JP2018531321A6 - 金属マトリックス材料及び添加剤の混合物の製造方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属マトリックス材料と添加剤の均一な混合物を簡単な態様で製造する。
【解決手段】金属マトリックス材料と添加剤(V)の混合物(W)の製造方法において、金属バルク材料(S)は多軸スクリュー機(1)におけるその加熱ゾーン(25)内で誘導加熱装置(39)によって溶融され金属マトリックス材料を形成する。多軸スクリュー機(1)のハウジング(3)の少なくとも1つのハウジング部分(6)は少なくとも部分的に加熱ゾーン(25)において非磁性、非導電性材料で作成されているので、金属バルク材料(S)を溶融するための高エネルギー、効率的エネルギー入力が簡単な態様で達成可能である。混合物(W)を製造する添加剤(V)は多軸スクリュー機(1)の処理エレメントシャフト(14)によって金属マトリックス材料に混合される。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属マトリックス材料及び添加剤の混合物を製造する方法及び装置に関する。
複合材料の製造方法は、特許文献1〔DE 10 2005 052 470 B3(US 2008/0254594 A1に対応)〕から知られている。押出機内に配置された複数のストリップヒータによって、金属粒形物が少なくとも部分的に溶融されて金属マトリックス相、即ち金属マトリックス材料が押出機内に供給される。投予スクリューによって、補強粒形物が材料マトリックス相に添加される。複合材料を製造するために、次に補強粒形物が押出機によって金属マトリックス相に混合される。金属粒形物を少なくとも部分的に溶融させて金属マトリックス相を形成させ、その後補強粒形物を混合するプロセスはきわめて念入りに仕上げられる。特に、これを実施するための機械要求は極めて複雑であって、金属粒形物を溶融し補強粒形物を混合するために押出機を比較的長くする必要がある。
DE 10 2005 052 470 B3(=US2008/0254594 A1)
本発明は、金属マトリックス材料及び添加剤の均一な混合物を簡単な態様で製造する方法を提供することを目的とする(第1の目的)。
また、本発明は、金属マトリックス材料及び添加剤の均質な混合物を簡単な態様で製造することを可能にする装置を提供することを目的とする(第2の目的)。
この第1の目的は、請求項1に記載された特長を有する方法によって本発明にしたがって達成される。誘導加熱装置によって、金属バルク材料は少なくとも部分的に溶融されて金属マトリックス材料、換言すれば金属マトリックス相を簡単かつ効率的な方法で形成する。金属バルク材料又は金属マトリックス材料への効率的なエネルギー入力を確実にするために、加熱ゾーン内の少なくとも1つのハウジング部分は少なくとも部分的に非磁性で非導電性である電磁的に透明な材料からなる。明瞭化のために、加熱ゾーン内の少なくとも1つのハウジング部分は、以後、加熱ゾーンハウジング部分とも称される。電磁的に透明な材料は誘導加熱装置と相互作用しない。特に、この材料は強磁性ではない。好ましくは、複数の加熱ゾーンハウジング部分、特に全ての加熱ゾーンハウジング部分は少なくとも部分的に非磁性で非導電性の材料で作られる。高エネルギー、効率的エネルギー入力に因り、多軸スクリュー機は比較的短くすることができ、製造設備の複雑さを大幅に軽減することができる。誘導加熱装置にしたがう高エネルギー、効率的エネルギー入力に因り、多軸スクリュー機に作用する機械的力及び結果として生じる摩耗は大幅に低減することができる。したがって、製造設備の複雑さが大幅に低減される。高エネルギー、効率的エネルギー入力は金属バルク材料が実質的に完全に溶融することを保証し、したがって添加剤を簡単な態様で均一に混合することを可能にする。添加剤は、特に補強材及び/又は充填材である。
誘導加熱装置は処理エレメントシャフトを囲み、内部空間を形成する少なくとも1つのコイルを有し、少なくとも1つの加熱ゾーンハウジング部分は内部空間内において非磁性で非導電性材料のみで構成される。これは、バルク材料を溶融するための高エネルギー、効率的エネルギー入力を保証する。好ましくは、内部空間に配置された少なくとも1つの加熱ゾーンハウジング部分の材料は酸化物セラミック繊維強化複合材料などのセラミック及び/又は繊維強化材料である。酸化物セラミックス繊維強化複合材は、電磁波透過性、電気・熱絶縁性、延性及び非脆性破壊挙動、高抗張力・曲げ剛性、耐酸化性・耐食性、1300℃以上の高温までの高温安定性、耐熱衝撃性などの金属及びセラミックスの優れた特性を組みわせている。少なくとも1つのコイルの交番磁場は低エネルギー入力のみを内部空間の外側の導電性構成エレメントに供給するので、内部空間の外側に配置される少なくとも1つの加熱ゾーンハウジング部分の領域は導電性材料で作成することができる。別法として、内部空間の外側に配置された少なくとも1つの加熱ゾーンハウジング部分の領域は非磁性で非導電性の材料で作ることもできる。少なくとも1つのコイルのコイル軸又は長手方向中心軸は処理エレメントシャフトの回転軸線に向かって同方向に整列される。理想的には、少なくとも1つのコイルの長手方向中心軸は処理エレメントシャフトの回転軸線に平行である。少なくとも1つのコイルはヘルムホルツコイルの態様に配置され、処置エレメントシャフトはコアを形成する。したがって、交番磁場の磁力線は内部空間及び処置エレメントシャフトに集中しているので、処置エレメントシャフトへの高エネルギー入力が簡単な態様で可能である。搬送方向における加熱ゾーンの長さは少なくとも1つのコイルの長さ及び/又はコイルの数によって調整可能である。少なくとも1つのコイルの長さは巻線の数及び/又は間隔によって調整可能である。少なくとも1つのコイルはオーミック損失によって加熱される。少なくとも1つのコイルで発生した熱損失は冷却装置によって消滅される。冷却装置は、特に水冷装置として構成されている。したがって、少なくとも1つのコイルは高出力で動作させることができる。好ましくは、少なくとも1つのコイルは、冷却剤を流すことができる別個の冷却ダクトを形成する。冷却剤は特に水である。少なくとも1つのコイルが配置され、少なくとも1つの加熱ゾーンハウジング部分によって全体的に囲まれた収容空間も冷却ダクトとして使用することができる。オーミック損失を避けるために、少なくとも1つのコイルは、特にアルミニウム又は銅で作成される。
金属バルク材料は、好ましくは少なくとも1つの軽金属又は少なくとも1つの軽金属合金で作られる。軽金属又は軽金属合金は、特に20℃で最大5g/cmの密度を有する。軽金属は、特にマグネシウム又はアルミニウムである。添加剤は、特に補強粒形物及び/又は強化繊維の形態で構成されている。
少なくとも1つの加熱ゾーンハウジング部分の非磁性及び非導電性材料は、特にセラミック材料及び/又は繊維強化材料のような非金属材料である。処理エレメントシャフトの導電性材料は、特に金属材料、例えばスチールである。
好ましくは、多軸スクリュー機は二軸スクリュー機として構成される。処理エレメントシャフトは、特に同じ方向に回転するように駆動可能である。処理エレメントシャフトは、好ましくは密接に噛合する対として構成されている。好ましくは、処理エレメントシャフトは、複数の処理エレメントが搬送方向に見て連続的に非回転的に配置されるシャフトをそれぞれ備えている。処理エレメントは、例えばスクリューエレメント及び/又は混練エレメントとして構成されている。それぞれの混練エレメントは単一の混練ディスクとすることができるし、複数の相互に連結された混練ディスクからなる単一の混練ブロックとすることもできる。
好ましくは、多軸スクリュー機は金属バルク材料又は金属マトリックス材料の温度を測定するための温度測定センサを有し、誘導加熱装置は測定温度に応じて制御装置によって制御される。温度測定センサによって測定された温度は測定された温度に応じて誘導加熱装置の電力を調整することを可能にする。例えば、制御装置は測定された温度を溶融に必要な所望の公称温度と比較し、必要に応じて誘導加熱装置の電力を変更する。制御装置は、特に誘導加熱装置を動作させるために使用される交流電圧及び/又は交流電流の周波数f及び/又は振幅を調節する。例えば、誘導加熱装置は周波数変換器を含むエネルギー供給装置を備えている。
請求項2に記載の方法は、金属バルク材料への高エネルギー、効率的エネルギー入力を保証する。誘導加熱装置によって生成された交番磁場は渦電流を金属バルク材料もしあれば金属マトリックス材料中に誘導し、これによって渦電流損失を惹起して、特にヒステリシス損失とともに金属バルク材料もしあれば金属マトリックス材料の直接的な温度上昇を引き起こす。したがって、金属バルク材料及び金属マトリックス材料は導電性及び/又は磁性である。それに反して、交番磁場は少なくとも1つの加熱ゾーンハウジング部分の非磁性及び非導電性材料と相互作用しないので、少なくとも1つの加熱ゾーンハウジング部分への望ましくないエネルギー入力が効果的に防止される。
請求項3に記載の方法は、金属バルク材料への高エネルギー、効率的エネルギー入力を保証する。誘導加熱装置によって生成され、処理エレメントシャフトと相互作用する交番磁場は渦電流を処理エレメントシャフトに誘導させ、これらの渦電流は渦電流損失を発生して、特にヒステリシス損失とともに、処理エレメントシャフトの直接的な温度上昇を引き起こす。処理エレメントシャフトは金属バルク材料及び金属マトリックス材料に対してその広い表面積にわたって密接して包囲されており、その結果金属バルク材料及び金属マトリックス材料は処理エレメントシャフトによって間接的に加熱される。導電性材料は、特に鉄及び強磁性である。それに反して、交番磁場は少なくとも1つの加熱ゾーンハウジング部分の非磁性及び非導電性材料と相互作用しないので、その結果少なくとも1つの加熱ゾーンハウジング部分への望ましくないエネルギー入力が効果的に防止される。
請求項4に記載の方法は、金属バルク材料を溶融させる簡単な態様を提供する。処理エレメントシャフトは誘導加熱装置を用いて予熱されるので、金属バルク材料が処理エレメントシャフトに接触するとき、金属バルク材料にエネルギーが即座に入力され、金属バルク材料を簡単かつ迅速に溶融する。
請求項5に記載の方法は、金属バルク材料を溶融するための高エネルギー、効率的エネルギー入力を保証する簡単な態様を提供する。内側スリーブは少なくとも1つのコイルの内側空間に配置され、交番磁場と相互作用しないので、内側スリーブへのエネルギー入力を防止する。特に、組み合わされる加熱ゾーンハウジング部分の内側スリーブのみが内側空間に配置される。好ましくは、内側スリーブは少なくとも1つのコイルが配置される収容空間の少なくとも一部を形成する。少なくとも1つのコイルを収容空間に配置することにより、コイルが少なくとも1つの加熱ゾーンハウジング部分によって保護されることを保証する。
請求項6に記載の方法は、軽金属又は軽金属合金を使用して混合物を製造する簡単な態様を提供する。不活性ガス雰囲気は、望ましくない危険な化学反応を防止する。
請求項7に記載の方法は、均質な混合物を製造する簡単な態様を提供する。金属バルク材料は誘導加熱装置によって迅速に加熱されるので、添加剤を加熱ゾーンの上流に事前に供給することができる。これにより、製造設備の複雑さが軽減される。金属バルク材料及び添加剤は、共通の供給開口を介して又は加熱ゾーンの上流の別個の供給開口によって供給することができる。
請求項8に記載の方法は、均質な混合物を製造する簡単で信頼できる態様を提供する。添加剤を加熱ゾーンの下流に供給することにより、添加剤を事前に溶融された金属マトリックス材料に簡単に混合することができる。
請求項9に記載の方法は、所望の混合物を製造する簡単で柔軟な態様を提供する。金属バルク材料及び添加剤は、加熱ゾーンの上流に配置された共通の供給装置を介して又は加熱ゾーンの上流に配置された別個の供給装置を介して供給することができ、又は金属バルク材料は加熱ゾーンの上流に配置された別個の供給装置によって供給され、一方添加剤は加熱ゾーンの下流に配置された別個の供給装置によって供給される。金属バルク材料用の供給装置は、特に重量測定投与ユニットを備えている。添加剤用の供給装置は、重量測定投与ユニット及び/又は投与/供給スクリューを備えている。
請求項10に記載の方法は、金属バルク材料を溶融する高エネルギー、効率的エネルギー入力を保証する簡単な態様を提供する。誘導加熱装置は交番磁場を生成する周波数fで動作可能であり、周波数fは1kHz<f≦50kHz、特に5kHz≦f≦45kHz、特に10kHz≦f≦40kHzのようなものである。誘導加熱装置が此の第1の周波数範囲の周波数fで動作する場合、これは金属バルク材料及び/又は処理エレメントシャフトへの高エネルギー入力を確実にする有効な態様を提供する。少なくとも1つの加熱ゾーンハウジング部分は非磁性で非導電性材料で作られているので、少なくとも1つの加熱ゾーンハウジング部分へのエネルギー入力が効果的に防止される。これに代えて又はこれに加えて、誘導加熱装置は第2の周波数範囲における周波数fで動作させることができ、周波数fは140kHz≦f≦360kHz、特に150kHz≦f≦350kHz、特に160kHz≦f≦340kHzのようなものである。誘導加熱装置を2つの周波数範囲で動作させることにより、例えば金属バルク材料及び/又は処理エレメントシャフト内の様々な浸透深さで励磁又は温度上昇を可能にする。誘導加熱装置は、第1の周波数範囲及び第2の周波数範囲で好ましくは交互に動作作される。これは高エネルギー入力を保証する効率的な態様法を提供する。誘導加熱装置のエネルギー供給装置は、特に周波数f及び/又は交流電圧及び/又は交流電流の振幅を調整することを可能にする周波数変換器を備えている。
本発明は、金属マトリックス材料及び添加剤の均質な混合物を簡単な態様で製造することを可能にする装置を提供することを目的とする(上述の第2の目的)。
この第2の目的は、請求項11に記載された特長を有する装置によって達成される。本発明にしたがう装置の利点は、既に上述した本発明にしたがう方法の利点と同じである。特に、本発明にしたがう装置は本発明にしたがう方法の特長を用いてさらに発展させることができ、その逆も可能である。
請求項12に記載の装置は、金属バルク材料を溶融させる高エネルギー、効率的エネルギー入力を確保する簡単な態様を提供する。内側スリーブは誘導加熱装置の少なくとも1つのコイルの内部空間に配置される。好ましくは、組み合わされる少なくとも1つの加熱ゾーンハウジング部分の内側スリーブのみが少なくとも1つのコイルの内側空間に配置される。
請求項13に記載の装置は均一な混合物を製造する簡単な態様を提供する。内側空間の内側に配置された内側スリーブはその内側スリーブの機械的安定性が保証される態様で少なくとも1つの外側部分に支持される。内側スリーブは好ましくは少なくとも1つの外側部分に両端で支持される。機械的安定性を高めるために、内側スリーブは少なくとも1つの外側部分に対してその端部の間で付加的に支持することができる。少なくとも1つの外側部分は、例えば外側ジャケットとして構成される。内側スリーブは、回転軸線に沿って少なくとも2つの支持位置、特に少なくとも3つの支持位置、特に少なくとも4つの支持位置で外側部分に対して支持される。
請求項14に記載の装置は、均一な混合物を製造する簡単な態様を提供する。この装置は金属バルク材料及び添加剤を供給する共通の供給装置を有することができる。さらに、この装置は金属バルク材料を供給する第1の供給装置と、添加剤を供給する第2の供給装置とを有することができる。金属バルク材料を供給する供給装置は特に重量測定投与ユニットを備えている。添加剤を供給するための供給ユニットは特に重量測定供給ユニット及び/又は供給スクリューをさらに備えている。好ましくは、少なくとも1つの供給装置は、金属バルク材料及び/又は添加剤を不活性ガス雰囲気中で供給するそれぞれの不活性ガス供給開口を有する。
請求項15に記載の装置は、金属バルク材料を簡単な態様で溶融する高エネルギー、効率的エネルギー入力を保証する。誘導加熱装置は、特にこの第1の周波数範囲及び第2の周波数範囲の周波数で動作し、第2の周波数範囲の周波数fは、140kHz≦f≦360kHz、特に150kHz≦f≦350kHz、特に160kHz≦f≦340kHzのようなものである。誘導加熱装置は、第1の周波数範囲及び第2の周波数範囲で好ましくは交互に動作される。
本発明の他の特徴、利点及び詳細は、幾つかの実施例について以下の説明から図面を参照すれば明らかになる。
図1は、第1の実施例にしたがう金属マトリックス材料及び添加剤の混合物を製造する装置の部分断面図を示す。 図2は、図1における装置の多軸スクリュー機の誘導加熱装置の領域における拡大図を示す。 図3は、図1における装置の多軸スクリュー機の部分断面平面図を示す。 図4は、図2におけるIV−IV線に沿った多軸スクリュー機の断面図である。 図5は、第2の実施例にしたがう金属マトリックス材料及び添加剤の混合物を製造する装置の部分断面図を示す。 図6は、図5における装置の多軸スクリュー機の誘導加熱装置の領域における拡大図である。 図7は、図5における装置の多軸スクリュー機の部分断面平面図を示す。
本発明の第1の実施例について図1〜図4を参照して説明する。図1に示す装置は、多軸スクリュー機1及び金属バルク材料S及び添加剤Vを供給する供給装置2を備えている。スクリュー機1は複数のハウジング部分5〜9(ハウジングユニットとも称する)で作られるハウジング3を有し、金属バルク材料Sの搬送方向4に沿って連続して配置されている。複数のハウジング部分5〜9は、その端部に配置されるフランジ10を介して互いに連結されてハウジング3を形成する態様とされている。
ハウジング3において、2つのハウジングボア11、12が形成されており、これらのボアは互いに平行であり、断面で見たときに水平8字形状を有するように相互に貫通している。ハウジングボア11、12において、組み合わされる回転軸線16、17の周りを駆動モータ15によって回転可能に駆動される2つの処理エレメントシャフト13、14がハウジングボアと同心円状に配置されている。処理エレメントシャフト13、14は同じ方向、即ち同じ回転方向18、19で回転軸線16、17の周りに駆動される。駆動モータ15及び処理エレメントシャフト13、14の間には、カップリング20及び分岐ギアユニット21が配置されている。
分岐ギアユニット21に隣接する第1のハウジング部分5において、金属バルク材料S及び添加物Vがハウジングボア11、12に供給可能な供給開口22が形成されている。供給開口22を通って供給するために、第1のハウジング部分5にはホッパ23が配置されている。
スクリュー機1は、入口ゾーン24、加熱ゾーン25、均質化ゾーン均質化26及び圧力増強ゾーン27を有して搬送方向4に連続して配置されている。最後のハウジング部分9において、ハウジング3は吐出口29が設けられたノズルプレート28によって閉塞されている。
処理エレメントシャフト13、14は、それにそれぞれ配設されるシャフト30、31及び処理エレメント32〜37又は32´〜37´によって形成されている。第1のシャフト30に配置された処理エレメント32〜37と、第2のシャフト31に配置された処理エレメント32´〜37´とは互いに対応しており、第2のシャフトシャフト31に配置された処理エレメント32´〜37´の参照番号は´を付加し、第1のシャフト30上に配置された処理エレメント32〜37と区別可能にしている。
処置エレメント32〜37及び32´〜37´は密接に噛合する対として構成され、言い換えれば互いに係合する。処理エレメントは、入口ゾーン24及び加熱ゾーン25においてスクリューエレメント32、32´及び33、33´として構成されている。その下流に配置された均質化ゾーン26において、処理エレメントはスクリューエレメント34、34´及び混練エレメント35、36、35´、36´として構成されている。各混練エレメント35、36、35´、36´は混練ブロックとして構成されており、換言すれば各混練エレメントは一体に構成されている。混練エレメント35、36、35´、36´はそれぞれ複数の混練ディスク38、38´を有し、これらは相互に角度をなして配置され、互いに連結されている。圧力増強ゾーン27において、処理エレメントは再びスクリューエレメント37、37´として構成されている。
処理エレメント32〜37、32´〜37´は組み合わされるシャフト30、31上に回転不可能に配置されている。この目的のために、シャフト30、31は外側輪郭Aを有し、これは処置エレメント32〜37及び32´〜37´の対応する内側輪郭Iに係合する。
金属バルク材料Sを加熱ゾーン25において溶融させるために、スクリュー機1は誘導加熱装置39を有する。誘導加熱装置39はコイル40と、組み合わされるエネルギー供給装置41と、冷却装置42とを備える。
コイル40はハウジング部分6に形成された収容空間43内に配置されている。加熱ゾーン25に位置するハウジング部分6は以下において加熱ゾーンハウジング部分とも称される。ハウジング部分6は外側部分44を有し、外側部分内に内側スリーブ45が配置される。外側部分44は外側ジャケットとして構成されている。外側ジャケット44及び内側スリーブ45は収容空間43を形成する。フランジ10は外側ジャケット44でハウジング部分6の端部に形成され、一方ハウジングボア11、12は搬送方向4に延在する第1の内側スリーブ部分46内に形成される。第1の内側スリーブ部分46の端部において、2つの内側スリーブ部分47、48が形成され回転軸線16、17を横断する方向に延びて、収容空間43をその端部において密封する。好ましくは、内側スリーブ45は第2の内側スリーブ部分47、48によって、例えば締まり嵌めによって外側ジャケット44に固定される。
コイル40は長手方向の中心軸線49を有し、内部空間50を形成する。長手方向中心軸線49は回転軸線16、17に実質的に平行に延在し、このため処理エレメントシャフト13、14はコイル40の内部空間50を貫通して転動する。したがって、コイル40は加熱ゾーン25内の処理エレメントシャフト13、14を取り囲むことになる。
コイル40は通常の態様で導体51から成り、導体は巻回されてコイル40を形成し複数の巻線を有している。導体51はアルミニウムや銅のような良導電性の材料から成る。導体51において、冷却剤ダクト52が形成され、これは冷却装置42の一部である。導体51はコイル40の端部で外側ジャケット44内に形成された貫通開口53、54を介してコイル40から導出される。ハウジング部分6の外側において、冷却剤ダクト52は冷却剤ポンプ56に接続され、これは冷却剤ダクト52を通して冷却剤を給送するために設けられる。冷却剤ポンプ56は冷却装置42の一部である。好ましくは、水が冷却剤として使用される。
コイル40はエネルギー供給装置41に接続されており、これで調整可能な周波数f及び/又は調整可能な振幅Aで交流電圧U及び/又は交流電流Iをコイル40に供給する。エネルギー供給装置41は、特に周波数変換器である。エネルギー供給装置41は、端子55を介して、主電圧Uを供給する主電源に接続されている。
金属バルク材料Sの溶融は、処理エレメント32、32´、33、33´によって行われる。処理エレメント33、33´は3層構造を有し、したがって簡単で効率的な温度上昇を保証する。内部トルク伝達層57は絶縁層58によって取り囲まれており、そして絶縁層58は同様に外側発熱層59によって取り囲まれている。それぞれの処理エレメント33、33´の絶縁層58は、組み合わされる発熱層59を組み合わされるトルク伝達層57及び組み合わされるシャフト30又は31からそれぞれ熱絶縁する。この目的のために、それぞれの絶縁層58はトルク伝達層57の全周囲及び全長にわたって設けられている。したがって、それぞれの絶縁層58は組み合わされる回転軸線16又は17をそれぞれ取り囲んでいる。それぞれの加熱層59は処理エレメント33又は33´の表面を形成する。
層57〜59を形成するために、処理エレメント33、33´は金属セラミック複合材料で作成される。それぞれのトルク伝達層57は第1の金属Mで作成され、それぞれの発熱層59は第2の金属材料Mで作成され、その間に配置される絶縁層58はセラミック材料Mで作成される。材料Mは例えばスチールが適切な機械的強度を有するためスチールである。これに対して、材料Mは熱的及び非伝導、非導電性で非磁性であり、換言すれば電磁気的に透明である。材料Mは鉄、例えばスチールであり、それで誘導加熱装置39によって誘導された渦電流が渦電流損を発生させ、これにより加熱層59を所望の加熱温度Tに加熱することができる。さらに、誘導加熱装置39の交番磁場は鉄材料M内にヒステリシス損失を生じさせ、加熱層59のさらなる温度上昇をもたらす。
内側スリーブ45は電磁的に透明な材料Mで作成される。電磁的に透明な材料Mは非磁性で非導電性である。これは、誘導加熱装置39の交番磁場によって生じる内側スリーブ45の温度上昇を防止する。材料Mは好ましくはセラミック材料である。母材Mは、例えば酸化物セラミック繊維強化複合材である。酸化物セラミックス繊維強化複合材料は電磁波透過性、電気・熱絶縁性、延性及び非脆性破壊挙動、高抗張力・曲げ剛性、耐熱衝撃性、1300℃以上の高温までの高温安定性などの金属の特性とセラミックスの特性を組み合わせている。
内部空間50において、加熱ゾーンハウジング部分6は、非磁性で非導電性材料Mのみで作成される。内側空間50に位置する内側スリーブ45の部分は非磁性で非導電性の材料Mのみで作成される。
外側ジャケット44がコイル40の外側に配置されるので、小さい渦電流のみが交番磁場によって外側ジャケット44に誘起される。したがって、外側ジャケット44は金属材料Mで作成される。好ましくは、他のハウジング部分5、7〜9も同様に金属材料Mで作成される。金属材料Mは特にスチールである。代替的には、外側ジャケット44は材料Mでも同様に作成することができる。これにより、外側ジャケット44の温度上昇が実質的に完全に防止される。
金属バルク材料S又は金属マトリックス材料S´の温度Tを測定するために、スクリュー機1は温度測定センサ60を有する。温度測定センサ60はハウジング部分7上で、例えば均質化ゾーン26の開始部に配置されている。温度測定センサ60は制御装置61と信号通信して、スクリュー機1、特に誘導加熱装置39を制御するために使用される。この目的のために、制御装置61は、特にエネルギー供給装置41及び冷却装置42と信号通信する。制御装置は、特に測定された温度Tに応答して誘導加熱装置39を制御するために使用される。
さらに、スクリュー機1は冷却装置を有し、これはハウジング部分7及び8に形成された冷却ダクト62を備えている。冷却ダクト62は冷却剤を冷却ポンプ(図示せず)によって通常の態様で送給可能である。冷却剤は、特に水である。必要であれば、冷却ダクト62はハウジング部分6の外側ジャケット44に形成することもできる。
供給装置2は金属バルク材料S及び添加剤Vを供給開口22を通して供給するために使用され、供給開口は搬送方向4に対して加熱ゾーン25の上流に配置される。供給装置2は重量測定投与ユニット63を備えている。重量測定投与ユニット63は金属バルク材料S及び添加剤Vの混合物を投与供給するために使用される。さらに、供給装置2は不活性ガスGを供給し不活性ガス雰囲気を作り出す不活性ガス供給口64を備えている。不活性ガスGは不活性ガス貯蔵装置から例えば不活性ガスコンベアを用いて供給することができる。
この装置の機能は以下の通りである。
供給開口22を介して、金属バルク材料S及び添加剤Vの混合物が供給装置2によってスクリュー機1に供給される。スクリュー機1への供給は不活性ガス雰囲気中で行われる。この目的のために、不活性ガスGは不活性ガス供給口64を介して供給装置2に導入される。
重量測定投与ユニット63によって、混合物は規定投与量でスクリュー機1に供給される。
処理エレメントシャフト13、14は、金属バルク材Sの供給に先立って、誘導加熱装置39によって予熱される。この目的のために、処理エレメント33、33´は誘導加熱装置39を用いて加熱される。次に、処理エレメント33、33´は入口ゾーンにおいて処理エレメント32、32´を加熱する。
供給後、混合物が入口ゾーン24において処理エレメントシャフト13、14と接触するとき、金属バルク材料Sは処理エレメントシャフト13、14及び処理エレメント32、32´によって間接的に加熱される。混合物は加熱ゾーン25に搬送方向4に搬送される。加熱ゾーン25において、金属バルク材料Sは誘導加熱装置39によって直接、処理エレメントシャフト13、14及び加熱された処理エレメント33、33´によって間接的に加熱される。遅くとも加熱ゾーン25において、金属バルク材料Sは少なくとも部分的に溶融されて金属マトリックス材料S´又は金属マトリックス相を形成する。
金属バルク材料Sを溶融させるために、誘導加熱装置39は、エネルギー供給装置41及びコイル40によって交番電磁場を生成する。誘導加熱装置39は特に周波数fで動作し、第1の周波数範囲における周波数fは1kHz<f≦50kHz、特に5kHz≦f≦45kHz、特に10kHz≦f≦40kHzのようなものである。さらに、第2の周波数範囲における周波数は、140kHz≦f≦360kHz、特に150kHz≦f≦350kHz、特に160kHz≦f≦340kHzのようなものである。誘導加熱装置39は第1の周波数範囲及び/又は第2の周波数範囲で動作する。好ましくは、誘導加熱装置39は両方の周波数範囲で交互に動作し、その結果、交番磁場の様々な浸透深さが達成される。
交番磁場の磁場線Fが図2に示されている。磁場線Fの集中はコイル40の内部空間50において高く、そのためそこでは磁場強度は高い。さらに、処置エレメントシャフト13、14はコアの態様で作用する。交番磁場は加熱層59に渦電流を誘導し、これらの渦電流はオーミック渦電流損失を生じさせる。また、交番磁場は発熱層59にヒステリシス損失を発生させる。オーミック渦電流損失及びヒステリシス損失は発熱層59の温度上昇を加熱温度Tに変動する。加熱温度Tは周波数f及び/又は振幅Aによって変化させることができる。処理エレメントシャフト13、14との密着により、金属バルク材Sは間接的に加熱される。
したがって、渦電流が金属バルク材料S及び金属マトリックス材料S´に誘起され、この渦電流はオーミック渦電流損失を生じさせる。さらに、交番磁場は金属バルク材料S又は金属マトリックス材料S´にヒステリシス損失を生じさせる。オーミック渦電流損失及びヒステリシス損失は金属バルク材料Sを加熱して溶融させ、溶融後に金属マトリックス材料S´のさらなる温度上昇をもたらす。温度上昇は周波数f及び/又は振幅Aによって変化させることができる。金属バルク材料S又は金属マトリックス材料S´は温度Tまで加熱される。
内側スリーブ45は、非磁性かつ非導電性である電磁的に透明な材料Mのみで作成されているので、交番磁場は内側スリーブ45の温度上昇をもたらさない。したがって、誘導加熱装置39によって供給されるエネルギーは金属製のバルク材Sに簡単かつ効率的に導入される。また、絶縁層58は発熱層59で発生した熱がシャフト30、31の方向に伝わることを防止する。温度Tは温度測定センサ60によって測定され、制御装置61に伝送される。制御装置61は温度Tを所定の公称温度Tと比較し、これは好ましくは金属バルク材料Sの溶融温度より高い。温度Tが公称温度Tよりも低い場合、制御装置61は供給装置41を制御して、振幅A及び/又は周波数fを増加させる。逆に、温度Tが高すぎると、振幅A及び/又は周波数が減少する。大電流Iがコイル40の導体51を流れるので、必要に応じて導体51を冷却する必要がある。このために、冷却装置42は冷却剤ポンプ56によって冷却ダクトを通して冷却剤、特に水を供給する。
均質化ゾーン26において、金属マトリックス材料S´及び添加剤Vが均質化されて混合物Wが形成される。必要であれば、ハウジング部分7、8は冷却ダクト62を通って供給される冷却剤、特に水によって均質化ゾーン26内で冷却される。圧力増強ゾーン27において、混合物Wの圧力が増加する。次いで、混合物Wは排出開口29を介して排出される。
金属バルク材料Sは粉末及び/又は粒状材料の形態で構成されている。好ましくは、金属バルク材料Sは軽金属又は軽金属合金である。軽金属は、例えばマグネシウム又はアルミニウムである。不活性ガス雰囲気は軽金属の望ましくない危険な化学反応を防止する。添加剤Vは、粒形物(パーティクル)及び/又は繊維の形態である。添加剤Vは、特に補強材料及び/又は充填剤である。添加剤Vは、例えば補強繊維の形態である。
エネルギーを誘導加熱装置39によって金属バルク材S又は金属マトリックス材料S´に高エネルギー密度で直接導入することにより、温度Tをこのレベルに正確に設定して維持することができるので、金属マトリックス材料S´は所望のチクソ性状態のままである。熱が金属バルク材料S又は金属マトリックス材料S´中で直接的に生成され及び/又は処理エレメントシャフト13、14から金属バルク材料S又は金属マトリックス材料Sに伝達されるので、従来技術とは異なり熱を外部から内部に伝導する必要がないことからスクリュー機1の断熱を簡単でコスト効率の良いデザインとなるように構成することができる。
スクリュー機1は金属バルク材料S又は金属マトリックス材料S´にエネルギーを簡単かつ効率的に導入することができるので、機械的エネルギー入力を大幅に低減することができ、その結果、スクリュー機1の機械的負荷及び磨耗が大幅に低減される。さらに、効率的なエネルギー投入によってスクリュー機1の省エネルギー動作が保証される。スクリュー機1の総出力に関して、誘導加熱装置39は、特に10%〜90%、特に20%〜80%、特に70%の30%である。必要であれば、誘導加熱装置39を複数の異なる周波数fで同時に動作させることもできる。これにより、金属バルク材料S及び処理エレメントシャフト13、14などの様々な距離に配置される領域を加熱することが可能になる。
処置エレメント33、33´は、例えば複合材料で作成される。複合材料は、特に焼結又はフレーム溶射によって製造される。この種の複合材料又は複合体の製造方法は知られている。
次に、本発明の第2の実施例について、以下図5〜図7によって説明する。第1の実施例とは対照的に、本装置は金属バルク材料Sを供給する第1の供給装置2と、添加物Vを供給する第2の供給装置76とを有している。供給スクリュー機65によって、添加物Vは加熱ゾーン25の下流に配置される第2の供給開口66を通ってハウジングボア11、12内に案内される。供給スクリュー機65は2つのハウジングボア68、69が形成されるハウジング67を有する。ハウジングボア68、69において、互いに緊密に噛合するように配置される2本のスクリューシャフト70、71が配置されている。スクリューシャフト70、71は駆動モータ72及び分岐ギアユニット73によって同じ回転方向に回転駆動される。不活性ガス供給開口75を含む供給ライン74がハウジングボア68、69に通じている。したがって、添加物Vは第2の供給装置76によって加熱ゾーン25の下流の金属マトリックス材料S´に供給される。供給スクリュー機65は、好ましくはサイドローダとして構成され、換言すればスクリュー機1の側面に配置される。
第1の実施例とは異なり、加熱ゾーンハウジング部分6は端部が2つの外側部分44に収納される内側スリーブ45を有する。外側部分44は内側空間50の外側に配置される。さらに、外側部分44はフランジ10を形成するような板状のデザインを有している。外側部分44は、それらの間に距離が設けられるようにねじ付きロッド77によって互いに接続されている。さらに、ねじ付きロッド77は外側部分44と隣接するハウジング部分5〜7との間にねじ結合を提供する。したがって、収容空間43は部分的に外側に開いている。ねじ付きロッド77の間には、導体51の貫通開口53、54が形成されている。
添加剤Vは不活性ガス雰囲気中で供給スクリュー機65に供給され、スクリュー機65によって、ハウジングボア11、12に配置される金属マトリックス材料S´に導入される。均質化ゾーン26において、混合物Wは上述の態様で生成される。第2の実施例の構造及び機能に関してさらに詳細なことは第1の実施例の説明で見出すことができる。
実施例の特長は任意に組み合わせて使用することができる。

Claims (15)

  1. 多軸スクリュー機(1)を提供する工程を含み、前記多軸スクリュー機(1)は、
    搬送方向(4)に連続して配置される複数の相互接続されるハウジング部分(5〜9)を含むハウジング(3)と、
    ハウジング(3)に形成される複数のハウジングボア(11、12)と、
    ハウジングボア(11、12)に通じる少なくとも1つの供給開口(22、22、66)と、
    ハウジングボア(11、12)内に回転駆動可能態様で配置される複数の処理エレメントシャフト(13、14)と、
    加熱ゾーン(25)を形成して構成される誘導加熱装置(39)とを有し、
    加熱ゾーン(25)内の少なくとも1つのハウジング部分(6)は少なくとも部分的に非磁性、非導電性材料(M)で作成され、
    誘導加熱装置(39)は処理エレメントシャフト(13、14)を取り囲み、内部空間(50)を形成する少なくとも1つのコイル(40)を備え、
    少なくとも1つのハウジング部分(6)は内部空間(50)において非磁性、非導電性の材料(M)のみで作成され、
    処理エレメントシャフト(13、14)は少なくとも加熱ゾーン(25)において導電性材料(M)で構成され、前記多軸スクリュー機(1)は、
    少なくとも1つのコイル(40)で発生した熱損失を消滅させるように構成される冷却装置(42)を有し、
    金属バルク材料(S)及び添加剤(V)を少なくとも1つの供給開口(22、66)を介してハウジングボア(11、12)に供給する工程と、
    金属バルク材料(S)を誘導加熱装置(39)によって溶融して金属マトリックス材料(S´)を得る工程と、
    処理エレメントシャフト(13、14)によって金属マトリックス材料(S´)及び添加剤(V)の混合物(W)を製造する工程とを含むことを特徴とする金属マトリックス材料及び添加剤の混合物の製造方法。
  2. 金属バルク材料(S)は誘導加熱装置(39)を用いて直接加熱されることを特徴とする請求項1記載の金属マトリックス材料及び添加剤の混合物の製造方法。
  3. 処理エレメントシャフト(13、14)は誘導加熱装置(39)を用いて加熱され、金属バルク材(S)は処理エレメントシャフト(13、14)によって間接的に加熱されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の金属マトリックス材料及び添加剤の混合物の製造方法。
  4. 処理エレメントシャフト(13、14)は金属バルク材料(S)の供給に先立って、誘導加熱装置(39)を用いて加熱されることを特徴とする請求項3記載の金属マトリックス材料及び添加剤の混合物の製造方法。
  5. 少なくとも1つのハウジング部分(6)は少なくとも部分的に加熱ゾーン(25)においてハウジングボア(11、12)を形成する内側スリーブ(45)を備え、
    内側スリーブ(45)は非磁性、非導電性の材料(M4)で作成されることを特徴とする請求項1乃至請求項4何れか1項記載の金属マトリックス材料及び添加剤の混合物の製造方法。
  6. 金属バルク材料(S)及び/又は添加剤(V)は不活性ガス雰囲気中で供給されることを特徴とする請求項1乃至請求項5何れか1項記載の金属マトリックス材料及び添加剤の混合物の製造方法。
  7. 金属バルク材料(S)及び添加剤(V)は加熱ゾーン(25)の上流、特に共通の供給開口(22)を介して供給されることを特徴とする請求項1乃至請求項6何れか1項記載の金属マトリックス材料及び添加剤の混合物の製造方法。
  8. 金属バルク材料(S)は加熱ゾーン(25)の上流の第1の供給開口(22)を介して供給され、添加物(V)は加熱ゾーン(25)の下流の第2の供給開口(66)を介して供給されることを特徴とする請求項1乃至請求項7いずれか1項記載の金属マトリックス材料及び添加剤の混合物の製造方法。
  9. 金属バルク材料(S)及び/又は添加剤(V)は少なくとも1つの供給装置(2、76)によって供給されることを特徴とする請求項1乃至請求項8何れか1項記載の金属マトリックス材料及び添加剤の混合物の製造方法。
  10. 交番磁場を発生させるために、誘導加熱装置(39)は周波数fで動作可能であり、周波数fは1kHz<f≦50kHz、特に5kHz≦f≦45kHz、特に10kHz≦f≦40kHzのようなものであることを特徴とする請求項1乃至請求項9何れか1項記載の金属マトリックス材料及び添加剤の混合物の製造方法。
  11. 多軸スクリュー機(1)を備え、前記多軸スクリュー機(1)は、
    搬送方向(4)に連続して配置される複数の相互接続されるハウジング部分(5〜9)を含むハウジング(3)と、
    ハウジング(3)に形成される複数のハウジングボア(11、12)と、
    ハウジングボア(11、12)に通じる少なくとも1つの供給開口(22、66)と、
    ハウジングボア(11、12)内で回転駆動可能に配置された複数の処理エレメントシャフト(13、14)と、
    加熱ゾーン(25)を形成するように構成される誘導加熱装置(39)とを有し、
    加熱ゾーン(25)内の少なくとも1つのハウジング部分(6)は少なくとも部分的に非磁性、非導電性材料(M)で作成され、
    誘導加熱装置(39)は処理エレメントシャフト(13、14)を取り囲み、内部空間(50)を形成する少なくとも1つのコイル(40)を備え、
    少なくとも1つのハウジング部分(6)は内部空間(50)において非磁性、非導電性の材料(M)のみで作成され、
    処理エレメントシャフト(13、14)は少なくとも加熱ゾーン(25)において導電性材料(M)で構成され、前記多軸スクリュー機(1)は、
    少なくとも1つのコイル(40)で発生した熱損失を消滅させるように構成される冷却装置(42)を有し、
    金属バルク材料(S)及び添加剤(V)を少なくとも1つの供給開口(22、66)を介してハウジングボア(11、12)に供給するように構成される少なくとも1つの供給装置(2、76)を備えることを特徴とする金属マトリックス材料及び添加剤の混合物の製造装置。
  12. 少なくとも1つのハウジング部分(6)は少なくとも部分的に加熱ゾーン(25)のハウジングボア(11、12)を形成する内側スリーブ(45)を備え、
    内側スリーブ(45)は非磁性、非導電性の材料(M)で作成されていることを特徴とする請求項11記載の金属マトリックス材料及び添加剤の混合物の製造装置。
  13. 少なくとも1つのハウジング部分(6)は少なくとも1つの外側部分(44)及び1つの内側スリーブ(45)を備え、
    少なくとも1つの外側部分(44)は特に誘導加熱装置(39)の少なくとも1つのコイル(40)の内側空間(50)の外側に配置され、
    内側スリーブ(45)は少なくとも1つの外側部分(44)に対して支持されていることを特徴とする請求項11又は請求項12記載の金属マトリックス材料及び添加剤の混合物の製造装置。
  14. 少なくとも1つの供給装置(2、76)は重量測定投与ユニット(63)及び/又は供給スクリュー機(65)を備えることを特徴とする請求項11乃至請求項13何れか1項記載の金属マトリックス材料及び添加剤の混合物の製造装置。
  15. 誘導加熱装置(39)は周波数fを設定可能な周波数変換器を有するエネルギー供給装置(41)を備え、周波数fは1kHz<f≦50kHz、特に5kHz≦f≦45kHz、特に10kHz≦f≦40kHzのようなものであることを特徴とする請求項11乃至請求項14何れか1項記載の金属マトリックス材料及び添加剤の混合物の製造装置。
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