフェニル)酢酸メチル(中間体19、480mg、1.85ミリモル)の0℃の溶液に液滴添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、次に低圧下で濃縮した。残渣を鹹水溶液および酢酸エチル間で分配し、有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、低圧下で蒸発させ、2−(アゼチジン−1−イル)−2−(3−メトキシフェニル)酢酸メチル(420mg、96%)を液体として得た。H NMR(400MHz,CDCl,30℃)δ 2.11(2H,p),3.16(2H,q),3.30(2H,q),3.67(3H,s),3.81(3H,s),3.99(1H,s),6.82−6.86(1H,m),6.96−7(2H,m),7.23(1H,t);m/z:ES[M+H]236.
中間体19
2−ブロモ−2−(3−メトキシフェニル)酢酸メチル
四塩化炭素(15mL)中、2−(3−メトキシフェニル)酢酸メチル(550mg、3.05ミリモル)およびNBS(570mg、3.20ミリモル)および(E)−2,2’−(ジアゼン−1,2−ジイル)ビス(2−メチルプロパンニトリル)(25.06mg、0.15ミリモル)の混合物を加熱し、4時間還流し、次に室温に冷却した。固体を濾過除去し、廃棄し、溶媒を低圧下で蒸発させた。フラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した(溶出勾配がヘプタン中酢酸エチル0〜10%)。生成物を含有する画分を低圧下で蒸発させ、2−ブロモ−2−(3−メトキシフェニル)酢酸メチル(490mg、62%)を液体として得た。H NMR(400MHz,CDCl,30℃)δ 3.79(3H,s),3.82(3H,s),5.33(1H,s),6.88(1H,ddd),7.07−7.12(2H,m),7.23−7.29(1H,m).m/z:GC EI M+257.9882.
中間体20
2−(アゼチジン−1−イル)−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸
水(3mL)中、水酸化リチウム一水和物(116mg、2.77ミリモル)の溶液を、メタノール(6mL)中、2−(アゼチジン−1−イル)−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸メチル(中間体22、400mg、1.38ミリモル)の溶液に添加し、混合物を室温で18時間撹拌した。次に反応混合物を2M水性HClの添加によりpH4に調整した。溶液を20gのSCX−2カートリッジに通過させ、メタノール、次いでメタノール中アンモニアの1N溶液で溶出し、生成物を取り出した。溶媒を低圧下で蒸発させ、2−(アゼチジン−1−イル)−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸(380mg、100%)をガム状物として得た。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)δ 2.19(2H,p),3.5−3.6(2H,m),3.75(2H,q),4.49(1H,s),7.31(1H,d),7.35(1H,s),7.39(1H,d),7.50(1H,t);m/z:ES[M+H]276.
中間体21
[2−(アゼチジン−1−イル)−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセチル]オキシリチウム
2−(アゼチジン−1−イル)−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸メチル(中間体22、0.94g、3.25ミリモル)および水酸化リチウム一水和物(0.27g、6.5ミリモル)を、メタノール(10mL)および水(5mL)の混合物に溶解した。反応物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、真空で乾燥し、[2−(アゼチジン−1−イル)−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセチル]オキシリチウムを淡黄色固体として得た(944mg、103%)。
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 1.79(p,J=6.9Hz,2H)2.87(2H,q),3.01(2H,q),3.52(1H,s),7.02(1H,ddt),7.30−7.20(3H,m).m/z:ES[M+H] 275.
中間体22
2−(アゼチジン−1−イル)−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸メチル
MeCN(4mL)中、新しいアゼチジン(0.22mL、3.19ミリモル)およびトリエチルアミン(0.49mL、3.51ミリモル)の溶液を、MeCN(10mL)中の2−ブロモ−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸メチル(中間体23、1.0g、3.19ミリモル)に液滴添加し、N下、氷槽内で冷却した。混合物を室温に温めておき、5時間撹拌した。反応混合物を蒸発させて乾燥し、残渣をEtOAcおよび鹹水(各々、75mL)間で分配した。有機物を乾燥し(MgSO)、蒸発させ、2−(アゼチジン−1−イル)−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸メチルをオレンジ油として得た(940mg、101%)。H NMR(400MHz,CDCl)δ 2.13(2H,q),3.17(2H,td),3.34−3.24(2H,m),3.69(3H,s),4.04(1H,s),7.16(1H,m),7.31(1H,dq),7.40−7.33(2H,m).m/z:ES[M+H]290.
中間体23
2−ブロモ−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸メチル
四塩化炭素(50mL)中、2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸メチル(3.6g、15.37ミリモル)、N−ブロモサクシニミド(2.87g、16.14ミリモル)およびAIBN(0.13g、0.76ミリモル)の混合物を加熱し、3時間還流した。それを室温に冷却しておき、沈殿物をセライトを通す濾過により除去した。濾液をシリカ上で蒸発させ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO、勾配溶出がシクロヘキサン中、シクロヘキサン100%が酢酸エチル10%に漸増する)により精製した。純粋画分を蒸発させ、2−ブロモ−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸メチルを淡黄色油として得た(3.97g、82%)。H NMR(400MHz,CDCl)δ 3.81(3H,s),5.33(1H,s),7.22(1H,ddq),7.51−7.37(3H,m).
中間体24
2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−1−カルボン酸,HCl
MeOH(150mL)中、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボン酸(中間体25、2.63g、14.84ミリモル)の懸濁液に、酢酸(20mL)、塩酸6N(2.474mL、14.84ミリモル)、次いで炭素上パラジウム10%(350mg、3.29ミリモル)およびホルムアルデヒド(1.506g、18.55ミリモル)を添加した。得られた混合物を水素雰囲気(バルーン)下、室温で18時間撹拌した。触媒を濾過除去し、溶媒を低圧下で蒸発させ、2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボン酸(3.15g、93%)を固体塩酸塩として得た。H NMR(400MHz,DMSO,30℃)δ 2.89(3H,s),3.13(2H,t),3.42−3.49(1H,m),3.76−3.85(1H,m),5.33(1H,s),7.27−7.38(3H,m),7.41−7.45(1H,m);m/z:ES[M+H]192.
中間体25
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボン酸
300mLのスチールボム(steel bomb)に、イソキノリン−1−カルボン酸(3g、17.32ミリモル)、酢酸(100mL)および酸化白金(IV)(0.2g、0.88ミリモル)を負荷した。得られた混合物を、機械的に撹拌しながら7バールの圧力で18時間水素化した。それをMeOH(80mL)で希釈し、セライトを通して濾過し、MeOHおよび酢酸ですすいだ。濾液を濃縮して乾燥し、淡灰色固体を得た。MeOHによる粉砕により、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボン酸(2.63g、86%)を淡灰色固体として得て、それをさらに全く精製することなく用いた。
中間体26
(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−(4−メチルフェニル)酢酸
窒素の不活性雰囲気下でパージし、維持した1Lの丸底フラスコ内に、2−アミノ−2−(p−トリル)酢酸(36g、217.93ミリモル、1.00当量)、塩化水素(120mL、1N、3.95モル、18.10当量)、メタノール(120mL、2.96モル、13.60当量)、パラホルムアルデヒド(HO中37%、120mL)および炭素上パラジウム(36g、338.28ミリモル、1.60当量)を入れた。得られた溶液を、水素雰囲気(バルーン)下、室温で48時間撹拌した。固体を濾過除去し、濾液を真空で濃縮した。得られた溶液をメタノール1500mLで希釈した。溶液のpH値をMeONaにより6に調整した。固体を濾過除去し、得られた濾液を真空で濃縮した。粗生成物を予備SFC(カラム、CHIRALPAK AD−H SFC、5×25cm、5μm;移動相、CO(55%)、MEOH(0.2%DEA)(45%);検出器、UV220nmにより精製した。これにより、(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−(p−トリル)酢酸(10g、24%)を白色固体として得た。H NMR(300MHz,CDOD,25℃)δ 2.32(3H,s),2.60(6H,s),7.19−7.21(2H,d),4.22(1H,s),7.37−7.40(2H,d);m/z:ES[M+H]194.
中間体27
(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−(3−メチルフェニル)酢酸
窒素の不活性雰囲気下でパージし、維持した1Lの丸底フラスコ内に、2−アミノ−2−(4−メチルフェニル)酢酸(36g、217.93ミリモル、1.00当量)、塩化水素(120mL、1N、2.60モル、12.00当量)、メタノール(120mL、2.96モル、13.60当量)、パラホルムアルデヒド(HO中37%、120mL)および炭素上パラジウム(36g、338.28ミリモル、1.60当量)を入れた。得られた溶液を水素雰囲気(バルーン)下、室温で48時間撹拌した。固体を濾過除去し、濾液を真空で濃縮した。得られた溶液をメタノール(1500mL)で希釈した。溶液のpH値をMeONaにより6に調整した。固体を濾過除去し、得られた濾液を真空で濃縮した。粗生成物を予備SFC(カラム、CHIRALPAK AD−H SFC、5×25cm、5μm);移動相、CO(60%)、MEOH(0.2%DEA)(40%);検出器、UV220nmにより精製した。これにより、(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−(3−メチルフェニル)酢酸(10g、24%)を白色固体として得た。H NMR(300MHz,CDOD,27℃)δ 2.37(3H,s),2.62(6H,s),4.20(1H,s),7.21−7.38(4H,m);m/z:ES[M+H]194.
中間体28
[2−(アゼチジン−1−イル)−2−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセチル]オキシリチウム
2−(アゼチジン−1−イル)−2−(3−メトキシフェニル)酢酸メチル(中間体29、0.76g、3.25ミリモル)および水酸化リチウム一水和物(0.1g、2.49ミリモル)を、メタノール(5mL)および水(2mL)の混合物に溶解した。反応物を室温で2時間撹拌し、次に低圧下で蒸発させ、週末にかけて真空で乾燥し、[2−(アゼチジン−1−イル)−2−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセチル]オキシリチウムを淡黄色固体として得た(0.48g、97%)。
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 1.72(2H,p)2.80(2H,q),2.93(2H,q),3.44(1H,s),7.16(1H,dd),7.24(1H,ddd),7.34(1H,dt).m/z:ES[M−H] 294.
中間体29
2−(アゼチジン−1−イル)−2−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸メチル
MeCN(5mL)中、新しいアゼチジン(0.12mL、1.81ミリモル)およびトリエチルアミン(0.28mL、1.99ミリモル)の溶液を、MeCN(12mL)中の2−ブロモ−2−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸メチル(中間体30、0.6g、1.812ミリモル)に液滴添加し、N下、氷槽内で冷却した。混合物を室温に温めておき、2時間撹拌した。反応混合物を蒸発させて乾燥し、残渣をEtOAcおよび鹹水(各々、100mL)間で分配した。有機物を乾燥し(MgSO)、蒸発させ、2−(アゼチジン−1−イル)−2−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸メチルを黄色ガム状物として得た(0.51g、93%)。H NMR(400MHz,CDCl)δ 2.14(2H,q)3.17(2H,td),3.27(2H,td),3.69(3H,s),4.00(1H,s),7.20−7.14(1H,m),7.35(1H,dddd),7.43(1H,ddd).m/z:ES[M+H]308.
中間体30
2−ブロモ−2−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸メチル
2−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸メチル(中間体31、0.65g、2.578ミリモル)およびN−ブロモサクシニミド(4.08g、22.919ミリモル)を丸底フラスコ中で秤量し、四塩化炭素(6mL)中、2,2−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)、(AIBN、0.02g、0.129ミリモル)を添加した。反応物を加熱し、4時間還流し、室温に冷却しておいた。沈殿物を濾過除去し、溶液をシリカで処理し、低圧下で蒸発させ、シクロヘキサン中、30%EtOAcに漸増する100%シクロヘキサンで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。適切な画分を低圧下で蒸発させ、2−ブロモ−2−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸メチルを淡黄色油として得た(1.1g、129%)。
H NMR(400MHz,CDCl,25℃)δ 3.81(3H,s),5.29(1H,s),7.17−7.24(1H,m,),7.46−7.52(1H,m),7.53−7.59(1H,m).
中間体31
2−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸メチル
4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル酢酸(1.0g、4.199ミリモル)をメタノール(10mL)に懸濁し、硫酸(0.07mL、0.84ミリモル)で処理し、45℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却しておき、メタノールを低圧下で除去した。残渣を鹹水(20mL)で希釈し、次にEtOAc(3×20mL)で抽出した。結合したEtOAc抽出物を鹹水(30mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濾過し、溶媒を低圧下で除去し、2−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸メチルを得た(0.65g、61%)。H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 3.63(3H,s),3.78(2H,s),7.33−7.39(1H,m),7.42−7.53(2H,m).m/z:ES[M+H]253.
中間体32
(2S)−2−(3−シアノフェニル)−2−(ジメチルアミノ)酢酸
500mLの3首丸底フラスコ内に、テトラヒドロフラン(200mL)中、(2S)−2−(3−シアノフェニル)−2−(ジメチルアミノ)酢酸エチル(中間体33、18g、77.49ミリモル、1.00当量)の溶液および水(100mL)中、LiOH(3.56g、148.66ミリモル、2.00当量)の溶液を入れた。得られた溶液を25℃で3時間撹拌した。得られた溶液を2×100mLのジクロロメタンで抽出し、有機層を結合させた。溶液のpH値を水性塩化水素(1モル/L)により3〜4に調整した。得られた混合物を真空で濃縮した。得られた混合物を2×100mLのアセトンで洗浄した。これにより、15g(95%)の(2S)−2−(3−シアノフェニル)−2−(ジメチルアミノ)酢酸を白色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 2.46(6H,s),4.28(1H,s),7.61−7.58(1H,t),7.77−7.75(1H,d),7.86−7.81(2H,t).m/z:ES[M+H]205.
中間体33
(2S)−2−(3−シアノフェニル)−2−(ジメチルアミノ)酢酸エチル
1000mLの3首丸底フラスコ内に、メタノール(200mL)中(2S)−2−アミノ−2−(3−シアノフェニル)酢酸エチル(中間体34、20g、97.93ミリモル、1.00当量)の溶液、水中ホルムアルデヒド(44.1g、1.47モル、6.00当量)の溶液およびNaBHCN(18.2g、289.62ミリモル、3.00当量)を入れた。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。得られた混合物を真空で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)を伴うシリカゲルカラムに適用した。これにより、18g(79%)の(2S)−2−(3−シアノフェニル)−2−(ジメチルアミノ)酢酸エチルを白色固体として得た。
中間体34
(2S)−2−アミノ−2−(3−シアノフェニル)酢酸エチル
1000mLの3首丸底フラスコ内に、1,4−ジオキサン(100mL)中、(2S)−2−(3−シアノフェニル)−2−[(2−メチルプロパン−2−スルフィニル)アミノ]酢酸エチル(中間体35、40.00g、129.70ミリモル、1.00当量)の溶液および1,4−ジオキサン(200mL)中、塩化水素(g)の溶液を入れた。得られた溶液を25℃で一晩撹拌した。得られた混合物を真空で濃縮した。得られた混合物を1×100mLのMTBEで洗浄した。これにより、20g(76%)の(2S)−2−アミノ−2−(3−シアノフェニル)酢酸エチルを淡黄色固体として得た。
中間体35
(2S)−2−(3−シアノフェニル)−2−[(2−メチルプロパン−2−スルフィニル)アミノ]酢酸塩
2000mLの4首丸底フラスコ内に、テトラヒドロフラン(1000mL)中、(2Z)−2−(3−シアノフェニル)−2−[[(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィニル]イミノ]酢酸エチル(中間体36、50g、163.20ミリモル、1.00当量)の溶液を入れた。これに続き、L−セレクトリド(196mL、917.61ミリモル、1.20当量)を−78℃で撹拌しながら液滴添加した。得られた溶液を−78℃で5時間撹拌した。次に反応物を、水性NHCl500mLの添加によりクエンチした。得られた溶液を3×350mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を結合させた。得られた混合物を1×200mLの鹹水で洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空で濃縮した。これにより、40g(79%)の(2S)−2−(3−シアノフェニル)−2−[(2−メチルプロパン−2−スルフィニル)アミノ]酢酸エチルを黄色油として得た。
中間体36
(2Z)−2−(3−シアノフェニル)−2−[[(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィニル]イミノ]酢酸エチル
3000mLの4首丸底フラスコ内に、テトラヒドロフラン(800mL)中の2−(3−シアノフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(中間体37、80g、393.71ミリモル、1.00当量)、(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(52.5g、433.16ミリモル、1.10当量)およびテトラエトキシチタン(134.7g、590.51ミリモル、1.50当量)の溶液を入れた。得られた溶液を65℃で一晩撹拌した。次に反応物を、水性NaCl200mLの添加によりクエンチした。固体を濾過除去した。得られた溶液を3×250mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を結合させた。得られた混合物を1×200mLの鹹水で洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムに適用し、酢酸エチル/石油エーテル(1/2)で溶出した。これにより、50g(41%)の(2Z)−2−(3−シアノフェニル)−2−[[(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィニル]イミノ]酢酸エチルを黄色油として得た。
中間体37
2−(3−シアノフェニル)−2−オキソ酢酸エチル
窒素の不活性雰囲気下でパージし、維持した5000mLの4首丸底フラスコ内に、テトラヒドロフラン(1000mL)中、3−ブロモベンゾニトリル(200g、1.10モル、1.00当量)の溶液を入れた。これに続き、i−PrMgCl(663mL、5.38モル、1.20当量)を0℃で撹拌しながら液滴添加した。得られた溶液を0℃で2時間撹拌した。これに、シュウ酸ジエチル(193.6g、1.32モル、1.20当量)を−40℃で撹拌しながら液滴添加した。得られた溶液を−40℃で1時間撹拌した。次に反応物を、HCl800mLの添加によりクエンチした。得られた混合物を真空で濃縮した。溶液のpH値を重炭酸ナトリウムにより8〜9に調整した。得られた溶液を3×500mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を結合させ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムに適用し、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)で溶出した。これにより、80g(36%)の2−(3−シアノフェニル)−2−オキソ酢酸エチルを黄色油として得た。
中間体38
(2R)−2−(ジメチルアミノ)−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸
MeOH(30mL)および塩酸、(1N)(2mL)中、(2R)−2−アミノ−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸(1g、4.25ミリモル)、ホルムアルデヒド(1.277g、42.52ミリモル)およびPd−C(0.045g、0.43ミリモル)を、圧力、水素雰囲気下、40℃で16時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過した。固体をMeOH(20mL)で洗浄した。濾液を結合させ、蒸発させ、(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸(1g、89%)を白色固体として得た。m/z:ES[M+H]264.
中間体39
(2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸
MeOH(30mL)および塩酸、(1N)(2mL)中、(2S)−2−アミノ−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸(1g、4.25ミリモル)、ホルムアルデヒド(1.277g、42.52ミリモル)およびPd−C(0.045g、0.43ミリモル)を、圧力、水素雰囲気下、40℃で16時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過した。固体をMeOH(20mL)で洗浄した。濾液を結合させ、蒸発させ、(2R)−2−(ジメチルアミノ)−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸(1g、89%)を白色固体として得た。m/z:ES[M+H]264.
生物検定
本明細書に記載の化合物の効果を測定するため、以下のアッセイ:a)GLS酵素効力アッセイ;b)GLS細胞効力アッセイ;c)GLS細胞増殖アッセイを用いた。アッセイの説明に際して、一般に次のことが言える。
i.以下の略称:CO=二酸化炭素;DMEM=ダルベッコ変法イーグル培地;DMSO=ジメチルスルホキシド;EDTA=エチレンジアミン四酢酸;EGTA=エチレングリコールテトラ酢酸;FCS= 胎児子ウシ血清;h=時間;NBS=非結合表面;SDS=ドデシル硫酸ナトリウム;TRIS=トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、を用いている。
ii.IC50値を、Genedataのスマートフィッティングモデルを用いて算出した。IC50値は、生物学的活性の50%を阻害する試験化合物の濃度であった。
アッセイa):GLS酵素効力アッセイ
化合物がインビトロでGLS1に結合し、GLS1の活性を阻害する能力を測定するため、グルタミン酸オキシダーゼ/AmplexRed共役アッセイを用いた。大腸菌(E.Coli)中で発現される6Hisタグ化GLSタンパク質(アミノ酸63〜669)を精製し、一定分量を−80℃で貯蔵した。GLS1を2×作業濃度に希釈し、室温でインキュベートし、四量体/二量体型が定常状態に達することを可能にした。アッセイ測定は、50mMトリス(pH7.8)、100mM NaPO、pH7.8、0.001%v/vのツイーン20を含む緩衝液中で実施した。精製した組換えGLS1タンパク質をアッセイ緩衝液で12nMに希釈し、室温で30分間予備インキュベートした。試験化合物を100%DMSOでの希釈により調製し、12点濃度応答における正確な用量範囲および適切な容量(2.5〜60nl)を得て、Labcyte Echo 555アコースティックディスペンサーを用いて384ウェルマイクロアッセイプレート(Greinerの製品コード784900)に分注した。DMSO濃度を、DMSO溶液の戻し充填により2%で維持した。次に、希釈したGLS1タンパク質(12nM)3μLを、BioRaptr自動ディスペンサー(Beckman−Coulter)を用いて各ウェルに分注し、室温で15分間インキュベートした。次に、アッセイ緩衝液で希釈した100mMのグルタミン3μLを添加し、反応物を室温で60分間インキュベートした。次に、100mMトリス(pH7.5)中、45μMの6−(2−ブロモエチニル)−2,3−ジメチル−キナゾリン−4−オン、75μMのAmplex Red、0.375単位/mLの西洋わさびペルオキシダーゼ、0.12単位/mLのグルタミン酸オキシダーゼの添加により反応を停止させた。暗所、室温で30分後、535/590nmの光学フィルターを用いてのPerkin Elmer EnVisionでプレートを読み取り、生データをGenedataを用いて分析し、IC50値を得た。また、アッセイ成分に対する非特異的効果を除外するため、6Hisタグ化GLSタンパク質およびグルタミンをアッセイ緩衝液と交換する場合のアッセイのアーチファクトバージョンを用いた。
アッセイb):GLS細胞効力アッセイ
化合物を、細胞のGLS活性をそれらが阻害する可能性について、細胞のグルタミン酸枯渇を測定するPC3共役アッセイの使用により評価した。試験化合物を100%DMSOでの希釈により調製し、12点濃度応答における正確な用量範囲および適切な容量(5〜120nl)を得て、Labcyte Echo 555アコースティックディスペンサーを用いて384ウェルマイクロアッセイプレート(Corningの製品コード3712)に分注した。DMSO濃度を、DMSO溶液の戻し充填により0.3%で維持した。PC3細胞を、フェノールを含まないDMEM、10%透析FCS、2mMグルタミンで成長させ、トリプシン処理による分散後、分注した化合物を含有する384ウェルアッセイプレート内に直接的に増殖培地40μl中、5.6×10個の細胞/ウェルで蒔いた。37℃、5%COで6時間のインキュベーション後、増殖培地を吸引し、10mMトリス(pH7.4)、100mM NaCl、1mM EDTA、1mM EGTA、1mM NaF、20mM Na、2mM NaVO、1%トリトンX100、10%グリセロール、0.1%SDSおよび0.5%デオキシコール酸塩を含有する緩衝液15μlに細胞を溶解した。次に、細胞可溶化物4μlを384ウェルNBSプレート(Corningの製品コード3575)に移し、35μlの27.5μM Amplex Red、0.1375U/mLの西洋わさびペルオキシダーゼ、0.044U/mLのグルタミン酸オキシダーゼ、100mMトリス(pH7.5)を添加した。暗所、室温で30分後、535/590nmの光学フィルターを用いてPerkin Elmer EnVisionでプレートを読み取り、生データを専売ソフトウェアを用いて分析し、IC50値を得た。
アッセイc):GLS細胞増殖アッセイ
化合物が細胞成長を阻害する能力を、384ウェルプレートNCI−H1703細胞増殖アッセイを用いて測定した。NCI−H1703細胞を、フェノールレッドを含まないRPMI1640、10%FCSおよび2mMグルタミンで成長させ、クリアボトム384ウェルアッセイプレート(Corningの製品コード3712)内に増殖培地40μl中、750細胞/ウェルの密度で播種し、37℃、5%COで24時間インキュベートした。試験化合物を100%DMSOでの希釈により調製し、12点濃度応答における正確な用量範囲および適切な容量(5〜120nl)を得て、蒔いた細胞を含有するアッセイプレート内に直接的に分注した。DMSO濃度を、DMSO溶液の戻し充填により0.3%で維持した。プレートを37℃、5%COで5日間インキュベートし、Sytoxグリーンおよびサポニンを各最終濃度が2μMおよび0.25%になるまで添加し、分析前に6時間インキュベートした。488nmの励起および放射用のFITCフィルターセット(500〜530nm)を用いてAcumen eX3(TTP Labtech)でプレートを読み取った。IC50値を、GeneDataソフトウェア分析を用いて、0日目成長の最大阻害に対するカーブフィッティングを行うことにより算出した。
アッセイa)〜c)からの結果を表1に示す。

Claims (17)

  1. 式(I)の化合物:
    またはその薬学的に許容できる塩(式中、
    Qは、ピリダジン−3−イル、6−フルオロピリダジン−3−イルであり;
    は、Hであり;
    およびRは、各々独立してC1〜C6アルキルであるか、もしくはRおよびRは、一緒になって−(CH−であり;または
    およびRは、一緒になって−(CH−であり、かつRは−CHであり;
    は、ハロ、−CH、−OCH、−OCHF、−OCF、もしくは−CNであり;かつ
    nは、0、1、もしくは2である)。
  2. Qがピリダジン−3−イルである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  3. nが0である、請求項1〜2のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  4. nが1であり、かつRがメチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、およびシアノであり、かつRが3位に位置する、請求項1〜2のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  5. nが1であり、かつRがフルオロおよびメチルからなる群から選択され、かつRが4位に位置する、請求項1〜2のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  6. nが2であり、Rの一例がトリフルオロメトキシであり、かつ3位に位置し、またRの他例がフルオロであり、かつ4位に位置する、請求項1〜2のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  7. およびRが、各々独立してメチルである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  8. およびRが、一緒になって−(CH−である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  9. がHである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  10. およびRが、一緒になって−(CH−であり、かつRが−CHである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  11. 前記化合物が、
    (2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−フェニル−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2R)−2−(ジメチルアミノ)−2−フェニル−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2R)−2−(ジメチルアミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2S)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2R)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2S)−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド;
    (2R)−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド;
    (2S)−2−(アゼチジン−1−イル)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2R)−2−(アゼチジン−1−イル)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2S)−2−(アゼチジン−1−イル)−2−(3−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2R)−2−(アゼチジン−1−イル)−2−(3−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2S)−2−(アゼチジン−1−イル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド;
    (2R)−2−(アゼチジン−1−イル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド;
    (1S)−2−メチル−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−1−カルボキサミド;
    (1R)−2−メチル−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−1−カルボキサミド;
    (2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−(p−トリル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−(m−トリル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2S)−2−(アゼチジン−1−イル)−2−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2R)−2−(アゼチジン−1−イル)−2−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2S)−2−(アゼチジン−1−イル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド;
    (2R)−2−(アゼチジン−1−イル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド;および
    (2S)−2−(3−シアノフェニル)−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  12. 前記化合物が、
    (2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−フェニル−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2R)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2S)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2S)−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド;
    (2S)−2−(アゼチジン−1−イル)−2−[3−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2S)−2−(アゼチジン−1−イル)−2−(3−メトキシフェニル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2S)−2−(アゼチジン−1−イル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド;
    (1S)−2−メチル−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−1−カルボキサミド;
    (2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−(p−トリル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2S)−2−(ジメチルアミノ)−2−(m−トリル)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2S)−2−(アゼチジン−1−イル)−2−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド;
    (2S)−2−(アゼチジン−1−イル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド;
    (2R)−2−(アゼチジン−1−イル)−N−[5−[[(3R)−1−(6−フルオロピリダジン−3−イル)ピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アセトアミド;および
    (2S)−2−(3−シアノフェニル)−2−(ジメチルアミノ)−N−[5−[[(3R)−1−ピリダジン−3−イルピロリジン−3−イル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩、および少なくとも1つの薬学的に許容できる希釈剤もしくは担体を含む医薬組成物。
  14. がんの治療に用いられる、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩。
  15. がんの治療用の薬剤の製造における、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩の使用。
  16. かかる治療を必要とする温血動物におけるがんを治療するための方法であって、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容できる塩を治療有効量で前記温血動物に投与するステップを含む、方法。
  17. 前記がんが、乳がん、肺がん、膵がん、腎がん、または肝細胞がんである、請求項14、15、または16に記載の化合物、使用、または方法。
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