JP2018520276A - 湿分管理機能を有する生地 - Google Patents

湿分管理機能を有する生地 Download PDF

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Abstract

生地(または衣類)の内側から外側へ湿気を効率的に移行させるように、湿気管理機能を有する生地、特に弾性生地を提供する。【課題】湿気管理特性を有する生地は、その少なくとも第1の面に施された少なくとも1つの疎水剤と、生地の第1の面の少なくともいくつかの領域のパターンに施された少なくとも1つの親水剤とを含む疎水性領域のパターンを有し、第1の面は、疎水性領域のパターンと、第1の面から第2の面に湿分を移動させる親水性領域のパターンとを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、湿分管理機能を有する生地に関し、特に、このような生地で作られた衣類のユーザ(すなわち着用者)に、さらさら感および清涼感を与えるために、速乾性を備えており、生地の一方の側から他方の側へ、汗および湿分を素早く移動することができるようになっている生地および衣類に関する。
着用者の身体から発生する湿分の管理は、生地の製造、特にスポーツ衣料用生地の製造において、重要な側面を有している。
特に、生地は、その内面側でユーザの肌から湿分および汗の吸収を促進し、かつ吸収した湿分を外面で蒸発させることができる構成となるように設計されるべきである。
しかし、天然素材(例えば、綿)および合成繊維のいずれも、ユーザの身体から出る湿気の管理において、いくつかの問題および限界を有している。例えば、綿の生地は、その高い吸湿性のために、湿分の管理において様々な問題を有している。
実際、綿の生地は、ユーザの肌から湿気及び汗を効果的に吸収するが、吸収した湿気を蒸発させることは困難である。例えば、スポーツに使用される綿の衣類は、汗を素早く吸収し、すぐに濡れてしまうので、重くなり、肌にくっついてしまう。さらに、濡れた綿の生地および衣類は、乾かすのに時間がかかる。
綿に代わるものとして、合成繊維を、生地および衣類に、特にスポーツ用衣料に使用することができる。
疎水性合成繊維は、化学的に処理することにより、疎水性の熱可塑性合成生地および衣類において、吸水性を生じさせる。このようにして、本来非吸水性の生地に、吸水性を付与することができる。
然し、これらの非吸水性生地は、一般に、綿と比べて、あまり快適ではない。
特許文献1は、疎水剤のみで処理することにより疎水性が付与されている生地を開示している。その吸水効果は、使用している繊維、すなわち綿繊維の疎水剤を含まない部分で水分を吸収する親水性に起因している。
特許文献2は、疎水剤および/または親水剤で処理された生地を開示している。特に、特許文献2は、生地の内面全体を、疎水剤で処理することを開示している。疎水剤は、内面に封じ込められているか、または内面を浸透することができるので、疎水剤は、外面の一部を形成することなく、内面から外面に向かって広がることができる。さらに、特許文献2は、親水剤が、外面に封じ込められるか、または外面を浸透することができるので、親水剤は、内面の一部に留まることなく、外面から内面に向かって広がることができることを開示している。
しかし、この技術分野における従来の生地は、いくつかの問題を有している。
一般に、いわゆる吸水効果、すなわち、生地の内側(生地がユーザの身体に触れている側)から外部環境への湿分の移動は、それほど効率的ではない。
処理がされた従来の全ての生地に共通の別の問題は、弾性又は伸縮性のある生地において、湿分管理の効果が著しく低下してしまうか、またはほとんど失われてしまうことである。
そのため、湿分管理機能が改善されている生地、特に弾性生地が求められている。
国際公開第02/27088号 国際公開第2007/059590号
本発明の目的は、生地(または衣類)の内側から外側へ湿分を効率的に移動しうるように、湿分管理機能を有する生地、特に弾性生地を提供することである。
本発明の別の課題は、湿り感、およびそれによる不快感を避けるために、高温であっても、運動中または運動後であっても、この生地で作られた衣類のユーザ(すなわち、この生地の着用者)に、さらさら感および清涼感を与える生地を提供することである。
また、本発明の別の課題は、素早く乾燥して、ユーザに快適な装着感を与える生地を提供することである。
本発明のさらなる課題は、上述したような、湿分管理機能を有する生地の製造方法を提供することである。
本発明のなおさらなる課題は、上述したような湿分管理機能を有する生地から成る衣類を提供することである。
これらの、およびその他の課題は、請求項14に記載の方法によって製造することができる、請求項1に記載の方法による生地によって達成される。本発明の別の課題は、請求項20に記載の方法による生地からなる衣類を提供することである。
本発明の課題は、第1の面、第2の面、前記第1の面から前記第2の面に広がる本体と、疎水性領域のパターンとして少なくとも第1の面に施された少なくとも1つの疎水剤とを有する生地であって、前記生地は、前記第1の面の少なくともいくつかの領域に施された少なくとも1つの親水剤を含んでおり、前記第1の面は、前記第1の面から前記第2の面へ湿分を移動するため、疎水性領域のパターンと親水性領域のパターンとを有している。
上述したように、本発明による生地は、第1の面を有している。第1の面とは、ユーザの肌に触れる側であり、疎水性領域のパターンと親水性領域のパターンとが設けられている。換言すれば、ユーザの肌に触れる第1の面は、複数の異なる領域を有し、これらの領域のいくつかには、少なくとも1つの疎水剤が施され、他の領域には、少なくとも1つの親水剤が施されているが、疎水剤は施されていない。すなわち疎水剤を含んでいない。
本発明による生地では、生地の第1の面に触れる湿分は、疎水剤を有する第1の面の領域によってはじかれ、生地の第1の面(すなわち内側)の親水性領域に集められることになる。ここで湿分は、生地の本体に吸収され、生地の第1の面から第2の面に移動させられ、ここで湿分の蒸発が起こる。
したがって、本発明は、第1の面が、少なくとも1つの疎水剤を含む領域と、少なくとも1つの親水剤を含み、かつ疎水剤を含まない領域とを有する生地を提供するものである。1つ以上の疎水剤を含む領域は、親水剤も含んでいることが好ましい。少なくとも1つの疎水剤を含む領域は、親水剤が同じ領域に存在していたとしても疎水性を示し、親水剤のみを含む領域は、親水性を示す。
生地の他の面、すなわち第2の面は、親水性のみを有していることが好ましい。生地の本体は、疎水剤と親水剤とを含む疎水性領域を有していてもよい。
本発明による生地で作られた、またはこの生地を含む衣類では、ユーザの身体に触れる側は、生地の第1の面である。この衣類を使用すると、例えば、運動中、または高温により、ユーザの肌で発生した湿分および/または汗は、衣類の内側、すなわち生地の第1の面に触れる。
生地の第1の面に、疎水性領域と親水性領域とが同時に存在することにより、ユーザの肌から、外部環境と接触している生地の外側である第2の面への湿分を、素早く除去し、また移動させることが可能となっている。
さらに、本発明の生地は、架橋または熱固定が施されている少なくとも1つの親水剤および少なくとも1つの疎水剤を含んでいるので、長時間の使用および着用の後でも、この生地は、湿分管理特性を、変えることなく維持することができる。特に、最初に親水剤を生地全体に施すことにより、生地に結合される疎水性領域のパターンがより強くなる、すなわち、より長時間の使用および着用に対して湿分管理特性を維持できるようになる。
本発明によれば、いかなる種類の生地および繊維も好適に使用することができる。例えば、天然繊維および/または合成繊維の両方を使用して、本発明による生地を製造することができる。例示的な実施形態では、生地は、ヤーン、すなわち縦糸および横糸を有し、それ自体が親水性を付与された繊維を含む繊維またはヤーン、すなわち縦糸および横糸からなっている。例示的な親水性糸は、綿糸および羊毛糸のような天然糸であり、縦糸および/または横糸として使用することができる。
本発明の一態様によれば、生地は、弾性生地である。本発明において、用語「弾性生地」は、弾性特性を有する生地、すなわち、延伸することができ(すなわち、引き伸ばすことができ)、ひとたび、延伸力が生地に加えられなくなると、初期状態(長さなど)をほぼ回復する生地を指すのに用いられている。弾性生地は、当該技術分野において公知であり、通常複数の弾性糸を含んでいる。例えば、公知の弾性織布は、通常、横糸または縦糸として弾性糸を含んでいる。
好ましい実施形態では、本発明の生地は、疎水性領域を設けるために、親水剤が施される領域が、疎水性領域と少なくとも部分的に重複している生地である。
換言すれば、好ましい実施形態では、疎水剤と親水剤の両方が存在する(すなわち、両方が適用された)生地の領域がある。これらの領域は、疎水性の挙動を示す。したがって、本発明の一態様によれば、既に親水剤が施されている領域の一部または全部に、所望の疎水性パターンを設けることができる。
可能な実施形態では、疎水性領域は、フィルム状である。換言すれば、疎水性領域のパターンを形成する個々の形状は、フィルム状、好ましくは、連続したフィルムであることが好ましい。より具体的には、生地は、穿孔された連続したフィルムによって全体が覆われていないことが好ましく、むしろ、疎水性領域は、連続したフィルムが部分的に、本発明の生地の第1の面に設けられていることが好ましい。
上述したように、疎水性領域のパターンが本発明に従って設けられる場合、湿分管理において、その有効性を失うことなく、すなわち生地(または衣類)の吸水効果が損なわれることなく、生地をその初期長さの100%まで、伸縮および/または変形することができるという利点を有している。
本発明による疎水性領域および親水性領域のパターンが、弾性生地、好ましくは弾性織布に設けられる場合、湿分管理においてその有効性を失うことなく、すなわち生地(または衣類)の吸水効果が損なわれることなく、疎水性領域のパターンを伸縮および/または変形できることが観察された。
実施形態によれば、本発明の生地は、横糸方向に、または縦糸方向に、または横糸方向および縦糸方向の両方に伸縮可能な弾性生地であってもよい。換言すれば、本発明の生地は、一方向(例えば、横糸方向または縦糸方向)に伸縮可能な弾性生地(すなわち織布)であってもよいし、縦糸方向および横糸方向の両方に伸縮可能な生地であってもよい。
したがって、本発明の生地は、日常的に使用する衣類、スポーツ用やエクササイズ用衣類など、非常に多様な衣類を製造することに適している。
実施形態によれば、本発明の生地を使用した衣類は、部分的に弾性を有していてもよく、また部分的に湿分管理特性を備えていてもよい。
本発明の別の利点としては、例えば、疎水性領域のパターンが、可撓性かつ弾性フィルム状に設けられる場合、親水性領域と疎水性領域との面積比が、生地の延伸中および/または延伸後において一定のままであることである。
本発明による生地の例示的な実施形態では、衣類製造に適している(疎水性領域/総生地面積)の比は、20%〜60%、好ましくは20%〜50%の範囲とすることができる。特に、スポーツやエクササイズの際に着用される衣類のような機能的衣服としては、疎水性領域と総生地面積との比は、25%〜30%の範囲とすることが好ましい。
例えば、本発明による生地は、一方向伸縮生地(一方向に、例えば、縦糸方向または横糸方向に伸縮可能な生地)、二方向伸縮生地(二方向、通常、二つの直交する方向、例えば、縦糸方向および横糸方向の両方に伸縮可能な生地)、または多軸方向に伸縮可能な生地とすることができる。
一実施形態では、親水剤は、生地の第1の面から第2の面へ、そして生地の本体全体にわたって広がっている。この好ましい実施形態では、生地の第1の面から第2の面への生地の断面を通しての吸水および移動が、特に促進される。
本発明による生地の他の利点は、例えば、少なくとも1つの親水剤を適用することにより、生地に既に用いられている染料を保護すること、すなわち、下にある染料の摩耗を防止することができることである。さらに、既に、親水剤が生地に施されている状況で染料を用いなければならない場合、親水剤が施されていない生地と比較して、この親水剤によって、より多くの染料を取り込むことができる。更なる利点としては、少なくとも1つの親水剤を適用することにより、より良好な「手触り」、すなわち、より高品質の感触を生地に与えることである。
好ましい実施形態では、親水剤と疎水剤とは、互いに相溶性である。
「相溶性」という用語は、親水剤と疎水剤とを施す際に、中間工程を加えることなく、2つの連続する工程で、親水剤と疎水剤とを生地に適用することができることを意味している。
換言すれば、親水剤を生地に施し、引き続いて、疎水剤を施すことができる。ひとたび、親水剤と疎水剤とを適用すると、生地に上記薬剤を固定するために、生地を処理することができる。
可能な実施形態では、親水剤と疎水剤とが生地に熱固定され、および/または架橋される。
好適な親水剤は、当該技術分野において公知である。例えば、ポリシロキサン、アクリルエマルジョン、ポリウレタン、シリコーンまたはアミノシリコーン、またはこれらの混合物であってもよい。この親水剤は、カルボン酸塩、ケイ酸塩、スルホン酸塩、硫酸塩、ヒドロキシル、リン酸塩、エポキシ、グリコール、およびこれらの混合物を含む基から選択される官能基を有していてもよい。
本発明の目的に適する疎水剤は、当該技術分野において公知であり、フルオロカーボン疎水剤、および非フルオロカーボン疎水剤、またはこれらの混合物から選択することができる。
例えば、疎水剤は、フルオロカーボン、炭化水素、シリコーン、ワックス、およびこれらの混合物を含む基から選択される。疎水剤および親水剤の例は、例えば、国際公開第2007/059590号、および欧州特許出願公開第1116813号明細書に記載されている。
上述したように、親水剤は、生地の第1の面から第2の面へ広がっていてもよく、生地の本体全体にわたって広がっていてもよい。
上述したように、本発明の生地は、縦糸および横糸を有していることが好ましい。換言すれば、本発明の生地は、織布、好ましくは弾性織布である。
実施形態によれば、本発明の生地は、好ましくは横糸方向と縦糸方向の両方において、その初期長さの50%、好ましくは初期長さの75%まで、より好ましくは初期長さの100%まで伸縮可能な織布であってもよい。
本発明によれば、好ましい生地は、デニム生地、すなわち弾性デニム生地である。上述したように、本発明による生地は、弾性生地とすることができる利点を有している。好ましい実施形態では、生地は、その初期長さの50%伸縮可能な弾性生地であり、好ましくは、この弾性生地は、少なくとも1つの方向に、その初期長さの75%まで、より好ましくはその初期長さの100%まで伸縮可能である。これらの伸縮値は、横糸方向および縦糸方向の両方に適用されることが好ましい。換言すれば、本発明の生地は、横糸方向および縦糸方向の両方において、同じ弾性(すなわち伸縮性)を有することができる。例えば、本発明の生地は、横糸方向および経糸方向の両方に、その初期長さの50%伸縮可能である。他の実施形態によれば、本発明の生地は、縦糸および横糸において異なる弾性を有することができる。例えば、本発明の生地は、縦糸方向に沿って、その初期長さの50%伸縮可能であり、かつ、横糸方向において、その初期長さの75%または100%まで伸縮可能である。伸縮値は、ASTM D3107−(延伸性、3回の家庭での洗濯後)に準拠して測定することができる。
ASTM D3107では、1.4kg(3.0ポンド)又は1.8kg(4.0ポンド)の重りによって、サンプルを延伸する。1.4kg(3.0ポンド)又は1.8kg(4.0ポンド)のいずれの重りを使用しても、テスト結果に大きな違いはないことが証明されている。本明細書では、ASTM D3107に準拠した延伸性を、1.4kg(3.0ポンド)の重りによって測定している。
生地の親水性または疎水性は、公知の方法、例えば、ASTM E398−13に準拠した動的相対湿度測定を用いたシート材料の水蒸気透過率を測定することによって評価することができる。
好ましい実施形態では、親水剤は、生地の一方の面から他方の面に生地の本体を通して広がっている。疎水性領域は、生地の反対側に達することなく、生地の第1の面から生地の本体内に延びている。対応する疎水性領域に存在する疎水剤は、生地の本体の厚さの5%〜95%、好ましくは20%〜80%、より好ましくは20%〜70%、さらに好ましくは30%〜60%、さらにより好ましくは30%〜50%の範囲の厚さで、生地内に広がっている。好ましい実施形態においては、親水性経路(すなわち、少なくとも1つの親水剤が施され、疎水剤は施されていない生地の領域)は、疎水性領域の間で、生地の本体を通して提供される。したがって、湿分は、生地の第1の面の親水性領域によって吸収され、生地の本体の親水性経路を通して、生地の第2の面に移動される。
このように、生地の本体は、疎水性パターンの「上限」、すなわち、生地の本体の疎水性領域の伸長厚さの限界と、親水剤のみが施されている生地の第2の面との間に、部分(すなわち、領域)を持つことができる。
本発明の例示的な実施形態では、疎水性領域の厚さ、および前記生地の本体を通るそれぞれの単一疎水性領域の長さは、それぞれの疎水性領域において異なっている。換言すれば、生地の本体を通した疎水性領域のパターンの長さは、生地および求められる吸水効果の観点から、生地に応じて設計することができる。
可能な実施形態では、疎水性領域のパターンは、同じ形状、および/または同じ寸法を有する疎水性領域を含んでいる。しかし、本発明の実施形態では、疎水性領域は、異なる形状、幾何学的形状、分布、厚さ、および(親水性領域/疎水性領域)の比を有するものとすることができる。
別の実施形態では、本発明の生地は、その第1の面に、親水性領域および疎水性領域の「不規則な」分布および濃度を有するものとすることができる。したがって、生地には、疎水性領域が大部分を占める領域と、親水性領域が大部分を占める領域とを設けることができる。
「不規則な」分布は、疎水性領域の間の距離を異ならせることによって得ることができる。
好ましい実施形態においては、隣接する2つの疎水性領域間の最大距離は、全ての方向において、1.6〜2.1mmの範囲である。好ましい実施形態においては、隣接する2つの疎水性領域間の最小距離は、0.3〜0.4mmの範囲である。
一実施形態では、本発明の生地を横糸方向に、または縦糸方向に横切る軸は、これと同じ軸によって横切られた疎水性領域と隣接領域との間の複数の異なる距離によって分離された複数の疎水性領域を横切っている。
好ましい実施形態においては、疎水性領域のパターンは、螺旋形を有するライン状の疎水性領域を有している。
螺旋形を有する疎水性領域は、本発明の生地を含む衣類において、ユーザの肌に触れる側である生地の第1の面にのみ設けられていることが好ましい。
好ましい実施形態においては、2つの隣接する螺旋のライン(すなわち、螺旋の「コイル」)間の距離は、上述したように、最小0.3〜0.4mm、最大1.6〜2.1mmの範囲にある。
螺旋のライン(すなわち、螺旋の「コイル」)間の距離は、螺旋の中心から放射状に移動することによって増加していることが好ましい。このような螺旋形は、「カタツムリの殻」状の螺旋を形成するために、カタツムリの殻の形状に似ているのがよい。
別の実施形態として、この螺旋を、フィボナッチ数列に従う形状としてもよい。
不規則な分布を有する疎水性領域、特に、螺旋形を有する領域は、迅速かつ効果的に湿分を吸水することができ、生地は、ほぼ全ての延伸レベルで湿分吸水効果を維持するという利点を有している。
特定の科学的説明に縛られることなく、螺旋形の疎水性領域を有する疎水性パターンは、湿分吸水効果をほとんど変化させることなく、延伸された場合でも、毛細管効果がほとんど影響を受けることのない生地を提供することが観察されている。螺旋形は、螺旋のライン間の距離(および、異なる疎水性領域間の距離)の動的変化を生じさせることにより、生地を延伸した場合でも、生地の吸水効果をほとんど変化させずに維持することが観察されている。
可能な実施形態によれば、螺旋形を有する疎水性領域のライン(すなわち、「コイル」)間の領域には、親水剤、すなわち親水性領域が設けられている。
可能な実施形態によれば、異なる寸法を有する、すなわち、隣接する疎水性領域および/または隣接する親水性領域が同じ寸法ではない螺旋形を有する領域が設けられている。
さらに、疎水性パターンの疎水性領域が螺旋形を有する場合、螺旋形を有する疎水性領域を、生地に設けてもよい。このようにすると、生地の同じ領域における親水性領域/総生地面積の比が異なるものとなる。
例示的な実施形態では、疎水性領域のパターンは、形状、幾何学的配置、分布、および厚さが同じであるいくつかの疎水性領域、および形状、幾何学的配置、分布、および厚さが異なるいくつかの疎水性領域を含んでいる。
本発明の別の課題は、以下の工程を含む生地の製造方法を提供することである。
a.第1の面と、第2の面と、前記第1の面から前記第2の面に広がっている本体とを含む生地を提供する。
b.前記生地の前記第1の面の少なくともいくつかの領域に、少なくとも1つの親水剤を施す。
c.疎水性領域のパターンとして、少なくとも前記生地の前記第1の面に、少なくとも1つの疎水剤を施し、これにより、前記第1の面を、疎水性領域のパターン、および親水性領域のパターンを有し、前記第1の面から前記第2の面へ前記湿分を移動させる。
好ましい実施形態では、親水剤は、疎水剤が施される前に、生地に施される。
既に上述したように、本発明の好ましい実施形態によれば、疎水性領域を設けるために、前記疎水剤が施される前記領域の少なくとも一部は、前記親水性領域と部分的に重複している。
例えば、少なくとも1つの親水剤を生地に施すことができ、その後、少なくとも1つの疎水剤を、疎水性領域のパターンとして施すことができ、親水剤が適用された領域と、部分的にまたは完全に重複させることができる。本発明の好ましい実施形態によれば、重複領域は、疎水性作用を有するものとなる。
実施形態によれば、生地に親水剤を含浸させ、その後、生地に疎水剤を施すことができる。親水剤と疎水剤とを施した後、生地は、上記薬剤を固定するために処理される。
実施形態によれば、親水剤および疎水剤は、一段階法で生地に固定することができる。
好ましい実施形態では、前記疎水性領域は、前記生地の前記第1の面においてフィルム状である。このフィルムは、可撓性フィルムまたは弾性フィルムであることが好ましい。
親水剤は、生地の第1の面から第2の面へ、および生地の本体全体にわたって広がるように施されていることが好ましい。
例示的な実施形態では、親水剤は、生地の第1の面から第2の面へ、および生地の本体全体にわたって広がっており、疎水剤は、連続したフィルムの部分的な形状で施されており、好ましくは生地の厚さの約50%の厚さで、生地の第1の面から本体内に広がっている。
親水剤および疎水剤が生地の本体に浸透する範囲は、処理すべき生地の性質、求められる吸水効果、および/または施される薬剤の性質を考慮して調整することができる。
親水剤および疎水剤を生地に施すための方法および技術は、本発明の技術分野において公知である。
本発明の方法の好ましい実施形態によれば、前記親水剤および/または前記疎水剤は、生地に熱固定および/または熱架橋される。
換言すれば、親水剤、または疎水剤、またはその両方を、生地に施した後に、熱固定および/または架橋をすることができる。
特に好ましい実施形態では、少なくとも1つの親水剤は、生地に熱固定され、好ましくは、少なくとも1つの親水剤は、一段階法によって生地に熱固定される。親水剤および/または疎水剤に架橋を施さなければならない場合には、好適な架橋剤を供給する。
さらに好ましい実施形態では、前記親水剤は、生地の本体に広がるように施され、かつ疎水性領域は、前記生地の前記第1の面から前記本体内に、前記本体の厚さの5%〜95%、好ましくは20%〜80%、より好ましくは20%〜70%、さらにより好ましくは30%〜60%、さらに好ましくは50%までの厚さで設けられている。
例えば、湿分を素早く生地の第2の面に到達させ、そこで湿分を蒸発させる親水性経路を提供するために、親水剤で予め処理した生地に疎水性パターンを適用することができる。
薬剤(親水剤および/または疎水剤)を生地の本体に浸透させる厚さは、処理される生地の性質および/または施される薬剤の性質を考慮して、変更および選択することができる。生地に親水剤および疎水剤を施す方法ならびに技術、すなわち、上述の薬剤を生地に適用する方法は、当該技術分野において公知である。
本発明のさらに別の課題は、上述した生地からなる衣類を提供することである。
本発明による衣類は、ジーンズ、ジャケット、ズボン、ショーツ及びスポーツ衣料品一般を対象としているが、これらに限定されるものではない。
本発明の生地は、特定の衣類または特定の用途のための衣類、例えば、スポーツ用衣料品に特に限定されることなく、日常的に使用される衣類の製造に適している。
本発明の例示的および非限定的な実施形態を示す図面を参照して、本発明を詳しく説明する。
ユーザの肌と触れようとしている本発明の生地の断面を示す模式図である。 本発明の三つの実施形態の一つである生地の断面の模式図である。 本発明の三つの実施形態の一つである生地の断面の模式図である。 本発明の三つの実施形態の一つである生地の断面の模式図である。 本発明の三つの実施形態の一つである生地の断面の模式図である。 本発明の三つの実施形態の一つである生地の断面の模式図である。 本発明の三つの実施形態の一つである生地の断面の模式図である。 螺旋状の疎水性領域を有する生地の実施例の平面図である。 螺旋状の疎水性領域を有する生地の実施例の平面図である。 螺旋状の疎水性領域を有する生地の実施例の平面図である。
図1に示すように、本発明による生地は、第1の面、第2の面、第1の面から第2の面に広がる本体と、疎水性領域のパターンとして少なくとも生地の第1の面に施された少なくとも1つの疎水剤と、生地の第1の面の少なくともいくつかの領域に施された少なくとも1つの親水剤とを有しており、第1の面から第2の面へ湿分を移動させるために、第1の面は、疎水性領域のパターンと親水性領域のパターンとを有している。
図1は、本発明の好ましい実施形態の生地の断面を模式的に示している。具体的には、第1の面11、第2の面12、および本体13を有する生地1を示している。
この好ましい実施形態では、親水剤15が、生地1の第1の面11から第2の面12まで、生地1の本体13の全体にわたって広がっている。
生地1には疎水剤14が設けられ、それにより、疎水性領域16が形成されている。疎水性領域16は、本体13の厚さのうち、厚さD(破線部分)の所まで、生地1の第1の面11から本体13に食い込んでいる。図1の実施形態では、全ての疎水性領域16は、本体13の厚さ方向に、同じ厚さDで、生地1の本体13に食い込んでいる。
図1には、本発明による生地1の実施形態が示されており、親水剤15は、生地1の第1の面11から第2の面12まで、生地1の本体13全体にわたって広がっている。換言すれば、生地1に親水剤15が含浸している。他の実施形態では、親水剤15は、生地1の第1の面11の一部の領域にのみ施されている。
したがって、親水剤15は、生地1の第1の面11のいくつかの領域に施され、生地1の第2の面12に達することなく、第1の面11から本体13全体にわたって広がることができる。
図1は、生地1の第1の面11に疎水性領域16のパターンが設けられていることを示している。疎水性領域16の間に、親水剤15が施された領域のパターン、すなわち親水性領域17のパターンが示されている。
明瞭にするために、図1では、生地1は、ユーザの肌20により接近している状態で示されているが、生地1は、ユーザの肌に直接触れることもある。
肌20と生地1の第1の面11との間に形成されている水分30(図1では「液滴」として示されている)は、第1の面11の親水性領域17のレベル、すなわち、親水剤15が施されている領域で、生地1の本体13に吸収される。疎水性領域16は水分30をはじくので、水分30は、第1の面11の親水剤15が施された領域に集まることとなる。水分30は、生地1の本体13に吸収され、親水剤15によって規定される親水性経路により、生地1の本体13を通して移動させられる。
第1の面11から本体13全体にわたって、生地1の第2の面12まで、水分30が搬送される経路は、矢印Aによって模式的に示されている。矢印A’は、生地1の第2の面12のレベルで生じる水分30の蒸発を模式的に表している。
上述したように、疎水性領域16は、厚さDで、生地1の第1の面11から本体13に広がっている。厚さDは、5%〜95%、好ましくは20%〜80%、より好ましくは20%〜70%、さらに好ましくは30%〜60%の範囲とすることができる。最も好ましい値は、本体13の厚さの約50%である。疎水性領域16の厚さDは、所望の湿分管理機能に従って定められる。
図2A、図2Bおよび図2Cは、本発明の生地1の3つの実施形態を示している。特に、図2A、図2Bおよび図2Cでは、親水剤15は、生地1の第1の面11から第2の面12まで、生地1の本体13全体にわたって広がっている。生地1には疎水剤14が施され、それにより、疎水性領域16が設けられている。親水性領域17のパターンは、疎水性領域16の間に存在している。
図2A、図2Bおよび図2Cでは、設けられた疎水性領域16は、本体13の厚さに対し、生地1のそれぞれの実施形態ごとに異なったD’、D’’およびD’’’(破線部分)で、生地1の第1の面11から本体13に広がることができる。
例えば、図2Aでは、厚さD’は、本体13の厚さの約20%であり、図2Bでは、厚さD’’は、本体13の厚さの約50%であり、図2Cでは、厚さD’’’は、本体13の厚さの約80%である。図2A、図2Bおよび図2Cに示されている生地1の実施形態では、すべての疎水性領域16は、それぞれの実施形態において、同じ厚さD’またはD’’またはD’’’を有している。
生地の本体の厚さのうち、疎水性領域のパターンが広がっている厚さに加えて、疎水性領域は、生地において、いくつかの異なる形状、および/または寸法、および/または分布を有することができる。
例えば、疎水性パターンの疎水性領域16は、螺旋形を有することができる。すなわち、第1の面11は、図4A〜図4Bに示すように、螺旋形を有する疎水性領域16を有していてもよい。
さらに、例えば、生地の第1の面を考慮すると、(親水性領域/疎水性領域)の比を、所望の湿分管理機能に従って、設計することもできる。
図3A、図3Bおよび図3Cは、本発明の生地1の他の3つの実施形態を示している。
図3A、図3Bおよび図3Cでは、親水剤15は、生地1の第1の面11から第2の面12まで、生地1の本体13全体にわたって広がっている。
生地1に疎水剤14が施され、それにより、疎水性領域16が設けられている。親水性領域17のパターンは、疎水性領域16の間に存在している。
図3Aは、同じ生地1において、異なる疎水性領域16が、本体13の厚さに対し、異なる厚さD’、D’’またはD’’’(破線部分)で、生地1の第1の面11から本体13に広がることができることを示している。
図3Bには、生地1の一実施形態が示されており、生地1のすべての疎水性領域16は、本体13の厚さに対し、同じ厚さD(破線部分)で、生地1の第1の面11から本体13に広がっている。図3Bは、例えば図2A〜図2Cおよび図3Aおよび図3Cの生地1と比較して、疎水性領域16がより小さくより多数である生地1を示している。
したがって、疎水性領域16は、必要とされる湿分管理機能に従って、異なる寸法を有するものとすることができる。
図3Cには、同じ厚さD(破線部分)で、生地1の全ての疎水性領域16が、生地1の第1の面11から、本体13内に広がっている生地1が示されている。図3Cは、疎水性領域16が生地1内で不均一な分布を成し、かつ異なる寸法を有している生地1を示している。
例えば、好ましい実施形態では、本発明の生地は、例えば、その第1の面に、親水性領域および疎水性領域の「不規則な」分布および濃度を設けることができる。例えば、疎水性パターンの疎水性領域が螺旋形を有する場合、隣接する疎水性領域および/または隣接する親水性領域が同じ寸法を有していない生地を提供するために、螺旋形を有する疎水性領域を、生地に(例えば、生地の第1の面に)割り付けることができる。
したがって、実施形態では、生地には、疎水性領域が大部分を占める領域と、親水性領域が大部分を占める領域とを設けることができる。
図4A、図4Bおよび図5は、螺旋形のラインを含む疎水性領域を有する生地の実施形態を示す。
図4A、図4Bおよび図5は、螺旋形を有する疎水性領域16のパターンが設けられている生地1の2つの実施形態を示している。図4A、図4Bおよび図5では、疎水性領域16は、生地1の第1の面11に設けられている。図4A、図4Bおよび図5は、螺旋形を有する疎水性領域16が、同一の生地1において異なる構造および異なる寸法(すなわち、伸長)を有することができることを示している。
さらに、図4Aは、(疎水性領域/総生地面積)の比が、図4Bよりも大きい実施形態を示している。
簡潔にするために、図4A、図4Bおよび図5は、生地1の第1の面11に親水性領域17を設けるために、親水剤15を施した実施形態を示している。換言すれば、図4A、図4Bおよび図5では、疎水性領域16の間、およびその周囲、ならびに疎水性螺旋のライン(すなわち、「コイル」)の間に、親水性領域17が設けられている。
上述したように、疎水性パターンの疎水性領域16が螺旋形を有する場合、螺旋形を有する疎水性領域16を生地に施すことができる。これにより、同じ長さの生地の領域でも、異なる親水性領域/総生地面積の比を有するようになる。
図5では、本発明の生地を横糸方向に横切る軸W’が示されている。図5は、本発明の生地を横糸方向に(または、異なる実施形態によれば、縦糸方向に)横切る軸W’が、これと同じ軸W’によって横切られた疎水性領域と隣接領域との間の複数の異なる距離X’、X’’によって分離された複数の疎水性領域16を横切っていることを示している。
特に、図5は、軸W’が、第1の距離X’だけ離れた2つの疎水性領域16を横切り、第1の距離X’より小さい第2の距離X’’だけ離れた2つの他の疎水性領域16を横切っていることも示している。
薬剤を生地に適用するための適切な方法は、例えば、親水剤に関しては、薬剤を生地に含浸させること、および疎水剤に関しては、スクリーン印刷を用いることである。生地が織機から取り出した後で、洗浄される前に、薬剤を生地に施すことが好ましい。換言すると、2つの薬剤のパターンは、収縮する前に生地に設けられる。疎水性の螺旋パターンは、親水剤を含まない生地に適用することができることにも留意すべきである。一実施形態によれば、衣類が引き伸ばされたときに毛管現象を維持するのと同じ効果が得られるのであれば、上述の螺旋パターンは、螺旋形を形成しない開いた曲線を含むことができ、または、開いた曲線に置き換えることができる。
本発明はまた、上記で開示した湿分管理機能を備えた生地を含む衣類を提供するものである。
いくつかの実施形態では、本発明の生地は、衣類において特に選択された部分に限定されて用いられる。したがって、衣類の残りの部分には、他の適切な材料を用いることができる。
上述したように、本発明の生地は、例えば、疎水性領域のパターンの幾何学的形状、形状、寸法、分布および厚さのような、いくつかのパラメータを適合させることによって調整することができる、異なる湿分管理機能および効率を得ることができる。
したがって、好ましい実施形態では、衣類は、本発明の生地の異なる実施形態の「パッチワーク」で製作することができ、これにより、衣類の異なる部分に、異なる湿分管理機能を付与することができる。
別の実施形態では、本発明による衣類は、単一の実施形態による生地で作ることができる。すなわち、この生地は、衣類全体に亘って同じ湿分管理機能を有することができる。
1 生地
11 第1の面
12 第2の面
13 本体
14 疎水剤
15 親水剤
16 疎水性領域
17 親水性領域
20 ユーザの肌
30 水分
D 厚さ
X 距離

Claims (23)

  1. 第1の面(11)と、第2の面(12)と、前記第1の面(11)から前記第2の面(12)に至る本体(13)と、疎水性領域(16)のパターンを形成するようにして、少なくとも前記第1の面(11)に設けられた少なくとも1つの疎水剤(14)とを有する生地(1)であって、
    前記生地(1)は、前記第1の面(11)の少なくともいくつかの領域に施された少なくとも1つの親水剤(15)を含んでおり、前記第1の面(11)は、前記第1の面(11)から前記第2の面(12)へ水分(30)を移動するための、疎水性領域(16)のパターンと親水性領域(17)のパターンとを有していることを特徴とする生地(1)。
  2. 前記疎水性領域(16)は、疎水剤(14)と親水剤(15)とを含んでいることを特徴とする請求項1に記載の生地(1)。
  3. 前記疎水性領域(16)は、前記生地(1)の第1の面(11)において、フィルム状であることを特徴とする請求項2に記載の生地(1)。
  4. 隣接する2つの疎水性領域間の最小距離は、0.3〜0.4mmの範囲であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の生地(1)。
  5. 隣接する2つの疎水性領域間の最大距離は、1.6〜2.1mmの範囲であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の生地(1)。
  6. 前記親水剤(15)および/または前記疎水剤(14)は、前記生地(1)に熱固定および/または架橋されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の生地(1)。
  7. 前記生地(1)は、好ましくは横糸方向と縦糸方向との両方において、その初期長さの50%、好ましくは初期長さの75%まで、より好ましくは初期長さの100%まで伸縮可能な弾性生地であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の生地(1)。
  8. 前記親水剤(15)は、前記生地(1)の前記本体(13)を通して広がっており、前記疎水性領域(16)は、前記本体(13)の厚さの5%〜95%、好ましくは20%〜80%、より好ましくは20%〜70%、さらに好ましくは30%〜60%、さらにより好ましくは30%〜50%の範囲の厚さ(D)で、前記生地(1)の前記第1の面(11)から前記本体(13)内に広がっていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の生地(1)。
  9. 前記疎水性領域(16)は、異なる厚さ(D)で、前記生地(1)の本体(13)を通して広がっていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の生地(1)。
  10. 前記生地(1)は、デニム生地であることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の生地(1)。
  11. 疎水性領域(16)の前記パターンが、不規則な分布を有することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の生地(1)。
  12. 疎水性領域(16)の前記パターンは、螺旋形の疎水性領域(16)を含んでいることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の生地(1)。
  13. 疎水性領域(16)の前記パターンは、同じ形状および/または同じ寸法を有する疎水性領域(16)を含んでいることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の生地(1)。
  14. 生地(1)の製造方法であって、
    a.第1の面(11)と、第2の面(12)と、前記第1の面(11)から前記第2の面(12)に広がっている本体(13)とを含む生地(1)を提供する工程と、
    b.前記生地(1)の前記第1の面(11)の少なくともいくつかの領域に、少なくとも1つの親水剤(15)を施す工程と、
    c.疎水性領域(16)のパターンとして、少なくとも前記生地(1)の前記第1の面(11)に少なくとも1つの疎水剤(14)を施し、前記第1の面(11)は、疎水性領域(16)のパターンおよび親水性領域(17)のパターンを有し、前記第1の面(11)から前記第2の面(12)へ前記水分(30)を移動させる工程とを含むことを特徴とする生地(1)の製造方法。
  15. 前記親水剤(15)および前記疎水剤(14)は、疎水性領域(16)を提供するために、前記第1の面(11)の同じ領域に施されることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 前記疎水性領域(16)は、前記生地(1)の第1の面(11)において、フィルム状であることを特徴とする請求項15に記載の方法。
  17. 疎水性領域の前記パターンは、前記生地が洗浄によって収縮する前に、前記生地に適用されることを特徴とする請求項15または16に記載の方法。
  18. 前記親水剤(15)および/または前記疎水剤(14)は、前記生地(1)に熱固定および/または架橋されることを特徴とする請求項15から17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 前記親水剤(15)は、前記生地(1)の本体(13)を通して広がっており、前記疎水性領域(16)は、前記本体(13)の厚さの5%〜95%、好ましくは20%〜80%、より好ましくは20%〜70%、さらに好ましくは30%〜60%、さらにより好ましくは30%〜50%の範囲の厚さ(D)で、前記第1の面(11)から前記生地(1)の前記本体(13)内に広がっていることを特徴とする請求項15から18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 前記疎水性領域は、螺旋および/または曲線として、前記生地に適用されることを特徴とする請求項15から19のいずれか1項に記載の方法。
  21. 請求項1から13のいずれか1項に記載の生地(1)からなることを特徴とする衣類。
  22. 前記疎水性領域(16)のパターンは、前記衣類の異なる領域において、異なる形状および/または異なる寸法を有する疎水性領域(16)を含んでいることを特徴とする請求項21に記載の衣類。
  23. 前記生地はデニム生地であることを特徴とする請求項21または22に記載の衣類。
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