JP2018534557A - Ivdアッセイを読み取るためのデバイス - Google Patents

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Abstract

実施形態は一般に、インビトロ診断用途のための蛍光標識された診断アッセイを読み取るためのシステムに関する。システムは、蛍光標識された診断アッセイを担う蛍光標識された診断アッセイカートリッジを収容するように適合された収容部材と、診断アッセイカートリッジが収容部材の中に配置される際、診断アッセイを照らすように構成された少なくとも1つの励起モジュールと、収容部材内に配置された照らされた診断アッセイの画像を取り込むためのカメラモジュールと、カメラモジュールから撮像された画像を受信し、カメラモジュールによって取り込まれた診断アッセイの中に標的検体が存在したかどうかを判定するためのプロセッサと、診断カートリッジ上の照明の均一な場を模倣するように、カメラモジュールによって撮像された診断カートリッジの画像の強度を調節するように構成された輝度補償モジュールを含むメモリ記憶ファームウェアとを備える。輝度補償モジュールは、照明補償ルックアップテーブルに基づいて撮像された画像の強度を調節するように構成される。

Description

記載される実施形態は一般に、診断アッセイを読み取るための光学読み取りシステムに関する。詳細には、記載される実施形態は、インビトロ診断(IVD)アッセイの結果を測定するためのシステムに関する。
例えばインフルエンザ及び多くの性感染症などの特定の診断アッセイに関して、臨床医は理想的には、即時のまたは極めて迅速な検査結果が得られることを要求する。これは、感染の拡大を最小限にするための公衆衛生理由に関するものであり、かつ患者に対する迅速な治療処置を保証するためであってよい。僻地では、臨床病理学の基本的な施設が検査する地点のそばにない場合があり、何らかの感染に関して検査結果を得るのが遅れた場合、患者にとって危険である、またはさらには患者の命に関わる場合もあり、また一般大衆に対しても危険な場合もある。
迅速検査は、多くの病状に関して利用可能であり、低コストで調達することができる。このような検査は典型的には、側方流動検査と呼ばれ、側方流動アッセイ、膜ベースアッセイ及び側方免疫クロマトグラフィ検査としても知られている。
そのような検査は従来、互いに重なり合い、裏当ての上に載せられた多様な種類の物質で構成されている。検査が行われる際、疑わしい抗原を含む試料が試料塗布パッドに加えられる。試料は結合パッドまで移動し、そこにはその標的に固有の微粒子標識化された結合体が固定化されている。試料はこの結合体を再び流動するようにし、これらが共に多孔性の膜に沿って移動する際、試料中の検体が結合体と相互作用する。検体と結合体がそれを超えて移動する際、特定の検査ライン位置で膜上のストリップ内に敷かれている捕捉試薬がそれらを捕捉するような働きをする。それに応じて、疑わしい抗原が存在する場合、目で確認できる検査ラインが現れる。
そのような検査は迅速な結果を提供するが、側方流動検査に関する問題は、可視ラインが発生するには、かなりの量の抗原または抗体が試料検体中に存在する必要があることである。その結果、この種の検査は、とりわけ患者が感染の早い段階にある場合、及び患者の体内の特定の抗原、抗体またはウイルス量が少ない場合、感度の程度が低く、相当な数の誤った否定的な結果が生じることになる。さらに、検出の早い段階では、患者に適切な治療法を施すために、または地域共同体の他の人への感染症のさらなる拡大を防ぐために患者を隔離するために、診断が正確に行われることが重要である。
このような問題に対処するために、一部の製造元は、適切なリーダーと共に検体の検出を促進するために蛍光標識を利用する側方流動検査を開発してきた。このような標識化技術は、これ以前の技術に対して、桁違いに大きな感度の改善の向上を生み出すことができるが、蛍光検出に必要とされる複雑で費用が高いことの多いリーダーは、そのような検査に関する市場に限定されている。そのようなリーダーの高いコストは、低コストで、頑強であり、システムを使用し易いということに基づいた側方流動検査の主たる利点を損ねている。
微小滴定量プレート(MTP)内で行われる免疫アッセイの蛍光反応をスキャンするためにこれ以前に開発された蛍光リーダーの1つのタイプが、US4,626,684 (Landa特許)に開示されている。この特許は、蛍光発光分析手段と組み合わせて複数の免疫アッセイ試料を励起するための照明を備える走査式の光学蛍光リーダーを教示している。Landa特許において、蛍光スキャナヘッドを移動システムによって直交する方向に押しやった状態でMTPを移動システムによって一方向に押しやることができ、これにより二軸の走査動作機能を実現する。そのような走査式のリーダーに関する問題は、構成要素の故障のリスク、または移動する部品に起因する現場保守問題と共に、走査機構が、リーダーに望ましくないコストと複雑さを加えることである。さらに走査システムが押し出されたり、どかされたりした場合、位置エラーが生じアッセイの精度に悪影響を与える場合がある。
撮像光学リーダーは別の種類の光学読み取りデバイスであり、これは基板の上で二方向の配列を検出することが可能である。撮像光学リーダーは、基板の大部分の表面領域(または表面領域全体)を照らすための励起用の光源、例えばキセノンランプと、検出の現場領域全体から放射された光を同時に検出することが可能な検出器とを備える。そのような光学リーダーの一例は、CCD(電荷結合素子)撮像装置であり、これは高い量子効率、感度及び空間分解能を提供する。さらに、広帯域の光源には、単色放射を提供するために波長フィルタが備わっている場合がある。そのような蛍光撮像光学デバイスが、同焦点の撮像手法を用いて一部の蛍光顕微鏡検査システムにおいて使用されてきた。このような蛍光撮像光学デバイスは典型的には、励起光のフィルタリングのため、及び試料から放射された蛍光性の光のフィルタリングのために一定の範囲の高コストの薄膜干渉フィルタ(TFIF)を利用する。典型的には、使用されるフィルタセットは、光源用の励起フィルタ、ダイクロイックミラーまたはビームスプリッタ(同焦点の撮像配置が使用される場合)及び放射された蛍光性の光のための放射フィルタを含む。
診断アッセイを読み取るための従来技術のシステム及びデバイスに関連する1つまたは複数の短所または欠点に対処する、もしくはそれを改善する、またはそれに対して有益な代替を少なくとも提供することが望ましい。
本明細書に含まれる文献、作用、材料、デバイス、論文などのいかなる考察も、そのような事柄の一部または全てが従来技術の根拠の一部を形成する、またはそれが本出願の各々のクレームの優先日より前にそれが存在していたという理由で、本開示に関連する分野における共通の一般的な知識であったということと容認するものとみなすべきではない。
この明細書の全体を通して、単語「comprise(含む)」、または「comprises(含む)」または「comprising(含んでいる)」などの変形は、任意の他の要素、整数もしくはステップ、または要素のグループ、複数の整数もしくはステップを除外せずに、指定される要素、整数もしくはステップ、または要素のグループ、複数の整数もしくはステップを含むことを示唆するものと理解されたい。
一部の実施形態は、インビトロ診断用途のための蛍光標識診断アッセイを読み取るためのシステムに関し、システムは、
蛍光標識診断アッセイを担持する蛍光標識診断アッセイカートリッジを収容するように適合された収容部材と、
診断アッセイカートリッジが収容部材の中に配置される際、診断アッセイを照らすように構成された少なくとも1つの励起モジュールと、
収容部材内に配置された照らされた診断アッセイの画像を取り込むためのカメラモジュールと、
カメラモジュールから撮像された画像を受信し、カメラモジュールによって取り込まれた診断アッセイの中に標的検体が存在したかどうかを判定するためのプロセッサと、
診断カートリッジ上の照明の均一な場を模倣するために、カメラモジュールによって撮像された診断カートリッジの画像の強度を調節するように構成された輝度補償モジュールを含むメモリ記憶ファームウェアとを備え、
輝度補償モジュールは、照明補償ルックアップテーブルに基づいて、撮像された画像の強度を調節するように構成される。
一部の実施形態は、インビトロ診断用途のための蛍光標識側方流動診断アッセイを読み取るための装置に関し、システムは、
蛍光標識診断アッセイを担持する蛍光標識側方流動診断アッセイカートリッジを収容するように適合された収容部材と、
収容部材に対して傾斜した角度で逆方向に配置され、診断アッセイが収容部材の中に配置される際、診断カートリッジを照らすように構成された少なくとも2つの励起モジュールと、
収容部材内に配置された照らされた診断アッセイの画像を取り込むためのカメラモジュールとを備える。
一部の実施形態は、インビトロ診断用途のための蛍光標識診断アッセイを読み取るためのシステムに関し、システムは、
蛍光標識診断アッセイを担持する蛍光標識診断アッセイカートリッジを収容するように適合された収容部材と、
診断アッセイカートリッジが収容部材の中に配置される際、診断アッセイを照らすように構成された少なくとも1つの励起モジュールと、
収容部材内に配置された照らされた診断アッセイの画像を取り込むためのカメラモジュールと、
カメラモジュールから撮像された画像を受信し、カメラモジュールによって取り込まれた診断アッセイの中に標的検体が存在したかどうかを判定するためのプロセッサとを備える。
カメラモジュールはCMOSカメラモジュールを備えてよい。
各々の励起モジュールは、おおよそ0.1ワットからおおよそ5ワットの間、例えばおおよそ0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、2、3、4または5ワットなどの最大出力定格を有する光源を備えてよい。一部の実施形態において、各々の励起モジュールは、少なくとも0.1ワットの最大出力定格を有する光源を備えてよい。一部の実施形態において、各々の励起モジュールは、少なくとも0.9ワットの最大出力定格を有する光源を備えてよい。一部の実施形態において、各々の励起モジュールは、少なくとも1ワットの最大出力定格を有する光源を備えてよい。一部の実施形態では、各々の励起モジュールは、少なくともおおよそ3ワットの最大出力定格を有する光源を備えてよい。
システムの部品は、カメラモジュールが診断アッセイの画像を取り込む間、互いに対して実質的に固定されるように構成されてよい。
システムは、少なくとも2つの励起モジュールを備える場合がある。
励起モジュールは、収容部材に対して傾斜した角度で逆方向に各々配置されてよい。
収容部材の水平面に対する各々の励起モジュールの角度は、30°から60°の間であってよい。収容部材の水平面に対する各々の励起モジュールの角度は、おおよそ45°前後であってよい。
カメラモジュールは、収容部材の上に直接設置されてよい。
システムは、メモリ記憶ファームウェアを含むことができる。ファームウェアは、診断アッセイ上の照明の均一な場を模倣するために、カメラモジュールによって撮像された診断アッセイの画像の強度を調節するように構成された輝度補償モジュールを含んでよい。輝度補償モジュールは、照明補償ルックアップテーブルに基づいて、撮像された画像の強度を調節するように構成されてよい。照明補償ルックアップテーブルは、カメラモジュールによって撮像された較正画像に基づいて生成されてよく、ファームウェア内に記憶される。
ファームウェアは、カメラモジュールによって撮像された画像の露出を調節するための露出制御モジュールを有してよい。
ファームウェアは、カメラモジュールによって撮像された画像をカラーチャネルに分割するためのカラーデコーディングモジュールを有してよい。カラーデコーディングモジュールは、1つまたは複数の所定のカラーチャネルからデータを廃棄するように構成されてよい。
各々の励起モジュールは、少なくとも1つのLEDを有してよい。
各々の励起モジュールは、励起光のほぼ平行化されたビームを生成するために少なくとも1つの光成形要素を有してよい。
少なくとも1つの光成形要素は、放物面反射器を有してよい。
少なくとも1つの光成形要素は、少なくとも1つのレンズを有してよい。少なくとも1つのレンズは、平凹レンズを有してよい。
各々の励起モジュールは、少なくとも1つの光学フィルタを有してよい。少なくとも1つの光学フィルタは、染色ガラス吸収フィルタを有してよい。
一部の実施形態は、インビトロ診断用途のための蛍光標識診断アッセイを読み取るための装置に関し、装置は、
蛍光標識診断アッセイを担持する蛍光標識診断アッセイカートリッジを収容するように適合された収容部材と、
診断アッセイカートリッジが収容部材の中に配置される際、診断アッセイを照らすように構成された少なくとも2つの励起モジュールと、
収容部材内に配置された照らされた診断アッセイの画像を取り込むためのカメラモジュールとを備える。
励起モジュールは、収容部材に対して傾斜した角度で逆方向に各々配置されてよい。
収容部材の水平面に対する各々の励起モジュールの角度は、30°から60°の間であってよい。収容部材の水平面に対する各々の励起モジュールの角度は、おおよそ45°前後であってよい。
カメラモジュールは、CMOSカメラモジュールを備えてよい。
各々の励起モジュールは、おおよそ0.1ワットからおおよそ5ワットの間、例えばおおよそ0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、2、3、4または5ワットなどの最大出力定格を有する光源を備えてよい。一部の実施形態において、各々の励起モジュールは、少なくとも0.1ワットの最大出力定格を有する光源を備えてよい。一部の実施形態において、各々の励起モジュールは、少なくとも0.9ワットの最大出力定格を有する光源を備えてよい。一部の実施形態において、各々の励起モジュールは、少なくとも1ワットの最大出力定格を有する光源を備えてよい。一部の実施形態では、各々の励起モジュールは、少なくともおおよそ3ワットの最大出力定格を有する光源を備えてよい。
装置の部品は、カメラモジュールが診断アッセイの画像を取り込む間、互いに対して実質的に固定されるように構成されてよい。
カメラモジュールは、収容部材の上に直接設置されてよい。
装置は、カメラモジュールから撮像された画像を受信し、カメラモジュールによって取り込まれた診断アッセイの中に標的検体が存在したかどうかを判定するためのプロセッサを含むことができる。
装置は、メモリ記憶ファームウェアを含んでよい。ファームウェアは、診断アッセイ上の照明の均一な場を模倣するために、カメラモジュールによって撮像された診断アッセイの画像の強度を調節するように構成された輝度補償モジュールを含んでよい。輝度補償モジュールは、照明補償ルックアップテーブルに基づいて、撮像された画像の強度を調節するように構成されてよい。照明補償ルックアップテーブルは、カメラモジュールによって撮像された較正画像に基づいて生成されてよく、ファームウェアに記憶される。
ファームウェアは、カメラモジュールによって撮像された画像の露出を調節するための露出制御モジュールを有してよい。
ファームウェアは、カメラモジュールによって撮像された画像をカラーチャネルに分割するためのカラーデコーディングモジュールを有してよい。カラーデコーディングモジュールは、1つまたは複数の所定のカラーチャネルからデータを廃棄するように構成されてよい。
各々励起モジュールは、少なくとも1つのLEDを有してよい。
各々の励起モジュールは、励起光のほぼ平行化されたビームを生成するために少なくとも1つの光成形要素を有してよい。
少なくとも1つの光成形要素は、放物面反射器を有してよい。
少なくとも1つの光成形要素は、少なくとも1つのレンズを有してよい。少なくとも1つのレンズは、平凹レンズを有してよい。
各々の励起モジュールは、少なくとも1つの光学フィルタを有してよい。少なくとも1つの光学フィルタは、染色ガラス吸収フィルタを有してよい。
一部の実施形態によると、プロセッサは、収容部材、少なくとも1つの励起モジュール及びカメラモジュールの各々から離れた外部の処理装置の中に配置される場合もある。
一部の実施形態によると、プロセッサは、診断アッセイの検査ゾーンに対応する画像の領域内の光の放射レベルを判定することによって、カメラモジュールによって取り込まれた診断アッセイにおいて標的検体が存在したかどうかを判定するように構成されてよい。一部の実施形態によると、プロセッサは、診断アッセイの検査ゾーンに対応する画像の領域における光の放射レベルを所定の光の放射レベルと比較することによって、カメラモジュールによって取り込まれた診断アッセイの中に標的検体が存在したかどうかを判定するように構成されてよい。一部の実施形態によると、プロセッサは、メモリ装置から所定の光の放射レベルを取り出すように構成されてよい。
一部の実施形態によると、プロセッサは、診断アッセイの制御ゾーンに対応する画像の領域における光の放射レベルを判定することによって、カメラモジュールによって取り込まれた診断アッセイが正確に処理されたかどうかを判定するように構成されてよい。一部の実施形態によると、プロセッサは、診断アッセイの制御ゾーンに対応する画像の領域における光の放射レベルを所定の制御の光の放射レベルと比較することによって、カメラモジュールによって取り込まれた診断アッセイが正確に処理されたかどうかを判定するように構成されてよい。一部の実施形態によると、プロセッサは、メモリ装置から所定の制御の光の放射レベルを取り出すように構成されてよい。
一部の実施形態によると、少なくとも1つの励起モジュールの各々は、診断アッセイカートリッジが収容部材の中に位置決めされる際、診断アッセイを照らすように構成されてよい。一部の実施形態では、少なくとも1つの励起モジュールの各々は、診断アッセイカートリッジが収容部材の中に位置決めされる際、診断アッセイを照らすように位置決めされ、角度が付けられてよい。
一部の実施形態によると、少なくとも2つの励起モジュールの各々は、診断アッセイを照らすために同時に作動するように構成されてよい。一部の例示の実施形態によると、少なくとも2つの励起モジュールの各々は、診断アッセイを同時に照らすように構成されてよい。
一部の実施形態によると、少なくとも2つの励起モジュールの各々は光源を有し、各々の光源は、ほぼ同一であってよい。
一部の実施形態による光学読み取りシステムの基幹要素を示す等角投影図である。 図1の光学読み取りシステムの励起モジュールの等角投影図である。 図1の2つの反対に配置された励起源からの組み合わさった蛍光励起を示す別の等角投影図である。 蛍光励起が、図3の2つの反対に配置された励起源によって提供される場合の診断カートリッジの読み取り窓の上の光の強度の変動を示す三次元のグラフである。 LRE Esterline GMBHによって製造されたコンパクト臨床現場即時検査(cPOC)リーダーである既知の光学リーダーを用いる蛍光アッセイ読み取りに関する長手方向の位置に対する蛍光発光の変動のグラフである。 図1の光学読み取りシステムを用いる、図5の蛍光アッセイに関する長手方向の位置に対する蛍光発光の変動のグラフである。 図1の光学読み取りシステムの計算構成要素のブロック図である。 図1のシステムの使用の方法を示すフロー図である。
記載される実施形態は一般に、診断アッセイを読み取るための光学読み取りシステムに関する。詳細には、記載される実施形態は、インビトロ診断(IVD)アッセイの結果を測定するためのシステムに関する。
図1は、一部の実施形態による診断アッセイを読み取るための光学読み取りシステム100を示している。光学読み取りシステム100は典型的には、ベンチトップ器具(図示せず)の中に収容されてよく、ベンチトップ器具はさらに、光学読み取りシステム100から得られた電子結果を処理する、及びアッセイの結果を操作者に表示するために種々の機械的及び電子的構成要素を含む。ベンチトップ器具は、光学読み取りシステム100のために光が密閉された筐体を備えてよい。このようなベンチトップ器具に関する別の構成要素(組立体が光を通さないようにするためにプラスチック性の密閉容器を含む場合がある)、設置用構成要素、埋め込み式コンピューティングモジュール、タッチスクリーン、摺動式の引きだしなどは、よく知られた既知の構成要素であり得るため本文献ではさらに説明しない。
光学読み取りシステム100は、例えば蛍光励起モジュール102及び103などのいくつかのモジュールを含む。蛍光励起モジュール102及び103は、診断カートリッジ105を収容するように構成された収容くぼみ112のいずれかの側に、くぼみに対して均等でかつ反対側に傾斜した角度で逆方向に配置される。診断カートリッジ105は、側方流動アッセイを包含してもよく、これは一部の実施形態では蛍光側方流動アッセイであってよい。一部の実施形態において、診断カートリッジ105は、蛍光標識された診断アッセイカートリッジであってよく、蛍光標識された診断アッセイを担うことができる。一部の実施形態において、診断カートリッジ105は、蛍光標識された側方流動診断アッセイカートリッジであってよく、蛍光標識された側方流動診断アッセイを担うことができる。一部の他の実施形態において、インビトロ診断(IVD)用途に関する別の形態のアッセイが使用される場合もある。例えば微小流体デバイスのくぼみの中に在る増幅された標的を利用する分子診断アッセイ、マイクロアレイとしてのチップ上またはスライド上のハイブリダイゼーションアッセイ、または複数のくぼみのプレート内でのアッセイが、検体標的の蛍光反応を判定及び/または測定するためにシステム100によって利用されてよい。
一部の実施形態によると、収容くぼみ112は、特定のタイプのアッセイカートリッジを収容するように適合されてよい。例えば、収容くぼみ112は、蛍光標識された診断アッセイを担う蛍光標識された側方流動診断アッセイカートリッジを収容するように適合されてよい。収容くぼみ112は、蛍光標識された側方流動診断アッセイカートリッジを収容し、このカートリッジをしっかりと保持するように成形されサイズが決められてよい。
側方流動ストリップフォーマットが、定性アッセイ及び半定量アッセイに関して使用され、視覚的または蛍光標識された検出スキームを利用する場合がある。側方流動アッセイは、検出すべき検体を含んでいると思われる液体検査試料の多孔性の検査ストリップを塗布ゾーンに加えることを伴うことがある。ストリップは、マトリックス材料を有することができ、これは例えばニトロセルロースであってよく、これを通り抜けて、検査流体と、検査流体中に懸濁したまたは溶解した検体が塗布ゾーンから捕捉ゾーンまで毛管現象によって流れることができ、そこで検出可能な信号またはそのような信号がないことが検体の有無を明らかにすることができる。一部の実施形態によると、ストリップは、検出すべき検体を検出することが可能な標識を持つ特殊な結合パートナーと免疫特異的に結合するための手段を含んでよい。側方流動アッセイの簡素な「1ステップ」の性質は(これは試料の一定方向の多孔性のストリップに沿う吸い上がり作用を伴う)、マイクロアレイなどの他の免疫アッセイとはかなり異なっている。
マイクロアレイは、固体物質相上の2Dアレイであってよく、これは例えばガラススライド、またはマイクロタイタープレートのくぼみの底部であってよい。マイクロアレイは、大量の生体物質を処理し、その利用には、一般に洗浄、乾燥及び培養などの多数のステップが伴う。マイクロアレイはしたがって、利用するのが側方流動アッセイより複雑であり、側方流動アッセイに関して現在可能なものより多数の潜在的な検体標的を多重化することができる。マイクロアレイは、ハイスループットのスクリーニングツールとして使用されてよく、 遺伝性素因を評価する、同時に多数の遺伝子の発現レベルを測定する、またはDNA及び/またはRNAの利用を通してゲノムの複数の領域の遺伝子型を決定するのに使用されてよい。マイクロアレイは、相対定量を利用することができ、この場合、機能の強度は、異なる条件下の同じ機能の強度と比較され、その機能の同一性はその位置によって実証される。例えば2色のマイクロアレイまたは2チャネルのマイクロアレイは、比較されるべき(例えば病変組織と、健康な組織)2つの試料から準備されたcDNAと共にハイブリッド化されてよく、それは、2つの異なる蛍光体によって標識化される。cDNA標識化に使用される蛍光色素は、570nmの蛍光発光波長を有する(光スペクトルのオレンジの部分に相当する)Cy3と、670nmの蛍光発光波長を有する(光スペクトルの赤の部分に相当する)Cy5とを含む。2つのCy標識化cDNA試料は、混合され、1つのマイクロアレイになるようにハイブリッド化され、これはその後、規定の波長のレーザビームによる励起後、2つの蛍光体の蛍光性を視覚化するためにマイクロアレイスキャナの中で走査されてよい。各々の発光体の相対的な強度は、上方調節された遺伝子と、下方調節された遺伝子を識別するために比率ベースの分析において使用されてよい。
一部の実施形態において、各々の励起モジュール102及び103の長手方向の角度は、収容くぼみ112の水平方向の面に対して30°から60°である。好ましくは各々の励起モジュール102及び103の長手方向の角度は、収容くぼみ112の水平方向の面に対しておおよそ45°である。モジュール102及び103によって励起される診断カートリッジ105の観察窓110からの蛍光発光は、CMOSカメラモジュールカメラモジュール104によって撮像された画像内で検出される。一部の実施形態において、CMOSカメラモジュール104は、CMOSアレイ光検出器であってよい。一部の実施形態において、画像は、CCDカメラモジュールまたは代替のカメラモジュールによって撮像される場合もある。
CMOSカメラモジュール104は、一部の実施形態では少なくとも5メガピクセルの解像度を有することができ、少なくとも2560ピクセル長x1920ピクセル幅のイメージセンサアレイを有する。一部の実施形態において、診断カートリッジ105の観察窓110は、おおよそ50mm長であってよく、そのためCMOSカメラモジュール104によって撮像される画像は、少なくともmmあたり2500ピクセルを含む。一部の実施形態において、画像フィールドは、1000ピクセル長x500ピクセル幅の場合もある。一部の実施形態において、CMOSカメラモジュール104の色の深みまたはグレイスケール強度の範囲は、ピクセル当たり8から12ビットであってよく、各々のピクセル上に255から4096のグレイレベルを提供する。一部の実施形態において、CMOSカメラモジュール104は、携帯電話で使用される低コストのカメラと同様である場合がある。CMOSカメラモジュール104は、一部の実施形態では白黒カメラを含む場合がある。一部の代替の実施形態では、CMOSカメラモジュール104は、カラーカメラを含む場合がある。
低コストのCMOSカメラは典型的には、蛍光光学撮像に従来使用されるペルチェ冷却CCDカメラを含めた高級なCCDカメラよりもコストが2等級規模も低い。さらにそのような低コストのCMOSカメラの場合、カメラ熱電気冷却器などの複雑な補助的なシステムも必要ない。これにより、光学読み取りシステム100の信頼性を向上させ、それを、例えば周辺大気の変化がそうでなければカメラの性能に悪影響を与えるであろう、空調のない現場検査または先進国における診療などの環境に適したものにする。
一部の診断用途では、光学読み取りシステム100は、検体反応が予測される区域においてCMOSカメラモジュール104によって撮像された各々の画像の実際の色を測定するように構成されてよい。これはとりわけ、複合的なカラー反応が要求される実施形態に適したものであり得る。低コストの8ビットCMOSカラーカメラを利用してこれを行うために、カラー反応は、RGBチャネルの各々において0から255までの強度レベルとして表すことができる。この方法において、光学読み取りシステム100は、1,650万の独自の色にわたって視覚的に示すことができ、ファームウェア740(図7を参照して以下でさらに詳細に説明される)は、測定されるべき検体標的の色の変化の反応を可能にする。さらにファームウェア740のカラーデコーディングモジュール748は、撮像された画像から望ましくない色を取り去るように(例えば試料中の赤血球のピンク色を取り去る、または尿の黄色の値を取り去る)構成されてよい。
モジュール102、103及び104は、互いに、及び診断カートリッジ105に対して正確に幾何学的に整列することを確実にするためにシャシ107の上に設置されてよい。シャシ107は、第1の水平方向面構成要素113と、第2の垂直方向面構成要素114など互いに対して直交するように配設された第1及び第2の平面構成要素を有してよい。水平方向面構成要素113は、診断カートリッジ105を収容するための収容くぼみ112を画定することができ、これは一部の実施形態ではチャネル様の収容くぼみであってよい。一部の他の実施形態において、システム100は代替としてブラケット、クランプ、または診断カートリッジ105を保持するための他の形態の収容部材を含む場合もある。
垂直方向面構成要素114は、励起モジュール102、103及びCMOSカメラモジュール104を支持することができる。一部の実施形態において、励起モジュール102及び103は、CMOSカメラモジュール104のいずれかの側に設置されてよい。CMOSカメラモジュール104は、摺動可能なブラケット106上に設置されることで、CMOSカメラモジュール104の高さを収容くぼみ112の位置に合わせるように調節することが可能になる。励起モジュール102及び103は、CMOSカメラモジュール104と同様の高さに設置されてよい。一部の実施形態において、CMOSカメラモジュール104と、励起モジュール102及び103は、収容くぼみ112からおおよそ50mmから150mmの間の距離のところに位置決めされてよい。
一部の実施形態において、シャシ107は、CMOSカメラモジュール104と、収容くぼみ112の間の空間が遮断されず、CMOSカメラモジュール104が、収容くぼみ112の中に位置決めされた診断カートリッジ105の妨害されない画像を取得することを可能にするように構成される。一部の実施形態において、シャシ107は、各々の励起モジュール102及び103からの光が、収容くぼみ112内に位置決めされた診断カートリッジ105まで妨害されずに進むことを可能にするために、各々の励起モジュール102及び103と、収容くぼみ112の間の空間が遮断されないように構成されてもよい。
一部の実施形態において、励起モジュール102及び103は、励起モジュール102及び103の位置及び配向が収容くぼみ112に対して調節されるまたは固定されることを可能にするために、摺動可能及び/または旋回可能なブラケットの上に設置されてよい。一部の実施形態において、収容くぼみ112の高さ及び/または配向が、励起モジュール102及び103及びCMOSカメラモジュール104の位置に対して調節されることを可能にするために、水平方向面構成要素113の位置及び配向は、垂直方向面構成要素107に対して調節可能であってよい。
励起モジュール102及び103は、診断カートリッジ105の観察窓110内の蛍光検体標的を励起するために蛍光励起エネルギーを提供する。一部の実施形態において、診断カートリッジ105は、多数の微小なドットを有するマイクロアレイを含む場合があり、この場合各々のドットは、異なる検体標的に相当し、各々のドットに関する検体濃度の結果が独立して判定されることを可能にする。
好ましくは励起モジュール102及び103は、少なくとも1ワットの最大出力定格を有する高出力の発光ダイオード(LED)204(図2に最もよく示される)を備える。一部の実施形態によると、励起モジュール102及び103は、光源を備え、各々の光源は、同一またはほぼ同一であってよい。例えば一部の実施形態によると、各々の励起モジュール102及び103は、365nmの高出力LEDを有してよい。一部の実施形態において、LED204は、少なくとも2ワット、3ワット、4ワット、5ワットまたはそれ以上の最大出力定格を有する場合がある。一部の実施形態において、LED204は、少なくとも0.1ワットの最大出力定格を有してよく、一部の実施形態ではLED204は、少なくとも0.2ワット、0.3ワット、0.4ワット、0.5ワット、0.6ワット、0.7ワット、0.8ワットまたは0.9ワットの最大出力定格を有する場合がある。一部の実施形態において、LED204は、例えばおおよそ0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、2、3、4または5などのおおよそ0.1ワットからおおよそ5ワットの最大出力定格を有する場合がある。
励起モジュール102及び103はさらに、1つまたは複数のビーム成形要素(例えば反射器202、レンズ207及び散光器)、ならびに蛍光励起フィルタ206を備えてよく、これらは図2に関連してさらに説明される。
少なくとも1Wの出力定格を有するLEDの利用は、励起モジュール102及び103が、相対的に広い窓領域(例えば一部の実施形態における40mm長x20mm幅など)にわたって高密度の蛍光励起エネルギーを生成することを可能にする。診断アッセイで使用される蛍光標的に関して、検体標的から蛍光発光される反応は、検体標的に達する蛍光励起エネルギーに直接比例している。したがって高出力のLED204の利用によって、より低い検体濃度を蛍光信号として検出することが可能になるのに対して、従来式の低出力のLED(例えば5mmまたは3mmの円形ドーム型のLED)を用いた場合はそのような蛍光発光信号は存在しないであろう。後者の従来式のLEDタイプは、診断カートリッジ105から離れて位置決めされた場合、さらには従来式のLEDがビーム成形要素を使用したとしても、低密度の蛍光励起エネルギーしか生成することができない。したがって、少なくとも1Wの出力定格を有する新世代の高出力LED204の利用によって、従来式の低出力LEDが使用された場合のケースよりもより低い検体濃度を検出する有意に改善された診断感度を有するシステムが可能になる。
励起モジュール102及び103は、高い出力密度で各々のモジュール102及び103を出て行き、これにより、励起モジュール102及び103の各々が観察窓110から離れた距離のところに位置決めされることを可能にするほぼ平行化された光ビーム301及び302(図3に示される)を生成することができる。そのように離れて位置決めすることによって、励起モジュール102及び103がCMOSカメラモジュール104の視野を遮らないことを保証する。LED204ならびにビーム成形要素202及び207を用いたそのようなほぼ平行化された励起光の生成は、レーザ及びレーザダイオードなどのコヒーレント光源によって生成される完全に平行化された光を実現することはない。しかしながらレーザ及びレーザダイオードと比較したときのLEDの利点はいくつかあり、例えばレーザ及びレーザダイオードと比較すると、高出力LEDのコストがより低いことである。一部の別の利点には、例えば(i)光源を駆動するのに必要とされる電源がずっと簡素であり、低コストである、(ii)冷却ファンまたは熱電気冷却器などの利用を必要せず熱管理がより簡単である、(iii)設置システムがより簡素である、(iv)さほど正確な光学的な整列構成を必要とせず組立手順がより簡素である、及び(v)メンテナンスがより容易であることが含まれる。高出力LED204及び関連するビーム成形要素の利用はよって、光学読み取りシステム100の全体のコストを下げ、複雑さを低下させるためのより適した解決策であり得る。しかしながら一部の実施形態では、レーザ、レーザダイオード及び他の光源がLED204の代わりに、またはそれに加えて使用される場合もある。
一部の実施形態では、光学読み取りシステム100は、各々が観察窓110に対して対向するように傾斜した角度で対向して配置された少なくとも2つの低励起モジュール102及び103を有し、カメラモジュール104が、観察窓110の上に直接設置される。励起モジュール102及び103は、観察窓110に対して傾斜した角度でそれぞれ設置されることから、各々の励起モジュール102及び103の励起光は概ね、入射(傾斜)角に等しい反射(傾斜)角で観察窓110から反射される。この方法において、励起モジュール102及び103からの反射光が、観察窓110の上のカメラモジュール104の中へと進むことは望ましくない。一部の代替の実施形態では、光学読み取りシステム100は、低励起モジュール102のみを有する場合もある。
CMOSカメラモジュール104はまた、モジュラレンズ要素108を含んでよい。モジュラレンズ要素108は、撮像されている特定の診断カートリッジ105に適合するように有効な焦点距離を有してよい。さらにCMOSカメラモジュール104は、様々な診断カートリッジ105に適合するために、カメラモジュール104を工場において様々な高さのところに据え付けることを可能にするために摺動可能なブラケット106の上に設置されてよい。例えば、小さな領域の高解像度の画像を取得するために、短い焦点距離を有するマクロレンズが、診断カートリッジ105に近づけて位置決めされた(モジュール102及び103からの蛍光励起を遮らないように)カメラモジュール104と組み合わせて使用される場合がある。あるいはより広い領域を撮像するために、例えばより広い領域のマイクロアレイなどを撮像するために、より長い焦点距離を有するレンズが、診断カートリッジ105から離れて位置決めされたカメラモジュール104と共に使用される場合もある。さらにレンズ要素108は好ましくは、レンズ要素108の筐体内に保持された別個のフィルタ要素として蛍光発光フィルタを有してよい、またはさらに好ましくはレンズ要素108の中のレンズ自体が、吸収発光フィルタを兼ねた染色されたガラスレンズであってよい。そのような簡素化によって、部品の数を減少させ、組み立ての複雑さを低下させる。
一部の実施形態において、移動走査用ステージは光学読み取りシステム100にとって必要ではない。診断カートリッジ105は、「装填(LOAD)」矢印111の方向でスロット内に手を使って押し込まれてよく、端部止め具109が、撮像のために診断カートリッジ105を確実にかつ繰り返し位置決めするために収容くぼみ112の一端に据えられてよい。基準マーカー(図示せず)が、カートリッジ105上に印刷されて、ファームウェア内でのその後の画像分析のために観察窓110内に様々な検査ゾーンを位置決めするためにカメラモジュール104のために基準点を提供することができる。一部の実施形態において、光学読み取りシステム100は可動部品を全く含まないため、望ましくないコスト、複雑さ、及び電気モータによって通常駆動される動作駆動式の走査用ステージを利用するこれ以前に使用された走査式の蛍光リーダの現場の実用性の問題を被ることはない。システム100の部品は、CMOSカメラモジュール104が、診断カートリッジ105の画像を撮像する間、互いに対して実質的に固定されるように構成されてよい。
カメラ104の視野内のカートリッジ105またはシャシ107の一部は、励起モジュール102及び103から予測される蛍光反応を評価するために、そのようなマーカー(図示せず)を包含する蛍光較正マーカーまたはインサートを含んでよい。
例えばLED出力の低下が原因で、そのような較正マーカーから測定される蛍光反応の低下が器具の寿命にわたって生じる可能性がある。これは、何らかのそのようなLED出力の低下に起因する係数の逆数である較正調節係数によって全体の画像強度を増大することによって補償することができる。そのような方法において、本発明に記載されるシステムの均一な蛍光反応を器具の寿命にわたって期待することができる。画像強度較正は、ファームウェア740内の輝度補償モジュール742によって行うことができ、これは図7を参照してさらに詳細に以下に記載される。
図2は、光学読み取りシステム100の励起モジュール103の詳細な断面図を示す。励起モジュール103は、高出力LED204を包含している。LED204は好ましくは、アルミニウム基板のプリント回路基板(PCB)203上に設置された面実装タイプのLEDであり、これは従来のPCBよりも優れた熱伝達特性を有する。一部の実施形態において、具体的には、例えばユーロピウムまたは他のランタニドキレードなどの長いストークシフトの蛍光体と共に使用する場合、LED204は、おおよそ365nmの主要な励起波長を有するUV LEDであってよい。PCB203は、LED204が継続的に作動される用途の場合、高出力LED204のためのヒートシンクとして作用するためにアルミニウムなどの金属材料から作製され得る筐体201の中に設置されてよい。あるいは一部の実施形態において、LED204は、CMOSカメラモジュール104が画像を記録することを可能にするために「フラッシュ」照明のために短時間だけ作動される場合もある。そのような状況において、LED204は、短期間のみ作動され、筐体201は、ヒートシンクとして作用する必要はないため、より低コストのプラスチック材料から成型されてよい。
LED204は典型的には、広い範囲の角度で光を放射する。しかしながらLED204は、図1に示されるようにほぼ平行化されるようにして光を放射することが要求されることがある。したがって光学式の放物面反射器202を使用して、ほぼ平行化されたビームになるようにLED204によって放射された光を集中させることができる。例えば光線205及び205’は、狭い角度でLED204を出て行き、励起モジュール103の長手方向軸に平行して接近している。しかしながら光線205”は、より広い角度でLED204を出て行く。傾斜した角度で出て行くこのような周辺光線205”は、放物面反射器202と衝突し、狭い角度で励起モジュール103から離れるように反射され、これもまた励起モジュール103の長手方向軸に平行して接近している。放物面反射器202は、一部の実施形態では、金属被覆された面を備えた成型プラスチック反射器であってよく、一体成形のプラスチック成型品として筐体201と一体化されることで、複雑さを低下させコストを下げることができる。あるいは放物面反射器202は、アルミニウムまたは他の金属製筐体201の中に研磨されたインサートであってよい。一部の実施形態において、レンズ(図示せず)が、放物面反射器202の代わりにまたはそれに加えて使用される場合もある。
図2に示されるように励起モジュール103は光学レンズ207を有する。光学レンズ207は、観察窓110上のより広い領域にわたってLED204から放射された光の角度を広げるための平凹面レンズであってよい。これは結果として、それに対応して観察窓110内の蛍光励起エネルギーが低下することになる。あるいは光学レンズ207は、観察窓110上のより狭い領域にわたってLED204から放射された光の角度を狭めるために平凸面レンズである場合もある。これは結果として、それに対応して観察窓110内の蛍光励起エネルギーが上昇することになる。
励起モジュール103はまた、いかなる蛍光励起光もカメラ104に到達するのを阻止するために励起フィルタ206を有しており、これは、そのような光は、そうでなければ検体標的、すなわち診断カートリッジ105からの蛍光反応の存在を隠してしまうためである。一部の実施形態によると、とりわけ例えばユーロピウム及び他のランタニドキレードなどの長いストークシフトの蛍光体と共に使用する場合、急激な波長カットオフもしくはカットオンまたはパスバンドが、このような蛍光体には必要とされないため、励起フィルタ206は、染色ガラス吸収フィルタであってよい。一部の実施形態において、励起フィルタ206はTFIFまたは別の好適なフィルタであってよい。励起フィルタ206は、透明ガラス基板またはグリットブラスト仕上げのガラス基板から染色されてよい。後者の場合、フィルタ206は、光の広がりをより均一に画像フィールドにわたって滑らかにするために何らかの部分的な光拡散特徴を有する場合がある。
図3は、組み合わせて作動する励起モジュール102及び103によって生成される組み合わされた光を示す。励起モジュール102及び103は、診断アッセイカートリッジ105が収容くぼみ112内に位置決めされる際、それぞれの位置決め及び角度を通して診断アッセイを照らすように構成されてよい。モジュール102及び103は、同時に作動し、診断アッセイを同時に照らすように構成されてよい。励起モジュール102及び103によって生成される光は一般に、外向きに広がる切頭円錐形のビーム301及び302の形態である。このようなビームは、観察窓110における水平面内の光の楕円形のプール303内に入るように先端が切り取られている。光の楕円形のプール303は、図3に示されるように主軸A−A’を有する。励起モジュール102が単独で作動する場合を考えると(すなわちモジュール103は「オフ」の状態である)、光の楕円形のプール303の主軸における位置Aでは、モジュール102によって生成される光の強度は相対的に明るいのに対して、主軸上の位置A’におけるモジュール102からの光の強度は相対的に暗い。これは、光の強度が、光源からの距離の2乗に伴って低下するためである。A’は、モジュール102から最も離れているのに対して、Aはモジュール102に最も近い。
単一の励起モジュール102または103のみが観察窓110に励起光を誘導する場合、その結果は、励起モジュール102及び103に近接する楕円の最も外側の主軸上の地点において概ね強度が相対的に高くなり、励起モジュール102及び103から遠位の楕円の距離の最も外側の主軸上の地点において概ね強度が相対的に低くなる概ね楕円形の光のプールを形成することになるであろう。その結果励起モジュール102または103の一方のみが使用される場合、観察窓110の上の照明は不均一な場となるであろう。そのような実施形態では、照明の不均一な場を補償するために輝度補償モジュール742(図7を参照して以下で説明されるような)が使用される場合もある。
しかしながら励起モジュール102及び103の両方が同時に作動する場合、モジュール102からのA’における相対的に暗い光は、モジュール103からのA’における相対的に明るい光によって補償される。1つのモジュール102/103からの相対的により暗い/より明るい光が常に、対向して配置されたモジュール102/103からの相対的により明るい/より暗い光によって常に均等に補償されるという点において、同一の補償が、光の楕円形のプール303全体にわたって生じる。この方法において、対向して配置された励起モジュール102及び102を使用した結果として、励起光のほぼ均一な場が、光の楕円形のプール303全体にわたって達成される。
図4は、一例の実験において生成された光の強度マップを示す三次元表面のグラフである。この実験では、対向して配置された励起モジュール102及び103は、図1に示されるシステムと同様にプルーフオブコンセプト(POC)システム内に設置された。この実験において、2つの対向して配置されたモジュール102及び103が使用され、各々が3W 365nmの高出力LED204を有する。各々の励起モジュール102及び103は、放物面反射器202、平凹面レンズ207及び染色ガラス励起フィルタ206で構成される。励起モジュール102及び103は、マットブラックのアルミニウム製の耐光性の密閉容器の中に収容され、プラスチック製の診断カートリッジ105内に収容された空白のホワイトカードのセクションである36mmx15mmの観察窓110に誘導された。ピクセル強度レベル当たり12ビット(0−4096までの数)を有する5メガピクセルCMOSカメラモジュール104を利用して画像が撮像された。画像は、パブリックドメインの画像分析パッケージ「Image J」を利用して分析された。
図4に例示されるように、ほぼ同一の光源を有する励起モジュール102及び103の利用にかかわらず、観察窓110の表面にわたる強度の範囲は完全に均一ではない。例えば画像領域の角404では、照明の輝度はわずかに落ちる。反対に、この照明の場の中心では、楕円の主軸の反対側403よりも楕円の主軸の一部401においてより明るくなる、楕円401の主軸にわずかに中心が高くなったより明るい部分402が生じる。この不一致の理由は、対向して配置されたLED204が、完全に一致しないため、完全に均一な照明の場は不可能であるためである。
図4に示される完璧ではない照明の場は、図7を参照して以下でさらに詳細に説明される光学読み取りシステム100のファームウェア740における輝度補償モジュール742を使用することによって補償することが可能である。
図5及び図6は、本出願の蛍光リーダーの性能を、LRE Esterline GmbH(ドイツ、ミュンヘン)から入手されたcPOC蛍光リーダーの性能と比較したベンチマーク実習の結果を示す。cPOCリーダーなどのリーダー、及びそのようなリーダーの派生物は、側方流動アッセイの製造業者によって商業的に以前より使用されている。
図5及び図6に例示される検査では、Quidel社(米国、ラホーヤ)によって製造されたSofia hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)アッセイが使用された。そのようなアッセイは、妊娠検査で使用される。このようなアッセイは、ユーロピウムビードによって標識された検体標的を用いる蛍光側方流動アッセイである。そのようなビードは、365nmのUV波長内で励起され、615nmまでの長ストークシフトによって明るいオレンジ色の蛍光光を放射する。尿試料が、妊娠33週目の妊娠した女性のドナーから調達され、Quidel’s Sofia検査がパッケージインサートに従って行われた。
図5は、cPOCリーダーにおいてQuidel Sofia hCGアッセイを行った結果を示している。スキャングラフ500は、フルスケール読み取り(これは1,048,576の数である)の29%の蛍光反応を記録する検査ラインピーク501が存在することを示している。アッセイはまた、品質保証ステップとして手順制御ラインを含み、これは結果として、フルスケール読み取りの38.5%の蛍光反応を記録するピーク502となる。ピーク501と502の間に、12.4%の蛍光反応を記録する非特異結合に起因する何らかの背景蛍光反応503が存在する。
図6は、図5において撮像された同じ妊娠33週目のドナーに対する同一のQuidel Sofia hCGアッセイの撮像の結果を示している。蛍光反応の画像は、図4に関連して上記で説明したPOCシステムを用いて取得された。その結果のスキャングラフ600は、フルスケール読み取り(これは4,096の数である)の32%の蛍光反応を記録する検査ラインピーク601が存在することを示している。手順的制御ラインは、フルスケール読み取りの40%の蛍光反応を記録するピーク602となる。ピーク601と602の間に、1%の蛍光反応を記録する非特異結合に起因する何らかの背景蛍光反応が存在する。
図5と図6を比較すると、本出願の光学読み取りシステム100は、走査式手法を利用するcPOCリーダーと比べて簡素化された光学リーダーであり、それにも関わらず、蛍光側方流動検査などの検査に関して正確な結果を生む。光学読み取りシステム100は、これ以前に既知のリーダーと比べてさほど複雑ではなく、かつ少ないコストで製造することができ、これは診断性能を全く損なわずに達成することができる。
図7は、光学読み取りシステム100のコンピューティング構成要素ならびに光学読み取りシステム100と通信することができる外部の処理装置750のブロック図を示す。1つの外部の処理装置750のみが示されているが、光学読み取りシステム100は、2つ以上の外部の処理装置750と通信する場合もあり、これらのデバイスは、一部の実施形態では、デスクトップまたはラップトップコンピューター、モバイルまたはハンドヘルドコンピューティングデバイス、サーバ、分散サーバネットワークまたは他の処理装置であってよい。一部のケースでは、1つまたは複数の外部の処理装置750が、外部の処理装置750を収容するベンチトップ器具(図示せず)の一部を形成する場合もある。
光学読み取りシステム100は、プロセッサ710、出力モジュール720、メモリ730、ユーザ入力モジュール750及びディスプレイ760を含めた、いくつかのコンピューティング構成要素を有してよい。一部の代替の実施形態では、光学読み取りシステム100は、プロセッサ710を持たない簡素化されたシステムである場合もあり、CMOSカメラモジュール104によって撮像された出力は、代わりに処理のために外部の処理装置750などの外部処理装置に出力される場合もある。例えばプロセッサ710は、光学読み取りシステム100の他の構成要素から離れた外部の処理装置750、例えば収容くぼみ112、励起モジュール102及び103、ならびにカメラモジュール104などの中に配置される場合もある。
プロセッサ710は、命令を実行するために1つまたは複数のデータプロセッサを含んでよく、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラベースのプラットフォーム、好適な集積回路及び1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)のうちの1つまたは複数を含んでよい。プロセッサ710は、CMOSカメラモジュール104、ならびにユーザ入力モジュール750及び他の入力ソースから入力を受信することができ、出力モジュール720、メモリ730及びディスプレイ760と通信することができる。ユーザ入力モジュール750は、タッチスクリーン、キイボード、ボタン、スイッチ、電子マウス及び他のユーザ入力制御装置などのいくつかのユーザ入力ソースから入力を受信することができる。出力モジュール720は、光学読み取りシステム100と、外部の処理装置750間の有線または無線通信を可能にすることができ、Wi-Fi、USB、ブルートゥース(登録商標)または他の通信プロトコルを利用することができる。メモリ730は、光学読み取りシステム100の内部または外部のいずれかに1つまたは複数のメモリ記憶場所を含んでよく、ROM、RAM、フラッシュまたは他のメモリタイプの形態であってよい。ディスプレイ760は、1つまたは複数のスクリーンを含んでよく、これらは、一部の実施形態において、LCDまたはLEDスクリーンディスプレイであってよい。一部の実施形態において、システム100はさらに、照明、スピーカまたはユーザに情報を伝達するように構成された他の出力装置を含む場合がある。
メモリ730は、プロセッサ710にとって利用し易く、システム100のファームウェア740内の実行可能なモジュールの形態で、プロセッサ710によって実行可能なプログラムコードを含むことができる。このような実行可能なモジュールは、輝度補償モジュール742、露出制御モジュール746及びカラーデコーディングモジュール748を含んでよい。ファームウェア740は、プロセッサ710にとって利用し易いデータをさらに記憶することができ、これは照明ルックアップテーブル744を含んでよい。
一部の実施形態によると、励起モジュール102及び103による診断カートリッジ105の照明は、カートリッジ105の中の診断アッセイにおける蛍光標識を励起する。カメラ104が、照らされた診断アッセイの画像を取り込み、プロセッサ710が、励起した診断アッセイからの蛍光発光のレベルを判定して、カメラ104によって撮像された診断アッセイにおける標的検体の有無を決定する。
例えば蛍光標識された側方流動診断アッセイでは、標的検体が試料中に存在する場合、この検体は、蛍光標識された抗体と結合して複合体を形成することになる。このような蛍光標識された抗体と検体の複合体はその後、診断カートリッジ105の膜に沿って流れ、存在する場合、この複合体はその後、検査ゾーン/ラインにおいて膜の上に位置決めされた捕捉抗体に結合する。
プロセッサ710は、照らされた診断アッセイの検査ゾーン、ラインまたは領域に相当する撮像された画像の検査ゾーン、ラインまたは領域における蛍光発光の信号レベルまたは光の放射レベルを判定し、この光の放射レベルを所定の閾値と比較するように構成されてよい。信号レベルが所定の閾値を満たす場合、またはそれを超えた場合、プロセッサ710は、試料中に標的検体が存在すること、及び/または存在する検体の量、もしくは標的検体が存在しないことを判定する。所定の閾値は、メモリ730に記憶されてよく、プロセッサ710は、メモリ730から閾値を取り出すように構成されてよい。
側方流動アッセイはまた典型的には、アッセイが正確に展開され、アッセイが有効であることを確認するための制御ラインまたは領域を包含する。制御ラインは通常、検査ラインに結合しなかった蛍光標識された抗体及び/または蛍光標識された抗体と検体の複合体に結合する反対の型の抗体を含む。したがってプロセッサ710はさらに、撮像された画像内の制御ラインの位置で蛍光発光のレベルを測定することによって、アッセイが有効か無効かを判定するように構成されてよい。プロセッサ710は、診断アッセイの制御ラインまたは制御ゾーンに相当する撮像された画像の領域内の光の放射レベルを判定するように構成されてよい。プロセッサ710は、この光の放射レベルを所定の制御光放射レベルと比較することによってアッセイが正しく処理されたかどうかを判断するように構成されてよい。信号レベルが、所定の制御閾値を満たす、またはそれを超えた場合、プロセッサ710は、アッセイが正しく処理されたと判断する。制御の制御閾値は、メモリ730内に記憶されてよく、プロセッサ710は、メモリ730から閾値を取り出すように構成されてよい。
図4に示されるように、完全ではない照明場を補償するために輝度補償モジュール742がシステム100によって使用されてよい。工場でのシステム100の組み立て中に、CMOSカメラモジュール104は、較正画像を取り込むことができ、これはプロセッサ710に伝達される。プロセッサ710はその後、この較正画像にわたる全てのピクセルの平均輝度を計算することができる。これは、INTaveの平均グレイスケール値を生成することができ、これはメモリ730内に記憶されてよい。撮像された画像内の位置[x,y]を有する各々のピクセルの輝度は、INTxyとしてメモリ730に記憶されてよい。撮像された較正画像内の各々のピクセル[x,y]に関して、輝度スケーリング係数BRIxy=[INTave/INTxy]が、プロセッサ710によって決定され、照明補償ルックアップテーブル(LUT)744に記憶されてよい。
診断カートリッジ105が読み取られる際、プロセッサ710によって照明補償LUT744から読み取られる際、係数BRIxyによって任意の特定のピクセル位置[x,y]における蛍光反応を変倍するために、プロセッサ744は、輝度補償モジュール742内に記憶された命令を実行することができる。したがってプロセッサ710は、相対的により暗い領域におけるピクセルからの蛍光反応を増大させることで照明場の非均一性を補償し、逆に相対的により明るい領域におけるピクセルがプロセッサ710によって縮小されることで、照明場の非均一性を補償する。この方法において光学読み取りシステム100は、照明の完全に均一な場を模倣する。輝度補償モジュール742はこれにより、とりわけLED強度の変化などの製造変化に対応するためにアッセイの精度を高める。それはまた、システム全体の精度に影響を与えずに、より低規格のLED(これはより安い)が使用され得ることも意味している。
一部の実施形態において、輝度補償モジュール742はさらに、図1を参照して上記に説明したように、較正マーカーに基づいて撮像された各々の画像の輝度を較正し直すのに使用されてよい。CMOSカメラモジュール104が画像を取り込む際、プロセッサ710は、較正マーカーが配置された領域に相当することが分かっている画像の領域の輝度を判定することができる。このような領域の輝度値はその後、メモリ730に記憶された予測される輝度値と比較されてよく、測定された値と記憶された予測値との差に基づいて較正調節係数が計算されてよい。プロセッサ710はその後、輝度補償モジュール742を実行して、この較正調節係数に基づいて全体の画像の輝度を変倍することができる。これに基づいて、輝度補償モジュール742は、例えばLED204の性能の低下を補償するのに使用されてよい。
一部の実施形態において、CMOSカメラモジュール104は、複数の露出時間で画像を撮影する能力を有する場合がある。このような実施形態では、プロセッサ710は、露出制御モジュール746を実行することで、検出器飽和を生じさせない最適な露出時間で撮像された画像を自動的に選択することができる。露出制御モジュール746は、最適な露出時間を自動的に選択するための決定ツリーアルゴリズムを含んでよく、分析感度を損なったり追加のコストを追加したりせずに、光学読み取りシステム100のダイナミックレンジを先に使用されたシステムに対して拡張することを可能にする。
露出制御モジュール746はとりわけ、低レベルの検体濃度から高レベルまで検体標的を定量的に測定することが要求される用途に対して使用されてよい。そのような用途では、これ以前に使用されたシステムは、低レベルの検体濃度において最適な反応を有するように調整される場合が多い。このことの理由は、高い分析感度は通常、最も重要な目的であるためである。しかしながらこのことはしばしば、そのようなこれ以前に使用されたシステムにおける検出器が高レベルの検体濃度において飽和する結果につながっている。したがってこれは、そのようなこれまでの既知のシステムが、フルレンジにわたって検体濃度を定量することができず、そのようなシステムのダイナミックレンジが損なわれることを意味している。
カラーデコーディングモジュール748は、プロセッサ710によって実行されて、励起フィルタ206によって行われる物理的な濾過とは別に、蛍光放射された光を別個の波長間隔にフィルタリングする別の手段を提供することができる。カラーデコーディングモジュール748は、視覚的に示すのを補助するものであってよく、これにより、例えば診断カートリッジ105からなどの背景の人工物からの望ましくない蛍光発光から検体の所望される蛍光発光を強調することができる。
このことを行うために、CMOSカメラモジュール104によって撮像された赤−緑−青の画像(RGB)ファイルは、ファームウェア740のカラーデコーディングモジュール748によって、赤、緑及び青のチャネルそれぞれに関するCMOSアレイ内のピクセルの各々から3つの独立した画像を有する画像スタックになるようにデコードされてよい。ユーロピウム(これは主に615nmにおいてオレンジ色を放つ)などの蛍光体に関して、一部の例では、緑と青のチャネルからの結果を捨てて(これらは、励起フィルタによって阻止されなかった望ましくない蛍光励起信号の残りを含む可能性があるため)、赤のチャネル上のみの蛍光発光した反応を処理することが望ましい。他の蛍光体に関して、例えばフルオレセインまたはFAM(これは、515nmにおいて緑色を放つ)、赤と青のチャネルを捨てて、緑のチャネル上の結果を処理することが望ましい。このような画像処理手法は、励起フィルタ206と組み合わせることで最適に機能するが、高い感度が必要とされない一部のアッセイ用途では、記載されるようにカラーデコーディングモジュール748を利用することで、励起フィルタ206をシステム100から省くことを可能にする。
ファームウェア740はさらに、検体標的が画像内に存在したかどうかを判定するため、及び一部の実施形態では、存在するそのような検体の量を定量的に判定するために、CMOSカメラモジュール104によって撮像された画像を処理するための検体検出モジュール749を有することができる。検体検出モジュール749を実行するプロセッサ710は、検体標的の存在に相当するメモリ730内に記憶された既知の蛍光励起光の値を利用して、CMOSカメラモジュール104から受信した画像において測定された蛍光励起光の強度を分析するようにされる。一部の実施形態において、プロセッサ710はさらに、光の値の強度に基づいて標的検体の量を判定することができる。
図8は、システム100を用いて検査を行う一例の方法を示すフロー図800を示す。ステップ802において、工場でのシステム100の組み立てが行われ、これはCMOSカメラモジュール104を利用して較正画像を取得することを含んでよい。プロセッサ710は、輝度補償モジュール742を実行することで、図7を参照して上記で説明したように、較正データを利用して照明ルックアップテーブル744を輝度補償データで埋めることができる。工場での組み立てステップ802は、システム100の使用の前に行われてよく、各々のシステム100に関して1回のみ行うことができる。一部の実施形態において、システム100は、工場での組み立てステップ802を、ユーザからの入力に基づいて複数回行うことを可能にする場合もある。
工場での組み立てステップ802が行われた後、システム100は、804において電源が入れられるのを待つ。ひとたびシステム100に電源が入れられると(これはシステム100を電源に差し込み、例えば「電源オン」のスイッチまたはボタンを動かすことによって行われてよい)、システム100は、ステップ806において診断カートリッジ105を挿入するようにユーザに命令することができる。この命令は、一部の実施形態ではシステム100のディスプレイ760上に表示される場合もある。一部の実施形態において、それらは、スピーカまたは他の出力手段を介して伝達される場合もある。ユーザはまた、ひとたびカートリッジ105が所定の場所に置かれると、画像の取り込みを開始するように命令されてよい。
ステップ808において、システム100は、ユーザが画像の取り込みを開始する(これは例えば画像取り込みボタンを押すことによって行われてよい)のを待つことができる。ひとたびユーザが画像の取り込みを開始すると、システム100は、CMOSカメラモジュール104を利用してステップ810において画像を取り込む。このステップは、画像を取り込む前に、観察窓110を照らすためにLED204を電源オンにすることを含んでよい。
ステップ812において、システム100は、図7を参照して上記で説明したように、露出制御モジュール746及びカラーデコーディングモジュール748を利用して露出と、色の制御ステップを行うことができる。システム100はその後、輝度補償モジュール742を利用してステップ814において画像の較正を行うことができる。これは、LUT744からの値を利用して、ならびに図7を参照して上記で説明したように、較正マーカーに基づいて画像の強度を変倍することによって撮像された画像をスケーリングすることを含んでよい。
ひとたび較正が完了すると、撮像され較正された画像は、ステップ816において、処理中の試料中の検体の有無及び/またはその量を検出するために検体検出モジュール749に渡されてよい。分析の結果は、ステップ818においてディスプレイ760上に表示されてよい、または出力モジュール720を介して外部の処理装置750に伝達される場合もある。
ユーザはその後、ステップ820において新たな検査を行うように促されてよい。ユーザが新たな検査を行うことを選択した場合、方法は、ステップ806から繰り返されてよい。あるいはユーザは、ステップ822においてデバイスの電源を切るように促される場合もある。デバイスの電源がオフにされた場合、方法はステップ804に戻る。
上記に記載される実施形態は、これまで使用された蛍光リーダのコスト及び過度な複雑さの問題に対処する、主として蛍光側方流動検査のための簡素化された光学読み取りシステム100を提供する。記載した実施形態は、側方流動アッセイを読み取ることを対象とし、そのようなアッセイに関連して説明されているが、本発明の主題は、他のインビトロ診断用途(例えば、増幅された標的が微小流体デバイスのくぼみの中に存在する分子診断アッセイから蛍光反応を読み取ること、またはマイクロアレイとしてのチップ上またはスライド上のハイブリダイゼーションアッセイの結果を読み取ること、または複数のくぼみのプレート内でのそのようなアッセイの結果を読み取ること)にもより広範に適用され得ることは当業者によって理解されるであろう。
選択された態様を詳細に例示し説明してきたが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく様々な置き換え及び代替をその中で行うことをできることが理解されるであろう。
100 システム
102 励起モジュール
103 励起モジュール
104 カメラモジュール
105 診断カートリッジ
106 ブラケット
107 シャシ
108 レンズ要素
109 端部止め具
110 観察窓
112 収容くぼみ
113 水平方向面構成要素
114 垂直方向面構成要素
201 筐体
202 反射器
203 プリント回路基板
204 発光ダイオード
206 励起フィルタ
207 レンズ
710 プロセッサ
720 出力モジュール
730 メモリ
740 ファームウェア
742 輝度補償モジュール
744 照明補償ルックアップテーブル
746 露出制御モジュール
748 カラーデコーディングモジュール
749 検体検出モジュール
750 外部の処理装置
760 ディスプレイ

Claims (23)

  1. 蛍光標識された診断アッセイを担う蛍光標識された診断アッセイカートリッジを収容するように適合された収容部材と、
    前記診断アッセイカートリッジが前記収容部材の中に配置される際、前記診断アッセイを照らすように構成された少なくとも1つの励起モジュールと、
    前記収容部材内に配置された前記照らされた診断アッセイの画像を取り込むためのカメラモジュールと、
    前記カメラモジュールから撮像された画像を受信し、前記カメラモジュールによって取り込まれた診断アッセイの中に標的検体が存在したかどうかを判定するためのプロセッサと、
    前記診断カートリッジ上の照明の均一な場を模倣するように、前記カメラモジュールによって撮像された診断カートリッジの画像の強度を調節するように構成された輝度補償モジュールを含むメモリ記憶ファームウェアとを備える、インビトロ診断用途のための蛍光標識された診断アッセイを読み取るためのシステムであって、
    前記輝度補償モジュールは、照明補償ルックアップテーブルに基づいて撮像された画像の強度を調節するように構成される、前記システム。
  2. 前記カメラモジュールは、CMOSカメラモジュールを備える、請求項1に記載のシステム。
  3. 各々の励起モジュールは、少なくとも1ワットの最大出力定格を有する光源を備える、請求項1または2に記載のシステム。
  4. 前記システムの部品は、前記カメラモジュールが前記診断アッセイの画像を取り込む間、互いに対して実質的に固定されるように構成される、請求項1から3のいずれか一項に記載のシステム。
  5. 少なくとも2つの励起モジュールを備える、請求項1から4のいずれか一項に記載のシステム。
  6. 前記励起モジュールは、前記収容部材に対して傾斜した角度で逆方向に各々配置される、請求項5に記載のシステム。
  7. 前記収容部材の水平面に対する各々の励起モジュールの角度は、30°から60°の間である、請求項6に記載のシステム。
  8. 前記収容部材の水平面に対する各々の励起モジュールの角度は、おおよそ45°前後である、請求項7に記載のシステム。
  9. 前記カメラモジュールは、前記収容部材の上に直接設置される、請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
  10. 前記照明補償ルックアップテーブルは、前記カメラモジュールによって撮像された較正画像に基づいて生成されてよく、前記ファームウェア内に記憶される、請求項1から9のいずれか一項に記載のシステム。
  11. 前記ファームウェアは、前記カメラモジュールによって撮像された画像の露出を調節するための露出制御モジュールを含む、請求項1から10のいずれか一項に記載のシステム。
  12. 前記ファームウェアは、前記カメラモジュールによって撮像された画像をカラーチャネルに分割するためのカラーデコーディングモジュールを含む、請求項1から11のいずれか一項に記載のシステム。
  13. 前記カラーデコーディングモジュールは、1つまたは複数の所定のカラーチャネルからデータを廃棄するように構成される、請求項12に記載のシステム。
  14. 各々の励起モジュールは、少なくとも1つのLEDを備える、請求項1から13のいずれか一項に記載のシステム。
  15. 各々の励起モジュールは、励起光のほぼ平行化されたビームを生成するために少なくとも1つの光成形要素を備える、請求項1から14のいずれか一項に記載のシステム。
  16. 前記少なくとも1つの光成形要素は、放物面反射器を備える、請求項15に記載のシステム。
  17. 各々の励起モジュールは、少なくとも1つの光学フィルタを備える、請求項1から16のいずれか一項に記載のシステム。
  18. 前記少なくとも1つの光学フィルタは、染色ガラス吸収フィルタを備える、請求項17に記載のシステム。
  19. 前記プロセッサは、前記収容部材、前記少なくとも1つの励起モジュール及び前記カメラモジュールの各々から離れた外部の処理装置の中に配置される、請求項1から18のいずれか一項に記載のシステム。
  20. 蛍光標識診断アッセイを担持する蛍光標識側方流動診断アッセイカートリッジを収容するように適合された収容部材と、
    前記収容部材に対して傾斜した角度で逆方向に配置され、前記診断アッセイが前記収容部材の中に配置される際、前記診断アッセイカートリッジを照らすように構成された少なくとも2つの励起モジュールと、
    前記収容部材内に配置された前記照らされた診断アッセイの画像を取り込むためのカメラモジュールとを備える、インビトロ診断用途のための蛍光標識側方流動診断アッセイを読み取るための装置。
  21. 前記収容部材の水平面に対する各々の励起モジュールの角度は、30°から60°の間である、請求項20に記載の装置。
  22. 前記収容部材の水平面に対する各々の励起モジュールの角度は、おおよそ45°前後である、請求項21に記載の装置。
  23. 前記カメラモジュールは、CMOSカメラモジュールを備える、請求項20から22のいずれか一項に記載の装置。
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