JP2018522955A - 1,1,2,2−テトラフルオロエタンを含む組成物及びその使用 - Google Patents

1,1,2,2−テトラフルオロエタンを含む組成物及びその使用 Download PDF

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Abstract

本開示は、1,1,2,2−テトラフルオロエタンと、1,1−ジフルオロエタン、1,2−ジフルオロエタン、1,1,1−トリフルオロエタン、ジフルオロメタン、オクタフルオロシクロブタン、1,1,1,2,3,4,4,4−オクタフルオロ−2−ブテン、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン、1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン、1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパン、1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン、ペンタフルオロエタン、クロロジフルオロメタン、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、塩化メチル、クロロフルオロメタン、1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジクロロ−1,2,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエチレン及び1,1,2−トリフルオロエチレンから成る群から選択される少なくとも1つの追加の化合物並びにこれらの組合せとを含む組成物に関する。これら組成物は、冷媒、伝熱組成物、熱力学サイクル(例えば、加熱又は冷却サイクル)作動流体、エアロゾル噴射剤、発泡剤(膨張剤)、溶媒、洗浄剤、分散媒、置換乾燥剤、バフ研磨剤、重合媒体、ポリオレフィン及びポリウレタン用の発泡剤、ガス誘電体、動力サイクル作動流体、消火剤並びに液体又は気体の形態の火災抑制剤として有用である。

Description

本開示は、冷媒、伝熱組成物、熱力学サイクル(例えば、加熱又は冷却サイクル)作動流体、エアロゾル噴射剤、発泡剤(膨張剤)、溶媒、洗浄剤、分散媒、置換乾燥剤、バフ研磨剤、重合媒体、ポリオレフィン及びポリウレタン用の発泡剤、ガス誘電体、動力サイクル作動流体、消火剤、並びに液体又は気体の形態の火災抑制剤として有用であり得る組成物の分野に関する。
新たな環境規制により、冷却、空調、ヒートポンプ及び動力サイクル装置、並びに多くの他の分野において使用するための新たな組成物が必要とされている。地球温暖化係数の低い化合物が特に注目されている。
出願人らは、1,1,2,2−テトラフルオロエタンなどの特定の温暖化係数の低い化合物の調製において、特定の追加の化合物が存在することを見出した。
したがって、本発明によれば、1,1,2,2−テトラフルオロエタンと、1,1−ジフルオロエタン、1,2−ジフルオロエタン、1,1,1−トリフルオロエタン、ジフルオロメタン、オクタフルオロシクロブタン、1,1,1,2,3,4,4,4−オクタフルオロ−2−ブテン、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン、1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン、1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパン、1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン、ペンタフルオロエタン、クロロジフルオロメタン、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、塩化メチル、クロロフルオロメタン、1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジクロロ−1,2,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエチレン、1,1,2−トリフルオロエチレン及びプロパン並びにこれらの組合せから成る群から選択される少なくとも1つの追加の化合物とを含む組成物が提供される。上記の組成物は、組成物の総重量に基づいて、約1重量%未満の少なくとも1つの追加の化合物を含有し得る。
これら組成物は、冷媒、伝熱組成物、熱力学サイクル(例えば、加熱又は冷却サイクル)作動流体、エアロゾル噴射剤、発泡剤(膨張剤)、溶媒、洗浄剤、分散媒、置換乾燥剤、バフ研磨剤、重合媒体、ポリオレフィン及びポリウレタン用の発泡剤、ガス誘電体、動力サイクル作動流体、消火剤並びに液体又は気体の形態の火災抑制剤として有用である。
これら組成物は多くの用途において有用であり得るが、1,1,2,2−テトラフルオロエタンを含む組成物は、冷却機、高温ヒートポンプ、及び有機ランキンサイクルを含む動力サイクルにおいて特に有用である。
高温ヒートポンプ条件についての、HFC−134及びHFC−152aのブレンドの凝縮機圧力(Pcond)対当該ブレンドにおけるHFC−152aの質量分率のプロットである。 高温ヒートポンプ条件についての、HFC−134及びHFC−152aのブレンドの性能係数(COPh)対当該ブレンドにおけるHFC−152aの質量分率のプロットである。 高温ヒートポンプ条件についての、HFC−134及びHFC−152aのブレンドの容積加熱容量(CAPh)対当該ブレンドにおけるHFC−152aの質量分率のプロットである。 冷却機条件についての、HFC−134及びHFC−152aのブレンドの性能係数(COPc)対当該ブレンドにおけるHFC−152aの質量分率のプロットである。 冷却機条件についての、HFC−134及びHFC−152aのブレンドの容積冷却容量(CAPc)対当該ブレンドにおけるHFC−152aの質量分率のプロットである。
組成物
1,1,2,2−テトラフルオロエタン(HFC−134、CHFCHF)は、数ある用途の中でも、冷媒、伝熱流体、泡膨張剤、動力サイクル作動流体としての用途が示唆されている。また、有利なことに、HFC−134は、IPCC Fourth Assessment Reportに報告されているとおり、HFC−134a(1,1,1,2−テトラフルオロエタン)よりも低い地球温暖化係数(GWP)を有することが見出されており、HFC−134aの1430に対してHFC−134のGWPは1100である。したがって、HFC−134は、GWPのより高い飽和CFC(クロロフルオロカーボン)、HCFC(ヒドロクロロフルオロカーボン)又はHFC(ヒドロフルオロカーボン)冷媒の一部を代替するための候補を提供する。
HFC−134は、1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン(すなわち、CClFCClF又はCFC−114)の1,1,2,2−テトラフルオロエタンへの水素化脱塩化水素によって調製することができる。
あるいは、HFC−134は、テトラフルオロエチレン(TFE)の接触水素化によって調製することもでき、触媒は、特にパラジウム及び白金が挙げられるがこれらに限定されない、所望の生成物の生成において有用である任意のものであってよい。
一実施形態では、本開示は、HFC−134と、ヒドロフルオロカーボン、ヒドロクロロフルオロカーボン、クロロフルオロカーボン、ペルフルオロカーボン、ペルフルオロオレフィン、ヒドロフルオロオレフィン、ヒドロクロロフルオロオレフィン、ヒドロクロロカーボン、ヒドロカーボン及びこれらの組合せから成る群から選択される少なくとも1つの化合物とを含む組成物を提供する。
一実施形態では、本開示は、HFC−134と、1,1−ジフルオロエタン(HFC−152a)、1,2−ジフルオロエタン(HFC−152)、1,1,1−トリフルオロエタン(HFC−143a)、ジフルオロメタン(HFC−32)、オクタフルオロシクロブタン(FC−C318)、1,1,1,2,3,4,4,4−オクタフルオロ−2−ブテン(FO−1318my)、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFC−227ea)、1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン(HFO−1225zc)、1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパン(HFC−245cb)、1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン(HFO−1225ye)、ペンタフルオロエタン(HFC−125)、クロロジフルオロメタン(HCFC−22)、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HCFC−124)、1−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、(HCFC−124a)、塩化メチル(HCC−40)、クロロフルオロメタン(HCFC−31)、1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン(CFC−114)、1,1−ジクロロ−1,2,2,2−テトラフルオロエタン(CFC−114a)、ジフルオロエチレン、1,1,2−トリフルオロエチレン(HFO−1123)、プロパン、及びこれらの組合せから成る群から選択される少なくとも1つの追加の化合物とを含む組成物を提供する。
本発明の組成物は、1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HFO−1234ze)、1,1,2−トリフルオロエタン(HFC−143)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC−134a)、1,1,1,2,2,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFC−227ca)及びフルオロエタン(HFC−161)から成る群から選択される少なくとも1つの化合物を更に含んでいてよい。
別の実施形態では、本発明の組成物は、1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HFO−1234ze)、1,1,2−トリフルオロエタン(HFC−143)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC−134a)、1,1,1,2,2,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFC−227ca)及びフルオロエタン(HFC−161)から成る群から選択される少なくとも1つのトレーサー化合物を更に含んでいてよい。
HFC−152a、HFC−143a、HFC−32,FC−C318,FO−1318my、HFC−227ea、HFO−1225zc、HFC−245cb、HFO−1225ye、HFC−125、HCFC−22、HCFC−124、HCFC−124a、HCC−40、HCFC−31、CFC−114、CFC−114a、HFO−1132a、HFO−1123、HFO−1234ze、HFC−143、HFC−227ca、HFC−161及びプロパンは、市販されているか、又は当該技術分野において公知のプロセスによって作製される。残りの追加の化合物又はトレーサーは、専門のフルオロケミカル供給業者、例えば、SynQuest Laboratories,Inc.(Alachua,Florida,USA)から購入することができる。
本発明の組成物は、HFC−134と、1つの追加の化合物、又は2つの追加の化合物、又は3つ以上の追加の化合物とを含んでいてよい。
一実施形態では、HFC−134を含む組成物中の追加の化合物の総量は、当該組成物の総重量に基づいて、0重量%超〜50重量%未満の範囲である。別の実施形態では、追加の化合物の総量は、当該組成物の総重量に基づいて、0重量%超〜25重量%未満の範囲である。別の実施形態では、追加の化合物の総量は、当該組成物の総重量に基づいて、0重量%超〜10重量%未満の範囲である。別の実施形態では、追加の化合物の総量は、当該組成物の総重量に基づいて、0重量%超〜5重量%未満の範囲である。別の実施形態では、追加の化合物の総量は、当該組成物の総重量に基づいて、0重量%超〜1.0重量%未満の範囲である。別の実施形態では、追加の化合物の総量は、当該組成物の総重量に基づいて、0重量%超〜0.5重量%未満の範囲である。別の実施形態では、追加の化合物の総量は、0.0001重量%〜約1重量%の範囲である。別の実施形態では、追加の化合物の総量は、0.001重量%〜約1重量%の範囲である。別の実施形態では、追加の化合物の総量は、0.0001重量%〜約0.5重量%の範囲である。別の実施形態では、追加の化合物の総量は、0.001重量%〜約0.5重量%の範囲である。
一実施形態では、HFC−134及び他の化合物を含む組成物は、少なくとも1つのトレーサー化合物を更に含んでいてもよい。トレーサー化合物の含有は、希釈、不純物混和又は夾雑の発生を判定したり、又は組成物の由来を立証したりするのに有用である。トレーサー化合物は、1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HFO−1234ze)、1,1,2−トリフルオロエタン(HFC−143)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC−134a)、1,1,1,2,2,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFC−227ca)、フルオロエタン(HFC−161)、又はこれらの組合せから成る群から選択してよい。一実施形態では、トレーサー化合物は、組成物中に約1百万分率(ppm)〜約1000ppmの濃度で存在していてよい。別の実施形態では、トレーサー化合物は、約1ppm〜約500ppmの濃度で存在していてよい。別の実施形態では、トレーサー化合物は、約10ppm〜約500ppmの濃度で存在していてよい。あるいは、トレーサー化合物は、約10ppm〜約300ppmの濃度で存在していてよい。
別の実施形態では、本発明の組成物は、以下から成る群から選択される組成物を含む:
HFC−134及びHFC−152a;
HFC−134、HFC−152a及びHFO−1234ze;
HFC−134、HFC−152a及びHFO−1225ye;
HFC−134、HFC−152a及びHFO−1225zc;
HFC−134、HFC−152a及びHCFC−124;
HFC−134、HFC−152a及びHCFC−124a;
HFC−134、HFC−152a及びHCFC−31;
HFC−134、HFC−161及びHFO−1234ze;
HFC−134、HFC−161及びHFO−1225ye;
HFC−134、HFC−161及びHFO−1225zc;
HFC−134、HFC−161及びHCFC−124;
HFC−134、HFC−161及びHCFC−124a;
HFC−134、HFC−161及びHCFC−31;
HFC−134、HCFC−31及びHFO−1234ze;
HFC−134、HCFC−31及びHFO−1225ye;
HFC−134、HCFC−31及びHFO−1225zc;
HFC−134、HCFC−31及びHCFC−124;
HFC−134、HCFC−31及びHCFC−124a;
HFC−134、HCFC−124a及びHCFC−124;
HFC−134、HCFC−124a及びHFO−1234ze;
HFC−134、HCFC−124a及びHFO−1225ye;
HFC−134、HCFC−124a及びHFO−1225zc;
HFC−134、HCFC−124及びHFO−1234ze;
HFC−134、HCFC−124及びHFO−1225ye;
HFC−134、HCFC−124及びHFO−1225zc;
HFC−134、HFC−152a、HFC−134a及びHFO−1225ye;
HFC−134、HFC−152a、HFC−134a及びHFO−1225zc;
HFC−134、HFC−152a、HFO−1225zc及びHFO−1225ye;
HFC−134、HFC−134a、HFO−1225zc及びHFO−1225ye;並びに
HFC−134、HFC−134a、HFC−152a及びHFO−1234ze。
本明細書に開示する組成物の一実施形態では、HFO−1234zeは、E−HFO−1234ze、Z−HFO−1234ze又はこれらの組合せである。
本明細書に開示する組成物の一実施形態では、HFO−1225yeは、E−HFO−1225ye、Z−HFO−1225ye又はこれらの組合せである。
本明細書に開示する組成物の一実施形態では、ジフルオロエチレンは、1,1−ジフルオロエチレン(HFO−1132a)、1,2−ジフルオロエチレン(HFO−1132)又はこれらの組合せである。更に、別の実施形態では、HFO−1132は、E−HFO−1132、Z−HFO−1132又はこれらの組合せである。
したがって、別の実施形態では、本発明の組成物は、以下から成る群から選択される組成物を含む:
HFC−134、HFC−152a及びZ−HFO−1234ze;
HFC−134、HFC−152a及びE−HFO−1234ze;
HFC−134、HFC−152a及びZ−HFO−1225ye;
HFC−134、HFC−152a及びE−HFO−1225ye;
HFC−134、HFC−161及びZ−HFO−1234ze;
HFC−134、HFC−161及びE−HFO−1234ze;
HFC−134、HFC−161及びZ−HFO−1225ye;
HFC−134、HFC−161及びE−HFO−1225ye;
HFC−134、HCFC−31及びZ−HFO−1234ze;
HFC−134、HCFC−31及びE−HFO−1234ze;
HFC−134、HCFC−31及びZ−HFO−1225ye;
HFC−134、HCFC−31及びE−HFO−1225ye;
HFC−134、HCFC−124a及びZ−HFO−1234ze;
HFC−134、HCFC−124a及びE−HFO−1234ze;
HFC−134、HCFC−124a及びZ−HFO−1225ye;
HFC−134、HCFC−124a及びE−HFO−1225ye;
HFC−134、HCFC−124及びZ−HFO−1234ze;
HFC−134、HCFC−124及びE−HFO−1234ze;
HFC−134、HCFC−124及びZ−HFO−1225ye;
HFC−134、HCFC−124及びE−HFO−1225ye;並びに
HFC−134、HFC−134a、HFC−152a及びE−HFO−1234ze。
一実施形態では、上記の組成物は、約1〜約99重量%のHFC−134及び約99〜約1重量%のHFC−152aを含む。別の実施形態では、上記の組成物は、約10〜約90重量%のHFC−134及び約90〜約10重量%のHFC−152aを含む。別の実施形態では、上記の組成物は、約20〜約80重量%のHFC−134及び約80〜約20重量%のHFC−152aを含む。別の実施形態では、上記の組成物は、約30〜約80重量%のHFC−134及び約70〜約20重量%のHFC−152aを含む。別の実施形態では、上記の組成物は、約55〜約99重量%のHFC−134及び約45〜約1重量%のHFC−152aを含む。別の実施形態では、上記の組成物は、約55〜約92重量%のHFC−134及び約45〜約8重量%のHFC−152aを含む。別の実施形態では、上記の組成物は、約87〜約99重量%のHFC−134及び約13〜約1重量%のHFC−152a、又は約90〜約99重量%のHFC−134及び約10〜約1重量%のHFC−152aを含み、これは不燃性であると予測される。別の実施形態では、上記の組成物は、約55〜約87重量%のHFC−134及び約45〜約13重量%のHFC−152a、又は約70〜約90重量%のHFC−134及び約30〜約10重量%のHFC−152aを含み、これは米国暖房冷凍空調学会(ASHRAE)(American Society of Heating,Refrigeration and Air−conditioning Engineers)によって2L可燃性に分類されると予測される。
別の実施形態では、上記の組成物は、約20〜約75重量%のHFC−134及び約80〜約25重量%のHFC−152aを含む。別の実施形態では、上記の組成物は、約20〜約50重量%のHFC−134及び約80〜約50重量%のHFC−152aを含む。別の実施形態では、上記の組成物は、約50〜約75重量%のHFC−134及び約50〜約25重量%のHFC−152aを含む。
一実施形態では、上記の組成物は、約1〜約98重量%のHFC−134、約1〜約98重量%のHFC−152a及び約1〜約98重量%のE−HFO−1234zeを含む。一実施形態では、上記の組成物は、約10〜約80重量%のHFC−134、約10〜約80重量%のHFC−152a及び約10〜約80重量%のE−HFO−1234zeを含む。
特に、特定の用途において有用な組成物は、不燃性又は2L可燃性であることが必要である場合がある。したがって、別の実施形態では、上記の組成物は、約6〜約13重量%のHFC−152a、HFC−134及びE−HFO−1234zeを含み、重量%に基づいてHFC−134/E−HFO−1234zeの重量比は37/63であるか又は重量%に基づいてHFC−134/E−HFO−1234zeの重量比は40/60であり、これは不燃性であると予測される。別の実施形態では、上記の組成物は、約13〜約45重量%のHFC−152a、HFC−134及びE−HFO−1234zeを含み、重量%に基づいてHFC−134/E−HFO−1234zeの重量比は37/63であるか又は重量%に基づいてHFC−134/E−HFO−1234zeの重量比は40/60であり、これはASHRAEによって2L可燃性に分類されると予測される。別の実施形態では、上記の組成物は、約6〜約30重量%のHFC−152a、HFC−134及びE−HFO−1234zeを含み、重量%に基づいてHFC−134/E−HFO−1234zeの重量比は37/63であるか又は重量%に基づいてHFC−134/E−HFO−1234zeの重量比は40/60であり、これはASHRAEによって2L可燃性に分類されると予測される。
一実施形態では、上記の組成物は、約1〜約40重量%のHFC−134;約12〜約40重量%のHFC−134;約15〜約40重量%のHFC−134;約24〜約40重量%のHFC−134;約24〜約37重量%のHFC−134;約27〜約40重量%のHFC−134;又は約27〜約37重量%のHFC−134を含んでいてよい。
一実施形態では、上記の組成物は、約15〜約63重量%のE−1234ze;約18〜約63重量%のE−1234ze;約15〜約60重量%のE−1234ze;約18〜約60重量%のE−1234ze;約35〜約63重量%のE−1234ze;約35〜約60重量%のE−1234ze;約47〜約63重量%のE−1234ze;約47〜約60重量%のE−1234ze;約50〜約63重量%のE−1234ze;又は約50〜約60重量%のE−1234zeを含んでいてよい。
一実施形態では、上記の組成物は、約6〜約45重量%のHFC−152a;約6〜約25重量%のHFC−152a;約6〜約13重量%のHFC−152a;約13〜約45重量%のHFC−152a;約13〜約25重量%のHFC−152a;又は約25〜約45重量%のHFC−152aを含んでいてよい。
別の実施形態では、上記の組成物は、約4〜約33重量%のHFC−134、約10〜約90重量%のHFC−152a、及び約6〜約57重量%のE−1234zeを含んでいてよい。別の実施形態では、上記の組成物は、約12〜約40重量%のHFC−134、約6〜約45重量%のHFC−152a、及び約35〜約63重量%のE−1234zeを含んでいてよい。別の実施形態では、上記の組成物は、約40〜約45重量%のHFC−134、約5〜約15重量%のHFC−152a、及び約40〜約55重量%のE−1234zeを含んでいてよい。
1つの実施形態では、本明細書に開示する組成物は、所望の量の個々の成分を加え合わせるための任意の簡便な方法によって調製してよい。好ましい方法は、所望の成分量を秤量し、その後に適切な容器内で成分を加え合わせることである。必要に応じて、撹拌を用いてもよい。
有用性
追加の化合物の多くは、HFC−134と比べて低い地球温暖化係数を有する。したがって、これらをHFC−134に添加すると、得られる組成物のGWPが低下する。HFC−134などのフルオロケミカルの多くの用途は、GWPのより低い冷媒又は作動流体の使用を必要とするように規制されつつある。本明細書に開示する組成物は、このようなGWPのより低い組成物を提供することができる。
本発明の組成物の多くは、1000未満のGWPを有するように配合することができる。いくつかの組成物は、500未満のGWPを有するように配合することができる。
HFC−134のサンプルにおける追加の化合物及び/又はトレーサー化合物の存在は、化合物が製造されたプロセスを特定するために用いることもできる。したがって、追加の化合物及び/又はトレーサー化合物は、そのサンプルの製造に用いられた可能性のあるプロセスを特許請求する化学品製造特許の侵害を発見するために用いることができる。更に、追加の化合物及び/又はトレーサー化合物は、製品が、特許権者によって製造されたか又は製品関連特許を侵害している可能性のある他の実体によって製造されたかを特定するために用いることができる。
追加の化合物及び/又はトレーサー化合物は、エアロゾル又は発泡体のポリマー成分に対する有効成分の溶解度を改善することもできる。更に、空調、ヒートポンプ、冷却及び動力サイクル(例えば、有機ランキンサイクル)における使用などの冷媒用途について、追加の化合物は、鉱油、アルキルベンゼン、合成パラフィン、合成ナフテン、ポリ(アルファ)オレフィン、ポリオールエステル(POE)、ポリアルキレングリコール(PAG)、ポリビニルエーテル(PVE)若しくはペルフルオロポリエーテル(PFPE)、又はこれらの混合物などの冷却潤滑剤に対する溶解度を改善することもできる。
特定の実施形態では、少なくとも1つの塩素原子を含む追加の化合物及び/又はトレーサー化合物は、エアロゾル又は発泡体のポリマー成分に対する有効成分の溶解度を改善することもできる。更に、空調、ヒートポンプ、冷却及び動力サイクル(例えば、有機ランキンサイクル)における使用などの冷媒用途について、少なくとも1つの塩素原子を含む追加の化合物は、鉱油、アルキルベンゼン、合成パラフィン、合成ナフテン、ポリ(アルファ)オレフィン、ポリオールエステル(POE)、ポリアルキレングリコール(PAG)、ポリビニルエーテル(PVE)若しくはペルフルオロポリエーテル(PFPE)、又はこれらの混合物などの冷却潤滑剤に対する溶解度を改善することもできる。
HFC−134を含む本明細書に開示する組成物は、GWPのより低い伝熱組成物、冷媒、動力サイクル作動流体、エアロゾル噴射剤、発泡剤、膨張剤、溶剤、洗浄剤、分散媒、置換乾燥剤、バフ研磨剤、重合媒体、ポリオレフィン及びポリウレタン用膨張剤、ガス誘電体、消火剤、及び液体又は気体状の火災抑制剤として有用である。開示する組成物は、熱源からヒートシンクに熱を運ぶために使用される作動流体として機能することができる。このような伝熱組成物は、流体が相転移する、すなわち、液体から気体、及び気体から液体に、又はその逆に変化するサイクルにおける冷媒としても有用であり得る。
蒸気圧縮冷却、空調又はヒートポンプシステムは、蒸発機、圧縮機、凝縮機及び膨張装置を含む。蒸気圧縮サイクルは、複数の工程において冷媒を再使用し、ある工程においては冷却効果、異なる工程においては加熱効果を生じさせる。上記のサイクルは、以下のように簡単に説明することができる。液体冷媒が膨張装置を通って蒸発機に入り、当該液体冷媒が蒸発機において沸騰し、環境から熱を奪うことによって、低温で蒸気が形成され、冷却が生じる。低圧の蒸気は圧縮機に入り、そこで蒸気が圧縮されて、その圧力及び温度が上昇する。次いで、高圧の(圧縮された)蒸気の冷媒が凝縮機に入り、そこで冷媒が凝縮し、その熱を環境に放出する。冷媒は膨張装置に戻り、それを通じて液体は凝縮機におけるより高圧レベルから蒸発機における低圧レベルに膨張し、このようにして、サイクルを繰り返す。
一実施形態では、HFC−134を含む本組成物のいずれかを含有する伝熱システムが提供される。別の実施形態では、本明細書に開示するHFC−134を含む本組成物のいずれかを含有する冷却、空調又はヒートポンプ装置が開示される。別の実施形態では、本明細書に開示するHFC−134を含む本組成物のいずれかを含有する固定式冷却又は空調装置が開示される。更に別の実施形態では、本明細書に開示する組成物を含有する可動式冷却又は空調機器が開示される。
伝熱システムの例としては、空調装置、冷凍庫、冷蔵庫、ヒートポンプ、冷水機、満液式蒸発冷却機、直接膨張式冷却機、ウォークインクーラー、ヒートポンプ、可動式冷蔵庫、可動式空調ユニット及びこれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されない。
一実施形態では、HFC−134を含む組成物は、冷却、空調、又はヒートポンプシステム若しくは装置を含む可動式伝熱システムにおいて有用である。別の実施形態では、上記の組成物は、冷却、空調又はヒートポンプシステム若しくは装置を含む固定式伝熱システムにおいて有用である。
本発明で使用する場合、可動式伝熱システムとは、道路、鉄道、海上又は航空用の輸送ユニットに組み込まれる任意の冷却、空調装置又は加熱装置を指す。更に、可動式冷却又は空調装置ユニットは、任意の移動キャリアから独立しており、かつ「インターモーダル」システムとして知られている装置を含む。このようなインターモーダルシステムとしては、「コンテナ」(複合海上/陸上輸送)並びに「スワップボディ」(複合道路/鉄道輸送)が挙げられる。
本明細書で使用するとき、固定式伝熱システムは、動作中に適所に固定されるシステムである。固定式伝熱システムは、任意の様々な建物内に関連付けられるか若しくは取り付けられてもよく、又はソフトドリンク自動販売機などの屋外に置かれるスタンドアロン装置であってもよい。これら固定式用途は、固定式空調及びヒートポンプ(チラー、(凝縮機温度が50℃、55℃、60℃、65℃、70℃、80℃、100℃、120℃、140℃、160℃、180℃又は200℃を超える)遷移臨界ヒートポンプを含む高温ヒートポンプ、住宅用、商用又は工業用空調システムが挙げられるが、これらに限定されず、また窓、ダクトレス、ダクト付き、パッケージ済みターミナルチラー、並びにルーフトップシステムなどの建物に接続された外装が挙げられる)。固定式冷却用途において、開示する組成物は、商業用、工業用又は住宅用の冷蔵庫及び冷凍庫、製氷機、内蔵型クーラー及びフリーザ、満液式蒸発冷却機、直接膨張式冷却機、ウォークイン及びリーチインクーラー及びフリーザ、並びに組合せシステムを含む、高温、中温及び/又は低温冷却機器において有用であり得る。いくつかの実施形態では、開示する組成物は、スーパーマーケットの冷蔵庫システムにおいて使用され得る。
したがって、本発明によれば、HFCー134を含有する本明細書に開示する組成物は、冷却を生じさせる方法、加熱を生じさせる方法及び熱を伝達する方法において有用であり得る。
一実施形態では、冷却を生じさせる方法であって、冷却する物体の近傍でHFC−134を含む本組成物のいずれかを蒸発させること、及び、その後に当該組成物を凝縮させることを含む方法が提供される。別の実施形態では、上記の方法は、冷却機において冷却を生じさせる。別の実施形態では、冷却機は、遠心冷却機である、すなわち、冷却装置が遠心圧縮機を含む。
別の実施形態では、加熱を生じさせる方法であって、加熱する物体の近傍でHFC−134を含む本組成物のいずれかを凝縮させること、及び、その後に当該組成物を蒸発させることを含む方法が提供される。
加熱を生じさせる方法の一実施形態では、上記の加熱は、少なくとも55℃の熱交換機動作温度を含む高温ヒートポンプにおいて生じる。それに比べて、住宅用ヒートポンプは、住宅又は住居(一戸建て又は付設集合住宅を含む)を暖めるため、及び約30℃〜約50℃の最高熱交換機温度で動作するために、加熱した空気を生じさせるために用いられる。
加熱を生じさせる方法の別の実施形態では、熱交換機は、超臨界作動流体冷却機及び凝縮機から成る群から選択される。したがって、高温ヒートポンプの動作は、熱交換機が超臨界作動流体冷却機であるとき、遷移臨界又は超臨界モードであってよい。
加熱を生じさせる方法の別の実施形態では、熱交換機は、約71℃よりも高い温度で動作する。
加熱を生じさせる方法の別の実施形態では、高温ヒートポンプは、スクリュー圧縮機、スクロール圧縮機又は遠心圧縮機から選択される圧縮機を更に含む。加熱を生じさせる方法の別の実施形態では、高温ヒートポンプは、遠心圧縮機を含む。
加熱を生じさせる方法の別の実施形態では、上記の方法は、第1の伝熱媒体を熱交換機に通し、それによって、抽出された熱が当該第1の伝熱媒体を加熱し、加熱された第1の伝熱媒体を当該熱交換機から加熱する物体に移動させることを更に含む。
加熱を生じさせる方法の別の実施形態では、第1の伝熱媒体は、工業用伝熱液であり、加熱する物体は、化学プロセス流である。加熱を生じさせる方法の別の実施形態では、第1の伝熱媒体は、水であり、加熱する物体は、暖房用空気である。
加熱を生じさせる方法の別の実施形態では、上記の方法は、冷却された作動流体を膨張させ、次いで、第2の熱交換機中で作動流体を加熱して、加熱された作動流体を生成することを更に含む。加熱を生じさせる方法の別の実施形態では、上記の第2の熱交換機が、蒸発機であり、加熱された作動流体は、蒸気である。
高温ヒートポンプにおいて加熱を生じさせる方法の一実施形態では、カスケード構成で配置された少なくとも2つの段階間で熱が交換され、第1のカスケード段階において、第1の作動流体中の選択されたより低い温度の熱を吸収することと、この熱を、より高い温度の熱を供給する第2のカスケード段階の第2の作動流体に伝達することとを含み、当該第1又は第2の作動流体は、1,1,2,2−テトラフルオロエタンから成る冷媒を含む。
本発明の一実施形態では、高温ヒートポンプ装置における凝縮機の動作温度を上昇させる方法が提供される。上記の方法は、本明細書に開示する1,1,2,2−テトラフルオロエタン(HFC−134)を含む冷媒を含む作動流体を高温ヒートポンプに充填することを含む。上記の方法の別の実施形態では、上記の高温ヒートポンプ装置は、遠心圧縮機を含む。上記の方法の別の実施形態では、凝縮機の動作温度を約71℃よりも高い温度に上昇させる。
本発明の一実施形態では、高温ヒートポンプ装置が提供される。高温ヒートポンプ装置は、本明細書に開示する1,1,2,2−テトラフルオロエタンの組成物を含む冷媒を含む作動流体を収容する。上記の装置の別の実施形態では、上記の装置は、遠心圧縮機を含む。上記の装置の別の実施形態では、上記の装置は、約71℃よりも高い温度で動作する凝縮機を含む。
高温ヒートポンプ装置の別の実施形態では、上記の装置は、(a)作動流体が貫流し、加熱される第1の熱交換機と、(b)加熱された作動流体をより高圧に圧縮する、当該第1の熱交換機と流体連通している圧縮機と、(c)高圧作動流体が貫流し、冷却される、当該圧縮機と流体連通している第2の熱交換機と、(d)当該第2の熱交換機と流体連通している減圧装置であって、当該冷却された作動流体の圧力を低減し、当該作動流体が後で繰り返しサイクルで構成要素(a)、(b)、(c)及び(d)を繰り返し貫流するように、当該第1の熱交換機と更に流体連通している減圧装置とを含む。
高温ヒートポンプ装置の別の実施形態では、上記の装置は、スクリュー圧縮機、スクロール圧縮機又は遠心圧縮機から選択される圧縮機を更に含む。加熱を生じさせる方法の別の実施形態では、高温ヒートポンプは、遠心圧縮機を含む。上記の装置の別の実施形態では、高温ヒートポンプ装置は、少なくとも2つの加熱段階を有する。
上記の装置の別の実施形態では、高温ヒートポンプ装置は、各段階が作動流体を循環させる、カスケード加熱システムとして配置される第1の段階と、最終段階と、任意に、少なくとも1つの中間段階とを含み、第1の段階又は中間段階から最終段階に熱が伝達され、少なくとも1つの段階における作動流体は、本明細書に開示する1,1,2,2−テトラフルオロエタンを含む冷媒を含む。
上記の装置の別の実施形態では、高温ヒートポンプ装置は、各段階が作動流体を循環させる、カスケード加熱システムとして配置される少なくとも2つの加熱段階と、第1の段階と、最終段階とを含み、
(a)第1の作動流体液の圧力及び温度を低減させるための第1の膨張装置と、
(b)第1の膨張装置と流体連通しており、入口及び出口を有する蒸発機と、
(c)蒸発器と流体連通しており、入口及び出口を有する第1の圧縮機と、
(d)第1の圧縮機の出口と流体連通しているカスケード熱交換器システムであって、
(i)第1の作動流体が貫流する第1の入口及び第1の出口と、
(ii)第1の作動流体と熱連通している第2の作動流体が貫流する第2の入口及び第2の出口とを有する、カスケード熱交換システムと、
(e)カスケード熱交換器システムの第2の出口と流体連通しており、入口及び出口を有する第2の圧縮機と、
(f)第2の圧縮機と流体連通しており、入口及び出口を有する凝縮機と、
(g)凝縮機と流体連通している第2の膨張装置とを備え、
第1又は第2の作動流体は、本明細書に開示する1,1,2,2−テトラフルオロエタンを含む冷媒を含む。
カスケード高温ヒートポンプ装置の別の実施形態では、第1の作動流体は、HFO−1234yf、E−HFO−1234ze、HFO−1243zf、HFC−161、HFC−32、HFC−125、HFC−245cb、HFC−134a、HFC−143a、HFC−152a、HFC−227ea、及びこれらの混合物から成る群から選択される少なくとも1つの冷媒を含み、第2の作動流体は、HFC−134及び本明細書に開示する少なくとも1つの追加の化合物を含む冷媒を含む。第2の作動流体が、HFC−134及びHFC−152a、又はHFC−134、HFC−152a、及びE−HFO−1234zeを含む装置に注目すべきである。
カスケード高温ヒートポンプ装置の別の実施形態では、第2の作動流体は、HFC−236ea、HFC−236fa、HFC−245fa、HFC−245eb、E−HFO−1234ye、Z−HFO−1234ye、Z−HFO−1234ze、HFC−365mfc、HFC−4310mee、HFO−1336mzz−E、HFO−1336mzz−Z、HFO−1438mzz−E、HFO−1438mzz−Z、HFO−1438ezy−E、HFO−1438ezy−Z、HFO−1336yf、HFO−1336ze−E、HFO−1336ze−Z、HCFO−1233zd−E、HCFO−1233zd−Z、HCFO−1233xf、HFE−347mcc、HFE−449mccc、HFE−569mccc、3−エトキシ−1,1,1,2,3,4,4,5,5,6,6,6−ドデカフルオロ−2−トリフルオロメチル−ヘキサン、1,1,1,2,2,4,5,5,5−ノナフルオロ−4−(トリフルオロメチル)−3−ペンタノン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、n−ペンタン、イソペンタン、シクロペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、トルエン及びこれらの混合物から成る群から選択される少なくとも1つの冷媒を含み、第1の作動流体は、HFC−134及び本明細書に開示する少なくとも1つの追加の化合物を含む冷媒を含む。第2の作動流体が、HFC−134及びHFC−152a、又はHFC−134、HFC−152a、及びE−HFO−1234zeを含む装置に注目すべきである。
カスケード高温ヒートポンプ装置の別の実施形態では、最終段階における作動流体は、HFC−236ea、HFC−236fa、HFC−245fa、E−HFO−1234ye、Z−HFO−1234ye、Z−HFO−1234ze、HFC−245eb、HFC−365mfc、HFC−4310mee、HFO−1336mzz−E、HFO−1336mzz−Z、HFO−1438mzz−E、HFO−1438mzz−Z、HFO−1438ezy−E、HFO−1438ezy−Z、HFO−1336yf、HFO−1336ze−E、HFO−1336ze−Z、HCFO−1233zd−E、HCFO−1233zd−Z、HCFO−1233xf、HFE−347mcc、HFE−449mccc、HFE−569mccc、3−エトキシ−1,1,1,2,3,4,4,5,5,6,6,6−ドデカフルオロ−2−トリフルオロメチル−ヘキサン、1,1,1,2,2,4,5,5,5−ノナフルオロ−4−(トリフルオロメチル)−3−ペンタノン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、n−ペンタン、イソペンタン、シクロペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、トルエン及びこれらの混合物から成る群から選択される少なくとも1つの冷媒を含む。
カスケード高温ヒートポンプ装置の別の実施形態では、第1の作動流体は、CO、NH又はNOから選択される少なくとも1つの作動流体を含む。
本発明の一実施形態では、高温ヒートポンプにおける作動流体としての、HFC−134及び少なくとも1つの追加の化合物を含む冷媒の使用が提供される。高温ヒートポンプにおける使用の別の実施形態では、高温ヒートポンプは、スクリュー圧縮機、スクロール圧縮機又は遠心圧縮機から選択される圧縮機を含む。上記の使用の別の実施形態では、高温ヒートポンプは、遠心圧縮機を含む。上記の装置の別の実施形態では、高温ヒートポンプ装置は、少なくとも2つの加熱段階を有する。使用の別の実施形態では、高温ヒートポンプは、凝縮機を更に含む。使用の別の実施形態では、凝縮機の動作温度は、約71℃よりも高い。
本発明の一実施形態では、高温ヒートポンプにおけるHFC−134aを代替する方法が提供される。上記の方法は、HFC−134及び本明細書に開示する少なくとも1つの追加の化合物を含む冷媒を含む作動流体を上記の高温ヒートポンプに充填することを含む。HFC−134を代替する方法の別の実施形態では、上記の高温ヒートポンプは、遠心圧縮機を含む。HFC−134を代替する方法の別の実施形態では、上記の高温ヒートポンプは、凝縮機を更に含む。別の実施形態では、凝縮機の動作温度を約71℃よりも高い温度に上昇させる。別の実施形態では、凝縮機の動作温度を約71℃〜約80℃の温度に上昇させる。
別の実施形態では、伝熱流体組成物としてHFC−134を含む本組成物を使用する方法が開示される。上記の方法は、上記の組成物を熱源からヒートシンクに運ぶことを含む。
本明細書に開示する組成物は、特に、R−245fa(又はHFC−245fa、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン)、R−114(又はCFC−114、1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン)、R−236fa(又はHFC−236fa、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン)、R−236ea(又はHFC−236ea、1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロプロパン)、R−124(又はHCFC−124、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン)及びR−134a(又はHFC−134a、1,1,1,2−テトラフルオロエタン)が挙げられるが、これらに限定されない、他の現在使用されている冷媒の低地球温暖化係数(GWP)代替物として有用であり得る。
多くの用途において、HFO−134aを含む本組成物のいくつかの実施形態は、冷媒として有用であり、代替が求められている冷媒として、少なくとも同等の冷却性能(冷却容量及びエネルギー効率を意味する)を提供する。更に、本発明の組成物は、代替される冷媒と同等の加熱性能(加熱容量及びエネルギー効率を意味する)を提供する。
別の実施形態では、代替される冷媒及び潤滑剤を含有する伝熱システムを再充填する方法であって、当該システムに潤滑剤のかなりの部分を保持しながら、代替される冷媒を当該伝熱システムから除去することと、HFC−134を含む本組成物のうちの1つを当該伝熱システムに導入することとを含む。いくつかの実施形態では、システム内の潤滑油が部分的に代替される(例えば、HCFC−22等と共に使用される鉱油潤滑剤の一部をPOE潤滑剤で代替する)。
別の実施形態では、HFC−134を含む本発明の組成物は、冷却機内の冷媒の補充に使用してよい。例えば、HFC−134aを使用する冷却機又はヒートポンプの性能が、冷媒の漏洩により低下した場合、本来の仕様に見合う性能に再び戻すために、本明細書に開示する組成物を添加してよい。
別の実施形態では、HFC−134を含む本組成物のいずれかを収容する熱交換システムであって、空調装置、冷凍庫、冷蔵庫、ヒートポンプ、冷水機、満液式蒸発冷却機、直接膨張式冷却機、ウォークインクーラー、ヒートポンプ、可動式冷蔵庫、可動式空調ユニット及びこれらの組合せを有するシステムからなる群から選択されるシステムが提供される。更に、本明細書に開示するHFC−134を含む組成物は、これら組成物が主冷媒として機能して、二次伝熱液に冷却を提供し、それによって遠隔地を冷却する二次ループシステムにおいて有用であり得る。
別の実施形態では、本発明は、発泡体の調製において使用するための、HFC−134を含む泡膨張剤組成物に関する。他の実施形態では、本発明は、発泡性組成物、好ましくは、熱硬化性(ポリウレタン、ポリイソシアヌレート又はフェノールなど)発泡組成物、及び熱可塑性(ポリスチレン、ポリエチレン又はポリプロピレンなど)発泡組成物、並びに発泡体の調製方法を提供する。このような発泡体の実施形態では、HFC−134を含む本組成物のうちの1つ以上は、発泡性組成物に泡膨張剤として含まれ、当該組成物は、好ましくは、発泡体又は気泡構造を形成するために適切な条件下で反応及び/又は混合並びに発泡することができる1つ以上の追加成分を含む。
本発明は、更に、(a)発泡性組成物に、本発明のHFC−134を含む組成物を添加することと、(b)発泡体の形成に有効な条件下で発泡性組成物を処理することとを含む、発泡体を形成する方法に関する。
本発明の別の実施形態は、噴霧可能な組成物における噴射剤としての、HFC−134を含む本発明の組成物の使用に関する。更に、本発明は、HFC−134を含む噴霧可能な組成物に関する。不活性成分、溶媒及び他の材料と共に噴霧される活性成分が、噴霧可能な組成物中に存在してもよい。一実施形態では、噴霧可能な組成物は、エアロゾルである。本組成物は、様々な工業用エアロゾル又は他の噴霧可能な組成物、例えば、コンタクトクリーナー、ダスター、潤滑油スプレー、離型スプレー、殺虫剤など、並びに消費者向けエアロゾル、例えば、パーソナルケア製品(例えば、ヘアスプレー、防臭剤及び香水)、家庭用製品(例えば、ワックス、研磨剤、パンスプレー、室内清浄剤及び家庭用殺虫剤)及び自動車用製品(例えば、クリーナー及びポリッシャー)に加えて、医療用薬剤、例えば、抗ぜんそく薬及び口臭予防剤を配合するために使用することができる。これらの例としては、ぜんそく及び他の慢性閉塞性肺疾患の治療用、並びにアクセス可能な粘膜又は鼻腔内への薬剤の送達用の定量吸入器(MDI)が挙げられる。
本発明は、更に、エアロゾル製品を製造するプロセスであって、エアロゾル容器内の活性成分を含む製剤に、HFC−134を含む本発明の組成物を添加する工程を含み、当該組成物が噴射剤として機能するプロセスに関する。更に、本発明は、更に、エアロゾル製品を製造するプロセスであって、バリア型エアロゾルパッケージ(バッグイン缶又はピストン缶など)に、HFC−134を含む本発明の組成物を添加する工程を含み、当該組成物が、エアロゾル容器内で他の製剤成分とは別々に保持されており、当該組成物が噴射剤として機能するプロセスに関する。更に、本発明は、更に、エアロゾル製品を製造するプロセスであって、エアロゾルパッケージに、HFC−134を含む本発明の組成物のみを添加する工程を含み、当該組成物が活性成分(例えば、ダスター、又は冷却若しくは冷凍スプレー)として機能するプロセスに関する。
熱源からの熱を機械エネルギーに変換するプロセスが提供される。上記のプロセスは、HFC−134と、少なくとも1つの追加の化合物と、任意に少なくとも1つのトレーサー化合物とを含む作動流体を加熱すること、及び、その後に加熱された作動流体を膨張させることを含む。このプロセスでは、作動流体を加熱することは、熱源から供給される熱を使用し、加熱された作動流体を膨張させることによって、作動流体の圧力が低下するのにしたがって機械エネルギーが発生する。
上記の熱を変換するためのプロセスは、亜臨界サイクル、遷移臨界サイクル又は超臨界サイクルであってよい。遷移臨界サイクルでは、作動流体は、加熱前にその臨界圧を超える圧力に圧縮された後、膨張中に、作動流体圧はその臨界圧未満に低下する。超臨界サイクルでは、作動流体は、完全サイクル(例えば、圧縮、加熱、膨張及び冷却)にわたってその臨界圧を超える圧力に維持される。
熱源としては、低圧蒸気、産業廃熱、太陽エネルギー、地熱熱水、低圧地熱蒸気(一次又は二次配列)、又は燃料電池若しくは原動機、例えば、タービン、マイクロタービン若しくは内燃エンジンを利用する分散型発電機器が挙げられる。1つの低圧蒸気源は、二流体地熱ランキンサイクルとして知られているプロセスであってよい。多量の低温蒸気は、化石燃料動力発電所などの多くの場所で見出すことができる。他の熱源としては、可動式内燃機関(例えば、トラック若しくは鉄道のディーゼルエンジン又は船舶)から排出されるガスから回収される廃熱、固定式内燃機関(例えば、固定式ディーゼルエンジン発電機)からの排気ガスからの廃熱、燃料電池からの廃熱、複合冷暖房発電又は地域冷暖房プラントで入手可能な熱、バイオマス燃料のエンジンからの廃熱、バイオガス、埋立地ガス及び炭層メタンを含む様々な供給源からのメタンで動作する天然ガス若しくはメタンガスバーナー又はメタン燃焼ボイラー又はメタン燃料電池(例えば、分散型発電施設)からの熱、紙/パルプ工場における樹皮及びリグニンの燃焼からの熱、焼却炉からの熱、(「ボトミング」ランキンサイクルを駆動するための)従来の蒸気発電所における低圧蒸気からの熱、及び地熱が挙げられる。
本発明のプロセスは、典型的には、有機ランキン動力サイクルにおいて用いられる。蒸気(無機)動力サイクルと比べて比較的低い温度で利用可能な熱を使用して、本明細書に記載する作動流体を使用するランキンサイクルを通じて機械動力を発生させることができる。本発明のプロセスでは、作動流体は、加熱される前に圧縮される。圧縮は、熱源からの熱を用いて作動流体を加熱する伝熱ユニット(例えば、熱交換機又は蒸発機)に作動流体を圧送するポンプによって提供され得る。次いで、加熱された作動流体を膨張させて、その圧力を低下させる。膨張機を用いて作動流体を膨張させている間に機械エネルギーが発生する。膨張機の例としては、ターボ又は動的膨張機(例えば、タービン)、及び容積式膨張機(例えば、スクリュー膨張機、スクロール膨張機及びピストン膨張機)が挙げられる。また、膨張機の例としては、ロータリーベーン膨張機も挙げられる。
機械動力は、直接(例えば、圧縮機を駆動するために)用いてもよく、又は発電機の使用により電力に変換してもよい。作動流体を再利用する動力サイクルでは、膨張した作動流体が冷却される。冷却は、作動流体冷却ユニット(例えば、熱交換機又は凝縮機)において行ってよい。次いで、冷却した作動流体を繰り返しサイクル(すなわち、圧縮、加熱、膨張など)において使用することができる。作動流体を冷却段階から移行させるために、圧縮に使用するのと同じポンプを使用してよい。
冷却機、高温ヒートポンプ及び有機ランキンサイクルシステム用の作動流体として特に有用なのは、HFC−134及びHFC−152aを含有する組成物である。一実施形態では、上記の組成物は、約1〜約99重量%のHFC−134及び約99〜約1重量%のHFC−152aを含む。別の実施形態では、上記の組成物は、約10〜約90重量%のHFC−134及び約90〜約10重量%のHFC−152aを含む。別の実施形態では、上記の組成物は、約20〜約80重量%のHFC−134及び約80〜約20重量%のHFC−152aを含む。別の実施形態では、上記の組成物は、約30〜約80重量%のHFC−134及び約70〜約20重量%のHFC−152aを含む。別の実施形態では、上記の組成物は、約55〜約99重量%のHFC−134及び約45〜約1重量%のHFC−152aを含む。別の実施形態では、上記の組成物は、約55〜約92重量%のHFC−134及び約45〜約8重量%のHFC−152aを含む。別の実施形態では、上記の組成物は、約87〜約99重量%のHFC−134及び約13〜約1重量%のHFC−152a、又は約90〜約99重量%のHFC−134及び約10〜約1重量%のHFC−152aを含み、これは不燃性であると予測される。別の実施形態では、上記の組成物は、約55〜約87重量%のHFC−134及び約45〜約13重量%のHFC−152a or 約70〜約90重量%のHFC−134及び約30〜約10重量%のHFC−152aを含み、これは米国暖房冷凍空調学会(ASHRAE)によって2L可燃性に分類されると予測される。
約6〜45重量%がHFC−152aであるHFC−134及びHFC−152aを含有する組成物は、冷却機の動作について典型的な条件下で、最高容量及びCOPを提供し、勾配(glide)は約0.15Kよりも低く、先端速度は、約15%以内でHFC−134aと一致する。驚くべきことに、HFC−152aをHFC−134に添加すると、COP及び容量の両方が増大する。通常、COPと容量との間にはトレードオフがみられ、一方が減少すると他方は増大し、逆もまた同様である。
HFC−152aをHFC−134に添加すると、COP(COPhは、加熱についての性能係数であり、エネルギー効率の尺度である)及び容量(CAPhは、作動流体の容積加熱容量である)の観点で性能を改善させる。また、GWPも低下し、これは、地域/国に特有の規制によって望ましい場合がある。40重量%のHFC−152aが存在したとしても、温度勾配は最小値の0.05/0.06Kである。
驚くべきことに、HFC−152aをHFC−134に添加すると、加熱用途においては約40%のHFC−152aまで、COP及び容量の両方が増大する。
また、冷却機、高温ヒートポンプ及び有機ランキンサイクルシステム用の作動流体として特に有用なのは、HFC−134、HFC−152a及びE−HFO−1234zeを含有する組成物である。一実施形態では、上記の組成物は、約1〜約98重量%のHFC−134、約1〜約98重量%のHFC−152a及び約1〜約98重量%のE−HFO−1234zeを含む。一実施形態では、上記の組成物は、約10〜約80重量%のHFC−134、約10〜約80重量%のHFC−152a及び約10〜約80重量%のE−HFO−1234zeを含む。
特に、冷却機、高温ヒートポンプ及び有機ランキンサイクルシステム用の作動流体として有用な組成物は、不燃性又は少なくともわずか2Lの可燃性であることが必要な場合がある。したがって、別の実施形態では、上記の組成物は、約6〜約13重量%のHFC−152a、HFC−134及びE−HFO−1234zeを含み、重量%に基づいてHFC−134/E−HFO−1234zeの重量比は37/63であるか又は重量%に基づいてHFC−134/E−HFO−1234zeの重量比は40/60であり、これは不燃性であると予測される。別の実施形態では、上記の組成物は、約13〜約45重量%のHFC−152a、HFC−134及びE−HFO−1234zeを含み、重量%に基づいてHFC−134/E−HFO−1234zeの重量比は37/63であるか又は重量%に基づいてHFC−134/E−HFO−1234zeの重量比は40/60であり、これはASHRAEによって2L可燃性に分類されると予測される。別の実施形態では、上記の組成物は、約6〜約30重量%のHFC−152a、HFC−134及びE−HFO−1234zeを含み、重量%に基づいてHFC−134/E−HFO−1234zeの重量比は37/63であるか又は重量%に基づいてHFC−134/E−HFO−1234zeの重量比は40/60であり、これはASHRAEによって2L可燃性に分類されると予測される。
一実施形態では、冷却機、高温ヒートポンプ及び有機ランキンサイクルシステム用の作動流体として有用な組成物は、約1〜約40重量%のHFC−134;約12〜約40重量%のHFC−134;約15〜約40重量%のHFC−134;約24〜約40重量%のHFC−134;約24〜約37重量%のHFC−134;約27〜約40重量%のHFC−134;又は約27〜約37重量%のHFC−134を含んでいてよい。
一実施形態では、冷却機、高温ヒートポンプ及び有機ランキンサイクルシステム用の作動流体として有用な組成物は、約15〜約63重量%のE−1234ze;約18〜約63重量%のE−1234ze;約15〜約60重量%のE−1234ze;約18〜約60重量%のE−1234ze;約35〜約63重量%のE−1234ze;約35〜約60重量%のE−1234ze;約47〜約63重量%のE−1234ze;約47〜約60重量%のE−1234ze;約50〜約63重量%のE−1234ze;又は約50〜約60重量%のE−1234zeを含んでいてよい。
一実施形態では、冷却機、高温ヒートポンプ及び有機ランキンサイクルシステム用の作動流体として有用な組成物は、約6〜約45重量%のHFC−152a;約6〜約25重量%のHFC−152a;約6〜約13重量%のHFC−152a;約13〜約45重量%のHFC−152a;約13〜約25重量%のHFC−152a;又は約25〜約45重量%のHFC−152aを含んでいてよい。
HFC−134及びE−HFO−1234zeを含有する組成物にHFC−152aを添加すると、GWPがわずかに増大する(組成物中のE−1234zeをHFC−152aに代替したとき)だけでなく、加熱についてのCOP及び加熱容量も改善されると同時に、実際に、蒸発機及び凝縮機の両方で温度勾配が減少する。
更に詳述することなく、当業者は、本明細書の説明を用いて、本発明を最大限に活用し得ると考えられる。したがって、以下の特定の実施形態は、単なる例示であると解釈され、いかなる方法でも本開示の残部を制約するものではない。
(実施例1)
以下の条件下の高温ヒートポンプにおいてHFC−134とHFC−152aとの混合物の加熱性能を推定する。すなわち、
Figure 2018522955
Figure 2018522955
上記結果並びに図1、2及び3のプロットからの外挿に基づいて、HFC−152aをHFC−134に添加すると、COP(COPhは、加熱についての性能係数であり、エネルギー効率の尺度である)及び容量(CAPhは、作動流体の容積加熱容量である)の観点で性能を改善させる。また、GWPも低下し、これは、地域/国に特有の規制によって望ましい場合がある。40重量%のHFC−152aが存在したとしても、温度勾配は最小値の0.05/0.06Kである。
驚くべきことに、HFC−152aをHFC−134に添加すると、約40重量%のHFC−152aまで、COP及び容量の両方が増大する。COPと容量との間のトレードオフは、より高濃度のHFC−152aでは、上記で見られたのと同様に一般的に観察される。
(実施例2)
以下の条件下の高温ヒートポンプにおいてHFC−134、Z−HFO−1234ze及びHFC−152aの混合物の加熱性能を推定する。すなわち、
Figure 2018522955
組成物は全て、HFC−134/E−HFO−1234zeの重量比が37/63であり、次いで、様々な量のHFC−152aを混合物に添加する。
Figure 2018522955
HFC−134及びE−HFO−1234zeを含有する組成物にHFC−152aを添加すると、GWPがわずかに増大する(組成物中のE−1234zeをHFC−152aに代替したとき)だけでなく、加熱についてのCOP及び加熱容量も改善されると同時に、実際に、蒸発機及び凝縮機の両方で温度勾配が減少する。
(実施例3)
地球温暖化係数
HFC−134の地球温暖化係数(GWP)は、本明細書に開示する特定の追加の化合物を添加することによって低下させることができる。表3は、いくつかの特許請求する組成物についてのGWP低下を示す。
Figure 2018522955
Figure 2018522955
本発明の組成物の多くは、1000未満のGWPを有するように配合することができる。いくつかの組成物は、500未満のGWPを有するように配合することができる。
(実施例4)
冷却機性能
HFC−134及びHFC−152aを含有するブレンドの性能を推定し、以下の表4に示す。表中、COPcは、冷却についての性能係数(エネルギー効率の尺度)である。CAPcは、容積冷却容量であり、Utipは、遠心圧縮機のインペラ先端速度である。図4及び5、表4のデータのプロットを参照。
性能を推定する条件:
Figure 2018522955
Figure 2018522955
上記結果及び図2のプロットからの外挿に基づいて、約6〜45重量%がHFC−152aであるHFC−134及びHFC−152aを含有する組成物は、最高容量及びCOPを提供し、勾配は約0.15Kよりも低く、先端速度は、約15%以内でHFC−134aと一致する。
驚くべきことに、HFC−152aをHFC−134に添加すると、COP及び容量の両方が増大する。通常、COPと容量との間にはトレードオフがみられる。
(実施例5)
HFO−1234ze(E)/HFC−152a/HFC−134のブレンドを用いて動作する冷却機
表5は、様々な組成のHFO−1234ze(E)/HFC−152a/HFC−134のブレンドを用いて動作する冷却機の性能をHFC−134aを用いたときと比較する。測定条件は、以下のとおりである:
Figure 2018522955
Figure 2018522955
全てのブレンドが、HFC−134aよりも実質的に低いGWPを有する。これらは全て、HFC−134aよりも約1.5〜2%超高い、冷却についてのCOPを可能にする。これらは全て、浸水熱交換機にとって有利な、無視できる程度の凝縮機及び蒸発機の温度勾配につながる。最後に、表5のブレンドは、インペラ先端速度が、HFC−134aで必要とされるインペラ先端速度に非常に近い(3.7%以内)遠心冷却機の圧縮熱を提供することを必要とする。したがって、ほんのわずかに機器を調整するだけで、HFC−134aからより低いGWPを有する流体へと改変し、エネルギー効率を改善することができる。表中のブレンドの少なくとも一部は、不燃性である可能性がある。
(実施例6)
HFC−152a/HFC−134のブレンドを用いて動作する有機ランキンサイクル
一般的に入手可能な発電機器は、多くの場合、約3MPa未満の最高作動圧に限定される。HFC−134aを有機ランキンサイクルの作動流体として使用する場合、表6aに示すとおり、最高許容可能蒸発温度は約85℃であり、サイクル効率は9.15%である。HFC−134aをブレンドFに置き換えると、サイクル動作変数を一定に維持しながら、GWPを実質的に低下させ、サイクル効率を7.1%増大させることができる。
Figure 2018522955
利用可能な熱源によって94〜95℃で蒸発機を動作させることができる場合、ブレンドA及びEによって、表6bに示すとおり、最高許容可能作動圧を超えることなく、HFC−134aよりもそれぞれ17.2%及び16.1%高い効率を実現することができる。利用可能な熱源によって92.5℃で蒸発機を動作させることができる場合、ブレンドFによって、同様に表6bに示すとおり、最高許容可能作動圧を超えることなく、HFC−134aよりも14%高いサイクル効率を実現することができる。
Figure 2018522955
(実施例7)
HFO−1234ze(E)/HFC−152a/HFC−134のブレンドを用いて動作する有機ランキンサイクル
一般的に入手可能な発電機器は、多くの場合、約3MPa未満の最高作動圧に限定される。HFC−134aを有機ランキンサイクルの作動流体として使用する場合、表7に示すとおり、最高許容可能蒸発温度は約85℃であり、サイクル効率は9.15%である。
Figure 2018522955
HFC−134aをブレンド4で代替すると、GWPを実質的に低下させ、サイクル効率を4.5%増大させることができる。更に、利用可能な熱源によって95℃で蒸発機を動作させることができる場合、ブレンド4によって、最高許容可能作動圧を超えることなく、HFC−134aよりも13.2%高い効率を実現することができる。
選択された実施形態
実施形態A1:1,1,2,2−テトラフルオロエタンと、1,1−ジフルオロエタン、1,2−ジフルオロエタン、1,1,1−トリフルオロエタン、ジフルオロメタン、オクタフルオロシクロブタン、1,1,1,2,3,4,4,4−オクタフルオロ−2−ブテン、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン、1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン、1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパン、1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン、ペンタフルオロエタン、クロロジフルオロメタン、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、塩化メチル、クロロフルオロメタン、1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジクロロ−1,2,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエチレン及び1,1,2−トリフルオロエチレン並びにこれらの組合せから成る群から選択される少なくとも1つの追加の化合物とを含む組成物。
実施形態A2:1,3,3,3−テトラフルオロプロペン、1,1,2−トリフルオロエタン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,1,2,2,3,3−ヘプタフルオロプロパン及びフルオロエタンから成る群から選択される少なくとも1つの化合物を更に含む、実施形態A1に記載の組成物。
実施形態A3:以下から成る群から選択される少なくとも1つの組成物を含む、実施形態A1又はA2に記載の組成物:
1,1,2,2−テトラフルオロエタン及び1,1−ジフルオロエタン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン及び1,3,3,3−テトラフルオロプロペン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン及び1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン及び1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン及び2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン及び1−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン及びクロロフルオロメタン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、フルオロエタン及び1,3,3,3−テトラフルオロプロペン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、フルオロエタン及び1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、フルオロエタン及び1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、フルオロエタン及び1−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、フルオロエタン及び2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、フルオロエタン及びクロロフルオロメタン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、クロロフルオロメタン及び1,3,3,3−テトラフルオロプロペン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、クロロフルオロメタン及び1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、クロロフルオロメタン及び1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、クロロフルオロメタン及び1−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、クロロフルオロメタン及び2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン及び2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン及び1,3,3,3−テトラフルオロプロペン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン及び1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン及び1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン及び1,3,3,3−テトラフルオロプロペン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン及び1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン及び1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン及び1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン及び1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン、1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン及び1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン及び1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;並びに
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン及び1,3,3,3−テトラフルオロプロペン。
実施形態A4:上記の組成物の総重量に基づいて、約1重量%未満の上記の追加の化合物を含有する、実施形態A1〜A3のいずれかに記載の組成物。
実施形態A5:約1ppm〜約1000ppmの少なくとも1つのトレーサー化合物を更に含む、実施形態A1〜A4のいずれかに記載の組成物。
実施形態A6:HFを更に含む、実施形態A1〜A5のいずれかに記載の組成物。
実施形態A7:酸を含まない、実施形態A1〜A6のいずれかに記載の組成物。
実施形態A8:1,3,3,3−テトラフルオロプロペンが、E−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン、Z−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン又はこれらの組合せである、実施形態A1〜A7のいずれかに記載の組成物。
実施形態A9:1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペンが、E−1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン、Z−1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン又はこれらの組合せである、実施形態A1〜A8のいずれかに記載の組成物。
実施形態A10:約1〜約99重量%のHFC−134及び約99〜約1重量%のHFC−152aを含む、実施形態A1〜A9のいずれかに記載の組成物。
実施形態A11:約10〜約90重量%のHFC−134及び約90〜約10重量%のHFC−152aを含む、実施形態A1〜A10のいずれかに記載の組成物。
実施形態A12:約20〜約80重量%のHFC−134及び約80〜約20重量%のHFC−152aを含む、実施形態A1〜A11のいずれかに記載の組成物。
実施形態A13:約30〜約80重量%のHFC−134及び約70〜約20重量%のHFC−152aを含む、実施形態A1〜A12のいずれかに記載の組成物。
実施形態A14:約55〜約99重量%のHFC−134及び約45〜約1重量%のHFC−152aを含む、実施形態A1〜A13のいずれかに記載の組成物。
実施形態A15:約55〜約92重量%のHFC−134及び約45〜約8重量%のHFC−152aを含む、実施形態A1〜A14のいずれかに記載の組成物。
実施形態A16:約87〜約99重量%のHFC−134及び約13〜約1重量%のHFC−152aを含む、実施形態A1〜A15のいずれかに記載の組成物。
実施形態A17:約90〜約99重量%のHFC−134及び約10〜約1重量%のHFC−152aを含む、実施形態A1〜A16のいずれかに記載の組成物。
実施形態A18:約55〜約87重量%のHFC−134及び約45〜約13重量%のHFC−152aを含む、実施形態A1〜A17のいずれかに記載の組成物。
実施形態A19:約70〜約99重量%のHFC−134及び約30〜約1重量%のHFC−152aを含む、実施形態A1〜A18のいずれかに記載の組成物。
実施形態A20:約20〜約75重量%のHFC−134及び約80〜約25重量%のHFC−152aを含む、実施形態A1〜A19のいずれかに記載の組成物。
実施形態A21:約50〜約75重量%のHFC−134及び約50〜約25重量%のHFC−152aを含む、実施形態A1〜A20のいずれかに記載の組成物。
実施形態A22:約20〜約50重量%のHFC−134及び約80〜約50重量%のHFC−152aを含む、実施形態A1〜A21のいずれかに記載の組成物。
実施形態A23:約1〜約98重量%のHFC−134、約1〜約98重量%のHFC−152a、及び約1〜約98重量%のE−HFO−1234zeを含む、実施形態A1〜A22のいずれかに記載の組成物。
実施形態A24:約10〜約80重量%のHFC−134、約10〜約80重量%のHFC−152a、及び約10〜約80重量%のE−HFO−1234zeを含む、実施形態A1〜A23のいずれかに記載の組成物。
実施形態A25:約1〜約40重量%のHFC−134、約6〜約45重量%のHFC−152a、及び約15〜約63重量%のE−HFO−1234zeを含む、実施形態A1〜A24のいずれかに記載の組成物。
実施形態A26:約12〜約40重量%のHFC−134、約6〜約25重量%のHFC−152a、及び約18〜約63重量%のE−HFO−1234zeを含む、実施形態A1〜A25のいずれかに記載の組成物。
実施形態A27:約15〜約40重量%のHFC−134、約6〜約13重量%のHFC−152a、及び約15〜約60重量%のE−HFO−1234zeを含む、実施形態A1〜A26のいずれかに記載の組成物。
実施形態A28:約24〜約40重量%のHFC−134、約13〜約45重量%のHFC−152a、及び約18〜約60重量%のE−HFO−1234zeを含む、実施形態A1〜A27のいずれかに記載の組成物。
実施形態A29:約24〜約37重量%のHFC−134、約13〜約25重量%のHFC−152a、及び約35〜約63重量%のE−HFO−1234zeを含む、実施形態A1〜A28のいずれかに記載の組成物。
実施形態A30:約27〜約40重量%のHFC−134、約25〜約45重量%のHFC−152a、及び約35〜約60重量%のE−HFO−1234zeを含む、実施形態A1〜A29のいずれかに記載の組成物。
実施形態A31:約4〜約33重量%のHFC−134、約10〜約90重量%のHFC−152a、及び約6〜約57重量%のE−HFO−1234zeを含む、実施形態A1〜A30のいずれかに記載の組成物。
実施形態A32:約12〜約40重量%のHFC−134、約6〜約45重量%のHFC−152a、及び約35〜約63重量%のE−HFO−1234zeを含む、実施形態A1〜A31のいずれかに記載の組成物。
実施形態A33:約40〜約45重量%のHFC−134、約5〜約15重量%のHFC−152a、及び約40〜約55重量%のE−HFO−1234zeを含む、実施形態A1〜A32のいずれかに記載の組成物。
実施形態A34:約47〜約63重量%のE−HFO−1234zeを含む、実施形態A1〜A33のいずれかに記載の組成物。
実施形態A35:約47〜約60重量%のE−HFO−1234zeを含む、実施形態A1〜A34のいずれかに記載の組成物。
実施形態A36:約50〜約63重量%のE−HFO−1234zeを含む、実施形態A1〜A35のいずれかに記載の組成物。
実施形態A37:約50〜約60重量%のE−HFO−1234zeを含む、実施形態A1〜A36のいずれかに記載の組成物。
実施形態B1:冷却を生じさせる方法であって、冷却する物体の近傍で実施形態A1〜A37のいずれかに記載の組成物を蒸発させること、及び、その後に当該組成物を凝縮させることを含む方法。
実施形態C1:加熱を生じさせる方法であって、加熱する物体の近傍で実施形態A1〜A37のいずれかに記載の組成物を凝縮させること、及び、その後に当該組成物を蒸発させることを含む方法。
実施形態C2:上記の加熱が、少なくとも55℃の熱交換機動作温度を含む高温ヒートポンプにおいて生じる、実施形態C1に記載の加熱を生じさせる方法。
実施形態C3:上記の熱交換機が、超臨界作動流体冷却機及び凝縮機から成る群から選択される、実施形態C1又はC2に記載の方法。
実施形態C4:上記の熱交換機が、約71℃よりも高い温度で動作する、実施形態C1〜C3のいずれかに記載の方法。
実施形態C5:上記の高温ヒートポンプが、遠心圧縮機を更に含む、実施形態C1〜C4のいずれかに記載の方法。
実施形態D1:高温ヒートポンプにおいて加熱を生じさせる方法であって、カスケード構成で配置された少なくとも2つの段階間で熱が交換され、
第1のカスケード段階において、選択されたより低い温度で第1の作動流体中に熱を吸収することと、この熱を、より高い温度で熱を供給する第2のカスケード段階の第2の作動流体に伝達することとを含み、上記の第1又は第2の作動流体が、実施形態A1〜A37のいずれかに記載の組成物を含む方法。
実施形態E1:高温ヒートポンプ装置における凝縮機の動作温度を上昇させる方法であって、
実施形態A1〜A37のいずれかに記載の組成物を含む作動流体を高温ヒートポンプに充填することを含む方法。
実施形態F1:実施形態A1〜A37のいずれかに記載の組成物を含む作動流体を収容する、高温ヒートポンプ装置。
実施形態F2:上記の高温ヒートポンプが、少なくとも55℃の温度で動作する熱交換機を含む、実施形態F1に記載の高温ヒートポンプ装置。
実施形態F3:上記の熱交換機が、超臨界作動流体冷却機及び凝縮機から成る群から選択される、実施形態F1又はF2に記載の方法。
実施形態F4:上記の熱交換機が、約71℃よりも高い温度で動作する、実施形態F1〜F3のいずれかに記載の方法。
実施形態G1:高温ヒートポンプにおける作動流体としての、実施形態A1〜A37のいずれかに記載の組成物である冷媒の使用。
実施形態G2:上記の高温ヒートポンプが、少なくとも55℃の温度で動作する熱交換機を含む、実施形態G1に記載の使用。
実施形態G3:上記の熱交換機が、超臨界作動流体冷却機及び凝縮機から成る群から選択される、実施形態G1又はG2に記載の使用。
実施形態G4:上記の熱交換機が、約71℃よりも高い温度で動作する、実施形態G1〜G3のいずれかに記載の使用。
実施形態H1:高温ヒートポンプにおけるHFC−134aを代替する方法であって、当該高温ヒートポンプに実施形態A1〜A37のいずれかに記載の組成物を充填することを含み、当該高温ヒートポンプが、遠心圧縮機を含む方法。
実施形態H2:上記の高温ヒートポンプが、少なくとも55℃の温度で動作する熱交換機を更に含む、実施形態H1に記載の方法。
実施形態H3:上記の熱交換機が、超臨界作動流体冷却機及び凝縮機から成る群から選択される、実施形態H1又はH2に記載の方法。
実施形態H4:上記の熱交換機が、約71℃よりも高い温度で動作する、実施形態H1〜H3のいずれかに記載の方法。
実施形態I1:熱を機械エネルギーに変換するプロセスであって、実施形態A1〜A37のいずれかに記載の組成物を含む作動流体を加熱すること、及び、その後に加熱された作動流体を膨張させることを含む、プロセス。

Claims (26)

  1. 1,1,2,2−テトラフルオロエタンと、1,1−ジフルオロエタン、1,2−ジフルオロエタン、1,1,1−トリフルオロエタン、ジフルオロメタン、オクタフルオロシクロブタン、1,1,1,2,3,4,4,4−オクタフルオロ−2−ブテン、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン、1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン、1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパン、1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン、ペンタフルオロエタン、クロロジフルオロメタン、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、塩化メチル、クロロフルオロメタン、1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジクロロ−1,2,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエチレン及び1,1,2−トリフルオロエチレン並びにこれらの組合せから成る群から選択される少なくとも1つの追加の化合物と、を含む組成物。
  2. 1,3,3,3−テトラフルオロプロペン、1,1,2−トリフルオロエタン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,1,2,2,3,3−ヘプタフルオロプロパン及びフルオロエタンから成る群から選択される少なくとも1つの化合物を更に含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 1,1,2,2−テトラフルオロエタン及び1,1−ジフルオロエタン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン及び1,3,3,3−テトラフルオロプロペン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン及び1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン及び1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン及び2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン及び1−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン及びクロロフルオロメタン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、フルオロエタン及び1,3,3,3−テトラフルオロプロペン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、フルオロエタン及び1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、フルオロエタン及び1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、フルオロエタン及び1−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、フルオロエタン及び2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、フルオロエタン及びクロロフルオロメタン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、クロロフルオロメタン及び1,3,3,3−テトラフルオロプロペン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、クロロフルオロメタン及び1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、クロロフルオロメタン及び1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、クロロフルオロメタン及び1−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、クロロフルオロメタン及び2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン及び2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン及び1,3,3,3−テトラフルオロプロペン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン及び1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン及び1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン及び1,3,3,3−テトラフルオロプロペン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン及び1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン及び1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン及び1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン及び1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン、1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン及び1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン及び1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン;並びに
    1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン及び1,3,3,3−テトラフルオロプロペンから成る群から選択される少なくとも1つの組成物を含む、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記組成物の総重量に基づいて約1重量%未満の前記追加の化合物を含有する、請求項1に記載の組成物。
  5. 約1ppm〜約1000ppmの少なくとも1つのトレーサー化合物を更に含む、請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
  6. HFを更に含む、請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
  7. 酸を含まない、請求項1〜6のいずれかに記載の組成物。
  8. 約1〜約99重量%のHFC−134及び約99〜約1重量%のHFC−152aを含む、請求項1〜7のいずれかに記載の組成物。
  9. 約1〜約98重量%のHFC−134、約1〜約98重量%のHFC−152a及び約1〜約98重量%のE−HFO−1234zeを含む、請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。
  10. 約20〜約75重量%のHFC−134及び約80〜約25重量%のHFC−152aを含む、請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。
  11. 約4〜約33重量%のHFC−134、約10〜約90重量%のHFC−152a及び約6〜約57重量%のE−HFO−1234zeを含む、請求項1〜9のいずれかに記載の組成物。
  12. 1,3,3,3−テトラフルオロプロペンが、E−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン、Z−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン又はこれらの組合せである、請求項1〜11のいずれかに記載の組成物。
  13. 1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペンが、E−1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン、Z−1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン又はこれらの組合せである、請求項1〜12のいずれかに記載の組成物。
  14. 冷却を生じさせる方法であって、冷却する物体の近傍で請求項1〜13のいずれかに記載の組成物を蒸発させること、及び、その後に前記組成物を凝縮させることを含む方法。
  15. 加熱を生じさせる方法であって、加熱する物体の近傍で請求項1〜13のいずれかに記載の組成物を凝縮させること、及び、その後に前記組成物を蒸発させることを含む方法。
  16. 前記加熱が、少なくとも55℃の熱交換機動作温度を有する高温ヒートポンプにおいて生じる、請求項15に記載の、加熱を生じさせる方法。
  17. 前記熱交換機が、超臨界作動流体冷却機及び凝縮機から成る群から選択される、請求項16に記載の方法。
  18. 前記熱交換機が、約71℃よりも高い温度で動作する、請求項16に記載の方法。
  19. 前記高温ヒートポンプが、遠心圧縮機を更に含む、請求項16に記載の方法。
  20. 高温ヒートポンプにおいて加熱を生じさせる方法であって、カスケード構成で配置された少なくとも2つの段階間で熱が交換され、
    第1のカスケード段階において、選択されたより低い温度で第1の作動流体中に熱を吸収することと、この熱を、より高い温度で熱を供給する第2のカスケード段階の第2の作動流体に伝達することとを含み、前記第1又は第2の作動流体が、請求項1〜13のいずれかに記載の組成物を含む方法。
  21. 高温ヒートポンプ装置における凝縮機の動作温度を上昇させる方法であって、
    請求項1〜13のいずれかに記載の組成物を含む作動流体を前記高温ヒートポンプに充填することを含む方法。
  22. 請求項1〜13のいずれかに記載の組成物を含む作動流体を収容する高温ヒートポンプ装置。
  23. 高温ヒートポンプにおける作動流体としての、請求項1〜13のいずれかに記載の組成物である冷媒の使用。
  24. 高温ヒートポンプにおけるHFC−134aを代替する方法であって、前記高温ヒートポンプに請求項1〜13のいずれかに記載の組成物を充填することを含み、前記高温ヒートポンプが、遠心圧縮機を含む方法。
  25. 前記高温ヒートポンプが、約55℃よりも高い動作温度の凝縮機も含む、請求項24に記載の方法。
  26. 熱を機械エネルギーに変換するプロセスであって、請求項1〜13のいずれかに記載の組成物を含む作動流体を加熱すること、及び、その後に加熱された作動流体を膨張させることを含むプロセス。
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