JP2018531949A - 疼痛に対して活性を有する置換モルホリン誘導体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、シグマ(σ)受容体に対する薬理学的活性を有する置換モルホリン誘導体、このような化合物の調製方法、それらを含む医薬組成物、および治療における、特に疼痛の治療のためのそれらの使用に関する。
【選択図】なし

Description

本発明はシグマ受容体、特にシグマ−1(σ)受容体に親和性を有する新規な置換モルホリン誘導体およびその調製プロセス、これらから構成される組成物、ならびにその薬剤としての使用に関する。
近年、新規な治療剤の探索は、標的疾患に関連するタンパク質及び他の生体分子の構造についてのより良い理解により大いに助けられてきた。これらのタンパク質の重要なクラスの1つはシグマ(σ)受容体であり、オピオイドの不快性、幻覚発現性及び強心剤効果に関係し得る中枢神経系(CNS)の細胞表面受容体である。シグマ受容体の機能および生物学的な研究から、シグマ受容体リガンドが、精神病の治療、ならびに、ジストニアや遅発性ジスキネジーなどの運動障害およびハンチントン舞踏病またはトゥレット・シンドロームに関連する運動障害の治療ならびにパーキンソン病の治療に有用である可能性があるとの証拠が提示されている(HannerM.et. al, Proc. Natl. Acad. Sci., 1996, 93:8072-8077;Snyder SH, Largent, BLJ Neuropsychiatry 1989, 1, 7)。既知のシグマ受容体リガンドリムカゾールが精神病の治療に臨床的な効果があるという報告がされている。(Snyder, S.H., Largent, B.L.J. Neuropsychiatry 1989, 1, 7)。シグマ結合部位は、(+)SKF-10047、(+)シクラゾシン、および(+)-ペンタゾシンなどある種のオピエートベンゾモルファンの右旋性異性体に選択的な親和性を有しており、またハロペリドールなどのいくつかの睡眠剤にも選択的な親和性を有する。
本明細書で使用されている「シグマ受容体」は周知であり、以下の引用を使用して定義される:この結合部位は、オピオイド、NMDA、ドーパミン作動性、および他の公知の神経伝達物質もしくはホルモン受容体ファミリーとは異なる典型的なタンパク質を示している。(G. Ronsisvalle et al. Pure Appl. Chem. 73, 1499-1509 (2001))。
このシグマ受容体は少なくとも2つのサブタイプを有し、これらはこれらの薬理活性薬剤の立体選択的異性体によって区別され得る。SKF 10047は、シグマ−1(σ)部位に対してナノモルレベルの親和性を有し、シグマ−2(σ)部位に対してマイクロモルレベルの親和性を有する。ハロペリドールは、両方のサブタイプに対して同様の親和性を有する。
σ受容体は、多数の成体哺乳動物組織(例えば中枢神経系、卵巣、睾丸、胎盤、副腎、脾臓、肝臓、腎臓、消化管)で、並びに胚発生の初期ステージからその胚発生において発現する非アヘン剤(non−opiaceous)タイプ受容体であり、多数の生理機能に明白に関わっている。様々な医薬品に対するその高い親和性が記載されてきた(例えばSKF−10047,(+)−ペンタゾシン,ハロペリドール及びリムカゾール、とりわけ鎮痛、抗不安、抗鬱、抗健忘、抗精神病及び神経保護作用を有する既知のリガンド)。σ受容体は、鎮痛、不安、嗜癖、健忘症、鬱病、統合失調症、ストレス、神経保護及び精神病に関連するプロセスにおけるその可能な生理学的役割に鑑み、薬理学において非常に興味深い。[Kaiser et al (1991) Neurotransmissions 7 (1): 1−5],[Walker, J.M. et al, Pharmacological Reviews, 1990, 42, 355]及び[Bowen W.D. (2000) Pharmaceutica Acta Helvetiae 74: 211−218]。
σ受容体もまた、多数の成体哺乳動物組織において発現される(例えば神経系,免疫系,内分泌系,肝臓,腎臓)。σ受容体は、細胞増殖の制御においてもしくは細胞発生において重要な役割を果たし得る、新規のアポトーシスルートにおける成分であり得る。このルートは、カルシウムを貯蔵するオルガネラ内、例えば小胞体及びミトコンドリアに位置し、またこれらのオルガネラからカルシウムを放出する能力をも有する、細胞内膜につながったσ受容体から構成されているように思われる。カルシウムシグナルは、正常細胞のためのシグナリングルートにおいて、及び/又は、アポトーシスの誘発において使用可能である。
σ受容体のアゴニストは、細胞形態における変化、細胞株のいくつかのタイプにおけるアポトーシス、を誘発し、またP糖たんぱく質mRNAの発現を制御し、その結果これらσ受容体のアゴニストは、がんの治療のための抗新生物薬として潜在的に有用である。事実、DNAを損傷する通常の抗新生物薬に耐性のある乳房腫瘍細胞株にアポトーシスを誘発するσ受容体アゴニストが観察されてきた。加えて、σ受容体のアゴニストは、当該アゴニストが細胞毒性ではないような濃度におけるこれら抗新生物薬の細胞毒性効果を増強する。よって、σ受容体のアゴニストは、薬物耐性を元に戻すための他の抗新生物薬と組み合わせて、アポトーシスを誘発する用量で、もしくは毒性水準下の(sub−toxic)用量で、抗新生物薬として使用可能であり、それにより抗新生物薬の低い用量を可能にし、及びその有害作用を大幅に低減することが可能にする。
σ受容体のアンタゴニストは、典型的な神経遮断薬に起因する不可逆的運動副作用を予防できる。事実、σ受容体のアゴニストは、典型的な抗精神病薬、例えばハロペリドールによる精神病の慢性処置により患者に現れる遅発性ジスキネジアを弱める効果を改善する剤として有用であり得ることが確認されている。σ受容体はまた、これらの受容体をブロックすることが有用であり得た、特定の変性障害においてある役割を果たしているように思われる。
内因性シグマリガンドは未知であるが、プロゲストロンはそれらの一つであると示唆されてきた。可能なシグマ部位媒介薬物効果としては、グルタミン酸受容体機能の調整、神経伝達物質反応、神経保護、挙動、及び認識を包含する(Quirion, R. et al. Trends Pharmacol. Sci., 1992, 13:85−86)。多くの研究は、シグマ結合部位(受容体)はシグナル伝達カスケードの原形質膜要素であることを示唆してきた。選択的シグマリガンドであると報告される薬物は、抗精神病薬として評価されてきた(Hanner, M. et al. Proc. Natl. Acad. Sci., 1996, 93:8072−8077)。CNS、免疫系及び内分泌系内のシグマ受容体の存在は、この3つの系どうしの結合となり得る可能性を示唆してきた。
シグマ受容体のアゴニストもしくはアンタゴニストの潜在的な治療適用に照らして、選択的リガンドを発見することに大きな努力が向けられてきた。そのため、従来技術は様々なシグマ受容体リガンドを開示している。
例えば、国際特許出願公開第2007/098961号明細書には、シグマ受容体に対する薬理活性を有する4,5,6,7テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン誘導体が記載されている。
スピロ[ベンゾピラン]もしくはスピロ[ベンゾフラン]誘導体がまた、欧州特許出願公開第1847542号明細書に開示されており、加えて、シグマ受容体に対する薬理活性を有するピラゾール誘導体(欧州特許出願公開第1634873号明細書)が開示されている。
国際公開第2009/071657号明細書には、いくつかの三環トリアゾール化合物が開示されているが、シグマ受容体に対する活性に関して、本発明の化合物とは構造的に異なったものである。
しかしながら、有効であり、かつ選択性を示し、および/または、良好な「ドラッガビリティ」特性、すなわち、投与、分布、代謝および排泄に関連する良好な薬学的特性を有する、シグマ受容体に対して薬理学的活性を有する化合物を見出すことが依然として必要とされている。
驚くべきことに、一般式(I)を有する新規な置換モルホリン誘導体はσ1受容体に対して良好ないし優れた範囲の選択的親和性を示すことが認められた。これらの化合物はしたがって、シグマ受容体に関わる障害または疾患の予防および/または治療のための薬剤の薬理活性物質として特に好適である。
本発明はシグマ受容体に非常に大きな親和性を持ち且つ生理溶媒に高い溶媒性を有し、シグマ関連の疾患および疾病の治療に使用することのできる新規な化合物を開示している。
本発明は、σ受容体のリガンドとして働く化合物または化学的に関連する一連の化合物を提供することを目的としているため、化合物が、好ましくは1000nM未満、より好ましくは500nM未満、さらにより好ましくは100nM未満であるKとして表される結合を有する場合が非常に好ましい実施形態である。
本発明は、主な態様において、一般式(I)で表される化合物に関し、
Figure 2018531949

式中、R、R、R、R3’、R、R5’、R、R6’、X、Y、m、n、qおよびrは、詳細な説明において下記に定義されるとおりである。
本発明のさらなる目的は、一般式(I)で表される化合物の調製プロセスに関する。
本発明のさらなる目的はまた、一般式(I)で表される化合物の調製のための中間化合物の使用に関する。
本発明の目的はまた、一般式(I)で表される化合物を含む医薬組成物に関する。
最後に、本発明の目的は化合物の薬剤治療としての使用、特に疼痛および疼痛関連疾患の治療に使用することに関する。
発明の詳細な説明
本発明はシグマ受容体に非常に大きな親和性を持ち且つ生理溶媒に高い溶媒性を有し、シグマ関連の疾患および疾病の治療に使用することのできる新規な化合物を開示している。
本発明は、σ受容体のリガンドとして働く化合物または化学的に関連する一連の化合物を提供することを目的としているため、化合物が、好ましくは1000nM未満、より好ましくは500nM未満、さらにより好ましくは100nM未満であるKとして表される結合を有する場合が非常に好ましい実施形態である。
有利には、本発明に係る化合物は、以下の機能、つまりσ受容体拮抗作用のうち、1つまたは複数の機能をさらに示すであろう。しかしながら、「拮抗作用」および「作動作用」の機能はまた、それらの効果が、部分作動作用(partial agonism)または逆作動作用(inverse agonism)のようなサブ機能(subfunctionalities)に細分類されることに留意する必要がある。したがって、化合物の機能は、比較的広い帯域内にあると考えられるべきである。
アンタゴニストは、アゴニストに媒介される応答を阻害または抑制する。既知のサブ機能は、ニュートラルアンタゴニストまたはインバースアゴニストである。
アゴニストは、その基底レベルを超えて受容体の活性を高める。既知のサブ機能は、フルアゴニスト、またはパーシャルアゴニストである。
本発明は、主な態様において、一般式(I)で表される化合物に関する。
特定の態様において、本発明は一般式(I)で表される化合物に関する:
Figure 2018531949

式中、R
Figure 2018531949

であって、
mは1、2、3、4または5であり、
nは0、1、2、3、4または5であり、
pは0または1であり、
qは0、1または2であり、
rは0、1または2であり、
Yは-CH−または-C(O)−であり、
Xは結合、−C(Rx’)−、−C(O)−、-O−、−C(O)NR−、−NRC(O)−または−C(O)O−であり、
式中、Rはハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、および-ORから選択され、
x’は水素、ハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
1’は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
とR3’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
或いは、RとR3’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基を形成可能であって、
とR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHORおよび-C(O)ORから選択され、
式中、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基から選択され、
とR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基、−CHORおよび-C(O)ORから選択され、
式中、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
或いは、RとR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基を形成可能であって、
とR6’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHOR10および-C(O)OR10から選択され、
式中、R10は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
本発明に係るこれらの化合物は任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の実施形態において、本発明に係るこれらの化合物は任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、以下の条件が適用されている:
Yが-C(O)−のとき、R
Figure 2018531949

でない。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、一般式(I’)で表される化合物であって、
Figure 2018531949

式中、R、R、R、R3’、R、R5’、X、Y、m、qおよびrは明細書に定義されるとおりである。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、一般式(I’)で表される化合物であって、
Figure 2018531949

式中、R、R、R、R3’、R、R5’、X、m、qおよびrは明細書に定義されるとおりである。
さらなる実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、一般式(I3’)で表される化合物であって、
Figure 2018531949

式中、R、R、R、R3’、R、R5’、m、qおよびrは明細書に定義されるとおりである。
さらなる実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、一般式(I4’)で表される化合物であって、
Figure 2018531949

式中、R、R、R、R5’、m、qおよびrは明細書に定義されるとおりである。
さらなる実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、一般式(I4a’)で表される化合物であって、
Figure 2018531949

式中、R、R、R、R5’、m、qおよびrは明細書に定義されるとおりである。
さらなる実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、一般式(I4b’)で表される化合物であって、
Figure 2018531949

式中、R、R、R、R5’、m、qおよびrは明細書に定義されるとおりである。
さらなる実施形態において、一般式(I)に係る化合物は一般式(I4c’)で表される化合物であって、
Figure 2018531949

式中、R、R、R、R5’、m、qおよびrは明細書に定義されるとおりである。
さらなる実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、一般式(I5’)で表される化合物であって、
Figure 2018531949

式中、R、R、R、R5’、m、qおよびrは明細書に定義されるとおりである。
さらなる実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、一般式(I5a’)で表される化合物であって、
Figure 2018531949

式中、R、R、R、R5’、m、qおよびrは明細書に定義されるとおりである。
さらなる実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、一般式(I5b’)で表される化合物であって、
Figure 2018531949

式中、R、R、R、R5’、m、qおよびrは明細書に定義されるとおりである。
さらなる実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、一般式(I5c’)で表される化合物であって、
Figure 2018531949

式中、R、R、R、R5’、m、qおよびrは明細書に定義されるとおりである。
さらなる実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、一般式(I6’)で表される化合物であって、
Figure 2018531949

式中、R、R、R、R5’、Y、m、qおよびrは明細書に定義されるとおりである。
さらなる実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、一般式(I6a’)で表される化合物であって、
Figure 2018531949

式中、R、R、R、R5’、Y、m、qおよびrは明細書に定義されるとおりである。
さらなる実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、一般式(I6b’)で表される化合物であって、
Figure 2018531949

式中、R、R、R、R5’、Y、m、qおよびrは明細書に定義されるとおりである。
さらなる実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、一般式(I6c’)で表される化合物であって、
Figure 2018531949

式中、R、R、R、R5’、Y、m、qおよびrは明細書に定義されるとおりである。
明確のため、「異なる基R〜R14’’’’ならびにR、Rx’が式I中に同時に存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。」というアルキル基等またはアリル等の置換の定義の中にある下記の文言について言及する。この文言は一般式(I)ならびに(I)に由来し、またこれに該当する下記の一般式(I7’)に反映されており、
Figure 2018531949

式中、R、R、R、R3’、R、R5’、X、Y、qおよびrは明細書中に定められている通りである。さらに、m’(0または1である)、R5’’およびR5’’’が加わる。上記の通り、この文言にはR5’’とR5’’’が、RとR5’と異なっていてもいなくてもよいことが反映されており、従って、m’が0または1であることは、mが(一般式(I)または(I)において)1または2であることから自然に生じるものである。
同様のことは「しかるべき変更を加えた上で」一般式(I)、さらには他の上記一般式(I’)〜(I6c’)ならびにすべての合成中間体にも適応可能である。明確性のため、一般式(I)で表される化合物に関して本明細書に記載されているすべての官能基および定義は、これらの基が上記一般マルクーシュ式に存在する場合には、一般式(I’)、(I’)、(I’)、(I’)、(I5’)、(I6’)、(I4a’)、(I5a’)、(I6a’)、(I4b’)、(I5b’)、(I6b’)、(I4c’)、(I5c’)、(I6c’)に加えて、式(I7’)、ならびにすべての合成中間体にも適応されるが、これは一般式(I’)、(I’)、(I’)、(I’)、(I5’)、(I6’)、(I4a’)、(I5a’)、(I6a’)、(I4b’)、(I5b’)、(I6b’)、(I4c’)、(I5c’)、(I6c’)または(I7’)で表される化合物がすべて一般式(I)に含まれているからである。
明確性のため、一般マルクーシュ式(I)
Figure 2018531949


Figure 2018531949

に等しく、式中、括弧の内に−C(R5’)−および−C(R6’)だけが含まれ、mおよびnは、それぞれ−C(R5’)−および−C(R6’)が繰り返される数を表す。一般マルクーシュ式(I’)、(I’)、(I’)、(I’)、(I5’)、(I6’)、(I4a’)、(I5a’)、(I6a’)、(I4b’)、(I5b’)、(I6b’)、(I4c’)、(I5c’)、(I6c’)または(I7’)ならびにすべての合成中間体にも同様のことが当てはまる。
さらには、明確性のために、mまたはnが0の場合には、一般マルクーシュ式(I’)、(I’)、(I’)、(I’)、(I5’)、(I6’)、(I4a’)、(I5a’)、(I6a’)、(I4b’)、(I5b’)、(I6b’)、(I4c’)、(I5c’)、(I6c’)または(I7’)、およびこれら全ての合成中間体の中に、XまたはRがまだ存在していることが、自然と理解されるべきである。
本発明の文脈において、アルキル基は、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され得る、飽和の、直鎖状または分枝鎖状炭化水素を意味するものと理解される。アルキル基は、例えば、−CHおよび−CH−CHを包含する。これらの基において、C1〜2−アルキル基は、C1−またはC−アルキル基を表し、C1〜3−アルキル基は、C1−、C2−またはC3−アルキル基を表し、C1〜4−アルキル基は、C1−、C2−、C3−またはC4−アルキル基を表し、C1〜5−アルキル基は、C1−、C2−、C3−、C4−、またはC5−アルキル基を表し、C1〜6−アルキル基は、C1−、C2−、C3−、C4−、C5−またはC6−アルキル基を表し、C1〜7−アルキル基は、C1−、C2−、C3−、C4−、C5−、C6−またはC7−アルキル基を表し、C1〜8−アルキル基は、C1−、C2−、C3−、C4−、C5−、C6−、C7−またはC8−アルキル基を表し、C1〜10−アルキル基は、C1−、C2−、C3−、C4−、C5−、C6−、C7−、C8−、C9−またはC10−アルキル基を表し、C1〜18−アルキル基は、C1−、C2−、C3−、C4−、C5−、C6−、C7−、C8−、C9−、C10−、C11−、C12−、C13−、C14−、C15−、C16−、C17−またはC18−アルキル基を表す。アルキル基は、好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基、メチルエチル基、ブチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、1,1−ジメチルエチル基、ペンチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、1−メチルペンチル基、また、置換される場合、CHF、CFまたはCHOHなどである。好ましくは、アルキル基は、本発明の文脈において、メチル基、エチル、プロピル基、ブチル基、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、またはオクチルのようなC1〜8アルキル基であるものと理解され、好ましくは、メチル基、エチル、プロピル基、ブチル基、ペンチル、またはヘキシルのようなC1〜6アルキル基であり、より好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基またはブチル基のようなC1〜4アルキル基である。
アルケニル基は、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され得る、不飽和の、直鎖状または分枝鎖状炭化水素を意味するものと理解される。アルケニル基は、例えば、−CH=CH−CHのような基を包含する。このアルケニル基は、好ましくは、ビニル(エテニル)、アリル(2−プロペニル)である。好ましくは、本発明の文脈において、アルケニル基は、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレンまたはオクチレンのような、C2〜10−アルケニル基またはC2〜8−アルケニル基であり、またはエチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、またはヘキシレンのようなC2〜6−アルケニル基であり、またはエチレン、プロピレン、またはブチレンのようなC2〜4−アルケニル基である。
アルキニル基は、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され得る、不飽和の、直鎖状または分枝鎖状炭化水素を意味するものと理解される。アルキニル基は、例えば、−C≡C−CH(1−プロピニル)のような基を包含する。好ましくは、アルキニル基は、本発明の文脈において、エチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基、ヘキシン基、ヘプチン基、またはオクチン基のような、C2〜10−アルキニル基またはC2〜8−アルキニル基であり、またはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基、またはヘキシン基のようなC2〜6−アルキニル基であり、またはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基、またはヘキシン基のようなC2〜4−アルキニル基である。
アルキル基(アルキルアリール基、アルキルヘテロシクリル基またはアルキルシクロアルキル基においても)、アルケニル基、アルキニル基およびO−アルキル基に関連して、特に定義されない限り、本発明の文脈における置換という用語は、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、−NRc’’’、−SR、−S(O)R、−S(O)、−OR、−C(O)OR、−CN、−C(O)NRc’、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基または−OC1〜6アルキル基による、炭素原子上の少なくとも1つの水素ラジカルの置換を意味するものと理解され、RはR11、R12、R13により表され、(Rc’はR11’、R12’、R13’により表され、Rc’’はR11’’、R12’’、R13’’により表され、Rc’’’はR11’’’、R12’’’、R13’’’により表され、Rc’’’’はR11’’’’、R12’’’’、R13’’’’により表される)、R〜R14’’’’ならびにRおよびRx’は、明細書に定められている通りであって、異なる基R〜R14’’’’ならびにR、およびRx’が式I中に同時に存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
最も好ましくは、アルキル基(アルキルアリール基、アルキルヘテロシクリル基またはアルキルシクロアルキル基も同様)、アルケニル基、アルキニル基または−O−アルキル基に関連して、本発明の文脈における置換は、一以上の、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、−OR、−CN、−NRc’’’、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基または−OC1〜6アルキル基で置換されている何れかのアルキル基(アルキルアリル基、アルキルヘテロシクリル基またはアルキルシクロヘキシルアルキル基の中も同様)、アルケニル基、アルキニル基または−O−アルキルとして理解され、RはR11、R12、R13、により表され、(Rc’はR11’、R12’、R13’、により表され、Rc’’はR11’’、R12’’、R13’’、により表され、Rc’’’はR11’’’、R12’’’、R13’’’、により表現されRc’’’’はR11’’’’、R12’’’’、R13’’’’により表され)〜R14’’’’ならびにRおよびRx’は、明細書に定められている通りであって、異なる基R〜R14’’’’ならびにRおよびRx’が式I中に同時に存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
同じかまたは異なる置換基による、同じ分子上、また同じ炭素原子上の2つ以上の置換が可能である。これは、例えば、3つの水素が、CFの場合のように、同じC原子上で、または例えば、−CH(OH)−CH=CH−CHClの場合のように、同じ分子の異なる箇所において置換されることを含む。
本発明の文脈において、ハロアルキル基は、ハロゲン(F、Cl、Br、Iから選択される)で1回もしくは数回置換されている状態にあるアルキル基を意味するものと理解される。ハロアルキル基は、例えば、−CHCl、−CHF、−CHCl、−CHF、−CCl、−CFおよび−CH−CHCIを包含する。好ましくは、ハロアルキル基は、本発明の文脈において、ハロゲン置換されたC1〜4−アルキル基が、ハロゲン置換されたC−、C−、C−またはC−アルキル基を表すものと理解される。したがって、ハロゲン置換されたアルキル基は、好ましくは、メチル基、エチル、プロピル基、およびブチルである。好ましい例としては、−CHCl、−CHF、−CHCl、−CHF、および−CFが挙げられる。
本発明の文脈において、ハロアルコキシ基は、−O−アルキル基が、ハロゲン(F、Cl、Br、Iから選択される)で1回もしくは数回置換されていることを意味するものと理解される。ハロアルコキシ基は、例えば、−OCHCl、−OCHF、−OCHCl、−OCHF、−OCCl、−OCFおよび−OCH−CHCIを包含する。好ましくは、ハロアルキル基は、本発明の文脈において、ハロゲン置換された−OC1〜4−アルキル基が、ハロゲン置換されたC1−、C2−、C3−またはC4−アルコキシ基を表すものと理解される。したがって、ハロゲン置換されたアルキル基は、好ましくは、O−メチル基、O−エチル、O−プロピル基、およびO−ブチルである。好ましい例としては、−OCHCl、−OCHF、−OCHCl、−OCHF、および−OCFが挙げられる。
本発明の文脈において、シクロアルキル基は、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され得る、飽和および不飽和の(ただし芳香族でない)環状炭化水素(環中にヘテロ原子を含まない)であるものと理解される。さらに、C3〜4−シクロアルキル基は、C3−またはC4−シクロアルキル基を表し、C3〜5−シクロアルキル基は、C3−、C4−またはC5−シクロアルキル基を表し、C3〜6−シクロアルキル基は、C3−、C4−、C5−またはC6−シクロアルキル基を表し、C3〜7−シクロアルキル基は、C3−、C4−、C5−、C6−またはC7−シクロアルキル基を表し、C3〜8−シクロアルキル基は、C3−、C4−、C5−、C6−、C7−またはC8−シクロアルキル基を表し、C4〜5−シクロアルキル基は、C4−またはC5−シクロアルキル基を表し、C4〜6−シクロアルキル基は、C4−、C5−またはC6−シクロアルキル基を表し、C4〜7−シクロアルキル基は、C4−、C5−、C6−またはC7−シクロアルキル基を表し、C5〜6−シクロアルキル基は、C5−またはC6−シクロアルキル基を表し、C5〜7−シクロアルキル基は、C5−、C6−またはC7−シクロアルキル基を表す。例としては、シクロプロピル基、2−メチルシクロプロピル基、シクロプロピルメチル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、また、アダマンチル基がある。好ましくは、本発明の文脈において、シクロアルキル基は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチルのようなC3〜8シクロアルキル基であり、またはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基のようなC3〜7シクロアルキル基であり、またはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基、特に、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基のようなC3〜6シクロアルキル基である。
アリール基は、少なくとも1つの芳香環を有するが、ただ1つの環にもヘテロ原子を有さない5〜18員単環系または多環系を意味するものと理解される。例としては、非置換であるか、または1回もしくは数回置換され得る、フェニル基、ナフチル基、フルオランテニル基、フルオレニル基、テトラリニル基またはインダニル基、9H−フルオレニル基またはアントラセニル基である。最も好ましくは、アリール基は、本発明の文脈において、フェニル基、ナフチル基またはアントラセニル基であるものと理解され、好ましくは、フェニル基である。
ヘテロシクリル基(ラジカルまたはグループ)(以後、ヘテロシクリルとも呼ばれる)は、環中に窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1以上のヘテロ原子を含有する少なくとも1つの飽和もしくは不飽和の環を有する、5〜18員の単環式または多環式の複素環系を意味するものと理解される。また、複素環基は、1回もしくは数回置換され得る。
例としては、テトラヒドロピラン、オキサゼパン、モルホリン、ピペリジン、ピロリジンなどの非芳香族ヘテロシクリル基に加えて、フラン、ベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、チアゾール、ベンゾチアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、カルバゾールおよびキナゾリンなどのヘテロアリール基が挙げられる。
本明細書で理解されるヘテロシクリル基の中のサブグループに、ヘテロアリール基および非芳香族ヘテロシクリル基が含まれる。
・ヘテロアリール基(複素環式芳香族基または芳香族ヘテロシクリル基に相当する)は、少なくとも1つの芳香環が、環中に窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の環からなる5〜18員単環または多環芳香族複素環系であり、好ましくは、少なくとも1つの芳香環が、環中に窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1または2つの環の5〜18員単環または多環芳香族複素環系であり、より好ましくは、フラン、ベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾチアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、カルバゾール、キナゾリン、チアゾール、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、チオフェンおよびベンズイミダゾールから選択され、
・非芳香族ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環(ここで、この(またはこれらの)環は、芳香族ではない)が、環中に窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の環の5〜18員単環または多環複素環系であり、好ましくは、1つまたは両方の環(ここで、この1つまたは2つの環は、芳香族ではない)が、環中に窒素、酸素および/または硫黄からなる群から構成される1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの環の5〜18員単環または多環複素環系であり、より好ましくは、オキサゼパム、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、オキソピロリジン、ベンゾジオキサン、オキセタンから選択され、特に、ベンゾジオキサン、モルホリン、テトラヒドロピラン、ピペリジン、オキソピロリジン、オキセタンおよびピロリジンである。
好ましくは、本発明の文脈において、ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環が、環中に窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する、1つまたは複数の飽和または不飽和環からなる5〜18員単環または多環複素環系として定義される。好ましくは、ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環が、環中に窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの飽和または不飽和環からなる5〜18員単環または多環複素環系である。
ヘテロシクリル基の好ましい例としては、オキセタン、オキサゼパン、ピロリジン、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンが挙げられ、特に、ピリジン、ピラジン、インダゾール、ベンゾジオキサン、チアゾール、ベンゾチアゾール、モルホリン、テトラヒドロピラン、ピラゾール、イミダゾール、ピペリジン、チオフェン、インドール、ベンズイミダゾール、ピロロ[2,3b]ピリジン、ベンゾオキサゾール、オキソピロリジン、ピリミジン、オキサゼパン、オキセタンおよびピロリジンである。
本発明の文脈において、オキソピロリジンは、ピロリジン−2−オンを意味するものと理解される。
芳香族ヘテロシクリル基(ヘテロアリール基)、非芳香族ヘテロシクリル基、アリール基およびシクロアルキル基に関連して、環系が、上記の環の定義の2つ以上に同時にしたがうとき、環系は、少なくとも1つの芳香環がヘテロ原子を含有する場合、まず芳香族ヘテロシクリル基(ヘテロアリール基)として定義される。芳香環が、ヘテロ原子を含有しない場合、環系は、少なくとも1つの非芳香環がヘテロ原子を含有する場合、非芳香族ヘテロシクリル基として定義される。非芳香環がヘテロ原子を含有しない場合、環系は、少なくとも1つのアリール環を含有する場合、アリール基として定義される。アリール基が存在しない場合、環系は、少なくとも1つの非芳香族環状炭化水素が存在する場合、シクロアルキル基として定義される。
本発明の文脈において、アルキル−アリール基は、アリール基(上を参照)が他の原子に、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され、直鎖状または分枝鎖状であってもよいC1〜6−アルキル基(上を参照)を介して結合していることを意味するものと理解される。好ましくは、アルキル−アリール基は、アリル基(上を参照)が他の原子に、1〜4の(−CH−)基を介して結合していることを意味するものと理解される。最も好ましくは、アルキルアリール基はベンジル基(−CH−フェニル基)である。
本発明の文脈において、アルキルヘテロシクリル基は、ヘテロシクリル基が他の原子に、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され、直鎖状または分枝鎖状C1〜6−アルキル基(上を参照)を介して結合していることを意味するものと理解される。好ましくは、アルキルヘテロシクリル基は、ヘテロシクリル基(上を参照)が他の原子に1〜4の(−CH−)基を介して結合していることを意味するものと理解される。最も好ましくは、アルキルヘテロシクリルは−CH−ピリジンである。
本発明の文脈において、アルキルシクロアルキル基は、シクロアルキル基が他の原子に、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され、直鎖状または分枝鎖状のC1〜6−アルキル基(上を参照)を介して結合していることを意味するものと理解される。好ましくは、アルキルシクロアルキル基は、シクロアルキル基(上を参照)が他の原子に1〜4の(−CH−)基を介して結合していることを意味するものと理解される。最も好ましくは、アルキルシクロアルキル基は−CH−シクロプロピル基である。
好ましくは、アリール基は、単環式アリール基である。より好ましくは、アリール基は5、6又は7員単環式アリール基である。さらより好ましくは、アリール基は5又は6員単環式アリール基である。
好ましくは、ヘテロアリール基は、単環式ヘテロアリール基である。より好ましくは、ヘテロアリール基は、5、6又は7員単環式ヘテロアリール基である。さらにより好ましくは、ヘテロアリール基は、5又は6員単環式ヘテロアリール基である。
好ましくは、非芳香族ヘテロシクリル基は、単環式非芳香族ヘテロシクリル基である。より好ましくは、非芳香族ヘテロシクリル基は、4、5、6又は7員単環式非芳香族ヘテロシクリル基である。さらにより好ましくは、非芳香族ヘテロシクリル基は、5又は6員単環式非芳香族ヘテロシクリル基である。
好ましくは、シクロアルキル基は、単環式シクロアルキル基である。より好ましくは、シクロアルキル基は3、4、5、6、7又は8員単環式シクロアルキル基である。さらにより好ましくは、シクロアルキル基は、3、4、5または6員単環式シクロアルキル基である。
アリール基(アルキル−アリール基を含む)、シクロアルキル基(アルキル−シクロアルキル基を含む)、またはヘテロシクリル基(アルキル−ヘテロシクリル基を含む)に関連して、本発明の文脈における置換という用語は、特に定義されない限り、アリール基またはアルキル−アリール基、シクロアルキル基またはアルキル−シクロアルキル基の環系の置換;ヘテロシクリル基またはアルキル−ヘテロシクリル基の、一以上のハロゲン(F、Cl、Br、I)、−R、−OR、−CN、−NO、−NRc’’’、−C(O)OR、NRC(O)Rc’、−C(O)NRc’、−NRS(O)c’、=O、−OCHCHOH、−NRC(O)NRc’c’’、−S(O)NRc’、−NRS(O)NRc’c’’、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−SR、−S(O)R、−S(O)またはC(CH)ORでの置換;NRc’’’のRおよびRc’’’に関する置換として理解され、Rc、c’、c’’およびRc’’’はそれぞれ独立に、Hまたは飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換C1〜6−アルキル基;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換C1〜6−アルキル基;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換−O−C1〜6−アルキル(アルコキシル)基;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換−S−C1〜6−アルキル基;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換−C(O)−C1〜6−アルキル基;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換−C(O)−O−C1〜6−アルキル基;置換もしくは非置換アリール基もしくはアルキル−アリール基;置換もしくは非置換シクロアルキル基もしくはアルキル−シクロアルキル基;置換もしくは非置換ヘテロシクリル基もしくはアルキル−ヘテロシクリル基;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換C1〜6−アルキル基;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換−O−C1〜6−アルキル(アルコキシル)基;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換−S−C1〜6アルキル基;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換−C(O)−C1〜6−アルキル基;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換−C(O)−O−C1〜6−アルキル基;置換もしくは非置換アリールまたはアルキル−アリール基;置換もしくは非置換シクロアルキル基またはアルキル−シクロアルキル基;置換もしくは非置換ヘテロシクリル基もしくはアルキル−ヘテロシクリル基であって、RはR11、R12またはR14の何れか(Rc’はR11’、R12’またはR14’の何れか;Rc’’はR11’’、R12’’またはR14’’の何れか;Rc’’’はR11’’’、R12’’’またはR14’’’の何れか;Rc’’’’はR11’’’’、R12’’’’またはR14’’’’の何れか)であって、R〜R14’’’’ならびにRおよびRx’は、明細書に定められている通りであって、また異なる基R〜R14’’’’およびRとRx’が式I中に同時に存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
最も好ましくは、アリール基(アルキル−アリール基を含む)、シクロアルキル基(アルキル−シクロアルキル基を含む)、またはヘテロシクリル基(アルキル−ヘテロシクリル基を含む)に関連して、本発明の文脈における置換は、置換される任意のアリール基、シクロアルキル基およびヘテロシクリル基が(アルキルアリル基、アルキルシクロアルキル基またはアルキルヘテロシクリル基も含まれる)、一以上のハロゲン(F、Cl、Br、I)、−R、−OR、−CN、−NO、−NRc’’’、NRC(O)Rc’、−NRS(O)c’、=O、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、またはC(CH)ORで置換されるものと理解され、−OC1〜4アルキル基は、置換されないかまたは一以上のORまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)、−CNで置換され、または−C1〜4アルキルが、置換されないかまたは、一以上のORまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)で置換され、RはR11、R12またはR14の何れか(Rc’はR11’、R12’またはR14’の何れか;Rc’’はR11’’、R12’’またはR14’’の何れか;Rc’’’はR11’’’、R12’’’またはR14’’’の何れか;Rc’’’’はR11’’’’、R12’’’’またはR14’’’’の何れか)であり、R〜R14’’’’ならびにRおよびRx’は、明細書に定められている通りであって、異なる基R〜R14’’’’ならびにRおよびRx’が式I中に同時に存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
上記の置換に加えて、シクロアルキル基(アルキル−シクロアルキル基を含む)、またはヘテロシクリル基(アルキルヘテロシクリル基を含む)、すなわち非芳香族ヘテロシクリル基(非芳香族アルキル−ヘテロシクリル基を含む)に関連して、置換はまた、特に定義されない限り、シクロアルキル基もしくはアルキルシクロアルキル基の環系の置換、▽または=Oでの非芳香族ヘテロシクリル基もしくは非芳香族アルキル−ヘテロシクリル基の置換を意味するものと理解される。
シクロアルキル基(アルキル−シクロアルキル基を含む)、またはヘテロシクリル基(アルキルヘテロシクリル基を含む)、すなわち非芳香族ヘテロシクリル基(非芳香族アルキル−ヘテロシクリル基を含む)に関連して、置換はまた、特に定義されない限り、シクロアルキル基もしくはアルキルシクロアルキル基の環系の置換;非芳香族ヘテロシクリル基または非芳香族アルキルヘテロシクリル基の▽(スピロ構造につながる)または=Oでの置換を意味するものと理解される。
環系とは結合した原子からなる少なくとも1つの環から構成される系であるが、結合した原子からなる2以上の環が連結した系もまた含まれ、ここで「連結」とは、各々の環が1または2個以上の原子を共有し(スピロ構造のように)、該原子が両方の連結環の一もしくは複数の員となっている状態を意味する。
「脱離基」という用語は、不均一結合開裂の際に一対の電子とともに脱離する分子断片を意味する。脱離基は、アニオンまたは中性分子であり得る。一般的なアニオン性脱離基は、Cl−、Br−、およびI−などのハロゲン化物、およびトシレート(TsO−)またはメシラートなどのスルホン酸エステルである。
「塩」という用語は、本発明にしたがって使用される任意の形態の活性化合物を意味するものと理解されるべきであり、それは、イオン形態を取り、または荷電しており、対イオン(カチオンまたはアニオン)と結合され、または溶液中にある。これにより、他の分子およびイオンとの活性化合物の錯体、特に、イオン相互作用による錯体も理解されるべきである。
「生理学的に許容できる塩」という用語は、本発明の文脈において、治療に適切に使用される場合、特に、ヒトおよび/または哺乳動物に使用されるかまたは適用される場合、生理学的に許容される任意の塩を意味する(ほとんどの場合、有毒でなく、特に、対イオンによって毒性を生じないことを意味する)。
これらの生理学的に許容できる塩は、カチオンまたは塩基で形成され得て、本発明の文脈において、特にヒトおよび/または哺乳動物に使用される場合に、生理学的に許容される少なくとも1つのカチオン、好ましくは無機カチオン、および、アニオン−通常(脱プロトン化された)酸−からなる、本発明にしたがって使用される化合物の少なくとも1つの塩を意味するものと理解される。アルカリ金属およびアルカリ土類金属の塩、さらにはNHを有するものが特に好ましいが、特に、(モノ)−もしくは(ジ)ナトリウム、(モノ)−もしくは(ジ)カリウム、マグネシウムまたはカルシウム塩が特に好ましい。
生理学的に許容できる塩はまた、アニオンまたは酸で形成され得て、本発明の文脈において、特に、ヒトおよび/または哺乳動物に使用される場合に、生理学的に許容される少なくとも1つのアニオン、および、カチオンからなる、本発明にしたがって使用される化合物の少なくとも1つの塩を意味するものと理解される。これにより、特に、本発明の文脈において、生理学的に許容される酸で形成される塩、すなわち、特に、ヒトおよび/または哺乳動物に使用される場合、生理学的に許容される無機酸または有機酸と共に形成される特定の活性化合物の塩が理解される。特定の酸からなる生理学的に許容される塩の例は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、メタンスルホン酸、ギ酸、酢酸、シュウ酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、マンデル酸、フマル酸、乳酸またはクエン酸の塩である。
本発明の化合物は、結晶形態または遊離塩基もしくは遊離酸のような遊離化合物の形態で存在してもよい。
上に定義される一般式Iで表される化合物のような本発明に係る化合物の溶媒和物である任意の化合物も、本発明の範囲に包含されるものと理解される。溶媒和の手法は、当該技術分野において一般に知られている。好適な溶媒和物は、薬学的に許容できる溶媒和物である。本発明に係る「溶媒和物」という用語は、非共有結合を介して別の分子(おそらく極性溶媒)に結合された、本発明に係る活性化合物の任意の形態を意味するものと理解されるべきである。特に好ましい例としては、水和物およびメタノレートまたはエタノレートのようなアルコレートが挙げられる。
上に定義される一般式Iで表される化合物のような本発明に係る化合物のプロドラッグである任意の化合物も、本発明の範囲に包含されるものと理解される。「プロドラッグ」という用語は、その最も広い意味で使用され、インビボで本発明の化合物に転化される誘導体を包含する。このような誘導体は、当業者が容易に思い付くものであり、分子中に存在する官能基に応じて、限定はされないが、本発明の化合物の以下の誘導体:エステル、アミノ酸エステル、リン酸エステル、金属塩スルホン酸エステル、カルバメート、およびアミドを含む。所与の作用性化合物のプロドラッグを製造する周知の方法の例が、当業者に公知であり、例えば、Krogsgaard-Larsen et al.“Textbook of Drug design and Discovery” Taylor & Francis (April 2002)において見い出すことができる。
上に定義される一般式Iで表される化合物のような本発明に係る化合物のN−オキシドである任意の化合物も、本発明の範囲に包含されるものと理解される。
特に記載しない限り、本発明の化合物はまた、1つまたは複数の同位体濃縮された原子の存在のみが異なる化合物を含むことが意図される。例えば、重水素もしくは三重水素による水素の置換、または13C−または14C−濃縮炭素による炭素の置換、または15N−濃縮窒素による窒素の置換、以外の本構造を有する化合物は、本発明の範囲内である。
式(I)で表される化合物ならびにそれらの塩またはこの化合物の溶媒和物は、好ましくは、薬学的に許容できるまたは実質的に純粋な形態となる。薬学的に許容できる形態とは、特に、希釈剤および担体などの通常の医薬品添加物を除いて、薬学的に許容できるレベルの純度を有し、通常の投与量レベルで有毒であるとみなされる材料を含まないことを意味する。薬剤物質の純度レベルは、好ましくは、50%超、より好ましくは、70%超、最も好ましくは、90%超である。好ましい実施形態において、それは、95%超の式(I)で表される化合物、またはその塩である。これは、その溶媒和物またはプロドラッグにも適用される。
さらなる実施形態において、本発明に係る一般式(I)で表される化合物
Figure 2018531949

について式中、R
Figure 2018531949

であって、
mは1、2、3、4または5であり、
nは0、1、2、3、4または5であり、
pは0または1であり、
qは0、1または2であり、
rは0、1または2であり、
Yは-CH−または-C(O)−であり、
Xは結合、−C(Rx’)−、−C(O)−、-O−、−C(O)NR−、−NRC(O)−または−C(O)O−であり、
式中、Rはハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、および-ORから選択され、
x’は水素、ハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
1’は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
式中、R1’中のシクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基は、置換される場合、ハロゲン、−R11、−OR11、−NO、−NR1111’’’、NR11C(O)R11’、−NR11S(O)11’、−S(O)NR1111’、−NR11C(O)NR11’11’’、−SR11、−S(O)R11、S(O)11、-CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR11、−C(O)NR1111’、−OCHCHOH、−NR11S(O)NR11’11’’およびC(CHOR11から選択される一以上の置換基により置換され、
加えて、R中のシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基は’、置換される場合、▽または=Oでも置換可能であって、
式中、R1’中のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基は、置換される場合、-OR11、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基および−NR1111’’’から選択される一以上の置換基により置換され、
式中、R11、R11’およびR11’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
式中、R11’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および-Bocから選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
式中、R中のシクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基は、置換される場合、ハロゲン、−R12、−OR12、−NO、−NR1212’’’、NR12C(O)R12’、−NR12S(O)12’、−S(O)NR1212’、−NR12C(O)NR12’12’’、−SR12、−S(O)R12、S(O)12、-CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR12、−C(O)NR1212’、−OCHCHOH、−NR12S(O)NR12’12’’およびC(CHOR12から選択される一以上の置換基により置換され、
加えて、R中のシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基は、置換される場合、▽または=Oでも置換可能であって、
式中、R中のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基は、置換される場合、−OR12、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基および−NR1212’’’から選択される一以上の置換基により置換され、
式中、R12、R12’およびR12’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
また、式中、R12’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および-Bocから選択され、
とR3’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
或いは、RとR3’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基を形成可能であって、
とR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHORおよび-C(O)ORから選択され、
式中、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基から選択され、
とR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基、−CHORおよび-C(O)ORから選択され、
式中、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
或いは、RとR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基またはa置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基を形成可能であって、
とR6’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHOR10および-C(O)OR10から選択され、
式中、R10は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
1’またはRに定められたもの以外のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基は、置換される場合、-OR13、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基および−NR1313’’’から選択される一以上の置換基により置換され、
式中、R13、は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
13’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
1’またはRに定められたもの以外のアリール基、ヘテロシクリル基またはシクロアルキル基は、置換される場合、ハロゲン、−R14、−OR14、−NO、−NR1414’’’、NR14C(O)R14’、−NR14S(O)14’、−S(O)NR1414’、−NR14C(O)NR14’14’’、−SR14、−S(O)R14、S(O)14、-CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR14、−C(O)NR1414’、−OCHCHOH、−NR14S(O)NR14’14’’およびC(CHOR14から選択される一以上の置換基により置換され、
加えて、式中、R1’またはRに定められたもの以外のシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基は、置換される場合、▽または=Oでも置換可能であって、
式中、R14、R14’およびR14’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基、非置換アリール基、非置換シクロアルキル基および非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
また、式中、R14’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および-Bocから選択される。
本発明に係るこれらの好ましい化合物は任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は式中、mは1、2、3、4または5であり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は式中、nは0、1、2、3、4または5であり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は式中、pは0または1であり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は式中、qは0、1または2であり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は式中、rは0、1または2であり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は式中、Xは結合、−C(Rx’)−、−C(O)−、-O−、−C(O)NR−、−NRC(O)−または−C(O)O−であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、Xは結合、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中Xは-C(Rx’)−であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、Xは-O−であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、Xは−C(O)−であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、Xは−C(O)NR−であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、Xは−NRC(O)−であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、Xは−C(O)O−であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は式中、Yは-CH−または-C(O)−であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は式中、Yは-CH−であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は式中、Yは-C(O)−であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、R
Figure 2018531949

であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、R
Figure 2018531949

であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、R
Figure 2018531949

であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は式中、R1’は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は式中、R1’は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基および置換もしくは非置換アリール基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は式中、R1’は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基および置換もしくは非置換アリール基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は式中、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は式中、Rは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基および置換もしくは非置換アリール基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は式中、Rは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基および置換もしくは非置換アリール基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、RとR3’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、RとR3’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基を形成し、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、RとR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHORおよび-C(O)ORから選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、RとR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基、−CHORおよび-C(O)ORから選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、RとR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基を形成し、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、RとR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換非芳香族ヘテロシクリル基を形成し、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、RとR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基を形成する一方、mは1、Xは結合、nは0、またRは水素であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、RとR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換非芳香族ヘテロシクリル基を形成する一方、mは1、Xは結合、nは0、またRは水素であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、RとR6’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHOR10および-C(O)OR10から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、R10は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、R11、R11’およびR11’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、また式中、R11’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および-Bocから選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、R11、R11’およびR11’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、R11’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および-Bocから選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、R12、R12’およびR12’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、また式中、R12’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および-Bocから選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、R12、R12’およびR12’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、R12’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および-Bocから選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、R13、は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、R13’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、R13、は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、R13’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、R14、R14’およびR14’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基、非置換アリール基、非置換シクロアルキル基および非置換基ヘテロシクリル基から選択され、また式中、R14’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および-Bocから選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、R14、R14’およびR14’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基、非置換アリール基、非置換シクロアルキル基および非置換基ヘテロシクリル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、R14’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および-Bocから選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、Rはハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、および-ORから選択され、Rx’は水素、ハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、Rはハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、および-ORから選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、Rx’は水素、ハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、

Figure 2018531949

であって、
mは1、2、3、4または5であり、
nは0、1、2、3、4または5であり、
pは0または1であり、
qは0、1または2であり、
rは0、1または2であり、
Yは-CH−または-C(O)−であり、
Xは結合、−C(Rx’)−、−C(O)−、-O−、−C(O)NR−、−NRC(O)−または−C(O)O−であり、R1’は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、式中、C1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、より好ましくはC1〜6アルキル基はメチル基、エチル基またはイソプロピル基であって、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
アリール基は、フェニル基、ナフチル基、またはアントラセン基から選択され、好ましくはナフチル基およびフェニル基から選択され、より好ましくはフェニル基から選択され、および/または、
ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、好ましくは、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または、硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、より好ましくはイミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンゾイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、および/または、
シクロアルキル基は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基などのC3〜8シクロアルキル基であって、好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基などのC3〜7シクロアルキル基であって、より好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基などのC3〜6シクロアルキル基からなり、および/または、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換ヘテロシクリル基から選択され、式中、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、
より好ましくはC1〜6アルキル基はメチル基、イソプロピル基、またはイソブチル基であって、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくは、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくは、エチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
アリール基はフェニル基、ナフチル基およびアントラセン基から選択され、好ましくはナフチル基またはフェニル基であって、より好ましくはフェニル基であって、および/または、
ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、好ましくは、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンゾイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、および/または、
シクロアルキル基は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基などのC3〜8シクロアルキル基であって、好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基などのC3〜7シクロアルキル基であって、より好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基などのC3〜6シクロアルキル基からなり、および/または、
とR3’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、ここで、C1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、好ましくはC1〜6アルキル基はメチル基であって、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
とR3’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基を形成可能であって、
ここで、シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基のようなC3〜8シクロアルキル基であって、好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基のようなC3〜7シクロアルキル基であって、より好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基のようなC3〜6シクロアルキル基からなり、より好ましくはシクロアルキル基はシクロプロピル基であり、および/または、
とR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHORおよび-C(O)ORから選択され、ここでC1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
とR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基、−CHORおよび-C(O)ORから選択され、
ここで、C1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
アリール基はフェニル基、ナフチル基およびアントラセン基から選択され、好ましくはナフチル基またはフェニル基であって、および/または、
ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、好ましくは少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、より好ましくはイミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、および/または、
シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基のようなC3〜8シクロアルキル基であって、好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基のようなC3〜7シクロアルキル基であって、より好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基のようなC3〜6シクロアルキル基からなり、および/または、
とR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基を形成可能であって、
ここでヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、好ましくは少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、
より好ましくはイミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、好ましくはヘテロシクリル基は非芳香族ヘテロシクリル基であって、および/または、
シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基のようなC3〜8シクロアルキル基であって、好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基のようなC3〜7シクロアルキル基であって、より好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基のようなC3〜6シクロアルキル基からなり、および/または、
とR6’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHOR10および-C(O)OR10から選択され、
ここで、C1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
ここで、C1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
ここで、C1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
は水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基から選択され、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
10は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
ここでC1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
11、R11’およびR11’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
また式中、R11’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および-Bocから選択され、
ここで、C1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、好ましくはC1−6アルキル基はメチル基であって、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
12、R12’およびR12’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
式中、R12’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および-Bocから選択され、
ここで、C1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
13、は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
13’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、ここで、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
14、R14’およびR14’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基、非置換アリール基、非置換シクロアルキル基および非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
また式中、R14’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および-Bocから選択され、
ここで、C1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
アリール基はフェニル基、ナフチル基およびアントラセンから選択され、好ましくはナフチル基またはフェニル基であって、および/または、
ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、好ましくは少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、より好ましくはイミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1、2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、および/または、
シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基のようなC3〜8シクロアルキル基であって、好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基のようなC3〜7シクロアルキル基であって、より好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基のようなC3〜6シクロアルキル基からなり、および/または、
はハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、および-ORから選択され、
ここで、C1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
x’は水素、ハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
ここで、C1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているR1’について、C1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、より好ましくはC1〜6アルキル基はメチル基、エチル基またはイソプロピル基、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
アリール基はフェニル基、ナフチル基、またはアントラセンから選択され、好ましくはナフチル基またはフェニル基であって、より好ましくはフェニル基であり、および/または、
ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、好ましくは少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、より好ましくはイミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール,インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、および/または、
シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基のようなC3〜8シクロアルキル基であって、好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基のようなC3〜7シクロアルキル基、より好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基のようなC3〜6シクロアルキル基からなり、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているRについて、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、より好ましくはC1〜6アルキル基はメチル基、イソプロピル基またはイソブチル基であって、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
アリール基はフェニル基、ナフチル基およびアントラセン基から選択され、好ましくはナフチル基またはフェニル基であって、より好ましくはフェニル基であり、および/または、
ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、好ましくは少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、より好ましくはイミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、および/または、
シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基のようなC3〜8シクロアルキル基であって、好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基のようなC3〜7シクロアルキル基、より好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基のようなC3〜6シクロアルキル基からなり、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているRについて、C1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、好ましくはC1〜6アルキル基はメチル基であって、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているR3’について、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、好ましくはC1−6アルキル基はメチル基であって、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、RとR3’は、結合しているC原子と共に、本発明の何れかの実施形態で定められるところによる、置換もしくは非置換シクロアルキル基を形成し、
シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基のようなC3〜8シクロアルキル基であって、好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基のようなC3〜7シクロアルキル基、より好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基のようなC3〜6シクロアルキル基からなり、より好ましくはシクロアルキル基はシクロプロピル基であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているRとR4’について、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているRとR5’について、
C1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
アリール基はフェニル基、ナフチル基およびアントラセン基から選択され、好ましくはナフチル基またはフェニル基であって、および/または、
ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、好ましくは少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンゾイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、および/または、
シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基などのC3〜8シクロアルキルであって、好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基などのC3−7シクロアルキル基、より好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基などのC3〜6シクロアルキルからなり、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、RとR5’は、結合しているC原子と共に、本発明の何れかの実施形態で定められる、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基を形成し、ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、好ましくは少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、より好ましくはイミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、ヘテロシクリル基は好ましくは非芳香族ヘテロシクリル基であって、および/または、
シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基のようなC3〜8シクロアルキル基であって、好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基のようなC3〜7シクロアルキル基であって、より好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基のようなC3〜6シクロアルキル基からなり、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているRとR6’について、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているRについて、
C1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているRについて、C1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているRについて、C1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているR10について、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているR11、R11’およびR11’’について、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、好ましくはメチル基であって、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているR11’’’について、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているR12、R12’およびR12’’について、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているR12’’’について、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているR13とR13’’’について、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているR14、R14’およびR14’’について、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
アリール基はフェニル基、ナフチル基およびアントラセンから選択され、好ましくはナフチル基またはフェニル基であって、および/または、
ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、好ましくは少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、より好ましくはイミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンゾイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、および/または、
シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基などのC3〜8シクロアルキルであって、好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基などのC3〜7シクロアルキル基、より好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基などのC3〜6シクロアルキル基からなり、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているR14’’’について、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているRについて、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、本発明の何れかの実施形態で定められているRx’について、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、nは0、1、2、3、4または5であり、好ましくはnは0または1であり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、mは1、2、3、4または5であり、好ましくはmは1または2であり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、pは0または1であり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、qは0、1または2であり、好ましくはqは0または1であり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、rは0、1または2であり、好ましくはrは0または1であり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、Xは結合、−C(Rx’)−、−C(O)−、-O−、−C(O)NR−、−NRC(O)−または−C(O)O−であり、好ましくは、Xは結合であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、式中、Yは-CH−または-C(O)−であり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、式中、Xは結合、−C(Rx’)−、−C(O)−、-O−、−C(O)NR−、−NRC(O)−または−C(O)O−であり、好ましくは、Xは結合であり、および/または、
mは1、2、3、4または5であり、好ましくはmは1または2であり、および/または、
nは0、1、2、3、4または5であり、好ましくはnは0または1であり、および/または、
pは0または1であり、および/または、
qは0、1または2であり、好ましくはqは0または1であり、および/または、
rは0、1または2であり、好ましくはrは0または1であり、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、一般式(I’)で表される化合物であって、
Figure 2018531949

式中、R
Figure 2018531949

であり、
mは1、2、3、4または5であり、
pは0または1であり、
qは0、1または2であり、
rは0、1または2であり、
Yは-CH−または-C(O)−であり、
Xは結合、−C(Rx’)−、−C(O)−、-O−、−C(O)NR−、−NRC(O)−または−C(O)O−であり、
式中、Rはハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、および-ORから選択され、
x’は水素、ハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
1’は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
とR3’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
或いは、RとR3’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基を形成可能であって、
とR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHORおよび-C(O)ORから選択され、
式中、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基から選択され、
とR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基、−CHORおよび-C(O)ORから選択され、
式中、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
或いは、RとR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基を形成可能であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、(I2’)式で表される化合物であって、
Figure 2018531949

式中、R
Figure 2018531949

であって、
mは1、2、3、4または5であり、
pは0または1であり、
qは0、1または2であり、
rは0、1または2であり、
1’は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
とR3’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
或いは、RとR3’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基を形成可能であって、
とR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHORおよび-C(O)ORから選択され、
式中、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基から選択され、
とR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基、−CHORおよび-C(O)ORから選択され、
式中、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
或いは、RとR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基を形成可能であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、式(I3’)で表される化合物であって、
Figure 2018531949

式中、R
Figure 2018531949

であって、
mは1、2、3、4または5であり、
pは0または1であり、
qは0、1または2であり、
rは0、1または2であり、
1’は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
とR3’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
或いは、RとR3’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基を形成可能であって、
とR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHORおよび-C(O)ORから選択され、
式中、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基から選択され、
とR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基、−CHORおよび-C(O)ORから選択され、
式中、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
或いは、RとR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基を形成可能であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、式(I4’)で表わされる化合物であって、
Figure 2018531949

式中、R
Figure 2018531949

であって、
mは1、2、3、4または5であり、
pは0または1であり、
qは0、1または2であり、
rは0、1または2であり、
1’は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
とR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHORおよび-C(O)ORから選択され、
式中、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基から選択され、
とR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基、−CHORおよび-C(O)ORから選択され、
式中、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
或いは、RとR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基を形成可能であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、式(I5’)で表される化合物であって、
Figure 2018531949

式中、R
Figure 2018531949

であって、
mは1、2、3、4または5であり、
pは0または1であり、
qは0、1または2であり、
rは0、1または2であり、
1’は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
とR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHORおよび-C(O)ORから選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基から選択され、
とR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基、−CHORおよび-C(O)ORから選択され、
式中、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
或いは、RとR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基を形成可能であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、一般式(I)に係る化合物は、式(I6’)で表される化合物であって、
Figure 2018531949

式中、R
Figure 2018531949

であって、
mは1、2、3、4または5であり、
pは0または1であり、
qは0、1または2であり、
rは0、1または2であり、
Yは-CH−または-C(O)−であり、
1’は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
とR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHORおよび-C(O)ORから選択され、
式中、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基から選択され、
とR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基、−CHORおよび-C(O)ORから選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
或いは、RとR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基を形成可能であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
好ましい実施形態において、Rはエチル基、イソプロピル基、フェニル基、ベンジル基および-C(O)−フェニル基から選択される置換もしくは非置換基であって、より好ましくはフェニル基、ベンジル基および-C(O)−フェニル基または非置換エチル基または非置換イソプロピル基から選択される置換もしくは非置換基である。
好ましい実施形態において、R1’はメチル基、エチル基、イソプロピル基およびフェニル基から選択される置換もしくは非置換基であって、より好ましくは置換もしくは非置換フェニル基または非置換メチル基または非置換エチル基または非置換イソプロピル基である。
好ましい実施形態において、Rはメチル基およびフェニル基から選択される置換もしくは非置換基であって、より好ましくはメチル基およびフェニル基から選択される非置換基である。.
好ましい実施形態において、Rはイソプロピル基、イソブチル基およびフェニル基から選択される置換もしくは非置換基であって、より好ましくは置換もしくは非置換フェニル基、またはイソプロピル基およびイソブチル基から選択される非置換基である。
好ましい実施形態において、Rはメチル基、イソプロピル基、イソブチル基およびフェニル基から選択される置換もしくは非置換基であって、より好ましくは置換もしくは非置換フェニル基、またはメチル基、イソプロピル基およびイソブチル基から選択される非置換基である。
好ましい実施形態において、Rは水素または置換もしくは非置換メチル基であって、好ましくは水素または非置換メチル基である。
好ましい実施形態において、R3’は水素または置換もしくは非置換メチル基であって、好ましくは水素または非置換メチル基である。
好ましい実施形態において、Rは水素または置換もしくは非置換メチル基、好ましくは水素または非置換メチル基である一方、R3’は水素または置換もしくは非置換メチル基であり、好ましくは水素または非置換メチル基である。
好ましい実施形態において、Rは水素である一方で、R3’は水素または置換もしくは非置換メチル基である、好ましくは水素または非置換メチル基である.
好ましい実施形態において、Rは置換もしくは非置換メチル基、好ましくは非置換メチル基である一方で、R3’は水素である。
好ましい実施形態において、RとR3’は何れも水素である.
好ましい実施形態において、RとR3’は何れも置換もしくは非置換メチル基であって、好ましくは非置換メチル基である.
好ましい実施形態において、RとR3’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロプロピル基を形成し、好ましくは非置換シクロプロピル基を形成している。
好ましい実施形態において、RとR4’は何れも水素である。
好ましい実施形態において、RとR5’は何れも水素である。
好ましい実施形態において、RとR6’は何れも水素である。
好ましい実施形態において、Xは結合である。
好ましい実施形態において、Yは-CH−または-C(O)−である。
別の好ましい実施形態において、nは0または1である。
別の好ましい実施形態において、mは1または2である。
別の好ましい実施形態において、pは0または1である。
別の好ましい実施形態において、qは0または1である。
別の好ましい実施形態において、rは0または1である。
別の好ましい実施形態において、qとrは何れも0である。
別の好ましい実施形態において、qとrは何れも1である。
別の好ましい実施形態において、qとrは何れも独立的に0または1である。
別の好ましい実施形態、特に式(I’)および/または式(I’)で表される化合物について、qとrは何れも1である。
別の好ましい実施形態、特に式(I’)および/または式(I’)で表される化合物について、qとrは何れも0である。
別の好ましい実施形態、特に式(I’)ならびに式(I6b’)および(I6c’)で表される化合物について、qとrは何れも独立的に0または1である。
別の好ましい実施形態、特に式(I’)ならびに式(I6a’)、(I6b’)および(I6c’)で表される化合物について、qとrは何れも1である。
別の好ましい実施形態、特に式(I’)ならびに式(I6a’)、(I6b’)および(I6c’)で表される化合物について、qとrは何れも0である。
別の好ましい実施形態、特に式(I’)ならびに式(I6a’)、(I6b’)および(I6c’)で表される化合物について、qとrは何れも独立的に0または1である。
特定の実施形態においてハロゲンはフッ素または塩素である。
特定の実施形態においてハロゲンはフッ素または塩素である。
さらなる好ましい実施形態において、一般式(I)で表される化合物は、
Figure 2018531949

Figure 2018531949

Figure 2018531949

Figure 2018531949

から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる好ましい実施形態において、一般式(I)で表される化合物は、
Figure 2018531949

Figure 2018531949

Figure 2018531949

Figure 2018531949

Figure 2018531949

Figure 2018531949

Figure 2018531949

Figure 2018531949

Figure 2018531949

から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる好ましい実施形態において、一般式(I)で表される化合物は、
Figure 2018531949

Figure 2018531949

Figure 2018531949

Figure 2018531949

Figure 2018531949

Figure 2018531949

Figure 2018531949

から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる好ましい実施形態において、一般式(I)で表される化合物は、
Figure 2018531949

Figure 2018531949

Figure 2018531949
から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の好ましい実施形態において、一般式(I)で表される化合物について、R1’は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、式中、R1’中のシクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基は、置換される場合、ハロゲン、−R11、−OR11、−NO、−NR1111’’’、NR11C(O)R11’、−NR11S(O)11’、−S(O)NR1111’、−NR11C(O)NR11’11’’、−SR11、−S(O)R11、S(O)11、-CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR11、−C(O)NR1111’、−OCHCHOH、−NR11S(O)NR11’11’’およびC(CHOR11から選択される一以上の置換基により置換され、
加えて、R1’中のシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基は置換される場合、▽または=Oでも置換可能であって、
1’中のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基はは、置換される場合、-OR11、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基および−NR1111’’’から選択される一以上の置換基により置換され、
式中、R11、R11’およびR11’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
また式中、R11’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および-Bocから選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の実施形態において一般式(I)で表される化合物は、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
式中、R中のシクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基は、置換される場合、ハロゲン、−R12、−OR12、−NO、−NR1212’’’、NR12C(O)R12’、−NR12S(O)12’、−S(O)NR1212’、−NR12C(O)NR12’12’’、−SR12、−S(O)R12、S(O)12、-CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR12、−C(O)NR1212’、−OCHCHOH、−NR12S(O)NR12’12’’およびC(CHOR12から選択される一以上の置換基により置換され、
加えて、R中のシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基は、置換される場合、▽または=Oでも置換可能であって、
式中、R中のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基は、置換される場合、−OR12、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基および−NR1212’’’から選択される一以上の置換基により置換され、
式中、R12、R12’およびR12’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
また式中、R12’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および-Bocから選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の実施形態において一般式(I)で表される化合物は、
1’またはRに定められたもの以外のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基は、置換される場合、-OR13、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基および−NR1313’’’から選択される一以上の置換基により置換され、
式中、R13、は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
13’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の実施形態において一般式(I)で表される化合物は、
1’またはRに定められたもの以外のアリール基、ヘテロシクリル基またはシクロアルキル基は、置換される場合、ハロゲン、−R14、−OR14、−NO、−NR1414’’’、NR14C(O)R14’、−NR14S(O)14’、−S(O)NR1414’、−NR14C(O)NR14’14’’、−SR14、−S(O)R14、S(O)14、-CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR14、−C(O)NR1414’、−OCHCHOH、−NR14S(O)NR14’14’’およびC(CHOR14から選択される一以上の置換基により置換され、
加えて、式中、R1’またはRに定められたもの以外のシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基は、置換される場合、▽または=Oでも置換可能であって、
式中、R14、R14’およびR14’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基、非置換アリール基、非置換シクロアルキル基および非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
また式中、R14’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および-Bocから選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I)で表される化合物は、本発明の何れかの実施形態のR1’に関連して、R1’中のシクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基は、置換される場合、ハロゲン、−R11、−OR11、−NO、−NR1111’’’、NR11C(O)R11’、−NR11S(O)11’、−S(O)NR1111’、−NR11C(O)NR11’11’’、−SR11、−S(O)R11、S(O)11、-CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR11、−C(O)NR1111’、−OCHCHOH、−NR11S(O)NR11’11’’およびC(CHOR11から選択される一以上の置換基により置換され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I)で表される化合物は、本発明の何れかの実施形態のR1’に関連して、R1’中のシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基は置換される場合、▽または=Oでも置換可能であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I)で表される化合物は、本発明の何れかの実施形態のR1’に関連して、
1’中のアリール基は、置換される場合、−OR11で置換され、アリール基はフェニル基でありまたR11は置換もしくは非置換メチル基であり、R11は好ましくは非置換メチル基であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I)で表される化合物は、本発明の何れかの実施形態のR1’に関連して、R1’中のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基は、置換される場合、-OR11、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基および−NR1111’’’から選択される一以上の置換基により置換され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I)で表される化合物は、本発明の何れかの実施形態のRに関連して、R中のシクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基は、置換される場合、ハロゲン、−R12、−OR12、−NO、−NR1212’’’、−NR12C(O)R12’、−NR12S(O)12’、−S(O)NR1212’、−NR12C(O)NR12’12’’、−SR12、−S(O)R12、S(O)12、-CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR12、−C(O)NR1212’、−OCHCHOH、−NR12S(O)NR12’12’’およびC(CHOR12から選択される一以上の置換基により置換され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I)で表される化合物は、本発明の何れかの実施形態のRに関連して、R中のシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリルは、置換される場合、▽または=Oでも置換可能であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I)で表される化合物は、本発明の何れかの実施形態のRに関連して、
中のアリール基は、置換される場合、ハロゲンまたは-CNにより置換され、アリール基はフェニル基であってハロゲンはフッ素であり、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I)で表される化合物は、本発明の何れかの実施形態のRに関連して、
中のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基は、置換される場合、−OR12、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基および−NR1212’’’から選択される一以上の置換基により置換され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I)で表される化合物は、本発明の何れかの実施形態のR1’またはRに定められたもの以外のアルキル基に関連して、
1’またはRに定められたもの以外のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基は、置換される場合、-OR13、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基および−NR1313’’’から選択される一以上の置換基により置換され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I)で表される化合物は、本発明の何れかの実施形態のR1’またはRに定められたもの以外のシクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基に関連して、
1’またはRに定められたもの以外のアリール基、ヘテロシクリル基またはシクロアルキル基は、置換される場合、ハロゲン、−R14、−OR14、−NO、−NR1414’’’、−NR14C(O)R14’、−NR14S(O)14’、−S(O)NR1414’、−NR14C(O)NR14’14’’、−SR14、−S(O)R14、S(O)14、-CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR14、−C(O)NR1414’、−OCHCHOH、−NR14S(O)NR14’14’’およびC(CHOR14から選択される一以上の置換基により置換され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
好ましい実施形態において、本発明に係る一般式(I)で表される化合物は、本発明の何れかの実施形態のR1’またはRに定められたもの以外のシクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基に関連して、
1’またはRに定められたもの以外のシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基は、置換される場合、▽または=Oでも置換可能であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式(I)で表される本発明の化合物に係る実施形態において、ハロゲンはフッ素、塩素、ヨウ素または臭素、好ましくはフッ素または塩素であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式(I)で表される本発明の化合物に係る実施形態において、ハロゲンはフッ素、塩素、ヨウ素または臭素、好ましくはフッ素または塩素であって、より好ましくはフッ素であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式(I)で表される本発明の化合物に係る実施形態において、ハロアルキル基は-CFであって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式(I)で表される本発明の化合物に係る別の実施形態において、ハロアルコキシ基は-OCFであって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明は、σ受容体のリガンドとして働く化合物または化学的に関連する一連の化合物を提供することを目的としているため、化合物がσ受容体のリガンドとして働くように選択される場合が非常に好ましい実施形態であって、特に化合物が、好ましくは1000nM未満、より好ましくは500nM未満、さらにより好ましくは100nM未満であるKとして表される結合を有する場合が非常に好ましい実施形態である。
以下において「本発明の化合物」との文言が使用される。これは一般式(I)、(I’)、(I’)、(I’)、(I’)、(I5’)、(I6’)、(I4a’)、(I5a’)、(I6a’)、(I4b’)、(I5b’)、(I6b’)、(I4c’)、(I5c’)、(I6c’)または(I7’)による上記の発明に係る何れかの化合物として理解されよう。上記の式(I)によって表される本発明の化合物は、キラル中心の存在に応じて鏡像異性体、または多重結合(例えば、Z、E)の存在に応じて異性体を含み得る。単一異性体、鏡像異性体またはジアステレオ異性体およびその混合物が、本発明の範囲内に入る。
明確性のため、「本発明の一般式(I)で表される化合物は、...、、R、R、R、R3’、R、R5’、R、R6’、X、Y、q、r、mおよびnは明細書中に定められている通りである。」との表現(請求項に見受けられる「請求項1〜11項の何れか1つにおける式(I)で表される化合物」との表現に丁度似ている。)は、各置換基R等(引用請求項のものも含む)の定義が適応されている「式(I)に係る化合物」のことを意味するであろう。さらには、これは(特に請求項に関して)、明細書に定められた(或いは、引用する請求項(例えば請求項1など)で使用される)一以上のディスクレイマーが各々の化合物を定義するために適応可能であることを意味する。従って、請求項1等に認められるディスクレイマーは、「請求項1〜11の何れか1つにおける式(I)」で表される化合物を定義するためにも使用されるであろう。
一般に、プロセスは、実験部分に後述される。出発原料は、市販されているか、または従来の方法によって調製され得る。
本発明の好ましい態様はまた、式(I)に係る化合物の製造プロセスにある。
本発明の好ましい態様はまた、式(I)に係る化合物のスキーム1〜4に従う製造プロセスであって、
Figure 2018531949

式中、R、R、R、R3’、R、R5’、R、R6’、m、n、q、r、XおよびYは明細書に定められている通りである。
下記に記載されたすべてのプロセスおよび使用について、R、R1’、R、R、R3’、R、R4’、R、R5’、R、R6’、m、n、p、q、r、XおよびYの値は(別段の記載がない限り)明細書に定められた通りであって、LGはハロゲン、メシラート、トシレートまたはトリフラートなどの脱離基であって、Y=COのときにのみクロロ基またはブロモ基となることが可能で、Wはアルデヒドまたはその他の脱離基(ハロゲン、メシラート、トシレートまたはトリフラートなどの)を表し、Pは適当な保護基(好ましくはBoc)を表し、またP’は直交保護基(好ましくは4−メトキシベンジルまたはベンジル)を表す。
本発明の好ましい実施形態は式(I)で表される化合物の生成プロセスであって、式中、Rは-(CR4’1’(式Iaの化合物)であって、前記プロセスには以下が含まれている:
a)式VIIで表される化合物
Figure 2018531949

の分子内環化、または
b)式VIIIHで表される化合物
Figure 2018531949

の、式IX、XまたはXIで表される化合物
Figure 2018531949

との反応、または
c1)YがCHであった場合に、式XIIIで表される化合物
Figure 2018531949

の、式IVで表される化合物
Figure 2018531949

とのアルキル化が用いられ、式IVで表される化合物はアルキル化剤であり、またWは脱離基であり、場合によっては、式XIIIで表される化合物の、式IVで表される化合物との還元的アミノ化反応が用いられ、式IVで表される化合物はアルデヒドまたはケトンであり、またWはC(O)H基あるいはC(O)基である、または
c2)YがC(O)であった場合、式XIIIで表される化合物
Figure 2018531949

の、式IVで表される化合物
Figure 2018531949

とのアルキル化が用いられ、式IVで表される化合物はアルキル化剤であり、またWは脱離基である。
本発明の好ましい実施形態は式(I)で表される化合物の生成プロセスであって、式中、Rは-(CR4’1’(式Iaで表される化合物)であって、前記プロセスには式VIIで表される化合物
Figure 2018531949

の分子内環化が含まれている。
本発明の好ましい実施形態は式(I)で表される化合物の生成プロセスであって、式中、Rは-(CR4’1’(式Iaで表される化合物)であって、前記プロセスには式VIIIHで表される化合物
Figure 2018531949

の、式IX、XまたはXIで表される化合物
Figure 2018531949

との反応が含まれている。
本発明の好ましい実施形態は式(I)で表される化合物の生成プロセスであって、式中、Rは-(CR4’1’(式Iaで表される化合物)であって、YがCHである場合に、前記プロセスには、式XIIIで表される化合物
Figure 2018531949

の、式IVで表される化合物
Figure 2018531949

とのアルキル化が含まれており、式IVで表される化合物はアルキル化剤であり、またWは脱離基であって、場合によっては、式XIIIで表される化合物の、式IVで表される化合物との還元的アミノ化反応が用いられ、式IVで表される化合物はアルデヒドまたはケトンでありまたWはC(O)H基あるいはC(O)基である。
本発明の好ましい実施形態は式(I)で表される化合物の生成プロセスであって、式中、Rは-(CR4’1’であって、YはC(O)であり、このプロセスには式XIIIで表される化合物
Figure 2018531949

の、式IVで表される化合物
Figure 2018531949

とのアルキル化が含まれており、式IVで表される化合物はアルキル化剤であり、またWは脱離基である。
本発明の別の好ましい実施形態は一般式(I)で表される化合物の調製プロセスであって、式中、Rは-(CR4’1’であって、YはCOを表し、RとR3’は、結合しているC原子と共に、シクロプロピル基(式Idの化合物)を形成し、このプロセスには以下が含まれている:
a)式XXIで表される化合物
Figure 2018531949

のシクロプロパン化反応、または、
b)sが1、RとRs’が水素である式Icで表される化合物
Figure 2018531949

の、好適な温度での非プロトン性溶媒中の強塩基を用いた処理、または
c)式XXVで表される化合物
Figure 2018531949

の、式IVで表される化合物
Figure 2018531949

との反応、または、
d)式XIXHで表される化合物
Figure 2018531949

の、式IX、XまたはXIで表される化合物
Figure 2018531949

との反応。
発明の別の好ましい実施形態は、一般式(I)で表される化合物の調製プロセスであって、式中、Rは-(CR4’1’であって、YはCOを表し、RとR3’は、結合しているC原子と共に、シクロプロピル基(式Idの化合物)を形成し、このプロセスには式XXIで表される化合物
Figure 2018531949

のシクロプロパン化反応が含まれている。
発明の別の好ましい実施形態は、一般式(I)で表される化合物の調製プロセスであって、式中、Rは-(CR4’1’であって、YはCOを表し、RとR3’は、結合しているC原子と共に、シクロプロピル基(式Idの化合物)を形成し、このプロセスには、sが1、RとRs’が水素である式Icで表される化合物の、
Figure 2018531949

好適な温度での非プロトン性溶媒中の強塩基による処理が含まれている。
発明の別の好ましい実施形態は、一般式(I)で表される化合物の調製プロセスであって、式中、Rは-(CR4’1’であって、YはCOを表し、RとR3’は、結合しているC原子と共に、シクロプロピル基(式Idの化合物)を形成し、このプロセスには、式XXVで表される化合物の、
Figure 2018531949

式IVで表される化合物
Figure 2018531949

との反応が含まれている。
発明の別の好ましい実施形態は、一般式(I)で表される化合物の調製プロセスであって、式中、Rは-(CR4’1’であって、YはCOを表し、RとR3’は、結合しているC原子と共に、シクロプロピル基(式Idの化合物)を形成し、このプロセスには、式XIXHで表される化合物
Figure 2018531949

の、式IX、XまたはXIで表される化合物との反応が含まれている。
Figure 2018531949
別の特定の実施形態では、式Ia、式II、式IIP、式III、式IIIP、式IV、式V、式VP、式VI、式VII、式VIIP、式VIIIP、式VIIIH、式IX、式X、式XI、式XII、式XIIP、式XIII、式XIIIP、式XIIIH、式XIV、式XIVP、式XV、式XVP、式XVI、式XVIP、式XVIH、式Ib、式XVIIP、式XVIIH、式Ic、式XVIIIP、式Id、式XIXP、式XIXH、式Ie、式XXP、式XXH、式XXI、式XXIP、式XXIH、式XXII、式XXIIP、式XXIIH、式XXIII、式XXIIIP、式XXIIIH、式XXIV、式XXIVP、式XXIVH、式XXV、式XXVP、式XXVH、式If、式XXVIP、式XXVIH、式XXVIIa、式XXVIIb、式XXVIIc、式Ig、式XXVIIIP、式XXVIIIH、式Ih、式XXIXP、式XXIXH、式Ii、式XXXP、式XXXH、式XXXI、式XXXIP、式XXXIH、式XXXII、式XXXIIP、式XXXIIH、式XXXIII、式XXXIIIP、式XXXIIIH、式XXXIV、式XXXIVP、式XXXIVH、式XXXV、式Ij、式XXXVIPまたは式XXXVIHで表される化合物
Figure 2018531949

Figure 2018531949

Figure 2018531949

が式(I)で表される化合物の調製に使用される。
得られた反応生成物は、必要に応じて、結晶化およびクロマトグラフィーなどの従来の方法によって精製され得る。本発明の化合物の調製のための上記の方法が、立体異性体の混合物を生じさせる場合、これらの異性体は、分取クロマトグラフィーなどの従来の技術によって分離され得る。キラル中心がある場合、化合物は、ラセミ体として調製され得、または個々の鏡像異性体が、エナンチオ選択的な合成または分解のいずれかによって調製され得る。
本発明の化合物の1つの好ましい薬学的に許容できる形態は、医薬組成物中のこのような形態を含む結晶形態である。本発明の化合物の塩およびさらに溶媒和物の場合、さらなるイオンおよび溶媒部分も、非毒性でなければならない。本発明の化合物は、様々な多形を示してもよく、本発明は全てのこのような形態を包含することを意図している。
本発明の別の態様は、一般式Iで表される上記の本発明に係る化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは立体異性体と、薬学的に許容できる担体、補助剤またはビヒクルとを含む医薬組成物を指す。したがって、本発明は、患者に投与するための、本発明の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは立体異性体を、薬学的に許容できる担体、補助剤、またはビヒクルとともに含む医薬組成物を提供する。
医薬組成物の例としては、経口、局所または非経口投与用の任意の固体(錠剤、ピル、カプセル剤、粒剤など)または液体(液剤、懸濁剤または乳剤)組成物が挙げられる。
好ましい実施形態において、医薬組成物は、固体または液体のいずれかの経口剤形である。経口投与用の好適な剤形は、錠剤、カプセル剤、シロップまたは液剤であってもよく、結合剤、例えばシロップ、アカシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガカント、またはポリビニルピロリドン、充填剤、例えばラクトース、糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウム、ソルビトールまたはグリシン、錠剤化潤滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム、崩壊剤、例えばデンプン、ポリビニルピロリドン、デンプングリコール酸ナトリウムまたは微結晶性セルロース、またはラウリル硫酸ナトリウムなどの薬学的に許容できる湿潤剤などの、当該技術分野で公知の従来の賦形剤を含有し得る。
固体経口用組成物は、混合、充填または打錠の従来の方法によって調製され得る。繰り返される混合操作を用いて、大量の充填剤を用いて活性剤をそれらの組成物全体に分配することができる。このような操作は、当該技術分野において慣用的である。錠剤は、例えば、湿式または乾式造粒によって調製され得、通常の製薬実務において周知の方法にしたがって、特に腸溶コーティングを用いて任意選択的に被覆され得る。
医薬組成物はまた、適切な単位剤形の、滅菌液剤、懸濁剤または凍結乾燥化生成物など、非経口投与用にも適応され得る。増量剤、緩衝剤または界面活性剤などの適切な賦形剤が使用できる。
上記の製剤は、スペイン薬局方および米国薬局方ならびに同様の参考文書に記載または引用されるものなどの標準的な方法を用いて調製される。
本発明の化合物または組成物の投与は、静脈内注射、経口用製剤、および腹腔内および静脈内投与などの任意の好適な方法によって行ってもよい。患者の利便性および治療される疾病の慢性的性質のためには、経口投与が好ましい。
一般に、本発明の化合物の有効な投与量は、選択される化合物の相対的有効性、治療される疾患の重症度および患者の体重に応じて決まる。しかしながら、活性化合物は、典型的に、0.1〜1000mg/kg/日の範囲の典型的な総1日用量で、1日1回または複数回、例えば1日1、2、3または4回投与される。
本発明の化合物および組成物は、併用療法を提供するために他の薬剤とともに使用され得る。他の薬剤は、同じ組成物の一部を成してもよく、または同時投与または異なる時点での投与のための別個の組成物として提供され得る。
本発明の別の態様は、薬剤の製造における本発明の化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは異性体の使用を指す。
本発明の別の態様は、疼痛の治療のための薬剤として使用するための、一般式Iで表される上記の本発明の化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは異性体を指す。好ましくは、疼痛は、中程度ないし激しい疼痛、内臓痛、慢性疼痛、慢性疼痛、癌性疼痛、片頭痛、炎症性痛覚、急性疼痛または神経因性疼痛、異痛症または痛覚過敏である。これは、機械的異痛症または温熱性痛覚過敏を含み得る。
本発明の別の態様は、疼痛の治療または予防のための薬剤の製造における本発明の化合物の使用を指す。
好ましい実施形態において、疼痛は、中程度ないし激しい疼痛、内臓痛、慢性疼痛、慢性疼痛、癌性疼痛、片頭痛、炎症性痛覚、急性疼痛または神経因性疼痛、異痛症または痛覚過敏、(好ましくは、機械的異痛症または温熱性痛覚過敏も含む)から選択される。
本発明の別の態様は、疼痛を治療または予防する方法であって、このような治療を必要とする患者に、治療的に有効な量の上で定義される化合物またはその医薬組成物を投与する工程を含む方法に関する。疼痛の中でも、治療され得る症候群は、中程度ないし激しい疼痛、内臓痛、慢性疼痛、慢性疼痛、癌性疼痛、片頭痛、炎症性痛覚、急性疼痛または神経因性疼痛、異痛症または痛覚過敏であるが、これは、機械的異痛症または温熱性痛覚過敏も含み得る。
本発明は、実施例によって以下で説明される。これらの説明は、例として示されるに過ぎず、本発明の一般的な趣旨を限定するものではない。
一般的な実験部分(合成および分析の方法および装置)
スキーム1
一般式(I)で表される化合物を調製するための3ステッププロセスが説明され、式中、Rは-(CR4’1’(式Iaで表される化合物)であって、式IIで表される化合物から開始される下記のスキームで示され、
Figure 2018531949

式中、R1’、R、R、R3’、R、R4’、R、R5’、R、R6’、X、Y、m、n、p、qおよびrは、式(I)で表される化合物に対して上に定義された通りの意味を有し、LGは脱離基(ハロゲン、メシラート、トシレートまたはトリフラートなど)を表すが、Y=COのときにのみクロロ基またはブロモ基とすることができて、Wはアルデヒドまたはその他の脱離基(ハロゲン、メシラート、トシレートまたはトリフラートなど)を表し、Pは好適な保護基(好ましくはBoc)を表し、またP’は直交保護基(好ましくは4メトキシベンジル基またはベンジル基)を表す。
3ステッププロセスは以下に説明される通り実行される:
ステップ1:式Vで表される化合物は、式IIIで表される化合物を式IVで表される化合物と反応させることで調製され、Wは様々な性質を有することができ、また様々な反応条件が適応される:
a)Wがハロゲン、メシラート、トシレートまたはトリフラートなどの脱離基を表す場合には、化合物IVはアクリル化剤となる。アクリル化反応は、ANC、ジクロロメタン、1、4−ジオキサンまたはジメチルホルムアミドなどの好適な溶媒中、KCOまたはCsCOなどの無機塩基の存在下、あるいはトリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基の存在下において、常温から還流温度までの好適な温度で実行され、場合によっては、マイクロ波反応器中で反応させることができる。加えて、NaIなどの活性化剤を使用することができる。
b)場合によっては、化合物IVはアルデヒドあるいはケトンとすることができ、式中、WはC(O)−H基もしくはC(O)基を表す。式IIIで表される化合物と式IVで表される化合物の還元的アミノ化反応は、還元剤の存在下、好ましくはナトリウムトリアセトキシボロヒドリドの存在下で、非プロトン性溶媒中、好ましくはテトラヒドロフランまたはジクロロエタン中で、選択的に酸の存在下、好ましくは酢酸の存在下で行われる。
ステップ2:式VIIで表される化合物は、式Vで表される化合物を式VIで表される化合物と反応させることで調製され、Yが表す意味に応じて、式VIで表される化合物は様々な性質を有することができ、また様々な反応条件が適応される
a)YがCOを表す場合、VIはアシル化剤である。アシル化反応は、ジクロロメタンまたは酢酸エチル−水混合物などの好適な溶媒中、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基の存在下、またはKCOなどの無機塩基の存在下、好適な温度、好ましくは−78℃から常温までの間の温度で行われる。
b)YがCHを表す場合、VIはアルキル化剤となる。このアルキル化反応は、Wが脱離基である式IIIの化合物と式IVの化合物の反応に対する上記の反応条件と同じ反応条件の下で行うことができる。アルキル化反応の前に、存在するOH基の保護が必要な場合がある。
ステップ3:式VIIの化合物の分子内環化により、式Iaの化合物が得られる。環化反応は、テトラヒドロフランなどの好適な溶媒中で行われ、カリウムtert−ブトキシドまたは水素化ナトリウムのような強塩基の存在下で、また−78℃から還流温度までの、適当な温度で、好ましくは冷却中に行われる。
場合によっては、官能基−(CR5’X(CR6’は、スキーム1に示すように、式VIIIHの化合物の、式IX、XまたはXIの化合物との反応によって、合成の最後の工程に組み込むことができる。式VIIIHの化合物は、式VIIIPの化合物の脱保護によって得られ、式中、Pは適当な保護基、好ましくはBoc(tert−ブトキシカルボニル)基を表す。保護基がBocである場合、脱保護は、ジエチルエーテル、1、4−ジオキサンまたはメタノールなどの適当な溶媒中、HClなどの強酸の溶液を添加することによって、またはジクロロメタン中、TFAを用いて行うことができる。式VIIIPの化合物は、式Iaで表される化合物の合成について説明したシーケンスと同じシーケンスに従い、式IIIPで表される化合物から調製される。
式VIIIHで表される化合物(トリフルオロ酢酸塩または塩酸塩などの適当な塩)と式IXで表される化合物のアルキル化反応は、式IIIの化合物と式IVの化合物(式中、Wは脱離基である)の反応に対する上記の反応条件と同じ反応条件下で行われる。
式VIIIHで表される化合物(または適当な塩)と式Xで表される化合物の還元的アミノ化反応は、式IIIの化合物と式IVの化合物(式中、WはC(O)−H基である)の反応に対する上記の反応条件と同じ反応条件下で行われる。
一般式VIIIHで表される化合物と一般式XIで表される化合物の縮合反応は、好ましくはエタノール、イソプロパノール、n−ブタノールまたは2−メトキシエタノールなどの好適な溶媒中で、選択的に、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンのような有機塩基の存在下で、常温と還流温度との間に含まれる好適な温度で、好ましくは加熱して行われ、場合によっては、マイクロ波反応器で反応させることができる。
別の代替的な手法では、-(CR4’1’置換基は、式XIIIで表される化合物の、式IVで表される化合物との反応により、後でこのシークエンスに組み込むことができる。Yが表す意味に応じて、Wは様々な性質を有することが可能で、また様々な反応条件が適応される:
a)YがCHである場合、化合物IVはアルキル化剤であり、またWはハロゲン、メシラート、トシラートまたはトリフラートなどの脱離基を表す。アルキル化反応は、式IIIの化合物と式IVの化合物の反応に対する上記の反応条件と同じ反応条件下で行われる。場合によっては、化合物IVはアルデヒドまたはケトンとすることができ、式中、WはC(O)−H基またはC(O)基を表す。この還元的アミノ化反応は式IIIの化合物と式IVの化合物の反応に対する上記の反応条件と同じ反応条件下で行われる。
b)YがC(O)の場合、化合物IVはアルキル化剤となり、Wはハロゲン、メシラート、トシレートまたはトリフラートなどの脱離基を表す。このアルキル化反応は非プロトン性溶媒、好ましくはジメチルホルムアミド中で行われ、NaHなどの無機塩基の存在下で、好適な温度、好ましくは常温で行われる。
式XIIIの化合物は、式Iaの化合物の合成に関して記載されたものと同様のシーケンスに従って合成されるが、式IIIの化合物を用いて直接的にステップ2が実行される。場合によっては、YがC(O)である場合、式XIIIで表される化合物は、式XIIIHの化合物(式XIIIPの化合物から調製され、Pは適当な保護基を表す)を、上記の通り、式IX、XまたはXIの化合物と反応させることにより調製することができる。
さらに、式XIIIの化合物は、式XVIの化合物から調製することができ、式中、P’は直交保護基を表す。YがC(O)である場合、P’は好ましくは4−メトキシベンジル基であり、脱保護反応は、ACN−水の混合物などの適当な溶媒中、硝酸セリウムアンモニウムを用いて行われるか、あるいはTFAまたは塩酸での加熱によって行われる。Yが-CH−である場合、P’は4−メトキシベンジル基またはベンジル基であることが好ましく、脱保護反応は好ましくは、水素雰囲気および金属触媒下での水素化を用いて行われ、好ましくは、メタノールまたはエタノールなどの適当な溶媒中、炭上パラジウムが触媒として使用され、任意選択的に、酢酸または塩酸のような酸の存在下で行われる。
式XVIの化合物は、式Iaの化合物の合成に関して記載されたものと同様のシーケンスに従い、式XIVで表される化合物から合成される。式XIVの化合物を調製するための式IIIで表される化合物に存在するアミノ基の保護は、文献に記載されている慣用的な手順に従って実行される。
場合によっては、式XVIの化合物は、式XVIHの化合物(式XVIPの化合物から調製され、式中、Pは適当な保護基を表す)を、上記の通り、式IX、XまたはXIの化合物と反応させることによって調製することができる。
式IIIで表される化合物は、文献に記載されているいくつかの手法に従って、式IIで表される化合物から調製することが可能であって、このようなものとしては、還元反応によるニトロメタンとの反応(国際公開第2013/50448号公報、製造例S)や、還元反応によるジエチルアルミニウムシアン化物との反応(国際公開第2006/113837号、実施例118、a.ii&iiiおよび国際公開第2006/81289号公報、実施例19、a&b)が挙げられる。
一般式II、IIP、IV、VI、IX、XおよびXIで表され、式中、R1’、R、R、R3’、R、R4’、R、R5’、R、R6’、LG、W、X、Y、m、n、p、qおよびrが上に定められた通りの意味を持つ化合物は、市販されているか、もしくは文献に記載されている従来の方法を用いて調製することができる。
スキーム2
YがCOを表し、またRとR3’が結合しているC原子と共にシクロアルキル基(式Ibで表される化合物)を形成している場合における、式(I)で表される化合物の調製は下記のスキームに記載されている通り実行することができる:
Figure 2018531949

式中、R1’、R、R、R4’、R、R5’、R、R6’、X、Y、m、n、p、qおよびrは式(I)で表される化合物に対して上に定められた意味を有し、sは1、2、3または4を表し、RとRs’は水素またはアルキル基を表し、LGはハロゲン、メシラート、トシレートまたはトリフラートなどの脱離基を表し、Wは別の脱離基(ハロゲン、メシラート、トシレートまたはトリフラートなど)を表し、Pは適当な保護基(好ましくはBoc)を表し、P’は直交保護基(好ましくは4−メトキシベンジル)を表し、またQはメチル基またはベンジル基を表す。
式Ibの化合物は、テトラヒドロフランなどの非プロトン性溶媒中、適切な温度、好ましくは冷却しながら、リチウムジイソプロピルアミドまたはカリウムtert−ブトキシドなどの強塩基を用いた処理をすることで、式Icの化合物から調製することができる。同様にして、式Idで表される化合物(式中、R=Rs’=Hおよびs=1)を、同じ反応条件の下で、式Icで表された化合物から調製することができる。
場合によっては、式Idで表される化合物は式XXIで表される化合物から調製することができる。シクロプロパン化反応は、ジメチルスルホキシドのような適当な非プロトン性溶媒中、水素化ナトリウムまたはカリウムtert−ブトキシドのような強塩基の存在下で、ヨウ化トリメチルスルホキソニウムあるいはトリメチルスルホニウムヨージドのような適当なメチル基転移試薬を用い、適当な温度、好ましくは常温から60℃までの温度で行うことができる。場合によっては、シモンズ・スミス反応条件を使用することができ、これには式XXIで表される化合物を、ジエチルエーテルなどの適当な非プロトン性溶媒中で、ジヨードメタン、亜鉛ソース、例えば、銅亜鉛、ヨウ化亜鉛またはジエチル亜鉛で処理することが含まれる。
式XXIで表される化合物はQがメチル基またはベンジル基を表す、式Ieで表される化合物から調製することができる。脱離反応は、テトラヒドロフランなどの適当な溶媒中、カリウムtert−ブトキシドなどの塩基の存在下で行われる。
別の代替的な手法では、-(CR4’1’基を合成の最後に組み込むことができる。このため、式Ibおよび式Idで表される化合物は、式XIIIの化合物から式Iaの化合物を調製するためのスキーム1に記載された反応条件に従って、式XXIIIおよび式XXVで表された化合物からそれぞれ調製することができる。式XXIIIおよび式XXVで表される化合物は、スキーム1に記載された条件に従って、保護された適当な前駆体XXIIおよびXXIVからそれぞれ調製することができる。
さらに、官能基−(CR5’X(CR6’は、合成の最後の工程に組み込むことで、式Iaで表される化合物の調製のためのスキーム1に記載されている通り、式IXまたはXまたはXIで表される化合物との反応に続く脱保護によって、保護された適当な前駆体から、式Ibおよび式Idで表される化合物を調製することができる。
一般式IcおよびIeで表された化合物は、スキーム1に記載された手順によって、適当な出発原料を用いて式Vで表された化合物から調製することができる。一般式XXIIおよびXXIVで表された化合物は、式IbおよびIdで表された化合物を調製するためのスキーム2に記載された手順に従い、対応する保護出発原料を用いて、調製することができる。
スキーム3およびスキーム4
式(I)で表される化合物は、下記のスキーム3およびスキーム4に記載されている通り、式(I)で表される他の化合物から出発して調製することもできる。
式Ib、式Igおよび式Ihで表される化合物は、スキーム3に示されるように、式Ifで表された化合物から調製することができる。
Figure 2018531949

ここにおいて、式中、R1’、R、R、R3’、R、R4’、R、R5’、R、R6’、X、m、n、p、qおよびrは、式(I)で表された化合物に対して上に定められている通りの意味を有し、sは1、2、3または4を表し、RとRs’は水素またはアルキル基を表し、LG、X’およびX’’は、独立的に、ハロゲン、メシラート、トシレートまたはトリフラートなどの脱離基を表し、またPは適当な保護基(好ましくはBoc)を表す。
式Igで表される化合物は、式Ifで表される化合物を、テトラヒドロフランなどの非プロトン性溶媒中、リチウムジイソプロピルアミドまたはカリウムtert−ブトキシドなどの強塩基の存在下、好適な温度、好ましくは−78℃から常温までの間の温度において、式XXVIIaで表されるアルキル化剤で、処理することにより調製することができる。第2のアルキル化反応を同じ反応条件下で行うことによって、式Ihで表される化合物を調製することができる。同様の二重アルキル化プロセスは、式Ibで表された化合物を調製するためのスキーム2に記載された手順の代替手順として、式Ifで表される化合物を式XXVIIcで表されるアルキル化剤と反応させることにより、式Ibで表される化合物の調製に使用することができる。
さらに、官能基−(CR5’X(CR6’は、合成の最後の工程に組み込むことで、式Iaで表される化合物の調製のためのスキーム1に記載されている反応条件の下で、式IXまたはXまたはXIで表される化合物との反応に続く脱保護により、保護された適当な前駆体から、式Ib、式If、式Igおよび式Ihで表される化合物を調製することができる。
一般式IfおよびIgで表された化合物は、スキーム1に記載された手順により、適当な出発原料を用いて調製することができる。
一般式XXVIIa、XXVIIbおよびXXVIIcで表され、式中、R、R3’、R、Rs’、X’、X’’およびsが上に定められた通りの意味を持つ化合物は、市販されているか、もしくは文献に記載されている従来の方法を用いて調製することができる。
スキーム4は、YがC(O)である式(I)で表される化合物からの、YがCHである式(I)で表される化合物の調製を示している。
Figure 2018531949

式中、R1’、R、R、R3’、R、R4’、R、R5’、R、R6’、X、m、n、p、qおよびrは、式(I)で表される化合物に対して上に定められた通りの意味を有し、LGはハロゲン、メシラート、トシレートまたはトリフラートなどの脱離基を表し、Wはアルデヒドまたは別の脱離基(ハロゲン、メシラート、トシレートまたはトリフラートなど)を表し、Pは適当な保護基(好ましくはBoc)を表し、P’は直交保護基(好ましくは4−メトキシベンジル基またはベンジル基)を表し、またZはOH基またはハロゲン(好ましくはブロモ基またはクロロ基)を表す。
式Iiで表される化合物を生成するための式Ihまたは式Ijで表される化合物の還元反応は、水素化アルミニウムリチウム、ボラン−テトラヒドロフラン錯体またはボラン−ジメチルスルフィド錯体などの適当な還元剤を用いて、テトラヒドロフランまたはジエチルエーテルなどの適当な溶媒中、常温から還流温度までの好適な温度で、好ましくは加熱しながら、行うことができる。
この還元反応は適当な前駆体上で(式XXXIまたは式XXXIIで表される化合物)、または保護された誘導体上で(式中、A=Pの、式XXIXP、XXXIPまたはXXXIIPまたはXXXVIPで表される化合物)行うこともできる。PがBocを表す場合には、ボランが好ましい還元剤となる。
一般式Ihで表される化合物は、適当な出発原料を用いてスキーム1〜3に記載される手順を用いて調製することができ、あるいは、式XXXIまたは式XXXIIで表される化合物から調製することができる。式XXXIIで表される化合物の脱保護による式XXXIで表される化合物の生成と、式IVで表される化合物との後続の反応による式Ihで表される化合物の生成は、スキーム1に記載されている手順に従って実行することができる。
一般式XXXIおよびXXXIIで表される化合物は、適当な出発原料を用い、スキーム1に記載された手順に従って調製することができる。
したがって、一般式Iiで表された化合物は、式XXXIIIまたはXXXIVで表された化合物から、同様の手順に従って調製することができる。
式Ijで表される化合物は、式XXXIIIで表される化合物を式XXXVで表されるアシル化剤と反応させることによって調製される。Zがハロゲンの場合、この反応はジクロロメタン、テトラヒドロフラン、酢酸エチルまたは酢酸エチル/水混合物などの好適な溶媒中、KCOなどの無機塩基の存在下、あるいはトリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基の存在下において、好適な温度、好ましくは0℃から常温までの温度で実行される。加えて、4−ジメチルアミノピリジンなどの活性化剤を使用することができる。
ZがOHの場合、アシル化反応は、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド(EDC)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N−[(ジメチルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾロ−[4,5−b]ピリジン−1−イルメチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスファートN−オキシド(HATU)またはN,N,N′,N′−テトラメチル−O−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスファート(HBTU)などの好適なカップリング試薬を用いて、任意選択的に1−ヒドロキシベンゾトリアゾールの存在下、任意選択的にN−メチルモルホリンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基の存在下で、ジクロロメタンまたはジメチルホルムアミドなどの適当な溶媒中、好適な温度、好ましくは常温で実行される。
加えて、官能基−(CR5’X(CR6’は、合成の様々な段階で組み込むことで、式Iaで表される化合物の調製のためのスキーム1に記載されている通り、脱保護し、続いて式IXまたはXまたはXIで表される化合物と反応させることにより、保護された適当な前駆体から式Ih、式Iiおよび式Ijで表される化合物を調製することができる。
さらに、本発明の特定の化合物は、標準的な実験条件下での有機化学における周知の反応を用い、1つまたは複数の工程で、官能基を適当に変換反応させることによって、式(I)で表される別の化合物から出発して取得することもできる。
加えて、キラリティーを示す式Iで表される化合物は、キラル分取HPLにより、またはジアステレオマー塩もしくは共結晶の結晶作用によって、式Iで表されるラセミ化合物の分割により取得することもできる。場合によっては、何らかの適当な中間体を用いることによりこの分解の工程を前の段階で行うことができる。
中間体および実施例
以下の略語が実施例において使用される:
ACN:ACN
AcOH:酢酸エチル
Boc:tertブトキシカルボニル
CAN:硝酸セリウムアンモニウム
Conc:濃縮
DCM:ジクロロメタン
DMF:ジメチルホルムアミド
EX:実施例
h:時間/s
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
INT:中間体
MeOH:メタノール
MS:質量分析法
Min.:分
Quant:定量的
Ret.:保持
r.t.:常温
Sat:飽和
s.m.:出発原料
TFA:トリフルオロ酢酸
THF:テトラヒドロフラン
Wt:重量
HPLC−MSデータの取得に以下の手法が用いられた:
カラム:キネテクス エボ50×4.6mm 2.6μm
温度:40℃
流量:2.0mL/分
勾配:NHHCOpH8:ACN(95:5)−−−0.5分−−−(95:5)−−−6.5分−−−(0:100)−−−1分−−−(0:100)
サンプルはNHHCOpH8/ACN中に約1mg/mL溶解していた。
場合に応じて方法Bが使用された。
方法B
カラム:キネテクス エボ 50×4.6mm 2.6μm
温度:40℃
流量:1.5mL/分
勾配:NHHCOpH8:ACN(95:5)−−−0.5分−−−(95:5)−−−6.5分−−−(0:100)−−−2分−−−(0:100)
サンプルはNHHCOpH8/ACN中に約1mg/mL溶解していた。
中間体の合成
中間体1A:tert−ブチル4−(1−ヒドロキシ−2−((4−メトキシベンジル)アミノ)エチル)ピペリジン−1−カルボキシラート
Figure 2018531949

tert−ブチル4−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボキシラート(3.68g、15.1mmol)(国際公開第2013/50448号公報に記載の通りに取得)を含む乾燥THF(95mL)の溶液に、4−メトキシベンズアルデヒド(1.56mL、12.8mmol)、酢酸(0.95mL、16.6mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(6.38g、30.1mmol)が添加された。得られた混合物を常温で一晩攪拌させた。NaHCOの飽和水溶液が慎重に添加され、酢酸エチルを用いて抽出された。有機層を混合し、塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し乾固させることにより、表題化合物(5.0g、91%の収率)が得られ、これはさらに精製されることなく次の工程で使用された。
中間体1B:
tert−ブチル3−(1−ヒドロキシ−2−((4−メトキシベンジル)アミノ)エチル)アゼチジン−1−カルボキシラート
Figure 2018531949

中間体1Aの調製に関して記載されている手順に従いながらも、tert−ブチル3−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)アゼチジン−1−カルボキシラートから出発して、表題化合物が得られた。
中間体1C:
tert−ブチル4−(2−(エチルアミノ)−1−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボキシラート
Figure 2018531949

中間体1Aの調製に関して記載されている手順に従いながらも、4−メトキシベンズアルデヒドの代わりにアセトアルデヒドを用いることで表題化合物が得られた。
中間体1D:
tert−ブチル4−(1−ヒドロキシ−2−(イソプロピルアミノ)エチル)ピペリジン−1−カルボキシラート
Figure 2018531949

中間体1Aの調製に関し記載されている手順に従いながらも、4−メトキシベンズアルデヒドの代わりにアセトンを用いることで、表題化合物が得られた。
中間体2A:
tert−ブチル4−(7−(4−メトキシベンジル)−8−オキソ−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン−5−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
Figure 2018531949

工程1:tert−ブチル4−(2−(2−ブロモ−4−クロロ−N−(4−メトキシベンジル)ブタンアミド)−1−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボキシラート:
中間体1A(5.00g、13.7mmol)の酢酸エチル(50mL)溶液に、水(35mL)にKCO(3.41g、24.7mmol)を含む水溶液が添加された。0℃〜5℃まで冷却された後、塩化2−ブロモ−4−クロロブタノイル(米国特許第6114541号明細書に記載された通りに調製、4.10g、18.7mmol)を含む酢酸エチル(20mL)の溶液が液滴された。反応混合物は0−5℃で1時間攪拌された後に水で希釈された。各層が分離されて水相が酢酸エチルにより抽出された。有機層を混合し、0.5MのHCl水溶液で洗浄した後にNaHCO飽和溶液で洗浄され、MgSOで乾燥させ、ろ過し乾固させることにより表題化合物(6.58g、粗生成物)が得られた。
工程2 表題化合物:
工程1で得られた粗生成物(6.58g、12.0mmol)を含む乾燥THF(65mL)中の溶液は窒素下で−78℃に冷却された。カリウムtert−ブトキシド溶液(24.1mL、THF中に1M、24.1mmol)の添加後、反応混合物は−30℃で2時間攪拌された。その後、0−5℃まで昇温され、追加のカリウムtert−ブトキシド溶液(24.1mL、THF中に1M、24.1mmol)が添加された。混合物は0~5℃で2時間撹拌された。NHCl飽和溶液がその後添加され、酢酸エチルにより水相が抽出された。有機層が混合され、MgSOで乾燥され、真空中でろ過濃縮された。残渣が、勾配がDCMからMeOH/DCM(1:8)までのシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製されることで、表題化合物(2.58g、2つの工程に対して44%の収率)が得られた。
中間体2B−2Dの調製のために適当な出発原料を用いてこの方法が使用された。
Figure 2018531949
中間体2E:
tert−ブチル4−(4−(4−メトキシベンジル)−5−オキソモルホリン−2−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
Figure 2018531949

工程1
tert−ブチル4−(2−(2−クロロ−N−(4−メトキシベンジル)アセトアミド)−1−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボキシラート:
中間体1A(1.42g、3.89mmol)を含む酢酸エチル(14mL)中の溶液に、水(11mL)にKCO(1.5g、10.9mmol)を含む水溶液が添加された。0℃まで冷却された後、酢酸エチル(2mL)に塩化2−クロロアセチル(0.42mL、5.28mmol)を含む溶液が滴下された。反応混合物が0〜5℃で1時間攪拌された後、水で希釈された。各層が分離され、水相は酢酸エチルにより抽出された。有機層が混合され、冷却された0.5MのHCl水溶液により洗浄され、その後NaHCO飽和溶液により洗浄され、MgSOで乾燥され、ろ過され、また乾固されることにより表題化合物(1.14g、67%の収率)が得られた。
工程2.表題化合物:
THF(11mL)中に粗生成物(1.14g、2.6mmol)を含む工程1で得られた溶液は、ドライアイス/アセトン槽を用いて−78℃まで冷却された。カリウムtert−ブトキシド溶液(3.9mL、THF中に1M、3.9mmol)を添加した後、反応混合物を−78℃で1時間攪拌させた。NHCl飽和溶液がその後添加され、酢酸エチル(x3)により水相が抽出された。有機層は混合され、MgSOで乾燥され、ろ過され真空下で濃縮されることにより表題化合物(981mg、94%の収率)が得られた。
中間体2F〜2Gの調製のために適当な出発原料を用いてこの方法が使用された。
Figure 2018531949

中間体3A:
5−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン−8−オン
Figure 2018531949

工程1
5−(ピペリジン−4−イル)−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン−8−オントリフルオロアセタート
中間体2A(1.50g、3.48mmol)をTFA(26.7mL、348mmol)に溶解させ、混合物を封管内にて5日間80℃で攪拌させた。反応物を濃縮乾固させることにより粗生成物としての表題化合物(1.13g、定量的収率)が得られ、これはさらに精製されることなく次の工程で使用された。
工程2
表題化合物:
工程1で得られた粗生成物(0.565g、1.74mmol)を含むジクロロエタン(12mL)およびメタノール(1mL)中の混合物に、ベンズアルデヒド(0.266mL、2.61mmol)が添加された。反応混合物を常温で15分間攪拌した後に、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.277g、2.61mmol)を少しずつ添加した。得られた混合物は常温で一晩攪拌された。水と濃縮NHを慎重に添加し、酢酸エチルを用いて抽出した。各有機相は混合され、塩水で洗浄され、NaSOで乾燥され、ろ過され、濃縮乾固された。残渣が、勾配がDCMからMeOH/DCM(1:4)までのシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製されることで、表題化合物(114mg、2つの工程に対して22%の収率)が得られた。
中間体3B:
5−(1−フェネチルピペリジン−4−イル)−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン−8−オン
Figure 2018531949

工程1で得られた中間体3Aの粗生成物(0.565g、1.74mmol)、(2−ブロモエチル)ベンゼン(0.38mL、2.79mmol)およびKCO(1.20g、8.71mmol)を含むACN(7mL)中の混合物が、封管の中にて一晩80℃で加熱された。1MのNaOH水溶液が添加され、酢酸エチルで反応混合物が抽出された。各有機相は混合され、塩水で洗浄され、MgSOで乾燥され、ろ過され、濃縮乾固された。残渣が、勾配がDCMからMeOH/DCM(1:4)までのシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製されることで、表題化合物(370mg、2つの工程に対して68%の収率)が得られた。
適当な出発原料を用いて、中間体3Aの調製に関し記載された手順に従い中間体3Cおよび3Dが調製された。
Figure 2018531949
中間体3E:
5−(1−イソペンチルピペリジン−4−イル)−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン−8−オン
Figure 2018531949

実施例16(1.20g、3.0mmol)、CAN(4.93g、9.0mmol)、ACN(15mL)および水(15mL)からなる混合物を一晩常温で攪拌させた。NaHCO飽和溶液が反応混合物に添加され、これをセライトのパッドでろ過した後に酢酸エチルで抽出した。各有機相は混合され、塩水で洗浄され、MgSOで乾燥され、ろ過され、濃縮乾固された。残渣が、勾配がDCMからMeOH/DCM(1:4)までのシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製されることで、表題化合物(184mg、22%の収率)が得られた。
中間体3F:
6−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)モルホリン−3−オン
Figure 2018531949

中間体3Eの調製に関し記載された手順に従いながらも実施例21から出発することで表題化合物が得られた。
中間体4:
tert−ブチル4−(7−(4−メトキシベンジル)−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン−5−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
Figure 2018531949
中間体2A(0.75g、1.74mmol)を含むTHF(4.5mL)中の溶液に、ボラン−テトラヒドロフラン錯体溶液(5.2mL、THF中に1M、5.2mmol)が常温で液滴された。反応混合物は65℃で3時間攪拌された後、常温まで冷却された。追加のボラン−テトラヒドロフラン錯体溶液(5.2mL、THF中に1M、5.2mmol)が添加され、混合物が65℃で3時間攪拌されて反応が完了した。混合物が氷水槽で冷却され、1MのNaOH水性ゾルが慎重に添加された後、得られた混合物は6時間、70℃まで加熱された。常温まで冷却された後、酢酸エチルで希釈された。各層が分離され、水相が酢酸エチルにより逆抽出された。各有機相は混合され、MgSOで乾燥され、ろ過され、濃縮乾固されることで、さらに精製することなくそのまま使用される粗生成物としての表題化合物が得られた(682mg、94%の収率)。
中間体5:
tert−ブチル4−(4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン−5−イル)ピペリジン−1−カルボキシラートアセタート
Figure 2018531949

中間体4(0.682g、1.64mmol)、AcOH(0.093mL、1.64mmol)およびパラジウム(68mg、カーボン上に10重量%)を含むメタノール(2mL)中の混合物が、3バールのHの下、50℃で1日攪拌された。触媒が濾別され溶媒が真空下で除去されることにより、さらに精製することなくそのまま使用される粗生成物としての表題化合物(583mg、定量的収率)が得られた。
中間体6:
tert−ブチル4−(7−ベンゾイル−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン−5−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
Figure 2018531949

中間体5(583mg、1.64mmol)を含むDCM(6mL)中の0℃の溶液に、トリエチルアミン(0.34mL、2.45mmol)および塩化ベンゾイル(0.23mL、1.96mmol)が添加された。反応混合物が常温で2時間撹拌された後、飽和NaHCO水溶液が添加された。各層が分離され、水相がDCMにより逆抽出された。各有機相は混合され、1MのNaOH水溶液で洗浄され、MgSOで乾燥され、ろ過され、濃縮乾固された。残渣が、勾配がDCMからMeOH/DCM(1:4)までのシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製されることで、表題化合物(365mg、56%の収率)が得られた。
中間体7:tert−ブチル3−(7−エチル−8−オキソ−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン−5−イル)アゼチジン−1−カルボキシラート
Figure 2018531949

工程1
5−(アゼチジン−3−イル)−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン−8−オントリフルオロアセタート.
中間体2B(1.50g、3.73mmol)がTFA(28.5mL、372mmol)に溶解され、混合物が封管内にて80℃で一晩攪拌された。濃縮乾固され、残渣が水で希釈された。水相は酢酸エチルで二回洗浄され、酢酸エチルは除去されて、蒸発乾固されることにより粗生成物としての表題化合物が得られた(1.33g、一晩、定量的収率を想定)。
工程2
tert−ブチル3−(8−オキソ−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン−5−イル)アゼチジン−1−カルボキシラート
ジ−tert−ブチルジカルボナート(313mg、1.43mmol)を含む1,4−ジオキサン(0.57mL)中の溶液が、工程1で得られた生成物(283mg、0.95mmol)を含む1MのNaOH溶液(2.87mL、2.87mmol)中の溶液に添加され、混合物が常温で一晩攪拌された。その後、酢酸エチル(x3)により抽出された。各有機相は混合され、塩水で洗浄され、NaSOで乾燥され、ろ過され、濃縮乾固された。残渣が、勾配がDCMからMeOH/DCM(1:9)までのシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製されることで、表題化合物(190mg、70%の収率)が得られた。
工程3
表題化合物:
工程2で得られた生成物(190mg、0.67mmol)を含む乾燥DMF(6.7mL)中の溶液に、NaH(54mg、鉱油中60wt%、1.35mmol)が窒素雰囲気下にて0℃で添加された。反応混合物は0℃で30分間攪拌され、その後、1−ヨードエタン(0.06mL、0.74mmol)が添加されて、得られた混合物は常温で2時間攪拌された。この反応混合物に飽和NaHCO水溶液が添加され、酢酸エチル(x3)を用いて抽出された。各有機相は混合され、塩水で洗浄され、NaSOで乾燥され、ろ過され、濃縮乾固された。残渣が、勾配がDCMからMeOH/DCM(1:9)までのシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製されることで、表題化合物(210mg、定量的収率)が得られた。
実施例の合成
実施例1:
7−(4−メトキシベンジル)−5−(1−フェネチルピペリジン−4−イル)−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン−8−オン
Figure 2018531949

工程1
7−(4−メトキシベンジル)−5−(ピペリジン−4−イル)−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン−8−オントリフルオロアセタート
中間体2A(500mg、1.16mmol)を含むDCM(5mL)中の溶液にTFA(0.89mL、11.6mmol)が添加され、反応混合物は常温で3時間攪拌された。溶媒が蒸発乾固されることにより粗生成物としての表題化合物(1.06g、49wt%、定量的収率)が得られ、これはさらに精製されることなく次の工程で使用された。
工程2
表題化合物:
工程1で得られた粗生成物(0.526g、49wt%、0.580mmol)、(2−ブロモエチル)ベンゼン(0.127mL、0.929mmol)およびKCO(0.401g、2.90mmol)をACN(6mL)中に含む混合物が、封管内にて80℃で一晩加熱された。1MのNaOH水溶液が添加され、反応混合物が酢酸エチルにより抽出された。各有機相は混合され、塩水で洗浄され、MgSOで乾燥され、ろ過され、濃縮乾固された。残渣が、勾配がDCMからMeOH/DCM(1:9)までのシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製されることで、表題化合物(171mg、2つの工程に対して68%の収率)が得られた。
HPLC保持時間:4.93分;MS:435.2(M+H).
実施例2の調製のために適当な出発原料を用いてこの方法が使用された。
Figure 2018531949
実施例3:5−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−7−(4−メトキシベンジル)−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン−8−オン
Figure 2018531949

乾燥THF(4mL)中に工程1で得られた実施例1の粗生成物(0.526g、49wt%、0.580mmol)を含む溶液に、ベンズアルデヒド(0.088mL、0.870mmol)が添加された。反応混合物が常温で15分間攪拌された後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.578g、2.73mmol)が少しずつ添加された。得られた混合物は一晩常温で攪拌された。水と濃縮NHが注意深く添加され、酢酸エチルにより抽出された。各有機相は混合され、塩水で洗浄され、MgSOで乾燥され、ろ過され、濃縮乾固された。残渣が、勾配がDCMからMeOH/DCM(1:4)までのシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製され、その後、勾配がNHHCO水溶液(pH8)からACNまでのC18でフラッシュクロマトグラフィーにより再精製されることにより表題化合物(58mg、2つの工程に対して23%の収率)が得られた。
HPLC保持時間:5.01分;MS:421.3(M+H).
実施例4〜6の調製のために適当な出発原料を用いてこの方法が使用された。
Figure 2018531949
実施例7:
7−エチル−5−(1−フェネチルピペリジン−4−イル)−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン−8−オン
Figure 2018531949

中間体3B(0.200g、0.636mmol)を含む乾燥DMF(6.4mL)中の溶液に、NaH(51mg、鉱油中60wt%、1.27mmol)が0℃で添加された。反応混合物が0℃で30分間攪拌された後、1−ヨードエタン(0.077mL、0.954mmol)が添加され、得られた混合物は常温で3時間攪拌された。この反応混合物に飽和NaHCO水溶液が添加され、酢酸エチルで抽出された。各有機相は混合され、塩水で洗浄され、MgSOで乾燥され、ろ過され、濃縮乾固された。残渣が、勾配がDCMからMeOH/DCM(1:4)までのシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製されることで、表題化合物(175mg、80%の収率)が得られた。
HPLC保持時間:4.11分;MS:343.2(M+H).
実施例8の調製のために適当な出発原料を用いてこの方法が使用された。
Figure 2018531949
実施例9:
5−(1−フェネチルピペリジン−4−イル)−7−フェニル−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン−8−オン
Figure 2018531949

中間体3B(0.100g、0.318mmol)、炭酸セシウム(0.135g、0.700mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(14mg、0.016mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(16mg、0.027mmol)およびブロモベンゼン(0.040mL、0.382mmol)を含む乾燥1,4−ジオキサン(2.5mL)中の溶液が、アルゴン雰囲気下での封管内にて110℃で一晩加熱された。反応混合物を冷却させ、固形分を濾別させて、これを濃縮乾固させた。追加の炭酸セシウム(0.135g、0.700mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(14mg、0.016mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(16mg,0.027mmol)、ブロモベンゼン(0.040g,0.382mmol)および乾燥1,4−ジオキサン(2.5mL)が添加された。アルゴン雰囲気下で110℃にてさらに1日攪拌された後、固形分を濾別し、溶媒を蒸発乾固させた。残渣が、勾配がDCMからMeOH/DCM(1:4)までのシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製されることで、表題化合物(87mg、70%の収率)が得られた。
HPLC保持時間:4.72分;MS:391.2(M+H).
実施例10の調製のために適当な出発原料を用いてこの方法が使用された。
Figure 2018531949
実施例11:
7−エチル−5−(1−フェネチルピペリジン−4−イル)−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン
Figure 2018531949

実施例7(120mg、0.350mmol)を含むTHF(0.5mL)中の0℃で冷却された溶液に、水素化アルミニウムリチウム溶液(1.05mL、THF中に1M、1.05mmol)が液滴された。反応混合物が50℃で一晩攪拌された後、NaHCO飽和水溶液が添加され、また酢酸エチルを用いて水相が抽出された。各有機相は混合され、水で洗浄され、MgSOで乾燥され、ろ過され、濃縮乾固された。残渣が、勾配がDCMからMeOH/DCM(1:4)までのシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製されることで、表題化合物(83mg、72%の収率)が得られた。
HPLC保持時間:4.06分;MS:329.2(M+H)
実施例12〜14の調製のために適当な出発原料を用いてこの方法が使用された。
Figure 2018531949
適当な出発原料を使用して実施例1に記載の手順に従って実施例15と実施例16が調製された。
Figure 2018531949
適当な出発原料を使用して実施例1に記載の手順に従って実施例17〜20が調製された。
Figure 2018531949
適当な出発原料を使用して実施例3に記載の手順に従って実施例21〜39が調製された。
Figure 2018531949

Figure 2018531949

Figure 2018531949

Figure 2018531949
適当な出発原料を使用して実施例7に記載の手順に従って実施例40〜43が調製された。
Figure 2018531949
適当な出発原料を使用して実施例9に記載の手順に従って実施例44〜45が調製された。
Figure 2018531949
適当な出発原料を使用して実施例11に記載の手順に従って実施例46〜50が調製された。
Figure 2018531949

Figure 2018531949
実施例51:(5−(1−イソペンチルピペリジン−4−イル)−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)(フェニル)メタノン
Figure 2018531949

工程1:
5−(1−イソペンチルピペリジン−4−イル)−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタンアセタート
中間体5の調製に関して記載されている手順に従いつつも、実施例47(160mg、0.41mmol)から出発して、次の工程に使用される粗生成物としての表題化合物(131mg、97%の収率)が得られた。
工程2:表題化合物
中間体6の調製に関して記載されているアシル化の手順に従いつつも、工程1で得られた生成物(131mg、0.41mmol)から出発して、表題化合物が得られた(70mg、46%の収率)。
HPLC保持時間:4.26分;MS:371.2(M+H)
実施例52および実施例53:
(R)−5−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−7−エチル−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン−8−オン、および、(S)−5−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−7−エチル−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン−8−オン
Figure 2018531949

実施例5から出発してキラル分取HPLC分離を実行することにより表題化合物が得られた。
実施例54および実施例55:
(R)−5−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−7−エチル−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタンおよび(S)−5−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−7−エチル−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン
Figure 2018531949

実施例14から出発してキラル分取HPLC分離を実行することにより表題化合物が得られた。.
実施例56および実施例57:
(R)−(5−(1−イソペンチルピペリジン−4−イル)−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)(フェニル)メタノン、および、(S)−(5−(1−イソペンチルピペリジン−4−イル)−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)(フェニル)メタノン
Figure 2018531949

実施例51から出発してキラル分取HPLC分離を実行することにより表題化合物が得られた。
実施例58および実施例59:
(R)−5−(1−ベンジルアゼチジン−3−イル)−7−フェニル−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン−8−オン、および、(S)−5−(1−ベンジルアゼチジン−3−イル)−7−フェニル−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン−8−オン
Figure 2018531949

実施例45から出発してキラル分取HPLC分離を実行することにより表題化合物が得られた。.
実施例60および実施例61:
(R)−(5−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)(フェニル)メタノン、および、(S)−(5−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−4−オキサ−7−アザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)(フェニル)メタノン
Figure 2018531949

実施例4から出発してキラル分取HPLC分離を実行することにより表題化合物が得られた。.
σ −受容体に対する結合に関する実施例の表:
生物学的活性
薬理学的研究
ヒトσ 受容体放射性リガンドアッセイ
ヒトσ受容体に対する試験化合物の結合特性を調べるために、トランスフェクトされたHEK−293膜および[H](+)−ペンタゾシン(パーキンエルマー社、NET−1056)を、放射性リガンドとして使用した。緩衝液または10μMのハロペリドールのいずれかの非存在下または存在下で、7μgの膜懸濁液、5nMの[H](+)−ペンタゾシンを用いて、全結合および非特異的結合のそれぞれについて分析を行った。結合用緩衝液は、pH8でトリス−HClを50mM含有していた。プレートを37℃で120分間培養した。培養期間後、次に、反応混合物を、MultiScreenHTS、FCプレート(ミリポア)に移し、ろ過し、プレートを、氷冷した10mMのトリス−HCL(pH7.4)で3回洗浄した。フィルタを乾燥させ、EcoScint液体シンチレーションカクテルを用いて、MicroBetaシンチレーションカウンタ(パーキンエルマー社)中で、約40%の効率で計数した。
結果:
本発明は、σ1受容体のリガンドとして働く化合物、または化学的に関連する一連の化合物を提供することを目的としているため、σ1受容体のリガンドとして働く化合物、特に、好ましくは1000nM未満、より好ましくは500nM未満、さらにより好ましくは100nM未満であるKiとして表される結合を有する化合物が選択されるのが、非常に好ましい実施形態である。
として表されるσ受容体に対する結合を表すために、以下の尺度が採用されている:
+ K−σが500nM以上である
++ K−σが500nM未満である
+++ K−σが100nM未満である
本出願において調製される全ての化合物は、σ1受容体に対する結合を示し、特に、以下の結合結果が示される:
Figure 2018531949

Figure 2018531949

Claims (16)

  1. 一般式(I)で表される化合物であって、
    Figure 2018531949

    式中、R
    Figure 2018531949

    であり、
    mは1、2、3、4または5であり、
    nは0、1、2、3、4または5であり、
    pは0または1であり、
    qは0、1または2であり、
    rは0、1または2であり、
    Yは-CH−または-C(O)−であり、
    Xは結合、−C(Rx’)−、−C(O)−、-O−、−C(O)NR−、−NRC(O)−または−C(O)O−であり、
    式中、Rはハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、および-ORから選択され、
    x’は水素、ハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
    は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
    1’は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
    は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
    とR3’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
    或いは、RとR3’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基を形成可能であって、
    とR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHORおよび-C(O)ORから選択され、
    式中、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基から選択され、
    とR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基、−CHORおよび-C(O)ORから選択され、
    式中、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
    或いは、RとR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基を形成可能であって、
    とR6’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHOR10および-C(O)OR10から選択され、
    式中、R10は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
    一般式(I)で表される化合物は、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物であって、
    以下の条件が適用されている:
    Yが-C(O)−のときR
    Figure 2018531949

    ではない、
    ことを特徴とする化合物。
  2. 式(I)で表される化合物が式(I’)で表される化合物であることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
    Figure 2018531949
  3. 式(I)で表される化合物が式(I’)で表される化合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の化合物。
    Figure 2018531949
  4. 式(I)で表される化合物が式(I’)で表される化合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の化合物。
    Figure 2018531949
  5. 式(I)で表される化合物が式(I’)、(I4a’)、(I4b’)または(I4c’)で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜3何れか一項に記載の化合物。
    Figure 2018531949

    Figure 2018531949
  6. 式(I)で表される化合物が式(I’)、(I5a’)、(I5b’)または(I5c’)で表される化合物であることを特徴とする請求項1、2または4に記載の化合物。
    Figure 2018531949

    Figure 2018531949
  7. 1’が置換もしくは非置換C1〜6アルキル基および置換もしくは非置換アリール基から選択され、好ましくはR1’がメチル基、エチル基、イソプロピル基およびフェニル基から選択される置換もしくは非置換基であることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の化合物。
  8. が置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、および置換もしくは非置換アリール基から選択され、好ましくはRがメチル基、イソプロピル基、イソブチル基およびフェニル基から選択される置換もしくは非置換基であることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の化合物。
  9. とR3’が、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基を形成可能となっており、好ましくはRとR3’が置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキニル基を形成し、より好ましくはRとR3’が置換もしくは非置換シクロプロピル基を形成することを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の化合物。
  10. 前記化合物が
    Figure 2018531949

    から選択されることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の化合物。
  11. 前記化合物が
    Figure 2018531949

    Figure 2018531949

    Figure 2018531949

    Figure 2018531949

    から選択されることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の化合物。
  12. 請求項1〜10の何れか一項に定められた式(I)、で表される化合物の調製プロセスであって、式中、Rは-(CR4’1’であって、
    前記プロセスには、
    a)式VIIで表される化合物
    Figure 2018531949

    の分子内環化が含まれるか、または、
    b)式VIIIHで表される化合物
    Figure 2018531949

    の、式IX、XまたはXIで表される化合物
    Figure 2018531949

    との反応が含まれており、或いは、
    c1)YがCHである場合に、式XIIIで表される化合物
    Figure 2018531949

    に対して式IVで表される化合物
    Figure 2018531949

    とのアルキル化が用いられ、このとき式IVで表される化合物はアルキル化剤であり、またWは脱離基であり、場合によっては、式XIIIで表される化合物の、式IVで表される化合物との還元的アミノ化反応が用いられ、このとき式IVで表される化合物はアルデヒドまたはケトンであり、またWはC(O)H基あるいはC(O)基であって、または
    c2)YがC(O)である場合に、式XIIIで表される化合物
    Figure 2018531949

    に対して式IVで表される化合物
    Figure 2018531949

    とのアルキル化が用いられ、このとき式IVで表される化合物はアルキル化剤であり、またWは脱離基である、ことを特徴とするプロセス。
  13. 請求項1〜10の何れか一項に定められた式(I)、で表される化合物の調製のための、式Ia、II、IIP、III、IIIP、IV、V、VP、VI、VII、VIIP、VIIIP、VIIIH、IX、X、XI、XII、XIIP、XIII、XIIIP、XIIIH、XIV、XIVP、XV、XVP、XVI、XVIP、XVIH、Ib、XVIIP、XVIIH、Ic、XVIIIP、Id、XIXP、XIXH、Ie、XXP、XXH、XXI、XXIP、XXIH、XXII、XXIIP、XXIIH、XXIII、XXIIIP、XXIIIH、XXIV、XXIVP、XXIVH、XXV、XXVP、XXVH、If、XXVIP、XXVIH、XXVIIa、XXVIIb、XXVIIc、Ig、XXVIIIP、XXVIIIH、Ih、XXIXP、XXIXH、Ii、XXXP、XXXH、XXXI、XXXIP、XXXIH、XXXII、XXXIIP、XXXIIH、XXXIII、XXXIIIP、XXXIIIH、XXXIV、XXXIVP、XXXIVH、XXXV、Ij、XXXVIPまたはXXXVIHで表される一以上の化合物の使用。
    Figure 2018531949

    Figure 2018531949

    Figure 2018531949

    Figure 2018531949
  14. 請求項1〜10の何れか1項に記載された式(I)、で表された化合物またはその薬学的に許容できる塩と、薬学的に許容できる担体、補助剤またはビヒクルとを含む医薬組成物。
  15. 薬物治療に使用される請求項1〜10の何れか1項に記載の式(I)、で表された化合物。
  16. 薬物治療に使用するため、好ましくは疼痛、特に、中程度ないし激しい疼痛、内臓痛、慢性疼痛、癌性疼痛、片頭痛、炎症性痛覚、急性疼痛または神経因性疼痛、異痛症または痛覚過敏の薬物治療に使用するための請求項1〜10の何れか1項に記載の式(I)、で表された化合物。
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