JP2018524465A - 二水素を製造するためのシステム及び関連する方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、500℃より高い温度で水蒸気電気分解を実施して水蒸気及び二水素混合物を製造するように適合された高温電解槽(2)と、二水素圧縮器(3)と、水及び二水素の主回路(10)であって、その上に少なくとも1つの蒸発器(11)、高温電解槽(2)、凝縮器(E3)、及び圧縮器(3)が連続的に配置され、第1交換器(E1)が蒸発器(11)からの水蒸気と高温電解槽(2)からの水蒸気及び二水素混合物との間で熱交換を行って蒸発器(11)からの水蒸気を過熱する、水及び二水素主回路(10)と、を含み、圧縮器(3)が凝縮器(E3)との熱交換により熱を供給される化学式圧縮器であること;凝縮器(E3)が第1交換器(E1)の出口に直接配置されること;を特徴とする、二水素を製造するためのシステムに関する。

Description

本発明は、電気分解を用いた二水素製造システムに関する。
物品及び乗客の移動及び輸送のための脱炭素溶液、すなわち低二酸化炭素放出溶液の精力的な開発状況の中で、二水素は有望な燃料として現れる。
車両での燃料電池及び電気モータに関連するその使用は、特にそれ自体が清浄なエネルギー、特に水の電気分解によって作られる場合、化石燃料の代替物となり得る。トヨタなどの一部の自動車メーカーはすでに水素車の販売を始めており、他のメーカーは2020年までに最初の車両を発売する予定である。
燃料電池(その一例は図1aに表される)の動作は、以下の酸化還元反応によって支配される:
−アノードで:2H→4H+4e
−カソードで:O+4H+4e→2HO。
アノードで作られた電子の流れは故に、カソードに送られる前に電気負荷を供給することができる。
水素は近年、主に炭化水素の水蒸気改質によって多量に作られ、それは主に天然ガス(メタン、水蒸気改質反応は従って、以下の式:CH+2HO+熱→4H+COによって記載される)からのものであり、サービスステーションで200バールのシリンダーフレームのトラックによって輸送及び配達されるが、それはサービスステーションにおいて、サービスステーション内の高圧タンクで貯蔵される前に450から900バールの圧力まで圧縮器で圧縮される(実際に、二水素ガスの低体積密度−通常の温度及び圧力条件下、1立方メートル中で89グラム、すなわち3.54kWhエネルギーの水素−とは、それを700バール付近まで圧縮して燃料として使用するのに十分な密度に到達させることを暗示する)。
この水蒸気形成製造方法は、工業的に成熟していて安価であるという利点を有する。しかしながら、それは多くの欠点を有する:それは化石エネルギーを消費し、二酸化炭素を高放出し、大型ユニット(数百MWまで)の大規模生産にのみ良好に適合される。分散して水素を使用する場合、作られた水素はトラックで輸送されるべきであり、シリンダーフレームで配達されるべきであるが、それは実質的な経済的及びエネルギーコストを生じさせる。
従って、産業主義者らは代替技術:水素を酸素から分離するために化石エネルギーの代わりに電気を使用し、小規模な分散型ユニット、あるいは例えばサービスステーションなどの水素が使用される場所で行われ得る水の電気分解、を次第に選択している。電気分解の原理は、以下の式で要約され得る:2HO+電気→2H+O
電気分解は多くの利点を有する:それは電気が(例えば核又は再生可能源を)脱炭素化する場合に二酸化炭素を発生させず、柔軟性があり、故に配電網に対してサービスを提供することができ、モジュール式技術であり、小規模(1MW未満)であり得、それ故に分散型製造に良好に適合される。一方、それは高価なエネルギー:電気を消費するという欠点を有する。従って、その収率は重要な問題である。
3つの主な電気分解技術が存在する。最初の2つ、すなわちアルカリ及びPEM(「プロトン交換膜」又はプロトン交換膜技術)技術は、近年成熟しており、市場に出されている。これらの電解槽のエネルギー消費は、よくても約55kWh/kg水素であり、72%程度のエネルギー収率を示す。
3番目は高温電気分解(HTE)であり、現在開発中である。高温電解槽は、約45kWh/kg水素のエネルギー消費、すなわち87%程度のエネルギー収率を示す。
例えば非特許文献1などに記載されているこの技術は、水を少なくとも500℃、有利には800℃程度の温度の過熱水蒸気として電気分解することを提案する。
この技術は、反応に必要なエネルギーの一部が熱(電気より安価)によってもたらされることができ、エネルギー収率がより良好であるため、周囲温度での水の電気分解よりもより効率的であると判明している。理論的には、2500℃の温度では、熱分解が自然に水を水素及び酸素に分解するため、それ以上の作業入力は必要ではない。動作条件を考慮すると、最高の妥協点は約800℃に到達したところのままである。
図1bは、80%のエネルギー収率(r=GCV/Qinvと定義され、ここでQinvは施設内で消費される投入エネルギーであり、GCVは総発熱量、すなわち得られる水素のエネルギー容量であり、39.4kWh/kgに達する)を提供する、既知の最適化されたHTEシステム1である。以下の開示において、そして異なる設備を互いに比較するために、200バールで1kgの水素を製造するシステム1が考慮される。
水蒸気はここでは、蒸発器11(8.4kWhのエネルギー入力)で作られ、次いで、交換器E1及びE2を介して電解槽2からの出口ガスから、かつ電気過熱器12(1kWhのエネルギー入力)から過熱される。液体水はまた、交換器E3及びE4を介して出口ガスにより予熱される。電解槽の収率が高いため、結果として統合された冷却システムは必要ない。電解槽は、圧力を200バールに上昇させるために、4kWhのエネルギーを消費する機械式圧縮器3と連結される。
このような装置のエネルギー収率は、次の通りである:
r=GCV/Qinv=39.4/(35.7+1+8.4+4)
r=80%。
J.シグルヴィンソン(J.Sigurvinsson)、C.マンシジャ(C.Mansilla)、P.ロベラ(P.Lovera)及びF.ワーコフ(F.Werkoff)著、インターナショナルジャーナルオブハイドロジェンエナジー(International Journal of Hydrogen Energy)、「高温水蒸気電気分解は地熱とともに機能するか?(Can high temperature steam electrolysis function with geothermal heat?)」
工業的な大規模水素使用のブレイクスルーを加速するために、この収率をさらに改善することが望ましいであろう。
本発明は、第1の態様によれば、以下を含む二水素製造システムを提供することによりこれらの欠点を克服することを提案し、二水素製造システムは、
−500℃より高い温度で水蒸気電気分解を実施して水蒸気及び二水素混合物を製造するように適合された、高温電解槽と、
−二水素圧縮器と、
−水及び二水素の主回路であって、その上に少なくとも1つの蒸発器、高温電解槽、凝縮器、及び圧縮器が連続的に配置され、第1交換器が蒸発器からの水蒸気と高温電解槽からの水蒸気及び二水素混合物との間で熱交換を行って蒸発器からの水蒸気を過熱する、水及び二水素の主回路と、
を含み、そのシステムは、
−圧縮器が、凝縮器との熱交換により熱を供給される化学式圧縮器であること;
−凝縮器が、第1交換器の出口に直接配置されること;
を特徴とする。
本発明による装置は、単独で、又は任意の技術的に可能な組合せに従って、以下の特徴によって有利に完成される:
−第1交換器は、水蒸気及び二水素混合物が少なくとも200℃の温度を示すように構成される;
−そのシステムは、高温電解槽からの二酸素回路をさらに含み、そこで、蒸発器からの水蒸気と高温電解槽からの二酸素との間で熱交換を行う第2交換器が蒸発器からの水蒸気を過熱するように配置される;
−そのシステムはさらに、蒸発器上流の主回路からの液体水と第2交換器からの二酸素との間で熱交換を行って蒸発器に入る液体水を予熱する、第3交換器を含む;
−そのシステムはさらに、高温電解槽上流の主回路上に配置されて蒸発器からの水蒸気を過熱する、第1過熱器を含む;
−そのシステムはさらに、蒸発器上流の主回路からの液体水と凝縮器から出る二水素との間で熱交換を行って蒸発器に入る液体水を予熱する、第4交換器を含む;
−第4交換器は第2凝縮器である;
−主回路は凝縮器からの凝縮液を受け取る;
−主回路は、凝縮器からの凝縮液を循環するための分岐部と、第4交換器からの液体水混合物及び前記凝縮液のための混合器と、を有する;
−化学式圧縮器は金属水素化物圧縮器である;
−前記金属水素化物は希土類水素化物である;
−化学式圧縮器は単一の反応器を有する;
−凝縮器と圧縮器との間の主回路上に、浄化システム及び/又は乾燥システムが配置される;
−そのシステムは、凝縮器から圧縮器への熱伝達のための熱回路を含む;
−熱回路の流体は、圧縮器の入口で少なくとも120℃の温度を有する;
−熱回路は、凝縮器の出口で回路の流体を過熱する第2過熱器を有する。
第2の態様によれば、本発明は、以下のステップ:
−蒸発器において水及び二水素の主回路の液体水を蒸発させるステップ;
−500℃より高い温度で、少なくとも1つの第1交換器において水蒸気を過熱するステップ;
−高温電解槽において水蒸気を電気分解して水蒸気及び二水素混合物を製造するステップ;
−第1交換器を介した熱交換によって前記水蒸気及び二水素混合物を冷却するステップ;
−第1交換器の出口で、前記混合物からの水蒸気を凝縮器において凝縮するステップ;
−凝縮器との熱交換によって熱を供給される化学式圧縮器によって二水素を圧縮するステップ;
を含むことを特徴とする二水素製造方法に関する。
本発明のさらなる特徴、目的及び利点は、以下の説明からより明らかになるであろう。以下の説明は、単なる例示であって限定的ではなく、添付の図面に関して読まれるべきである。
既知の水素電池の略図である。 既知の二水素製造システムの略図である。 本発明による二水素製造システムの2つの特定の好ましい実施形態の略図である。 本発明による二水素製造システムの2つの特定の好ましい実施形態の略図である。 化学式圧縮器の略図である。
異なる図面では、同様の要素には同じ参照番号が付されており、示された温度及び圧力値は限定しない例としてのみ示されている。
[全体構造]
図2aは、本発明の二水素製造システム1の第1の好ましい実施形態を示す。
このシステムは、2つの主要構成要素、すなわち高温電解槽2及び二水素ガス圧縮器3を含む。
高温電解槽2とは、500℃より高い温度(優先的には約800℃)で水蒸気電気分解を実施して水蒸気及び二水素混合物を製造するように適合された電解槽を意味する。より正確には、多孔質カソードが水蒸気を受け取り、それを部分的に二水素に変換する。純粋な二酸素は、多孔質アノードで形成される。図2aを参照すると、入口で1.66モルの水蒸気に対して、1モルの二水素が作られ(従って、0.66モルの水蒸気がそのまま放出される)、0.5モルの二酸素が作られる。
そのような高温電解槽(「HTE」と呼ばれる)は知られており、周囲温度程度の温度で液体水を消費する標準的な電解槽と誤認されない。
システム1は、その上に少なくとも1つの蒸発器11、高温電解槽2、凝縮器E3、及び圧縮器3が連続的に配置されている水及び二水素の主回路10をさらに含む。
より正確には、この主回路10は当初、(液体水を気化させる)蒸発器11までは液体水回路であり、次いで(水蒸気の一部を二水素及び二酸素に分解する)HTE2までは水蒸気回路であり、次いで(残りの水蒸気を液体水に凝縮させる)凝縮器E3までは水蒸気及び二水素の回路であり、次いで圧縮器3までは二水素回路である。主回路10内の流体圧力は、液体水を圧縮するために蒸発器11の上流に配置されたポンプ13により、典型的には数10バール、有利には約30バールである。このようなポンプの消費は、システム1の他のエネルギー消費と比較して僅かである。
これから分かるように、多くの交換器又は幾つかの熱機器が、特に蒸発器11とHTE2との間の水蒸気を過熱して必要とされる高温レベルに達するように、主回路10に沿って配置される。
システム1はさらに、HTE2からの二酸素回路21を含む(説明したように、二酸素はアノードで作られる)。この回路は主回路10から独立しているが、これから分かるように、この二酸素から熱を回収するために、主回路10と熱交換することが有利である。
本システムの第1の特徴は、圧縮器3が化学式圧縮器であることである。
[化学式圧縮器]
水素圧縮は現在、ほぼ独占的に機械的に行われている。それは主に、圧縮空気が供給される膜圧縮器又はピストン圧縮器である。イオン圧縮も知られており、それは機械式ピストンをイオン性液体で置き換えるものであるが、一部のガスは可溶性ではない。
目的を示すために、膜圧縮器の場合、電解槽から200バールの圧力までの水素圧縮に関連するエネルギー消費は約4kWh/kgに達することが考慮され得る。
それらの高いエネルギー消費に加えて、機械式圧縮器は他の欠点を有する:可動部品及びシールの磨耗によりそれらは多くのメンテナンスを必要とし、都市環境で問題となり得る騒音の煩わしさをもたらす。
化学式圧縮とは、純粋に物理化学的であり機械的ではなく、すなわち可動部品を有しない圧力上昇技術を意味する。一般に、化学式圧縮器は、二水素の(一般的な意味での)状態を変化させ、次いでそれを(熱効果下で)より高い圧力レベルでリサイクルする。
好ましくは、いわゆる化学式圧縮技術は、吸着現象を使用して圧力を増加させる。吸着は、原子、分子又はイオンが気相、液相又は固相に入る物理的及び化学的プロセスであり、ここでは典型的には、水素に結合すると水素化物になる希土類(又はランタニド)の金属化合物である。脱着は逆の現象であり、それにより吸着された分子が、特に温度上昇の作用下で放出される。金属水素化物はそれによって、通常の金属状態に戻る。このような化学式圧縮器はまた、慣習的に「金属水素化物圧縮器」と呼ばれるが、これらの金属は水素化物として永久的には存在しない。
代わりに、燃料電池原理に基づく化学式圧縮器が知られている。例えば、PEM技術では、二水素は、イオン透過性であるが気密な膜を横切るプロトンに(白金のような触媒によって)解離され、その反対側で、より高い圧力でそれらの源の電子と再結合して二水素になる。このような圧縮器は、「電気化学式圧縮器」と呼ばれる。
以下の説明では、金属水素化物化学式圧縮器の例が考慮されるが、当業者であれば、任意の化学式圧縮器の場合にも本発明を適用することができる。
図3は、例えば(それに限らないが)希土類、例えばランタンをベースとする金属化合物による、水素を吸着/脱着するための化学式圧縮器3の反応器の動力学を示す。
第1(図3の左図)の二水素は、圧力P1で、優先的には低温で反応器6に注入される。これは、いわゆる吸着段階である。吸着反応は発熱性であり、優先的に例えば25℃程度の低温T1で、熱量Qを放出する。
第2に(図3の右図)、温度T2>T1での熱入力Qは、圧力P2>P1で水素分子を放出する脱着の逆現象を引き起こす。最初の圧力は、機械式圧縮器が行ったように、しかしながら「化学的」な方法で増幅されている。
温度T2は圧力P2を制御し、熱量Qは放出される二水素の物質量を制御する。
吸着中に放出されるエネルギーは、脱着に必要なエネルギーに等しい。しかしながら、吸着熱の温度レベルが低いため、これは失われる。圧縮に関連するエネルギー消費はそれ故に、脱着熱に等しい。これは金属水素化物のタイプに依存する。2から4kWh/kg水素の間の脱着熱が文献で報告されている。以下の説明においては、2.5kWh/kg程度の脱着熱を有する水素化物が仮定される。
金属水素化物タイプの化学式圧縮器は、例えば以下の文献に記載される:M.V.ロトツキー(M.V.Lototskyy)、V.A.ヤーティス(V.A.Yartys)、B.G.ポレット(B.G.Pollet)及びR.C.バドマンジュニア(R.C.BudmanJr)著、インターナショナルジャーナルオブハイドロジェンエナジー(International Journal of Hydrogen Energy)、「金属水素化物水素圧縮器:レビュー(Metal hydride hydrogen compressors:A review)」。
それにより、従来技術では、従来の低温電解槽を多段(典型的には3段)の水素化物圧縮器と結合することが提案されている。言い換えれば、電解槽からの二水素は、複数の圧力上昇を受けるように直列の幾つかの反応器を通過する:ステージiの出口圧力は、ステージi+1の入口圧力と等しく、それは反応器i+1によって増幅される。従って、最後の反応器の出口で200バールの供給圧力が達成される。
ここでは、10kWh程度の電解槽の自由熱損失が見積もられ、脱着熱量Qd(i)を80℃程度の温度に、直列の反応器にもたらすために投入される。
このような装置のエネルギー収率は、次の通りである:
r=GCV/Qinv=39.4/55
r=72%。
3段化学式圧縮器の消費量は多いが(3×2.5kWh=7.5kWh)、圧縮器には電気が供給されておらず、電解槽によって作られた自由熱によるため、機械式圧縮器を伴う同等の装置と比べて収率は5ポイント改善される
[凝縮器]
本システム1は、高温と化学式圧縮器とを組み合わせる。
難点は、電解槽の自由熱損失を単純に回復することができないことであるが、それは、自由熱がHTE2からの水蒸気及び二水素混合物からの熱に含まれるからである。
本システム1は、2つの交換器E1、E3を賢く使用することにより、この難点を解決する。
第1交換器E1は、主回路10(HTE2の上流及び下流の両方)に配置された既知の過熱交換器である。より正確には、それは、蒸発器11からの水蒸気と高温電解槽2からの水蒸気及び二水素混合物との間で熱交換を行い、蒸発器11からの水蒸気を過熱する。図2aを参照すると、第1交換器E1は典型的に、電気分解される過熱水蒸気を234℃から650℃に上昇させることができ、一方でHTE2からの水蒸気及び二水素混合物を800℃から244℃に低下させる。
注目すべきは、回路10上に第2過熱交換器E2が有利には配置され、今回は蒸発器11からの(典型的には第1熱交換器E1からの)水蒸気と高温電解槽2からの二酸素との間の熱交換を行い、蒸発器11からの水蒸気を過熱することである。図2aを参照すると、第2交換器E2は典型的には、電気分解される過熱水蒸気を650℃から700℃に上昇させることができ、一方でHTE2からの二酸素を800℃から660℃に低下させる。注目すべきは、第1及び第2交換器E1、E2は切り替え可能であることであり、蒸発器11からの水蒸気を有利には550℃を超える温度で過熱されるのを可能にする結合作用を有することが理解されるであろう。
本システムはまた、蒸発器11からの水蒸気を過熱するように高温電解槽2の上流の主回路10上に配置された第1過熱器12(典型的には電気機器又はバーナー)を含むことができる。それは、HTE2の入口で可能な最高温度レベル、典型的には到達され得る800℃を可能にするように、第1及び第2交換器E1、E2の下流であり得る(すなわちそれは、第1交換器E1及び/又は第2交換器E2からの水蒸気を過熱する)。従来技術にあるように、それは、(作られる二水素のキログラム毎)1kWh程度で消費する。
前述の交換器E3は凝縮器である。それは、二水素を単離するために、HTE2からの混合物中の水蒸気部分を凝縮する役割を有する。従来技術では、蒸発器11に導入される前に回路10の液体水を予熱するために凝縮によって作られた熱を使用することが提案されたが、本システムは圧縮器3を提供するためにそれを使用する。
本発明は有利には、電解槽内の作動流体が水蒸気であり水ではないHTEに対する固有の特性を使用する。反応バランス及び物質移動の理由から、高温電解槽は全ての水蒸気を水素に変換することができない。説明したように、変換率は通常60%に達する。従って、水素と混合された有意な残留量の過熱水蒸気が残り、それは従来の低温電解槽(約80℃)を使用する場合よりもはるかに高い。
さらに、この残留水蒸気に含まれるエネルギーは通常、完全に使用可能ではない。実際に、置換することができる唯一のエネルギー消費は、QAL(すなわち、本明細書の例では約8.4kWhの、蒸発器11の運転に必要なエネルギー量)であろうが、それは30バールの蒸発温度、つまり234℃で供給されるべきであり、一方で、水素に含まれる残留水蒸気は、30バールでの分圧がより低いため、より低い温度で凝縮する。従って、残留水蒸気は通常、高温電解槽では使用できず、故に部分的に無駄になる。従って、図1bの従来技術では、凝縮器E3は水蒸気の半分を凝縮させるだけであり(244から160℃への温度低下)、交換器E5は、残留水蒸気を凝縮させて関連する熱を消すために、第2凝縮器として使用されている。
標準的な電解槽が提供しているものとは異なり、本システム1が脱着熱量を取り込んでいるのはこの残存水蒸気であり、ここでは既に存在しないHTE2の熱損失ではない。
このために、凝縮器E3は、第1交換器E1の出口に直接配置され、十分なエネルギーレベルを有する。好ましくは、第1交換器E1は、水蒸気及び二水素混合物が出口で(従って凝縮器E3の入口で)少なくとも200℃の温度、この例では244℃の温度を有するように構成される。
「出口に直接配置される」とは、第1交換器E1と凝縮器E3との間の主回路10上に、混合物の温度を低下させ得る熱機器が存在しないことを意味する。言い換えれば、配管による熱損失以内で、第1交換器E1の出口における混合物の温度は、凝縮器E3の入口におけるその温度と実質的に等しい。
(典型的には、相を変化しない液体冷却剤、例えば3バールの液体水又は熱油(thermal oil)を含む)熱回路30は優先的には、回収された熱(ここでは、水蒸気の顕熱及びその潜熱の両方、つまり相変化のエンタルピー)を化学式圧縮器の反応器に輸送するのに使用される。回路30の流体は有利には、凝縮器E3の出口で少なくとも120℃の温度を有する。
回路30内の水の流量は、圧縮器3において120℃に近い均一な温度を確保するために、(回路30の冷却剤に対する)交換器E3の入口と出口との間の温度差が可能な限り低くなるように、可能な限り高くあるべきである。例として、7L/分の液体水の流量は、必要とされる2.5KWの交換熱が入口と出口との間の5℃のΔTで放出されることを可能にする。
好ましくは、化学式圧縮器3は単一の反応器を含むのみであり、通常それらを3つ有する従来技術とは異なる。これは回路4を介して提供される高温レベルによって可能となるが、それは説明したように、脱着温度が出口圧力を制御し、120℃の温度は一度に全二水素圧力を30バールから200バールまで上昇させるのに十分だからである。本システム1はそれ故に、既知の化学式圧縮器よりもより簡単でより安価である(なぜなら、単一のステージ、故に例えばより少ない金属水素化物/より少ない白金が必要となるからである)。
さらに、化学式圧縮器を実装するシステムに関して、その解決策は以下の第2の利点を有する:コンパクトさ、騒音の不存在、可動部品がないためメンテナンス費用が高い確実性で低くなること。
凝縮器E3の出口では、残留し得る酸素痕跡は、有利には、例えば触媒酸化システムであり得る浄化器31によって除去され、次いで二水素流は、第3交換器E4を介して蒸発器11の入口において主回路10によって導かれる加熱された供給水により、第4交換器E5において冷却され、第4交換器E5は液体水を100℃付近まで予熱する。この再循環ループは、水蒸気の潜熱のほぼ全てを使用する可能性を維持しながら、本明細書では従来技術と同一の蒸発器11の実質的なエネルギー量を節約する。
注目すべきは、凝縮器E3の出口において凝縮されない約10%の水蒸気、つまり1.2バールの分圧が残り得ることである。この「究極の」水蒸気は、高い確実性で交換器E5において凝縮されるが、それは従って、図1bの技術水準にあるような第2凝縮器である。それに関して、90%を超える残留水蒸気が再使用されるためその増加は非常に著しく、一方でこの水蒸気の約半分は前に失われた。
第3交換器E4は、蒸発器11上流の主回路10の液体水と第2交換器E2からの二酸素との間の熱交換を行い、蒸発器11に入る液体水を予熱する。言い換えれば、第3交換器E4は、回路21の二酸素のほとんどの顕熱化を可能にし、それは115℃で出て使用される。
同様に、凝縮器E3における水蒸気の凝縮液の熱(典型的には回路31の流体として120℃である)を利用することが特に有利である:凝縮液は、蒸発器11上流の主回路10内の分岐器14を介して注入される。それらは、混合器15で交換器E5から出る液体水と混合される。その混合物は、第3交換器E4に入る前であっても、約105℃で液体水を製造する。これがなければ、蒸発器11におけるさらなるエネルギー消費は、1.4kWh程度になるだろう。
最後に、交換器出口、第5交換器E5の出口での二水素流内の残留(液体)水痕跡は、有利には、圧縮器3に入る前の乾燥システム32によって水素から分離される。この乾燥システムは、水素専用サービスステーションの全システムにおいて必要であるが、それは車両が非常に純粋な水素を必要とするためである。
浄化31及び乾燥32システムは一方で、圧縮器の水素化物粉末の固有量が維持され、それらの酸化及び不可逆劣化を回避することを可能にする。
第4交換器E5はさらに、以前は回避する必要があった二水素のための専用の冷却システムの導入を可能にする。
AL〜8.4kWhの場合、このような完全に最適化されたシステムの収率は次の通りである:
r=GCV/Qinv=39.4/(35.7+1+8.4+1)
r=87%、これは、図1bの実施形態による高温電解槽を用いた最も競合する解決策よりも7ポイント近く高く、多段階水素化物圧縮器を用いた最も競合する解決策よりも12ポイント近く高い。
図2bは、本システム1の代替実施形態を示し、ここでは(第1過熱器12と同じタイプの)第2過熱器33が、交換器E3と圧縮器3との間の熱回路30上に配置される。
この過熱器33は、いわゆる「劣化」操作モードの実行を可能にし、ここで、水素に含まれる残留水蒸気によって供給される熱は、脱着熱Qdを提供するのに十分ではない。この劣化モードは、以下の状況の1つ又は組み合わせが生じた場合に起こり得る:
−高温電解槽2において、変換率が60%よりも高い;
−配管の断熱性が低く、全体の熱電場を回復できない;
−圧縮器3に対して選択された水素化物が、残留水蒸気の熱電場よりも高い吸着/脱着熱を有する。
第2過熱器33は、脱着反応を補う熱を供給する。従ってこの解決策は、過熱器33で消費される電気量が同一の仕事を果たす機械式圧縮器が消費するだろう量よりも低い限り、競合する解決策に対して優位性のある状態である。
特に:
−機械式圧縮器よりも低い投資コスト;
−騒音の煩わしさの不存在;
−より良好なコンパクトさ;
−削減されたメンテナンス費用;
などのユーザーに対して有益なさらなる価値を提供するという条件で、第2過熱器33の電気消費が高い場合に提案される解決策を実行することが選択され得る。
[方法]
第2の態様によれば、本発明はまた、本発明の第1の態様によるシステム1で実施される二水素製造方法に関する。
この方法は、以下のステップ:
−蒸発器11において水及び二水素の主回路10の液体水を蒸発させるステップ(液体水は第3交換器E4及び/又は第4交換器E5によって任意に予熱される);
−500℃よりも高い温度、有利には約800℃で、少なくとも1つの第1交換器E1(及び有利には第2交換器E2及び/又は第1過熱器12)において水蒸気を過熱するステップ;
−高温電解槽2において水蒸気を電気分解して水蒸気及び二水素混合物を製造するステップ;
−第1熱交換器E1を介した熱交換によって前記水蒸気及び二水素混合物を冷却するステップ;
−第1交換器の出口で、前記混合物の水蒸気を凝縮器において直接凝縮するステップ(凝縮液は有利には、蒸発器11上流の主回路10内に注入される);
−凝縮器E3との熱交換によって熱を供給される(優先的には単一の反応器を有する)化学式圧縮器3によって二水素を圧縮するステップ(有利には、相変化を有しない熱流体を循環するための熱回路30によって、凝縮器E1は特に、化学式圧縮器3に供給するために、120℃を超える温度で熱流体を加熱する);
を含む。
2 高温電解槽
3 圧縮器
10 水及び二水素の主回路
11 蒸発器
12 第1過熱器
13 ポンプ
14 分岐器
15 混合器
21 二酸素回路
30 熱回路
31 浄化器
32 乾燥システム
33 過熱器
E1 第1交換器
E2 第2交換器
E3 凝縮器
E4 第3交換器
E5 第4交換器

Claims (17)

  1. 二水素製造システム(1)であって、
    −500℃より高い温度で水蒸気電気分解を実施して水蒸気及び二水素混合物を製造するように適合された、高温電解槽(2)と、
    −二水素圧縮器(3)と、
    −水及び二水素の主回路(10)であって、その上に少なくとも1つの蒸発器(11)、前記高温電解槽(2)、凝縮器(E3)、及び前記圧縮器(3)が連続的に配置され、第1交換器(E1)が前記蒸発器(11)からの水蒸気と前記高温電解槽(2)からの水蒸気及び二水素混合物との間で熱交換を行って前記蒸発器(11)からの水蒸気を過熱する、水及び二水素の主回路(10)と、
    を含み、
    −前記圧縮器(3)が、前記凝縮器(E3)との熱交換により熱を供給される化学式圧縮器であること;
    −前記凝縮器(E3)が、前記第1交換器(E1)の出口に直接配置されること;
    を特徴とする、システム。
  2. 前記第1交換器(E1)は、前記水蒸気及び二水素混合物が出口で少なくとも200℃の温度を示すように構成される、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記高温電解槽(2)からの二酸素回路(21)をさらに含み、その上に、前記蒸発器(11)からの水蒸気と前記高温電解槽(2)からの二酸素との間で熱交換を行う第2交換器(E2)が前記蒸発器(11)からの水蒸気を過熱するように配置される、請求項1及び2の何れか1項に記載のシステム。
  4. 前記蒸発器(11)上流の前記主回路(10)からの液体水と前記第2交換器(E2)からの二酸素との間で熱交換を行って前記蒸発器(11)に入る液体水を予熱する第3交換器(E4)をさらに含む、請求項3に記載のシステム。
  5. 前記高温電解槽(2)上流の前記主回路(10)上に配置されて前記蒸発器(11)からの水蒸気を過熱する第1過熱器(12)をさらに含む、請求項1から4の何れか1項に記載のシステム。
  6. 前記蒸発器(11)上流の前記主回路(10)からの液体水と前記凝縮器(E3)から出る二水素との間で熱交換を行って前記蒸発器(11)に入る液体水を予熱する第4交換器(E5)をさらに含む、請求項1から5の何れか1項に記載のシステム。
  7. 前記第4交換器(E5)は凝縮器である、請求項6に記載のシステム。
  8. 前記主回路(10)は前記凝縮器(E3)からの凝縮液を受け取る、請求項1から7の何れか1項に記載のシステム。
  9. 前記主回路(10)は、前記凝縮器(E3)からの凝縮液を循環するための分岐部(14)と、前記第4交換器(E5)からの液体水混合物及び前記凝縮液のための混合器(15)と、を有する、請求項6及び7の何れか1項及び請求項8との組み合わせに記載のシステム。
  10. 前記化学式圧縮器(3)は金属水素化物圧縮器である、請求項1から9の何れか1項に記載のシステム。
  11. 前記金属水素化物は希土類水素化物である、請求項10に記載のシステム。
  12. 前記化学式圧縮器(3)は単一の反応器を有する、請求項10及び11の何れか1項に記載のシステム。
  13. 前記凝縮器(E3)と前記圧縮器(3)との間の前記主回路(10)上に、浄化システム(31)及び/又は乾燥システム(32)が配置される、請求項1から12の何れか1項に記載のシステム。
  14. 前記凝縮器(E3)から前記圧縮器(3)への熱伝達のための熱回路(30)を含む、請求項1から13の何れか1項に記載のシステム。
  15. 前記熱回路(30)の流体は、前記圧縮器(3)の入口で少なくとも120℃の温度を有する、請求項14に記載のシステム。
  16. 前記熱回路(30)は、前記凝縮器(E3)の出口で前記回路(30)の流体を過熱する第2過熱器(33)を有する、請求項14及び15の何れか1項に記載のシステム。
  17. 二水素製造方法であって、以下のステップ:
    −蒸発器(11)において水及び二水素の主回路(10)の液体水を蒸発させるステップと、
    −500℃より高い温度で、少なくとも1つの第1交換器(E1)において水蒸気を過熱するステップと、
    −高温電解槽(2)において水蒸気を電気分解して水蒸気及び二水素混合物を製造するステップと、
    −前記第1交換器(E1)を介した熱交換によって前記水蒸気及び二水素混合物を冷却するステップと、
    −前記第1交換器の出口で、前記混合物の水蒸気を凝縮器(E3)において直接凝縮するステップと、
    −前記凝縮器(E3)との熱交換によって熱を供給される化学式圧縮器(3)によって二水素を圧縮するステップと、
    を含むことを特徴とする、方法。
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