JP2018528605A - 原子センサ用のガスセル及びガスセルの充填方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、少なくとも1つの光学窓(9)が備えられ、ガスで充填可能である光学キャビティ(11)を備える原子センサ(1)用のガスセル(2)に関する。セルはまた、シーリングカップのシーリング通路を密閉する膜(18)に加えて、キャビティ口(14)、チャネル口(15)及びシーリング通路(16)を備えるシーリングカップ(13)を備える。膜(18)は、光学キャビティ(11)をガス流入チャネル(17)から密閉して分離するような方法で、キャビティ口及び/又はチャネル口を密閉するように加熱することによって塑性的に変形可能である。

Description

本発明は、ガスセル及びガスセルを備える原子センサの分野に関する。“ガス”という用語は、あらゆる気体、蒸気又はアルカリ蒸気、又は、ガス及び蒸気の混合物を意味するものであり得る。
原子センサは、例えば原子時計、マイクロ磁力計、又は、マイクロジャイロを含む。このような原子センサは、例えば、通信、ナビゲーション及び防衛システム用であり得る。
このような光学ガスセルは、場合によっては、“セル”又は“マイクロセル”と称され、関連するセンサは、“マイクロ原子時計”、“マイクロ磁力計”及び“マイクロジャイロ”と称される。明細書全体を通して、“マイクロ”という用語は、本明細書内において、示された意味で理解されるべきものである。
典型的な用途は、頭字語CSACによって知られるチップスケールの原子時計である。
原子センサの動作は、少なくとも1つの光学窓を備えるセルのキャビティを充填するガスの原子の光学分光法に基づく。このキャビティは、そのため、“光学キャビティ”として記載される。このガスは、通常、セシウム又はルビジウム等のアルカリ蒸気である。この光学法は、例えば周波数、磁場又は加速度をセンサが観察する物理量に関連する1つ又はそれ以上のスペクトル値を測定することを可能にする。
例えば、マイクロ原子時計の場合、センサの動作は、クロック遷移と称される、ガスの原子特定のマイクロ波遷移の周波数を測定することに基づくことができる。この用途において、マイクロ原子時計は次いで、典型的には、頭文字CPTによって知られるコヒーレントポピュレーショントラッピングによる原子共鳴の原理を実行する。
さらに、分光法によって観察されたラインの幅、そのため原子時計の場合における周波数安定性は、アルカリ原子が基底状態に動かされるコヒーレント状態から開始するアルカリ原子の緩和時間によって決定され、その時間は、セル壁との原子衝突に第1に依存し、コヒーレントの損失をもたらす。
ガスの分光法の品質を改善するために、そのため、原子センサの精度及び安定性を改善するために、アルカリ蒸気にガスを加えることがよく知られており、それは、バッファガス又はバッファ雰囲気と称され、それは、セル壁に対するアルカリ原子の拡散を遅らせ、前記アルカリ原子を制限する。
このような原子センサは、小さいサイズ及びエネルギー効率という利点、及び、非常に良好な測定精度及び安定性を有するという利点を与える。
このような原子センサの例は、MAC−TFCコンソーシアムの研究で知られ、FEMTO−ST Institute(Franche−Comte Electronique Mecanique Thermique et Optique − Sciences et Technologies)が、シリコンのマイクロマシニングであるMEMS(MicroElectroMechanical Systems)及び陽極接合(例えば、非特許文献1を参照)を用いて、原子時計に関する非常に小型のセシウム蒸気セル(数mm)を設計し、組み立てている。
光学ガスセル及びこのような原子センサの製造は通常、陽極接合によって共に固定されるシリコン及びガラス基板の積層体をマイクロ加工する方法に依存する。
通常のセルマイクロ加工方法は、シリコン基板にキャビティをエッチングすることによって開始する。第1のガラス基板は、次いで、通常陽極接合によって、この基板の一側に溶接される。最後に、第2のガラス基板は、バッファ雰囲気及びアルカリ金属の取り込みの後に反対側に溶接され、それは、使用された充填方法に依存して様々な形態を取り得る。
光学キャビティにアルカリ金属を導入するために、この製造、特に陽極接合の段階は、セシウム及びバッファガスを含む雰囲気において行われ得、又は、セルキャビティに液体又は固体形態の特定量のアルカリ金属を堆積することによって行われる。
しかしながら、純粋なセシウムの存在下で密閉する際に複雑な事態がある。陽極接合は、キャビティに堆積された金属の蒸発を避けるために、低温で開始しなければならず、温度が上昇しても継続する。これは、特許文献1に示されるようなバッファガスで圧力差をもたらし得る。
原子センサの製造を単純化し、最適な条件で標準的な陽極接合の設備を使用することを可能にするために、密閉段階中にセルに導入されるディスペンサと称される固体化合物を使用することが知られている。このような化合物は、例えば、陽極接合の温度で安定なままであるのに相応しいZr−Alの合金及びクロム酸セシウムで作られる。次いで、ディスペンサは、純粋なセシウムを放出し、セルに飽和した蒸気を生成するために、例えば高出力レーザーを用いて局所的に加熱される。作動後、セシウム原子の殆どは、温度に依存して液相又は固相である。このような方法は、例えば、非特許文献2に詳述されている。
それがセンサの製造を単純化するけれども、各セルにおけるディスペンサの存在はまた、制約がある。それは、ウエハが実装され得るセルの密度を制限し、セルあたりの製造コストを増加させる。それはまた、セルのサイズを増加させ、従って、それが集積される原子センサの大きさも増加させる。セルはまた、より大きな熱散逸(より大きな放射表面)に悩まされる。さらに、セル毎の1つのディスペンサの使用は、各セルに対する実質的な固定費を課す。加熱動作中に放出されるセシウムの量はまた、制御することが困難である。そのため、アルカリ金属の量は、同一のバッチにおける複数のセルの間で大きく異なり得る。次いで、光学窓を妨害し得るセシウムの過剰な凝縮があり得、又は、逆に、セシウムの量は、満足のいく耐用寿命を保証するのに不十分であるかもしれない。さらに、ディスペンサが雰囲気の変化を引き起こし得、それが集積される時計の性能を損なわせ得ることが研究によって示されている(非特許文献3)。最後に、ディスペンサは通常、キャビティに固定されておらず、セルが衝撃又は振動に晒されると壁を突くことがある。次いで、ディスペンサの構成要素粒子は、壊れ、光学窓を妨害する。
米国特許第2012/029829号明細書
"New approach of fabrication and dispensing of micromachined cesium vapor cell" by L. Nieradko, C. Gorecki, A. Douahi, V. Giordano, J.C. Beugnot, J. Dziuban, and M. Moraja published in JOURNAL OF MICRO−NANOLITHOGRAPHY MEMS AND MOEMS of August 2008 "From the Implementation to the Characterisation and Assembling of Microfabricated Optical Alkali Vapor Cell for MEMS Atomic Clocks" by Nieradko, Lukasz, et al., published in 2007 in the Solid−State Sensors journal, pages 45−48. "Aging Study on a Micro−Fabricated Cs Buffer−Gas Cell for Atomic Clock Applications" by Abdullah, Salman et al. published in 2014 in Proc. European Frequency and Time Forum "Quadratic Dependence on Temperature of Cs 0−0 Hyperfine Resonance Frequency in Single Ne Buffer Gas Microfabricated Vapor Cell" by Miletic, Danijela et al., published in 2010 in the Electronics Letters journal Vol. 46 "RF−Interrogated End−State Chip−Scale Atomic Clock" by Braun, Alan M et al., published in 2007 in the 39th Annual Precise Time and Time Interval Meeting
従って、本発明の一目的は、最終的なセルにおけるディスペンサの存在を取り除き、ディスペンサ及び光学キャビティの雰囲気の間の相互作用を避けることである。
セルにおける補助的なバッファガスは、1つ又はそれ以上の原子種又は分子種で構成され得る。
しかしながら、バッファ雰囲気の存在は、セル温度に分光計測の依存を導入するという欠点を有する(例えば、温度におけるクロック遷移の周波数の二次依存)。
そのため、セルの温度変化は、測定されるスペクトル値、従って原子センサの測定における変化をもたらす。
従って、スペクトル値における生じた熱依存がセル動作温度付近に逆転温度を与えるバッファ雰囲気を使用することが必要である。
非特許文献4から、ネオン単独で構成されるバッファ雰囲気が、約80℃でのクロック遷移の周波数の温度依存を打ち消すことが特に知られている。
このようなバッファ雰囲気は、例えば純粋なネオンバッファ雰囲気に関して70から75℃である、セルの動作温度より数度低い温度に制限される温度範囲内で原子センサを作動することを可能にする。それは、エネルギー拘束が通常、セルを冷却することなく、セルを加熱することを可能にするだけであるからであり、関連する電子部品がまた、熱としてエネルギーを放散するからである。
しかしながら、現在の産業標準に適合するように、これらのシステムは、−40℃から+85℃の範囲内で動作することができなければならず、又はある用途においてはより広い範囲内で動作することができなければならない。
混合物の分圧を調整することによって、非特許文献5に記載されるような120℃までの可変な逆転温度を得ることを可能にする、二窒素及びアルゴンで構成されるバッファ雰囲気も知られている。
しかしながら、ディスペンサに関して二窒素の使用は、二窒素がディスペンサによって吸収されるので、欠点を有する。
ディスペンサと反応しない希ガスで構成される他のバッファ雰囲気も研究されているが、これらも欠点を有する。これらの混合物は、安定な方式で含まれるのが困難であり、望まれないスペクトル広がりを与え、一般的に、信号品質及びセンサの性能を低下させる放射線トラッピング効果を軽減するために、二窒素よりも好ましくない。
従って、本発明の他の目的は、上述された欠点を与える蒸気セルの動作又は製造なしに、蒸気セル内において、多様なバッファガスの使用を可能にすることである。
最後に、陽極接合プロセス中に、酸素で構成される分子は、生成され得る。従って、既存の方法は、原子の磁気光学トラッピング又はイオントラッピング等の用途に必要とされる、10−4mbar以下の真空レベルに到達することを可能にしない。
従って、本発明の更なる目的は、陽極接合によって密閉されるときに通常得られるものと比較して真空の品質を改善することである。
本発明の第1の目的は、セルに突き当たる入射外部レーザー光線を放出する少なくとも1つのレーザーに加えて、前記セルから出る外部レーザー光線を受容する光検出器に関連する、原子時計、原子磁力計又は原子ジャイロ等の原子センサにおける封入のためのガスセルであって、前記レーザー光線が、前記セルを貫通し、前記セルが、少なくとも1つの光学窓を備え、ガスが充填されるのに適したキャビティを備える、ガスセルである。
前記セルは、さらに、
−シーリング流域であって、
前記シーリング流域及び前記光学キャビティの間にガスの通路を可能にするために適したキャビティ口と、
ガスがガス流入チャネルを介して前記シーリング流域に入ることを可能にするように設計されたチャネル口と、
シーリング通路と、を備えるシーリング流域と、
−前記シーリング流域のシーリング通路を密閉する膜と、
を備える。
前記ガス流入チャネルから前記光学キャビティを密閉して分離するような方法で、前記膜が加熱によって塑性的に変形されるとき、前記膜が前記キャビティ口及び前記チャネル口のうちの少なくとも1つを密閉することができるように、前記セルが配置されている。
一実施形態において、前記セルは、前記膜に接触する加熱デバイス、特に、電流が通るのに適した抵抗素子、又は、前記膜によって実質的に吸収されない光の少なくとも1つの波長に対して吸収性である材料の層をさらに備える。
一実施形態において、前記セルは、
少なくとも1つの開口部を有するリセスを与えるために成形される成形可能なプレート又はウエハであって、前記リセスが、ガスで充填されるのに適している、成形可能なプレート又はウエハと、
少なくとも1つの光学窓を備える前記光学キャビティを形成するために前記リセスの開口部を密閉する少なくとも1つのガラスプレート又はウエハと、備える多層アセンブリを備え、
前記ガラスプレート又はウエハ及び前記リセスを有する前記成形可能なプレート又はウエハが、互いに対向して配され、特に陽極接合によって互いに密閉される。
一実施形態において、前記膜は、前記ガラスプレート又はウエハの一部であり、特に、前記光学窓及び前記膜が、単一のガラスプレート又はウエハによって互いに分離された2つの部分によって形成される。
一実施形態において、前記成形可能なプレート又はウエハは、前記シーリング流域を形成し、前記シーリング通路を形成する少なくとも第2の開口部に開通する第2のリセスを与えるように成形される。
一実施形態において、前記シーリング流域及び前記膜は、前記ガラスプレート又はウエハに形成され、特に、前記ガラスプレート又はウエハが、重ね合わされて一体的に固定される少なくとも第1のガラス副層及び第2のガラス副層を備え、前記シーリング流域は、前記第1のガラス副層に形成され、前記膜は、前記第2のガラス副層に形成される。
一実施形態において、前記ガラスプレート又はウエハは、第1のガラス副層及び第2のガラス副層を備え、前記多層アセンブリは、前記第1のガラス副層及び前記2のガラス副層の間の陽極接合を可能にするように、前記第1のガラス副層及び前記2のガラス副層の間に配される、特にシリコンである、陽極接合のための中間層をさらに備え、
特に、
前記膜は、前記第2のガラス副層に形成され、
少なくとも前記キャビティ口は、前記第1のガラス副層に形成され、
前記陽極接合のための中間層は、少なくとも前記光学窓が妨げられないようになるように成形される。
一実施形態において、前記プレート又はウエハの延長平面に実質的に垂直であるように、前記プレート又はウエハの全厚さを実質的に横断するように、前記ガス流入チャネルは、前記成形可能なプレート又はウエハ及び前記ガラスプレート又はウエハのうちの少なくとも1つに形成される。
一実施形態において、前記膜はガラスであり、特に、ガラスプレート又はウエハの薄膜化された部分である。
一実施形態において、前記膜は、前記シーリング流域に面する突出部、特に、前記シーリング流域に延長する、前記膜の内面上に突出部を備える。
一実施形態において、前記光学キャビティを前記ガス流入チャネルから密閉して分離するように、前記シーリング流域は、実質的に平坦で、前記変形されない膜に平行であり、加熱によって塑性的に変形された前記膜との密閉的な接触を形成するのに適した、前記チャネル口を囲うシーリング領域を備える。
一実施形態において、前記塑性的に変形されていない膜及び前記シーリング領域に対して垂直に測定された、前記塑性的に変形されていない膜及び前記シーリング領域の間の距離は、百ミクロン未満である。
一実施形態において、前記シーリング流域の前記シーリング領域の直径は、前記塑性的に変形されていない膜及び前記シーリング領域の間の前記距離の3倍を超える。
一実施形態において、前記膜の厚さは、500ミクロン未満、好ましくは200ミクロン未満である。
一実施形態において、前記セルは、前記キャビティ口及び前記チャネル口を用いて、前記ガス流入チャネルに接続され、前記ガス流入チャネル及び前記シーリング流域を介して前記光学キャビティをガスで充填するのに適したガス源を備える。
一実施形態において、前記源は、前記ガス流入チャネルに接続されたソースキャビティ、及び、前記ソースキャビティに受容され、加熱によってアルカリ蒸気を生成するのに適したアルカリ金属のディスペンサを備える。
一実施形態において、前記セルは、前記光学キャビティに加えて、前記光学キャビティに隣接し、追加のガスを、前記光学キャビティ内に含まれるガスと混合することを可能にするために穴あけされるための壁によってそれから分離される、前記追加のガスが充填された追加のキャビティを備える。
一実施形態において、前記追加のキャビティの壁は、前記セルに対する外因的な非接触作用によって、特に前記壁との、パルスレーザー光線、連続レーザー光線、又は放電の相互作用によって穴あけされるのに適する。
一実施形態において、前記光学キャビティは、ガスで充填され、前記膜は、前記キャビティ口及び前記チャネル口のうちの少なくとも1つを前記膜が密閉し、前記光学キャビティを前記ガス流入チャネルから密閉して分離する、塑性的に変形された状態である。
本発明はまた、上記のような複数のセルを備える一組のセルであって、前記ガス流入チャネルが、単一のガス源に接続され、特に、前記複数のセルが、前記複数のセルを互いに分離するように切断されるのに適した一体的な固いアセンブリを形成する、一組のセルに関する。
本発明はさらに、
−上記のようなセル又は上記のような一組のセルが提供され、
−前記セル又は一組のセルの前記ガス流入チャネルに接続されるガス源が提供され、
−前記キャビティ口及び前記チャネル口を用いて、前記光学キャビティが、前記ガス流入チャネル及び前記シーリング流域を介して前記源からのガスで充填され、
−前記膜が、前記光学キャビティを前記ガス流入チャネルから密閉して分離するような方法で、前記膜が、前記キャビティ口及び前記チャネル口のうちの少なくとも1つを密閉するように加熱によって塑性的に変形される、セルを充填する方法に関する。
一実施形態において、前記膜は、前記膜の外面を加熱することによって塑性的に変形され、前記外面は、特に前記セルの外部の面である。
一実施形態において、前記膜は、前記膜に向けられたレーザーを用いて加熱することによって塑性的に変形される。
一実施形態において、前記膜は、前記膜に接触する抵抗素子を介して電流が流れることを可能にすることによって、加熱によって塑性的に変形される。
一実施形態において、前記源は、前記セル又は一組のセルの前記ガス流入チャネルに接続されたソースキャビティに受容されるアルカリ金属のディスペンサであり、前記光学キャビティは、前記ディスペンサを加熱することによって充填される。
一実施形態において、前記光学キャビティを前記ガス流入チャネルから密閉して分離するために前記膜が塑性的に変形された後、前記セルは、前記ガス源から取り外される。
一実施形態において、前記光学キャビティを前記ガス流入チャネルから密閉して分離するために前記膜が塑性的に変形された後、前記光学キャビティを、追加のガスで充填された追加のキャビティから分離する壁は、前記追加のガスを前記光学キャビティ内に含まれるガスと混合するように穴あけされる。
一実施形態において、上記のような一組のセルが提供され、前記光学キャビティが前記源からのガスで充填された後、
−前記一組のセルの複数のセルの少なくとも前記ガスキャビティは、第1の所定温度以上の温度に設定され、前記第1の所定温度は、前記一組のセルのセル動作温度より大きく、前記一組のセルの低温領域は、前記第1の所定温度未満である第2の所定温度に設定され、
−前記セルの前記ガスキャビティ及び前記一組のセルの前記低温領域の温度を維持しながら、前記一組のセルの各セルの前記膜は、加熱することによって塑性的に変形され、
−前記一組のセルの複数のセルの前記ガスキャビティは、前記セルの前記動作温度まで冷却される。
本発明はさらに、セルに真空を生成する方法であって、
−上記のようなセル又は上記のような一組のセルが提供され、
−前記セル又は一組のセルの前記ガス流入チャネルに接続されるポンプ部が提供され、
−前記キャビティ口及びチャネル口を用いて、前記ポンプ部が、前記ガス流入チャネル及びシーリング流域を介して前記光学キャビティ内に収容されるガスを吸引するように操作され、
−前記光学キャビティが前記ガス流入チャネルを密閉して分離するような方法で、前記膜が、前記キャビティ口及び前記チャネル口のうちの少なくとも1つを密閉するように加熱することによって塑性的に変形される、セルに真空を生成する方法に関する。
本発明はさらに、上記のようなセルを製造する方法であって、
−成形可能なプレート又はウエハ及び少なくとも1つのガラスプレート又はウエハが提供され、
−少なくとも1つの開口部にリセス開口部を形成するために、前記成形可能なプレート又はウエハが成形され、特にエッチングされ、
−ガス流入チャネル及びシーリング流域であって、前記シーリング流域及び前記光学キャビティの間にガスの通路を可能にするように適合されるキャビティ口、前記ガス流入チャネルを介して前記シーリング流域にガスが入ることを可能にするように設計されたチャネル口、及び、シーリング通路スを備える、ガス流入チャネル及びシーリング流域を形成するように、前記成形可能なプレート又はウエハ及び前記ガラスプレート又はウエハのうちの少なくとも1つが成形され、特にエッチングされ、
−前記成形可能なプレート又はウエハ及び前記少なくとも1つのガラスプレート又はウエハを備える多層アセンブリが形成され、
前記リセスの前記開口部が、少なくとも1つの光学窓を有し、ガスで充填されるのに適した光学キャビティを形成するために密閉され、
前記光学キャビティを前記ガス流入チャネルから密閉して分離するような方法で、前記シーリング通路が、前記キャビティ口及び前記チャネル口のうちの少なくとも1つを密閉するように、加熱することによって塑性的に変形することができる膜で密閉されるようになる、セルを製造する方法に関する。
最後に、本発明は、上記のようなセルを備える原子センサであって、前記セルに突き当たる入射外部レーザー光線を放射するレーザー、及び、前記セルから出る外部レーザー光線を受容するための光検出器を有する小型方式に関連する、原子センサに関する。
図1は、セルに突き当たる入射レーザー光線を放射するレーザー及びセルから出る外部レーザー光線を受容するための光検出器に関連する、本発明の実施形態によるガスセルを備える、本発明の実施形態による原子センサの断面概略図である。 図2Aは、図1に表されるようなセルを製造する方法の連続的な段階を示し、断面図を示し、具体的には、成形可能なプレート又はウエハの形状を示す。 図2Bは、図1に表されるようなセルを製造する方法の連続的な段階を示し、断面図を示し、具体的には、成形可能なプレート又はウエハの形状を示す。 図2C、図1に表されるようなセルを製造する方法の連続的な段階を示し、断面図を示し、具体的には、成形可能なプレート又はウエハの形状を示す。 図2Dは、図1に表されるようなセルを製造する方法の連続的な段階を示し、断面図を示し、具体的には、多層アセンブリを形成し実際のセルを生成するための成形可能なプレート又はウエハ及びガラスプレート又はウエハのアセンブリを示す。 図2Eは、図1に表されるようなセルを製造する方法の連続的な段階を示し、断面図を示し、具体的には、膜の変形によってセルがガスで充填された後のセルのシーリングを示す。 図2F、図1に表されるようなセルを製造する方法の連続的な段階を示し、具体的には、図2Eのセルの平面図を示す。 図3Aは、図1及び図2Aから図2Eに示されるもののようなセルをガスで充填する方法の連続的な段階を示し、具体的には、光学キャビティをガスで充填する段階を示す。 図3Bは、図1及び図2Aから図2Eに示されるもののようなセルをガスで充填する方法の連続的な段階を示し、具体的には、膜の変形によって充填後にセルをシーリングする段階を示す。 図3Cは、図1及び図2Aから図2Eに示されるもののようなセルをガスで充填する方法の連続的な段階を示し、具体的には、アルカリ金属ソースからセルを取り外す段階を示す。 図3Dは、図3Bのセルの平面図を示す。 図3Eは、図3Aから図3Dのセルのような複数のセルを備えるセルの組の平面図を示す。 図4Aは、シーリング流域及び膜がガラスプレート又はウエハに画定される、本発明の第2の実施形態によるセルの製造方法の連続的な段階を示し、断面図を示し、具体的には、第1のガラス副層及び第2のガラス副層又はウエハにシーリング流域及び膜を画定する段階を示す。 図4Bは、シーリング流域及び膜がガラスプレート又はウエハに画定される、本発明の第2の実施形態によるセルの製造方法の連続的な段階を示し、断面図を示し、具体的には、第1のガラス副層及び第2のガラス副層又はウエハにシーリング流域及び膜を画定する段階を示す。 図4Cは、シーリング流域及び膜がガラスプレート又はウエハに画定される、本発明の第2の実施形態によるセルの製造方法の連続的な段階を示し、断面図を示し、具体的には、第1のガラス副層及び第2のガラス副層又はウエハにシーリング流域及び膜を画定する段階を示す。 図4Dは、シーリング流域及び膜がガラスプレート又はウエハに画定される、本発明の第2の実施形態によるセルの製造方法の連続的な段階を示し、断面図を示し、具体的には、第1のガラス副層及び第2のガラス副層又はウエハにシーリング流域及び膜を画定する段階を示す。 図4Eは、シーリング流域及び膜がガラスプレート又はウエハに画定される、本発明の第2の実施形態によるセルの製造方法の連続的な段階を示し、断面図を示し、具体的には、第1のガラス副層及び第2のガラス副層又はウエハにシーリング流域及び膜を画定する段階を示す。 図4Fは、シーリング流域及び膜がガラスプレート又はウエハに画定される、本発明の第2の実施形態によるセルの製造方法の連続的な段階を示し、断面図を示し、具体的には、第1のガラス副層及び第2のガラス副層又はウエハにシーリング流域及び膜を画定する段階を示す。 図4Gは、シーリング流域及び膜がガラスプレート又はウエハに画定される、本発明の第2の実施形態によるセルの製造方法の連続的な段階を示し、断面図を示す、具体的には、多層アセンブリを形成し実際のセルを生成するために成形可能なプレート又はウエハ及びガラスプレート又はウエハの組立の段階を示す。 図4Hは、シーリング流域及び膜がガラスプレート又はウエハに画定される、本発明の第2の実施形態によるセルの製造方法の連続的な段階を示し、断面図を示し、具体的には、膜の変形によってガスで充填した後にセルを密閉する段階を示す。 図4Iは、シーリング流域及び膜がガラスプレート又はウエハに画定される、本発明の第2の実施形態によるセルの製造方法の連続的な段階を示し、具体的には、図4Hのセルの平面図を示す。 図5Aは、光学キャビティが貫通キャビティではなく、円錐形状である、図4Aから図4Iの実施形態によるセルの代替的な実施形態の断面図を示す。 図5Bは、図5Aのセルと同様の複数のセルを備えるセルの組の平面図を示す。 図6は、膜がガラスプレート又はウエハの薄膜化された部分である、図1及び図2Aから図2Eの実施形態によるセルの代替的な実施形態の断面図を示す。 図7Aは、追加のガスで充填される追加のキャビティをセルが備える、図1及び図2Aから図2Eのセルと同様のセルの代替的な実施形態によるガスでセルを充填する方法の連続的な段階を示し、具体的には、光学キャビティをガスで充填する段階を示す。 図7Bは、追加のガスで充填される追加のキャビティをセルが備える、図1及び図2Aから図2Eのセルと同様のセルの代替的な実施形態によるガスでセルを充填する方法の連続的な段階を示し、具体的には、膜の変形によって充填後にセルを密閉する段階を示す。 図7Cは、追加のガスで充填される追加のキャビティをセルが備える、図1及び図2Aから図2Eのセルと同様のセルの代替的な実施形態によるガスでセルを充填する方法の連続的な段階を示し、具体的には、追加のガス及び光学キャビティのガスを混合するために、追加のキャビティを光学キャビティから分離する壁に穴あけする段階を示す。 図7Dは、図7Aから図7Cのセルと同様の複数のセルを備えるセルの組の平面図を示す。 図8Aは、本発明の実施形態によるセルに真空を生成する方法の連続的な段階を示し、具体的には、光学キャビティに含まれるガスを吸引するためのポンプ部の作動を示す。 図8Bは、本発明の実施形態によるセルに真空を生成する方法の連続的な段階を示し、具体的には、膜の変形によって真空を生成した後のセルを密閉する段階を示す。 図8Cは、本発明の実施形態によるセルに真空を生成する方法の連続的な段階を示し、具体的には、セルをポンプ部から取り外す段階を示す。 図9は、本発明によるガス充填方法の一実施形態の実施中における、図3Aから図3Dのセルと同様の複数のセルを備えるセルの組の平面図を示す。 図10Aは、セルの膜が突出部を備え、セルが第1のガラス副層、中間層及び第2のガラス副層を備える多層アセンブリを備える、セルの2つの組み合わされた代替的な実施形態によるガスでセルを充填する方法の連続的な段階を示し、具体的には、光学キャビティをガスで充填する段階を示す。 図10Bは、セルの膜が突出部を備え、セルが第1のガラス副層、中間層及び第2のガラス副層を備える多層アセンブリを備える、セルの2つの組み合わされた代替的な実施形態によるガスでセルを充填する方法の連続的な段階を示し、具体的には、膜の変形による、充填後におけるセルの密閉の段階を示す。 図10Cは、セルの膜が突出部を備え、セルが第1のガラス副層、中間層及び第2のガラス副層を備える多層アセンブリを備える、セルの2つの組み合わされた代替的な実施形態によるガスでセルを充填する方法の連続的な段階を示し、具体的には、膜の変形による、充填後におけるセルの密閉の段階を示す。
各図面において、同一の符号は、同一又は類似する要素を示す。
図1は、本発明による原子センサ1の例を示し、それは、セル2を含む。
原子センサ1は、例えば、コヒーレントポピュレーショントラッピング(CPT)による原子共鳴の原理に基づくチップスケール原子時計(CSAC)である。原子センサ1は、例えば垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)である、セル2に突き当たる入射外部レーザー光線を放射するレーザー3と、セル2から出る外部レーザー光線を受容する光検出器4が関連するアルカリ蒸気(セシウム)セル2を備える。レーザー光線は、符号5で示される。
セル2は、少なくとも1つの光学窓9を備え、ガスで充填されるのに適した光学キャビティ11を備える。
このガスは、例えば、セシウム又はルビジウム等のアルカリ蒸気、及び場合によってはバッファガスを含む。
このために、セル2は、例えばハウジング6の形態を取る多層アセンブリ6を備える。この多層アセンブリ6は、第1に、元の成形されていない状態又は成形された状態が考慮されるか否かに依存して、究極的には記載されるようなリセスを有するように成形されることを条件に、“成形可能なプレート又はウエハ”又は“リセスを有するように成形されるプレート又はウエハ8”と称されるプレート又はウエハ7を備える。
プレート又はウエハ7は、第1の面7a及び第2の面7bの間の延長平面Hに延び、それらは、互いに対向して延長平面Hに実質的に平行である。
図2Aから図2Cに示されるように、プレート又はウエハ7は、その面7a、7bの少なくとも1つにある少なくとも1つの開口部25aに開通する、その面7a、7bの少なくとも1つにリセス25を有するように成形される。
リセス25は、プレート又はウエハ7の前面基準平面Sに対するものとして理解され、例えば第1の面7aにガラスプレート又はウエハ8がそれに付けられる。
リセス25を形成するために、成形可能なプレート又はウエハ7は、エッチングされ得、特に、リセス25の開口部25aを介してエッチングされ得る。リセス25は、例えば、深い反応性イオンエッチング又はKOH異方性エッチングによって形成され得る。
リセス25は、光学キャビティ11の部分を形成するようにガスで充填されるように適合される。
多層アセンブリ6は、第2に、以下に詳細に検討される単一のプレート又は幾つかの積層されたプレートで形成される少なくとも第1のガラスプレート又はウエハ8を備える。
ガラスプレート又はウエハ8は、リセス25に関して、少なくとも1つの光学窓を有する光学キャビティ11を形成するように、リセス25の開口部25aを密閉するように配置される。
このために、リセスを有するように成形されたプレート又はウエハ7、及び、ガラスプレート又はウエハ8は、一方が他方に対向して配置される。
ガラスプレート又はウエハ8は、例えば、第1の面8a及び第2の面8bの間の延長平面Hに延長し、それらは、互いに対向して延長平面Hに実質的に平行である。
ガラスプレート又はウエハ8の1つ面8a、8bは、このようにしてプレート又はウエハ7の1つの面7a、7bに面して接触する。
プレート7、8は、固定され密閉された方式で互いに接合され、特に、それらの向かい合う側部間における陽極接合によって接合される。
多層アセンブリ6(及びセル2の延長部)は、円筒形状又は平行六面体形状又は他の形状である外部形状を有し得る。それは、通常、平坦で小型であり、数mm又は数十mmであり得る容積を有する。それは、延長平面H、及び2つの垂直横断平面、すなわち、図2Aから図2Eの平面である第1の横断平面(及び光学キャビティ11の中心平面)及び第2の垂直横断中心平面を有する。
セル2は、このように、ガラスプレート又はウエハ8の一部によって形成された少なくとも1つの光学窓9を備える。
セル2はまた、光学窓9と同一の側部のセル2の側部に配置され得る第2の光学窓10を備え、2つの光学窓は、例えば、ガラスプレート又はウエハ8の2つの離隔した部分によって形成される。
あるいは、第2の光学窓10は、光学窓9の側部と反対の側部のセル2の一側部に配置され得、2つの光学窓は、リセスを形成するために成形されるプレート又はウエハ7の反対の面7a、7bにそれぞれ配される2つの別個のガラスプレート又はウエハ8によって形成される。
セル2は、さらに、シーリング流域13を備える。
シーリング流域13は、キャビティ口14、チャネル口15及びシーリング通路16が備えられる。
キャビティ口14は、シーリング流域13及び光学キャビティ11の間にガスの通路を可能にするように適合される。
チャネル口15は、ガス流入チャネル17を介してシーリング流域13にガスが流れるのを可能にするように設計される。
最後に、シーリングポート16は、膜18によって密閉される(図2Dに示される)。
膜18は、光学キャビティ11をガス流入チャネル17から密閉して分離するように、キャビティ口14及びチャネル口15のうちの少なくとも1つを密閉するように加熱によって塑性的に変形されるように適合される。
膜18は、それが、容易に塑性的に変形され得、キャビティ口14及びチャネル口15のうちの少なくとも1つのガス密閉気密シールを保証するように、特にガラスであり得る。
より具体的には、膜18は、第1に、図2D、3A、4G、7A及び8Aに示されるような初期状態又は変形されていない状態で配されるように適合される。
この初期状態において、膜18は、実質的に平坦であり、キャビティ口14又はチャネル口15の何れかを妨害しない。従って、膜18のこの状態において、シーリング流域13を用いて、光学キャビティ11及びガス流入チャネル17の間に伝達がある。
そのため、キャビティ口及びチャネル口を用いて、ガス流入チャネル17及びシーリング流域を介して供給されるガスで光学キャビティ11を充填することが可能である。
例えば、ソースキャビティ19は、ガス流入チャネル17に接続され得る。
このようなソースキャビティ19は、種々の形態のセシウム又はルビジウム等のアルカリ金属のソースを受容し得る。
アルカリ金属のソースは、固体又は液体状態の純粋なアルカリ金属であり得る。
アルカリ金属のソースは、次いで後続の熱又は放射処理によって放出されるアルカリ原子を含む化合物であり得る。
アルカリ金属のソースは、セシウム又はルビジウム等のアルカリ金属のディスペンサ19aであり得、アルカリ蒸気は、特にセル2を密閉した後であって膜18の塑性変形前に、ディスペンサ19aを加熱することによって生成される。
ソースキャビティ19は、例えば、光学キャビティ11に関して以上に記載された方式でリセスを提供するために成形可能なプレート又はウエハ7にリセスを成形することによって、成形可能なプレート又はウエハ7に形成され得る。そのため、成形可能なプレート又はウエハ7は、イオン及び/又は化学エッチングによってエッチングされ得る。
そのため、ソースキャビティ19は、光学キャビティ11に隣接することができ、ガス流入チャネル17及びシーリング流域13を介して前記光学キャビティ11に接続され得る。
このようなソースキャビティ19はまた、ガスで充填され、ガス流入チャネル17に接続され得る。
このようなソースキャビティ19はまた、セル2に対する外因的なガス又はアルカリ金属のソース、又は、多層アセンブリ6に接続され得る。
図3E、5B、7Dに示されるように、複数のセル2は、セル2のガス流入チャネル17が単一のソースキャビティ19に接続されるように配置され得る。
このような複数のセル2は、次いで、セルの組20を形成し得る。
このようなセルの組20は、特に、単一の固いアセンブリであり得る。セル2のガス流入チャネル17は、この組20の共通のガス流入チャネル21に接続され得る。共通のガス流入チャネル21は、単一のセル2に関して以上に検討されたように、ソースキャビティ19に接続され得る。
例えば、この組20のセル2は、単一の多層アセンブリから組み立てられ得る。次いで、この組20の光学蒸気セル2が、前記成形可能なプレート又はウエハ7及び前記少なくとも1つのガラスプレート又はウエハ8を共有するように、この組20は、成形可能なプレート又はウエハ7及び少なくとも1つのガラスプレート又はウエハ8を備え得る。
この組20はまた、組立後にこの組20のセル2を分離するために切断し、ガスを充填するのに相応しい切断部22をこの組20の複数のセル2の間に備える。
この組20のセル2は、このように個々に密閉され得、各セル2のセシウムの量は制御され得る。これは、セルの大きさ及び製造コストを低減し、時計の性能を改善することができる。
複数のセルの全てのセルにおける、等しく、よく制御された量のセシウム濃度を保証する本発明による方法の特定の一実施形態は、図9に示される。
この方法は、本特許出願において記載されたセルの各々で実施されることができ、特に、図3E、5B又は7Dに示される複数のセルで実施されることができる。
この方法において、例えばディスペンサ19aからのアルカリ蒸気を開放することによって、光学キャビティ11をガスで充填した後(図3A、4G又は7Aに示される段階)、セルの組20は、第1の所定温度より高い温度まで加熱される。
特に、セルの組20の各々のセル2の各ガスキャビティ11を備える少なくとも1つのキャビティ領域41は、第1の所定温度まで加熱される。
この第1の所定温度は、特に、目的動作温度に比べて高い温度、例えば、セルの組20のセル又は複数のセル2を含む原子センサ1における目的動作温度より20℃高い温度であり得る。
図8に示されるように、セルの組20の限定された領域40は、第2の所定温度に設定される。
第2の所定温度は、第1の所定温度未満である。例えば、第2の所定温度は、第1の所定温度より5℃低い。
そのため、領域40は、セルの組20の残部に比べて低温の領域である。
領域40は、例えば、ソースキャビティ19に近接した位置にあり得る。
領域40は、セル2のガスキャビティ11の一部ではない、セルの組20の領域である。
例えば、領域40は、ソースキャビティ19の近くに位置するガラスプレート又はウエハ8の一部であり得る。
領域40の冷却は、特に、領域40との接触によって、例えば、例えば油脂である熱伝導剤が介在され得る低温アームとガラスプレート又はウエハ8の一部との間の接触によって行われ得る。
その温度がセルの組20の残部の温度より低いので、この組20の共通のガス流入チャネル21を介してガスを供給することによって生成される凝縮の殆どは、領域40に局在化されたままである。
適切である場合、他の場所で記載されるようにセル2の表面の安定化及び不動態化がこれに続く。
第2の温度の低温領域40の存在のために、及び、それらの温度が第1の温度より高いために、セルの組20のセル2のガスキャビティ11は、凝縮を全く含まないか、殆ど含まないのではなく、特にセルの動作温度におけるものより高い原子密度で、単独で又は圧倒的に、飽和したアルカリ蒸気を含む。
この組20のセル2は、次いで密閉される。
この組20は、次いで、セル2の動作温度まで冷却され得る。そのため、飽和蒸気圧は低下し、ガスキャビティ11に捕らえられた過剰なアルカリ蒸気は、各セル2で凝縮される。
このような方法で捕らえられた凝縮物の量は、適切に決定され、ガスキャビティ11の容積、及び、ガスキャビティ11の密閉中における領域40の第2の所定温度及びセル2の動作温度の間の温度差にのみ依存する。
このように、原子センサ1におけるセル2の動作中に光学的な妨害の危険を避けるために低量の凝縮部を得ることができるが、それは、失われるアルカリ金属を置き換えることによって原子センサ1における長い耐用寿命を保証するために十分な凝縮である。不動態化後に、少量のアルカリ金属が、原子センサ1における長い耐用寿命を保証するために十分であることに留意頂きたい。
膜18は、第2に、変形された状態、特に加熱によって塑性的に変形された状態で配されるのに適している。膜18のこの変形された状態は、図1、2E、3B、EC、4H、5A、6、7B、7C、8B及び8Cに示される。
この変形された状態において、膜18は、キャビティ口14及びチャネル口15のうちの少なくとも1つを密閉する。このように、膜18は、光学キャビティ11をガス流入チャネル17から密閉して分離する。
膜18のこの変形された状態において、光学キャビティ11は、ガス流入チャネル17から分離され、特に、セル2の外部から分離される。
そのため、本発明によるガス充填方法中に、ガス流入チャネル17を介してガスが光学キャビティ11に充填されると、膜18が、光学キャビティ11をガス流入チャネル17から密閉して分離するような方法でキャビティ口14及びチャネル口15のうちの少なくとも1つを密閉するように、膜18は、加熱によって塑性的に変形される。
本発明の一実施形態において、膜18は、膜18に向けられたレーザーを用いて加熱によって塑性的に変形され得る。
このように、膜18の材料は、それが、膜18に向けられる前記レーザーによって加熱されるように、少なくとも1つの波長の光に吸収性であり得る。
より具体的には、膜は、シーリング流域13のシーリング通路16を覆う膜18の内面16bの反対側の、膜18の外面18aを備え得る。
そのため、膜18の外面18aは、例えばセル2の外面であり、従って、特にアクセスが容易である。
膜18は、膜18の外面18aを加熱することによって変形され得る。
例えば、レーザーは、膜18の外面18aに向けられ得る。
このようなレーザーは、例えば、10.6ミクロンである、SiOガラス分子を励起するのに相応しい波長を有するCOレーザーであり得る。
あるいは、膜18は、特にレーザー照射に耐えられるように、特に出力を調整可能なレーザー照射に耐えられるように構成され得る。これは、例えば、約+/−5%の出力誤差を通常有するCOレーザーを用いた場合である。
このために、膜18は、図10Aから10Cに示されるようなシーリング流域13に面する突出部18cを備え得る。突出部18cは、例えば膜18の中心に位置する。突出部18cは、膜18の内面18bに配され得、そのため、シーリング流域13に延長する。
突出部18cは、熱容量を増加させる膜にガラスリザーブを構成する。突出部18cを囲う膜の側部18dは、歪みが、図10cに示されるような膜18に対してある程度相応しいことを保証する。
特定の一実施形態において、突出部18cの寸法は、キャビティ口14及びチャネル口15のうちの少なくとも1つを少なくとも部分的に突出部が貫通することができるように適合される。
図10B及び10Cは、前記膜の変形中における膜18の連続的な状態を示し、言い換えると、図10Bにおける膜の一部の溶解、特に、存在する場合は突出部18cの溶解、及び、図10Cにおける膜の全体の変形を示す。
あるいは、膜18は、膜18を加熱し、塑性的に変形することを可能にする加熱デバイス23が備えられ得る。
加熱デバイス23は、シーリング流域13のシーリング通路16を覆う膜18の内面18bの反対側の膜18の外面18aに配置され得る。一実施形態において、加熱デバイス23は、膜を局所的に加熱するためにエネルギーを局所的に集中するような方法で、膜18によって実質的に吸収されない少なくとも1つの波長の光に吸収性の材料の層23であり得る。
“膜によって実質的に吸収されない”とは、膜18による前記波長の光における光の吸収が、そのようにするために許容されないほど高い出力のレーザーを要求することなく加熱によって膜18を塑性的に変形するために十分ではないことを意味するものと理解される。
このように、膜18に向けられるレーザーは、加熱によって膜18を塑性的に変形することができる。
本発明の他の実施形態において、膜18は、ジュール効果で加熱によって塑性的に変形され得る。
このために、膜18に接触する加熱デバイス23は、ジュール効果で膜18を加熱するために電流が横切られるのに適合した抵抗要素23であり得る。
前記抵抗要素23は、例えば、抵抗材料の層であり得る。
シーリング流域13及び膜18は、以下でさらに詳細に検討される種々の方法で実施され得る。
図2Aから2E、3Aから3C、6、7Aから7C、及び8Aから8Cを参照して、シーリング流域13は、成形可能なプレート又はウエハ7に形成され得る。
より具体的には、成形可能なプレート又はウエハ7は、少なくとも1つの第2の開口部26aに空けられる第2のリセスを与えるように成形され得る。次いで、第2のリセス26は、シーリング流域13、及び第2の開口部26a、及びシーリング流域13のシーリング通路16を形成する。
第2のリセス26を形成するために、成形可能なプレート又はウエハ7は、エッチングされ得、例えば、イオン及び/又は化学エッチングされ得、特に第2のリセス26の第2の開口部26aを介してエッチングされ得る。
本発明の一実施形態において、光学キャビティ11及び第2のリセス26の一部を形成するリセス25は、成形可能なプレート又はウエハ7の同一面でエッチングされ、例えば第1の面7aでエッチングされる。
この実施形態において、キャビティ口14は、成形可能なプレート又はウエハ7の第1の面7aのリセス25及び第2のリセス26の重畳によって形成され得る。
一実施形態において、光学キャビティ11の一部を形成するリセス25及び第2のリセス26はそれぞれ、成形可能なプレート又はウエハ7の反対側において、第1の面7a及び第2の面7bにおいてそれぞれエッチングされ得る。
この実施形態において、キャビティ口14は、成形可能なプレート又はウエハ7に画定され、光学キャビティ11の一部を形成するリセス25及び第2のリセス26を接続する接続チャネルによって形成され得る。接続チャネルは、特に、例えばエッチングによってリセスを成形することによって画定され得る。
最後の実施形態において、光学キャビティ11の一部を形成するリセス25は、成形可能なプレート又はウエハ7の2つの対向する面7a、7bにおける貫通穴であり得る。
この実施形態において、次いで、キャビティ口14は、成形可能なプレート又はウエハ7の面7a、7bの1つにおけるリセス25及び第2のリセス26の重畳によって形成され得る。
さらに、ガス流入チャネル17はまた、成形可能なプレート又はウエハ7に画定され得、特に、シーリング流域13から開始したエッチングによって画定され得る。
ガス流入チャネル17は、一方でシーリング流域13のチャネル口15の位置に、他方で少なくとも第2のチャネル口24に導かれ得、それは、例えばソースキャビティ19に近くに位置する。
図1、2Aから2E、3Aから3C、6、7Aから7C及び8Aから8Cに示される発明の一実施形態において、ガス流入チャネル17は、成形可能なプレート又はウエハ7に形成され、前記成形可能なプレート又はウエハ7の延長平面Hに実質的に垂直な方式で、前記成形可能なプレート又はウエハ7の全厚さを実質的に横切るようになる。
成形可能なプレート又はウエハ7に形成されたガス流入チャネル17はまた、ソース19に達するのに適切な屈曲又は形状を有し得る。
シーリング流域13は、特に図2D、2E及び2Fに示され、変形されていない状態で膜18に平行な、実質的に平坦なシーリング領域28を備え得る。
シーリング領域28は、チャネル口15を囲い、変形された状態で膜18との気密接触を形成するように設計される。
本発明の特定の一実施形態において、チャネル口15及びシーリング領域28は、実質的に円形又は冠状であり、集中的であり、成形可能なプレート又はウエハ7に成形されたシーリング流域13の底部を形成する。
変形されていない状態における膜18及び前記シーリング領域28に対して垂直に測定された、塑性的に変形されていない状態における膜18及びシーリング領域28の間の距離は、特に、百ミクロン未満であり、好ましくは、数十ミクロン未満であり得る。
このように、変形された状態における膜18は、光学キャビティ11をガス流入チャネル17から密閉して分離するように容易にチャネル口15を密閉することができる。
より具体的には、シーリング流域13は、実質的に円筒形状であり得、例えば、数十ミクロンから数百ミクロンの直径を有し得、好ましくは、塑性的に変形されていない状態における膜18及びシーリング領域28の間の前記距離の数倍以上大きい。
そのため、シーリング領域28の直径は、数十ミクロンより大きいものであり得、例えば、百ミクロンを超える。
図4Aから4I、5Aから5Bに示される実施形態において、膜18は、ガラスプレート又はウエハ7の一部で構成され得る。
特に、この実施形態において、光学窓9及び膜18は、単一のガラスプレート又はウエハ8によって互いに分離される2つの部分によって形成され得る。
あるいは、膜18は、第2のガラスプレート又はウエハ8の一部によって構成され得る。次いで、2つの別個のガラスプレート又はウエハ8は、リセスを有するように成形されるプレート又はウエハ7の対向する面7a、7bにそれぞれ配され得る。
特に図4Aから4I、5A及び5Bに示された発明の代替的な実施形態において、シーリング流域13及び膜18は共に、ガラスプレート又はウエハ8に形成され得る。
このように、シーリング流域13及び膜18は、特に光学キャビティ11上に配置され得、これは、図5Aに示されるようにリセス25の開口部25aの位置に配置されることを意味する。
これは、セル2のサイズをさらに低減する。
具体的には、次いで、ガラスプレート又はウエハ8は、第1のガラス副層27a及び第2のガラス副層27bを備え得る。
第1のガラス副層27a及び第2のガラス副層27bは、特に対向する側部の間の直接結合によって、固定された流体密封の方式で互いに密閉されるように、積層され、共に接合され得る。2つのガラス基板を結合するために、加熱中に大きな力が加えられ得、放電を行うことは必要ではない。次いで、シーリング流域13は、成形可能なプレート又はウエハ7に関して上記されているものと同様の第1のガラス副層27aに形成され得る。
そのため、第1のガラス副層27aは、少なくとも第2の開口部26aに開口する第2のリセス26を与えるように成形され得る。次いで、第2のリセス26は、シーリング流域13を形成し得、第2の開口部26aは、シーリング流域13のシーリング通路16を形成し得る。
この実施形態において、キャビティ口14は、第1のガラス副層27aを完全に横断するチャネルであり得、それは、光学キャビティ11に面して停止し、特に、光学キャビティ11の一部を形成するリセス25に開口部25aの位置で停止する。
ガス流入チャネル17はまた、成形可能なプレート又はウエハ7に関して以上に記載されているものと同様の方法で第1のガラス副層27aに少なくとも部分的に画定され得る。
第1のガラス副層27aに画定されるガス流入チャネル17及び/又はシーリング流域13はまた、以上に記載される成形可能なプレート又はウエハ7に画定されるガス流入チャネル17及び/又はシーリング流域13と同一の特徴及び寸法を有し得る。
第2のリセス26を形成するために、第1のガラス副層27aは、エッチングされ得、例えば、イオン及び/又は化学エッチングによってエッチングされ得、特に、第2のリセス26の第2の開口部26aを介したエッチングによってエッチングされ得る。
次いで、膜18は、ガラスプレート又はウエハ8に関して以上に記載されているようなものと同様の方法で第2のガラス副層27bに形成され得る。
次いで、膜18は、第2のガラス副層27bの一部によって構成され得る。
この実施形態において、塑性的に変形された膜18は、光学キャビティ11をガス流入チャネル17から密閉して分離するようにキャビティ口14を密閉するようになることができる。
この実施形態の変形例は、図10Aから10Cに示される。
この変形例において、多層アセンブリ6はさらに、陽極接合のための中間層27cを備える。中間層27cは、第1のガラス副層27a及び第2のガラス副層27bの間に配置される。
中間層27cは、例えば、シリコン層である。
中間層27cは、第1のガラス副層27a及び第2のガラス副層27bの間に陽極接合を可能にするように適合される。このように、第1のガラス副層27a及び第2のガラス副層27bの間にガラストゥガラス結合を生成する必要がもはやない。
中間層27cは、例えば、100から200ミクロンの厚さの層である。
中間層27cは、外部レーザー光線5の通路を妨げないように、セル2の光学窓9が妨げられないままであるように形成される。
第1のガラス副層27aが、シーリング流域13及び/又はガス流入チャネル17の前記部分の底部を形成する一方で、中間層27cはまた、シーリング流域13の部分及び/又はガス流入チャネル17の一部、例えば、シーリング流域13及び/又はガス流入チャネル17の一部の垂直壁を形成するために、を形成するために成形され得る。
あるいは、シーリング流域13及び/又はガス流入チャネル17の一部の全ては、中間層27cに形成され得る。次いで、第1のガラス副層27aは、キャビティ口14及び/又は、ガス流入チャネル17の追加の部分を含み得る。
膜18の変形を容易にするために、膜18は、図6に示されるように、特にガラスプレート又はウエハ8の薄膜化された部分であり得る。
“ガラスプレート又はウエハの薄膜化された部分”とは、ガラスプレート又はウエハ7の全体の薄膜化された部分、又は、ガラスプレート又はウエハ8の第2のガラス副層27bの薄膜化された部分を意味するものと理解される。
そのため、例えば、膜18の厚さは、数百ミクロン未満であり得、例えば、500ミクロンであり得、又は、200ミクロン未満であり得、さらには百ミクロン未満であり得る。
図7Aから7Dに示されるように、セル2は、さらに、追加のガスが充填されるのに適合される追加のキャビティ29を備え得る。
追加のキャビティ29を充填する追加のガスは、以上に記載されたようなバッファガス又はバッファガスの構成要素であり得る。そのため、追加のガスは、それが、セル2の壁に向かうアルカリ原子の拡散を遅らせ、前記アルカリ原子を閉じ込めるようなものであり得る。追加のガスは、バッファガスによって生じた温度のスペクトル値の依存が、セル2の動作温度周辺の逆転温度を有するようなものであり得る。
追加のガスは、例えば、二窒素及び/又はアルゴンを含み得る。
追加のキャビティ29は、光学キャビティ11に隣接する。より具体的には、追加のキャビティ29は、穴あけされ、追加のガスを光学キャビティ11内に含まれるガスと混合することを可能にする壁30によって光学キャビティ11から分離される。
このように、ディスペンサ19aを用いてアルカリガスで光学キャビティ11を充填し、膜18の変形によって光学キャビティ11をディスペンサ19aから密閉して分離し、最後に、前記追加のガスを光学キャビティ11内に含まれるガスと混合するように、追加のキャビティ29を光学キャビティ11から分離する壁30に穴あけすることが可能である。
このように、追加のガス及びディスペンサ19aの交流が避けられる。
さらに、例えば、塩化セシウム及びバリウムの混合物等のバリウムベースの化合物である、アルカリ金属のソースがディスペンサ19aの代わりに使用される場合、バリウムによる光学キャビティ11のガスの再吸収も避けられる。
アルカリ金属のソースが塩化セシウムである場合、塩化セシウムの望まれない分解のために光学キャビティ11の追加の二窒素の望まれない生成も避けられる。
このように、より具体的には、光学キャビティ11に含まれるガス又は追加のガス及びソースキャビティ19から来るアルカリ金属のソースの間のあらゆる相互作用が避けられる。
本発明の例示的な実施形態において、可動部材は、追加のキャビティ29に囲われる。可動部材は、追加のキャビティ29の壁30に穴あけするように、例えば磁力である外部作用によって動かされるように適合される。
本発明の他の実施形態において、追加のキャビティ29の壁30は、セル2に対する外因的な非接触作用によって、特に壁30との、パルスレーザー光線、連続レーザー光線、又は放電の相互作用によって穴あけされるように適合される。
壁30は、ある角度で構成され得、及び/又は、それを穴あけ又は破ることを容易にするように傾斜を含み得る。
さらに、壁に穴あけするとき、追加のガス及び光学キャビティ11のガスによって示される容積は増加し、それらの各々の分圧は低下する。
所定の目的圧力に関して、追加のキャビティ29内で達成される追加のガスの圧力は、従って、前記目的圧力より大きく、キャビティ29及び11の容積に依存する。これは、目的圧力(典型的には10kPa)を超える圧力で多層アセンブリ6のプレート又はウエハ間の陽極接合の可能性を与え、それは、このガスを横切る放電を生成することなく加えられ得る電圧を有利に増加させる。
2つの異なるセルの間の追加のキャビティ29の容積を変えることによって、特に同一のセルの組20において、同一基板に異なる2つの圧力のセルを得ることが可能である。
これは、例えば、陽極接合中における温度傾斜のために不均一な圧力を訂正し、生産収率を増加させるために有用である。非常に迅速に最適化試験を行うことも可能である。
さらに、ソース19によって供給されるソースガスと異なる追加のガスで追加のキャビティ29を密閉することによって、壁30を穴あけした後に2つのガスの混合物が得られる。特にセルの同一のセット20の同一の基板の複数のセル2の間のキャビティ29、11の容積の比を変えることによって、異なる分圧比を有するバッファ雰囲気は、一段階で生成され得る。追加のガス及びソースガスの分圧比に変化が同一の基板で見られる場合、製造収率を増加させるために、これを補償することが可能である。この方法はまた、バッファ雰囲気の最適な組成を決定することに関心がある。
さらに、光学キャビティ11の壁は、緩和防止コーティングで覆われ得る。このような緩和防止コーティングは、光学キャビティ11の壁を用いて原子の衝突によって生じるコヒーレンスの損失を制限するように設計される。
幾つかの緩和防止コーティングは、陽極接合の高温に耐えることができない。
本発明において、このような緩和防止コーティングは、特に陽極接合の段階の後に、ガス流入チャネル17及びシーリング流域13によってセル2に導入され得る。次いで、膜18は、緩和防止コーティングに損傷を与えることなくセル2を密閉するために、緩和防止コーティングの導入後に塑性的に変形される。
最後に、本発明の変形実施形態において、セル2のガス流入チャネル17は、光学キャビティ11に含まれるガスを吸引することができるポンプ部31に接続され得る。
そのため、セル2に真空を設定する方法は、光学キャビティ11に含まれるガスを吸引するために、ポンプ部31の作動を含み得る。
前記ポンプ部31の作動によって光学キャビティ11に十分な真空が設定された後、ガス流入チャネル17は、膜18の変形によって光学キャビティ11から分離され得る。
“真空”とは、大気圧未満の圧力、好ましくは10−4mbar未満の圧力を意味すると理解される。
ポンプ部31は、特に、陽極接合の段階後に作動し得る。
このように、原子の磁気光学トラッピング又はイオンとラッピングに必要な条件を実現することが可能である。
1 原子センサ
2 ガスセル
3 レーザー
4 光検出器
5 入射外部レーザー光線
6 多層アセンブリ
7 成形可能なプレート又はウエハ
8 ガラスプレート又はウエハ
9 光学窓
11 光学キャビティ
13 シーリング流域
14 キャビティ口
15 チャネル口
16 シーリング通路
17 ガス流入チャネル
18 膜
18 外面
18b 内面
18c 突出部
19 ガス源
19a ディスペンサ
23 加熱デバイス
25 リセス
25a 開口部
26 リセス
26a 開口部
27a 第1のガラス副層
27b 第2のガラス副層
27c 中間層
28 シーリング領域
29 キャビティ
30 壁
40 低温領域

Claims (31)

  1. セルに突き当たる入射外部レーザー光線(5)を放出する少なくとも1つのレーザー(3)に加えて、前記セルから出る外部レーザー光線を受容する光検出器(4)に関連する、原子時計、原子磁力計又は原子ジャイロ等の原子センサ(1)における封入用のガスセル(2)であって、前記レーザー光線が、前記セルを貫通し、前記セルが、少なくとも1つの光学窓(9)を備え、ガスが充填されるのに適した光学キャビティ(11)を備え、
    前記セルが、
    −シーリング流域(13)であって、
    前記シーリング流域(13)及び前記光学キャビティ(11)の間にガスの通路を可能にするために適したキャビティ口(14)と、
    ガスがガス流入チャネル(17)を介して前記シーリング流域(13)に入ることを可能にするように設計されたチャネル口(15)と、
    シーリング通路(16)と、を備えるシーリング流域(13)と、
    −前記シーリング流域のシーリング通路を密閉する膜(18)と、
    を備え、
    前記ガス流入チャネル(17)から前記光学キャビティ(11)を密閉して分離するような方法で、前記膜(18)が加熱によって塑性的に変形されるとき、前記膜(18)が前記キャビティ口(14)及び前記チャネル口(15)のうちの少なくとも1つを密閉することができるように、前記セルが配置されていることを特徴とする、ガスセル(2)。
  2. 前記膜(18)に接触する加熱デバイス(23)、特に、電流が通るのに適した抵抗素子、又は、前記膜によって実質的に吸収されない光の少なくとも1つの波長に対して吸収性である材料の層をさらに備える、請求項1に記載のセル。
  3. 少なくとも1つの開口部(25a)に開通するリセス(25)を与えるために成形される成形可能なプレート又はウエハ(7)であって、前記リセスが、ガスで充填されるのに適している、成形可能なプレート又はウエハ(7)と、
    少なくとも1つの光学窓(9)を備える前記光学キャビティ(11)を形成するために前記リセス(25)の開口部(25a)を密閉する少なくとも1つのガラスプレート又はウエハ(8)と、備える多層アセンブリ(6)を備え、
    前記ガラスプレート又はウエハ(8)及び前記リセスを有する前記成形可能なプレート又はウエハ(7)が、互いに対向して配され、特に陽極接合によって互いに密閉される、請求項1又は2に記載のセル。
  4. 前記膜(18)が、前記ガラスプレート又はウエハ(8)の一部であり、特に、前記光学窓(9)及び前記膜(18)が、単一のガラスプレート又はウエハ(8)によって互いに分離された2つの部分によって形成される、請求項3に記載のセル。
  5. 前記成形可能なプレート又はウエハ(7)が、前記シーリング流域(13)を形成し、前記シーリング通路(16)を形成する少なくとも第2の開口部(26a)に開通する第2のリセス(26)を与えるように成形される、請求項3又は4に記載のセル。
  6. 前記シーリング流域(13)及び前記膜(18)が、前記ガラスプレート又はウエハ(8)に形成され、特に、前記ガラスプレート又はウエハが、重ね合わされて一体的に固定される少なくとも第1のガラス副層(27a)及び第2のガラス副層(27b)を備え、
    前記シーリング流域(13)が、前記第1のガラス副層に形成され、前記膜(18)が、前記第2のガラス副層に形成される、請求項3又は4に記載のセル。
  7. 前記ガラスプレート又はウエハが、第1のガラス副層(27a)及び第2のガラス副層(27b)を備え、前記多層アセンブリ(6)が、前記第1のガラス副層(27a)及び前記第2のガラス副層(27b)の間の陽極接合を可能にするように、前記第1のガラス副層(27a)及び前記2のガラス副層(27b)の間に配される、特にシリコンである、陽極接合のための中間層(27c)をさらに備え、
    特に、
    −前記膜(18)が、前記第2のガラス副層(27b)に形成され、
    −少なくとも前記キャビティ口(14)が、前記第1のガラス副層(27a)に形成され、
    −前記陽極接合のための中間層(27c)が、少なくとも前記光学窓(9)が妨げられないようになるように成形される、請求項3又は4に記載のセル。
  8. 前記プレート又はウエハの延長平面に実質的に垂直であるように、前記プレート又はウエハの全厚さを実質的に横断するように、前記ガス流入チャネル(17)が、前記成形可能なプレート又はウエハ(7)及び前記ガラスプレート又はウエハ(8)のうちの少なくとも1つに形成される、請求項3から7の何れか一項に記載のセル。
  9. 前記膜(18)がガラスであり、特に、ガラスプレート又はウエハ(8)の薄膜化された部分である、請求項1から8の何れか一項に記載のセル。
  10. 前記膜(18)が、前記シーリング流域(13)に面する突出部(18c)、特に、前記シーリング流域(13)に延長する、前記膜(18)の内面(18b)上に突出部(18c)を備える、請求項1から9の何れか一項に記載のセル。
  11. 前記光学キャビティ(11)を前記ガス流入チャネル(17)から密閉して分離するように、前記シーリング流域(13)が、実質的に平坦で、前記変形されていない膜に平行であり、加熱によって塑性的に変形された前記膜との密閉的な接触を形成するのに適した、前記チャネル口(15)を囲うシーリング領域(28)を備える、請求項1から10の何れか一項に記載のセル。
  12. 前記塑性的に変形されていない膜及び前記シーリング領域に対して垂直に測定された、前記塑性的に変形されていない膜(18)及び前記シーリング領域(28)の間の距離が、百ミクロン未満である、請求項11に記載のセル。
  13. 前記シーリング流域(13)の前記シーリング領域(28)の直径が、前記塑性的に変形されていない膜(18)及び前記シーリング領域(28)の間の前記距離の3倍より大きい、請求項11又は12に記載のセル。
  14. 前記膜(18)の厚さが、500ミクロン未満、好ましくは200ミクロン未満である、請求項1から13の何れか一項に記載のセル。
  15. 前記キャビティ口(14)及び前記チャネル口(15)を用いて、前記ガス流入チャネル(17)に接続され、前記ガス流入チャネル(17)及び前記シーリング流域(13)を介して前記光学キャビティ(11)をガスで充填するのに適したガス源(19、19a)を備える、請求項1から14の何れか一項に記載のセル。
  16. 前記源が、前記ガス流入チャネル(17)に接続されたソースキャビティ(19)、及び、前記ソースキャビティに受容され、加熱によってアルカリ蒸気を生成するのに適したアルカリ金属のディスペンサ(19a)を備える、請求項15に記載のセル。
  17. 前記光学キャビティ(11)に加えて、前記光学キャビティ(11)に隣接し、追加のガスを、前記光学キャビティ内に含まれるガスと混合することを可能にするために穴あけされるための壁(30)によってそれから分離される、前記追加のガスが充填された追加のキャビティ(29)を備える、請求項1から16の何れか一項に記載のセル。
  18. 前記追加のキャビティ(29)の壁(30)が、前記セル(2)に対する外因的な非接触作用によって、特に前記壁との、パルスレーザー光線、連続レーザー光線、又は放電の相互作用によって穴あけされるのに適する、請求項17に記載のセル。
  19. 前記光学キャビティ(11)が、ガスで充填され、前記膜(18)が、前記キャビティ口(14)及び前記チャネル口(15)のうちの少なくとも1つを前記膜(18)が密閉し、前記光学キャビティ(11)を前記ガス流入チャネル(17)から密閉して分離する、塑性的に変形された状態である、請求項1から18の何れか一項に記載のセル。
  20. 請求項1から19の何れか一項に記載の複数のセルを備える一組のセルであって、前記ガス流入チャネル(17)が、単一のガス源(19)に接続され、特に、前記複数のセル(2)が、前記複数のセル(2)を互いに分離するように切断されるのに適した一体的な固いアセンブリ(20)を形成する、一組のセル。
  21. −請求項1から19の何れか一項に記載のセル(2)又は請求項20に記載の一組のセル(20)が提供され、
    −前記セル又は一組のセルの前記ガス流入チャネルに接続されるガス源(19、19a)が提供され、
    −前記キャビティ口(14)及び前記チャネル口(15)を用いて、前記光学キャビティが、前記ガス流入チャネル(17)及び前記シーリング流域(13)を介して前記源からのガスで充填され、
    −前記膜(18)が、前記光学キャビティ(11)を前記ガス流入チャネル(17)から密閉して分離するような方法で、前記膜(18)が、前記キャビティ口(14)及び前記チャネル口(15)のうちの少なくとも1つを密閉するように加熱によって塑性的に変形される、セル(2)を充填する方法。
  22. 前記膜(18)が、前記膜(18)の外面(18a)を加熱することによって塑性的に変形され、前記外面(18a)が、特に前記セル(2)の外部の面である、請求項21に記載のガス充填方法。
  23. 前記膜(18)が、前記膜に向けられたレーザーを用いて加熱することによって塑性的に変形される、請求項21に記載のガス充填方法。
  24. 前記膜(18)が、前記膜に接触する抵抗素子(23)を介して電流が流れることを可能にすることによって、加熱によって塑性的に変形される、請求項21に記載のガス充填方法。
  25. 前記源が、前記セル又は一組のセルの前記ガス流入チャネル(17)に接続されたソースキャビティ(19)に受容されるアルカリ金属のディスペンサ(19a)であり、前記光学キャビティ(11)が、前記ディスペンサを加熱することによって充填される、請求項21から24の何れか一項に記載のガス充填方法。
  26. 前記光学キャビティを前記ガス流入チャネルから密閉して分離するために前記膜(18)が塑性的に変形された後、前記セル(2)が、前記ガス源から取り外される、請求項21から25の何れか一項に記載のガス充填方法。
  27. 前記光学キャビティ(11)を前記ガス流入チャネル(17)から密閉して分離するために前記膜(18)が塑性的に変形された後、前記光学キャビティ(11)を、追加のガスで充填された追加のキャビティ(29)から分離する壁(30)が、前記追加のガスを前記光学キャビティ内に含まれるガスと混合するように穴あけされる、請求項21から26の何れか一項に記載のガス充填方法。
  28. 請求項18に記載の一組のセル(20)が提供され、前記光学キャビティ(11)が前記源からのガスで充填された後、
    −前記一組のセル(20)の複数のセル(2)の少なくとも前記ガスキャビティ(11)が、第1の所定温度以上の温度に設定され、前記第1の所定温度が、前記一組のセル(20)のセル動作温度(2)より大きく、前記一組のセル(20)の低温領域(40)が、前記第1の所定温度未満である第2の所定温度に設定され、
    −前記セル(2)の前記ガスキャビティ(11)及び前記一組のセル(20)の前記低温領域(40)の温度を維持しながら、前記一組のセル(20)の各セル(20)の前記膜(18)が、加熱することによって塑性的に変形され、
    −前記一組のセル(20)の複数のセル(2)の前記ガスキャビティ(11)が、前記セル(2)の前記動作温度まで冷却される、請求項21から27の何れか一項に記載のガス充填方法。
  29. −請求項1から19の何れか一項に記載のセル(2)又は請求項20に記載の一組のセル(20)が提供され、
    −前記セル又は一組のセルの前記ガス流入チャネル(17)に接続されるポンプ部(31)が提供され、
    −前記キャビティ口(14)及びチャネル口(15)を用いて、前記ポンプ部(31)が、前記ガス流入チャネル(17)及びシーリング流域(13)を介して前記光学キャビティ(11)内に含まれるガスを吸引するように操作され、
    −前記光学キャビティ(11)を前記ガス流入チャネル(17)から密閉して分離するような方法で、前記膜(18)が、前記キャビティ口(14)及び前記チャネル口(15)のうちの少なくとも1つを密閉するように加熱することによって塑性的に変形される、セルに真空を生成する方法。
  30. −成形可能なプレート又はウエハ(7)及び少なくとも1つのガラスプレート又はウエハ(8)が提供され、
    −少なくとも1つの開口部(25a)に開通するリセス(25)を形成するために、前記成形可能なプレート又はウエハが成形され、特にエッチングされ、
    −ガス流入チャネル(17)及びシーリング流域(13)であって、前記シーリング流域(13)及び前記光学キャビティ(11)の間にガスの通路を可能にするように適合されるキャビティ口(14)、前記ガス流入チャネル(17)を介して前記シーリング流域(13)にガスが入ることを可能にするように設計されたチャネル口(15)、及び、シーリング通路(16)を備える、ガス流入チャネル(17)及びシーリング流域(13)を形成するように、前記成形可能なプレート又はウエハ(7)及び前記ガラスプレート又はウエハ(8)のうちの少なくとも1つが成形され、特にエッチングされ、
    −前記成形可能なプレート又はウエハ(7)及び前記少なくとも1つのガラスプレート又はウエハ(8)を備える多層アセンブリ(6)が形成され、
    前記リセス(25)の前記開口部(25a)が、少なくとも1つの光学窓(9)を有し、ガスで充填されるのに適した光学キャビティ(11)を形成するために密閉され、
    前記光学キャビティ(11)を前記ガス流入チャネル(17)から密閉して分離するような方法で、前記シーリング通路(16)が、前記キャビティ口(14)及び前記チャネル口(15)のうちの少なくとも1つを密閉するように、加熱することによって塑性的に変形することができる膜(18)で密閉されるようになる、請求項1から19の何れか一項に記載のセルを製造する方法。
  31. 請求項1から19の何れか一項に記載のセル(2)を備える原子センサ(1)であって、前記セルに突き当たる入射外部レーザー光線(5)を放射するレーザー、及び、前記セルから出る外部レーザー光線を受容するための光検出器を有する小型方式に関連する、原子センサ(1)。
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