JP2018520242A - 2,5−ビス(アミノメチル)フランを含有するポリアミドの製造 - Google Patents

2,5−ビス(アミノメチル)フランを含有するポリアミドの製造 Download PDF

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Abstract

本発明は、ポリアミド(P)を反応混合物(RM)から重合によって製造する方法に関し、この方法において、反応混合物(RM)は、少なくとも1種のラクタム、少なくとも1種のジアミン(I)、少なくとも1種のジカルボン酸誘導体および水を含有する。

Description

本発明は、ポリアミド(P)を反応混合物(RM)から重合によって製造する方法に関し、この方法において、反応混合物(RM)は、少なくとも1種のラクタム、少なくとも1種のジアミン(I)、少なくとも1種のジカルボン酸誘導体および水を含有する。
ポリアミドは、機械的特性が非常に良好であるという点で優れているため、通常、工業的に特に重要な部分結晶性ポリマーである。殊にこれらは、高い強度、剛性および靭性、良好な耐薬品性、ならびに高い耐摩耗性および耐トラッキング性を有する。これらの特性は、射出成形物を製造する際に殊に重要である。高い靭性は、ポリアミドを包装フィルムとして使用する際に特に重要である。その機械的特性に基づき、ポリアミドは、工業的には、テキスタイル、例えば釣り糸、クライミングロープおよび敷物類を製造するために使用される。さらに、ポリアミドは、壁用アンカー(Duebeln)、ボルトおよび結束バンドを製造するために使用される。さらに、ポリアミドは、塗料、接着剤および被覆材料として使用される。
機械的および化学的に特に安定したポリアミドを製造するためには、例えば、ポリアミドを架橋させる。しかしながら、ここで欠点となるのは、架橋したポリアミドをそれ以上加工することができないこと、またはこれを加工するのが非常に難しいことである。よって、従来技術では、可逆的に架橋させることが可能なポリマー、殊にポリアミドを提供して加工性を保証するために、様々な方法が記載されている。このようなポリマーは、官能性ポリマーとも称される。
例えば、ポリマーの側鎖にジエンおよびジエノフィルを組み込むことができ、これらは、ディールス・アルダー反応によって、隣接する鎖を互いに結合させ、そうすることで架橋させることができる。
従来技術においてポリマーの側基で使用されるジエノフィルは、例えばマレインイミドである。従来技術においてポリマーの側基で使用されるジエンは、例えばフランである。
一方で、ジエンおよびジエノフィルをポリマーの側鎖で使用する際の欠点は、側鎖によってポリマーの機械的特性が変化することである。さらに、側鎖によってポリマーのガラス転移温度(T)が上がり、結晶化挙動が変化する。ジエンおよびジエノフィルを使用する際のさらなる問題は、例えばせん断時に、ジエンがジエノフィルと場合によっては互いに不所望な反応を起こし、これにより、ポリマーの特性が変化し得ることに見られる。
よって、先に記載した欠点を有しないか、または低減された程度で有する官能性ポリマー、殊に官能性ポリアミドの製造を可能にする方法が必要とされている。そのための可能性は、ジエン構造単位、例えばフランをポリマーの主鎖に組み込むことにある。それから、ジエノフィルを、必要に応じて、ジエン構造単位を主鎖中に有するポリマーに入れ、そのようにして選択的に特性を変化させることができる。
米国特許出願公開第2014/0135449号明細書(US2014/0135449)は、ジカルボン酸および2,5−ビス(アミノメチル)フランから出発して、フラン単位を主鎖中に含有するポリアミドを製造する方法を記載している。米国特許出願公開第2014/0135449号明細書(US2014/0135449)によると、ポリアミドの製造は、まずジカルボン酸およびジアミンを、低温(40〜80℃)で水またはメタノール中で互いに接触させて、ジカルボン酸とジアミンとからの塩を形成することによって、段階的に行われる。引き続き、この塩を、この塩の融点を僅かに上回る温度で窒素流中にて処理し、ポリアミドを形成する。形成されたポリアミドの融点は、この塩が処理される温度を明らかに上回る。
米国特許出願公開第2014/0135449号明細書(US2014/0135449)に記載されている方法によって既に、フランを主鎖中に含有するポリアミドを製造することができる。それでも、米国特許出願公開第2014/0135449号明細書(US2014/0135449)に記載されている方法よりも時間のかからない、フランを含有するポリアミドのさらなる製造方法が必要とされている。
したがって、本発明が基づく課題は、フランを主鎖中に含有するポリアミドのさらなる製造方法を提供することである。この方法は、できるだけ単純かつコスト的に有利に実施可能であるべきであり、また先に記載した欠点を有しないか、または低減された程度で有する。
この課題は、融解温度Tを有するポリアミド(P)を反応温度Tで反応混合物(RM)から重合によって製造する方法により解決され、この方法は、反応混合物(RM)が、以下の成分:
(A)少なくとも1種のラクタム
(B)一般式(I);
Figure 2018520242
(上記式中、R、Rは、互いに独立して、C〜C10アルカンジイルから選択されている)
の少なくとも1種のジアミン
(C)一般式(II)のジカルボン酸、一般式(III)のジカルボン酸エステルおよび一般式(IV)のジニトリルから成る群;
Figure 2018520242
(上記式中、
、R、Rは、互いに独立して、結合、非置換または少なくとも一置換のC〜C40アルカンジイルおよび非置換または少なくとも一置換のC〜C40アリーレンから成る群より選択されており、ここで、
これらの置換基は、F、Cl、Br、I、OR、C〜C10アルキルおよびC〜C10アリールから成る群より選択されており、ここで、
は、HおよびC〜C10アルキルから成る群より選択されており;
、Rは、互いに独立して、非置換または少なくとも一置換のC〜C20アルキル、非置換または少なくとも一置換のC〜C20アリールおよび非置換または少なくとも一置換のC〜C20アラルキルから成る群より選択されており、ここで、
これらの置換基は、F、Cl、Br、I、ORおよびC〜C10アルキルから成る群より選択されており、ここで、
は、HおよびC〜C10アルキルから成る群より選択されている)
より選択される少なくとも1種のジカルボン酸誘導体、および
(D)水
を含有することを特徴とする。
本発明による方法は、その単純な運用性により優れている。驚くべきことに、本発明による方法によって製造されたポリアミド(P)は、高い重量平均モル質量(M)および高い数平均モル質量(M)を有する。さらに、本発明によって製造されたポリアミド(P)は、特に低い多分散度(M/M)を有する。さらに、本発明によって製造されたポリアミド(P)は、明るい固有色を有する。
さらに、本発明による方法によって製造されたポリアミド(P)を、主鎖中に含有されているフラン基によってさらに官能化することができる。さらに、フラン基は、本発明によるポリアミド(P)の選択的な架橋を可能にする。また、自己修復性ポリマーとして、本発明によって製造されたポリアミド(P)を使用することもできる。
以下で本発明による方法をより詳細に説明する。
反応混合物(RM)
本発明によると、反応混合物(RM)は、少なくとも1種のラクタムを成分(A)として、少なくとも1種のジアミン(I)を成分(B)として、少なくとも1種のジカルボン酸誘導体(ジカルボン酸(II)、ジカルボン酸エステル(III)およびジニトリル(IV)から成る群より選択されるもの)を成分(C)として、水を成分(D)として、および任意で、成分(A)〜(E)の合計質量を基準として、0〜1質量%の少なくとも1種の末端基調整剤を成分(E)として含有する。
本発明の範囲において、「少なくとも1種のラクタム」とは、ちょうど1種のラクタムでもあり、2種以上のラクタムからの混合物でもあると理解される。
本発明の範囲において、「少なくとも1種のジアミン(I)」とは、ちょうど1種のジアミン(I)でもあり、2種以上のジアミン(I)からの混合物でもあると理解される。同じことが「少なくとも1種のジカルボン酸誘導体」という表現についても当てはまる。本発明によると、「少なくとも1種のジカルボン酸誘導体」とは、ちょうど1種のジカルボン酸誘導体でもあり、2種以上のジカルボン酸誘導体からの混合物でもあると理解される。
本発明の範囲において、「少なくとも1種の末端基調整剤」とは、ちょうど1種の末端基調整剤でもあり、2種以上の末端基調整剤からの混合物でもあると理解される。
本発明の一実施形態において、反応混合物(RM)は、26〜98質量%の範囲で少なくとも1種のラクタムを成分(A)として、0.5〜35質量%の範囲で少なくとも1種のジアミン(I)を成分(B)として、0.5〜30質量%の範囲で少なくとも1種のジカルボン酸誘導体を成分(C)として、1〜30質量%の範囲で水を成分(D)として、および0〜1質量%の範囲で少なくとも1種の末端基調整剤を成分(E)として含有し、ここで質量パーセントはそれぞれ、成分(A)〜(D)の合計質量を基準とするか、または反応混合物(RM)が成分(E)を含有する場合、成分(A)〜(E)の合計質量を基準とする。
本発明によると、成分(A)、(B)、(C)、(D)および任意で成分(E)の質量%の記載は、反応混合物(RM)中に含有されている成分(A)、(B)、(C)、(D)および任意で成分(E)の合計質量を基準とする。
成分(E)が反応混合物(RM)中に含有されていない場合、成分(A)、(B)、(C)および(D)の質量%の記載は、反応混合物(RM)中に含有されている成分(A)、(B)、(C)および(D)の合計質量を基準とする。
成分(E)が反応混合物(RM)中に含有されている場合、成分(A)、(B)、(C)、(D)および(E)の質量%の記載は、反応混合物中に含有されている成分(A)、(B)、(C)、(D)および(E)の合計質量を基準とする。
好ましい実施形態において、成分(A)、(B)、(C)、(D)および任意で成分(E)の質量%の記載は、反応混合物(RM)の合計質量を基準とする。
したがって、本発明の一実施形態において、反応混合物(RM)は、
26〜98質量%の成分(A)、
0.5〜35質量%の成分(B)、
0.5〜30質量%の成分(C)、および
1〜30質量%の成分(D)
を含有し、ここで質量パーセントはそれぞれ、成分(A)〜(D)の合計質量を基準とするか、または成分(A)〜(E)の合計質量を基準とし、好ましくは反応混合物(RM)の合計質量を基準とする。
さらなる好ましい実施形態において、反応混合物(RM)は、50〜89質量%の範囲で少なくとも1種のラクタムを成分(A)として、5〜25質量%の範囲で少なくとも1種のジアミン(I)を成分(B)として、5〜25質量%の範囲で少なくとも1種のジカルボン酸誘導体を成分(C)として、1〜20質量%の範囲で水を成分(D)として、および0.1〜0.9質量%の範囲で少なくとも1種の末端基調整剤を成分(E)として含有し、ここで質量パーセントはそれぞれ、成分(A)〜(E)の合計質量を基準とし、好ましくは反応混合物(RM)の合計質量を基準とする。
したがって、本発明の好ましい実施形態において、反応混合物(RM)は、
50〜89質量%の成分(A)、
5〜25質量%の成分(B)、
5〜25質量%の成分(C)、
1〜20質量%の成分(D)、および
0.1〜0.9質量%の成分(E)
を含有し、ここで質量パーセントはそれぞれ、成分(A)〜(E)の合計質量を基準とし、好ましくは反応混合物(RM)の合計質量を基準とする。
さらなる特に好ましい実施形態において、反応混合物(RM)は、75〜82質量%の範囲で少なくとも1種のラクタムを成分(A)として、8〜12質量%の範囲で少なくとも1種のジアミン(I)を成分(B)として、11〜13質量%の範囲で少なくとも1種のジカルボン酸誘導体を成分(C)として、1〜5質量%の範囲で水を成分(D)として、および0.1〜0.75質量%の範囲で少なくとも1種の末端基調整剤を成分(E)として含有し、ここで質量パーセントはそれぞれ、成分(A)〜(E)の合計質量を基準とし、好ましくは反応混合物(RM)の合計質量を基準とする。
したがって、本発明の特に好ましい実施形態において、反応混合物(RM)は、
75〜82質量%の成分(A)、
8〜12質量%の成分(B)、
11〜13質量%の成分(C)、
1〜5質量%の成分(D)、および
0.1〜0.75質量%の成分(E)
を含有し、ここで質量パーセントはそれぞれ、成分(A)〜(E)の合計質量を基準とし、好ましくは反応混合物(RM)の合計質量を基準とする。
したがって、本発明の対象はまた、反応混合物(RM)が、成分(A)〜(E)の合計質量を基準として、好ましくは反応混合物(RM)の合計質量を基準として、
26〜98質量%の成分(A)、
0.5〜35質量%の成分(B)、
0.5〜30質量%の成分(C)、
1〜30質量%の成分(D)、および
0〜1質量%の成分(E)
を含有する方法でもある。
通常、成分(A)〜(E)の質量パーセントは、合計で100質量%になる。
成分(A)〜(E)の合計質量パーセントの記載は、特に記載のない限り、重合開始時の反応混合物(RM)の組成を基準とする。本発明の範囲において、「重合開始時の反応混合物(RM)の組成」とは、反応混合物(RM)中に含有されている成分(A)〜(E)が互いに反応し始める前、つまり重合が開始する前の反応混合物(RM)の組成と理解される。つまり、反応混合物(RM)中に含有されている成分(A)〜(E)は、まだその未反応形態にある。反応混合物(RM)中に含有されている成分(A)〜(E)が重合の間に少なくとも部分的に互いに反応すること、それ故、反応混合物(RM)中に含有されている成分(A)〜(E)が重合の間に変化するのと同様に、成分(A)〜(E)の比も互いに変化することは自明のことである。これらの反応は当業者に公知である。
以下で反応混合物(RM)の個別の成分をより詳細に説明する。
成分(A):ラクタム
一実施形態において、反応混合物(RM)は、それぞれ成分(A)〜(D)の合計質量または成分(A)〜(E)の合計質量を基準として、好ましくは反応混合物(RM)の合計質量を基準として、26〜98質量%の範囲、好ましくは50〜89質量%の範囲、殊に好ましくは75〜82質量%の範囲で少なくとも1種のラクタムを成分(A)として含有する。
したがって、本発明の一実施形態において、反応混合物(RM)は、26〜98質量%の範囲で成分(A)、好ましくは50〜89質量%の範囲で成分(A)、殊に好ましくは75〜82質量%の範囲で成分(A)を含有し、ここで質量パーセントはそれぞれ、成分(A)〜(D)の合計質量または成分(A)〜(E)の合計質量を基準とし、好ましくは反応混合物(RM)の合計質量を基準とする。
したがって、本発明の対象はまた、反応混合物(RM)が、成分(A)〜(D)の合計質量または成分(A)〜(E)の合計質量を基準として、好ましくは反応混合物(RM)の合計質量を基準として、26〜98質量%の範囲で少なくとも1種のラクタムを成分(A)として含有する方法でもある。
本発明によると、ラクタムとは、環内に3〜12個の炭素原子、好ましくは6〜12個の炭素原子を有する環状アミドであると理解される。適切なラクタムは、例えば、3−アミノプロパン酸ラクタム(β−ラクタム;β−プロピオラクタム)、4−アミノブタン酸ラクタム(γ−ラクタム;γ−ブチロラクタム)、5−アミノペンタン酸ラクタム(δ−ラクタム;δ−バレロラクタム)、6−アミノヘキサン酸ラクタム(ε−ラクタム;ε−カプロラクタム)、7−アミノヘプタン酸ラクタム(ζ−ラクタム;ζ−ヘプタノラクタム)、8−アミノオクタン酸ラクタム(η−ラクタム;η−オクタノラクタム)、9−ノナン酸ラクタム(θ−ラクタム;θ−ノナノラクタム)、10−デカン酸ラクタム(ω−デカノラクタム)、11−ウンデカン酸ラクタム(ω−ウンデカノラクタム)および12−ドデカン酸ラクタム(ω−ドデカノラクタム)から成る群より選択されている。
ラクタムは、非置換または少なくとも一置換であってよい。少なくとも一置換のラクタムを使用する場合、これは、環の炭素原子において、1つ、2つまたはそれより多くの置換基を有することができ、これらの置換基は、互いに独立して、C〜C10アルキル、C〜CシクロアルキルおよびC〜C10アリールから成る群より選択されている。
〜C10アルキル置換基としては、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチルが適している。適切なC〜Cシクロアルキル置換基は、例えばシクロヘキシルである。好ましいC〜C10アリール置換基はフェニルおよびアントラニルである。
好ましくは、非置換ラクタムを使用し、ここで12−ドデカン酸ラクタム(ω−ドデカノラクタム)およびε−ラクタム(ε−カプロラクタム)が好ましい。ε−ラクタム(ε−カプロラクタム)が特に好ましい。
ε−カプロラクタムはカプロン酸の環状アミドである。また、これは6−アミノヘキサン酸ラクタム、6−ヘキサンラクタムまたはカプロラクタムとも称される。そのIUPAC名は「アセパン−2−オン」である。カプロラクタムはCAS番号105−60−2および一般式C11NOを有する。カプロラクタムの製造方法は、それ自体が当業者に公知である。
成分(B):ジアミン(I)
本発明による一実施形態において、反応混合物(RM)は、それぞれ成分(A)〜(D)の合計質量または成分(A)〜(E)の合計質量を基準として、好ましくは反応混合物(RM)の合計質量を基準として、0.5〜35質量%の範囲、好ましくは5〜25質量%の範囲、殊に好ましくは8〜12質量%の範囲で少なくとも1種のジアミン(I)を成分(B)として含有する。
したがって、本発明の一実施形態において、反応混合物(RM)は、0.5〜35質量%の範囲で成分(B)、好ましくは5〜25質量%の範囲で成分(B)、殊に好ましくは8〜12質量%の範囲で成分(B)を含有し、ここで質量パーセントはそれぞれ、成分(A)〜(D)の合計質量または成分(A)〜(E)の合計質量を基準とし、好ましくは反応混合物(RM)の合計質量を基準とする。
本発明によると、成分(B)は少なくとも1種のジアミン(I):
Figure 2018520242
であり、上記式中、RおよびRは、上記の意味を有する。
好ましい実施形態において、成分(B)は、上記式中、R、Rが、互いに独立して、C〜Cアルカンジイルから選択されている少なくとも1種のジアミン(I)である。
特に好ましい実施形態において、成分(B)は、上記式中、R、Rが同じC〜Cアルカンジイルである少なくとも1種のジアミン(I)である。
殊に好ましい実施形態において、成分(B)は、上記式中、R、Rが両方ともメチレンである少なくとも1種のジアミン(I)である。
およびRが両方ともメチレンである場合、ジアミン(I)は2,5−ビス(アミノメチル)フランである。2,5−ビス(アミノメチル)フランはCAS番号2213−51−6を有する。
2,5−ビス(アミノメチル)フランの製造方法は、それ自体が当業者に公知である。
本発明の範囲において、C〜C10アルカンジイルとは、例えば上記でジアミン(I)に関してRおよびRについて記載されているように、1〜10個の炭素原子および2つの自由価電子を有する炭化水素であると理解される。つまり、これは1〜10個の炭素原子を有するビラジカルである。「C〜C10アルカンジイル」は、1〜10個の炭素原子および2つの自由価電子を有する直鎖状および環状、ならびに飽和および不飽和の炭化水素を含む。環状および直鎖状の割合を有する炭化水素も同様に、C〜C10アルカンジイルという用語に該当する。C〜C10アルカンジイルの例は、メチレン、エチレン(エタン−1,2−ジイル、ジメチレン)、プロパン−1,3−ジイル(トリメチレン)、プロピレン(プロパン−1,2−ジイル)およびブタン−1,4−ジイル(テトラメチレン)である。相応する説明がC〜Cアルカンジイルに当てはまる。
さらに、実施形態において、反応混合物(RM)は、さらに少なくとも1種のさらなるジアミン(成分(B‘))を含有することができる。
したがって、本発明の対象はまた、反応混合物(RM)が、成分(B‘)である少なくとも1種のさらなるジアミンをさらに含有する方法でもある。
本発明による実施形態において、反応混合物(RM)は、それぞれ成分(A)、(B)、(B‘)、(C)、(D)および(E)の合計質量を基準として、0〜34.5質量%の範囲、好ましくは1〜19.5質量%の範囲、殊に好ましくは1〜10質量%の範囲で少なくとも1種のさらなるジアミンを成分(B‘)として含有する。
したがって、本発明の一実施形態において、反応混合物(RM)は、0.5〜34.5質量%の範囲で成分(B‘)、好ましくは1〜19.5質量%の範囲で成分(B‘)、殊に好ましくは1〜10質量%の範囲で成分(B‘)を含有し、ここで質量パーセントはそれぞれ、成分(A)、(B)、(B‘)、(C)、(D)および(E)の合計質量を基準とする。
適切なさらなるジアミン(成分(B‘))は、それ自体が当業者に公知である。少なくとも1種のさらなるジアミン(成分(B‘))が、成分(B)であるジアミン(I)とは異なることは自明のことである。好ましくは、少なくとも1種のさらなるジアミンは、4〜36個の炭素原子を有するアルカンジアミン、殊に6〜12個の炭素原子を有するアルカンジアミン、および芳香族ジアミンから選択されている。特に好ましくは、少なくとも1種のさらなるジアミンは、1,4−ブタンジアミン、1,5−ペンタンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、1,7−ヘプタメチレンジアミン、1,8−オクタメチレンジアミン、1,9−ノナンジアミン、1,10−デカンジアミン、1,11−ウンデカンジアミン、1,12−ドデカンジアミン、1,13−トリデカンジアミン、1,14−テトラデカンジアミン、1,15−ペンタデカンジアミン、1,16−ヘキサデカンジアミン、1,17−ヘプタデカンジアミン、1,18−オクタデカンジアミン、C36ダイマージアミン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)−メタン(MACM)、4,4−メチレン−ビス(シクロヘキシルアミン)(PACM)、ビス(4−アミノ−3−エチル−シクロヘキシル)−メタン(EACM)、ビス(4−アミノ−3,5−ジメチル−シクロヘキシル)メタン(TMACM)、イソホロンジアミン、m−キシリレンジアミン、p−キシリレンジアミン、2,5−ビス(メチルアミノ)テトラヒドロフラン、2,2−ジ−(4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ジ−(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミンおよび1,5−ジアミノ−2−メチルペンタンから成る群より選択されている。
成分(C):ジカルボン酸誘導体
本発明による一実施形態において、反応混合物(RM)は、それぞれ成分(A)〜(D)の合計質量または成分(A)〜(E)の合計質量を基準として、好ましくは反応混合物(RM)の合計質量を基準として、0.5〜30質量%の範囲、好ましくは5〜25質量%の範囲、殊に好ましくは11〜13質量%の範囲で少なくとも1種のジカルボン酸誘導体を成分(C)として含有する。
したがって、本発明の一実施形態において、反応混合物(RM)は、0.5〜30質量%の範囲で成分(C)、好ましくは5〜25質量%の範囲で成分(C)、殊に好ましくは11〜13質量%の範囲で成分(C)を含有し、ここで質量パーセントはそれぞれ、成分(A)〜(D)の合計質量または成分(A)〜(E)の合計質量を基準とし、好ましくは反応混合物(RM)の合計質量を基準とする。
本発明によると、少なくとも1種のジカルボン酸誘導体は、一般式(II)のジカルボン酸、一般式(III)のジカルボン酸エステルおよび一般式(IV)のジニトリルから成る群:
Figure 2018520242
(上記式中、R、R、R、R、Rは、上記の意味を有する)
より選択されている。
好ましい実施形態において、式(II)、式(III)および式(IV)中の置換基は、以下の意味を有する:
、R、Rは、互いに独立して、結合、C〜C36アルカンジイルおよびC〜C20アリーレンから成る群より選択されており、
、Rは、互いに独立して、C〜C10アルキル、C〜C10アリールおよびC〜C12アラルキルから成る群より選択されている。
殊に好ましい実施形態において、式(II)、式(III)および式(IV)中の置換基は、以下の意味を有する:
、R、Rは、互いに独立して、結合、C〜C12アルカンジイルおよびC〜C10アリーレンから成る群より選択されており、
、Rは、互いに独立して、C〜Cアルキル、C〜C10アリールおよびC〜C12アラルキルから成る群より選択されている。
本発明の範囲において、「C〜C40アルカンジイル」とは、例えば式(II)でRについて記載したように、2つの自由価電子および1〜40個の炭素原子を有する炭化水素であると理解される。別の言い方をすれば、C〜C40アルカンジイルは、1〜40個の炭素原子を有するビラジカルである。「C〜C40アルカンジイル」は、1〜40個の炭素原子および2つの自由価電子を有する直鎖状および環状、ならびに飽和および不飽和の炭化水素を含む。直鎖状成分および環状成分を両方とも有する炭化水素も同様に、この用語に該当する。相応する説明がC〜C36アルカンジイルおよびC〜C12アルカンジイルに当てはまる。
「C〜C40アリーレン」とは、2つの自由価電子および6〜40個の炭素原子を有する芳香族炭化水素を指す。別の言い方をすれば、「C〜C40アリーレン」とは、6〜40個の炭素原子を有する芳香族ビラジカルを指す。つまり、C〜C40アリーレンは芳香族の環系を有する。この環系は、一環式、二環式または多環式であってよい。相応する説明がC〜C20アリーレンおよびC〜C10アリーレンに当てはまる。
「C〜C20アルキル」とは、1つの自由価電子(ラジカル)および1〜20個の炭素原子を有する飽和および不飽和の炭化水素を指す。この炭化水素は、直鎖状、分枝鎖状または環状であってよい。同様に、これが環状成分および直鎖状成分を含有することも可能である。アルキル基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ヘキシルおよびシクロヘキシルである。相応する説明がC〜C10アルキルにも当てはまる。
「C〜C20アリール」とは、6〜20個の炭素原子を有する芳香族炭化水素のラジカルを指す。つまり、アリールは芳香族の環系を有する。この環系は、一環式、二環式または多環式であってよい。アリール基の例は、フェニルおよびナフチル、例えば1−ナフチルおよび2−ナフチルである。
ここで、「C〜C20アラルキル」とは、置換基が、アリールでさらに置換されているアルキルであることを意味する。別の言い方をすれば、アラルキルとは、アリールラジカルで置換されているアルカンジイルを説明している。C〜C20アラルキルは、6〜20個の炭素原子を含有するアラルキルである。アリールラジカルは、上記で定義したように、例えばアリールであってよい。アラルキルの例は、例えばフェニルメチル(ベンジル)またはフェニルエチルである。
さらなる好ましい実施形態において、少なくとも1種のジカルボン酸誘導体は、一般式(II)のジカルボン酸および一般式(III)のジカルボン酸エステルから成る群より選択されている。
ジカルボン酸(II)およびジカルボン酸エステル(III)には、先に記載した説明および好ましい形態が当てはまる。
さらなる好ましい実施形態において、成分(C)は、少なくとも1種のジカルボン酸誘導体としてジカルボン酸(II)を含有する。好ましくは、少なくとも1種のジカルボン酸誘導体は、少なくとも1種のジカルボン酸誘導体の合計質量を基準として、0〜30質量%の範囲でジカルボン酸(II)、特に好ましくは0.5〜29.5質量%の範囲でジカルボン酸(II)、殊に好ましくは1〜12質量%の範囲でジカルボン酸(II)を含有する。最も好ましい実施形態において、少なくとも1種のジカルボン酸誘導体はジカルボン酸(II)から成る。
別の言い方をすれば、さらなる好ましい実施形態において、成分(C)はジカルボン酸(II)を含有する。好ましくは、成分(C)は、成分(C)の合計質量を基準として、0〜30質量%の範囲でジカルボン酸(II)、特に好ましくは0.5〜29.5質量%の範囲でジカルボン酸(II)、殊に好ましくは1〜12質量%の範囲でジカルボン酸(II)を含有する。最も好ましい実施形態において、成分(C)はジカルボン酸(II)から成る。
したがって、本発明の対象はまた、反応混合物(RM)が、少なくとも1種のジカルボン酸誘導体(成分(C))としてジカルボン酸(II)を含有する方法でもある。
さらなる好ましい実施形態において、ジカルボン酸(II)は、シュウ酸(エタン二酸)、マロン酸(プロパン二酸)、コハク酸(ブタン二酸)、グルタル酸(ペンタン二酸)、アジピン酸(ヘキサン二酸)、ピメリン酸(ヘプタン二酸)、コルク酸(オクタン二酸)、アゼライン酸(ノナン二酸)、セバシン酸(デカン二酸)、1,11−ウンデカン二酸、1,12−ドデカン二酸、1,13−トリデカン二酸、1,14−テトラデカン二酸、1,15−ペンタデカン二酸、1,16−ヘキサデカン二酸、1,17−ヘプタデカン二酸、1,18−オクタデカン二酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、C36ダイマー酸、2,5−テトラヒドロフランジカルボン酸、2,5−フランジカルボン酸、5−スルホイソフタル酸−一ナトリウム塩および5−スルホイソフタル酸−一リチウム塩から成る群より選択されている。
さらなる殊に好ましい実施形態において、ジカルボン酸は、アジピン酸(ヘキサン二酸)、ピメリン酸(ヘプタン二酸)、コルク酸(オクタン二酸)、アゼライン酸(ノナン二酸)、セバシン酸(デカン二酸)、1,11−ウンデカン二酸、1,12−ドデカン二酸、1,13−トリデカン二酸、1,14−テトラデカン二酸、1,15−ペンタデカン二酸、1,16−ヘキサデカン二酸、1,17−ヘプタデカン二酸、1,18−オクタデカン二酸、2,5−テトラヒドロフランジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸およびC36ダイマー酸から成る群より選択されている。
成分(D):水
本発明による実施形態において、反応混合物(RM)は、それぞれ成分(A)〜(D)の合計質量または成分(A)〜(E)の合計質量を基準として、好ましくは反応混合物(RM)の合計質量を基準として、1〜30質量%の範囲、好ましくは1〜20質量%の範囲、殊に好ましくは1〜5質量%の範囲で水を成分(D)として含有する。
したがって、本発明の一実施形態において、反応混合物(RM)は、1〜30質量%の範囲で成分(D)、好ましくは1〜20質量%の範囲で成分(D)、殊に好ましくは1〜5質量%の範囲で成分(D)を含有し、ここで質量パーセントはそれぞれ、成分(A)〜(D)の合計質量または成分(A)〜(E)の合計質量を基準とし、好ましくは反応混合物(RM)の合計質量を基準とする。
したがって、本発明の対象はまた、反応混合物(RM)が、成分(A)〜(E)の合計質量を基準として、1〜30質量%の範囲で水を成分(D)として含有する方法でもある。
好適には、成分(D)として脱イオン水および/または蒸留水を使用する。
成分(E):末端基調整剤
本発明による実施形態において、反応混合物(RM)は、それぞれ成分(A)〜(E)の合計質量を基準として、0〜1質量%の範囲、好ましくは0.1〜0.9質量%の範囲、殊に好ましくは0.1〜0.75質量%の範囲で連鎖調整剤を成分(E)として含有する。
したがって、本発明の一実施形態において、反応混合物(RM)は、0〜1質量%の範囲で成分(E)、好ましくは0.1〜0.9質量%の範囲で成分(E)、殊に好ましくは0.1〜0.75質量%の範囲で成分(E)を含有し、ここで質量パーセントはそれぞれ、成分(A)〜(E)の合計質量を基準とする。
したがって、本発明の対象はまた、反応混合物(RM)が、成分(A)〜(E)の合計質量を基準として、0.1〜0.9質量%の少なくとも1種の末端基調整剤を成分(E)として含有する方法でもある。
適切な末端基調整剤は、それ自体が当業者に公知である。適切な末端基調整剤は、例えばモノカルボン酸、モノアミン、ベンゼンモノカルボン酸、ナフタリンモノカルボン酸、ベンゼンモノアミン、ナフタリンモノアミンまたはアミンによりイミドを形成する二酸もしくは無水物である。
好ましい末端基調整剤は、例えばC〜C10アルカンモノカルボン酸、C〜Cシクロアルカンモノカルボン酸、ベンゼンモノカルボン酸、ナフタリンモノカルボン酸、C〜C10アルカンモノアミン、C〜Cシクロアルカンモノアミン、ベンゼンモノアミン、ナフタリンモノアミンまたはアミンによりイミドを形成する二酸もしくは無水物である。特に好ましい末端基調整剤は、例えば、酢酸、プロピオン酸、シクロペンタンカルボン酸、シクロヘキサンカルボン酸、安息香酸、ナフタリンカルボン酸、シクロペンタンアミン、シクロヘキサンアミン、4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(TAD)、アニリン、ナフタリンアミン、コハク酸および無水コハク酸から成る群より選択されている。
ポリアミド(P)
本発明により得られるポリアミド(P)は、少なくとも1種のラクタム(成分(A))から誘導された構造単位、少なくとも1種のジアミン(I)(成分(B))から誘導された構造単位および少なくとも1種のジカルボン酸誘導体(成分(C))から誘導された構造単位を含有する。
好ましくは、ポリアミド(P)は、それぞれポリアミド(P)の合計質量を基準として、26〜98質量%の範囲、特に好ましくは50〜98質量%の範囲、殊に好ましくは78〜98質量%の範囲で少なくとも1種のラクタム(成分(A))から誘導された構造単位を含有する。
通常、本発明により製造されたポリアミド(P)は、60〜250ml/g、好ましくは90〜220ml/g、殊に好ましくは100〜130ml/gの範囲にある粘度数を有する。粘度数の特定は、フェノールとo−ジクロロベンゼンとの1:1混合物100ml中に0.5gのポリアミド(P)を入れた溶液中で行われる。
本発明により製造されたポリアミド(P)において、重量平均分子量(M)は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)(サイズ排除クロマトグラフィー(SEC))により特定され、20,000〜150,000g/molの範囲、好ましくは30,000〜140,000g/molの範囲、殊に35,000〜120,000g/molの範囲にある。溶媒としては、ヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)を使用した。
通常、本発明により製造されたポリアミド(P)について、数平均分子量(M)は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)(サイズ排除クロマトグラフィー(SEC))により特定され、5,000〜75,000g/molの範囲、好ましくは15,000〜70,000g/molの範囲、殊に好ましくは17,500〜60,000g/molの範囲にある。溶媒としては、ヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)を使用した。
重量平均分子量(M)対数平均分子量(M)の比率は、「多分散度」(PDI;M/M)と称される。本発明により製造されたポリアミド(P)の多分散度は、好ましくは2.0〜4.0の範囲、特に好ましくは2.0〜3.5の範囲、殊に好ましくは2.0〜3.0の範囲にある。
本発明により製造されたポリアミド(P)の融解温度Tは、動的示差熱量測定(示差走査熱量測定;DSC)または動的機械熱分析(DMTA)により特定され、好適には80〜230℃の範囲、特に好ましくは150〜220℃の範囲、最も好ましくは175〜220℃の範囲にある。
したがって、本発明の対象はまた、ポリアミド(P)の融解温度Tが80〜230℃の範囲にある方法でもある。
好適には、本発明により製造されたポリアミド(P)の融解エンタルピーΔΗは、DSCにより特定され、0〜120J/gの範囲、特に好ましくは1〜80J/gの範囲、最も好ましくは2〜70J/gの範囲にある。
通常、乾燥ポリアミド(P)のガラス転移温度Tは、DSCにより特定され、0〜85℃の範囲、好ましくは40〜84℃の範囲、殊に好ましくは50〜80℃の範囲にある。
重合
反応混合物(RM)からの重合は、圧力をかけることが可能なあらゆる反応器内で実施可能である。このような適切な反応器は、例えばオートクレーブ、連続式反応器またはバッチ式反応器である。
一実施形態において、反応混合物(RM)からの重合が行われる反応器は、混合装置を収容している。さらなる実施形態において、反応混合物(RM)中に含有されている成分は、反応器への導入前に、適切な混合装置によって混合される。適切な混合装置は、それ自体が当業者に公知である。
混合装置は、静的および動的のどちらでもあり得る。静的混合装置は、例えばスタティックミキサーである。動的混合装置は、例えばスターラーである。スターラーとしては、当業者に公知のあらゆるスターラーが適している。スターラーとしては、アンカースターラーが好ましい。
つまり、本発明の特に好ましい実施形態において、反応混合物(RM)は、重合の間に撹拌される。
したがって、本発明の対象はまた、反応混合物(RM)が重合の間に撹拌される方法でもある。
一実施形態において、反応混合物(RM)は、成分を混合するために加熱され、そのため、これらは液状で存在する。好ましくは、反応混合物(RM)は、液体の状態で反応器に運ばれる。
本発明によると、反応混合物(RM)からの重合は、反応温度Tで行われる。反応温度Tは、好ましくはポリアミド(P)の融解温度Tを上回る。
したがって、本発明の対象はまた、反応温度Tがポリアミド(P)の融解温度Tを上回る方法でもある。
通常、反応温度Tは、ポリアミド(P)の融解温度Tを少なくとも5℃上回り、好ましくはポリアミド(P)の融解温度Tを少なくとも10℃上回り、殊に好ましくはポリアミド(P)の融解温度Tを少なくとも20℃上回る。
好ましくは、反応温度Tは、250℃を下回り、特に好ましくは235℃を下回り、殊に好ましくは220℃を下回る。
さらなる好ましい実施形態において、反応温度Tは、190〜235℃の範囲、好ましくは195〜230℃の範囲、殊に好ましくは200〜220℃の範囲にある。
したがって、本発明の対象はまた、反応温度Tが190〜235℃の範囲にある方法でもある。
本発明の一実施形態において、重合は、1〜25barの範囲、好ましくは3〜22barの範囲、殊に好ましくは5〜20barの範囲にある圧力pで実施される。
圧力は、例えば、反応混合物(RM)中の成分(D)である水の割合、および反応温度Tによって制御可能である。反応温度Tを用いる場合、成分(D)である水は、少なくとも部分的に気相になり、そのようにして反応器内の圧力pを上昇させる。
本発明の好ましい実施形態において、反応混合物(RM)からの重合は、複数の工程で実施される。一実施形態において、重合は以下の工程を含む:
a)反応混合物(RM)を反応温度Tに加熱し、第一の圧力pに調整する工程、
b)第一の圧力pを第一の圧力p未満の第二の圧力pに低下させる工程、ここで、方法工程a)からの反応温度Tを維持する。
したがって、本発明の対象はまた、反応混合物(RM)からの重合が以下の工程を含む方法でもある:
a)反応混合物(RM)を反応温度Tに加熱し、第一の圧力pに調整する工程、
b)第一の圧力pを第一の圧力p未満の第二の圧力pに低下させる工程、ここで、方法工程a)からの反応温度Tを維持する。
方法工程a)では、反応混合物(RM)を反応温度Tに加熱する。反応混合物(RM)を加熱する方法は、それ自体が当業者に公知である。その際、反応混合物(RM)中に含有されている成分(D)である水の少なくとも一部が気化し、そのようにして反応器内の圧力を上昇させる。
本発明の一実施形態において、方法工程a)では、第一の圧力pを、1〜25barの範囲、好ましくは2〜20barの範囲、殊に好ましくは3〜10barの範囲で調整する。
したがって、本発明の対象はまた、第一の圧力pが方法工程a)において1〜25barの範囲にある方法でもある。
方法工程a)およびこれに引き続く好ましい第一の圧力pの保持は、いわゆる「圧力相」とも称される。この圧力相の間に、反応混合物(RM)中に含有されている少なくとも1種のラクタム(成分(A))の環が開環し、相応するアミノカルボン酸およびそのオリゴマーを形成すると考えられる。
方法工程b)では、第一の圧力pを第二の圧力pに低下させる。第二の圧力pは、好ましくは0.5〜1.5barの範囲、特に好ましくは0.7〜1.3barの範囲、殊に好ましくは0.9〜1.1barの範囲にある。
したがって、本発明の対象はまた、第二の圧力pが方法工程b)において0.5〜1.5barの範囲にある方法でもある。
通常、第一の圧力pの第二の圧力pへの低下は、成分(D)である水を留去することによって行われる。そのための方法は、それ自体が当業者に公知である。
ここで、「方法工程a)からの反応温度Tを維持する」とは、方法工程b)における反応温度Tが、方法工程a)における反応温度Tに対して、最大+/−5℃、好ましくは最大+/−2℃、殊に好ましくは最大+/−1℃、変化することと理解される。
第一の圧力pが第二の圧力pに低下する間に、反応混合物(RM)中に含有されている成分(A)、(B)および(C)を互いに縮合させ、そのようにして重合させることが考えられ、ここで特に、低分子量のポリアミド(P)が得られる。
この縮合において、水が副生成物として形成される。また、これは通常、第一の圧力pの第二の圧力pへの低下を達成するために留去される。
本発明による実施形態において、方法工程b)に引き続き、以下の方法工程が実施される:
c)方法工程b)からの第二の圧力pおよび反応温度Tを20分〜20時間の範囲の時間にわたり保持する工程。
したがって、本発明の対象はまた、工程b)に以下の工程が続く方法でもある:
c)方法工程b)からの第二の圧力pおよび反応温度Tを20分〜20時間の範囲の時間にわたり保持する工程。
ここで、「第二の圧力pを保持する」とは、方法工程c)における第二の圧力pが、方法工程b)における第二の圧力pに対して、最大+/−0.5bar、好ましくは最大+/−0.2bar、殊に好ましくは最大+/−0.05bar、変化することと理解される。
ここで、「方法工程b)からの反応温度Tを保持する」とは、方法工程c)における反応温度Tが、方法工程b)における反応温度Tに対して、最大+/−5℃、好ましくは最大+/−2℃、殊に好ましくは最大+/−1℃、変化することと理解される。
好ましい実施形態において、方法工程c)における第二の圧力pおよび反応温度Tは、30分〜15時間の範囲、特に好ましくは50分〜10時間の範囲の時間にわたり保持される。
方法工程c)において、ポリアミド(P)の分子量を上昇させながら、方法工程b)で形成されたポリアミドの後縮合を行うことが考えられる。この縮合において水が生成する。
また、本発明のさらなる好ましい実施形態において、方法工程c)で形成された水を連続的に反応混合物(RM)から除去し、そのようにして第二の圧力pを0.001〜1.5barの範囲、好ましくは0.7〜1.3barの範囲、殊に好ましくは0.9〜1.1barの範囲に保持する。
本発明による一実施形態において、ポリアミド(P)を、その製造に引き続き、融解形態で反応器から取り出す。その後、融解したポリアミド(P)を、例えば水浴中で冷却し、顆粒化することができる。そして、この顆粒からポリアミド(P)中に含有されているラクタムを水で抽出することができる。
そのための方法は、当業者に公知である。
ラクタムを顆粒から抽出した後に、顆粒中に含有されているポリアミド(P)をさらに重合させることができる。そのための方法は、当業者に公知である。好適には、より高い分子量を得るために、ポリアミド(P)を固相縮合によってさらに重合させる。そのための方法は、当業者に公知である。例えば、顆粒を、熱い不活性ガス、例えば窒素の存在下で、ポリアミド(P)の融解温度を下回る温度で処理することができる。この温度は、好適には5〜40℃の範囲で、ポリアミド(P)の融解温度未満にある。
反応混合物(RM)からの重合が、ポリアミド(P)の融解温度Tを上回る反応温度Tで実施されるため、ポリアミド(P)は、融解形態で得られる。これにより、例えば反応器からのポリアミド(P)をすぐに顆粒化することが可能になる。よって、ポリアミド(P)を溶融して、引き続き顆粒化する必要のある中間工程が省略される。これにより、本発明による方法が、時間およびコスト面で特に有利になる。
実施例
実施例では、以下の成分を使用した:
(A−1)カプロラクタム
(B−1)2,5−ビス(アミノメチル)フラン
(B‘−1)ヘキサメチレンジアミン(HMD)、純度:99.9%
(B‘−2)4,4−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)、純度:99%
(C−1)アジピン酸、純度:99.9%
(C−2)セバシン酸、純度:99%超
(C−3)C36ダイマー酸、CAS番号61788−89−4、高純度:95〜99.0%のダイマー酸、2.5%未満のトリマー酸、3%未満の一酸
(B‘−C‘)ヘキサメチレンジアミン(HMD)とアジピン酸との塩(1:1)
(D)脱イオン水
(D‘)イソプロパノール。
ポリアミド(P)を製造するために、上記の成分(A)〜(D)を、表1に記載されている量で1.2リットルのビュッヒ反応器内で互いに混合した。例17〜21、22、23、V24、25および26の反応混合物(RM)を反応全体にわたり撹拌した。例17〜21、23、25および26は、本発明による実施例であり、例V22およびV24は、比較例である。
方法工程a)に従って、表に記載されている外部温度Tおよび反応器内の反応温度Tに調整し、第一の圧力pを時間ta1以内に調整した。この圧力を時間ta2にわたり保持した。引き続き、方法工程b)に従って、反応器内の反応温度Tを維持しながら成分(D)または(D‘)を留去することによって、時間t以内に第一の圧力pを第二の圧力pへと低下させた。方法工程c)に従って、第二の圧力pおよび反応温度Tを時間tにわたり保持した。方法工程b)後のスターラーのトルクMを80rpmの回転数で測定し、同様に、方法工程c)後のスターラーのトルクMを測定した。得られたポリアミド(P)の一部を溶融物として反応器から除去し、水浴中で冷却し、顆粒化した。得られた顆粒を水で抽出し、カプロラクタムを除去した。実施例の別部分を溶融物として反応器から取り出し、引き続き顆粒化または水での抽出を行うことなく、カプロラクタムを除去した。
ポリアミド(P)の融解温度Tおよびポリアミド(P)のガラス転移温度TをDSC(示差走査熱量測定)により特定した。
ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC;サイズ排除クロマトグラフィー(SEC))により、重量平均分子量(M)および数平均分子量(M)、ならびに得られたポリアミド(P)の多分散度(PDI)を特定した。溶媒としては、ヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)を使用した。
Figure 2018520242

Claims (14)

  1. 融解温度Tを有するポリアミド(P)を反応温度Tで反応混合物(RM)から重合によって製造する方法において、反応混合物(RM)が、以下の成分:
    (A)少なくとも1種のラクタム
    (B)一般式(I);
    Figure 2018520242
    (上記式中、R、Rは、互いに独立して、C〜C10アルカンジイルから選択されている)
    の少なくとも1種のジアミン
    (C)一般式(II)のジカルボン酸、一般式(III)のジカルボン酸エステルおよび一般式(IV)のジニトリルから成る群;
    Figure 2018520242
    (上記式中、
    、R、Rは、互いに独立して、結合、非置換または少なくとも一置換のC〜C40アルカンジイルおよび非置換または少なくとも一置換のC〜C40アリーレンから成る群より選択されており、ここで、
    これらの置換基は、F、Cl、Br、I、OR、C〜C10アルキルおよびC〜C10アリールから成る群より選択されており、ここで、
    は、HおよびC〜C10アルキルから成る群より選択されており;
    、Rは、互いに独立して、非置換または少なくとも一置換のC〜C20アルキル、非置換または少なくとも一置換のC〜C20アリールおよび非置換または少なくとも一置換のC〜C20アラルキルから成る群より選択されており、ここで、
    これらの置換基は、F、Cl、Br、I、ORおよびC〜C10アルキルから成る群より選択されており、ここで、
    は、HおよびC〜C10アルキルから成る群より選択されている)
    より選択される少なくとも1種のジカルボン酸誘導体、および
    (D)水
    を含有することを特徴とする、前記方法。
  2. 反応混合物(RM)が、重合の間に撹拌されることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 反応温度Tが、ポリアミド(P)の融解温度Tを上回ることを特徴とする、請求項1または2記載の方法。
  4. 反応混合物(RM)が、成分(A)〜(D)の合計質量を基準として、26〜98質量%の範囲で少なくとも1種のラクタムを成分(A)として含有することを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 反応温度Tが、190〜235℃の範囲にあることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 反応混合物(RM)が、成分(A)〜(D)の合計質量を基準として、1〜30質量%の範囲で水を成分(D)として含有することを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. ポリアミド(P)の融解温度Tが、80〜230℃の範囲にあることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
  8. 反応混合物(RM)が、成分(A)〜(D)の合計質量を基準として、
    26〜98質量%の成分(A)、
    0.5〜35質量%の成分(B)、
    0.5〜30質量%の成分(C)、および
    1〜30質量%の成分(D)
    を含有することを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
  9. 反応混合物(RM)が、少なくとも1種のジカルボン酸誘導体(成分(C))としてジカルボン酸(II)を含有することを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
  10. 反応混合物(RM)からの重合が、以下の工程:
    a)反応混合物(RM)を反応温度Tに加熱し、第一の圧力pに調整する工程、
    b)第一の圧力pを第一の圧力p未満の第二の圧力pに低下させる工程、ここで、方法工程a)からの反応温度Tを維持する、
    を含むことを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項記載の方法。
  11. 第一の圧力pが、方法工程a)において1〜25barの範囲にあることを特徴とする、請求項10記載の方法。
  12. 第二の圧力pが、方法工程b)において0.5〜1.5barの範囲にあることを特徴とする、請求項10または11記載の方法。
  13. 工程b)に、以下の工程:
    c)方法工程b)からの第二の圧力pおよび反応温度Tを20分〜20時間の範囲の時間にわたり保持する工程、
    が続くことを特徴とする、請求項10から12までのいずれか1項記載の方法。
  14. 前記反応混合物が、成分(A)〜(E)の合計質量を基準として、0.1〜0.9質量%の少なくとも1種の末端基調整剤を成分(E)として含有することを特徴とする、請求項1から13までのいずれか1項記載の方法。
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