JP2018530647A - ラクタムのアニオン重合 - Google Patents

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Abstract

本発明は、少なくとも1種のラクタム(成分(A))、少なくとも1種の触媒(成分(B))、少なくとも1種の活性剤(成分(C))及び少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体(成分(D))を含む混合物(M)の反応によってポリアミド(P)を製造する方法に関する。本発明はさらに、混合物(M)、及びポリアミド(P)の結晶化速度を増大させるためにオキサゾリジン誘導体を使用する方法に関する。本発明はさらに、成形物品の離型時間を低減する目的で、ポリアミド(P)から成形物品を製造するためにポリアミド(P)中でオキサゾリジン誘導体を使用する方法、及び反応混合物(RM)から水を除去するためにオキサゾリジン誘導体を使用する方法に関する。

Description

本発明は、少なくとも1種のラクタム(成分(A))、少なくとも1種の触媒(成分(B))、少なくとも1種の活性剤(成分(C))及び少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体(成分(D))を含む混合物(M)の反応によってポリアミド(P)を製造する方法に関する。本発明はさらに、混合物(M)、及びポリアミド(P)の結晶化速度を増大させるためにオキサゾリジン誘導体を使用する方法に関する。本発明はさらに、成形物品の離型時間を低減する目的で、ポリアミド(P)から成形物品を製造するためにポリアミド(P)中でオキサゾリジン誘導体を使用する方法、及び反応混合物(RM)から水を除去するためにオキサゾリジン誘導体を使用する方法に関する。
ポリアミドは一般に非常に良好な機械的特性を特徴とするため、特に工業的に重要な半結晶性のポリマーである。特に、ポリアミドは高い強度、剛性、及び強靱性、良好な耐化学性、並びにまた高い磨耗耐性及び耐トラッキング性を有する。これらの特性は射出成形品の製造において特に重要である。高い強靱性は包装フィルムとしてのポリアミドの使用において特に重要である。ポリアミドはその特性のため、釣り糸、登山用ロープ、及び絨毯などの織物製造業で使用される。ポリアミドはまた、壁コンセント、ねじ、ボルト、及び結束バンドの製造にも使用される。ポリアミドはまた、塗料、接着剤、及びコーティング材料としても使用される。
ポリアミドの成形物品の製造は、適切なモノマーの重合によって、モールド内でモノマー粉末から出発し、その場で重合が開始されるという有利な影響を直接的に受ける。一般に、モノマーの融点を超える温度まで加熱することだけが必要である。典型的にはモノマーの融点を超える温度であるポリマーの融点を超える温度まで加熱することは、一般に不要である。
従来技術ではポリアミドを製造するための様々な方法を開示している。
例えば、DE 1 495 132は、第一級及び/又は第二級モノ−及び/又はポリアミンを含むアルカリ金属ラクタメート溶液の添加による、酸塩化物、イソシアネート又はイソシアネート放出物質を含み得るラクタムの混合物の重合について記載している。アルカリ金属ラクタメート溶液も同様に酸塩化物、イソシアネート又はイソシアネート放出物質を含み得る。
DE 4 002 260は、ラクタム、アルカリ金属及びさらにはポリ−C〜C−アルキレングリコール並びに第一級及び/又は第二級モノ−及び/又はポリアミンを含む触媒溶液の添加による、酸塩化物、イソシアネート、置換尿素、ウレタン又はグアニジンを含み得るカプロラクタムの混合物のアニオン重合について記載している。
US 3,216,977では、ラクタムからのポリアミドの製造について記載している。本明細書では、ラクタムを、アニオン性触媒及び共触媒の置換2−メチレン−1,3−オキサゾリジン−4,5−ジオンと共に反応させる。
US 3,410,833でも同様に、ポリアミドを製造する方法について記載している。本明細書では、ラクタムを、アニオン性触媒並びにアミド及び塩化オキサリルから製造された共触媒の存在下で反応させる。共触媒は例えば、N−フェニル−2−メチレン−オキサゾリジン−4,5−ジオン又はN−メチル−2−ベンジリデン−オキサゾリジン−4,5−ジオンである。
EP 0 786 486では、アニオン性ラクタム重合の実施のための液体多成分系について記載している。液体多成分系は、液体溶媒成分、触媒及び活性剤を含む。溶媒成分は例えば、ラクタム、尿素、カルボン酸エステル、ポリエーテルエステル、立体障害フェノール、フェノールエステル、N−アルキル化アミン及びアルキルオキサゾリンから選択される。溶媒成分は好ましくは、立体障害フェノール、フェノールエステル又は立体障害フェノールエステルである。
従来技術に記載されているこれらの方法の欠点は、ラクタムの重合を水及び酸素の非存在下で行わなければならない点である。したがって、例えばEP O 786 486では、フェノールリン酸エステルが残留酸素の捕捉剤として追加的に使用されなければならない点について記載している。加えて、従来技術に記載されている方法で製造されたポリアミドは多くの場合、高い残留モノマー含有量を有し、成形品の製造には長いサイクルタイムが必要とされる。さらに成形品は多くの場合、モールドから取り出すのが困難である。
DE1495132 DE4002260 US3,216,977 US3,410,833 EP0786486
したがって、本発明が解決しようとする課題は、従来技術に記載されている方法の欠点をたとえ示すとしてもその欠点が少ない、ポリアミドを製造する方法を提供するという課題である。
この目的は、以下の成分
(A)少なくとも1種のラクタム、
(B)少なくとも1種の触媒、
(C)少なくとも1種の活性剤、
(D)少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体。
を含む混合物(M)を反応させることによってポリアミド(P)を製造する方法によって達成される。
図1aは、Incozol 2の混合物(M)の反応性に対するオキサゾリジン誘導体としての効果を示す。図1bは、Incozol LVの混合物(M)の反応性に対するオキサゾリジン誘導体としての効果を示す。 図2aは、混合物(M)中に存在するオキサゾリジン誘導体としてのIncozol 2の量の関数として、結晶形成までの時間を示す。図2bは、混合物(M)中に存在するオキサゾリジン誘導体としてのIncozol LVの量の関数として、結晶形成までの時間を示す。 図3aは、混合物(M)中に存在するオキサゾリジン誘導体としてのIncozol 2の様々な含有量についての離型時間を示す。図3bは、混合物(M)中に存在するオキサゾリジン誘導体としてのIncozol LVの様々な含有量についての離型時間を示す。 図4は、350ppmの水を含む反応混合物(RM)の反応性が、オキサゾリジノン誘導体としてのIncozol 2の存在によってどのように変化するかを示す。 図5は、700ppm(図5)の水を含む反応混合物(RM)の反応性が、オキサゾリジノン誘導体としてのIncozol 2の存在によってどのように変化するかを示す。 図6は、530ppmの水を含む反応混合物(RM)の反応性が、オキサゾリジン誘導体としてのIncozol LVの存在によってどのように変化するかを示す。 図7は、用いたカプロラクタム(成分(A))中の様々な水の割合に対して、製造されたポリアミド(P)中のカプロラクタムの残留含有量(未反応の成分(A)の割合)をオキサゾリジン誘導体として用いたIncozol 2の量の関数として示す。
驚くべきことに、混合物(M)中の少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体の使用によって、混合物(M)は感湿性の低減を示すことが明らかとなった。比較的高い水含有量、例えば700ppmを有する混合物(M)でさえ、本発明のオキサゾリジン誘導体で再活性化させることができ、これらの混合物(M)でもポリアミド(P)への転換が可能である。
加えて、本発明の混合物(M)でポリアミド(P)から製造された成形物品の収縮時間は著しく低減され、より迅速な離型(すなわち、成形品のより迅速なモールドからの取り出し)が可能である。これにより、ポリアミド(P)からの成形物品の製造においてより短いサイクルタイムがもたらされる。本発明の文脈では、収縮時間は「離型時間」とも称される。したがって本発明の文脈では用語「収縮時間」及び「離型時間」は同義に使用され、同じ意味を有する。
本発明の混合物(M)でモールドから成形物品をより迅速に取り出すことができるだけでなく、成形物品はまたより容易にモールドから取り出すことができる。
加えて、オキサゾリジン誘導体の使用によって、ポリアミド(P)の結晶化速度の増大及びポリアミド(P)の結晶化温度の上昇がもたらされる。
本発明に従って製造されたポリアミド(P)のいくつかの特性が、従来技術に記載されている他の方法で製造されたポリアミドの物理特性と実質的に同一であることもまた利点である。したがって例えば、本発明に従って製造されたポリアミド(P)は、従来技術に記載されている方法によって得ることができるポリアミドと同じ密度及び動的機械分析(DMA)における類似の挙動を示す。
本発明の方法は以下においてより詳細に説明される。
混合物(M)
本発明によれば、混合物(M)は以下の成分(A)少なくとも1種のラクタム、(B)少なくとも1種の触媒、(C)少なくとも1種の活性剤及び(D)少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体、を含む。
したがって本発明はまた、以下の成分
(A)少なくとも1種のラクタム、
(B)少なくとも1種の触媒、
(C)少なくとも1種の活性剤、
(D)少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体
を含む混合物(M)を提供する。
混合物(M)は、成分(A)から(D)を任意の所望の量で含んでよい。前記混合物は例えば、それぞれ成分(A)から(D)の質量パーセントの合計に対して、好ましくは混合物(M)の総質量に対して、75から99.7wt%の範囲内の成分(A)、0.1から5wt%の範囲内の成分(B)、0.1から10wt%の範囲内の成分(C)、及び0.1から10wt%の範囲内の成分(D)を含む。
この混合物は好ましくは、それぞれ成分(A)から(D)の質量パーセントの合計に対して、好ましくは混合物(M)の総質量に対して、85から99.1wt%の範囲内の成分(A)、0.2から3wt%の範囲内の成分(B)、0.5から5wt%の範囲内の成分(C)、及び0.2から7wt%の範囲内の成分(D)を含む。
この混合物は特に好ましくは、それぞれ成分(A)から(D)の質量パーセントの合計に対して、好ましくは混合物(M)の総質量に対して、91から98.2wt%の範囲内の成分(A)、0.3から1wt%の範囲内の成分(B)、1から3wt%の範囲内の成分(C)、及び0.5から5wt%の範囲内の成分(D)を含む。
したがって本発明はまた、混合物(M)が、混合物(M)の総質量に対して、75から99.7wt%の範囲内の成分(A)、0.1から5wt%の範囲内の成分(B)、0.1から10wt%の範囲内の成分(C)、及び0.1から10wt%の範囲内の成分(D)を含む、方法を提供する。
混合物(M)はさらに少なくとも1種の充填剤を含んでよい。好適な充填剤は当業者に公知である。
本発明の文脈では、「少なくとも1種の充填剤」は、厳密に1種の充填剤又はそうでなければ2種以上の充填剤の混合物のいずれかを意味するものとして理解される。
少なくとも1種の充填剤は例えば、カオリン、白亜、ウォラストナイト、タルク、炭酸カルシウム、ケイ酸塩、二酸化チタン、酸化亜鉛、グラファイト、ガラスビーズ、カーボンナノチューブ、カーボンブラック、フィロケイ酸塩、酸化アルミニウム、グラフェン、ホウ素繊維、ガラス繊維、炭素繊維、ケイ酸繊維、セラミック繊維、玄武岩繊維、アラミド繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリエチレン繊維、木質繊維、亜麻繊維、麻繊維及びサイザル繊維からなる群から選択される。
混合物(M)は例えば、混合物(M)の総質量に対して0.1から90wt%の範囲内、好ましくは1から50wt%の範囲内、及び特に好ましくは2から30wt%の範囲内の少なくとも1種の充填剤を含む。
混合物(M)はさらに添加剤を含んでよい。好適な添加剤は当業者に公知であり、例えば安定剤、染料、帯電防止剤、充填油、表面改質剤、乾燥剤、離型助剤、剥離剤、酸化防止剤、光安定剤、熱可塑性ポリマー、流動促進剤、難燃剤、発泡剤、耐衝撃性改良剤及び核生成助剤からなる群から選択される
添加剤として用いられる熱可塑性ポリマーは例えばポリアミドではないことが好ましい。
混合物(M)は例えば、重合可能な混合物(M)の総質量に対して0.1から20wt%の範囲内、好ましくは0.2から10wt%の範囲内及び特に好ましくは0.3から5wt%の範囲内の添加剤を含む。
成分(A)、(B)、(C)及び(D)の質量パーセント並びに任意に少なくとも1種の充填剤及び添加剤の合計は、典型的には100%になる。混合物(M)が添加剤を含まず、かつ少なくとも1種の充填剤を含まない場合、成分(A)、(B)、(C)及び(D)の質量パーセントの合計は、典型的には100%になることが理解されるであろう。
混合物(M)中に存在する成分は以下にさらに詳細に説明される。
成分(A):ラクタム
本発明によれば、混合物(M)は成分(A)として少なくとも1種のラクタムを含む。
本発明の文脈において、「少なくとも1種のラクタム」は、厳密に1種のラクタム又はそうでなければ2種以上のラクタムの混合物のいずれかを意味するものとして理解される。本発明に従う場合、混合物(M)は、成分(A)として厳密に1種のラクタムを含むことが好ましい。
本発明において用語「成分(A)」及び「少なくとも1種のラクタム」は同義に使用されており、したがって同じ意味を有する。
本発明によれば、「ラクタム」は好ましくは、4から12個の炭素原子、好ましくは6から12個の炭素原子を環内に有する環状アミドを意味するものとして理解される。
したがって、本発明はまた、混合物(M)中に存在する成分(A)が4から12個の炭素原子を有する少なくとも1種のラクタムである方法を提供する。
好適なラクタムは例えば、ブチロ−4−ラクタム(γ−ラクタム;γ−ブチロラクタム;ピロリドン)、2−ピペリドン(δ−ラクタム;δ−バレロラクタム;ピペリドン)、ヘキサノ−6−ラクタム(ε−ラクタム;ε−カプロラクタム)、ヘプタノ−7−ラクタム(ζ−ラクタム;ζ−ヘプタノラクタム;エナントラクタム)、オクタノ−8−ラクタム(η−ラクタム;η−オクタノラクタム;カプリロラクタム)、ノナノ−9−ラクタム(θ−ラクタム;θ−ノナノラクタム)、デカノ−10−ラクタム(ω−デカノラクタム;カプリックラクタム)、ウンデカノ−11−ラクタム(ω−ウンデカノラクタム)及びドデカノ−12−ラクタム(ω−ドデカノラクタム;ラウロラクタム)からなる群から選択される。
したがって本発明はまた、混合物(M)中に存在する成分(A)がピロリドン、ピペリドン、ε−カプロラクタム、エナントラクタム、カプリロラクタム、カプリックラクタム及びラウロラクタムからなる群から選択される、方法を提供する。
ラクタムは非置換又は少なくとも一置換であってよい。少なくとも一置換のラクタムが用いられる場合では、その環炭素原子は、C〜C10アルキル、C〜Cシクロアルキル、及びC〜C10アリールからなる群からそれぞれ独立に選択される1個、2個、又はそれ以上の置換基を担持してよい。
成分(A)は好ましくは非置換である。
好適なC〜C10アルキル置換基は例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、及びtert−ブチルである。好適なC〜Cシクロアルキル置換基は例えば、シクロヘキシルである。好ましいC〜C10アリール置換基は、フェニル及びアントラニルである。
非置換のラクタムを用いることが特に好ましく、12−ドデカノラクタム(ω−ドデカノラクタム)及びε−ラクタム(ε−カプロラクタム)が好ましいとされる。ε−ラクタム(ε−カプロラクタム)が最も好ましい。
ε−カプロラクタムはカプロン酸の環状アミドである。これはまた6−アミノヘキサノラクタム、6−ヘキサノラクタム又はカプロラクタムとも呼ばれる。このIUPAC名は、「アゼパン−2−オン」である。カプロラクタムはCAS番号105−60−2及び一般式C11NOを有する。カプロラクタムを製造するための方法は当業者に公知である。
混合物(M)中に存在する成分(A)は、典型的には融点TM(A)を有する。混合物(M)中に存在する成分(A)の融点TM(A)は例えば、示差走査熱量計(DSC)で決定して、20℃から250℃の範囲内、好ましくは50℃から200℃の範囲内、特に好ましくは70℃から160℃の範囲内である。
混合物(M)が成分(A)として2種以上のラクタムを含む場合、これらの2種以上のラクタムもまた異なる融点TM(A)を有し得ることが、当業者に理解されるであろう。したがって成分(A)は2つ以上の融点TM(A)を有してよく、そのためこれら2つ以上の融点TM(A)はすべて上述の範囲内にあることが好ましい。
成分(B):触媒
本発明によれば、混合物(M)は成分(B)として少なくとも1種の触媒を含む。
本発明の文脈では、「少なくとも1種の触媒」は、厳密に1種の触媒又はそうでなければ2種以上の触媒の混合物のいずれかを意味するものとして理解される。本発明に従う場合、混合物(M)は、成分(B)として厳密に1種の触媒を含むことが好ましい。
本発明において「成分(B)」及び「少なくとも1種の触媒」という記述は同義に使用されており、したがって同じ意味を有する。
少なくとも1種の触媒は、ラクタムのアニオン性重合のための触媒であることが好ましい。したがって少なくとも1種の触媒はラクタムアニオンの形成を可能にすることが好ましい。このように少なくとも1種の触媒は、少なくとも1種のラクタム(成分(A))の窒素に結合したプロトンを除去することによるラクタメートの形成が可能である。
ラクタムアニオン自体も同様に少なくとも1種の触媒として作用できる。少なくとも1種の触媒は、開始剤と称する場合もある。
好適な成分(B)は、それ自体当業者に公知であり、例えば「Polyamide.Kunststoff−Handbuch」、Carl−Hanser−Verlag 1998に記載されている。
成分(B)は好ましくは、アルカリ金属ラクタメート、アルカリ土類金属ラクタメート、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルカリ金属水素化物、アルカリ土類金属水素化物、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属アルコキシド、アルカリ土類金属アルコキシド、アルカリ金属アミド、アルカリ土類金属アミド、アルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化物、及び有機金属化合物からなる群から選択される。
したがって本発明はまた、混合物(M)中に存在する成分(B)が、アルカリ金属ラクタメート、アルカリ土類金属ラクタメート、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルカリ金属水素化物、アルカリ土類金属水素化物、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属アルコキシド、アルカリ土類金属アルコキシド、アルカリ金属アミド、アルカリ土類金属アミド、アルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化物、及び有機金属化合物からなる群から選択される、方法を提供する。
成分(B)は特に好ましくはアルカリ金属ラクタメート及びアルカリ土類金属ラクタメートから選択される。
アルカリ金属ラクタメートはそれ自体当業者に公知である。好適なアルカリ金属ラクタメートは例えば、ナトリウムカプロラクタメート及びカリウムカプロラクタメートである。
好適なアルカリ土類金属ラクタメートは例えば、臭化マグネシウムカプロラクタメート、塩化マグネシウムカプロラクタメート、及びマグネシウムビスカプロラクタメートである。好適なアルカリ金属は例えば、ナトリウム及びカリウムであり、好適なアルカリ土類金属の例は、マグネシウム及びカルシウムである。好適なアルカリ金属水素化物は例えば、水素化ナトリウム及び水素化カリウムであり、好適なアルカリ金属水酸化物は例えば、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムである。好適なアルカリ金属アルコキシドは例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムプロポキシド、ナトリウムブトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウムプロポキシド、及びカリウムブトキシドである。
さらに特に好ましい実施形態では、成分(B)は水素化ナトリウム、ナトリウム、ナトリウムカプロラクタメート、及びカプロラクタム中のナトリウムカプロラクタメート溶液からなる群から選択される。ナトリウムカプロラクタメート及び/又はカプロラクタム中のナトリウムカプロラクタメート溶液(例えばBrueggolen C10、17から19wt%のナトリウムカプロラクタメート及びカプロラクタム)が特に好ましいとされる。少なくとも1種の触媒は固体又は溶液として用いてよい。少なくとも1種の触媒は固体として用いることが好ましい。触媒は、それが溶解され得るカプロラクタム融液に添加されることが特に好ましい。
成分(B)が例えばアルカリ金属である場合、これが少なくとも1種のラクタム(成分(A))と接触後、直ちに反応してアルカリ金属ラクタメートを形成することが当業者に理解されるであろう。
成分(C):活性剤
本発明によれば、混合物(M)は少なくとも1種の活性剤を成分(C)として含む。
本発明の文脈では、「少なくとも1種の活性剤」は、厳密に1種の活性剤又はそうでなければ2種以上の活性剤の混合物のいずれかを意味するものとして理解される。本発明に従う場合、混合物(M)は厳密に1種の活性剤を成分(C)として含むことが好ましい。
本発明の文脈では、用語「成分(C)」及び「少なくとも1種の活性剤」は同義に使用されており、したがって同じ意味を有する。
当業者に公知であり、かつ少なくとも1種のラクタム(成分(A))のアニオン性重合の活性化に好適である、任意の活性剤は、少なくとも1種の活性剤として好適である。成分(C)は好ましくはカルボジイミド、イソシアネート、酸無水物、酸ハロゲン化物、及びそれらと成分(A)との反応生成物からなる群から選択される。
したがって本発明はまた、混合物(M)中に存在する成分(C)がカルボジイミド、イソシアネート、酸無水物、酸ハロゲン化物、及びそれらと成分(A)との反応生成物からなる群から選択される、方法を提供する。
好適なイソシアネートは例えば、ブチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、オクタメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネート、ウンデカメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、4,4−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)及びイソホロンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネートである。同様に好適なものは、トリルジイソシアネート及び4,4’−メチレンビス(フェニルイソシアネート)などの芳香族ジイソシアネート並びに例えばBASF SE製の「Basonat HI100」としても知られるヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアネートなどのポリイソシアネートである。同様に好適なものは、例えばエチルアロファネートなどのアロファネートである。
好適な酸ハロゲン化物は例えば、ブチレン二酸塩化物、ブチレン二酸臭化物、ヘキサメチレン二酸塩化物、ヘキサメチレン二酸臭化物、オクタメチレン二酸塩化物、オクタメチレン二酸臭化物、デカメチレン二酸塩化物、デカメチレン二酸臭化物、ドデカメチレン二酸塩化物、ドデカメチレン二酸臭化物、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシル酸塩化物)、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシル酸臭化物)、イソホロン二酸塩化物及びイソホロン二酸臭化物などの脂肪族二酸ハロゲン化物である。同様に好適な酸ハロゲン化物は例えば、トリルメチレン二酸塩化物、トリルメチレン二酸臭化物、4,4’−メチレンビス(フェニル)酸塩化物及び4,4’−メチレンビス(フェニル)酸臭化物などの芳香族二酸ハロゲン化物である。
好ましい実施形態では、成分(C)はヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレン二酸臭化物及びヘキサメチレン二酸塩化物からなる群から選択される。成分(C)はヘキサメチレンジイソシアネートであることが特に好ましい。
少なくとも1種の活性剤が少なくとも1種のラクタム(A)と共にその場で活性化されたラクタムを形成することが、当業者に理解されるであろう。これにより、活性化されたN置換ラクタム、例えばアシルラクタムが形成される。これに関連する反応は当業者に公知である。
少なくとも1種の活性剤は、溶液中で又は溶媒なしで使用してよく、少なくとも1種の活性剤がカプロラクタム中に溶解しているのが好ましい。
したがって、カプロラクタム中においてカプロラクタムで80%ブロックした1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートであるBrueggemann DE製のBrueggolen C20もまた少なくとも1種の活性剤として好適である。
成分(D):オキサゾリジン誘導体
本発明によれば、混合物(M)は少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体を成分(D)として含む。
本発明の文脈では、「少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体」は、厳密に1種のオキサゾリジン誘導体又はそうでなければ2種以上のオキサゾリジン誘導体の混合物のいずれかを意味するものとして理解される。本発明に従う場合、混合物(M)は厳密に1種のオキサゾリジン誘導体を成分(D)として含むことが好ましい。
本発明の文脈において「オキサゾリジン誘導体」は、オキサゾリジンから誘導された化合物を意味するものとして理解される。
オキサゾリジンは当業者に公知である。オキサゾリジンは、窒素原子(N原子)及び酸素原子(O原子)を含んだ5員環を含む複素環式飽和炭化水素化合物である。
したがって、本発明の文脈において「オキサゾリジン誘導体」という記述はオキサゾリジノンから誘導された任意の化合物を包含しない。
オキサゾリジノンも同様に当業者に公知である。オキサゾリジノンは、窒素原子及び酸素原子並びにカルボニル基(C=O)を含んだ5員環を含む複素環式炭化水素化合物である。
さらに本発明の文脈において、「オキサゾリジン誘導体」という記述は、したがってオキサゾリンから誘導された任意の化合物を包含しない。
オキサゾリンは当業者に公知である。オキサゾリンは、C−C二重結合、窒素原子及び酸素原子を含んだ5員環を含む複素環式不飽和炭化水素化合物である。
したがって本発明はまた、成分(D)がオキサゾリジノンから誘導された任意の化合物を含まない、方法も提供する。
本発明はさらに、成分(D)がオキサゾリンから誘導された任意の化合物を含まない、方法も提供する。
本発明の文脈において、記述「成分(D)」及び「少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体」は同義に使用されており、したがって同じ意味を有する。
好適な成分(D)は当業者に公知である。本発明では、少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体(成分(D))が、一般式(I)のオキサゾリジン誘導体
Figure 2018530647
(式中、
、R、R、R、R、R及びRは、それぞれ独立に、水素、非置換又は少なくとも一置換のC〜C30アルキル及び非置換又は少なくとも一置換のC〜C30アリールからなる群から選択され、
置換基は、NR、OR、C〜C10アルキル、C〜C10アリール、F、Cl及びBrからなる群から選択され、
、R及びRは、それぞれ独立に、水素及び非置換のC〜C10アルキルからなる群から選択される)
及び一般式(II)のオキサゾリジン誘導体
Figure 2018530647
(式中、
及びR8’は、それぞれ独立に、非置換の又は少なくとも一置換のC〜C10アルカンジイルからなる群から選択され、
置換基は、C〜C10アルキルからなる群から選択され、
、R9’、R10、R10’、R11、R11’、R12、R12’、R13、R13’、R14及びR14’は、それぞれ独立に、水素、非置換又は少なくとも一置換のC〜C30アルキル及び非置換又は少なくとも一置換のC〜C30アリールからなる群から選択され、
置換基は、NR、OR、C〜C10アルキル、C〜C10アリール、F、Cl及びBrからなる群から選択され、
、R及びRは、それぞれ独立に、水素及び非置換のC〜C10アルキルからなる群から選択される)
からなる群から選択されるのが好ましい。
したがって本発明はまた、少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体(成分(D))が、一般式(I)のオキサゾリジン誘導体
Figure 2018530647
(式中、
、R、R、R、R、R及びRは、それぞれ独立に、水素、非置換又は少なくとも一置換のC〜C30アルキル及び非置換又は少なくとも一置換のC〜C30アリールからなる群から選択され、
置換基は、NR、OR、C〜C10アルキル、C〜C10アリール、F、Cl及びBrからなる群から選択され、
、R及びRは、それぞれ独立に、水素及び非置換のC〜C10アルキルからなる群から選択される)
及び一般式(II)のオキサゾリジン誘導体
Figure 2018530647
(式中、
及びR8’は、それぞれ独立に、非置換の又は少なくとも一置換のC〜C10アルカンジイルからなる群から選択され、
置換基は、C〜C10アルキルからなる群から選択され、
、R9’、R10、R10’、R11、R11’、R12、R12’、R13、R13’、R14及びR14’は、それぞれ独立に、水素、非置換又は少なくとも一置換のC〜C30アルキル及び非置換又は少なくとも一置換のC〜C30アリールからなる群から選択され、
置換基は、NR、OR、C〜C10アルキル、C〜C10アリール、F、Cl及びBrからなる群から選択され、
、R及びRは、それぞれ独立に、水素及び非置換のC〜C10アルキルからなる群から選択される)
からなる群から選択される、方法も提供する。
本発明の文脈では、一般式(I)のオキサゾリジン誘導体は「オキサゾリジン誘導体(I)」とも称され、本発明の文脈では、一般式(II)のオキサゾリジン誘導体は「オキサゾリジン誘導体(II)」とも称される。したがって、「一般式(I)のオキサゾリジン誘導体」及び「オキサゾリジン誘導体(I)」という用語は同義に使用され、同じ意味を有する。同様に、「一般式(II)のオキサゾリジン誘導体」及び「オキサゾリジン誘導体(II)」という用語も同義に使用され、同様にして同じ意味を有する。
本発明の好ましい実施形態では、少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体(I)中の置換基は以下の通りである。
、R及びRは、それぞれ独立に、水素及び非置換の又は少なくとも一置換のC〜C20アルキルからなる群から選択され、
置換基は、NR、OR、及びC〜C10アルキルからなる群から選択され、
、R及びRは、それぞれ独立に、水素及び非置換のC〜Cアルキルからなる群から選択され、
、R、R及びRは、それぞれ独立に、水素、非置換のC〜C20アルキル及び非置換のC〜C20アリールからなる群から選択される。
特に好ましい実施形態では、少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体(I)の置換基は以下の通りである。
、R及びRは、それぞれ独立に、水素及び非置換の又は少なくとも一置換のC〜C20アルキルからなる群から選択され、
置換基は、NH、OH、及びC〜Cアルキルからなる群から選択され、
及びRは水素であり、
及びRは、それぞれ独立に、水素及び非置換のC〜C20アルキルからなる群から選択される。
より好ましい実施形態では、少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体(I)の置換基は以下の通りである。
は、水素及び非置換のC〜C20アルキルからなる群から選択され、
は、水素及び非置換の又は少なくとも一置換のC〜C20アルキルからなる群から選択され、
置換基は、NH、OH、及びC〜Cアルキルからなる群から選択され、
、R、R、R及びRはそれぞれ水素である。
最も好ましい実施形態では、少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体(I)の置換基は以下の通りである。
は、水素及び非置換のC〜Cアルキルからなる群から選択され、
は、水素及び非置換の又は少なくとも一置換のC〜Cアルキルからなる群から選択され、
置換基は、C〜Cアルキルからなる群から選択され、
、R、R、R及びRはそれぞれ水素である。
本発明の好ましい実施形態では、オキサゾリジン誘導体(II)の置換基は以下の通りである。
及びR8’は、それぞれ独立に、非置換の又は少なくとも一置換のC〜C10アルカンジイルからなる群から選択され、
置換基は、C〜C10アルキルからなる群から選択され、
、R9’、R10、R10’は、それぞれ独立に、水素、非置換又は少なくとも一置換のC〜C20アルキル及び非置換又は少なくとも一置換のC〜C20アリールからなる群から選択され、
置換基は、C〜C10アルキルからなる群から選択され、
11、R11’、R12、R12’、R13、R13’、R14及びR14’は、それぞれ独立に、水素、非置換のC〜C20アルキル及び非置換のC〜C20アリールからなる群から選択される。
本発明の特に好ましい実施形態では、オキサゾリジン誘導体(II)の置換基は以下の通りである。
及びR8’は、それぞれ独立に、非置換のC〜C10アルカンジイルからなる群から選択され、
、R9’、R10及びR10’は、それぞれ独立に、水素、非置換の又は少なくとも一置換のC〜C10アルキルからなる群から選択され、
置換基は、C〜Cアルキルからなる群から選択され、
11、R11’、R13及びR13’はそれぞれ水素であり、
12、R12、R14及びR14’は、それぞれ独立に、水素、非置換のC〜C20アルキル及び非置換のC〜C20アリールからなる群から選択される。
オキサゾリジン誘導体(II)の置換基は特に好ましくは以下の通りである。
及びR8’は、それぞれ独立に、非置換のC〜Cアルカンジイルからなる群から選択され、
、R9’、R10及びR10’は、それぞれ独立に、水素、非置換の又は少なくとも一置換のC〜Cアルキルからなる群から選択され、
置換基は、C〜Cアルキルからなる群から選択され、
11、R11’、R12、R12’、R13、R13’、R14及びR14’は水素である。
オキサゾリジン誘導体(II)の置換基は最も好ましくは以下の通りである。
及びR8’は、同一でありかつ非置換のC〜Cアルカンジイルからなる群から選択され、
及びR9’は、同一でありかつ水素、非置換の又は少なくとも一置換のC〜Cアルキルからなる群から選択され、
置換基は、C〜Cアルキルからなる群から選択され、
10、R10’、R11、R11’、R12、R12’、R13、R13’、R14及びR14’は水素である。
少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体(成分(D))は、特に好ましくはオキサゾリジン誘導体(I)であり、上記の説明及び選好は、オキサゾリジン誘導体(I)に適用される。
少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体(成分(D))は、特に好ましくは3−(1,3−オキサゾリジン)エタノール−2−(1−メチルエチル)−3,3’−カーボネート及び3−ブチル−2−(1−エチルペンチル)−1,3−オキサゾリジンからなる群から選択され、少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体(成分(D))は、最も好ましくは3−ブチル−2−(1−エチルペンチル)−1,3−オキサゾリジンである。
したがって本発明はまた、少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体(成分(D))が3−(1,3−オキサゾリジン)エタノール−2−(1−メチルエチル)−3,3’−カーボネート及び3−ブチル−2−(1−エチルペンチル)−1,3−オキサゾリジンからなる群から選択される、方法も提供する。
3−ブチル−2−(1−エチルペンチル)−1,3−オキサゾリジンは、CAS番号165101−57−5を有し、また商標名Incozol 2にて公知である。
3−(1,3−オキサゾリジン)エタノール−2−(1−メチルエチル)−3,3’−カーボネートは、CAS番号145899−78−1を有し、またカルボナトビス(−N−エチル,2−イソプロピル−1,3−オキサゾラン)及び商標名Incozol LVにて公知である。
〜C30アルキルは、飽和及び不飽和、好ましくは飽和であり、自由原子価(遊離基)及び1個から30個の炭素原子を有する炭化水素を意味するものとして理解されるべきである。炭化水素は直鎖状又は環状であってよい。同様に炭化水素は環状成分及び直鎖状成分を含んでよい。このようなアルキル基の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、ヘキシル及びシクロヘキシルが挙げられる。対応する説明はまたC〜C20アルキル並びにC〜C10アルキル、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル及びC〜Cアルキルに対しても適用される。
「C〜C30アリール」は、5個から30個の炭素原子を有する芳香族炭化水素のラジカルを意味するものとして理解されるべきである。したがってアリール基は芳香族環系を含む。この環系は、単環式、二環式又は多環式であってよい。アリール基の例としては、フェニル及びナフチル、例えば1−ナフチル及び2−ナフチルが挙げられる。対応する説明は、C〜C20アリールにも適用される。
本発明の文脈において「C〜C10アルカンジイル」は、1個から10個の炭素原子及び2個の自由原子価を有する炭化水素を意味するものとして理解されるべきである。したがって1個から10個の炭素原子を有するジラジカルが関係する。「C〜C10アルカンジイル」は、直鎖状及び環状の両方並びにまた飽和及び不飽和でもあって、1個から10個の炭素原子及び2個の自由原子価を有する、炭化水素を内包する。直鎖状の形状及び環状の形状を有する炭化水素も同様に、用語「C〜C10アルカンジイル」に包含される。C〜C10アルカンジイルの例としては、メチレン、エチレン(エタン−1,2−ジイル、ジメチレン)、プロパン−1,3−ジイル(トリメチレン)、プロピレン(プロパン−1,2−ジイル)及びブタン−1,4−ジイル(テトラメチレン)が挙げられる。対応する説明は、「C〜Cアルカンジイル」にも適用される。
ポリアミド(P)の製造
ポリアミド(P)を製造するために混合物(M)を反応させる。混合物(M)は当業者に公知の任意の方法で反応させてよい。
混合物(M)の反応は、混合物(M)を反応させる温度での使用に好適な、当業者に公知の任意の反応容器中で行ってよい。混合物(M)はモールド中で反応させることが好ましい。
混合物(M)は、例えば注入又は流し込みによってこのモールド内に導入してよい。好適な注入の方法には、当業者に公知のすべての方法が含まれる。混合物を例えば注入又は流し込みによってモールド内に導入する場合、混合物は典型的には液体の状態でモールド内に導入する。さらに混合物(M)を固体で、例えば粉末でモールド内に導入することも可能である。そのための方法は当業者に公知である。
成分(A)から(D)並びに任意に少なくとも1種の充填剤及び添加剤は、反応容器内、好ましくはモールド内に、一緒に導入してよい。同様にそれらを反応容器内、好ましくはモールド内に、別々に導入することが可能である。
本発明の好ましい実施形態において、成分(A)から(D)はモールド内に別々に導入する。その場合、成分(A)から(D)の反応容器内への導入は、例えば、
a)以下の成分
(A)少なくとも1種のラクタム、
(B)少なくとも1種の触媒、
(D)少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体
を含む第1の混合物(M1)を供給する工程、
b)以下の成分
(A)少なくとも1種のラクタム、
(C)少なくとも1種の活性剤
を含む第2の混合物(M2)を供給する工程、
c)第1の混合物(M1)を第2の混合物(M2)と混合して、混合物(M)を得る工程
を含む。
また成分(A)から(D)の反応容器内への導入は、例えば、
a)以下の成分
(A)少なくとも1種のラクタム、
(B)少なくとも1種の触媒
を含む第1の混合物(M1)を供給する工程、
b)以下の成分
(A)少なくとも1種のラクタム、
(C)少なくとも1種の活性剤、
(D)少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体
を含む第2の混合物(M2)を供給する工程、
c)第1の混合物(M1)を第2の混合物(M2)と混合して、混合物(M)を得る工程
を含むことも可能である。
第1の混合物(M1)及び第2の混合物(M2)は、それぞれ当業者に公知の任意の方法で供給してよい。
第1の混合物(M1)の第2の混合物(M2)との混合は、当業者に公知の任意の方法で行ってよい。例えば、第1の混合物(M1)及び第2の混合物(M2)をモールド中にて直接混合して混合物(M)を得てよい。同様に、本発明では、第1の混合物(M1)及び第2の混合物(M2)を好適な混合装置中で混合して混合物(M)を得て、次いでその後に混合物(M)をモールド内に導入することも可能であり好ましい。混合物(M)を製造し、その後モールド内に導入することが好ましい。好適な混合装置は、当業者に公知であり、例えばスタティック及び/又はダイナミックミキサーである。
混合物(M)の反応は、任意の所望の温度Tで行ってよい。前記反応は、混合物(M)中に存在する成分(A)の融点TM(A)を超える温度で行うことが好ましい。成分(A)として2種以上のラクタムが用いられる場合、混合物(M)の反応は、最も高い融点TM(A)を有するラクタムの融点TM(A)を超える温度Tで行うことが好ましい。
したがって混合物(M)の反応は、成分(A)の融点TM(A)を超える温度Tで行うことが好ましい。
したがって本発明は、混合物(M)中に存在する成分(A)が融点TM(A)を有し、混合物(M)の反応が成分(A)の融点TM(A)を超える温度Tで行われる、方法も提供する。
したがって成分(A)は、混合物(M)の反応の間、溶融した、したがって液体の状態で存在することが好ましい。したがって、混合物中に存在する他の成分(B)、(C)及び(D)並びに任意に添加物も同様に、溶融した、したがって液体の状態で存在してよく、その上これらは成分(A)に溶解した状態で均一に存在してよい。混合物(M)中に任意に存在する少なくとも1種の充填剤は典型的には混合物(M)中に溶解せず、典型的には溶融した状態でも存在しない。混合物(M)が少なくとも1種の充填剤を含む場合、前記充填剤は典型的には、混合物(M)の反応の間、好ましくは溶融した成分(A)中に分散して存在する。次いで少なくとも1種の充填剤は分散相を形成し、成分(A)並びに任意に成分(B)、(C)、(D)及び添加剤は分散媒(連続相)を形成する。
加えて、本発明の方法に従って製造されたポリアミド(P)が、融点TM(P)を有し、混合物(M)の反応が、ポリアミド(P)の融点TM(P)未満の温度Tで行われることが好ましい。
したがって本発明は、ポリアミド(P)が融点TM(P)を有し、混合物(M)の反応がポリアミド(P)の融点TM(P)未満の温度Tで行われる、方法も提供する。
「ポリアミド(P)の融点TM(P)」は、本発明による方法で製造されたポリアミド(P)の融点を意味するものとして理解されるべきである。
混合物(M)の反応の間の温度Tは、例えば50℃から250℃の範囲内、好ましくは80℃から200℃の範囲内及び特に好ましくは100℃から180℃の範囲内である。混合物(M)の反応の間の温度Tがポリアミド(P)の融点TM(P)未満である場合が特に好ましい。したがって、混合物(M)の反応の間の温度Tがポリアミド(P)の融点TM(P)未満であることが好ましい。
混合物(M)の反応は、任意の所望の圧力で行ってよい。
ポリアミド(P)
本発明では、混合物(M)の反応はポリアミド(P)をもたらす。
ポリアミド(P)の結晶化度は、示差走査熱量計(DSC)で決定して、典型的には10%から70%の範囲内、好ましくは20%から60%の範囲内、特に好ましくは25%から45%の範囲内である。ポリアミド(P)の結晶化度をDSCによって決定する方法は、当業者に公知である。
得られたポリアミド(P)の融点TM(P)は、例えば>160℃から280℃の範囲内、好ましくは180℃から250℃の範囲内及び特に好ましくは200℃から230℃の範囲内である。
得られたポリアミド(P)のガラス転移温度は、例えば20℃から150℃の範囲内、好ましくは30℃から110℃の範囲内及び特に好ましくは40℃から80℃の範囲内である。
得られたポリアミド(P)の融点TM(P)及びガラス転移温度は、示差走査熱量計(DSC)によって決定する。そのための方法は当業者に公知である。
得られたポリアミド(P)中の未反応の成分(A)の割合は、それぞれの場合において得られたポリアミド(P)の総質量に対して、典型的には0.01から6wt%の範囲内、好ましくは0.1から3wt%の範囲内及び特に好ましくは1から2wt%の範囲内である。
得られたポリアミド(P)の粘度数は、96%硫酸を溶媒として25℃の温度でDIN Ubbelohde IIキャピラリーを使用して決定して、典型的には50から1000の範囲内、好ましくは200から800の範囲内、特に好ましくは400から750の範囲内である。
したがって本発明はさらに、本発明による方法によって得ることが可能なポリアミド(P)を提供する。
驚くべきことに、ポリアミド中にオキサゾリジン誘導体を使用することにより、ポリアミド(P)の結晶化速度の増大がもたらされることが明らかになった。
したがって本発明は、ポリアミド(P)の結晶化速度を増大させるためにポリアミド(P)中でオキサゾリジン誘導体を使用する方法も提供する。
混合物(M)中に存在する少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体(成分(D))について上述した説明及び選好は、オキサゾリジン誘導体に対応して適用される。
本発明では、ポリアミド(P)の結晶化速度は以下のように決定する:混合物(M)が利用可能であり、かつ混合物(M)の温度が混合物(M)の反応が行われる温度Tである時点は、開始時点tStartと称される。開始時点tStartは、結晶形成までの時間が測定され始める時点を示す。結晶形成の時点は目視により決定される。混合物(M)は開始時点tStartから反応させる。混合物(M)の反応は、発熱反応で進行し、すなわち反応の間エネルギーが放出され温度Tが増大する。ポリアミド(P)が形成される。時間は、混合物(M)の混濁が認識可能になり次第即停止する。ここで、開始時点tStartと混合物(M)の混濁が認識可能になる時点との間に経過する時間を、ポリアミド(P)の結晶形成までの時間とする。これにより結晶化速度が確認できる。混合物(M)の混濁の開始と共に、そこから形成されたポリアミド及び/又はオリゴマーが沈降し、混合物(M)の混濁に寄与することも可能である。
本発明による混合物(M)は、ポリアミド(P)から成形物品を製造するために使用してよい。そのための方法は当業者に公知である。本発明による混合物(M)は、成形物品の離型時間を低減する。
したがって本発明はさらに、成形物品の離型時間を低減する目的で、ポリアミド(P)から成形物品を製造するためにポリアミド(P)中でオキサゾリジン誘導体を使用する方法を提供する。
混合物(M)中に存在する少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体(成分(D))について上述した説明及び選好は、オキサゾリジン誘導体に対応して適用される。
成形物品の離型時間は、以下のように決定する。混合物(M)を温度Tで反応させる。時点tdemstartでは、混合物(M)の反応の間に製造されたポリアミド(P)が反応容器の壁部から剥離し、及び収縮し始める。この時点tdemstartは、測定の開始時間である。混合物(M)の反応の間に製造されたポリアミド(P)が収縮を停止し次第すぐに、時点tdemendに到達し、測定を終了させる。そこで離型時間は、時点tdemstartと時点tdemendとの間に経過する時間とする。時点tdemendは、離型時間とも称される。離型時間は、収縮時間とも称される。
さらに、オキサゾリジン誘導体は、以下の成分
(A)少なくとも1種のラクタム、
(B)少なくとも1種の触媒、
(C)少なくとも1種の活性剤、
(D)少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体、
(E)水
を含む反応混合物(RM)から水(成分(E))を除去するために、反応混合物(RM)中で使用できる。
したがって本発明は、以下の成分
(A)少なくとも1種のラクタム、
(B)少なくとも1種の触媒、
(C)少なくとも1種の活性剤、
(D)少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体、
(E)水
を含む反応混合物(RM)から水を除去するために、反応混合物(RM)中でオキサゾリジン誘導体を使用する方法も提供する。
混合物(M)中に存在する成分(A)から(D)に対する上記で説明された内容と同じ説明及び選好が、反応混合物(RM)中に存在する成分(A)から(D)及び反応混合物(RM)中のそれらの質量分率について対応して適用される。
反応混合物(RM)は、それぞれの場合において反応混合物(RM)の総質量に対して、例えば0.01から5000ppmの範囲内の成分(E)、好ましくは0.1から1000ppmの範囲内の成分(E)及び特に好ましくは1から700ppmの範囲内の成分(E)を含む。
反応混合物(RM)中に存在する成分(A)から(E)の質量パーセントの合計は、典型的には100%になる。
混合物(M)中に存在する少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体(成分(D))について上述した説明及び選好は、オキサゾリジン誘導体に対応して適用される。
少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体が、一般式(I)のオキサゾリジン誘導体
Figure 2018530647
(式中、
、R、R、R、R、R及びRは、それぞれ独立に、水素、非置換又は少なくとも一置換のC〜C30アルキル及び非置換又は少なくとも一置換のC〜C30アリールからなる群から選択され、
置換基は、NR、OR、C〜C10アルキル、C〜C10アリール、F、Cl及びBrからなる群から選択され、
、R及びRは、それぞれ独立に、水素及び非置換のC〜C10アルキルからなる群から選択される)
及び一般式(II)のオキサゾリジン誘導体
Figure 2018530647
(式中、
及びR8’は、それぞれ独立に、非置換の又は少なくとも一置換のC〜C10アルカンジイルからなる群から選択され、
置換基は、C〜C10アルキルからなる群から選択され、
、R9’、R10、R10’、R11、R11’、R12、R12’、R13、R13’、R14及びR14’は、それぞれ独立に、水素、非置換又は少なくとも一置換のC〜C30アルキル及び非置換又は少なくとも一置換のC〜C30アリールからなる群から選択され、
置換基は、NR、OR、C〜C10アルキル、C〜C10アリール、F、Cl及びBrからなる群から選択され、
、R及びRは、それぞれ独立に、水素及び非置換のC〜C10アルキルからなる群から選択される)
からなる群から選択される、本発明による使用する方法も提供される。
本発明は、以下において実施例によってより詳細に説明されるが、これらに限定されない。
以下の成分を用いた。
(A)ラクタム
カプロラクタム(BASF SE Ludwigshafen)
(B)触媒
Brueggolen C10(カプロラクタム中の17〜19wt%ナトリウムカプロラクタメート)(Brueggemann KG,Heilbronn)
(C)活性剤
Brueggolen C20(カプロラクタム中の80wt%ヘキサメチレン−1,6−ジカルバモイルカプロラクタム)(Brueggemann KG,Heilbronn)
(D1)オキサゾリジン誘導体
Incozol 2(3−ブチル−2−(1−エチルペンチル)−1,3−オキサゾリジン)(Incorez Ltd,Miller Street,Preston,Lancashire,PR1 1EA,England)
(D2)オキサゾリジン誘導体
Incozol LV(3−(1,3−オキサゾリジン)エタノール−2−(1−メチルエチル)−3,3’−カーボネート)(Incorez Ltd,Miller Street,Preston,Lancashire,PR1 1EA,England)
比較例V1
≦30ppmの含水量を有する9.4g(94wt%)の乾燥カプロラクタムを140℃に加熱した。0.4g(4wt%、0.6mol%)の触媒(Brueggolen C10)を添加し、反応温度に再度到達した後、0.2g(2wt%、0.5mol%)の活性剤(Brueggolen C20)の添加によって重合を開始した。15分後、氷水(0℃)中で反応容器を冷却することによって重合を停止させた。
実施例B2からB7
≦30ppmの含水量を有する乾燥カプロラクタム及びIncozol 2を表1に報告された量で140℃に加熱した。表1に報告された量の触媒を添加し、反応温度に再度到達した後、表1に報告された量の活性剤(Brueggolen C20)の添加によって重合を開始した。15分後、氷水(0℃)中で反応容器を冷却することによって重合を停止させた。
Figure 2018530647
実施例B8からB12
≦30ppmの含水量を有する乾燥カプロラクタム及びIncozol LVを表2に報告された量で140℃に加熱した。表2に報告された量の触媒(Brueggolen C10)を添加し、反応温度に再度到達した後、表2に報告された量の活性剤(Brueggolen C20)の添加によって重合を開始した。15分後、氷水(0℃)中で反応容器を冷却することによって重合を停止させた。
Figure 2018530647
表2に報告されたIncozol LVのmol%の値はオキサゾリジン単位のモル数に関する。
比較例V13:
350ppmの含水量を有する9.4g(94wt%)のカプロラクタムを140℃に加熱した。0.4g(4wt%、0.6mol%)の触媒(Brueggolen C10)を添加し、反応温度に再度到達した後、0.2g(2wt%、0.5mol%)の活性剤(Brueggolen C20)の添加によって重合を開始した。15分後、氷水(0℃)中で反応容器を冷却することによって重合を停止させた。
実施例B14からB19
350ppmの含水量を有するカプロラクタム及びIncozol 2を表3に報告された量で140℃に加熱した。表3に報告された量の触媒(Brueggolen C10)を添加し、反応温度に再度到達した後、表3に報告された量の活性剤(Brueggolen C20)の添加によって重合を開始した。15分後、氷水(0℃)中で反応容器を冷却することによって重合を停止させた。
Figure 2018530647
比較例V20:
700ppmの含水量を有する9.4g(94wt%)のカプロラクタムを140℃に加熱した。0.4g(4wt%、0.6mol%)の触媒(Brueggolen C10)を添加し、反応温度に再度到達した後、0.2g(2wt%、0.5mol%)の活性剤(Brueggolen C20)の添加によって重合を開始した。15分後、氷水(0℃)中で反応容器を冷却することによって重合を停止させた。
実施例B21からB26
700ppmの含水量を有するカプロラクタム及びIncozol 2を表4に報告された量で140℃に加熱した。表4に報告された量の触媒を添加し、反応温度に再度到達した後、表4に報告された量の活性剤(Brueggolen C20)の添加によって重合を開始した。15分後、氷水(0℃)中で反応容器を冷却することによって重合を停止させた。
Figure 2018530647
比較例V27
530ppmの含水量を有する9.4g(94wt%)のカプロラクタムを140℃に加熱した。0.4g(4wt%、0.6mol%)の触媒(Brueggolen C10)を添加し、反応温度に再度到達した後、0.2g(2wt%、0.5mol%)の活性剤(Brueggolen C20)の添加によって重合を開始した。15分後、氷水(0℃)中で反応容器を冷却することによって重合を停止させた。
実施例B28からB29
530ppmの含水量を有するカプロラクタム及びIncozol LVを表5に報告された量で140℃に加熱した。表5に報告された量の触媒を添加し、反応温度に再度到達した後、表5に報告された量の活性剤(Brueggolen C20)の添加によって重合を開始した。15分後、氷水(0℃)中で反応容器を冷却することによって重合を停止させた。
Figure 2018530647
残留モノマー含有量
比較例V1及び実施例B2からB7と同様、触媒、活性剤及びIncozol 2の存在下でカプロラクタムを反応させた。3通りの異なる含水量を有するカプロラクタムが用いられた(40ppm、130ppm、350ppm)。得られたポリアミド(P)の残留モノマー含有量を用いられたIncozol 2の量の関数として決定した。結果は図7に示されている。
図1から図6は、様々な実施形態の結果を示す。
図1aは、Incozol 2の混合物(M)の反応性に対するオキサゾリジン誘導体としての効果を示す。図1bは、Incozol LVの混合物(M)の反応性に対するオキサゾリジン誘導体としての効果を示す。X軸は時間tを秒(s)で示し、Y軸は温度Tを℃で示す。混合物(M)の反応は発熱性である。したがって、混合物(M)の反応の間にエネルギーが放出され、混合物(M)は反応の間に温度上昇する。反応性を決定するため、混合物(M)の温度Tを時間tの関数として測定した。開始時点tStart(0s)は、混合物(M)が利用可能で140℃の温度Tを有した時点であった。混合物(M)の温度Tの変化が迅速であるほど、混合物(M)の反応は迅速であり、かつ混合物(M)の反応性は高かった。
オキサゾリジン誘導体としてIncozol 2を添加すると、混合物(M)の反応性が増大する、すなわち混合物(M)の温度Tがオキサゾリジン誘導体としてIncozol 2を添加しない場合(比較例V1)よりも迅速に変化することは、図1aより明らかである。
オキサゾリジン誘導体としてIncozol LVを添加した結果として、混合物(M)の反応性は、オキサゾリジン誘導体としてIncozol LVを添加しない場合(比較例V1)の混合物の反応性と同様のものであることが、図1bより明らかである。加えて反応は、オキサゾリジン誘導体としてIncozol LVを添加しない場合の混合物の反応と同様の発熱反応で進行する。
図2aは、混合物(M)中に存在するオキサゾリジン誘導体としてのIncozol 2の量の関数として、結晶形成までの時間を示す。X軸は混合物(M)中に存在するIncozol 2の量をmol%で示しており、Y軸は140℃での混合物(M)の供給から混合物(M)の混濁が明らかになるまでの間の時間tを秒(s)で示している。オキサゾリジン誘導体としてのIncozol 2の割合を増大させるのに従って、混濁開始までの時間、したがって結晶形成の開始までの時間は顕著に低減されることは、図2aより明らかである。
図2bは、混合物(M)中に存在するオキサゾリジン誘導体としてのIncozol LVの量の関数として、結晶形成までの時間を示す。X軸は混合物(M)中に存在するIncozol LVの量をmol%で示しており、Y軸は140℃での混合物(M)の供給から混合物(M)の混濁が明らかになるまでの間の時間tを秒(s)で示している。オキサゾリジン誘導体としてのIncozol LVの割合を増大させるのに従って、混濁開始までの時間、したがって結晶形成の開始までの時間も同様に顕著に低減されることは、図2bより明らかである。
図3aは、混合物(M)中に存在するオキサゾリジン誘導体としてのIncozol 2の様々な含有量についての離型時間を示す。X軸は混合物(M)中のオキサゾリジン誘導体の割合をmol%で示しており、Y軸は時間tを分(min)で示している。離型時間を決定するため、混合物(M)の反応の間に製造されたポリアミド(P)が反応容器の壁部から剥離し始めた時点tdemstartが決定された。混合物(M)の反応の間に製造されたポリアミド(P)が収縮を停止し次第すぐに、時点tdemendに到達する。時点tdemstart及び時点tdemendは、Incozol 2の割合の関数として図3aに示されている。2つの時点の間の差異は離型時間である。オキサゾリドン誘導体によって離型時間が低減されたことは明らかである。
図3bは、混合物(M)中に存在するオキサゾリジン誘導体としてのIncozol LVの様々な含有量についての離型時間を示す。X軸は混合物(M)中のオキサゾリジン誘導体の割合をmol%で示しており、Y軸は時間tを分(min)で示している。離型時間を決定するため、混合物(M)の反応中に製造されたポリアミド(P)が反応容器の壁部から剥離し始めた時点tdemstartが決定された。混合物(M)の反応の間に製造されたポリアミド(P)が収縮を停止し次第すぐに、時点tdemendに到達する。時点tdemstart及び時点tdemendは、Incozol LVの割合の関数として図3bに示されている。2つの時点の間の差異は離型時間である。オキサゾリジン誘導体によって離型時間が低減されたことは明らかである。
図4及び図5は、350ppm(図4)及び700ppm(図5)の水を含む反応混合物(RM)の反応性が、オキサゾリジノン誘導体としてのIncozol 2の存在によってどのように変化するかを示す。それぞれの場合においてX軸は時間tを秒(s)で示し、Y軸は反応混合物(RM)の温度Tを示す。乾燥カプロラクタムが使用される場合(比較例V1)に反応性が最大であり、350ppm(比較例V13)及び700ppm(比較例V20)の含水量を有するカプロラクタムが使用される場合に最小であることが曲線の勾配から明らかである。オキサゾリジノン誘導体としてIncozol 2を使用することは、350ppm(比較例V13)及び700ppm(比較例V20)の含水量を有するカプロラクタムをオキサゾリジン誘導体なしで使用する場合と比較して反応性の増大をもたらす。
図6は、530ppmの水を含む反応混合物(RM)の反応性が、オキサゾリジン誘導体としてのIncozol LVの存在によってどのように変化するかを示す。X軸は時間tを秒(s)で示し、Y軸は反応混合物(RM)の温度Tを示す。乾燥カプロラクタムが使用される場合(比較例V1)に反応性が最大であり、530ppmの含水量(比較例V27)を有するカプロラクタムが使用される場合に最小であることが曲線の勾配から明らかである。オキサゾリジノン誘導体としてIncozol LVを使用することは、530ppm(比較例V27)の含水量を有するカプロラクタムをオキサゾリジン誘導体なしで使用する場合と比較して反応性の増大をもたらす。
図7は、用いたカプロラクタム(成分(A))中の様々な水の割合に対して、製造されたポリアミド(P)中のカプロラクタムの残留含有量(未反応の成分(A)の割合)をオキサゾリジン誘導体として用いたIncozol 2の量の関数として示す。X軸は用いたオキサゾリジン誘導体の量をmol%で示し、Y軸はカプロラクタムの残留含有量をポリアミド(P)の総質量に対するwt%で示す。カプロラクタムの残留含有量は、オキサゾリジン誘導体の割合が増大するのに従って低減され得ることが明らかである。

Claims (15)

  1. 以下の成分
    (A)少なくとも1種のラクタム、
    (B)少なくとも1種の触媒、
    (C)少なくとも1種の活性剤、
    (D)少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体
    を含む混合物(M)を反応させることによってポリアミド(P)を製造する方法。
  2. 混合物(M)中に存在する成分(A)が、融点TM(A)を有し、混合物(M)の反応が、成分(A)の融点TM(A)を超える温度Tで行われる、請求項1に記載の方法。
  3. ポリアミド(P)が、融点TM(P)を有し、混合物(M)の反応が、ポリアミド(P)の融点TM(P)未満の温度Tで行われる、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 混合物(M)中に存在する成分(A)が、4個から12個の炭素原子を有する少なくとも1種のラクタムである、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 混合物(M)中に存在する成分(A)が、ピロリドン、ピペリドン、ε−カプロラクタム、エナントラクタム、カプリロラクタム、カプリックラクタム及びラウロラクタムからなる群から選択される、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 混合物(M)中に存在する成分(B)が、アルカリ金属ラクタメート、アルカリ土類金属ラクタメート、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルカリ金属水素化物、アルカリ土類金属水素化物、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属アルコキシド、アルカリ土類金属アルコキシド、アルカリ金属アミド、アルカリ土類金属アミド、アルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化物、及び有機金属化合物からなる群から選択される、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 混合物(M)中に存在する成分(C)が、カルボジイミド、イソシアネート、酸無水物、酸ハロゲン化物、及びそれらと成分(A)との反応生成物からなる群から選択される、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体(成分(D))が、一般式(I)のオキサゾリジン誘導体
    Figure 2018530647
    (式中、
    、R、R、R、R、R及びRは、それぞれ独立に、水素、非置換又は少なくとも一置換のC〜C30アルキル及び非置換又は少なくとも一置換のC〜C30アリールからなる群から選択され、
    置換基は、NR、OR、C〜C10アルキル、C〜C10アリール、F、Cl及びBrからなる群から選択され、
    、R及びRは、それぞれ独立に、水素及び非置換のC〜C10アルキルからなる群から選択される)
    及び一般式(II)のオキサゾリジン誘導体
    Figure 2018530647
    (式中、
    及びR8’は、それぞれ独立に、非置換の又は少なくとも一置換のC〜C10アルカンジイルからなる群から選択され、
    置換基は、C〜C10アルキルからなる群から選択され、
    、R9’、R10、R10’、R11、R11’、R12、R12’、R13、R13’、R14及びR14’は、それぞれ独立に、水素、非置換又は少なくとも一置換のC〜C30アルキル及び非置換又は少なくとも一置換のC〜C30アリールからなる群から選択され、
    置換基は、NR、OR、C〜C10アルキル、C〜C10アリール、F、Cl及びBrからなる群から選択され、
    、R及びRは、それぞれ独立に、水素及び非置換のC〜C10アルキルからなる群から選択される)
    からなる群から選択される、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 混合物(M)が、混合物(M)の総質量に対して、75から99.7wt%の範囲内の成分(A)、0.1から5wt%の範囲内の成分(B)、0.1から10wt%の範囲内の成分(C)、及び0.1から10wt%の範囲内の成分(D)を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の方法によって得ることができるポリアミド(P)。
  11. 以下の成分
    (A)少なくとも1種のラクタム、
    (B)少なくとも1種の触媒、
    (C)少なくとも1種の活性剤、
    (D)少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体
    を含む、混合物(M)。
  12. ポリアミド(P)の結晶化速度を増大させるためにポリアミド(P)中でオキサゾリジン誘導体を使用する方法。
  13. 成形物品の離型時間を低減する目的で、ポリアミド(P)から成形物品を製造するためにポリアミド(P)中でオキサゾリジン誘導体を使用する方法。
  14. 以下の成分
    (A)少なくとも1種のラクタム、
    (B)少なくとも1種の触媒、
    (C)少なくとも1種の活性剤、
    (D)少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体、
    (E)水
    を含む反応混合物(RM)から水を除去するために、反応混合物(RM)中でオキサゾリジン誘導体を使用する方法。
  15. 少なくとも1種のオキサゾリジン誘導体が、一般式(I)のオキサゾリジン誘導体
    Figure 2018530647
    (式中、
    、R、R、R、R、R及びRは、それぞれ独立に、水素、非置換又は少なくとも一置換のC〜C30アルキル及び非置換又は少なくとも一置換のC〜C30アリールからなる群から選択され、
    置換基は、NR、OR、C〜C10アルキル、C〜C10アリール、F、Cl及びBrからなる群から選択され、
    、R及びRは、それぞれ独立に、水素及び非置換のC〜C10アルキルからなる群から選択される)
    及び一般式(II)のオキサゾリジン誘導体
    Figure 2018530647
    (式中、
    及びR8’は、それぞれ独立に、非置換の又は少なくとも一置換のC〜C10アルカンジイルからなる群から選択され、
    置換基は、C〜C10アルキルからなる群から選択され、
    、R9’、R10、R10’、R11、R11’、R12、R12’、R13、R13’、R14及びR14’は、それぞれ独立に、水素、非置換又は少なくとも一置換のC〜C30アルキル及び非置換又は少なくとも一置換のC〜C30アリールからなる群から選択され、
    置換基は、NR、OR、C〜C10アルキル、C〜C10アリール、F、Cl及びBrからなる群から選択され、
    、R及びRは、それぞれ独立に、水素及び非置換のC〜C10アルキルからなる群から選択される)
    からなる群から選択される、請求項12から14のいずれか一項に記載の方法。
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