接続された車両により可能にされるインテリジェント交通システム(Intelligent Transportation Systems:ITS)は、道路における安全性及び効率を改善することができる。ITSの安全性アプリケーション(safety application)及び非安全性アプリケーション(non-safety application)をサポートするために、車両環境における無線アクセス(Wireless Access in Vehicular Environments:WAVE)アーキテクチャと標準が開発された。WAVE標準は、V2X通信をサポートするために、IEEE802.11p、別名、専用狭域通信(Dedicated Short Range Communication:DSRC)に基づいており、IEEE802.11pは、車車間(Vehicle-to-Vehicle(車対車):V2V)通信、路車間(Vehicle-to-Infrastructure(車対インフラ):V2I)通信、人車間(Vehicle-to-Pedestrian(車対人間):V2P)通信を含む。
これまでの研究では、ロングタームエボリューション(Long-Term Evolution:LTE)のダウンリンク容量が、10ヘルツ(Hz)における協調認識メッセージ(Cooperative Awareness Messages:CAM)など、レガシーITSシステムのための永久的なブロードキャスト(permanent broadcasting)を処理するLTEの能力を制限することが示された。例えば、5メガヘルツ(MHz)スペクトルの場合、100ミリ秒(ms)のレイテンシ(latency:待ち時間)で同時に送信する40台の隣接車両により送信されたCAMデータを、セル当たり10台の車両しか受信できないことが観察された。
したがって、2Hzのように伝送レートがより遅くなると、及び/又はブロードキャスト車両の数がより少なくなると、より容量に優れる。
エアインタフェースリソースの利用を最適化し、輻輳シナリオを回避するために、ネットワークは、V2X動作をより良く構成するために使用されることができる、追加の機能を実装することができる。例えば、混雑した交差点の道路側ユニット(road side units:RSU)などの装置は、それぞれの個々の車両よりも周囲の環境をより包括的に見ることができる。RSUは、交通量、車両の平均速度、歩行者の存在、事故の存在などを検出するために、様々なセンサを使用する。したがって、RSUは、環境認識機能を使用して、車両がV2X通信を送信する周波数又はメッセージ伝送レートをより良く調整することができる。無線アクセスネットワーク(RAN)ノード、ユーザ装置(UE)、コンテンツプロバイダシステムなどのような他のデバイスについても同様である。これらおよび他の詳細は、下記の説明においてより明らかになるであろう。
各種の実施例は、1つ又は複数の構成要素を含み得る。構成要素は、特定の動作を実行するように配置されたあらゆる構造を含み得る。各構成要素は、所定の一連の設計パラメータ又は性能の制約に対する要求どおりに、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらのあらゆる組み合わせとして実施され得る。実施例は、一例として、特定の接続形態(topology)における限られた数の構成要素によって説明され得るが、実施例は、所定の実装例に対する要求どおりに、代わりの接続形態において、より多い構成要素、又はより少ない構成要素を含み得る。「一実施例」又は「実施例」に対するあらゆる言及が、実施例に関連して説明された特定の特徴、構造、又は特性が少なくとも一実施例に含まれることを意味する、ということは注目すべき点である。本明細書における様々な場所における「一実施例において」、「いくつかの実施例において」、及び「各種の実施例において」という語句の状況は、必ずしも全て同じ実施例を参照しているとは限らない。
ここで開示された技術は、1つ又は複数の無線移動広帯域技術を使用する1つ又は複数の無線接続を介したデータの伝送に関連し得る。例えば、各種の実施例は、改訂版、後継版、及び変形版を含む、1つ又は複数の第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP)技術及び/若しくは標準、3GPPロングタームエボリューション(LTE)技術及び/若しくは標準、並びに/又は、3GPP LTE−Advanced(LTE−A)技術及び/若しくは標準による1つ又は複数の無線接続を介した伝送に関連し得る。各種の実施例は、更に又は代わりに、改訂版、後継版、及び変形版を含む、1つ又は複数のグローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(Global System for Mobile Communications:GSM(登録商標))/GSM(登録商標)進化型高速データレート(Enhanced Data Rates for GSM(登録商標) Evolution:EDGE)技術及び/若しくは標準、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System:UMTS)/高速パケットアクセス(High Speed Packet Access:HSPA)技術及び/若しくは標準、並びに/又は、汎用パケット無線サービスを備えたGSM(登録商標)(GSM(登録商標) with General Packet Radio Service:GPRS)システム(GSM(登録商標)/GPRS)技術及び/若しくは標準による伝送に関連し得る。
無線移動広帯域技術及び/又は標準の実例は、限定はしないが、同様に、改訂版、後継版、及び変形版を含む、米国電気電子学会(Institute of Electrical and Electronics Engineers:IEEE)802.11pの技術及び/又は標準、専用狭域通信(dedicated short range communications:DSRC)技術及び/又は標準、国際移動体通信アドバンスト(International Mobile Telecommunications Advanced:IMT−ADV)技術及び/又は標準、ワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access:WiMAX)及び/若しくはWiMAX II技術及び/又は標準、符号分割多重アクセス(Code Division Multiple Access:CDMA)2000(例えば、CDMA2000 lxRTT、CDMA2000 EV−DO、CDMA EV−DVなど)技術及び/又は標準、高性能無線メトロポリタンエリアネットワーク(High Performance Radio Metropolitan Area Network:HIPERMAN)技術及び/又は標準、ワイヤレスブロードバンド(Wireless Broadband:WiBro)技術及び/又は標準、高速ダウンリンクパケットアクセス(High Speed Downlink Packet Access:HSDPA)技術及び/又は標準、高速直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing:OFDM)パケットアクセス(HSOPA)技術及び/又は標準、高速アップリンクパケットアクセス(High-Speed Uplink Packet Access:HSUPA)技術及び/又は標準のいずれかを含んでいる。
いくつかの実施例は、更に又は代わりに、他の無線通信技術及び/又は標準に従った無線通信に関連し得る。各種の実施例において使用され得る他の無線通信技術及び/又は標準の実例は、限定はしないが、いずれかのあらゆる改訂版、後継版、及び変形版を含む、IEEE 802.11、IEEE 802.11a、IEEE 802.11b、IEEE 802.11g、IEEE 802.11n、IEEE 802.11u、IEEE 802.11ac、IEEE 802.11ad、IEEE 802.11af、及び/若しくはIEEE 802.11ah、IEEE 802.11p標準のような他のIEEE無線通信標準、IEEE802.11高効率WLAN(HEW)研究グループにより開発された高効率Wi−Fi標準、Wi−Fi、Wi−Fiダイレクト、Wi−Fiダイレクトサービス、ワイヤレスギガビット(ワイギグ:WiGig)、WiGigディスプレイ拡張(WDE)、WiGigバス拡張(WBE)、WiGigシリアル拡張(WSE)標準のようなWi−Fiアライアンス(WFA)無線通信標準、及び/若しくはWFA近接認識ネットワーキング(NAN)タスクグループにより開発された標準、3GPP技術レポート(TR)23.887、3GPP技術仕様書(TS)22.368、及び/若しくは3GPP TS23.682において具体化された標準のようなマシン型通信(MTC)標準、並びに/又は、近距離無線通信(NFC)フォーラムにより開発された標準のようなNFC標準を含み得る。実施例は、これらの実例に限定されない。
1つ又は複数の無線接続を介した伝送に加えて、ここで開示された技術は、1つ又は複数の有線通信媒体を通る1つ又は複数の有線接続を介したコンテンツの伝送に関連し得る。有線通信媒体の実例は、ワイヤ、ケーブル、金属リード線、プリント回路基板(PCB)、バックプレーン、スイッチ構造(switch fabric)、半導体材料、ツイストペアワイヤ、同軸ケーブル、光ファイバなどを含み得る。実施例は、この文脈に限定されない。
図1Aは、様々な実施例を代表することができる動作環境100の一例を例示する。動作環境100は、nが任意の正の整数であり得る、任意の数のユーザ装置(UE)104−n、及び道路側ユニット(road side unit:RSU)106を含むことができる。いくつかの実施例において、RSU106は、固定型UE、又は進化型ノードB(eNB)であり得る。実施例は、信号機、電柱、看板、ゴミ箱などのような他の装置に実装され得る複数のRSU106を含むことができることに、注意が必要である。
動作環境100は、同様に、無線アクセスネットワーク(RAN)ノード108を含むことができ、無線アクセスネットワーク(RAN)ノード108は、セル103をサービスすることができるeNBであり得る。RANノード108は、例えば、セル103の無線キャリアを介して、UE104−n及びRSU106に、無線接続性を提供することができる。進行中の動作の間、RANノード108は、UE104−n及びRSU106に送信されるべきデータを、識別して調整することができる。RANノード108は、一般に、UE104−n及びRSU106と通信する固定局であり、基地局(BS)、アクセスポイントなどのような別の用語で呼ばれることがある。下記で更に詳細に説明されるように、RANノード108は、UE104−n及びRSU106に情報を通信して、装置間の車両対モノ(vehicle to anything:V2X)通信を調整することができる。
いくつかの実施例において、動作環境100は、例えば、道路に沿って安全性及び効率を改善することができるV2X通信を可能にする、インテリジェントな交通システムであり得る。V2X通信は、UE104−nを有する車両が、お互いに通信するとともに、RSU106と通信することを、可能にすることができる。V2X通信は、車両情報、交通量情報、位置情報、道路状況情報、道路障害情報、緊急車両情報、交差点情報などを含むことができる。
いくつかの実施例において、UE104−n及びRSU106は、1つ又は複数の通信リンク102−mを介してV2X通信を通信することができ、ここで、mは任意の正の整数であり得る。V2X通信は、V2VアプリケーションによるV2V通信、V2PアプリケーションによるV2P通信、V2IアプリケーションによるV2I通信を含み得る。1つの例示的な実施例において、V2V及びV2P通信はUE104−n間で通信され得るとともに、V2I通信はUE104とRSU106との間で通信され得る。実施例は、このように限定されない。
車両通信を通信する従来のシステムアーキテクチャは、一般に、例えば、公共の安全、例えば第1の応答者間の音声通信、及び民生アプリケーション、例えば広告、位置情報、ソーシャルネットワークなどのような、異なる要件を考慮して開発された。これらのレガシーシステムは、通常、10ヘルツ(Hz)のような特定の伝送レートでメッセージを通信する。したがって、レガシーシステムは、レイテンシ(latency:待ち時間)及びサポートされる車両の数に関して、V2X通信の要件を効率的に満たすために十分にスケーラブルではない。
いくつかのレガシーシステムは、ステーション(station:局)又はUEにおける分散型輻輳制御手順による通信の繰り返しレートの調整を可能にする。この手順は、潜在的な輻輳を最小限に抑えるために使用されるとともに、各ステーションが他の装置又はネットワークからの入力なしにそれ自身の決定を行うので分散化される。しかしながら、これらの分散化システムでは、送信キュー内の古い情報は、輻輳が激しいときに破棄される可能性がある。したがって、実施例は、伝送レートを適応させ、例えばRANノード108を介して、より集中的なやり方で輻輳制御を可能にすることを目的とする。
例えば、エアインタフェースリソースの利用を最適化し、輻輳シナリオを回避するために、RANノード108、UE104−n、及びRSU106などのネットワーク又は装置は、V2X動作及びV2X通信をよりよく構成するために使用できる追加機能を実装することができる。例えば、1つ又は複数の装置は、周囲環境の包括的な概観を形成するための1つ又は複数のセンサを含むことができる。様々なセンサを使用する装置は、セルにおけるトラフィック(車両と通信)の量、セルにおける車両の平均速度、セルにおける歩行者の存在、セルにおける事故の存在などのような環境情報を収集することができる。したがって、装置は、広範な環境認識能力を有するとともに、V2X通信及びデータを通信するためにUE104及びRSU106により使用されるメッセージ伝送レートをより良く調整するために使用されるように、環境情報を、RANノード108などの別の装置に通信することができる。いくつかの例では、環境情報は、複数の装置により収集され、RANノード108に通信するための、周囲環境のより包括的な概観を提供することができることに注意が必要である。実施例は、このように限定されない。
例えば、RANノード108は、1つ又は複数の他の装置から環境情報を受信し、環境情報を使用してV2Xパラメータを決定することができる。例えば、RANノード108は、これらの環境特性に基づいて、その後のV2X通信のためのメッセージ伝送レートを決定することができる。メッセージ伝送レートは、例えば、動作環境100内のUE104及びRSU106によりV2X通信が通信される周波数とすることができる。
いくつかの実施例において、RANノード108は、V2X通信に関するレイテンシ要件を含むセルラ情報のような他の情報に基づいて、V2Xパラメータを決定することができる。例えば、レイテンシ要件は、例えば1000ミリ秒(ms)、100ms、10msなど、V2X通信の伝送間の指定された最大時間量であってもよい。いくつかの実施例において、レイテンシ要件は、V2X通信が通信される周波数又はメッセージ伝送レートに直接対応することができる。したがって、RANノード108は、このレイテンシ要件情報を使用して、V2X通信のためのメッセージ伝送レート、及びV2Xパラメータを決定することができる。
他のセルラ情報は、セルに関するセル負荷、及びV2Xサービスを使用するセル内のUE104及びRSU106の数を含むことができるとともに、V2Xパラメータを決定するために同様に使用されることができる。実施例は、このように限定されない。一例において、メッセージ伝送レートは、高い車両交通量の領域ではより低い周波数に、低い車両交通量の領域ではより高い周波数に設定されることができる。同様に、メッセージ伝送レートは、高い通信トラフィックの領域ではより低い周波数に、低い通信トラフィックの領域ではより高い周波数に設定されることができ、それは、車両交通量及び/又は歩行者数に基づいていてもよい。別の例において、事故が検出されなかった場合と比較して、1つ又は複数の事故の存在が検出された場合には、メッセージ伝送レートは、より高い周波数に設定されることができる。
いくつかの実施例において、RANノード108は、V2Xパラメータを、メッセージで1つ又は複数の装置、例えばUE104及びRSU106に通信することができる。例えば、RANノード108は、V2Xパラメータを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを、RRCシグナリングを使用して、1つ又は複数の他の装置に送信することができる。この例では、V2Xパラメータは、ブロードキャストチャネル上のシステム情報ブロック(SIB)で通信されてもよい。別の例では、RANノード108は、マルチキャスト又はユニキャストを使用して1つ又は複数の他の装置に直接送信されるメッセージにV2Xパラメータを含めることができる。いくつかの実施例において、RANノード108は、ブロードキャスト又はマルチキャストを介してV2Xパラメータを通信するために、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)のようなサービスを利用することができる。第3の例では、RANノード108は、メディアアクセス制御(MAC)シグナリングを使用して、MACプロトコルデータユニット(PDU)のMACヘッダで、1つ又は複数の他の装置にV2Xパラメータを通信することができる。実施例は、このように限定されない。
V2Xパラメータは、その後のV2X通信を通信するためのV2X設定値を構成するために、受信装置により使用されることができる。V2Xパラメータは、3GPP技術及び非3GPP技術のためのメッセージ周期(message-periodicity)、PSID、及び他のV2Xパラメータを含むことができる。指定される他のV2Xパラメータは、下記には限定されないが、トランスポートプロトコルのタイプ(IP対非IP)、リソース割り当て方法のタイプ、キャリア情報、伝送技術のタイプ(DSRC対3GPP)などを含み得る。実施例は、この文脈に限定されない。
図1Bは、V2X通信を通信するためのUE104の一例を例示する。いくつかの構成要素及び回路を含むUE104は、情報及びデータを記憶し、処理し、通信することができる。UE104は、メモリ120と、論理124を含む回路122と、トランシーバ126とを含む。
実施例において、メモリ120は、情報及びデータを記憶することができる任意のタイプのメモリであり得る。例えば、メモリ120は、回路122により処理され得る論理124などの一時変数及び命令を記憶し得る。メモリ120は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、電気的に消去可能なプログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリなどのうちの1つ又は複数であり得る。メモリ120は、これらのメモリ部品に限定されない。例えば、メモリ120は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含むことができる。いくつかの実施例において、メモリ120は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよい。
いくつかの実施例において、メモリ120は、V2X通信を通信するために使用され得るV2X設定値215などのデータを記憶することができる。V2X設定値215は、1つ又は複数の通信リンクを介した1つ又は複数のV2X通信のための設定値を含むことができるとともに、V2Xパラメータに基づくことができる。V2X設定値215は、前述したように、UE104と1つ又は複数の他の装置との間で確立された各V2X通信に関するメッセージ伝送レート、PSID、及びその他の設定値を含むことができる。各V2X通信は、V2X通信の要件、利用可能なリソース、環境要因、セルラ情報などに基づいて、異なるV2X設定値215を有することができることに注意が必要である。
UE104は、同様に、論理124、例えば1つ又は複数の命令を実施して処理し得る回路122を含むことができる。回路122は、プロセッサ、処理コンポーネント、コンピュータ処理ユニットなどの一部分であってもよい。回路122は、論理124として実装された情報及び命令など、UE104のための情報及び命令を処理することができる。回路122は、コンピュータプログラムの命令を、命令によって指定された基本的な算術演算、論理演算、制御動作、及び入力/出力(I/O)動作を実行することにより遂行する回路であってもよい。例えば、回路122は、算術演算及び論理演算を実行する算術論理ユニット(ALU)を含むことができる。回路122は、同様に、メモリ120などのメモリから命令をフェッチし、ALU、レジスタ、及び他の構成要素の協調動作を指示することによって命令を“実行”する制御ユニットを含むことができる。実施例は、このように限定されないとともに、上記の説明は、回路122による処理の高レベルの概要のみを提供する。
実施例において、UE104は、同様に、アンテナ128に結合されたトランシーバ126を含むことができる。トランシーバ126は、前述したように、1つ又は複数の標準に従って様々な適切な無線通信技術を使用して信号を送信及び受信することができる1つ又は複数の無線機を含むことができる。実施例は、このように限定されない。
図2は、1つ又は複数の装置がその後のV2X通信を通信するように構成するための、開示されたV2Xパラメータ通信技術のうちの1つ又は複数の実装を代表することができる動作環境200の一例を例示する。いくつかの例では、動作環境200は、RANノード108及びUE104を含むことができる。実施例は、このように限定されないとともに、動作環境は、概して、V2X通信を行うためにV2Xパラメータを受信することができる任意の数のUE104を含むことに注意が必要である。いくつかの例では、V2Xパラメータは、同様に、本明細書で説明したのと同様の方法で構成された1つ又は複数のRSUによって受信されてもよい。実施例は、同様に、複数のRANノードを含むことができるとともに、動作環境はそのように限定されない。
RANノード108は、メモリ218と、論理224を実装するとともに含む回路222とを含むことができる。RANノード108は、同様に、例えば、V2Xパラメータ210を決定して通信するためのトランシーバ226を含むことができる。RANノード108は、V2X通信に関連する情報などの情報を処理して通信することができる。
動作中、RANノード108は、V2X通信の指示、又は別の装置からのその後のV2X通信を通信する要求を受信することができる。さらに、RANノード108は、V2X通信のためのトラフィックのタイプ、通信領域又はセルにおける通信トラフィックの量、通信領域又はセルにおける車両交通量、通信領域又はセルにおける車両の平均速度、通信領域又はセルにおける歩行者の存在、通信領域又はセルにおける事故の存在、V2X通信に関するレイテンシ要件などのような環境情報及びセルラ情報を受信することができる。RANノード108は、環境情報及び/又はセルラ情報に基づいて、その後のV2X通信のための1つ又は複数のV2X設定値215を変更することを決定することができる。
より具体的には、RANノード108は、環境情報及びセルラ情報に基づいてV2Xパラメータを決定することができるとともに、メッセージ(又は複数のメッセージ)でV2Xパラメータ210をUE104(並びに他のUE104及び/又はRSU106)に通信して、UE104にV2Xデータ220を通信するためのその後のV2X通信用のV2X設定値215を構成させることができる。V2Xパラメータ210は、V2X通信のためのメッセージ伝送レート及びPSIDを指定することができる。いくつかの例では、実際のメッセージ伝送レート及びPSIDは、メッセージでUE104に通信されてもよい。他の例では、メッセージ伝送レート及びPSIDは、V2X通信のための実際のメッセージ伝送レート及び/又はPSIDを決定するためにUE104により使用され得る、1つ又は複数の値として通信され得る。例えば、メッセージ伝送レートに関連するメッセージ周期整数値は、メッセージでUE104に通信されてもよい。UE104は、例えば、メッセージ周期整数値を含むメッセージを受信し、テーブル内の検索に基づいて、適切なメッセージ伝送レートを決定することができる。別の例では、PSIDを識別する文字列値は、メッセージでUE104に通信されてもよい。文字列値は、例えば、実際のPSID、又はテーブル内でPSIDを検索するためにUE104により使用され得る情報であってもよい。下記で更に詳細に説明されるように、同じメッセージが、メッセージ伝送レートに関するメッセージ周期整数値と、PSIDに関する文字列値とを含むことができる。実施例は、このように限定されない。
いくつかの例では、V2Xパラメータ210は、3GPP技術、及び専用狭域通信(DSRC)のような非3GPP技術を利用して通信されるV2X通信のための情報を含むことができる。例えば、メッセージは、3GPP技術を利用するV2X通信のためのメッセージ伝送レートに関連するメッセージ周期整数値を含むことができる。同一又は異なるメッセージが、非3GPP技術を利用するV2X通信のためのメッセージ伝送レートに関連するメッセージ周期DSRC(message-periodicity-DSRC)整数値を含むことができる。実施例は、このように限定されないとともに、必要に応じて、他の技術をメッセージに追加することができる。
いくつかの実施例において、RANノード108は、ブロードキャストチャネルを介してブロードキャストメッセージでV2Xパラメータ210を通信することができる。より具体的には、V2Xパラメータ210は、RRCシグナリングを使用してブロードキャストチャネルを介してUE104に通信される新しい又は既存のSIBに含まれていてもよい。V2Xパラメータ210を含むSIBは、UE104、並びに、ブロードキャストを受信するための範囲内に存在するUE及びRSUなどのあらゆる他の装置に対するブロードキャストメッセージとして、通信されることができる。UE104は、V2Xパラメータ210を受信するとともに処理して、V2X設定値215を設定することができる。一度構成されると、UE104は、V2X設定値215に従ってV2X通信を行い、V2Xデータ220を他のUE及びRSUなどの装置と通信することができる。
いくつかの実施例において、RANノード108は、RRCシグナリングを使用し、専用メッセージを使用してV2Xパラメータ210をUE104に通信することができる。例えば、RANノード108は、マルチキャストアドレス指定又はユニキャストアドレス指定を使用して、V2Xパラメータ210をUE104にメッセージで直接送信することができる。上記で同様に説明したように、V2Xパラメータ210は、UE104と他の装置との間のその後のV2X通信のためのメッセージ伝送レート及びPSIDを含むことができる。実施例において、専用メッセージを通信して利用するRANノード108は、様々なUE104と、異なるV2X設定値215を構成して設定することができる。例えば、RANノード108は、UE104のためのV2X設定値を確立するために、最初にV2Xパラメータ210をUE104に直接通信することができる。UE104は、V2Xパラメータ210を受信し、V2Xパラメータ210を処理し、V2Xパラメータ210に基づいて、V2X設定値215を設定して、少なくとも1つの他の装置とV2X動作を行うことができる。RANノード108は、別のUE又はRSUなどの別の装置に対して、異なる(又は同じ)V2Xパラメータを有する異なる専用メッセージを装置に通信することにより、異なるV2X通信を確立することができる。装置は、異なるV2Xパラメータを受信し、異なるV2X設定を設定して、V2X通信を通信することができる。同じ又は異なるV2Xパラメータに基づいて、同じ又は異なるV2X設定値を有する可能性のある装置間で、任意の数のV2X通信が確立されることができる。実施例は、このように限定されない。
いくつかの実施例において、RANノード108は、V2Xパラメータ210を、MAC PDUのMACヘッダでUE104に通信することができる。いくつかの例では、V2Xパラメータ210は、例えば、ブロードキャストチャネル又はマルチキャストチャネル上で、MACシグナリングを使用して、MAC PDUのMACヘッダで通信されてもよい。いくつかの実施例において、RANノード108は、V2Xパラメータ210を含むメッセージ、又は別のUE若しくはUE104からのV2X通信に関する要求された設定値を示す情報を受信することができる。RANノード108は、その後のV2X通信で使用するためのV2Xパラメータ210を含むMAC層において、MACヘッダを生成又は追加することができる。より具体的には、RANノード108は、その後のV2X通信に使用するために、V2Xパラメータ210を含むMACヘッダを有するMAC PDUを、UE104、並びに他のUE及びRSUなどの範囲内の装置に、ブロードキャスト又はマルチキャストすることができる。したがって、他の装置の全て又は少なくとも一部は、MAC PDUのMACヘッダで受信されたV2Xパラメータ210に基づいて、V2X通信を通信することができる。例えば、動作環境200内のUE104は、RANノード108からMAC PDUのMACヘッダでV2Xパラメータ210を受信し、V2Xパラメータ210を処理し、そして発呼側のUE104を含む1つ又は複数の他の装置とのその後のV2X通信のためのV2X設定値215を設定することができる。実施例は、このように限定されないとともに、他の装置は、同様の動作を行うことができる。
図3は、1つ又は複数の装置がその後のV2X通信を通信するように構成するための、開示されたV2Xパラメータ通信技術のうちの1つ又は複数の実装を代表することができる動作環境300の一例を例示する。1つ又は複数の実施例において、例えば、MBMS(Multimedia Broadcast Multicast Service)302をサポートするためのチャネルを提供するMBMSシステム305は、V2X通信用にUE及びRSUを構成するために利用されることができる。MBMS302は、機能エンティティであり得るとともに、MBMSベアラサービス及びMBMSユーザサービスを含むブロードキャストマルチキャストサービスセンタ(BM−SC)、MBMSゲートウェイ(GW)、モビリティ管理エンティティ(MME)などを介してサービスを提供することができる。MBMSシステム305は、MBMSサービスを提供するために、ノードなどの1つ又は複数の計算装置を含むことができることに注意が必要である。
いくつかの実施例において、MBMSシステム305は、例えば、MBMS GWを介して、任意の数の他のRANノード108−k、例えばeNB、及びRSU106−pにより送信されたセルラ測定値を含み得るセルラ情報310を受信することができる。この例示された実施例では、MBMSシステム305は、V2X通信を通信するように装置を構成するために、セルラ情報310を使用して、V2Xパラメータ210を生成することができる。いくつかの例では、MBMSシステム305は、V2Xパラメータ210を生成する際に使用するために、インテリジェント交通システム(ITS)コンテンツプロバイダなどのコンテンツプロバイダ350からセルラ情報を受信することができる。実施例は、このように限定されない。
セルラ測定値は、通信領域又はセルに関するセルラ負荷、通信領域又はセルに関するV2Xサービスを利用する装置の数、及びその後のV2X通信に関するレイテンシ要件を含むことができる。さらに、セルラ負荷は、特定の時点におけるセル内の通信トラフィック量の測定値、又は指定された時間フレームにわたる通信トラフィック量の平均値であってもよい。装置の数は、セル内で通信するUE及びRSUの数を含み得るとともに、レイテンシ要件は、V2X通信のための伝送間の最大時間量であり得る。
いくつかの実施例において、MBMSシステム305は、受信されたセルラ情報310に従って、現在のV2X設定値がV2X通信をサポートしているかどうかを判定することができる。現在のV2X設定値が要件をサポートしている場合、MBMSシステム305は、V2X設定値215を変更するために、新しいV2Xパラメータ210を通信しない可能性がある。しかしながら、装置に関する現在のV2X設定値が、セルラ情報310に指定された要件をサポートしていないか、又はV2X設定値215が決定されることができない場合、MBMSシステム305は、V2Xパラメータ210を通信して、受信装置用のV2X設定値215を調整することができる。例えば、MBMSシステム305は、MBMS302により提供されるサービスを使用して、1つ又は複数のUE104及び/又はRSU106にV2Xパラメータ210をブロードキャスト又はマルチキャストすることができる。いくつかの実施例において、MBMSシステム305は、3GPP技術及び/又は非3GPP技術を利用する装置にV2Xパラメータ210を通信することができる。MBMSシステム305は、セルラ情報310、そしていくつかの例では、RANノード108−k、RSU106−p、及びコンテンツプロバイダ350から受信することができる環境情報などの他の情報に基づいて、通信のためのV2Xパラメータ210を決定することができることに注意が必要である。
いくつかの例では、1つ又は複数のRANノード108−kは、V2Xパラメータ210を決定し、それらを、通信サービス、例えばマルチキャストサービス及びブロードキャストサービスを提供するMBMSシステム305を介して、UE104及びRSU106に通信することができる。言い換えれば、MBMSシステム305は、V2Xパラメータ210を1つ又は複数の他の装置に提供するために、RANノード108−k、RSU106−p、コンテンツプロバイダ350と、UE104などの他の装置との間でメッセージ及び情報を通信する、通信サービスプロバイダとして動作することができる。例えば、コンテンツプロバイダ350、及び/又は1つ若しくは複数のRSU106−pは、MBMSシステム305を介して、1つ又は複数のRANノード108−kに、セルラ情報310、環境情報などのような情報を提供することができる。RANノード108−kは、この情報を受信して使用して、UE104のような他の装置とMBMSシステム305を介して通信されることができるV2Xパラメータ210を決定することができる。
UE104のような、V2Xパラメータ210を受信するUE及びRSUは、V2Xパラメータ210を処理して、その後のV2X通信のためのV2X設定値215を生成することができる。次いで、UE及びRSUは、例えば、V2Xデータ220をお互いの間で通信するために、その後のV2X通信を実行することができる。
図4は、本明細書で説明するいくつかの実施例を代表することができる第1の構成プロセス400の一例を例示する。例えば、構成プロセス400は、RANノード108により実行される動作を例示することができる。しかしながら、実施例は、このように限定されないとともに、下記で説明される1つ又は複数の動作は、UE104又はRSU106などの他の装置により実行されてもよい。
ブロック405において、構成プロセス400は、その後のV2X通信のためのV2Xパラメータを決定することを含み得る。例えば、V2Xパラメータは、車両交通量、車両の平均速度、歩行者の存在、事故の存在などのような環境情報に基づいていてもよい。環境情報は、例えば、UE、RSU、eNBなどに実装され得る1つ又は複数のセンサ(図示せず)により決定/検出されてもよい。いくつかの例では、情報は、他の1つ又は複数の装置の構成要素により、測定及び/又は計算され、判定装置に通信されてもよい。実施例は、このように限定されない。
いくつかの実施例において、V2Xパラメータは、同様に、セルラ負荷、V2Xサービスを利用する装置の数、及びその後のV2X通信に関するレイテンシ要件などのセルラ情報に基づいていてもよい。セルラ負荷を使用する一例では、メッセージ伝送レートは、セルの負荷が高い(負荷しきい値を超える)ときにはより低く、そしてセルラ負荷が低い(負荷しきい値よりも低い)ときにはより高くなり得る。しきい値は、システムのユーザにより予め決定され及び/又は設定されてもよい。いくつかの例では、メッセージ伝送レートは、セルラ負荷に反比例し得る。実施例は、このように限定されないとともに、V2Xサービスを利用する装置の数を用いて同様の判定を行うことができ、例えば、メッセージ伝送レートは、より多くの装置が存在するときにはより低く、そしてより少ない装置が存在するときにはより高くなり得る。
別の例では、V2Xパラメータを決定するためにレイテンシ要件が使用され得る。例えば、通信利用協調型車間距離制御装置(Cooperative Adaptive Cruise Control:CACC)、V2I/V2Nトラフィックフロー最適化、及びカーブ速度警報(Curve Speed Warning)では、1000ミリ秒のレイテンシが必要である。インフラストラクチャによる道路安全サービス(Road safety service via infrastructure)には、500msのレイテンシが必要である。一方、自律走行(autonomous driving)は、1msのレイテンシという非常に厳しい要件を持っている。UE及びRSUは、より厳密なレイテンシ要件を有するトラフィックよりも、あまり厳密なレイテンシ要件を持たないトラフィックに関して、V2X通信を、より少ない頻度で、又はより低いメッセージ伝送レートで通信することができる。より具体的には、メッセージ伝送レートは、道路安全サービス通信及び自律走行通信の場合よりもCACC通信の場合の方が低い可能性がある。別の例では、メッセージ伝送レートは、CACC通信の場合よりも道路安全サービス通信の場合の方が高いが、自律走行通信の場合のメッセージ伝送レートよりも低い可能性がある。実施例は、これらの実例に限定されないとともに、V2Xパラメータを決定するために、他の環境特性及びセル特性が使用されることができる。
構成プロセス400は、同様に、ブロック410において、V2Xパラメータを含むメッセージを生成することを含み得る。前述したように、V2Xパラメータは、新規又は既存のSIBを使用してメッセージに含まれている可能性がある。別の例では、V2Xパラメータは、別の装置への直接通信のためのメッセージに含まれていてもよい。第3の例では、V2Xパラメータは、MAC PDUのMACヘッダに含まれていてもよい。実施例は、このように限定されない。
さらに、ブロック415において、構成プロセス400は、メッセージを少なくとも1つの他の装置に通信することを含み得る。前述のように、メッセージは、ブロードキャスト、マルチキャスト、又はユニキャストを介して通信されてもよい。例えば、新規又は既存のSIBを含むメッセージは、RRCシグナリングを使用してブロードキャストチャネルを介して通信されてもよい。別の例では、ダイレクトメッセージは、RRCシグナリングを使用して、マルチキャスト又はユニキャストを介して別の装置に通信されてもよい。第3の例では、V2Xパラメータは、MACシグナリングを介して、ブロードキャスト、マルチキャスト、又はユニキャスト通信で、MAC PDUにおいて通信されてもよい。実施例は、このように限定されない。
図5は、本明細書で説明するいくつかの実施例を代表することができる第2の構成プロセス500の一例を例示する。例えば、構成プロセス500は、UE104、RSU106、又は他の装置により実行される動作を例示することができる。
ブロック505において、構成プロセス500は、V2Xパラメータを含むメッセージを受信することを含み得る。V2Xパラメータは、3GPPネットワークを介して通信するためのメッセージ伝送レート、DSRCなどの非3GPPネットワークを介して通信するためのメッセージ伝送レート、ネットワークに関するPSID、及び1つ又は複数の他のV2Xパラメータを含むことができる。V2Xパラメータは、RANノード108、又はいくつかの例ではRSU106のような別の装置から通信されるブロードキャスト、マルチキャスト、若しくはユニキャストメッセージで受信されてもよい。さらに、メッセージは、V2Xパラメータを有する新規又は既存のSIBを含み得るか、MACヘッダにV2Xパラメータを有するMAC PDUを含み得るか、及び/又は直接メッセージであり得る。実施例は、このように限定されない。
構成プロセス500は、同様に、その後のV2X通信のためのV2Xパラメータに基づいて、1つ又は複数のV2X設定値を構成することを含む。より具体的には、V2Xパラメータは、V2Xパラメータを決定するために受信装置により処理される必要があり得る値として通信されてもよい。例えば、メッセージ伝送レートは、1と10との間(1〜10)の整数値のようなメッセージ周期整数値として通信されてもよい。整数値は周波数値に変換されてもよく、例えば、1の整数値は1ヘルツ(Hz)に変換することができる。このように、いくつかの例では、整数値は、周波数値であってもよい。しかしながら、いくつかの例では、整数値は、周波数値に直接対応しない場合がある。例えば、整数値は1〜20であっても良く、周波数は1Hz〜10Hzであってもよい。したがって、偶数(又は奇数)整数値は、開始値に基づいて1/2Hzを表すことができる。実施例は、このように限定されない。
さらに、V2Xパラメータは、正しいPSIDとV2X通信を通信するように、V2X設定値を設定するために使用され得るPSID文字列値としてPSIDを含むことができる。例えば、PSID文字列値は、PSIDに対応する略語又はいくつかの他の表現を表すことができる。実施例は、このように限定されない。
いくつかの実施例において、V2Xパラメータは、非3GPP通信のためのパラメータを含むことができる。例えば、V2Xパラメータは、非3GPP無線技術を使用するV2X通信のためのメッセージ伝送レートに対応するメッセージ周期DSRC整数値を含むことができる。上記と同様に、メッセージ周期DSRCのための整数値は、メッセージ周期整数値に関して上述したのと同様の方法で使用されることができる。
ブロック515において、構成プロセス500は、少なくとも1つの他の装置とその後の通信を行うことを含み得る。例えば、1つ若しくは複数のUE及び/又はRSUは、1つ若しくは複数の他のUE及び/又はRSUと、V2Xデータを有する1つ又は複数のメッセージを送信及び受信することができる。V2Xデータは、車両情報、交通量情報、位置情報、道路状況情報、道路障害情報、緊急車両情報、交差点情報などを含むことができる。
図6は、本明細書で論じられるいくつかの実施例を代表することができる第3の構成プロセス600の一例を例示する。例えば、構成プロセス600は、MBMS302などのサービスを提供するMBMSシステム305により実行される動作を例示することができる。
ブロック605において、構成プロセス600は、セルラ負荷、V2Xサービスを利用する装置の数、及びその後のV2X通信に関するレイテンシ要件のうちの少なくとも1つを含むセルラ情報を受信することを含み得る。セルラ負荷は、特定のある時点におけるセル内の通信トラフィック量の測定値、又は指定された時間フレームにわたる通信トラフィック量の平均値であってもよい。装置の数は、セル内で通信するUE及び/又はRSUの数を含み得るとともに、レイテンシ要件は、V2X通信のための伝送間の最大時間量であり得る。いくつかの例では、レイテンシ要件は、その後のV2X通信のための通信のタイプに基づくことができる。セルラ情報は、例えば1つ若しくは複数のRANノード、RSU、及び/又はコンテンツプロバイダから受信され得るか、又はRANノード自体によって決定され得ることに注意が必要である。
いくつかの実施例において、ブロック610において、構成プロセス600は、セル情報に基づいて1つ又は複数のV2Xパラメータを決定することを含み得る。例えば、実施例は、セルラ負荷、V2Xサービスを利用する装置の数、及びレイテンシ要件に基づいて、V2X通信のためのメッセージ伝送レートを設定することを含み得る。いくつかの例では、実施例は、セル情報に加えて環境情報に基づいてV2Xパラメータを決定することを含み得る。実施例は、このように限定されない。
ブロック615において、構成プロセス600は、同様に、V2Xパラメータを含むメッセージを生成することを含み得る。前述したように、V2Xパラメータは、新規又は既存のSIBを有するメッセージ内に存在してもよい。別の例では、V2Xパラメータは、別の装置への直接通信のためのメッセージに含まれていてもよい。第3の例では、V2Xパラメータは、MAC PDUのMACヘッダに含まれていてもよい。実施例は、このように限定されない。
さらに、ブロック620において、構成プロセス600は、メッセージを少なくとも1つの他の装置に通信することを含み得る。前述のように、メッセージは、ブロードキャスト、マルチキャスト、又はユニキャストを介して通信されてもよい。例えば、新規又は既存のSIBを含むメッセージは、ブロードキャストチャネルを介して通信されてもよい。別の例では、ダイレクトメッセージは、マルチキャスト又はユニキャストを介して通信されてもよい。第3の例では、V2Xパラメータは、ブロードキャスト、マルチキャスト、又はユニキャスト通信で、MAC PDUにおいて通信されてもよい。実施例は、このように限定されない。
いくつかの実施例において、UE及び/又はRSUなどの1つ又は複数の装置は、例えば、図5において先に説明したように、V2Xパラメータを受信し、V2Xパラメータを処理し、そしてその後のV2X通信のためにV2X設定値を構成することができる。装置は、V2Xパラメータに基づいて、V2Xデータを含むV2X通信を通信することができる。実施例は、このように限定されない。
図7A/7Bは、V2X通信を構成するために別の装置と通信するためのV2Xパラメータ210を含むことができる例示的なメッセージフォーマット700及び750を例示する。より具体的には、図7Aは、V2Xパラメータ210を備えたSIB720を有する無線リソース制御(RRC)メッセージ700を例示する。いくつかの実施例において、SIB720は、3GPP TS36.331などの1つ又は複数の仕様書で定義された新しいSIB又は既存のSIBであってもよい。
例示的な実施例において、下記で示されるように、情報要素(information element:IE)“SystemInformationBlockTypeX”は、V2Xパラメータを通信するために使用されることができる。
さらに、表1において定義されるように、メッセージ周期は、1と10との間の整数値であり得るとともに、その後のV2X通信を通信するためのメッセージ伝送レートを決定するために使用され得る。例えば、10の整数値は10Hzに対応し得るとともに、1の整数値は1Hzに対応し得る。前述したように、実施例は、このように限定されない。
別の例では、ネットワークは、同様に、他の非3GPP無線技術のためのメッセージ周期を定義することができる。下記は、DSRC及びLTEメッセージの周期が定義されたSIBの例である。この例におけるSIBは、LTE、及びDSRC又は他の非3GPP技術をサポートするUEに適用することができる。これらの他の技術は適宜追加されることができる。
メッセージ周期は、1と10との間の整数値であり得るとともに、3GPP技術を介してその後のV2X通信を通信するためのメッセージ伝送レートを決定するために使用され得ることに注意が必要である。同様に、メッセージ周期DSRCは、非3GPP通信に関する最大許容周期を含むことができる。メッセージ周期DSRCは、同様に、1と10との間の整数値であり得るとともに、その後のV2X通信を通信するためのメッセージ伝送レートを決定するために使用され得る。実施例はこれらの整数値に限定されず、他の値がメッセージ周期パラメータとして使用され得ることに注意が必要である。第3の例では、下記で示されるように、他のフィールドが上記のSIBのうちの1つに追加されることができる。
表3において論じられるように、メッセージ周期は、3GPP通信に関する最大許容周期を含むことができる。さらに、PSIDは、V2X通信を使用するアプリケーションサービスを特定する。PSID値は、V2X UEが使用することが許可されている通信サービスのタイプを決定するV2X ProSe機能により使用されることができる。他の装置との通信のために、他のフィールドがSIBに追加されてもよいことに注意が必要である。実施例は、これらのSIBの例に限定されない。例えば、他のSIBは、V2Xパラメータとして含まれるべき他のフィールドに基づいて定義されてもよい。
図7Bは、MACヘッダ760及びMACペイロード770を有するMAC PDU750を例示する。MACヘッダ760は、V2Xパラメータ210及びいくつかのMACサブヘッダ(図示せず)を含むことができる。いくつかの実施例において、MACサブヘッダは、V2Xパラメータ210を含むことができる。MACヘッダ760は、同様に、論理チャネルID(LCID)フィールド、長さフィールド、フォーマットフィールド、及び拡張フィールドなど、図示されていない多数の他のフィールドを含むことができる。実施例は、このように限定されない。
前述したように、V2Xパラメータ210は、eNB、RANノード、又はRSUなどの装置により、MAC層におけるMACヘッダ760に追加されてもよい。いくつかの例では、MACヘッダ760は、UEなどの別の装置により生成される1つ又は複数のメッセージに追加され得るとともに、セル若しくは通信領域内でブロードキャスト又はマルチキャストされるようにRANノード、eNB、又はRSUにより追加され得る。実施例は、このように限定されない。
図8は、記憶媒体800の実施例及び記憶媒体850の実施例を例示する。記憶媒体800及び850は、光記憶媒体、磁気記憶媒体、又は半導体記憶媒体のようなあらゆる非一時的なコンピュータ読み取り可能記憶媒体又は機械読み取り可能記憶媒体を含み得る。各種の実施例において、記憶媒体800及び850は、工業製品(article of manufacture)を含み得る。いくつかの実施例において、記憶媒体800及び850は、論理フロー400、500、及び600をそれぞれ実施するためのコンピュータ実行可能命令のようなコンピュータ実行可能命令を格納し得る。コンピュータ読み取り可能記憶媒体又は機械読み取り可能記憶媒体の実例は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリ、取り外し可能メモリ又は取り外し不可能メモリ、消去可能メモリ又は消去不能メモリ、書き込み可能メモリ又は再書き込み可能メモリなどを含んでいる、電子データを格納することが可能であるあらゆる有形の媒体を含み得る。コンピュータ実行可能命令の実例は、ソースコード、コンパイルされたコード(compiled code)、解釈されたコード(interpreted code)、実行可能コード、静的なコード、動的なコード、オブジェクト指向のコード(object-oriented code)、視覚的コード(visual code)などのようなあらゆる適切な種類のコードを含み得る。実施例は、この文脈に限定されない。
ここで使用されるように、“回路”という用語は、特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、1つ若しくは複数のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行するプロセッサ(共有、専用、若しくはグループ)及び/又はメモリ(共有、専用、若しくはグループ)、組み合わせ論理回路、そして/あるいは、説明された機能を提供する他の適切なハードウェアコンポーネントのことを指し得るか、これらの一部であり得るか、又はこれらを含み得る。いくつかの実施例において、回路は、1つ若しくは複数のソフトウェア又はファームウェアモジュールで実装され得るか、あるいは、回路に関連する機能は、1つ若しくは複数のソフトウェア又はファームウェアモジュールによって実装され得る。いくつかの実施例において、回路は、少なくとも部分的にハードウェアで動作可能な論理を含むことができる。明細書で説明される実施例は、任意の適切に構成されたハードウェア及び/又はソフトウェアを使用してシステムに実装されてもよい。
図9は、様々な実施例において1つ又は複数の開示された技術を実装するUEを代表することができるUE装置900の一例を例示する。例えば、UE装置900は、いくつかの実施例によるUE104を代表することができる。いくつかの実施例において、UE装置900は、少なくとも図示されるように一緒に結合された、アプリケーション回路902、ベースバンド回路904、無線周波数(RF)回路906、フロントエンドモジュール(FEM)回路908、及び1つ又は複数のアンテナ910を含むことができる。
アプリケーション回路902は、1つ又は複数のアプリケーションプロセッサを含むことができる。例えば、アプリケーション回路902は、下記には限定されないが、1つ若しくは複数のシングルコア又はマルチコアプロセッサなどの回路を含むことができる。(複数の)プロセッサは、汎用プロセッサと専用プロセッサ(例えば、グラフィックプロセッサ、アプリケーションプロセッサなど)の任意の組み合わせを含むことができる。プロセッサは、メモリ/ストレージと結合されてもよく、及び/又はメモリ/ストレージを含んでもよく、様々なアプリケーション及び/又はオペレーティングシステムがシステム上で動作することを可能にするために、メモリ/ストレージに記憶された命令を実行するように構成されてもよい。
ベースバンド回路904は、下記には限定されないが、1つ若しくは複数のシングルコア又はマルチコアプロセッサなどの回路を含むことができる。ベースバンド回路904は、RF回路906の受信信号経路から受信したベースバンド信号を処理し、そしてRF回路906の送信信号経路用のベースバンド信号を生成するために、1つ若しくは複数のベースバンドプロセッサ及び/又は制御論理回路を含むことができる。ベースバンド処理回路904は、ベースバンド信号の生成及び処理のために、並びにRF回路906の動作の制御のために、アプリケーション回路902とインタフェースすることができる。例えば、いくつかの実施例において、ベースバンド回路904は、第2世代(2G)ベースバンドプロセッサ904a、第3世代(3G)ベースバンドプロセッサ904b、第4世代(4G)ベースバンドプロセッサ904c、及び/又は、他の既存の世代、(例えば、第5世代(5G)、6Gなど)開発中であるか又は将来開発されるべき世代のための(複数の)他のベースバンドプロセッサ904dを含むことができる。ベースバンド回路904(例えば、ベースバンドプロセッサ904a〜904dのうちの1つ又は複数)は、RF回路906を介して1つ又は複数の無線ネットワークとの通信を可能にする様々な無線制御機能を処理することができる。無線制御機能は、下記には限定されないが、信号変調/復調、符号化/復号、無線周波数シフトなどを含むことができる。いくつかの実施例において、ベースバンド回路904の変調/復調回路は、高速フーリエ変換(FFT)、プリコーディング(precoding)、及び/又はコンステレーションマッピング/デマッピング機能を含むことができる。いくつかの実施例において、ベースバンド回路904の符号化/復号回路は、畳み込み、テールバイティング畳み込み(tail-biting convolution)、ターボ、ビタビ、及び/又は低密度パリティチェック(Low Density Parity Check:LDPC)符号化/復号機能を含むことができる。変調/復調及び符号化/復号機能の実施例は、これらの実例に限定されず、他の実施例において他の適切な機能を含むことができる。
いくつかの実施例において、ベースバンド回路904は、例えば物理層(PHY)、媒体アクセス制御(MAC)、無線リンク制御(RLC)、パケットデータ収束プロトコル(packet data convergence protocol:PDCP)、及び/又は無線リソース制御(RRC)要素を含んでいる、例えば進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(EUTRAN)プロトコルの要素などの、プロトコルスタックの要素を含むことができる。ベースバンド回路904の中央処理装置(CPU)904eは、PHY、MAC、RLC、PDCP、及び/又はRRC層のシグナリングのためのプロトコルスタックの要素を実行するように構成されることができる。
いくつかの実施例において、ベースバンド回路は、1つ又は複数のオーディオデジタル信号プロセッサ(DSP)904fを含むことができる。(複数の)オーディオDSP904fは、圧縮/復元及びエコー消去のための要素を含むことができるとともに、他の実施例において他の適切な処理要素を含むことができる。ベースバンド回路の構成要素は、いくつかの実施例では、適切に、単一チップ、単一チップセットに組み込まれるか、又は同じ回路基板上に配置されることができる。いくつかの実施例において、ベースバンド回路904及びアプリケーション回路902の構成要素の一部又は全部は、例えば、システムオンチップ(SOC)などに一緒に実装されてもよい。
いくつかの実施例において、ベースバンド回路904は、1つ又は複数の無線技術と互換性のある通信を提供することができる。例えば、いくつかの実施例において、ベースバンド回路904は、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(EUTRAN)、及び/又は他の無線メトロポリタンエリアネットワーク(WMAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)との通信をサポートすることができる。ベースバンド回路904が複数の無線プロトコルの無線通信をサポートするように構成された実施例は、マルチモードベースバンド回路と呼ばれ得る。
RF回路906は、非固体媒体(non-solid medium)を介して変調された電磁放射線(electromagnetic radiation)を使用して無線ネットワークと通信することを可能にすることができる。各種の実施例において、RF回路906は、スイッチ、フィルタ、増幅器などを含み、無線ネットワークとの通信を容易にすることができる。RF回路906は、FEM回路908から受信されたRF信号をダウンコンバートし、ベースバンド回路904にベースバンド信号を提供する回路を含み得る受信信号経路を含むことができる。RF回路906は、同様に、ベースバンド回路904により提供されるベースバンド信号をアップコンバートし、送信のためにFEM回路908にRF出力信号を提供する回路を含み得る送信信号経路を含むことができる。
いくつかの実施例において、RF回路906は、受信信号経路及び送信信号経路を含むことができる。RF回路906の受信信号経路は、ミキサ回路906a、増幅回路906b、及びフィルタ回路906cを含むことができる。RF回路906の送信信号経路は、フィルタ回路906c、及びミキサ回路906aを含むことができる。RF回路906は、同様に、受信信号経路及び送信信号経路のミキサ回路906aによって使用される周波数を合成するシンセサイザ回路(synthesizer circuitry)906dを含むことができる。いくつかの実施例において、受信信号経路のミキサ回路906aは、シンセサイザ回路906dにより提供された合成周波数に基づいて、FEM回路908から受信されたRF信号をダウンコンバートするように構成され得る。増幅回路906bは、ダウンコンバートされた信号を増幅するように構成され得るとともに、フィルタ回路906cは、ダウンコンバートされた信号から不要な信号を除去し、出力ベースバンド信号を生成するように構成されたローパスフィルタ(LPF)又はバンドパスフィルタ(BPF)であり得る。出力ベースバンド信号は、さらなる処理のためにベースバンド回路904に供給されてもよい。いくつかの実施例において、出力ベースバンド信号は、ゼロ周波数のベースバンド信号であってもよいが、これは必要条件ではない。いくつかの実施例において、受信信号経路のミキサ回路906aは、パッシブミキサを含むことができるが、実施例の範囲はこの点に限定されない。
いくつかの実施例において、送信信号経路のミキサ回路906aは、シンセサイザ回路906dにより提供された合成周波数に基づいて、入力ベースバンド信号をアップコンバートし、FEM回路908のためのRF出力信号を生成するように構成され得る。ベースバンド信号は、ベースバンド回路904により提供されてもよく、そしてフィルタ回路906cによりフィルタリングされてもよい。フィルタ回路906cは、ローパスフィルタ(LPF)を含むことができるが、実施例の範囲はこの点に限定されない。
いくつかの実施例において、受信信号経路のミキサ回路906a及び送信信号経路のミキサ回路906aは、2つ以上のミキサを含むことができるとともに、それぞれ、直交ダウンコンバージョン及び/又は直交アップコンバージョンのために配置されることができる。いくつかの実施例において、受信信号経路のミキサ回路906a及び送信信号経路のミキサ回路906aは、2つ以上のミキサを含むことができるとともに、イメージ除去(例えば、ハートレーイメージ除去)のために配置されることができる。いくつかの実施例において、受信信号経路のミキサ回路906a及び送信信号経路のミキサ回路906aは、それぞれ、直接ダウンコンバージョン及び/又は直接アップコンバージョンのために配置されることができる。いくつかの実施例において、受信信号経路のミキサ回路906a及び送信信号経路のミキサ回路906aは、スーパーヘテロダイン動作用に構成されることができる。
いくつかの実施例において、出力ベースバンド信号及び入力ベースバンド信号は、アナログベースバンド信号であってもよいが、実施例の範囲はこの点に限定されない。いくつかの代替の実施例では、出力ベースバンド信号及び入力ベースバンド信号は、デジタルベースバンド信号であってもよい。これらの代替の実施例では、RF回路906は、アナログ−デジタル変換器(ADC)及びデジタル−アナログ変換器(DAC)回路を含むことができるとともに、ベースバンド回路904は、RF回路906と通信するためのデジタルベースバンドインタフェースを含むことができる。
いくつかのデュアルモードの実施例では、別個の無線IC回路が各スペクトルの信号を処理するために設けられてもよいが、実施例の範囲はこの点に限定されない。
いくつかの実施例において、シンセサイザ回路906dは、N分周シンセサイザ又はN/N+1分周シンセサイザであってもよいが、他のタイプの周波数シンセサイザが適切であり得るように、実施例の範囲はこの点に限定されない。例えば、シンセサイザ回路906dは、デルタ−シグマシンセサイザ、周波数逓倍器、又は、分周器を備えた位相同期ループを含むシンセサイザであってもよい。
シンセサイザ回路906dは、周波数入力及び分周器制御入力に基づいて、RF回路906のミキサ回路906aにより使用される出力周波数を合成するように構成されてもよい。いくつかの実施例において、シンセサイザ回路906dは、N/N+1分周シンセサイザであってもよい。
いくつかの実施例において、周波数入力は電圧制御発振器(VCO)により提供されてもよいが、これは必要条件ではない。分周器制御入力は、所望の出力周波数に応じて、ベースバンド回路904又はアプリケーションプロセッサ902のいずれかにより提供されてもよい。いくつかの実施例において、分周器制御入力(例えば、N)は、アプリケーションプロセッサ902により示されるチャネルに基づいて、ルックアップテーブルから決定されてもよい。
RF回路906のシンセサイザ回路906dは、分周器、遅延同期ループ(DLL)、マルチプレクサ、及び位相アキュムレータを含むことができる。いくつかの実施例において、分周器は、二重係数分周器(dual modulus divider:DMD)であり得るとともに、位相アキュムレータは、デジタル位相アキュムレータ(digital phase accumulator:DPA)であり得る。いくつかの実施例において、DMDは、分数分周比を提供するために、入力信号をN又はN+1のいずれかによって(例えば、桁上げに基づいて)分周するように構成されてもよい。いくつかの例示的な実施例では、DLLは、カスケード接続された、調整可能な、遅延素子、位相検出器、チャージポンプ、及びD型フリップフロップのセットを含むことができる。これらの実施例では、遅延素子は、VCO期間をNd個の等しい位相パケットに分割するように構成されることができ、ここで、Ndは遅延線における遅延素子の数である。このように、DLLは、負帰還を提供し、遅延線を通る合計遅延が1VCOサイクルであることを保証するのを支援する。
いくつかの実施例において、シンセサイザ回路906dは、出力周波数としてキャリア周波数を生成するように構成されてもよく、一方、他の実施例では、出力周波数は、搬送波周波数の倍数(例えば、搬送波周波数の2倍、搬送波周波数の4倍)であってもよく、互いに異なる複数の位相を有する、搬送波周波数における複数の信号を生成するために、直交ジェネレータ及び分周器回路と共に使用される。いくつかの実施例において、出力周波数は、LO周波数(fLO)であってもよい。いくつかの実施例において、RF回路906は、IQ/極性コンバータを含むことができる。
FEM回路908は、受信信号経路を含むことができ、受信信号経路は、1つ又は複数のアンテナ910から受信されたRF信号に対して動作し、受信信号を増幅し、そしてさらなる処理のために、受信信号の増幅されたバージョンをRF回路906に供給するように構成された回路を含み得る。FEM回路908は、同様に、送信信号経路を含むことができ、送信信号経路は、1つ又は複数のアンテナ910のうちの1つ又は複数による送信のために、RF回路906により提供される送信用の信号を増幅するように構成された回路を含み得る。
いくつかの実施例において、FEM回路908は、送信モード動作と受信モード動作との間を切り替えるためのTX/RXスイッチを含むことができる。FEM回路は、受信信号経路及び送信信号経路を含むことができる。FEM回路の受信信号経路は、受信されたRF信号を増幅して、増幅された受信RF信号を出力として(例えば、RF回路906に)供給する、低ノイズ増幅器(LNA)を含むことができる。FEM回路908の送信信号経路は、(例えば、RF回路906により提供される)入力RF信号を増幅する電力増幅器(PA)と、(例えば、1つ又は複数のアンテナ910のうちの1つ又は複数による)その後の送信のためのRF信号を生成する1つ又は複数のフィルタとを含むことができる。
いくつかの実施例において、UE装置900は、例えば、メモリ/ストレージ、ディスプレイ、カメラ、センサ、及び/又は入出力(I/O)インタフェースなどの追加の要素を含むことができる。
図10は、UE104、RSU106、処理フロー400、500、及び600、記憶媒体800、記憶媒体850、並びにUE900のうちの1つ又は複数を実施し得る通信装置1000の実施例を例示する。各種の実施例において、装置1000は、論理回路1028を含み得る。論理回路1028は、例えば、UE104、RSU106、処理フロー400、500、及び600、並びに図9のUE900のうちの1つ又は複数について説明された動作を実行する物理的な回路を含み得る。図10において示されるように、実施例は下記の構成に限定されないが、装置1000は、無線通信インタフェース1010、ベースバンド回路1020、及び計算プラットフォーム1030を含み得る。
装置1000は、単一の計算エンティティにおいて、例えば完全に単一の装置内で、UE104、RSU106、処理フロー400、500、及び600、記憶媒体800、記憶媒体850、UE900、並びに論理回路1028のうちの1つ又は複数のための構造及び/若しくは動作のうちのいくつか又は全部を実施し得る。その代わりに、装置1000は、UE104、RSU106、処理フロー400、500、及び600、記憶媒体800、記憶媒体850、UE900、並びに論理回路1028のうちの1つ又は複数のための構造及び/若しくは動作のうちの一部を、クライアント−サーバアーキテクチャ、3層アーキテクチャ、N層アーキテクチャ、密結合又はクラスタ化アーキテクチャ、ピアツーピアアーキテクチャ、マスタ−スレーブアーキテクチャ、共有データベースアーキテクチャ、並びに他のタイプの分散処理システムのような分散システムアーキテクチャを使用して、複数の計算エンティティのいたる所に分配することができる。実施例は、この文脈に限定されない。
実施例は特定の無線の(over-the-air)インタフェース又は変調スキームに全く限定されないが、一実施例において、無線通信インタフェース1010は、単一キャリア又はマルチキャリア変調された信号(例えば、相補型符号変調(complementary code keying:CCK)シンボル、直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing:OFDM)シンボル、及び/又は単一キャリア周波数分割多元接続(single-carrier frequency division multiple access:SC−FDMA)シンボルを含んでいる)を送信すること及び/又は受信することに適当なコンポーネント、又はコンポーネントの組み合わせを含み得る。無線通信インタフェース1010は、例えば、受信機1012、周波数シンセサイザ1014、及び/又は送信機1016を含み得る。無線通信インタフェース1010は、バイアス制御装置、水晶発振器、及び/又は、1つ若しくは複数のアンテナ1018−fを含み得る。別の実施例において、無線通信インタフェース1010は、要求どおりに、外部の電圧制御発振器(voltage-controlled oscillator:VCO)、表面弾性波フィルタ、中間周波数(intermediate frequency:IF)フィルタ、及び/又はRFフィルタを使用し得る。いろいろな可能性があるRFインタフェース設計に起因して、RFインタフェース設計の拡張的な説明は省略される。
ベースバンド回路1020は、受信信号及び/又は送信信号を処理するために、無線通信インタフェース810と通信し得るとともに、例えば、受信されたRF信号をダウンコンバートするためのミキサと、アナログ信号をデジタル形式に変換するためのアナログ/デジタル(analog-to-digital)変換器1022と、デジタル信号をアナログ形式に変換するためのデジタル/アナログ(digital-to-analog)変換器1024と、送信のために信号をアップコンバートするためのミキサとを含み得る。さらに、ベースバンド回路1020は、それぞれの受信信号/送信信号の物理層(physical layer:PHY)リンクレイヤ処理のためのベースバンド又はPHY処理回路1026を含み得る。ベースバンド回路1020は、例えば、媒体アクセス制御(medium access control:MAC)/データリンク層処理のためのMAC処理回路1027を含み得る。ベースバンド回路1020は、MAC処理回路1027と通信するため、及び/又は、例えば1つ若しくは複数のインタフェース1034により計算プラットフォーム1030と通信するためのメモリコントローラ1032を含み得る。
いくつかの実施例において、PHY処理回路1026は、通信フレームを組み立てるか、及び/又は分解するために、バッファメモリのような追加の回路と組み合わせてフレーム構築及び/又は検出モジュールを含み得る。その代わりに又はさらに、MAC処理回路1027は、これらの機能のうちのいくつかに関して処理を分担し得るか、又は、PHY処理回路1026から独立してこれらの処理を実行し得る。いくつかの実施例において、MAC処理及びPHY処理は、単一の回路に統合され得る。
計算プラットフォーム1030は、装置1000に計算機能を提供し得る。図示されるように、計算プラットフォーム1030は、処理コンポーネント1040を含み得る。ベースバンド回路1020に加えて、又はベースバンド回路1020の代わりに、装置1000は、処理コンポーネント1040を使用して、UE104、RSU106、処理フロー400、500、及び600、記憶媒体800、記憶媒体850、UE900、並びに論理回路1028のうちの1つ又は複数のための処理操作又は論理(logic)を実行し得る。処理コンポーネント1040(及び/又はPHY1026、及び/又はMAC1027)は、様々なハードウェアエレメント、ソフトウェアエレメント、又は両方の組み合わせを含み得る。ハードウェアエレメントの実例は、装置、論理装置、コンポーネント、プロセッサ、マイクロプロセッサ、回路、プロセッサ回路、回路素子(例えば、トランジスタ、抵抗器、キャパシタ、インダクタなど)、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、メモリユニット、論理ゲート、レジスタ、半導体素子、チップ、マイクロチップ、チップセットなどを含み得る。ソフトウェアエレメントの実例は、ソフトウェアコンポーネント、プログラム、アプリケーション、コンピュータプログラム、アプリケーションプログラム、システムプログラム、ソフトウェア開発プログラム、マシンプログラム、オペレーティングシステムソフトウエア、ミドルウェア、ファームウェア、ソフトウェアモジュール、ルーチン、サブルーチン、ファンクション(機能)、メソッド(方法)、プロシージャ(手順)、ソフトウェアインタフェース、アプリケーションプログラムインタフェース(API)、命令セット、計算コード、コンピュータコード、コードセグメント、コンピュータコードセグメント、ワード(words)、値(values)、シンボル、又はそれらのあらゆる組み合わせを含み得る。実施例がハードウェアエレメント及び/又はソフトウェアエレメントを使用して実施されるかどうかを判定することは、与えられた実装例に関して要求される所望の計算レート、電力レベル、耐熱性、処理サイクル量、入力データレート、出力データレート、メモリ資源、データバス速度、及び他の設計の制約又は性能の制約のようなあらゆる数の要因に従って変化し得る。
計算プラットフォーム1030は、他のプラットフォームコンポーネント1050を更に含み得る。他のプラットフォームコンポーネント1050は、1つ又は複数のプロセッサ、マルチコアプロセッサ、コプロセッサ、メモリユニット、チップセット、コントローラ、周辺装置、インタフェース、発振器、時間計測器、ビデオカード、オーディオカード、マルチメディア入出力(I/O)コンポーネント(例えば、デジタル表示装置)、電源などのような一般的な計算要素を含む。メモリユニットの実例は、限定されることなく、例えば、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、ダブルデータレートDRAM(DDRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、スタティックRAM(SRAM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、強誘電性ポリマーメモリのようなポリマーメモリ、オボニックメモリ、位相変化又は強誘電性メモリ、シリコン−酸化物−窒化物−酸化物−シリコン(SONOS)メモリ、磁気若しくは光学カード、レイド(Redundant Array of Independent Disk:RAID)デバイスのようなデバイスのアレイ、ソリッドステートメモリ装置(例えば、USBメモリ、ソリッドステートドライブ(SSD))、及び情報を格納するのに適しているあらゆる他の種類の記憶媒体のような、1つ又は複数のより高速のメモリユニットの形式の様々な種類のコンピュータ読み取り可能及び機械読み取り可能記憶媒体を含み得る。
装置1000は、例えば、ウルトラモバイルデバイス(ultra-mobile device)、移動機、固定型装置、マシンツーマシン(machine-to-machine:M2M)デバイス、携帯情報端末(personal digital assistant:PDA)、移動計算装置(mobile computing device:モバイルコンピューティング装置)、スマートフォン(smart phone)、電話、デジタル電話、セルラ電話、ユーザ装置、eブックリーダ(eBook reader)、ハンドセット(handset)、一方向ページャ(one-way pager)、双方向ページャ(two-way pager)、メッセージング装置(messaging device)、コンピュータ、パーソナルコンピュータ(personal computer:PC)、デスクトップコンピュータ(desktop computer)、ラップトップコンピュータ(laptop computer)、ノートブックコンピュータ(notebook computer)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ハンドヘルドコンピュータ(handheld computer)、タブレットコンピュータ(tablet computer)、サーバ、サーバアレイ若しくはサーバファーム、ウェブサーバ、ネットワークサーバ、インターネットサーバ、ワークステーション、ミニコンピュータ(mini-computer)、メインフレームコンピュータ(main frame computer)、スーパーコンピュータ(supercomputer)、ネットワークアプライアンス(network appliance)、ウェブアプライアンス(web appliance)、分散型計算システム、マルチプロセッサシステム、プロセッサに基づくシステム(processor-based system)、民生用電子機器(consumer electronics)、プログラム可能民生用電子機器(programmable consumer electronics)、ゲーム機器(game device)、ディスプレイ、テレビ受信機、デジタルテレビ、セットトップボックス、無線アクセスポイント、基地局、ノードB、加入者ステーション、移動加入者センタ(mobile subscriber center)、無線ネットワーク制御装置、ルータ、ハブ、ゲートウェイ、ブリッジ、スイッチ、マシン(machine)、又はそれらの組み合わせであり得る。したがって、ここで説明された装置1000の機能及び/又は特定の構成は、適切に要求されるように、装置1000の各種の実施例に含まれ得るか、又は装置1000の各種の実施例において省略され得る。
装置1000の実施例は、単一入力単一出力(single input single output:SISO)アーキテクチャを使用して実施され得る。しかしながら、いくつかの実装例は、ビームフォーミング若しくは空間分割多元接続(spatial division multiple access:SDMA)のためのアダプティブアンテナ技術を使用するか、並びに/又はMIMO通信技術を使用する送信及び/若しくは受信のための複数のアンテナ(例えば、アンテナ1018−f)を含み得る。
装置1000のコンポーネント及び特徴は、ディスクリート回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、論理ゲート、及び/又はシングルチップアーキテクチャのあらゆる組み合わせを使用して実施され得る。さらに、装置1000の特徴は、マイクロコントローラ、プログラム可能なロジックアレー、及び/若しくはマイクロプロセッサ、又は、適宜適切なこれらのあらゆる組み合わせを使用して実施され得る。ハードウェアエレメント、ファームウェアエレメント、及び/又はソフトウェアエレメントが、ここでは集合的に若しくは個別に“論理回路(logic)”又は“回路”として参照され得る、ということは注目に値する。
図10のブロック図において示される代表的な装置1000は多くの潜在的な実装例のうちの一つの機能的に説明的な実例を表し得る、ということが認識されるべきである。したがって、添付の図面において描写されたブロック機能の分割、省略、又は包含は、実施例においてこれらの機能を実装するためのハードウェアコンポーネント、回路、ソフトウェア、及び/若しくはエレメントが必ず分割される、省略される、又は含まれるということを暗示しない。
図11は、広帯域無線アクセスシステム1100の実施例を例示する。図11において示されるように、広帯域無線アクセスシステム1100は、インターネット1110に対する移動無線アクセス及び/若しくは固定無線アクセスをサポートすることが可能であるインターネット1110タイプのネットワーク、又は同様のものを含んでいる、インターネットプロトコル(internet protocol:IP)タイプのネットワークであり得る。1つ又は複数の実施例において、広帯域無線アクセスシステム1100は、3GPP LTE仕様書、及び/又はIEEE802.16標準のうちの1つ若しくは複数に準拠しているシステムのようなあらゆる種類の直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency division multiple access:OFDMA)ベースの、又は単一キャリア周波数分割多元接続(single-carrier frequency division multiple access:SC−FDMA)ベースの無線ネットワークを含み得るとともに、権利請求された主題の範囲はこれらの点に限定されない。
代表的な広帯域無線アクセスシステム1100において、1つ若しくは複数の固定型装置1116とインターネット1110との間の、及び/又は1つ若しくは複数の移動機1122とインターネット1110との間の無線通信を提供するために、無線アクセスネットワーク(RAN)1112及び1118は、それぞれ、進化型ノードB1114及び1120に結合することが可能である。固定型装置1116及び移動機1122の一つの実例は、装置1000の固定されたバージョンを含む固定型装置1116と、装置1000の移動式のバージョンを含む移動機1122とを含んでいる図10の装置1000である。RNC1112及び1118は、広帯域無線アクセスシステム1100上の1つ又は複数の物理的エンティティに対するネットワーク機能のマッピングを定義することが可能であるプロファイルを実行し得る。eNB1114及び1120は、装置1000を参照して説明されたような、固定型装置1116及び/又は移動機1122とのRF通信を提供する無線装置を含み得るとともに、例えば、3GPP LTE仕様書、又はIEEE802.16標準に従ったPHY及びMAC層装置を含み得る。権利請求された主題の範囲は下記の点に限定されないが、eNB1114及び1120は、それぞれRAN1112及び1118を経てインターネット1110に結合するために、IPバックプレーン(IP backplane)を更に含み得る。
広帯域無線アクセスシステム1100は、訪問先コアネットワーク(CN)1124及び/又はホームCN1126を更に含むことができ、そのそれぞれは、限定はしないが、プロキシ及び/若しくはリレータイプの機能、例えば、認証、認可及びアカウンティング(AAA)機能、動的ホスト構成プロトコル(DHCP)機能、若しくはドメインネームサービス制御若しくは同様のものを含む1つ若しくは複数のネットワーク機能、公衆電話交換網(PSTN)ゲートウェイ若しくはボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)ゲートウェイのようなドメインゲートウェイ、並びに/又はインターネットプロトコル(IP)タイプサーバ機能、若しくは同様のものを提供することが可能であり得る。しかしながら、これらは、単に、訪問先CN1124及び/又はホームCN1126により提供されることが可能である機能のタイプの実例であり、権利請求された主題の範囲はこれらの点に限定されない。訪問先CN1124は、訪問先CN1124が固定型装置1116又は移動機1122の正規のサービスプロバイダの一部ではない場合、例えば、固定型装置1116若しくは移動機1122が、そのそれぞれのホームCN1126から離れてローミングしている場合か、又は、広帯域無線アクセスシステム1100が固定型装置1116若しくは移動機1122の正規のサービスプロバイダの一部であるが、しかし広帯域無線アクセスシステム1100が、固定型装置1116若しくは移動機1122の主要な又はホームロケーションではない別の場所又は状態にある場合に、訪問先CNと言われ得る。実施例は、この文脈に限定されない。
固定型装置1116は、それぞれ、eNB1114及び1120、そしてRAN1112及び1118、並びにホームCN1126を通してインターネット1110に対するホーム又は会社の顧客のブロードバンド接続を提供するために、ホーム若しくは会社内の、又はホーム若しくは会社の近くのような、eNB1114及び1120のうちの1つ又は両方の範囲内のどこにでも位置付けられ得る。固定型装置1116は一般に固定された場所に配置されるが、固定型装置1116が必要に応じて異なる場所に動かされ得る、ということは注目に値する。移動機1122は、もし移動機1122が例えばeNB1114及び1120のうちの1つ又は両方の範囲内にあるならば、1つ又は複数の場所で利用され得る。1つ又は複数の実施例によれば、オペレーションサポートシステム(operation support system:OSS)1128は、広帯域無線アクセスシステム1100に対して管理機能を提供するとともに、広帯域無線アクセスシステム1100の機能エンティティの間のインタフェースを提供するために、広帯域無線アクセスシステム1100の一部であり得る。図11の広帯域無線アクセスシステム1100は、広帯域無線アクセスシステム1100のいくつかの構成要素を示す無線ネットワークの単に1つの種類であり、権利請求された主題の範囲はこれらの点に限定されない。
各種の実施例は、ハードウェアエレメント、ソフトウェアエレメント、又は両方の組み合わせを用いて実施され得る。ハードウェアエレメントの実例は、プロセッサ、マイクロプロセッサ、回路、回路素子(例えば、トランジスタ、抵抗器、キャパシタ、インダクタなど)、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、論理ゲート、レジスタ、半導体素子、チップ、マイクロチップ、チップセットなどを含み得る。ソフトウェアの実例は、ソフトウェアコンポーネント、プログラム、アプリケーション、コンピュータプログラム、アプリケーションプログラム、システムプログラム、マシンプログラム、オペレーティングシステムソフトウエア、ミドルウェア、ファームウェア、ソフトウェアモジュール、ルーチン、サブルーチン、ファンクション(機能)、メソッド(方法)、プロシージャ(手順)、ソフトウェアインタフェース、アプリケーションプログラムインタフェース(API)、命令セット、計算コード、コンピュータコード、コードセグメント、コンピュータコードセグメント、ワード(words)、値(values)、シンボル、又はそれらのあらゆる組み合わせを含み得る。実施例がハードウェアエレメント及び/又はソフトウェアエレメントを使用して実施されるかどうかを判定することは、所望の計算レート、電力レベル、耐熱性、処理サイクル量、入力データレート、出力データレート、メモリ資源、データバス速度、及び他の設計の制約又は性能の制約のようなあらゆる数の要因に従って変化し得る。
少なくとも一実施例の1つ又は複数の態様は、プロセッサ内部の様々なロジックを表し、機械によって読まれたときに機械にここで説明された技術を実行するためのロジックを構築させる、機械読み取り可能媒体に格納される代表的な命令によって実行され得る。“IPコア”として知られているそのような表現は、有形の機械読み取り可能媒体に格納され得るとともに、論理回路(logic)又はプロセッサを実際に作る製作機械(fabrication machine)に読み込むために、様々な顧客又は製造施設に供給され得る。いくつかの実施例は、例えば、機械により実行されたならば、実施例に従って機械に方法及び/又は動作を遂行させ得る命令又は一組の命令を格納し得る機械読み取り可能媒体又は物品を使用して実施され得る。そのような機械は、例えば、あらゆる適切な処理プラットフォーム、計算プラットフォーム、計算装置、処理装置、計算システム、処理システム、コンピュータ、プロセッサ、又は同様のものを含み得るとともに、ハードウェア及び/若しくはソフトウェアのあらゆる適切な組み合わせを用いて実施され得る。機械読み取り可能媒体又は物品は、例えば、あらゆる適切な種類のメモリユニット、メモリ装置、メモリ物品、メモリ媒体、記憶装置、記憶物品、記憶媒体、及び/又は記憶ユニット、例えば、メモリ、取り外し可能若しくは取り外し不可能媒体、消去可能若しくは消去不能媒体、書き込み可能若しくは再書き込み可能媒体、デジタル若しくはアナログ媒体、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスクリードオンリメモリ(Compact Disk Read Only Memory:CD−ROM)、コンパクトディスクレコーダブル(Compact Disk Recordable:CD−R)、コンパクトディスクリライタブル(Compact Disk Rewriteable:CD−RW)、光ディスク、磁気媒体、光磁気媒体、取り外し可能メモリカード若しくはディスク、様々な種類のデジタル多目的ディスク(Digital Versatile Disk:DVD)、テープ、カセット、又は同様のものを含み得る。命令は、あらゆる適切な高水準プログラミング言語、低水準プログラミング言語、オブジェクト指向プログラミング言語、ビジュアル(visual)プログラミング言語、コンパイルされたプログラミング言語、及び/又は解釈されたプログラミング言語を使用して実装されるソースコード、コンパイルされたコード、解釈されたコード、実行可能コード、静的なコード、動的なコード、暗号化されたコードなどのようなあらゆる適切な種類のコードを含み得る。
下記の実例は、更なる実施例と関係がある。
実例1は、ネットワークからV2Xパラメータを含むブロードキャストメッセージをUEに送信することと、UEにおいてブロードキャストメッセージを受信して処理することとを含む方法を含み得る。
実例2は、実例1又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、ブロードキャストメッセージは、V2Xパラメータ専用のシステム情報ブロードキャスト(SIB)上で送信される。
実例3は、実例1又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、ブロードキャストメッセージは、既存のシステム情報ブロードキャスト(SIB)メッセージ上で送信される。
実例4は、実例1又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、V2Xパラメータは、少なくともV2Xメッセージの送信の最大許容周波数の値を含む。
実例5は、実例1又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、V2Xパラメータは、少なくともPSID(Provider Service Identifier:プロバイダサービス識別子)を含む。
実例6は、実例4又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、ブロードキャストメッセージを受信して処理するUEは、送信V2Xメッセージの周波数を最大許容値に制限する。
実例7は、ネットワークからV2Xパラメータを含むブロードキャストメッセージをUEに送信することを含み、任意に、V2Xパラメータが、V2Xメッセージの送信の最大許容周波数、及びPSID(プロバイダサービス識別子)のうちの1つ又は複数を含む方法を含み得る。
実例8は、ネットワークからMAC PDUのMACヘッダに1つ又は複数のV2Xパラメータを含んでいるV2Xメッセージを少なくとも1つのUEのセットに送信することと、UEにおいてMACヘッダを受信して処理することとを含む方法を含み得る。
実例9は、実例8又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、V2Xパラメータは、少なくともV2Xメッセージの送信の最大許容周波数を含む。
実例10は、実例9又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、MAC PDUを受信して処理するUEは、送信V2Xメッセージの周波数を最大許容値に制限する。
実例11は、実例8又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、MAC PDUは、V2Xメッセージ専用に予約されたPDUである。
実例12は、RANノードからセル測定値をMBMS機能エンティティに送信することと、MBMS機能エンティティにおいてセル測定値を受信して処理することと、送信されるべきV2Xパラメータを、MBMS機能エンティティから、V2Xサービスに加入している少なくとも1つのUEに送信することとを含む方法を含み得る。
実例13は、実例12又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、MBMS機能エンティティは、ブロードキャストマルチキャストサービスセンタ(BM−SC)又はMBMS GWである。
実例14は、実例12又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、V2Xパラメータは、少なくとも、V2Xサービスに加入しているUEによって使用されることが許可された最大メッセージ伝送レートを含む。
実例15は、無線アクセスネットワーク(RAN)ノードによって、1つ又は複数の車両対モノ(V2X)関連パラメータを含むメッセージを生成することと、RANノードによって、メッセージをブロードキャストすることとを含む方法を含み得る。
実例16は、実例15又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、RANノードによって、システム情報ブロードキャスト(SIB)を介してメッセージをブロードキャストすることを更に含む。
実例17は、実例16又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、SIBは、V2Xパラメータのブロードキャスト専用である。
実例18は、実例15又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、V2Xパラメータは、少なくともV2Xメッセージの送信の最大許容周波数に関連する値を含む。
実例19は、実例15又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、V2Xパラメータは、少なくともプロバイダサービス識別子(PSID)を含む。
実例20は、実例15又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、RANノードは、進化型NodeB(eNB)である。
実例21は、1つ又は複数の車両対モノ(V2X)関連パラメータを含むメッセージを生成する制御論理回路と、制御論理回路と結合された送信論理回路であって、メッセージをブロードキャストする送信論理回路とを備える無線アクセスネットワーク(RAN)ノードを含み得る。
実例22は、実例21又は本明細書のいくつかの他の実例のRANノードを含むことができ、送信論理回路は、さらに、システム情報ブロードキャスト(SIB)を介してメッセージをブロードキャストすることができる。
実例23は、実例22又は本明細書のいくつかの他の実例のRANノードを含むことができ、SIBは、V2Xパラメータのブロードキャスト専用である。
実例24は、実例21又は本明細書のいくつかの他の実例のRANノードを含むことができ、V2Xパラメータは、少なくともV2Xメッセージの送信の最大許容周波数に関連する値を含む。
実例25は、実例21又は本明細書のいくつかの他の実例のRANノードを含むことができ、V2Xパラメータは、少なくともプロバイダサービス識別子(PSID)を含む。
実例26は、実例21又は本明細書のいくつかの他の実例のRANノードを含むことができ、RANノードは、進化型NodeB(eNB)である。
実例27は、ユーザ装置によって1つ又は複数の車両対モノ(V2X)関連パラメータを含むブロードキャストメッセージを受信することと、UEによって、受信された1つ又は複数のV2Xパラメータに基づいてV2X手順を実行することとを含む方法を含み得る。
実例28は、実例27又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、UEによって、システム情報ブロードキャスト(SIB)を介してメッセージを受信することを更に含む。
実例29は、実例28又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、SIBは、V2Xパラメータのブロードキャスト専用である。
実例30は、実例27又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、V2Xパラメータは、少なくともV2Xメッセージの送信の最大許容周波数に関連する値を含む。
実例31は、実例27又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、V2Xパラメータは、少なくともプロバイダサービス識別子(PSID)を含む。
実例32は、実例27又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、V2X手順を実行することは、UEによって、受信された1つ又は複数のV2Xパラメータに基づいてV2Xメッセージの送信の周波数を最大許容値に制限することを含む。
実例33は、1つ又は複数の車両対モノ(V2X)関連パラメータを含むブロードキャストメッセージを受信する受信論理回路と、受信論理回路に結合された制御論理回路であって、受信された1つ又は複数のV2Xパラメータに基づいてV2X手順を実行する制御論理回路とを備えるユーザ装置(UE)を含み得る。
実例34は、実例33又は本明細書のいくつかの他の実例のUEを含むことができ、受信論理回路は、システム情報ブロードキャスト(SIB)を介してメッセージを受信することができる。
実例35は、実例34又は本明細書のいくつかの他の実例のUEを含むことができ、SIBは、V2Xパラメータのブロードキャスト専用である。
実例36は、実例33又は本明細書のいくつかの他の実例のUEを含むことができ、V2Xパラメータは、少なくともV2Xメッセージの送信の最大許容周波数に関連する値を含む。
実例37は、実例33又は本明細書のいくつかの他の実例のUEを含むことができ、V2Xパラメータは、少なくともプロバイダサービス識別子(PSID)を含む。
実例38は、実例33又は本明細書のいくつかの他の実例のUEを含むことができ、制御論理回路は、さらに、受信された1つ又は複数のV2Xパラメータに基づいてV2Xメッセージの送信の周波数を最大許容値に制限することができる。
実例39は、無線アクセスネットワーク(RAN)ノードによって、1つ又は複数の車両対モノ(V2X)関連パラメータを含むメディアアクセス制御(MAC)ヘッダを有するMACパケットデータユニット(PDU)を生成することと、RANノードによって、MAC PDUを含むメッセージを送信することとを含む方法を含み得る。
実例40は、実例39又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、1つ又は複数のV2Xパラメータは、V2Xメッセージの送信の最大許容周波数の指示を含む。
実例41は、実例39又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、MAC PDUは、V2Xメッセージ専用に予約されたPDUである。
実例42は、実例39又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、RANノードは、進化型NodeB(eNB)である。
実例43は、1つ又は複数の車両対モノ(V2X)関連パラメータを含むメディアアクセス制御(MAC)ヘッダを有するMACパケットデータユニット(PDU)を生成する制御論理回路と、制御論理回路に結合された送信論理回路であって、MAC PDUを含むメッセージを送信する送信論理回路とを備える無線アクセスネットワーク(RAN)ノードを含み得る。
実例44は、実例43又は本明細書のいくつかの他の実例のRANノードを含むことができ、1つ又は複数のV2Xパラメータは、V2Xメッセージの送信の最大許容周波数の指示を含む。
実例45は、実例43又は本明細書のいくつかの他の実例のRANノードを含むことができ、MAC PDUは、V2Xメッセージ専用に予約されたPDUである。
実例46は、実例43又は本明細書のいくつかの他の実例のRANノードを含むことができ、RANノードは、進化型NodeB(eNB)である。
実例47は、ユーザ装置(UE)によって、1つ又は複数の車両対モノ(V2X)関連パラメータを含むメディアアクセス制御(MAC)ヘッダを有するMACパケットデータユニット(PDU)を含むメッセージを受信することと、UEによって、1つ又は複数のV2Xパラメータに基づいてV2X関連手順を実行することとを含む方法を含み得る。
実例48は、実例47又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、1つ又は複数のV2Xパラメータは、V2Xメッセージの送信の最大許容周波数の指示を含む。
実例49は、実例47又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、MAC PDUは、V2Xメッセージ専用に予約されたPDUである。
実例50は、実例47又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、V2X関連手順を実行することは、UEによって、1つ又は複数のV2Xパラメータに基づいて送信V2Xメッセージの周波数を最大許容値に制限することを含む。
実例51は、1つ又は複数の車両対モノ(V2X)関連パラメータを含むメディアアクセス制御(MAC)ヘッダを有するMACパケットデータユニット(PDU)を含むメッセージを受信する受信論理回路と、受信論理回路に結合された制御論理回路であって、1つ又は複数のV2Xパラメータに基づいてV2X関連手順を実行する制御論理回路とを備えるユーザ装置(UE)を含み得る。
実例52は、実例51又は本明細書のいくつかの他の実例のUEを含むことができ、1つ又は複数のV2Xパラメータは、V2Xメッセージの送信の最大許容周波数の指示を含む。
実例53は、実例51又は本明細書のいくつかの他の実例のUEを含むことができ、MAC PDUは、V2Xメッセージ専用に予約されたPDUである。
実例54は、実例51又は本明細書のいくつかの他の実例のUEを含むことができ、制御論理回路は、さらに、1つ又は複数のV2Xパラメータに基づいて送信V2Xメッセージの周波数を最大許容値に制限することができる。
実例55は、無線アクセスネットワーク(RAN)ノードによって、1つ又は複数のセル測定値をマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)機能エンティティに送信することと、RANノードによって、V2Xサービスに関する1つ又は複数の車両対モノ(V2X)関連パラメータの指示を受信することであって、1つ又は複数のV2Xパラメータがセル測定値に基づいている、受信することと、RANノードによって、1つ又は複数のV2Xパラメータの指示をV2Xサービスに加入しているユーザ装置(UE)に送信することとを含む方法を含み得る。
実例56は、実例55又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、MBMS機能エンティティは、ブロードキャストマルチキャストサービスセンタ(BM−SC)又はMBMSゲートウェイ(GW)である。
実例57は、実例55又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、1つ又は複数のV2Xパラメータは、少なくとも、V2Xサービスに加入しているUEによって使用されることが許可された最大メッセージ伝送レートを含む。
実例58は、実例55又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、RANノードは、進化型NodeB(eNB)である。
実例59は、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)機能エンティティからV2Xサービスに関する1つ又は複数の車両対モノ(V2X)関連パラメータの指示を受信する受信論理回路であって、1つ又は複数のV2XパラメータがRANノードによるセル測定値に基づいている、受信論理回路と、受信論理回路に結合された送信論理回路であって、1つ又は複数のV2Xパラメータの指示をV2Xサービスに加入しているユーザ装置(UE)に送信する送信論理回路とを備える無線アクセスネットワーク(RAN)ノードを含み得る。
実例60は、実例59又は本明細書のいくつかの他の実例のRANノードを含むことができ、MBMS機能エンティティは、ブロードキャストマルチキャストサービスセンタ(BM−SC)又はMBMSゲートウェイ(GW)である。
実例61は、実例59又は本明細書のいくつかの他の実例のRANノードを含むことができ、1つ又は複数のV2Xパラメータは、少なくとも、V2Xサービスに加入しているUEによって使用されることが許可された最大メッセージ伝送レートを含む。
実例62は、実例59又は本明細書のいくつかの他の実例のRANノードを含むことができ、RANノードは、進化型NodeB(eNB)である。
実例63は、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)機能エンティティによって、1つ又は複数のセル測定値の指示を受信することと、MBMS機能エンティティによって、1つ又は複数のセル測定値に基づいてV2Xサービスに関する1つ又は複数の車両対モノ(V2X)関連パラメータを識別することと、MBMS機能エンティティによって、1つ又は複数のV2Xパラメータの指示を送信することとを含む方法を含み得る。
実例64は、実例63又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、MBMS機能エンティティは、ブロードキャストマルチキャストサービスセンタ(BM−SC)又はMBMSゲートウェイ(GW)である。
実例65は、実例63又は本明細書のいくつかの他の実例の方法を含むことができ、1つ又は複数のV2Xパラメータは、少なくとも、V2Xサービスに加入しているUEによって使用されることが許可された最大メッセージ伝送レートを含む。
実例66は、1つ又は複数のセル測定値の指示を受信する受信論理回路と、受信論理回路に結合された制御論理回路であって、1つ又は複数のセル測定値に基づいてV2Xサービスに関する1つ又は複数の車両対モノ(V2X)関連パラメータを識別する制御論理回路と、受信論理回路に結合された送信論理回路であって、1つ又は複数のV2Xパラメータの指示を送信する送信論理回路とを備えるマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)機能エンティティを含み得る。
実例67は、実例63又は本明細書のいくつかの他の実例のMBMS機能エンティティを含むことができ、MBMS機能エンティティは、ブロードキャストマルチキャストサービスセンタ(BM−SC)又はMBMSゲートウェイ(GW)である。
実例68は、実例63又は本明細書のいくつかの他の実例のMBMS機能エンティティを含むことができ、1つ又は複数のV2Xパラメータは、少なくとも、V2Xサービスに加入しているUEによって使用されることが許可された最大メッセージ伝送レートを含む。
多数の特定の詳細が実施例の完全な理解を提供するためにここで説明された。しかしながら、実施例はこれらの特定の詳細なしで実施され得るということが当業者によって理解されるであろう。他の場合において、周知の動作、構成要素、及び回路は、実施例を不明瞭にしないために詳細に説明されなかった。ここで開示された特定の構造的及び機能的な詳細が代表的であり、実施例の範囲を必ずしも限定するとは限らないということが認識されることができる。
いくつかの実施例は、“結合される”及び“接続される”という表現を使用して説明され得る。これらの用語は、相互に対する同義語を意図していない。例えば、いくつかの実施例は、2つ以上の要素が互いに直接的な物理的又は電気的接触状態にあるということを示すために、“接続される”及び/又は“結合される”という用語を使用して説明され得る。しかしながら、“結合される”という用語は、同様に、2つ以上の要素が互いに直接的な接触状態にないが、それでもやはり互いに協同するか、又は相互作用するということを意味し得る。
明確に別の方法で表明されない限り、“処理する”、“計算する”、“算出する”、“判定する”などのような用語は、計算システムのレジスタ及び/又はメモリ内の(例えば、電子的な)物理量として表されたデータを計算システムのメモリ、レジスタ、又は他のそのような情報の記憶装置、伝送装置、若しくは表示装置内の物理量として同様に表された他のデータに処理する及び/又は変換するコンピュータ若しくは計算システム、又は同様の電子計算装置の動作及び/又は工程のことを指すということが認識され得る。実施例は、この文脈に限定されない。
ここで説明された方法が、説明された順序で、又はあらゆる特定の順序で実行される必要がないことに、留意すべきである。さらに、ここで特定された方法に関して説明された様々な作業(activity:アクティビティ)は、連続する方法で、又は並行する方法で実行され得る。
特定の実施例がここで例示されて説明されたが、同じ目的を達成すると見込まれるあらゆる取り合わせ(arrangement:アレンジメント)が示された特定の実施例の代用にされ得るということが認識されるべきである。この開示は、各種の実施例の全ての改作物又は変形物をカバーすることを意図している。上述の説明が、実例となる方法で行われ、限定的なものではないということが理解されるべきである。上述の実施例とここで明確に説明されなかった他の実施例との組み合わせは、上述の説明を精査することにより当業者には明白であろう。したがって、各種の実施例の範囲は、上述の構成、構造、及び方法が使用されるあらゆる他のアプリケーションを含む。
読者が技術的開示の性質を迅速に確かめることを可能にするであろう要約を要求する連邦規則法典第37巻セクション1.72(b)(37C.F.R.§1.72(b))に適合するように、本開示の要約が提供されるということが強調される。要約は、要約が請求項の範囲又は意味を解釈するか、又は限定するために使用されないであろう、という了解のもとに提出される。さらに、前述の詳細な説明において、本開示を合理化する目的で様々な特徴が1つの実施例に集められるということが理解され得る。本開示のこの方法は、主張された実施例が、各請求項において明確に暗唱される特徴より更なる特徴を必要とする意図を反映する、と解釈されるべきではない。それどころか、添付の請求項が反映するように、発明の主題は、単一の開示された実施例の全ての特徴より少ない状態にある。したがって、添付の請求項は、この結果、各請求項が個別の好ましい実施例として独立している状態で詳細な説明の中に組み込まれる。添付の請求項において、“含む(including)”及び“その中で(in which)”という用語は、それぞれ“備える(comprising)”及び“ここで(wherein)”という用語の分かりやすい英語の等価物として使用される。さらに、“第1の”、“第2の”、及び“第3の”などの用語は、単にラベルとして使用され、数値的な要求をそれらの対象物に課すことを意図していない。
主題は、構造上の特徴及び/又は方法論的な活動に特有の言語で説明されているが、添付の請求項において定義された主題は、上記で説明された特定の特徴又は活動に必ずしも限定されるとは限らない、ということが理解されるべきである。それどころか、上記で説明された特定の特徴又は活動は、請求項を実施することの実例形態として開示される。