JP2018522607A - グルーミング器具 - Google Patents

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Abstract

グルーミング器具は:ユーザをグルーミングするためのグルーミング機構と;グルーミング機構を動作させるように構成されるモータと;グルーミング器具に関連する情報を伝送するために、モータによるグルーミング機構の動作中にグルーミング器具によって生成される音にデータ信号を変調するように構成されるコントローラとを具備する。実施形態において、音は、グルーミング機構を動作させているときにモータによって生じる。この場合、コントローラは、モータを制御するためにモータへ駆動信号を供給するように構成され、グルーミング機構の動作中にモータによって生じる音にデータ信号を変調するために、駆動信号を変更することにより変調を実行するように構成される。

Description

本開示は、シェーバー、ヘアクリッパー又はエピレータのようなグルーミング器具(grooming appliance)に関する。
グルーミング器具は、例えば電気シェーバー、ヘアクリッパー及びエピレータといったヘア・グルーミング器具を含む。これらの器具は、それぞれシェービング機構、ヘアクリッピング機構又はエピレーティング機構の形の電気ヘア・グルーミング機構を有しており、このような機構は電気モータによって作動される。モータのロータは、(直接又は間接的に)グルーミング機構へ機械的に結合され、その結果、モータが通電されると、ロータが回転し、それぞれの機能(毛を剃る、刈る(clip)又は脱毛すること等)を実行するようにグルーミング機構を動かす。
従来、グルーミング器具は、ユーザに情報を出力する手段を有していなかった。今日では、グルーミング装置がユーザと対話することを可能にするという要求が存在している。しかしながら、典型的には、グルーミング装置は、そのような機能を有している場合も、依然として限定的なユーザインタフェース表示機能及び/又は限定的なデータ処理機能しか有してない。したがって、一部の器具では、機能を追加して、それによってユーザ対話及び/又は処理を、スマートフォンやタブレット又はラップトップコンピュータのような外部ユーザ端末の形の、よりパワフルな及び/又はより良い装備のデバイスにオフロードすることを可能にすることがある。例えばシェーバーは、スマートフォンのようなデータ処理デバイスが持っているプロセッサパワーを持っておらず、あるいはヘアクリッパーは、タブレット又はラップトップコンピュータが持っているディスプレイ及びユーザ対話の可能性を持っていない。したがって、グルーミング器具を、スマートフォンやタブレット又はラップトップコンピュータのようなユーザ端末に接続することにより、ユーザインタフェース表示機能及び/又はデータ処理容量を強化することができる。
ユーザ端末が、そのような強化された機能を提供することを可能にすることは、グルーミング器具とユーザ端末の間で(少なくとも、グルーミング器具からユーザ端末の向きに)データを伝送するために、グルーミング器具とユーザ端末との間の何らかの形の接続を必要とする。これは、ケーブル接続又は無線接続のいずれかによって実現されることがある。そのような接続は、典型的には、ケーブルやコネクタ、赤外線送受信機、あるいはWi-Fiモジュール又は他のそのようなRFアンテナ及びフロントエンドのように、グルーミング装置に含まれるべき特定の追加のコンポーネントを必要とする。
特許文献1(欧州特許出願公開第2555474号明細書)は、符号化されたサウンドメッセージを生成するために別個のサウンドモジュールを有する家庭用電気器具、及びそのようなサウンドメッセージを復号する能力を有する家庭用電気器具診断システムを開示している。
欧州特許出願公開第2 555 474号明細書
ここで、グルーミング装置へ追加する追加のコンポーネントは、例えばこれらの追加のコンポーネントが、(例えば有線接続を追加して)器具をより煩雑なものにする点、かつ/又はこれらの追加のコンポーネントが、(例えばRFフロントエンド及びアンテナを追加して)製造コスト及び/又は複雑性を高める点、かつ/又はこれらの追加のコンポーネントが、器具のハウジング内に見られる付加的な空間(フットプリント)を必要とする点において必ずしも望ましくないことが認識される。そのような付加的なコンポーネントを追加することなく、あるいは少なくとも付加的なコンポーネントの制限(encumbrance)、複雑性及び/又はフットプリントを低減して、器具からユーザ端末への通信を可能にすることが望ましいであろう。
本明細書で開示される一側面によると、グルーミング器具が提供される。グルーミング器具は:ユーザをグルーミングするためのグルーミング機構と;グルーミング機構を動作させるように構成されるモータと;グルーミング器具に関連する情報を伝送するために、モータによるグルーミング機構の動作中にグルーミング器具によって生成される音にデータ信号を変調するように構成されるコントローラと;を具備する。
例えばグルーミング器具は、シェーバー、ヘアクリッパー又はエピレータの形をとってよく、グルーミング機構は、それぞれシェービング機構、ヘアクリッピング機構又はエピレーティング機構である。実施形態において、グルーミング器具はハンドヘルド型のグルーミング器具であってよい。
好ましくは、音は、グルーミング機構の動作を実行しているときにモータによって生じる音である。
この場合、コントローラは、グルーミング機構の動作を実行するようモータを制御するために、モータに駆動信号を供給するように構成され、コントローラは、グルーミング機構の動作中にモータによって生じる音にデータ信号を変調するために、駆動信号を変更することにより変調を実行するように構成される。
したがって、グルーミング器具から、マイクロフォンを有するデータ処理デバイスへデータを伝送するために音響チャネルを作成することが可能である。例えばこれは、データ処理デバイス上で動作しているアプリケーションが、変調された音を使用して、そのデバイスのユーザインタフェースを通してユーザへ出力するためのユーザ表示を生成することを可能にする。グルーミング器具は次いで、強化された機能(例えば診断(diagnostics))を提供するために、データ処理デバイス、例えばスマートフォン、タブレット又はラップトップのようなユーザ端末とともに使用することができる。さらに、グルーミング装置のモータ及び/又は関連する機構によって生成される音を変調して、グルーミングからデータ処理デバイスへデータを伝送することにより、これは、追加の通信フロントエンド(例えばRFフロントエンド、有線コネクタ又はケーブル等)を追加する必要なく、そしていずれの追加のサウンド生成コンポーネントも追加する必要なく、達成することが可能である。
一実施形態において、信号は、意味(meaning)を伝達するために、予め構成されたパターンでモータのオンとオフを切り替えることにより生成される。この場合、コントローラは、ターンオンするようにモータを制御するオン状態(on state)と、ターンオフするようにモータを制御するオフ状態(off state)との間で駆動信号を切り替えることにより、駆動信号の変更を実行するように構成される。
あるいは、より進歩した実施形態では、グルーミング装置には、モータにブレーキをかけるか更にはその方向を反対にする(reverse)よう、モータの強制減速(forced deceleration)を可能にするHブリッジのようなモータ制御回路が装備される。この場合、コントローラは、順方向(forward direction)に回転するようにモータを制御する順方向状態(forward state)と、反対方向(reverse direction)に回転するようにモータを制御する反転状態(reverse state)との間で駆動信号を切り替えることにより、駆動信号の変更を実行するように構成されてよく、あるいはコントローラは、ターンオンするようにモータを制御するオン状態と、ブレーキをかけるようにモータを制御するブレーキ状態(brake state)との間で駆動信号を切り替えることにより、駆動信号の変更を実行するように構成されてよい。
モータ及び/又は機構の音を変調するための開示される技術を使用して、グルーミング器具に関する様々なタイプの情報を伝送してよい。例えばこの情報は:グルーミング器具のステータスに関する情報、グルーミング器具の一意の識別情報、グルーミング器具のモデル及び/又はタイプの識別情報、グルーミング器具のユーザの識別子、グルーミング器具の1つ以上の機能(capabilities)の指示、グルーミング器具を使用するための1つ以上の説明(instructions)の指示、及び/又は別の通信チャネルを介して通信するためにグルーミング器具を認証するための認証情報、のうちの1つ以上を含んでよい。
例えば伝送される情報は、少なくともグルーミング器具のステータスに関する情報を備え、グルーミング器具のステータスに関する情報は:モータに電力を供給するバッテリのバッテリレベル、グルーミング器具の障害(fault)の指示、グルーミング器具の消耗品は交換する必要があるか、間もなく交換する必要があるという指示、グルーミング機構がクリーニング、サービス又は修理を必要とするか、間もなくクリーニング、サービス又は修理を必要とするという指示、及び/又はグルーミング機構を動作することができないようにグルーミング器具がロックされているという指示のうちの1つ以上を含んでよい(この後者の例は、ロックされているにも関わらず、短く一時的なオン期間を必要とするが、この期間は、必ずしもバッテリを過剰に放出するとは限らないので受容可能であり得る)。
本明細書で開示される別の側面によると、コンピュータ読取可能記憶媒体上に具現化され、ユーザ端末で実行されると:グルーミング器具の動作中にユーザ端末のマイクロフォンを使用してグルーミング器具の音を受け取る工程であって、音はモータ音とグルーミング機構の音を含んでおり、これにより、音を表すオーディオ信号を生成する、工程と;オーディオ信号を処理して、モータ音及び/又はグルーミング機構の音に変調されたデータ信号を検出する工程であって、データ信号はグルーミング機構に関する情報を含む、工程と;オーディオ信号の処理から検出される情報又は該情報にマッピングされたコンテンツをグルーミング器具に関連するアプリケーションの一部としてユーザに出力する工程と;を具備する動作を実行するよう構成されるコードを備えるコンピュータプログラム製品が提供される。
実施形態において、上記処理は、オーディオ信号の波形の時間変化する振幅(time-varying amplitude)を分析することにより実行されてよい。あるいは、上記処理は、オーディオ信号の時間変化するスペクトル(time-varying spectrum)を分析することにより実行されてよい。
実施形態において、上記情報は、グルーミング器具の一意の識別情報、グルーミング器具のモデルの識別情報、グルーミング器具のタイプの識別情報、グルーミング器具のユーザの識別情報及び/又はグルーミング器具のステータスを示すステータスコード、のうちの1つ以上を含んでよく、上記出力する工程は、識別情報及び/又はステータスコードにマップされるコンテンツをルックアップして、コンテンツをアプリケーションの一部としてユーザに出力する工程を備える。
1つの特定の有利な使用ケースにおいて、アプリケーションはスマートミラーアプリケーションの形をとってよく、スマートミラーアプリケーションは、ユーザ端末のカメラ(例えば正面カメラ)を使用してユーザの画像をキャプチャし、ユーザ端末の画面を介してユーザに画像を表示する。この場合、情報を出力することは、情報に基づいてユーザの表示される画像を補足する(augmenting)ことを含む。
本明細書で開示される別の側面によると、ユーザ端末が提供される。ユーザ端末は:グルーミング器具の動作中にグルーミング器具の音を受け取るマイクロフォンであって、これにより、音を表すオーディオ信号を生成する、マイクロフォンと;ユーザインタフェースと;オーディオ信号を処理して、音の中に変調されたデータ信号を検出するように構成される信号処理モジュールであって、データ信号がグルーミング器具に関連する情報を含む、信号処理モジュールと;を具備し、信号処理モジュールは、オーディオ信号の処理から検出される情報又は該情報にマップされるコンテンツを、ユーザインタフェースを介してユーザに出力するように構成される。
実施形態において、ユーザ端末は、スマートフォン、タブレット又はラップトップコンピュータのようなモバイルユーザ端末の形をとってよい。あるいは、ユーザ端末は、デスクトップコンピュータのような固定タイプの端末であってもよく、更にはバスルームやベッドルームのような部屋の備品(fixture)、付属品(fitting)、備え付け家具(furnishing)である専用のグルーミング端末であってもよい。
本開示の理解を助け、かつ実施形態がどのように実施され得るかを示すために、例として添付の図面を参照する。
グルーミング器具の概略的なブロック図である。 ユーザ端末の概略的なブロック図である。 グルーミング器具とユーザ端末を備えるシステムの概略図である。 モータを駆動するための回路の概略図である。 時間領域におけるシェーバーのオーディオシグネチャを示すグラフである。 モータ駆動信号のスケッチである。 時間領域におけるシェーバーの別のオーディオシグネチャを示すグラフである。 時間領域及び周波数領域におけるシェーバーの音に変調された信号を示すグラフである。 通常動作におけるシェーバーからの音のスペクトルを示すグラフである。 信号で変調されるときのシェーバーからの音のスペクトルを示すグラフである。 シェーバーからの音のスペクトルを示すグラフである。 シェーバーからの音のスペクトルを示す更に別のグラフである。
スマートフォン、タブレット及びラップトップコンピュータといった多くのパーソナルデータ処理デバイスは、グルーミング器具の使用に伴うよう追加の機能を提供すること、例えば消耗部品の購入に向けてユーザをガイドし、かつ/又は診断(例えばユーザのバッテリが56%であり、完全に充電するまでに32分必要であること)を提供するために、ソフトウェアを実行する能力を有する。別の例として、例えばシェーバーやエピレータのようなグルーミング装置について、データ処理デバイス上で動作するアプリケーションは、グルーミング器具の利用の不可欠な一部としてユーザにガイダンスを提供してもよい。例えばアプリケーションは、ユーザ端末の正面のカメラを使用して視覚的なユーザフィードバックを提供してもよい(「スマートミラー」)。
そのような強化された機能を提供すること可能にするために、少なくともデータ処理デバイス(ユーザ端末)がグルーミング器具からデータを受け取ることができることが必要とされる。
今日では、スマートフォン、タブレット及びラップトップといった、ほぼ全てのパーソナルユーザ端末にマイクロフォンが装備されている。さらに、電気シェーバー及び他のグルーミング器具の共通の特徴はモータ駆動されることである。このモータにより、デバイスは、オンのとき(ロータが回転しているとき)に音響ノイズを生じることになる。音は、モーター自体から及び/又はモータによって作動されるときにグルーミング機構の1つ以上のコンポーネントの振動から発生する。また、増加するこれらの機器は、単に簡単な手動のスイッチだけでなく、機器のモータを制御するように構成される埋込みソフトウェアを有するマイクロコントローラのようなコントローラも含む。
以下では、変調された音を生成するために、グルーミング器具のモータに供給される駆動電圧(及び/又は電流)を変調するシステムの例を開示する。付随するユーザ端末における器具強化ソフトウェア(appliance-enhancing software)は、端末のマイクロフォンの入力をモニタし、この変調された音を通して伝達される符号化データを抽出する。
図1は、本開示の実施形態に係るグルーミング器具100、好ましくはハンドヘルド型のグルーミング器具を示す図である。グルーミング器具100は、例えばシェーバー、ヘアクリッパー(ヘアトリマー)又はエピレータであってよい。グルーミング器具100は、グルーミング機構102、例えば器具のタイプに応じてシェービング機構、ヘアトリミング機構又はエピレーティング機構を備える。グルーミング器具100は電気モータ104も備えており、電気モータ104は、該モータが駆動信号によって通電されると回転するロータを有する。モータ104のロータは、例えばグルーミング機構102の駆動列(drivetrain)によってグルーミング機構へ機械的に結合され、その結果、ロータは回転すると、グルーミング機構102を、そのグルーミング機能(例えばシェービング、クリッピング又はエピレーティング)を行うために、設計された方法で周期的に動かすことになる。なお、以下でモータが回転するという場合、モータのロータが回転し、次いで、設計された周期的な様式で動くようにグルーミング機構102を動作させることの簡略的な意味(short-hand meaning)であることが当然に理解されよう。
グルーミング器具100は、モータ104を選択的に通電するために、モータ104に駆動信号を供給するよう構成されるコントローラ106を更に備える。コントローラ106は、グルーミング器具100の電源405(例えばバッテリ)に基づいてモータ104に駆動信号を供給するための電源回路(例えば図4に図示されるHブリッジ400)を備える(電源は図示されていない)。加えて、コントローラ106は、駆動信号の状態を制御するために関連する制御ロジックを備え、これにより、異なる時に異なる状態をとるように駆動信号を制御する。
コントローラ106の制御ロジックは、グルーミング器具100の組込みメモリ(1つ以上のメモリデバイスを備える)に記憶され、かつグルーミング器具100の組込みプロセッサ(1つ以上の処理ユニットを備える)で実行するよう構成される、ソフトウェアの形をとってよい。代替的に、コントローラ106の制御ロジックは、専用のハードウェア回路、PGA又はFPGAのような構成可能又は再構成可能なハードウェア回路、あるいはグルーミング器具に含まれるそのようなハードウェアとソフトウェアの任意の組合せの形で実装されてよい。また、コントローラ106がグルーミング器具100内に組み込まれること、すなわち同じハウジング内に統合されることが好ましいが、コントローラ106の電源回路及び/又は制御ロジックの一部又は全てが、グルーミング器具100のハウジングの外部で実装される可能性があることを除外しない。
コントローラ106がどのような手段によって実装されるとしても、本開示の実施形態によると、コントローラ106は、時間変化するパターン(time-varying pattern)で信号の状態を変更することにより駆動信号を変調し、これにより動作時にモータ及び/又はグルーミング機構によって生じる音を変調して、この音の中にデータを符号化するように構成される。これは、音の可聴範囲内のユーザ端末がデータを受け取って復号することを可能にし、これにより、グルーミング器具100の主なグルーミング機能に付随するよう追加の機能を提供する。これはすぐに詳細に説明される。
図2は、本開示の実施形態に係るユーザ端末200の例を示しており、図3は、ユーザ端末200によって検出される音を発するグルーミング器具100を示している。説明されるように、ユーザ端末200は、例えばスマートフォンやタブレット又はラップトップのようなモバイルユーザ端末の形;あるいは、バスルーム又はベッドルーム等の部屋の備品、付属品、備え付け家具として組み込まれる専用のグルーミングステーション又はデスクトップコンピュータのような固定のユーザ端末の形のような任意の適切な形をとる。
どのような形をとるとしても、ユーザ端末200は、ユーザインタフェース202、少なくとも1つのマイクロフォン204、信号処理モジュール206及び任意選択でカメラ208を備える。
ユーザインタフェース202は、少なくとも、ユーザに情報を出力するためのユーザ出力手段、例えば画面及び/又はスピーカを備える。典型的には、ユーザインタフェース202は、ユーザインタフェースを介して(例えば画面上に)出力されるコンテンツとユーザが対話することができるユーザ入力手段も備えるであろう。例えばユーザ入力手段は、画面と統合されるタッチスクリーン機能;及び/又は画面を通して実現されるポイントアンドクリック機構と組み合わされるマウス、トラックパッド又はトラッカボールのような別個のポインティングデバイス;及び/又は別個のキーパッド、キーボード、ジョイスティック、ジェスチャベースのコントローラ等の形をとってよい。これらのユーザ入力及び/又は出力手段のうちのいずれか1つ以上が、ユーザ端末200のハウジング内に組み込まれてよく、外部周辺機器であってもよい。ユーザインタフェース202は、少なくとも1つのユーザ出力手段(好ましくは少なくとも画面)を備える限りにおいて、これらのユーザ入力及び/又は出力手段及び/又は他のもののうちのいずれか1つ又は任意の組合せを有してよい。
マイクロフォン204は、電話をかけること及び/又はオーディオクリップを録音することのように、1つ以上の他の目的のために使用されるものと同じマイクロフォンであってよく、あるいは潜在的に、グルーミング器具の音を検出する目的のための別個又は専用のマイクロフォンとすることもできる。マイクロフォン204は、ユーザ端末200のハウジング内に一体化されてよく、あるいは外部であってもよい。同様に、カメラ208は、存在する場合、ビデオ電話を行うこと、写真をキャプチャすること及び/又はビデオクリップをキャプチャすることのように、1つ以上の他の目的のために使用されるものと同じカメラであってよく、あるいは潜在的に、グルーミング・コンパニオンアプリケーションによる使用のための別個又は専用のカメラとすることもできる。カメラ208は、ユーザ端末200のハウジング内に組み込まれてよく、あるいは外部(例えば外部の「ウェブカメラ」タイプのデバイス)であってもよい。
信号処理モジュール206は、ユーザ端末200の内部及び/又は外部メモリ(1つ以上のメモリデバイスを備える)に記憶され、かつユーザ端末200の内部プロセッサ(1つ以上の処理ユニットを備える)で動作するように構成される、ソフトウェアの形をとってよい。代替的に、信号処理モジュール206は、専用のハードウェア回路、PGA、FPGA等のような構成可能又は再構成可能なハードウェア回路、あるいはグルーミング器具内に含まれるそのようなハードウェア及びソフトウェアの任意の組合せの形で実装されてよい。なお、処理はユーザ端末の内部の信号処理モジュール206によって実行されるように説明されるが、信号処理モジュール206が、関連するオーディオ信号処理を検出し、次いで以下で説明される信号処理の一部又は全てを、(1つ以上の地理的な場所に1つ以上のサーバユニットを備える)外部サーバのような外部エンティティにオフロードし、外部サーバがユーザ端末200の信号プロセッサ206に結果を返すことによって、この処理を達成することができることを除外しないことにも留意されたい。しかしながら、好ましくは、信号プロセッサ206は、関連する信号処理自体を全てユーザ端末200のオンボードで実行する能力を有する。
グルーミング器具100のコントローラ106及びユーザ端末200の信号処理モジュール206がどのような手段によって実現されるとしても、実施形態において、これらは、以下で開示される例示の技術のいずれか1つ以上に従って動作するように構成されてよい。
説明されるように、本アイディアは、グルーミング機構102を作動させるときに、モータ104によって生じる音を変調するために、モータ104に供給される駆動信号を変調することである(なお、この音は、モータ104自体によって直接的に生成される音、及び/又は、モータ104によって作動されるときにグルーミング機構102によって生成される音、例えばクリッパー又はシェービング機構のブンブンいう音(buzzing)を備えることがある)。音の変調は、データ信号を音の中に埋め込むことを可能にし、これにより情報を伝達することができる。その後、この変調された音を、ユーザ端末200のマイクロフォンを使用して受け取ることができ、データを抽出する(すなわち、埋め込まれた信号によって伝達された情報を抽出する)ために、受け取った音を信号処理モジュール206によって処理することができる。
第1の実施形態では、変調は、意味(meaning)を伝えるために所定のパターンでモータ104のオンとオフを切り替えることによって達成されてよい。これを行うために、コントローラ106は、伝送すべきデータをパルスのパターン内へ符号化し、それに従って駆動信号をオン状態とオフ状態との間で切り替えることにより、このパターンをモータ104に供給されている駆動信号へ変調する。したがって、これは、変調されたパターンに従ってオンとオフを切り替えるようにモータ104を制御する。グルーミング装置100の動作において、モータ104は好ましくは主にオンとなり、したがって、実施形態において、データは、大部分のオン状態の中に時々オフのパルス(occasional off pulse)を含めることによって符号化される。データは、任意の適切な2レベルパルスベースの符号化スキーム(two-level pulse-based encoding scheme)、例えばパルス位置変調(pulse position modulation)、パルス持続時間変調(pulse duration modulation)又はパルス周波数変調に従って符号化されてよい。あるいは、グルーミングの有効性に影響する可能性があるが、モータが主にオンであることは本質的なことでない。例えばマンチェスタコーディング(Manchester coding)のような2レベル(好ましくはDCフリー)のラインコードを使用することも可能である(その平均はオフとオンの等しい期間を有する)。
考慮すべき1つの因子は、実際には、駆動列に接続される電気モータ104が、しばしば大きな慣性を有することである。切替又は変調の際に、回転スピードにおけるステップアップに対する反応は、ステップダウンに対する反応よりも桁違いに早い。これは、クリッパーのような高トルクデバイスではそれほどでもないが、回転電気シェーバーで最も顕著である。図5は、時間領域における、例示のシェーバーのオーディオシグネチャを図示している。この場合、オン・ランプ(on-ramp)期間は50msであり、一方オフ・ランプ(off-ramp)の期間は1000ms超である。したがって、伝送スピードにおける限度は、装置100のスピニング・ダウン(spinning-down)又はオフ・ランプである。検出可能にするためには、音の中に十分なデルタ(sufficient delta)を作成するよう、かなりのランプ・ダウン時間が「オフ」と「オン」の時点(again moment)の間で必要とされる。したがって、実施形態では、オフ・パルスの最小幅は、オーディオシグネチャが検出可能に減少する期間、例えば少なくとも300ms又は少なくとも500msであるか、フルランプダウン時間の1000msであもよい。しかしながら、パルス幅は、モータ104及び/又はグルーミング機構102が低い慣性を有するグルーミング装置100では、かなり短くすることもできる。
上記から認識されるように、カッターのオン−オフ変調の結果、かなりの期間、減速したカッタースピードで回転することになる可能性がある。これは一部のアプリケーションにとっては受容可能であり得るが、これは、少なくとも一部の場合、例えば(図5に関連して説明されるように)信号がシェーバーによってシェービング中に与えられる場合、グルーミング器具100の性能に望ましくない影響を持つ可能性がある。かつ/又は、変調が人間のユーザの耳に付くものである可能性があり、このため、あまり望ましくない可能性がある。
したがって、より好適な実施形態では、電気シェーバー又は他のそのようなグルーミング装置100のコントローラ106にはモータ制御回路が装備される。モータ制御回路は、モータ104を駆動するだけでなく、モータの強制減速を可能にし、モータにブレーキをかけること(ゼロ回転に向けて強制的に減速すること)及び/又はモータの方向を反対にすること(ゼロに向けて回転を強制的に減速し、次いで反対方向にすること−ただし、以下で示すように、実際には本明細書で開示される目的では、実際に方向を反対にする限り、モータを減速することは必ずしも必要ではない)のいずれを可能にする。すなわち、モータを単に通常のオン状態から自由に減速させることとは反対に、回路は、コントローラ106が、モータ104の回転を強制的に減少させるか、モータ104の回転を反対にすることさえも可能にする。一実装において、この回路は、電源(例えばバッテリ)の電圧を双方向でモータ104に印加することを可能にする、Hブリッジ400を備える。
図4は、そのような目的のためにコントローラ106を使用するHブリッジの概略的な回路図を与える。グルーミング装置100は、供給電圧Vinを提供する電源405を備える。Hブリッジの場合(及び複数の他の実装において)、これはDC電源であり、典型的にはバッテリである(しかし、例えばグルーミング器具に搭載される外部主電源(external mains supply)プラスAC−DCコンバータのような外部電源を除外しない)。コントローラ106内のHブリッジ400は、図4に図示されるように接続される第1スイッチ401、第2スイッチ402、第3スイッチ403及び第4スイッチ404を備える。
図4に図示されるように、各スイッチ401〜404は、スイッチがオンのときに接続され、スイッチがオフのときに接続解除される第1及び第2端子(terminal)のそれぞれのペアを備える。電源405は、第1及び第2供給端子を備え、供給電源Vinが第1及び第2供給端子にわたって生成される。モータ104は、第1及び第2入力端子を備え、第1及び第2入力端子の間の一方向に電圧が印加されると、モータは一方向に回転し、第1及び第2入力端子の間の反対方向に電圧が印加されると、モータは減速するか反対方向に回転する。第1スイッチ401の第1端子は電源405の第1供給端子に接続され、第1スイッチ401の第2端子はモータ104の第1入力端子に接続される。第2スイッチ402の第1端子はモータ104の第1入力端子に接続され、第2スイッチ402の第2端子は、電源405の第2供給端子に接続される。第3スイッチ403の第1端子は、電源405の第1供給端子と第1スイッチ401の第1端子に接続され、第3スイッチ403の第2端子はモータ104の第2入力端子に接続される。第4スイッチ404の第1端子はモータ104の第2入力端子に接続され、第4スイッチ404の第2端子は、電源405の第2供給端子と第2スイッチ402の第2端子に接続される。
スイッチ401〜404は、モータ104の第1及び第2入力端子にわたって印加される正又は負の電圧の形でモータに供給される駆動信号を生成するように、コントローラ106の制御ロジックによって制御される。駆動信号は、意味を伝えるよう、所定のパターンに応じて異なる状態の間を切り替えることにより変調される。Hブリッジ400で達成可能な状態を以下の表に示す。
第1スイッチ 第2スイッチ 第3スイッチ 第4スイッチ
(401) (402) (403) (404) 結果
閉 開 開 閉 モータオン
開 閉 閉 開 モータ反転
開 閉 開 閉 ブレーキ
したがって、モータ104を強制的に減速することができるHブリッジ400又は他のそのような回路を使用して、モータの通常のオン状態とモータの反転状態との間のパルスによって、グルーミング装置100の音の中にデータを変調することができる。あるいは、代替として、モータ104にブレーキをかける短いパルスを、大部分のオン状態の間に含めてもよい。反転状態が使用される場合、実際には、回転の方向を実際に物理的に反対にする限り、必ずしもモータを減速する必要はないことに留意されたい。それでもなお、反転状態の使用は、ブレーキ状態よりも好ましい可能性がある。なぜなら、反対電圧を駆動することは、減速を大いにスピードアップし、信号パルスの鮮明さ及び短さを改善するからである。これはブレーキのみよりもより速く、より良く検出可能である。
やはり、パルス位置変調、パルス幅変調、パルス周波数変調等のような任意の適切な2レベルパルスベースのコードを使用することができ、あるいはマンチェスタコーディングのような(好ましくはDCフリーの)ラインコード又は米国特許公開番号1647で説明されるようなパターン等でもよい。
したがって、モータの動作中に短い信号パルスが生成される。これらのパルスは、電圧がモータに対して反対に印加される、短い期間(brief time period)である。この結果モータの高速な減速が生じ、その後、パルスの終わりに素早い加速が続く。駆動列の蓄積される動き(play)と屈曲(flexing)の反転によって扇動される、回転スピードにおけるこの変化は、明確かつ検出可能なオーディオのシグネチャとなる。一般に、パルスは、モータと駆動列の全体の反応時間と比べて短いように設計される。信号パルスはモータを減速するが、静止しないか、モータ及び駆動列の実際の方向を反対にしない。これは、モータ104がオフ状態で自由減速することだけを許容される実施形態よりも、かなり短いパルスを検出可能にできるようにする。例えばシェーバーの場合、10ms又はそれより短い期間の検出可能なパルスを得ることができる。
例として、図6は、駆動信号が通常の(順方向)オン状態から反転状態に遷移して順方向状態に戻るパルス遷移を示している。この場合において、駆動信号の切替状態は、順方向状態に戻る前に、10msのパルス持続時間の間、反転状態にある。パルスは、反対パルスの両側が(直前又は直後が)順方向状態のより長い期間、例えば両側に少なくとも100msの期間で包囲される。反転状態において、実際のモータ104は通常の順方向回転スピードから減速し、駆動信号が順方向状態に切り替わって戻る前に物理的に反転する状態に到達してもよく、そうでなくてもよいことに留意されたい。いずれにしても、モータ104が反転状態の間に物理的に反転していない場合であっても、あるいはブレーキ状態を使用してブレーキをかけられただけであっても、その効果は依然として、器具100のオーディオシグネチャで検出可能である。
生成される信号パルス内に経時的にパターンを変調することにより、シェーバーの音の中に情報が符号化される。符号化パターンの時間ベース(すなわち、シンボル期間(sumbol period))は好ましくは、パルス自体の時間ベース(持続時間(duration))よりも大きい。例えば10msのパルス持続時間では、後続のパルスは好ましくは、ロバストな検出のために、少なくとも100msの間隔をあける(あるいは、より一般的には、最大パルス幅は好ましくは、シンボル期間の10%未満である)。実施形態において、間隔はより長くてもよく、合計の駆動列が名目速度を回復することを可能にする。
したがって、経時的に現れるパルスの変化により、情報は、例えばオン−オフ・キーイング通信スキームを使用して(マンチェスター符号化に類似するパターン、パルス位置変調、パルス幅変調、パルス周波数変調等を使用する等)符号化される。
このオーディオシグネチャを、タブレットやスマートフォン及びラップトップのようなユーザ端末200で見られるような、消費者等級のマイクロフォン(consumer grade microphone)204によって行われる録音(recording)から検出することができる。このオーディオシグネチャは、必ずしも、シェーバー又は他のグルーミング装置100の正しい機能を著しく損なうものではなく、器具100の通常の音を支配するような著しい妨害音である必要もない。
ユーザ端末200の信号処理モジュール206は、例えば以下で説明される例示の技術のいずれかに基づいて、グルーミング器具100のオーディオシグネチャ内に埋め込まれたデータを検出するように構成される。
一実施形態において、パルスは、瞬間的な音量の素早い変化(rapid change)に気付くことにより、すなわち、時間領域において、受け取ったオーディオ波形の振幅を分析することにより、検出されることがある(波形という用語は、時間領域のみの時間に応じた信号振幅を指し、周波数領域への変換は行わない)。モータ状態における各パルスは、ユーザ端末200の信号処理モジュール206によって検出することができるオーディオ信号内のパルスを生じることになる。
しかしながら、可能ではあるが、この技術はあまり好ましくないことがある。図7に図示される例示の(振幅)波形によって図示されるように、音量は、録音するマイクロフォン204に関連する器具100の操作の使用によっても変化することになる。
よりロバストで実現的な検出方法は、音の周波数組成(frequency composition)における変化を使用すること、すなわち、周波数領域において、受け取ったオーディオ信号の時間変化するスペクトルを処理することによるものである。駆動列内の高速パルスによって生じるように、パルスの時間において音信号のスペクトルにわずかな変化が存在する。この突然の周波数変化は、ユーザの操作に起因する音量の変化に対してロバストである。次いでこれらの周波数パルスを、ユーザ端末200内の信号処理モジュール206によって検出することができる。例えばこれは、リアルタイムの高速フーリエ変換をオーディオ信号に対して実行し、選択された周波数帯域の比較的「高」及び「低」状態を検出することにより、ソフトウェアで行うことができる。
一例が図8に図示されている。オーディオ信号を順次又は連続的にサンプリングして、サンプルのスペクトル状態を、信号パルスの定義済みの既知の特徴と比較することにより、サンプルが信号パルスの時間(at a time of a signal pulse)にあるときを決定することができる。これは、サンプルされたスペクトル状態から続いてサンプルされるスペクトル状態への定義済みの変化を検出すること、あるいはサンプルされたスペクトル状態の絶対的特性を検出することによって行うことが可能である。
例示の器具100における信号パルスのスペクトル効果は、低周波数での減少を伴う、高周波数での相対的な増加である。これは、駆動列における動きの短くシャープな反転及び関連する影響の高周波数の効果である。これらの状態について閾値検出方法を定義するために、より低い基準周波数及びより高い基準周波数(reference frequencies)の帯域が定義されてよい。これらの帯域内の信号の平均規模(又は他のそのような代表的指標)の間の比が、通常の動作又は信号パルスのいずれかを示す。
一例が図9及び図10に図示されている。図9は、モータ104が通常の動作状態にあるときに(パルスなし)、マイクロフォン204によって受け取られるオーディオ信号のスペクトルを示しており、図10は、モータ104が駆動信号によって反転状態で駆動されているときに(パルス)、マイクロフォン204によって受け取られるオーディオ信号のスぺクトルを示している。このように、パルスの場合、低周波数帯域の平均又は代表電力レべルの間の差(デルタ)は、パルスがないときのこれらの帯域の平均又は代表電力レベルの間のより大きな差(デルタ)と比べて、より小さい。
検出は、これらの基準帯域(reference bands)の平均レベルの間の比に基づいてよく、あるいは、サンプルの全体的なスペクトル規模又はピーク規模に対して2つの基準レベルの間の観察されるデルタに基づいてもよい。検出においてより詳細かつロバストなものにし、更なるスペクトル状態を検出する能力を提供するために、更なる基準帯域を定義することができる。
どのような変調及び検出技術の組合せが使用されるとしても、依然として時々は不完全な検出が存在する可能性があることに留意されたい。送信される情報は本質的ではないので、一部のアプリケーションでは、これらは簡単に許容されることがある。しかしながら、ロバスト性を更に向上させるために、実施形態では、グルーミング装置100によって出されるパターンは、基本の搬送方法(basic carrier method)に対するエラー検出及び/又は訂正パターンを使用してよい。すなわち、ビットレベルの符号化の上で、コントローラ106は、より高いプロトコルレベルに対して、基本のパリティチェック又は例えばリード・ソロモン・エラー検出及び訂正方法のような方法を用いるであろう。
モータ104によって生じる音を使用してスマートフォンやタブレット等にメッセージを送ることは、幾つかの方法で使用されることが可能である。例えばこれを使用して、グルーミング器具100の識別情報及び/又はステータス情報を送信することができる。そのような情報は、グルーミングセッション全体を通して繰り返し(例えば連続して、周期的に又はランダムに)送信されるか、あるいは一度のみ送信され、あるいは1つ以上のイベント(例えばグルーミング器具のボタン又は他のユーザ入力手段によるユーザからの要求、あるいはユーザ端末200からRF、赤外、符号化された光バックチャネル(coded light back channel)に対して送信される要求)に応答して送信されることがある。
ステータス情報を送信する例として、そのような音のシグナリングの実際の利用は、グルーミング装置100からユーザ端末200へ診断を伝えることである。例えばバッテリレベルや消耗品が閾値未満へ低下したこと、あるいは動作温度が安全な閾値を超えたこと、器具100が使用をロックされたことのように、ユーザに伝えるべき警告又は問題が存在する場合、次いで音響リンク(acoustic link)が、より豊富な情報をユーザに提供することができる。従来的には、LEDが発光又は点滅することによって状態を示すことになり、LEDの近くの記号が情報の性質(例えばクリーニングが必要、トラベルロックされた又はバッテリがない)を示すことがある。音響リンクを使用することによって、より詳細な情報を伝えることができる(例えば器具がトラベルロックされたことを表示し、ロック解除する方法の説明をスマートフォンアプリケーションに提供する)。器具がロックされたことをシグナリングする例では、これは、この事実をシグナリングするために、短い一時的な「オン」の期間を必要とすることがあることに留意されたい。例えば器具100は、「オン」ボタンが押される場合のように、偶発的なバッテリ放出(accidental battery drainage)を防ぐためにトラベルロックされることがあり、器具は、短い信号を放出するために十分な長さだけ一時的にターンオンし、次いで再び自動的にターンオフする。したがって、器具の「オン」スイッチが、ユーザのバッグ等で偶然押される場合、バッテリ使用は最小であるが、一方、ユーザが意識的に器具100を使用しようと試みており、トラベルロックがオンになっていることを単に忘れている場合、グルーミング器具100からの信号は、これが何の問題であるかをコンパニオンアプリケーションを介してユーザに知らせることができる。トラベルロック機能のために短いオンの期間が許容され、残りは依然として有意である:トラベルロックの理由及び機能は、モータのオンイベント(motor on event)を持つことはなく、むしろ、偶然のスイッチオンを防ぎ、荷物の中に放置されている間に、バッテリが放出して空になることを防ぐ。
別の実際の使用は、全ての器具の「オン」イベントで音のシグナリングが起こることである。ユーザが(例えばボタンを押すことにより)器具100をアクティブにするたびに、器具は、タイプ及び/又はモデルのシグネチャを伝送する(任意選択で、検出の機会を増加させるために、これが、器具100の動作全体を通して1回以上繰り返されてもよい)。器具は、モータが通常の動作に到達すること(例えば200msまで十分に回転速度を上げること)を待ち、次いで信号パルスがモータ音を通して伝送される。メッセージのコンテンツは、器具タイプの識別子(シェーバー、クリッパー、エピレータ等)及び/又はモデル識別子(例えばPhilips(登録商標)RQ1150)を備えてよい。ユーザがユーザ端末200(例えばスマートフォン)で動作するコンパニオンアプリケーションを実行しているとき、アプリケーションは、マイクロフォン204を通して音を聞いている。信号パルスの特徴シグネチャ(例えば通常の周期間隔の周波数スペクトルにおける高速シフト)が観察されると、情報が復号される。これは、アプリケーションが現在使用中の器具のタイプ及び/又はモデルを決定して、器具のタイプ及びその能力に適合するように、ユーザに提示されるインタフェースを修正することを可能にする。また、検出された器具のタイプ及び/又はモデルに適合するよう、ユーザマニュアルや関連製品(例えば消耗品)等の関連するドキュメンテーションへの任意のリンクを作成することができる。
グルーミング器具100からの音に埋め込まれて伝送される情報は、オーディオ信号内に明示的(直接的)に含まれる所望のコンテンツを備えてよく、あるいは、所望のコンテンツにマップするコード又は識別子を備えてもよいことに留意されたい。後者の場合、受信側のユーザ端末の信号処理モジュール206は、コード又は識別子の可能な値をコンテンツのそれぞれのアイテムにマッピングしているルックアップテーブルでコード又は識別子をルックアップする。ルックアップテーブルは、ユーザ端末200のメモリにローカルに格納されるか、あるいは(1つ以上の場所で1つ以上のサーバユニットを備える)サーバ上でホストされるデータベースであってよく、この場合、ユーザ端末200は、ルックアップを実行するためにサーバにアクセスするように構成される。例えば伝送される情報は、障害コード(fault code)又は他のステータスコードを備えてよく、コードは、ルックアップテーブルによって、そのコードのそれぞれの意味(バッテリの低下等)にマップされる。あるいはまた、伝送される情報は、器具100のタイプ(タイプはシェーバー、クリッパー、エピレータ等)及び/又は器具のモデル数に対応するコードを備えてよく;ルックアップテーブルは、使用説明書、取扱説明書、並びに/あるいは器具100のタイプ及び/又はモデルに適合させるためのコンパニオンアプリケーションのユーザインタフェースに対する修正といった、タイプ及び/又はモデル固有のコンテンツに識別子をマップしてよい。別の代替又は追加の例として、伝送される情報は、個々の器具100及び/又はそのユーザの一意のID(例えばシリアル番号、MACアドレス及び/又はユーザID)を備えてよく、ルックアップは、このIDを器具の個人設定(例えばユーザがどのように、該ユーザのコンパニオンデバイスのユーザインタフェースを表示するのが好きか)にマップしてよい。
このコンテンツが何であっても、そしてコンテンツが明示的に受け取られるか、受け取ったコード又はIDに基づいてルックアップされるかに関わらず、これは、任意の適切な形式でユーザに出力されてよい。例えば1つの特定の有利なアプリケーションでは、ユーザ端末上で動作するコンパニオンアプリケーションは「スマートミラー」アプリケーションとすることができる。スマートミラーアプリケーションは、ユーザ端末200のカメラ208(例えば正面カメラ)を使用して、グルーミング器具100で現在グルーミングしているユーザのライブ画像をキャプチャする。この場合、アプリケーションは、オーディオ信号から導出されるコンテンツの1つ以上のアイテムで(例えば画像にコンテンツをオーバレイすること又は画像の近くにコンテンツを表示することにより)ユーザの画像を補足してよい。
任意選択として、ユーザは、ユーザインタフェース202を介してコンテンツと対話することも可能である。例えば画面上のアイコンを押してコンテンツを呼び出すか、より詳細なコンテンツを呼び出すこと、あるいはコンテンツのどのアイテムをユーザインタフェース内に含めるか(例えばどれをスマートミラー内に表示するか)を選択し、恐らくはこれについて個人設定を保存することが可能である。かつ/又は、受け取ったオーディオ信号に基づいて、グルーミング器具の消耗品(consumable)が少なくなったか使い果たされたこと、あるいは部品が交換を必要とするか、間もなく交換を必要とすること、あるいは器具100が修理、サービス、クリーニングを必要とするか、間もなく必要とすることをコンテンツがユーザに知らせる場合、次いで器具のユーザインタフェースは、ユーザにインターネットリンクを提示してよく、このインターネットリンクにより、ユーザは、関連する消耗品、部品、修理、クリーニング品又はサービスを注文することができる。
音のシグナリングのための更に別の実現的な利用は、別の通信モードのために煩雑でない認証を可能にすることである。例えばグルーミング器具100とユーザ端末200との間にWi-Fi、ZigBee(登録商標)又はBluetooth(登録商標)リンクのようなRFチャネルを確立することが望まれることがあるが、ユーザ端末200は、チャネルを確立するためにはグルーミング器具100が認証されることを必要とすることがある。この場合、必要とされる1つ又は複数の認証コード(例えばペアリングコード)をユーザ端末200へ音響チャネルを介して通信することにより、チャネル(例えばペアリング)の確立を合理化してよい。したがって、Bluetooth(登録商標)LEのような許容通信チャネル(permissive communication channel)の上で、煩雑でない認証を実装することができる。
上記の実施形態は単なる例として説明されていることが認識されよう。
モータ104によって生じる音を変調する実施形態において、Hブリッジは、モータを制御することが可能な唯一のタイプの回路ではない。停止、開始、反転及び/又はブレーキをかけるようモータを制御するための他の回路(それ自体内において)は当業者に公知であり得る。また、モータの挙動、したがって音を変調する他の方法が実装されてもよい。例えばモータのスピードを変調すること、例えば(三重又はそれ以上のコードに従って)3つ又はそれより多くの個別のスピード状態の間を変調するか、(連続的に可変の変調スキームに従って)スピードを連続的に変えることが可能である可能性がある。これらの変更は、モータ104の音及び/又は関連する機構102における対応する変化も生じることになるので、これらは、受信側のユーザ端末200における信号処理モジュール206による検出のために、データを音に変調することができる代替的な方法を提示する。
さらに、本明細書で開示される技術は任意のタイプのモータについても当てはまる。例えば開示される技術は、単に従来的なブラシベースのモータに作用するだけでなく、(よりコストの高い)電子整流式モータ(ECM:electronically commutated motor)(ブラシなしモータ)にも作用する。この場合、モータの変調は、同様に、モータを駆動する電子機器及びプログラムされたロジックを介して実行されてよい。さらに、器具の大部分は、回転電気モータを使用するが、代わりに線形電気モータを使用する器具も存在する。これらは通常、往復式性質(reciprocating kind)である。本明細書で開示される基本的な原理は、回転モータの代わりに、(例えば線形モータのオンとオフを変調するか、線形モータのスピードを変調することにより)線形モータとともにも作用するであろう。
生成される音は、一般的に少なくとも人間の可聴範囲(20Hz-20kHz)内の成分を備えるが、変調される音の成分は、必ずしも人間の可聴範囲内である必要はないことにも留意されたい。実施形態において、音又は音の変調された成分は、人間が聞いている範囲内又はこの範囲を超えるか(>20kHz)、あるいはこの範囲未満(<20Hz)であってもよく、これらの範囲の2つ又は全て重なってもよい。20Hz-20kHzは人間の最大可聴範囲であり、そのほとんどは若者のみが可聴であり、ほとんどの大人にとっては、高周波数範囲は現実的には約18kHz又はそれ未満で終わることに留意されたい。実際、19.5kHzの音は、電子機器の全てのオーディオ回路の範囲内であるが、99%のユーザの聞こえる範囲を超える。したがって、人間の可聴範囲は20Hz-20kHzとして定義され得るが、変調された信号成分が、実際の人間の可聴範囲外になることを望む場合、信号は、例えば19.5kHzを超えるだけ、あるいは18kHzを超えるだけで十分であると考えることができる。
さらに、信号処理モジュール206の一部又は全てがソフトウェアで実装される場合、この信号処理は、ユーザ端末200上で動作し、検出されたコンテンツが出力されるコンパニオンアプリケーション(例えばスマートミラーアプリケーション)の一体的な部分として実装されてよく;あるいは信号処理モジュール206は、同じユーザ端末200上で動作するコンパニオンアプリケーションへのプラグインアプリケーションとすることができる。一部の実施形態において、コンパニオンアプリケーションは、サーバ上でホストされることさえ可能であり、信号処理モジュールは、受け取ったオーディオ信号からの復号された情報をサーバ上で動作するアプリケーションに提供する、クライアントアプリケーションに含まれてもよい。
さらに、本明細書で開示される技術を、シェーバーやクリッパー及びエピレータだけでなく、他のタイプのグルーミング器具にも適用することができる。他のグルーミング器具は、例えば電動歯ブラシ(motorised brush)や他の身体洗浄器具(bodily cleaning appliance)を含んでよく、この場合、モータが通電されるときに周期的に動くように、ブラシ又は洗浄要素が電気モータのローラに(直接又は間接的に)機械的に結合される。そのような器具では、モータ及び/又は機構は動作時にやはり音を生じ、この音を変調してデータを伝送することができる。
図面、本開示及び添付の特許請求項範囲の教示から、開示される実施形態に対する他の変形を、当業者が特許請求に係る発明を実施する際に理解し、達成することができる。特許請求の範囲において、「具備する」という用語は他の要素又はステップを除外せず、不定冠詞「a」又は「an」は複数を除外しない。単一のプロセッサ又は他のユニットが、特許請求の範囲で記載される幾つかのアイテムの機能を満足してもよい。特定の手段が相互に異なる従属請求項に記載されているという単なる事実は、これらの手段の組合せを有利に使用することをができないことを意味するものではない。コンピュータプログラムは、他のハードウェアとともに又はその一部として供給される光記憶媒体又は半導体媒体のような適切な媒体に記憶/分散されてもよいが、インターネットや他の有線又は無線の電気通信システムを介するような、他の形で分散されてもよい。
特許請求の範囲内の任意の参照符号は範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。

Claims (15)

  1. グルーミング器具であって:
    ユーザをグルーミングするためのグルーミング機構と;
    前記グルーミング機構を動作させるように構成されるモータと;
    当該グルーミング器具に関連する情報を伝送するために、前記モータによる前記グルーミング機構の動作中に当該グルーミング器具によって生成される音にデータ信号を変調するように構成されるコントローラと;
    を具備するグルーミング器具。
  2. 前記コントローラは、前記グルーミング機構の前記動作を実行するよう前記モータを制御するために、前記モータに駆動信号を供給するように構成され、
    前記音は、前記グルーミング機構の前記動作を実行しているときに前記モータによって生じ、
    前記コントローラは、前記グルーミング機構の前記動作中に前記モータによって生じる前記音に前記データ信号を変調するために、前記駆動信号を変更することにより前記変調を実行するように構成される、
    請求項1に記載のグルーミング器具。
  3. 前記コントローラは、ターンオンするように前記モータを制御するオン状態と、ターンオフするように前記モータを制御するオフ状態との間で前記駆動信号を切り替えることにより、前記駆動信号の前記変更を実行するように構成される、
    請求項2に記載のグルーミング器具。
  4. 前記コントローラは、順方向に回転するように前記モータを制御する順方向状態と、反対方向に回転するように前記モータを制御する反転状態との間で前記駆動信号を切り替えることにより、前記駆動信号の前記変更を実行するように構成される、
    請求項2に記載のグルーミング器具。
  5. 前記コントローラは、ターンオンするように前記モータを制御するオン状態と、ブレーキをかけるように前記モータを制御するブレーキ状態との間で前記駆動信号を切り替えることにより、前記駆動信号の前記変更を実行するように構成される、
    請求項2に記載のグルーミング器具。
  6. 前記コントローラは、順方向状態と反転状態又はオン状態とブレーキ状態の前記駆動信号を生成するように構成されるHブリッジ回路を備える、
    請求項4又は5に記載のグルーミング器具。
  7. 当該グルーミング器具はブザー又はスピーカを備え、前記音が前記ブザー又はスピーカから出され、前記音は、人間の可聴範囲内の成分を少なくとも備え、前記ブザー又はスピーカは、前記モータ及び前記グルーミング機構とは別個であるが、前記モータによる前記グルーミング機構の動作中に前記音を出すように構成される、
    請求項1に記載のグルーミング器具。
  8. 前記情報は:
    当該グルーミング器具のステータスに関する情報、
    当該グルーミング器具の一意の識別情報、
    当該グルーミング器具のモデル及び/又はタイプの識別情報、
    当該グルーミング器具のユーザの識別子、
    当該グルーミング器具の1つ以上の機能の指示、
    当該グルーミング器具を使用するための1つ以上の説明の指示、及び/又は
    別の通信チャネルを介して通信するために当該グルーミング器具を認証するための認証情報、
    のうちの1つ以上を有する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のグルーミング器具。
  9. 前記情報は、少なくとも当該グルーミング器具のステータスに関する情報を備え、当該グルーミング器具のステータスに関する情報は:
    前記モータに電力を供給するバッテリのバッテリレベル、
    当該グルーミング器具の障害の指示、
    当該グルーミング器具の消耗品が交換を必要とするか、間もなく交換を必要とするという指示、
    前記グルーミング機構がクリーニング、サービス又は修理を必要とするか、間もなくクリーニング、サービス又は修理を必要とするという指示、及び/又は
    前記グルーミング機構を動作することができないように当該グルーミング器具がロックされているという指示、
    のうちの1つ以上を有する、請求項8に記載のグルーミング器具。
  10. 当該グルーミング器具は、シェーバー、ヘアクリッパー又はエピレータであり、前記グルーミング機構は、それぞれシェービング機構、ヘアクリッピング機構又はエピレーティング機構である、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載のグルーミング器具。
  11. コンピュータ読取可能記憶媒体上に具現化され、ユーザ端末で実行されると:
    前記ユーザ端末のマイクロフォンを使用して、グルーミング器具の動作中に前記グルーミング器具の音を受け取る工程であって、前記音はモータ音とグルーミング機構の音を含んでおり、これにより、該音を表すオーディオ信号を生成する、工程と;
    前記オーディオ信号を処理して、前記モータ音及び/又はグルーミング機構の音に変調されたデータ信号を検出する工程であって、前記データ信号は前記グルーミング機構に関する情報を含む、工程と;
    前記オーディオ信号の処理から検出される前記情報又は前記情報にマップされるコンテンツを前記グルーミング器具に関連するアプリケーションの一部としてユーザに出力する工程と;
    を具備する動作を実行するよう構成されるコードを備えるコンピュータプログラム。
  12. 前記の処理は、前記オーディオ信号の波形の時間変化する振幅を分析することにより実行される、
    請求項11に記載のコンピュータプログラム。
  13. 前記の処理は、前記オーディオ信号の時間変化するスペクトルを分析することにより実行される、
    請求項11に記載のコンピュータプログラム。
  14. 前記アプリケーションは、前記ユーザ端末のカメラを使用して前記ユーザの画像をキャプチャし、前記ユーザ端末の画面を介して前記ユーザに前記画像を表示するスマートミラーアプリケーションであり、前記情報を出力することは、前記情報に基づいて前記ユーザの前記表示される画像を補足することを含む、
    請求項11乃至13のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  15. 前記情報は、前記グルーミング器具の一意の識別情報、前記グルーミング器具のモデルの識別情報、前記グルーミング器具のタイプの識別情報、前記グルーミング器具のユーザの識別情報及び/又は前記グルーミング器具のステータスを示すステータスコード、のうちの1つ以上を含み、前記出力する工程は、前記の識別情報及び/又はステータスコードにマップされるコンテンツをルックアップして、前記コンテンツを前記アプリケーションの一部としてユーザに出力する工程を備える、
    請求項11乃至14のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
JP2017556752A 2015-04-28 2016-04-19 グルーミング器具 Active JP6475869B2 (ja)

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