JP2018523681A - ホスホイノシチド3−キナーゼ阻害剤としての三環式複素環式化合物 - Google Patents

ホスホイノシチド3−キナーゼ阻害剤としての三環式複素環式化合物 Download PDF

Info

Publication number
JP2018523681A
JP2018523681A JP2018508665A JP2018508665A JP2018523681A JP 2018523681 A JP2018523681 A JP 2018523681A JP 2018508665 A JP2018508665 A JP 2018508665A JP 2018508665 A JP2018508665 A JP 2018508665A JP 2018523681 A JP2018523681 A JP 2018523681A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
compound according
mmol
compound
meoh
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2018508665A
Other languages
English (en)
Inventor
スティーブン ジョセフ シャトルワース,
スティーブン ジョセフ シャトルワース,
フランク アレクサンドル シルバ,
フランク アレクサンドル シルバ,
アレクサンダー リチャード リアム セシル,
アレクサンダー リチャード リアム セシル,
アリス エリザベス ガットランド,
アリス エリザベス ガットランド,
ダニエル ジョン フィネモア,
ダニエル ジョン フィネモア,
Original Assignee
カルス セラピューティクス リミテッド
カルス セラピューティクス リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by カルス セラピューティクス リミテッド, カルス セラピューティクス リミテッド filed Critical カルス セラピューティクス リミテッド
Publication of JP2018523681A publication Critical patent/JP2018523681A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D491/00Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00
    • C07D491/12Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00 in which the condensed system contains three hetero rings
    • C07D491/14Ortho-condensed systems
    • C07D491/147Ortho-condensed systems the condensed system containing one ring with oxygen as ring hetero atom and two rings with nitrogen as ring hetero atom
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P19/00Drugs for skeletal disorders
    • A61P19/02Drugs for skeletal disorders for joint disorders, e.g. arthritis, arthrosis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • A61P35/02Antineoplastic agents specific for leukemia
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • A61P37/06Immunosuppressants, e.g. drugs for graft rejection
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D495/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D495/12Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains three hetero rings
    • C07D495/14Ortho-condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D519/00Heterocyclic compounds containing more than one system of two or more relevant hetero rings condensed among themselves or condensed with a common carbocyclic ring system not provided for in groups C07D453/00 or C07D455/00

Landscapes

  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Transplantation (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)

Abstract

本発明は、式Iの化合物:(I)もしくは薬学的に許容可能なその塩(式中、それぞれのR3は、独立して、H、ハロ、フッ素化C1〜C10アルキル、−O−C1〜C10アルキル、−NH−C1〜C10アルキル、−S−C1〜C10アルキル、−O−フッ素化C1〜C10アルキル、−NH−アシル、−NH−C(O)−NH−アルキル、−C−(O)−NH−アルキルから選択され、ただし、R3の少なくとも1つは、Hではないことを条件とする)に関する。

Description

発明の分野
本発明は、がん、免疫疾患および炎症性疾患を処置するための、クラスIAホスホイノシチド3−キナーゼ酵素、PI3K−p110βおよびPI3K−p110δの阻害剤として作用する、新規な化合物に関する。
発明の背景
ホスホイノシチド3−キナーゼ(PI3K)は、様々な細胞プロセスを制御するシグナル伝達経路網の調節に関与する脂質キナーゼのファミリーを構成する。PI3Kは、3つの別個のサブファミリーに分類され、これらは、その基質特異性に基づいて、クラスI、II、およびIIIと呼ばれる。クラスIAのPI3Kは、3つの調節性サブユニット、p85α、p85βまたはp55δのうちの1つと複合体を形成する触媒作用的なサブユニットp110α、p110β、またはp110δを有する。クラスIAのPI3Kは、受容体チロシンキナーゼ、抗原受容体、Gタンパク質共役受容体(GPCR)、およびサイトカイン受容体によって活性化される。クラスIAのPI3Kは、主に、下流標的であるAKTを活性化する第2のメッセンジャーであるホスファチジルイノシトール−3,4,5−トリホスフェート(PI(3,4,5)P)を産生する。AKTの生物学的な活性化の結果には、腫瘍細胞の発達、増殖、生存および成長が含まれ、PI3K/AKT経路が、ヒトの多くのがんにおいて調節不全になることを示唆する有意な証拠が存在する。さらに、PI3K活性は、内分泌系、心血管疾患、免疫障害および炎症に関与するとされてきた。PI3K−p110δは、免疫細胞および炎症細胞の動員および活性化において非常に重要な役割を果たしていることが確立されている。またPI3K−p110δは、いくつかのヒト腫瘍において上方調節され、腫瘍細胞の増殖および生存において非常に重要な役割を担う。
p110δおよびp110β活性をモジュレートすることができる化合物は、がんおよび免疫性障害および炎症性障害において重要な治療可能性を有する。
国際公開第2011/021038号は、PI3K−p110δの阻害剤として作用する化合物を記載している。
国際公開第2010/052569号はまた、6,5,6PI3K阻害剤を開示している。
国際公開第2011/021038号 国際公開第2010/052569号
発明の要旨
本発明は、国際公開第2011/021038号に記載の化合物を上回る、高い活性および/またはバイオアベイラビリティを有する化合物の選択に関する。本発明の化合物は、国際公開第2011/021038号において開示されるものより、p110δを阻害するのにより強力であることが予想される。いかなる理論にも拘泥するものではないが、これは、インドール上に置換基が存在するためであると考えられ、好ましくは、この置換基は、ハロゲン原子を有している。
国際公開第2010/052569号に開示される6,5,6−化合物に関して、本発明の化合物は、メタ位において置換基を有し、これは好ましい。
したがって、本発明は、式Iの化合物:
Figure 2018523681
(式中、
Wは、O、N−H、N−(C〜C10アルキル)またはSであり;
それぞれのXは、独立してCHまたはNから選択され;
は、NまたはOから選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する、5〜7員の、飽和または不飽和の、必要に応じて置換された複素環であり;
は、(LQ)Yであり、ただし、Rは、Hではないことを条件とし;
それぞれのLは、独立して、直接結合、C〜C10アルキレン、C〜C10アルケニレン、C〜C10アルキニレン、アリーレンおよびC〜C10シクロアルキレンからなる群から選択され、
それぞれのQは、独立して、直接結合、ヘテロアリーレン、複素環リンカー、−O−、−NR−、−C(O)−、−C(O)NR−、−SO−、−SO−NR−、−NH−C(O)−NR−、−NH−SO−NR、ハロゲン、−C(ハロゲン)(R (2−a))−、−NR−、−C(O)NRであり、RおよびRは、それらが結合する窒素と一緒になって、4〜10員の複素環リンカーを形成し、
vは、0〜5であり、
Yは、H、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、アリール、C〜C10シクロアルキル、複素環、ヘテロアリール、−OR、−N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−SO−R、−SO−N(R、−NH−C(O)−N(R、−NH−SO−N(R、ハロゲン、−C(ハロゲン) (3−b)、−CN、−NR−、−C(O)NRであり、RおよびRは、それらが結合する窒素と一緒になって、4〜10員の複素環を形成し、
bは、1〜3であり、
aは、1または2であり、
それぞれのRは、独立して、H、C1〜10アルキル、アリールまたはヘテロアリールから選択され、そして
それぞれのRは、独立して、H、ハロ、フッ素化C〜C10アルキル、−O−C〜C10アルキル、−NH−C〜C10アルキル、−S−C〜C10アルキル、−O−フッ素化C〜C10アルキル、−NH−アシル、−NH−C(O)−NH−アルキル、−C−(O)−NH−アルキルから選択され、ただし、Rの少なくとも1つは、Hではないことを条件とする)
または薬学的に許容可能なその塩である。
好ましい実施形態の説明
定義
本明細書で使用される場合、「アルキル」は、直鎖または分岐鎖状であり得るC〜C10アルキル基を意味する。好ましくは、アルキルは、C〜Cアルキル部分である。より好ましくは、アルキルは、C〜Cアルキル部分である。その例として、メチル、エチル、n−プロピルおよびt−ブチルが挙げられる。アルキルは、二価(すなわち、アルキレン)、例えばプロピレンであってもよい。
本明細書で使用される場合、「アルケニル」は、C〜C10アルケニル基を意味する。好ましくは、アルケニルは、C〜Cアルケニル基である。より好ましくは、アルケニルは、C〜Cアルケニル基である。アルケニル基(radical)は、一飽和または二飽和、より好ましくは一飽和であり得る。その例として、ビニル、アリル、1−プロペニル、イソプロペニルおよび1−ブテニルが挙げられる。アルケニルは、二価(すなわち、アルケニレン)、例えばプロペニレンであってもよい。
本明細書で使用される場合、「アルキニル」は、直鎖または分岐であり得るC〜C10アルキニル基である。好ましくは、アルキニルは、C〜Cアルキニル基または部分である。アルキニルは、二価であってもよい。
〜C10アルキル、C〜C10アルケニルおよびC〜C10アルキニル基のそれぞれは、必要に応じて互いに置換されていてもよく、すなわちC〜C10アルケニルで必要に応じて置換されたC〜C10アルキルであり得る。それらはまた、アリール、シクロアルキル(好ましくはC〜C10)、アリールまたはヘテロアリールで必要に応じて置換されていてもよい。それらはまた、ハロゲン(例えばF、Cl)、NH、NOまたはヒドロキシルで置換されていてもよい。それらは好ましくは、10個までのハロゲン原子またはより好ましくは5個までのハロゲンで置換されていてもよい。例えば、それらは、1、2、3、4または5個のハロゲン原子によって置換されていてもよい。好ましくは、ハロゲンは、フッ素である。例えば、それらは、CF、CHF、CHCF、CHCHFまたはCFCFで置換されていてもよい。例えば、C〜C10アルキルは、CF、CHF、CHCF、CHCHFまたはCFCFであり得る。
本明細書において使用される場合、「フッ素化アルキル」は、直鎖または分岐鎖状であり得るフッ素化C〜C10アルキルを意味する。用語「フッ素化C〜C10アルキル」は、部分的または完全にフッ素化されているC〜C10アルキルを意味する。好ましくは、フッ素化C〜C10アルキルは、C〜Cフッ素化アルキル部分である。より好ましくは、フッ素化C〜C10アルキルは、C〜Cフッ素化アルキル部分である。例えば、「フッ素化C〜C10アルキル」は、CF、CHF、CHCF、CHCHFまたはCFCFであり得る。
本明細書で使用される場合、「アリール」は、単環式、二環式または三環式の、一価のまたは二価の(適宜)芳香族基、例えばフェニル、ビフェニル、ナフチル、アントラセニルを意味し、それらは、好ましくはC〜Cアルキル、ヒドロキシ、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、アミノ、C〜Cモノアルキルアミノ、C〜Cビスアルキルアミノ、C〜Cアシルアミノ、C〜Cアミノアルキル、モノ(C〜Cアルキル)アミノC〜Cアルキル、ビス(C〜Cアルキル)アミノC〜Cアルキル、C〜C−アシルアミノ、C〜Cアルキルスルホニルアミノ、ハロ、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、アミノカルボニル、モノC〜Cアルキルアミノカルボニル、ビスC〜Cアルキルアミノカルボニル、−SOH、C〜Cアルキルスルホニル、アミノスルホニル、モノC〜CアルキルアミノスルホニルおよびビスC〜C−アルキルアミノスルホニルの群から選択される5個までの置換基で必要に応じて置換されていてもよい。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリール」は、チアゾリル、イソチアゾリル、テトラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チエニル、ピラゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、インドリル、キノリル、イソキノリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリルなどの、酸素、窒素および硫黄から選択される4つまでのヘテロ原子を含有する、単環式、二環式または三環式の一価または二価の(適宜)芳香族基を意味し、前記ラジカルは、C〜Cアルキル、ヒドロキシ、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、アミノ、C〜Cモノアルキルアミノ、C〜Cビスアルキルアミノ、C〜Cアシルアミノ、C〜Cアミノアルキル、モノ(C〜Cアルキル)アミノC〜Cアルキル、ビス(C〜Cアルキル)アミノC〜Cアルキル、C〜C−アシルアミノ、C〜Cアルキルスルホニルアミノ、ハロ、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、アミノカルボニル、モノC〜Cアルキルアミノカルボニル、ビスC〜Cアルキルアミノカルボニル、−SOH、C〜Cアルキルスルホニル、アミノスルホニル、モノC〜CアルキルアミノスルホニルおよびビスC〜C−アルキルアミノスルホニルの群から好ましくは選択される3つまでの置換基で必要に応じて置換されている。
アミノは、−NHを意味する。
本明細書において使用される場合、用語「複素環」または「ヘテロシクロアルキル」は、酸素、窒素および硫黄から選択される4つまでのヘテロ原子を含有する、一価または二価の炭素環式ラジカルである。複素環またはヘテロシクロアルキルは、合計4〜12個の環原子、好ましくは、合計4〜10個の環原子を含有する。好ましくは、複素環またはヘテロシクロアルキルは、1つまたは2つのヘテロ原子を含有する。好ましくは、ヘテロ原子の少なくとも1つは、窒素である。複素環またはヘテロシクロアルキルは、単環式または二環式であり得る。複素環またはヘテロシクロアルキルが二環式である場合、縮合しているか、スピロ環状であるか、または架橋していてもよい。複素環またはヘテロシクロアルキルは、好ましくは飽和している。複素環の例は、ピペリジン、ピペラジン、チオモルホリン、アゼチジンまたはモルホリンである。
複素環式環は、一不飽和または二不飽和であり得るが、好ましくは、複素環式環は飽和している。このラジカルは、C〜Cアルキル、ヒドロキシ、C〜Cドロキシアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、アミノ、C〜Cモノアルキルアミノ、C〜Cビスアルキルアミノ、C〜Cアシルアミノ、C〜Cアミノアルキル、モノ(C〜Cアルキル)アミノC〜Cアルキル、ビス(C〜Cアルキル)アミノC〜Cアルキル、C〜C−アシルアミノ、C〜Cアルキルスルホニルアミノ、ハロ、例えばF、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C〜C−ハロアルキル、例えばCF、C〜Cアルコキシカルボニル、アミノカルボニル、モノC〜Cアルキルアミノカルボニル、ビスC〜Cアルキルアミノカルボニル、−SOH、C〜Cアルキルスルホニル、アミノスルホニル、モノC〜CアルキルアミノスルホニルおよびビスC〜C−アルキルアミノスルホニルから独立して選択される3つまでの置換基で必要に応じて置換されていてもよい。
つまり、先に定義の基のそれぞれ、すなわち、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、複素環、ヘテロシクロアルキルは、C〜Cアルキル、ヒドロキシ、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、フルオロC〜Cアルキル、アミノ、C〜Cモノアルキルアミノ、C〜Cビスアルキルアミノ、C〜Cアシルアミノ、C〜Cアミノアルキル、モノ(C〜Cアルキル)アミノC〜Cアルキル、ビス(C〜Cアルキル)アミノC〜Cアルキル、C〜C−アシルアミノ、C〜Cアルキルスルホニルアミノ、アシル、ハロ(例えば、フルオロ)、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、アミノカルボニル、モノC〜Cアルキルアミノカルボニル、ビスC〜Cアルキルアミノカルボニル、−SOH、C〜Cアルキルスルホニル、アミノスルホニル、モノC〜CアルキルアミノスルホニルおよびビスC〜C−アルキルアミノスルホニルからなる群から好ましくは選択される3つまでの置換基(好ましくは1つ)で必要に応じて置換されていてもよい。
あるいは、先に定義の基のそれぞれ、すなわち、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、複素環、ヘテロシクロアルキルは、Rで必要に応じて置換されていてもよく、Rは、C〜Cアルキル、ヒドロキシ、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、フルオロC〜Cアルキル、アミノ、C〜Cモノアルキルアミノ、C〜Cビスアルキルアミノ、C〜Cアシルアミノ、C〜Cアミノアルキル、モノ(C〜Cアルキル)アミノC〜Cアルキル、ビス(C〜Cアルキル)アミノC〜Cアルキル、C〜C−アシルアミノ、C〜Cアルキルスルホニルアミノ、アシル、ハロ(例えば、フルオロ)、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、C〜Cアルコキシカルボニル、アミノカルボニル、モノC〜Cアルキルアミノカルボニル、ビスC〜Cアルキルアミノカルボニル、−SOH、C〜Cアルキルスルホニル、アミノスルホニル、モノC〜CアルキルアミノスルホニルおよびビスC〜C−アルキルアミノスルホニルからなる群から選択される。
本明細書で使用される場合、上記の基には、接尾辞であるエンが後続する場合がある。このことは、その基が二価、すなわちリンカー基であることを意味する。
本明細書で使用される場合、用語「縮合された」は、有機化学分野に含まれるその通常の意味を有するものとする。縮合された系、例えば縮合された二環式系は、2つの環が、2つの原子を共有しているもの、および2つだけの原子を共有しているものである。
本明細書で使用される場合、用語「架橋された」は、有機化学分野に含まれるその通常の意味を有するものとする。架橋された化合物は、連結している環を含有している化合物である。本発明によれば、橋頭を形成する架橋された非芳香族基の原子は、第3級炭素原子(残りの原子が水素である場合)または第4級炭素原子(残りの原子が水素ではない場合)のいずれかである。架橋は、2つの橋頭をつなぐ原子鎖(例えば、アルキル)または単一原子(例えば、O、S、N、C)であるとみなすことができる。
本明細書で使用される場合、用語「スピロ環状の」は、有機化学分野に含まれるその通常の意味を有するものとする。例えば、スピロ環状の化合物は、2つの環が、ただ1つの原子(スピロ原子として公知)を介して結合している二環式(bicycle)である。環は、大きさが異なっていてもよく、同じサイズ。好ましくは、本発明によれば、同じ原子を介して結合している2つの環は、非芳香族複素環、好ましくはヘテロシクロアルキルである。例えば、式Iのスピロ環状の非芳香族基は、両方の環がヘテロシクロアルキルであり、同じ原子、好ましくは炭素原子を介して結合している二環式であり得る。
本発明の好ましい基
好ましくは、Rは、以下の構造:
Figure 2018523681
のうちのいずれかによって表される。
最も好ましくは、Rはモルホリンである。
本発明の好ましい一実施形態では、Wは、酸素または硫黄、好ましくは酸素である。
好ましくは、XはCHである。
好ましくは、vは1である。
好ましくは、少なくとも1つのRは、ハロ、フッ素化C〜C10アルキル、−O−フッ素化C〜C10アルキルである。最も好ましくは、少なくとも1つのRは、FまたはCFである。換言すれば、1つのRがFまたはCFであり、他方がHであることが好ましい。
誤解を避けるために、R置換基は、6,5−系上の任意の適切な位置にあってよい。
好ましくは、式Iにおける6,5−環系は、置換インドールである。換言すれば、Xは、CHである。
好ましくは、Qは、直接結合である。
より好ましくは、RはLYであり、それぞれのLは、直接結合、C〜C10アルキレン、C〜C10アルケニレンまたはC〜C10アルキニレンまたはC〜C10であり、Yは、必要に応じて置換された複素環であり、好ましくは、前記複素環は、1つまたは2つのヘテロ原子を含有する。
あるいは、RはLYであり、それぞれのLは、直接結合、C〜C10アルキレン、C〜C10アルケニレンまたはC〜C10アルキニレンまたはC〜C10であり、Yは、NまたはOから選択される4個までのヘテロ原子を含有し、かつ合計4〜12個の原子を含む、必要に応じて置換された、縮合されているか、架橋されているか、またはスピロ環状の非芳香族の複素環である。
好ましくは、RはL−het−Q−Yであり、hetは、4〜7単環式飽和複素環であり、Q、LおよびYは、前記請求項のいずれかにおいて定義されている通りである。より好ましくは、Lは、直接結合またはC〜C10アルキレンである。
より好ましくは、RがL−het−Q−Yであるとき、hetは、4員の単環式飽和環である。
好ましくは、Qは、NもしくはOであり、かつ/またはYが、HもしくはC〜Cアルキルであるとき。
好ましくは、Lは、C〜C10アルキレン、好ましくはメチレンである。
好ましくは、Yは、1つまたは2つのヘテロ原子、好ましくは2つのヘテロ原子を含有する。より好ましくは、ヘテロ原子のうちの少なくとも1つは、窒素であり、Yは、以下の好ましいY基に図示されている通り、窒素原子を介してLに結合している。
Figure 2018523681
(式中、
Aは、O、S、NR、または必要に応じて置換されたC〜Cアルキレン、C〜CアルケニレンもしくはC〜Cアルキニレンから選択され、
Bは、NR、OまたはCHであり、
は、Hまたは必要に応じて置換されたC〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニルもしくはC〜Cハロフルオロアルキルであり、
pは、0、1または2から選択され、
それぞれのmは、0、1または2から独立して選択され、そして
それぞれのnは、1、2または3から独立して選択される。)
好ましくは、Aは、OまたはC〜Cアルキレン、最も好ましくはメチレンである。
好ましくは、Bは、OまたはCH、最も好ましくはOである。
が存在するとき、好ましくは、H、C〜CアルキルまたはC〜Cハロフルオロアルキルである。より好ましくは、RはHである。
好ましくは、それぞれのmおよびnは、4員、5員、6員または7員の窒素含有ヘテロシクロアルキル基を形成するように選択される。好ましくは、pは1である。特に、AがO、SまたはNRであるとき、pは1である。
好ましくは、Yが式Aであるとき、mは0であり、nは1である。
Yは、好ましくは、二環式、より好ましくは、架橋された二環式またはスピロ環式二環式である。
さらにより好ましくは、Yは、例示されている化合物のうちのいずれかの1つにおいて例示されるようなY基から選択される。
別の実施形態では、本明細書では、
Figure 2018523681
によって表される化合物、および薬学的に許容可能なその塩
[式中、
33は、独立して、出現するごとに、H、ハロゲン、シアノ、C1〜6アルキルおよび−O−C1〜6アルキル(式中、C1〜6アルキルは、出現するごとに、1つ、2つまたは3つのハロゲン、例えば、フッ素で置換されている)からなる群から選択され;
34は、HまたはC1〜3アルキル(1つ、2つまたは3つの置換基で置換されている)から選択され;
33またはR34の少なくとも1つはHではなく;
44およびR45は、それらが結合する窒素と一緒になる場合、4〜6員の複素環式環を形成し、それぞれが、ハロゲン(例えば、フッ素)、C1〜6アルキル(1つ、2つもしくは3つの−OHもしくはFで必要に応じて置換されている)、およびC1〜6アルコキシ(1つ、2つもしくは3つの−OHもしくはFで必要に応じて置換されている)からなる群から選択される1つもしくは2つの置換基で必要に応じて置換されているか;または
44およびR45は、それらが結合する窒素と一緒に、それぞれが、O、S、もしくはNR55から選択される追加のヘテロ原子を有する、7〜10員の二環式スピロ環もしくは架橋複素環を形成し、R55は、HもしくはC1〜3アルキル(1つ、2つもしくは3つの−OHもしくはFで必要に応じて置換されている)であり、あるいは
44は、H、C1〜6アルキルまたはC3〜6シクロアルキルからなる群から選択され、R45は、C1〜6アルキルまたはC3〜6シクロアルキルからなる群から選択される]
が提供される。
例えば、R44およびR45は、それらが結合する窒素と一緒になる場合、
Figure 2018523681
によって表される、7〜8員の二環式の架橋された複素環を形成し、
式中、Dは、O、SまたはNR55であり;Eは、Oまたは(CHであり、rは、1または2であり、Vは、OまたはNR55であり、R55は、HまたはC1〜3アルキルである。
別の例示的な実施形態では、R44およびR45は、それらが結合する窒素と一緒になる場合、OまたはNR55から選択される1つの追加のヘテロ原子を有する、7〜10員のスピロ環を形成し、R55は、HまたはC1〜3アルキルである。
例えば、本明細書では、
Figure 2018523681
によって表される化合物、および薬学的に許容可能なその塩(式中、R44およびR45は、先に定義されており、R33、R36、およびR35は、H、CFおよびFからそれぞれ独立して選択され、R33、R36、およびR35の少なくとも1つは、Hではない)が提供される。
本発明の医薬組成物は、典型的に、本発明の化合物を85wt%まで含有する。より典型的には、本発明の医薬組成物は、本発明の化合物を50wt%まで含有する。好ましい医薬組成物は、無菌であり、発熱物質を含まない。さらに、本発明によって提供される医薬組成物は、典型的に、実質的に純粋な光学異性体である本発明の化合物を含有する。好ましくは、医薬組成物は、本発明の化合物の薬学的に許容可能な塩形態を含む。例えば、本明細書では、開示の化合物および薬学的に許容可能な賦形剤を含む、薬学的に許容可能な組成物が企図される。
本明細書で使用される場合、薬学的に許容可能な塩は、薬学的に許容可能な酸または塩基による塩である。薬学的に許容可能な酸には、無機酸(例えば塩酸、硫酸、リン酸、二リン酸、臭化水素酸または硝酸)と、有機酸(例えばクエン酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、コハク酸、酒石酸、安息香酸、酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、サリチル酸、ステアリン酸、ベンゼンスルホン酸またはp−トルエンスルホン酸)との両方が含まれる。薬学的に許容可能な塩基には、アルカリ金属(例えばナトリウムまたはカリウム)およびアルカリ土類金属(例えばカルシウムまたはマグネシウム)水酸化物および有機塩基(例えばアルキルアミン、アリールアミンまたは複素環式アミン)が含まれる。
誤解を避けるために、本発明はまた、in vivoで反応して、本発明の化合物をもたらすプロドラッグを包含する。
本発明の化合物は、例えば実施例に基づいて当業者に明らかとなる合成経路によって調製することができる。
本発明の化合物およびそれらを含む組成物は、様々な剤形で投与することができる。一実施形態では、本発明の化合物を含む医薬組成物は、経口、直腸、非経口、鼻腔内投与または経皮投与または吸入投与または坐剤による投与に適した形式に製剤化され得る。投与の典型的な経路は、非経口、鼻腔内投与または経皮投与または吸入投与である。
本発明の化合物は、例えば錠剤、トローチ剤、ロゼンジ剤、水性もしくは油性懸濁剤、分散性散剤または顆粒剤として経口投与することができる。本発明の好ましい医薬組成物は、経口投与に適した組成物、例えば錠剤およびカプセル剤である。
また、本発明の化合物は、皮下投与、静脈内投与、筋肉内投与、胸骨内(intrasternal)投与、経皮投与または注入技術のいずれであろうと、非経口投与することができる。化合物は、坐剤として投与することもできる。
本発明の化合物は、吸入によって投与することもできる。吸入型の医薬品の利点は、経口経路で摂取される多くの医薬品と比較して、豊富な血液供給領域に医薬品を直接送達できることである。したがって、その吸収は、肺胞が膨大な表面積および豊富な血液供給を有し、初回通過代謝が回避されるので、非常に急速である。さらなる利点は、吸入によって薬物を送達することによって、処置を必要とする細胞の近傍に薬物を送達するように、肺系疾患を処置できることである。
本発明はまた、このような医薬組成物を含む吸入デバイスを提供する。典型的に、前記デバイスは、計量式吸入器(MDI)であり、これは、医薬品を吸入器から押し出すための薬学的に許容可能な化学的噴霧剤を含有する。
また本発明の化合物は、鼻腔内投与によって投与することができる。透過性が高い鼻腔組織は、医薬品を非常に受容し易く、錠剤形態の薬物よりも急速に、効率的に医薬品を吸収する。薬物の経鼻送達は、注射よりも痛みがなく、侵襲的ではなく、患者の不安を生じさせにくい。この方法によって、吸収は、非常に急速になり、初回通過代謝は、通常回避され、したがって患者間変動が低減する。さらに、本発明はまた、このような医薬組成物を含む鼻腔内デバイスを提供する。
また、本発明の化合物は、経皮投与によって投与することができる。したがって、本発明はまた、本発明の化合物を含有する経皮パッチを提供する。
また、本発明の化合物は、舌下投与によって投与することができる。したがって、本発明はまた、本発明の化合物を含む舌下錠を提供する。
また、本発明の化合物は、患者の正常な代謝以外のプロセスによって物質の分解を低減する作用物質、例えば抗菌剤、あるいは患者内に、または患者の表面もしくは患者内部に生息している共生(commensural)生物もしくは寄生生物内に存在している場合があり、化合物を分解することができるプロテアーゼ酵素の阻害剤と共に製剤化することができる。
経口投与のための液体分散剤は、シロップ、エマルジョンおよび懸濁剤であり得る。
懸濁剤およびエマルジョンは、担体として、例えば天然ガム、寒天、アルギン酸ナトリウム、ペクチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、またはポリビニルアルコールを含有することができる。筋肉内注射のための懸濁剤または液剤は、活性化合物と一緒に、薬学的に許容可能な担体、例えば滅菌水、オリーブ油、オレイン酸エチル、グリコール、例えばプロピレングリコール、および所望に応じて、適量の塩酸リドカインを含有することができる。
注射または注入のための溶液は、担体として、例えば滅菌水を含有することができ、または好ましくはそれらの溶液は、無菌の等張生理食塩水の形態であってもよい。
本発明の化合物は、がんの処置および防止の両方に使用することができ、単剤療法または併用療法で使用することができる。併用療法で使用される場合、本発明の化合物は、典型的に、白金錯体、代謝拮抗物質、DNAトポイソメラーゼ阻害剤、放射線、抗体ベースの治療剤(例えばハーセプチンおよびリツキシマブ)、抗がんワクチン接種、遺伝子治療剤、細胞治療剤、ホルモン治療剤またはサイトカイン治療剤などの小化合物と一緒に使用される。
本発明の一実施形態では、本発明の化合物は、がんの処置において、別の化学療法剤または抗悪性腫瘍剤と組み合わせて使用される。このような他の化学療法剤または抗悪性腫瘍剤の例として、シスプラチンおよびカルボプラチンを含む白金錯体、ミトキサントロン、ビンカアルカロイド、例えばビンクリスチンおよびビンブラスチン、アントラサイクリン抗生物質、例えばダウノルビシンおよびドキソルビシン、アルキル化剤、例えばクロラムブシルおよびメルファラン、タキサン、例えばパクリタキセル、葉酸代謝拮抗剤、例えばメトトレキサートおよびトミュデックス(tomudex)、エピポドフィロトキシン、例えばエトポシド、カンプトテシン、例えばイリノテカンおよびその活性な代謝産物SN38、ならびにDNAメチル化阻害剤、例えば国際公開第02/085400号に開示のDNAメチル化阻害剤が挙げられる。
したがって、本発明によれば、がんを軽減するのに同時に、別個にまたは逐次的に使用するために組み合わされた調製物として、本発明の化合物および別の化学療法剤または抗悪性腫瘍剤を含有する製品が提供される。また、本発明によれば、別の化学療法剤または抗悪性腫瘍剤との併用投与によってがんを軽減するのに使用するための医薬の製造における、本発明の化合物の使用が提供される。本発明の化合物および前記他の作用物質は、任意の順序で投与することができる。これらのいずれの場合でも、本発明の化合物およびその他の作用物質は、一緒に投与することができ、または別個の場合には医師によって投与される任意の順序で投与することができる。
本発明のPI3K阻害剤は、また、ヒト患者における手術中の身体組織への侵襲に起因する、異常な細胞増殖を処置するために使用することができる。これらの侵襲は、関節の手術、腸の手術、およびケロイド(cheloid)瘢痕化などの様々な手術の手順の結果として生じ得る。本発明のPI3K阻害剤を使用して処置することができる線維化組織をもたらす疾患には、肺気腫が含まれる。本発明を使用して処置することができる反復運動障害には、手根管症候群が含まれる。本発明を使用して処置することができる細胞増殖性障害の一例は、骨腫瘍である。
本発明のPI3K阻害剤を使用して処置することができる臓器移植と関連する増殖応答には、潜在的な臓器拒絶反応または関連する合併症に起因する増殖応答が含まれる。具体的には、これらの増殖応答は、心臓、肺、肝臓、腎臓、および他の身体の臓器または臓器系の移植中に生じ得る。
本発明を使用して処置することができる異常な血管新生には、関節リウマチを伴う異常な血管新生、虚血−再灌流に関係する脳浮腫および脳損傷、皮質虚血、卵巣過形成(ovarian hyperplasia)および血管過剰、多嚢胞性卵巣症候群、子宮内膜症、乾癬、糖尿病性網膜症、および眼の他の血管新生疾患、例えば未熟児網膜症(後水晶体線維増殖症(retrolental fibroplastic))、黄斑変性、角膜移植片拒絶、神経筋(neuroscular)緑内障、ならびにオースラー−ウェーバー−ランデュ症候群が含まれる。
本発明に従って処置することができる制御されない血管新生と関連する疾患の例として、網膜/脈絡膜血管新生および角膜血管新生が挙げられるが、それらに限定されない。網膜/脈絡膜血管新生のいくつかの構成成分を含む疾患の例として、ベスト病、近視、視神経乳頭小窩(optic pit)、シュタルガルト(Stargart)病、パジェット病、静脈閉塞、動脈閉塞、鎌状赤血球貧血、サルコイド、梅毒、弾性線維性仮性黄色腫、頚動脈閉塞性疾患(carotid apo structive diseases)、慢性ぶどう膜炎/硝子体炎、マイコバクテリア感染症、ライム病、全身性エリテマトーデス、未熟児網膜症、イールズ病、糖尿病性網膜症、黄斑変性、ベーチェット(Bechet)病、網膜炎または脈絡膜炎(chroiditis)を引き起こす感染症、推定眼ヒストプラスマ症、扁平部炎(pars planitis)、慢性網膜剥離、過粘稠度症候群、トキソプラズマ症、外傷およびレーザー後の合併症、ルベオーシス(rubesis)(と関連する疾患(隅角血管新生(neovascularisation of the angle))、ならびに増殖性硝子体網膜症のあらゆる形態を含む、線維血管組織または線維組織の異常な増殖によって引き起こされる疾患が挙げられるが、それらに限定されない。角膜血管新生の例として、流行性角結膜炎、ビタミンA欠乏症、コンタクトレンズの過度の装着、アトピー性角膜炎、上輪部角結膜炎(superior limbic keratitis)、翼状片乾性角膜炎(pterygium keratitis sicca)、シェーグレン症候群(sjogrens)、酒さ性座瘡、フリクテン性結膜炎(phylectenulosis)、糖尿病性網膜症、未熟児網膜症、角膜移植片拒絶、モーレン潰瘍、テリエン周辺角膜変性(Terrien’s marginal degeneration)、辺縁表皮剥離(marginal keratolysis)、多発性動脈炎、ウェゲナーサルコイドーシス、強膜炎、類天疱瘡(periphigoid)放射状角膜切開、新生血管緑内障および後水晶体線維増殖症、梅毒、マイコバクテリア感染症、脂質変性、化学熱傷、細菌性潰瘍、真菌性潰瘍、単純ヘルペス感染症、帯状疱疹感染症、原虫感染症およびカポジ肉腫が挙げられるが、それらに限定されない。
また、制御されない血管新生と関連する慢性炎症性疾患は、本発明のPI3K阻害剤を使用して処置することができる。慢性炎症は、炎症細胞の流入を維持する毛細血管芽(capillary sprout)の連続形成に応じて生じる。炎症細胞の流入および存在によって、肉芽腫が生じ、したがって慢性炎症状態が維持される。PI3K阻害剤を、単独でまたは他の抗炎症剤と組み合わせて使用して血管新生を阻害することにより、肉芽腫(granulosmas)の形成が防止され、したがって疾患が軽減され得る。慢性炎症性疾患の例として、炎症性腸疾患、例えばクローン病および潰瘍性大腸炎、乾癬、サルコイドーシス、および関節リウマチが挙げられるが、それらに限定されない。
炎症性腸疾患、例えばクローン病および潰瘍性大腸炎は、消化管の様々な部位における慢性炎症および血管新生によって特徴付けられる。例えば、クローン病は、慢性貫壁性炎症性疾患として生じ、これは、最も一般的には回腸遠位部および結腸に影響を及ぼすが、口から肛門および肛囲領域までの消化管のいずれの部分でも生じるおそれがある。クローン病を有する患者は、一般に、腹痛に関連する慢性下痢症、発熱、食欲不振、体重減少および腹部膨潤を有する。また、潰瘍性大腸炎は、結腸粘膜で生じる慢性の非特異的な炎症性および潰瘍性疾患であり、血性下痢の存在によって特徴付けられる。これらの炎症性腸疾患は、一般に、円筒状の炎症細胞によって取り囲まれている新しい毛細血管芽を伴う、消化管にわたる慢性肉芽腫性炎症によって引き起こされる。これらの阻害剤による血管新生の阻害は、芽の形成を阻害し、肉芽腫の形成を防止するはずである。また、炎症性腸疾患は、皮膚病変などの腸管外徴候を呈する。このような病変は、炎症および血管新生によって特徴付けられ、消化管以外の多くの部位で生じるおそれがある。本発明によるPI3K阻害剤による血管新生の阻害によって、炎症細胞の流入を低減し、病変形成を防止することができる。
別の慢性炎症性疾患であるサルコイドーシスは、多臓器肉芽腫性障害として特徴付けられる。この疾患の肉芽腫は、身体のいかなる場所でも形成され得る。したがってその症状は、肉芽腫の部位、およびその疾患が活動性であるかどうかに応じて決まる。肉芽腫は、炎症細胞の恒常的な供給を提供する新生毛細血管芽(angiogenic capillary sprout)により生成される。血管新生を阻害するために本発明によるPI3K阻害剤を使用することによって、このような肉芽腫形成を阻害することができる。乾癬は、慢性かつ再発性の炎症性疾患でもあり、様々な大きさの丘疹および斑によって特徴付けられる。これらの阻害剤を、単独でまたは他の抗炎症剤と組み合わせて使用して処置することにより、特徴的な病変を維持するのに必要な新血管の形成が防止され、その症状から患者が開放されるはずである。
また、関節リウマチ(RA)は、末梢関節の非特異的炎症によって特徴付けられる慢性炎症性疾患である。関節の滑膜表層における血管に、血管新生が生じるものと考えられる。新しい血管網の形成に加えて、内皮細胞は、パンヌス成長および軟骨破壊をもたらす因子および活性酸素種を放出する。血管新生に関与する因子は、関節リウマチの慢性的な炎症状態に活性に寄与し、それを維持する一助になり得る。本発明によるPI3K阻害剤を、単独でまたは他の抗RA剤と組み合わせて使用して処置することにより、慢性炎症を維持するのに必要な新血管の形成が防止され得る。
好ましくは、状態は、がん、特に慢性骨髄性白血病および急性骨髄性白血病を含む白血病、リンパ腫、固形腫瘍、ならびにPTEN陰性の血液がん、乳がん、肺がん、子宮内膜がん、皮膚がん、脳腫瘍および前立腺がんを含むPTEN陰性腫瘍である(ここでPTENは、「染色体10上で欠失しているホスファターゼ(phosphatise)およびテンシンホモログ」を指す)。より好ましくは、有効量の開示の化合物を投与することによって、処置を必要としている患者において処置される状態は、関節リウマチ、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、多発性硬化症、乾癬および他の炎症性皮膚障害、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、ならびに臓器移植拒絶反応から選択される障害である。例えば本明細書では、有効量の開示の化合物を投与するステップを含む、白血病(例えば、慢性骨髄性白血病および急性骨髄性白血病を含む)、リンパ腫、固形腫瘍がん、例えば乳がん、肺がんまたは前立腺がん、PTEN陰性の血液がん、乳がん、肺がん、子宮内膜がん、皮膚がん、脳腫瘍および前立腺がんを含むPTEN陰性腫瘍(ここでPTENは「染色体10上で欠失しているホスファターゼおよびテンシンホモログ」を指す)からなる群から選択される障害に罹患している患者を処置する方法が提供される。
ここで、本発明を、以下の実施例によって例証する。
命名法:化合物を、Marvinsketch6.3.0またはそれより高いものを使用して命名した
分析条件:全てのH NMRは、300または400MHzで得た。全ての19F NMRは、282MHzで得た。
略語:
rt 室温 h 時間
s 一重線 d 二重線
t 三重線 q 四重線
br 幅広い m 多重線
eq 当量 min 分
ES エレクトロスプレー陽イオン化 MS 質量分析法
ES エレクトロスプレー陰イオン化
中間体および実施例
中間体1
エチル−3−アミノ−5−ブロモフロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート
Figure 2018523681
10Lのフラスコに、N(g)下で、5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−カルボニトリル(435g、2.0mol、1当量)、DMF(2790mL)および炭酸カリウム(553g、4.0mol、2当量)を添加した。この後、グリコール酸エチル(208.2mL、2.2mol、1.1当量)を添加した。反応混合物を115℃で一晩加熱した。完了したら、反応混合物を室温に冷却し、水(13.1L)を添加し、これによって沈殿物が形成された。混合物を20分間撹拌し、次に濾過した。得られた褐色固体を、50℃で乾燥させ、EtO:ヘプタン(9:1、2.8L)中でスラリー化させ、濾過して、405.6gを得た。ソックスレー抽出を介してTBME(4.5L)を使用してさらに精製すると、中間体1が黄色固体として得られた(186g、34%)。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δH: 8.53 (d, J=2.0Hz, 1H), 8.07 (d, J=2.0Hz, 1H), 5.00 (br. s., 2H), 4.44 (q, J=7.0Hz, 2H), 1.44 (t, J=7.0Hz, 3H).
MS(ES)309(100%、[M+Na])、307(100%、[M+Na])。
中間体2
12−ブロモ−8−オキサ−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),10,12−テトラエン−4,6−ジオン
Figure 2018523681
CHCl(5.5L)に溶解させた中間体1(239.0g、0.84mol、1当量)に、イソシアン酸クロロスルホニル(87.6mL、1.0mol、1.2当量)を0〜10℃で滴下添加した。得られた反応混合物を30分間撹拌し、溶媒を真空中での蒸発によって除去し、得られた固体を微粉に粉砕した。水(5.5L)を固体に添加し、懸濁液を75℃で1時間加熱した。室温に冷却した後、固体NaOH(335g、8.4mol、10当量)を添加して、反応物を発熱させた(最高温度40℃)。反応物を0〜10℃に冷却し、5MのHCl(約1L)を使用して、pHを5〜6に調整した。反応混合物を30分間撹拌し、次に濾過した。固体を水(2.3L)で洗浄し、吸引乾燥した。真空オーブン中で40℃においてさらに乾燥させると、中間体2が褐色固体として得られた(193g、76%)。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δH: 12.01 (br s, 1H), 11.58 (br. s, 1H), 8.72 (d, J=2.0Hz, 1H), 8.59 (d, J=2.0Hz, 1H).
MS(ES)282(100%、[M+H])。
中間体3
12−ブロモ−4,6−ジクロロ−8−オキサ−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
Figure 2018523681
中間体2(387g、1.27mol、1当量)に、POCl(6070mL)およびN,N−ジメチルアニリン(348mL、2.8mol、2.2当量)を添加した。混合物を107℃で10時間加熱した。室温に冷却したら、溶媒を真空中でトルエン(3×3.9L)と共沸させて除去した。得られた残留物をCHCl(12.76L)と水(3.9L)との間で分配し、相を分離した。有機相を水(2×3.9L)で洗浄した。合わせた水溶液を、CHCl(7.7L)で逆抽出し、合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、濾過し、ストリッピングし、中間体3を褐色固体として得た(429g、ほぼ定量的)。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δH: 8.78 (d, J=2.5Hz, 1H), 8.72 (d, J=2.5Hz, 1H).
中間体4
12−ブロモ−4−クロロ−6−(モルホリン−4−イル)−8−オキサ−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
Figure 2018523681
MeOH(8588mL)中、中間体3(419.3g、1.32mol、1当量)に、モルホリン(259mL、2.90mol、2.2当量)を室温で添加した。2時間撹拌した後、水(0.8L)を添加した。反応混合物を0〜5℃に冷却し、さらに30分間撹拌した。得られた固体を濾過し、水(5.2L)で洗浄し、吸引乾燥した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、CHCl/EtOAc(1:0〜9:1)を用いてさらに精製すると、中間体4が得られた(419g、84%)。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δH: 8.66 (d, J=2.0Hz, 1H), 8.62 (d, J=2.0Hz, 1H), 4.07-4.21 (m, 4H), 3.85-3.91 (m, 4H).
MS(ES)393(100%、[M+Na])、391(80%、[M+Na])。
中間体5
(2E)−3−[4−クロロ−6−(モルホリン−4−イル)−8−オキサ−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−12−イル]−N,N−ジメチルプロパ−2−エナミド
Figure 2018523681
中間体4(60g、0.15mol、1当量)に、DMF(1.2L)中のN,N−ジメチルアクリルアミド(16.7mL、0.15mol、1当量)、PdCl(PPh(3.4g、4.5mmol、0.03当量)およびNaOAc(40g、0.45mol、3当量)を添加した。反応混合物を110℃で7時間加熱した。このプロセスを3回反復し、バッチを合わせた。室温に冷却したら、溶媒を真空中での蒸発によって除去し、得られた残留物をCHCl(6.5L)と水(5.5L)との間で分配した。相を分離し、水相をCHCl(2×4L)で抽出した。合わせた有機物を、ブライン(2×4L)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。得られた固体を、EtOAc/ヘプタン(1:1、0.8L)中で30分間かけてスラリー化させ、濾過し、洗浄し、EtOAc/ヘプタン(1:1、2×450mL)で洗浄した。真空オーブン中で40℃においてさらに乾燥させて、中間体5をオレンジ色の固体として得た(203.0g、86%)。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δH: 8.70 (s, 2H), 7.82 (d, J=15.6Hz, 1H), 7.07 (d, J=15.6Hz, 1H), 4.11-4.19 (m, 4H), 3.85-3.93 (m, 4H), 3.22 (s, 3H), 3.11 (s, 3H).
MS(ES)388(100%、[M+H])。
中間体6
4−クロロ−6−(モルホリン−4−イル)−8−オキサ−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−12−カルバルデヒド
Figure 2018523681
中間体5(124.0g、0.39mol、1当量)を、THF(12.4L)に65℃で溶解させた。35℃に冷却したら、水(4.1L)、NaIO(205.4g、1.17mol、3当量)およびOsOBuOH中2.5wt%、80.3mL、2%)を添加した。反応混合物を室温で60時間撹拌した。反応混合物を0〜5℃に冷却し、30分間撹拌し、次に濾過した。固体を水(545mL)で洗浄し、吸引乾燥した。粗製生成物を、2つのさらなるバッチ(2×118.3gスケール)と合わせ、水(6.3L)中で30分間かけて室温においてスラリー化させた。固体を濾過し、水(1.6L)で洗浄し、吸引乾燥した。真空オーブン中でのさらに乾燥させると、中間体6が桃色固体として得られた(260g、88%)。
1H NMR (400MHz, CDCl3:MeOD, 9:1) δH: 10.13 (s, 1H), 9.04 (d, J=2.0Hz, 1H), 8.91 (d, J=2.0Hz, 1H), 3.99-4.13 (m, 4H), 3.73-3.84 (m, 4H).
MS(ES)351(100%、[M+MeOH+H])。
中間体7
4−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−(モルホリン−4−イル)−8−オキサ−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−12−カルバルデヒド
Figure 2018523681
中間体6(350mg、1.09mmol、1当量)に、ジオキサン(30mL)/水(10mL)中の6−フルオロ−4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール(863mg、3.29mmol、3当量)、PdCl(PPh(153mg、0.22mmol、0.2当量)および炭酸ナトリウム(231mg、2.18mmol、2当量)を添加した。反応混合物を90℃で3時間加熱した。次にそれを60〜70℃に冷却した。水(20mL)およびEtOAc(50mL)を添加した。相を分離し、水相をEtOAc(3×50mL)で60〜65℃において抽出した。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、CHCl/MeOH(1:0〜4:1)を用いて精製した後、得られた固体を、CHCl(5mL)中で磨砕し、濾過し、CHCl(2×2mL)で洗浄した。乾燥させた後、中間体7が黄褐色固体として得られた(50mg、15%)。
1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δH: 11.35 (br s, 1H), 10.23 (s, 1H), 9.10 (dd, J=19.2, 2.1Hz, 2H), 7.91 (dd, J=11.5, 2.4Hz, 1H), 7.45-7.55 (m, 2H), 7.32 (dd, J=9.2, 1.7Hz, 1H), 4.02-4.14 (m, 4H), 3.80-3.90 (m, 4H).
MS(ES)449.8(100%、[M+MeOH+H])。
中間体8
4−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−(モルホリン−4−イル)−8−オキサ−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−12−カルバルデヒド
Figure 2018523681
中間体6(353mg、1.10mmol、1当量)に、ジオキサン(30mL)/水(10mL)中の5−フルオロ−4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール(870mg、3.32mmol、3当量)、PdCl(PPh(155mg、0.22mmol、0.2当量)および炭酸ナトリウム(233mg、2.2mmol、2当量)を添加した。反応混合物を90℃で2時間加熱した。次にそれを60〜70℃に冷却した。水(20mL)およびEtOAc(50mL)を添加した。相を分離し、水相をEtOAc(3×50mL)で60〜65℃において抽出した。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。得られた固体を、CHCl(5mL)中で磨砕し、濾過し、CHCl(2×2mL)で洗浄した。乾燥させた後、中間体8が灰色固体として得られた(275mg、60%収率)。
1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δH: 11.32 (br s, 1H), 10.27 (s, 1H), 9.19 (d, J=2.1Hz, 1H), 9.08 (d, J=2.1Hz, 1H), 7.41-7.56 (m, 2H), 7.04 (dd, J=11.2, 8.8Hz, 1H), 6.79 (d, J=2.1Hz, 1H), 3.99-4.16 (m, 4H), 3.75-3.90 (m, 4H).
MS(ES)449.8(100%、[M+MeOH+H])。
中間体9
6−(モルホリン−4−イル)−4−[2−(トリフルオロメチル)−1H−インドール−4−イル]−8−オキサ−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−12−カルバルデヒド
Figure 2018523681
中間体6(340mg、1.07mmol、1当量)に、ジオキサン(30mL)/水(10mL)中の4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−インドール(1.0g、3.20mmol、3当量)、PdCl(PPh(150mg、0.21mmol、0.2当量)および炭酸ナトリウム(227mg、2.1mmol、2当量)を添加した。反応混合物を90℃で一晩加熱した。次にそれを60〜70℃に冷却した。水(20mL)およびEtOAc(50mL)を添加した。相を分離し、水相をEtOAc(3×50mL)で60〜65℃において抽出した。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。得られた固体をCHCl(5mL)中で磨砕し、濾過し、CHCl(2×2mL)で洗浄した。乾燥させた後、中間体9が灰色固体として得られた(252mg、50%収率)。
1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δH: 12.46 (s, 1H), 10.26 (s, 1H), 9.15 (d, J=2.1Hz, 1H), 9.04 (d, J=2.1Hz, 1H), 8.26 (dd, J=7.3, 0.8Hz, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.63 (d, J=8.3Hz, 1H), 7.39-7.48 (m, 1H), 4.10 (m, 4H), 3.86 (m, 4H).
MS(ES)467.8(100%、[M+H])。
中間体10
4−クロロ−12−[(3−メトキシアゼチジン−1−イル)メチル]−6−(モルホリン−4−イル)−8−オキサ−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
Figure 2018523681
無水1,2−ジクロロエタン(80mL)中の中間体6(2.0g、6.28mmol、1当量)、3−メトキシアゼチジン塩酸塩(1.94g、15.7mmol、2.5当量)およびNaOAc(1.29g、15.7mmol、2.5当量)の懸濁液に、NaBH(OAc)(2.66g、12.6mmol、2当量)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。次にそれを、0.5NのNaOH(50mL)を用いて分配し、CHCl(2×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、MgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc/MeOH(1:0〜19:1)を用いて精製し、それに続いてEtOAcからの再結晶化によって、中間体10が濁った白色の固体として得られた(1.61g、66%)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δH: 8.56 (d, J=2.3Hz, 1H), 8.43 (d, J=2.3Hz, 1H), 3.92-4.08 (m, 5H), 3.72-3.86 (m, 6H), 3.46-3.54 (m, 2H), 3.15 (s, 3H), 2.89-2.99 (m, 2H).
MS(ES)390.1(100%、[M+H])。
中間体11
エチル3−アミノ−5−ブロモチエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート
Figure 2018523681
エタノール(15mL)中の5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−カルボニトリル(5g、0.023mol、1当量)の懸濁液に、アルゴン雰囲気下で、NaCO(5.12g、0.048mol、2当量)およびエチル−2−メルカプトアセテート(3.56g、0.029mol、1.26当量)を添加し、反応混合物を90℃で7時間加熱した。次に反応混合物を冷却し、濾過した。濾液を取っておき、得られた残留物をCHCl中の20%MeOHで洗浄し、濾過した。濾液を真空中で濃縮し、5.5g(80%)の中間体11を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δH: 8.70 (br s, 1H), 8.06 (br s, 1H), 5.85 (br s, 2H), 4.38 (q, 2H), 1.39 (t, J=7.2Hz, 3H).
MS(ES)=302(100%、[M+H]
中間体12
12−ブロモ−8−チア−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),10,12−テトラエン−4,6−ジオン
Figure 2018523681
CHCl(300mL)の中間体11(10g、0.033mol、1当量)の溶液に、アルゴン雰囲気下で0℃で、クロロスルホニルイソシアネート(3.8mL、0.043mol、1.3当量)を添加した。反応混合物を室温に温め(2時間にわたり)、次に真空中で濃縮した。この混合物に、水(160mL)を添加し、70℃で4時間加熱した。次に反応混合物を室温に冷却し、NaOH(13g、0.32mol、20当量)を添加し、反応混合物を70℃で2時間加熱した。反応が完了した後、1MのHClを使用して反応混合物のpHを6に調整した。得られた固体をブフナー漏斗を通して濾過し、水(300mL)およびMeOH(300mL)で洗浄し、減圧下で十分に乾燥させて、4.4g(45%)の中間体12を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δH: 8.97 (s, 1H) 8.90 (s, 1H).
中間体13
12−ブロモ−4,6−ジクロロ−8−チア−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
Figure 2018523681
中間体12(10g、0.033mol、1当量)に、アルゴン下で、POCl(156mL、1.67mol、50当量)を0℃で10〜15分にわたり少しずつ添加した。反応混合物に、N,N−ジメチルアニリン(8.46mL、0.067mol、2当量)を、アルゴン雰囲気下で、0℃で滴下添加し、反応混合物を120℃で5時間加熱した(反応をTLCによってモニターした)。次に反応混合物を室温に冷却し、POClを真空下で蒸発させ、残留物を二塩化エチレンでストリッピングした。水を反応混合物に添加し、混合物を酢酸エチルで複数回抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中での蒸発によって除去し、7g(62.3%)の中間体13を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δH: 8.93 (br s, 1H) 8.8 (br s, 1H).
中間体14
12−ブロモ−4−クロロ−6−(モルホリン−4−イル)−8−チア−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
Figure 2018523681
メタノール(150mL)およびジクロロメタン(150mL)中の中間体13(8g、0.018mol、1当量)の懸濁液に、モルホリン(5.2mL、0.056mol、2.4当量)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した(TLCによってモニターした)。反応が完了した後、ジクロロメタンを真空中での蒸発によって除去し、メタノール中の残留物を氷水で希釈し、30分間撹拌した。得られた固体を濾過し、水(100mL)で洗浄し、乾燥させて、7g(76%)の中間体14を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δH: 8.82 (br s, 2H), 4.04 (m, 4H), 3.89 (m, 4H).
MS(ES)=387(100%、[M+H])。
中間体15
(2E)−3−[4−クロロ−6−(モルホリン−4−イル)−8−チア−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−12−イル]−N,N−ジメチルプロパ−2−エナミド
Figure 2018523681
中間体14(5g、0.0129mol、1当量)を、DMF(50mL)に溶解させ、N,N−ジメチルアクリルアミド(1.3mL、0.0129mol、1当量)および酢酸ナトリウム(3.1g、0.038mol、3当量)を添加し、アルゴンを使用して反応混合物を30分間脱気した。次にPd(PPhCl(0.275g、0.0004mol、0.03当量)を添加し、反応混合物をアルゴンで再び15分間脱気した。反応混合物を110℃で5時間加熱した(反応をTLCおよびLCMSによってモニターした)。反応が完了した後、反応混合物を室温に冷却し、次にCHCl(500mL)で希釈し、氷冷水(2×125mL)で洗浄した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、次に溶媒を真空中での蒸発によって除去し、固体残留物を得た。残留物を酢酸エチル(50mL)で磨砕し、濾過して、4.5g(86%)の中間体15を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δH: 8.86 (br s, 2H), 7.82 (d, J=15.2Hz, 1H), 7.17 (d, J=15.2Hz, 1H), 4.06 (m, 4H), 3.90 (m, 4H), 3.24 (s, 3H), 3.11 (s, 3H).
MS(ES)=404(100%、[M+H])。
中間体16
4−クロロ−6−(モルホリン−4−イル)−8−チア−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−12−カルバルデヒド
Figure 2018523681
中間体15(5g、0.0123mol、1当量)を、THF:水(75mL:75mL)に溶かし、70℃で加熱し、化合物を溶解させた。反応混合物に、メタ過ヨウ素酸ナトリウム(8g、0.37mol、3当量)、それに続いてOsO(t−BuOH中の2%溶液、26mL、0.002mol、0.17当量)を添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物をチオ硫酸ナトリウム飽和溶液でクエンチした。THFおよびt−BuOHを真空中での蒸発によって除去し、生成物の水懸濁液を得た。混合物を室温に冷却し、固体を濾過によって単離し、残留物を脱イオン水中で撹拌し、濾過した。固体を高真空下で乾燥させて、3.3g(67%)の中間体16を得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δH: 10.26 (s, 1H), 9.25 (br s, 1H), 9.15 (br s, 1H), 3.96 (m, 4H), 3.82 (m, 4H).
1H NMR (400MHz, CDCl3) δH: 10.26 (s, 1H), 9.25 (br s, 1H), 9.15 (br s, 1H), 4.12 (m, 4H), 3.89 (m, 4H).
MS(ES)=335(100%、[M+H])。
中間体17
4−クロロ−12−[(3−メトキシアゼチジン−1−イル)メチル]−6−(モルホリン−4−イル)−8−チア−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
Figure 2018523681
無水CHCl(50mL)中の中間体16(3.02g、8.96mmol、1当量)、3−メトキシアゼチジン塩酸塩(2.22g、18.0mmol、2当量)およびNaOAc(1.48g、18mmol、2当量)の懸濁液に、NaBH(OAc)(3.81g、18.0mmol、2当量)を添加した。反応混合物を、一晩室温で撹拌した。次にそれを、1NのNaOH(100mL)を用いて分配し、CHCl(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で溶媒を除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、CHCl/MeOH(1:0〜24:1)、次にEtOAc/MeOH(1:0〜19:1)を用いて精製すると、中間体17が白色固体として得られた(1.87g、54%)。
1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δH: 8.78 (d, J=2.1Hz, 1H), 8.50 (d, J=2.1Hz, 1H), 3.98-4.06 (m, 1H), 3.90-3.97 (m, 4H), 3.82 (s, 2H), 3.74-3.80 (m, 4H), 3.48-3.57 (m, 2H), 3.15 (s, 3H), 2.91-3.00 (m, 2H).
MS(ES)406.1(100%、[M+H])。
中間体18
7−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール
Figure 2018523681
1,4−ジオキサン(10mL)中の4−ブロモ−7−フルオロインドール(863mg、4.03mmol、1.0当量)の溶液を、アルゴンで5分間脱気し、その後、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.33g、5.24mmol、1.3当量)を添加した。脱気している間、酢酸カリウム(1.19g、12.1mmol、3.0当量)およびPdCl(dppf)(88.5mg、0.121mmol、3mol%)を添加した。次に容器を密封し、90℃で2時間撹拌した。冷却したら、反応混合物を50%ブライン(50mL)中に注ぎ、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、ヘキサン/CHCl(1:0〜3:2)を用いて精製すると、中間体18がクリーム色の固体として得られた(691mg、66%)。
1H NMR (300MHz, CDCl3) δH: 8.35 (br s, 1H), 7.58 (dd, J=7.8, 5.4 Hz, 1H), 7.28-7.31 (m, 1H), 7.08 (td, J=3.4, 2.3 Hz, 1H), 6.92 (dd, J=11.2, 7.8 Hz, 1H), 1.39 (s, 12H).
19F NMR (282MHz, CDCl3) δF: -131.02 - -130.92 (m, 1F).
MS(ES)262.1(100%、[M+H])、284.0(25%、[M+Na])。
中間体19
4−クロロ−6,12−ビス(モルホリン−4−イル)−8−オキサ−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン
Figure 2018523681
中間体4(500mg、1.35mmol、1.0当量)、炭酸セシウム(661mg、2.03mmol、1.5当量)、Pd(dba)(63.8mg、0.0676mmol、5mol%)および±BINAP(84.1mg、0.135mmol、10mol%)を含むフラスコに、トルエン(35mL)およびモルホリン(142μL、1.62mmol、1.2当量)を添加した。反応混合物を90℃で16時間撹拌した。室温に冷却した後、さらなる炭酸セシウム(220mg、0.676mmol、0.5当量)、Pd(dba)(63.8mg、0.0676mmol、5mol%)および±BINAP(84.1mg、0.135mmol、10mol%)を添加し、反応混合物を90℃でさらに2時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、HO(50mL)中に注ぎ、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。さらなる試薬を再導入することなく、中間体4(77.0mg、0.208mmol、1.0当量)を使用して、同一の手順を用い、90℃で16時間撹拌して、別々のさらなる反応を行った。粗製残留物を合わせて、シリカゲルクロマトグラフィーによって、CHCl/MeOH(1:0〜49:1)、次にヘキサン/EtOAc(1:0〜2:3)、次にCHCl/EtOAc(1:0〜3:2)を使用して3回精製して、中間体19を淡黄色固体として得た(313mg、53%)。
1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δH: 8.46 (d, J=3.0 Hz, 1H), 8.00 (d, J=2.8 Hz, 1H), 3.90-4.08 (m, 4H), 3.68-3.85 (m, 8H), 3.17-3.28 (m, 4H).
MS(ES)376.1(80%、[M+H])。
中間体20
4−{[12−クロロ−10−(モルホリン−4−イル)−8−オキサ−6−アザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2,4,6,9,11−ヘキサエン−4−イル]メチル}−1−エチルピペラジン−2−オン
Figure 2018523681
無水CHCl(200mL)中の1−エチルピペラジン−2−オン(2.60g、19.3mmol、3.0当量)の溶液に、中間体6(2.05g、6.42mmol、1.0当量)、それに続いてNaBH(OAc)(2.72g、12.8mmol、2.0当量)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、次にHO(200mL)中に注ぎ、CHCl(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーによって、EtOAc/MeOH(1:0〜16:1)を用いて精製すると、中間体20が白色固体として得られた(2.64g、95%)。
1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δH: 8.55 (d, J=2.3 Hz, 1H), 8.51 (d, J=2.1 Hz, 1H), 4.09-4.19 (m, 4H), 3.79-3.93 (m, 4H), 3.71-3.77 (m, 2H), 3.45 (q, J=7.2 Hz, 2H), 3.34 (t, J=5.4 Hz, 2H), 3.18 (s, 2H), 2.74 (t, J=5.5 Hz, 2H), 1.16 (t, J=7.2 Hz, 3H).
MS(ES)431.0(100%、[M+H])、453.0(10%、[M+Na])。
中間体21
3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール
Figure 2018523681
4−ブロモ−3−フルオロ−1H−インドール(950mg、4.45mmol、1当量)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.24g、4.9mmol、1.1当量)、酢酸カリウム(1.31g、13.3mmol、3当量)およびPdCl(dppf)(162mg、0.22mmol、0.05当量)の混合物に、ジオキサン(29mL)を添加した。生じた懸濁液をAr(g)で脱気し、85℃で20時間加熱した。反応混合物をEtOAc(200mL)と、水(100mL)と、ブライン(100mL)との間で分配した。水相をEtOAc(2×50mL)で再抽出し、合わせた有機物を、ブライン(50mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、ヘキサン/CHCl(1:0〜5:7)を用いて精製すると、中間体21が薄縁色の固体として得られた(458mg、39%)。
1H NMR (DMSO-d6) δH: 10.65-11.10 (m, 1H), 7.46 (ddd, J=8.1, 2.7, 1.0 Hz, 1H), 7.37 (dd, J=7.0, 0.9 Hz, 1H), 7.32 (t, J=2.6 Hz, 1H), 7.12 (dd, J=8.2, 7.1 Hz, 1H), 1.21-1.40 (m, 12H).
(実施例A)
4−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−(モルホリン−4−イル)−12−[(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イルメチル]−8−オキサ−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
Figure 2018523681
無水CHCl(5mL)中の中間体7(25mg、0.06mmol、1当量)、(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン塩酸塩(25mg、0.18mmol、3当量)およびNaOAc(15mg、0.18mmol、3当量)の懸濁液に、NaBH(OAc)(26mg、0.12mmol、2当量)を添加した。反応混合物を一晩室温で撹拌した。これは、完了に達しなかったので、さらなる試薬を添加した:(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン塩酸塩(9mg、0.06mmol、1当量)およびNaOAc(5mg、0.06mmol、1当量)。混合物を一晩室温で撹拌させた。次にそれをHO(10mL)を用いて分配し、CHCl(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。残留物をCHCl/MeOH(1:1、20mL)に溶解させ、MP−TMT樹脂(150mg、5当量)と共に一晩かき混ぜた。次に樹脂を濾別し、CHCl/MeOH(1:1、20mL)で洗浄し、真空中で溶媒を除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc/MeOH(1:0〜6:1)を用いて精製すると、実施例Aが白色固体として得られた(18.1mg、60%)。
1H NMR (300MHz, CDCl3) δH: 8.64 (d, J=1.9 Hz, 1H), 8.59 (d, J=1.9 Hz, 1H), 8.33 (br s, 1H), 8.02 (dd, J=11.3, 2.3 Hz, 1H), 7.58-7.66 (m, 1H), 7.37 (t, J=2.6 Hz, 1H), 7.22 (dd, J=8.5, 1.7 Hz, 1H), 4.43-4.51 (m, 1H), 4.22-4.31 (m, 4H), 4.19 (d, J=7.9 Hz, 1H), 3.90-4.03 (m, 6H), 3.70 (dd, J=7.6, 1.2 Hz, 1H), 3.54 (s, 1H), 2.94 (d, J=9.8 Hz, 1H), 2.64 (d, J=10.2 Hz, 1H), 1.97 (d, J=8.7 Hz, 1H), 1.80 (d, J=9.2 Hz, 1H).
MS(ES)500.9(100%、[M+H])。
(実施例B)
4−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−(モルホリン−4−イル)−12−{2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イルメチル}−8−オキサ−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
Figure 2018523681
無水CHCl(5mL)中の中間体7(25mg、0.06mmol、1当量)、2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナンヘミオキサレート(31mg、0.18mmol、3当量)およびNaOAc(15mg、0.18mmol、3当量)の懸濁液に、NaBH(OAc)(25mg、0.12mmol、2当量)を添加した。反応混合物を室温で4日にわたり撹拌した。反応が完了に達しなかったため、毎日、さらなる試薬を添加した:2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナンヘミオキサレート(10mg、0.06mmol、1当量)およびNaOAc(5mg、0.06mmol、1当量)。反応混合物をHO(10mL)を用いて分配し、CHCl(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。残留物をCHCl/MeOH(1:1、20mL)に溶解させ、MP−TMT樹脂(150mg、5当量)と共に一晩かき混ぜた。次に樹脂を濾別し、CHCl/MeOH(1:1、20mL)で洗浄し、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc/MeOH(1:0〜6:1)を用いて精製すると、実施例Bが白色固体として得られた(22.3mg、70%)。
1H NMR (300MHz, CDCl3) δH: 8.58 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.53 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.34 (br s, 1H), 8.02 (dd, J=11.2, 2.4 Hz, 1H), 7.61 (t, J=2.3 Hz, 1H), 7.32-7.40 (m, 1H), 7.22 (dd, J=8.8, 2.2 Hz, 1H), 4.43 (s, 4H), 4.21-4.30 (m, 4H), 3.90-3.99 (m, 4H), 3.67 (s, 2H), 2.27-2.51 (m, 4H), 1.86-1.96 (m, 4H).
MS(ES)528.8(100%、[M+H])。
(実施例C)
4−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−(モルホリン−4−イル)−12−[(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イルメチル]−8−オキサ−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
Figure 2018523681
無水CHCl(5mL)中の中間体8(50mg、0.12mmol、1当量)、(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン塩酸塩(49mg、0.36mmol、3当量)およびNaOAc(30mg、0.36mmol、3当量)の懸濁液に、NaBH(OAc)(51mg、0.24mmol、2当量)を添加した。反応混合物を一晩室温で撹拌した。これは、完了に達しなかったので、さらなる試薬を添加した:(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン塩酸塩(18mg、0.12mmol、1当量)およびNaOAc(10mg、0.12mmol、1当量)。混合物を一晩室温で撹拌した。次にそれをHO(10mL)を用いて分配し、CHCl(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。残留物をCHCl/MeOH(1:1、20mL)に溶解させ、MP−TMT樹脂(300mg、5当量)と共に一晩かき混ぜた。次に樹脂を濾別し、CHCl/MeOH(1:1、20mL)で洗浄し、真空中で溶媒を除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc/MeOH(1:0〜6:1)を用いて精製すると、実施例Cが白色固体として得られた(39.1mg、65%)。
1H NMR (300MHz, CDCl3) δH: 8.65 (d, J=2.3 Hz, 1H), 8.58 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.35 (br s, 1H), 7.37-7.45 (m, 1H), 7.33 (t, J=2.8 Hz, 1H), 7.08 (dd, J=10.9, 8.9 Hz, 1H), 6.95 (t, J=2.2 Hz, 1H), 4.45 (s, 1H), 4.19-4.27 (m, 4H), 4.16 (d, J=7.9 Hz, 1H), 3.97 (d, J=1.7 Hz, 2H), 3.85-3.94 (m, 4H), 3.68 (dd, J=7.9, 1.5 Hz, 1H), 3.52 (s, 1H), 2.93 (dd, J=10.1, 1.4 Hz, 1H), 2.60 (d, J=10.0 Hz, 1H), 1.94 (dd, J=9.6, 1.5 Hz, 1H), 1.78 (d, J=9.8 Hz, 1H).
MS(ES)500.9(100%、[M+H])。
(実施例D)
4−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6−(モルホリン−4−イル)−12−{2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イルメチル}−8−オキサ−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
Figure 2018523681
無水CHCl(5mL)中の中間体8(50mg、0.12mmol、1当量)、2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナンヘミオキサレート(62mg、0.36mmol、3当量)およびNaOAc(30mg、0.36mmol、3当量)の懸濁液に、NaBH(OAc)(51mg、0.24mmol、2当量)を添加した。反応混合物を一晩室温で撹拌した。これは、完了に達しなかったので、さらなる試薬を添加した:2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナンヘミオキサレート(10mg、0.06mmol、1当量)およびNaOAc(5mg、0.06mmol、1当量)。混合物を一晩室温で撹拌した。次にそれをHO(10mL)を用いて分配し、CHCl(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。残留物をCHCl/MeOH(1:1、20mL)に溶解させ、MP−TMT樹脂(300mg、5当量)と共に一晩かき混ぜた。次に樹脂を濾別し、CHCl/MeOH(1:1、20mL)で洗浄し、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによる精製によって、EtOAc/MeOH(1:0〜6:1)を用いて精製すると、実施例Dが白色固体として得られた(38.8mg、61%)。
1H NMR (300MHz, CDCl3) δH: 8.59 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.53 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.35 (br s, 1H), 7.41 (dd, J=8.8, 3.9 Hz, 1H), 7.33 (t, J=2.8 Hz, 1H), 7.08 (dd, J=10.9, 8.9 Hz, 1H), 6.95 (t, J=2.2 Hz, 1H), 4.41 (s, 4H), 4.18-4.26 (m, 4H), 3.86-3.95 (m, 4H), 3.65 (s, 2H), 2.38 (br s, 4H), 1.84-1.92 (m, 4H).
MS(ES)528.9(100%、[M+H])。
(実施例E)
4−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−12−[(3−メトキシアゼチジン−1−イル)メチル]−6−(モルホリン−4−イル)−8−オキサ−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
Figure 2018523681
無水CHCl(8mL)中の中間体8(50mg、0.12mmol、1当量)、3−メトキシアゼチジン塩酸塩(44mg、0.36mmol、3当量)およびNaOAc(29mg、0.36mmol、3当量)の懸濁液に、NaBH(OAc)(51mg、0.24mmol、2当量)を添加した。反応混合物を室温で22時間撹拌し、その後、1MのNaOH(10mL)およびCHCl(5mL)を添加した。相を分離し、水相をCHCl(2×5mL)で再抽出した。合わせた有機相を、50%ブライン(5mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中での蒸発によって濃縮した。残留物をCHCl/MeOH(1:1、15mL)に溶解させ、MP−TMT樹脂(300mg、0.68mmol/g、5当量)と共に一晩撹拌した。次に樹脂を濾別し、CHCl/MeOH(1:1、20mL)で洗浄し、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。EtOAc/MeOH(1:0〜6:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製すると、実施例Eが白色固体として得られた(41mg、70%)。
1H NMR (300MHz, CDCl3) δH: 8.57 (d, J=2.2 Hz, 1H), 8.55 (d, J=2.2 Hz, 1H), 8.39 (br s, 1H), 7.41 (ddd, J=8.8, 3.9, 0.8 Hz, 1H), 7.29-7.35 (m, 1H), 7.08 (dd, J=10.9, 8.9 Hz, 1H), 6.92-6.99 (m, 1H), 4.17-4.27 (m, 4H), 4.10 (五重線, J=5.7 Hz, 1H), 3.84-3.95 (m, 6H), 3.69-3.78 (m, 2H), 3.27 (s, 3H), 3.05-3.14 (m, 2H).
MS(ES)489(100%、[M+H])。
(実施例F)
6−(モルホリン−4−イル)−12−[(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イルメチル]−4−[2−(トリフルオロメチル)−1H−インドール−4−イル]−8−オキサ−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
Figure 2018523681
無水CHCl(5mL)中の中間体9(50mg、0.11mmol、1当量)、(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン塩酸塩(44mg、0.32mmol、3当量)およびNaOAc(26mg、0.36mmol、3当量)の懸濁液に、NaBH(OAc)(46mg、0.21mmol、2当量)を添加した。反応混合物を一晩室温で撹拌した。これは、完了に達しなかったので、さらなる試薬を添加した:(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン塩酸塩(15mg、0.11mmol、1当量)およびNaOAc(9mg、0.11mmol、1当量)。混合物を一晩室温で撹拌した。次にそれをHO(10mL)を用いて分配し、CHCl(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。残留物をCHCl/MeOH(1:1、20mL)に溶解させ、MP−TMT樹脂(300mg、5当量)と共に一晩かき混ぜた。次に樹脂を濾別し、CHCl/MeOH(1:1、20mL)で洗浄し、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc/MeOH(1:0〜4:1)を用いて精製すると、実施例Fが淡黄色の固体として得られた(49.1mg、83%)。
1H NMR (300MHz, CDCl3) δH: 8.68 (br s, 1H), 8.62-8.64 (m, 1H), 8.58-8.61 (m, 1H), 8.28 (dd, J=7.3, 0.9 Hz, 1H), 8.01-8.06 (m, 1H), 7.42-7.59 (m, 2H), 4.44-4.51 (m, 1H), 4.22-4.30 (m, 4H), 4.20 (d, J=7.9Hz, 1H), 4.01 (d, J=2.1 Hz, 2H), 3.90-3.98 (m, 4H), 3.71 (dd, J=7.9, 1.7 Hz, 1H), 3.53-3.60 (m, 1H), 2.96 (dd, J=10.1, 1.6 Hz, 1H), 2.66 (d, J=10.2 Hz, 1H), 1.98 (dd, J=9.7, 1.6 Hz, 1H), 1.77-1.86 (m, 1H).
MS(ES)551.2(100%、[M+H])。
(実施例G)
6−(モルホリン−4−イル)−12−({2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル}メチル)−4−[2−(トリフルオロメチル)−1H−インドール−4−イル]−8−オキサ−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
Figure 2018523681
無水CHCl(5mL)中の中間体9(50mg、0.11mmol、1当量)、2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナンヘミオキサレート(55mg、0.32mmol、3当量)およびNaOAc(26mg、0.32mmol、3当量)の懸濁液に、NaBH(OAc)(45mg、0.21mmol、2当量)を添加した。反応混合物を室温で3日にわたり撹拌した。これは、完了に達しなかったため、毎日、さらなる試薬を添加した:2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナンヘミオキサレート(10mg、0.06mmol、1当量)およびNaOAc(5mg、0.06mmol、1当量)。次にそれをHO(10mL)を用いて分配し、CHCl(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。残留物をCHCl/MeOH(1:1、20mL)に溶解させ、MP−TMT樹脂(300mg、5当量)と共に一晩かき混ぜた。次に樹脂を濾別し、CHCl/MeOH(1:1、20mL)で洗浄し、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc/MeOH(1:0〜4:1)を用いて精製すると、実施例Gが白色固体として得られた(49.0mg、79%)。
1H NMR (300MHz, CDCl3) δH: 8.69 (br s, 1H), 8.56-8.59 (m, 1H), 8.52-8.56 (m, 1H), 8.28 (dd, J=7.3, 1.1 Hz, 1H), 8.01-8.07 (m, 1H), 7.52-7.58 (m, 1H), 7.42-7.50 (m, 1H), 4.44 (s, 4H), 4.22-4.29 (m, 4H), 3.91-3.98 (m, 4H), 3.68 (s, 2H), 2.42 (br s, 4H), 1.92 (t, J=5.2 Hz, 4H).
MS(ES)579.2(100%、[M+H])。
(実施例H)
12−[(3−メトキシアゼチジン−1−イル)メチル]−6−(モルホリン−4−イル)−4−[2−(トリフルオロメチル)−1H−インドール−4−イル]−8−オキサ−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
Figure 2018523681
無水CHCl(7mL)中の中間体9(49.5mg、0.11mmol、1当量)、3−メトキシアゼチジン塩酸塩(26.2mg、0.21mmol、2当量)およびNaOAc(17.4mg、0.21mmol、2当量)の懸濁液に、NaBH(OAc)(45mg、0.21mmol、2当量)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。次に混合物に3−メトキシアゼチジン塩酸塩(18.1mg、0.10mmol、1当量)およびNaOAc(8.7mg、0.10mmol、1当量)を再導入した。それを一晩室温で撹拌した。次にそれを1NのNaOH(10mL)およびHO(10mL)を用いて分配し、CHCl(3×15mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、真空中で溶媒を除去した。残留物をCHCl/MeOH(4:1、20mL)に溶解させ、MP−TMT樹脂(150mg、1.1mmol/g、5当量)と共に一晩かき混ぜた。次に樹脂を濾別し、CHCl/MeOH(4:1、20mL)で洗浄し、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、CHCl/MeOH(1:0〜9:1)、次にEtOAc/MeOH(1:0〜9:1)およびCHCl/MeOH(9:1)を用いて精製すると、実施例Hが白色固体として得られた(24.1mg、43%)。
1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δH: 12.46 (br s, 1H), 8.51-8.60 (m, 2H), 8.23-8.34 (m, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.64 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.39-7.51 (m, 1H), 4.13 (d, J=4.5 Hz, 4H), 3.94-4.07 (m, 1H), 3.80-3.93 (m, 6H), 3.53 (t, J=6.7 Hz, 2H), 3.29 (s, 3H), 2.97 (t, J=6.2 Hz, 2H).
MS(ES)539.2(100%、[M+H])。
(実施例I)
4−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−12−[(3−メトキシアゼチジン−1−イル)メチル]−6−(モルホリン−4−イル)−8−オキサ−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
Figure 2018523681
中間体10(100mg、0.26mmol、1当量)に、ジオキサン(2.5mL)/水(0.5mL)中の6−フルオロ−4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール(134mg、0.51mmol、2当量)、PdCl(PPh(36mg、0.051mmol、0.2当量)および炭酸ナトリウム(54mg、0.51mmol、2当量)を添加した。反応混合物をマイクロ波で120℃で2時間加熱した。次にそれを室温に冷却し、水(15mL)およびブライン(20mL)を用いて分配し、CHCl(3×15mL)で抽出した。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。残留物をCHCl/MeOH(4:1、10mL)に溶解させ、MP−TMT樹脂(約230mg、1.1mmol/g、5当量)と共に5時間かき混ぜた。濾過したら、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc/MeOH(1:0〜19:1)を用いて精製すると、実施例Iが濁った白色の固体として得られた(69mg、55%)。
1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δH: 11.34 (br s, 1H), 8.59 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.56 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.96 (dd, J=11.6, 2.4 Hz, 1H), 7.52-7.58 (m, 1H), 7.47-7.52 (m, 1H), 7.34 (dd, J=9.2, 1.7 Hz, 1H), 4.12 (d, J=4.5 Hz, 4H), 4.01 (五重線, J=5.7 Hz, 1H), 3.87 (d, J=4.7 Hz, 4H), 3.82 (s, 2H), 3.48-3.57 (m, 2H), 3.16 (s, 3H), 2.96 (dd, J=7.9, 5.8 Hz, 2H).
MS(ES)489.0(100%、[M+H])。
(実施例J)
4−(6−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−12−[(3−メトキシアゼチジン−1−イル)メチル]−6−(モルホリン−4−イル)−8−チア−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
Figure 2018523681
中間体17(62mg、0.15mmol、1当量)に、ジオキサン(1.2mL)/水(0.3mL)中の6−フルオロ−4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール(80mg、0.31mmol、2当量)、PdCl(PPh(22mg、0.031mmol、0.2当量)および炭酸ナトリウム(33mg、0.31mmol、2当量)を添加した。完了するまで反応混合物を95℃で2時間加熱した。次にそれを室温に冷却し、水(15mL)およびブライン(20mL)を用いて分配し、CHCl(3×15mL)で抽出した。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。残留物をCHCl/MeOH(4:1、10mL)に溶解させ、MP−TMT樹脂(約140mg、1.1mmol/g、5当量)と共に一晩かき混ぜた。濾過したら、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc/MeOH(1:0〜4:1)を用いて精製すると、実施例Jが淡黄色の固体として得られた(47mg、61%)。
1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δH: 11.38 (br s, 1H), 8.79 (d, J=1.9 Hz, 1H), 8.68 (d, J=1.9 Hz, 1H), 8.06 (dd, J=11.4, 2.4 Hz, 1H), 7.51-7.60 (m, 2H), 7.37 (dd, J=9.4, 1.9 Hz, 1H), 3.97-4.09 (m, 5H), 3.79-3.91 (m, 6H), 3.48-3.60 (m, 2H), 3.16 (s, 3H), 2.92-3.02 (m, 2H).
MS(ES)505.0(100%、[M+H])。
(実施例K)
4−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−12−[(3−メトキシアゼチジン−1−イル)メチル]−6−(モルホリン−4−イル)−8−チア−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
Figure 2018523681
中間体17(77.5mg、0.19mmol、1当量)に、ジオキサン(0.75mL)/水(0.2mL)中の5−フルオロ−4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール(99.7mg、0.38mmol、2当量)、PdCl(PPh(27mg、0.038mmol、0.2当量)および炭酸ナトリウム(41mg、0.38mmol、2当量)を添加した。反応混合物をマイクロ波で90℃で25分間加熱した。完了すると、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。残留物をCHCl/MeOH(4:1、5mL)に溶解させ、MP−TMT樹脂(約150mg、1.1mmol/g、5当量)と共に一晩かき混ぜた。濾過したら、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、CHCl/MeOH(1:0〜9:1)、次いでEtOAc/MeOH(1:0〜9:1)を用いて精製すると、実施例Kが白色固体として得られた(61.0mg、63%)。
1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δH: 11.32 (br s, 1H), 8.78 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.55 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.45-7.55 (m, 2H), 7.06 (dd, J=11.2, 8.8 Hz, 1H), 6.78-6.86 (m, 1H), 3.94-4.05 (m, 5H), 3.74-3.87 (m, 6H), 3.46-3.58 (m, 2H), 3.14 (s, 3H), 2.86-2.99 (m, 2H).
MS(ES)505.2(100%、[M+H])。
(実施例L)
12−[(3−メトキシアゼチジン−1−イル)メチル]−6−(モルホリン−4−イル)−4−[6−(トリフルオロメチル)−1H−インドール−4−イル]−8−オキサ−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
Figure 2018523681
中間体10(75mg、0.192mmol、1当量)に、ジオキサン(3mL)/水(1mL)中の4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−6−(トリフルオロメチル)−1H−インドール(120mg、0.38mmol、2当量)、PdCl(PPh(27mg、0.038mmol、0.2当量)および炭酸ナトリウム(61mg、0.58mmol、3当量)を添加した。完了するまで反応混合物を90℃で1時間加熱した。次にそれを室温に冷却し、水(15mL)を用いて分配し、EtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で溶媒を除去した。残留物をCHCl/MeOH(1:1、10mL)に溶解させ、MP−TMT樹脂(約250mg、1.1mmol/g、5当量)と共に一晩かき混ぜた。濾過したら、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc/MeOH(1:0〜9:1)を用いて精製すると、実施例Lが淡黄色の固体として得られた(59.8mg、58%)。
1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δH: 11.73 (br s, 1H), 8.60 (d, J=1.7 Hz, 1H), 8.56 (d, J=1.9 Hz, 1H), 8.39-8.45 (m, 1H), 7.85-7.92 (m, 1H), 7.76 (t, J=2.5 Hz, 1H), 7.57-7.65 (m, 1H), 4.07-4.18 (m, 4H), 4.00 (五重線, J=5.7 Hz, 1H), 3.84-3.92 (m, 4H), 3.81 (s, 2H), 3.47-3.57 (m, 2H), 3.15 (s, 3H), 2.96 (t, J=6.7 Hz, 2H).
MS(ES)539.2(100%、[M+H])。
(実施例M)
12−[(3−メトキシアゼチジン−1−イル)メチル]−6−(モルホリン−4−イル)−4−[6−(トリフルオロメチル)−1H−インドール−4−イル]−8−チア−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
Figure 2018523681
中間体17(75mg、0.185mmol、1当量)に、ジオキサン(3mL)/水(0.7mL)中の4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−6−(トリフルオロメチル)−1H−インドール(115mg、0.37mmol、2当量)、PdCl(PPh(26mg、0.037mmol、0.2当量)および炭酸ナトリウム(59mg、0.58mmol、3当量)を添加した。完了するまで反応混合物を90℃で1時間加熱した。次にそれを室温に冷却し、水(15mL)を用いて分配し、EtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。残留物をCHCl/MeOH(1:1、10mL)に溶解させ、MP−TMT樹脂(約250mg、1.1mmol/g、5当量)と共に一晩かき混ぜた。濾過したら、溶媒を真空中での蒸発によって除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc/MeOH(1:0〜9:1)を用いて精製すると、実施例Mが淡黄色の固体として得られた(40.3mg、39%)。
1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δH: 11.77 (br s, 1H), 8.79 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.67 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.50 (d, J=1.1 Hz, 1H), 7.88-7.94 (m, 1H), 7.80 (t, J=2.7 Hz, 1H), 7.62-7.70 (m, 1H), 3.97-4.10 (m, 5H), 3.81-3.92 (m, 6H), 3.50-3.59 (m, 2H), 3.16 (s, 3H), 2.93-3.03 (m, 2H).
MS(ES)554.9(100%、[M])。
(実施例N)
4−(7−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−12−[(3−メトキシアゼチジン−1−イル)メチル]−6−(モルホリン−4−イル)−8−オキサ−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
Figure 2018523681
中間体10(67.0mg、0.172mmol、1.0当量)、中間体18(89.8mg、0.344mmol、2.0当量)、炭酸ナトリウム(36.5mg、0.344mmol、2.0当量)およびPdCl(PPh(24.1mg、0.0344mmol、20mol%)を含むマイクロ波バイアルに、1,4−ジオキサン(0.7mL)およびHO(0.2mL)を添加した。懸濁液を90℃で3時間撹拌し、次に室温に冷却した。さらなる炭酸ナトリウム(18.3mg、0.172mmol、1.0当量)およびPdCl(PPh(6.0mg、0.0086mmol、5mol%)を添加し、反応物を90℃でさらに1.5時間撹拌した。冷却したら、混合物をHO(20mL)で希釈し、CHCl(3×25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物に、MeOH(20mL)およびMP−TMT樹脂(400mg、0.440mmol、Pdに関して10当量)を添加し、混合物を室温で17時間かき混ぜた。溶液を濾過し、樹脂をCHCl/MeOH(4:1、100mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、CHCl/EtOAc/MeOH(1:0:0〜12:4:1)を用いて精製すると、実施例Nが濁った白色の固体として得られた(19.3mg、23%)。
1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δH: 11.78 (br s, 1H), 8.47-8.63 (m, 2H), 8.17 (dd, J=8.3, 5.1 Hz, 1H), 7.59-7.67 (m, 1H), 7.55 (t, J=2.6 Hz, 1H), 7.06 (dd, J=10.7, 8.5 Hz, 1H), 4.07-4.21 (m, 4H), 4.00 (五重線, J=5.7 Hz, 1H), 3.79-3.92 (m, 6H), 3.48-3.59 (m, 2H), 3.16 (s, 3H), 2.89-3.02 (m, 2H). 19F NMR (282MHz, DMSO-d6) δF: -131.08 - -131.00 (m, 1F).
MS(ES)489.0(100%、[M+H])。
(実施例O)
4−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−6,12−ビス(モルホリン−4−イル)−8−オキサ−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン
Figure 2018523681
中間体19(50.1mg、0.133mmol、1.0当量)、5−フルオロ−1H−インドール−4−ボロン酸ピナコールエステル(104mg、0.400mmol、3.0当量)、炭酸ナトリウム(28.3mg、0.267mmol、2.0当量)およびPdCl(PPh(18.7mg、0.0267mmol、20mol%)を含むマイクロ波バイアルに、1,4−ジオキサン(0.5mL)およびHO(0.1mL)を添加した。懸濁液を90℃で5時間撹拌し、次に室温に冷却し、5−フルオロ−1H−インドール−4−ボロン酸ピナコールエステル(34.8mg、0.133mmol、1.0当量)、炭酸ナトリウム(28.3mg、0.267mmol、2.0当量)、PdCl(PPh(9.4mg、0.0133mmol、210mol%)、1,4−ジオキサン(0.4mL)およびHO(0.1mL)を再導入した。次に反応混合物を90℃でさらに16時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物をHO(15mL)中に注ぎ、CHCl(3×15mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をCHCl/MeOH(4:1、15mL)に再溶解させ、MP−TMT樹脂(350mg、0.385mmol、Pdに関して10当量)と共に一晩室温でかき混ぜた。溶液を濾過し、樹脂をCHCl/MeOH(4:1、50mL)で洗浄し、濾液を真空中で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、CHCl/MeOH(1:0〜49:1)を使用して2回精製し、その後、CHCl/MeOH(1:0〜0:1)、次にMeOH中のNH(0.1〜0.5M)で溶出するSCX−2を使用して固相抽出すると、実施例Oが黄色固体として得られた(30.0mg、48%)。
1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δH: 11.13-11.39 (m, 1H), 8.46 (d, J=3.0 Hz, 1H), 8.03 (d, J=3.0 Hz, 1H), 7.38-7.53 (m, 2H), 6.90-7.15 (m, 1H), 6.73 (t, J=2.1 Hz, 1H), 3.96-4.14 (m, 4H), 3.71-3.90 (m, 8H), 3.22-3.30 (m, 4H). 19F NMR (282MHz, DMSO-d6) δF: -127.75 - -127.59 (m, 1F).
MS(ES)475.1(100%、[M+H])。
(実施例P)
1−エチル−4−{[12−(5−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−10−(モルホリン−4−イル)−8−オキサ−6−アザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−4−イル]メチル}ピペラジン−2−オン
Figure 2018523681
Ar下で、中間体20(60mg、0.14mol、1当量)に、5−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール(73mg、0.28mol、2当量)、PdCl(PPh(20mg、0.03mol、0.2当量)および炭酸ナトリウム(30mg、0.28mol、2当量)、それに続いてジオキサン(0.9mL)および水(0.3mL)を添加した。反応混合物を90℃で一晩加熱した。反応混合物を冷却し、その後、CHCl(7mL)および水(2mL)を添加した。相を分離し、水相をCHCl(2×2mL)で抽出した。合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた灰色の固体を1:1のCHCl/MeOH(15mL)に溶解させ、次いでMP−TMT(125mg、0.71mmol/g)の添加によってスカベンジした。懸濁液を一晩撹拌し、次に濾過し、1:1のCHCl/MeOH(2×10mL)で樹脂を洗浄し、その後、濾液を真空中で濃縮した。EtOAc/MeOH(1:0〜9:1)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、実施例P(60mg、80%)が白色固体として得られた。
1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δH: 11.29 (br s, 1H), 8.61 (d, J=2.3 Hz, 1H), 8.55 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.40-7.55 (m, 2H), 7.03 (dd, J=11.2, 8.8 Hz, 1H), 6.76 (t, J=2.2 Hz, 1H), 3.99-4.16 (m, 4H), 3.80-3.87 (m, 4H), 3.78 (s, 2H), 3.23-3.35 (m, 4H), 3.04 (s, 2H), 2.70 (br t, J=5.0 Hz, 2H), 1.01 (t, J=7.2 Hz, 3H). 19F NMR (282MHz, DMSO-d6) δF: -127.53 (dd, J=10.8, 4.1 Hz, 1F).
MS(ES)530.0(100%、[M+H]
(実施例Q)
4−(3−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−12−[(3−メトキシシクロブチル)メチル]−6−(モルホリン−4−イル)−8−オキサ−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2,4,6,9,11−ヘキサエン
Figure 2018523681
中間体10(67mg、0.17mmol、1当量)に、中間体21(90mg、0.35mmol、2当量)、PdCl(PPh(24mg、0.035mmol、0.2当量)および炭酸ナトリウム(37mg、0.35mmol、2当量)、それに続いてジオキサン−水(4:1、1.7mL)を添加した。反応混合物を95℃で2時間加熱した。次にそれを室温に冷却し、CHCl(20mL)と塩化ナトリウム水溶液(12.5%w/w、20mL)との間で分配した。水相をCHCl(3×5mL)で再抽出し、合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。濾液をMP−TMT樹脂(約156mg、1.1mmol/g、5当量)で一晩Pd−スカベンジした。樹脂を濾過によって除去し、濾液を真空中で濃縮した。精製。残留物を、EtOAc/MeOH(1:0〜7:1)と共に使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、実施例Qを濁った白色の固体として得た(47mg、56%)。
1H-NMR (300MHz, DMSO-d6) δH: 11.06 (br s, 1H), 8.52-8.60 (m, 1H), 8.48 (d, J=1.3 Hz, 1H), 7.68 (d, J=7.3 Hz, 1H), 7.45-7.52 (m, 1H), 7.38-7.44 (m, 1H), 7.24 (t, J=7.9 Hz, 1H), 4.05-4.17 (m, 4H), 4.00 (五重線, J=5.7 Hz, 1H), 3.76-3.88 (m, 6H), 3.47-3.57 (m, 2H), 3.15 (s, 3H), 2.96 (br s, 2H). 19F-NMR (DMSO-d6) δF: -163.3 (m, 1H).
MS(ES)489.0(100%、[M+H])。
(実施例R)
4−(3−フルオロ−1H−インドール−4−イル)−12−[(3−メトキシシクロブチル)メチル]−6−(モルホリン−4−イル)−8−チア−3,5,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2,4,6,9,11−ヘキサエン
Figure 2018523681
中間体17(70mg、0.17mmol、1当量)に、中間体21(90mg、0.35mmol、2当量)、PdCl(PPh(24mg、0.035mol、0.2当量)および炭酸ナトリウム(37mg、0.35mmol、2当量)、それに続いて1,4−ジオキサン−水(4:1、1.7mL)を添加した。反応混合物を95℃で2時間加熱した。次にそれを室温に冷却し、CHCl(20mL)と塩化ナトリウム水溶液(12.5%w/w、20mL)との間で分配した。水相をCHCl(3×5mL)で再抽出し、合わせた有機物をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。濾液をMP−TMT樹脂(約156mg、1.1mmol/g、5当量)で一晩Pd−スカベンジした。樹脂を濾過によって除去し、濾液を真空中で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、EtOAc/MeOH(1:0〜8:1)を用いて精製すると、実施例Rが淡緑色の固体として得られた(43mg、50%)。
1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δH: 11.11 (br s, 1H), 8.77 (d, J=2.1 Hz, 1H), 8.59 (d, J=2.1 Hz, 1H), 7.80 (dd, J=7.3, 0.9 Hz, 1H), 7.51 (d, J=1.7 Hz, 1H), 7.45 (t, J=2.7 Hz, 1H), 7.23-7.31 (m, 1H), 3.95-4.09 (m, 5H), 3.71-3.91 (m, 6H), 3.47-3.58 (m, 2H), 3.10-3.18 (m, 3H), 2.89-2.99 (m, 2H). 19F NMR (282MHz, DMSO-d6) δF: -162.8 (m, 1H).
MS(ES)505.0(100%、[M+H])。
生物学的データ
Proqinase GmbHにおける非放射測定ADP−Glo(商標)アッセイ(Promega、Madison、Wi、USA)を使用したK決定に従って確認される場合の、クラスI PI3Kアイソフォームに対する選択性阻害の倍数アイソフォームを、以下の一覧にする。
Figure 2018523681
げっ歯類の薬物動態比較データ
開示の化合物は、改善された薬物動態パラメーター、例えば、高いバイオアベイラビリティおよび/または低いクリアランスを有している(以下、マウスのデータ)。
(実施例E)
以下のプロトコールを使用して、経口バイオアベイラビリティおよびクリアランスを決定した。結果を以下に示す。
・種=雄性マウス;
・系統=CD1;
・1経路当たり各時点でn=3の雄性マウス;
・8つの時点(5分、10分、0.5時間、1時間、3時間、6時間、8時間および24時間)において末端採血;
・血漿収集、生物分析および薬物動態パラメーターの記録。
製剤:10%DMSO、15%Cremophor、75%生理食塩水
用量:P.O.では10mg/kgおよびI.V.では5mg/kg
血漿PKの概要:
Figure 2018523681
国際公開第2011/021038号における実施例I−メシル酸塩
以下のプロトコールを使用して、経口バイオアベイラビリティおよびクリアランスを決定した。結果を以下に示す。
・種=雄性マウス;
・系統=CD1;
・1経路当たり各時点でn=3の雄性マウス;
・8つの時点(5分、10分、0.5時間、1時間、3時間、6時間、8時間および、24時間)において末端採血;
・血漿収集、生物分析および薬物動態パラメーターの記録。
・製剤:10%DMSO、90&生理食塩水
用量:P.O.では10mg/kgおよびI.V.では5mg/kg
Figure 2018523681
経口バイオアベイラビリティ=28%
クリアランス=66mL/分/kg

Claims (22)

  1. 式Iの化合物:
    Figure 2018523681
    または薬学的に許容可能なその塩
    [式中、
    Wは、O、N−H、N−(C〜C10アルキル)またはSであり;
    それぞれのXは、独立してCHまたはNから選択され;
    は、NまたはOから選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する、5〜7員の、飽和または不飽和の、必要に応じて置換された複素環であり;
    は、(LQ)Yであり、ただし、Rは、Hではないことを条件とし;
    それぞれのLは、独立して、直接結合、C〜C10アルキレン、C〜C10アルケニレン、C〜C10アルキニレン、アリーレンおよびC〜C10シクロアルキレンからなる群から選択され;
    それぞれのQは、独立して、直接結合、ヘテロアリーレン、複素環リンカー、−O−、−NR−、−C(O)−、−C(O)NR−、−SO−、−SO−NR−、−NH−C(O)−NR−、−NH−SO−NR、ハロゲン、−C(ハロゲン)(R (2−a))−、−NR−、−C(O)NRであり、RおよびRは、それらが結合する窒素と一緒になって、4〜10員の複素環リンカーを形成し;
    vは、0〜5であり;
    Yは、H、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、アリール、C〜C10シクロアルキル、複素環、ヘテロアリール、−OR、−N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−SO−R、−SO−N(R、−NH−C(O)−N(R、−NH−SO−N(R、ハロゲン、−C(ハロゲン) (3−b)、−CN、−NR−、−C(O)NRであり、RおよびRは、それらが結合する窒素と一緒になって、4〜10員の複素環を形成し;
    bは、1〜3であり;
    aは、1または2であり、
    それぞれのRは、独立して、H、C1〜10アルキル、アリールまたはヘテロアリールから選択され、そして
    それぞれのRは、独立して、H、ハロ、フッ素化C〜C10アルキル、−O−C〜C10アルキル、−NH−C〜C10アルキル、−S−C〜C10アルキル、−O−フッ素化C〜C10アルキル、−NH−アシル、−NH−C(O)−NH−アルキル、−C−(O)−NH−アルキルから選択され、ただし、Rの少なくとも1つは、Hではないことを条件とする]。
  2. が以下の構造:
    Figure 2018523681
    のうちのいずれかによって表される、請求項1に記載の化合物。
  3. がモルホリンである、請求項1または2に記載の化合物。
  4. WがOまたはSである、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物。
  5. WがOである、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物。
  6. XがCHである、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物。
  7. の少なくとも1つが、独立して、ハロ、フッ素化C〜C10アルキルまたは−O−(フッ素化C〜C10アルキル)、好ましくは、FまたはCFから選択される、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物。
  8. がLYであり、それぞれのLが、直接結合、C〜C10アルキレン、C〜C10アルケニレンまたはC〜C10アルキニレンまたはC〜C10であり、Yが、必要に応じて置換された複素環である、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
  9. がL−het−Q−Yであり、hetが、4〜7単環式飽和複素環であり、Q、LおよびYが、前記請求項のいずれかにおいて定義されている通りである、請求項1から7のいずれかに記載の化合物。
  10. QがNもしくはOであり、かつ/またはYがHもしくはC〜Cアルキルであるとき、請求項9に記載の化合物。
  11. LがC〜C10アルキレン、好ましくはメチレンである、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物。
  12. Yが1つまたは2つのヘテロ原子、好ましくは、2つのヘテロ原子を含有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
  13. Yが、
    Figure 2018523681
    [式中:
    Aは、O、S、NRまたは必要に応じて置換されたC〜Cアルキレン、C〜CアルケニレンもしくはC〜Cアルキニレンから選択され;
    Bは、NR、OまたはCHであり;
    は、Hまたは必要に応じて置換されたC〜C10アルキル、C〜C10アルケニルもしくはC〜C10アルキニルであり;
    pは、0または1から選択され;
    それぞれのmは、0、1または2から独立して選択され、そして
    それぞれのnは、1、2または3から独立して選択される]
    から選択される、請求項12に記載の化合物。
  14. AがOまたはC〜Cアルキレン、好ましくはメチレンである、請求項13に記載の化合物。
  15. BがOまたはCH、好ましくはOである、請求項13または14に記載の化合物。
  16. 本明細書において例示されるような、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
  17. 前記請求項のいずれかに記載の化合物、および薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物。
  18. 治療における使用のための、前記請求項のいずれかに記載の化合物または組成物。
  19. 前記治療ががん、免疫障害または炎症性障害の治療である、請求項18に記載の化合物または組成物。
  20. 前記がんが白血病またはPTEN陰性固形腫瘍である、請求項19に記載の化合物または組成物。
  21. 前記治療が関節リウマチの治療である、請求項18または請求項19に記載の化合物。
  22. 臓器移植後の抗拒絶反応治療における使用のための、請求項18に記載の化合物または組成物。
JP2018508665A 2015-08-19 2016-08-19 ホスホイノシチド3−キナーゼ阻害剤としての三環式複素環式化合物 Withdrawn JP2018523681A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB1514751.5 2015-08-19
GBGB1514751.5A GB201514751D0 (en) 2015-08-19 2015-08-19 Compounds
PCT/GB2016/052578 WO2017029519A1 (en) 2015-08-19 2016-08-19 Tricyclic heterocyclic compounds as phosphoinositide 3-kinase inhibitors

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018523681A true JP2018523681A (ja) 2018-08-23

Family

ID=54258850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018508665A Withdrawn JP2018523681A (ja) 2015-08-19 2016-08-19 ホスホイノシチド3−キナーゼ阻害剤としての三環式複素環式化合物

Country Status (9)

Country Link
US (1) US10377764B2 (ja)
EP (1) EP3337806A1 (ja)
JP (1) JP2018523681A (ja)
CN (1) CN108137613B (ja)
AU (1) AU2016307887A1 (ja)
CA (1) CA2995902A1 (ja)
GB (1) GB201514751D0 (ja)
MX (1) MX2018001991A (ja)
WO (1) WO2017029519A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102498115B (zh) 2009-08-20 2016-12-07 卡鲁斯治疗有限公司 作为磷酸肌醇3-激酶抑制剂的三环杂环化合物
GB201204125D0 (en) 2012-03-08 2012-04-25 Karus Therapeutics Ltd Compounds
GB201402431D0 (en) 2014-02-12 2014-03-26 Karus Therapeutics Ltd Compounds
GB201514754D0 (en) * 2015-08-19 2015-09-30 Karus Therapeutics Ltd Compounds
GB201514758D0 (en) 2015-08-19 2015-09-30 Karus Therapeutics Ltd Formulation
GB201514760D0 (en) 2015-08-19 2015-09-30 Karus Therapeutics Ltd Compounds and method of use
GB201514751D0 (en) 2015-08-19 2015-09-30 Karus Therapeutics Ltd Compounds
TW202134245A (zh) 2019-12-05 2021-09-16 美商邊際分析公司 稠合三環雜環化合物及其用途
WO2022169882A1 (en) 2021-02-03 2022-08-11 Verge Analytics, Inc. Methods and treatment of viral infection caused by sars-cov-2

Family Cites Families (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1445742A1 (de) 1963-11-06 1968-12-19 Bayer Ag Verfahren zur Herstellung von 2-Stellung substituierten Benzoxazinonen
US4017500A (en) 1973-07-16 1977-04-12 Schering Corporation Certain 8-amino-1,7-naphthyridines
US5703075A (en) 1988-12-21 1997-12-30 Pharmacia & Upjohn Company Antiatherosclerotic and antithrombotic 1-benzopyran-4-ones and 2-amino-1,3-benzoxazine-4-ones
ES2360933T3 (es) 2000-04-27 2011-06-10 Astellas Pharma Inc. Derivados de heteroarilo condensados.
US6608053B2 (en) 2000-04-27 2003-08-19 Yamanouchi Pharmaceutical Co., Ltd. Fused heteroaryl derivatives
US6635640B2 (en) 2000-06-30 2003-10-21 Sugen, Inc. 4-heteroaryl-3-heteroarylidenyl-2-indolinones and their use as protein kinase inhibitors
US6905669B2 (en) 2001-04-24 2005-06-14 Supergen, Inc. Compositions and methods for reestablishing gene transcription through inhibition of DNA methylation and histone deacetylase
CA2491191C (en) 2002-07-15 2014-02-04 Exelixis, Inc. Receptor-type kinase modulators and methods of use
FR2846657B1 (fr) 2002-11-05 2004-12-24 Servier Lab Nouveaux composes pyridopyrimidinone, leur procede de preparation et les compositions pharmaceutiques qui les contiennent
EP1724267B1 (en) 2004-02-26 2013-11-06 ASKA Pharmaceutical Co., Ltd. Pyrimidine derivative
GB0423653D0 (en) 2004-10-25 2004-11-24 Piramed Ltd Pharmaceutical compounds
KR20080016659A (ko) 2005-05-20 2008-02-21 버텍스 파마슈티칼스 인코포레이티드 단백질 키나제의 억제제로서 유용한 피롤로피리딘
WO2007084667A2 (en) 2006-01-19 2007-07-26 Osi Pharmaceutical, Inc. Fused heterobicyclic kinase inhibitors
MX2008013582A (es) 2006-04-26 2009-01-19 Hoffmann La Roche Derivados de pirimidina como inhibidores de fosfatidilinositol-3-c inasa.
CA2650295C (en) 2006-04-26 2015-12-29 Genentech, Inc. Phosphoinositide 3-kinase inhibitor compounds and pharmaceutical compositions containing them
SG178786A1 (en) 2006-11-13 2012-03-29 Lilly Co Eli Thienopyrimidinones for treatment of inflammatory disorders and cancers
CA2677096A1 (en) 2007-01-31 2008-08-07 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Kinase inhibitors
US20100063032A1 (en) 2007-03-28 2010-03-11 Debenham John S Substituted pyrido[2,3-d]pyrimidine derivatives as cannabinoid-1 receptor modulators
WO2008150827A1 (en) 2007-05-29 2008-12-11 Smithkline Beecham Corporation Naphthyridine, derivatives as p13 kinase inhibitors
GB0710528D0 (en) 2007-06-01 2007-07-11 Glaxo Group Ltd Novel compounds
CA2732087A1 (en) 2008-08-05 2010-02-11 Boehringer Ingelheim International Gmbh Substituted naphthyridines and their use as medicaments
CA2742550A1 (en) 2008-10-03 2010-04-08 Merck Serono S.A. 4-morpholino-pyrido[3,2-d]pyrimidines
GB2465405A (en) * 2008-11-10 2010-05-19 Univ Basel Triazine, pyrimidine and pyridine analogues and their use in therapy
WO2011012883A1 (en) 2009-07-29 2011-02-03 Karus Therapeutics Limited Benzo [e] [1, 3 ] oxazin-4-one derivatives as phosphoinositide 3-kinase inhibitors
CN102498115B (zh) 2009-08-20 2016-12-07 卡鲁斯治疗有限公司 作为磷酸肌醇3-激酶抑制剂的三环杂环化合物
WO2011079231A1 (en) 2009-12-23 2011-06-30 Gatekeeper Pharmaceutical, Inc. Compounds that modulate egfr activity and methods for treating or preventing conditions therewith
GB201007347D0 (en) 2010-04-30 2010-06-16 Karus Therapeutics Ltd Compounds
ES2536780T3 (es) * 2010-07-14 2015-05-28 F. Hoffmann-La Roche Ag Compuestos de purina selectivos para I3 p110 delta, y métodos de uso
EA026134B1 (ru) * 2010-12-16 2017-03-31 Ф. Хоффманн-Ля Рош Аг Трициклические ингибиторы pi3k и способы их применения
CN105348266B (zh) 2011-07-27 2018-04-10 阿斯利康(瑞典)有限公司 取代的3‑氯‑n‑[3‑(嘧啶‑2‑基氨基)苯基]丙酰胺或其盐
WO2013017480A1 (en) 2011-07-29 2013-02-07 Cellzome Limited Pyrazolo[4,3-c]pyridine derivatives as jak inhibitors
GB201204125D0 (en) 2012-03-08 2012-04-25 Karus Therapeutics Ltd Compounds
MX2015006152A (es) 2012-11-20 2016-01-20 Genentech Inc Compuestos de aminopirimidina como inhibidores de mutantes de egfr que contienen t7 9 0m.
JP6513078B2 (ja) 2013-05-10 2019-05-15 カルス セラピューティクス リミテッド 新規ヒストンデアセチラーゼインヒビター
WO2014210354A1 (en) 2013-06-28 2014-12-31 Genentech, Inc. Azaindazole compounds as inhibitors of t790m containing egfr mutants
JP6584391B2 (ja) 2013-10-10 2019-10-02 アセチロン ファーマシューティカルズ インコーポレイテッドAcetylon Pharmaceuticals,Inc. 非ホジキンリンパ腫を治療するための、hdac阻害剤単独またはpi3k阻害剤との組み合わせ
GB201402431D0 (en) 2014-02-12 2014-03-26 Karus Therapeutics Ltd Compounds
GB201514760D0 (en) 2015-08-19 2015-09-30 Karus Therapeutics Ltd Compounds and method of use
GB201514758D0 (en) 2015-08-19 2015-09-30 Karus Therapeutics Ltd Formulation
GB201514751D0 (en) 2015-08-19 2015-09-30 Karus Therapeutics Ltd Compounds
GB201514754D0 (en) 2015-08-19 2015-09-30 Karus Therapeutics Ltd Compounds
GB201514756D0 (en) 2015-08-19 2015-09-30 Karus Therapeutics Ltd Compound and method of use

Also Published As

Publication number Publication date
US10377764B2 (en) 2019-08-13
CN108137613B (zh) 2021-10-01
CN108137613A (zh) 2018-06-08
WO2017029519A1 (en) 2017-02-23
GB201514751D0 (en) 2015-09-30
MX2018001991A (es) 2018-06-19
CA2995902A1 (en) 2017-02-23
AU2016307887A1 (en) 2018-03-08
EP3337806A1 (en) 2018-06-27
US20180244686A1 (en) 2018-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6516371B2 (ja) ホスホイノシチド3−キナーゼ阻害剤としての三環式複素環式化合物
JP2018523681A (ja) ホスホイノシチド3−キナーゼ阻害剤としての三環式複素環式化合物
US9938290B2 (en) Tricyclic heterocyclic compounds as phosphoinositide 3-kinase inhibitors
EP2563788B1 (en) Naphthridine derivatives as pi3k inhibitors for the treatment of cancer and immune-inflammatory diseases
US10035785B2 (en) Phosphoinositide 3-kinase inhibitors
US10442815B2 (en) Tricyclic heterocyclic compounds as phosphoinositide 3-kinase inhibitors
EP2459543B1 (en) Benzo[e][1,3]oxazin-4-one derivatives as phosphoinositide 3-kinase inhibitors
AU2020378407B2 (en) Heterocyclic RIP1 inhibitory compounds
WO2022184000A1 (zh) 咪唑类化合物、其药物组合物及其用途

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190605

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20200601